(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6118717
(24)【登録日】2017年3月31日
(45)【発行日】2017年4月19日
(54)【発明の名称】乗客コンベアの保護板並びにそれを用いる乗客コンベア
(51)【国際特許分類】
B66B 29/04 20060101AFI20170410BHJP
【FI】
B66B29/04 F
【請求項の数】6
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-248833(P2013-248833)
(22)【出願日】2013年12月2日
(65)【公開番号】特開2015-105181(P2015-105181A)
(43)【公開日】2015年6月8日
【審査請求日】2016年2月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005108
【氏名又は名称】株式会社日立製作所
(73)【特許権者】
【識別番号】000232955
【氏名又は名称】株式会社日立ビルシステム
(74)【代理人】
【識別番号】110000350
【氏名又は名称】ポレール特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】仲條 勇人
(72)【発明者】
【氏名】北澤 光広
【審査官】
大塚 多佳子
(56)【参考文献】
【文献】
特開昭61−226488(JP,A)
【文献】
特開2010−137925(JP,A)
【文献】
特開2002−037578(JP,A)
【文献】
特開2005−001821(JP,A)
【文献】
実開昭56−173447(JP,U)
【文献】
特公平01−021077(JP,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66B 29/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
傾斜して設置される乗客コンベアに隣接する狭角部に配置され、物体が前記狭角部の空間に挟まれることを防止する乗客コンベアの保護板において、
板状部材と、
前記板状部材が取り付けられ、前記狭角部に固定される金具と、
を備え、
前記金具には複数の長孔が形成され、前記複数の長孔の各々の長手方向は、前記金具の長手方向に対して非平行な方向であり、
前記金具は、前記複数の長孔に挿通される複数のボードアンカーによって固定され、
前記複数の長孔の内、少なくとも2個の長孔の各長手方向は、前記金具の長手方向に対し、斜め方向であり、
前記2個の長孔の各両端部の内、一方の端部間が、他方の端部間よりも広がっていることを特徴とする乗客コンベアの保護板。
【請求項2】
請求項1において、少なくとも1個の長孔の長手方向は前記金具の長手方向に垂直な方向であることを特徴とする乗客コンベアの保護板。
【請求項3】
請求項1または請求項2において、前記板状部材は前記金具に固定されることを特徴とする乗客コンベアの保護板。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれか一項において、進入側に位置する円筒状部材を備えることを特徴とする乗客コンベアの保護板。
【請求項5】
請求項1において、前記複数の長孔は前記金具の長手方向に沿って一列に並び、前記一列の中央に位置する長孔の長手方向は前記金具の長手方向に略垂直な方向であり、前記2個の長孔は前記金具の両端部に配置されることを特徴とする乗客コンベアの保護板。
【請求項6】
傾斜して設置され、
移動する踏面と、
前記踏面に同期して移動する移動手摺りと、
前記移動手摺りに隣接する狭角部に配置され、物体が前記狭角部の空間に挟まれることを防止する保護板と、
を備える乗客コンベアにおいて、
前記保護板は、
板状部材と、
前記板状部材が取り付けられ、前記狭角部に固定される金具と、
を備え、
前記金具には複数の長孔が形成され、前記複数の長孔の各々の長手方向は、前記金具の長手方向に対して非平行な方向であり、
前記金具は、前記複数の長孔に挿通される複数のボードアンカーによって固定され、
前記複数の長孔の内、少なくとも2個の長孔の各長手方向は、前記金具の長手方向に対し、斜め方向であり、
前記2個の長孔の各両端部の内、一方の端部間が、他方の端部間よりも広がっていることを特徴とする乗客コンベア。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、乗客コンベアに隣接する狭い空間に乗客などの物体が挟まれることを防止する乗客コンベアの保護板並びにそれを用いる乗客コンベアに関する。
【背景技術】
【0002】
乗客コンベアと建屋の天井部とが交差する部分に形成される三角形状の空間を有する狭角部には、下階床から上階床へ走行する乗客コンベアに載る乗客や荷物などが挟まれることを防止するために、略三角形状の保護板を設置する(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。
【0003】
この保護板においては、透明なアクリル板などの板状部材が、天井部に固定された金具に取り付けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−51662号公報
【特許文献2】特開2010−37066号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のような従来の乗客コンベアの保護板においては、板状部材を取り付けるための金具がボードアンカーによって天井部に固定される。このため、予め天井部において機械的強度が比較的高い部位を確認し、その部位内でボードアンカーを挿通する位置を決めている。この位置に合わせて、金具にはボードアンカーを挿通する穴が形成される。ここで、機械的強度が高い部位の位置は、建屋内の場所によって、あるいは建屋によって、必ずしも一定していない。このため、金具に形成する穴の位置もさまざまであり、保護板の取付け作業には労力と時間を要する。
【0006】
そこで、本発明は、取り付けが容易な乗客コンベアの保護板並びにそれを用いる乗客コンベアを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明による乗客コンベアの保護板は、傾斜して設置される乗客コンベアに隣接する狭角部に配置され、物体が狭角部の空間に挟まれることを防止するものであって、板状部材と、板状部材が取り付けられ、狭角部に固定される金具と、を備え、金具には複数の長孔が形成され、複数の長孔の各々の長手方向は、金具の長手方向に対して非平行な方向であり、金具は、複数の長孔に挿通される複数のボードアンカーによって固定され
、複数の長孔の内、少なくとも2個の長孔の各長手方向は、金具の長手方向に対し、斜め方向であり、2個の長孔の各両端部の内、一方の端部間が、他方の端部間よりも広がっている。
【0008】
また、上記課題を解決するために、本発明による乗客コンベアは、傾斜して設置され、移動する踏面と、踏面に同期して移動する移動手摺りと、移動手摺りに隣接する狭角部に配置され、物体が狭角部の空間に挟まれることを防止する保護板とを備えるものであって、保護板は、板状部材と、板状部材が取り付けられ、狭角部に固定される金具とを備え、金具には複数の長孔が形成され、複数の長孔の各々の長手方向は、金具の長手方向に対して非平行な方向であり、金具は、複数の長孔に挿通される複数のボードアンカーによって固定され
、複数の長孔の内、少なくとも2個の長孔の各長手方向は、金具の長手方向に対し、斜め方向であり、2個の長孔の各両端部の内、一方の端部間が、他方の端部間よりも広がっている。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、狭角部におけるボードアンカーを挿通する位置に合わせて、長孔内においてボードアンカーを挿通する位置を動かせば、金具を適切な位置に固定できる。従って、保護板の設置場所に応じて金具に穴を形成する作業が不要となるため、保護板の取付けが容易になる。さらに、保護板の設置作業を含む乗客コンベアの設置作業に要する時間が短縮できるので、乗客コンベアの設置が容易になる。
【0010】
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の一実施形態である乗客コンベアを示す側面図である。
【
図3】保護板の取り付け構造を示す要部断面図である。
【
図4】取り付け金具に形成される長孔の配置の変形例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0013】
図1は、本発明の一実施形態である乗客コンベアを示す側面図である。
【0014】
乗客コンベア3は、建屋における下階床1と上階床2との間に傾斜して設置される。この乗客コンベア3は、下階床1から上階床2に向かって移動し、乗客あるいは荷物などの物体が載る踏面部である踏板(図示せず)と、この踏板に同期して下階床1から上階床2に向かって移動する移動手摺り31を備えている。乗客コンベア3の移動手摺り31と上階床2の天井部4とが交差する部分に形成される狭角部Aには、この狭角部Aにおける三角形状の空間部に、乗客コンベア3に載る乗客や荷物などの物体が挟まれることを防止するために、保護板5が設置されている。
【0015】
図2は、保護板5の全体構成を示す斜視図である。
【0016】
図2に示すように、断面がほぼL字状になるように長手方向に沿って折り曲げられた取り付け金具8の鉛直部81に、略三角形状の板状部材51がボルトなどの結合手段12によって固定されている。板状部材51の進入側、すなわち乗客コンベアに載る物体が進入してくる側(挟角部Aへの進入側)には、円筒状部材52が接着剤などによって接合されている。この円筒状部材52の丸みにより、保護板5に物体が接触した場合の安全性が向上する。なお、板状部材51および円筒状部材52は、例えば、透明な樹脂材からなる。
【0017】
取り付け金具8の水平部82には、その長手方向に離散的に複数、本実施例では三本の長孔9a,9b,9cが形成されている。すなわち、三本の長孔9a,9b,9cは、取り付け金具8の長手方向に沿って一列に並ぶ。長孔9a,9b,9cの内、長孔9aおよび9cは、それぞれ、取り付け金具8の長手方向における一方および他方の端部に位置し、長孔9bは、取り付け金具8の中央部に位置する。後述するように、長孔9a,9b,9cに挿通されるボードアンカーによって、取り付け金具8が建屋の天井部に固定される。ここで、取り付け金具8は、その長手方向が乗客コンベア側に位置する天井部4の縁に沿うように固定される。
【0018】
これらの長孔のうち中央に位置する長孔9bの長手方向は、取り付け金具8の長手方向に対して垂直方向である。また、長孔9bの両側に位置する他の二本の長孔9a,9cの長手方向は、取り付け金具8の長手方向に対して斜め方向(非平行な方向)である。本実施例においては、長孔9a,9cの各両端部の内、一方の端部(例えば
図2のように板状部材51側に位置する端部)間が、他方の端部(例えば
図2のように板状部材51から遠い側に位置する端部)間よりも、広がった形状となっている。このためには、長孔9aと長孔9cとが互いに非平行であればよい。より好ましくは、長孔9a,9cは、略ハの字状あるいは略八の字状もしくは先端部が離れた略逆V字状に配置される。後で詳しく述べるように、このような長孔により、保護板5の取り付け作業が容易化できるとともに、物体との接触による保護板のずれを防止することができる。
【0019】
なお、本実施例では、長孔の形状は、長手方向に沿って一定の幅を有すると共に両端部がその幅を直径とする半円状を有するが、これに限らず、長孔内の任意の位置にボードアンカーを挿通できるならば、細長い長方形状や、細長い楕円状などでも良い。
【0020】
図3は、保護板5の取り付け構造を示す要部断面図である。
【0021】
図3に示すように、取り付け金具8は、長孔9a,天井部4および下地材6に挿通されるボードアンカー7によって、取り付け金具8の長手方向(図中の奥行き方向)が天井部4の下部において天井部4の縁に沿うように固定される。ボードアンカー7の取り付け金具8側に位置する頭部には長孔9aの幅より大きな径を有する座金74が配置され、かつボードアンカー7の下地材6側の端部にはナット部72が配置される。そして、天井部4の下面に露出するネジ部71(例えばビスあるいはボルト)の頭部を回すことにより、ネジ部71とナット部72が螺合し、座金74とナット部72によって取り付け金具8と天井部4および下地材6が締付けられる。これにより、取り付け金具8が天井部4に固定される。
【0022】
ボードアンカーは、薄板材や、天井や壁のような中空構造を有する場所に対して、ネジや釘などの使用を可能ならしめるための公知の部品、あるいはこの部品とネジなどを合わせた公知の部品であり、天井や壁の構造や材質に合わせ様々な構成のものが公知である。本実施例におけるボードアンカー7は、天井部4および下地材6を貫通する下穴10に挿入するネジ部71および鞘部73、並びにネジ部71と螺合されるナット部72を備える。ナット部72は、下穴10に挿入された鞘部73にネジ部71と共に挿通され、下地材6まで挿通して中空部に到達すると、図示しないバネ機構によりネジ部71の先端に螺合可能なように位置合わせされる。
【0023】
下地材6は梁状の建築部材であり、天井部4においては、機械的強度が比較的高い部位である。このため、本実施例においては、取り付け金具8を天井部4に固定するために使用するボードアンカー7を、下地材6に貫通させる。この下地材6は、一般に、建屋によって、あるいは建屋内の場所によって、
図3の左右方向、すなわち天井部4の縁に沿う方向(
図3の奥行き方向)に対して略垂直な方向における位置が、多少異なり得る。これに対し、本実施例では、取り付け金具8においてボードアンカー7を挿通するための孔を長孔9a,9b,9cとし、長孔9a,9b,9cの各長手方向を、取り付け金具8の長手方向に対して、斜め方向および垂直方向、すなわち非平行としているため、下地材6のずれに応じて、長孔の範囲内でボードアンカー7の挿通位置を変えることができる。このため、下地材6の位置に応じてボードアンカー7を挿通するための孔を取り付け金具8に形成する作業を行うことなく、取り付け金具8を天井部4に固定することができる。従って、本実施例によれば、保護板5の設置に要する時間及び労力が低減され、保護板5の設置作業が容易になる。また、保護板5の設置を含む乗客コンベアの設置作業に要する時間が短縮できるので、乗客コンベアの設置が容易になる。
【0024】
さらに、本実施例では、二本の長孔9a,9cの長手方向が取り付け金具8の長手方向に対して斜め方向である。これにより、取り付け金具8の長手方向に垂直な方向に加え、取り付け金具の長手方向に平行な方向においてもボードアンカー7の挿通位置を調整することができる。従って、ボードアンカーの挿通位置の調整の自由度が高くなり、保護板の取り付け作業が容易化される。
【0025】
上記のように、長孔9a,9b,9cによってボードアンカー7の位置を調整できるので、長孔9a,9b,9cを形成した標準的な取り付け金具を準備すれば、天井部4における機械的強度が比較的高い部位の位置に応じて、設置場所ごとに取り付け金具にボードアンカーの挿通孔を形成する作業を省くことができる。
【0026】
また、本実施例では、二本の長孔9a,9cの長手方向が、取り付け金具8の長手方向に対し斜め方向であるため、保護板5と乗客あるいは荷物などの物体との接触により取り付け金具8の長手方向に対し略垂直な方向の外力によって保護板5が押されると、長孔9a,9cの内縁とボードアンカー7が接触して取り付け金具8に反力が作用する。このため、外力による保護板5の移動を制限することができる。さらに、本実施例では、前述したように、長孔9a,9cは、互いに非平行、好ましくは、略ハの字状あるいは略八の字状もしくは先端部が離れた略逆V字状に配置されるため、取り付け金具8の長手方向に対し斜め方向、すなわち、長孔9aの長手方向および長孔9cの長手方向から保護板に外力が加わると、それぞれ、長孔9cとボードアンカー7との接触による反力、および長孔9aとボードアンカーとの接触による反力が取り付け金具8に作用する。このため、外力による保護板5の移動を確実に制限することができる。
【0027】
なお、本実施例においては、取り付け金具8の中央部に位置する長孔9bの長手方向が、取り付け金具8の長手方向に対し垂直な方向である。従って、保護板5に取り付け金具8の長手方向に対し垂直な方向への外力が加わった場合に、長孔9bの内縁部に作用する反力は、長孔9a,9cよりも小さい。このため、長孔9bにおいては、保護板5に過大な外力が加わった場合に、ボードアンカー7の抜けや破損が防止される。その結果、保護板5に過大な外力が加わった場合、少なくとも長孔9bに挿通するボードアンカーによって保護板5の固定状態を保持でき、保護板5の落下を防止できる。
【0028】
図4は、取り付け金具に形成される長孔の配置の変形例を示す。本図は取り付け金具8の水平部82の平面図である。
【0029】
図4(a)の変形例では、
図2の実施例と異なり、長孔9a,9cの各両端部の内、一方の端部すなわち板状部材51側に位置する端部間が、他方の端部すなわち板状部材51側から遠い側に位置する端部間よりも、狭まっている。すなわち、長孔9a,9cは、略逆ハの字状あるいは略逆八の字状もしくは先端部が離れた略V字状に配置される。本変形例も、
図2の実施例と同様の作用および効果を有する。
【0030】
図4(b)の変形例では、長孔9a,9cの長手方向が取り付け金具8の長手方向に対し斜め方向である点は
図2の実施例と同様であるが、
図2の実施例とは異なり、長孔9a,9cの各両端部の内、一方の端部すなわち長孔9a,9cの板状部材51側に位置する端部間の距離と、他方の端部間の距離とが同等である。すなわち、長孔9a,9cの各長手方向が互いに平行である。本変形例においても、長孔9a,9cの長手方向が取り付け金具8の長手方向に対し斜め方向であるため、取り付け金具に、取り付け金具8の長手方向に対し垂直な方向に外力が作用した場合において、取り付け金具の移動を防止できる。
【0031】
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
【0032】
例えば、長孔の個数は、取り付け金具の水平方向に対して長孔の長手方向が斜めに配置されるものが少なくとも2個含まれていれば、任意の複数個で良い。
【0033】
また、保護板は、板状部材と円筒状部材の内、板状部材のみを備えるものでも良い。
【0034】
また、本発明は、板状部材や円筒状部材がワイヤや鎖によって取り付け金具に揺動可能に吊り下げられる保護板にも実施できる。
【0035】
さらに、本発明は、第1の乗客コンベアと交差して隣接する第2の乗客コンベアの底部と第1の乗客コンベアの移動手摺りとの間の狭角部に配置される保護板にも実施できる。この場合、取り付け金具は第2の乗客コンベアの底部に固定される。
【0036】
なお、乗客コンベアは、ベルト状のように平らな踏面を備えるものでも良いし、階段状の踏面を備えるものでも良い。
【0037】
また、乗客コンベアは、屋内に設置されるものでも良いし、屋外に露出しているものでも良い。さらに、乗客コンベアは、建屋に限らず種々の建築物に設置されるものでも良い。
【符号の説明】
【0038】
1…下階床
2…上階床
3…乗客コンベア,31…移動手摺り
4…天井部
5…保護板,51…板状部材,52…円筒状部材
6…下地材
7…ボードアンカー,71…ネジ部,72…ナット部,73…鞘部,74…座金
8…取り付け金具,81…鉛直部,82…水平部
9a…,9b…,9c…長孔
10…下穴
12…連結手段
A…狭角部