特許第6118840号(P6118840)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6118840
(24)【登録日】2017年3月31日
(45)【発行日】2017年4月19日
(54)【発明の名称】圧電素子およびこれを備える電子機器
(51)【国際特許分類】
   H04R 17/00 20060101AFI20170410BHJP
   H01L 41/09 20060101ALI20170410BHJP
   H01L 41/187 20060101ALI20170410BHJP
   B06B 1/06 20060101ALI20170410BHJP
【FI】
   H04R17/00
   H01L41/09
   H01L41/187
   B06B1/06 Z
【請求項の数】14
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2015-96212(P2015-96212)
(22)【出願日】2015年5月11日
(65)【公開番号】特開2016-46803(P2016-46803A)
(43)【公開日】2016年4月4日
【審査請求日】2015年5月11日
(31)【優先権主張番号】10-2014-0107857
(32)【優先日】2014年8月19日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】509275998
【氏名又は名称】モダ−イノチップス シーオー エルティディー
(74)【代理人】
【識別番号】100085372
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 正義
(74)【代理人】
【識別番号】100129229
【弁理士】
【氏名又は名称】村澤 彰
(72)【発明者】
【氏名】パク,インギル
(72)【発明者】
【氏名】ノ,テヒョン
(72)【発明者】
【氏名】パク,ソンチョル
(72)【発明者】
【氏名】キム,ヨンソル
(72)【発明者】
【氏名】ユン,キョンソプ
(72)【発明者】
【氏名】シン,ヒソプ
(72)【発明者】
【氏名】ジョン,インソプ
【審査官】 冨澤 直樹
(56)【参考文献】
【文献】 再公表特許第2012/011238(JP,A1)
【文献】 再公表特許第2010/131540(JP,A1)
【文献】 実開昭58−184996(JP,U)
【文献】 特開昭63−266338(JP,A)
【文献】 特表2002−528887(JP,A)
【文献】 特開2013−243604(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04R 17/00
B06B 1/06
H01L 41/00−41/47
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
板状の振動板と、
中央領域が空いた枠状に設けられ、前記振動板の一方の面の周縁に接触して設けられる第1の圧電板と、
前記第1の圧電板が接触していない前記振動板の他方の面の上に接触して設けられる少なくとも1枚の第2の圧電板と、
を備え、
前記第1および第2の圧電板は、互いに異なる共振周波数を有し、
前記振動板は、前記第1の圧電板よりも小さいか又はそれより等しく、かつ前記第2の圧電板よりも大きく、
前記第2の圧電板は、前記第1の圧電板の内側領域に重なり合うように設けられる圧電素子。
【請求項2】
前記第2の圧電板は、前記第1の圧電板の少なくとも一つの領域と重なり合うように前記第1の圧電板の内側領域に設けられる請求項に記載の圧電素子。
【請求項3】
前記第1の圧電板の他方の面の上に設けられる基台をさらに備える請求項1に記載の圧電素子。
【請求項4】
前記基台は、中央領域が空いた枠状に設けられ、前記第1の圧電板が前記基台の少なくとも一つの領域の上に設けられる請求項に記載の圧電素子。
【請求項5】
前記第2の圧電板は、前記基台の内側領域の上に設けられる請求項に記載の圧電素子。
【請求項6】
前記振動板の他方の面の上に設けられる基台をさらに備える請求項1に記載の圧電素子。
【請求項7】
前記基台は、中央領域が空いた枠状に設けられ、前記振動板が前記基台の上に設けられる請求項に記載の圧電素子。
【請求項8】
前記第1の圧電板は、前記基台の少なくとも一部と重なり合うように設けられ、前記少なくとも1枚の第2の圧電板は、前記第1の圧電板の内側領域に設けられる請求項に記載の圧電素子。
【請求項9】
前記第1および第2の圧電板の少なくとも一つの領域に設けられるロードをさらに備える請求項または請求項6に記載の圧電素子。
【請求項10】
前記第1および第2の圧電板の少なくともいずれか一方が圧電振動素子として働き、少なくとも他方が圧電音響素子として働く請求項1に記載の圧電素子。
【請求項11】
板状の振動板と、中央領域が空いた枠状に設けられ、前記振動板の一方の面の周縁に接触して設けられる第1の圧電板と、前記第1の圧電板が接触していない前記振動板の他方の面の上に接触して設けられる少なくとも1枚の第2の圧電板と、を備え、前記第1および第2の圧電板は、互いに異なる共振周波数を有し、前記振動板は、前記第1の圧電板よりも小さいか又はそれより等しく、かつ前記第2の圧電板よりも大きく、前記第2の圧電板は、前記第1の圧電板の内側領域に重なり合うように設けられる圧電素子を備え、
前記第1および第2の圧電板の少なくともいずれか一方が圧電振動素子として働き、少なくとも他方が圧電音響素子として働く電子機器。
【請求項12】
前記電子機器は、移動端末本体から隔てられて移動端末の補助機能を行い、且つ、身体に取り付け可能である請求項11に記載の電子機器。
【請求項13】
前記第1の圧電板または前記振動板の他方の面の上に設けられ、中央領域が空いた枠状を呈する基台をさらに備える請求項11に記載の電子機器。
【請求項14】
前記第1および第2の圧電板の少なくとも一つの領域に設けられるロードをさらに備える請求項11に記載の電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、圧電素子に係り、特に、圧電音響素子および圧電振動素子として利用することのできる圧電素子およびこれを備える電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
過去の携帯電話端末は、音声、メッセージの送受信などの無線通話機能そのものが主たる目的であったが、最近は、スマートフォン(smart phone)の発達とあいまって、無線通話機能は単なる機能の一部に過ぎず、インターネット、アプリケーション、テレビ(TV)、ナビゲーション、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS:Social Networking Service)などの多種多様な機能を行うことを主たる目的としている。
【0003】
この理由から、スマートフォンの多種多様な機能を便利に使用するためにスマートフォンのディスプレイ部が拡大され、大型化が進み、インターネット速度、音声、動作、瞳の認識などの高速で発展する技術力でユーザーがより便利にスマートフォン端末を使用できるようにし、市場では企業間の激しい競争をして多種多様な機能を追加したスマートフォン端末がいち早く上市されている。
【0004】
しかしながら、スマートフォンの多種多様な機能を実現するためにディスプレイ部が拡大され、これにより、スマートフォン端末の大型化が進むことに伴い、散歩、運動などをするために軽い装いに衣替えする場合に携帯し難く、盗難および紛失の問題が発生する。また、スマートフォン端末をカバンなどに入れて所持する場合には、受信や発信通話をしたりメッセージ機能を使用したりするためにスマートフォン端末を取り出して使用せねばならないという不便さがあり、カバンに入れて所持するスマートフォン端末の振動やベル音を聞き逃して電話およびメッセージを受信することができないという問題がある。
【0005】
このような問題を解決するために、身体に取り付け可能にする技術、すなわち、ウェアラブル(wearable)技術が開発されている。このような従来の技術の例としては、「帯型携帯端末」(例えば、下記の特許文献1参照)、「ブレスレットに変形可能な携帯端末」(例えば、下記の特許文献2参照)、「身体取り付け型補助モバイル機器アセンブリ」(例えば、下記の特許文献3参照)が提示されている。これらの従来の技術は、ウェアラブル機器、すなわち、補助モバイル機器を腕時計、ネックレスなどの形で携帯することになる。
【0006】
このような補助モバイル機器は、報知音または振動でメッセージの受信を知らせる。このためには、補助モバイル機器に報知音を発生するためのスピーカーと、振動を発生するためのアクチュエーターが取り付けられていなければならない。すなわち、補助モバイル機器にスピーカーおよびアクチュエーターが両方とも取り付けられていなければならない。ところが、スピーカーおよびアクチュエーターが両方とも取り付けられるため、これらが補助モバイル機器に占める面積が大きくなり、これにより、補助モバイル機器を小型化させるのに限界がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】大韓民国公開特許第10−2009−0046306号
【特許文献2】大韓民国公開特許第10−2012−0083804号
【特許文献3】大韓民国公開特許第10−2013−0054309号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、圧電音響素子および圧電振動素子として利用することのできる圧電素子を提供することである。
【0009】
本発明の他の目的は、印加される信号に基づいて、圧電音響素子および圧電振動素子の少なくともいずれか一方として働くことから、補助モバイル機器に取り付けられて音響および振動を両方とも発生することのできる圧電素子を提供することである。
【0010】
本発明のさらに他の目的は、圧電音響素子および圧電振動素子の少なくともいずれか一方として利用可能な圧電素子を取り付けて圧電素子が占める面積を狭めることのできる電子機器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の一態様による圧電素子は、板状の振動板と、中央領域が空いた枠状に設けられ、前記振動板の一方の面の周縁に接触して設けられる第1の圧電板と、前記第1の圧電板が接触していない前記振動板の他方の面の上に接触して設けられる少なくとも1枚の第2の圧電板と、を備え、前記第1および第2の圧電板は、互いに異なる共振周波数を有し、前記振動板は、前記第1の圧電板よりも小さいか又はそれより等しく、かつ前記第2の圧電板よりも大きく、前記第2の圧電板は、前記第1の圧電板の内側領域に重なり合うように設けられる
【0014】
さらに、好ましくは、前記第2の圧電板は、前記第1の圧電板の少なくとも一つの領域と重なり合うように前記第1の圧電板の内側領域に設けられる。
【0015】
さらに、好ましくは、前記圧電素子は、前記第1の圧電板の他方の面の上に設けられる基台をさらに備える。
【0016】
さらに、好ましくは、前記基台は、中央領域が空いた枠状に設けられ、前記第1の圧電板が前記基台の少なくとも一つの領域の上に設けられる。
【0017】
さらに、好ましくは、前記第2の圧電板は、前記基台の内側領域の上に設けられる。
【0018】
さらに、好ましくは、前記圧電素子は、前記振動板の他方の面の上に設けられる基台をさらに備える。
【0019】
さらに、好ましくは、前記基台は、中央領域が空いた枠状に設けられ、前記振動板が前記基台の上に設けられる。
【0020】
さらに、好ましくは、前記第1の圧電板は、前記基台の少なくとも一部と重なり合うように設けられ、前記少なくとも1枚の第2の圧電板は、前記第1の圧電板の内側領域に設けられる。
【0021】
さらに、好ましくは、前記圧電素子は、前記第1および第2の圧電板の少なくとも一つの領域に設けられるロードをさらに備える。
【0022】
さらに、好ましくは、前記第1および第2の圧電板の少なくともいずれか一方が圧電振動素子として働き、少なくとも他方が圧電音響素子として働く。
【0023】
本発明の他の態様による電子機器は、板状の振動板と、中央領域が空いた枠状に設けられ、前記振動板の一方の面の周縁に接触して設けられる第1の圧電板と、前記第1の圧電板が接触していない前記振動板の他方の面の上に接触して設けられる少なくとも1枚の第2の圧電板と、を備え、前記第1および第2の圧電板は、互いに異なる共振周波数を有し、前記振動板は、前記第1の圧電板よりも小さいか又はそれより等しく、かつ前記第2の圧電板よりも大きく、前記第2の圧電板は、前記第1の圧電板の内側領域に重なり合うように設けられる圧電素子を備え、前記第1および第2の圧電板の少なくともいずれか一方が圧電振動素子として働き、少なくとも他方が圧電音響素子として働く。
【0024】
好ましくは、前記電子機器は、移動端末本体から隔てられて移動端末の補助機能を行い、且つ、身体に取り付け可能である。
【0026】
さらに、好ましくは、前記電子機器は、前記第1の圧電板または振動板の他方の面の上に設けられ、中央領域が空いた枠状を呈する基台をさらに備える。
【0027】
さらに、好ましくは、前記電子機器は、前記第1および第2の圧電板の少なくとも一つの領域に設けられるロードをさらに備える。
【発明の効果】
【0028】
本発明の実施形態による圧電素子は、互いに異なる共振周波数を有する少なくとも2枚の圧電板と、これらの間に設けられる振動板と、を備える。このような本発明の実施形態による圧電素子は、補助モバイル機器などの電子機器内に設けられて電子機器から供給される信号に基づいて圧電音響素子および圧電振動素子の少なくともいずれか一方として働く。すなわち、少なくとも一方の圧電板は圧電振動素子として働いてもよく、少なくとも他方の圧電板は圧電音響素子として働いてもよく、少なくとも2枚の圧電板が圧電振動素子または圧電音響素子として同時に働いてもよい。このため、本発明による圧電素子を補助モバイル機器などに適用して圧電音響素子および圧電振動素子として働かせることにより、音響素子および振動素子を両方とも適用する従来に比べて補助モバイル機器に占める面積を狭めることができ、これにより、補助モバイル機器の小型化および軽量化を図ることができる。なお、振動板を適用することにより、圧電音響素子として用いられる少なくとも1枚の圧電板の音圧および出力を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】本発明の一実施形態による圧電素子の平面図である。
図2】本発明の一実施形態による圧電素子の断面図である。
図3】本発明の一実施形態による圧電素子の分解斜視図である。
図4】本発明による圧電素子の音圧特性を示すグラフである。
図5】本発明による圧電素子の振動特性を示すグラフである。
図6】本発明の他の実施形態による圧電素子の平面図である。
図7】本発明の他の実施形態による圧電素子の断面図である。
図8】本発明のさらに他の実施形態による圧電素子の断面図である。
図9】本発明のさらに他の実施形態による圧電素子の断面図である。
図10】本発明の実施形態の変形例による圧電素子の平面図である。
図11】本発明の実施形態の変形例による圧電素子の平面図である。
図12】本発明の実施形態の変形例による圧電素子の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、添付図面に基づき、本発明の実施形態を詳述する。しかしながら、本発明は、後述する実施形態に何ら限定されるものではなく、互いに異なる種々の形態で実現される。単に、これらの実施形態は、本発明の開示を完全たるものにし、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者に発明の範囲を完全に知らせるために提供されるものである。
【0031】
図1は、本発明の一実施形態による圧電素子の平面図であり、図2は、同断面図であり、図3は、同分解斜視図である。
【0032】
図1乃至図3を参照すると、本発明の一実施形態による圧電素子は、第1の圧電板100と、第1の圧電板100の上に設けられる振動板200と、振動板200の上に設けられる第2の圧電板300と、を備える。ここで、第1および第2の圧電板100、300は、互いに異なる形状に設けられ、共振周波数が互いに異なる。
【0033】
第1の圧電板100は、所定の幅を有し、内部が空いた略矩形状の枠状に設けられる。もちろん、第1の圧電板100は、矩形枠状に加えて、正方形、円形、長円形、多角形など様々な形状に設けられてもよい。このような第1の圧電板100は、基板と、基板が少なくとも一方の面に形成される少なくとも一つの圧電層と、を備える。例えば、第1の圧電板100は、基板の両面に圧電層が形成されたバイモルフタイプに形成されてもよく、基板の一方の面に圧電層が形成されたユニモルフタイプに形成されてもよい。圧電層は、少なくとも1層が積み重ねられて形成されるが、好ましくは、複数の圧電層が積み重ねられて形成される。また、圧電層の上部および下部にはそれぞれ電極が形成される。すなわち、複数の圧電層と複数の電極が交互に積み重ねられて第1の圧電板100が実現される。ここで、圧電層は、例えば、PZT(Pb、Zr、Ti)、NKN(Na、K、Nb)、BNT(Bi、Na、Ti)系の圧電物質を用いて形成する。また、圧電層は、互いに異なる方向または同じ方向に分極されて積み重ねられて形成される。すなわち、基板の一方の面の上に複数の圧電層が形成される場合、各圧電層は、互いに反対方向または同じ方向の分極が交互に形成される。一方、基板は、圧電層が積み重ねられた構造を維持しながら振動が発生可能な特性を有する物質を用いて製作するが、例えば、金属、プラスチックなどが使用可能である。ところが、第1の圧電板100は、圧電層とは異なる素材の基板を用いなくてもよい。すなわち、第1の圧電板100は、中心部に分極されていない圧電層が設けられ、その上部および下部に互いに異なる方向に分極された複数の圧電層が積み重ねられて形成される。一方、第1の圧電板100の少なくとも一つの領域には、駆動信号が印加される電極パターン(図示せず)が形成される。例えば、電極パターンは、第1の圧電板100の上部面または下部面の周縁部に設けられる。電極パターンは互いに隔てられて少なくとも2つ形成され、連結端子(図示せず)と連結されてこれを介して電子機器、例えば、補助モバイル機器に連結される。このような第1の圧電板100は、電子機器を介して印加される信号、すなわち、交流電源に応じて圧電音響素子または圧電振動素子として駆動される。
【0034】
振動板200は、枠状の第1の圧電板100の上に設けられる。すなわち、振動板200は、略矩形状に設けられ、周縁が第1の圧電板100の上部に貼り付けられる。このような振動板200は、金属、シリコン、ポリマーまたはパルプなどの物質を用いて形成する。例えば、振動板200は、樹脂フィルムを用いて形成可能であるが、エチレンプロピレンゴム系、スチレンブタジエンゴム系などヤング率が1MPa〜10GPaであり、損失係数が大きな材料を用いて形成可能である。振動板200は、第1の圧電板100よりも小さいかあるいはそれに等しい大きさに設けられ、第2の圧電板300よりも大きく設けられてもよい。このような振動板200の上面に第2の圧電板300が貼り付けられる。また、振動板200は、その上部に接着テープ(図示せず)が設けられて接着テープにより第2の圧電板300が振動板200に貼り付けられる。このような接着テープとしては、ゴム系、アクリル系、シリコン系などの接着物質が使用可能である。一方、接着テープは、振動板200と同じ形状および大きさを有してもよく、第2の圧電板300と同じ形状および大きさを有してもよい。
【0035】
第2の圧電板300は、振動板200の上に設けられ、第1の圧電板100とは異なる形状を呈する。例えば、第2の圧電板300は、所定の幅および長さを有する略矩形状に設けられ、枠状の第1の圧電板100内の空間上の振動板200の上に設けられる。ここで、第2の圧電板300の厚さは、第1の圧電板100の厚さと同一または異なる。例えば、第2の圧電板300は、第1の圧電板100よりも薄いかあるいはそれに等しい厚さに設けられる。このような第2の圧電板300は、基板と、基板の少なくとも一方の面に形成される圧電層と、を備える。すなわち、第2の圧電板300は、第1の圧電板100と同じ積層構造に設けられる。例えば、第2の圧電板300は、基板の両面に圧電層が形成されたバイモルフタイプに形成されてもよく、基板の一方の面に圧電層が形成されたユニモルフタイプに形成されてもよい。圧電層は、少なくとも1層が積み重ねられて形成されるが、好ましくは、複数の圧電層が積み重ねられて形成される。また、圧電層の上部および下部にはそれぞれ電極が形成される。すなわち、複数の圧電層と複数の電極が積み重ねられて第2の圧電板300が実現される。さらに、圧電層は、互いに異なる方向または同じ方向に分極されて積み重ねられて形成される。すなわち、基板の一方の面の上に複数の圧電層が形成される場合、各圧電層は、互いに反対方向または同じ方向の分極が交互に形成される。一方、基板は、圧電層が積み重ねられた構造を維持しながら振動が発生可能な特性を有する物質を用いて製作するが、例えば、金属、プラスチックなどが使用可能である。ところが、第2の圧電板300は、圧電層とは異なる素材の基板を用いなくてもよい。すなわち、第2の圧電板300は、中心部に分極されていない圧電層が設けられ、その上部および下部に互いに異なる方向に分極された複数の圧電層が積み重ねられて形成される。また、第2の圧電板300の少なくとも一方の側面に接着剤(図示せず)が塗布される。例えば、接着剤は、第2の圧電板300の一方の上面の周縁から側面に向かって塗布されてもよく、第2の圧電板300の4つの上面の周縁から側面に向かって塗布されてもよい。さらに、接着剤は、第2の圧電板300の少なくとも一方の側面に少なくとも一部設けられる。すなわち、接着剤は、第2の圧電板300の側面に部分的に塗布されてもよく、全体的に塗布されてもよい。接着剤は、第2の圧電板300の側面と接着テープとの間の界面において剥離が発生することを防ぐための補強剤である。接着剤としては、できる限り、第2の圧電板300の変位を拘束しないウレタン系、シリコン系などのヤング率が低い熱硬化型接着剤を用いることが好ましい。一方、第2の圧電板300の所定の領域には駆動信号が印加される電極パターン(図示せず)が形成される。電極パターンは、互いに隔てられて少なくとも2つ形成され、連結端子(図示せず)と連結されてこれを介して電子機器、例えば、補助モバイル機器に連結される。このような第2の圧電板300は、電子機器を介して印加される信号、すなわち、交流電源に応じて圧電音響素子または圧電振動素子として駆動される。
【0036】
上述したように、本発明の実施形態による圧電素子は、略枠状の第1の圧電板100と、第1の圧電板100の上部に設けられる振動板200と、振動板200の上に設けられて第1の圧電板100内の空間に設けられる第2の圧電板300と、を備える。このとき、第1および第2の圧電板100、300は、互いに異なる形状を呈し、互いに異なる共振周波数を有する。このような圧電素子は、電子機器、例えば、スマートフォンに設けられるか、あるいは、スマートフォンから隔てられてスマートフォンの補助機能を行う補助モバイル機器、すなわち、身体に取り付け可能なウェアラブル機器内に設けられ、電子機器から供給される信号に基づいて、圧電スピーカーおよび圧電アクチュエーターの少なくともいずれか一方として働く。すなわち、第1および第2の圧電板100の少なくともいずれか一方は、電子機器から入力される信号に基づいて、圧電振動素子として働いてもよく、他方が圧電音響素子として働いてもよく、第1および第2の圧電板100、300が両方とも圧電音響素子または圧電振動素子として働いてもよい。また、第2の圧電板300は、ポリマー系またはパルプ系振動板200と接触させることにより、第2の圧電板300において発生する1次振動を振動板200が2次的に振動させて振動を一層増幅させることができる。このため、圧電音響素子の音圧および出力をさらに向上させることができる。すなわち、図4に示すように、本発明による圧電素子は、圧電音響素子として用いられる場合に平均87dBの音圧特性を示す。また、図5に示すように、218Hzの共振周波数において約2.1Gの出力を示す。このため、本発明の一実施形態は、互いに異なる形状および共振周波数を有する第1および第2の圧電板100、300が振動板200を間に挟んで設けられ、補助モバイル機器などの電子機器に適用されて音響および振動を発生させる複合素子である。
【0037】
一方、図6および図7に示すように、振動板200が枠状を呈する第1の圧電板100の一方の面の上に設けられ、第2の圧電板300が振動板200の背面に貼り付けられて第1の圧電板100の内側領域に設けられる。すなわち、本発明の他の実施形態による圧電素子は、振動板200が第1の圧電板100の一方の面の上に設けられ、第2の圧電板300が第1の圧電板100と接触する振動板200の一方の面の上に設けられる。このため、第2の圧電板300は、第1の圧電板100がなす空間の内部に設けられる。これに対し、図1乃至図3に示す本発明の一実施形態による圧電素子は、振動板200が第1の圧電板100の一方の面の上に設けられ、第2の圧電板300が第1の圧電板100と接触していない振動板200の他方の面の上に設けられる。このため、本発明の他の実施形態による圧電素子は、一実施形態に比べて薄肉化を図ることができる。
【0038】
また、本発明の圧電素子は、図8に示すように、第1の圧電板100の下側に基台150が設けられる。基台150は、ステンレス鋼材(SUS材質)を用いて形成し、略矩形枠状に設けられる。すなわち、基台150は、所定の幅を有し、対向する両長軸と、両長軸の間に設けられ、所定の幅を有する両短軸を備える。また、基台150の上部に第1の圧電板100が設けられるが、第1の圧電板100は、接着剤、接着テープなどを用いて基台150の上に貼り付ける。このとき、第1の圧電板100は、基台150の長軸および短軸の両方の上に設けられてもよく、長軸の上にのみ設けられてもよく、短軸の上にのみ設けられてもよい。さらに、図9に示すように、基台150の上に振動板200が設けられ、振動板200の上に第1および第2の圧電板100、300が所定の間隔を隔てて設けられる。このとき、第1の圧電板100は、基台150と同じ形状に設けられて基台150と重なり合い、第2の圧電板300は第1の圧電板100の内側空間に設けられる。
【0039】
また、本発明の圧電素子は、形状を様々に変更することができ、これにより、様々な周波数特性が得られる。このような本発明の様々な変形例による圧電素子を図10に示す。
【0040】
図10(a)を参照すると、本発明の圧電素子は、略矩形枠状に設けられる第1の圧電板100と、略矩形板状に設けられて周縁の所定の幅が第1の圧電板100の上と接触して設けられる振動板200と、一つの領域が第1の圧電板100と重なり合うように振動板200の上に設けられる第2の圧電板300と、を備える。すなわち、第2の圧電板300は、所定の幅および長さを有する略矩形状に設けられ、一方の短辺の所定の幅が第1の圧電板100の一つの領域と重なり合うように設けられる。また、第1の圧電板100の上面に少なくとも2つの電極パターン111、112が形成され、第2の圧電板300の上面に少なくとも2つの電極パターン311、312が形成される。第1の圧電板100の電極パターン111、112には、互いに異なる極性の交流電源が供給され、第2の圧電板300の電極パターン311、312にも互いに異なる極性の交流電源が供給される。このとき、第1の圧電板100の電極パターン111、112には振動信号が印加され、第2の圧電板300の電極パターン311、312には音響信号が印加される。
【0041】
図10(b)を参照すると、本発明の圧電素子は、略矩形枠状に設けられる第1の圧電板100と、略矩形板状に設けられて周縁の所定の幅が第1の圧電板100の上と接触して設けられる振動板200と、一つの領域およびこれと対向する他の領域が第1の圧電板100と重なり合うように振動板200の上に設けられる第2の圧電板300と、を備える。すなわち、第2の圧電板300は、所定の幅および長さを有する略矩形状に設けられ、一方の短辺および他方の短辺の所定の幅が第1の圧電板100の対向する両領域と重なり合うように設けられる。また、第1の圧電板100の上面に少なくとも2つの電極パターン111、112が形成されて振動信号による交流電源が供給され、第2の圧電板300の上面に少なくとも2つの電極パターン311、312が形成されて音響信号による交流電源が供給される。
【0042】
図10(c)を参照すると、本発明の圧電素子は、略矩形枠状を呈する第1の圧電板100と、第1の圧電板100の対向する両長辺の所定の領域の間に設けられるダミー板115と、略矩形板状に設けられて周縁の所定の幅が第1の圧電板100の上と接触して設けられる振動板200と、中央部がダミー板115と重なり合うように第1の圧電板100の長辺方向に設けられる第2の圧電板300と、を備える。ダミー板115は、例えば、対向する両長辺の中央部の間に所定の幅をもって形成される。また、ダミー板115は、第1の圧電板100と同じ積層構造に形成されて印加される電圧に応じて振動する。しかしながら、ダミー板115は、分極されていないため振動しなくてもよい。ここで、ダミー板115は、第1の圧電板100の幅に等しい幅をもって形成されてもよく、それよりも広い幅または狭い幅をもって形成されてもよい。さらに、第2の圧電板300は、中央部がダミー板115と重なり合うように振動板200と接触する。すなわち、第2の圧電板300は、中央部がダミー板115と重なり合うように振動板200の上と接触して第1の圧電板100の長辺方向に第1の圧電板100内の領域に設けられる。一方、振動板200の中央部はダミー板115と接触する。すなわち、振動板200は、周縁の所定の幅が第1の圧電板100の上に貼り付けられ、中央部がダミー板115に貼り付けられる。また、第1の圧電板100の上面に少なくとも2つの電極パターン111、112が形成されて振動信号が印加され、第2の圧電板300の上面に少なくとも2つの電極パターン311、312が形成されて音響信号が印加される。
【0043】
図10(d)を参照すると、本発明の圧電素子は、略矩形枠状を呈する第1の圧電板100と、第1の圧電板100の対向する両長辺の所定の領域、例えば、中央部の間に設けられるダミー板115と、略矩形板状に設けられて周縁の所定の幅が第1の圧電板100の上と接触して設けられる振動板200と、ダミー板115から互いに反対方向に設けられる第2aおよび第2bの圧電板300a、300bと、を備える。すなわち、第2aおよび第2bの圧電板300a、300bは、ダミー板115の両側面または上面に重なり合うように第1の圧電板100の長辺方向にそれぞれ形成される。また、第2aの圧電板300aの上面には少なくとも2つの電極パターン311a、312aが形成され、第2bの圧電板300bの上面にも少なくとも2つの電極パターン311b、312bが形成される。電極パターン311a、311bには同じ極性の信号が印加され、電極パターン311b、312bには電極パターン311a、311bに印加される信号と反対極性の信号が同時に印加される。ところが、これらの電極パターン311a、311b、312a、312bには音響信号が印加される。また、第1の圧電板100の上面に少なくとも2つの電極パターン111、112が形成されて振動信号による互いに異なる極性の交流電源がそれぞれ供給される。
【0044】
図10(e)を参照すると、本発明の圧電素子は、略矩形枠状を呈する第1の圧電板100と、略矩形板状に設けられて周縁の所定の幅が第1の圧電板100の上と接触して設けられる振動板200と、振動板200の上と接触して第1の圧電板100の対向する両短辺から第1の圧電板100の長辺方向に沿って延設される第2aおよび第2bの圧電板300a、300bと、を備える。すなわち、第2aおよび第2bの圧電板300a、300bが第1の圧電板100の対向する両短辺の上面または側面と重なり合うように第1の圧電板100の長辺方向に形成され、第1の圧電板100内の中央領域から所定の間隔を隔てて設けられる。ここで、第2aの圧電板300aの上面には少なくとも2つの電極パターン311a、312aが形成され、第2bの圧電板300bの上面にも少なくとも2つの電極パターン311b、312bが形成される。このような電極パターンは、第1の圧電板100と重なり合う領域に形成される。それぞれの電極パターンには音響信号による互いに異なる極性の交流電源がそれぞれ供給される。また、第1の圧電板100の上面に少なくとも2つの電極パターン111、112が形成されて振動信号による互いに異なる極性の交流電源がそれぞれ供給される。
【0045】
さらに、本発明の圧電素子は、少なくとも一つの領域にロード(load)を設けて振動力を増大させ、これにより、周波数特性が様々に変更される。ロードは、その重さおよび位置、形状を様々に変形することができ、これにより、様々に振動力が実現される。すなわち、ロードは、第2の圧電板300の少なくとも一つの領域に少なくとも一つ設けられる。例えば、ロードは、第2の圧電板300の中央部に設けられるなど一方の端部と他方の端部との間に少なくとも一つ設けられる。このような本発明の様々な変形例による圧電素子を図11に示す。
【0046】
図11(a)を参照すると、本発明の圧電素子は、略矩形枠状を呈する第1の圧電板100と、略矩形板状に設けられて周縁の所定の幅が第1の圧電板100の上と接触して設けられる振動板200と、振動板200の上に設けられ、第1の圧電板100の長辺および短辺がなす空間内に設けられる第2の圧電板300と、を備え、第2の圧電板300の端部にロード400a、400bが設けられる。このとき、端部は、第2の圧電板300の端部に加えて、中央部に一つ設けられてよく、一方の端部と他方の端部との間に少なくとも一つ設けられてもよい。
【0047】
図11(b)を参照すると、本発明の圧電素子は、略矩形枠状を呈する第1の圧電板100と、略矩形板状に設けられて周縁の所定の幅が第1の圧電板100の上と接触して設けられる振動板200と、第1の圧電板100の一方の短辺の所定の領域と重なり合うように振動板200の上と接触して第1の圧電板100の長辺方向に設けられる第2の圧電板300と、を備え、第1の圧電板100と重なり合わない第2の圧電板300の一方の端部にロード400が設けられる。
【0048】
図11(c)を参照すると、本発明の圧電素子は、略矩形枠状を呈し、対向する一方の長辺および他方の長辺の間にダミー板115が形成される第1の圧電板100と、略矩形板状に設けられて周縁の所定の幅が第1の圧電板100の上と接触して設けられる振動板200と、振動板200の上にダミー板115と重なり合うように第1の圧電板100の長辺方向に設けられる第2の圧電板300と、を備え、第2の圧電板300の対向する両端部にそれぞれロード400a、400bが設けられる。
【0049】
図11(d)を参照すると、本発明の圧電素子は、略矩形枠状を呈し、対向する一方の長辺および他方の長辺の間にダミー板115が形成される第1の圧電板100と、略矩形板状に設けられて周縁の所定の幅が第1の圧電板100の上と接触して設けられる振動板200と、振動板200の上にダミー板115の両側面から第1の圧電板100の長辺方向に設けられる第2aおよび第2bの圧電板300a、300bと、を備え、第2aおよび第2bの圧電板300a、300bのダミー板115と接触していない対向する両端部にロード400a、400bが設けられる。このとき、ロード400a、400bは、第2aおよび第2bの圧電板300a、300bの電極パターン311a、312a、311b、312bの上に設けられる。
【0050】
図11(e)を参照すると、本発明の圧電素子は、略矩形枠状を呈する第1の圧電板100と、略矩形板状に設けられて周縁の所定の幅が第1の圧電板100の上と接触して設けられる振動板200と、振動板200の上に第1の圧電板100の対向する両短辺と重なり合うように第1の圧電板100の長辺方向に形成され、第1の圧電板100内の中央領域から所定の間隔を隔てて隔設される第2aおよび第2bの圧電板300a、300bと、を備え、第2aおよび第2bの圧電板300a、300bの端部にロード400a、400bが設けられる。すなわち、ロード400a、400bは、第1の圧電板100と重なり合わない第2aおよび第2bの圧電板300a、300bの所定の領域に設けられる。
【0051】
また、ロードは、第2の圧電板300に加えて、第1の圧電板100の所定の領域にも形成されるが、第1および第2の圧電板100、300にロードが形成された圧電素子を図12に示す。
【0052】
図12(a)を参照すると、本発明の圧電素子は、略矩形枠状を呈する第1の圧電板100と、略矩形板状に設けられて周縁の所定の幅が第1の圧電板100の上と接触して設けられる振動板200と、振動板200の上に設けられ、第1の圧電板100の長辺および短辺がなす空間内に設けられる第2の圧電板300と、を備え、第2の圧電板300の端部にロード400a、400bが設けられ、第1の圧電板100の隅領域に複数のロード411、412、413、414が設けられる。
【0053】
図12(b)を参照すると、本発明の圧電素子は、略矩形枠状を呈する第1の圧電板100と、略矩形板状に設けられて周縁の所定の幅が第1の圧電板100の上と接触して設けられる振動板200と、振動板200の上に設けられ、第1の圧電板100の一方の短辺の所定の領域と重なり合うように第1の圧電板100内の空間に第1の圧電板100の長辺方向に設けられる第2の圧電板300と、を備え、第2の圧電板300の第1の圧電板100と重なり合わない一方の端部にロード400が設けられ、第1の圧電板100の隅領域に複数のロード411、412、413、414が設けられる。
【0054】
図12(c)を参照すると、本発明の圧電素子は、略矩形枠状を呈し、対向する一方の長辺および他方の長辺の間にダミー板115が形成される第1の圧電板100と、略矩形板状に設けられて周縁の所定の幅が第1の圧電板100の上と接触して設けられる振動板200と、ダミー板115と重なり合うように振動板200の上と接触して第1の圧電板100の長辺方向に第1の圧電板100内の領域に形成される第2の圧電板300と、を備え、第2の圧電板300の両端部にロード400a、400bが設けられ、第1の圧電板100の隅領域に複数のロード411、412、413、414が設けられる。
【0055】
図12(d)を参照すると、本発明の圧電素子は、略矩形枠状を呈し、対向する一方の長辺および他方の長辺の間にダミー板115が形成される第1の圧電板100と、略矩形板状に設けられて周縁の所定の幅が第1の圧電板100の上と接触して設けられる振動板200と、ダミー板115の両側面から第1の圧電板100の長辺方向に向かって第1の圧電板100内の領域に形成される第2aおよび第2bの圧電板300a、300bと、を備え、第2aおよび第2bの圧電板300a、300bの端部にロード400a、400bが設けられ、第1の圧電板100の隅領域に複数のロード411、412、413、414が設けられる。
【0056】
図12(e)を参照すると、本発明の圧電素子は、略矩形枠状を呈する第1の圧電板100と、略矩形板状に設けられて周縁の所定の幅が第1の圧電板100の上と接触して設けられる振動板200と、第1の圧電板100の対向する両短辺に重なり合うように第1の圧電板100の長辺方向に形成され、第1の圧電板100内の中央領域から所定の間隔を隔てて隔設される第2aおよび第2bの圧電板300a、300bと、を備え、第2aおよび第2bの圧電板300a、300bの端部にロード400a、400bが設けられ、第1の圧電板100の隅領域に複数のロード411、412、413、414が設けられる。
【0057】
本発明は、上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、互いに異なる種々の形態で実現可能である。すなわち、これらの実施形態は、本発明の開示を完全たるものにし、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者に発明の範囲を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明の範囲は、本願の特許請求の範囲により理解されるべきである。
【符号の説明】
【0058】
100:第1の圧電板
200:振動板
300:第2の圧電板
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12