(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、各単位カバーの係止突起と係止部とを互いに引っ張って組み立てることによって、各単位カバーを柱構造物に迅速に密着させて組み立てることが可能な、新規かつ改良されたパイプカバーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、複数の単位カバーを含み、前記単位カバーの両端には結合手段がそれぞれ設けられており、いずれか一つの前記単位カバーの前記結合手段が、他の一つの前記単位カバーの前記結合手段と結合されることによって、多数の前記単位カバーが柱構造物を取り囲んで配置され、前記単位カバーは、外側面をなす外側部と、前記外側部の両端から柱構造物側にそれぞれ折り曲げられた折曲部と、を含む多数のパネル部と;互いに隣接して配置される前記パネル部の前記折曲部を互いに連結する連結部と;を含んで構成される、パイプカバーが提供される。
【0013】
前記単位カバーのいずれか一端には前記パネル部が配置され、前記単位カバーの他端には前記連結部が配置され、前記単位カバーのいずれか一端に設けられた前記結合手段は、前記パネル部の外側に配置される前記折曲部の終端に形成される係止突起であり、前記単位カバーの他端に設けられた前記結合手段は、前記連結部の終端に形成される結合部であり、前記結合部の一端は前記柱構造物側に配置され、他端には、前記係止突起が係止されるように係止部が形成されてもよい。
【0014】
前記係止突起は、前記パネル部の内側に向かって突出形成されており、前記係止部は、前記係止突起の内側に配置されてもよい。
【0015】
前記係止部は、前記結合部の終端に形成され、終端から中心側に行くほど前記連結部側に向かうように傾斜した傾斜部と、前記傾斜部の下側に位置し、前記係止突起が収容される収容溝部と、を含み、前記係止突起が前記傾斜部によって滑りながら前記収容溝部に収容されてもよい。
【0016】
前記係止部は、前記結合部の終端に前記連結部が位置した反対方向に折り曲げられて形成され、前記係止突起が形成された前記折曲部の内側と当接する曲面部と、前記曲面部の下側に位置し、前記係止突起が収容される収容溝部と、を含み、前記係止突起が前記曲面部の曲面に沿って滑りながら前記収容溝部に収容されてもよい。
【0017】
前記パネル部には、凹凸部が形成され、前記柱構造物に付着する付着物の接着部分を最小化させてもよい。
【0018】
前記柱構造物の外側面には接着手段が付着し、前記折曲部の終端は前記接着手段と当接してもよい。
【0019】
多数の前記単位カバーが前記柱構造物を取り囲んで配置されるとき、前記柱構造物と多数の前記単位カバーとの間の空間を塞ぐように、多数の前記単位カバーの上端又は下端にエンドキャップが設置されてもよい。
【発明の効果】
【0020】
本発明のパイプカバーによると、次のような効果がある。
【0021】
第一に、各単位カバーの係止突起と係止部とを互いに引っ張って組み立てることによって、各単位カバーを柱構造物に迅速に密着させて組み立てることができる。
【0022】
特に、単位カバーの弾性を用いて係止突起と係止部とを引っ張って嵌めると、容易に且つ迅速に単位カバーを互いに結合することができる。
【0023】
第二に、単位カバーと一体に形成された係止突起に、他の単位カバーに形成された係止部を1次的に組み立てることによって、柱構造物に単位カバーを固定するための別途の部品が必要でない。
【0024】
また、柱構造物に弾性のある両面テープを接着させると、柱構造物と単位カバーとの間に接着する両面テープの接着力と弾性を用いて柱構造物に単位カバーを2次的により堅固に密着させることができる。このように両面テープを用いると、柱構造物の定められた位置に単位カバーを臨時に固定することができ、作業速度が非常に速いと共に、作業が容易であり、弾性のある両面テープによって単位カバーが動いたり音がすることなく、より堅固に単位カバーを固定することができる。
【0025】
さらに、柱構造物を取り囲んで結合された単位カバーの上・下端にエンドキャップを3次的に組み立てることによって、単位カバーをより堅固に密着させることができる。このようにエンドキャップによって単位カバーの上・下端を固定すると同時に、エンドキャップによって単位カバーと柱構造物との間の空間を閉鎖し、外観をさらに良好にすることができる。
【0026】
第三に、単位カバーを柱構造物の周囲に沿って組み立てればよいので、溶接や別途の締結手段が必要でなく、柱構造物自体の穿孔が必要でないので、組立性を向上させることができる。
【0027】
第四に、同一の形状の単位カバーは、アルミニウム、合成樹脂射出などで容易に大量生産することができ、生産費用を減少させることができる。
【0028】
第五に、広告懸垂幕などを据え置くことができる懸垂幕掛け台と、旗を掲げることができる国旗掲揚台とを一体に設置し、都市の美観を改善することができる。
【0029】
第六に、パネル部に凹凸部が形成され、柱構造物に付着する付着物の接着部分を最小化することによって、接着面を減少させるので、不法チラシの付着を困難にすることができ、付着した付着物の除去も容易である。
【0030】
また、凹凸部によって単位カバーが半径方向に伸縮性を有するので、柱構造物の上・下部の直径が異なるとしても、単位カバーの伸縮性によって単位カバーを 柱構造物に密着させて施工することができる。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、添付の図面を参照しながら本発明に係る好ましい実施例を詳細に説明する。説明の前に、本明細書及び特許請求の範囲に使用された用語や単語は、通常的又は辞書的な意味に限定して解釈してはならなく、発明者は、自身の発明を最善の方法で説明するために用語の概念を適宜定義できるという原則に立脚し、本発明の技術的思想に適合する意味と概念で解釈しなければならない。
【0033】
したがって、本明細書に記載した実施例と図面に示した構成は、本発明の最も好ましい一実施例に過ぎなく、本発明の技術的思想を全て代弁するものではないので、本出願時点においてこれらに取って代わる多様な均等物と変形例があり得ることを理解しなければならない。
【0034】
<1−1.第1の実施例に係るパイプカバー>
第1の実施例に係るパイプカバーを
図1〜
図5に示した。
【0035】
本発明によるパイプカバーが設置される柱構造物100は、街灯柱、電信柱、フェンス柱、信号灯柱、道路案内板、庇柱などの都市美観改善及び装飾用のためにパイプカバーが取り囲まれるように設けられた各種柱構造物100のうちいずれか一つであり得る。
【0036】
図1に示したように、第1の実施例で提示した柱構造物100は、地面に対して上下に長く配置される柱本体110と、柱本体110の下端周囲に沿って外側に延長され、板状に設けられたベース板150とを含む。本実施例において、ベース板150は、円板状であるが、実施例に応じて四角板状などに多様に変更して実施することができる。ベース板150は、地面に設置される部分である。また、本実施例において、柱本体110は円形パイプ状であるが、実施例に応じて四角パイプ状になり得る。
【0037】
このような柱構造物100の柱本体110を取り囲むように設けられるパイプカバーは、多数の単位カバー200で構成される。各単位カバー200は、互いに結合され、円形パイプ状の柱本体110の外側を取り囲むように設けられる。
【0038】
単位カバー200は、
図2に示したように、多数のパネル部210と、各パネル部210を連結する連結部250とを含むことが好ましい。
【0039】
パネル部210は、外側面をなす外側部211と、外側部211の両端から柱構造物100側にそれぞれ折り曲げられた折曲部213とを含む。本実施例において、柱本体110が円形パイプ状であることによって、外側面をなす外側部211はストレート形状でない円弧状であり、外側部211の両端からそれぞれ折り曲げられた折曲部213は、外側部211から垂直に折り曲げられたものではなく、両側の折曲部213が互いに近づく方向に傾斜して折り曲げられることが好ましい。
【0040】
前記のように構成されるパネル部210は、本実施例において、一つの単位カバー200に二つのパネル部210が設けられた場合を示したが、実施例に応じて、
図4に示すように、一つの単位カバー200に三つのパネル部210が設けられてもよく、このようにパネル部210の個数は変わり得る。
【0041】
連結部250は、互いに隣接して配置される各パネル部210の折曲部213を互いに連結する。本実施例において、連結部250は、円弧状であり、折曲部213の中間部分を連結するように設けられている。
【0042】
前記のように、パネル部210及び連結部250を含んで構成される単位カバー200のいずれか一端にはパネル部210が配置され、他端には連結部250が配置される。
【0043】
単位カバー200の一端に配置されるパネル部210の折曲部213のうち外側に配置される折曲部213は、他の折曲部213より短い長さに設けられることが好ましい。このように短い長さに設けられ、外側に配置された折曲部213の終端には係止突起214が形成されている。
【0044】
このような係止突起214は、パネル部210の内側に向かって突出形成されることが好ましい。
【0045】
本実施例においては、折曲部213の終端に形成された係止突起214は、折曲部213の外側と折曲部213の内側とを連結し、外側に膨らむように円弧状に形成されており、折曲部213の内側で後述する係止部261が係止されるように係止突起214が折曲部213の内側に突出して配置されている。
【0046】
単位カバー200の他端に配置される連結部250には、係止突起214が係止されるように結合部260が設けられている。結合部260は、ストレート形状の板に形成されており、結合部260の中間部分が連結部250に連結されている。このような結合部260の一端は柱構造物100側に配置され、他端には、係止突起214が係止されるように係止部261が結合部260の内側に形成されている。
【0047】
係止部261は、
図2に示したように、傾斜部262及び収容溝部263を含んで構成されることが好ましい。
【0048】
傾斜部262は、結合部260の終端に形成されており、柱構造物100側に配置された結合部260の終端の反対側終端に傾斜部262が形成されている。このような傾斜部262は、終端から中心側に行くほど連結部250側に向かうように傾斜している。傾斜部262は、外側面が平面状であってもよいが、本実施例のように、外側に膨らんだ曲面状であってもよい。
【0049】
収容溝部263は、傾斜部262の下側に位置し、連結部250側に開放された溝状に形成され、収容溝部263に係止突起214が収容される。本実施例において、収容溝部263は、傾斜部262と連結部250との間に配置されている。
【0050】
前記のように構成される第1の実施例に係る単位カバー200は、柱構造物100の断面が円形であることによって、単位カバー200の断面は円弧に沿って配置されている。したがって、多数の単位カバー200が柱構造物100の外側を取り囲んで結合されると、
図3に示すように、結合された単位カバー200の断面は円に沿って配置され、全体的に円状をなす。
【0051】
前記のように構成される単位カバー200の結合状態を
図3に示した。
【0052】
図3に示したように、いずれか一つの単位カバー200の係止突起214は、隣接した他の一つの単位カバー200の係止部261に係止されて結合される。
【0053】
このとき、係止突起214は、係止部261の傾斜部262によって滑りながら収容溝部263に収容されて結合が行われ、結合された係止部261は係止突起214の内側に配置される。すなわち、係止部261の外側面は、係止突起214が形成された折曲部213の内側と当接する。
【0054】
本明細書の
図3においては、四つの単位カバー200が断面円状をなして結合される場合を示したが、実施例に応じて、
図4に示すように、結合される単位カバー200の個数は変わり得る。すなわち、
図4に示すように、一つの単位カバー200に三つのパネル部210が設けられる場合は、三つの単位カバー200が円状をなして結合されてもよい。このように一つの単位カバー200に設けられるパネル部210の個数に応じて、柱構造物100を取り囲んで結合される単位カバー200の個数が変わり得る。
【0055】
以下、前記のように構成された本発明のパイプカバーの組立過程を
図5〜
図10を参照して説明する。
【0056】
まず、
図5に示すように、柱構造物100の外側面に接着手段300を付着させる。本実施例において、接着手段は、弾性のある両面テープ300である。両面テープ300の一側面に付着したテープ保護膜を除去し、両面テープ300を柱構造物100の外側面に付着させる。本実施例においては、
図1に示すように、柱構造物100の外側面に互いに離隔するように三箇所に両面テープ300を付着させる。
【0057】
その後、両面テープ300の反対側面のテープ保護膜を除去した後、
図6に示すように、一つの単位カバー200を柱構造物100の外側面に付着させる。
【0058】
その後、
図7に示すように、単位カバー200を順次付着させるが、このとき、一つの単位カバー200の係止突起214には、隣接した他の単位カバー200の係止部261が係止されるようにする。
【0059】
このように単位カバー200を順次付着させると、
図8に示すように、四つの単位カバー200が柱構造物100の外側面を取り囲んで結合される。このとき、各単位カバー200に設けられた折曲部213と結合部260の終端が、
図13に示すように接着手段300と当接するようになり、係止突起214と係止部261とを引っ張って結合すると、折曲部213と結合部260の終端が両面テープ300を強く押し、その結果、単位カバー200をより堅固に固定することができる。
【0060】
このように、多数の単位カバー200が柱構造物100を取り囲んで配置されるとき、柱構造物100と多数の単位カバー200との間の空間を塞ぐように、柱構造物100を取り囲んで配置された多数の単位カバー200の上端又は下端にエンドキャップ400を設置することができる。
【0061】
エンドキャップ400は、
図1に示したように、円形ホールであるパイプ挿入部411が形成されたリング状のキャップベース部410と、キャップベース部410の周囲に沿って垂直に配置されたキャップ側板部450とを含んで構成されている。
【0062】
前記のように構成されるエンドキャップ400は、
図8に示すように、柱構造物100を取り囲んで配置された多数の単位カバー200の下端に設置され、
図9に示すように、柱構造物100を取り囲んで配置された多数の単位カバー200の上端に設置される。
【0063】
エンドキャップ400の設置方法は、次の通りである。
【0064】
まず、下端に設置されるエンドキャップ400は、単位カバー200が設置された状態であるので、エンドキャップ400のキャップ側板部450とキャップベース部410を切開し、パイプ挿入部411を開放した後、多数の単位カバー200の下端に設置した後、切開された部分を溶接して設置することができる。
【0065】
又は、単位カバー200を設置する前に、柱構造物100にエンドキャップ400のパイプ挿入部411を嵌め、単位カバー200を設置した後、柱構造物100に嵌められたエンドキャップ400を多数の単位カバー200の下端に設置することもできる。
【0066】
柱構造物100に多数の単位カバー200とエンドキャップ400が設置された状態を
図11及び
図12に示した。
【0067】
<1−2.エンドキャップの他の実施例>
一方、エンドキャップ400を切断して再び溶接することが煩雑であるので、これを防止するためのエンドキャップ400の他の実施例を
図14及び
図15に示した。
【0068】
図14の(a)によるエンドキャップ400aは、キャップ側板部450とキャップベース部410が切開されている状態であって、キャップ側板部450の切開された部分の両側にはそれぞれ鉄心挿入ホール451が形成されている。
【0069】
したがって、キャップ側板部450とキャップベース部410の切開された部分を通じて、エンドキャップ400aを柱構造物100の外側に嵌める。
【0070】
その後、鉄心挿入ホール451にC字状の鉄心490を挿入した後、
図14の(b)に示すように、鉄心挿入ホール451を貫通した鉄心490の両端を折り曲げて固定させると、エンドキャップ400aが柱構造物100の単位カバー200の上端又は下端に設置される。
【0071】
図15に示したエンドキャップ400bは、二つの部分エンドキャップ400―1、400―2に分けられている。各部分エンドキャップ400―1、400―2の両端には係止板455がそれぞれ形成されている。
【0072】
部分エンドキャップ400―1、400―2のいずれか一端に形成された係止板455は、キャップ側板部450のキャップベース部410が配置された反対側に連結板453で連結されており、係止板455とキャップ側板部450との間には、キャップベース部410側に切開された切開部454が形成されている。
【0073】
部分エンドキャップ400―1、400―2の他端に形成された係止板455は、キャップ側板部450のキャップベース部410が配置された側に連結板453で連結されており、係止板455とキャップ側板部450との間には、キャップベース部410が配置された反対側に切開された切開部454が形成されている。
【0074】
前記のように構成されることによって、いずれか一つの部分エンドキャップ400―1の係止板455と他の一つの部分エンドキャップ400―2の係止板455とが各切開部454を通じて当接しながら結合される。
【0075】
したがって、部分エンドキャップ400―1、400―2が柱構造物100の外側面を取り囲むようにし、各部分エンドキャップ400―1、400―2の係止板455を互いに当接させるように結合させると、エンドキャップ400bが柱構造物100の単位カバー200の上端又は下端に設置される。
【0076】
<1−3.エンドキャップの更に他の実施例>
エンドキャップの更に他の実施例を
図16及び
図17に示した。
【0077】
図16に示すように、柱構造物100の単位カバー200の上端に設置されるエンドキャップ400cのキャップ側板部450には、少なくとも一つ以上の国旗掲揚台457が設けられており、キャップベース部410には横に長く懸垂幕掛け台415が設けられている。
【0078】
前記のように構成されるエンドキャップ400が単位カバー200の上端に設置された状態を
図17に示した。
【0079】
<1−4.第1―1の実施例に係るパイプカバー>
第1―1の実施例に係るパイプカバーを
図18〜
図20に示した。
【0080】
第1―1の実施例に係るパイプカバーのうち第1の実施例と同一の構成要素に対しては同一の図面符号を付与し、それに対する詳細な説明は省略し、第1の実施例と相違する構成要素に対してのみ説明することにする。
【0081】
第1―1の実施例に係るパイプカバーは、多数の単位カバー200aで構成されている。各単位カバー200aは、パネル部210及び連結部250を含んで構成されている。
【0082】
各単位カバー200aのパネル部210のうち外側部211には、
図19に示すように凹凸部212が形成されている。凹凸部212をなすそれぞれの凸部と凹部の断面は半円状であり、半円状の凸部と凹部が集まって曲面状の凹凸部212をなす。
【0083】
このようにパネル部210に凹凸部212が形成され、柱構造物100に付着する付着物の接着部分を最小化することによって、接着面を減少させるので、不法チラシの付着を困難にすることができ、付着した付着物の除去も容易である。
【0084】
また、凹凸部212によって単位カバー200aが半径方向に伸縮性を有するので、柱構造物100の上・下部の直径が異なるとしても、単位カバー200aの伸縮性によって単位カバー200aを柱構造物100に密着させて施工することができる。
【0085】
<2.第2の実施例に係るパイプカバー>
第2の実施例に係るパイプカバーを
図21及び
図22に示した。
【0086】
第2の実施例に係るパイプカバーのうち第1の実施例と同一の構成要素に対しては同一の図面符号を付与し、それに対する詳細な説明は省略し、第1の実施例と相違する構成要素に対してのみ説明することにする。
【0087】
第2の実施例に係る柱構造物100は円形パイプ状である。
【0088】
このような円形パイプ状である柱構造物100を取り囲むように設けられるパイプカバーは、
図21に示したように、多数の単位カバー200bで構成され、各単位カバー200bは、互いに結合され、円形パイプ状の柱構造物100の外側を取り囲むように設けられる。本実施例において、柱構造物100が円形パイプ状であることによって、柱構造物100の外側を取り囲んで結合される単位カバー200bの断面は円周に沿って配置される。したがって、各単位カバー200bの断面は円弧に沿って配置されている。したがって、
図21に示すように、柱構造物100の直径が大きくなる場合、各単位カバー200bの断面に沿って配置される円弧の長さも大きくなる。
【0089】
各単位カバー200bは、
図22に示したように、多数のパネル部210と、各パネル部210を連結する連結部250とを含むことが好ましい。
【0090】
前記のようにパネル部210及び連結部250を含んで構成される単位カバー200bのいずれか一端にはパネル部210が配置され、他端には連結部250が配置される。
【0091】
単位カバー200bの一端に配置されるパネル部210の折曲部213のうち外側に配置される折曲部213は、他の折曲部213より短い長さに設けられることが好ましい。このように短い長さに設けられ、外側に配置された折曲部213の終端には係止突起214が形成されている。
【0092】
単位カバー200の他端に配置される連結部250には、係止突起214が係止されるように結合部260bが設けられている。結合部260bは、ストレート形状の板に形成されており、結合部260bの中間部分が連結部250に連結されている。このような結合部260bの一端は柱構造物100側に配置され、他端には、係止突起214が係止されるように係止部261bが結合部260bの内側に形成されている。
【0093】
係止部261bは、
図21に示したように、傾斜部262b及び収容溝部263bを含んで構成されることが好ましい。
【0094】
係止部261bは、結合部260bの終端に形成されるが、柱構造物100側に配置された結合部260bの終端の反対側終端に係止部261bが形成される。このような係止部261bは、連結部250が位置した反対方向に円弧状に折り曲げられて形成され、
図21に示すように、係止部261bの外側面に係止突起214が形成された折曲部213の内側と当接する。
【0095】
収容溝部263bは、係止部261bの下側に位置し、連結部250側に開放された溝状に形成され、収容溝部263bに係止突起214が収容される。本実施例において、収容溝部263bは、傾斜部262bと連結部250との間に配置されている。
【0096】
前記のように構成される単位カバー200bの結合状態を
図21に示した。
【0097】
図21に示したように、いずれか一つの単位カバー200bの係止突起214が、隣接した他の一つの単位カバー200bの係止部261bに係止されて結合される。
【0098】
このとき、係止突起214は、傾斜部262bの曲面に沿って滑りながら収容溝部263bに収容されて結合が行われ、結合された係止部261bは係止突起214の内側に配置される。すなわち、係止部261bの外側面が、係止突起214が形成された折曲部213の内側と当接する。
【0099】
一方、実施例に応じて、
図23に示すように、各単位カバー200cのパネル部210cのうち外側部211には凹凸部212が形成されてもよい。
【0100】
<3.第3の実施例に係るパイプカバー>
第3の実施例に係るパイプカバーを
図24〜
図27に示した。
【0101】
第3の実施例に係るパイプカバーのうち第1の実施例及び第2の実施例と同一の構成要素に対しては同一の図面符号を付与し、それに対する詳細な説明は省略し、第1の実施例と相違する構成要素に対してのみ説明することにする。
【0102】
第3の実施例に係る柱構造物100dは四角パイプ状である。
【0103】
このような四角パイプ状の柱構造物100dを取り囲むように設けられるパイプカバーは、
図24に示したように、多数の単位カバー200dで構成され、各単位カバー200dは、互いに結合され、四角パイプ状の柱構造物100dの外側を取り囲むように設けられる。本実施例においては、四角パイプ状の柱構造物100dの各面当たり一つの単位カバー200dが配置され、
図25に示すように、四つの単位カバー200dは、互いに結合され、柱構造物100dの外側を取り囲むように設けられている。
【0104】
柱構造物100dが四角パイプ状であることによって、エンドキャップ400dも四角リング状に形成されている。
【0105】
各単位カバー200dは、
図26に示したように、多数のパネル部210dと、各パネル部210dを連結する連結部250dとを含むことが好ましい。
【0106】
本実施例において、柱構造物100dが四角パイプ状であることによって、外側面をなす外側部211dはストレート形状であり、外側部211dの両端からそれぞれ折り曲げられた折曲部213dは、外側部211dから垂直に折り曲げられることが好ましい。
【0107】
前記のようにパネル部210d及び連結部250dを含んで構成される単位カバー200dのいずれか一端にはパネル部210dが配置され、他端には連結部250dが配置される。
【0108】
単位カバー200dの一端に配置されるパネル部210dの折曲部213dのうち外側に配置される折曲部213dは、断面がパネル部210dから円弧状に折り曲げられることが好ましい。すなわち、パネル部210dと外側に配置される折曲部213dは緩い曲面状をなして形成されている。このように外側に配置された折曲部213dの終端には係止突起214dが形成されている。
【0109】
単位カバー200dの他端に配置される連結部250dには、係止突起214dが係止されるように結合部260dが設けられている。結合部260dはストレート形状の板に形成されており、結合部260dの中間部分が連結部250dに連結されている。このような結合部260dの一端は柱構造物100d側に配置され、他端には、係止突起214dが係止されるように係止部261dが結合部260dの内側に形成されている。
【0110】
係止部261dは、
図26に示したように、曲面部262d及び収容溝部263dを含んで構成されることが好ましい。
【0111】
曲面部262dは、結合部260dの終端に形成されるが、柱構造物100d側に配置された結合部260dの終端の反対側終端に曲面部262dが形成される。このような曲面部262dは、連結部250dが位置した反対方向に円弧状に折り曲げられて形成され、
図25に示すように、曲面部262dの外側面は、係止突起214dが形成された折曲部213dの内側と当接する。
【0112】
収容溝部263dは曲面部262dの下側に位置し、連結部250d側に開放された溝状に形成され、収容溝部263dに係止突起214dが収容される。本実施例において、収容溝部263dは、曲面部262dと連結部250dとの間に配置されている。
【0113】
前記のように構成される単位カバー200dの結合状態を
図25に示した。
【0114】
図25に示したように、いずれか一つの単位カバー200dの係止突起214dが、隣接した他の一つの単位カバー200dの係止部261dに係止されて結合される。
【0115】
このとき、係止突起214dは、曲面部262dの曲面に沿って滑りながら収容溝部263dに収容されて結合が行われ、結合された係止部261dは係止突起214dの内側に配置される。すなわち、曲面部262dの外側面が、係止突起214dが形成された折曲部213dの内側と当接する。
【0116】
多数の単位カバー200dとエンドキャップ400dとが結合された状態を
図27に示した。
【0117】
<4.効果>
前記のような本発明の各実施例に係るパイプカバーによると、次のような効果がある。
【0118】
第一に、各単位カバー200の係止突起214と係止部261とを互いに引っ張って組み立てることによって、各単位カバー200を柱構造物100に迅速に密着させて組み立てることができる。
【0119】
特に、単位カバー200の弾性を用いて係止突起214と係止部261とを引っ張って嵌めると、容易に且つ迅速に各単位カバー200を互いに結合することができる。
【0120】
第二に、単位カバー200と一体に形成された係止突起214に、他の単位カバー200に形成された係止部261を1次的に組み立てることによって、柱構造物100に固定するための別途の部品が必要でない。
【0121】
また、柱構造物100に弾性のある両面テープ300を接着させると、柱構造物100と単位カバー200との間に接着する両面テープ300の接着力と弾性を用いて柱構造物100に単位カバー200を2次的により堅固に密着させることができる。このように両面テープ300を用いると、柱構造物100の定められた位置に単位カバー200を臨時に固定することができ、作業速度が非常に迅速であると共に、作業が容易であり、弾性のある両面テープ300によって単位カバー200が動いたり音がすることなく、より堅固に単位カバー200を固定することができる。
【0122】
さらに、柱構造物100を取り囲んで結合された単位カバー200の上・下端にエンドキャップ400を3次的に組み立てることによって、単位カバー200をより堅固に密着させることができる。このようにエンドキャップ400によって単位カバー200の上・下端を固定すると同時に、エンドキャップ400によって単位カバー200と柱構造物100との間の空間を閉鎖し、外観をさらに良好にすることができる。
【0123】
第三に、単位カバー200を柱構造物100の周囲に沿って組み立てればよいので、溶接や別途の締結手段が不必要であり、柱構造物100自体の穿孔が必要でないので、組立性を向上させることができる。
【0124】
第四に、同一の形状の単位カバー200は、アルミニウム、合成樹脂射出などで大量生産が容易であり、生産費用を減少させることができる。
【0125】
第五に、広告懸垂幕などを据え置くことができる懸垂幕掛け台415と、旗を掲げることができる国旗掲揚台457とを一体に設置し、都市の美観を改善することができる。
【0126】
以上のように、本発明を限定された実施例と図面によって説明したが、本発明がこれによって限定されることはなく、本発明の属する技術分野で通常の知識を有する者によって本発明の技術思想と下記に記載する特許請求の範囲の均等範囲内で多様な修正及び変形が可能であることは当然である。