(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
横動経路の一端側の第一定位置と他端側の第二定位置との間で当該横動経路上を横動する第一戸単体と、前記横動経路の外側を当該横動経路と平行に横動自在で且つ、前後平行移動により前記第二定位置に対して出入り自在な第二戸単体を備え、この第二戸単体は、前記横動経路より内側で当該横動経路と平行に横動自在に支持された上下二組の横動体ユニットに、前記横動経路の上下両側を横断する上下二組の、それぞれ戸横動方向一対の平行リンクを介して支持されて、前記横動経路上に位置する内側位置と、前記横動経路上に位置する第一戸単体の外側に位置する外側位置との間を、前後平行移動自在に支持され、前記第一定位置にある第一戸単体と、前記第二定位置にあって第一戸単体と直列する第二戸単体とにより、開口部を閉じるように構成された引き違い戸装置であって、
第二戸単体を支持する前記上下二組の横動体ユニットのそれぞれは、ガイドレールに一定姿勢を保って自立走行可能に支持されたもので、戸横動方向一対の横動体と、両横動体を連結する連結部材から成り、これら4つの横動体に前記各平行リンクの内端が軸支され、前記4つの横動体内には、各平行リンクを、第二戸単体が前記内側位置にあるときの姿勢と第二戸単体が前記外側位置にあるときの姿勢とで択一的に弾性力で保持する平行リンク姿勢保持機構が内装されている引き違い戸装置において、
前記平行リンク姿勢保持機構は、平行リンク軸支用垂直支軸を介して前記平行リンクと連動する切換えカム、この切換えカムに先端が隣接するように、横動体の横動方向に移動自在に内装されたカム従動係止片、及びこのカム従動係止片を前記切換えカムに向けて付勢する圧縮コイルバネを備え、前記カム従動係止片の先端と前記切換えカムとの係合により、平行リンクを、第二戸単体が前記内側位置にあるときの姿勢と第二戸単体が前記外側位置にあるときの姿勢とで択一的に弾性力で保持するように構成され、
前記横動体内には、前記平行リンク姿勢保持機構のカム従動係止片と並列するように緩衝手段が内装され、この緩衝手段は、横動体の横動方向に往復移動自在で且つ先端が前記切換えカムに隣接するカム従動体と、このカム従動体の後退運動を受け止める油圧ダンパーから成り、平行リンクが前記内側位置に到達するときの前記切換えカムの回転を、前記カム従動体を介して前記油圧ダンパーが受け止めるように構成された、引き違い戸装置。
前記横動体ユニットは、平行リンク姿勢保持機構が内装された、戸横動方向一対の横動体、両横動体を連結する連結部材、及び各横動体の下側に軸支された平行リンクから成る同一構造のものが、上下二組使用されている、請求項1に記載の引き違い戸装置。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1Aは、第一戸単体と第二戸単体とで開口部を閉じた閉扉完了状態の、上側ガイド機構を示す一部横断平面図、
図1Bは、その要部の拡大横断平面図である(何れも上側第二レールを省いた状態)。
【
図2】
図2Aは、第二戸単体を開動させ始めた状態の、上側ガイド機構を示す一部横断平面図、
図2Bは、その要部の拡大横断平面図である(何れも上側第二レールを省いた状態)。
【
図3】
図3Aは、第二戸単体の開動を進めた状態の、上側ガイド機構を示す一部横断平面図、
図3Bは、第二戸単体が第一戸単体の外側に重なった開扉完了状態の、上側ガイド機構を示す一部横断平面図である。(何れも上側第二レールを省いた状態)
【
図4】
図4Aは、
図1Aに示す閉扉完了状態から第一戸単体を開動させ始めた状態の、上側ガイド機構を示す一部横断平面図、
図4Bは、第一戸単体を第二戸単体の内側に重ねた開扉完了状態の、上側ガイド機構を示す一部横断平面図である(何れも上側第二レールを省いた状態)。
【
図5】
図5は、第一戸単体の支持状態を示す一部縦断左側面図(開閉される開口部の左側板のある側から見た図を左側面図、同開口部の右側板のある側から見た図を右側面図という。以下同じ)である。
【
図6】
図6は、第二戸単体の支持状態を示す一部縦断左側面図である。
【
図7】
図7は、第一戸単体の外側に第二戸単体が重なった状態を示す一部縦断左側面図である。
【
図8】
図8Aは、第一戸単体の平面図、
図8Bは、第一戸単体の背面図(開閉される開口部の内側から見た図を背面図という。以下同じ)、
図8Cは、第一戸単体の底面図である。
【
図11】
図11Aは、第一戸単体の内端側上端のカム付き部材と振れ止めユニットを示す一部横断平面図、
図11Bは、同一部縦断左側面図である。
【
図12】
図12Aは、作用状態にある振れ止めユニットを示す縦断側面図、
図12Bは、退避状態にある振れ止めユニットを示す縦断側面図、
図12Cは、作用状態にある振れ止めユニットの横断平面図である。
【
図15】
図15Aは、第二戸単体の下端に取り付けられる軸受けユニットを示す縦断背面図、
図15Bは、同軸受けユニットの取り付け状態を示す縦断側面図、
図15Cは、同軸受けユニットを第二戸単体に嵌め込まれる側から見た裏面図、
図15Dは、同軸受けユニットの取り付け状態を示す底面図である。
【
図16】
図16Aは、第二戸単体の内端側上端の、軸受けユニットが取り付けられた部分を示す背面図、
図16Bは、同部分の、軸受けユニットが平行リンクの上側支持ピンを保持している状態での横断平面図である。
【
図18】
図18Aは、前記軸受けユニットが平行リンクの上側支持ピンを保持する前の状態を示す横断平面図、
図18Bは、同軸受けユニットが平行リンクの上側支持ピンを受け入れ可能な状態にあるときの横断平面図、
図18Cは、同軸受けユニットが平行リンクの上側支持ピンを保持した状態を示す横断平面図である。
【
図19】
図19Aは、第二戸単体位置決め手段の作用状態を示す横断平面図、
図19Bは、
図19Aに示された第二戸単体の要部を、当該第二戸単体の内側から見た正面図、
図19Cは、
図19Aに示された第二戸単体位置決め手段を示す縦断側面図である。
【
図20】
図20Aは、第二戸単体位置決め手段に使用される第二戸単体係止部材の平面図、
図20Bは、同第二戸単体係止部材を外側から見た正面図、
図20Cは、
図20AのX-X線断面図、
図20Dは、同第二戸単体係止部材を斜め下側から見た斜視図である。
【
図23】
図23Aは、横動体ユニットに内装された平行リンク姿勢保持機構が、第二戸単体を内側位置に保持しているときの横断平面図、
図23Bは、同平行リンク姿勢保持機構が、第二戸単体を外側位置に保持しているときの横断平面図である。
【
図24】
図24Aは、前記平行リンク姿勢保持機構のカム従動係止片を示す正面図と縦断側面図、
図24Bは、同平行リンク姿勢保持機構のカム従動係止片を支持する支持部材の正面図、平面図、及び縦断側面図、
図24Cは、緩衝手段を構成するカム従動体と油圧ダンパーを示す正面図と側面図である。
【
図25】
図25Aは、第二戸単体に先立って第一戸単体が取付けられた状態を示す平面図、
図25Bは、同横断平面図である。
【
図26】
図26Aは、第一戸単体が取り付けられた後に第二戸単体を取り付けるときの状態を示す平面図、
図26Bは、同横断平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1〜
図4に示す引き違い戸装置1が開閉する収納空間の開口部2は、
図1〜
図4に示す左右両側板3,4と、
図5〜
図7に示す天板5と床板6によって、正面矩形状に形成されたものである。
図5〜
図7に示すように、床板6の前側辺には、下側第一レール7と下側第二レール8が水平に配設され、天板5の下側には、上側第一レール9と上側第二レール10が水平に配設されている。下側第二レール8は、下側に長さ方向に沿ってスリット8aを備えた角筒状のもので、両垂直壁部の内側に、支持用ローラーが転動自在に嵌合する溝形レール部8b,8cが設けられている。
【0012】
下側第一レール7は、下側第二レール8の上側水平板部8dの上側前側辺に隣接する位置に形成された凹溝によって、この下側第二レール8に一体形成されている。8eは、下側第二レール8の上側水平板部8dから片持ち状に連設された取付け板部であって、この取付け板部8eが床板6の上にネジ止めされる。上側第二レール10は、下側第二レール8と同様の、下側に長さ方向に沿ってスリット10aを備えた角筒状のもので、両垂直壁部の内側に、支持用ローラーが転動自在に嵌合する溝形レール部10b,10cが設けられている。10dは、上側第二レール10の下端から内側へ水平片持ち状に連設された取付け板部である。この上側第二レール10には、その後側の垂直壁部の真下につながる垂直板部11aと、この垂直板部11aの下辺から前方水平につながる水平板部11bから成るL形部材11が一体に形成され、このL形部材11の水平板部11bと上側第二レール10との間に、前側が解放する横向き凹溝空間が形成されている。上側第一レール9は、前記L形部材11の水平板部11bの前側辺下側に一体形成されている、下側解放溝形のものである。上側第二レール10は、天板5の下側面に形成された凹溝部内に嵌め込まれた状態で、取付け板部10dを天板5の下側面にネジ止めすることにより取り付けられるが、その取付け位置は、下側第二レール8の真上で互いに平行になる位置である。この結果、上側第一レール9が下側第一レール7の真上で互いに平行に位置することになる。
【0013】
上記開口部2は、水平に横動自在な第一戸単体12と第二戸単体13とによって開閉される。
図1〜
図4に示すように、第一戸単体12と第二戸単体13は、前記開口部2の内巾の半分強の横巾を有するもので、
図1Aに示すように、第一戸単体12と第二戸単体13とが互いに突き合って、その表面が一つの垂直面上に位置する状態のときに開口部2を閉じる。以下の説明では、
図1Aに示すように開口部2を、第一戸単体12と第二戸単体13とが閉じる状態にあるとき、両戸単体12,13の互いに突き合う端部を内端と称し、その反対側の端部を外端と称する。そして係る状態にあるときの第一戸単体12の位置を第一定位置、第二戸単体13の位置を第二定位置と称する。而して、
図1Aに示すように開口部2を、第一戸単体12と第二戸単体13とが閉じる状態にあるとき、両戸単体12,13の外端部は、左右両側板3,4の正面側に少し被さる状態にある。そして、開口部2を開くときは、
図3Bに示すように、第一定位置にある第一戸単体12の外側に第二戸単体13が重なった右側開扉状態と、第一定位置にある第一戸単体12が、
図4Bに示すように、右側板4に隣接する第二定位置まで横動して、この第一戸単体12の外側に第二戸単体13が重なった左側開扉状態とが選択される。以下の説明では、前記右側開扉状態での第二戸単体13の位置を、第一定位置の外側位置と称し、前記左側開扉状態での第二戸単体13の位置を、第二定位置の外側位置と称する。
【0014】
先ず、第一戸単体12の支持構造について詳細に説明すると、
図8及び
図9に示すように、第一戸単体12には、その内側(開口部2内に面する側、以下同じ)の下端部に、戸横動方向(開口部2の左右間口方向、以下同じ)一対の軸受け部材14a,14bが取り付けられ、これら両軸受け部材14a,14bに、支持用ローラー15a,15bが同一高さで、戸横動方向に対して直交する前後水平方向の支軸の周りに自転可能に軸支されている。両軸受け部材14a,14bの内、第一戸単体12の外端側の軸受け部材14bには、第一戸単体12が第一定位置にあるときに、当該左側板3の内側面に当接する、ゴムなどの緩衝材から成る当り面16が設けられ、反対の内端側の軸受け部材14aには、
図8C及び
図10に示すように、第一戸単体12の下端と面一になる下端張出し部14cの下側面に、溝状カム17が形成されている。下端張出し部14cは、第一戸単体12側の半分が、当該第一戸単体12に形成された切欠部内に入り込んでおり、この溝状カム17には、この第一戸単体12の底面から見て(
図8C参照)、この第一戸単体12の板厚内に入り込んだ内端部(第一戸単体12の内端に近い側の端部)から、この第一戸単体12の内側面から突出する外端部にわたって傾斜するもので、当該溝状カム17の外端部は、第一戸単体12の内端側に向かって解放されている。
【0015】
又、第一戸単体12には、その内側の上端部に、前記軸受け部材14a,14bの真上に位置するように、戸横動方向一対の振れ止めユニット18a,18bが取り付けられると共に、第一戸単体12の内端側の振れ止めユニット18aの上側に隣接するように、カム付き部材19が取り付けられている。振れ止めユニット18a,18bは同一構造のもので、
図11及び
図12に示すように、第一戸単体12の内側に取り付けられた振れ止め具支持本体20を昇降自在に貫通する昇降軸体21aと、この昇降軸体21aの上端に垂直支軸の周りに自転可能なローラー(嵌合部材)21bから構成された振れ止め具21を備えている。前記昇降軸体21aの中間高さには周方向環状の凹部23が形成され、前記振れ止め具支持本体20には、前記昇降軸体21aが貫通する係止孔24を備え且つ戸横動方向に対し直交する内外水平方向に移動自在に支持された操作板25と、この操作板25を第一戸単体12から内側へ離れる方向に付勢する圧縮コイルバネ(弾性体)26が設けられている。而して、
図12A及び
図12Cに示すように、この圧縮コイルバネ26の付勢力で前記操作板25の係止孔24の内側辺が前記昇降軸体21aの凹部23に嵌合することにより、振れ止め具21が上昇限高さに保持されるように構成されている。又、前記操作板25には、前記振れ止め具支持本体20の内側表面に形成した凹窪部20a内に露出する押込み用操作部25aが設けられ、
図12Bに示すように、この押込み用操作部25aにより操作板25を圧縮コイルバネ26の付勢力に抗して押し込んで、この操作板25の係止孔24を昇降軸体21aと同心状に位置させることにより、振れ止め具21が自重により下降限高さ(ローラー21bが振れ止め具支持本体20の上面で受け止められる高さ)まで下降するように構成されている。
【0016】
又、振れ止めユニット18a,18bには、振れ止め具支持本体20から第一戸単体12の外端側に延出する延出部20bの先端に、ゴムなどの緩衝材から成る当り面27が設けられ、第一戸単体12が第一定位置にあるときに、左側板3に隣接する外端側の振れ止めユニット18bの当り面27が、その左側板3の内側面に当接するように構成している。第一戸単体12の内端側の振れ止めユニット18aに設けられている当り面27は、上記のようには機能しないので、振れ止めユニット18a,18bの構造を同一にする必要が無ければ、無くしても良い。更に、これら振れ止めユニット18a,18bの振れ止め具支持本体20には、戸横動方向一対の平行突出板部20cが上向きに突設されている。この平行突出板部20cは、第一戸単体12を内側から見たとき(
図8B参照)は、ローラー21bを戸横動方向両側から挟むように位置し、戸横動方向から見たとき(
図11B、
図12A、
図12B参照)は、ローラー21bの外側に適当な隙間を隔てて位置するように構成されている。
【0017】
カム付き部材19は、
図11に示すように、その上側面が第一戸単体12の上端面と面一になるように、第一戸単体12の上端内側角部に取り付けられたもので、この第一戸単体12の内側面にネジ止めされる取付け板部19aを備え、上端面に、第一戸単体12の下側内端側の軸受け部材14aが備える溝状カム17と同一形状の溝状カム28が形成されている。即ち、この溝状カム28は、第一戸単体12を上から見て(
図11A参照)、この第一戸単体12の板厚内に入り込んだ内端部(第一戸単体12の内端に近い側の端部)から、この第一戸単体12の内側面から突出する外端部にわたって傾斜するもので、当該溝状カム28の外端部は、この第一戸単体12の外端側に向かって解放されている。このカム付き部材19の取付け板部19aには、このカム付き部材19の直下に位置する振れ止めユニット18aの平行突出板部20cが嵌合する切欠凹部19bが形成されている。
【0018】
又、前記カム付き部材19には、
図3B及び
図4Bに示すように、第一戸単体12の外側に第二戸単体13が重なった状態を保持するための、戸単体連結位置決め手段29を構成する挟持具30が、この第一戸単体12の内端側に向かって突設されている。この挟持具30は、戸横動方向に対して直交する前後方向一対の弾性挟持片31a,31bと、この一対の弾性挟持片31a,31b間の奥端に嵌合固定された、ゴムなどの緩衝用弾性体31cから構成されている。更に、カム付き部材19には、
図3Bに示すように、第一定位置にある第一戸単体12の外側に第二戸単体13を重ねた右側開扉状態において、第一戸単体12を第一定位置に位置決めする第一戸単体位置決め手段32を構成する可動ストッパー33が設けられている。この可動ストッパー33は、前記挟持具30の基部に隣接する箇所から連設された軸受部34aの先端に上下方向の支軸34bによって軸支された可動片34cと、この可動片34cの先端に係止されたゴムなどの緩衝用弾性体34dと、前記可動片34cを作用姿勢に付勢保持する圧縮コイルバネ34eによって構成されている。前記可動片34cは、支軸34bから第一戸単体12の外端側の内側へ斜めに突出する前記作用姿勢から内側の一定範囲内で水平揺動自在である。
【0019】
次に、第二戸単体13の詳細構造について説明すると、
図13及び
図14に示すように、第二戸単体12には、その内側の下端部に、戸横動方向一対の下側軸受けユニット35a,35bが取り付けられ、第二戸単体12の内側の上端部には、前記下側軸受けユニット35a,35bの真上に位置するように、戸横動方向一対の上側軸受けユニット36a,36bが取り付けられ、この上側軸受けユニット36a,36bの内、この第二戸単体13の外端側の上側軸受けユニット36bに対して、第二戸単体12の外端側に隣接する位置に、前記戸単体連結位置決め手段29を構成する嵌合部材37と、
図4Bに示すように、第二定位置にある第一戸単体12の外側に重なる位置に、第二戸単体13を位置決めする第二戸単体位置決め手段38を構成する被係合ピン39が取り付けられている。
【0020】
下側軸受けユニット35a,35bは、互いに同一構造のもので、
図15に示すように、第二戸単体13の下端面と内側面との間の角部に切欠形成された凹部内に、当該第二戸単体13の下端面と面一の状態に嵌め込まれて、この第二戸単体13の内側面にネジ止めされる。この下側軸受けユニット35a,35bには、下端側と内側(第二戸単体13の凹部内に入り込む側)とが開放された矩形状凹部40が形成され、この矩形状凹部40内に、上下方向一定範囲内で昇降のみ可能に昇降可動体41が内装されている。この昇降可動体41には、その下端面に開口した上下方向の下側ピン孔42と、この昇降可動体41の上動限高さ調整用のネジ軸43が設けられている。このネジ軸43は、昇降可動体41に設けられた上下方向貫通孔44の上端側ネジ孔部44aに螺嵌し、昇降可動体40から上方に突出したネジ軸43の上端が、矩形状凹部40の上端面40aに当接している。
【0021】
尚、昇降可動体41は、矩形状凹部40に対して下側から昇降のみ可能に嵌め込まれるもので、その両側辺には、当該両側辺が隣接する矩形状凹部40の両内側面に形成された上下方向の案内凹部45a,45bに嵌合する抜け止め用爪部46a,46bが突設されている。下側軸受けユニット35a,35bを第二戸単体13に取り付ける前に、矩形状凹部40内に下から昇降可動体41を嵌め込むときは、この矩形状凹部40の両側壁を抜け止め用爪部46a,46bによって押し広げながら、当該抜け止め用爪部46a,46bが案内凹部45a,45b内に嵌合する深さまで押し入れる。
【0022】
上側軸受けユニット36a,36bは、基本的に同一構造のものであって、この第二戸単体13の上端面と内側面との間の角部に切欠形成された凹部内に、当該第二戸単体13の上端面と面一の状態に嵌め込まれて、この第二戸単体13の内側面にネジ止めされる。以下、
図16〜
図18に基づいて説明するが、これらの図は、第二戸単体13の外端側に取り付けられた上側軸受けユニット36bを示している。上側軸受けユニット36a,36bの上端近傍には、上端と内側が解放された上下方向の上側ピン孔47が設けられ、上側軸受けユニット36a,36bの内部には、前記上側ピン孔47の内側解放部47aを開閉する開閉蓋48と、可動体49が設けられている。前記可動体49は、上側ピン孔47よりも下側で戸横動方向に一定範囲内で往復移動自在に、上側軸受けユニット36a,36bに内装されたもので、この可動体49の上側に前記開閉蓋48が一体に連設されており、この可動体49が、その往復移動範囲の一端側に圧縮コイルバネ50によって付勢保持されることにより、開閉蓋48が上側ピン孔47の内側解放部47aを閉じている。尚、後述するように、前記上側ピン孔47に嵌合する上側支持ピン76a,76bには、その下端にフランジ部77が形成されているので、前記上側ピン孔47と開閉蓋48の内側面には、これら上側ピン孔47と開閉蓋48の内側面間で上側支持ピン76a,76bを挟む込んだとき、前記フランジ部77が嵌合する凹入溝47b,48b(
図17B参照)が形成されている。
【0023】
又、可動体49には、上側軸受けユニット36a,36bの正面板部に形成された戸横動方向に長い長穴状開口部51から外側へ少し突出する突起状操作部52と、この突起状操作部52に隣接する凹部52aが形成されており、長穴状開口部51の外側から前記凹部52aに指先を入れるようにして、突起状操作部52を第二戸単体13の外端側へ押圧操作することにより、可動体49と共に、上側ピン孔47の内側解放部47aを閉じている開閉蓋48を、圧縮コイルバネ50の付勢力に抗して横側方に横動させて、上側ピン孔47の内側解放部47aを開くことが出来る。尚、開閉蓋48の内側には、この開閉蓋48が上側ピン孔47の内側解放部47aを閉じているとき、当該上側ピン孔47の内面と共に、横断面形状において閉じた上下方向の円柱状空間を形成する円弧形内面48aが形成されている。
【0024】
尚、上側軸受けユニット36a,36bは、第二戸単体13の内側面に当接してネジ止めされる取付け板部53aを備えた外側部材53と、内側部材54とから構成されており、これら内外両部材53,54間に、開閉蓋48を備えた可動体49や圧縮コイルバネ50を挟み込んだ状態で、内外両部材53,54を互いに結合一体化するのであるが、このときの内外両部材53,54を互いに結合する結合ネジ(図示省略)の本数を少なくするか又は無くすために、図示のように、内側部材54の下側辺から連設した巾広の係止爪片55を、外側部材53に形成した被係止用段部56に係合させるように構成している。又、上側軸受けユニット36a,36bには、可動体49の横動方向両側面の内、圧縮コイルバネ50に隣接する側とは反対側の側面に隣接する位置に操作用開口部57が設けられている。
【0025】
更に、上側軸受けユニット36a,36bの内、
図13B、及び
図15〜
図17に示すように、第二戸単体13の内端側に位置する上側軸受けユニット36aと、当該第二戸単体13の内端との間には、前記操作用開口部57と連通する操作用貫通孔58を設けている。この操作用貫通孔58は、第二戸単体13に設けられた貫通孔そのもので構成しても良いが、図示の実施例では、前記操作用開口部57に一端部が嵌合する角筒状部材59の内部貫通孔を、前記操作用貫通孔58としている。この角筒状部材59は、取付け板部53aの内側に形成した凹凸部に、この角筒状部材59の基端部一側面に形成した凹凸部59aを嵌合させた状態で、第二戸単体13の内側面に形成した凹溝部に角筒状部材58を嵌合させると同時に、上側軸受けユニット36bを第二戸単体13に形成されている凹部に嵌合してネジ止めすることにより、角筒状部材59を、抜き取り不能で且つ第二戸単体13に面一の状態に埋設させている。第二戸単体13の外端側の上側軸受けユニット36bは、上記の内端側の上側軸受けユニット36aから角筒状部材59を外したものである。
【0026】
前記戸単体連結位置決め手段29の嵌合部材37は、
図19に示すように、第二戸単体13の内側面にねじ止めされる取付け座60から突設された、戸横動方向と平行な板状の支持部材61の先端に一体形成されたもので、戸横動方向に沿って第二戸単体13の内端側へ延出する、板面が上下方向の板状体62と、その先端に形成された上下方向の円柱状部分62aから構成されている。又、第二戸単体位置決め手段38の被係合ピン39は、前記嵌合部材37の円柱状部分62aに対して、第二戸単体13の外端側に位置するように、前記支持部材61から上向きに一体形成されたものである。尚、嵌合部材37の取付け座60には、隣接する上側軸受けユニット36bの取付け板部53aの上に重なる延出部60a(
図19B参照)が連設され、この延出部の下側に突設された位置決め用嵌合突起部を、前記上側軸受けユニット36aの取付け板部53aに設けられた大径貫通孔53b(
図16A参照)に嵌合させ、取付け座60をネジ止めする複数本のネジの内の1本を、前記大径貫通孔53bに嵌合する位置決め用嵌合突起部を貫通させるようにして、上側軸受けユニット36bと嵌合部材37との相対位置のずれを防止するように構成している。
【0027】
第二戸単体位置決め手段38は、
図19に示すように、前記被係合ピン39が係合する係合部材63を備えている。この係合部材63は、上側第二レール10と上側第一レール9とをつなぐL形部材11の垂直板部11aの外向きの面に、当該垂直板部11aと左側板3とに当接するようにネジ止めされたもので、前記被係合ピン39を介して第二戸単体13の外端側を開口部2の斜め外側へ移動させるための傾斜案内面64と、第二戸単体13が第一戸単体12の外側に重なったとき、即ち、第二戸単体13が第二定位置の外側位置にあるときに、第二戸単体13が第一定位置の方へ横動するのを、前記被係合ピン39を介して阻止するための、前記傾斜案内面64との間に形成された傾斜係合溝65を備えている。
図20に示すように、前記係合部材63は、合成樹脂により一体成形されたものであって、前記L形部材11の垂直板部11aにネジ止めされる垂直取付け板部63aと、この垂直取付け板部63aの上端に連なる天板部63bと、垂直取付け板部63aと天板部63bとをつなぎ且つ左側板3に当接する側壁部63cと、天板部63bの下側に突設されたカム溝形成部材63dから成るもので、側壁部63cの内面が前記傾斜案内面64を形成すると共に、この側壁部63cとカム溝形成部材63dとの間で前記傾斜係合溝65が形成されている。
【0028】
上記構成の第二戸単体13は、その下端側が、下側第二レール8内を横動する下側横動体ユニット66に、戸横動方向一対の平行リンク67a,67bを介して支持され、上端側は、上側第二レール10内を横動する上側横動体ユニット68に、戸横動方向一対の平行リンク69a,69bを介して支持されている。下側横動体ユニット66は、
図21に示すように、戸横動方向一対の横動体70a,70bを連結部材71によって連結一体化したものであり、各横動体70a,70bには、それぞれの長さ方向両端部の前後両側に、下側第二レール8の溝形レール部8b,8c内に嵌合して前後水平軸心の周りに自転可能なローラー72が同心状に軸支されている。そして各横動体70a,70bは、下側第二レール8のスリット8aを経由して当該下側第二レール8の下側に突出する高さを有するもので、この各横動体70a,70bの外端寄りの下側に、それぞれ垂直支軸73を介して平行リンク67a,67bの内端部が軸支されている。
【0029】
従って、両平行リンク67a,67bは、下側第二レール8の下側から前方に延出する姿勢で、下側横動体ユニット66の戸横動方向両端近傍位置に水平揺動自在に支持されていることになる。尚、各横動体70a,70bの互いに対向する内端部には、下側第二レール8内に位置する角柱状部材74a,74bが突設され、連結部材71として使用された溝形鋼の両端部が、前記角柱状部材74a,74bに下側から外嵌して、各角柱状部材74a,74bにネジ止めされている。従って連結部材71は、下側第二レール8内に収容された状態にある。
【0030】
上側横動体ユニット68は、
図22に、下側横動体ユニット66と同一参照符号を付して示すように、上記の下側横動体ユニット66と基本的に同一構造のものであるが、下側横動体ユニット66に内端が垂直支軸73により軸支される戸横動方向一対の平行リンク67a,67bは、その先端上側に上向きに下側支持ピン75a,75bが突設され、上側横動体ユニット68に内端が垂直支軸73により軸支される戸横動方向一対の平行リンク69a,69bは、その先端下側に下向きに上側支持ピン76a,76bが突設され、これら上側支持ピン76a,76bには、その下端にフランジ部77が一体形成されている。又、第一戸単体13の内端側に位置する上下両平行リンク67a,69aには、これら平行リンク67a,69aに対してほぼ90度の角度で横動体ユニット66,68から前方に延出する、長さの短いカム従動アーム78,79が一体に連設され、下側のカム従動アーム78の先端上側には、カム従動ローラー78aが垂直支軸の周りに自転可能に軸支され、上側のカム従動アーム79の先端下側には、カム従動ローラー79aが垂直支軸の周りに自転可能に軸支されている。更に、上側横動体ユニット68には、
図22C及び
図22Dに示すように、第二戸単体13の内端側に位置する横動体70aの外端部から下向きに、第一戸単体位置決め手段32の可動ストッパー33を操作する可動ストッパー操作具80が突設されている。
【0031】
尚、上下各横動体ユニット66,68は、前側に延出する各平行リンク67a,67b,69a,69bが支持する第二戸単体13の重量を受けて、各平行リンク67a,67b,69a,69bのある側が下がる方向の回転力を受けるので、上下各横動体ユニット66,68を、各平行リンク67a,67b,69a,69bが水平に延出する正立姿勢を保って円滑に横動出来るようにしなければならない。このため、各横動体ユニット66,68を、ローラー72を介して横動自在に支持する上下両第二レール8,10の内外両側の溝形レール部8b,8c,10b,10cは、内側の溝形レール部8b,10bをローラー72の上側が転動自在に嵌合圧接する凹曲面とし、外側の溝形レール部8c,10cをローラー72の下側が転動自在に嵌合圧接する凹曲面としている。
【0032】
第二戸単体13は、先に説明したように、
図1Aに示すように、第一戸単体12が横動する横動経路上の内側位置と、
図2〜
図4に示すように、前記横動経路に対する外側位置との間で前後に平行移動するものであるが、この第二戸単体13を、前記内側位置と外側位置とで択一的に保持するための平行リンク姿勢保持機構81が併設される。この平行リンク姿勢保持機構81は、第二戸単体13の上下両側を上下各横動体ユニット66,68に支持させるための各平行リンク67a,67b,69a,69bそれぞれに併設されたもので、全て同一構造のものであって、各平行リンク67a,67b,69a,69bを、
図1Aに示す倒伏姿勢と、
図2〜
図4に示す起立姿勢とで弾性力で保持するためのものである。
【0033】
前記平行リンク姿勢保持機構81は、上下各横動体ユニット66,68の横動体70a,70bに、各平行リンク67a,67b,69a,69bの内端を軸支する垂直支軸73に対して内側(連結部材71のある側)に対称形に内装されたものであって、構造は同じであるが、
図23には、第二戸単体13の外端側の平行リンク67b,69aに併設される平行リンク姿勢保持機構81を例示している。この平行リンク姿勢保持機構81は、各横動体70a,70b内に、この横動体70a,70bの長さ方向に沿って形成された横長角柱状空間82内に内装されたもので、前記垂直支軸73に固定されて、各平行リンク67a,67b,69a,69bと一体に当該垂直支軸73の周りで回転する切換えカム83、カム従動係止片84、このカム従動係止片84を支持する支持部材85、カム従動係止片84を切換えカム83の方へ付勢する圧縮コイルバネ86、及び緩衝手段87から構成され、この緩衝手段87は、カム従動体88と油圧ダンパー89から構成されている。前記切換えカム83は、横長角柱状空間82の一端部に配置され、この横長角柱状空間82の切換えカム83から他端までの横長角柱状空間82を前後に二分割するように、前記支持部材85が横長角柱状空間82内に配置されている。
【0034】
切換えカム83は、カム従動係止片84に作用する第一凸部83aと、緩衝手段86に作用する第二凸部83bを備え、カム従動係止片84は、
図24Aに示すように、角柱状のもので、長さ方向の一端に、切換えカム83の第一凸部83aに当接するカム従動凸部84aが突設されると共に、内部には、他端に開口するバネ収納孔84bが長さ方向に沿って形成されている。このカム従動係止片84を支持する支持部材85は、
図24Bに示すように、カム従動係止片84の底面部84cが長さ方向に滑動自在に嵌合する支持用溝部85aと、カム従動係止片84のバネ収納孔84bの開口部に対面するように、支持部材85の長さ方向の一端部に直角横向きに連設されたバネ受け部85bと、前記支持用溝部85aと背中合わせに、この支持部材85の長さ方向に沿って形成された、縦断面円弧形の凹入受け面85cを備えている。圧縮コイルバネ86は、カム従動係止片84のバネ収納孔84b内に一端側が挿入され、他端が、支持部材85のバネ受け部85bに圧接している。緩衝手段87のカム従動体88は、その長さ方向の一端に、切換えカム83の第二凸部83bに当接する山形状のカム従動面88aが形成され、前記支持部材85に隣接する側面は、当該支持部材85の凹入受け面85cに嵌合する突出円弧面88bであり、反対側は、横長角柱状空間82の内側面に隣接する偏平面88cとなっている。油圧ダンパー89は、支持部材85の凹入受け面85cに嵌合する円柱形のもので、その一端から突出する出退自在な緩衝用ピン89aがカム従動体88の後端面に当接し、他端は、横長角柱状空間82の端面で受けられている。
【0035】
上記構成の平行リンク姿勢保持機構81は、各横動体70a,70bの横長角柱状空間82内に上記のように各構成部品を収納させるように、各横動体70a,70bを組み立てることにより、この平行リンク姿勢保持機構81の構成部品である、カム従動係止片84、支持部材85、及び緩衝手段87(直列するカム従動体88と油圧ダンパー89)の、横長角柱状空間82内での位置が、圧縮コイルバネ86の付勢力及び付勢反力と油圧ダンパー89のカム従動体88に付勢力及び付勢反力によって定まり、支持部材85を横長角柱状空間82内の所定位置に固定する必要が無い。又、支持部材85に対するカム従動係止片84の滑動を円滑に行わせるために、支持用溝部85aの表面は、
図24Bに示すように、その長さ方向と平行な低い円弧形突条部を並列させた構造としている。
【0036】
上記のように構成された平行リンク姿勢保持機構81によれば、各平行リンク67a,67b,69a,69bが倒伏姿勢にあるときは、
図23Aに示すように、切換えカム83の第一凸部83aの内側にカム従動係止片84のカム従動凸部84aが入り込んで、この切換えカム83の第一凸部83aを、カム従動係止片84のカム従動凸部84aと、横長角柱状空間82の内側面との間で挟み付けた状態となり、切換えカム83の回転、即ち、平行リンク67a,67b,69a,69bの回転を阻止しているので、各平行リンク67a,67b,69a,69bが倒伏姿勢、即ち、
図1Aに示すように、垂直支軸73から右側板4のある側へ小角度で斜め前方に延出する倒伏姿勢、に保持されることになり、この倒伏姿勢にある各平行リンク67a,67b,69a,69bが、更に上下両第二レール8,10に接近する方向に倒伏することは阻止されている。この倒伏姿勢にある各平行リンク67a,67b,69a,69bによって、支持されている第二戸単体13が、第一戸単体12の横動経路内、即ち、内側位置に保持されることになる。この状態では、切換えカム83の第二凸部83bが、緩衝手段87のカム従動体88を、油圧ダンパー89の付勢力に抗して後退限位置に押し込んだ状態にある。
【0037】
係る状態から、各平行リンク67a,67b,69a,69bを一定以上の操作力で、上下両第二レール8,10から離れる起立方向に回動させると、切換えカム83の第一凸部83aがカム従動係止片84のカム従動凸部84aを介して、当該カム従動係止片84を圧縮コイルバネ86の付勢力に抗して後退移動させながら、各平行リンク67a,67b,69a,69bが起立方向に回動する。そして各平行リンク67a,67b,69a,69bが、それ以上の起立運動を阻止される起立姿勢(上下両第二レール8,10に対して50度程度まで起立した姿勢)に到達したとき、
図23Bに示すように、切換えカム83の第一凸部83aがカム従動係止片84のカム従動凸部84aの先端の反対側に入り込むように係合する状態になり、係る状態が、圧縮コイルバネ86の付勢力によって保持されるので、各平行リンク67a,67b,69a,69bが起立姿勢で保持される。このとき、切換えカム83の第二凸部83bが緩衝手段87のカム従動体88のカム従動面88aから離れる方向に移動するので、カム従動体88は、油圧ダンパー89の付勢力を緩衝用ピン89aから受けて切換えカム83の方へ接近移動し、第二凸部83bの内側にカム従動面88aが入り込んだ状態で安定する。この起立姿勢にある各平行リンク67a,67b,69a,69bによって、支持されている第二戸単体13が、第一戸単体12の横動経路から外側に離れた外側位置に保持されることになる。
【0038】
図23Bに示すように、起立姿勢にある平行リンク67a,67b,69a,69bを一定以上の操作力で倒伏方向に回動させると、切換えカム83の第一凸部83aがカム従動係止片84のカム従動凸部84aから離れ、カム従動係止片84が圧縮コイルバネ86の付勢力によって切換えカム83の方へ接近移動する。この結果、平行リンク67a,67b,69a,69bが倒伏姿勢に達したとき、
図23Aに示すように、切換えカム83の第一凸部83aを、カム従動係止片84のカム従動凸部84aと、横長角柱状空間82の内側面との間で挟み付けた状態となり、平行リンク67a,67b,69a,69bが倒伏姿勢に保持されることになる。このように平行リンク67a,67b,69a,69bを倒伏姿勢に切り換えるときは、圧縮コイルバネ86の付勢力をカム従動係止片84から受けて、平行リンク67a,67b,69a,69b、即ち、第二戸単体13が、勢い良く倒伏姿勢に向かって回動するが、この平行リンク67a,67b,69a,69bの回動力は、切換えカム83の第二凸部83bからカム従動体88を介して油圧ダンパー89の緩衝用ピン89aを押し込む方向に作用するので、この油圧ダンパー89で制限される速度に抑えられ、第二戸単体13は、衝撃を伴うことなく第一戸単体12の横動経路内、即ち、内側位置に達することが出来る。
【0039】
尚、第一戸単体位置決め手段32は、
図1Bに示すように、前記可動ストッパー33と協働する、戸横動方向に長い帯板状のストッパー本体90を備えている。このストッパー本体90は、第一定位置にある第一戸単体12の可動ストッパー33に対し、当該第一戸単体12の横動方向側に隣接する位置で、上側第一レール9と上側第二レール10との間のL形部材11の垂直板部11aの外向きの面に取り付けられており、第一定位置にある第一戸単体12の可動ストッパー33に隣り合う側の端部は、当該第一定位置からの第一戸単体12の横動を、圧縮コイルバネ34eで突出位置に付勢保持されている可動片34cの先端の緩衝用弾性体34dとの当接により阻止出来る形状であるが、反対側の端部は、第一定位置に向かって横動する第一戸単体12の前記可動片34cの先端の緩衝用弾性体34dが容易に乗り上げて通過できるように傾斜している。又、
図13A及び
図13Bに示すように、第二戸単体13の上側の戸横動方向一対の上側軸受けユニット36a,36bの上側面には、これら上側軸受けユニット36a,36bに軸支される平行リンク69a,69bの起立姿勢時の角度を規制する突起91a,91bが突設されている。
【0040】
以上のように構成された引き違い戸装置1の各部の位置関係などは、この引き違い戸装置1を以下のように収納空間の開口部2に組み付け且つ使用出来るように設定されている。引き違い戸装置1の組付け作業について説明すると、最初に、
図21に示すように組み立てられた、平行リンク67a,67b付きの下側横動体ユニット66を、取り付け前の下側第二レール8内に、これら平行リンク67a,67bが前側に延出する向きで一端から挿入すると共に、
図22に示すように組み立てられた、平行リンク69a,69b付きの上側横動体ユニット68を、取り付け前の上側第二レール10内に、これら平行リンク69a,69bが前側に延出する向きで一端から挿入しておく。そして収納空間の開口部2の上下に、
図5に示すように、下側第一レール7と一体の下側第二レール8と、上側第一レール9と一体の上側第二レール10を取り付ける。
【0041】
次に、
図5に示すように、第一戸単体12の下端側の戸横動方向一対の支持用ローラー15a,15bを、下側第一レール7の上に嵌合載置させて、第一戸単体12を下側第一レール7で支持させる。この状態で当該第一戸単体12を垂直姿勢に起立させるのであるが、上端側の戸横動方向一対の振れ止めユニット18a,18bの各ローラー21bを、先に説明したように押込み用操作部25aを操作して下降限高さに切り換えておくことにより、第一戸単体12を垂直姿勢に起立させたとき、
図5に示すように、ローラー21bが上側第一レール9の真下に位置することになるので、係る状態で、各振れ止めユニット18a,18bの昇降軸体21aを押し上げて、各ローラー21bを上側第一レール9内に嵌合する上昇限高さまで上昇させ、操作板25の係止孔24と昇降軸体21a側の凹部23との係合により、各ローラー21bを上昇限高さでロックする。このとき、当該第一戸単体12の内端部上側の可動ストッパー33は、
図5に示すように、上側第一レール9と上側第二レール10との間の前側開放の空間内に入り込み、その先端の緩衝用弾性体34dが、L形部材11の垂直板部11aの外向きの面に接近した状態にある。
【0042】
尚、上記のように第一戸単体12を取り付けるとき、
図25に示すように、上下両第二レール8,10内の横動体ユニット66,68は、開口部2の左側板3側に寄せておき、第一戸単体12は、左右両側板3,4から離れた、当該第一戸単体12の横動経路の中間位置で取り付ける。一方、第二戸単体13を取り付ける対象の上下両横動体ユニット66,68の各平行リンク67a,67b,69a,69bは、手作業で起立姿勢に切り換えると共に、その起立姿勢を平行リンク姿勢保持機構81によって保持させておく。このとき、上下両横動体ユニット66,68の内端側のカム従動アーム78,79は、
図22に仮想線で示すように、各平行リンク67a,67b,69a,69bとは逆に上下両第二レール8,10に接近する倒伏姿勢にあって、その先端のカム従動ローラー78a,79aは、第一戸単体12の横動経路の内側に位置している。この状態で、
図26に示すように、第一戸単体12をその横動経路の中央付近に移動させると共に、第二戸単体13の外端側の平行リンク67b,69bが、第一戸単体12よりも右側板3側に離れるように、上下両横動体ユニット66,68を移動させておく。
【0043】
第二戸単体13は、
図6に示すように、その下側軸受けユニット35a,35bの各下側ピン孔42を、下側第二レール8の下側から起立姿勢で前方に延出している平行リンク67a,67bの下側支持ピン75a,75bに嵌合させて、第二戸単体13を、下側第二レール8内の下側横動体ユニット66に平行リンク67a,67bを介して支持させる。このとき、下側支持ピン75a,75bは、
図15Aに示すように、その上端球面において、下側ピン孔42の上端面に当接するので、第二戸単体13の高さや水平度の調整は、下側軸受けユニット35a,35bが備えるネジ軸43を回転操作して、下側ピン孔42を備えた昇降可動体41の、下側軸受けユニット35a,35b(第二戸単体13)に対する上昇限高さを調整することで可能になる。
【0044】
次に、上側第二レール10内の上側横動体ユニット68を横動方向に位置調整して、当該上側第二レール10の下側から前方に延出している起立姿勢の平行リンク69a,69bの上側支持ピン76a,76bを、垂直姿勢より外側に少し倒れた姿勢に保持させている第二戸単体13の、上側軸受けユニット36a,36bにおける上側ピン孔47の内側に位置させる。係る状態から第二戸単体13を垂直姿勢に起こすのであるが、このとき、
図26に示すように、第二戸単体13の外端側の上側軸受けユニット36bは、この第二戸単体13の内側に位置する第一戸単体12から右側板4側に離れた位置にあるので、この第二戸単体13の左右両側辺を把持する作業者の右手の指先で、当該上側軸受けユニット36bの突起状操作部52を、この第二戸単体13の外端側に引き寄せるように操作して、開閉蓋48で閉じられていた上側ピン孔47の内側解放部47aを開く。
【0045】
一方、第二戸単体13の内端側の上側軸受けユニット36aは、この第二戸単体13の内側に位置する第一戸単体12が被さっていて、その突起状操作部52を操作することが出来ないので、この第二戸単体13の左右両側辺を把持する作業者の左手で、ドライバーなどの適当な棒状部材を持ち、この棒状部材を、
図18に仮想線で示すように、第二戸単体13の内端に開口している操作用貫通孔58を通じて、上側軸受けユニット36aの操作用開口部57内に差し込み、可動体49を圧縮コイルバネ50の付勢力に抗して後退移動させることにより、突起状操作部52を操作したときと同じように、この上側軸受けユニット36aの開閉蓋48で閉じられていた上側ピン孔47の内側解放部47aを開く。
【0046】
上記のようにして、横動方向一対の上側軸受けユニット36aの上側ピン孔47の内側解放部47aを開いた状態で、この第二戸単体13を垂直姿勢に起こして、上側軸受けユニット36a,36bの上側ピン孔47内に、平行リンク69a,69bの先端下側の上側支持ピン76a,76bを、この第二戸単体13の内側から嵌入させる。この後、上側軸受けユニット36a,36bの可動体49に対する操作力を解除して、各上側軸受けユニット36a,36bの開閉蓋48を圧縮コイルバネ50の付勢力で閉動させ、上側ピン孔47の内側解放部47aを閉じることにより、この第二戸単体13の取り付けが完了する。上側ピン孔47内に嵌合した上側支持ピン76a,76bは、上側ピン孔47の内周面と、閉じた開閉蓋48の円弧形内面48aとの間で保持されると共に、その下端のフランジ部77が、上側ピン孔47の内側と開閉蓋48の内側とに形成されている凹入溝47b,48b内に嵌合するので、取り付けられた第二戸単体13の重量は、下側軸受けユニット35a,35bの下側ピン孔42と平行リンク67a,67bの下側支持ピン75a,75b、及び平行リンク67a,67bを介して、下側横動体ユニット66で受け止められると同時に、上側軸受けユニット36a,36bの上側ピン孔47の凹入溝47b,48bと平行リンク69a,69bのフランジ部77を備えた上側支持ピン76a,76b、及び平行リンク69a,69bを介して、上側横動体ユニット68で受け止められる。
【0047】
上記のように、先に取り付けられている第一戸単体12の外側で、第二戸単体13が、上下両横動体ユニット66,68に、それぞれの横動方向一対の平行リンク67a,67b,69a,69bを介して、垂直姿勢に支持されるが、この第二戸単体13は、全ての平行リンク67a,67b,69a,69bが、平行リンク姿勢保持機構81によって前記のように起立姿勢に保持されているので、内側の第一戸単体12と干渉することなく、第一戸単体12の横動経路の外側を上下両第二レール8,10に沿って横動することが出来る。従って、
図26に示す状態から、収納空間の開口部2を両戸単体12,13で閉じるときは、第一戸単体12を第一定位置まで横動させ、第二戸単体13を反対側の第二定位置に向かって横動させる。第一戸単体12が第一定位置に達する直前に、当該第一戸単体12の内端側の第一戸単体位置決め手段32の可動ストッパー33が、上側第二レール10の直下でL形部材11の垂直板部11aに取り付けられているストッパー本体90の外側を通過することになるが、先に説明したように、可動ストッパー33が圧縮コイルバネ34eの付勢力に抗して外側に揺動しながら、当該ストッパー本体90の外側を円滑に通過することが出来、第一戸単体12が第一定位置に達したときには、可動ストッパー33が圧縮コイルバネ34eの付勢力で元の位置に復帰し、その先端の緩衝用弾性体34dが、ストッパー本体90の一端に隣接する位置で、L形部材11の垂直板部11aの外向きの面に近接した初期状態に戻る。換言すれば、第一定位置に達した第一戸単体12は、第一戸単体位置決め手段32の可動ストッパー33とストッパー本体90によって、当該第一定位置に位置決めされることになる。
【0048】
一方、第一戸単体12の外側を第二戸単体13が第二定位置に向かって横動するとき、この第二戸単体13の内端側の上下両カム従動アーム78,79に軸支されているカム従動ローラー78a,79aは、第一戸単体12の内側面に近接する位置で、第二戸単体13と一体に移動しているので、第一定位置に位置決めされている第一戸単体12の内端から第一戸単体12の内端が離れる直前に、第一戸単体12の内側面に沿って移動していた上下両カム従動アーム78,79のカム従動ローラー78a,79aが、第一戸単体12の外端側の、軸受け部材14aの溝状カム17とカム付き部材19の溝状カム28の解放端から当該溝状カム17,28内に進入し、第一戸単体12の横動に伴って、上下両カム従動アーム78,79が、カム従動ローラー78a,79aと溝状カム17,28とを介して起立方向に揺動せしめられ、当該上下両カム従動アーム78,79と一体の上下両平行リンク67a,69aが、各平行リンク姿勢保持機構81の保持力に抗して起立姿勢から倒伏姿勢に、強制的に切り換えられることになる。
【0049】
上記作用から明らかなように、前記軸受け部材14aの溝状カム17とカム付き部材19の溝状カム28、及び上下両カム従動ローラー78a,79aを備え且つ上下両平行リンク67a,69aと一体の上下両カム従動アーム78,79は、第二戸単体13に対する内外位置切換え手段を構成しており、この内外位置切換え手段の作用によって、第二戸単体13は、その内端が、第一定位置に位置決めされている第一戸単体12の内端から離れるとき、各平行リンク67a,67b,69a,69bの起立姿勢から倒伏姿勢への平行揺動運動を伴って、第一戸単体12の横動経路の外側位置から、第一戸単体12の横動経路内の第二定位置へと自動的に切り換えられ、この結果、
図1に示すように、収納空間の開口部2は、一直線上に直列する第一戸単体12と第二戸単体13とで閉じられることになる。この状態は、各平行リンク67a,67b,69a,69bが、各平行リンク姿勢保持機構81によって倒伏姿勢に保持される結果、確実に維持される。
【0050】
上記のように、収納空間の開口部2が、一直線上に直列する第一戸単体12と第二戸単体13とで閉じられ状態、即ち、両戸単体12,13が第一定位置及び第二定位置にあるとき、第二戸単体13を支持する上側横動体ユニット68の、第二戸単体13の内端側の横動体70aの外端部下側に突設されている可動ストッパー操作具80(
図22C参照)が、
図1Bに示すように、第一戸単体位置決め手段32の第一戸単体12側の可動ストッパー33を、圧縮コイルバネ34eの付勢力に抗して第一戸単体12に接近する方向に揺動させて、その先端を、ストッパー本体90に係合しない位置へ変位させている。そして
図1Aに示すように、第二戸単体13の内端が第一戸単体12の内端の上に重なるように、両戸単体12,13の内端の横断面形状が定められている。更に、第二定位置にある第二戸単体13は、その外端側の第二戸単体位置決め手段38の被係合ピン39が、上側第二レール10の端部直下に配設された係合部材63の傾斜案内面64の始端部(傾斜係合溝65側の端部とは反対側の端部)に隣接した位置にある。
【0051】
上記の収納空間の開口部2を両戸単体12,13で閉じている状態から、
図2及び
図3に示すように、当該開口部2の右半分(第二定位置側の半分)を開放させるときは、第二戸単体13を、第一戸単体12の方へ一定以上の操作力をもって押す(又は引く)ことによって、前記内外位置切換え手段の軸受け部材14aの溝状カム17とカム付き部材19の溝状カム28、及び上下両カム従動ローラー78a,79aを備え且つ上下両平行リンク67a,69aと一体の上下両カム従動アーム78,79の働きにより、第一戸単体12の外側から第二定位置へ第二戸単体13が横動するときと丁度逆の動作により、第二戸単体13が、第二定位置から第一戸単体12の外側へ平行移動し、この第一戸単体12の外側を上下両第二レール8,10に沿って第一定位置の外側位置まで横動させ、
図3Bに示すように、収納空間の開口部2の右半分(第二定位置側の半分)を開放することが出来る。このように第二戸単体13が第一定位置の外側位置に達するとき、第一定位置に位置する第一戸単体12の内端側の、戸単体連結位置決め手段29の挟持具30を構成する一対の弾性挟持片31a,31b間に、第二戸単体13の外端側の、戸単体連結位置決め手段29の嵌合部材37(板状体62と円柱状部分62a)が進入し、緩衝用弾性体31cに円柱状部分62aが当接する状態で、第二戸単体13側の嵌合部材37を第二戸単体13側の挟持具30で弾性力をもって把持し、第二戸単体13が、第一戸単体12の外側に重なった、第一定位置の外側位置で位置決めされる。
【0052】
上記の右側開扉状態では、第二戸単体13側の戸単体連結位置決め手段29の嵌合部材37を、第一戸単体12側の挟持具30の弾性把持力に抗する強さで、第二戸単体13を第二定位置側へ引っ張って(又は押して)横動させることにより、この第二戸単体13を第一戸単体12に直列する第二定位置に移動させて、収納空間の開口部2を閉じることが出来る。しかし、上記の右側開扉状態では、第一定位置にある第一戸単体12は、その内端側の第一戸単体位置決め手段32の可動ストッパー33の先端(緩衝用弾性体34d)が、上側第二レール10側のストッパー本体90の端部に突き当たって、第一定位置から離れる方向に横動することが出来ない。従って、
図3に示すように、右側開扉状態において互いに重なっている第一戸単体12と第二戸単体13の両方を、第二定位置の方へ横動させることは出来ない。
【0053】
即ち、
図4Bに示す左側開扉状態にするときは、
図1Aに示す、収納空間の開口部2を両戸単体12,13で閉じている状態から、第一戸単体12を第二定位置まで横動させることになる。収納空間の開口部2を両戸単体12,13で閉じている状態では、
図1Bに基づいて先に説明したように、第一戸単体12は、第一戸単体位置決め手段32の可動ストッパー33が、第二戸単体13側の可動ストッパー操作具80によって、ストッパー本体90に作用しない退避状態に切り換えられているので、第一戸単体12を第一定位置から第二定位置に向けて横動させることが出来る。このとき、第一戸単体位置決め手段32の可動ストッパー33が第二戸単体13側の可動ストッパー操作具80から離れて、圧縮コイルバネ34eの付勢力で復帰しても、ストッパー本体90の表面上に当接するだけであり、第一戸単体12の横動に伴って、可動ストッパー33は問題なくストッパー本体90の前を通過することが出来る。
【0054】
第一戸単体12を第一定位置から第二定位置に向けて横動させると、この第一戸単体12の内端側の軸受け部材14aの溝状カム17とカム付き部材19の溝状カム28の各内端部に入り込んでいた、第二戸単体13の内端側の上下両カム従動アーム78,79のカム従動ローラー78a,79aが、第一戸単体12(溝状カム17,28)の横動に伴って、第一戸単体12の内側面より内側の位置へ移動せしめられ、上下両カム従動アーム78,79が起立姿勢から倒伏姿勢に切り換えられる。このカム従動アーム78,79の倒伏姿勢への運動によって、第二戸単体13が、各平行リンク67a,67b,69a,69bの倒伏姿勢から起立姿勢への揺動を伴って、第二定位置位置から外側位置へ平行に、平行リンク姿勢保持機構81の保持力に抗して強制的に移動せしめられるので、結果として、第一戸単体12が第二戸単体13を外側へ押し出しながら、当該第二戸単体13の内側へ入り込むように横動することになる。外側位置に平行移動した第二戸単体13は、各平行リンク67a,67b,69a,69bを起立姿勢に保持する平行リンク姿勢保持機構81の保持力によって、外側位置に保持され、第一戸単体12は、第二戸単体13と直接干渉し合うことなく、第一定位置まで達することが出来、
図4に示すように収納空間の開口部2は、第一定位置側の半分が開いた左側開扉状態になる。
【0055】
上記のように、第一戸単体12が、第二定位置にある第二戸単体13の内側に入り込んで、この第二戸単体13を内側位置から外側位置に平行移動させるとき、当該第二戸単体13には、第一戸単体12から、右側板4の方へ押す方向の力を受けるので、第二戸単体位置決め手段38の第二戸単体13側の被係合ピン39が、係合部材63の傾斜案内面64と押し合う状態で、第二戸単体13が外側位置へ平行移動することになり、第二戸単体13が外側位置に達したときには、
図4及び
図19Aに示すように、第二戸単体13側の被係合ピン39が、係合部材63の傾斜係合溝65内に入り込んでいる。更に、外側位置に変位した第二戸単体13の内側に入り込んだ第一戸単体12が、
図4Bに示すように、第二定位置に到達したとき、戸単体連結位置決め手段29の第一戸単体12側の挟持具30の一対の弾性挟持片31a,31b間に、外側位置に保持されている第二戸単体13側の、戸単体連結位置決め手段29の嵌合部材37が入り込んで、弾性的に保持される。
【0056】
従って、
図4に示す収納空間の開口部2の右側開扉状態では、第二定位置で外側位置に変位した第二戸単体13が、第二戸単体位置決め手段38(被係合ピン39と係合部材63の傾斜係合溝65)によって、その位置から直接反対側へ横動させることが出来ない状態にロックされ、第一戸単体12は、当該第二戸単体13の内側に重なった第二定位置で、戸単体連結位置決め手段29(挟持具30と嵌合部材37)によって第二戸単体13に連結された状態に保持されるので、この右側開扉状態において、左側で重なっている第一第二両戸単体12,13を一体に反対側へ横動させることが出来ない状態にある。この右側開扉状態から収納空間の開口部2を閉じるときは、外側の第二戸単体13の内端から外端部が突出した状態にある第一戸単体12を、その外端部を利用して第二定位置から引き出すように操作し、そのまま当該第一戸単体12を第一定位置まで横動させることにより、開口部2を閉じている状態から右側開扉状態に変えるときの動作と逆の動作により、第一戸単体12が第一定位置に達する直前に第二戸単体13が、外側位置から内側へ平行運動して、元の第二定位置に復帰し、第一定位置に達した第一戸単体12の内端に第二戸単体13の内端が突き合う状態で、両戸単体12,13が一直線上に直列する閉じ状態に復帰することになる。
【解決手段】第二戸単体13を支持する前記上下二組の横動体ユニット66,68のそれぞれは、ガイドレール8,10に一定姿勢を保って自立走行可能に支持されたもので、戸横動方向一対の横動体70a,70bと、両横動体を連結する連結部材71から成り、これら4つの横動体に前記各平行リンク67a,67b,69a,69bの内端が軸支され、4つの横動体内には、各平行リンクを、第二戸単体13が内側位置にあるときの姿勢と第二戸単体13が外側位置にあるときの姿勢とで択一的に弾性力で保持する平行リンク姿勢保持機構(81)が内装された構成。