【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明の実施形態は、基地局の自律のための方法、ベースバンドユニット、基地局、及びクラウド基地局システムを提供する。ベースバンドユニットが、中央制御システムとのコンタクトを喪失した後、これらのベースバンドユニットにより生じているサービスが中断されることを抑え、これによりデバイスの利用率を改善する。
【0004】
先述の目的を達成するために、以下の技術的ソリューションが本発明の実施形態において使用される。
【0005】
第1の態様に係る基地局の自律ための方法が提供され、
第1中央制御点とのインター・サブラック接続及びハートビート接続を確立するステップと、
前記第1中央制御点との前記ハートビート接続が喪失した場合には、第2中央制御点を取得するステップと、
を具備する。
【0006】
第1の態様の第1の可能な実施様式において、第1中央制御点とのインター・サブラック接続を確立する前記ステップは、
ブロードキャスト要求を開始するステップであって、前記ブロードキャスト要求は、前記第1中央制御点になることを要求するために使用される、ステップと、
プリセットルールに従って、前記第1中央制御点を選択するステップと、
前記第1中央制御点との接続を確立するステップであって、前記接続は、前記インター・サブラック接続である、ステップと、
を特に具備する。
【0007】
第1の態様、又は第1の態様の第1の可能な実施様式によれば、第1の態様の第2の可能な実施様式において、第1中央制御点とのインター・サブラック接続を確立する前記ステップの後に、前記方法は、
識別子を取得するステップであって、前記識別子は、ベースバンドユニット(BBU)間のインター・サブラック接続を実施するために使用される、ステップと、
前記識別子に従って、BBU間のオン・デマンド接続確立を実行するステップと、
をさらに具備する。
【0008】
第1の態様、又は第1の態様の第1の可能な実施様式、又は第1の態様の第2の可能な実施様式によれば、第1の態様の第3の可能な実施様式において、前記方法は、
前記第1中央制御点とのハートビート接続を喪失しているBBUから前記第2中央制御点を取得するステップをさらに具備する。
【0009】
第1の態様、又は第1の態様の第1の可能な実施様式、又は第1の態様の第2の可能な実施様式、又は第1の態様の第3の可能な実施様式によれば、第1の態様の第4の可能な実施様式において、前記方法は、
前記第1中央制御点との前記ハートビート接続が喪失した場合には、前記第1中央制御点との前記ハートビート接続を復旧するステップと、
前記ハートビート接続の復旧に失敗した場合には、前記第2中央制御点を取得するステップと、
をさらに具備する。
【0010】
第1の態様、又は第1の態様の第1の可能な実施様式、又は第1の態様の第2の可能な実施様式、又は第1の態様の第3の可能な実施様式、又は第1の態様の第4の可能な実施様式によれば、第1の態様の第5の可能な実施様式において、前記方法は、
イントラ・サブラック及びインター・サブラック階層分離が通信のために実施されるように、イントラ・サブラック接続を確立するステップをさらに具備する。
【0011】
第1の態様、又は第1の態様の第1の可能な実施様式、又は第1の態様の第2の可能な実施様式、第1の態様の第3の可能な実施様式、又は第1の態様の第4の可能な実施様式、又は第1の態様の第5の可能な実施様式によれば、第1の態様の第6の可能な実施様式において、前記第2中央制御点が取得された後、前記方法は、
前記第2中央制御点により、ネットワーク・マネージャとの接続を確立するステップをさらに具備する。
【0012】
第2の態様に係るベースバンドユニットが提供され、
第1中央制御点とのインター・サブラック接続及びハートビート接続を確立するように構成されている接続確立ユニットと、
前記接続確立ユニットにより確立された前記第1中央制御点との前記ハートビート接続が喪失した場合には、第2中央制御点を取得するように構成された取得ユニットと、
を具備する。
【0013】
第2の態様の第1の可能な実施様式において、前記接続確立ユニットは、
ブロードキャスト要求を開始するように構成されたブロードキャスト・サブユニットであって、前記ブロードキャスト要求は、前記第1中央制御点になることを要求するために使用される、ブロードキャスト・サブユニットと、
前記第1中央制御点を選択するために、前記ブロードキャスト・サブユニットの前記ブロードキャスト要求に従って、プリセットルールを実行するように構成されている選択サブユニットと、
選択サブユニットにより選択された前記第1中央制御点との接続を確立するように構成された接続サブユニットであって、前記接続は、前記インター・サブラック接続である、接続サブユニットと、
を特に具備する。
【0014】
第2の態様、又は第2の態様の第1の可能な実施様式によれば、第2の態様の第2の可能な実施様式において、前記ベースバンドユニットは、
前記接続確立ユニットが前記第1中央制御点との前記インター・サブラック接続を確立した後に、識別子を取得するように構成された識別子取得ユニットであって、前記識別子は、ベースバンドユニット(BBU)間のインター・サブラック接続を実施するために使用される、識別子取得ユニットと、
前記識別子取得ユニットにより取得された前記識別子に従って、BBU間のオン・デマンド接続確立を実行する実行ユニットと、
をさらに具備する。
【0015】
第2の態様、第2の態様の第1の可能な実施様式、又は第2の態様の第2の可能な実施様式のいずれか一つによれば、第2の態様の第3の可能な実施様式において、前記取得ユニットは、前記第1中央制御点とのハートビート接続を喪失しているBBUから、前記第2中央制御点を取得するように特に構成されている。
【0016】
第2の態様、又は第2の態様の第1の可能な実施様式、又は第2の態様の第2の可能な実施様式、又は第2の態様の第3の可能な実施様式によると、第2の態様の第4の可能な実施様式において、前記ベースバンドユニットは、
前記取得ユニットが前記第2中央制御点を取得する前に、前記第1中央制御点との前記ハートビート接続が喪失した場合には、前記第1中央制御点との前記ハートビート接続を復旧するようにさらに構成された前記接続確立ユニットと、
前記接続確立ユニットが前記ハートビート接続の復旧に失敗した場合には、前記第2中央制御点を取得するように特に構成された前記取得ユニットと、
を具備する。
【0017】
第2の態様、又は第2の態様の第1の可能な実施様式、又は第2の態様の第2の可能な実施様式、又は第2の態様の第3の可能な実施様式、又は第2の態様の第4の可能な実施様式によると、第2の態様の第5の可能な実施様式において、前記ベースバンドユニットは、
イントラ・サブラック及びインター・サブラック階層分離が通信のために実施されるように、イントラ・サブラック接続を確立するようにさらに構成されている前記接続確立ユニット、
をさらに具備する。
【0018】
第2の態様、又は第2の態様の第1の可能な実施様式、又は第2の態様の第2の可能な実施様式、又は第2の態様の第3の可能な実施様式、又は第2の態様の第4の可能な実施様式、又は第2の態様の第5の可能な実施様式によると、第2の態様の第6の可能な実施様式において、前記ベースバンドユニットは、
前記取得ユニットが前記第2中央制御点を取得した後に、前記第2中央制御点とネットワーク・マネージャ間の接続を確立するようにさらに構成された前記接続確立ユニット、
をさらに具備する。
【0019】
第3の態様にかかるベースバンドユニットが提供され、
第1中央制御点とのインター・サブラック接続及びハートビート接続を確立し、前記第1中央制御点との前記ハートビート接続が喪失した場合には、第2中央制御点を取得するように構成されたプロセッサと、
インター・サブラック接続の接続関係及びハートビート接続の接続関係を格納するように構成されたメモリであって、前記第1中央制御点とのインター・サブラック接続及びハートビート接続は、プロセッサにより確立される、メモリと、
を具備する。
【0020】
第3の態様の第1の可能な実施様式において、前記ベースバンドユニットは、
ブロードキャスト要求を開始するように構成された送信器であって、前記ブロードキャスト要求は、前記第1中央制御点になることを要求するために使用される、送信器と、
前記送信器により開始された前記ブロードキャスト要求を受信するように構成された受信器と、
をさらに具備し、
前記メモリは、前記受信器により受信された前記ブロードキャスト要求を格納するようにさらに構成され、
前記プロセッサは、前記第1中央制御点を選択するために、前記メモリにより格納された前記ブロードキャスト要求に従ってプリセットルールを実行し、前記第1中央制御点との接続を確立するように構成されており、前記接続は、インター・サブラック接続である。
【0021】
第3の態様、又は第3の態様の第1の可能な実施様式によると、第3の態様の第2の可能な実施様式において、前記ベースバンドユニットは、
前記プロセッサは、前記第1中央制御点とのインター・サブラック接続が確立された後に識別子を取得し、前記識別子は、ベースバンドユニット(BBU)間のインター・サブラック接続を実施するために使用され、前記識別子に従ってBBU間でオン・デマンド接続確立を実行するようにさらに構成された前記プロセッサと、
前記プロセッサにより取得された前記識別子を格納するように構成されている前記メモリと、
をさらに具備する。
【0022】
第3の態様、又は第3の態様の第1の可能な実施様式、又は第3の態様の第2の可能な実施様式によると、第3の態様の第3の可能な実施様式において、前記プロセッサは、前記第1中央制御点とのハートビート接続を喪失しているBBUから前記第2中央制御点を取得するように特に構成されている。
【0023】
第3の態様、又は第3の態様の第1の可能な実施様式、又は第3の態様の第2の可能な実施様式、又は第3の態様の第3の可能な実施様式によると、第3の態様の第4の可能な実施様式において、前記プロセッサは、前記第2中央制御点が取得される前に、前記第1中央制御点との前記ハートビート接続が喪失した場合には、前記第1中央制御点との前記ハートビート接続を復旧し、前記ハートビート接続の復旧に失敗した場合には、前記第2中央制御点を取得するようにさらに構成されている。
【0024】
第3の態様、又は第3の態様の第1の可能な実施様式、又は第3の態様の第2の可能な実施様式、又は第3の態様の第3の可能な実施様式、又は第3の態様の第4の可能な実施様式によると、第3の態様の第5の可能な実施様式において、前記プロセッサは、通信のためにイントラ・サブラック及びインター・サブラック階層分離が実施されるように、イントラ・サブラック接続を確立するようにさらに構成されている。
【0025】
第3の態様、又は第3の態様の第1の可能な実施様式、又は第3の態様の第2の可能な実施様式、又は第3の態様の第3の可能な実施様式、又は第3の態様の第4の可能な実施様式、又は第3の態様の第5の可能な実施様式によると、第3の態様の第6の可能な実施様式において、前記プロセッサは、前記第2中央制御点が取得された後、前記第2中央制御点とネットワーク・マネージャ間の接続を確立するようにさらに構成されている。
【0026】
第4の態様に係る基地局が提供され、
前述の第2の態様、又は任意の第2の態様の可能な実施様式、に従うベースバンドユニット、又は、
前述の第3の態様、又は任意の第3の態様の可能な実施様式、に従うベースバンドユニット
を具備する。
【0027】
第5の態様に係るクラウド基地局システムが提供され、
前述の第2の態様、又は任意の第2の態様の可能な実施様式に従うベースバンドユニット、又は、
前述の第3の態様、又は任意の第3の態様の可能な実施様式に従うベースバンドユニット、又は、
第4の態様に従う基地局
を具備する。
【0028】
本発明の実施形態において提供される基地局の自律のための方法、ベースバンドユニット、基地局、及びクラウド基地局システムによると、第1中央制御点とのインター・サブラック接続及びハートビート接続が確立された後、前記第1中央制御点とのハートビート接続が喪失したと判定された場合には、第2中央制御点が取得される。従来技術において、中央制御システムとのコンタクトが喪失した後、生じているサービスは中断される原因となり、これにより、デバイスの低い利用率につながる。しかし、本発明において提供される技術的ソリューションにおいては、ベースバンドユニットが中央制御システムとのコンタクトを喪失した後、これらのベースバンドユニットにより既に生じているサービスが中断されることを抑え、これによりデバイスの利用率を改善する。
【0029】
本発明の実施形態における、または従来技術における技術的ソリューションをより明瞭に説明するのに、以下に、それらの実施形態、または従来技術を説明するのに必要な添付の図面を簡単に概説する。以下の説明における添付の図面は、本発明のいくつかの実施形態を示すに過ぎず、当業者は、創造的な取り組みなしに、添付の図面に従って他の図面をさらに得ることができる。