特許第6119665号(P6119665)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6119665情報処理装置、情報処理システム、その制御方法及びプログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6119665
(24)【登録日】2017年4月7日
(45)【発行日】2017年4月26日
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理システム、その制御方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/00 20060101AFI20170417BHJP
   G06F 12/00 20060101ALI20170417BHJP
【FI】
   G06F13/00 520D
   G06F12/00 520E
【請求項の数】16
【全頁数】62
(21)【出願番号】特願2014-105843(P2014-105843)
(22)【出願日】2014年5月22日
(62)【分割の表示】特願2012-138885(P2012-138885)の分割
【原出願日】2012年6月20日
(65)【公開番号】特開2014-157629(P2014-157629A)
(43)【公開日】2014年8月28日
【審査請求日】2014年12月22日
(31)【優先権主張番号】特願2011-227487(P2011-227487)
(32)【優先日】2011年10月14日
(33)【優先権主張国】JP
(31)【優先権主張番号】特願2012-80184(P2012-80184)
(32)【優先日】2012年3月30日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】390002761
【氏名又は名称】キヤノンマーケティングジャパン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100208904
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 秀起
(72)【発明者】
【氏名】鶴見 直人
(72)【発明者】
【氏名】小西 英明
(72)【発明者】
【氏名】山崎 光一
【審査官】 坂東 博司
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−146860(JP,A)
【文献】 特開2005−115684(JP,A)
【文献】 特開2007−047847(JP,A)
【文献】 特開2005−176245(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 13/00
G06F 12/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
クライアント装置と情報処理装置とを含む情報処理システムであって、
前記クライアント装置は、
コンテンツデータと、前記コンテンツデータを送信する送信先としての複数の異なる格納場所の中から、前記コンテンツデータの格納場所の指定を受け付ける指定受付手段と、
前記指定受付手段で指定を受け付けた格納場所に前記コンテンツデータを送信して格納すべく制御する送信制御手段と、
前記情報処理装置に対して、前記指定受付手段で指定を受け付けた前記送信先としての前記コンテンツデータの格納場所の問い合わせを行う問い合わせ手段と、
前記問い合わせ手段による問い合わせの回答に基づいて、前記指定受付手段で指定を受け付けた前記送信先としての格納場所であって、問い合わせをした前記コンテンツデータが格納されている複数の異なる格納場所を識別表示する表示手段と、
を備え、
前記情報処理装置は、
コンテンツデータを特定するための情報であるコンテンツ特定情報であって、前記指定受付手段で格納場所が指定されたコンテンツデータのコンテンツ特定情報と、前記指定受付手段で指定を受け付けた前記格納場所と、を前記クライアント装置から取得する取得手段と、
前記取得手段で前記コンテンツ特定情報と格納場所を取得した場合に、取得した前記格納場所を、取得したコンテンツ特定情報の示すコンテンツデータの格納場所として順次追加して記憶することで、前記コンテンツ特定情報の示すコンテンツデータの複数の異なる格納場所を、前記コンテンツ特定情報と対応付けて記憶する記憶手段と、
前記クライアント装置より前記コンテンツデータの格納場所の問い合わせを受け付ける問い合わせ受付手段と、
前記問い合わせ受付手段で前記コンテンツデータの格納場所の問い合わせ要求を受け付けた場合に、前記指定受付手段で指定を受け付けた格納場所であって、前記記憶手段に記憶されている、前記問い合わせがされた前記コンテンツデータが格納されている複数の異なる前記格納場所を回答する回答手段と、
を備えることを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
前記指定受付手段で指定を受け付ける前記送信先としての格納場所とは、前記コンテンツデータを格納する前記クライアント装置の記憶装置、又は前記クライアント装置が接続可能な前記クライアント装置ではない外部記憶装置であって、
前記回答手段は、前記問い合わせがされた前記コンテンツデータが、前記クライアント装置の記憶装置に記憶されているか、前記外部記憶装置に記憶されているかを示す、前記格納場所の情報を回答し、
前記表示手段は、前記回答手段による回答に基づいて、問い合わせをした前記コンテンツデータが、前記クライアント装置の記憶装置に記憶されているか、前記外部記憶装置に記憶されているかを識別表示することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記クライアント装置に接続される前記外部記憶装置とは、着脱可能な可搬メモリであって、
前記指定受付手段は、前記コンテンツデータを格納する格納場所として前記可搬メモリの指定を受け付けることを特徴とする請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記指定受付手段で指定を受け付ける前記送信先としての前記格納場所は、前記コンテンツデータを、前記情報処理装置を介して転送する転送先であって、
前記情報処理装置は、
前記クライアント装置より、コンテンツデータを受信するコンテンツデータ受信手段と、
前記指定受付手段で指定を受け付けた格納場所であって、前記取得手段で取得した格納場所の示す外部記憶装置に、前記コンテンツデータ受信手段で受信したコンテンツデータを格納させるべく転送する転送手段と、
を備え、
前記記憶手段は、前記転送先を示す前記格納場所を、前記転送手段で転送先に転送したコンテンツデータのコンテンツ特定情報と対応付けて記憶し、
前記回答手段は、前記コンテンツデータの格納場所の問い合わせを受け付けた場合、前記転送手段で転送された転送先を示す格納場所を回答することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記転送先は、前記クライアント装置で入力を受け付ける、前記情報処理装置のログインに用いられるユーザ情報と対応付けて記憶された転送先であり、
前記指定受付手段は、前記ユーザ情報に対応する前記転送先の選択を受け付けることで、前記転送先である、前記コンテンツデータの格納場所の指定を受け付けることを特徴とする請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記取得手段は、前記クライアント装置の記憶領域に記憶されたコンテンツの格納場所が変更される場合、前記変更される先の場所を、格納場所が変更されるコンテンツデータの新たな送信先である前記格納場所として取得し、
前記記憶手段は、前記格納場所が変更されるコンテンツデータと、前記取得手段で取得した前記コンテンツデータの新たな送信先である前記格納場所と、前記コンテンツ特定情報と対応付けて記憶することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記回答手段は、コピーにより複数存在する前記コンテンツデータがそれぞれ格納されている、複数の異なる前記格納場所を回答することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記コンテンツデータは、静止画の画像データ、動画の画像データ、音楽データ、またはテキストデータであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記コンテンツデータを特定するための前記コンテンツ特定情報は、コンテンツデータのサムネイルであることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記コンテンツデータを特定するための前記コンテンツ特定情報は、コンテンツデータのファイル名称であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項11】
前記情報処理装置は、スケジュールを登録可能なカレンダー機能を有し、
前記コンテンツデータの生成日時の情報を取得する生成日時情報取得手段と、
前記取得手段で取得した前記コンテンツ特定情報を、前記生成日時情報取得手段により取得した生成日時に基づいて前記カレンダー機能に含まれる日付情報と対応付けた対応付情報を記憶する対応付情報記憶手段と、
前記対応付情報をクライアント装置に送信する対応付情報送信手段と、
を備え、
前記クライアント装置は、
前記対応付情報送信手段で送信された前記対応付情報に基づいて、前記コンテンツ特定情報をカレンダー上に配置して表示するカレンダー画面を表示するカレンダー画面表示手段と、
を備え、
前記問い合わせ手段は、前記カレンダー画面表示手段で表示されたカレンダー画面を介して前記問い合わせの操作を受け付けることで前記コンテンツデータの格納場所の問い合わせを行うことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の情報処理装置システム。
【請求項12】
クライアント装置と情報処理装置とを含む情報処理システムであって、
前記クライアント装置の、
指定受付手段が、コンテンツデータと、前記コンテンツデータを送信する送信先としての複数の異なる格納場所の中から、前記コンテンツデータの格納場所の指定を受け付ける指定受付工程と、
送信制御手段が、前記指定受付工程で指定を受け付けた格納場所に前記コンテンツデータを送信して格納すべく制御する送信制御工程と、
問い合わせ手段が、前記情報処理装置に対して、前記指定受付工程で指定を受け付けた前記送信先としての前記コンテンツデータの格納場所の問い合わせを行う問い合わせ工程と、
表示手段が、前記問い合わせ工程による問い合わせの回答に基づいて、前記指定受付工程で指定を受け付けた前記送信先としての格納場所であって、問い合わせをした前記コンテンツデータが格納されている複数の異なる格納場所を識別表示する表示工程と、
を含み、
前記情報処理装置の、
取得手段が、コンテンツデータを特定するための情報であるコンテンツ特定情報であって、前記指定受付工程で格納場所が指定されたコンテンツデータのコンテンツ特定情報と、前記指定受付工程で指定を受け付けた前記格納場所と、を前記クライアント装置から取得する取得工程と、
記憶手段が、前記取得工程で前記コンテンツ特定情報と格納場所を取得した場合に、取得した前記格納場所を、取得したコンテンツ特定情報の示すコンテンツデータの格納場所として順次追加して記憶することで、前記コンテンツ特定情報の示すコンテンツデータの複数の異なる格納場所を、前記コンテンツ特定情報と対応付けて記憶する記憶工程と、
問い合わせ受付手段が、前記クライアント装置より前記コンテンツデータの格納場所の問い合わせを受け付ける問い合わせ受付工程と、
回答手段が、前記問い合わせ受付工程で前記コンテンツデータの格納場所の問い合わせ要求を受け付けた場合に、前記指定受付工程で指定を受け付けた格納場所であって、前記記憶工程により記憶されている、前記問い合わせがされた前記コンテンツデータが格納されている複数の異なる前記格納場所を回答する回答工程と、
を含むことを特徴とする情報処理システムの制御方法。
【請求項13】
クライアント装置と情報処理装置とを含む情報処理システムで実行が可能なプログラムであって、
前記クライアント装置を、
コンテンツデータと、前記コンテンツデータを送信する送信先としての複数の異なる格納場所の中から、前記コンテンツデータの格納場所の指定を受け付ける指定受付手段と、
前記指定受付手段で指定を受け付けた格納場所に前記コンテンツデータを送信して格納すべく制御する送信制御手段と、
前記情報処理装置に対して、前記指定受付手段で指定を受け付けた前記送信先としての前記コンテンツデータの格納場所の問い合わせを行う問い合わせ手段と、
前記問い合わせ手段による問い合わせの回答に基づいて、前記指定受付手段で指定を受け付けた前記送信先としての格納場所であって、問い合わせをした前記コンテンツデータが格納されている複数の異なる格納場所を識別表示する表示手段として機能させ、
前記情報処理装置を、
コンテンツデータを特定するための情報であるコンテンツ特定情報であって、前記指定受付手段で格納場所が指定されたコンテンツデータのコンテンツ特定情報と、前記指定受付手段で指定を受け付けた前記格納場所と、を前記クライアント装置から取得する取得手段と、
前記取得手段で前記コンテンツ特定情報と格納場所を取得した場合に、取得した前記格納場所を、取得したコンテンツ特定情報の示すコンテンツデータの格納場所として順次追加して記憶することで、前記コンテンツ特定情報の示すコンテンツデータの複数の異なる格納場所を、前記コンテンツ特定情報と対応付けて記憶する記憶手段と、
前記クライアント装置より前記コンテンツデータの格納場所の問い合わせを受け付ける問い合わせ受付手段と、
前記問い合わせ受付手段で前記コンテンツデータの格納場所の問い合わせ要求を受け付けた場合に、前記指定受付手段で指定を受け付けた格納場所であって、前記記憶手段に記憶されている、前記問い合わせがされた前記コンテンツデータが格納されている複数の異なる前記格納場所を回答する回答手段として機能させることを特徴とする情報処理システムのプログラム。
【請求項14】
コンテンツデータと、前記コンテンツデータを送信する送信先としての複数の異なる格納場所の中から、前記コンテンツデータの格納場所の指定を受け付ける指定受付手段と、前記指定受付手段で指定を受け付けた格納場所に前記コンテンツデータを送信して格納すべく制御する送信制御手段と、問合せ先の情報処理装置に対して前記指定受付手段で指定を受け付けた前記送信先としての前記コンテンツデータの格納場所の問い合わせを行う問い合わせ手段と、前記問い合わせ手段による問い合わせの回答に基づいて、前記指定受付手段で指定を受け付けた前記送信先としての格納場所であって、問い合わせをした前記コンテンツデータが格納されている複数の異なる格納場所を識別表示する表示手段と、を備えるクライアント装置と通信可能な情報処理装置であって、
コンテンツデータを特定するための情報であるコンテンツ特定情報であって、前記指定受付手段で格納場所が指定されたコンテンツデータのコンテンツ特定情報と、前記指定受付手段で指定を受け付けた前記格納場所と、を前記クライアント装置から取得する取得手段と、
前記取得手段で前記コンテンツ特定情報と格納場所を取得した場合に、取得した前記格納場所を、取得したコンテンツ特定情報の示すコンテンツデータの格納場所として順次追加して記憶することで、前記コンテンツ特定情報の示すコンテンツデータの複数の異なる格納場所を、前記コンテンツ特定情報と対応付けて記憶する記憶手段と、
前記クライアント装置より前記コンテンツデータの格納場所の問い合わせを受け付ける問い合わせ受付手段と、
前記問い合わせ受付手段で前記コンテンツデータの格納場所の問い合わせ要求を受け付けた場合に、前記指定受付手段で指定を受け付けた格納場所であって、前記記憶手段に記憶されている、前記問い合わせがされた前記コンテンツデータが格納されている複数の異なる前記格納場所を回答する回答手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項15】
コンテンツデータと、前記コンテンツデータを送信する送信先としての複数の異なる格納場所の中から、前記コンテンツデータの格納場所の指定を受け付ける指定受付手段と、前記指定受付手段で指定を受け付けた格納場所に前記コンテンツデータを送信して格納すべく制御する送信制御手段と、問合せ先の情報処理装置に対して前記指定受付手段で指定を受け付けた前記送信先としての前記コンテンツデータの格納場所の問い合わせを行う問い合わせ手段と、前記問い合わせ手段による問い合わせの回答に基づいて、前記指定受付手段で指定を受け付けた前記送信先としての格納場所であって、問い合わせをした前記コンテンツデータが格納されている複数の異なる格納場所を識別表示する表示手段と、を備えるクライアント装置と通信可能な情報処理装置の制御方法であって、
取得手段が、コンテンツデータを特定するための情報であるコンテンツ特定情報であって、前記指定受付手段で格納場所が指定されたコンテンツデータのコンテンツ特定情報と、前記指定受付手段で指定を受け付けた前記格納場所と、を前記クライアント装置から取得する取得工程と、
記憶手段が、前記取得工程で前記コンテンツ特定情報と格納場所を取得した場合に、取得した前記格納場所を、取得したコンテンツ特定情報の示すコンテンツデータの格納場所として順次追加して記憶することで、前記コンテンツ特定情報の示すコンテンツデータの複数の異なる格納場所を、前記コンテンツ特定情報と対応付けて記憶する記憶工程と、
問い合わせ受付手段が、前記クライアント装置より前記コンテンツデータの格納場所の問い合わせを受け付ける問い合わせ受付工程と、
前記問い合わせ受付工程で前記コンテンツデータの格納場所の問い合わせ要求を受け付けた場合に、前記指定受付手段で指定を受け付けた格納場所であって、前記記憶工程により記憶されている、前記問い合わせがされた前記コンテンツデータが格納されている複数の異なる前記格納場所を回答する回答工程と、
を含むことを特徴とする情報処理装置の制御方法。
【請求項16】
コンテンツデータと、前記コンテンツデータを送信する送信先としての複数の異なる格納場所の中から、前記コンテンツデータの格納場所の指定を受け付ける指定受付手段と、前記指定受付手段で指定を受け付けた格納場所に前記コンテンツデータを送信して格納すべく制御する送信制御手段と、問合せ先の情報処理装置に対して前記指定受付手段で指定を受け付けた前記送信先としての前記コンテンツデータの格納場所の問い合わせを行う問い合わせ手段と、前記問い合わせ手段による問い合わせの回答に基づいて、前記指定受付手段で指定を受け付けた前記送信先としての格納場所であって、問い合わせをした前記コンテンツデータが格納されている複数の異なる格納場所を識別表示する表示手段と、を備えるクライアント装置と通信可能な情報処理装置で実行が可能なプログラムであって、
前記情報処理装置を、
コンテンツデータを特定するための情報であるコンテンツ特定情報であって、前記指定受付手段で格納場所が指定されたコンテンツデータのコンテンツ特定情報と、前記指定受付手段で指定を受け付けた前記格納場所と、を前記クライアント装置から取得する取得手段と、
前記取得手段で前記コンテンツ特定情報と格納場所を取得した場合に、取得した前記格納場所を、取得したコンテンツ特定情報の示すコンテンツデータの格納場所として順次追加して記憶することで、前記コンテンツ特定情報の示すコンテンツデータの複数の異なる格納場所を、前記コンテンツ特定情報と対応付けて記憶する記憶手段と、
前記クライアント装置より前記コンテンツデータの格納場所の問い合わせを受け付ける問い合わせ受付手段と、
前記問い合わせ受付手段で前記コンテンツデータの格納場所の問い合わせ要求を受け付けた場合に、前記指定受付手段で指定を受け付けた格納場所であって、前記記憶手段に記憶されている、前記問い合わせがされた前記コンテンツデータが格納されている複数の異なる前記格納場所を回答する回答手段として機能させることを特徴とする情報処理装置のプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理システム、その制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電子カメラが広く普及し、撮影した写真を電子データ(画像データ)として管理する機会が増加している。また、電子カメラの普及に伴い、写真・動画を記憶するSDカード等の記憶媒体の大容量化が進んでおり、これに伴い、記憶媒体に記憶される画像データの数が膨大になってきている。これらの大量の画像データをPC等に転送して、例えば分類毎にフォルダに振り分ける場合、ユーザは各画像データの内容を逐一確認せねばならず、当該振り分け作業に要する時間が増大してしまうという問題があった。
【0003】
これに対し、例えば、PCに接続された記憶媒体に画像データを転送する場合、当該画像データに付加されたコメント等の情報である付加情報に基づいて画像データを振り分けて転送、保存する技術が公開されている。(特許文献1に公開の技術)。
【0004】
特許文献1の技術においては、撮像装置から外部記憶装置に画像データを転送する場合に保存先を自動的決定することで、従来に比べて、転送処理、転送後の画像の管理を簡易にしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−203994号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、例えば、前記保存先が多量に生成されている場合、どの画像が、どの保存場所に存在しているかを判別することが出来ず、画像データの管理が困難になってしまうという問題がある。
【0007】
また、例えば、電子カメラから画像データを取り込んだPCに保存したまま外部記憶装置に画像データを転送していない画像が、どの保存場所に保存されているかを外部記憶装置では判別することが出来ず、外部記憶装置において画像データの格納場所の一括管理が困難になってしまうという問題がある。
【0008】
更に、ユーザがPCから外部記憶装置に画像データを転送した場合であっても、外部記憶装置から更に別の外部記憶装置に画像データの転送を行うような場合、特許文献1の技術では、更なる転送先の画像データの格納場所の管理が行うことができないという問題がある。このように、複数の画像が複数の保存場所に保存されている場合、画像データの管理は更に煩雑になってしまう。
【0009】
本発明は、クライアント装置によって指定されたコンテンツデータの格納先であって、当該コンテンツデータの複数の異なる格納場所を、クライアント装置からの問い合わせに対して容易に回答可能な仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の情報処理システムは、クライアント装置と情報処理装置とを含む情報処理システムであって、前記クライアント装置は、コンテンツデータと、前記コンテンツデータを送信する送信先としての複数の異なる格納場所の中から、前記コンテンツデータの格納場所の指定を受け付ける指定受付手段と、前記指定受付手段で指定を受け付けた格納場所に前記コンテンツデータを送信して格納すべく制御する送信制御手段と、前記情報処理装置に対して、前記指定受付手段で指定を受け付けた前記送信先としての前記コンテンツデータの格納場所の問い合わせを行う問い合わせ手段と、前記問い合わせ手段による問い合わせの回答に基づいて、前記指定受付手段で指定を受け付けた前記送信先としての格納場所であって、問い合わせをした前記コンテンツデータが格納されている複数の異なる格納場所を識別表示する表示手段と、を備え、前記情報処理装置は、コンテンツデータを特定するための情報であるコンテンツ特定情報であって、前記指定受付手段で格納場所が指定されたコンテンツデータのコンテンツ特定情報と、前記指定受付手段で指定を受け付けた前記格納場所と、を前記クライアント装置から取得する取得手段と、前記取得手段で前記コンテンツ特定情報と格納場所を取得した場合に、取得した前記格納場所を、取得したコンテンツ特定情報の示すコンテンツデータの格納場所として順次追加して記憶することで、前記コンテンツ特定情報の示すコンテンツデータの複数の異なる格納場所を、前記コンテンツ特定情報と対応付けて記憶する記憶手段と、前記クライアント装置より前記コンテンツデータの格納場所の問い合わせを受け付ける問い合わせ受付手段と、前記問い合わせ受付手段で前記コンテンツデータの格納場所の問い合わせ要求を受け付けた場合に、前記指定受付手段で指定を受け付けた格納場所であって、前記記憶手段に記憶されている、前記問い合わせがされた前記コンテンツデータが格納されている複数の異なる前記格納場所を回答する回答手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、クライアント装置によって指定されたコンテンツデータの格納先であって、当該コンテンツデータの複数の異なる格納場所を、クライアント装置からの問い合わせに対して容易に回答可能な仕組みを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施形態における、情報処理装置を含むシステム構成の一例を示す図である。
図2】本発明の実施形態における、各種装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
図3】本発明の実施形態における、各種装置の機能構成の一例を示す図である。
図4】本発明の実施形態における、画像管理サーバ200による、画像データの格納場所を履歴として記憶する格納履歴取得処理の詳細を示すフローチャートである。
図5】本発明の実施形態における、画像データの差し替え処理の詳細を示すフローチャートである。
図6】本発明の実施形態における、画像データの格納場所の提示処理の詳細を示すフローチャートである。
図7】本発明の実施形態における、画像検索処理の詳細を示すフローチャートである。
図8】本発明の実施形態における、履歴情報データテーブル等の構成の一例を示す図である。
図9】本発明に実施形態における、画像データ・カレンダー紐付けデータの構成の一例を示す図である。
図10】本発明に実施形態における、送信データ選択受付画面の構成の一例を示す図である。
図11】本発明に実施形態における、送信データの送信画面の構成の一例を示す図である。
図12】本発明に実施形態における、画像管理サーバへのログイン画面の構成の一例を示す図である。
図13】本発明に実施形態における、カレンダー表示画面の構成の一例を示す図である。
図14】本発明に実施形態における、画像データ検索画面の構成の一例を示す図である。
図15】本発明に実施形態における、検索結果表示画面の構成の一例を示す図である。
図16】本発明に実施形態における、格納場所表示画面の構成の一例を示す図である。
図17】本発明の実施形態における、差し替え指示受付画面1700の構成の一例を示す図である。
図18】本発明の実施形態における、第2の検索結果表示画面の構成の一例を示す図である。
図19】本発明の実施形態における、DVD設定画面の構成の一例を示す図である。
図20】本発明の実施形態における、画像収集案内画面の構成の一例を示す図である。
図21】本発明の実施形態における、画像収集処理の詳細を示すフローチャートである。
図22】本発明の実施形態における、画像データを、画像管理サーバ200を経由して、外部サーバ300に転送する処理の流れを示すフローチャートである。
図23】本発明の実施形態における、画像データを、画像管理サーバ200を経由して外部サーバ300に転送する場合の、画像データの差し替え処理の詳細を示すフローチャートである。
図24】本発明の実施形態における、転送先識別情報テーブルの構成の一例を示す図である。
図25】本発明の実施形態における、本発明の実施形態における転送画面の構成の一例を示す図である。
図26】本発明の実施形態における、画像を複製し、転送する処理の流れを示すフローチャートである。
図27】本発明の実施形態における、画像データの複数の格納場所の提示処理の詳細を示すフローチャートである。
図28】本発明の実施形態における、複数画像格納場所表示画面の構成の一例を示す図である。
図29】本発明の実施形態における、コピーデータ選択受付画面の構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。まず図1を参照して、本発明の実施形態における情報処理装置を含むシステムの構成の一例について説明する。図1は、本発明の情報処理装置を含むシステム(情報処理システム)の構成の一例を示す図である。
【0015】
本発明の情報処理装置を含むシステムは、図1に示すように、クライアントPC100、画像管理サーバ200、外部サーバ300、等を備えて構成されている。WAN101は上記の各装置を相互に通信可能に接続するためのネットワークである。また、本実施形態において、DVD102、DVD103は、画像データを記憶するための記憶媒体の一種として扱う。
【0016】
クライアントPC100は、画像データの格納場所を示す情報、また、画像データの送信先を示す情報である画像データの格納場所情報を画像管理サーバ200に送信する。尚、格納場所情報は、少なくとも、画像データの格納されている場所を示す情報と画像データの送信先(格納される場所)を示す情報との内、どちらかの情報を含めばよいものとする。画像データを送信する場合の送信先は、画像管理サーバ200であってもよいし、外部サーバ300であってもよいし、DVD103であってもよい。本実施例において格納場所情報とは、例えば、後述する履歴情報データテーブル800におけるユーザID801、オリジナルID802、サムネイルID803、送信元格納媒体804、送信元格納場所805、送信先格納媒体806、送信先格納場所807を含む情報である。
【0017】
また、ここでは、前記格納場所情報の示す格納場所に格納されているコンテンツデータの一例として画像データを扱っているが、格納場所情報が示す格納場所に格納されるコンテンツデータは、画像データに限るものではない。例えば、静止画の画像データ、動画データであってもよいし、音楽データであってもよい。またテキストデータ等であってもよい。
【0018】
格納場所情報とは、当該画像データが現在格納されている場所とは別の場所に送信される場合には、当該送信先を指し、当該画像データが現在格納されている場所から移動しないときは、当該現在格納されている場所を指すものとする。また、格納場所情報とは、例えば、コンテンツデータが格納されている装置の識別情報(MACアドレス、IPアドレス、メモリカードの個体識別情報等)、データが格納されている端末内のアドレス、その他、フォルダ名やURL等、画像データの格納場所を示す情報であればなんでもよい。
【0019】
例えば、メモリカードからPCへ画像データが移動された場合には、当該画像データの送信元はメモリカードであり、送信先はPC、及びPCに接続されたHDD、HDD内のフォルダである。この場合、当該画像データの格納場所情報は、PCの中の、前記画像データが格納されていた場所を指す。PCに接続されたHDD、HDD内のフォルダまで特定可能な情報等、より詳細な格納場所の情報を、前記格納場所情報に含めるようにしてもよい。
【0020】
また、メモリカードがPCに接続されたものの、PCに移動されなかった画像データの格納場所情報は、メモリカードの中の、前記画像データが格納されていた場所を指すものとする。この場合、当該格納場所情報には、メモリカードの個体識別情報が含まれるものとする。
【0021】
尚、DVD102、DVD103には、画像管理サーバ200に格納された格納場所情報に対応する画像データが記憶されている。実際にDVD102、DVD103に画像データを書き込む処理を行う処理主体はクライアントPC100であってもよいし、画像管理サーバ200であってもよい。
【0022】
本発明の実施形態においては、DVD102、DVD103は、画像管理サーバ200のCPU201が、クライアントPC100のからの指示に応じて画像データの書き込みを行うものとする。また、DVD102は、クライアントPC100を操作するユーザの管理下にあるものとする。
【0023】
DVD103は、未だ前記ユーザの管理下にない記憶媒体であり、画像管理サーバ200のCPU201による画像データの書き込み、格納が完了した後、前記ユーザに対し、郵送等で送付されるものとする。
【0024】
画像管理サーバ200は、クライアントPC100、外部サーバ300から前記格納場所情報を受信し、画像データのサムネイル画像と対応付けて、履歴情報として管理する。また、クライアントPC100からの要求に応じて、画像データを収集し、DVD102、DVD103等の記憶媒体に画像データを送信、格納する処理を行う。この場合、画像管理サーバ200には、画像データをDVD102、DVD103に格納した履歴が蓄積される。画像管理サーバ200は、本発明における情報処理装置の好適な一例である。
【0025】
外部サーバ300は、画像管理サーバ200、また、クライアントPC100から画像管理サーバ200を経由して画像データを受信し、記憶媒体に記憶する。また、外部装置からの要求に応じて、クライアントPC100、画像管理サーバ200等の外部装置に画像データを転送する。外部サーバ300は、例えば、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)のサーバである。つまり、ユーザがSNSに画像、音楽等のデータをアップロードする際に用いられる、アップロード対象のデータの格納機能を有する外部サーバである。尚、外部サーバ300はSNSのサーバに限るものではない。例えば、ストレージサービスに用いられるデータ格納用のサーバでもよい。また、必ずしもサーバの形を取らなくともよい。つまり、例えば、DVD、CD等の記憶媒体等の記憶媒体そのものであってもよい。この場合、DVDへのデータの書き込み処理をデータの送信・転送処理とする。
【0026】
本発明の実施形態の説明においては、DVD102、DVD103への画像データの書き込み処理もデータ移動の一種であり、データの送信、転送に含まれるものとして説明する。
【0027】
また、例えば、前述したとおり、画像管理サーバ200が、格納場所情報を用いて画像データを外部装置から収集し、DVD等に記憶することも考えられる。
【0028】
尚、本発明の実施形態においては、画像データの格納場所情報は、画像管理サーバ200において管理されるものとする。当該格納場所情報の送信は、例えば、画像データの記憶された記憶媒体(メモリカード等)がクライアントPC100に接続された場合や、当該接続を検知して、クライアントPC100に設定された格納場所情報の送信用アプリケーションが起動した場合に行われるものとする。つまり、画像データ自体を画像管理サーバ200に送信しなかった場合においても、前記メモリカードに記憶された画像データの格納場所情報は、画像管理サーバ200に送信される。また、前記メモリカードに記憶された画像データを特定するための情報(例えばサムネイル画像データ)も画像管理サーバ200に送信される。
【0029】
ここでいう画像管理アプリケーションとは、クライアントPC100のCPU201が可搬メモリ等の接続を検知した場合に起動し、該可搬メモリから画像データを取得し、デフォルトに設定された格納場所である初期格納場所に、取得した画像データを記憶する、クライアントPC100の外部記憶メモリに記憶されたアプリケーションのことである。また、取得した画像データにIDを付与するものとする。
【0030】
例えば、画像データAが該可搬メモリからクライアントPC100の前記初期格納場所(例えばフォルダA)に移動した場合、画像データAに対応する格納場所情報の示す格納場所は、前記初期格納場所(例えば、フォルダA)となる。つまり、クライアントPC100から画像管理サーバ200に送信される当該画像データAの格納場所情報は、前記初期格納場所を示す。
【0031】
また、画像データAがクライアントPC100の初期格納場所から外部サーバ300内のフォルダBに送信される場合、画像管理サーバ200には、当該画像データAに対応する格納場所情報であって、外部サーバ300のフォルダBを格納場所として示す格納場所情報が送信される。以上が図1の、本発明の実施形態における、情報処理装置を含むシステムの構成の一例についての説明である。
【0032】
尚、前記初期格納場所は、前記アプリケーションを介して任意に設定可能であるものとする。本実施例においては、前記初期格納場所はクライアントPC100の外部記憶メモリとするが、クライアントPC100ではない外部装置の外部記憶メモリ上に当該初期格納場所を設定することも可能である。例えば、画像管理サーバ200の外部記憶メモリ上に設定してもよいし、外部サーバ300の外部記憶メモリ上に設定をしてもよい。
【0033】
次に図2を参照して、図1に示す各種装置のハードウェア構成の一例について説明する。図2は、本発明の実施形態における、各種装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0034】
CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
【0035】
また、ROM202あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。RAM203は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
【0036】
CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM203にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。また、入力コントローラ(入力C)205は、キーボード209や不図示のマウス等のポインティングデバイスからの入力を制御する。
【0037】
ビデオコントローラ(VC)206は、CRTディスプレイ(CRT)210等の表示器への表示を制御する。表示器はCRTだけでなく、液晶ディスプレイでも構わない。これらは必要に応じて管理者が使用するものである。本発明には直接関係があるものではない。また、CRTディスプレイ(CRT)210は、画像管理サーバ200、外部サーバ300においては、必ずしも必要ではない。
【0038】
メモリコントローラ(MC)207は、ブートプログラム、ブラウザソフトウエア、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスク(HD)やフロッピー(登録商標)ディスク(FD)或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0039】
通信I/Fコントローラ(通信I/FC)208は、ネットワークを介して、外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いたインターネット通信等が可能である。
【0040】
なお、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、CRT210上での表示を可能としている。また、CPU201は、CRT210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0041】
本発明を実現するためのプログラムは外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。さらに、本発明に係わるプログラムが用いる定義ファイル及び各種情報テーブルは外部メモリ211に格納されている。以上が図2の、本発明の実施形態における各種装置のハードウェア構成の一例についての説明である。
【0042】
次に図3を参照して、本発明の実施形態における、各種装置の機能構成の一例について説明する。図3は、本発明の実施形態における、各種装置の機能構成の一例を示す図である。
【0043】
図3に示すように、クライアントPC100は、画像データ記憶部311、送信対象データ特定部312、画像データ送信部313、格納場所情報送信部314、格納場所情報表示部315等を備えている。
【0044】
また、画像管理サーバ200は、画像データ受信部321、画像データ送信部322、画像データ特定部323、格納履歴更新部324、格納場所情報送信部325、画像データ記憶部326等を備えている。
【0045】
また、外部サーバ300は、画像データ受信部331、画像データ記憶部332、画像データ送信部333等を備えている。
【0046】
画像データ記憶部311は、メモリカード等の可搬メモリから画像データを抽出し、クライアントPC100の外部メモリ211に記憶する記憶部である。つまり、クライアントPC100の画像データの記憶機能である。尚、クライアントPC100には、CPU201が可搬メモリの接続を検知した場合に、該可搬メモリから画像データを取得し、デフォルトに設定された格納場所である初期格納場所に、取得した画像データを記憶する画像管理アプリケーションが記憶されているものとする。
【0047】
尚、前記格納場所情報には、画像データの送信元と、送信先が含まれているものとする。メモリカードから前記初期格納場所に画像データを移動、記憶した場合、格納場所情報における送信元=メモリカード、送信先=初期格納場所、とする。そして、当該格納場所情報を画像管理サーバ200に送信する。
【0048】
また、当該画像管理アプリケーションは、クライアントPC100のCPU201が前記クライアントPC100から画像管理サーバ200へのアクセスを検知した場合にも起動し、当該デフォルトに設定された格納場所に格納された画像データの格納場所情報を前記画像管理サーバ200に送信するための画面を表示する機能を有する。
【0049】
当該アクセスは、ユーザからの操作指示によって、画像管理アプリケーションを介して行われるものであってもよいし、可搬メモリからの画像データの取得後に自動的に実行されるものであってもよい。
【0050】
画像データの格納場所情報を前記画像管理サーバ200に送信するための画面とは、例えば、図10に示す送信データ選択受付画面1000のような画面である。送信データ選択受付画面1000については図10の説明にて後述する。
【0051】
ここで図10を参照して、送信データ選択受付画面1000の構成の一例について説明する。図10は、送信データ選択受付画面1000の構成の一例を示す図である。
【0052】
図10に示すように、送信データ選択受付画面1000は、送信元フォルダ表示部1001、送信元フォルダ格納画像データ1002、チェックボックス1003、「View」ボタン1004、「送信」ボタン1005等から構成されている。
【0053】
送信元フォルダ表示部1001は、前記初期格納場所の、クライアントPC100内の外部メモリ211内の場所を示す情報を表示する表示部である。送信元フォルダ格納画像データ1002は、前記初期格納場所に格納されたオリジナル画像データ(オリジナルコンテンツ)に対応したサムネイル画像データである。ここでいうオリジナル画像データとは、前記サムネイル画像データの生成元の画像を指す。サムネイル画像データはオリジナル画像データを特定するためのコンテンツ特定情報の1つである。
【0054】
オリジナル画像データがコピーされた場合、当該コピー、複製された画像であるコピー画像データをオリジナル画像データとして扱ってもよい。オリジナル画像データはどこに格納・保存されていてもよい。
【0055】
尚、本実施形態においては、オリジナル画像データがコピーされた場合、当該コピー、複製された画像であるコピー画像データを、オリジナル画像データの1つとして扱うものとする。また、サムネイル画像データについても同じく、コピー、複製された画像であるコピー画像データをコピー元(複製元)のサムネイル画像データと同一のものとする。
【0056】
例えば、画像データAがクライアントPC100のCPU201によりコピー(複製)された場合、画像データAをコピー元とするコピー画像データBに対応するID(オリジナルID802、サムネイルID803)は、画像データAに付与されたIDと同じものとなる。
【0057】
送信元フォルダ格納画像データ1002の表示される表示領域には、既に画像管理サーバ200に送信済みの画像データは表示しないようにしてもよいし、前記初期格納場所内の全ての画像データを表示し、画像の外枠に色を付する等して、既に画像管理サーバ200に送信済みの画像データと、未送信のデータとを識別可能に表示するようにしてもよい。
【0058】
チェックボックス1003は、ユーザから、前記オリジナル画像データや、前記サムネイル画像データ、前記オリジナル画像データの格納場所情報を画像管理サーバ200等の外部装置に送信するか否かの選択指示を受け付けるためのチェックボックスである。
【0059】
「View」ボタン1004は、前記信元フォルダ格納画像データ1002を拡大表示して、画像の詳細をユーザに確認させるためのボタンである。
【0060】
「送信」ボタン1005は、前記チェックボックス1003にチェックが入っている画像データのサムネイル画像データと、前記サムネイル画像データに対応するオリジナル画像データの格納場所を、外部装置に送信するためのボタンである。
【0061】
送信ボタンの押下を受け付けた場合、画面を送信画面1100に移行する。以上が図10の、送信データ選択受付画面1000の構成の一例についての説明である。尚、送信画面1100については、図11の説明にて後述する。
【0062】
ここで図11を参照して、本発明の実施形態における送信画面1100の構成の一例について説明する。図11は、本発明の実施形態における送信画面1100の構成の一例を示す図である。
【0063】
図11に示すように、送信画面1100は、画像種別指定受付部1101、解像度指定部1102、「キャンセル」ボタン1103、「送信」ボタン1104等から構成されている。
【0064】
画像種別指定受付部1101は、送信元フォルダ格納画像データ1002のオリジナル画像データとサムネイル画像データを送信するか、サムネイル画像データのみを送信するかの指定を、プルダウン等により受け付ける指定受付部である。
【0065】
解像度指定部1102は、画像種別指定受付部1101で指定の対象となったオリジナル画像の解像度を指定する指定部である。サムネイル画像データの解像度が固定されている場合であって、画像種別指定受付部1101でサムネイル画像データのみが送信対象の画像として指定されている場合、解像度指定部1102を非表示にするよう制御してもよい。
【0066】
「キャンセル」ボタン1103は、当該画像データの送信をキャンセルし、表示画面を送信データ選択受付画面1000に戻すためのボタンである。
【0067】
「送信」ボタン1104は、当該画像種別指定受付部1101で指定の対象となった画像データを送信先に送信するためのボタンである。ここでは前記送信先は画像管理サーバ200の外部メモリ上に、ユーザ毎に予め設けられた記憶領域であるものとする。例えば、ユーザ毎に予め設けられた記憶領域が、前記画像管理サーバ200上のフォルダBであった場合、前記送信先は画像管理サーバ200のフォルダBとなる。尚、当該送信先は、ユーザによって任意に設定可能であるものとする。例えば、前記送信画面1100を表示しているアプリケーションの設定において、送信先を指定できるようにしても良いし、また、後述する転送画面2500に示すように、操作画面上で、プルダウン表示される送信先の選択指示等による送信先の指定を受け付け、当該指定に基づいて送信先を決定するようにしてもよい。以上が図11の、発明の実施形態における送信画面1100の構成の一例についての説明である。
【0068】
図3の説明に戻る。送信対象データ特定部312は、前記送信データ選択受付画面1000にてユーザより選択を受け付けた送信元フォルダ格納画像データ1002のオリジナル画像データ、サムネイル画像データ、当該サムネイル画像データに対応したオリジナル画像データの格納場所情報の内、少なくとも前記格納場所情報を画像管理サーバ200へ送信するデータとして特定する特定部である。
【0069】
画像データ送信部313は、クライアントPC100のCPU201が、前記送信画面1100の「送信」ボタン1104の押下指示を検知することで、前記送信対象データ特定部312で特定した画像データを、送信先に送信する送信部である。
【0070】
本実施例においてクライアントPC100のCPU201は、少なくとも、オリジナル画像データを特定するための情報としてのサムネイル画像データと、オリジナル画像データの格納場所の情報である格納場所情報と、ユーザIDとを当該を画像管理サーバ200に送信するものとする。
【0071】
前記サムネイル画像データは、オリジナルコンテンツデータであるオリジナル画像データを特定するための情報であるコンテンツ特定情報であるものとする。当該コンテンツ特定情報はサムネイル画像データに限るものではない。例えば、オリジナルコンテンツデータのファイル名称や、キャプチャ画像データ等の、ユーザにオリジナルコンテンツデータを識別、特定させる情報であればよい。
【0072】
格納場所情報送信部314は、前記送信対象データ特定部312で特定したし送信対象データを、送信先に送信する送信部である。
【0073】
格納場所情報表示部315は、ユーザにより選択された画像データの格納場所情報を画像管理サーバから取得して表示画面に表示する表示部である。
【0074】
画像管理サーバ200の画像データ受信部321は、クライアントPC100等の外部装置より画像データを受信する受信部である。受信したオリジナル画像データのサムネイル画像データ、または受信した画像データであるサムネイル画像データは、画像データの格納履歴(転送履歴)である履歴情報データテーブル800と対応付けて、画像管理サーバ200の外部メモリ211に格納される。履歴情報データテーブル800については図8の説明にて後述する。
【0075】
ここで図8を参照して、本発明の実施形態における、履歴情報データテーブル等の構成の一例について説明する。図8は、本発明の実施形態における、履歴情報データテーブル等の構成の一例を示す図である。
【0076】
図8に示す通り、履歴情報データテーブル800は、ユーザID801、オリジナルID802、サムネイルID803、送信元格納媒体804、送信元格納場所805、送信先格納媒体806、送信先格納場所807、取得日時808、フラグ809等から構成されている。
【0077】
また、オリジナル画像データ810は、オリジナルID811、名称812、サイズ813、撮影日時814、撮影場所815、コメント816等から構成されている。サムネイル画像データ820は、サムネイルID821、名称822、サイズ823、撮影日時824、撮影場所825、コメント826等から構成されている。
【0078】
履歴情報データテーブル800のユーザID801は、ユーザを一意に識別するためのIDであって、履歴情報データがいずれのユーザに対応するものかを特定するために用いられる。本実施例においては、前記ユーザIDは、画像管理サーバ200にクライアントPC100のCPU201がアクセスする際に用いるユーザIDと同一であるものとする。
【0079】
オリジナルID802は、オリジナル画像データを一意に識別するためのIDであって、当該履歴情報データに対応するオリジナル画像データを特定するために用いられる。サムネイルID803は、サムネイル画像データを一意に識別するためのIDであって、当該履歴情報データに対応するサムネイル画像データを特定するために用いられる。
【0080】
送信元格納媒体804は、画像データの送信元の媒体を示す情報である。例えば、画像データの送信元の装置であるクライアントPC100のMACアドレスや、IPアドレス、メモリカードの個体識別情報等である。送信元格納場所805は、送信される画像データが、送信前に格納されていた格納媒体の中の、送信対象画像データの格納場所を示す情報である。
【0081】
送信先格納媒体806、画像データの送信先の媒体を示す情報である。例えば、画像データの送信先の装置である画像管理サーバ200のMACアドレスや、IPアドレス、メモリカードの個体識別情報等である。尚、画像データの送信元と同じ筐体内で画像データが移動される場合には、送信元格納媒体804の示す個体識別情報と同じ識別情報が送信先格納媒体806に設定される。送信先格納場所807は、送信される画像データが、送信後に格納される格納媒体の中の格納場所を示す情報である。取得日時808は、画像管理サーバ200のCPU201が、当該画像データを取得した日時情報である。
【0082】
また、例えば、クライアントPC100のCPU201が、画像管理アプリケーションが起動した状態で、画像管理サーバ200にサムネイル画像(コンテンツ特定情報)が既に記憶済みである画像データをクライアントPC100の外部メモリ211内で移動を行うことで、画像データそのものは画像管理サーバ200に送信せず、アプリケーションが画像データの移動を検知して取得した画像データの移動先の情報(格納場所情報)と画像データの識別情報を画像管理サーバ200に送信し、画像管理サーバ200のCPU201は、受信した当該移動先の情報と、移動された画像データの識別情報と、を用いて新たな履歴を生成して記憶することが出来るものとする(請求項中の「格納場所情報受信手段」に該当)。
【0083】
フラグ809は、いずれの履歴が最新か否か、つまり、いずれの履歴が、コンテンツが現存する格納場所(送信先格納媒体806、送信先格納場所807)を示しているかを示す。ここでは、フラグ:1=最新の履歴、フラグ:0=旧履歴であることを示すものとする。旧履歴の送信先格納媒体806、送信先格納場所807は、コンテンツが過去に存在した格納場所の情報である。例えば、履歴Aの送信先格納媒体806、送信先格納場所807に存在するコンテンツが移動された場合、画像管理サーバ200のCPU201は、当該移動先の格納場所の情報を、送信先格納媒体806、送信先格納場所807に有する新たな履歴Bを生成し、履歴情報データテーブル800に加える。そして、履歴Aのフラグ809を1から0に更新し、履歴Bのフラグ809を1に設定する。
【0084】
また、例えば、コピー元の画像データAと、画像データAからコピーされた画像データBが存在し、画像データAがクライアントPC100、画像データBが画像管理サーバ200に送信・記憶される場合、画像管理サーバ200のCPU201は、送信先格納媒体806がクライアントPC100であり、フラグ809=1である履歴Aと、送信先格納媒体806が画像管理サーバ200であり、フラグ809=1である履歴Bとを生成し、履歴情報データテーブル800に追加する。
【0085】
つまり、同じオリジナルID802、サムネイルID803を有する履歴であって、フラグ809=1の履歴が2つ以上存在する場合、当該オリジナルID802、サムネイルID803を有する画像データがコピー(複製)されており、それぞれの画像データが現存していることを示す。
【0086】
オリジナル画像データ810のオリジナルID811は、当該オリジナル画像データ810を一意に識別するためのIDである。本発明の実施形態においては、オリジナルID811は、当該オリジナル画像データ810が記憶された記憶媒体がクライアントPC100に接続された場合に、画像管理アプリケーションにより付与されるものとする。
【0087】
画像管理アプリケーションは、新しく付与するオリジナルID811が他の画像データのオリジナルIDと重複しないように、例えば、画像管理サーバ200にアクセスし、既に付与済みのオリジナルIDではない新しいIDをオリジナルIDとして画像データに付与する。
【0088】
また、例えば、画像管理アプリケーションが、履歴情報データテーブル800を有し、画像管理サーバ200上の履歴情報データテーブル800と同期させ、既に画像管理サーバ200に格納場所情報を送信済の、つまり、IDが付与されている画像データのオリジナルIDを特定して、付与済のIDとは別の新たなIDとして付与するようにしてもよい。名称812は、当該オリジナル画像データ810の名称である。
【0089】
サイズ813は、当該オリジナル画像データ810のサイズ(解像度)である。撮影日時814は、当該オリジナル画像データ810の撮影された日時情報である。つまり、オリジナル画像データが生成された生成日の情報(生成日情報)である。
【0090】
撮影場所815は、当該オリジナル画像データ810の撮影場所を示す位置情報である。当該位置情報は、当該オリジナル画像データを撮影処理により取得した不図示の撮像装置に搭載されたGPS機能等を用いて取得するものとする。また、当該位置情報は、ユーザの手入力によって画像データ毎に設定さるようにしてもよい。
【0091】
コメント816は、クライアントPC100、不図示の撮像装置などを介して当該オリジナル画像データ810に付与されたコメント情報である。
【0092】
サムネイル画像データ820のサムネイルID821は、当該サムネイル画像データ820を一意に識別するためのIDである。本発明の実施形態においては、サムネイルID821は、当該サムネイル画像データ820がクライアントPC100で生成された際(図4のステップS403で後述)に付与されるものとする。また、サムネイルID821は、当該名称822は、当該サムネイル画像データ820の名称である。
【0093】
尚、当該サムネイルIDは、サムネイル画像データに対応するオリジナル画像データを撮影した不図示の撮像装置により付与されるようにしてもよい。
【0094】
サイズ823は、当該サムネイル画像データ820のサイズ(解像度)である。撮影日時824は、当該サムネイル画像データ820に対応したオリジナル画像データ810の撮影日の情報である。
【0095】
撮影場所825は、当該サムネイル画像データ820に対応したオリジナル画像データ810の撮影場所の情報である。コメント826は、クライアントPC100、不図示の撮像装置などを介して当該サムネイル画像データ820に付与されたコメント情報である。以上が図8の、本発明の実施形態における、履歴情報データテーブル等の構成の一例についての説明である。
【0096】
図3の説明に戻る。画像データ送信部322は、画像データを外部装置に送信する送信部である。画像データ特定部323は、受信した画像データ、送信した画像データ、または、当該画像管理サーバ200の外部メモリ211内において移動した画像データが、外部メモリ211に格納されたいずれの画像データにあたるかを特定する特定部である。
【0097】
格納履歴更新部324は、前記画像データ特定部323で行った特定の結果に基づいて、画像データの格納履歴を更新する更新部である。ここでいう更新の処理(更新処理)とは、更新対象の履歴情報データテーブル800を特定し、当該履歴情報データテーブルに新たな履歴を追加する処理である。つまり、クライアントPC100のフォルダAより画像管理サーバ200のフォルダBに画像データAが移動された場合、画像データAのID(オリジナルID802、サムネイルID803)をオリジナルID802、サムネイルID803に有し、送信元格納媒体804にクライアントPC100の識別情報、送信元格納場所805に前記フォルダA、送信先格納媒体806に画像管理サーバ200の識別情報、送信先格納場所807に前記フォルダBを有し、前記画像データAを前記画像管理サーバ200が取得した日の情報を取得日時808に有するデータを、履歴情報データテーブル800に追加する処理である。格納場所情報送信部325は、クライアントPC100からの要求に応じて、画像データの格納場所情報をクライアントPC100に送信する送信部である。画像データ記憶部326は、クライアントPC100、外部サーバ300等の外部装置から受信した画像データを記憶する記憶部である。
【0098】
外部サーバ300の画像データ受信部331は、画像管理サーバ200から画像データを受信する受信部である。画像データ記憶部332は、画像データ受信部331で受信した画像を記憶する記憶部である。画像データ送信部は、クライアントPC100、画像管理サーバ200からの要求に応じて、画像データを送信する送信部である。以上が図3の、本発明の実施形態における、各種装置の機能構成の一例についての説明である。
【0099】
次に図4を参照して、本発明の実施形態における、画像管理サーバ200による、画像データの格納場所を履歴として記憶する格納履歴取得処理の流れについて説明する。図4は、本発明の実施形態における、画像管理サーバ200による、画像データの格納場所を履歴として記憶する格納履歴取得処理の詳細を示すフローチャートである。
【0100】
クライアントPC100のCPU201は、外部メモリの接続を検知すると(ステップS401)、予めクライアントPC100に設定されているアプリケーションであって、接続された外部メモリから画像データを取得し、画像管理サーバ200に当該取得した画像の格納場所情報を送信するためのアプリケーションである、画像管理アプリケーションを起動する。
【0101】
以下、ステップS402〜ステップS409の処理は、クライアントPC100のCPU201が、画像管理アプリケーションの機能を用いて実行するものとする。尚、当該画像管理アプリケーションには、予め、ユーザを一意に識別するためのIDであるユーザIDが設定されているものとする。
【0102】
クライアントPC100のCPU201は、外部メモリより画像データを取得し(ステップS402)、当該画像データに対応するサムネイル画像データを生成して(ステップS403)初期格納場所に格納する(ステップS404)。ここでいう初期格納場所とは、前記画像管理アプリケーションで取得した画像データを格納するためのフォルダ等のことをいう。
【0103】
尚、サムネイル画像データを生成する際、当該サムネイル画像データに対し、サムネイルIDを付与するものとする。
【0104】
クライアントPC100のCPU201は、画像データの、前記初期格納場所への格納が完了すると、格納した画像データに対応したサムネイル画像データ、又は、当該サムネイル画像データの生成元の画像データであるオリジナル画像データと、当該オリジナル画像データの格納場所情報とを画像管理サーバ200に送信するための画面を表示画面上に表示し(ステップS405)、ユーザから、送信するデータの選択指示、及び送信指示を受け付ける(ステップS406)。
【0105】
ステップS405で表示する画面は、例えば、図10の送信データ選択受付画面1000や、図11の送信画面1100のような画面である。送信データ選択受付画面1000及び、送信画面1100の説明については、それぞれ図10図11の説明にて前述したため、ここでは割愛する。
【0106】
クライアントPC100のCPU201は、ステップS406で受け付けた指示がオリジナル画像の送信指示であるか否かを判定する(ステップS407)。ステップS406で受け付けた指示がオリジナル画像の送信指示でないと判定した場合(ステップS407でNO)、クライアントPC100のCPU201は、送信対象の画像データであるサムネイル画像データと、当該サムネイル画像データに対応するオリジナル画像データの格納場所情報と、ユーザIDとを画像管理サーバ200に送信する(ステップS409)。
【0107】
ステップS406で受け付けた指示がオリジナル画像の送信指示であると判定した場合(ステップS407でYES)、当該オリジナル画像データの解像度を、図11の送信画面1100における解像度指定部1102で指定された解像度に変更し(ステップS408)、当該オリジナル画像データと、当該オリジナル画像データに対応するサムネイル画像データ、当該オリジナル画像データの格納場所情報、ユーザIDを画像管理サーバ200に送信する(ステップS409)。
【0108】
ここでいう格納場所情報の指す格納場所とは、各画像データが画像管理サーバ200に送信された場合は、画像管理サーバ200を指し、画像管理サーバ200に送信されなかった場合は、現在各画像データが記憶されているクライアントPC100となる。
【0109】
また、サムネイル画像データを送信する場合は、当該サムネイル画像データに対応したオリジナル画像データのIDであるオリジナルIDを、クライアントPC100の外部メモリ211内の初期格納場所に格納されている、オリジナル画像データ810のオリジナルID811から抽出し、共に送信するものとする。ここでは、オリジナル画像データのみ解像度を変更可能と記載しているが、サムネイル画像データの解像度を変更可能にしてもよい。
【0110】
画像管理サーバ200のCPU201は、クライアントPC100より、画像データと、格納場所情報とを受信する(ステップS410)。画像管理サーバ200のCPU201は、オリジナル画像データを受信したか否かを判定する(ステップS411)。
【0111】
オリジナル画像データを受信していないと判定した場合(ステップS411でNO)、受信した画像データがサムネイル画像データのみであると判断し、当該サムネイル画像データと共に受信したオリジナルIDを用いて、当該オリジナルIDと同一のオリジナルIDをオリジナルID802に有する履歴情報データが存在するか否かを判定する(ステップS412)。
【0112】
同一のオリジナルIDをオリジナルID802に有する履歴情報データが存在すると判定した場合(ステップS412でYES)、当該サムネイル画像データは既に画像管理サーバ200の外部メモリ211に記憶済みであるため、画像データの差し替え処理に移行する(ステップS413)。
【0113】
画像データの差し替え処理(ステップS413)の詳細については、図17の説明にて後述する。尚、画像データの差し替え処理では、画像管理サーバ200の外部メモリ211内に、画像管理サーバ200のCPU201がステップS407で受信した画像と同一の画像がある旨をクライアントPC100に通知し、クライアントPC100を介したユーザからの指示に従って、当該画像データの差し替え、破棄、追加保存の処理を行うものとする。
【0114】
画像管理サーバ200のCPU201は、ステップS412において、ステップS410で受信したオリジナルIDと同一のIDをオリジナルID802に有する履歴情報データが存在しないと判定した場合(ステップS412でNO)、ステップS410で受信したサムネイル画像データを外部メモリ211に記憶し(ステップS417)、履歴情報データテーブル800を更新する(ステップS414)。
【0115】
一方、ステップS411において、オリジナル画像データを受信したと判定した場合(ステップS411でYES)、画像管理サーバ200のCPU201は、ステップS410で受信したオリジナル画像データに対応する履歴情報データが、履歴情報データテーブル800中にあるか否かを判定する(ステップS415)。
【0116】
ステップS410で受信したオリジナル画像データに対応する履歴情報データがあると判定した場合(ステップS415でYES)、処理をステップS416に移行する。
【0117】
画像管理サーバ200のCPU201は、ステップS410で受信したオリジナルIDを用いて、ステップS410で受信したオリジナル画像データと同一のオリジナル画像データが画像管理サーバ200の外部メモリ211内に存在するかどうかを判定する(ステップS416)。
【0118】
同一のオリジナル画像データが存在しないと判定した場合(ステップS416でNO)、当該オリジナル画像データを外部メモリ211に格納し(ステップS417)、履歴情報データテーブル800を更新する(ステップS414)。
【0119】
同一のオリジナル画像データが存在すると判定した場合(ステップS416でYES)、処理をステップS413に移行する。尚、ここではステップS412でYES、乃至ステップS416でYESの判定がなされた場合に、都度ステップS413の画像データ差し替え処理を行う様にフローチャートを記載しているが、当該画像データ差替え処理のタイミング、及び方法はこれに限るものではない。
【0120】
例えば、ステップS412でYES、乃至ステップS416でYESの判定がなされた画像データを余剰記憶領域等に一時的に記憶しておき、当該余剰記憶領域に一時記憶された画像データを除いた、他の全ての画像データに対するステップS402〜S417の処理の終了後、当該余剰記憶領域に一時記憶された全ての画像データに対し、画像データ差し替え処理(ステップS413)を適用するようにしてもよい。
【0121】
画像管理サーバ200のCPU201は、ステップS415において、ステップS410で受信したオリジナル画像データに対応する履歴情報データが、履歴情報データテーブル800中にないと判定した場合(ステップS415でNO)、受信したオリジナル画像データ、及びサムネイル画像データを画像管理サーバ200の外部メモリ211に格納し(ステップS417)、履歴情報データテーブル800を更新する(ステップS414)。以上が図4の、画像管理サーバ200による、画像データの格納場所を履歴として記憶する格納履歴取得処理の流れについての説明である。
【0122】
次に図5を参照して、本発明の実施形態における、画像データの差し替え処理の流れについて説明する。図5は、本発明の実施形態における、画像データの差し替え処理の詳細を示すフローチャートである。
【0123】
画像管理サーバ200のCPU201は、クライアントPC100のCPU201が図4のステップ409で送信した画像データと同一の画像データが、画像管理サーバ200の外部メモリ211内に存在していることをクライアントPC100に通知するとともに、当該既存の画像データのサムネイル画像データをクライアントPC100に送信する。(ステップS501/請求項中の「送信手段」に該当)。
【0124】
クライアントPC100のCPU201は、当該通知とサムネイル画像データを受信し(ステップS502)、当該通知の対象である画像データの差し替え、追加保存をさせるための画面である差し替え指示受付画面1700を表示画面に表示する(ステップS503)。差し替え指示受付画面1700については、図17の説明にて後述する。
【0125】
ここで図17を参照して、本発明の実施形態における、差し替え指示受付画面1700の構成の一例について説明する。図17は、本発明の実施形態における、差し替え指示受付画面1700の構成の一例を示す図である。
【0126】
図17に示す通り、差し替え指示受付画面1700は、重複画像データ表示部1701、重複画像データ1702、差し替え領域1703、追加保存領域1704、チェックボックス1705、「View」ボタン1706、「全差し替え」ボタン1707、「全追加保存」ボタン1708、「OK」ボタン1709、「キャンセル」ボタン1710等から構成されている。
【0127】
重複画像データ表示部1701は、図4のステップS410で受信したオリジナル画像データのサムネイル画像データ、又はステップS410で受信したサムネイル画像データであって、ステップS412及びステップS416で、既に画像管理サーバ200の外部メモリ211に重複する画像が存在していると判定された(ステップS412でYES、及び、ステップS416でYES)画像データ、つまり重複画像データを表示する表示部である。
【0128】
尚、差し替え指示受付画面1700においては、重複画像データ表示部1701に各重複画像データ1702を1枚ずつ表示しているが、クライアントPC100のCPU201が画像管理サーバ200に送信した画像データと、画像管理サーバ200の外部メモリ211に既に記憶されていた画像データと、の両方を表示するようにしてもよい。こうすることで、両画像データが本当に同一の画像データか否かをユーザに識別させることが出来る。
【0129】
重複画像データ1702は、前記重複する画像のサムネイル画像である。差し替え領域1703は、重複画像データ表示部1701に表示された画像データを、画像管理サーバ200の外部メモリ211に記憶されている画像データと差し替えるか否かを決定するための領域である。
【0130】
具体的には、ドラッグ&ドロップ操作等で、重複画像データ表示部1701に表示された画像データを差し替え領域1703に移動することで、当該移動した画像データを旧画像データと差し替えることを決定する。
【0131】
尚、本実施形態では、当該画像データを差し替え領域1703に移動した後も、重複画像データ表示部1701に表示された画像データは消えることはなく、後述するチェックボックス1705のチェック状態を確認することで、当該画像データへの処理が決定済になっているかどうかを識別することが可能となっている。
【0132】
つまり、差し替え領域1703か、追加保存領域1704かのどちらかに当該画像データが移動されない限り、当該画像データのチェックボックス1705にはチェックが入らず、チェックの入っていないチェックボックス1705に対応する画像データは、処理が決定済みの画像データとして識別されないということである。
【0133】
追加保存領域1704は、重複画像データ表示部1701に表示された画像データを、画像管理サーバ200の外部メモリ211に追加保存するか否かを決定するための領域である。追加保存を行う場合、当該外部メモリ211に現存している画像データを破棄せずに、クライアントPC100から画像管理サーバ200に送信された画像データを、該外部メモリ211に、別画像として保存する。
【0134】
また、追加保存される画像データは既存の画像データとは別個の画像データとなるため、追加保存される画像データには既有のIDとは別のIDが新たに付与されるものとする。つまり、オリジナル画像データ810のオリジナルID811、または、サムネイル画像データ820のサムネイルID821が変更される。
【0135】
ドラッグ&ドロップ操作等で、重複画像データ表示部1701に表示された画像データを追加保存領域1704に移動することで、当該移動した画像データを追加保存することを決定する。
【0136】
チェックボックス1705は、当該重複画像データ表示部1701に表示された画像データに対する処理が決定している状態であることをユーザに示すためのチェック領域である。チェックボックス1705にチェックが入っている場合は、チェックボックス1705に対応する画像データが旧画像と差し替えられるのか、追加保存されるのか、破棄されるのかが決定されていることを示している。
【0137】
「View」ボタン1706は、マウスカーソル等で選択されている画像データを拡大表示するためのボタンである。「全差し替え」ボタン1707は、重複画像データ表示部1701に表示された全ての画像データを差し替え領域1703に移動し、全てのチェックボックス1705にチェックを入れるためのボタンである。
【0138】
「全追加保存」ボタン1708は、重複画像データ表示部1701に表示された全ての画像データを追加保存領域1704に移動し、全てのチェックボックス1705にチェックを入れるためのボタンである。
【0139】
「OK」ボタン1709は、重複画像データ表示部1701に表示された画像データの処理の最終決定をするためのボタンである。つまり、「OK」ボタン1709の押下を受け付けることで、差し替え領域1703にある画像データについては差し替え処理を、追加保存領域1704にある画像データについては追加保存処理を実行するものである。
【0140】
この場合、各処理を実行するのは画像管理サーバ200のCPU201であり、クライアントPC100のCPU201の行う処理は、当該「OK」ボタン1709の押下を受け付けることで最終決定した各画像データに対する処理内容を画像管理サーバ200に送信するに留まるものとする。
【0141】
「キャンセル」ボタン1710は、当該重複画像データ表示部1701に表示された画像データの画像管理サーバ200の外部メモリ211への格納処理を行わず、処理を終了するためのボタンである。
【0142】
尚、「OK」ボタン1709の押下を受け付けた際に、処理内容が決定していない画像データが残っている場合、処理内容が決定して画像管理サーバ200の外部メモリ211への格納処理は行わないものとする。
【0143】
また、例えば、「OK」ボタン1709の押下を受け付けた際に、まだ処理内容が決定していない画像データが残っている場合、当該処理内容が決定していない画像データが残っている旨を警告するためのポップアップを表示するようにしてもよい。
【0144】
また、本実施例においては、チェックボックス1705にチェックを入れることで、ユーザに、差し替えるか否かを決定済の画像データと、そうでない画像データとを識別させるが、例えば、差し替え領域1703、追加保存領域1704に移動した画像データを、前記重複画像データ表示部に表示しないよう制御することにより、ユーザに前記識別を行わせるようにしてもよい。以上が図17の、本発明の実施形態における、差し替え指示受付画面1700の構成の一例についての説明である。
【0145】
図5の説明に戻る。クライアントPC100のCPU201は、ステップS504でユーザからの指示を受け付ける(ステップS504)。ここでいう指示とは、図17の差し替え指示受付画面1700を介して受け付けた、画像データの差し替え指示、画像データの追加保存指示、画像データの格納キャンセル指示等のことである。
【0146】
クライアントPC100のCPU201は、ステップS504で受け付けた指示の内容を確定する指示を受け付けたか、つまり、差し替え指示受付画面1700の「OK」ボタン1709の押下、または、「キャンセル」ボタン1710の押下を受け付けたか否かを判定する(ステップS505)。
【0147】
指示内容を確定する指示を受け付けていないと判定した場合は(ステップS505でNO)、処理をステップS504の前に戻して待機し、指示内容を確定する指示を受け付けたと判定した場合は(ステップS505でYES)、当該確定した、各画像データについての指示内容を画像管理サーバ200に送信する(ステップS506)。
【0148】
画像管理サーバ200のCPU201は、当該指示内容を受信し(ステップS507)、当該指示の対象となる各画像データに対して、ステップS508〜ステップS512の処理を繰り返す。
【0149】
画像管理サーバ200のCPU201は、画像データに対する指示の内容が画像データの差し替えか否かを判定し(ステップS508)、当該指示内容が画像データの差し替えであった場合(ステップS508でYES)、画像管理サーバ200の外部メモリ211に記憶されている、当該画像データと同一のIDを有する画像データを破棄し(ステップS509)、当該画像データを格納する(ステップS510)。
【0150】
ここでいう同一のIDを有する画像データとは、ステップS507で受信した指示内容から特定される、当該指示の対象となっている画像データがオリジナル画像データである場合はオリジナルIDが、サムネイル画像データである場合はサムネイルIDが同一である画像データであって、前記外部メモリ211に格納されている画像データのことを指す。
【0151】
指示内容が画像データの差し替えでなかった場合(ステップS508でNO)、画像管理サーバ200のCPU201は、当該指示内容が画像データの追加保存であるか否かを判定する(ステップS511)。
【0152】
指示内容が画像データの追加保存であると判定した場合(ステップS511でYES)、処理をステップS510に移行し、当該指示の対象となる画像データを画像管理サーバの外部メモリ211に追加保存する(ステップS510)。
【0153】
指示内容が画像データの追加保存でないと判定した場合(ステップS511でNO)、当該指示内容は、対象となる画像データの画像管理サーバ200の外部メモリ211への保存のキャンセルであると判断し、当該画像データを破棄する(ステップS512)。
【0154】
画像管理サーバ200のCPU201は、ステップS507で受信した指示内容を、当該指示の対象となる全ての画像データに対して実行済みか否かを判定し(ステップS513)、全ての画像データに対して処理が実行済みであると判定した場合は(ステップS513でYES)処理を終了する。
【0155】
全ての画像データに対して処理が実行済みでないと判定した場合は(ステップS513でNO)、処理をステップS508に移行して、当該指示内容に沿った処理が行われていない画像データに対し、ステップS508〜ステップS512までの処理を行う。以上が図5の、本発明の実施形態における、画像データの差し替え処理の流れについての説明である。
【0156】
尚、ここでは、送信画面1100で送信先の情報の入力を受け付けていないため、画像データ及び画像データの格納場所情報は画像管理サーバ200に送信されるものとして説明しているが、例えば、送信画面1100に画像データの送信先の情報を入力するための送信先指定受付部を設け、当該送信先情報指定受付部で指定された送信先に対して画像データを送信することも考えられる。
【0157】
本実施例においては、画像管理サーバ200ではない送信先を指定して画像データを送信することを、画像データの転送処理として扱う。画像データの転送を行う場合、転送対象の画像データは、画像管理サーバ200を経由して転送先に転送され、当該経由時に、画像管理サーバ200のCPU201は、当該転送対象の画像データのサムネイル画像データと、当該転送対象の画像データの格納場所情報を取得し、履歴情報データテーブル800を更新する。
【0158】
つまり、クライアントPC100のCPU201は、ユーザより受け付けた転送画像の指定指示に基づいて、画像データの転送先を決定し、まず、当該画像データと、画像データに対応するサムネイル画像データと、当該画像データの送信先情報を画像管理サーバ200に送信する。
【0159】
画像管理サーバ200のCPU201は、当該画像データを受信する。そして、当該画像データのサムネイル画像データと、当該送信先情報を取得し、履歴情報データテーブル800に格納する。
【0160】
つまり、受信したサムネイル画像データのサムネイルIDをサムネイルID803に格納し、送信先情報を、送信先格納媒体806、送信先格納場所807に格納する。そして、当該転送対象の画像データを転送先に転送する。
【0161】
クライアントPC100から、当該転送対象の画像データの格納場所情報の取得要求を受け付けた場合、画像管理サーバ200のCPU201は、当該履歴情報データテーブル800の送信先格納媒体806、送信先格納場所807を参照して画像データの現在の格納場所を特定し、クライアントPCに回答する。
【0162】
次に図6を参照して、本発明の実施形態における、画像データの格納場所の提示処理の流れについて説明する。図6は、本発明の実施形態における、画像データの格納場所の提示処理の詳細を示すフローチャートである。
【0163】
クライアントPC100のCPU201は、ユーザからの指示に従い、WAN101等のネットワークを介して画像管理サーバ200にアクセスし、画像管理サーバ200にログインするためのログイン画面1200を表示画面上に表示する(ステップS601)。ログイン画面1200については図12の説明にて後述する。
【0164】
ここで図12を参照して、本発明に実施形態における、画像管理サーバへのログイン画面の構成の一例について説明する。図12は、本発明に実施形態における、画像管理サーバのログイン画面の構成の一例を示す図である。クライアントPC100のCPU201は、画像管理サーバ200にログインすることで、画像データをカレンダーと対応付けて管理する画像管理サイトへアクセスする。
【0165】
図12に示す通り、ログイン画面1200は、ユーザID入力受付部1201、パスワード入力受付部1202、「OK」ボタン1203、「キャンセル」ボタン1204等から構成されている。
【0166】
ユーザID入力受付部1201は、ユーザを一意に識別するためのユーザIDの入力を受け付ける入力受付部である。ここで入力されるユーザIDは、前述した、クライアントPC100に設定されている画像管理アプリケーションに記憶されたユーザIDと同一であり、図8の履歴情報データテーブル800中のユーザID801に挿入されるIDと同一のIDであるものとする。
【0167】
パスワード入力受付部1202は、ユーザよりパスワードの入力を受け付ける受付部である。「OK」ボタン1203は、ユーザID入力受付部1201、パスワード入力受付部1202に入力されたユーザID、及びパスワードを不図示の認証サーバに送信し、当該認証サーバにて認証処理を実行させるためのボタンである。
【0168】
当該認証処理が正常に完了した場合、クライアントPC100のCPU201は、画像管理サーバ200へのログインし、表示画面をカレンダー表示画面1300に切り替える。認証が正常に行われなかった場合は、表示画面上に、認証失敗を示す不図示のエラー通知のポップアップを表示する。カレンダー表示画面1300については図13の説明にて後述する。
【0169】
「キャンセル」ボタン1204は、当該ログイン画面を終了し、表示画面を、当該ログイン画面を表示する前の画面に移行するためのボタンである。以上が図12の、本発明に実施形態における、画像管理サーバへのログイン画面の構成の一例についての説明である。
【0170】
図6の説明に戻る。クライアントPC100のCPU201は、ユーザからの指示を受け付け(ステップS602)、受け付けた指示が、カレンダー画面の表示指示か否か、つまり、図12のログイン画面1200における「ログイン」ボタン1203の押下指示であるか否かを判定する(ステップS603)。
【0171】
受け付けた指示が、カレンダー画面の表示指示でないと判定した場合(ステップS603でNO)、処理をステップS619に移行する。クライアントPC100のCPU201は、ステップS602で受け付けた指示がログイン画面の終了指示、つまり、図12のログイン画面1200における「キャンセル」ボタン1204の押下指示であるか否かを判定し(ステップS619)、受け付けた指示がログイン画面の終了指示であると判定した場合は(ステップS619でYES)、ログイン画面1200を終了する。
【0172】
受け付けた指示がログイン画面の終了指示でないと判定した場合は(ステップS619でNO)、処理をステップS602の前に戻し、次の指示を受け付けるまで待機する。
【0173】
一方、クライアントPC100のCPU201は、ステップS603において、ステップS602で受け付けた指示がカレンダー画面の表示指示であると判定した場合(ステップS603でYES)、画像管理サーバ200に対し、クライアントPC100のCPU201が表示画面上にカレンダーを表示するための情報であるカレンダー情報の取得要求を送信する(ステップS604)。
【0174】
尚、当該カレンダー情報は、画像管理サーバ200において、ユーザID毎に管理されているものとする。画像管理サーバ200のCPU201は、前記カレンダー情報の取得要求を受信する(ステップS605)。
【0175】
画像管理サーバ200のCPU201は、ログイン画面1200のユーザID入力受付部1201で入力を受け付けたユーザIDと同一のユーザIDに対応したカレンダー情報と、当該カレンダー情報に基づいて表示画面に表示されるカレンダー表示画面1300のサムネイル表示部1303に表示する画像データであるサムネイル画像を、外部メモリ211より取得し(ステップS606)、クライアントPC100に送信する(ステップS607)。カレンダー表示画面1300については図13を参照して後述する。
【0176】
クライアントPC100のCPU201は、当該カレンダー情報、及びサムネイル画像データを受信し、図13の、カレンダー表示画面1300のような画面を表示画面に表示する(ステップS608)。
【0177】
また、カレンダー表示画面1300のサムネイル表示部1303に表示する画像データであるサムネイル画像を特定するためのデータである、画像データ・カレンダー紐付けデータ900については図9を参照して後述する。
【0178】
ここで図13を参照して、本発明に実施形態における、カレンダー表示画面の構成の一例について説明する。図13は、本発明に実施形態における、カレンダー表示画面の構成の一例を示す図である。
【0179】
図13に示す通り、カレンダー表示画面1300は、「ログアウト」ボタン1301、カレンダー表示部1302、サムネイル表示部1303、日付表示部1304、「詳細」ボタン1305、「検索」ボタン1306等から構成されている。
【0180】
「ログアウト」ボタン1301は、当該カレンダー表示画面1300の表示を終了し、前述した図12のログイン画面1200や、当該ログイン画面1200が表示画面に表示される以前に表示されていた表示画面に画面を遷移させるためのボタンである。
【0181】
カレンダー表示部1302は、図6のステップS608で受信したカレンダー情報に基づいたカレンダー画像を表示する表示部である。サムネイル表示部1303は、図6のステップS608で受信したサムネイル画像データの内、メインとなるサムネイル画像データを表示する表示部である。
【0182】
日付表示部1304は、カレンダー内の日付を表示する表示部である。例えば、当該日付表示部1304に表示された日付の押下を受け付けることで、当該日付に撮影された、メインサムネイル画像データ以外の画像データを含む、画像データの一覧を表示することも可能である。
【0183】
尚、ここでいうメインとなるサムネイル画像データとは、図9に示す、画像データ・カレンダー紐付けデータ900のメインサムネイルID905に設定されたIDと同一のサムネイルID821(図8参照)を有するメインサムネイル画像データのことである。
【0184】
ここで図9を参照して、本発明に実施形態における、画像データ・カレンダー紐付けデータの構成の一例について説明する。図9は、本発明に実施形態における、画像データ・カレンダー紐付けデータの構成の一例を示す図である。
【0185】
画像データ・カレンダー紐付けデータ900は、カレンダー表示画面1300のサムネイル表示部1303に表示する画像データであって、日付表示部1304に表示された日付に撮影された画像データであるサムネイル画像データを特定するためのデータである。
【0186】
図9に示すように、画像データ・カレンダー紐付けデータ900は、ユーザID901、日付902、予定903、サムネイルID904、メインサムネイルID905等から構成されている。本実施例において、画像データ・カレンダー紐付けデータ900は、画像管理サーバ200の外部メモリ211等の記憶領域に記憶されているものとする。
【0187】
ユーザID901は、ユーザを一意に識別するためのユーザIDである。日付902は、カレンダーに設定された日付であって、いずれのサムネイル画像データが、カレンダー上のいずれの日付に対応しているかを特定するための情報である。
【0188】
つまり、画像管理サーバ200のCPU201は、画像データを外部メモリ211等に記憶する場合に、当該記憶する画像データの撮影日時824を取得し、当該撮影日時824と同一の日付902を有するデータ列を特定し、当該データ列に当該画像データのサムネイルID821を挿入して、カレンダー情報と画像データを紐付けるものとする。
【0189】
予定903は、サムネイルID904から特定されるサムネイル画像データが、カレンダーの各日付に設定されたいずれの予定情報と紐付いているかを特定するための情報である。サムネイルID904は、サムネイル画像データ820を一意に識別するための識別情報であり、いずれのサムネイル画像データ820がカレンダー表示画面1300上の日付表示部1304に表示されるいずれの日付(日付902)に対応するかを特定するために利用される。
【0190】
メインサムネイルID905は、前記カレンダーの各日付に対応したサムネイル画像データの内、カレンダー表示画面1300のサムネイル表示部1303に表示されるメインサムネイル画像データを特定するための情報である。
【0191】
図6のステップS607においてクライアントPC100に送信される画像データは、メインサムネイルIDと対応した画像データである。以上が図9の、本発明に実施形態における、画像データ・カレンダー紐付けデータの構成の一例についての説明である。
【0192】
図13の説明に戻る。画像管理サーバ200のCPU201は、サムネイル表示部1303に表示されたサムネイル画像データの押下指示を受け付けることで、当該押下指示の対象となったサムネイル画像データを拡大表示するものとする。
【0193】
「詳細」ボタン1305は、当該カレンダー表示画面に表示中の月日に撮影されたオリジナル画像データに対応したサムネイル画像データと、前記オリジナル画像データの格納場所情報を表示画面に表示するためのボタンである。
【0194】
「検索」ボタン1306は、表示画面を図14に示す画像データ検索画面1400のような画像データを検索するための画面に遷移させるためのボタンである。画像データ検索画面1400については図14の説明にて後述する。以上が図13の、本発明に実施形態における、カレンダー表示画面の構成の一例についての説明である。
【0195】
図6の説明に戻る。クライアントPC100のCPU201は、画像管理サーバより受信したカレンダー情報、及びメインサムネイル画像データを表示画面に表示し(ステップS608)、ユーザからの指示を受け付ける(ステップS609)。
【0196】
クライアントPC100のCPU201はステップS609で受け付けた指示が、サムネイル画像データの押下指示であったか否かを判定する(ステップS610)。受け付けた指示が、サムネイル画像データの押下指示であった場合(ステップS610でYES)、当該押下対象のサムネイル画像データを拡大または縮小表示し(ステップS611)、次の指示があるまで待機する。つまり、処理をステップS609の前に戻す。
【0197】
ここでいう縮小表示とは、既に拡大表示されているサムネイル画像データの押下を受け付けた場合に、当該サムネイル画像データを拡大表示前の元の大きさに戻して表示することを言う。
【0198】
受け付けた指示が、サムネイル画像データの押下指示でなかった場合(ステップS610でNO)、クライアントPC100のCPU201は、受け付けた指示が検索指示であったか否かを判定する(ステップS612)。つまり「検索」ボタン1306の押下を受け付けたか否かを判定する。
【0199】
クライアントPC100のCPU201は、受け付けた指示が検索指示であったと判定した場合(ステップS612でYES)、ステップS613の検索処理に移行する(ステップS613)。画像検索処理(ステップS613)の処理の詳細については、図7を参照して後述する。
【0200】
ここで図7を参照して、本発明の実施形態における、画像検索処理の流れについて説明する。図7は、本発明の実施形態における、画像検索処理の詳細を示すフローチャートである。
【0201】
クライアントPC100のCPU201は、画像データ検索画面1400を表示画面に表示する(ステップS701)。
【0202】
ここで図14を参照して、本発明に実施形態における、画像データ検索画面の構成の一例について説明する。図14は、本発明に実施形態における、画像データ検索画面の構成の一例を示す図である。
【0203】
図14に示すように、画像データ検索画面1400は、コメント情報入力受付部1401、検索期間選択受付部1402、セグメント情報選択受付部1403、被写体情報入力受付部1404、撮影場所情報選択受付部1405、保存場所情報選択受付部1406、ファイル情報選択受付部1407、「検索」ボタン1408、「キャンセル」ボタン1409、「使い方」ボタン1410、「問合わせ」ボタン1411等から構成されている。
【0204】
コメント情報入力受付部1401は、画像データの検索条件として、コメント情報の入力を受け付ける入力受付部である。検索処理を行う場合、画像管理サーバ200のCPU201は、当該コメント情報入力受付部1401に入力されたコメント情報と一致するコメント情報を、図8に示す各種画像データのコメント816、コメント826に有する画像データを検索し、取得する。
【0205】
検索期間選択受付部1402、画像データの検索条件として、画像データの撮影期間の選択を受け付ける選択受付部である。
【0206】
検索処理を行う場合、画像管理サーバ200のCPU201は、各種画像データの撮影日時814、撮影日時824を参照し、検索期間選択受付部1402にて選択された期間内に撮影された画像データを検索し、取得する。
【0207】
セグメント情報選択受付部1403、画像データの検索条件として、画像データのセグメント情報の選択を受け付ける選択受付部である。セグメント情報とは、画像データの分類を表す情報であり、ユーザにより設定された情報である。
【0208】
当該セグメント情報の挿入、編集は、図16に示す格納場所表示画面1600のセグメント情報編集部1606から行うことが可能である。格納場所表示画面1600については、図16の説明にて後述する。
【0209】
被写体情報入力受付部1404は、画像データの検索条件として、画像データの被写体情報の入力を受け付ける入力受付部である。被写体情報とは、画像データの被写体に関する情報であり、例えば、当該画像データの撮影を行った不図示の撮像装置における顔認識機能を用いて、当該顔認識機能で認識された顔の情報に対応した人物名のことである。
【0210】
また、前記被写体情報は、図16に示す格納場所表示画面1600の被写体情報編集部1605から設定、編集することが可能である。
【0211】
撮影場所情報選択受付部1405は、画像データの検索条件として、画像データの撮影場所の選択を受け付ける選択受付部である。画像データの撮影場所を示す情報は、画像データを撮影した不図示の撮影装置に搭載されたGPS機能等により取得され、画像データのexif情報等に格納されているものとする。
【0212】
検索処理を行う場合、画像管理サーバ200のCPU201は、画像データのexif情報内の撮影場所情報を取得し、撮影場所情報選択受付部1405のプルダウンに表示される選択肢である撮影場所に該当する撮影場所情報を有する画像データを取得する。
【0213】
保存場所情報選択受付部1406は、画像データの検索条件として、画像データの格納場所の選択を受け付ける選択受付部である。
【0214】
検索処理を行う場合、画像管理サーバ200のCPU201は、画像データを検索する範囲を、当該保存場所情報選択受付部1406で選択を受け付けた格納媒体に絞って画像データを検索する。
【0215】
画像管理サーバ200のCPU201は、該保存場所情報選択受付部1406以外の検索条件の入力・選択を受け付ける入力部・選択部に何ら条件が設定されていない場合、該保存場所情報選択受付部1406で選択された格納媒体内に格納された画像データを取得する。
【0216】
保存場所情報選択受付部1406に表示される格納場所は、例えば、図8の履歴情報データテーブル800中の送信先格納媒体806と、送信先格納場所807に設定された情報の示す格納場所である。
【0217】
ファイル情報選択受付部1407は、画像データの検索条件として、ファイルの種別の選択を受け付ける選択受付部である。ここでいうファイルの種別とは、ファイル拡張子であってもよいし、画像データが撮影された際の撮影モード等の情報であってもよい。例えば、夜景撮影モードで撮影された画像データを検索する、ということである。
【0218】
ファイル情報選択受付部1407より、画像データの撮影された際の撮影モードの指定を受け付けて検索処理を行う場合、画像管理サーバ200のCPU201は、画像データのexif情報を参照し、指定された撮影状条件としての撮影モードに該当する撮影モードで撮影されたステータスをexif情報に含む画像データを取得するものとする。
【0219】
「検索」ボタン1408は、検索を実行するためのボタンである。「キャンセル」ボタン1409は、検索処理を終了するためのボタンである。「使い方」ボタン1410は、不図示の、画像データ検索画面1400の使い方の案内画面を表示するためのボタンである。
【0220】
「問合わせ」ボタン1411は、問い合わせ先一覧を表示する画面へと画面を遷移させるためのボタンである。以上が図14の、本発明に実施形態における、画像データ検索画面の構成の一例についての説明である。
【0221】
図7の説明に戻る。クライアントPC100のCPU201は、ユーザからの指示を受け付け(ステップS702)、受け付けた指示が検索実行指示か否かを判定する(ステップS703)。つまり、図14の画像データ検索画面1400中の「検索」ボタン1408の押下を受け付けたか否かを判定する。
【0222】
受け付けた指示が検索実行指示でないと判定した場合(ステップS703でNO)、クライアントPC100のCPU201は、受け付けた指示が検索条件の入力指示か否かを判定する(ステップS704)。受け付けた指示が検索条件の入力指示であると判定した場合(ステップS704でYES)、受け付けた検索条件の入力指示に従って検索条件を更新し、処理をステップS702の前に戻し、新たな指示を受け付けるまで待機する。
【0223】
受け付けた指示が検索条件の入力指示でないと判定した場合(ステップS704でNO)、クライアントPC100のCPU201は、受け付けた指示が検索処理の終了指示か否かを判定する(ステップS705)。つまり、「キャンセル」ボタン1409の押下を受け付けたか否かを判定する。
【0224】
受け付けた指示が検索処理の終了指示でないと判定した場合(ステップS705でNO)、処理をその他の処理に移行する(ステップS711)。ここでいうその他の処理とは、例えば「使い方」ボタン1410、「問合わせ」ボタン1411等の押下を受け付けることによる、不図示の、画像データ検索画面1400の使い方の案内画面の表示や、問い合わせ先の表示画面の表示等の処理のことを指す。
【0225】
受け付けた指示が検索処理の終了指示であると判定した場合(ステップS705でYES)、検索処理を終了する。
【0226】
クライアントPC100のCPU201は、ステップS703において、ステップS702で受け付けた指示が検索実行指示であると判定した場合(ステップS703でYES)、検索実行指示を受け付けた時点で入力・選択されている検索条件を画像管理サーバ200に送信する(ステップS706)。
【0227】
画像管理サーバ200のCPU201は当該検索条件を受信し(ステップS707)、当該検索条件に応じて、画像データ、画像データに関する情報を検索し取得する(ステップS708)。
【0228】
画像管理サーバ200のCPU201は、検索結果の情報をクライアントPC100に送信する(ステップS709)。クライアントPC100のCPU201は当該検索結果を受信して(ステップS710)、検索結果表示画面1500のような画面に表示する(ステップS712)。
【0229】
検索結果表示画面1500については、図15の説明にて後述する。以上が図7の、本発明の実施形態における、画像検索処理の流れについての説明である。
【0230】
次に図15を参照して、本発明に実施形態における、検索結果表示画面の構成の一例について説明する。図15は、本発明に実施形態における、検索結果表示画面の構成の一例を示す図である。
【0231】
図15に示すように、検索結果表示画面1500は、年月日表示部1501、検索結果画像表示部1502、コメント表示部1503等から構成されている。
【0232】
年月日表示部1501は、検索結果画像表示部1502に表示された画像の撮影年月日を表示する表示部である。検索結果画像表示部1502は、図7のステップS710にて受信した検索結果に含まれる画像データを表示する表示部である。
【0233】
コメント表示部1503は、検索結果画像表示部1502に表示された画像データに対応したコメントを表示する表示部である。以上が図15の、本発明に実施形態における、検索結果表示画面の構成の一例についての説明である。
【0234】
尚、図7のステップS712における検索結果画面の表示において、ステップS708における検索処理の結果、検索にヒットした画像データの格納場所が複数の格納媒体に渡る場合、図18の検索結果表示画面1800のような画面を表示するようにしてもよい。
【0235】
ここで図18を参照して、本発明の実施形態における、第2の検索結果表示画面の構成の一例について説明する。図18は、本発明の実施形態における、第2の検索結果表示画面の構成の一例を示す図である。
【0236】
図18に示すように、検索結果表示画面1800は、格納媒体情報表示部1801、DVD格納用画像データ選別用ボックス1802、「DVD作成」ボタン1803、年月日表示部1804、検索結果画像表示部1805、コメント表示部1806等から構成されている。
【0237】
格納媒体情報表示部1801は、検索にヒットした画像、すなわち、検索結果画像表示部1805に表示されている画像データのオリジナル画像データの格納媒体の情報を表示する表示部である。
【0238】
DVD格納用画像データ選別用ボックス1802は、当該検索にヒットした画像データの内、DVD等の外部記憶媒体に転送する・保存する画像を選別するためのチェックボックスである。
【0239】
「DVD作成」ボタン1803は、DVD格納用画像データ選別用ボックス1802にチェックの入っている画像データをDVDに格納するためのボタンである。年月日表示部1804は、検索結果画像表示部1805に表示された画像の撮影年月日を表示する表示部である。検索結果画像表示部1805は、図7のステップS710にて受信した検索結果に含まれる画像データを表示する表示部である。尚、検索にヒットした、あるオリジナル画像データが、複数の格納場所に複数存在する場合、それぞれの格納媒体情報表示部1801下の検索結果画像表示部1805に、それぞれ同じ画像を表示するようにしてもよい。
【0240】
つまり、例えば、画像管理サーバと、DVD001のそれぞれに画像データA(同じ画像データ)が格納されている場合、「次の写真は画像管理サーバにあります」と表記された格納媒体情報表示部1801下の検索結果画像表示部1805と、「次の写真はお手元のメディア(DVD_001)にあります」と表記された格納媒体情報表示部1801下の検索結果画像表示部1805と、のそれぞれに画像データAを表示するようにしてもよい。
【0241】
コメント表示部1806は、検索結果画像表示部1805に表示された画像データに対応したコメントを表示する表示部である。以上が図18の、本発明の実施形態における、第2の検索結果表示画面の構成の一例についての説明である。
【0242】
図6の説明に戻る。クライアントPC100のCPU201は、ステップS612において、ステップS602で受け付けた指示が検索指示でなかったと判定した場合(ステップS612でNO)、受け付けた指示が格納場所表示指示か否かを判定する(ステップS614)。つまり、「詳細」ボタン1305の押下を受け付けたか否かを判定する。
【0243】
クライアントPC100のCPU201は、受け付けた指示が格納場所表示指示でないと判定した場合(ステップS614でNO)、処理をステップS626に移行し、ステップS609で受け付けた指示内容が、表示中の画面の終了指示か否かを判定する(ステップS626)。
【0244】
受け付けた指示が表示中の画面の終了指示であると判定した場合(ステップS626でYES)処理を終了し、受け付けた指示が表示中の画面の終了指示でないと判定した場合(ステップS626でNO)、表示画面をステップS627に移行して、その他の処理を実行する。ここでいうその他の処理とは、例えば「使い方」ボタン、「問合わせ」ボタン等の押下を受け付けることによる、表示中の画面における操作方法の案内画面を表示する等の処理のことである。
【0245】
クライアントPC100のCPU201は、ステップS626でその他の処理を行った後、処理をステップS609に戻し、次の指示があるまで待機する。
【0246】
クライアントPC100のCPU201は、ステップS614において、ステップS609で受け付けた指示が格納場所表示指示であると判定した場合(ステップS614でYES)、画像管理サーバ200に対して、格納場所情報取得要求を送信する(ステップS615)。
【0247】
画像管理サーバ200のCPU201は、当該格納場所情報取得要求に応じた格納場所情報を取得し(ステップS616)、当該格納場所情報取得要求の内容に応じた格納場所情報をクライアントPC100に送信する(ステップS617)。
【0248】
ここでいう格納場所情報とは、例えば、後述する履歴情報データテーブル800におけるユーザID801、オリジナルID802、サムネイルID803、送信元格納媒体804、送信元格納場所805、送信先格納媒体806、送信先格納場所807を含む情報である。画像管理サーバ200のCPU201は、クライアントPC100より受信した格納場所情報取得要求に応じた画像データに対応する最新の履歴情報データより、当該格納場所情報を取得してクライアントPC100に送信するものとする。
【0249】
ここでは、格納場所情報取得要求は、カレンダー表示画面1300、検索結果表示画面1500等の表示画面に表示された画像データや、表示されてはいないが、本来表示されるべき画像データの格納場所情報を取得するための要求であるものとする。
【0250】
本来表示されるべき画像データとは、例えば、メインサムネイル画像データに設定されてはいないものの、当該メインサムネイル画像データと同一の日付に撮影された画像データであり、図13の日付表示部1304に表示された日付の押下を受け付けることで表示されるようになる画像データのことである。
【0251】
また、例えば、1画面に表示するには画像データが多すぎるために、表示画面を1ページ目、2ページ目等複数のページに分割した場合、現在表示画面に表示中のページ以外のページに表示されるよう設定された画像データも、前記本来表示されるべき画像データに含むものとする。
【0252】
クライアントPC100のCPU201は、画像管理サーバより、当該格納場所情報を受信し、表示画面に表示する(ステップS618)。ここで表示する画面は、例えば、図16に示す格納場所表示画面1600のような画面である。格納場所表示画面1600については、図16の説明にて後述する。
【0253】
ここで図16を参照して、本発明に実施形態における、格納場所表示画面の構成の一例について説明する。図16は、本発明に実施形態における、格納場所表示画面の構成の一例を示す図である。
【0254】
図16に示すように、格納場所表示画面1600は、画像データ表示部1601、保存場所表示部1602、ファイル情報表示部1603、撮影場所情報表示部1604、被写体情報編集部1605、セグメント情報編集部1606、コメント編集部1607等から構成されている。
【0255】
画像データ表示部1601は、格納場所表示の対象となった画像データを表示する表示部である。保存場所表示部1602は、画像データ表示部1601に表示された各画像データのオリジナル画像データの格納場所情報を表示する表示部である。
【0256】
ファイル情報表示部1603は、当該画像データに関する情報であって、例えば、画像データのファイル名称や、サイズ、容量などを表示する表示部である。撮影場所情報表示部1604は、当該画像データが撮影された場所の座標や、地名等を表示する表示部である。被写体情報編集部1605は、当該画像データの被写体情報を編集する編集部である。
【0257】
セグメント情報編集部1606は、当該画像データに対応したセグメント情報を表示する表示部であり、また、表示されているセグメント情報を編集する編集部である。コメント編集部1607は、当該画像データに対応したコメントを表示し、当該コメントの編集を受け付ける編集受付部である。以上が図16の、本発明の実施形態における、格納場所表示画面の構成の一例についての説明である。
【0258】
図6の説明に戻る。以下、図6のステップS613における検索処理の終了後の処理について説明する。クライアントPC100のCPU201は、ステップS613の検索処理が終了した後、ユーザより指示を受け付け(ステップS620)、受け付けた指示が画像の選択指示か否かを判定する(ステップS621)。ここでいう画像の選択指示とは、後述する画像収集指示の対象となる画像データを特定するための指示である。
【0259】
受け付けた指示が画像の選択指示でないと判定した場合(ステップS621でNO)、処理をステップS623に移行する。受け付けた指示が画像の選択指示であると判定した場合(ステップS621でYES)、当該選択対象の画像データを選択状態にし(ステップS622)、処理をステップS620の前に戻して、次の指示を受け付けるまで待機する。
【0260】
クライアントPC100のCPU201は、ステップS620で受け付けた指示が画像収集指示であるか否かを判定し(ステップS623)、受け付けた指示が画像収集指示でないと判定した場合(ステップS623でNO)、処理をステップS626に移行する。
【0261】
受け付けた指示が画像収集指示であると判定した場合(ステップS623でYES)、当該収集指示の対象となる画像データが選択済みか否かを判定する(ステップS624)。選択済みでないと判定した場合は(ステップS624でNO)処理をステップS620に移行する。
【0262】
選択済みであると判定した場合は(ステップS624でYES)処理をステップS625に移行し、画像データの収集処理を行う。当該画像データの収集処理の詳細については、図21の説明にて後述する。以上が図6の、本発明の実施形態における、画像データの格納場所の提示処理の流れについての説明である。
【0263】
尚、ここでいう画像収集指示とは、例えば検索にヒットした画像データを画像管理サーバに集約し、当該画像データをDVD等の外部記憶媒体に移動させるために、クライアントPC100、画像管理サーバ200、外部サーバ300、DVD102、DVD103等から画像データを収集するための指示である。
【0264】
具体的には、図18の検索結果表示画面1800の「DVD作成」ボタン1803の押下を受け付けることで、当該データ収集処理を開始する。
【0265】
ここで図21を参照して、本発明の実施形態における、画像収集処理の流れについて説明する。図21は、本発明の実施形態における、画像収集処理の詳細を示すフローチャートである。
【0266】
クライアントPC100のCPU201は、画像データの収集に際して、いずれの種別の画像データを収集するかを決定するための画面である、DVD設定画面1900のような画面を表示画面に表示する(ステップS2101)。
【0267】
ここで、図19を参照して、本発明の実施形態における、DVD設定画面の構成の一例について説明する。図19は、本発明の実施形態における、DVD設定画面の構成の一例を示す図である。
【0268】
図19に示すように、DVD設定画面1900は、サムネイル画像選択受付部1901、オリジナル画像orサムネイル画像選択受付部1902、オリジナル画像選択受付部1903、「戻る」ボタン1904、「OK」ボタン1905等から構成されている。
【0269】
サムネイル画像選択受付部1901は、図6のステップS622で収集対象の画像として選択された画像データのサムネイル画像データを収集することを選択するための選択受付部である。
【0270】
オリジナル画像orサムネイル画像選択受付部1902は、オリジナル画像データを優先して収集し、オリジナル画像データが収集不可能な場合に、サムネイル画像データを収集することを選択するための選択受付部である。
【0271】
オリジナル画像選択受付部1903は、図6のステップS622で収集対象の画像として選択された画像データのオリジナル画像データを収集することを選択するための選択受付部である。
【0272】
「戻る」ボタン1904は、表示画面を、当該DVD設定画面1900を表示する前に表示されていた画面に戻すためのボタンである。「OK」ボタン1905は、各選択受付部で受け付けた選択内容に基づいて、画像の収集処理を開始するためのボタンである。以上が図19の、本発明の実施形態における、DVD設定画面の構成の一例についての説明である。
【0273】
図21の説明に戻る。クライアントPC100のCPU201は、ユーザからの指示を受け付け(ステップS2102)、受け付けた指示がサムネイル画像データの収集指示か否かを判定する(ステップS2103)。
【0274】
つまり、図19のDVD設定画面1900において、サムネイル画像選択受付部1901が選択された状態で「OK」ボタン1905が押下されたか否かを判定する。
【0275】
受け付けた指示がサムネイル画像データの収集指示であると判定した場合(ステップS2103でYES)、クライアントPC100のCPU201は、サムネイル画像データの収集指示を画像管理サーバ200に送信し(ステップS2104)、画像管理サーバ200のCPU201は、当該サムネイル画像データの収集指示を受信して(ステップS2105)、サムネイル画像データの収集を行う(ステップS2106)。そして、処理をステップS2122に移行し、収集した画像データをDVDに格納する(ステップS2022)。ここでいう画像データの収集とは、画像管理サーバ200の履歴情報データテーブルで管理されている画像データであって、ユーザからの指定・選択を受け付けた画像データを、当該画像データが格納されている場所より収集する処理のことである。当該画像データが格納される画像データには、画像管理サーバ200から外部サーバ300等の外部装置に転送された画像データ(転送コンテンツデータ)を含むものとする。(請求項中の「第2のコンテンツ収集手段」に該当)。
【0276】
一方、ステップS2103において、ステップS2102で受け付けた指示がサムネイル画像データの収集指示でないと判定した場合(ステップS2103でNO)、クライアントPC100のCPU201は、受け付けた指示がオリジナル画像データの収集指示であったか否かを判定する(ステップS2107)。
【0277】
つまり、図19のDVD設定画面1900において、オリジナル画像orサムネイル画像選択受付部1902、または、オリジナル画像選択受付部1903が選択された状態で「OK」ボタン1905が押下されたか否かを判定する。
【0278】
受け付けた指示がオリジナル画像データの収集指示であると判定した場合(ステップS2107でNO)、受け付けた指示がキャンセル指示であったか否かを判定する(ステップS2123)。つまり、図19のDVD設定画面1900において、「戻る」ボタン1904の押下を受け付けたか否かを判定する。
【0279】
受け付けた指示がキャンセル指示であると判定した場合(ステップS2123でYES)、処理を終了し、受け付けた指示がキャンセル指示でないと判定した場合(ステップS2123でNO)、処理をステップS2101の前に戻す。
【0280】
クライアントPC100のCPU201は、ステップS2107において、ステップS2102で受け付けた指示がオリジナル画像データの収集指示であると判定した場合に(ステップS2107でYES)、オリジナル画像データの収集指示を画像管理サーバ200に送信する(ステップS2108)。
【0281】
画像管理サーバ200のCPU201は、オリジナル画像データの収集指示を受信し(ステップS2109)、当該画像データの収集に際し、ユーザによる手動での画像データの収集が必要か否かを判定する(ステップS2110)。
【0282】
ユーザによる手動での画像データの収集が必要な場合とは、例えば、当該収集対象の画像データが既に別のDVDに保存済みであり、クライアントPC100のDVDドライブ等に当該ユーザにより当該別のDVDを挿入して画像データを抽出しなければ、当該収集対象の画像データを収集できない場合等である。また、画像管理サーバ200のCPU201が、外部サーバ300より、収集対象の画像データを自動収集出来ない場合もこれに含まれる。
【0283】
また、例えば、当該収集対象の画像データが、当該画像管理サーバ200の外部メモリ211に記憶されている場合のみ当該画像データの自動収集が可能であるとするのであれば、収集対象の画像データが外部サーバ300の外部メモリ211等に記憶されている場合もこれに含まれる。
【0284】
画像管理サーバ200のCPU201は、手動収集が必要な画像データが存在しないと判定した場合(ステップS2110でNO)、オリジナル画像データの収集処理を実行し(ステップS2111)、収集した画像データをDVDに保存する(ステップS2012)。
【0285】
画像管理サーバ200のCPU201は、手動収集が必要な画像データが存在すると判定した場合(ステップS2110でYES)、手動収集の対象となる画像データの格納場所情報をクライアントPC100に送信する(ステップS2112)。この場合、手動収集が必要ない画像データについては、画像管理サーバ200のCPU201が自動的に収集するものとする。
【0286】
クライアントPC100のCPU201は、手動収集の対象となる画像データの格納場所情報を受信し(ステップS2113)、当該画像データの格納場所に応じて、当該画像データの収集方法の案内表示をする(ステップS2114)。
【0287】
当該案内表示で表示する内容は、前述したように、クライアントPC100のCPU201が画像管理サーバ200から受信した格納場所情報に応じて判断して表示するようにしてもよいし、画像管理サーバ200のCPU201が当該案内表示の内容を格納場所情報毎に判断し、ステップS2112で格納場所情報と共に送信するようにしてもよい。
当該案内表示とは、例えば、図20の画像収集案内画面2000のような画面を表示画面に表示することを指す。
【0288】
ここで図20を参照して、本発明の実施形態における、画像収集案内画面の構成の一例について説明する。図20は、本発明の実施形態における、画像収集案内画面の構成の一例を示す図である。
【0289】
図20に示すように、画像収集案内画面2000は、「キャンセル」ボタン2001、「OK」ボタン2002、「後で登録」ボタン2003等から構成されている。画像収集案内画面2000は、手動収集の対象となった画像データが、ユーザの所有するDVD102に格納されていた場合に表示する案内画面である。
【0290】
「キャンセル」ボタン2001は、当該DVD102を挿入させるべく表示された画像収集案内画面2000を終了するためのボタンである。「OK」ボタン2002は、例えばDVD102がDVDドライブに挿入された状態において押下を受け付けることで、当該DVD102内の収集対象の画像データを抽出し、画像管理サーバ200に送信するためのボタンである。
【0291】
「後で登録」ボタン2003は、当該収集対象の画像データの手動収集をスキップし、未収集の画像データの収集処理、または、当該未収集の画像データを収集するための画像収集案内画面を評させるためのボタンである。以上が図20の、本発明の実施形態における、画像収集案内画面の構成の一例についての説明である。
【0292】
図7の説明に戻る。クライアントPC100のCPU201は、ステップS2115において、収集対象の画像データを、後で収集する旨の指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS2115)。つまり、図20の画像収集案内画面2000の「後で登録」ボタン2003の押下を受け付けたか否かを判定する。
【0293】
画像データを後で収集する旨の指示を受け付けたと判定した場合(ステップS2115でYES)、画像データの収集をスキップするスキップ指示を画像管理サーバ200に送信する(ステップS2116)。
【0294】
画像管理サーバ200のCPU201は、当該スキップ指示を受信すると(ステップS2121)、処理をステップS2120に移行し、全ての収集対象の画像データに対する、画像データの収集処理、または、収集スキップの処理が完了しているか否かを判定する(ステップS2120)。
【0295】
画像管理サーバ200のCPU201は、全ての収集対象の画像データに対する処理が完了していると判定した場合(ステップS2120でYES)、処理をステップS2122に移行し、収集した画像データをDVDに保存する。
【0296】
全ての収集対象の画像データに対する処理が完了していないと判定した場合(ステップS2120でNO)、処理をステップS2112に戻し、未収集の画像データの格納場所情報をクライアントPC100に送信する(ステップS2112)。
【0297】
一方、クライアントPC100のCPU201は、ステップS2115において、収集対象の画像データを後で収集する旨の指示を受け付けていないと判定した場合(ステップS2115でNO)、画像データの送信指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS2117)。
【0298】
つまり、当該DVD102に格納されている収集対象の画像データを画像管理サーバ200に送信すべく、DVD102がDVDドライブに挿入された状態で、画像収集案内画面2000の「OK」ボタン2002の押下を受け付けたか否かを判定する。
【0299】
画像データの送信指示を受け付けていないと判定した場合(ステップS2117でNO)、画像収集のキャンセルの指示が成されたものと判定し、処理を終了する。画像データの送信指示を受け付けたと判定した場合(ステップS2117でYES)、当該収集対象の画像データをDVD102より抽出して画像管理サーバ200に送信する(ステップS2118)。
【0300】
画像管理サーバ200のCPU201は、当該画像データを受信し(ステップS2119)、処理をステップS2120に移行する。以上が図21の、本発明の実施形態における、画像収集処理の流れについての説明である。以上、本発明の実施形態について説明した。
【0301】
尚、本発明の実施形態の説明においては、主に、画像データをクライアントPCから画像管理サーバに転送する場合について説明にしたが、例えば、図1に記載の外部サーバ300等の画像管理サーバ200ではない外部装置に、画像管理サーバ経由で画像データを転送し、当該転送の履歴を画像管理サーバ200の外部メモリ211に記憶させるようにしてもよい。
【0302】
この場合、クライアントPC100のCPU201は、図11に示す送信画面1100等に設けられた不図示の送信先入力受付部に対する、画像データの送信先の記憶媒体を特定するための情報、格納場所情報の入力を受け付ける。そして、送信対象の画像データを、当該不図示の送信先入力受付部に入力された送信先に対し、画像管理サーバ200を経由して送信する。以下、図22〜25を参照して、画像データを、画像管理サーバ200を経由して外部サーバ300に転送する実施形態について説明する。尚、本実施形態においては、上述した図11の送信画面に変わり図25の転送画面2500を用いる者とする。また、上記不図示の送信先入力受付部に変わり、図25の転送先指定指示受付部2503を用いる者とする。
【0303】
画像管理サーバ200のCPU201は、当該経由時に画像データ(サムネイル画像データ)、サムネイルID、オリジナルID、転送先の媒体を特定するための情報、転送先における格納場所情報等、必要な情報を取得して、履歴情報データテーブルを更新する。
【0304】
ここで図22を参照して、本発明の実形態における、画像データを、画像管理サーバ200を経由して、外部サーバ300に転送する処理について説明する。図22は、本発明の実施形態における、画像データを、画像管理サーバ200を経由して、外部サーバ300に転送する処理の流れを示すフローチャートである。
【0305】
クライアントPC100のCPU201は、外部メモリの接続を検知すると(ステップS2201)、予めクライアントPC100に設定されているアプリケーションであって、接続された外部メモリから画像データを取得し、画像管理サーバ200に当該取得した画像の格納場所情報を送信するためのアプリケーションである、画像管理アプリケーションを起動する。
【0306】
以下、ステップS2202〜ステップS2209の処理は、クライアントPC100のCPU201が、画像管理アプリケーションの機能を用いて実行するものとする。尚、当該画像管理アプリケーションには、予め、ユーザを一意に識別するためのIDであるユーザIDが設定されているものとする。
【0307】
クライアントPC100のCPU201は、外部メモリより画像データを取得し(ステップS2202)、当該画像データに対応するサムネイル画像データを生成して(ステップS2203)初期格納場所に格納する(ステップS2204)。ここでいう初期格納場所とは、前記画像管理アプリケーションで取得した画像データを格納するためのフォルダ等のことをいう。
【0308】
尚、サムネイル画像データを生成する際、当該サムネイル画像データに対し、サムネイルIDを付与するものとする。
【0309】
クライアントPC100のCPU201は、画像データの、前記初期格納場所への格納が完了すると、格納した画像データに対応したサムネイル画像データ、又は、当該サムネイル画像データの生成元の画像データであるオリジナル画像データと、当該オリジナル画像データの格納場所情報とを画像管理サーバ200に送信し、当該サムネイル画像データ、又はオリジナル画像データを外部サーバ300に転送するための画面を表示画面上に表示し(ステップS2205)、ユーザから、転送するデータの転送先の選択指示(ステップS2218)、及び転送指示を受け付ける(ステップS2206)。
【0310】
ステップS2205で表示する画面は、例えば、図10の送信データ選択受付画面1000や、図25の転送画面2500のような画面である。
【0311】
ここで図25を参照して、本発明の実施形態における転送画面の構成の一例について説明する。図25は、本発明の実施形態における転送画面の構成の一例を示す図である。
【0312】
図25に示すように、転送画面2500は、画像種別指定受付部2501、解像度指定部2502、転送先指定指示受付部2503、「キャンセル」ボタン2504、「送信」ボタン2505等から構成されている。
【0313】
画像種別指定受付部2501は、送信元フォルダ格納画像データ1002のオリジナル画像データとサムネイル画像データを送信するか、サムネイル画像データのみを送信するかの指定を、プルダウン等により受け付ける指定受付部である。
【0314】
解像度指定部2502は、画像種別指定受付部2501で指定の対象となったオリジナル画像の解像度を指定する指定部である。サムネイル画像データの解像度が固定されている場合であって、画像種別指定受付部2501でサムネイル画像データのみが送信対象の画像として指定されている場合、解像度指定部2502を非表示にするよう制御してもよい。
【0315】
転送先指定指示受付部2503は、画像データの転送先の指定指示を受け付ける指示受付部である。画像管理サーバ200が当該ユーザIDに対応する画像データの転送先(外部サーバ300)の識別情報、及び格納場所の情報を、事前の登録作業等により既に記憶済みの転送先の候補の情報を、当該転送先指定指示受付部2503にプルダウン形式で表示し、選択を受け付けることで、当該転送先の情報を特定可能にするものとする。当該転送先の識別情報、及び格納場所の情報を示すデータについては、転送先識別情報テーブル2400の説明にて後述する。
【0316】
「キャンセル」ボタン2504は、当該画像データの送信をキャンセルし、表示画面を送信データ選択受付画面1000に戻すためのボタンである。
【0317】
「送信」ボタン2505は、当該画像種別指定受付部2501で指定の対象となった画像データを送信先に送信するためのボタンである。尚、本実施形態においては、転送先の候補の情報を、当該転送先指定指示受付部2503にプルダウン形式で表示するものとしたが、例えば、転送先のURLや、アドレス等を直接入力させるようにしてもよい。以上が図25の、発明の実施形態における転送画面の構成の一例についての説明である。
【0318】
ここで図24を参照して、本発明の実施形態における、転送先識別情報テーブルの構成の一例について説明する。図24は、本発明の実施形態における、転送先識別情報テーブルの構成の一例を示す図である。
【0319】
図24に示す通り、転送先識別情報テーブル2400は、ユーザID2401、転送先2402、転送先識別情報2403、転送先格納場所2404等から構成されている。本発明の実施形態において、転送先識別情報テーブル2400は、ユーザ毎に設けられているものとする。転送先識別情報テーブル2400は、転送先の名称と、当該転送先の識別情報とを対応付けたデータを示す。
【0320】
本実施形態において、転送先識別情報テーブル2400は、画像管理サーバ200の外部メモリ211に記憶される他、クライアントPC100の外部メモリ211にも記憶されているものとする。これら別々の装置の記憶領域に記憶されている転送先識別情報テーブル2400は、クライアントPC100と画像管理サーバ200の通信機能を用いて、各装置のCPU201が定期的に同期を取ることで同一性が確保される。
【0321】
尚、転送先識別情報テーブル2400の格納場所は、必ずしも上述の2箇所でなくともよい。例えば、画像管理サーバ200の外部メモリ211、クライアントPC100の外部メモリ211のどちらかに記憶するようにしてもよいし、画像管理サーバ200の外部メモリ211とクライアントPC100の外部メモリ211以外の外部装置に記憶するようにしてもよい。
【0322】
ユーザID2401は、ユーザを一意に識別するための識別情報であり、当該転送先識別情報テーブル2400がいずれのユーザに供されるテーブルかを特定するために用いられる。
【0323】
転送先2402は、図25に示す転送画面2500中の転送先指定指示受付部2503において、転送先の候補をプルダウン形式で表示する転送先の名称である。例えば外部サーバ300、という転送先の名称が設定される。
【0324】
転送先識別情報2403は、転送先2402が示す転送先の識別情報が設定される。例えばMACアドレス、IPアドレスである。コンテンツデータが、転送先2402の示す転送先に転送された場合、図8の履歴情報データテーブル800の送信先格納媒体806には、当該転送先識別情報2403の情報が設定される。
【0325】
転送先格納場所2404は、転送先にコンテンツデータが転送された場合に、当該転送先の端末(例えば外部サーバ300)において、前記コンテンツデータが格納される場所を示す情報が設定される。ここでは、転送先格納場所2404は、転送先毎に固定されているものとする。コンテンツデータが、転送先2402の示す転送先に転送された場合、図8の履歴情報データテーブル800の送信先格納場所807には、転送先格納場所2404の情報が設定される。
【0326】
つまり、画像管理サーバ200のCPU201は、転送画面2500において転送先の候補を表示させ、ユーザからの転送先の特定、指定指示を受け付けるべく、クライアントPC100に、予め、転送先識別情報テーブル2400の情報を送信しておく。
【0327】
クライアントPC100のCPU201は、転送先識別情報テーブル2400中の転送先2402の情報を、コンテンツデータの転送先の候補として転送画面2500に表示し、ユーザからの当該候補の選択指示、指定指示を受け付ける(図22のステップS2218)ことで、当該コンテンツデータの転送先を特定する。以上が図24を参照の、本発明の実施形態における、転送先識別情報テーブルの構成の一例についての説明である。
【0328】
図22の説明に戻る。クライアントPC100のCPU201は、転送画面2500において、格納場所情報の入力、指定乃至選択指示を受け付ける(ステップS2218)。そして、転送対象の画像データを、転送先指定指示受付部2503に入力された転送先に対し転送する転送指示を受け付け(ステップS2206)、画像管理サーバ200を経由して転送する。
【0329】
クライアントPC100のCPU201は、ステップS2206で受け付けた画像データの送信指示(転送指示)がオリジナル画像の送信指示であるか否かを判定する(ステップS2207)。
【0330】
ステップS2206で受け付けた指示がオリジナル画像の送信指示でないと判定した場合(ステップS2207でNO)、クライアントPC100のCPU201は、送信対象の画像データであるサムネイル画像データと、当該サムネイル画像データに対応するオリジナル画像データの格納場所情報を含む画像データの転送要求と、ユーザIDとを画像管理サーバ200に送信する(ステップS2209)。
【0331】
ステップS2209で送信する格納場所情報には、ステップS2218で入力を受け付けた、コンテンツデータの転送先に関する情報が含まれているものとする。例えば、転送先識別情報テーブル2400中の、ステップS2218でユーザから指定指示を受け付けた際の指定指示の対象である転送先2402に対応する、転送先識別情報2403、転送先格納場所2404が、画像管理サーバ200に送信される。
【0332】
ステップS2206で受け付けた指示がオリジナル画像の送信指示であると判定した場合(ステップS2207でYES)、当該オリジナル画像データの解像度を、図25の転送画面2500における解像度指定部2502で指定された解像度に変更し(ステップS2208)、当該オリジナル画像データと、当該オリジナル画像データに対応するサムネイル画像データ、当該オリジナル画像データの格納場所情報、ユーザIDを画像管理サーバ200に送信する(ステップS2209)。
【0333】
ここでいう格納場所情報の指す格納場所とは、ステップS2218で入力指示を受け付けた画像データの転送先であり、つまり、外部サーバ300又は、外部サーバ300において画像データを格納するフォルダの場所を指す。
【0334】
また、サムネイル画像データを送信する場合は、当該サムネイル画像データに対応したオリジナル画像データのIDであるオリジナルIDを、クライアントPC100の外部メモリ211内の初期格納場所に格納されている、オリジナル画像データ810のオリジナルID811から抽出し、共に画像管理サーバ200に送信するものとする。ここでは、オリジナル画像データのみ解像度を変更可能と記載しているが、サムネイル画像データの解像度を変更可能にしてもよい。
【0335】
画像管理サーバ200のCPU201は、クライアントPC100より、画像データと、格納場所情報と、ユーザID、画像データの転送先の情報とを受信する(ステップS2210)。
【0336】
画像管理サーバ200のCPU201は、ステップS410で受信した画像データに対応する履歴情報データが、履歴情報データテーブル800中にあるか否かを判定する(ステップS2211)。
【0337】
画像管理サーバ200のCPU201は、ステップS2210で受信した画像データに対応する履歴情報データが、履歴情報データテーブル800中にないと判定した場合(ステップS2211でNO)、受信した画像データの内のサムネイル画像データを画像管理サーバ200の外部メモリ211に格納する(ステップS2219)。
【0338】
そして、転送対象の画像データ、つまり、画像管理サーバ200のCPU201がステップS2210で受信した画像データの内、ステップS2206でクライアントPC100のCPU201が受け付けた転送指示の対象の画像データである転送対象の画像データを、転送先である外部サーバ300に転送する(ステップS2215)。
【0339】
そして、画像管理サーバ200のCPU201は、履歴情報データテーブル800を更新する(ステップS2214)。ここでいう更新の処理(更新処理)とは、ユーザID801がステップS2210で受信したユーザIDと同一の履歴情報データテーブル800を特定し、当該履歴情報データテーブルに新たな履歴を追加(追記)する処理である。
【0340】
つまり、画像管理サーバ200のCPU201は、ステップS2210で受信した画像データのIDをオリジナルID802、サムネイルID803に設定した新たな履歴を生成し、送信元格納媒体804に、ステップS2210で受信した格納場所情報から特定される、画像データの送信元の媒体であるクライアントPC100の識別情報を設定する。
【0341】
また、送信元格納場所805に、画像データが画像管理サーバ200に送信される前に格納されていた場所であり、クライアントPC100における画像格納場所であるフォルダの場所の情報を設定する。
【0342】
送信先格納媒体806に、ステップS2210で受信した格納場所情報から特定される、画像データの転送先である外部サーバ300の識別情報を設定する。また、送信先格納場所807には、画像データの転送先である外部サーバ300において、転送された画像データが格納される格納場所の情報を設定する。
【0343】
ここでは、当該送信先格納媒体806に設定すべき識別情報、送信先格納場所807に設定すべき場所の情報がステップS2210で受信した格納場所情報から特定不可能な場合、例えば、転送先識別情報テーブル2400に示すような転送先の名称と、当該転送先の識別情報とを対応付けたデータが存在しない等の場合、ステップS2218において、クライアントPC100のCPU201が入力を受け付けた転送先の情報を設定するものとする。
【0344】
そして、取得日時808に、ステップS2210において当該画像データを取得した日時を設定し、更新処理終了する。
【0345】
尚、ここでは履歴情報データテーブル800に、送信元をクライアントPC100、送信先を外部サーバ300とした1つの履歴を追加するものとして説明したが、実際の転送処理においては、画像データは画像管理サーバ200を経由して外部サーバ300に転送されるため、送信元がクライアントPC100、送信先が画像管理サーバ200である1つの履歴と、送信元が画像管理サーバ200、送信先が外部サーバ300の2つの履歴を追加するようにしてもよい。
【0346】
外部サーバ300のCPU201は、画像管理サーバ200より画像データを受信し(ステップS2216)、当該画像データを、外部メモリ211等の格納場所に格納し(ステップS2217)、処理を終了する。
【0347】
画像管理サーバ200のCPU201は、ステップS2210で受信した画像データに対応する履歴情報データがあると判定した場合(ステップS2211でYES)、処理をステップS2212に移行する。
【0348】
画像管理サーバ200のCPU201は、ステップS2210で特定した画像データの送信先に、同じくステップS2210で受信した画像データと同一の画像データ(同一のサムネイルID乃至オリジナルIDを有する画像データ)があるか否かを、履歴情報データテーブル800を参照して次判定する(ステップS2212)。
【0349】
ステップS2210で特定した画像データの送信先に、ステップS2210で受信した画像データと同一の画像データが無いと判定した場合(ステップS2212でNO)処理をステップS2213に移行する。ステップS2213の画像データの差し替え処理の詳細については図23を参照して後述する。
【0350】
ここで図23を参照して、本発明の実施形態における、画像データを、画像管理サーバ200を経由して外部サーバ300に転送する場合の、画像データの差し替え処理の流れについて説明する。図23は、本発明の実施形態における、画像データを、画像管理サーバ200を経由して外部サーバ300に転送する場合の、画像データの差し替え処理の詳細を示すフローチャートである。
【0351】
画像管理サーバ200のCPU201は、クライアントPC100のCPU201が図22のステップS2209で送信した画像データと同一の画像データが、外部サーバ300に存在していることをクライアントPC100に通知するとともに、当該既存の画像データのサムネイル画像データをクライアントPC100に送信する。(ステップS2301)。
【0352】
クライアントPC100のCPU201は、当該通知とサムネイル画像データを受信し(ステップS2302)、当該通知の対象である画像データの差し替え、追加保存をさせるための画面である差し替え指示受付画面1700を表示画面に表示する(ステップS2303)。差し替え指示受付画面1700については、図17の説明にて説明済のため、ここでは説明を割愛する。
【0353】
クライアントPC100のCPU201は、ステップS2304でユーザからの指示を受け付ける(ステップS2304)。ここでいう指示とは、図17の差し替え指示受付画面1700を介して受け付けた、画像データの差し替え指示、画像データの追加保存指示、画像データの格納キャンセル指示等のことである。
【0354】
クライアントPC100のCPU201は、ステップS2304で受け付けた指示の内容を確定する指示を受け付けたか、つまり、差し替え指示受付画面1700の「OK」ボタン1709の押下、または、「キャンセル」ボタン1710の押下を受け付けたか否かを判定する(ステップS2305)。
【0355】
指示内容を確定する指示を受け付けていないと判定した場合は(ステップS2305でNO)、処理をステップS2304の前に戻して待機し、指示内容を確定する指示を受け付けたと判定した場合は(ステップS2305でYES)、当該確定した、各画像データについての指示内容を画像管理サーバ200に送信する(ステップS2306)。
【0356】
画像管理サーバ200のCPU201は、当該指示内容を受信し(ステップS2307)、当該指示の対象となる各画像データに対して、ステップS2308〜ステップS2313の処理を繰り返す。
【0357】
画像管理サーバ200のCPU201は、画像データに対する指示の内容が画像データの差し替えか否かを判定し(ステップS2308)、当該指示内容が画像データの差し替えであった場合(ステップS2308でYES)、外部サーバ300の、例えば、外部メモリ211内の格納場所に格納されている、当該画像データと同一のIDを有する画像データを破棄するよう前記外部サーバ300に指示し、差し替える画像データを前記外部サーバ300に送信する(ステップS2312)。
【0358】
そして、ステップS2307で受信した指示内容を、当該指示の対象となる全ての画像データに対して実行済みか否かを判定し(ステップS2311)、全ての画像データに対して処理が実行済みであると判定した場合は(ステップS2311でYES)処理を終了する。
【0359】
全ての画像データに対して処理が実行済みでないと判定した場合は(ステップS2311でNO)、処理をステップS2308に移行して、当該指示内容に沿った処理が行われていない画像データに対し、ステップS2308〜ステップS2313までの処理を行う。
【0360】
一方、外部サーバ300のCPU201は、既存の画像データの破棄指示と、当該差し替える画像データを画像管理サーバ200から受信し(ステップS2314)、既存の画像データを破棄する(ステップS2315)。そして、当該差し替える画像データを、格納場所に格納し(ステップS2317)、処理を終了する。(請求項中の「転送コンテンツ削除手段」に該当)。
【0361】
ステップS2308において、指示内容が画像データの差し替えでないと判定した場合(ステップS2308でNO)、画像管理サーバ200のCPU201は、当該指示内容が画像データの追加保存であるか否かを判定する(ステップS2309)。
【0362】
指示内容が画像データの追加保存であると判定した場合(ステップS2309でYES)、処理をステップS2313に移行し、当該指示の対象となる画像データを外部サーバ300に追加保存させるべく、外部サーバ300に転送し(ステップS2313)、処理をステップS2311へ移行する。追加保存される画像データは既存の画像データとは別個の画像データとなるため、追加保存される画像データには既有のIDとは別のIDが新たに付与されるものとする。つまり、オリジナル画像データ810のオリジナルID811、または、サムネイル画像データ820のサムネイルID821が変更される。
【0363】
外部サーバ300は、ステップS2313で画像管理サーバより転送されてきた画像データを受信し(ステップS2316)、外部サーバ300における格納場所に格納して(ステップS2317)、処理を終了する。
【0364】
画像管理サーバ200のCPU201は、ステップS2309において、指示内容が画像データの追加保存でないと判定した場合(ステップS2309でNO)、当該指示内容は、対象となる画像データの外部サーバ300への転送のキャンセルであると判断し、当該画像データを破棄する(ステップS2310)。
【0365】
画像管理サーバ200のCPU201は、ステップS2307で受信した指示内容を、当該指示の対象となる全ての画像データに対して実行済みか否かを判定し(ステップS2311)、全ての画像データに対して処理が実行済みであると判定した場合は(ステップS2311でYES)処理を終了する。以上が図23の、本発明の実施形態における、画像データを、画像管理サーバ200を経由して外部サーバ300に転送する場合の、画像データの差し替え処理の流れについての説明である。
【0366】
図22の説明に戻る。画像管理サーバ200のCPU201は、ステップS2311にける画像データの差し替え処理を終了し、履歴情報データテーブル800を更新(ステップS2214)し、処理を終了する。履歴情報データテーブル800の更新処理については既に説明済であるため、ここでは、外部サーバ300に追加保存された画像データに関する、履歴情報データテーブルの更新処理について説明する。
【0367】
外部サーバ300に追加保存される画像データは、当該追加保存される画像データが元々有していたID(サムネイルIDまたはオリジナルID)と同一のIDを有する別の画像データとは違った、別個の画像として外部サーバ300に転送、記憶される。
【0368】
よって、当該履歴情報データテーブルの更新に際して、変更後のオリジナルID811、またはサムネイルID821(新たに付与されたID)を、オリジナルID802、サムネイルID803に設定した新たな履歴を生成する。以上が図22の、本発明の実施形態における、画像データを、画像管理サーバ200を経由して、外部サーバ300に転送する処理についての説明である。
【0369】
次に図26図29を参照して、画像データを複製した場合であって、前述したように複製した画像データを別画像として記憶、管理するのではなく、(つまり、図5のステップS510の処理のように、画像データの送信先に送信対象の画像データと同じ画像データがあった場合に、当該送信対象の画像データのIDを書き換えて、新しい画像データとして記憶するのではなく、)複製した画像データを複製元の画像データと同じ画像データ(同じIDを有する画像データ)として管理する場合における処理について説明する。
【0370】
図26を参照して、本発明の実施形態における、画像を複製し、転送する処理の流れについて説明する。図26は、本発明の実施形態における、画像を複製し、転送する処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS2601〜2604の処理は、図22のステップS2201〜S2204の処理と同じ処理を示すため、ここでは説明を省略する。
【0371】
尚、ここでは、クライアントPC100のCPU201は、画像データを複製し、複製元の画像データを画像管理サーバ200へ送信し、複製した画像データを外部サーバ300へ転送するものとする。
【0372】
クライアントPC100のCPU201は、図29に示すような画像データのコピーデータ選択受付画面を表示画面に表示し(ステップS2620)、格納した画像データの複製(コピー)の指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS2621)。
【0373】
ここでいう複製(コピー)の指示とは、例えば、図29のコピーデータ選択受付画面2900における、「コピー」ボタン2906の押下指示の受け付けである。
【0374】
ここで図29を参照して、本発明の実施形態における、コピーデータ選択受付画面の構成の一例について説明する。図29は、本発明の実施形態における、コピーデータ選択受付画面の構成の一例を示す図である。
図29に示すコピーデータ選択受付画面2900の構成は、「コピー」ボタン2906を除き、図10に示す送信データ選択受付画面1000と同一である。
【0375】
すなわち、コピーデータ選択受付画面2900は、図29に示すように、送信元フォルダ表示部2901、送信元フォルダ格納画像データ2902、チェックボックス2903、「View」ボタン2904、「送信」ボタン2905、「コピー」ボタン2906等から構成されている。
【0376】
送信元フォルダ表示部2901は、前記初期格納場所の、クライアントPC100内の外部メモリ211内の場所を示す情報を表示する表示部である。送信元フォルダ格納画像データ2902は、前記初期格納場所に格納されたオリジナル画像データ(オリジナルコンテンツ)に対応したサムネイル画像データである。ここでいうオリジナル画像データとは、前記サムネイル画像データの生成元の画像を指す。サムネイル画像データはオリジナル画像データを特定するためのコンテンツ特定情報の1つである。
【0377】
送信元フォルダ格納画像データ2902の表示される表示領域には、既に画像管理サーバ200に送信済みの画像データは表示しないようにしてもよいし、前記初期格納場所内の全ての画像データを表示し、画像の外枠に色を付する等して、既に画像管理サーバ200に送信済みの画像データと、未送信のデータとを識別可能に表示するようにしてもよい。
【0378】
チェックボックス2903は、ユーザから、前記オリジナル画像データや、前記サムネイル画像データ、前記オリジナル画像データの格納場所情報を画像管理サーバ200等の外部装置に送信するか否かの選択指示を受け付けるためのチェックボックスである。また、コピーデータ選択受付画面2900において、コピーする画像データの選択指示を受け付けるためのチェックボックスである。
【0379】
「View」ボタン2904は、前記信元フォルダ格納画像データ2902を拡大表示して、画像の詳細をユーザに確認させるためのボタンである。
【0380】
「送信」ボタン2905は、前記チェックボックス2903にチェックが入っている画像データのサムネイル画像データと、前記サムネイル画像データに対応するオリジナル画像データの格納場所を、外部装置に送信するためのボタンである。
【0381】
「コピー」ボタン2906は、前記チェックボックス2903にチェックが入っている画像データのサムネイル画像データと、前記サムネイル画像データに対応するオリジナル画像データをコピーするためのボタンである。
【0382】
コピーされたサムネイル画像データは、コピー元の画像データと同じ格納場所に格納され、送信元フォルダ格納画像データ2902の表示される表示領域に追加して表示される。
【0383】
尚、本実施形態においては、オリジナル画像データがコピーされた場合、当該コピー、複製された画像であるコピー画像データを、オリジナル画像データの1つとして扱うものとする。また、サムネイル画像データについても同じく、コピー、複製された画像であるコピー画像データをコピー元(複製元)のサムネイル画像データと同一のものとする。
【0384】
例えば、画像データAがクライアントPC100のCPU201によりコピー(複製)された場合、画像データAをコピー元とするコピー画像データBに対応するID(オリジナルID802、サムネイルID803)は、画像データAに付与されたIDと同じものとなる。
【0385】
送信ボタンの押下を受け付けた場合、画面を送信画面1100に移行する。以上が図10の、送信データ選択受付画面1000の構成の一例についての説明である。尚、送信画面1100については、図11の説明にて前述したため、ここでは説明を割愛する。以上が図29の、本発明の実施形態における、コピーデータ選択受付画面の構成の一例についての説明である。
【0386】
図26の説明に戻る。クライアントPC100のCPU201は、画像データの複製(コピー)の指示を受け付けたと判定した場合(ステップS2621でYES)、つまり、「コピー」ボタン2906の押下指示を受け付けた場合、当該「コピー」ボタン2906が押下された際にチェックが入っていたチェックボックス2903に対応する画像データをコピーし(ステップS2622)、コピーデータ選択受付画面2900の画像の表示領域に表示する。
【0387】
クライアントPC100のCPU201は、コピーした画像データのサムネイル画像データと、格納場所情報(ここではコピー元の画像データと同じ格納場所とする)とを、画像管理サーバ200に送信する(ステップS2623)。
【0388】
画像管理サーバ200のCPU201は、サムネイル画像データと、格納場所情報を受信する(ステップS2610)。この場合、画像データの転送要求がされているわけではないため、画像管理サーバ200のCPU201は、履歴情報データテーブル800に、受信したサムネイル画像のサムネイルIDと、当該サムネイル画像の生成元であるオリジナル画像のオリジナルIDを有し、送信元及び送信先=クライアントPC100、フラグ809=1の新しい履歴を1つ追加する。
【0389】
クライアントPC100のCPU201は、ユーザからの画像データの選択指示(チェックボックス2903のチェック指示)、及び、選択された画像データの送信指示(「送信」ボタン2905の押下指示)を受け付けると、当該選択された画像データの送信先、又は転送先を選択、入力させるための画面(転送画面2500)を表示画面に表示する。
【0390】
転送画面2500においては、コピーデータ選択受付画面2900において、例えば、画像データを既存の格納場所とは別の場所に送信するにあたって選択された画像データの転送先を決定し、転送指示を受け付けるための画面である。
転送画面2500については、図25の説明にて前述したため、ここでは説明を割愛する。
【0391】
クライアントPC100のCPU201は、ユーザから、転送するデータの転送先の選択、指定、乃至入力を受け付け(ステップS2618)、転送指示を受け付ける(ステップS2606)。ステップS2607、S2608の処理は図22のステップS2207、S2208の処理と同じであるため、ここでは説明を割愛する。
【0392】
まず、クライアントPC100のCPU201は、例えば、ステップS2622でコピーされた画像データと、前記コピーされた画像データに対応するサムネイル画像データと、コピーされた画像データの格納場所情報を含む画像データの転送要求と、ユーザIDとを画像管理サーバ200に送信する(ステップS2609)。
以下、ステップS2610〜S2617の処理は、図22のステップS2210〜S2217の各処理とほぼ同じであるため、ここでは説明を割愛する。
【0393】
また、ステップS2609で画像管理サーバ200に送信され、外部サーバ300に転送された画像データのコピー元の画像データは、クライアントPC100のCPU201が、図4のステップS405〜S417の処理を行うことにより、画像管理サーバ200に送信され、画像管理サーバ内の記憶領域に記憶、格納されたものとする。また、コピー元の画像データ、コピーされた画像データは、共にオリジナル画像データであるものとする。
【0394】
つまり、同一のオリジナル画像データが画像管理サーバ200の記憶領域と、外部サーバ300の記憶領域に記憶されたこととなる。以上が図26の、本発明の実施形態における、画像を複製し、転送する処理の流れについての説明である。
【0395】
次に図27を参照して、本発明の実施形態における、画像データの複数の格納場所の提示処理の詳細について説明する。図27は、本発明の実施形態における、画像データの複数の格納場所の提示処理の詳細を示すフローチャートである。
【0396】
ステップS2701〜S2715の処理、及び、ステップS2719〜S2727は、図6のステップS601〜S615、及び、ステップS619〜S627の処理と同じであるため、ここでは説明を割愛する。
【0397】
ステップS628において、画像管理サーバ200のCPU201は、クライアントPC100から画像データの格納場所情報の取得要求を受信し(ステップS2728)、当該格納場所情報の取得要求の対象である画像データの格納場所が複数存在するか否かを判定する(ステップS2729)。
【0398】
つまり、格納場所情報の取得要求の対象である画像データのID(オリジナルID乃至サムネイルID)が同一であって、フラグ809=1の履歴情報が履歴情報データテーブル800に2つ以上記憶されているか否かを判定する。
【0399】
格納場所情報の取得要求の対象である画像データの格納場所が複数存在しない場合(ステップS2729でNO)、1つの格納場所情報を取得し(ステップS2730)、当該格納場所情報をクライアントPC100に送信し(ステップS2717)、クライアントPC100のCPU201は、当該格納場所情報を図16の格納場所表示画面1600のような画面に表示する(ステップS2718)。
【0400】
格納場所情報の取得要求の対象である画像データの格納場所複数存在する場合(ステップS2729でYES)、当該複数の格納場所情報を取得し(ステップS2716)、クライアントPC100に送信する(ステップS2717)。クライアントPC100のCPU201は、当該複数の格納場所情報を、図28の複数画像格納場所表示画面2800のような画面に表示する(ステップS2718)。
【0401】
クライアントPC100のCPU201は、画像データの収集指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS2731)。つまり、図28の複数画像格納場所表示画面2800において、「DVD作成」ボタン2808の押下指示を受け付けたか否かを判定する。
【0402】
ここで図28を参照して、本発明の実施形態における、複数画像格納場所表示画面の構成の一例について説明する。図28は、本発明の実施形態における、複数画像格納場所表示画面の構成の一例を示す図である。
【0403】
複数画像格納場所表示画面2800の構成は、図16の格納場所表示画面1600とほぼ同じであり、複数画像格納場所表示画面2800は、格納場所表示画面1600において、格納場所情報の取得要求の対象となる画像データが、例えばコピーなどにより複製され、複数の格納場所に格納されていた場合の格納場所の表示方法の一例を示す図でもある。つまり、格納場所表示画面1600と複数画像格納場所表示画面2800は同種類の画面である。
【0404】
図28に示すように、複数画像格納場所表示画面2800は、画像データ表示部2801、保存場所表示部2802、ファイル情報表示部2803、撮影場所情報表示部2804、被写体情報編集部2805、セグメント情報編集部2806、コメント編集部2807等から構成されている。
【0405】
複数画像格納場所表示画面2800の各構成部品については、基本的に、図16の格納場所表示画面1600の説明と同じであるため、省略する。尚、「DVD作成」ボタン2808は、図18の検索結果表示画面1800における「DVD作成」ボタン1803と同じ効果をもたらすものである。
【0406】
尚、複数画像格納場所表示画面2800は、格納場所表示の対象となった画像データ(格納場所情報取得要求の対象となった画像データ)が、例えば複製、転送されたために、DVD102中、外部サーバ300中、クライアントPC100中の各格納領域に記憶されていることを示す。以上が図28の、本発明の実施形態における、複数画像格納場所表示画面の構成の一例についての説明である。
【0407】
図27の説明に戻る。クライアントPC100のCPU201は、ステップS2731において、画像データの収集指示を受け付けたと判定した場合(ステップS2731でYES)、処理をステップS2725に移行し、画像データの収集指示を受け付けていないと判定した場合(ステップS2731でNO)、処理を終了する。以上が図27の、本発明の実施形態における、画像データの複数の格納場所の提示処理の詳細についての説明である。
【0408】
尚、ステップS2725の画像収集処理の詳細については、図21の説明において前述したとおりである。つまり、画像データの収集指示がされた場合(例えば「DVD作成」ボタン2808の押下指示を受け付けた場合)、クライアントPC100のCPU201は、DVD設定画面1900のような画面を表示画面に表示する(ステップS2101)。
【0409】
以下、図21のステップS2101〜ステップS2109の処理を各装置で実行し、画像管理サーバ200のCPU201は、画像データの収集に際し、ユーザによる手動での画像データの収集が必要か否かを判定する(ステップS2110)。
【0410】
ユーザによる手動での画像データの収集が必要な場合とは、例えば、当該収集対象の画像データが既に別のDVDに保存済みであり(例えば、図28の複数画像格納場所表示画面2800における保存場所表示部2802にDVD102と表示されている場合)、クライアントPC100のDVDドライブ等に当該ユーザにより当該別のDVDを挿入して画像データを抽出しなければ、当該収集対象の画像データを収集できない場合等である。また、画像管理サーバ200のCPU201が、外部サーバ300より、収集対象の画像データを自動収集出来ない場合もこれに含まれる。
【0411】
また、例えば、当該収集対象の画像データが、当該画像管理サーバ200の外部メモリ211に記憶されている場合のみ当該画像データの自動収集が可能であるとするのであれば、収集対象の画像データが外部サーバ300の外部メモリ211等に記憶されている場合もこれに含まれる。
【0412】
各装置は、ステップS2111〜2122までの処理を実行し、処理を終了する。尚、ここでは、ステップS2122において、収集した画像データをDVDに記憶する処理が行われているが、本処理はクライアントPC100において行うようにしてもよい。
【0413】
その場合、ステップS2106、ステップS2111で収集された画像データはクライアントPC100に送信され、当該画像データを、クライントPC100のCPU201が、DVDに書き込む処理を行うものとする。
【0414】
また、収集した画像データをDVDに書き込むのではなく、特定の格納場所(フォルダ等)に収集し、格納(移動)するようにしてもよい。この場合、図18の検索結果表示画面1800における「DVD作成」ボタン1803や、図28の複数画像格納場所表示画面2800における「DVD作成」ボタン2808は、「画像収集」ボタン、のような名称に変更する。以上、本発明における、画像データを、画像管理サーバ200を経由して、外部サーバ300に転送する実施形態について説明した。
【0415】
上述した通り、本発明によれば、外部記憶装置に記憶されたデータの現在の格納場所を、容易に特定可能な情報処理装置、その制御方法及びプログラムを提供することができる。
すなわち、クライアント装置側に格納されているコンテンツデータの現在の格納場所を、サーバとしての情報処理装置側で一括して管理し、クライアント装置からの問い合わせに対してコンテンツデータの格納場所を容易に特定可能な仕組みを提供することができる。
また、クライアント装置から情報処理装置に送信して格納したコンテンツデータを、更に外部に転送した場合にも、転送先のコンテンツデータの格納場所を情報処理装置側で一括して管理し、クライアント装置からの問い合わせに対してコンテンツデータの格納場所を容易に特定可能な仕組みを提供することができる。
【0416】
また、当該格納場所を特定することで、画像データの移動、削除の必要性を容易に判断することが出来る。
【0417】
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0418】
前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0419】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0420】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク、ソリッドステートドライブ等を用いることができる。
【0421】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0422】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0423】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ、データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【0424】
以下、本発明の特許請求の範囲に記載した請求項の各構成要件が、本発明の実施形態に
【0425】
おける各装置の何れの処理を指すかについて説明する。画像管理サーバ200のCPU201は、サムネイル画像データをクライアントPC100より受信する(図4のステップS410/請求項中の「取得手段」に該当)。
【0426】
また、当該サムネイル画像データと共に、当該サムネイル画像データに対応するオリジナル画像データの格納場所情報を受信する(図4のステップS410/請求項中の「取得手段」に該当)。
【0427】
そして、受信した前記サムネイル画像データと、前記格納場所情報とを外部メモリ211等の記憶領域に記憶する(図4のステップS417/請求項中の「記憶手段」に該当)。
【0428】
また、画像管理サーバ200のCPU201は、クライアントPC100から受け付ける当該格納場所情報の取得要求に応じた格納場所情報を取得し(図6のステップS616/請求項中の「特定手段」に該当)、当該格納場所情報を前記クライアントPC100に返信する(図6のステップS617/請求項中の「回答手段」に該当)。
【0429】
前記格納場所情報とは、前記格納場所情報に対応する画像データが格納されている記憶媒体を特定するIPアドレス情報、DVDの名称等をも含む(請求項中の「前記格納場所情報は、前記オリジナルコンテンツデータがいずれの外部記憶装置に記憶されているかを示す情報を含み」に該当)。
【0430】
つまり、画像管理サーバ200のCPU201は、図4のステップS410において、前記格納場所情報として、記憶媒体を特定する情報を受信しているということである(ステップS410/請求項中の「前記取得手段は、前記コンテンツデータと合わせて、前記オリジナルコンテンツデータを保持している外部装置を識別するための情報である、外部装置識別情報を取得することを特徴とする」に該当)。
【0431】
画像管理サーバ200のCPU201は、図21のステップS2105又はステップS2109で、クライアントPC100から受信した画像データの収集指示の内容に応じた
【0432】
画像データの格納場所情報を、クライアントPC100に送信する(図21のステップS2112/請求項中の「格納場所情報送信手段」に該当)。
【0433】
画像管理サーバ200のCPU201は、クライアントPC100や外部サーバ300から受信した画像データを(図4のステップS410/請求項中の「取得手段」に該当)、外部メモリ211等の記憶媒体に記憶する(図4のステップS417、図5のステップS510/請求項中の「コンテンツ記憶手段」に該当)。また、当該受信した画像データには、図21のステップS2111における画像収集処理に際して、収集した画像データも含まれる。
【0434】
画像管理サーバ200のCPU201は、図21のステップS2112において、クライアントPC100に、格納場所情報を送信する際、前記画像管理サーバ200の外部メモリ211に記憶されていないオリジナル画像データの格納場所情報を送信する(図21のステップS2112/請求項中の「前記格納場所情報送信手段は、前記収集要求の対象となるコンテンツデータであって、前記コンテンツ記憶手段に記憶されていないコンテンツデータの格納場所情報を、前記クライアント装置に送信することを特徴とする」に該当)。
【0435】
画像管理サーバ200のCPU201は、クライアントPC100から受信した画像データの収集要求に応じて、当該収集対象の各画像データが自動収集可能か否かを判定し(ステップS2110)、自動収集可能であると判定した画像データについては、ユーザの手動収集無しに画像データを収集する(図21のステップS2111/請求項中の「第1のコンテンツ収集手段」に該当)。
【0436】
尚、各外部装置から受信した格納場所情報は、画像データと対応付けて、履歴情報として蓄積保存される(図8の履歴情報データテーブル800/請求項中の「前記記憶手段は、前記コンテンツ特定情報と前記格納場所情報とを履歴情報として、蓄積して記憶することを特徴とする」に該当)。
【0437】
画像管理サーバ200のCPU201は、受信したサムネイル画像データが既に、画像管理サーバ200の外部メモリ211に記憶済みか否かを判定し(図4のステップS412/請求項中の「判定手段」に該当)。
【0438】
記憶済みであると判定した場合は、当該記憶済みであるサムネイル画像データを重複画像データとして、当該サムネイル画像データが重複している旨を示す通知と共に、クライアントPC100に送信する(図5のステップS501/請求項中の「前記判定手段で、前記コンテンツ特定情報が既に取得済みのコンテンツデータであると判定された場合、前記コンテンツ特定情報が取得済みのコンテンツデータである旨を示す情報をクライアント装置に送信する判定結果送信手段」に該当)。
【0439】
前記画像管理サーバ200の外部メモリ211に記憶された画像データの差し替え指示を、前記クライアントPCより受信し(図5のステップS507/請求項中の「差し替え指示受付手段」に該当)、当該差し替え指示に従って、画像データの差し替えを実行する(図5のステップS509〜ステップS510/請求項中の「差替手段」に該当)。
【0440】
画像管理サーバ200の外部メモリ211には、クライアントPC100の表示画面上にカレンダーを表示するための情報であるカレンダー情報が、ユーザID毎に記憶されており、クライアントPC100のCPU201からの取得要求に応じて、当該カレンダー情報をクライアントPC100に送信することで、クライアントPC100の表示画面上にカレンダー表示画面1300のような画面を表示させる(請求項中の「スケジュールを登録可能なカレンダー機能を有し」に該当)。
【0441】
画像管理サーバ200のCPU201は、図4のステップS417、図5のステップS510等で外部メモリ211に格納する画像データの撮影日時824、乃至、撮影日時814を取得し(請求項中の「撮影日情報取得手段」、請求項中の「生成日情報取得手段」に該当)、当該撮影日時824、撮影日時814と同一の日付902(日付情報)を有するデータ列を特定し、当該データ列に当該画像データのサムネイルID821を挿入して、カレンダー情報と画像データを紐付ける(請求項中の「対応付情報記憶手段」に該当)。
【0442】
画像管理サーバ200のCPU201は、当該カレンダー情報と画像データを紐付ける情報である画像データ・カレンダー紐付けデータ900をクライアントPC100に送信する(請求項中の「対応付情報送信手段」に該当)ことで、クライアントPC100の表示画面にカレンダー表示画面1300を表示し、カレンダー表示部1302にカレンダーの画像を、サムネイル表示部1303に当該カレンダーの日付である日付902に紐付いたサムネイルIDを有するサムネイル画像データを表示させる。
【0443】
尚、画像データの格納先、保存先は、外部メモリ211に限るものではない。例えば、倉案とPC100から指示により、画像管理サーバ200がDVDに画像データを格納することも考えられる(図21のステップS2122/請求項中の「前記外部装置とは、DVDを含む外部記憶媒体を含むものであり」に該当)。
【0444】
尚、前述した格納場所情報が示す画像データを記憶している記憶媒体を特定するための情報には、当該DVD等の外部記憶媒体を特定する情報も含まれるものとする(請求項中の「前記記憶手段は、前記オリジナルコンテンツデータが、いずれの外部記憶装置に記憶されたかを記憶することを特徴とする」に該当)。
【0445】
また、画像管理サーバ200のCPU201は、クライアントPC100から受信した画像データの格納、画像データの格納場所情報を記憶するだけでなく、画像データの外部サーバ300への転送を行うものとする。
【0446】
つまり、画像管理サーバ200のCPU201は、クライアントPC100より画像データを受信する(図4のステップS410/請求項中の「取得手段」に該当)。当該受信した画像データの送信先が、画像管理サーバ200以外に設定されていた場合、当該送信先に対して画像データを転送する(請求項中の「転送手段」に該当)。
【0447】
画像データの転送を行う場合、当該転送する画像データに対応するサムネイル画像データを取得し(請求項中の「取得手段」に該当)、当該サムネイル画像データを、当該サムネイル画像データに対応するオリジナル画像データの送信先を示す情報である格納場所情報と対応付けて保存する(請求項中の「記憶手段」に該当)。
【0448】
そして、クライアントPC100から、格納場所情報の取得要求を受信した場合、当該取得要求の対象である画像データがいずれの記憶媒体に記憶されているかを示す格納場所情報を特定し(請求項中の「特定手段」に該当)、クライアントPC100に返信する(図6のステップS617/請求項中の「回答手段」に該当)。
当該格納場所情報は、例えば履歴情報データテーブル800の送信先格納媒体806、及び送信先格納場所807のことである。
【0449】
クライアントPC100より画像データの収集要求を受け付けた場合に、ユーザによる手動収集を必要としない、外部サーバ300等の外部装置に記憶されている画像については、画像管理サーバ200のCPU201が自動的に収集する(請求項中の「第2のコンテンツ収集手段」に該当)。
【0450】
尚、画像データの転送、乃至、画像データの追加保存をする場合、クライアントPC100からの指示により、画像管理サーバ200のCPU201は、画像データを複製し(請求項中の「複製手段」に該当)、外部記憶メモリに保存、乃至、転送先に転送する(請求項中の「転送手段」に該当)。
【0451】
尚、画像管理サーバ200のCPU201は、クライアントPC100から格納場所情報の取得要求を受け付けた場合であって、当該要求の対象となる画像データと同一の画像データが複数存在している場合は、当該複数の画像データのそれぞれが格納されている情報を示す格納場所情報を返信する(請求項中の「前記回答手段は、前記コンテンツデータが、前記複製手段で複製されたことにより複数存在する場合に、前記複数のコンテンツデータの記憶されている前記格納場所情報を回答することを特徴とする」に該当)。
【0452】
尚、クライアントPC100より、外部メモリ211に格納されている画像データの削除要求があった場合、画像管理サーバ200のCPU201は、当該画像データを削除するよう、外部サーバ300に指示し、当該画像データを削除する(請求項中の「転送コンテンツ削除手段」に該当)。
【符号の説明】
【0453】
100 クライアントPC
200 画像管理サーバ
300 外部サーバ
101 WAN
102 DVD
103 DVD
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29