特許第6119833号(P6119833)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6119833サーバ装置、ウェブログ投稿システム、及びウェブログ投稿方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6119833
(24)【登録日】2017年4月7日
(45)【発行日】2017年4月26日
(54)【発明の名称】サーバ装置、ウェブログ投稿システム、及びウェブログ投稿方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/00 20060101AFI20170417BHJP
   H04N 5/91 20060101ALI20170417BHJP
   H04N 5/765 20060101ALI20170417BHJP
【FI】
   G06F13/00 560A
   H04N5/91 Z
   H04N5/91 L
【請求項の数】5
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2015-238227(P2015-238227)
(22)【出願日】2015年12月7日
(62)【分割の表示】特願2012-120070(P2012-120070)の分割
【原出願日】2012年5月25日
(65)【公開番号】特開2016-85752(P2016-85752A)
(43)【公開日】2016年5月19日
【審査請求日】2015年12月16日
(73)【特許権者】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(72)【発明者】
【氏名】石毛 善樹
【審査官】 木村 雅也
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−043911(JP,A)
【文献】 特開2011−065470(JP,A)
【文献】 特開2008−034963(JP,A)
【文献】 特開2012−063900(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 13/00
H04N 5/765
H04N 5/91
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウェブログへの投稿記事の投稿日時の定期性を算出する算出手段と、
前記ウェブログへの投稿記事の投稿毎に前記算出手段により算出された定期性に対して、実投稿日時が所定値以上乖離しているか否かを判別する判別手段と、
前記判別手段により前記算出された定期性からの乖離が所定の範囲内と判別された場合に、該投稿記事の投稿日時を、所定の日時に設定する日時設定手段と
を備えることを特徴とするサーバ装置。
【請求項2】
前記算出手段により算出された前記定期性が略毎日1回の場合であって、
前記判別手段は、
前記実投稿日の前日に投稿がなく、かつ前記実投稿日時が所定の深夜時間帯である場合に所定の範囲内の乖離と判別し、
前記日時設定手段は、
前記投稿記事の投稿日を、前記実投稿日の前日の所定時刻に設定する
ことを特徴とする請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項3】
前記ウェブログは、
時間軸で整理、分類された情報を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された情報をインターネットを介して閲覧可能にする閲覧手段と、インターネットを介して任意の日時に投稿された投稿記事を、その投稿日時により整理、分類して前記記憶手段に追加して記憶させる投稿手段と、
により管理される
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のサーバ装置。
【請求項4】
ウェブログの投稿記事を投稿する携帯端末と、該携帯端末から投稿されるウェブログの投稿記事を、投稿日時に関連付けて管理するサーバ装置とからなるウェブログ投稿システムであって、
前記携帯端末は、
前記投稿記事を前記サーバ装置に投稿する通信手段を備え、
前記サーバ装置は、
前記携帯端末からのウェブログへの投稿記事の投稿日時の定期性を算出する算出手段と、
前記ウェブログへの投稿記事の投稿毎に前記算出手段により算出された定期性に対して、前記携帯端末による実投稿日時が所定値以上乖離しているか否かを判別する判別手段と、
前記判別手段により前記算出された定期性からの乖離が所定の範囲内と判別された場合に、該投稿記事の投稿日時を、所定の日時に設定する日時設定手段と
を備えることを特徴とするウェブログ投稿システム。
【請求項5】
携帯端末から投稿されるウェブログの投稿記事を、サーバ装置によって投稿日時に関連付けて管理するウェブログ投稿方法であって、
前記携帯端末から前記サーバ装置に対して、前記投稿記事を投稿するステップと、
前記サーバ装置が、前記携帯端末からのウェブログへの投稿記事の投稿日時の定期性を算出するステップと、
前記ウェブログへの投稿記事の投稿毎に算出された定期性に対して、前記携帯端末による実投稿日時が所定値以上乖離しているか否かを判別するステップと、
前記算出された定期性からの乖離が所定の範囲内と判別された場合に、前記投稿記事の投稿日時を、所定の日時に設定するステップと
を含むことを特徴とするウェブログ投稿方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーバ装置、ウェブログ投稿システム、及びウェブログ投稿方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ウェブログサイトに画像ファイルをアップロードして絵日記のように使用できる機能が周知となっており、ウェブログサイトに適切なサイズに撮影画像を変換して、ウェブログサイトにアップロードする技術が開示されている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−34963号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記従来技術において、毎日記事を投稿するような利用者であれば、画像データに関連した記事を投稿した際、投稿日と画像の撮影日付とがそれほど離れていないので問題は生じない。しかしながら、たまに投稿する利用者が画像データに関連した記事を投稿する場合には、投稿日と画像の撮影日付とが離れてしまうという問題がある。また、投稿日を指定することができたとしても、手間がかかるという問題がある。
【0005】
そこで本発明は、手間をかけることなく、正確な日時を記事の投稿日に容易に設定することができるサーバ装置、ウェブログ投稿システム、及びウェブログ投稿方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明は、ウェブログへの投稿記事の投稿日時の定期性を算出する算出手段と、前記ウェブログへの投稿記事の投稿毎に前記算出手段により算出された定期性に対して、実投稿日時が所定値以上乖離しているか否かを判別する判別手段と、前記判別手段により前記算出された定期性からの乖離が所定の範囲内と判別された場合に、該投稿記事の投稿日時を、所定の日時に設定する日時設定手段とを備えることを特徴とするサーバ装置である。
【0010】
この発明は、ウェブログの投稿記事を投稿する携帯端末と、該携帯端末から投稿されるウェブログの投稿記事を、投稿日時に関連付けて管理するサーバ装置とからなるウェブログ投稿システムであって、前記携帯端末は、前記投稿記事を前記サーバ装置に投稿する通信手段を備え、前記サーバ装置は、前記携帯端末からのウェブログへの投稿記事の投稿日時の定期性を算出する算出手段と、前記ウェブログへの投稿記事の投稿毎に前記算出手段により算出された定期性に対して、前記携帯端末による実投稿日時が所定値以上乖離しているか否かを判別する判別手段と、前記判別手段により前記算出された定期性からの乖離が所定の範囲内と判別された場合に、該投稿記事の投稿日時を、所定の日時に設定する日時設定手段とを備えることを特徴とするウェブログ投稿システムである。
【0011】
この発明は、携帯端末から投稿されるウェブログの投稿記事を、サーバ装置によって投稿日時に関連付けて管理するウェブログ投稿方法であって、前記携帯端末から前記サーバ装置に対して、前記投稿記事を投稿するステップと、前記サーバ装置が、前記携帯端末からのウェブログへの投稿記事の投稿日時の定期性を算出するステップと、前記ウェブログへの投稿記事の投稿毎に算出された定期性に対して、前記携帯端末による実投稿日時が所定値以上乖離しているか否かを判別するステップと、前記算出された定期性からの乖離が所定の範囲内と判別された場合に、前記投稿記事の投稿日時を、所定の日時に設定するステップとを含むことを特徴とするウェブログ投稿方法である。
【発明の効果】
【0012】
この発明によれば、手間をかけることなく、正確な日時を記事の投稿日に容易に設定することができるという利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施形態によるウェブログサーバ10、及び携帯端末20の構成を示すブロック図である。
図2】本実施形態の顔画像テーブル131の一例を示す概念図である。
図3】本実施形態の投稿日時設定種類、及び毎日フラグを説明するための概念図である。
図4】本実施形態によるウェブログサーバ10の動作を説明するためのフローチャートである。
図5】本実施形態によるウェブログサーバ10の動作を説明するためのフローチャートである。
図6】本実施形態によるウェブログサーバ10の動作を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
【0015】
ここで言うウェブログとは、少なくとも、時間軸で整理、分類された情報を、インターネットを介して閲覧可能なウェブサイトであり、特に、インターネットを介した日々のアクセスである投稿により自動的な更新が可能であり、投稿の日時により情報が整理、分類されるものをいう。
【0016】
図1(a)、(b)は、各々、本発明の実施形態によるウェブログサーバ10、及び携帯端末20の構成を示すブロック図である。図1(a)において、ウェブログサーバ10は、操作部11、電源部12、記憶部13、通信部14、及び制御部15から構成されている。操作部11は、キーボードやマウスなどのポインティングデバイス、あるいは図示しない表示部に設けられたタッチパネルなどからなる。電源部12は、各部に動作用の電力を供給する。
【0017】
記憶部13は、プログラムや各種データなどを記憶する。特に、本実施形態では、記憶部13は、顔画像テーブル131を備えている。該顔画像テーブル131は、後述する携帯端末20から記事の投稿とともにアップロードされる画像データに含まれる人物の顔が予め登録された顔であるかを認識するために用いられる。なお、顔認識の詳細については後述する。通信部14は、有線/無線によりインターネットなどのネットワークに接続し、外部機器である他のコンピュータや、後述する携帯端末20との間でデータの送受信を行う。
【0018】
制御部15は、上記プログラムを実行することにより各部の動作を制御する。特に、本実施形態では、制御部15は、インターネットを介してウェブログページを提供し、後述する携帯端末20などからのウェブログページへの投稿記事を、その投稿日時に関連付けて管理・運用する。このとき、制御部15は、投稿記事の投稿日時を、アップロードされたファイルに関連付けられている日時に連動して設定する。
【0019】
図1(b)において、携帯端末20は、操作部21、電源部22、撮像部23、表示部24、記憶部25、通信部26、及び制御部27から構成されている。操作部11は、キーボードやマウスなどのポインティングデバイス、あるいは図示しない表示部に設けられたタッチパネルなどからなる。電源部12は、各部に動作用の電力を供給する二次電池などからなる。撮像部23は、レンズ等の光学系や撮像素子などからなり、静止画や動画などを撮像して取り込む。
【0020】
表示部24は、液晶表示器や有機EL表示器などからなり、各種メニューやデータ、画像、動画などを表示する。記憶部25は、プログラムや各種データなどを記憶する。通信部26は、有線/無線によりインターネットなどのネットワークに接続し、ウェブログサーバ10との間でデータの送受信を行う。制御部27は、上記プログラムを実行することにより各部の動作を制御する。
【0021】
特に、本実施形態では、制御部27は、上記投稿記事をウェブログサーバ10に投稿する。携帯端末20からは、投稿記事(文字情報)に加えて、ファイル(データファイル、画像ファイル、動画ファイルなど)を、ウェブログサーバ10にアップロードすることが可能となっている。アップロードするファイルには、日時(データファイルであれば、タイムスタンプ、画像ファイルであれば、Exifデータ内の撮影日時)や位置情報が関連付けられている。
【0022】
図2は、本実施形態の顔画像テーブル131の一例を示す概念図である。図2に示す顔画像テーブル131は、名前とその人の顔画像情報とそのリンク情報とを保持している。ウェブログサーバ10は、投稿された画像ファイルに含まれる顔を抽出し、該顔が顔画像テーブル131に予め登録されている顔と一致したと認識された場合に、該顔に紐付けられているリンク情報(例えば、SNS:ソーシャル・ネットワーキング・サービスの個人のページなど)に従って、関連するウェブページのリンクを張る。
【0023】
図3(a)、(b)は、各々、本実施形態の投稿日時設定種類、及び毎日フラグを説明するための概念図である。ユーザは、図3(a)に示す投稿日時設定種類のいずれかに予め設定しておく。ウェブログサーバ10は、記事(画像付きの場合もある)が投稿されると、予め設定された投稿日時設定種類に従って、記事の投稿日時を設定するようになっている。
【0024】
投稿日時設定種類「0」の場合には、実際に投稿した日時(以下、実投稿日時という)を、記事の投稿日時とする、「実投稿日時」となる。投稿日時設定種類「1」の場合には、記事の投稿日時を、画像ファイル等のアップロードファイルの日時(データファイルであれば、タイムスタンプ、画像ファイルであれば、Exifデータ内の撮影日時)とする、「アップロードファイル日時」となる。
【0025】
投稿日時設定種類「2」の場合には、実投稿日時を、記事の投稿日時とする、「実投稿日時」か、画像ファイル等のアップロードファイルの日時(画像ファイルであれば撮影日時)とする、「アップロードファイル日時」のどちらかを選択可能な「実投稿日時/アップロードファイル日時の自動選択」となる。そして、投稿日時設定種類「3」の場合には、投稿時にユーザが任意に指定可能な「任意日時設定」となる。
【0026】
図3(b)に示す毎日フラグは、ユーザの投稿新頻度を示している。毎日フラグ「0」は、略毎日更新されていないことを意味し、毎日フラグ「1」は、略毎日更新されていることを意味する。ウェブログサーバ10は、ユーザの投稿日時の間隔から算出した演算結果に基づいて該毎日フラグを設定する。
【0027】
図4乃至図6は、本実施形態によるウェブログサーバ10の動作を説明するためのフローチャートである。ウェブログサーバ10は、まず、携帯端末20から記事が投稿されたか否かを判断する(ステップS10)。そして、記事が投稿された場合には(ステップS10のYES)、ユーザ操作により携帯端末20から記事を入力する(ステップS12)。次に、10は、一旦、実投稿日時を記事の投稿日時に設定する(ステップS14)。次に、ウェブログサーバ10は、当該ユーザによる投稿の定期性を算出する(ステップS16)。ここで、定期性は、投稿日時の履歴間の時間を算出し、その平均値、標準偏差を基に、当該ユーザによる投稿に定期性(1日ごと、3日ごと、1週間ごとなど)があるか否かを判別する。ここでは、図3(b)で説明したように、定期性の判断として、略毎日更新されていないか、略毎日更新されているかを判別する。
【0028】
そして、ウェブログサーバ10は、当該ユーザによる投稿に、毎日の定期性があるか否かを判断し(ステップS18)、毎日の定期性がある場合には(ステップS18のYES)、毎日フラグを「1」とし(ステップS20)、毎日の定期性がない場合には(ステップS18のNO)、毎日フラグをデフォルトの「0」とする。なお、毎日だけでなく、毎週や日に2回、などでもよい。
【0029】
次に、ユーザにより携帯端末20からファイルがアップロードされたか否かを判断する(ステップS22)。そして、ファイルがアップロードされなかった場合には(ステップS22のNO)、毎日フラグが「1」であるか否かを判断する(図5のステップS50)。そして、毎日フラグが「1」である場合、すなわち当該ユーザによる投稿に、毎日の定期性がある場合には(ステップS50のYES)、前日の投稿がなく、実投稿時刻が深夜時間帯であるか否かを判断する(ステップS52)。
【0030】
そして、前日の投稿がなく、実投稿時刻が深夜時間帯である場合には(ステップS52のYES)、たまたま日を跨いで投稿時刻が遅れたと判断し、前日の所定時刻(例えば、23:00など)を、記事の投稿日時に設定する(ステップS54)。なお、投稿間隔が毎週や日に2回などである場合には、その投稿間隔に相当する日時に設定するようにしてもよい。その後、図4のステップS10に戻る。
【0031】
一方、前日の投稿があったか、あるいは実投稿時刻が深夜時間帯でない場合には(ステップS52のNO)、実投稿日時を、記事の投稿日時に設定する(ステップS56)。その後、図4のステップS10に戻る。
【0032】
また、毎日フラグが「1」でない場合、すなわち当該ユーザによる投稿に、毎日の定期性がない場合には(ステップS50のNO)、何もせず図4のステップS10に戻る。この場合、ステップS14で、実投稿日時を投稿日時に設定しているので、記事の投稿日時は、実投稿日時となる。
【0033】
一方、ファイルがアップロードされた場合には(ステップS22のYES)、ユーザにより予め設定されている、投稿日時設定種類が「0」、「1or2」、「3」のいずれであるかを判断する(ステップS24)。
【0034】
まず、投稿日時設定種類が「1or2」の場合、すなわち、図3(a)に示すように、「アップロードファイル日時」、または「実投稿日時/アップロードファイル日時 自動選択」が設定されている場合について説明する。投稿日時設定種類が「1or2」の場合、すなわち、「アップロードファイル日時」、または「実投稿日時/アップロードファイル日時 自動選択」が設定されている場合には(ステップS24の「1or2」)、アップロードされたファイルに関連付けられている日時データを取得し(ステップS26)、未取得のファイルがあるか否かを判断する(ステップS28)。
【0035】
そして、未取得のファイルがある場合には(ステップS28のYES)、ステップS26に戻り、アップロードされた次のファイルに関連付けられている日時データを取得する。以下、未取得のファイルがなくなるまで、アップロードされたファイルから日時データを取得する。そして、未取得のファイルがなくなった場合には(ステップS28のNO)、投稿日時設定種類が「1」であるか、「2」であるかを判断する(ステップS30)。
【0036】
そして、投稿日時設定種類が「1」の場合、すなわち、「アップロードファイル日時」が設定されている場合には(ステップS30の「1」)、実投稿日時(現在日時)に一番近いファイルの日時を、記事の投稿日時に設定する(ステップS36)。
【0037】
一方、投稿日時設定種類が「2」の場合、すなわち、「実投稿日時/アップロードファイル日時 自動選択」であった場合には(ステップS30の「2」)、実投稿日時(現在日時)と該実投稿日時に一番近いファイルの日時との間に10日以上の乖離があるか否かを判断する(ステップS32)。すなわち、アップロードされたファイルの日時(例えば、画像ファイルの撮影日時)が現在日時(実投稿日時)より10日以上過去のものであるか判断する。
【0038】
そして、実投稿日時(現在日時)と該実投稿日時に一番近いファイルの日時との間に10日以上の乖離がない場合、すなわちファイルの日時が10日以内である場合には(ステップS32のNO)、実投稿日時と該実投稿日時に一番近いファイルの日時との間に投稿があったか否かを判断する(ステップS34)。そして、実投稿日時と該実投稿日時に一番近いファイルの日時との間に投稿がなかった場合には(ステップS34のNO)、投稿忘れの可能性があるので、実投稿日時(現在日時)に一番近いファイルの日時を、記事の投稿日時に設定する(ステップS36)。
【0039】
また、実投稿日時(現在日時)と該実投稿日時に一番近いファイルの日時との間が10日以上の乖離している場合(ステップS32のYES)、あるいは、ファイルの日時が10日以内であるものの、実投稿日時と一番近いファイルの日時との間に投稿があった場合には(ステップS34のYES)、投稿忘れの可能性は低いので、不用意に投稿日時を変えずに、図6のステップS58に進む。この場合、ステップS14で、実投稿日時を投稿日時に設定しているので、記事の投稿日時は、実投稿日時となる。
【0040】
次に、投稿日時設定種類が「3」の場合、すなわち、「任意日時設定」であった場合には(ステップS24の「3」)、ユーザ操作により携帯端末20から投稿日時を入力させ(ステップS38)、該入力された日時を、記事の投稿日時に設定する(ステップS40)。その後、図6のステップS58に進む。
【0041】
また、投稿日時設定種類が「0(実投稿日時)」である場合には(ステップS24の「0」)、投稿日時を変えずに、図6のステップS58に進む。この場合、ステップS14で、実投稿日時を投稿日時に設定しているので、記事の投稿日時は、実投稿日時となる。
【0042】
そして、投稿日時設定種類が「0」、「1or2」、または「3」のいずれの場合も、アップロードされたファイルが画像ファイルであるか否かを判断する(図6のステップS58)。そして、アップロードされたファイルが画像ファイルである場合には(ステップS58のYES)、画像ファイルに(撮影場所の)位置情報が関連付けられているか否かを判断する(ステップS60)。そして、位置情報が関連付けられている場合には(ステップS60のYES)、位置情報を取り入れ、画像ファイルのファイル名を取り入れた位置情報でリネームし(ステップS62)、位置情報を基に地図情報へのリンクを投稿記事に張る(ステップS64)。その後、図4のステップS10に戻る。
【0043】
一方、画像ファイルに位置情報が関連付けられていない場合には(ステップS60のNO)、画像に顔が含まれているか否かを判断する(ステップS66)。そして、画像に顔が含まれている場合には(ステップS66のYES)、顔画像テーブル131を参照し(ステップS68)、登録されている顔であるか否かを判断する(ステップS70)。
【0044】
そして、登録されている顔であった場合には(ステップS70のYES)、該顔にリンク情報が紐付けられているか否かを判断し(ステップS72)、リンク情報がある場合には(ステップS72のYES)、該リンク情報を投稿記事に張る(ステップS74)。その後、図4のステップS10に戻る。
【0045】
一方、アップロードされたファイルが画像ファイルでない場合(ステップS58のNO)、あるいは、画像ファイルであったものの、顔が含まれていない場合(ステップS66のNO)、あるいは、画像ファイルに含まれていた顔が、登録された顔でなかった場合(ステップS70のNO)、あるいは、登録されている顔であったものの、リンク情報がなかった場合には(ステップS72のNO)、何もせず、図4のステップS10に戻る。
【0046】
一方、携帯端末20から記事が投稿されていない場合には(ステップS10のNO)、ウェブログの記事閲覧であるか否かを判断する(ステップS41)。そして、記事閲覧であった場合には(ステップS41のYES)、ユーザ操作により携帯端末20から閲覧日を選択させ(ステップS42)、選択された閲覧日を投稿日時とする投稿記事を読み出し、携帯端末20の表示部24に表示する(ステップS44)。その後、ステップS10に戻る。
【0047】
また、記事投稿でも記事閲覧でもない場合には(ステップS41のNO)、携帯端末20でその他の操作があったか否かを判断する(ステップS46)。そして、その他の操作があった場合には(ステップS46のYES)、操作に応じた処理を実行し(ステップS48)、その後、ステップS10に戻る。一方、その他の操作もなかった場合には(ステップS46のNO)、何もせずにステップS10に戻る。
【0048】
上述した実施形態によれば、投稿記事の投稿日時をアップロードされたファイルに関連付けられている日時データに連動して設定するようにしたので、正確な日時を指定することができ、設定の手間も省くことができる。
【0049】
また、上述した実施形態によれば、投稿記事の投稿日時を、実投稿日時に設定するか、あるいはファイルに関連付けられている日時に設定するかを、選択可能としたので、用途や目的に応じて適切に投稿日を選択することができる。
【0050】
また、上述した実施形態によれば、投稿記事の投稿日時として、更に実投稿日時、またはファイルに関連付けられている日時のいずれかを、所定の条件に応じて自動で設定することを、選択可能としたので、公開日時の選択がより適切に行うことができる。
【0051】
また、上述した実施形態によれば、投稿記事の投稿日時として、実投稿日時、またはファイルに関連付けられている日時のいずれかを、所定の条件に応じて自動で設定することが選択されている場合に、所定の条件として、実投稿日時とファイルの日時とが所定値以上(例えば、10日以上)乖離してない場合に、ファイルの日時を投稿日時として設定するようにしたので、例えば昨年の同じ日の画像といったように明らかに参考用にアップロードしたファイルの日時には設定されないようにできる。
【0052】
また、上述した実施形態によれば、所定値を設定可能としたので、参考用のファイルとするか否かの判別する日数時間をユーザの目的や用途に応じて任意に設定することができる。
【0053】
また、上述した実施形態によれば、投稿記事の投稿日時として、実投稿日時、またはファイルに関連付けられている日時のいずれかを、所定の条件に応じて自動で設定することが選択されている場合に、所定の条件として、実投稿日時とファイルの日時との間に投稿が行われていない場合に、ファイルの日時を投稿日時に設定するようにしたので、実投稿日時とファイルの日時との間に投稿が行われていれば、投稿忘れの可能性は低いので、不用意に投稿日時を設定しないようにできる。
【0054】
また、上述した実施形態によれば、投稿記事の投稿日時として、更に任意の日時を設定することを、選択可能としたので、所望する投稿日時を設定することができる。
【0055】
また、上述した実施形態によれば、複数のファイルが同時にアップロードされた場合は、実投稿日時に一番近い日時を、投稿記事の投稿日時として設定するようにしたので、複数のファイルをアップロードした場合も適切に投稿日時を設定することができる。
【0056】
また、上述した実施形態によれば、ファイルとして画像ファイルを用いたので、絵日記のような使い方ができる。
【0057】
また、上述した実施形態によれば、画像ファイルに関連付けられている位置データを該画像ファイルのファイル名に取り入れることで、どこへ行ったのかといったことを手動で入力する手間が省ける。
【0058】
また、上述した実施形態によれば、画像ファイルに関連付けられている位置データを元に地図データへのリンクを張るようにしたので、地図データへのリンクを自動的に張ることができる。
【0059】
また、上述した実施形態によれば、画像ファイルに予め登録されている顔が認識された場合には、該認識された顔画像に関連するウェブページにリンクを張るようにしたので、画像に含まれる人物に関連するウェブサイトに自動的にリンクを張ることができる。
【0060】
また、上述した実施形態によれば、ウェブログへの投稿記事の投稿日時の定期性を算出し、ウェブログへの投稿記事の投稿毎に算出された定期性に基づいて、所定の範囲内の乖離であった場合に、該投稿記事の投稿日時を適切に設定するようにしたので、定期的に投稿している場合に、たまたま投稿日時がずれたとしても自動的に適切な公開日時に設定することができる。
【0061】
また、上述した実施形態によれば、定期性が略毎日1回の場合に、実投稿日時の前日に投稿がなく、かつ実投稿日時が所定の深夜時間帯である場合に、投稿記事の投稿日を実投稿日の前日の所定時刻に設定するようにしたので、日記用途であれば日時を意識せずに投稿でき、後から見たときに1日1記事とすることができる。
【0062】
以上、この発明のいくつかの実施形態について説明したが、この発明は、これらに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下に、本願出願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
【0063】
(付記1)
付記1に記載の発明は、ウェブログの投稿記事に追加してファイルのアップロードが可能なサーバ装置であって、前記投稿記事の投稿日時を、前記アップロードされたファイルに関連付けられている日時に連動して設定する日時設定手段を備えることを特徴とするサーバ装置である。
【0064】
(付記2)
付記2に記載の発明は、前記投稿記事の投稿日時として、実投稿日時に設定するか、あるいは前記ファイルに関連付けられている日時に設定するかを、選択可能とする選択手段を更に備えることを特徴とする付記1に記載のサーバ装置である。
【0065】
(付記3)
付記3に記載の発明は、前記選択手段は、前記投稿記事の投稿日時として、更に、実投稿日時、あるいは前記ファイルに関連付けられている日時のいずれかを、所定の条件に応じて自動で設定することを、選択可能とすることを特徴とする付記2に記載のサーバ装置である。
【0066】
(付記4)
付記4に記載の発明は、前記日時設定手段は、前記選択手段により、前記投稿記事の投稿日時として、前記実投稿日時、あるいは前記ファイルに関連付けられている日時のいずれかを、所定の条件に応じて自動で設定することが選択されている場合であって、前記所定の条件として、前記実投稿日時と前記ファイルの日時とが所定値以上乖離してない場合に、前記ファイルの日時を前記投稿記事の投稿日時として設定することを特徴とする付記3に記載のサーバ装置である。
【0067】
(付記5)
付記5に記載の発明は、前記所定値を設定可能とする設定手段を更に備えることを特徴とする付記4に記載のサーバ装置である。
【0068】
(付記6)
付記6に記載の発明は、前記日時設定手段は、前記選択手段により、前記投稿記事の投稿日時として、前記実投稿日時、あるいは前記ファイルに関連付けられている日時のいずれかを、所定の条件に応じて自動で設定することが選択されている場合であって、前記所定の条件として、前記実投稿日時と前記ファイルの日時との間に投稿が行われていない場合に、前記ファイルの日時を、前記投稿記事の投稿日時として設定することを特徴とする付記3または4に記載のサーバ装置である。
【0069】
(付記7)
付記7に記載の発明は、前記選択手段は、前記投稿記事の投稿日時として、更に、任意の日時を設定することを、選択可能とすることを特徴とする付記2に記載のサーバ装置である。
【0070】
(付記8)
付記8に記載の発明は、前記日時設定手段は、複数のファイルが同時にアップロードされた場合には、前記複数のファイルの各々に関連づけられている日時のうち、前記実投稿日時に一番近い日時を、前記投稿記事の投稿日時として設定することを特徴とする付記1に記載のサーバ装置である。
【0071】
(付記9)
付記9に記載の発明は、前記ファイルは、画像ファイルであることを特徴とする付記1乃至8のいずれかに記載のサーバ装置である。
【0072】
(付記10)
付記10に記載の発明は、前記画像ファイルに関連付けられている位置データを、該画像ファイルのファイル名に取り入れることを特徴とする付記9に記載のサーバ装置である。
【0073】
(付記11)
付記11に記載の発明は、前記画像ファイルに関連付けられている位置データに基づいて、地図データへのリンクを張ることを特徴とする付記9に記載のサーバ装置である。
【0074】
(付記12)
付記12に記載の発明は、前記画像ファイルに含まれる顔認識手段を更に備え、前記顔認識手段により前記画像ファイルに予め登録されている顔が認識された場合には、該認識された顔画像に関連するウェブページにリンクを張ることを特徴とする付記9に記載のサーバ装置である。
【0075】
(付記13)
付記13に記載の発明は、ウェブログへの投稿記事の投稿日時の定期性を算出する算出手段と、前記ウェブログへの投稿記事の投稿毎に前記算出手段により算出された定期性に対して、実投稿日時が所定値以上乖離しているか否かを判別する判別手段と、前記判別手段により前記算出された定期性からの乖離が所定の範囲内と判別された場合に、該投稿記事の投稿日時を、所定の日時に設定する日時設定手段とを備えることを特徴とするサーバ装置である。
【0076】
(付記14)
付記14に記載の発明は、前記算出手段により算出された前記定期性が略毎日1回の場合であって、前記判別手段は、前記実投稿日の前日に投稿がなく、かつ前記実投稿日時が所定の深夜時間帯である場合に所定の範囲内の乖離と判別し、前記日時設定手段は、前記投稿記事の投稿日を、前記実投稿日の前日の所定時刻に設定することを特徴とする付記13に記載のサーバ装置である。
【0077】
(付記15)
付記15に記載の発明は、前記ウェブログは、時間軸で整理、分類された情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された情報をインターネットを介して閲覧可能にする閲覧手段と、インターネットを介して任意の日時に投稿された投稿記事を、その投稿日時により整理、分類して前記記憶手段に追加して記憶させる投稿手段とにより管理されることを特徴とする付記1乃至14のいずれかに記載のサーバ装置である。
【0078】
(付記16)
付記16に記載の発明は、ウェブログの投稿記事を投稿する携帯端末と、該携帯端末から投稿されるウェブログの投稿記事を、投稿日時に関連付けて管理するサーバ装置とからなるウェブログ投稿システムであって、前記携帯端末は、前記投稿記事を前記サーバ装置に投稿するとともに、該投稿記事に関連するファイルを追加してアップロードする通信手段を備え、前記サーバ装置は、前記携帯端末から投稿される投稿記事の投稿日時を、前記携帯端末からアップロードされた前記ファイルに関連付けられている日時に連動して設定する日時設定手段を備えることを特徴とするウェブログ投稿システムである。
【0079】
(付記17)
付記17に記載の発明は、携帯端末から投稿されるウェブログの投稿記事を、サーバ装置によって投稿日時に関連付けて管理するウェブログ投稿方法であって、前記携帯端末から前記サーバ装置に対して、前記投稿記事を投稿するとともに、該投稿記事に関連するファイルを追加してアップロードするステップと、前記サーバ装置が、前記携帯端末から投稿される投稿記事の投稿日時を、前記携帯端末からアップロードされた前記ファイルに関連付けられている日時に連動して設定するステップとを含むことを特徴とするウェブログ投稿方法である。
【0080】
(付記18)
付記18に記載の発明は、ウェブログの投稿記事を投稿する携帯端末と、該携帯端末から投稿されるウェブログの投稿記事を、投稿日時に関連付けて管理するサーバ装置とからなるウェブログ投稿システムであって、前記携帯端末は、前記投稿記事を前記サーバ装置に投稿する通信手段を備え、前記サーバ装置は、前記携帯端末からのウェブログへの投稿記事の投稿日時の定期性を算出する算出手段と、前記ウェブログへの投稿記事の投稿毎に前記算出手段により算出された定期性に対して、前記携帯端末による実投稿日時が所定値以上乖離しているか否かを判別する判別手段と、前記判別手段により前記算出された定期性からの乖離が所定の範囲内と判別された場合に、該投稿記事の投稿日時を、所定の日時に設定する日時設定手段とを備えることを特徴とするウェブログ投稿システムである。
【0081】
(付記19)
付記19に記載の発明は、携帯端末から投稿されるウェブログの投稿記事を、サーバ装置によって投稿日時に関連付けて管理するウェブログ投稿方法であって、前記携帯端末から前記サーバ装置に対して、前記投稿記事を投稿するステップと、前記サーバ装置が、前記携帯端末からのウェブログへの投稿記事の投稿日時の定期性を算出するステップと、前記ウェブログへの投稿記事の投稿毎に算出された定期性に対して、前記携帯端末による実投稿日時が所定値以上乖離しているか否かを判別するステップと、前記算出された定期性からの乖離が所定の範囲内と判別された場合に、前記投稿記事の投稿日時を、所定の日時に設定するステップとを含むことを特徴とするウェブログ投稿方法である。
【符号の説明】
【0082】
10 ウェブログサーバ
11 操作部
12 電源部
13 記憶部
131 顔画像テーブル
14 通信部
15 制御部
20 携帯端末
21 操作部
22 電源部
23 撮像部
24 表示部
25 記憶部
26 通信部
27 制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6