特許第6120085号(P6120085)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6120085情報処理装置、情報処理システム、及び情報処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6120085
(24)【登録日】2017年4月7日
(45)【発行日】2017年4月26日
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理システム、及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   H04M 3/493 20060101AFI20170417BHJP
   H04M 1/00 20060101ALI20170417BHJP
【FI】
   H04M3/493
   H04M1/00 V
【請求項の数】5
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2013-239440(P2013-239440)
(22)【出願日】2013年11月20日
(65)【公開番号】特開2015-100050(P2015-100050A)
(43)【公開日】2015年5月28日
【審査請求日】2014年7月18日
【審判番号】不服2016-6763(P2016-6763/J1)
【審判請求日】2016年5月9日
(73)【特許権者】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】ヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090033
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 博司
(74)【代理人】
【識別番号】100093045
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 良男
(72)【発明者】
【氏名】西岡 和俊
【合議体】
【審判長】 大塚 良平
【審判官】 山中 実
【審判官】 林 毅
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−77150(JP,A)
【文献】 特開2013−85185(JP,A)
【文献】 特開2006−252405(JP,A)
【文献】 特開2008−9783(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M 3/493 , H04M 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電話帳データを各々保有する複数の携帯端末と通信ネットワークを介して接続され、SNSを提供する情報処理装置であって、
前記SNSの会員登録を行っていないユーザからの前記電話帳データの復元申請を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された復元申請に基づいて当該復元申請を行ったユーザに前記SNSの会員登録を要求し、当該復元申請を行ったユーザが前記SNSの会員登録を行った場合に、前記SNSの会員登録を行った別のユーザのうち、前記復元申請を行ったユーザと繋がりのあるユーザを検索する検索手段と、
前記検索手段により検索された前記繋がりのあるユーザのみの前記携帯端末の電話番号を含む電話帳データを作成する作成手段と、
前記作成手段により作成された電話帳データを、前記復元申請を行ったユーザの前記携帯端末へと送信する送信手段と、
前記SNSの会員登録を行ったユーザの前記携帯端末が保有する前記電話帳データを記憶する電話帳データ記憶手段と、
を備え、
前記復元申請には、当該復元申請を行うユーザの前記携帯端末の電話番号が含まれ、
前記検索手段は、前記電話帳データ記憶手段に記憶された電話帳データを参照して、前記復元申請を行ったユーザの前記携帯端末の電話番号を含む前記電話帳データを保有するユーザを、前記繋がりのあるユーザとして検索することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記送信手段は、前記検索手段により検索された前記繋がりのあるユーザに対して、自身の前記携帯端末の電話番号を含む前記電話帳データを、前記復元申請を行ったユーザの前記携帯端末へと送信することに同意するか否かを確認する同意確認情報を送信し、
前記受信手段は、前記送信手段により同意確認情報を送信されたユーザからの返答を受信し、
前記作成手段は、前記受信手段により受信された返答を参照して、同意した前記繋がりのあるユーザの前記携帯端末の電話番号を含む前記電話帳データを作成することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記送信手段により同意確認情報を送信してから所定時間が経過したか否かを判定する判定手段を更に備え、
前記作成手段は、前記判定手段により所定時間が経過したと判定された場合に、前記受信手段により返答を受信していない前記繋がりのあるユーザは、同意していないと見做すことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
電話帳データを各々保有する複数の携帯端末と、前記複数の携帯端末と通信ネットワークを介して接続され、SNSを提供する情報処理装置と、を備える情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
前記SNSの会員登録を行っていないユーザからの前記電話帳データの復元申請を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された復元申請に基づいて当該復元申請を行ったユーザに前記SNSの会員登録を要求し、当該復元申請を行ったユーザが前記SNSの会員登録を行った場合に、前記SNSの会員登録を行った別のユーザのうち、前記復元申請を行ったユーザと繋がりのあるユーザを検索する検索手段と、
前記検索手段により検索された前記繋がりのあるユーザのみの前記携帯端末の電話番号を含む電話帳データを作成する作成手段と、
前記作成手段により作成された電話帳データを、前記復元申請を行ったユーザの前記携帯端末へと送信する送信手段と、
前記SNSの会員登録を行ったユーザの前記携帯端末が保有する前記電話帳データを記憶する電話帳データ記憶手段と、
を備え、
前記復元申請には、当該復元申請を行うユーザの前記携帯端末の電話番号が含まれ、
前記検索手段は、前記電話帳データ記憶手段に記憶された電話帳データを参照して、前記復元申請を行ったユーザの前記携帯端末の電話番号を含む前記電話帳データを保有するユーザを、前記繋がりのあるユーザとして検索することを特徴とする情報処理システム。
【請求項5】
電話帳データを各々保有する複数の携帯端末と通信ネットワークを介して接続され、SNSを提供する情報処理装置の情報処理方法であって、
前記SNSの会員登録を行っていないユーザからの前記電話帳データの復元申請を受信する受信手段により受信された復元申請に基づいて当該復元申請を行ったユーザに前記SNSの会員登録を要求し、当該復元申請を行ったユーザが前記SNSの会員登録を行った場合に、前記SNSの会員登録を行った別のユーザのうち、前記復元申請を行ったユーザと繋がりのあるユーザを検索するステップと、
前記検索された前記繋がりのあるユーザのみの前記携帯端末の電話番号を含む電話帳データを作成するステップと、
前記作成された電話帳データを、前記復元申請を行ったユーザの前記携帯端末へと送信手段により送信させるステップと、
を有し、
前記復元申請には、当該復元申請を行うユーザの前記携帯端末の電話番号が含まれ、
前記検索するステップでは、前記SNSの会員登録を行ったユーザの前記携帯端末が保有する前記電話帳データを記憶する電話帳データ記憶手段に記憶された電話帳データを参照して、前記復元申請を行ったユーザの前記携帯端末の電話番号を含む前記電話帳データを保有するユーザを、前記繋がりのあるユーザとして検索することを特徴とする情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理システム、及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、スマートフォンやタブレットなどに代表されるスマートデバイスが急速に普及している。スマートデバイスに代表される携帯端末や通信サービスの普及に伴い、SNS(social networking service)では、様々な応用サービスが提供されている(例えば、特許文献1参照)。
一般に、上記の携帯端末は、電話帳機能を有している。この電話帳機能は、携帯端末内のメモリによって実現される電話帳データベースに、電話帳データとして、電話番号、メールアドレス、住所などを登録相手の氏名と対応付けて登録しておく機能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2011/114634号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、携帯端末が保有する電話帳データを故障等の理由で喪失した場合、電話帳データの復元には手間と時間が掛かるという問題がある。また、電話帳データを復元できない場合、携帯端末にしか電話番号を登録していない相手と通信する機会が失われるという不利益が大きい。
【0005】
本発明は、電話帳データを容易に復元可能な情報処理装置、情報処理システム、及び情報処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、
電話帳データを各々保有する複数の携帯端末と通信ネットワークを介して接続され、SNSを提供する情報処理装置であって、
前記SNSの会員登録を行っていないユーザからの前記電話帳データの復元申請を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された復元申請に基づいて当該復元申請を行ったユーザに前記SNSの会員登録を要求し、当該復元申請を行ったユーザが前記SNSの会員登録を行った場合に、前記SNSの会員登録を行った別のユーザのうち、前記復元申請を行ったユーザと繋がりのあるユーザを検索する検索手段と、
前記検索手段により検索された前記繋がりのあるユーザのみの前記携帯端末の電話番号を含む電話帳データを作成する作成手段と、
前記作成手段により作成された電話帳データを、前記復元申請を行ったユーザの前記携帯端末へと送信する送信手段と、
前記SNSの会員登録を行ったユーザの前記携帯端末が保有する前記電話帳データを記憶する電話帳データ記憶手段と、
を備え、
前記復元申請には、当該復元申請を行うユーザの前記携帯端末の電話番号が含まれ、
前記検索手段は、前記電話帳データ記憶手段に記憶された電話帳データを参照して、前記復元申請を行ったユーザの前記携帯端末の電話番号を含む前記電話帳データを保有するユーザを、前記繋がりのあるユーザとして検索することを特徴とする。
【0009】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の情報処理装置において、
前記送信手段は、前記検索手段により検索された前記繋がりのあるユーザに対して、自身の前記携帯端末の電話番号を含む前記電話帳データを、前記復元申請を行ったユーザの前記携帯端末へと送信することに同意するか否かを確認する同意確認情報を送信し、
前記受信手段は、前記送信手段により同意確認情報を送信されたユーザからの返答を受信し、
前記作成手段は、前記受信手段により受信された返答を参照して、同意した前記繋がりのあるユーザの前記携帯端末の電話番号を含む前記電話帳データを作成することを特徴とする。
【0010】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の情報処理装置において、
前記送信手段により同意確認情報を送信してから所定時間が経過したか否かを判定する判定手段を更に備え、
前記作成手段は、前記判定手段により所定時間が経過したと判定された場合に、前記受信手段により返答を受信していない前記繋がりのあるユーザは、同意していないと見做すことを特徴とする。
【0011】
請求項4に記載の発明は、
電話帳データを各々保有する複数の携帯端末と、前記複数の携帯端末と通信ネットワークを介して接続され、SNSを提供する情報処理装置と、を備える情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
前記SNSの会員登録を行っていないユーザからの前記電話帳データの復元申請を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された復元申請に基づいて当該復元申請を行ったユーザに前記SNSの会員登録を要求し、当該復元申請を行ったユーザが前記SNSの会員登録を行った場合に、前記SNSの会員登録を行った別のユーザのうち、前記復元申請を行ったユーザと繋がりのあるユーザを検索する検索手段と、
前記検索手段により検索された前記繋がりのあるユーザのみの前記携帯端末の電話番号を含む電話帳データを作成する作成手段と、
前記作成手段により作成された電話帳データを、前記復元申請を行ったユーザの前記携帯端末へと送信する送信手段と、
前記SNSの会員登録を行ったユーザの前記携帯端末が保有する前記電話帳データを記憶する電話帳データ記憶手段と、
を備え、
前記復元申請には、当該復元申請を行うユーザの前記携帯端末の電話番号が含まれ、
前記検索手段は、前記電話帳データ記憶手段に記憶された電話帳データを参照して、前記復元申請を行ったユーザの前記携帯端末の電話番号を含む前記電話帳データを保有するユーザを、前記繋がりのあるユーザとして検索することを特徴とする。
【0012】
請求項5に記載の発明は、
電話帳データを各々保有する複数の携帯端末と通信ネットワークを介して接続され、SNSを提供する情報処理装置の情報処理方法であって、
前記SNSの会員登録を行っていないユーザからの前記電話帳データの復元申請を受信する受信手段により受信された復元申請に基づいて当該復元申請を行ったユーザに前記SNSの会員登録を要求し、当該復元申請を行ったユーザが前記SNSの会員登録を行った場合に、前記SNSの会員登録を行った別のユーザのうち、前記復元申請を行ったユーザと繋がりのあるユーザを検索するステップと、
前記検索された前記繋がりのあるユーザのみの前記携帯端末の電話番号を含む電話帳データを作成するステップと、
前記作成された電話帳データを、前記復元申請を行ったユーザの前記携帯端末へと送信手段により送信させるステップと、
を有し、
前記復元申請には、当該復元申請を行うユーザの前記携帯端末の電話番号が含まれ、
前記検索するステップでは、前記SNSの会員登録を行ったユーザの前記携帯端末が保有する前記電話帳データを記憶する電話帳データ記憶手段に記憶された電話帳データを参照して、前記復元申請を行ったユーザの前記携帯端末の電話番号を含む前記電話帳データを保有するユーザを、前記繋がりのあるユーザとして検索することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、電話帳データを容易に復元することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本実施形態に係る電話帳復元システムの構成を示す図である。
図2】本実施形態に係るサーバ装置の構成を示す図である。
図3】本実施形態に係るサーバ装置の動作を示すフローチャートである。
図4】本実施形態に係るサーバ装置が提供するSNSと携帯端末のユーザとの関係を示す図である。
図5】変形例1に係るサーバ装置の構成を示す図である。
図6】変形例1に係るサーバ装置の動作を示すフローチャートである。
図7】変形例1に係るサーバ装置が提供するSNSと携帯端末のユーザとの関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0016】
[1.構成の説明]
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態である電話帳復元システムを詳細に説明する。
【0017】
[1−1.システム構成の説明]
まず、本実施形態に係る電話帳復元システム100の構成について説明する。
電話帳復元システム(情報処理装置システム)100は、図1に示すように、サーバ装置(情報処理装置)1と、複数の基地局2と、複数の携帯端末3と、を備えて構成されている。この電話帳復元システム100において、サーバ装置1と基地局2とは、通信ネットワークNにより互いに通信可能に接続されている。通信ネットワークNは、具体的には、インターネットや電気通信事業者等の電話回線網や携帯電話通信網等である。
【0018】
サーバ装置1は、例えば、PC、WS(Work Station)等の情報機器であり、携帯端末3からのアクセスに応じて、所定の動作を行う。ここで、サーバ装置1は、SNSの運営企業がSNS4(図4参照)を提供するために保有するサーバ装置である。
【0019】
基地局2は、携帯電話通信網などにおける無線基地局であり、携帯端末3と通信ネットワークNとの間のデータ通信を中継する。このため、電話帳復元システム100では、サーバ装置1と携帯端末3とが、互いに通信可能に接続されている。
【0020】
携帯端末3は、スマートフォンやタブレットなどのスマートデバイス、携帯電話機等の各ユーザが所持して使用する携帯型端末機器である。また、携帯端末3は、通信ネットワークN(具体的には、携帯端末の通信回線や無線LAN(Local Area Network)等)を用いて、サーバ装置1との間で相互に通信を行う。
【0021】
[1−2.サーバ装置の構成の説明]
次に、サーバ装置1の構成について、詳細に説明する。
サーバ装置1は、図2に示すように、制御部11と、操作部12と、表示部13と、記憶部14と、通信部15と、を備えて構成されている。
制御部11は、サーバ装置1の動作を中央制御する。具体的には、制御部11は、CPU、ROM、RAMなどを備えて構成され、RAMの作業領域に展開されたROMや記憶部14に記憶されたプログラムデータとCPUとの協働により、サーバ装置1の各部を統括制御する。
【0022】
操作部12は、例えば、文字入力キー、数字入力キー、その他各種機能に対応付けられたキーなどを有するキーボード、マウス等のポインティングデバイスなどを備え、ユーザからの操作入力を受け付けて、操作入力に応じた操作信号を制御部11へと出力する。
【0023】
表示部13は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)などのディスプレイを備え、制御部11から出力された表示制御信号に基づいた画像を表示画面に表示する。
【0024】
記憶部14は、例えば、HDD(Hard disk drive)、半導体メモリなどにより構成され、プログラムデータや各種設定データ等のデータを制御部11から読み書き可能に記憶する。また、記憶部14は、サーバ装置1が提供するSNS4に登録した各ユーザの携帯端末3の電話番号を記憶する。
また、記憶部14は、SNS4に登録したユーザの繋がり情報を蓄積する繋がり情報データベース141を記憶する。ここで、繋がり情報とは、SNS4上の繋がりを示す情報のことであり、この繋がり情報を参照することで、SNS4に登録した各ユーザの友達関係、即ち、友達登録が済んだ相手を特定することができるようになっている。
即ち、記憶部14は、SNS4上の繋がりを示す繋がり情報を記憶する繋がり情報記憶手段として機能する。
【0025】
通信部15は、通信用IC(Integrated Circuit)及び通信コネクタなどを有する通信インターフェイスであり、制御部11の制御の下、所定の通信プロトコルを用いて通信ネットワークNを介したデータ通信を行う。例えば、通信部15は、電話帳データを紛失したユーザの携帯端末3から送られてきた復元申請を受信したり、復元申請に応じて作成した電話帳データをユーザの携帯端末3へと送信したりする。
即ち、通信部15は、電話帳データの復元申請を受信する受信手段として機能する。また、通信部15は、作成された電話帳データを、復元申請を行ったユーザの携帯端末3へと送信する送信手段として機能する。
【0026】
[1−3.携帯端末の構成の説明]
次に、携帯端末3の構成について、簡潔に説明する。
携帯端末3は、特に図示はしないが、制御部、操作部、表示部、記憶部、通信部を備えて構成されている。
制御部は、CPU、ROM、RAMなどを備えて構成され、RAMの作業領域に展開されたROMや記憶部に記憶されたプログラムデータとCPUとの協働により、携帯端末3の各部を統括制御する。
【0027】
操作部は、例えば、各種機能に対応付けられたキーなどを有するキー入力部を備え、ユーザからの操作入力を受け付けて、操作入力に応じた操作信号を制御部へと出力する。なお、操作部は、例えば、スマートフォンのように、表示部と一体的に形成されたタッチパネルなどであってもよい。
表示部は、例えば、LCD、有機EL(Electro Luminescence)素子を用いたFPD(Flat Panel Display)などのディスプレイを備え、制御部から出力された表示制御信号に基づいた画像を表示画面に表示する。
【0028】
記憶部は、例えば、HDD、半導体メモリなどにより構成され、プログラムデータや各種設定データ等のデータを制御部から読み書き可能に記憶する。また、記憶部は、電話帳データを記憶する。電話帳データは、従来公知のものを用いてよく、例えば、登録相手の氏名と、電話番号、メールアドレス、住所を対応付けたものである。
【0029】
通信部は、アンテナや通信回路を備え、制御部による制御の下で外部機器との間の無線通信を行う。具体的には、通信部は、基地局2で中継されることで、通信ネットワークNを介してデータ通信を行う。例えば、通信部は、電話帳データの復元申請をサーバ装置1へと送信したり、復元申請に応じて電話帳データを作成したサーバ装置1から送られてきた電話帳データを受信したりする。
【0030】
[2.動作の説明]
次に、本実施形態に係る電話帳復元システム100におけるサーバ装置1の具体的な動作について、図3のフローチャートを参照して説明する。
なお、図4に示すように、以下の説明において登場するユーザA、ユーザB、ユーザC、及びユーザDは、いずれもSNS4の会員である。図4において、各ユーザ間を繋ぐ直線Lは、互いに友達登録が済んでいる関係であることを示している。即ち、図4においては、ユーザA、ユーザB、及びユーザCは、互いに友達登録済みの関係であるが、ユーザDは、ユーザA、ユーザB、及びユーザCのいずれとも友達登録が済んでいないことが示されている。本実施形態では、SNS4の会員であるユーザAが、自身の携帯端末3に記憶されていた電話帳データを紛失した場合を例示して、説明する。
【0031】
まず、サーバ装置1の制御部11は、電話帳データを紛失したユーザAから送られてくる電話帳データの復元申請を受け付ける(ステップS1)。具体的には、まず、ユーザAが、自身の携帯端末3からSNS4にログインし、電話帳データの復元申請を行う。次いで、サーバ装置1の通信部15が、ユーザAの携帯端末3から送られてきた復元申請を受信する。次いで、制御部11は、通信部15が受信した復元申請を受け付ける。
【0032】
次に、制御部11は、ユーザAの繋がり情報を検索する(ステップS2)。具体的には、制御部11は、記憶部14に記憶された繋がり情報データベース141を参照して、ステップS1で復元申請を受け付けたユーザAの繋がり情報を検索する。ここでは、ユーザAの繋がり情報として、ユーザAと繋がりのあるユーザB及びユーザCが検索される。
即ち、制御部11は、通信部15により受信された復元申請に基づいて、復元申請を行ったユーザと繋がりのあるユーザを検索する検索手段として機能する。また、制御部11は、検索手段として、記憶部14に記憶された繋がり情報に基づいて、繋がりのあるユーザを検索する。
【0033】
次に、制御部11は、ユーザAの電話帳データを作成する(ステップS3)。具体的には、制御部11は、ステップS2で検索されたユーザAの繋がり情報に基づいて、ユーザB及びユーザCの携帯端末3の電話番号を記憶部14から読み出し、ユーザB及びユーザCの携帯端末3の電話番号を含む電話帳データを作成する。ステップS3で作成される電話帳データは、携帯端末3のキャリア毎に対応させたものであってもよい。なお、ステップS3で作成される電話帳データには、ユーザAとSNS4上で繋がりのないユーザDの携帯端末3の電話番号は含まれない。
即ち、制御部11は、ステップS2で検索された繋がりのあるユーザの携帯端末3の電話番号を含む電話帳データを作成する作成手段として機能する。
【0034】
次に、制御部11は、ステップS3で作成した電話帳データを、通信部15によりユーザAの携帯端末3へと送信させる(ステップS4)。
以上により、ユーザAは、SNS4上で繋がりのあるユーザB及びユーザCの携帯端末3の電話番号を含む電話帳データを復元することができる。
【0035】
以上のように、本実施形態に係る電話帳復元システム100におけるサーバ装置1は、電話帳データの復元申請を受信する受信手段(通信部15)と、通信部15により受信された復元申請に基づいて、復元申請を行ったユーザと繋がりのあるユーザを検索する検索手段(制御部11)と、検索手段により検索された繋がりのあるユーザの携帯端末3の電話番号を含む電話帳データを作成する作成手段(制御部11)と、作成手段により作成された電話帳データを、復元申請を行ったユーザの携帯端末3へと送信する送信手段(通信部15)と、を備える。
従って、本実施形態に係るサーバ装置1によれば、電話帳データの復元申請を行うユーザと繋がりのあるユーザの情報を利用して電話帳データを作成することができるので、電話帳データを容易に復元することができる。
【0036】
また、本実施形態に係るサーバ装置1は、SNS4上の繋がりを示す繋がり情報を記憶する繋がり情報記憶手段(記憶部14)を更に備え、検索手段は、記憶部14に記憶された繋がり情報に基づいて、繋がりのあるユーザを検索する。
従って、本実施形態に係るサーバ装置1によれば、復元申請を行ったユーザと繋がりのあるユーザを容易に検索することができるので、電話帳データを効率よく且つ容易に復元することができる。
【0037】
以上、本発明に係る実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
【0038】
(変形例1)
例えば、図5図7に示す変形例1では、実施形態と比べ、サーバ装置1Aの記憶部14Aの構成(図5参照)、及び電話帳データを紛失したユーザAがSNS4の非会員である点(図7参照)が異なっている。なお、説明の簡略化のため、実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
具体的には、変形例1に係るサーバ装置1Aの記憶部14Aは、図5に示すように、更に、SNS4に会員登録した各ユーザの携帯端末3が保有する電話帳データを蓄積する電話帳データベース142を記憶する。変形例1において、各ユーザの電話帳データは、SNS4への会員登録時に通信部15を介して取得され、電話帳データベース142に蓄積される。
即ち、記憶部14は、会員登録を行ったユーザの携帯端末3が保有する電話帳データを記憶する電話帳データ記憶手段として機能する。
【0039】
次に、変形例1に係る電話帳復元システム100におけるサーバ装置1Aの具体的な動作について、図6のフローチャートを参照して説明する。
なお、図7に示すように、ユーザAは、SNS4の非会員であり、ユーザB、ユーザC、及びユーザDは、いずれもSNS4の会員である。変形例1では、SNS4の非会員であるユーザAが、自身の携帯端末3に記憶されていた電話帳データを紛失した場合を例示して、説明する。
また、変形例1において、ユーザB及びユーザCは、自身の携帯端末3にユーザAの携帯端末3の電話番号を登録しているが、ユーザDは、自身の携帯端末3にユーザAの携帯端末3の電話番号を登録していないものとする。即ち、変形例1では、ユーザB及びユーザCがSNS4への会員登録を行った際に、ユーザAの携帯端末3の電話番号を含むそれぞれの電話帳データが、電話帳データベース142に蓄積されている。
【0040】
まず、サーバ装置1Aの制御部11は、電話帳データを紛失したユーザAから送られてくる電話帳データの復元申請を受け付ける(ステップS11)。具体的には、まず、ユーザAが、自身の携帯端末3からSNS4を提供するサーバ装置1Aへと電話帳データの復元申請を行う。ここで、復元申請には、復元申請を行うユーザの携帯端末3の電話番号が含まれる。例えば、ユーザAは、自身の携帯端末3からSNS4のウェブサイトへとアクセスし、復元申請用の所定のフォーマットに自身の情報を入力することで、復元申請を行う。所定のフォーマットは、少なくともユーザAの携帯端末3の電話番号を入力させるものであればよく、電話番号以外に氏名や住所等を入力させるものであってもよい。次いで、サーバ装置1Aの通信部15が、ユーザAの携帯端末3から送られてきた復元申請を受信する。次いで、制御部11は、通信部15が受信した復元申請を受け付ける。
【0041】
次に、制御部11は、ユーザAの携帯端末3の電話番号を保有しているユーザを検索する(ステップS12)。具体的には、制御部11は、記憶部14Aに記憶された電話帳データベース142を参照して、ステップS11で復元申請を受け付けたユーザAの携帯端末3の電話番号を含む電話帳データを保有しているユーザを検索する。ここでは、ユーザAの携帯端末3の電話番号を含む電話帳データを保有しているユーザとして、ユーザB及びユーザCが検索される。
即ち、制御部11は、検索手段として、記憶部14Aに記憶された電話帳データを参照して、復元申請を行ったユーザの携帯端末3の電話番号を含む電話帳データを保有するユーザを検索する。
【0042】
次に、制御部11は、検索されたユーザに対して同意確認情報を送信させる(ステップS13)。具体的には、制御部11は、ステップS12で検索されたユーザ(ユーザB及びユーザC)の携帯端末3に対して、自身の携帯端末3の電話番号を含む電話帳データを、復元申請を行ったユーザAの携帯端末3へと送信することに同意するか否かを確認する同意確認情報を通信部15により送信させる。例えば、制御部11は、同意確認情報として、「ユーザAさんから電話帳の復元申請が届いています。あなたの電話番号をユーザAさんにお伝えしてもよろしいですか?」等の文言、及び文言に対する返答として「同意する」「同意しない」を選択可能な画面を、ユーザB及びユーザCの携帯端末3の表示部に表示させるための情報を送信する。
即ち、通信部15は、送信手段として、ステップS12で検索された繋がりのあるユーザに対して、自身の携帯端末3の電話番号を含む電話帳データを、復元申請を行ったユーザの携帯端末3へと送信することに同意するか否かを確認する同意確認情報を送信する。
【0043】
次に、制御部11は、同意確認情報を送信されたユーザからの返答が受信されたか否かを判定する(ステップS14)。具体的には、制御部11は、ステップS13で同意確認情報を送信されたユーザB及びユーザCの携帯端末3から、同意する又は同意しないという返答が受信されたか否かを判定する。
即ち、通信部15は、受信手段として、ステップS13で同意確認情報を送信されたユーザからの返答を受信する。
ユーザからの返答が受信されたと判定した場合(ステップS14:YES)は、ステップS16へと移行する。一方、ユーザからの返答が受信されていないと判定した場合(ステップS14:NO)は、次のステップS15へと移行する。
【0044】
次に、制御部11は、ステップS13で同意確認情報を送信してから所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS15)。ここで、所定時間とは、通常であれば返答可能であろうと判断できる時間(例えば、2,3日程度)のことである。
即ち、制御部11は、ステップS13で同意確認情報を送信してから所定時間が経過したか否かを判定する判定手段として機能する。
所定時間が経過したと判定した場合(ステップS15:YES)は、通信部15により返答を受信していないユーザからは同意を得られなかったと見做して、次のステップS16へと移行する。一方、所定時間が経過していないと判定した場合(ステップS15:NO)は、ステップS14へと移行し、再度ユーザB及びユーザCからの返答を受け付けたか否かを判定する。
なお、ステップS14及びステップS15における判断は、ユーザAの携帯端末3の電話番号を保有するユーザ毎に個別に行われる。
【0045】
次に、制御部11は、ユーザAの電話帳データを作成する(ステップS16)。具体的には、制御部11は、ステップS14で受信された返答内容やステップS15における「同意なし」との判断に基づいて、同意を得られたユーザの携帯端末3の電話番号を含む電話帳データを作成する。例えば、ユーザBから「同意する」との返答があり、ユーザCから所定時間以内に返答が得られなかった場合は、ユーザBの携帯端末3の電話番号のみを含む電話帳データを作成する。
即ち、制御部11は、作成手段として、ステップS14で受信された返答を参照して、同意した繋がりのあるユーザの携帯端末3の電話番号を含む電話帳データを作成する。また、制御部11は、作成手段として、ステップS15で所定時間が経過したと判定された場合に、受信手段により返答を受信していない繋がりのあるユーザは、同意していないと見做す。
なお、万が一、同意確認情報を送信したユーザ全員から「同意しない」という返答(所定時間返答がなかった場合も含む)を受け付けた場合は、電話帳データを作成する代わりに、例えば、「申し訳ありませんが、電話帳データを復元することができませんでした。」等の文言をユーザAの携帯端末3の表示部に表示させるための情報を作成して、ユーザAの携帯端末3に対して送信する。
【0046】
次に、制御部11は、ステップS16で作成した電話帳データを、通信部15によりユーザAの携帯端末3へと送信させる(ステップS17)。
以上により、ユーザAは、携帯端末3にユーザAの携帯端末3の電話番号が登録されており且つユーザAの電話帳の復元に対して同意を得られたユーザBの携帯端末3の電話番号を含む電話帳データを復元することができる。
【0047】
以上のように、変形例1に係るサーバ装置1Aは、会員登録を行ったユーザの携帯端末3が保有する電話帳データを記憶する電話帳データ記憶手段(記憶部14A)を更に備え、復元申請には、復元申請を行うユーザの携帯端末3の電話番号が含まれ、検索手段は、記憶部14Aに記憶された電話帳データを参照して、復元申請を行ったユーザの携帯端末3の電話番号を含む電話帳データを保有するユーザを検索する。
従って、変形例1に係るサーバ装置1Aによれば、復元申請を行ったユーザの携帯端末3の電話番号を登録しているユーザを容易に検索することができるので、SNS4の会員でないユーザが復元申請を行った場合であっても、電話帳データを効率よく且つ容易に復元することができる。
【0048】
また、変形例1に係るサーバ装置1Aにおいて、通信部15は、検索手段により検索された繋がりのあるユーザに対して、自身の携帯端末3の電話番号を含む電話帳データを、復元申請を行ったユーザの携帯端末3へと送信することに同意するか否かを確認する同意確認情報を送信し、通信部15は、同意確認情報を送信されたユーザからの返答を受信し、作成手段は、通信部15により受信された返答を参照して、同意した繋がりのあるユーザの携帯端末3の電話番号を含む電話帳データを作成する。
従って、変形例1に係るサーバ装置1Aによれば、検索された繋がりのあるユーザに対して、自身の携帯端末3の電話番号を、復元申請を行ったユーザの携帯端末3へと送信することに同意するか否か確認することができるので、検索された繋がりのあるユーザにとって、電話番号を教えたくない相手に勝手に電話番号が送信されることを防ぐことができる。
【0049】
また、変形例1に係るサーバ装置1Aは、通信部15により同意確認情報を送信してから所定時間が経過したか否かを判定する判定手段(制御部11)を更に備え、作成手段は、判定手段により所定時間が経過したと判定された場合に、通信部15により返答を受信していない繋がりのあるユーザは、同意していないと見做す。
従って、変形例1に係るサーバ装置1Aによれば、所定時間が経過した場合でも返答を得られなかった場合に同意なしと見做すことができるので、復元申請を行ったユーザを長期間待たせることなく、電話帳データを復元して提供することができる。
【0050】
(その他の変形例)
また、上記実施形態及び変形例1では、復元される情報として、電話番号のみを例示して説明しているが、これに限定されるものではない。例えば、電話番号に加えて、メールアドレス、住所、生年月日、保険証番号、社会保障番号、固定番号、SNS4の会員ID等を適宜含めた情報を復元するようにしてもよい。
なお、上記の場合、情報の提供元となるユーザ(例えば、実施形態ではユーザB及びユーザC、変形例1ではユーザB)毎に、提供してもよい情報を選択させるようにしてもよい。
【0051】
また、変形例1のように、電話帳データを紛失したユーザがSNS4の非会員であるような場合、ユーザが復元申請を行う条件として、SNS4への会員登録を求めるようにしてもよい。或いは、ユーザに対して復元した電話帳データを送信したタイミングで、SNS4への会員登録を勧めるようにしてもよい。
また、電話帳データの復元を受けたユーザがSNS4の会員登録を行う際、復元に応じたユーザとの友達登録を同時に行わせることもできる。一方で、同意確認情報に対して「同意する」と返答したユーザに対して、その返答と同時に友達登録を行わせることもできる。
また、SNS4への会員登録を条件として、電話番号以外の情報(例えば、メールアドレスや住所など)を含む電話帳データを復元できるようにしてもよい。
【0052】
また、復元申請は、復元申請を行うユーザの携帯端末3の代わりに、PC等の端末から行うようにしてもよい。また、図6のステップS12で検索されたユーザ(ユーザB及びユーザC)の携帯端末3に対して送信する同意確認情報を、PC等の端末に送信するようにしてもよいし、その同意確認情報に対する返答をPC等の端末から送信するようにしてもよい。
また、図6のステップS15で所定時間が経過したか否かを判定する前の所定のタイミングで、ステップS12で検索されたユーザ(ユーザB及びユーザC)に対して返答を促す情報を送信するようにしてもよい。
【0053】
また、変形例1では、図6のステップS12で検索されたユーザに対して、同意確認情報を送信して復元への同意を得るようにしているが、これに限定されるものではない。例えば、SNS4への会員登録を行うユーザに対して、自身の携帯端末3の電話番号を含む電話帳データを、今後復元申請を行ってきたユーザの携帯端末3へと送信することに同意するか否かを予め確認するようにしてもよい。復元申請への同意を得られた場合は、同意したユーザの情報と対応付けて記憶部14に記憶しておく。予め同意を得ておくことで、図6におけるステップS13〜ステップS15の処理を省略することができる。
即ち、予め同意を得る方法の場合、制御部11は、ステップS12において、ステップS11で復元申請を受け付けたユーザAの携帯端末3の電話番号を含む電話帳データを保有しているユーザのうち、予め同意を得ているユーザを検索する。次いで、制御部11は、ステップS16へと移行して、ステップS12で検索されたユーザの携帯端末3の電話番号を含む電話帳データを作成する。
従って、予め同意を得る方法を採用すれば、同意を得るための時間が不要となるので、電話帳データを即座に復元することができる。
なお、事前に同意を得られなかったユーザに対しては、変形例1の図6の処理をそのまま行わせる、即ち、ステップS13〜ステップS15の処理を省略することなく行わせるようにして、復元への同意を再度求めるようにしてもよい。
【0054】
また、本出願に示す各態様は、明記しない他のカテゴリ(方法、プログラムなど)としても把握することができる。方法やプログラムのカテゴリについては、装置のカテゴリで示した「手段」を、例えば、「工程」や「ステップ」のように適宜読み替えるものとする。また、処理やステップの順序は、本出願に直接明記のものに限定されず、順序を変更したり、一部の処理をまとめて若しくは随時一部分ずつ実行するよう変更したりすることができる。
【0055】
その他、サーバ装置及び携帯端末を構成する各装置の細部構成及び各装置の細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0056】
100 電話帳復元システム(情報処理システム)
1、1A サーバ装置(情報処理装置)
11 制御部(検索手段、作成手段)
12 操作部
13 表示部
14、14A 記憶部(繋がり情報記憶手段、電話帳データ記憶手段)
141 繋がり情報データベース
142 電話帳データベース
15 通信部(受信手段、送信手段)
2 基地局
3 携帯端末
4 SNS
N 通信ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7