特許第6120179号(P6120179)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6120179
(24)【登録日】2017年4月7日
(45)【発行日】2017年4月26日
(54)【発明の名称】棒を接合する連結器または接合器
(51)【国際特許分類】
   E04C 5/18 20060101AFI20170417BHJP
   E04G 21/12 20060101ALI20170417BHJP
【FI】
   E04C5/18 102
   E04G21/12 105E
【請求項の数】2
【外国語出願】
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2014-183870(P2014-183870)
(22)【出願日】2014年9月10日
(62)【分割の表示】特願2012-524057(P2012-524057)の分割
【原出願日】2010年8月13日
(65)【公開番号】特開2014-231735(P2014-231735A)
(43)【公開日】2014年12月11日
【審査請求日】2014年9月10日
(31)【優先権主張番号】2009903830
(32)【優先日】2009年8月14日
(33)【優先権主張国】AU
(73)【特許権者】
【識別番号】517092237
【氏名又は名称】ネクサス カプラーズ プロプライエタリー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】アーネスト フレデリック カマーフォード
(72)【発明者】
【氏名】マーク アンドリュー ランキン
【審査官】 金高 敏康
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−201751(JP,A)
【文献】 特開平08−159120(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2003/0215283(US,A1)
【文献】 特開2005−213855(JP,A)
【文献】 特開2003−278783(JP,A)
【文献】 特開2001−173618(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04C 5/18
E04G 21/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1および第2のコンクリート補強棒を相互に接合する接続器アセンブリであって、前記アセンブリは、
第1のコンクリート補強棒に取り付けられるように適合される第1の接続端部と、対向する第2の開放端部とを有する管状のスリーブ部材と、
第2のコンクリート補強棒に取り付けられるように適合される第2の接続端部と、前記管状のスリーブ部材の前記開放端部の中に挿入されるよう適合される対向する挿入端部とを備える細長いロッド部材と
を備え、
前記ロッド部材は、前記ロッド部材の全幅を通って延在する横ボア内に各々保持される少なくとも第1および第2のばね負荷ピンを有し、
前記ロッド部材が前記スリーブ部材の中に挿入されると、前記ピンは、外側に付勢して、前記スリーブ部材の補助整列横穴を通り、それにより、前記ロッド部材および前記スリーブ部材を一緒にロックし、
前記ピンを押し込めるための前記ロッド部材に関連付けられるプラスチックスリーブが存在し、前記プラスチックスリーブは、前記ロッド部材が前記スリーブ部材の中に挿入されると変位し、それにより、前記スリーブ部材の穴との係合のために前記ピンを解放する、アセンブリ。
【請求項2】
前記ロッド部材および前記スリーブ部材は、周囲コンクリートを把持するように外部から構成または模様がつけられている、請求項1に記載の棒を接合する連結器または接続器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(発明の分野)
この発明は、中実の棒、管状の棒または普通丸鋼を接合する構成要素を構築することに関する。特に、コンクリート構造物における鉄筋を接合する連結器または接続器に関するが、それらに排他的に関するわけではない。
【背景技術】
【0002】
(発明の背景)
建設産業において、棒を機械的に連結または接合する方法および装置が数多く存在する。直面する1つの重要な問題は、鉄筋コンクリート構造物において用いられる鉄筋の接合である。棒を溶接し合わせることが最も効果的な方法に見え得るが、溶接の処理は個々の棒のマルテンサイト構造に影響し、結果として強度不足の接合となる。
【0003】
1つの先行技術の方法は、鉄筋の端部にねじ切りをすることによって接合し、結果として鉄筋は、めねじが切られた中間連結器にねじ込まれ得る。しかし、この方法は、強度の不利点を有し、直接棒自体にねじ切りしなければならず、それによって、鉄筋の外層を取り除き、結果として連結された接合の強度が減少する。
【0004】
先行技術において鉄筋を接合するさらなる方法は、外管が、接合される棒の端部を覆って設置されることを要求し、棒を係合するためにフラクタブルスタッドかねじ込まれることを要求する。この方法はコストがかかり、連結器が正しくインストールされることを確実にすることは、現場作業技術に依存している。
【0005】
さらなる方法は、棒のうちの1つを外管内に含むことを要求し、外管は、無収縮グラウトで満たされる。この方法は、非常に大きな外管を要求し、その外管は、しばしばコンクリート被覆要件に従うことができず、正しくインストールされるためには高レベルな技術を要求する。
【0006】
さらなる方法は、鉄筋の端部が鍛造されることを必要とし、鍛造された端部は、棒を回転させる必要なく接続され得る。この方法は、第三の部分外側スリーブを要求するか、または建築中に接合された棒を含む他の方法を要求する。後者の方法の一例は、鍛造された端部が接合の同軸統合性を維持するために、スリーブを要求する凹凸のある胸壁、または、さねはぎつなぎ合わせに類似する場合である。この方法は、インストール中に外管または類似のデバイスによってきつく押し込まれなければならないという不利点を有する。
【0007】
鉄筋を接合するさらなる方法は、おねじ、および、めねじがねじ切りされた端部を鉄筋のある長さまで一致させる摩擦溶接を要求する。これらの一致する端部は、棒を反対に回転させることによって接合され得、摩擦溶接される接合端部が一緒にねじられる。この方法は、長い棒が接合を一緒にねじることを完了させるために必要な回数だけ回転されることを要求する不利点を有する。
【0008】
鉄筋を接合する上の先行技術の方法の全てにおいて、オペレーターの技術への依存があるだけでなく、しっかりした接合をもたらすためにはオペレーターの実際の不断の努力がある。オペレーターの一部の怠惰または不注意によって、棒の端部上で数回ねじられただけの接合の例がある。これは、特に、数階の鉄筋コンクリート構造体の統合性に依存する高層建築物において、悲惨な結果を有し得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
(発明の目的)
そのため、先行技術の不利点の一部を対処しようとする、例えば鉄筋のような棒を接合する新規で革新的な連結器を提供することおよび公衆に代替の有用な選択を提供することも発明の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0010】
(発明の声明)
一局面において、発明は、棒を接合する連結器または接続器に属する。連結器または接続器は、管状のスリーブ部材の中に挿入されるように適合されている細長いロッド部材であって、ロッドおよびスリーブ部材は、各々、ロッド部材がスリーブ部材の中に挿入された場合、整列する1つ以上の横穴を有する、細長いロッド部材と、1つ以上の整列された穴を通過するように適合されている1つ以上の横ピンとを含み、使用において、ロッドおよびスリーブ部材は、接続される棒の自由な端部に取り付けられ、挿入された位置にある場合、横ピンは、整列された穴の中に駆動され得ることによって、ロッドおよびスリーブ部材を一緒にロックし、それによって、棒を接続する。
【0011】
別の例において、発明は、棒を接合する連結器または接続器に属する。連結器または接続器は、1対の対向する管状のスリーブ部材の中に挿入されるように適合されている細長いロッド部材であって、ロッドおよびスリーブ部材は、各々、ロッド部材がスリーブ部材の中に挿入された場合、整列された1つ以上の横穴を有する、細長いロッド部材と、1つ以上の整列された穴を通過するように適合されている1つ以上の横ピンとを含み、使用において、対向するスリーブ部材は、接続される棒の自由な端部に取り付けられ、ロッド部材が挿入された位置にある場合、横ピンは、整列された穴の中に駆動され得ることによって、ロッドおよびスリーブ部材を一緒にロックし、それによって、棒を接続する。
【0012】
別の例において、発明は、棒を接合する連結器または接続器に属する。連結器または接続器は、1対の対向する細長いロッド部材を受け入れる能力を有するように適合されている管状のスリーブ部材であって、ロッドおよびスリーブ部材は、各々、ロッド部材がスリーブ部材の中に挿入された場合、整列する1つ以上の横穴を有する、細長いロッド部材と、1つ以上の整列された穴を通過するように適合されている1つ以上の横ピンとを含み、使用において、対向するロッド部材は、接続される棒の自由な端部に取り付けられ、ロッド部材が挿入された位置にある場合、横ピンは、整列された穴の中に駆動され得ることによって、ロッドおよびスリーブ部材を一緒にロックし、それによって、棒を接続する。
【0013】
発明の別の例において、細長いロッド部材およびスリーブ部材は、1つ以上の一致する形状とされた面を有することによって、細長い内側ロッドおよび外管スリーブの組立てを容易にする。内側の細長いロッドが管部材の中に挿入された場合、一致する形状とされる面は、それぞれの部分における穴を整列させ、組立て器は、ピンを無理のない容易さで挿入し得る。
【0014】
代わりの例において、ピンは、スクリュー、ボルトまたはいずれか適切なファスナーによって置き換えられ得る。
【0015】
さらに代わりの例において、ピンは、ばね負荷され得、細長いロッド部材の本体のくぼみに制限され得る。
【0016】
連結器または接続器は、鋳造および/または機械加工された高張力鋼または同等強度の材料から適切に作られる。
【0017】
好ましくは、棒へのロッドおよびスリーブ部材の取り付けは、摩擦溶接による。
【0018】
代替案において、ロッドおよびスリーブ部材は、アーク溶接、ガス溶接、ねじ留め手段によってか、または他の容認可能な方法によって棒に取り付けられ得る。
【0019】
透明な管または「クリップ留め」デバイスは、取り囲むコンクリートの打設および振動を含む建設段階中にピンを押し込めるために用いられ、それによって、調査するエンジニアが、ピンが適所にあることおよび接合が正しいことを確かめることを可能にする。
【0020】
別の例において、ピンを押し込める単数または複数のロッド部材に関連付けられたプラスチックスリーブがあり得る。プラスチックスリーブは、単数または複数のロッド部材が単数または複数のスリーブ部材の中に挿入された場合に取り換えられ、それによって、単数または複数のスリーブ部材の穴との係合のためのピンを解放する。
【0021】
整列可能な穴の数および横ピンの数は、接合された棒によって伝えられるように指定されている張力負荷に適切に依存する。
【0022】
同様に、ロッドおよびスリーブ部材の寸法は、指定された負荷に適切に依存する。
【0023】
そのため、ピンおよび整列可能な穴の寸法もピンによって耐えられるために要求されるせん断負荷によって決定される。
【0024】
好ましくは、ピンは、穴との締まりばめを有する。
【0025】
あるいは、ピンは、ピンが駆動される穴の一部を把持するふし部分を有し得る。
【0026】
あるいは、ピンは、少し先細にされ得ることによって、向上した締まりばめを提供する。
【0027】
好ましくは、ロッドおよびスリーブ部材は、ロッドおよびシリンダー構成の部材である。
【0028】
あるいは、ロッドおよびスリーブ部材は、正方形構成または長方形構成または楕円形構成の部材であり得る。
【0029】
好ましい型において、ロッドおよびスリーブ部材は、鉄筋の外面に一致する隆起部またはへこみを有することによって外部から構成または模様がつけられている。ロッドおよびスリーブ部材へ鉄筋が取り付けおよび接合され、隆起部またはへこみは、周囲コンクリートへの付着を改善することに関する。
本願明細書は、例えば、以下の項目も提供する。
(項目1)
棒を接合する連結器または接続器であって、
該連結器または接続器は、
管状のスリーブ部材の中に挿入されるように適合されている細長いロッド部材であって、該ロッドおよびスリーブ部材は、各々、該ロッド部材が該スリーブ部材の中に挿入された場合に、整列する1つ以上の横穴を有する、細長いロッド部材と、
該1つ以上の整列された穴を通過するように適合されている1つ以上の横ピンと
を含み、
使用において、該ロッドおよびスリーブ部材は、接続された該棒の自由な端部に取り付けられ、挿入された位置にある場合に、該横ピンは、該整列された穴の中に駆動されることが可能であることによって、該ロッドおよびスリーブ部材を一緒にロックし、それによって、該棒を接続する、棒を接合する連結器または接続器。
(項目2)
棒を接合する連結器または接続器であって、
該連結器または接続器は、
1対の対向する管状のスリーブ部材の中に挿入されるように適合されている細長いロッド部材であって、該ロッドおよびスリーブ部材は、各々、該ロッド部材が該スリーブ部材の中に挿入された場合に、整列する1つ以上の横穴を有している、細長いロッド部材と、
該1つ以上の整列された穴を通過するように適合されている1つ以上の横ピンと
を含み、
使用において、該対向するスリーブ部材は、接続された該棒の自由な端部に取り付けられ、該ロッド部材が挿入された位置にある場合に、該横ピンは、該整列された穴の中に駆動されることが可能であることによって、該ロッドおよびスリーブ部材を一緒にロックし、それによって、該棒を接続する、棒を接合する連結器または接続器。
(項目3)
棒を接合する連結器または接続器であって、
該連結器または接続器は、
1対の対向する細長いロッド部材を受け入れる能力を有するように適合されている管状のスリーブ部材であって、該ロッドおよびスリーブ部材は、各々、該ロッド部材が該スリーブ部材の中に挿入された場合に、整列する1つ以上の横穴を有している、管状のスリーブ部材と、
該1つ以上の整列された穴を通過するように適合されている1つ以上の横ピンと
を含み、
使用において、該対向するロッド部材は、接続された該棒の自由な端部に取り付けられ、該ロッド部材が挿入された位置にある場合に、該横ピンは、該整列された穴の中に駆動されることが可能であることによって、該ロッドおよびスリーブ部材を一緒にロックし、それによって、該棒を接続する、棒を接合する連結器または接続器。
(項目4)
前記ピンは、スクリュー、ボルトまたはいずれか他のファスナーによって置き換えられる、項目1に記載の棒を接合する連結器または接続器。
(項目5)
前記ピンは、スクリュー、ボルトまたはいずれか他のファスナーによって置き換えられる、項目2に記載の棒を接合する連結器または接続器。
(項目6)
前記ピンは、スクリュー、ボルトまたはいずれか他のファスナーによって置き換えられる、項目3に記載の棒を接合する連結器または接続器。
(項目7)
前記ピンは、ばね負荷されている、項目1に記載の棒を接合する連結器または接続器。
(項目8)
前記ピンは、ばね負荷されている、項目2に記載の棒を接合する連結器または接続器。
(項目9)
前記ピンは、ばね負荷されている、項目3に記載の棒を接合する連結器または接続器。
(項目10)
棒への前記ロッドおよびスリーブ部材の取り付けは、摩擦溶接による、項目1に記載の棒を接合する連結器または接続器。
(項目11)
棒への前記ロッドおよびスリーブ部材の取り付けは、摩擦溶接による、項目2に記載の棒を接合する連結器または接続器。
(項目12)
棒への前記ロッドおよびスリーブ部材の取り付けは、摩擦溶接による、項目3に記載の棒を接合する連結器または接続器。
(項目13)
前記ロッドおよびスリーブ部材は、前記棒にアーク溶接、ガス溶接またはねじ留め手段によって取り付けられる、項目1に記載の棒を接合する連結器または接続器。
(項目14)
前記ロッドおよびスリーブ部材は、前記棒にアーク溶接、ガス溶接またはねじ留め手段によって取り付けられる、項目2に記載の棒を接合する連結器または接続器。
(項目15)
前記ロッドおよびスリーブ部材は、前記棒にアーク溶接、ガス溶接またはねじ留め手段によって取り付けられる、項目3に記載の棒を接合する連結器または接続器。
(項目16)
取り囲むコンクリートの打設および振動を含む建設段階中に前記ピンを押さえ込む透明な管のクリップ留めデバイスがあり、それによって、調査官が、該ピンが適所にあることおよび前記接合が正しく組み立てられていることを確認することを可能にする、項目1に記載の棒を接合する連結器または接続器。
(項目17)
取り囲むコンクリートの打設および振動を含む建設段階中に前記ピンを押さえ込む透明な管のクリップ留めデバイスがあり、それによって、調査官が、該ピンが適所にあることおよび前記接合が正しく組み立てられていることを確認することを可能にする、項目2に記載の棒を接合する連結器または接続器。
(項目18)
取り囲むコンクリートの打設および振動を含む建設段階中に前記ピンを押さえ込む透明な管のクリップ留めデバイスがあり、それによって、調査官が、該ピンが適所にあることおよび前記接合が正しく組み立てられていることを確認することを可能にする、項目3に記載の棒を接合する連結器または接続器。
(項目19)
前記ピンを押さえ込むための前記単数または複数のロッド部材に関連付けられたプラスチックスリーブがあり、該プラスチックスリーブは、該単数または複数のロッド部材が該単数または複数のスリーブ部材の中に挿入された場合に取り換えられ、それによって、該単数または複数のスリーブ部材の穴との係合のために前記ピンを解放する、項目1に記載の棒を接合する連結器または接続器。
(項目20)
前記ピンを押さえ込むための前記単数または複数のロッド部材に関連付けられたプラスチックスリーブがあり、該プラスチックスリーブは、該単数または複数のロッド部材が該単数または複数のスリーブ部材の中に挿入された場合に取り換えられ、それによって、該単数または複数のスリーブ部材の穴との係合のために前記ピンを解放する、項目2に記載の棒を接合する連結器または接続器。
(項目21)
前記ピンを押さえ込むための前記単数または複数のロッド部材に関連付けられたプラスチックスリーブがあり、該プラスチックスリーブは、該単数または複数のロッド部材が該単数または複数のスリーブ部材の中に挿入された場合に取り換えられ、それによって、該単数または複数のスリーブ部材の穴との係合のために前記ピンを解放する、項目3に記載の棒を接合する連結器または接続器。
(項目22)
整列可能な穴の数および横ピンの数は、前記接合された棒によって伝えられるように指定された張力負荷に依存する、項目1に記載の棒を接合する連結器または接続器。
(項目23)
整列可能な穴の数および横ピンの数は、前記接合された棒によって伝えられるように指定された張力負荷に依存する、項目2に記載の棒を接合する連結器または接続器。
(項目24)
整列可能な穴の数および横ピンの数は、前記接合された棒によって伝えられるように指定された張力負荷に依存する、項目3に記載の棒を接合する連結器または接続器。
(項目25)
前記ロッドおよびスリーブ部材の寸法は、前記接合された棒によって送えられる指定された負荷に依存する、項目1に記載の連結器または接続器。
(項目26)
前記ロッドおよびスリーブ部材の寸法は、前記接合された棒によって送えられる指定された負荷に依存する、項目2に記載の連結器または接続器。
(項目27)
前記ロッドおよびスリーブ部材の寸法は、前記接合された棒によって送えられる指定された負荷に依存する、項目3に記載の連結器または接続器。
(項目28)
前記ピンおよび整列可能な穴の寸法は、該ピンによって耐えられるために要求されるせん断負荷によって決定される、項目1に記載の棒を接合する連結器または接続器。
(項目29)
前記ピンおよび整列可能な穴の寸法は、該ピンによって耐えられるために要求されるせん断負荷によって決定される、項目2に記載の棒を接合する連結器または接続器。
(項目30)
前記ピンおよび整列可能な穴の寸法は、該ピンによって耐えられるために要求されるせん断負荷によって決定される、項目3に記載の棒を接合する連結器または接続器。
(項目31)
前記ピンは、前記穴との締まりばめを有する、項目1に記載の棒を接合する連結器または接続器。
(項目32)
前記ピンは、前記穴との締まりばめを有する、項目2に記載の棒を接合する連結器または接続器。
(項目33)
前記ピンは、前記穴との締まりばめを有する、項目3に記載の棒を接合する連結器または接続器。
(項目34)
前記ピンは、該ピンが駆動される前記穴の一部を把持するふし部分を有し得る、項目1に記載の棒を接合する連結器または接続器。
(項目35)
前記ピンは、該ピンが駆動される前記穴の一部を把持するふし部分を有し得る、項目2に記載の棒を接合する連結器または接続器。
(項目36)
前記ピンは、該ピンが駆動される前記穴の一部を把持するふし部分を有し得る、項目3に記載の棒を接合する連結器または接続器。
(項目37)
前記ピンは、先細にされることによって、向上した締まりばめを提供する、項目1に記載の棒を接合する連結器または接続器。
(項目38)
前記ピンは、先細にされることによって、向上した締まりばめを提供する、項目2に記載の棒を接合する連結器または接続器。
(項目39)
前記ピンは、先細にされることによって、向上した締まりばめを提供する、項目3に記載の棒を接合する連結器または接続器。
(項目40)
前記ロッドおよびスリーブ部材は、ロッドおよびシリンダー構成の部材である、項目1に記載の棒を接合する連結器または接続器。
(項目41)
前記ロッドおよびスリーブ部材は、ロッドおよびシリンダー構成の部材である、項目2に記載の棒を接合する連結器または接続器。
(項目42)
前記ロッドおよびスリーブ部材は、ロッドおよびシリンダー構成の部材である、項目3に記載の棒を接合する連結器または接続器。
(項目43)
前記ロッドおよびスリーブ部材は、正方形構成または長方形構成または楕円形構成の部材である、項目1に記載の棒を接合する連結器または接続器。
(項目44)
前記ロッドおよびスリーブ部材は、正方形構成または長方形構成または楕円形構成の部材である、項目2に記載の棒を接合する連結器または接続器。
(項目45)
前記ロッドおよびスリーブ部材は、正方形構成または長方形構成または楕円形構成の部材である、項目3に記載の棒を接合する連結器または接続器。
(項目46)
前記ロッドおよびスリーブ部材は、周囲コンクリートを把持するための隆起部またはへこみを有することによって外部から構成または模様がつけられている、項目1に記載の棒を接合する連結器または接続器。
(項目47)
前記ロッドおよびスリーブ部材は、周囲コンクリートを把持するための隆起部またはへこみを有することによって外部から構成または模様がつけられている、項目2に記載の棒を接合する連結器または接続器。
(項目48)
前記ロッドおよびスリーブ部材は、周囲コンクリートを把持するための隆起部またはへこみを有することによって外部から構成または模様がつけられている、項目3に記載の棒を接合する連結器または接続器。
【0030】
発明をより理解し、実際に実行するために、ここで添付の例示に対して参照がなされる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1図1は、実施例1に従う鉄筋を接合する際に用いられる発明の好ましい実施形態の透視図を示す。
図1A】(記載なし)
図2図2は、発明の実施例2を示す。
図2A】(記載なし)
図3図3は、発明の実施例3を示す。
図3A】(記載なし)
図4図4および図4Aは、発明の実施例4を示す。
図4A図4および図4Aは、発明の実施例4を示す。
図5図5〜5Cは、発明の実施例5を示す。
図5A図5〜5Cは、発明の実施例5を示す。
図5B図5〜5Cは、発明の実施例5を示す。
図5C図5〜5Cは、発明の実施例5を示す。
図6図6および図6Aは、発明の実施例6を示す。
図6A図6および図6Aは、発明の実施例6を示す。
図7図7および図7Aは、発明の実施例7を示す。
図7A図7および図7Aは、発明の実施例7を示す。
図8図8および図8Aならびに図9および図9Aは、それぞれ、発明の実施例5および実施例1を用いたスリーブの使用を示す。
図8A図8および図8Aならびに図9および図9Aは、それぞれ、発明の実施例5および実施例1を用いたスリーブの使用を示す。
図9図8および図8Aならびに図9および図9Aは、それぞれ、発明の実施例5および実施例1を用いたスリーブの使用を示す。
図9A図8および図8Aならびに図9および図9Aは、それぞれ、発明の実施例5および実施例1を用いたスリーブの使用を示す。
【発明を実施するための形態】
【0032】
(図面の詳細な説明)
実施例1
ここで、図、まずは図1を参照して、実施例1に従う発明に従う好ましい連結器または接続器10の等角の透視図が示される。
【0033】
この例における連結器または接続器は、鉄筋コンクリート構造物において用いられる鉄筋を接続するために用いられる。連結器または接続器は、雌管14またはスリーブ部材の中に挿入されるように適合されている細長いロッド12、もしくは雄部材を含む。1つ以上の穴16、18および20、22がロッドおよびスリーブ部材においてあり、穴は、ロッドがスリーブの中に挿入された場合、整列され得る。次いで、横ピン24、26は、ロッドおよびスリーブ部材をロックし合わせるために整列された穴の中に駆動される。本明細書において、前に説明したように、ピン部材は、わずかにテーパ、ふし部分を有するように構成され得るか、またはロッドおよびスリーブ部材の穴の中に強い締まりばめを提供する寸法であり、それによってピンをロックする。コンクリートが接続器の周りに注がれた場合、いずれの事象においてピンは、適所にあるままであることが当業者には明らかである。他の例または用途において、ピンは、スクリュー、ボルトまたはいずれか他の適切なファスナーによって置き換えられ得る。
【0034】
ロッドおよびスリーブ部材は、好ましくは、鉄筋が供給業者または工場を離れたときに摩擦溶接によって鉄筋に接続される。代替案において、接合される鉄筋の端部上にロッドおよびスリーブ部材をねじ切りすることと、ねじ込むこととをもちろん含み得るロッドおよびスリーブ部材を接合する他の方法があり得る。
【0035】
実施例2
図2は、発明11の実施例2を示す。2つの対向するスリーブ部材30、32があり、接続される鉄筋(示されていない)に取り付けられている。別個のロッド部材36は、整列された穴44、46、47、49の中に駆動されたピン37、38、40、42によって対向するスリーブ部材の中に挿入され、接続する。先に示したように、負荷耐久特性は、ピン(またはスクリュー、ボルトまたはいずれか他の適切なファスナー)が通り挿入される穴の数によって決定される。
【0036】
実施例3
図3は、発明13の実施例3を示す。2つの対向するロッド部材50、52があり、接続される鉄筋(示されていない)に取り付けられている。2つの対向するロッド部材は、別個のスリーブ部材54の中に挿入され、ピン56、58、60、62は、整列された穴64、66、68、70および65、67、63、69の中に駆動される。先に示したように、負荷耐久特性は、ピン(またはスクリュー、ボルトまたはいずれか他の適切なファスナー)が通り挿入される穴の数によって決定される。
【0037】
実施例4
図4は、発明の実施例4を示す。細長いロッド部材72およびスリーブ部材74は、1つ以上の一致する面76、78を有することによって、細長い内側ロッド72および外管スリーブ74の組立てを容易にする。内側の細長いロッドがスリーブ部材の中に挿入された場合、一致する面76、78は、それぞれの部分における穴80、82および穴84、86を整列させ、組立器は、ピン88、90を無理のない容易さで挿入し得る。
【0038】
図4Aは、完全な組立て75としての図4の実施例4を示す。
【0039】
実施例5
図5〜5Cは、発明の実施例5を示す。スリーブ部材100の外面は、例えば、隆起部102、103、104を有し、それらは、鉄筋(示されていない)上の隆起部と一致する。これらの隆起部は、周囲コンクリートへの付着を改善することに関する。
【0040】
図5Aは、図5のロッド106およびスリーブ部材100の分解組立て図を示す。ロッド部材は、ばね負荷もどり止めピン108〜114を有し、それらは、スリーブ部材における、例えば穴108a、110aを係合する。もどり止めピンをキャプティブスプリング116〜122に対して押し、かつ止めねじ124〜130がロッド部材における適所に保持することによって、ロッド部材は、スリーブ部材の中に挿入され得、ピンは、スリーブ部材における穴を係合し、ばねの圧縮が解放されたときにロッドおよびスリーブ部材の両方を一緒にロックする。
【0041】
図5Bは、図5のロッド106およびスリーブ部材100の横断面を示し、スリーブ部材における穴107a〜110aのオフセット位置およびロッド部材に収納された補助ピン部材108〜114のオフセット位置を示す。前に説明したように、圧縮ばね116〜122は、ピン部材に部分的に収納され、ロッド部材に配置された、ねじ切りされた止めねじ124〜130によって適所に固定される。
【0042】
図5Cは、動作位置に挿入された図5Bのスリーブ100およびロッド部材106の全体の組立てを示す。注意されるように、圧縮ばね116〜112が解放された場合、ピン部材108〜114は、スリーブ部材における穴107a〜110aの中に完全に延在し、ロッドおよびスリーブ部材は、ピン部材を圧縮ばねに対して押した際にのみ、係合解除し得る。
【0043】
実施例6
図6および図6Aは、例えば、外部隆起部142、144、146、148を有するダブルスリーブ部材140を示す。隆起部は、ロッド部材150、160に接続される鉄筋(示されていない)の隆起部に一致する。
【0044】
図6Aは、図6の組立ての分解図を示す。対向するロッド部材150、160は、倍長スリーブ部材140の中に挿入される。ロッド部材は、ばねもどり止めピン152〜158およびばねもどり止めピン162〜168によってスリーブ部材を係合する。ばねもどり止めピン152〜158およびばねもどり止めピン162〜168は、スリーブ部材における穴152a、154aおよび穴162a、164aを係合する。
【0045】
図5によって先に示し、説明したように、圧縮ばね170〜176および圧縮ばね178〜190に対して押すことは、ロッド部材をスリーブ部材の中に挿入することを可能にする。ピン部材が、スリーブ部材の穴、例えば152a、154a、162a、164aに配置した場合に、ばねの圧縮が解放されると、ロッド部材は、スリーブ部材において固く係合される。
【0046】
ロッド部材によって接合される鉄筋は示されないが、先に述べたように、実際は、ロッド部材の先細な端部150a、160aに溶接される。
【0047】
先の例とのように、ピンおよびばねは、止めねじ192〜198および止めねじ200〜206によってロッド部材に保持される。
【0048】
実施例7
図7および図7Aは、図7に従う発明のさらなる例を示す。鉄筋(示されていない)は、対の対向するスリーブ部材300、310に取り付けまたは接合されており、内部ロッド部材(隠されている)には取り付けまたは接合されていない。図7Aにおいて示される内部ロッド部材320は、実施例5および実施例6に対して先に説明されたばね負荷もどり止めピン322〜336を含む。ピン部材は、スリーブ部材における穴302、304および穴312、314を係合する。この型においても、対向するスリーブ部材は、鉄筋(示されていない)上のリブと類似する態様で、リブを付けられ、例えば301、303および311、316、周囲コンクリートとのより強い把持をもたらす。
【0049】
図8は、実施例5のスリーブ部材100の中への挿入の前にロッド部材106のピン(示されていない)を押し込めるためのプラスチックスリーブ340の使用を示す。
【0050】
図8Aは、図8のプラスチックスリーブ組立ての分解図を示す。プラスチックスリーブ340は、ロッド部材106のピン(例えば、ピン108、110)をばね(示されていない)に対して圧縮されたままにする。ロッド部材106をスリーブ部材100の中に挿入すると、プラスチックスリーブ340は、ロッド部材20からスライドし、スリーブ部材の穴(例えば、108a、110a)を係合するためにピンを解放する。
【0051】
図9は、ピン(示されていない)に実施例1の組立てのロッド部材12およびスリーブ部材14を接合させたままにするためのプラスチックスリーブ342の使用を示す。
【0052】
図9Aは、図9の分解図を示す。プラスチックスリーブ342はスライドし、スリーブ部材14にかぶさり、ピン24、26をロッド部材における穴16、18を通過する位置に保つ。この型において、プラスチックスリーブは、スライドされないが、ピンを適所に保つキーパーとして機能する。
【0053】
先に示したように、連結器または接続器は、高張力鋼から製造されるか、または同等強度を有する、将来発展し得る材料から製造され得る。用いられる穴の数およびピンの数は、連結された接合の強度または接合された鉄筋によって耐えられる負荷に従って変わり得ることが当業者には明らかである。
【0054】
鉄筋によって耐えられる張力負荷は、ピンにかかるせん断力に変換されることが明らかである。
【0055】
本明細書において説明される好ましい連結器または接続器の利点は、以下の通りであると予想される。
・棒は、回転される必要はなく、長い鉄筋が接合される場合、回転することは非常に難しい;
・製造された連結機構のセットの摩擦溶接は、溶接された接合の溶接後熱処理を要求せず、脆さの原因となり得る熱に影響された領域を有さない;
・鉄筋のねじ切りに起因する接合における強度の損失はない;
・熟練したオペレーターが棒を接続することは要求されず、グラウト詰めに対する時間遅延もしくはグラウト混合またはトルク調整に関するリスクもない;
・連結機構のセットの外側半分は、柱における重要なコンクリート被覆が工学要件に従うような直径である;
・いずれの長さの棒が接合され得る。
【0056】
(変形例)
先述したことは、この発明の例示的例として付与されたが、それらに対する当業者に明らかな全ておよび他の改変および変形例は、本明細書において記述されたように広い範囲内であり、この発明の範囲内に一致することに、もちろん気付かれる。
【0057】
明細書において、用語「comprising」および「containing」は、用語「including」に類似した広い意味を有するとして理解されるべきであり、定まった整数または工程もしくは整数の群または工程の群を含むことを意味するが、いずれか他の整数または工程もしくは整数の群または工程の群を排除することを意味しないことが理解される。この規定は、「comprise」、「comprises」、「contain」および「contains」のような用語「comprising」および「containing」の変形例にも適用される。
図1
図1A
図2
図2A
図3
図3A
図4
図4A
図5
図5A
図5B
図5C
図6
図6A
図7
図7A
図8
図8A
図9
図9A