(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0014】
[第1の実施の形態]
本発明に係る遊技板の第1の実施の形態の構成について説明する。
図1は本発明に係る遊技板の正面図であり、
図2は遊技板の背面図であり、
図3は、遊技板において光拡散部が形成されている部分の例を示す断面図である。なお、本明細書では、「遊技板の表面」とは、遊技基板の表面に絵柄シートが設けられている場合は該絵柄シートの表面をいい、遊技基板の表面に絵柄シートが設けられていない場合は遊技基板の表面を言うものとする。また、「遊技板の裏面」とは、遊技基板の裏面に光拡散部が形成されている場合には、光拡散部の底面を言い、遊技基板の裏面に光拡散部が形成されていない場合には、遊技基板の裏面を言うものとする。また、本明細書における上下前後左右は、各図面にて記載した方向を示すものとする。
【0015】
本実施の形態に係る遊技板1の概略構成を
図1及び
図2に示す。本実施の形態に係る遊技板1は、遊技基板2を備えている。遊技基板2は、樹脂材料を射出成形して形成された遊技板1の基材となるものである。
図1に示すように、遊技基板2は、直線状に形成された左辺2a及び右辺2bに対して下辺2c及び上辺2dが直交するように形成されている。また、遊技基板2には、図示しないセンター役物を配置することが可能な大きさに形成された第1開口部3と、図示しない各種入賞装置等を配置することが可能な大きさに形成された第2開口部4とが開口形成されている。さらに、遊技基板2には、遊技釘21を打ちこむ際に使用される下穴5が多数設けられている。なお、本実施の形態では、遊技板1を構成する要素が遊技基板2であるため、遊技基板2の表面2gは遊技板1の表面1aともなり、遊技基板2の裏面2hは、遊技板1の裏面1bともなる。
【0016】
図2に示すように、遊技板1の裏面1bには、光拡散部6が形成されている。光拡散部6は、遊技板1の外部から入射した光を拡散するためのものである。この光拡散部6は、遊技基板2の裏面2hの少なくとも一部に形成されている。本実施の形態では、光拡散部6は、遊技基板2の裏面2hにおいて、第1開口部3と第2開口部4との間に形成されている箇所に形成されている。なお、
図2において光拡散部6が形成されている箇所は例示であり、これ以外の場所に光拡散部6を形成してもよい。また、光拡散部6は、遊技板1の裏面1bの少なくとも一部に形成されていればよく、例えば遊技板1の裏面1bの全体に光拡散部6が形成されていてもよい。
【0017】
図3に示すように、遊技基板2は、所定の厚さ(例えば10〜20mm)を有する板状に形成されている。上記した通り、遊技基板2の裏面2hには光拡散部6が形成されており、遊技釘21(
図4参照)を打ちこむための下穴5が表面2gから裏面2hに向けて設けられている。本実施の形態では、下穴5は、遊技板1の表面1aと該遊技板1の裏面1bとの間で貫通形成されている。即ち、下穴5は、遊技基板2の裏面2hに光拡散部6が形成されている場合には、この遊技板1の表面1aと光拡散部6の凹面6aとの間で貫通するように形成され、遊技基板2の裏面1bに光拡散部6が形成されていない場合には、この遊技板1の表面1aと遊技板1の裏面1bとの間で貫通するように形成されている。
【0018】
光拡散部6は、遊技基板2の裏面1bにエンボス加工を施すことによって形成されている。即ち、光拡散部6は、遊技基板2の裏面1bから一段表面1a側に向けて凹む凹状に形成されており、この凹んだ箇所の凹面6aに、凸部7と凹部8とが繰り返し形成された波状のエンボス面が形成されている。なお、光拡散部6を形成するのにエンボス加工を行い、凹面6aをエンボス面とするのは例示であり、遊技板1の裏面1b側の外部から入射する光が光拡散部6において拡散されれば、他の加工を施してもよい。
【0019】
遊技基板2は、例えば透光性を有する樹脂材料で形成することが好ましい。ここで「透光性を有する」とは、無色透明であることが好ましいが、薄い色で着色したものであってもよい。この場合には、遊技板1において光を用いた演出を行う時に、この演出に対して影響を与えない程度の着色であることが好ましい。遊技基板2としては、例えば合成樹脂材料又はガラス材料等を用いることができ、その中でも、透光性を有する樹脂材料で形成されることがより好ましい。合成樹脂材料としては、例えば、ポリカーボネート樹脂、アクリル系樹脂、セルロース系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ABS樹脂等が例示される。合成樹脂材料として透光性が求められる場合には、例えば、ポリカーボネート樹脂、ポリアクリル酸メチル、ポリメタクリル酸メチル、アクリル酸メチル・スチレン共重合体、メタアクリル酸メチル・スチレン共重合体等のアクリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂等が挙げられる。また、軽量化を求める場合には、合成樹脂発泡体を使用することも可能である。この場合には、機械的強度等の観点から低発泡倍率のものが好ましい。なお、遊技基板2を形成する材料は、上記したものに限定されず、これら以外のものを任意に選択して適宜用いてよい。遊技基板2としては、厚さが10〜20mmのものを用いることが好ましい。この範囲の厚さのものを用いることで、軽量かつ機械的強度を有する遊技基板2とすることができる。
【0020】
図4(a)に示すのは、本実施の形態に係る遊技板1を一体成形するのに用いる成形型11の断面図である。本実施の形態では、成形型11は、上型12と下型13とから構成されている。上型12は、遊技板1の表面1aを形成するように形成されており、下型13は、遊技板1の裏面1bを形成するように形成されている。また、上型12には、第2面としての該上型12の天井面14から下型13の第1面としての該下型13の底面15に向けて、下穴5を形成するための下穴形成部16が延出している。この下穴形成部16の先端は、底面15と接触する位置まで延出するように形成されている。さらに、下方には、底面15に光拡散部6を形成するための光拡散形成部17が形成されている。この光拡散形成部17は、遊技板1の裏面1bに形成される光拡散部6を形成する位置と対応する位置に形成されており、底面15の少なくとも一部に形成されている。即ち、遊技板1の裏面1bの一部に光拡散部6を形成する場合には、底面15の一部に光拡散形成部17が形成されており、遊技板1の裏面1bの全部に光拡散部6を形成する場合には、底面15の全部に光拡散形成部17が形成されている。また、
図4(a)に示すように、上型12と下型13を組み上げると、これら上型12の天井面14及び側面18と、下型13の底面15とにより囲まれて形成される空間、即ちキャビティ19が形成される。なお、上型12において、該上型12の表面から天井面14に向けて貫通形成されているのは、溶融した樹脂材料をキャビティ19内に射出・導入するための導入孔20である。
【0021】
遊技板1を射出成形により形成する場合、このように形成された成形型11のキャビティ19内に溶融した樹脂材料を射出・導入する。溶融した樹脂材料を射出・導入する際には、
図4(b)においては図示しない射出ノズル等に形成されている射出孔と上型12の導入孔20とが連通するように該射出ノズル及び成形型11を配置しておき、射出ノズルから射出された樹脂材料が導入孔20を通じてキャビティ19内に導入される。キャビティ19内には、射出ノズルから射出された樹脂材料が隙間なく充填され、
図4(b)に示す状態になる。
【0022】
次に、
図4(c)に示すように、キャビティ19内に充填された溶融した樹脂材料が固化すると、キャビティ19内において遊技基板2が形成される。このように、溶融した樹脂が固化して遊技基板2がキャビティ19内で形成された後、上型12を取り外す。この時、上型12に形成されている下穴形成部16も固化した樹脂材料から取り除かれるため、遊技基板2には、下穴5も形成されている。その後、下型13を取り除くと、遊技基板2には、下方の凹面6aに光拡散形成部17が形成されている箇所と対応する箇所に、光拡散部6が形成される。このように、本実施の形態に係る遊技板1の製造方法によれば、成形型11のキャビティ19内に溶融した樹脂材料を射出し、充填することのみによって、光拡散部6及び下穴5を一体成形により形成することが可能になる。
【0023】
また、本実施の形態に係る遊技板1の成形方法によれば、光拡散形成部17も形成されているキャビティ19内に溶融した樹脂材料を充填して遊技板1を成形するので、裏面1bの所定位置に光拡散部6を有する遊技板1も、射出成形により一体成形することが可能になり、作業効率を大幅に向上させることが可能になる。
【0024】
次に、
図4(d)に示すように、射出成形により形成した遊技板1の下穴5に遊技釘21を打ちこむ。下穴5は、遊技釘21の直径よりも小さな孔径を有するように形成されているので、遊技釘21を打ちこむことにより、遊技釘21は、遊技基板2に強固に保持される。遊技釘21を遊技基板2に打ち込んだ状態を
図4(e)に示す。
【0025】
このように、本実施の形態に係る遊技板1は、遊技基板2の裏面2hの少なくとも一部に光拡散部6を射出成形時に一体成形して該光拡散部6を形成しているので、遊技板1の奥側に設けられた発光部材から照射される光をこの光拡散部6において効果的に拡散させることができる。したがって、遊技板1において行われる演出のうちの「光を用いた演出」の効果を大幅に向上させることが可能になる。また、本実施の形態に係る遊技板1は、下穴5も射出成形時に一体的に形成するので、この下穴5に遊技釘21を打ちこんだ場合には、下穴5の側面18を白化しづらくすることができ、遊技機の外観を損なうことなく、また遊技釘21を強固に保持した遊技板1を提供することが可能になる。
【0026】
また、本実施の形態に係る遊技板1は、裏面1bが平坦な平面状の遊技基板2を成形した後に光拡散部6を切削等の任意な方法によって形成する必要がない。また、本実施の形態に係る遊技板1は、遊技基板2の表面2gから裏面2hに向けて下穴5を射出成形時に一体成形したので、遊技基板2を成形した後にドリル等を用いて下穴5を形成する必要がない。すなわち、本実施の形態に係る遊技板1によれば、光拡散部6及び下穴5を射出成形時に一体成形により形成するので、遊技板1を成形する際の作業工程を大幅に短縮することができ、また、遊技板1の製造コストも大幅に低減することが可能になる。
【0027】
[第2の実施の形態]
次に、本発明に係る遊技板の第2の実施の形態の構成について説明する。
図5は、本実施の形態に係る遊技板の断面図である。なお、本実施の形態に係る遊技板の構成について、先に説明したのと同様の構成であるものについては説明を省略する。また、本実施の形態では、遊技板の外観構成は先に説明した第1の実施の形態と同様であるから、ここでは外観構成の説明も省略する。
【0028】
本実施の形態に係る遊技板31は、遊技基板32の表面に、所定の絵柄が描かれた絵柄部材33が射出成形時に一体成形されることを特徴とするものである。射出成形時に遊技基板32と絵柄部材33とを一体成形する方法としては、例えばインモールド成形やインサート成形等が挙げられるが、これに限定するものではない。
【0029】
図5に示すように、本実施の形態に係る遊技板31は、遊技基板32の表面に絵柄部材33が一体的に積層されている。この絵柄部材33は、各種の絵柄等が描かれたシート状の部材である。「絵柄等」には、絵柄の他に図柄、画像、模様文字等が含まれる。この絵柄部材33は、種々の態様が挙げられる。例えば、1.オフセット印刷により所定の絵柄を描いたオフセット印刷絵柄層から形成したもの、2.オフセット印刷絵柄層の下に、光の透過を遮るための隠蔽層を積層して形成したもの、3.オフセット印刷絵柄層の下に、シルク印刷により所定の絵柄を描いたシルク印刷絵柄層を積層して形成したもの、4.オフセット印刷絵柄層、シルク印刷絵柄層及び隠蔽層を順次積層して形成したもの、5.フセット印刷絵柄層と、所定の金属薄膜等により形成された金属薄膜層とを積層して形成したもの、6.オフセット印刷絵柄層、金属薄膜層及び隠蔽層を順次積層して形成したもの、7.オフセット印刷絵柄層、金属薄膜層、シルク印刷絵柄層及び隠蔽層とを順次積層して形成したもの、8.オフセット印刷絵柄層、シルク印刷絵柄層、金属薄膜層、隠蔽層とを順次積層して形成したもの、等が挙げられる。なお、絵柄部材33の構成は、上に例示したもの以外の構成を有するものであってもよく、これらに限定されるものではない。
【0030】
次に、本実施の形態に係る遊技板31の成形方法について、
図6に基づいて説明する。
図6(a)に示すのは、本実施の形態に係る遊技板31を成形するための成形型34である。
図6(a)に示すように、本実施の形態に係る遊技板31を成形する場合には、キャビティ39内に予め絵柄部材33を配置する。絵柄部材33は、遊技基板32の表面に一体的に積層されるので、成形型34のうち、上型35の天井面36に対して絵柄部材33の表面が対向し、かつ天井面36と絵柄部材33の表面とが接する位置に配置される。上型35には、天井面36から下型37の底面38に向けて下穴形成部40が形成されており、絵柄部材33は、この下穴形成部40が形成されている位置と対応する位置に、孔が予め形成されている。なお、この孔は予め形成しなくてもよく、上型35の天井面36に対して表面が対向するように絵柄部材33を配置する際に孔を形成してもよい。なお、本実施の形態では、導入孔42が上型35の側面41に開口形成されているが、導入孔42の位置は側面41に限定されるものではない。
【0031】
このように、上型35の内部に絵柄部材33を配置して該上型35と下型37とを組み上げて成形型34とすると、上型35と下型37とによってキャビティ39が形成される。絵柄部材33は、このキャビティ39内に配置される。このように絵柄部材33を配置した後、
図6(b)に示すように、成形型34のキャビティ39内に溶融した樹脂材料を射出・導入する。溶融した樹脂材料を射出・導入する際には、
図6(b)においては図示しない射出ノズル等に形成されている図示しない射出孔と上型35の導入孔42とが連通するように該射出ノズル及び成形型34を配置しておき、射出ノズルから射出された樹脂材料が導入孔42を通じてキャビティ39内に導入される。キャビティ39内は、射出ノズルから射出された樹脂材料が隙間なく充填され、
図6(b)に示すような状態になる。
【0032】
次に、
図6(c)に示すように、キャビティ39内に充填された溶融した樹脂材料が固化すると、キャビティ39内に配置した絵柄部材33が遊技基板32となる樹脂材料の表面に一体的に積層される。このように、溶融した樹脂材料が固化して遊技基板32がキャビティ39内で形成され、かつ遊技基板32の表面側に絵柄部材33が一体的に積層された後、上型35を取り外す。この時、上型35に形成されている下穴形成部40も固化した樹脂材料から取り除かれるため、遊技基板32及び絵柄部材33にも下穴43が形成されている。その後、下型37を取り除くと、遊技基板32には、下方の底面38に光拡散形成部44が形成されている箇所と対応する箇所に、光拡散部45が形成される。このように、本実施の形態に係る遊技板31の製造方法によれば、成形型34内に溶融した樹脂材料を射出し、充填することのみによって、絵柄部材33をも一体的に成形することができ、また、光拡散部45及び下穴43までも一体成形により形成することが可能になる。
【0033】
次に、
図6(d)に示すように、射出成形により形成した遊技板31の下穴43に遊技釘46を打ちこむ。下穴43は、遊技釘46の直径よりも小さな孔径を有するように形成されているので、遊技釘46を打ちこむことにより、遊技釘46が下穴43において圧入された状態になる。そのため、下穴43に打ち込まれた遊技釘46は、遊技基板32に強固に保持される。遊技釘46を遊技基板32に打ち込んだ状態を
図6(e)に示す。
【0034】
本実施の形態に係る遊技板31は、第1の実施の形態において説明した作用効果に加えて、絵柄部材33を遊技基板32の表面に積層していることで、光を用いた演出効果に加えて、遊技板31自体の絵柄が有する演出効果をさらに向上させることも可能になる。
【0035】
[第3の実施の形態]
次に、本発明に係る遊技板の第3の実施の形態の構成について説明する。
図7は、本発明の第3の実施の形態に係る遊技板の断面図である。なお、本実施の形態に係る遊技板の構成について、先に説明したのと同様の構成であるものについては説明を省略する。また、本実施の形態では、遊技板の成形に関し、成形型の内部構成が相違するものの、成形方法は先に説明したのと同様であるから、ここでの説明は省略する。
【0036】
本実施の形態に係る遊技板51は、遊技基板52の表面の少なくとも一部に、遊技基板52とは別体で形成された化粧板54を嵌め込むための嵌合凹部53が射出成形時に一体成形されていることを特徴とするものである。
【0037】
図7(a)に示すように、本実施の形態に係る遊技板51は、遊技基板52の裏面に光拡散部が形成され、遊技基板52の表面に嵌合凹部53が形成されている。嵌合凹部53は、化粧板54を嵌め込むことができる大きさで、該化粧板54を嵌め込んだ時に、該化粧板54の表面と遊技基板52の表面とが面一となるような深さに形成されている。
【0038】
化粧板54は、化粧基板55と化粧シート56とから構成されており、化粧基板55の表面に化粧シート56が積層されている。化粧基板55は、透光性を有する樹脂材料で形成された板状の部材であり、遊技基板52に形成されている嵌合凹部53に嵌合することが可能な大きさに形成されている。この化粧基板55に用いることができる材料としては、遊技基板52として用いられる材料と同じく、上記したものを任意に選択して用いてもよい。なお、化粧基板55に用いる材料と遊技基板52に用いる材料とは、同じものを用いてもよいし、それぞれ異なるものを用いてもよい。
【0039】
化粧シート56は、遊技板51や遊技機全体に描かれている遊技機のモチーフとなったキャラクター等に関係のある絵柄等が描かれている。この化粧シート56は、厚さが50〜200μmであることが好ましく、100〜180μmであることがより好ましい。なお、この化粧シート56は、化粧基板55に対して少なくとも一部に設けられていればよい。すなわち、この化粧シート56は、絵柄等を描くために用いるものであるから、絵柄等がない箇所については化粧シート56がなくてもよい。なお、化粧シート56に描かれる絵柄等の構成としては、先に説明した絵柄部材の構成と同一であるので、ここでの説明は省略する。
【0040】
このように構成された遊技板51は、
図7(b)に示すように、遊技基板52の嵌合凹部53に化粧板54が嵌合されることで形成される。化粧板54は、嵌合凹部53に嵌合された後、遊技基板52に固定されるが、この固定方法は従来から公知な方法を任意に選択して用いてよい。例えば、接着剤等を用いて接着してもよいし、ビス等を用いてビス止めしてもよい。なお、ビス止めする場合には、遊技板51の表面よりも前側にビスの頭が突出しないようにすることが好ましい。
【0041】
本実施の形態に係る遊技板51によれば、所定の絵柄等を描いた化粧板54を遊技基板52に嵌合させ、固定するように構成したので、遊技基板52を共通部品として使用することができる。すなわち、遊技基板52に所定の絵柄等が描かれておらず、化粧板54にのみ所定の絵柄等が描かれている場合には、複数種類の機種に共通の遊技基板52を使用して、各機種に対応した絵柄等を描いた化粧板54を遊技基板52に嵌め込むことのみによって、複数種類の機種に対応した遊技板51を形成することができる。したがって、本実施の形態に係る遊技板51によれば、先に説明した演出の効果に加えて、遊技基板52の汎用性を大幅に向上させ、近年特に重要視されている環境問題へも配慮した遊技板51を提供することが可能になる。
【0042】
また、本実施の形態に係る遊技板51は、リサイクル性も向上させることが可能になる。即ち、遊技板を用いた遊技機は機種変更のサイクルが短かったため、従来の遊技機に用いていた従来の遊技板は、機種変更が行われると遊技機と共に廃棄されていた。しかし、本実施の形態に係る遊技板によれば、古い機種に用いられた遊技板は、化粧板を交換することのみによって、新しい機種の遊技機に使用する遊技板として再利用することができる。したがって、遊技板のリサイクル性を飛躍的に向上させることができるとともに、近年問題になっている環境面にも配慮した遊技板を提供することが可能になる。
【0043】
なお、本実施の形態に係る遊技板は、上記したものに限定されない。以下においては、本実施の形態に係る遊技板の変形例について説明する。
図8に示すように、本変形例に係る遊技板61は、化粧板62の構成が先に説明したものと相違しており、該化粧板62の裏面62aにエンボス加工による光拡散部63が形成されている。この光拡散部63は、化粧板62においても任意に選択した位置に設けてよく、例えば化粧板62に対して全体的に設けてもよいし、化粧板62に対して部分的に設けてもよい。
【0044】
また、本変形例において設けた化粧板62の光拡散部63は、前後方向の位置関係において、遊技基板64に形成されている光拡散部65とオーバーラップするように配置してもよいし、オーバーラップしないように配置してもよい。化粧板62の光拡散部63と遊技基板64の光拡散部65とがオーバーラップしている箇所については、外部から入射した光が、遊技基板64の光拡散部65で拡散され、さらに化粧板62の光拡散部63で拡散するので、さらにより光を拡散させることが可能になる。また、このようにこれら光拡散部63がオーバーラップしていない箇所においても、例えば遊技基板64の光拡散部65と化粧板62の光拡散部63とでは、これら光拡散部63,65が形成されている前後方向の位置が異なるので、表面側から光による演出を見た場合には、それぞれの場所によって異なる態様の演出を見ることが可能になる。したがって、本変形例に係る遊技板61によれば、1.遊技基板64と化粧板62とのいずれにも光拡散部63,65が形成されていない領域、2.遊技基板64にのみ光拡散部65が形成されている領域、3.化粧板62にのみ光拡散部63が形成されている領域、及び4.光拡散部63の光拡散部65と化粧板62の光拡散部63が形成されている領域、に分けることができる。したがって、本変形例に係る遊技板61によれば、これら4つの態様で光による演出を行うことができ、遊技機の演出の態様を飛躍的に向上させることが可能になる。
【0045】
[第4の実施の形態]
次に、本発明に係る遊技板の第4の実施の形態の構成について説明する。
図9は、本発明の第4の実施の形態に係る遊技板の断面図である。なお、本実施の形態に係る遊技板の構成について、先に説明したのと同様の構成であるものについては説明を省略する。また、本実施の形態では、遊技板の成形に関し、成形型の内部構成が相違するものの、成形方法は先に説明したのと同様であるから、ここでの説明は省略する。
【0046】
本実施の形態に係る遊技板は、遊技基板の裏面の少なくとも一部に、遊技基板とは別体で形成された化粧板を挟みこむための嵌合凹部が射出成形時に一体成形されていることを特徴とするものである。
【0047】
図9(a)に示すように、本実施の形態に係る遊技板71は、遊技基板72の裏面72aに光拡散部73及び嵌合凹部74が形成されている。この嵌合凹部74は、内部に化粧板75を嵌め込むことができる大きさで、天井面72bが化粧板75の表面75aと対向し、かつ接する面となるように形成されている。この嵌合凹部74の深さは、任意に設定してよい。即ち、遊技板71は、該遊技板71の表面は遊技中に遊技球が流下するため平滑性が要求されるものの、遊技板71の裏面72aはこのような要求がないため、例えば、遊技基板72の裏面72aと化粧板75の裏面72aとが面一でなく、化粧板75が遊技基板72の裏面72aから突出するように設けてもよい。
【0048】
図9(b)に示すように、遊技板71は、遊技基板72の嵌合凹部74に化粧板75を嵌合及び固定して形成する。化粧板75は、嵌合凹部74に嵌合された後に任意な方法によって固定される。なお、この固定方法は従来から公知の方法で固定されることは上記と同じである。
【0049】
本実施の形態に係る遊技板71は、遊技基板72の裏面72a側から該遊技基板72の嵌合凹部74に向けて化粧板75を嵌合し、該化粧板75を固定する。したがって、遊技者は、遊技基板72に固定された化粧板75の化粧シート76に描かれている絵柄等を直接見ずに、遊技基板72を介して絵柄等を視認する。この場合、絵柄の前に遊技基板72が存在するので、この絵柄等を直接視認する場合に比べて奥行き感のある絵柄として視認させることが可能になる。したがって、本実施の形態に係る遊技板71によれば、先に説明した遊技板71の光による演出効果に加え、遊技板71の構成に基づく演出態様も増加させることができるという、遊技板71の構成に基づく演出効果をも向上させることが可能になる。
【0050】
なお、本実施の形態に係る遊技板も、上記したものに限定されない。以下において、本実施の形態に係る遊技板の変形例について説明する。
図10(a)には、本実施の形態に係る遊技板の第1の変形例を示し、
図10(b)には、本実施の形態に係る遊技板の第2の変形例を示す。
【0051】
図10(a)に示すように、本変形例に係る遊技板81は、遊技基板82の嵌合凹部83に形成されている天井面83aに光拡散部84が形成されている。このように、天井面83aに光拡散部84を形成することにより、化粧板85を通過した光を天井面83aにおいて拡散させることができる。すなわち、この場合には、先に説明した遊技板81の構成に基づいて得られる、絵柄に奥行き感を持たせられるという効果に加えて、光により得られる効果を加えることが可能になる。したがって、本変形例に係る遊技板81によれば、遊技板81の構成による演出効果と光による演出効果とを相乗的に組み合わせて、遊技者に対してより遊技の興趣を向上させることができる演出を行うことが可能になる。
【0052】
図10(b)に示すように、本実施の形態の第2の変形例に係る遊技板86は、遊技基板87の嵌合凹部88に形成されている天井面87aに光拡散部89が形成され、さらに化粧板90の化粧基板91の裏面にも光拡散部92が形成されている。なお、この天井面87aに形成された光拡散部89と化粧基板91の裏面91aに形成された光拡散部92は、正面から見た場合における位置がオーバーラップするように配置されていてもよいし、それぞれが別個に分離するように配置されていてもよい。
【0053】
本変形例によれば、先に説明した遊技板の構成に基づく演出効果に加えて、光による演出効果をより効果的に得ることができる。即ち、本変形例に係る遊技板によれば、1.遊技基板87には、該遊技基板87の裏面87bにおける光拡散部93及び該遊技基板の天井面87aにおける光拡散部89が形成されておらず、また化粧板90にも光拡散部92が形成されていない領域、2.遊技基板87の裏面87bにのみ光拡散部93が形成されている領域、3.遊技基板87の天井面87aにのみ光拡散部89が形成されている領域、4.化粧板91の裏面91aにのみ光拡散部92が形成されている領域、5.遊技基板87の天井面87aにも光拡散部89が形成され、化粧板91の裏面91aにも光拡散部92が形成されている領域、というように、複数の領域を形成することができる。したがって、本変形例に係る遊技板によれば、これら複数の領域を形成することで、外部から入射する光を用いて複数種類の態様で演出を行うことができ、遊技機の演出の態様をさらに飛躍的に向上させることが可能になる。
【0054】
[第5の実施の形態]
次に、本発明に係る遊技板の第5の実施の形態の構成について説明する。
図11は、本発明の第5の実施の形態に係る遊技板の断面図である。なお、本実施の形態に係る遊技板の構成について、先に説明したのと同様の構成であるものについては説明を省略する。また、本実施の形態では、遊技板の成形に関し、成形型の内部構成は相違するものの、成形方法は先に説明したのと同様であるから、ここでの説明は省略する。
【0055】
本実施の形態に係る遊技板は、遊技基板の表面の少なくとも一部及び該遊技基板の裏面の少なくとも一部に、遊技基板とは別体で形成された化粧板を挟み込むための嵌合凹部が射出成形時に一体成形されていることを特徴とするものである。
【0056】
図11(a)に示すように、本実施の形態に係る遊技板101は、遊技基板102の裏面102aに光拡散部103が形成されている。また、遊技板101には、遊技基板102の表面102bに第1嵌合凹部104が形成され、遊技基板102の裏面102aに第2嵌合凹部105が形成されている。第1嵌合凹部104は、後述する第1化粧板106を嵌合固定することが可能な大きさであって、第1化粧板106を嵌合固定した時に、遊技基板102の表面102bと第1化粧板106の表面106aとが面一になるような深さに形成されている。また、第2嵌合凹部105は、後述する第2化粧板107を嵌合固定することが可能な大きさに形成されている。なお、第2嵌合凹部105は、遊技基板102の裏面102aから表面102bに向けて所定深さに形成されているものである。また、この第2嵌合凹部105には、天井面102cが形成されている。なお、第2嵌合凹部105は、遊技板101の表面102bのように、該表面102bの平面性の要求がないため、遊技基板102の裏面102aと第2化粧板107の裏面102aとが必ずしも面一にならなくてもよく、第2嵌合凹部105の深さは任意に決定してよい。また、これら第1嵌合凹部104の深さと第2嵌合凹部105の深さは、同じであってもよいし、異なるように形成されていてもよい。
【0057】
第1化粧板106は、遊技基板102に形成されている第1嵌合凹部104に嵌合及び固定されるように形成されている。第1化粧板106は、第1嵌合凹部104に嵌合された後に従来から公知の任意な方法で固定される。第1化粧板106の構成は、先に説明した化粧板の構成と同じであるから、ここでの説明は省略する。
【0058】
第2化粧板107は、遊技基板102に形成されている第2嵌合凹部105に嵌合及び固定されるように形成されている。第2化粧板107は、第2嵌合凹部105に嵌合された後に従来から公知の任意な方法で固定される。第2化粧板107の構成も、先に説明した化粧板の構成と同じであるから、ここでの説明は省略する。なお、第2化粧板107の構成は、第1化粧板106の構成と同じであってもよいし、異なる構成であってもよい。
【0059】
本実施の形態に係る遊技板101によれば、遊技基板102の表面102b側からは該遊技基板102の第1嵌合凹部104に向けて第1化粧板106を嵌合し、この第1化粧板106を固定する。また、遊技基板102の裏面102a側からは該遊技基板102の第2嵌合凹部105に向けて第2化粧板107を嵌合し、この第2化粧板107を固定する。したがって、遊技者は、遊技基板102に固定された第1化粧板106の化粧シートの絵柄等を直接視認し、かつ第2化粧板107の化粧シートの絵柄等は直接見ず、遊技基板102を介して間接的に視認する。この場合、第1化粧板106の化粧シートの絵柄等は遊技者に対して鮮やかに見せることができ、さらに第2化粧板107の化粧シートの絵柄等は奥行き感のある絵柄として視認させることが可能になる。このように、本実施の形態に係る遊技板101によれば、先に説明した遊技板101の構成に基づく演出効果と光による演出効果とを相乗的に組み合わせることができ、遊技者の興趣をより向上させることができる演出を行うことが可能になる。
【0060】
なお、本実施の形態に係る遊技板も、上記したものに限定されない。以下において、本実施の形態に係る遊技板の変形例について説明する。
図12は、本実施の形態に係る遊技板の変形例を示したものである。
【0061】
図12に示すように、本変形例に係る遊技板111は、遊技基板112の第2嵌合凹部113の天井面112aに光拡散部114が形成されている。また、本変形例に係る遊技板111は、第1化粧板115の裏面115aにも光拡散部117が形成され、さらに第2化粧板116の裏面116aにも光拡散部118が形成されている。このように、本変形例に係る遊技板111によれば、遊技基板112の裏面112bのみならず、第1化粧板115の裏面115a、第2化粧板116の裏面116a及び第2嵌合凹部113の天井面112aにおいても外部から入射した光を拡散することができる。すなわち、本変形例の場合には、1.遊技基板112、第1化粧板115及び第2化粧板116のいずれにも光拡散部114,117,118が形成されていない領域、2.遊技基板112の裏面112bにのみ光拡散部119が形成されている領域、3.第1化粧板115の裏面115aにのみ光拡散部117が形成されている領域、4.第2化粧板116の裏面116aにのみ光拡散部118が形成されている領域、5.遊技基板112の天井面112aにのみ光拡散部114が形成されている領域、6.遊技基板112の裏面112bに光拡散部119が形成され、第1化粧板115の裏面115aに光拡散部117が形成され、これら光拡散部119と光拡散部117とがオーバーラップしている領域、7.第1化粧板115の裏面115aに光拡散部117が形成され、第2化粧板116の裏面116aにも光拡散部118が形成され、これら光拡散部117と光拡散部118とがオーバーラップしている領域、8.第1化粧板115の裏面115aに光拡散部114が形成され、遊技基板112の天井面112aにも光拡散部117が形成され、さらに第2化粧板116の裏面116aにも光拡散部118が形成され、これら光拡散部114と、光拡散部117と、光拡散部118とがオーバーラップしている領域、と言うように、外部から入射した光を様々な態様で拡散させる領域が遊技板111に形成されている。したがって、外部から入射した光を用いた演出態様のバリエーションを大幅に増加させることができ、さらにより遊技者の興趣を向上させることができる演出を行うことが可能になる。また、上記した光の演出態様のバリエーションに加え、本変形例に係る遊技板111の場合には遊技板111の構成に基づいて行われる演出態様も組み合わせることができるので、その演出の態様をさらにより効果的なものにすることが可能になる。なお、光拡散部114は、第1嵌合凹部120の底面120aに形成してもよい。第1嵌合凹部120の底面120aに光拡散部114を形成することで、さらにより演出態様のバリエーションを増加させることも可能になる。
【0062】
[第6の実施の形態]
次に、本発明に係る遊技板の第6の実施の形態の構成について説明する。
図13は、本発明の第6の実施の形態に係る遊技板の断面図である。なお、本実施の形態に係る遊技板の構成について、先に説明したのと同様の構成であるものについては説明を省略する。また、本実施の形態では、遊技板の成形に関し、成形型の内部構成は相違するものの、成形方法は先に説明したのと同様であるから、ここでの説明は省略する。
【0063】
本実施の形態に係る遊技板121は、遊技基板122の表面122aの少なくとも一部及び/又は該遊技基板122の裏面122bの少なくとも一部に、遊技基板122とは別体で形成された化粧板124を嵌合固定させるための嵌合凹部123が射出成型時に一体成形されており、この嵌合凹部123には、遊技基板122の表面122a又は裏面122bとは高さ方向の位置が異なる底面122cを有し、化粧板124は、化粧基板125と、少なくとも一部に所定の絵柄が描かれた化粧シート126とを有し、この化粧シート126は、嵌合凹部123内において、遊技基板122と化粧基板125との間に位置するように配置したことを特徴とするものである。
【0064】
図13(a)に示すように、本実施の形態に係る遊技板121は、遊技基板122の裏面に光拡散部127が形成され、遊技基板122の表面122aに嵌合凹部123が形成されている。嵌合凹部123は、化粧板124を嵌め込むことができる大きさで、該化粧板124を嵌め込んだ時に、該化粧板124の表面と遊技基板122の表面122aとが面一となるような深さに形成されている。また、嵌合凹部123には底面122cが形成されている。
【0065】
化粧板124は、化粧基板125と化粧シート126とから構成されている。化粧板124は、
図13(b)に示すように、化粧基板125と化粧シート126とがそれぞれ別体に分離できるように構成してもよいし、
図13(c)に示すように、化粧基板125の裏面125bに化粧シート126を接着剤等による任意な方法で張り付けて、該化粧基板125と化粧シート126とを積層させて構成してもよい。本実施の形態では、化粧板124は、化粧基板125の表面125a側が露出し、該化粧基板125の裏面125b側に化粧シート126が位置するように構成されている。また、化粧シート126は、該化粧シート126の表面126aが化粧基板125の裏面125bと対向し、該化粧シート126の裏面126bが底面122cと対向するように配置される。
【0066】
このように構成された遊技板121は、
図13に示すように、遊技基板122の嵌合凹部123に化粧板124が嵌合されることで形成される。本実施の形態に係る遊技板121では、化粧シート126は、遊技基板122と化粧板124とを組み合わせた場合に、これら遊技基板122と化粧基板125との間に挟まれる位置に設けられる。
【0067】
本実施の形態に係る遊技板121によれば、化粧板124の化粧シート126の前面に化粧基板125が設けられるので、遊技球が遊技板121の表面側を流下した場合にも、化粧シート126に描かれた絵柄等が傷つくことなく、絵柄等の剥がれ等を確実に防止し、長期間に亘って鮮明な絵柄を有する遊技板121を提供することが可能になる。また、本実施の形態に係る遊技板121によれば、化粧板124を交換することで、他の機種にも遊技基板122を再利用することができ、遊技基板122のリサイクル性を大幅に向上させることができる。特に、
図13(b)に示すように、化粧板124において、化粧基板125と化粧シート126とを別体で分離するように化粧板124を構成すれば、遊技基板122のみならず、化粧基板125をも再利用することができるので、遊技板121のリサイクル性をさらに向上させることも可能になる。
【0068】
また、本実施の形態に係る遊技板121の場合には、化粧板124のみを製造するか、又は化粧シート126のみを製造することで他機種の遊技板121に適用することが可能であるので、製造時の作業工程も大幅に簡略化することができ、製造コストも大幅に低減することも可能になる。
【0069】
なお、本実施の形態では、遊技基板122の表面側に嵌合凹部123を形成した遊技板121に化粧板124を嵌合し固定するように構成した例を用いて説明したが、遊技基板122の裏面側に嵌合凹部123を形成した遊技板121、遊技基板122の表面側及び裏面側の両方に嵌合凹部123を形成した遊技板121にも適用することができる。また、嵌合凹部123の底面に光拡散部127を形成した遊技板121にも適用することができる。
【0070】
以上、本発明に係る遊技板について詳細に説明したが、上記した遊技板は本発明に係る遊技板を例示したに過ぎず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、任意にその構成を変更してもよい。例えば、本明細書において説明した遊技板は、第1開口部及び第2開口部を射出成形時に形成するようにしているが、射出成形時には第1開口部及び第2開口部を開口形成せず、射出成形後にこれら第1開口部及び第2開口部を開口形成してもよい。また、第1開口部及び第2開口部を形成する箇所の肉厚を他の部分の肉厚よりも薄肉にして、第1開口部及び第2開口部が形成される箇所を明らかにしてもよい。