特許第6120293号(P6120293)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6120293
(24)【登録日】2017年4月7日
(45)【発行日】2017年4月26日
(54)【発明の名称】股関節運動補助器具
(51)【国際特許分類】
   A63B 23/08 20060101AFI20170417BHJP
   A61H 1/02 20060101ALI20170417BHJP
【FI】
   A63B23/08
   A61H1/02 N
【請求項の数】5
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2015-143997(P2015-143997)
(22)【出願日】2015年7月21日
(65)【公開番号】特開2017-23327(P2017-23327A)
(43)【公開日】2017年2月2日
【審査請求日】2017年2月15日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】515198935
【氏名又は名称】株式会社ヴェリテ
(74)【代理人】
【識別番号】100181087
【弁理士】
【氏名又は名称】藤松 知久
(72)【発明者】
【氏名】野▲崎▼ 真治
【審査官】 中澤 真吾
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2013/237393(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2005/250621(US,A1)
【文献】 実開昭56−66358(JP,U)
【文献】 特開平10−137304(JP,A)
【文献】 国際公開第2009/122545(WO,A1)
【文献】 特開2015−144697(JP,A)
【文献】 特開2007−244809(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 21/00−24/00
A61H 1/00−5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
下面側が平地に据え置き可能であり、上面側が略8の字状に形成されたガイドを有する台座と、
前記台座の上方に前記ガイド上に移動可能に配置され、使用者の一方の足を載せるエリアを有する足載せ盤と、
使用者の一方の足の力に抗して前記足載せ盤を前記台座の上面側における略水平方向に移動可能なように支持しながら前記略8の字状に形成された前記ガイドに沿って周回可能に前記足載せ盤を移動させる転動部と、を備え、
使用者が前記台座近傍の平地に他方の足を軸足とした姿勢で、一方の足の動きにより前記足載せ盤を前記ガイドに沿って動かしながら前記略8の字状に一方の足を周回運動させることにより股関節運動を行うことができる
ことを特徴とする股関節運動補助器具。
【請求項2】
前記略8の字状は、当該8の字の短手方向の幅を1とした場合に、長手方向の幅が1〜2の長さの比である
ことを特徴とする請求項1に記載の股関節運動補助器具。
【請求項3】
前記長手方向の幅は、0.2メートル〜0.5メートルの範囲に形成された
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の股関節運動補助器具。
【請求項4】
前記転動部は、前記台座との接触面に対して転がる球体と、当該球体を受ける球体受けとを有し、
前記転動部は、前記球体受けに前記球体を保持しながら前記球体を前記台座との接触面に転動させることにより、前記足載せ盤を移動させる
ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の股関節運動補助器具。
【請求項5】
前記足載せ盤は、使用者の一方の足裏面のすべりをなくす滑り止め構造を有する
ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の股関節運動補助器具。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、股関節運動補助器具に関する。
【背景技術】
【0002】
例えばテニス・ゴルフ・野球などの股関節運動が重要となるスポーツの運動能力の向上、高齢者や主婦などの運動不足の解消、リハビリ患者のためのリハビリの一環としての股関節周辺の筋力向上などの目的として、股関節運動に関する補助器具、装置、運動プログラム等が開発・販売、提案されている。
【0003】
なお、運動具において、基盤上に自在継ぎ手を介して可動部材の中央部を水平方向に回動自在に且つ上下方向に揺動自在に支持し、この可動部材の両側部上に両足を載せて可動部材を所望方向に変動させることにより足の運動を行うように構成しているものが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【0004】
また、左右両脚の開閉運動を支援する股関節ストレッチ用具であって、座板に腰掛けた姿勢で左右両脚の大腿部内側に当接されると共に、該大腿部を強制的に押し広げることのできない力で開脚方向に付勢する一対の開脚レバーが、座板の下面側に設けられているものが知られている(例えば、特許文献2を参照)。
【0005】
さらに、股関節矯正装置において、基体と、前記基体上において該基体に対して回動自在に取付けられている一対の回動レバーと、前記回動レバーの先端部に取付けられ、足首を受入れる受け部材と、を具備するものが知られている(例えば、特許文献3を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002−200194号公報
【特許文献2】特開2005−211327号公報
【特許文献3】実用新案登録第3130880号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
図17に、従来の股関節運動に関する補助器具、装置等の運動動作を示す。図17(a)では、補助器具、装置等の使用者の足501が、股関節502を中心として、左右の横方向に運動動作する様子を示す。また、図17(b)では、使用者の足501が、股関節502を中心として、前後方向に運動動作する様子を示す。
【0008】
上述したような従来の股関節運動に関する補助器具、装置等は、図17(a)および(b)に示す運動動作のように、主に横方向だけ、または前後方向だけであり、単軸方向に近い運動を補助または実行させるものであった。しかしながら、股関節は、多軸関節であるため、複数の軸方向による運動を補助または実行させる補助器具、装置等も必要である。
【0009】
すなわち、股関節運動として、横方向のみ、または、前後方向のみの単軸方向の往復運動だけでは、スポーツの運動能力の向上、高齢者や事務作業従事者の運動不足の解消、リハビリ患者のためのリハビリの一環(例えば変形性股関節症のリハビリ)、腰痛、坐骨神経痛の予防などを目的としては、十分な効果が得られない場合がある。
【0010】
また、股関節の可動域の拡大を目的とするような場合には、横方向のみ、または、前後方向のみの単軸方向の往復運動だけでは、十分な効果が得られない。さらに、横方向のみ、または、前後方向のみの単軸方向の往復運動だけでは、前後方向での急な方向転換、または、左右方向での急な方向転換の際に、無理な力がかかったり、筋肉や股関節に負担がかかることもある。
一方、例えば多軸関節に適した、股関節運動を行う装置として存在するものは、スポーツジムなどに設置されるような複数のトレーニングマシーンを順次使用して行うものであり、さらに、そのマシーンが油圧式や、電動式の大掛かりの装置である。このような器具や装置は、重く、また、大きく、一人で持ち運び、移動させるのが困難である。また、装置の構造が複雑で、費用的にも手ごろな価格帯ではない。
【0011】
以上説明したように、多軸関節の運動に適した、股関節運動に関する手軽な補助器具、装置等がなかった。
【0012】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、股関節運動として多軸関節に適した複合運動を無理なく補助することができる股関節運動補助器具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記課題を解決するために、本発明に係る股関節運動補助器具は、下面側が平地に据え置き可能であり、上面側が略8の字状に形成されたガイドを有する台座と、前記台座の上方に前記ガイド上に移動可能に配置され、使用者の一方の足を載せるエリアを有する足載せ盤と、使用者の一方の足の力に抗して前記足載せ盤を前記台座の上面側における略水平方向に移動可能なように支持しながら前記略8の字状に形成された前記ガイドに沿って周回可能に前記足載せ盤を移動させる転動部と、を備える。本股関節運動補助器具は、使用者が前記台座近傍の平地に他方の足を軸足とした姿勢で、一方の足の動きにより前記足載せ盤を前記ガイドに沿って動かしながら前記略8の字状に一方の足を周回運動させることにより股関節運動を行うことができることを主な特徴とする。
【0014】
また、本発明に係る股関節運動補助器具は、前記略8の字状が、当該8の字の短手方向の幅を1とした場合に、長手方向の幅が1〜2の長さの比であることを主な特徴とする。
【0015】
また、本発明に係る股関節運動補助器具は、前記長手方向の幅が、0.2メートル〜0.5メートルの範囲に形成されたことを主な特徴とする。
【0016】
さらに、本発明に係る股関節運動補助器具は、前記転動部が、前記台座との接触面に対して転がる球体と、当該球体を受ける球体受けとを有し、前記転動部が、前記球体受けに前記球体を保持しながら前記球体を前記台座との接触面に転動させることにより、前記足載せ盤を移動させることを主な特徴とする。
【0017】
さらに、また、本発明に係る股関節運動補助器具は、前記足載せ盤が、使用者の一方の足裏面のすべりをなくす滑り止め構造を有することを主な特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明に係る股関節運動補助器具によれば、股関節運動として多軸関節に適した複合運動を無理なく補助することができる。
【0019】
すなわち、本発明に係る股関節運動補助器具は、略8の字状の軌道上を周回する使用者の足の動きに応じて補助できるため、各自のペースに合わせて股関節運動を行うことができる。また、使用者が意識することなく、多軸方向にスムーズに複合運動を行うことができる。
【0020】
これにより、以下のような運動補助器具としての効果が期待できる。
【0021】
(1)多軸関節のための複合運動を補助することができるため、インナーマッスル、アウターマッスルの筋肉にも、無理のない運動ができる。また、股関節における関節可動域の拡大などの改善効果が期待できる。
【0022】
(2)例えば変形性股関節症のリハビリなどを目的とするリハビリ運動補助器具、腰痛、坐骨神経痛の予防などのための予防運動などを目的とする運動補助器具として、効果的である。
【0023】
(3)軽量かつ小型の可搬性のある運動補助器具が実現できるため、載置・保管スペースをとらない。また、コスト的にも低価格で製造可能であるため、利用者の購入負担を低減することができる。
【0024】
(4)手軽に使用でき(取り扱い容易)、小スペースで実施できる。また、老若男女問わず、使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明に係る股関節運動補助器具の第1の実施形態の構成を示す斜視図である。
図2図1に示す股関節運動補助器具の平面図である。
図3図1に示す股関節運動補助器具の正面図である。
図4図1に示す股関節運動補助器具の右側面図である。
図5図1に示す股関節運動補助器具の底面図である。
図6図1のI−I線矢視縦断面図である。
図7図1のII−II線矢視縦断面図である。
図8図1に示す足載せ盤および転動部の(a)正面図、(b)底面図である。
図9図1に示す股関節運動補助器具の使用状態説明図である。
図10図9に示す股関節運動補助器具による股関節運動の複合動作を示す説明図である。
図11】本発明に係る股関節運動補助器具の第2の実施形態の構成を示す平面図である。
図12図11のIII−III線矢視縦断面図である。
図13図11に示す股関節運動補助器具による股関節運動の複合動作を示す説明図である。
図14】本発明に係る股関節運動補助器具の第3の実施形態に用いられる足載せ盤および転動部の(a)正面図、(b)転動部の底面図である。
図15】本発明に係る股関節運動補助器具の第4の実施形態に用いられる足載せ盤および転動部の機能説明図である。
図16図15に示す股関節運動補助器具の足載せ盤および転動部の(a)正面図、(b)底面図、(c)平面図である。
図17】従来の股関節運動に関する補助器具、装置等の運動動作を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明に係る実施形態の股関節運動補助器具について、図面を参照して具体的に説明する。ここで、互いに同一または類似の部分には共通の符号を付して、重複説明は省略する。ここで説明する下記の実施形態はいずれも、床面や地面などの平地に据え置き可能な可搬型の股関節運動補助器具の一例をとりあげて説明する。
【0027】
[第1の実施形態]
以下、本発明に係る股関節運動補助器具1の第1の実施形態の構成について、図1乃至図10を用いて説明する。
【0028】
図1は、第1の実施形態の股関節運動補助器具1Aの構成を示す斜視図である。また、図2図1に示す股関節運動補助器具1Aの平面図であり、同じく、図3は正面図、図4は右側面図、図5は底面図である。この他にも、図6は、図1のI−I線矢視縦断面図であり、図7は、図1のII−II線矢視縦断面図である。なお、その他の図については、適宜、説明する。
【0029】
第1の実施形態の股関節運動補助器具1Aは、運動を行う利用者が本股関節運動補助器具1Aを用いて、後述するように股関節運動として多軸関節に適した複合運動を無理なく行うことができるように構成されている。具体的には、股関節運動補助器具1Aは、図1ないし図7に示すように、台座2Aと、足載せ盤3Aと、転動部4Aとを備える。
【0030】
台座2Aは、股関節運動補助器具1Aを平地(例えば床(家屋のリビングルーム、ベランダなど)、地面(庭、公園の地面など))に据え置きし、足載せ盤3Aおよび転動部4Aを支持・配設すための台枠である。足載せ盤3Aは、利用者(運動者)が平地に一方の足51を軸足とした姿勢で、他方の足51を載せるための盤である。転動部4Aは、利用者の足51を足載せ盤3Aに載せた状態で、台座2A上を略8の字状に転動可能に周回する動作機構である。以下、図1ないし図7を参照しながら、これらの詳細な構成について説明する。
【0031】
台座2Aは、下面(台座下部24a)側が平地に据え置き可能であり、上面(台座上部23a)側に略8の字状(8の字状Lpa又はひょうたん状Lpbなど)に形成されたガイド20a(外ガイド21aおよび内ガイド22a)を有する。8の字状Lpaは、図2に示すように、8の字を横向きにした際の長手方向の幅Wxa、短手方向の幅Hyaに形成される。
【0032】
なお、略8の字状は、8の字状Lpa、又は、後述するひょうたん状Lpbなどだけでなく、長手方向や短手方向に扁平した8の字状や、ひょうたん状の形状であってもよい。例えば、箱型の断面がハート型形状である場合に、8の字状がややハート型に扁平した8の字状などである。
【0033】
台座2Aは、転動部4Aと接続された足載せ盤3Aをガイド20aの軌道に応じて移動可能なように、転動部4Aを収容する。このために、台座2Aは、厚板である台座上部23a、台座下部24aおよび台座側部25aからなる略立方体形状(箱型)に形成される。なお、転動床面26aは、転動部4Aを台座2Aに収容する際の接触面側である平板面である。なお、箱型の断面は、長方形状に限定されず、楕円形状、円形状、半楕円形状、ハート型形状などであってもよい。
【0034】
また、この他にも、台座2Aの底面側(台座下部24a側)にゴムシートなどの滑り止めを付けたり、台座側部25aに持ち運び時に把持しやすい取っ手を設ける構造等を、さらに備えてもよい。
【0035】
ガイド20aは、足載せ盤3A及び転動部4Aを、8の字状Lpaに応じた軌道に移動させるための枠、レール、溝などの構造を有する。例えば、ガイド20aは、外ガイド21aおよび内ガイド22aからなる。
【0036】
外ガイド21aは、8の字状Lpaの軌道の外側を制限するように形成されている。外ガイド21aは、図1図2図6及び図7に示すように、台座上部23aの略長方形の中央側に沿って8の字状Lpaの外周区分となるように設けられる。外ガイド21aは、台座2Aに収容された転動部4Aが移動可能、かつ、台座2Aから容易に離脱しないように凹形状(図6及び図7の断面)に形成されている。
【0037】
内ガイド22aは、8の字状Lpaの軌道の内側を制限するように形成されている。内ガイド22aは、図6及び図7に示すように、台座上部23aの略長方形の中央側に沿って8の字状Lpaの内周区分となるように設けられる。具体的には、内ガイド22aは、転動床面26aの上面側に、8の字状Lpaにおける2つの卵状の突起が中央部分に位置するように設けられる。内ガイド22aは、台座2Aに収容された転動部4Aが転動可能、かつ、台座2Aから容易に離脱しないように凹凸立体形状(断面は図6及び図7)に形成されている。
【0038】
開口蓋231aは、例えば台座2Aの短手側の端部を開閉可能なように、台座下部24aに連接されて設けられる。開口蓋231aは、台座上部23aおよび台座側部25aの一部が開口された部分に、閉口可能に覆う。例えば、足載せ盤3Aおよび転動部4Aを台座2Aのガイド20aに嵌め込む際に、開口蓋231aを開けることができる。また、足載せ盤3Aおよび転動部4Aを台座2Aのガイド20aから取り出す際に、開口蓋231aを開けて取り出すことができる。
【0039】
以上説明したように、転動部4Aは、8の字状Lpaの軌道を形成するガイド20a(外ガイド21aおよび内ガイド22a)に遊嵌される。
【0040】
図8は、図1に示す足載せ盤3Aおよび転動部4Aの(a)正面図、(b)底面図である。
【0041】
足載せ盤3Aは、ガイド20a上に移動可能に配置される。図8に示す足載せ盤3Aにおいて、下方側の面がガイド20aに嵌まる支持棒31aの一方に接続されて、台座2Aと間隙を設けるように位置される。また、上方側の面が使用者の一方の足51(かかとからつま先までの)を載せるエリアを有する。
【0042】
足載せ盤3Aは、使用者が片足(一方の足51)の足裏を接触させ、やや片足に力をかけて足を載せることができる厚みを有する盤である。図1図9に示す足載せ盤3Aは、円盤状であるが、円盤状に限定されるものではない。
【0043】
好ましくは、足載せ盤3Aは、使用者の一方の足裏面のすべりをなくす滑り止め構造を有する。例えば、足載せ盤3Aは、凹型の略長方形盤で、つま先からかかとの長手に沿って、当該凹型の窪み部分に足51が収容できる形状であってもよい。
【0044】
支持棒31aは、棒状に形成されている。支持棒31aにおいて、図6に示すように、棒状の長手方向の一方が足載せ盤3Aの略中心部に接続され、他方が転動部4Aの球体受け43aに接続されている。支持棒31aの棒状の外径は、ガイド20aの溝の幅(外ガイド21aと内ガイド22aとの軌道間隔)よりも小さくされ、棒状の長手方向の長さは、ガイド20aを周回する足載せ盤3Aが台座2Aの上面側から離隔し過ぎない程度とされる。
【0045】
転動部4Aは、使用者の一方の足51の力に抗して、足載せ盤3Aを台座2Aの上面(台座上部23a)側における略水平方向に移動可能なように支持しながら8の字状Lpaに形成されたガイド20aに沿って周回可能に移動する。
【0046】
転動部4Aは、台座2A上で転動可能とされる。このために、転動部4Aは、図8に示すように、台座2Aの転動床面26aに対して転がる球体41aと、球体41aを転がる状態で保持する保持器42aと、当該球体41aを受ける球体受け43aとを有する。
【0047】
球体41aは、保持器42aと球体受け43aとの間に装環され、保持器42aおよび球体受け43aにより回転可能なように保持されている。保持器42aには、球体41aの一部が露出するための孔が設けられている。保持器42aの孔から露出した球体41aが、台座2Aの転動床面26aの面と接触する。以上のような構成により、転動部4Aは、転動床面26aの面上を転動可能に移動することができる。
【0048】
球体41aは、ゴムなどの弾性体、合成樹脂製、金属製などの材質を用いてもよい。この場合に、球体41aの材質は、転動床面26aとの間で摩擦力が生じるような材料が考慮される。すなわち、球体41aと転動床面26aとの間の摩擦力は、利用者の周回運動に過渡の負担とならない程度が好ましい。
【0049】
また、転動床面26aには、台座下部24aの上側(底面と反対側の平面)を摩擦係数が大きいマット状の素材で覆ってもよい。この他にも、転動床面26aに凹凸形状を設けて、転動部4Aの球体41aが転がる際の負荷を与えてもよい。これにより、使用者がこの負荷に対抗した足51の力で、股関節運動を行うことができる。
【0050】
転動部4Aは、図8に示すように、足載せ盤3Aの支持棒31aの他方に接続されている。転動部4Aは、足載せ盤3Aを略水平方向に維持するように支持しながら、8の字状Lpaの溝に沿って、ガイド20aを周回可能に転動しながら移動する。
【0051】
図9は、図1に示す股関節運動補助器具1Aの使用状態説明図である。また、図10は、図9に示す股関節運動補助器具1Aによる股関節運動の複合動作を示す説明図である。
【0052】
図9に示すように、使用者が、台座2A近傍に平地側に他方の足51を軸足とした姿勢で立ち、一方の足51の力を利用して足載せ盤3Aに支持棒31aを介して接続された転動部4Aを台座2A上(転動床面26aの面上)に転動させ、8の字状Lpaに一方の足51を周回運動させることができる。なお、本実施形態における転動部4Aでは、球体41aが一つであるため、足載せ盤3Aを略水平に支持するためには、一方の足51で足載せ盤3Aのバランスをとる必要がある。また、後述する他の実施形態では、例えば転動部4C(図14)のように球体が複数あるため、よりバランスをとりやすい構造で安定性がある。
【0053】
図9及び図10に示すように、使用者が、台座2A近傍の平地に他方の足51を軸足とした姿勢で、一方の足51の動きにより足載せ盤3Aをガイド20aに沿って動かしながら8の字状Lpaに一方の足51を周回運動させることにより股関節52の運動を行うことができる。
【0054】
図10に示すように、使用者は、本股関節運動補助器具1Aを使用することにより、急な方向転換ではなく、滑らかな8の字状Lpaに沿った軌道によって、左右前後方向の多軸方向に連続的な動作による運動(複合運動)を行うことができる。これにより、使用者は、多軸関節に適した複合運動である、股関節運動を行うことができる。すなわち、本発明の股関節運動補助器具1Aは、以上のような多軸関節に適した複合運動を無理なく補助することができる。この結果、例えば股関節における関節可動域の拡大などの改善効果などが期待できる。
【0055】
8の字状Lpaは、図2に示すように、8の字を横向きにしたときの長手方向の幅Wxa、短手方向の幅Hyaである。好ましくは、略8の字状は、当該8の字の短手方向の幅Hyaを1とした場合に、長手方向の幅Wxaが1〜2の長さの比である。なお、これらの実際の寸法の適応サイズは、人種による体格差、大人・幼児等による体格差によるため、好ましくはこれらの比に基づき、股関節運動補助器具1Aのターゲット層に対応するものを設計・製作する。
【0056】
例えば、日本人の身体的特徴の統計的なデータを参考にすると、大人(男性)の平均肩幅40cm前後、女性:36cm前後から、肩幅の50%の長さ×1.4倍〜2倍として算出した値を含む寸法を目安とした場合に、例えば商品として量産するターゲットとして国内市場の成人男女を対象にすると、好ましくは、当該長手方向の幅Wxaは、0.2メートル〜0.5メートルの範囲に形成されたものである。
【0057】
好ましくは、台座2Aを平地に据え置いた場合に、足載せ盤3Aに載せる足51の高さが2cm〜15cmの範囲である。この高さの下限は、足載せ盤3Aおよび転動部4Aの収容スペースなどの構造面と板厚などの強度面を保つ必要性から考慮される。また、この高さの上限は、使用者の運動時において、足載せ盤3Aに載せる足51の膝があまり曲がった状態になることを回避する必要性からである。
【0058】
以上のような股関節運動補助器具1Aは、略8の字状の横と縦の長さが、人体上の肩幅および足幅などの特徴に基づき、無理のない比で構成され、かつ、無理のない長さで構成できるため、体に無理な負担をかけることなく股関節運動を行うことができる。
【0059】
また、本股関節運動補助器具1Aは使用者の自力で他の動力を要しない。また、無理のない姿勢で運動でき、かつ、取り扱いも容易であるため、老若男女問わず使用することができる。
【0060】
また、本股関節運動補助器具1Aは、左右のどちらの足でも兼用で用いることができる。さらに、使用者は、本股関節運動補助器具1Aを人の肩幅に沿った方向に長手方向(幅Wxa)を載置して使用するだけでなく、例えば人の肩幅に沿った方向に短手方向(Hya)を載置して使用することができ、その方向を傾けて使用することもできる。
【0061】
股関節運動補助器具1Aの構成材料として、合成樹脂、木製、金属製でもよく、また、それらを組み合わせた材料を用いてもよい。好ましくは、プラスチックなどの合成樹脂で形成される。これにより、小型かつ軽量で、頑丈なつくりの股関節運動補助器具1Aが可能となる。
【0062】
例えば、台座2A、足載せ盤3Aおよび転動部4Aが合成樹脂で製作される。また、例えば、台座2Aが木工で製作され、足載せ盤3Aおよび転動部4Aが合成樹脂や金属で製作されるなどである。
【0063】
以上のような材料及び形状により、股関節運動補助器具1Aは、軽量かつ小型の可搬性のあるものが実現できるため、載置・保管スペースをとらない。また、コスト的にも低価格で製造可能であるため、利用者の購入負担を低減することができる。
【0064】
[第2の実施形態]
図11は、本発明に係る股関節運動補助器具1の第2の実施形態の構成を示す平面図である。図12は、図11のIII−III線矢視縦断面図である。なお、図11に示す第2の実施形態の股関節運動補助器具1Bの構成は、前述した第1の実施形態の股関節運動補助器具1Aの構成と概ね同様であり、類似する部材には同一の符号または類似の符号を付すものとする。以下、重複する説明は省略し、異なる点を主に説明する。
【0065】
第2の実施形態の股関節運動補助器具1Bは、図11に示すように、台座2Bと、足載せ盤3Bと、転動部4Bとを備える。ここで、図11に示す股関節運動補助器具1Bの構成において、図1等に示す股関節運動補助器具1Aの構成と比較して、足載せ盤3Bは足載せ盤3Aと同様であり、転動部4Bは転動部4Aと同様である。以下、台座2Aと異なる台座2Bについて、主に説明する。
【0066】
台座2Bは、図11及び図12に示すように、下面(台座下部24b)側が平地に据え置き可能であり、上面(台座上部23b)側にひょうたん状Lpbに形成されたガイド20b(外ガイド21bおよび内ガイド22b)を有する。
【0067】
ここで、ひょうたん状Lpbとは、図11に示すように、8の字状の真ん中の交差の軌道を除く軌道形状を称するものとする。ひょうたん状Lpbは、図11に示すように、8の字を横向きにしたときの長手方向の幅Wxb、短手方向の幅Hybに形成される。
【0068】
台座2Bは、転動部4Bと接続された足載せ盤3Bをガイド20bの軌道に応じて移動可能なように、転動部4Bを収容する。このために、台座2Bは、厚板である台座上部23b、台座下部24bおよび台座側部25bからなる略立方体形状(箱型)に形成される。転動床面26bは、転動部4Bを台座2Bに収容する際の接触面側である平板面である。
【0069】
ガイド20bは、足載せ盤3Bおよび転動部4Bを、ひょうたん状Lpbに応じた軌道に移動させるための枠、レール、溝などの構造を有する。例えば、ガイド20bは、外ガイド21bおよび内ガイド22bからなる。
【0070】
外ガイド21bは、ひょうたん状Lpbの軌道の外側を制限するように形成されている。外ガイド21bは、図11及び図12に示すように、台座上部23bの略長方形の中央側に沿ってひょうたん状Lpbの外周区分となるように設けられる。外ガイド21bは、台座2Bに収容された転動部4Bが移動可能、かつ、台座2Bから容易に離脱しないように凹形状(例えば図12の断面)に形成されている。
【0071】
内ガイド22bは、ひょうたん状Lpbの軌道の内側を制限するように形成されている。内ガイド22bは、図11及び図12に示すように、台座上部23bの略長方形の中央側に沿ってひょうたん状Lpbの内周区分となるように設けられる。具体的には、内ガイド22bは、転動床面26bの上面側に、ひょうたん状Lpbにおける1つのコブ状の突起が位置するように設けられる。内ガイド22bは、台座2Bに収容された転動部4Bが転動可能、かつ、台座2Bから容易に離脱しないように凹凸立体形状(例えば断面は図11及び図12)に形成されている。
【0072】
図13は、図11に示す股関節運動補助器具1Bによる股関節運動の複合動作を示す説明図である。
【0073】
図13に示すように、使用者が、台座2B近傍の平地に他方の足51を軸足とした姿勢で、一方の足51の動きにより足載せ盤3Bをガイド20bに沿って動かしながらひょうたん状Lpbに一方の足51を周回運動させることにより股関節52の運動を行うことができる。
【0074】
使用者は、急な方向転換ではなく、滑らかなひょうたん状Lpbに沿った軌道によって、左右前後方向の多軸方向に連続的な動作による運動(複合運動)を行うことができる。これにより、使用者は、多軸関節に適した複合運動である、股関節運動を行うことができる。すなわち、本実施形態の股関節運動補助器具は、以上のような多軸関節に適した複合運動を無理なく補助することができる。この他、第1の実施形態の股関節運動補助器具1Aと同様な効果を有する。
【0075】
[第3の実施形態]
図14は、本発明に係る股関節運動補助器具1の第3の実施形態に用いられる足載せ盤3Cおよび転動部4Cの(a)正面図、(b)転動部4Cの底面図である。なお、図示省略するが、第3の実施形態の股関節運動補助器具1として、例えば台座2A(図1等に示す)と、足載せ盤3Cと、転動部4Cとを備える構成などである。
【0076】
図14に示す足載せ盤3Cおよび転動部4Cにおいて、足載せ盤3Cの下方側の面が支持棒31cの一方に接続されて、支持棒31cの他方に転動部4Cが接続されている。
【0077】
転動部4Cは、使用者の一方の足51の力に抗して、足載せ盤3Cを台座2Aの上面(台座上部23a)側における略水平方向に移動可能なように支持しながら8の字状Lpaに形成されたガイド20aに沿って周回可能に移動する。
【0078】
転動部4Cは、台座2Aのなかで転動可能とされる。このために、転動部4Cは、図14に示すような、台座2Aの転動床面26a(図6及び図7)に対して転がる複数の球体41cと、支持棒31cの他方側に当該球体41cを受ける球体受け43cとを有する。
【0079】
球体41cは、保持器42cと球体受け43cとの間に装環され、保持器42cおよび球体受け43cにより回転可能なように保持されている。保持器42cには、球体41cの一部が露出するための孔が設けられている。保持器42cの孔から露出した球体41cが、台座2Aの転動床面26aの面と接触する。以上のような構成により、転動部4Cは、転動床面26aの面上を転動可能に移動することができる。
【0080】
転動部4Cにおいて、複数の球体41cが転動床面26aの面に複数の点で接触するため、足載せ盤3Cを水平方向にバランスよく保持することができる。
【0081】
球体41cは、ゴムの弾性体、合成樹脂製、金属製などの材質を用いてもよい。この場合に、球体41cの材質は、転動床面26aとの間で摩擦力が生じるような材料が考慮される。すなわち、球体41cと転動床面26aとの間の摩擦力は大きい方が好ましい
【0082】
本実施形態の股関節運動補助器具1は、第1の実施形態の股関節運動補助器具1Aと比べて、さらに、足載せ盤3Cを水平方向に容易に支持することができる。すなわち、片足を足載せ盤3Cに載せた場合の安定性がよい。この他、第1の実施形態の股関節運動補助器具1Aと同様な効果を有する。
【0083】
[第4の実施形態]
図15は、本発明に係る股関節運動補助器具1の第4の実施形態に用いられる足載せ盤3Dおよび転動部4Dの機能説明図である。図16は、図15に示す足載せ盤3Dおよび転動部4Dの(a)正面図、(b)底面図、(c)平面図である。
【0084】
図15及び図16に示すように、台座2Dには、上面側に8の字状Lpdに形成されたガイド20d(外ガイド21dおよび内ガイド22d)を有する。台座2Dにおいて、転動部4Dと接続された足載せ盤3Dをガイド20dの軌道に応じて移動可能なように、ガイド20dは、足載せ盤3Dを8の字状Lpdに応じた軌道に移動させるためのレール構造(レール40d)を有する。また、転動部4Dは、足載せ盤3Dを8の字状Lpdの軌道に沿って、転動させる構造を有する。
【0085】
レール40dは、8の字状Lpdの軌道に形成されている。レール40dにおいて、軌道上の複数のポイントに間隔をあけて、複数の球体41dが埋め込まれている。レール40dには、これらの複数の球体41dを保持する保持器42dと、球体41dを当該ポイントごとに回転しやすくさせ、かつ、所定の位置にとどめるための軌道枠43dとが設けられている。例えば、図16に示すように、保持器42dには、球体41dが露出するための孔が設けられている。球体41dは、保持器42dと軌道枠43dとの間に装環される。
【0086】
足載せ盤3Dは、8の字状Lpdの軌道上の進行方向に沿って、いくつかの球体41dにその下面側を接触しながら、接触した球体41dの回転などにより転動して、軌道を進むことができる。
【0087】
足載せ盤3Dは、ガイド20d上に移動可能に配置される。図16に示す足載せ盤3Dにおいて、下方側の面がガイド20dに嵌まる支持棒31dの一方に接続されて、台座2Dと間隙を設けるように位置される。また、上方側の面が使用者の一方の足51(かかとからつま先までの)を載せるエリアを有する。
【0088】
足載せ盤3Dは、盤311dと、摩擦シート312dと、滑り止め313dとを有する。
【0089】
盤311dは、使用者が片足(一方の足51)の足裏を接触させ、やや片足に力をかけて足を載せることができる厚みを有する。好ましくは、盤311dには、使用者の一方の足裏面のすべりをなくす滑り止め313dが設けられる。
【0090】
摩擦シート312dは、盤311dの下面側に接合される。摩擦シート312dは、球体41dと摩擦力が生じるような材質のシート材であり、例えばゴムシートなどである。
【0091】
支持棒31dは、棒状に形成されている。支持棒31dにおいて、図16に示すように、棒状の長手方向の一方が足載せ盤3Dの略中心部に接続され、他方が軌道抜けストッパー32dに接続されている。
【0092】
支持棒31dの棒状の外径は、ガイド20dの溝の幅(外ガイド21dと内ガイド22dとの軌道間隔)よりも小さくされる。また、棒状の長手方向の長さは、レール40dの高さ方向(上下方向)の厚みと球体41dの露出部分の高さとの和よりも大きく、軌道抜けストッパー32dが台座2Dの下部側の床面に接触しないような長さよりも小さくされる。
【0093】
軌道抜けストッパー32dは、ガイド20dに設けられるレール40dから足載せ盤3Dが抜脱しないようにレール40dを係止可能な形状とされる。例えば、軌道抜けストッパー32dは、ガイド20dの溝の幅よりも大きい直径の円盤(板厚を有する円状の板)である。
【0094】
以上説明したように、転動部4Dは、使用者の一方の足51の力に抗して、足載せ盤3Dを台座2Dの上面側における略水平方向に移動可能なように支持しながら8の字状Lpdに形成されたガイド20dに沿って周回可能に足載せ盤3Dを移動させることができる。
【0095】
これにより、使用者は、本実施形態の股関節運動補助器具1を使用することにより、台座2D近傍の平地に他方の足51を軸足とした姿勢で、一方の足51の動きにより足載せ盤3Dをガイド20dに沿って動かしながら8の字状Lpdに一方の足51を周回運動させることにより股関節運動を行うことができる。この他、第1の実施形態の股関節運動補助器具1Aと同様な効果を有する。
【0096】
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。また、例えば各実施形態の特徴を組み合わせてもよい。さらに、これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形には、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0097】
1、1A、1B…股関節運動補助器具、2A、2B、2D…台座、3A、3B、3C、3D…足載せ盤、4A、4B、4C、4D…転動部、20a、20b、20d…ガイド、21a、21b、21d…外ガイド、22a、22b、22d…内ガイド、23a、23b…台座上部、24a、24b…台座下部、25a、25b…台座側部、26a、26b…転動床面、231a、231b…開口蓋、31a、31b、31c、31d…支持棒、32d…軌道抜けストッパー、40d…レール、41a、41c、41d…球体、42a、42c、42d…保持器、43a、43c…球体受け、43d…軌道枠、311d…盤、312d…摩擦シート、313d…滑り止め

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17