【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 平成28年4月1日に電気通信回線を通じてシステムの一部を公開した。http://hatapro.co.jp/service/luminouscraft/ 平成28年6月14日乃至16日に第4回カフェ・喫茶ショーで出力装置の一部展示をした。
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に開示されたものでは、携行品ごとにICタグを装着し、携帯端末装置側でも事前登録する必要があることから、事前登録等においてユーザに煩雑な手間をとらせていた。
【0007】
一方、携帯端末とBluetooth(登録商標)等により遠隔通信が可能なデバイスは種々存在するものの、携帯端末と同様にユーザが携帯するバッグ等に装飾的、演出的な効果と、機能的な利便性を提供するアクセサリは存在していない。例えば、携帯端末側で発光や音声出力を制御でき、携行品を置き忘れた場所を確認可能にし、或はユーザの動きに合わせて演出を変更できたりするアクセサリは、従来、存在しない。
【0008】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、携帯端末との通信により発光や音声出力等が制御可能
な通信システム、出力制御方法、プログラ
ムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明の第1の多様に係る通信システムは、出力装置と情報端末とが通信自在に接続された通信システムにおいて、前記出力装置は、発光部と、前記発光部の発光を制御する発光制御部と、前記情報端末と通信する第1通信部と、を備え、前記情報端末は、前記出力装置と通信する第2通信部と、
楽曲を再生する楽曲再生制御部と、前記楽曲における音拍を分析するBPM値分析部と、前記BPM値分析部による音拍の分析結果に基づいて発光パターンを生成する発光パターン生成部と、前記出力装置の前記発光部による発光色及び明るさを含む発光条件を設定する発光条件設定部と、前記出力装置の前記発光部による発光を指示する発光指示部と、を備え、前記情報端末では、前記発光指示部が、前記楽曲が再生されていないときには、前記発光条件設定部により設定された前記発光条件に基づく発光を指示し、楽曲が再生されているときには、前記発光条件設定部により設定された発光条件及び前記発光パターン生成部により生成された発光パターンに基づく発光を指示し、前記出力装置では、前記発光制御部が、前記発光パターンに基づいて前記発光部の発光のオン/オフの繰り返しタイミングを制御し、前記発光条件に基づいて前記発光部の発光の発光色及び明るさを制御し、前記出力装置の発光部により発光を行う。
【0012】
本発明の第
2の態様に係る通信システムは、第1の態様において、前記出力装置は、動きを検出する動き検出部を更に備え、前記第1通信部は、前記動き検出部による検出結果を前記情報端末に送信し、前記情報端末では、前記発光条件設定部が前記検出結果に基づいて発光条件を設定する。
【0013】
本発明の第
3の態様に係る通信システムは、第1の態様において、前記情報端末では、前記発光指示部が、少なくとも電子メールの受信、SNSの掲載記事の更新のタイミングで前記出力装置に対して発光指示をなす。
【0014】
本発明の第
4の態様に係る通信システムは、第1の態様において、前記情報端末は、位置情報を取得し管理する位置情報管理部を更に備え、前記位置情報管理部は、前記出力装置との通信コネクションの解除がなされたタイミングで位置情報を取得し管理する。
【0015】
本発明の第
5の態様に係る
通信システムは、第1乃至第4の態様において、前記出力装置は、アクセサリ、インテリア用品、服飾品、DIY用品、ハンドメイド製品のいずれかである。
【0017】
本発明の第
6の態様に係る出力制御方法は、
発光部と発光制御部を備えた出力装置と情報端末とが通信自在に接続された通信システムによる出力制御方法であって、前記情報端末において、前記出力装置と通信するステップと、楽曲を再生するステップと、前記楽曲における音拍を分析するステップと、前記分析の結果に基づいて発光パターンを生成するステップと、前記出力装置の前記発光部による発光色及び明るさを含む発光条件を設定するステップと、前記楽曲が再生されていないときには、設定された前記発光条件に基づく発光を指示し、楽曲が再生されているときには、設定された発光条件及び生成された発光パターンに基づく発光を指示するステップと、前記出力装置において、前記発光パターンに基づいて前記発光部の発光のオン/オフの繰り返しタイミングを制御し、前記発光条件に基づいて前記発光部の発光の発光色及び明るさを制御し、前記発光部により発光を行うステップと、を有する。
【0018】
本発明の第
7の態様に係るプログラムは、
発光部と発光制御部とを備えた出力装置と情報端末とが通信自在に接続された通信システムにおいて、情報端末により実行されるプログラムであって、前記情報端末を、楽曲を再生する楽曲再生制御部と、前記楽曲における音拍を分析するBPM値分析部と、前記BPM値分析部による音拍の分析結果に基づいて発光パターンを生成する発光パターン生成部と、前記出力装置の前記発光部による発光色及び明るさを含む発光条件を設定する発光条件設定部と、前記出力装置の前記発光部による発光を指示する発光指示部として機能させ、前記発光指示部が、前記楽曲が再生されていないときには、前記発光条件設定部により設定された前記発光条件に基づく発光を指示し、楽曲が再生されているときには、前記発光条件設定部により設定された発光条件及び前記発光パターン生成部により生成された発光パターンに基づく発光を指示する。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、携帯端末等との通信により、発光や音声出力等の内容を制御可能
な通信システム、出力制御方法、プログラ
ムを提供することができる。
【0020】
更に、本発明によれば、携帯端末等との通信により、携行品を置き忘れた場所を地図上等で確認可能にす
る通信システム、出力制御方法、プログラ
ムを提供することができる。
【0021】
そして、本発明によれば、携帯端末等との通信により、ユーザの動きに合わせて発光や音声出力等により演出が変更可能
な通信システム、出力制御方法、プログラ
ムを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、図面を参照しつつ本発明の一実施形態について説明する。
【0024】
図1には本発明の一実施形態に係る通信システムの構成を示し説明する。
【0025】
同図に示されるように、本実施形態に係る通信システムは、サーバ装置1と、ユーザの情報端末2と、出力装置3とが、インターネット等のネットワーク4を介して通信自在に接続され、構成されている。ユーザの情報端末2としては、例えば、携帯電話機、スマートフォン、タブレット端末、及びノート型パーソナルコンピュータ(以下、PCと略記する)等、各種のものを採用することができる。
【0026】
このような構成において、情報端末2は、サーバ装置1にアクセスすることで、楽曲データ等をダウンロードすることができる。また、情報端末2において、発光色や発光の明るさ等の発光条件が設定されると、Bluetooth(登録商標)等の通信規格に基づいて無線接続された出力装置3に、当該発光条件に基づく発光指示がなされ、LED(Light Emitting Diode)等の発光部は発光する。また、情報端末2からの指示に基づいて、出力装置3にて、所定の音声が出力される。
【0027】
また、情報端末2において、楽曲が再生されている場合には、その楽曲のBPM(Beats Per Minute)値が分析され、該BPM値に基づいて発光パターンが生成され、発光パターン及び発光条件設定部により設定された発光条件に基づいて発光指示がなされ、出力装置3において該発光パターンに基づく発光がなされる。
【0028】
情報端末2において、着信や電子メール等の送受信を行ったり、SNSの記事更新やメッセージの送受信を行ったりすると、そのタイミングで、発光指示又は音声出力指示がなされ、出力装置3にて発光又は音声出力がなされる。さらに、情報端末2と出力装置3との間の無線通信コネクションが解除されると、そのタイミングで情報端末2の位置情報が取得され記憶されることで、情報端末2と出力装置3とが所定の距離以上離れたこと、つまり出力装置3が接続されたバック等の携行品を置き忘れた場所を確認することが可能となる。
【0029】
出力装置3は、室内装飾品をはじめ、キーホルダー等のアクセサリ、家具等のインテリア用品、及び服飾品等、多種多様な形態で実現することが可能である。また、ぬいぐるみ等に内蔵させることも可能である。
【0030】
図2にはサーバ装置の構成を示し説明する。
【0031】
同図に示されるように、サーバ装置は、CPU(Central Processing Unit)等の制御部11を備えている。制御部11は、システムバスを介して、通信部12、及び記憶部13と接続されている。通信部12は、ネットワーク4を介して出力装置3と通信を行う通信インタフェースである。記憶部13は、ROMやRAM等のメモリやHDD(Hard Disc Drive)等からなり、制御部11で実行されるプログラム16を記憶している。更に、楽曲データベース(以下、DBと略記)14やユーザDB15を持つ。楽曲DBには楽曲データが格納されており、ユーザDB15にはユーザの属性情報が格納されている。
【0032】
制御部11は、記憶部13のプログラム16を読み出し、実行することで、主制御部11a、認証部11b、画面生成部11c、ユーザ管理部11d、及び楽曲管理部11eとして機能する。
【0033】
このような構成において、認証部11bは、ユーザの情報端末2の認証を行う。画面生成部11cは、ユーザのリクエストに基づいてHTMLデータ等による画面データを生成する。ユーザ管理部11dは、ユーザにより登録された属性情報等を管理し更新する。楽曲管理部11eは、多数の楽曲データを管理する。そして、主制御部11aは、上記のほか統括的な制御を司ることになる。サーバ装置1は、多数の楽曲データを情報端末2によりダウンロード可能とするWebページを開設している。
【0034】
図3には携帯端末の構成を示し説明する。
【0035】
同図に示されるように、情報端末2は、CPU等の制御部21を備えている。制御部21はシステムバスを介して通信部22、タッチパネル25、音声出力部24、集音部27、及び記憶部28と接続されている。通信部22は、ネットワーク4を介して出力装置3等と通信する通信インタフェースである。タッチパネル25は、操作部23と表示部24とからなる。音声出力部26は、スピーカ等からなる。集音部27は、マイクロフォン等からなる。記憶部28は、RAM、ROM等のメモリと、HDD等からなり、制御部21で実行されるプログラム29を記憶している。
【0036】
制御部21は、プログラム29を読み出し実行することで、主制御部21a、楽曲再生制御部21b、BPM値分析部21c、発光パターン生成部21d、発光条件設定部21e、発光指示部21f、位置情報管理部21g、表示制御部21hとして機能する。
【0037】
このような構成において、楽曲再生制御部21bは、音声出力部26からの楽曲の再生に伴う音声出力を制御する。BPM値分析部21cは、楽曲に係る音拍を分析する。発光パターン生成部21dは、BPM値分析部21cによる音拍の分析結果に基づいて発光パターンを生成する。発光条件設定部21eは、出力装置3における発光の発光色、明るさ等の設定を受け付け発光条件の記録、更新を行う。発光指示部21fは、出力装置3に対して発光指示を行う。楽曲が再生されていないときには、発光条件設定部21eにより設定された発光条件に基づく発光を指示し、楽曲が再生されているときには、発光条件設定部21eにより設定された発光条件及び発光パターン生成部により生成された発光パターンに基づく発光を指示することになる。位置情報管理部21gは、情報端末2の位置情報を取得し管理する。表示制御部21hは、タッチパネル25の表示部24での表示を制御する。以上の他、主制御部21aは、例えば、電子メールの受信、SNSの掲載記事の更新のタイミングを検出し、発光指示部21fより発光指示をなすように制御したり、出力装置との通信コネクションの解除がなされたタイミングで位置情報管理部21gにより位置情報を取得し管理するよう制御したりするなど、統括的な制御を司る。
【0038】
図4には出力装置の構成を示し説明する。
【0039】
同図に示されるように、出力装置3は、CPU等の制御部31を備えている。制御部31は、通信部32、発光部33、音声出力部34、加速度センサ35、入力部36、充電制御部37、記憶部39、及び集音部40と接続されている。制御部31には、充電池38より電源供給がなされる。通信部32は、無線通信により情報端末2と通信する通信インタフェースである。発光部33は、LEDアレイ等からなる発光デバイスである。音声出力部34はスピーカ等である。加速度センサ35は、出力装置3の動きを検出するためのセンサである。入力部36は、外部より音声データ等の入力を受ける入力インタフェースである。充電制御部37は、充電地38の充電を制御するものである。そして、記憶部39は、RAM、ROM等のメモリからなり、各種データを記憶するものである。集音部40はマクロフォン等で構成されており、外部音声を集音するものである。
【0040】
このような構成において、制御部31は、より具体的には、発光制御部31a、色相調整部31b、音声出力制御部31c、動き検出部31d、及び主制御部31eとして機能する。発光制御部31aは、情報端末2から送信された発光パターン及び発光条件に基づいて発光部33による発光を制御する。より具体的には、発光制御部31aは、発光パターンに基づいて発光部33の発光のオン/オフの繰り返しタイミングを制御し、発光条件に基づいて発光部33の発光の発光色、明るさ等を制御する。このとき、色相調整部31bが発光部33による発光の色相を調整する。音声出力部31cは、音声出力部34による音声出力を制御する。動き検出部31dは、加速度センサ35の出力信号に基づいて出力装置3の動きを検出する。この動きに関する情報は、主制御部31eの制御の下、通信部32を介して情報端末2にリアルタイムで送られる。そして、主制御部31eは、以上のほか、統括的な制御を司る。
【0041】
以下、
図5のフローチャートを参照して、通信システムの発光制御を説明する。
【0042】
情報端末2においてプログラム29が起動され(S1)、これと並行して出力装置3側で電源が投入されると(S2)、情報端末2は、例えばBluetooth((登録商標)接続のために、無線通信圏内にある全ての出力装置3を探索し(S4)、ペアリングにより無線通信コネクションが確立される(S4)。尚、不図示であるが、このとき、予め複数の出力装置3との間の同時通信に係る設定がなされている場合には、複数の出力装置3との間で無線通信コネクションが確立されることになる。
【0043】
そして、発光条件の設定が選択されると(S5をYes)、操作部23の操作に基づいて発光条件設定部21eにより発光条件の設定がなされる(S6)。ここでは、発光色、各発光色に係る再生順、再生速度等が設定される。尚、複数の出力装置3との同時接続、同時制御を実施する場合には、各出力装置3毎に設定を変えることも、同期させることも可能であることは勿論である。
【0044】
発光条件の設定が選択されなかったときは(S5をNo)、デフォルト又は保存されている最近の発光条件が用いられる。こうして情報端末2の発光指示部21fにより出力装置3に対して発光指示がなされると(S7)、出力装置3では発光制御部31aが、発光条件に基づいて発光部33の発光を制御する(S8)。情報端末2では、設定された発光条件を保存、更新等し(S9)、こうして一連の処理を終了する。
【0045】
ここで、
図6及び
図7には発光条件の設定画面を示し説明する。
【0046】
図6に示されるように、設定画面100では、上方にタブ100aが設けられており、ここで発光条件をマニュアルで設定する「palet」が選択されている。画面の略中央には、ブライトネス機能、つまり発光色の選択領域100bがあり、円弧上に各色が階層立てられて選択可能に表示されており、球形のアイコンを円弧上、所望とする色の位置まで移動させることで発光色が選択される。円弧上の休憩のアイコンの位置に対応する発光色は中央の円形領域100cにて表示され確認可能となる。この領域100b、100cの操作により選択された発光色は、再生ボタン100dの横に並ぶ再生順表示領域100eに反映される。発光色を変更している段階は、チェックマークで示唆される。領域100gでは、再生速度を選択することができる。この例では、2秒、1.5秒、0.5秒、0秒の中から選択可能となっている。再生ボタン100dを押したときも、発光指示部21fから発光指示がなされ、出力装置3で発光条件に基づく発光がなされる。
【0047】
図7に示されるように、設定画面101では、上方にタブ101aで「Mood」が選択されている。この場合、領域101bに各種ムードに対応した選択用アイコンが表示され、例えば、雨、桜、セラピー等、多数のムードに中から所望とするものを選択することができる。所望とするアイコンをタップすると、当該ムードに対応する発光条件に基づく発光指示がなされ、出力装置3側で発光がなされる。プラスボタン101cを選択するとムードを更に追加設定できる。また、ボタン101dを選択すると、ムードを編集及び削除することができる。このほか、リセットボタン101eを選択すると、初期状態に戻るようになっている。
【0048】
次に、
図8のフローチャートを参照して、通信システムの楽曲に合わせた発光制御を説明する。
【0049】
情報端末2においてプログラム29が起動され(S11)、これと並行して出力装置3側で電源が投入されると(S12)、情報端末2は、例えばBluetooth(登録商標)接続のために、無線通信圏内にある全ての出力装置3を探索し(S13)、ペアリングにより無線通信コネクションが確立される(S14)。尚、不図示であるが、このとき、予め複数の出力装置3との間の同時通信に係る設定がなされている場合には、複数の出力装置3との間で無線通信コネクションが確立されることになる。
【0050】
そして、発光条件の設定が選択されると(S15をYes)、操作部23の操作に基づいて発光条件設定部21eにより発光条件の設定がなされる(S16)。ここでは、発光色や各発光色に係る再生順、再生速度等が設定されている。発光条件の設定が選択されなかったときは(S15をNo)、デフォルト又は保存されている最近の発光条件が用いられるようにしてもよい。尚、複数の出力装置3との同時接続、同時制御を実施する場合には、各出力装置3毎に設定を変えることも、同期させることも可能である。
【0051】
続いて、楽曲再生制御部21bの制御の下、楽曲が再生され(S17)、BPM値分析部21cによりBPM値が分析され、発光パターン生成部21dにより発光パターンが生成される(S18)。発光パターンとは、楽曲の音拍に合わせて連続して発光するタイミングを意味する。こうして情報端末2の発光指示部21fにより出力装置3に対して発光指示がなされると(S19)、出力装置3では発光制御部31aが、発光パターン及び発光条件に基づいて発光部33の発光を制御する(S20)。情報端末2では、設定された発光条件を保存、更新等し(S21)、こうして一連の処理を終了する。
【0052】
ここで、
図9には楽曲再生画面を示し説明する。
【0053】
楽曲再生画面102では、ムードの色を読み込むボタン102aが設けられており、該ボタン102aを選択することでムードの色が読み込まれる。そして、楽曲再生用の開始ボタン102b、楽曲名表示領域102c、楽曲提供サイトでの楽曲選択用ボタン102d、組み込み音源の選択ボタン102eが設けられている。楽曲提供サイトでの楽曲選択用ボタン102dが選択されると、楽曲提供サイトと連動したアプリケーションが起動され楽曲が選択可能となる。組み込み音源の選択ボタン102eが選択された場合には、組み込み音源が選択可能となる。
【0054】
次に、
図10のフローチャートを参照して、通信システムの動作に合わせた発光制御を説明する。
【0055】
情報端末2においてプログラム29が起動され(S31)、これと並行して出力装置3側で電源が投入されると(S32)、情報端末2は、例えばBluetooth(登録商標)接続のために、無線通信圏内にある全ての出力装置3を探索し(S33)、ペアリングにより無線通信コネクションが確立される(S34)。尚、不図示であるが、このとき、予め複数の出力装置3との間の同時通信に係る設定がなされている場合には、複数の出力装置3との間で無線通信コネクションが確立されることになる。
【0056】
そして、発光条件の設定が選択されると(S35をYes)、操作部23の操作に基づいて発光条件設定部21eにより発光条件の設定がなされる(S36)。ここでは、発光色や各発光色に係る再生順、再生速度等が設定されている。発光条件の設定が選択されなかったときは(S35をNo)、デフォルト又は保存されている最近の発光条件が用いられてよい。尚、複数の出力装置3との同時接続、同時制御を実施する場合には、各出力装置3毎に設定を変えることも、同期させることも可能である。
【0057】
続いて、出力装置3において動き検出部31dが加速度センサ35からの出力信号に基づいて動きを検出すると、主制御部31eの制御の下、情報端末2に動きに関するデータが送信される(S37)。情報端末2では、主制御部21aが動きを分析し(S38)、発光条件を設定する(S39)。
【0058】
こうして情報端末2の発光指示部21fにより出力装置3に対して発光指示がなされると(S40)、出力装置3では発光制御部31aが、発光パターン及び発光条件に基づいて発光部33の発光を制御する(S41)。情報端末2では、設定された発光条件を保存、更新等し(S42)、こうして一連の処理を終了する。
【0059】
ここで、
図11には動作設定画面を示し、
図12には出力音声選択画面を示し、
図13には音声登録画面を示し、説明する。
【0060】
動作設定画面103では、通信ボタン103aが設けられており、領域103bに示されている各色の下から順次再生され、同時に情報端末2側で音声出力がなされる。ボタン103cを選択すると、オン/オフの切り替えがなされ、音声出力の可否を選択することができる。ボタン103dを選択すると、
図12に示されるような出力音声選択画面104に遷移し、領域104aに並んだ多数のアイコンの中から所望とするものを選択することで、音声出力する音声を選択できるようになっている。画面104のボタン104bが選択されると、
図13の音声登録画面105に遷移し、録音開始ボタン105aを選択することで、録音の開始、終了を指示でき、再生ボタン105bを選択することで、録音された音声を確認することもできるようになっている。このように録音された音声を動作に連動して出力される音声として追加登録することが可能である。
【0061】
次に、
図14のフローチャートを参照して、通信システムの通知に連動した発光制御を説明する。
【0062】
情報端末2においてプログラム29が起動され(S51)、これと並行して出力装置3側で電源が投入されると(S52)、情報端末2は、例えばBluetooth(登録商標)接続のために、無線通信圏内にある全ての出力装置3を探索し(S53)、ペアリングにより無線通信コネクションが確立される(S54)。尚、不図示であるが、このとき、予め複数の出力装置3との間の同時通信に係る設定がなされている場合には、複数の出力装置3との間で無線通信コネクションが確立されることになる。
【0063】
続いて、情報端末2において、着信、電子メールの送受信、SNSの時期の更新及びメッセージの送受信等に係る通知がなされたときは(S55をYes)、主制御部21aが通知の種別に応じて発光条件を決定する(S57)。発光指示部21fにより出力装置3に対して発光指示がなされると(S58)、出力装置3では発光制御部31aが、発光条件に基づいて発光部33の発光を制御する(S59)。こうして一連の処理を終了する。
【0064】
ここで、
図15には通知色設定画面を示し、説明する。
【0065】
同図に示されるように、通知色設定画面106では、電話着信、メール、SMS、各種SNSについて、それぞれの受信通知に係る色を設定することが可能である。また、出力装置3での発光による通知の可否を選択できるようになっている。さらに、サードパーティ製のアプリと連携することで、該当アプリの受信通知に係る色を設定することが可能であることは勿論である。
【0066】
次に、
図16のフローチャートを参照して、通信システムによる置き忘れ防止に係る処理を説明する。
【0067】
情報端末2においてプログラム29が起動され(S61)、これと並行して出力装置3側で電源が投入されると(S62)、情報端末2は、例えばBluetooth(登録商標)接続のために、無線通信圏内にある全ての出力装置3を探索し(S63)、ペアリングにより無線通信コネクションが確立される(S64)。尚、不図示であるが、このとき、予め複数の出力装置3との間の同時通信に係る設定がなされている場合には、複数の出力装置3との間で無線通信コネクションが確立されることになる。
【0068】
続いて、情報端末2において、通信コネクションが解除されると(S65をYes)、携帯端末2において音声出力をし(S66)、位置情報管理部21gが、そのタイミングでの情報端末の位置情報を取得し記憶部28に記憶する(S67)。こうして一連の処理を終了する。この位置情報は、後に表示部24に表示して確認することができるので、通信コネクションが解除された地点、つまり置き忘れをした場所を確認することができる。
【0069】
ここで、
図17には確認画面を示し説明する。
【0070】
同図に示されるように、地図上に通信コネクションが解除された地点が表示されるので置き忘れをした可能性のある場所を確認できる。
【0071】
また、
図18は複数の出力装置3の同時制御のための設定画面を示している。ユーザが予め複数の出力装置3を種々の態様で保持している場合(例えば、アクセサリ、服飾品及びインテリア用品等)、それらのうち制御対象とする出力装置3を画面108等において設定することができる。尚、
図19は、出力装置3をアクセサリとして実現する場合のデザイン例を示している。
図19(a)は側面図、
図19(b)は平面図であり、内部の発光部からの光が筐体を透過して、あるいはスリットから散乱して、美しい輝きをもたらすように構成されている。
【0072】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなくその趣旨を逸脱しない範囲で種々の改良・変更が可能であることは勿論である。
【0073】
例えば、出力装置と通信自在な情報端末により実行されるプログラムにおいて、情報端末が、出力装置の発光部による発光条件を設定する発光条件設定部と、出力装置の前記発光部による発光を指示する発光指示部と、として機能し、発光条件設定部により設定された発光条件に基づき、出力装置の発光部により発光を行うように制御し、楽曲が再生されると、楽曲におけるBPM値を分析し、分析結果に基づいて発光パターンを生成し、発光パターンに基づいて発光条件を設定することを特徴とするプログラムとしての実施も可能である。また、このようなプログラムをコンピュータにより読み取り可能に記録した記録媒体としての実施も可能である。
【0074】
また、本発明の一実施形態に係る出力装置は、飲食店や舞台等の演出にも適用可能である。さらには、DIY、ハンドメイドに係る各種製品にも適用可能である。
【課題】携帯端末等との通信により、発光や音声出力等の内容が制御可能な出力装置、通信システム、出力制御方法、プログラム、及びそれらを用いたアクセサリ、インテリア用品並びに服飾品を提供する。
【解決手段】情報端末と通信自在な出力装置3において、発光部33と、発光部33の発光を制御する制御部31と、情報端末と通信する通信部32とを備え、情報端末において設定された発光条件に基づき、発光部33により発光を行い、情報端末では楽曲が再生されると楽曲におけるBPM値が分析され分析結果に基づいて発光パターンが生成され発光パターンに基づいて発光条件が設定される。