特許第6120690号(P6120690)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6120690
(24)【登録日】2017年4月7日
(45)【発行日】2017年4月26日
(54)【発明の名称】仮設外部通路
(51)【国際特許分類】
   E04G 23/02 20060101AFI20170417BHJP
   E04G 3/18 20060101ALI20170417BHJP
   E04G 3/20 20060101ALI20170417BHJP
   E04H 1/04 20060101ALI20170417BHJP
【FI】
   E04G23/02 Z
   E04G3/18 C
   E04G3/20 A
   E04H1/04 Z
【請求項の数】6
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-126295(P2013-126295)
(22)【出願日】2013年6月17日
(65)【公開番号】特開2015-1114(P2015-1114A)
(43)【公開日】2015年1月5日
【審査請求日】2015年10月27日
(73)【特許権者】
【識別番号】000236056
【氏名又は名称】三菱電機ビルテクノサービス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】特許業務法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】石川 哲男
【審査官】 星野 聡志
(56)【参考文献】
【文献】 特開2000−145129(JP,A)
【文献】 特開2007−278034(JP,A)
【文献】 特開2013−019126(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04G 23/02
E04G 3/18
E04G 3/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少数戸1エレベータの集合住宅で改修対象のエレベータの隣りにあるエレベータを使用できるように、隣り合う同じ階のフロアの踊り場間または階段の中間踊り場間を橋渡しする仮設外部通路において、
1つの階高より長く鉛直方向に延びる棒状部材と、
棒状部材から外方へ張り出される支持ブラケットと、
支持ブラケットに支持され、床と手摺とが設けられた通路と、
棒状部材に固定され、複数階のバルコニーまたは階段の床の外端部から立ち上がる立ち上がり部にそれぞれ引っ掛かる引掛り部と、
を有することを特徴とする仮設外部通路。
【請求項2】
請求項1に記載の仮設外部通路において、
棒状部材は、仮設外部通路に間隔を空けて少なくとも2箇所設けられることを特徴とする仮設外部通路。
【請求項3】
請求項1または2に記載の仮設外部通路において、
支持ブラケットは、通路を上下からそれぞれ支持するように設けられることを特徴とする仮設外部通路。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1つに記載の仮設外部通路において、隣り合う同じフロア間を通路で接続する場合、引掛り部は、そのフロアと、そのフロアより1つ上のフロアとの前記外端部の立ち上がり部にそれぞれ引っ掛けられることを特徴とする仮設外部通路。
【請求項5】
請求項1から3のいずれか1つに記載の仮設外部通路において、隣り合う階段の中間踊り場間を通路で接続する場合、引掛り部は、その踊り場より下のフロアと、このフロアより2つ上のフロアとの前記外端部の立ち上がり部にそれぞれ引っ掛けられることを特徴とする仮設外部通路。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか1つに記載の仮設外部通路において、通路は、これの全体が覆われるように壁部材と天井部材を有することを特徴とする仮設外部通路。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、居住者が通る仮設外部通路に関する。
【背景技術】
【0002】
隣り合う2つの住戸で1つのエレベータを使う2戸1エレベータタイプの集合住宅が知られている。このような集合住宅においては、2つの戸で1つの階段が設けられている。
【0003】
このような2戸1エレベータタイプの集合住宅では、エレベータを使う人の数が少ないので、利用の際に、待ち時間が少ないという利点がある。また、1フロアで2世帯の居住者だけが共用するので、不審者が入り込みにくく防犯に優れるとともに、プライバシの保護が容易であるという利点もある。さらに、外廊下が不要であるため住戸の両側にバルコニーを設置することができるという利点もある。
【0004】
一方で、2戸1エレベータタイプの集合住宅においては、1つの集合住宅当たりのエレベータ数が増加するので、建築コストが割高になるだけではなく、保守点検及び改修作業にもコストがかってしまうという欠点がある。
【0005】
下記特許文献1には、ベランダや階段の踊り場などの床の外端部から立ち上がる立ち上がり部に支持金具を取り付け、その支持金具を利用して外部に張り出した外部作業用足場を組み立てる技術が記載されている。支持金具は、立ち上がり部の上端側から下向きに嵌め込むコ字型の嵌め止め部と、嵌め止め部の外側辺部の上端部から外方へ延びるブラケット部を備えている。嵌め止め部には、この嵌め止め部を立ち上がり部に対して締め付け固定するクランプ螺子が設けられ、ブラケット部には、足場の脚柱を接続固定する接合部が設けられている。
【0006】
下記特許文献2には、ベランダの床の外端部から立ち上がる柵に取り付けて用いられるベランダ補修作業用足場が記載されている。この足場は、柵に固定される一対の固定脚部と、これらの固定脚部を橋渡しするように上部に配置され、通路となるブリッジ部と、このブリッジ部に取り付けられ、手摺として機能する柵部とを有する。固定脚部は、柵の内側に位置する係合部と、柵の外側に位置する固定アーム部と、係合部の上部と固定アーム部の上部とを結び外方へ延びるアーム部とを有する。固定アーム部には、ボルト部と柵に対向する当接板とを有する固定機構が設けられ、この固定機構を固定アーム部にねじ込むことで当接板が柵に当接し、当接板と係合部によって柵が挟持されて固定脚部が柵に固定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平11−182023号公報
【特許文献2】特開2001−182312号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述のような2戸1エレベータタイプの集合住宅でエレベータの改修工事を行う場合、エレベータを日常的に利用している居住者は代替の昇降手段として階段を使用しなければならない。この場合、住戸の階数が高いほど、居住者の負担が大きくなってしまう。特に、高齢者や体の不自由な居住者の負担は大きくなってしまう。
【0009】
このような負担を軽減するために、仮設のエレベータを設置することが考えられるが、コストがかかるとともに仮設エレベータの設置及び撤去を含めた改修工事の工期が長くなってしまうという問題がある。また、階段の使用を余儀なくされた居住者に対し、改修対象のエレベータの隣りにあるエレベータを使用できるように、同じ階のフロアの踊り場間または階段の中間踊り場間を橋渡しするように仮設足場を地上面から組み立てることが考えられる。この場合においても、やはりコストがかかるとともに仮設足場の設置及び撤去を含めた改修工事の工期が長くなってしまうという問題がある。
【0010】
本発明の目的は、コストをかけずに比較的容易に、少数戸1エレベータの集合住宅で改修対象のエレベータの隣りにあるエレベータを使用できるように、隣り合う同じ階のフロアの踊り場間または階段の中間踊り場間を橋渡しすることができる仮設外部通路を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、少数戸1エレベータの集合住宅で改修対象のエレベータの隣りにあるエレベータを使用できるように、隣り合う同じ階のフロアの踊り場間または階段の中間踊り場間を橋渡しする仮設外部通路において、1つの階高より長く鉛直方向に延びる棒状部材と、棒状部材から外方へ張り出される支持ブラケットと、支持ブラケットに支持され、床と手摺とが設けられた通路と、棒状部材に固定され、複数階のバルコニーまたは階段の床の外端部から立ち上がる立ち上がり部にそれぞれ引っ掛かる引掛り部とを有することを特徴とする。
【0012】
また、棒状部材は、仮設外部通路に間隔を空けて少なくとも2箇所設けられることを特徴とする。
【0013】
また、支持ブラケットは、通路を上下からそれぞれ支持するように設けられることを特徴とする。
【0014】
また、隣り合う同じフロア間を通路で接続する場合、引掛り部は、そのフロアと、そのフロアより1つ上のフロアとの前記外端部の立ち上がり部にそれぞれ引っ掛けられることを特徴とする。
【0015】
また、隣り合う階段の中間踊り場間を通路で接続する場合、引掛り部は、その踊り場より下のフロアと、このフロアより2つ上のフロアとの前記外端部の立ち上がり部にそれぞれ引っ掛けられることを特徴とする。
【0016】
また、通路は、これの全体が覆われるように壁部材と天井部材を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明の仮設外部通路によれば、コストをかけずに比較的容易に、少数戸1エレベータの集合住宅で改修対象のエレベータの隣りにあるエレベータを使用できるように、隣り合う同じ階のフロア間または階段の踊り場間を橋渡しすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本実施形態に係る仮設外部通路の構成を示す図である。
図2】仮設外部通路の構成の一例を示す平面図である。
図3】仮設外部通路の構成の一例を示す平面図である。
図4】仮設外部通路の構成の一例を示す平面図である。
図5】別の実施形態に係る仮設外部通路の構成を示す斜視図である。
図6】別の実施形態に係る仮設外部通路の構成を示す図である。
図7】仮設外部通路の構成を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明に係る仮設外部通路の実施形態について、図を用いて説明する。図1は、実施形態に係る仮設外部通路の構成を示す図であり、図2は、仮設外部通路の構成の一例を示す平面図である。
【0020】
仮設外部通路10は、2戸1エレベータの集合住宅に使用される。2戸1エレベータの集合住宅とは、隣り合う2つの住戸で1つのエレベータを使う2戸1エレベータタイプの集合住宅である。なお、本発明は2戸1エレベータタイプの集合住宅に限定されず、住戸の数が1,3または4つなどの少数戸で1つのエレベータを使う少数戸1エレベータタイプの集合住宅にも用いることができる。
【0021】
仮設外部通路10は、建物から外部に吊るようにして設けられる仮設通路であり、改修対象のエレベータの隣りにあるエレベータを使用できるように、隣り合う同じ階のフロア間を橋渡しする仮設通路である。本実施形態では、仮設外部通路10が、図2に示されるように、住戸のバルコニーの一部を利用して、隣り合う同じ階のフロア間を橋渡しするように設けられる。仮設外部通路10は、改修工事期間中に、各階に設けられてもよいが、コストと工事の手間を考慮し、複数階に1つの割合で設けてもよい。
【0022】
仮設外部通路10は、鉛直方向に延びる棒状部材12と、棒状部材12に固定され、バルコニーの立ち上がり部14に引っ掛かる引掛り部16と、棒状部材12から外方へ張り出される支持ブラケット18と、支持ブラケット18に支持される通路20とを有する。仮設外部通路10に使用される材料は鋼材である。例えば、特に強度が必要とされる棒状部材12、支持ブラケット18にはH型鋼が使用され、通路20には、リップ溝型鋼が使用される。
【0023】
棒状部材12は、2つのフロアを跨ぐよう延びている。棒状部材12の下端は、仮設通路が設置されるフロアの床より低く、棒状部材12の上端は、仮設通路が設置されるフロアより1つ上のフロアの立ち上がり部14より高い。また、棒状部材12は、図2に示されるように、隣接する2つの住戸のバルコニーの両端にそれぞれ設けられる。
【0024】
立ち上がり部14は、バルコニーの床の外端部から立ち上がる部分である。引掛り部16は、先端が下方を向いた断面L字状の部材であり、立ち上がり部14を、これの上端側から覆うように設置される。図1に示されるように、引掛り部16の先端が立ち上がり部14の内側面に引っ掛かることにより、引掛り部16が取り付けられた棒状部材12がバルコニーから外部に吊られるように支持される。引掛り部16は、棒状部材12に、縦方向に2箇所取り付けられる。下の引掛り部16は、仮設通路が設置されるフロアの立ち上がり部14に引っ掛かるように設けられ、上の引掛り部16は、仮設通路が設置されるフロアより1つ上のフロアの立ち上がり部14に引っ掛かるように設けられる。
【0025】
支持ブラケット18は、棒状部材12に対して引掛り部16の反対側に取り付けられる。支持ブラケット18は、通路20を上下からそれぞれ支持するために、棒状部材12に、縦方向に間隔を空けて2箇所取り付けられる。
【0026】
通路20は、居住者が通行する通路であり、床20aと手摺20bが設けられる。また、本実施形態では、通行する居住者の安全性を考慮し、通路20には壁20cと天井20dが設けられる。
【0027】
通路20は、図2に示されるように、1つの住居のバルコニーの長さとほぼ同じ長さを有する。よって、本実施形態では、隣り合う同じ階のフロア間を橋渡しするために、2つの通路20が接続するように設けられる。そして、1つの通路20の両端を支持するように、引掛り部16と支持ブラケット18が取り付けられた棒状部材12がそれぞれ設けられる。このように、本実施形態においては、1つの通路20を1ユニットとし、これを連結して仮設外部通路10が構成される。この1ユニットは、上述のように1つの住戸のバルコニーの長さとほぼ同じであり、集合住宅の形状に合わせている。さらに、1ユニットは、工場から運搬可能な大きさであり、現場でクレーンや巻き上げ機を用い、容易に備え付けることができる大きさである。このようなユニットを形成することで、仮設外部通路10の設置及び撤去工事の工期を短縮することができる。
【0028】
なお、本実施形態においては、仮設外部通路10が2つのユニットを連結して構成される場合について説明したが、本発明はこの構成に限定されない。隣り合う同じ階のフロア間を橋渡しするために、1つの通路20のみを用いても良い。この場合には、棒状部材12は、通路20の両端を支持するだけではなく、中間においても1または複数個所支持することが好適である。
【0029】
本実施形態の仮設外部通路10においては、集合住宅(建物)から吊るように通路20が設けられる。このような構成により、仮設足場を地上面から組み立てる場合にくらべ、工期を大幅に短縮することができる。
【0030】
また、本実施形態の仮設外部通路10においては、上下階の引掛り部16が1つの棒状部材12を介して接続されている。このような構成にすることにより、各引掛り部16の立ち上がり部14に対する上下方向のズレを防止することができる。また、同じフロアの異なる引掛り部16においても棒状部材12、支持ブラケット18及び通路20を介して接続されている。よって、各引掛り部16の立ち上がり部14に対する左右方向のズレを防止することができる。このような一体の構造体によりズレが防止されるので、集合住宅(建物)の外端部の立ち上がり部14に引掛り部16を引っ掛けるだけで、通路20を集合住宅(建物)から吊るすことができる。本実施形態においては、このように立ち上がり部14に対して引っ掛けて固定する構成にしたことにより、ねじの締め付けなどによる立ち上がり部14への固定作業が無くなるので、設置及び撤去工事の手間を省くことができる。
【0031】
仮設外部通路10の別の態様について、図3,4を用いて説明する。図3,4は、それぞれ、仮設外部通路10の構成の一例を示す平面図である。
【0032】
図3に示される態様では、仮設外部通路10が、隣り合う同じ階のフロアの踊り場間を橋渡しするように設けられる。仮設外部通路10の両端に位置する棒状部材12は、階段が外部階段である場合、階段踊り場のササラ板に引掛り部16を引っ掛けて固定される。なお、階段がコンクリート壁を有する場合、その壁に立ち上がり部を残して通路用の開口を空け、その立ち上がり部に引掛り部16を引っ掛けて棒状部材12を固定すればよい。
【0033】
図4に示される態様は、階段の下降部に平らな踊り場を設け、これらの踊り場間を橋渡しするように仮設外部通路10が設けられる。この場合、階段の踊り場に仮設外部通路10を接続するため、一方の階段においては、その階段の周囲を迂回するように仮設外部通路10が設けられる。
【0034】
次に、階段の中間踊り場間を橋渡しするように設けられる仮設外部通路10の構成について、図5−7を用いて説明する。図5は、仮設外部通路の構成を示す斜視図であり、図6は、仮設外部通路の構成を示す図であり、図7は、仮設外部通路の構成を示す平面図である。なお、上記実施形態で説明した構成要素と同じものについては、同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0035】
この実施形態の仮設外部通路10においては、隣り合う階段の中間踊り場間を通路20で接続している。この実施形態では、仮設外部通路10が、図5に示されるように、階段の中間踊り場の手摺を除去し、隣り合う階段の中間踊り場間を橋渡しするように設けられる。このように、中間踊り場間を通路20で接続することにより、その踊り場の上下階の居住者がその通路20を利用することができる。また、この仮設外部通路10においては、複数階に1つの割合で設置されるので、設置及び撤去工事とコストの観点からも有益である。
【0036】
棒状部材12は、図6に示されるように、3つのフロアを跨ぐよう延びている。棒状部材12の下端は、仮設通路が設置される踊り場より下のフロアの床より低く、棒状部材12の上端は、仮設通路が設置される踊り場より2つ上のフロアの立ち上がり部14より高い。
【0037】
引掛り部16は、棒状部材12に、縦方向に2箇所取り付けられる。下の引掛り部16は、仮設通路が設置される踊り場より下のフロアの立ち上がり部14に引っ掛かるように設けられ、上の引掛り部16は、仮設通路が設置される踊り場より2つ上のフロアの立ち上がり部14に引っ掛かるように設けられる。
【0038】
支持ブラケット18は、バルコニーから間隔を空けて設けられる通路20を上下からそれぞれ支持するため、上記実施形態の支持ブラケット18よりも棒状部材12から外方へ張り出している。
【0039】
通路20は、図7に示されるように、階段の中間階の踊り場に接続される。このように、通路20は建物及びバルコニーから間隔を空けて設けられるので、そこを通行する居住者の安全性を考慮し、床20aと手摺20bの他に、壁20cと天井20dが設けられることが好適である。
【0040】
通路20は、1つの住居のバルコニーの長さとほぼ同じ長さを有する。よって、この実施形態では、隣り合う階段の中間踊り場間を橋渡しするために、2つの通路20が接続するように設けられる。そして、通路20の両端に位置する棒状部材12は、中間踊り場のササラ板に引掛り部16を引っ掛けて固定される。このように、この実施形態においては、1つの通路20を1ユニットとし、これを連結して仮設外部通路10が構成される。この1ユニットは、上述のように1つの住戸のバルコニーの長さとほぼ同じであり、集合住宅の形状に合わせている。さらに、1ユニットは、工場から運搬可能な大きさであり、現場でクレーンや巻き上げ機を用い、容易に備え付けることができる大きさである。このようなユニットを形成することで、仮設外部通路10の設置及び撤去工事の工期を短縮することができる。
【符号の説明】
【0041】
10 仮設外部通路、12 棒状部材、14 立ち上がり部、16 引掛り部、18 支持ブラケット、20 通路。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7