特許第6120773号(P6120773)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6120773
(24)【登録日】2017年4月7日
(45)【発行日】2017年4月26日
(54)【発明の名称】特に飲料用の容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 23/08 20060101AFI20170417BHJP
   B65D 47/36 20060101ALI20170417BHJP
   B65D 51/22 20060101ALI20170417BHJP
【FI】
   B65D23/08 Z
   B65D47/36 100
   B65D51/22
【請求項の数】11
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2013-541237(P2013-541237)
(86)(22)【出願日】2011年11月23日
(65)【公表番号】特表2014-502237(P2014-502237A)
(43)【公表日】2014年1月30日
(86)【国際出願番号】EP2011005886
(87)【国際公開番号】WO2012072207
(87)【国際公開日】20120607
【審査請求日】2014年11月25日
(31)【優先権主張番号】102010052750.5
(32)【優先日】2010年11月30日
(33)【優先権主張国】DE
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】510221733
【氏名又は名称】レッド・ブル・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング
【氏名又は名称原語表記】RED BULL GMBH
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】特許業務法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】カルヒマイアー,ヨアヒム
(72)【発明者】
【氏名】ライター,キャサリン
(72)【発明者】
【氏名】ミヒャエール,ナタリー
(72)【発明者】
【氏名】ヒュルス,ペーター
(72)【発明者】
【氏名】コンツィン,ローラント
(72)【発明者】
【氏名】ベーバー−トリンクファス,ガブリエル
(72)【発明者】
【氏名】リンデラー,マティアス
【審査官】 高橋 裕一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2000−309360(JP,A)
【文献】 特開平08−198309(JP,A)
【文献】 特開2009−120226(JP,A)
【文献】 実開昭59−141039(JP,U)
【文献】 特表2009−534262(JP,A)
【文献】 米国特許第6305563(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D23/00−25/56
B65D35/44−35/54
B65D39/00−55/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲料容器であって、
底部と、前記底部に隣接する第1の側壁と、前記第1の側壁に隣接し、吐出口を有する開口部とを有する、液体を受けるための本体と、
前記本体の上に設置することができる、または前記本体の上にある、第2の側壁と、前記第2の側壁に連結されたカバーフラップとを有するカバーモジュールとを備え、前記カバーモジュールが前記本体の上にある場合、前記第1の側壁と前記第2の側壁とは、少なくとも一部において前記容器の外形を形成し、その直径は、前記容器の長手方向における少なくとも1箇所において最大となり、
前記カバーモジュールは前記第2の側壁に結合される端部領域をさらに含み、
前記端部領域は、前記カバーモジュールが前記本体上にある場合に前記吐出口を囲む少なくとも1つの飲み補助部または飲み縁部を含み、
前記本体は、前記第2の側壁の先端部が載置される載置縁部を有し、前記第2の側壁の先端部は、前記載置縁部上に載置され、前記容器はさらに、
収縮フィルムである少なくとも1つのフィルムを備え、前記フィルムは、少なくとも一部の領域において、いずれの場合も前記第1の側壁および前記第2の側壁の上に置かれ、少なくとも1つの直径最大部分で前記本体の一方側および他方側の上に延在し、前記カバーモジュールは、前記カバーモジュールが失われない態様で前記フィルムによって前記本体に結合され、前記容器は、前記吐出口のための別個の第1の閉止機構をさらに備え、前記吐出口の前記第1の閉止機構は破壊可能な金属および/またはプラスチックフィルムを含み、前記カバーモジュールは、前記第1の閉止機構の開放のための破壊ユニットを含む、容器。
【請求項2】
前記収縮フィルムは、前記カバーフラップまで最大部分として前記カバーモジュールの方向に延在する、請求項に記載の容器。
【請求項3】
前記カバーフラップは、前記吐出口と対面する前記本体の一方側に、前記吐出口のための特に一体の第2の閉止機構を含み、この第2の閉止機構は、前記カバーフラップが閉じられた時に前記吐出口を閉じる、請求項1または請求項2に記載の容器。
【請求項4】
前記カバーモジュールおよび/または前記本体は、少なくとも一部において、ガラス、プラスチック、セラミック、および/または金属から形成される、またはこれらの材料を含む、請求項1〜のいずれか1項に記載の容器。
【請求項5】
前記カバーフラップは、ヒンジによって動作可能に支持される、または支持されることができる、請求項1〜のいずれか1項に記載の容器。
【請求項6】
前記カバーフラップは、開かれた状態および/または閉じられた状態で留めることができる、請求項1〜のいずれか1項に記載の容器。
【請求項7】
前記開口部は、少なくとも1つの第1の取り付け要素を有し、前記カバーモジュールは、前記第1の取り付け要素を補完する少なくとも1つの第2の取り付け要素を有し、前記第1の取り付け要素と前記第2の取り付け要素との間の相互作用により、前記本体と前記カバーモジュールとを特に可逆的な態様で結合させることができる、請求項1〜のいずれか1項に記載の容器。
【請求項8】
前記第1の取り付け要素および前記第2の取り付け要素は、互いを補完するねじを含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載の容器。
【請求項9】
前記第1の側壁および前記第2の側壁は、少なくとも一部の領域において、凹状の外形を形成し、少なくとも1つの直径最大部分を含む、請求項1〜のいずれか1項に記載の容器。
【請求項10】
前記外形における前記直径最大部分は、前記第1の側壁の領域または前記第2の側壁の領域にある、請求項1〜のいずれか1項に記載の容器。
【請求項11】
前記第1の閉止機構は、前記吐出口にねじ込むことができる、またはねじ込まれる、請求項1〜1のいずれか1項に記載の容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に飲料を保持するための容器、および特に飲料である液体を充填、貯留、輸送、および消費するための上記の容器の使用に関する。
【背景技術】
【0002】
飲料用の容器は、上記の飲料を間接的に提供するための使用が拡大しているだけでなく、これらの容器のかなり多くは、直接的な飲料容器として機能している、すなわち、グラスまたはカップなどの補助なくして上記の容器から直接的に飲料を飲むことができる。この類の飲料容器は、たとえば、車での旅において使用されることが多く、対応するホルダーに収容することができる。特に、このような容器の要件の1つとして、便利に片手のみで使用することができる点が挙げられる。これは、最初に開ける際の手順、および確実かつ密接に再び閉じる際の両方に適用される。特にソフトドリンクなどの多くの飲料は、十分な清潔さおよび保存期間をもたらすために、低温殺菌または滅菌されなければならない。これは、このような飲料容器において通常生じるものである。提供される飲料に細菌が存在しないことを保証するためには、多くの場合において、無菌の状況下で充填を行う必要がある。食物に関するこれらの法的な要件は、使用される素材および製造プロセスに関して大きな課題を呈することが多い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
結果として、本発明の目的は、飲料容器の関連技術から知られる欠点を克服することにあり、特に、飲料などの液体を提供および/または充填する際に汚染を防ぐことのできる容器を提供することにあった。特に、本発明の目的は、たとえば低温殺菌の段階に頼ることなく、非常に清潔で、たとえば汚染のない飲料などの液体を提供することにあった。さらに、本発明の目的は、たとえば飲料などの充填された液体における潜在的な後の汚染または変化を、充填を完了した後にユーザが簡易な方法で知ることができる、このような容器を提供することにあった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の根拠を成す目的は、特に飲料用の容器によって結果的に達成される。容器は、底部と、底部に隣接する第1の側壁と、第1の側壁に隣接し、吐出口を有する開口部とを有する、液体を受けるための本体を含む。容器はさらに、本体の上に置くことができる、または本体の上にある、第2の側壁とこれに隣接するカバーフラップとを有するカバーモジュールを含む。カバーモジュールが本体の上にある場合、第1の側壁と第2の側壁とは、少なくとも一部において容器の外形を形成し、その直径は、容器の長手方向における少なくとも1箇所において最大となる。容器はさらに、特に収縮フィルムである少なくとも1つのフィルムを含む。フィルムは、少なくとも一部の領域において、いずれの場合も第1の側壁および第2の側壁の上に置かれ、特に収縮して置かれ、上記の少なくとも1つの直径最大部分の一方側および他方側の上に延在する。
【0005】
第1の側壁および第2の側壁の少なくとも一部の領域を囲い、上記の壁の上に置かれ、これによって本体とカバーモジュールとを併せてしっかりと保持する適切なフィルムは、ポリエチレンフィルムおよびポリプロピレンフィルムを含むポリオレフィンフィルムなどの十分に知られた合成材料、またはポリスチレンフィルムもしくはスチレン重合体からなるフィルムから作ることができる。ある実施形態において、使用されるフィルムは、ゴム弾性特性プロファイルを有し、これにより、第1の側壁および第2の側壁の表面の全体にわたってフィルムを密接に貼ることが特に容易となる。本発明の容器に係るフィルムは、容器の周面の全体にわたって延在し、第1の側壁および第2の側壁の少なくとも一部を覆うのが好ましい。ここで、フィルムには、張力が加えられるのが好ましい。収縮フィルムは、本体の少なくとも一部およびカバーモジュールの少なくとも一部において、収縮フィルムを破壊することなく、互いに相対的に変移することができないように、または互いから外れないように、収縮するのが好ましい。適切な収縮フィルム、ならびにその製造方法および用途は、当業者に十分に知られている。たとえば、収縮フィルムは、ポリエチレンもしくはポリプロピレンなどのポリオレフィン、またはPVCから作ることができる。ある設計において、特に収縮フィルムであるフィルムは、収縮した状態でほぼカバーフラップに至るまでカバーモジュールの方向に最大限に延在すると有利である。特に収縮フィルムであるフィルムがカバーフラップ上においても収縮している場合、容器の機能的な開口が不必要に複雑なものとなる。この結果、本発明に係る容器により、カバーモジュールは、失われることのない態様で、特に収縮フィルムであるフィルムによって本体に対して特に取り付けられる、または結合される。
【0006】
本発明に係る容器は、たとえば、通常は飲料容器である。これらは、ソフトドリンク用の容器であってもよい。本発明に係る容器は、コーヒー、ココア、または紅茶飲料の保持、輸送、および消費のために使用することもできる。
【0007】
好ましい設計において、本発明に係る容器には、別個の、たとえば再び閉じることができる、吐出口のための第1の閉止機構が設けられる。代替的に、または付加的に、畳まれた閉止モードのカバーフラップを用いて吐出口を閉じることももちろん可能である。ここで、カバーフラップは、吐出口と対面する側に、吐出口のための特に一体の第2の閉止機構を含み、この第2の閉止機構は、カバーフラップが閉じられた時に吐出口を閉じるのが特に好ましい。吐出口の第1の閉止機構は、たとえば、好ましくは金属および/またはプラスチックフィルムである、特に破壊可能なフィルムであるフィルムを含む、またはこのようなフィルムであることが好ましい。
【0008】
特に有利な設計において、本発明に係る容器は、さらに第1の閉止機構のための破壊ユニットをさらに有する。ここで、特に有利な態様において、カバーモジュールには、破壊ユニットが設けられる。さらなる設計によれば、第1の閉止機構は、吐出口に対してねじ込むことができる、またはねじ込まれる。
【0009】
さらなる実施形態において、開口部は、少なくとも1つの第1の取り付け要素を有し、カバーモジュールは、第1の取り付け要素を補完する少なくとも1つの第2の取り付け要素を有し、第1の取り付け要素と第2の取り付け要素との間の相互作用により、本体とカバーモジュールとを特に可逆的な態様で結合させることができる。
【0010】
本発明に係る特に適切な容器において、第1の側壁および第2の側壁は、少なくとも一部において、たとえば木製のワイン樽で知られるような凹状の外形を形成し、好ましくは少なくとも1つの直径最大部分を含む。当然ながら、第1の側壁および第2の側壁によって形成されるこの外形は、対称である必要はない。概して、長手軸は、底部と底部に対向する吐出口とを有する容器について容易に定めることができる。これらの容器の側壁、すなわち第1の側壁および第2の側壁は、この仮想的な長手軸を通常は囲う。容器を通るこのような長手軸に基づき、容器の直径、または容器の直径の進展は、通常は底部から吐出口までにおいて定められる。ここで、たとえば、外形における少なくとも1つの直径最大部分が第1の側壁の領域または第2の側壁の領域に置かれるように規定することができる。外形が通常の形を有さない限りにおいて、および特に長手軸の位置における配列に応じて様々な直径の値が付与される場合において、外形の長手軸に沿った最大の直径を使用すると有利であることが証明された。少なくとも1つの直径最大部分を有する一方側および他方側に延在するフィルムは、本発明の意味では、底部の方向および吐出口の方向の両方に向けてこの少なくとも1つの直径最大部分から延在するフィルムである。
【0011】
ここで、本発明に係る容器のこれらの設計は、第1の側壁と第2の側壁とによって形成される外形が第1の側壁の領域において最大の膨らみを有し、底部および吐出口の方向に向けて細くなる点において、特に扱いが容易であり、安全に操作できることが証明された。
【0012】
カバーモジュールおよび/もしくは本体は、少なくとも所定の間隔で、ガラス、プラスチック、セラミック、および/もしくは金属から形成される、またはこれらの材料を含み得る。
【0013】
本体またはカバーモジュールの第1の取り付け要素および第2の取り付け要素は、たとえば互いに補完し合うねじである。
【0014】
カバーフラップは、開かれた状態および/または閉じられた状態で留めることができるように設計されるのが好ましい。この態様により、カバーフラップは、ユーザが飲んでいる間に妨げとならない位置において開かれた状態で固定することができる。
【0015】
特に有利な設計において、ここでカバーフラップは、ヒンジ、好ましくは一体のヒンジによってカバーモジュールの構成要素として動作可能に支持される。
【0016】
本発明に係る容器のさらなる設計において、カバーフラップは、第2の側壁に結合されるのが好ましい端部領域も含む。この端部領域は、カバーモジュールが本体上にある場合に吐出口を囲う少なくとも1つの飲み補助部または飲み縁部と併せて設計することができる。端部領域に設けられる飲み縁部は、出来る限り飲む手順を簡易かつ安全にする役割を持つ。
【0017】
このタイプの容器は、第1および第2の側壁が本質的に互いに継ぎ目のない状態で融合するのが特に好ましい。
【0018】
さらに、第1の側壁は、特に周方向において、第2の側壁の一部、好ましくは第2の側壁の縁部を設置する、または設置することができる設置縁部を有する。
【0019】
本発明には、比較的簡易な方法で、製造時および後の使用時において容器内の特に飲料である液体が汚染されているか否かのほぼ総合的なチェックを行うことが可能な飲料容器を得ることができるという驚くべき発見が伴う。本発明に係る容器は、片手のみでの使用できるなど、使用が容易であり信頼性も高い。
【0020】
本発明に係る容器は、無菌状態において、たとえばコーヒーまたはココアなどの飲料である液体で問題なく満たすことができる。後の低温滅菌は不要である。この目的のために、殺菌された本体は、無菌状態において、吐出口を介して特に飲料である液体で満たされる。この吐出口は、その後に閉じられ、または封止され、この態様で充填された本体は、無菌充填領域において、またはこの領域が取り外された後に、カバーモジュールを設けることができる、またはカバーモジュールに結合することができる。本発明に係る容器に対するフィルムの取り付け、特に収縮された収縮フィルムの取り付けは、充填物の影響下にあるとしても、無菌領域の外で行われるのが好ましい。このため、本発明に係る容器によって規定されるタイプの製造によって品質チェックが簡易に提供される。
【0021】
本発明のさらなる特徴および利点は、概略的な図面を参照して本発明の好ましい実施形態を説明する以下の記載に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明に係る第1の容器を概略的に示す側面図である。
図2】本発明に係る第2の容器を概略的に示す側面図である。
図3】本発明に係る第3の容器を概略的に示す側面図である。
図4】本発明に係る容器の本体を概略的に示す上面図である。
図5】畳まれて開かれた状態の本発明に係る容器のカバーモジュールを概略的に示す上面斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図1は、本発明に係る容器1の実施形態を概略的に示す側面図であり、容器1は、液体を受けるための本体2を含み、本体2は、底部4と、第1の側壁6と、開口部8と、吐出口10とを有する。開口部8は、その円周部において第1の側壁6と融合する。本体2の上には、カバーモジュール12が取り付けられる。このカバーモジュール12は、第2の側壁14と、第2の側壁14に対して一体のヒンジ18を介して結合されるカバーフラップ16とを含む。第2の側壁14の縁部20は、本体2の周縁部22の上に立つ。示される実施形態において、吐出口10の第2の閉止機構24は、カバーフラップ16と一体の構成要素である。カバーフラップが畳まれて閉められると吐出口10内に入り込む第2の閉止機構24は、吐出口の外側縁部の周囲に延びる封止縁部26によって完成する。第1の側壁6および第2の側壁12は、外方向に湾曲した外形を形成する。この外形の直径を底部4から吐出口24まで延在する仮想の長手軸X(破線で示される)に沿って見た場合、これらの直径は、底部から(矢印で示される)所定の点まで見た場合、徐々に増大し、この点から直径は再び減少する、すなわち第1の側壁および第2の側壁によって形成される外形が再び細くなる。本発明に係る容器1には、第1の側壁および第2の側壁に対して収縮して置かれる収縮フィルム28がさらに設けられる。この収縮フィルムは、最大の膨らみ部分の一方側および他方側の上に延在するが、示される実施形態においては、第2の側壁を越えない。すなわち、カバーフラップ16は、収縮フィルム28によって覆われないのが好ましい。
【0024】
図2に係る容器1は、ここで、第1の側壁6よりも第2の側壁12の方が外形においてはるかに大きな部分を占め、上記の外形が収縮フィルム28によって覆われているという事実により、図1に示される実施形態とは異なる。この実施形態により、カバーモジュールが本体に対して簡易な態様、および失われることのない態様で確実に結合される。
【0025】
図3は、カバーモジュール12と本体2とを有する本発明に係る容器1の実施形態を概略的に示す側断面図である。カバーフラップ16は、一体のヒンジ18を介して第2の側壁14に対して再び結合される。第2の側壁14は、その低縁部22が設置縁部20に置かれる。示される実施形態において、吐出口10は、フィルムの形態である第1の閉止機構30によって閉じられる。これは、第1の使用法において、カバーフラップ16と一体の破壊機構32によって切り取られる。
【0026】
図4は、フィルムの形態の第1の閉止機構30によって閉じられる吐出口10を有する、本発明に係る容器1の実施形態の本発明に係る本体2を概略的に示す上面斜視図である。吐出口10は、第1の側壁6に隣接する開口ユニット8の構成要素である。
【0027】
図5は、本発明に係る容器の実施形態におけるカバーモジュール12を概略的に示す上面図である。カバーフラップ16は、畳まれて開いた状態で留められ、第2の側壁14に対して一体のヒンジを介して結合される。カバーモジュール12は、吐出口10の上方に位置する、周方向の飲み縁部または周方向の飲み補助部34を有する端部領域32をさらに有する。破壊ユニット36は、図5にも見られ、親指、すなわち片手のみで操作して、吐出口の保護フィルム30の形態の第1の閉止機構(図示せず)を貫通させることができる。
【0028】
上の記載、請求項、および図面に開示される特徴は、様々な実施形態における本発明の実現のために、個別およびこれらの組み合わせにより必須のものとなり得る。
図1
図2
図3
図4
図5