(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6120868
(24)【登録日】2017年4月7日
(45)【発行日】2017年4月26日
(54)【発明の名称】包装ユニットを構成するための装置
(51)【国際特許分類】
B65B 17/02 20060101AFI20170417BHJP
B65D 21/00 20060101ALI20170417BHJP
【FI】
B65B17/02 Z
B65D21/00
【請求項の数】15
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2014-543805(P2014-543805)
(86)(22)【出願日】2012年11月30日
(65)【公表番号】特表2015-504394(P2015-504394A)
(43)【公表日】2015年2月12日
(86)【国際出願番号】EP2012004966
(87)【国際公開番号】WO2013079220
(87)【国際公開日】20130606
【審査請求日】2015年11月27日
(31)【優先権主張番号】102011119970.9
(32)【優先日】2011年12月2日
(33)【優先権主張国】DE
(31)【優先権主張番号】102012100810.8
(32)【優先日】2012年2月1日
(33)【優先権主張国】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】598125028
【氏名又は名称】カーハーエス・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング
(74)【代理人】
【識別番号】100069556
【弁理士】
【氏名又は名称】江崎 光史
(74)【代理人】
【識別番号】100111486
【弁理士】
【氏名又は名称】鍛冶澤 實
(74)【代理人】
【識別番号】100173521
【弁理士】
【氏名又は名称】篠原 淳司
(74)【代理人】
【識別番号】100153419
【弁理士】
【氏名又は名称】清田 栄章
(72)【発明者】
【氏名】ニッチュ・トーマス
(72)【発明者】
【氏名】シュトゥールマン・クリストファー
(72)【発明者】
【氏名】ファン・ヴィッケレン・エルンスト
(72)【発明者】
【氏名】ヴァーグナー・シュテファン
(72)【発明者】
【氏名】ツァーン・フォルカー
【審査官】
矢澤 周一郎
(56)【参考文献】
【文献】
特開2001−213408(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2010/0308043(US,A1)
【文献】
米国特許第04078357(US,A)
【文献】
特開2008−162699(JP,A)
【文献】
特開平11−059639(JP,A)
【文献】
米国特許第02495174(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65B 17/02
B65D 21/00
B65B 35/30
B65B 61/00
B65C 9/02
B65C 3/16
B65D 69/00
B65B 21/24
B65G 47/84
B65G 47/80
B65B 35/56
B65B 35/58
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一条又は多条の容器供給部又は一条又は多条の容器流(4.1及び4.2)と、中心軸を中心として回転する、スター式搬送機(5)の少なくとも1つの主スター(12)とを有し、スター式搬送機(5)の領域に少なくとも1つの塗布要素(8)を有し、この塗布要素によって、少なくとも1つの粘着剤又は接着剤及び/又は少なくとも1つの粘着剤塗布部又は接着剤塗布部が容器(3)の上又は横に適用可能である、束(2)を形成するための装置において、
容器供給部又は容器流(4.1及び4.2)のそれぞれのために1つのスター式搬送機(5)が設けられ、それぞれのスター式搬送機(5)のそれぞれの主スター(12)が、容器(3)のために複数の下部ガイド(6)及び/又は上部ガイド(7)を備え、主スター(12)又は排出装置(13)の直後に、所定数の容器(3)のグループ化及び圧縮並びに一時的押付けをするためのグループ化及び/又は圧縮ユニット又はグループ化及び/又は圧縮区間(22)が設けられ、このグループ化及び/又は圧縮ユニット又はグループ化及び/又は圧縮区間によって、容器(3)が、スター式搬送機(5)の下流で束にまとめられ、更に搬送されること、を特徴とする装置。
【請求項2】
それぞれのスター式搬送機(5)のそれぞれの主スター(12)が、容器のために複数の下部ガイド及び上部ガイド(7)を備えること、を特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
スター式搬送機(5)の下流に、リニア搬送機(15)が配置され、このリニア搬送機が、グループ化及び/又は圧縮区間(22)として機能し、このリニア搬送機上で、容器(3)が束(2)にまとめられ、更に搬送されること、を特徴とする請求項1又は2に記載の装置。
【請求項4】
下部ガイド(6)が、回転テーブルとして形成され、上部ガイド(7)が、パック調心チューリップを備えるか、パック調心チューリップとして形成されていること、を特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の装置。
【請求項5】
塗布要素(8)が、主スター(12)の回転方向に連続的に配置されていること、を特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の装置。
【請求項6】
それぞれ少なくとも2つの塗布要素(8)が上下に配置されていること、を特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の装置。
【請求項7】
それぞれの主スター(12.1もしくは12.2)の前に、それぞれ1つの整向スター(23.1もしくは23.2)が接続されていること、を特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の装置。
【請求項8】
主スターの代わりに、電気駆動式のサポートキャリッジ(27,27a)を有するリニア駆動装置(26.1,26.3)が設けられ、このリニア駆動装置では、サポートキャリッジ(27,27a)は、互いに依存せずに駆動し、その速度を制御することができること、を特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の装置。
【請求項9】
整向スターの代わりに、電気駆動式のサポートキャリッジ(28,28a)を有するリニア駆動装置(26.2,26.4)が設けられ、このリニア駆動装置では、サポートキャリッジ(28,28a)は、互いに依存せずに駆動し、その速度を制御することができること、を特徴とする請求項7に記載の装置。
【請求項10】
主スターと整向スターの代わりに、電気駆動式のサポートキャリッジ(27,27a,28,28a)を有するリニア駆動装置(26.1,26.2,26.3,26.4)が設けられ、このリニア駆動装置では、サポートキャリッジ(27,27a,28,28a)は、互いに依存せずに駆動し、その速度を制御することができること、を特徴とする請求項7に記載の装置。
【請求項11】
サポートキャリッジ(27,28)の上に、容器(3)を把持するための手段が設けられていること、を特徴とする請求項8〜10のいずれか1項に記載の装置。
【請求項12】
搬送方向で第1のリニア駆動装置(26.1,26.3)のサポートキャリッジ(27,27a)の上に、容器(3)を把持するための手段と、把持された容器(3)を回転させるためのモータ式の駆動装置が設けられていること、を特徴とする請求項8又は10又は11に記載の装置。
【請求項13】
リニア駆動装置(26.1,26.3)が、電磁式のリニア駆動装置として形成されていること、を特徴とする請求項8に記載の装置。
【請求項14】
リニア駆動装置(26.2,26.4)が、電磁式のリニア駆動装置として形成されていること、を特徴とする請求項9に記載の装置。
【請求項15】
リニア駆動装置(26.1,26.2,26.3,26.4)が、電磁式のリニア駆動装置として形成されていること、を特徴とする請求項10に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一条又は多条の容器供給部又は一条又は多条の容器流と、中心軸を中心として回転する、スター式搬送機の少なくとも1つの主スターとを有し、スター式搬送機の領域に少なくとも1つの塗布要素を有し、この塗布要素によって、少なくとも1つの粘着剤又は接着剤及び/又は少なくとも1つの粘着剤塗布部又は接着剤塗布部が容器の上又は横に適用可能である、請求項1の上位概念による束を形成するための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明の意味の容器は、例えば、それぞれ金属、ガラス及び/又は合成樹脂から成る瓶、缶、チューブ、袋、即ち例えばPETボトルであり、しかしながらまた他のパック手段、特に流動性又は粘性を有する製品を注入するために適した他のパック手段であり、しかしながらまた、既にグループ(マルチパック)にまとめられた容器である。このような容器、例えばPETボトルは、球面状に湾曲させて形成された接触領域を備えるので、容器は、周囲進路を中心として相並んで、即ち“転動リング”に沿って転動することができる。ガラス瓶の場合、これは、瓶の繰返し使用時に、例えば大抵は明るく際立つことで検知可能な磨滅リングによって検知可能である。このような“転動リング”は、PETボトルの場合は、上部領域においてだけでなく、下部領域においても配置することができる。
【0003】
詳細には、束の形成は、例えば、容器が、搬送機の搬送平面上に直立して、その容器軸を垂直方向又は実質的垂直方向に整向して、容器が特徴のある容器及び/又は意匠目印に関して任意の整向を備える大量搬送もしくは幅の広い容器流で供給されるように、行なわれる。この幅の広い容器流は、次に、通路分けによって複数の単一レーンの容器流に変更される。別の方法ステップで、後の束もしくはその容器グループを構成する容器の単一レーンの容器流からのグループ化と、必要数の容器のそれぞれ、容器が複数の外周面、即ち接触面で互いに当接する圧縮された容器グループへの集合と、各容器グループの容器のコンパクトで不動もしくは安定した束への結合とが行われる。
【0004】
複数の物品をそれぞれ物品グループにまとめる又は編成し、この物品グループから収縮フィルムを使用して(例えば米国特許第7 726 464号明細書:特許文献1)不動で搬送可能な貯蔵搬送ユニット又は束を形成することが知られている。ここでは特に、この場合使用されるフィルムと、特に熱又はエネルギー投入によるフィルムの収縮が、些細でないコストを惹起することが、欠点である。
【0005】
それぞれ容器グループに編成された容器が、容器グループをホース式に包囲するストラップによって(独国特許出願公開第10 2009 025 824号明細書:特許文献2、独国特許出願公開第10 2009 044 271号明細書:特許文献3、独国特許出願公開第41 26 212号明細書:特許文献4)包装、即ち互いに束に結合されることによって、搬送可能な束を形成することも既に提案されているが、これは、束又は搬送貯蔵ユニットを形成するための特に安価で簡単な可能性である。ストラップは、容器と接着することもできる。但し、ストラップの場合は、このような束から容器を最初に取り出す時に、束の中に残っている容器が、ストラップによってもはや結束されないことが、欠点である。これは、ストラップが切り離される又は断ち切られる場合だけでなく、ストラップを切断せずに束から容器を取り出すことが可能である場合にも当て嵌まる。
【0006】
更に、このような束のベルト移送手段上での搬送時には、常に、缶、瓶又は容器のようなシリンダ状又は十分シリンダ状の物品が、振動、衝撃等によって入れ子位置を占める、即ち隣の列の隙間に滑り込むとの危険がある。これを防止するため、公知の束の場合、ストラップに対して非常に大きい張力を加える必要がある。
【0007】
これに対して独国特許出願公開第10 2006 037 105号明細書:特許文献5は、進路の両側に回転スターが設けられ、この回転スターが、ボトルネックを、フラットサポートのチャンバ内に押し込む、ボトルパケットを編成するための方法に取り組む。ボトルパケットは、更にベルト又は被覆(フィルム)によって包囲される。
【0008】
独国特許出願公開第23 31 193号明細書:特許文献6によれば、容器に接着剤が幅の狭い面又は列に塗布され、接着剤を備えてないそれぞれ隣接する面が、支持のためにパックの把持を可能にする。接着箇所で、容器が互いに貼りつく。欧州特許出願公開第2 096 039号明細書:特許文献7は、同様に容器が接着剤を備え、しかしながら加えて更に収縮フィルムがボトルパケットの周囲に配置されることを開示する。独国特許出願公開第10 2008 038 146号明細書:特許文献8には、モータを含む同軸直接駆動装置を備え、この同軸直接駆動装置内に、モータのロータが直接的に軸に固定され、ステータが、軸とロータを外側から包囲するように固定された、シャフトドライブシステムが開示されている。本出願人による欧州特許第1 647 518号明細書:特許文献9は、位置不動の中心支柱を備え、この中心支柱が、機械的に力を伝達するための要素から解放されるように形成され、その結果として配線だけを含む、閉鎖機械を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】米国特許第7 726 464号明細書
【特許文献2】独国特許出願公開第10 2009 025 824号明細書
【特許文献3】独国特許出願公開第10 2009 044 271号明細書
【特許文献4】独国特許出願公開第41 26 212号明細書
【特許文献5】独国特許出願公開第10 2006 037 105号明細書
【特許文献6】独国特許出願公開第23 31 193号明細書
【特許文献7】欧州特許出願公開第2 096 039号明細書
【特許文献8】独国特許出願公開第10 2008 038 146号明細書
【特許文献9】欧州特許第1 647 518号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の課題は、包囲するフィルム及び/又はストラップを省略するにもかかわらず、簡単な方法で、常に、物品が搬送時に入れ子位置に達することが回避され、束から1つ又は複数の物品を取り出した後でも束内の残っている物品の結束を維持したままにするもしくは再び形成することができる、冒頭で述べた形式の束を形成するための装置及び方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この課題を解決するため、容器流のそれぞれのために1つのスター式搬送機が設けられ、それぞれのスター式搬送機のそれぞれの主スターが、容器のために複数の下部ガイド及び/又は上部ガイドを備え、主スター又は排出装置の直後に、所定数の容器のグループ化及び圧縮並びに一時的押付けをするためのグループ化及び/又は圧縮ユニット又はグループ化及び/又は圧縮区間が設けられ、このグループ化及び/又は圧縮ユニット又はグループ化及び/又は圧縮区間によって、容器が、スター式搬送機の下流で束にまとめられ、更に搬送される、請求項1に応じた束を形成するための装置が設けられている。
【0012】
本発明の意味の容器は、例えばPETボトル、即ち特にそれぞれ金属、ガラス及び/又は合成樹脂から成る瓶、缶、チューブ、袋であり、しかしながらまた他のパック手段、特に流動性又は粘性を有する製品を注入するために適したパック手段であり、しかしながらまた既にグループ(マルチパック)にまとめられた容器である。束の容器は、非入れ子位置に配置されている。
【0013】
本発明の意味の“粘着剤又は接着剤”は、特に容器の間の接着接合が可能な全ての材料又は物質、特に、流動性又は粘性を有する状態で塗布され、自己粘着性の塗布部を構成する、及び/又は、圧力を適用して及び/又はエネルギー入力によって及び/又は(エネルギー入力による)硬化又は架橋後接着接合を生じさせる化合物、材料又は物質である。本発明の意味の“粘着剤又は接着剤”は、特に、多層材料、例えば、容器の間の接着接合を可能にする、即ち少なくとも2つの側が粘着又は接着するように作用する材料でコーティングされた多層材料でもある。このような粘着剤又は接着剤は、パッドと呼ぶことができる。“接着”させる容器は、本発明の意味では、粘着剤又は接着剤を備え、もしくは粘着剤及び接着剤塗布部を備える。粘着剤又は接着剤は、好ましくは、容器が手で破壊なく束から解離可能もしくは互いに分離可能であるように選択されている。液状の接着剤が、塗布要素によって塗布されることが考えられる。低粘度のUV硬化性の接着剤が塗布される場合が可能である。加熱糊も適しているが、この加熱糊は、非常に迅速に冷え、場合によっては、束の容器が十分に互いに接着される前にその接着特性を失うことがある。UV硬化性の接着剤は、また、その所望の特性の特に簡単な調整に関して有利である。相応の硬化ステーションもしくは硬化区間が、有利な方法で、塗布要素の下流に固定して、又は、リニア搬送機に沿って上に、もしくは場合によっては下にも設けられている。硬化ステーションは、例えばUV照射装置を有するトンネルとすることができる。硬化ステーションは、好ましくはスター搬送機の下流で、好ましくはリニア搬送機に配置されている。
【0014】
スター式搬送機が主スター、導入装置及び排出装置を備える場合が、合目的である。導入装置は、導入スターとして形成することができ、排出装置は、排出スターとして形成することができる。導入装置は、流入する容器流の主スターのピッチへの適合を生じさせるので、それぞれの容器は、問題なく主スターに引き渡すことができる。排出装置により、容器は、所定の間隔で更に搬送することができる。
【0015】
下部ガイドが回転テーブルとして形成され、上部ガイドが保持側にパック又は調心チューリップを備えるか、パック又は調心チューリップとして形成されている場合が、合目的である。それぞれの容器は、回転テーブルとパック又は調心チューリップの間に挟み込まれ、不動に保持される。回転テーブル及び上部ガイドにより、主スターの軸を中心とした回転に対して付加的な個々の容器の回転を生じさせることができる。これは、容器を、その搬送路上で主スターの回転軸を中心としてこの主スターに対して相対的に回転させ、これにより、容器の周方向に、容器の複数の接触面が、粘着剤又は接着剤を備えることができるようにするために、有利である。この場合、複数の塗布要素が設けられ、これら塗布要素が、主スターの回転方向に連続する場合も、合目的である。加えて、回転テーブルにより、直立した容器は、更に有利な方法で、所定の容器及び/又は意匠目印、即ち例えばいわゆるエンボス部に応じて整向され、次に、束の容器が正確に同一に互いに整向されて束内に収容されているように、容器特性に応じて粘着剤及び接着剤を備えさせることができる。
【0016】
好ましい形成では、それぞれ2つの塗布要素が、上下に配置され、後続の塗布要素も上下に配置されている。それぞれ1つの塗布要素は、常に正確に1つの容器領域、即ち接触領域の一部に粘着剤及び接着剤を備えさせることができる。当然、塗布要素は、例えば粘着剤及び接着剤の噴霧又は噴射塗布時に制御可能とすること、即ち各空間軸に対するその傾斜を調整可能とすることができる。当然、塗布要素は、少なくとも部分区間において当該容器と共に移動させることもできるが、これは、必ずしも必要でない。
【0017】
スター式搬送機、好ましくは主スター又は排出装置の直後に、例えばグループ化又は圧縮区間として機能するリニア搬送機が接続され、容器が、束にまとめられ、更に搬送され、不動及び/又は可動のガイド要素は、それぞれリニア搬送機の横に設けることができ、それぞれ1つの束に付設される連行要素を設けることができる。
【0018】
ガイド要素は、例えば、束もしくは束の容器をその間に案内及び支持するサイドレールとして形成することもできる。ガイド要素を高剛性に形成することが考えられる。しかしながらまた、ガイド要素を共に移動するように形成し、これにより、容器もしくは束が、横に配置されたガイド要素に対する相対速度を備えないようにすることも可能である。横に配置されるガイド要素により、横圧が発生することになるが、この横圧は、束の容器の接着接合のために役立つ。換言すれば、ガイド要素は、案内及び支持の機能だけでなく、容器に作用する力を発生させる機能も有し、この力が、十分な接着接合を生じさせることができるように、容器もしくは束を搬送方向に対して横に圧縮する、もしくは、互いに接近させる、互いに押し付ける、又は押圧する。
【0019】
好ましい形成では、連行要素は、搬送方向に対して横に配置され、リニア搬送機を完全に覆い、連行要素は、搬送方向で束の後に配置されているので、連行要素は、束を押し出す。これにより、有利には、搬送方向又はその逆への容器の互いの結合と圧縮を支援する力が発生される。束の容器の互いの結合を、搬送方向に対して横だけでなく、搬送方向にも改善するため、連行体は、搬送方向に、搬送機に対して生じる相対速度を容器もしくは束に加えることができる。連行要素の移送速度が、リニア搬送機の移送速度よりも大きい場合、これは、入側から出側への方向の容器もしくは束の移動又は滑動を生じさせる。移動力により接着接合が明らかに高められることがわかる。連行要素は、好ましい形成では棒、即ち連行棒として形成することができる。更に、連行要素自身を駆動すること及び/又はガイド要素と結合することができる。その点で、ガイド要素は、既に述べた機能に加えて連行要素のためのガイド機能も担うことができる。ガイド要素が駆動されて、即ち回転されている場合、本発明の意味で絶対に、連行要素をガイド要素に堅固に固定することがあり、前記の相対速度は、ガイド要素の駆動装置によって発生させることができる。ガイド要素は、横方向にも調整可能とすることができるので、装置は、異なった容器寸法に調整可能である。リニア搬送機、ガイド要素及び/又は連行要素の移送速度は、個々に調整可能とすることができ、このため、全体設備の適当な制御センターもしくは中央制御ユニットを考慮することができる。
【0020】
束に更に持運び要素、例えばグリップを備えさせることが可能であり、このため、適当な装置を設けることができるが、この装置は、リニア搬送機の出側の下流又は適当な箇所に配置されている。当然、持運び要素は、前記粘着剤又は接着剤によって束に固定することができる。
【0021】
本発明により、包囲するフィルム及び/又はストラップを省略するにもかかわらず、簡単な方法で、容器が搬送時に入れ子位置に達することを回避し、束から1つ又は複数の容器を取り出した後でも束内の残っている容器の結束は維持したままであるもしくは再び形成することができる、束を形成するための装置が提供される。フィルム又はストラップベルトの省略(フィルムレスのボトルパック)により、環境は、ごみの回避によって除荷され、大抵は合成樹脂から製造されるフィルム又はストラップを製造するための資源も保護される。束の容器は、搬送中、即ち束を形成するための装置もしくは包装機械の連続運転中、直接的に互いに接着される。加えて、フィルムレスのボトルパックは、個々の容器の互いに十分な結合を備える最小の接着剤塗布部で達成可能である。
【0022】
既に述べたように、容器は、例えば意匠目印に応じて整向することができる。整向機能を、主スターの前に接続された別個の整向スターに移すことが可能である。容器流は、導入スターを介して整向スターに供給することができ、導入スターは、前記のものに一致する。整向スターと主スターの間に、好ましくは引渡しスターが配置され、この引渡しスターは、更に好ましい形成では、導入スター及び/又は前記の排出スターの寸法を備えることができる。整向スターに、検知システム、即ち例えばカメラシステムが配置され、これらカメラシステムは、例えばラベル及び/又はエンボス部及び/又は他の目印の実際の実測位置を記録する。実測データは、評価ユニットに供給され、この評価ユニットにおいて、保存された基準データとの比較が行なわれるので、例えばパックチューリップ又は回転テーブルのような上部ガイドもしくは下部ガイドは、当該容器の所望の基準位置への相応の移送を行なうことができる。このような整向は、例えばラベリング機械において公知であるが、これらラベリング機械において、例えば瓶は、ラベルが同じ向きで瓶に取り付けられるように整向される。合目的に、整向もしくは整向スターにより、ラベル及び/又は他の意匠目印を有する容器が、同じ向きでその後の束内に収容されることが得られるが、それは、容器が、整向スター内でそれぞれの基準位置に移送され、個々の基準位置に移送された容器が、次に主スター内で説明したように処理されるからである。基準位置に整向された容器は、その搬送経路に沿ってこの搬送経路内に留まっている。
【0023】
当然、異なった寸法もしくはサイズを有する容器を処理することができる。場合によってサイズ交換が生じた場合、操業パラメータ及び操業成分は、新しい容器サイズに適合させなければならない。例えば、導入スター、移行スター及び/又は排出スターは交換することができ、本発明においては、合目的に、調整可能な主軸を有するように排出スター及び/又は主スターを形成することが予定されているので、整向スター及び/又は主スターは、サイズ交換にもかかわらずその成分と共に処理装置内に留まることができる。主スター及び/又は整向スターの主軸は、好ましくは搬送方向に沿って及び搬送方向に対して横に重ね合せ可能に新しい容器サイズに調整可能である。上部ガイド及び/又は下部ガイドは、好ましくは自在に利用可能に形成されている。
【0024】
スター式搬送機もしくはその成分が、好ましくは主スター及び/又は整向スターが、垂直柱を有するように形成され、この垂直柱に駆動要素が統合されている場合が、本発明の意味で合目的である。駆動要素は、好ましくは制御可能な電気モータとして形成されている。垂直柱は、例えばサイズ交換に適合するように適応するために、前記のように当然調整軸に沿って移動可能である。直線的な供給部の代わりに、容器は、各容器流のための搬送スターによって供給することができる。
【0025】
本発明の発展形、利点及び適用の可能性は、実施例の後続の説明及び図からわかる。この場合、説明した及び/又は絵で表現した全ての特徴は、単独でも任意に組み合わせても基本的に本発明の対象であり、それぞれの請求項におけるその要約又はその引用に依存しない。また、それぞれの請求項の内容は、明細書の構成要素を成す。
【0026】
本発明を、以下で、実施例の図に基づいて詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】6つの物品もしくは容器を有する束を形成するための装置の部分区間の斜視図
【
図4】リニア搬送機として模範的に形成したグループ化又は圧縮区間の模範的な形成
【
図5】整向スターと、引続きグループ化又は圧縮区間とを前に接続した
図1の部分区間の平面図
【
図8】電磁式のエンドレスリニア搬送機として形成した束を形成するための装置の概略図
【発明を実施するための形態】
【0028】
異なった図において、同じ部分は、常に同じ符号を備えるが、そのためこれら部分は、通常一度しか説明しない。
【0029】
図1は、容器3から成る束2を形成するための装置1もしくは包装機械1の部分区間を示すが、前段階で、幅の広い容器流から、容器3が、複数の、図示したように模範的には2つの単一レーンの容器流4.1及び4.2に変更され、各容器流内で、容器3は、例えばその容器及び/又は意匠目印に関して任意の整向を備える。
【0030】
それぞれ1つのスター式搬送機5もしくは5.1及び5.2が、容器流4.1及び4.2のそれぞれのために設けられ、それぞれのスター式搬送機5は、容器3のための複数の下部ガイド6及び上部ガイド7を備え、塗布要素8が、スター式搬送機もしくはその主スター12もしくは12.1及び12.2に配置され、容器3は、スター式搬送機5の下流で束2にまとめられる。
【0031】
容器3は、入側9から出側10の方向(軸方向の搬送方向14)に搬送され、塗布要素8が、粘着剤又は接着剤を塗布するために処理装置5に設けられ、容器3は、スター式搬送機5の下流で束2にまとめられ、出側10の方向に搬送される。
【0032】
図1は、各スター式搬送機5もしくは5.1及び5.2が、導入装置11もしくは11.1及び11.2と、主スター12もしくは12.1及び12.2と、排出装置13もしくは13.1及び13.2を、それぞれの容器レーン4.1及び4.2のために備えることを示す。導入装置11は、導入スターとして形成され、排出装置13は、排出スターとして形成されている。各容器レーン4.1及び4.2のためにそれぞれ1つのスター式搬送機5が設けられているので、これらもしくはその構成要素は、それぞれの容器レーン4.1及び4.2との対応付けを明らかにするために、図において添数.1もしくは.2を備える。それぞれの構成要素は、当然それぞれ同一である。
【0033】
模範的に、主スター12の下部ガイド6は、回転テーブルとして形成され、その上部ガイド7は、保持側にパック又は調心チューリップを備えるか、パック又は調心チューリップとして形成されている。それぞれの容器3は、回転テーブル6とパックチューリップ7の間に不動に保持されている。回転テーブル及びパック又は調心チューリップは、例えばラベリング機械から知られている。
【0034】
図1及び2に認められるように、主スター12に複数の塗布要素8が設けられ、これらは、主スター12の回転方向(矢印18)に連続する。加えて、回転テーブル6により、直立した容器は、更に有利な方法で、所定の容器及び/又は意匠目印に応じて、即ち例えばいわゆるエンボス部に応じて整向し、次に、束2の容器3が正確に同一に互いに整向されて束2内に収容されているように、容器特性に応じて粘着剤及び接着剤を備えさせることができる。しかしながらまた、容器の回転は、1つ又は複数の容器3に対して周方向で複数の接触面に粘着剤及び接着剤を備えさせるために、単純にしか実施することができない。例えば塗布要素8の前及び/又は回転方向19に続く塗布要素8の間での整向もしくは回転は、
図2の符号20によって図示されている。
【0035】
好ましい形成では、それぞれ2つの塗布要素8が上下に配置され、次の塗布要素8も上下に配置されるようにすることもできる。それぞれ1つの塗布要素8は、常に正確に1つの容器領域、即ち接触面の一部に粘着剤及び接着剤を備えさせることができる。当然、塗布要素8は、例えば粘着剤及び接着剤の噴霧又は噴射塗布時に制御可能とすること、即ち各空間軸に対するその傾斜を調整可能とすることができる。当然、塗布要素8は、少なくとも部分区間において当該容器と共に移動させることもできるが、これは、強制的に必要なわけではない。
【0036】
排出装置13もしくは両排出スター13.1及び13.2の直ぐ下流に、グループ化及び/又は圧縮区間22として機能するリニア搬送機15が配置されている。排出装置13もしくは両排出スター13.1及び13.2は、貼り付ける容器3を集合させ、貼り付ける容器3を対でリニア搬送機15に引き渡すが、これは、
図2で符号19によって図示されている。この場合、まず、それぞれ2つの貼り付ける容器3が、接触面を介して互いに押し付けられるが、リニア搬送機15は、複数の、例えば3つの容器対の6つの容器3を備える束2への集合が行なわれるように形成されている。このため、リニア搬送機15は、連行要素21を備え、加えて、
図4において認められるように、更に横のガイド要素16を設けることができる。
【0037】
即ち、スター式搬送機5もしくは排出装置13の後には、リニア搬送機15が接続され、不動及び/又は可動のガイド要素16を、それぞれリニア搬送機15の横に設けることができ、連行要素21を設けることができ、これら連行要素は、それぞれ1つの束2に対応付けられている。連行要素21は、軸方向の搬送方向14に沿った集合、即ち束2の容器3の互いの押付けを生じさせることができる。ガイド要素16は、搬送方向14に対して横の容器3の押付け力を生じさせることができるので、横方向に接着接合が有利に影響を受ける。
【0038】
例えばUV硬化性の接着剤のためのUV硬化ステーションとして形成された硬化ステーション17が必要となった場合、この硬化ステーションは、合目的にリニア搬送機15に配置されている。
【0039】
既に述べたように、容器3の基準位置への整向は、主スター12.1もしくは12.2の搬送経路に沿って行なうことができる。
図5〜7に示した実施例の場合、整向は、整向スター23.1及び23.2において行なわれるが、この整向スターは、それぞれの主スター12.1及び12.2の前に配置されている。容器流4.1及び4.2の容器3は、それぞれの導入スター11.1もしくは11.2を介して整向スター23.1もしくは23.2に供給される。それぞれの整向スター23.1もしくは23.2に、それぞれ、カメラシステムとして模範的に形成された検知システム24.1もしくは24.2が配置されている。それぞれの整向スター23.1もしくは23.2とそれぞれの主スター12.1もしくは12.2の間に、それぞれ1つの引渡しスター25.1もしくは25.2が配置され、この引渡しスターは、更に好ましい形成では、導入スター11.1もしくは11.2及び/又は前記排出スター13.1もしくは13.2の寸法を備えることができる。模範的なカメラシステム24.1もしくは24.2は、例えばラベル及び/又はエンボス部及び/又は他の目印の実際の実測位置を記録する。実測データは、評価ユニットに供給され、この評価ユニットにおいて、保存された基準データとの比較が行なわれるので、例えばパックチューリップ7又は回転テーブルのような上部ガイドもしくは下部ガイドは、当該容器の所望の基準位置への相応の移送を行なうことができる。基準位置に整向された容器3は、その搬送経路に沿ってこの搬送経路内に留まっている。
図5に模範的に認められるように、束流は、グループ化及び/又は圧縮区間22の更なる経過において模範的に平行な2つの束流に分割される。
【0040】
装置の改善された実施形態の場合(
図8,9)、スター式搬送機は、無限循環式の搬送システムによって置換されているが、これは、電気駆動可能な循環するキャリッジが設けられたリニア駆動装置として形成されている。この場合、例えば下部ガイド6及び/又は上部ガイド7のような容器3毎の容器ガイドは、このようなサポートキャリッジ27上に配置されている。更に、サポートキャリッジ27には、容器3をその垂直軸を中心として回転させるための駆動装置が有利に設けられている。
【0041】
特に好ましくは、リニア駆動装置26は、電磁式のリニア駆動装置の原理に応じて作動するので、各搬送キャリッジ27は、少なくとも部分的にリニア駆動装置26の循環領域内で他のサポートキャリッジ26に依存せずに駆動可能である。
【0042】
この場合、リニア駆動装置26の位置不動の部分は、可動の搬送キャリッジのためのガイドを構成し、キャリッジの運動又は搬送方向に連続的に、個々に制御可能なコイルが付属した複数の磁極と永久磁石が設けられ、永久磁石は、搬送キャリッジ27の側面又は内部に設けられている。このようなリニア駆動装置は、例えばSiemens AGの商標“PackTrak”で市場に提供される。
【0043】
図は、スケッチ的に、それぞれ2つの電磁式の、1つの容器列(
図8の上)のためのリニア駆動装置26.1及び26.2と
図8で下の容器列のためのリニア駆動装置26.3及び26.4から成るこのような構成を示す。両容器列は、前記の例と同様に2列で流入し、循環するリニア駆動装置26.1及び26.3もしくはそのサポートキャリッジ27によって収容される。1つの、場合によってはさらに設けるべき流入又は引渡し要素29は、円として図示されている。当然、容器供給部がリニア駆動装置26の直線部に対して同列に又は曲線部に対して正接して流入するように、容器供給部を搬送方向Aに配置することもできる。
【0044】
概略的にのみ示したサポートキャリッジ27は、容器3を支持する。容器3の位置及び回転角度の検出、整向及び処理は、特に
図1〜7に対する前記の例及び記述と同様に行なわれる。
【0045】
符号27a及び28bで、搬送キャリッジが指示されているが、これら搬送キャリッジは、新たに容器3を収容する又は容器3に作用を加えるために、返送部上に存在する。この理由から、容器3の回転運動のための駆動装置並びに前記の処理ステーション及びユニットは、もう一度図示又は説明しないが、それは、同様の形成及び位置決めを選択することができるからである。
【0046】
ここに示した解決策の特殊性は、後方のリニア駆動装置26.2及び26.4もしくはそのサポートキャリッジ28(3つだけ概略的に図示した)が、早期の接近及び意図しない接着を回避するために、入口の領域内で容器3が未だ間隔を保持されるようにすることができる点にある。次に、容器3又は容器の部分グループを適当な方法で互いに相対的に加速又は減速させることによって、所望の容器グループ(ここでは例えばそれぞれ2列の3つの容器から成る6つの容器)が、グループ化及び/又は圧縮区間22である直線部の領域内で構成される。
【0047】
例えば、まず、それぞれ2つの隣接する容器を、搬送方向に対して横に付着箇所において接触させ(場合によっては粘着及び接着点の事前の検出及び整向の後)、こうして結合されたこれら容器グループを、搬送方向に隣接する容器部分グループによる所望の圧縮及び互いの押付けを達成するために、適用な方法で加速又は減速させることができる。この場合、容器は、理想的に、十分な硬化及び/又は乾燥が保証されるまでの間、回転不能に保持される。
【0048】
構成された束又は容器グループは、最後にリニア搬送機15へ排出することができる。
【0049】
示した
図8及び9の例では、容器は、リニア駆動装置26.1もしくは26.3の領域でのみ支持キャリッジ27によって回転可能に支承されて支持搬送される。後方のリニア駆動装置26.2及び26.4の介入領域への引渡し又は移送の後に、容器3は、理想的に回転不能に保持されるが、それは、粘着及び接着箇所の角度位置の検知時には、垂直軸を中心とした容器3の回転がもはや必要でなく、またもはや所望されないからである。この場合、容器3の支持式の把持案内又はこのために適した基礎面、理想的には金属の基盤上での移動搬送が有利である。
【0050】
リニア駆動装置26もしくはその搬送キャリッジ28の改善された実施形態は、容器3を固定するための把持及び保持手段が、主搬送方向Aに対して横に移動可能及び駆動可能ある点にある。これは、それぞれの回転運動が回避されるので、隣接する容器3の付着を改善する。
【0051】
当然、
図1〜5の例による主スターだけ又は排出スターだけを、前記のやり方でリニア搬送機、特に独立して制御及び駆動可能なキャリッジを有する電磁駆動式のリニア搬送機として形成するように構成することもできる。
【符号の説明】
【0052】
1 束/包装機械
2 束
3 容器
4 容器レーン(4.1及び4.2)
5 スター式搬送機
6 下部ガイド
7 上部ガイド
8 塗布要素
9 入側
10 出側
11 導入装置
12 主スター
13 排出装置
14 軸方向の搬送方向
15 リニア搬送機
16 ガイド要素
17 硬化ステーション
18 12の回転方向
19 13から15への3の集合
20 3の回転
21 連行要素
22 グループ化及び/又は圧縮ユニット/区間
23 整向スター
24 検知システム
25 引渡しスター
26 リニア駆動装置(電気式)
27 サポートキャリッジ
28 サポートキャリッジ
29 流入要素