【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 平成26年9月21日ロイヤルネットワーク株式会社が有限会社矢野クリーニングに本願に係る非水系洗浄剤組成物をを販売
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記非水系洗浄剤組成物を非水系溶剤に配合した非水系洗浄剤を用いて布を洗浄した場合の剛軟度が、前記非水系洗浄剤組成物を配合していない前記非水系溶剤を用いて布を洗浄した場合の剛軟度に対し、95%以下である請求項1に記載の非水系洗浄剤組成物。
前記非水系洗浄剤組成物全量に対する前記第4級アンモニウム塩系カチオン界面活性剤の含有量は1質量%以上80質量%以下であり、前記非水系洗浄剤組成物全量に対する前記ツバキ油の含有量は0.1質量%以上10質量%以下である、請求項1又は2に記載の非水系洗浄剤組成物。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の非水系洗浄剤組成物は、少なくとも第4級アンモニウム塩系カチオン界面活性剤と、ツバキ油を含有するものであり、必要に応じてその他の成分を更に含有させてもよい。
【0010】
前記第4級アンモニウム塩系カチオン界面活性剤は、その化学構造中に第4級アンモニウム塩を含むカチオン界面活性剤であれば特に制限はなく、適宜選択することができ、下記の一般式(1)で示される。
【0012】
一般式(1)中、R
1、R
2、R
3、R
4はそれぞれ独立して、エステル基又はアミド基で炭素鎖が分断されていてもよい炭素数1ないし21の飽和又は不飽和アルキル基、ヒドロキシエチル基、シクロヘキシル基、ベンジル基、ヒドロキシエチル基、オキシエチレン基の平均付加モル数が5〜100モルである炭素数1ないし21の飽和または不飽和アルキル基等を示し、X
-は塩素、臭素等のハロゲン、パラトルエンスルホン酸のアニオン等を示す。
【0013】
前記第4級アンモニウム塩系カチオン界面活性剤の具体例としては、塩化オクチルトリメチルアンモニウム、塩化ドデシルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ヘキサデシルトリメチルアンモニウム、塩化ベンジルトリメチルアンモニウム、塩化ベンジルトリエチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、ジメチルステアリルヒドロキシエチルアンモニウムパラトルエンスルホン酸塩、ジメチルパルミチルヒドロキシエチルアンモニウムパラトルエンスルホン酸塩等が挙げられる。
【0014】
さらには、前記第4級アンモニウム塩系カチオン界面活性剤は、塩化ブチルピリジニウム、塩化ドデシルピリジニウム、塩化セチルピリジニウムなどのピリジニウム塩を有するものであってもよい。
【0015】
以上のような第4級アンモニウム塩系カチオン界面活性剤は、1種で単独使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。中でも塩化アルキルアンモニウム、塩化アルケニルアンモニウムが好ましく、塩化アルキルアンモニウムが更に好ましい。
【0016】
前記第4級アンモニウム塩系カチオン界面活性剤の前記非水系洗浄剤組成物全量に対する含有量は、特に制限はなく、目的により適宜選択することができる。前記含有量が80質量%を超えると、前記非水系洗浄剤組成物の流動性が低下し剤形化が難しくなる。一方、前記含有量が1質量%未満であると、カチオン界面活性剤が有する帯電防止性や洗浄性が低下するため、1質量%以上80質量%以下であることが好ましく、3質量%以上70質量%以下であると更に好ましい。
【0017】
前記ツバキ油は、天然植物から採取される油脂であっても、天然植物から採取される油脂に相当する化合物の合成品であっても、又、それらの混合物であってもよい。
【0018】
前記天然植物から採取される油脂とは、一般のツバキ科ツバキ属のヤブツバキの種子等から採取される植物油脂であり、通常の工業用に用いられるものであっても、あるいは薬用、化粧品、食用に用いられるものであってもよく、原料の産地等に特に制限はない。
【0019】
前記天然植物から採取される油脂に相当する化合物の合成品とは、ツバキ油を構成する脂肪酸を適宜混合して合成した油脂、又は、ツバキ油を構成する各脂肪酸単体から生成した油脂の混合物である。
ツバキ油を構成する脂肪酸は主に、飽和脂肪酸であるパルミチン酸(C
16)やステアリン酸(C
18)、一価不飽和脂肪酸であるパルミトレイン酸(C
16)、オレイン酸(C
18)やエイコセン酸(C
20)、及び、多価不飽和脂肪酸であるリノール酸(C
18、炭素炭素間に二重結合を2個含む)やα−リノレン酸(C
18、炭素炭素間に二重結合を3個含む)である。各脂肪酸の量は、産地や収穫時期等によりばらつきがあり、おおよそパルミチン酸は4〜20%、ステアリン酸は1〜5%、一価不飽和脂肪酸であるパルミトレイン酸は0.5〜3%、オレイン酸は、45〜90%、エイコセン酸は0.5〜2%、及び、多価不飽和脂肪酸であるリノール酸は2〜25%、α−リノレン酸は0.5〜3%である。
【0020】
以上のようなツバキ油は、1種で単独使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。中でも、ドライクリーニングユーザーの天然成分指向から、天然植物から採取されるツバキ油がより好ましい。
【0021】
前記ツバキ油の前記非水系洗浄剤組成物全量に対する含有量は、特に制限はなく、適宜選択することができる。前記含有量が0.1質量%未満であると、洗浄後の衣料に与える柔軟性や触感(しっとり感)が低下する。一方、前記含有量が10質量%を超えると、相対的に含有量が少なくなる他成分が持つ帯電防止性等が低下するため、0.1質量%以上10質量%以下であることが好ましく、0.1質量%以上7質量%以下であると更に好ましい。
【0022】
前記非水系洗浄剤組成物には、前記第4級アンモニウム塩系カチオン界面活性剤と前記ツバキ油の他、用途に応じて再汚染防止性、クリーニング溶媒への溶解性、水可溶化性、洗浄力、抱水性、酸化防止性、帯電防止性、低温安定性等を向上させるために、他のカチオン界面活性剤、非イオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、両性界面活性剤、グリコール系溶剤、水、腐食防止剤、粘度低下剤、着色剤、抗菌剤、pH調整剤、防錆剤等が含まれてもよい。
【0023】
前記他のカチオン界面活性剤としては、メチルアミン塩酸塩、ジメチルアミン塩酸塩、トリメチルアミン塩酸塩等のアルキルアミン塩酸塩等が挙げられる。
【0024】
前記非イオン系界面活性剤は、水中でイオン性を示さない界面活性剤であり、前記非イオン系界面活性剤は、アルコールタイプ、エーテルタイプ、エステルタイプ、エステルエーテルタイプ、アルカノールアミドタイプ等に分類され、目的によって適宜選択される。
前記アルコールタイプの例としては、セタノール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、エイコサノール等の高級アルコールが挙げられる。
前記エーテルタイプの例としては、ペンタエチレングリコールモノドデシルエーテル、オクタエチレングリコールモノドデシルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテルや、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール等が挙げられる。
前記エステルタイプの例としては、グリセリンラウリン酸エステル、グリセリンモノステアリン酸エステル、ソルビタンモノオレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタントリオレエート等が挙げられる。
前記エステルエーテルタイプの例としては、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル等が挙げられる。
前記アルカノールアミドタイプの例としては、ラウリン酸ジエタノールアミド、オレイン酸ジエタノールアミド、ステアリン酸ジエタノールアミドなどの高級脂肪酸アルカノールアミド、高級脂肪酸アルカノールアミドエチレンオキサイド付加物等が挙げられる。
なお、前記非イオン系界面活性剤は、上述したタイプや具体例に限られない。
【0025】
前記アニオン系界面活性剤としては、スルホン酸タイプ、カルボン酸タイプ、硫酸エステルタイプ、リン酸エステルタイプ等に分類され、目的によって適宜選択される。
前記非水系洗浄剤組成物に含まれるスルホン酸タイプの例としては、ヘキサンスルホン酸ナトリウム、オクタンスルホン酸ナトリウム、デカンスルホン酸ナトリウム、ドデカンスルホン酸ナトリウム等のアルキルスルホン酸ナトリウム、オクチルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等のアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、トルエンスルホン酸ナトリウム、ナフタレンスルホン酸ナトリウム、ナフタレンジスルホン酸二ナトリウム、ナフタレントリスルホン酸ナトリウム、クメンスルホン酸ナトリウム、又は、それらのカルシウム塩等が挙げられる。
前記カルボン酸タイプの例としては、オクタン酸ナトリウム、デカン酸ナトリウム、ラウリン酸ナトリウム、ミリスチン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム等の脂肪酸ナトリウム、それらのカルシウム塩、又は、それらの炭化水素基の水素の一部がフッ素置換した化合物等が挙げられる。
前記硫酸エステルタイプの例としては、ラウリル硫酸ナトリウム、ミリスチル硫酸ナトリウム、ドデシル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウム等が挙げられる。
前記リン酸エステルタイプの例としては、ラウリルリン酸、ミリスチルリン酸等のアルキルリン酸、ラウリルリン酸ナトリウム、ラウリルリン酸カリウム等のアルキルリン酸塩等が挙げられる。
なお、前記アニオン系界面活性剤は、上述したタイプや具体例に限られない。
【0026】
前記両性界面活性剤は、分子中にカチオン性部分とアニオン性部分を有する化合物であり、例としては、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、コカミドプロピルベタイン、ラウロイルジメチルアミンN−オキシド、オレイルジメチルアミンN−オキシド、ラウロイルグルタミン酸ナトリウム等が挙げられる。
なお、前記両性界面活性剤は、上述した具体例に限られない。
【0027】
前記グリコール系溶剤は、直鎖又は分枝のアルキル炭化水素化合物又は環状炭化水素化合物の炭素原子の2つ以上にヒドロキシ基が置換したポリオール、前記ポリオールの脱水縮合物、又は、前記ポリオールのヒドロキシ基がアルキル基で置換したエーテルからなる溶剤であり、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、メチルプロピレングリコール、3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノール、エチレングリコールモノブチルエーテル等が挙げられる。
なお、前記グリコール系溶剤は、上述した具体例に限られない。
【0028】
本発明の非水系洗浄剤組成物を配合する非水系溶剤の例としては、いわゆる石油系溶剤、塩素系溶剤、フッ素系溶剤等が挙げられる。
【0029】
前記石油系溶剤は、主に原油の蒸留成分又はその改質成分等であり、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
具体例としては、パラフィン系炭化水素、イソパラフィン系炭化水素、ナフテン系炭化水素、芳香族系炭化水素、又は工業用ガソリン、ナフサ等が挙げられる。これらの石油系溶剤は1種を単独使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
【0030】
前記塩素系溶剤は、溶剤を構成する有機化合物の構造中、複数の塩素原子が炭素原子に結合している化合物等からなり、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
具体例としては、テトラクロロエチレン、1,1,1−トリクロロエタン、トリクロロエチレン等が挙げられる。これらの塩素系溶剤は1種を単独使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
【0031】
前記フッ素系溶剤は、溶剤を構成する有機化合物の構造中、フッ素原子が炭素原子に結合している化合物等からなるものであれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
具体例としては、CFC−113(1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオロエタン)、HCFC−141b(1,1−ジクロロ−1−フルオロエタン)、HCFC−225(ジクロロペンタフルオロプロパン)、HFC365mfc(1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン)、HFC−c447ef(1,1,2,2,3,3,4−ヘプタフルオロシクロペンタン)、HFC−43−10mee(1,1,1,2,2,3,4,5,5,5−デカフルオロペンタン)等が挙げられる。これらのフッ素系溶剤は1種を単独使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
【0032】
なお、前記非水系溶剤は、上述した具体例に限られない。
【0033】
前記非水系洗浄剤組成物がドライクリーニングによる洗浄処理をした布に与える柔軟性は、洗浄布の剛軟度評価試験方法により得られる剛軟度により評価する。
前記剛軟度評価試験方法は、非水系洗浄剤組成物を配合した非水系洗浄剤による洗浄後の布の柔軟性を数値化する試験の方法であれば、特に制限はなく、適宜選択することができる。たとえば、JISに規定された「JIS L1096−2010 8.21 剛軟度E法」等が挙げられる。
また、前記剛軟度評価試験方法は、該JIS法に規定された試験布のサイズ、洗浄液の量、洗浄・脱水・乾燥処理の時間や温度、柔軟性(あるいは硬さ)や手触りを測定する機器等を、評価する非水系洗浄剤組成物等の内容により修正した方法であってもよい。
【0034】
更には、前記剛軟度評価試験方法の他の方法として、以下の例を選択することができる。
評価布を200mm×200mmに裁断し、前記非水系洗浄剤組成物を配合した非水系洗浄剤を用いて、室温にて10分間洗浄後40秒間脱水し、80℃にて30分間乾燥させて処理する。該処理布の剛軟度を、ハンドルオメータ(熊谷理機工業株式会社製、型番:MODEL 1230)にて150cc、浴比1/5の条件で測定する。
測定された剛軟度は、本発明の前記非水系洗浄剤組成物が配合された非水系洗浄剤で試験布を洗浄した場合(A)と、前記非水系洗浄剤組成物が配合されていない非水系溶剤で試験布を洗浄した場合等(B)との間で比較する。剛軟度は、その数値が小さいと測定物が柔らかいことを示すため、(A)の剛軟度が(B)の剛軟度の100%未満の場合は、(A)の処理布が(B)の処理布より柔軟性が高いことを意味する。しかし実験誤差等を鑑みて、(A)の剛軟度が(B)の剛軟度の95%以下の場合は、(A)の処理布が(B)の処理布より柔軟性が高いと評価する。
【0035】
前記非水系洗浄剤とは、前記非水系洗浄剤組成物を前記非水系溶剤に配合したものである。
【実施例】
【0036】
以下に実施例及び比較例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
【0037】
(実施例1〜6及び比較例1〜5)
表1に記載した組成に従い、非水系洗浄剤組成物を調製した。更に、表1記載の「非水系洗浄剤組成物の含有量」に従い、非水系溶剤に、調製した非水系洗浄剤組成物を配合し、非水系洗浄剤を調製した。
次に、表1に記載した試験布を200mm×200mmに裁断し、調製した非水系洗浄剤を用いて、室温にて10分間洗浄後40秒間脱水し、80℃にて30分間乾燥させて処理した。
処理した試験布の剛軟度を、ハンドルオメータ(熊谷理機工業株式会社製、型番:MODEL 1230)にて150cc、浴比1/5の条件で測定した。測定結果は、表1の「処理布剛軟度(gf)」として記載した。
測定された剛軟度を用いて、実施例と比較例の比を計算した。剛軟度の比は、表1に「比較例との比」として記載し、又、
図1〜5にグラフとして記載した。
【0038】
【表1】
【0039】
表1及び
図1から、実施例1及び2における試験布の剛軟度はそれぞれ、比較例1における試験布の剛軟度の89%及び94%になっていることが分かる。
すなわち、第4級アンモニウム塩系カチオン界面活性剤とツバキ油を含有する非水系洗浄剤組成物が石油系溶剤に含まれる場合のアクリル試験布の剛軟度は、該非水系洗浄剤組成物が含まれない石油系溶剤のみの場合のアクリル試験布の剛軟度よりも低く、実施例1及び2における処理後の試験布のほうが柔軟性が高いことが分かった。
【0040】
表1及び
図2から、実施例3における試験布の剛軟度は、比較例2における試験布の剛軟度の86%になっていることが分かる。
すなわち、第4級アンモニウム塩系カチオン界面活性剤とツバキ油を含有する非水系洗浄剤組成物が塩素系溶剤に含まれる場合のアクリル試験布の剛軟度は、該非水系洗浄剤組成物が含まれない塩素系溶剤のみの場合のアクリル試験布の剛軟度よりも低く、処理後の試験布の柔軟性が高いことが分かった。
【0041】
表1及び
図3から、実施例4における試験布の剛軟度は、比較例3における試験布の剛軟度の79%になっていることが分かる。
すなわち、第4級アンモニウム塩系カチオン界面活性剤とツバキ油を含有する非水系洗浄剤組成物が塩素系溶剤に含まれる場合のポリエステル試験布の剛軟度は、該非水系洗浄剤組成物が含まれない塩素系溶剤のみの場合のポリエステル試験布の剛軟度よりも低く、処理後の試験布の柔軟性が高いことが分かった。
【0042】
表1及び
図4から、実施例5における試験布の剛軟度は、比較例4における試験布の剛軟度の95%になっていることが分かる。
すなわち、第4級アンモニウム塩系カチオン界面活性剤とツバキ油を含有する非水系洗浄剤組成物が石油系溶剤に含まれる場合のウール試験布の剛軟度は、ツバキ油を除いてなる該非水系洗浄剤組成物が石油系溶剤に含まれる場合のウール試験布の剛軟度よりも低く、処理後の試験布の柔軟性が高いことが分かった。
【0043】
表1及び
図5から、実施例6における試験布の剛軟度は、比較例5における試験布の剛軟度の86%になっていることが分かる。
すなわち、第4級アンモニウム塩系カチオン界面活性剤とツバキ油を含有する非水系洗浄剤組成物が石油系溶剤に含まれる場合のアクリル試験布の剛軟度は、つばき油を除いてなる該非水系洗浄剤組成物が含まれる石油系溶剤の場合のアクリル試験布の剛軟度よりも低く、処理後の試験布の柔軟性が高いことが分かった。
【0044】
以上の剛軟度評価試験結果から、カチオン界面活性剤に加えツバキ油を更に配合した非水系洗浄剤組成物が、洗浄後の衣料に更なる柔軟性、触感(しっとり感)を与えることが確認された。