(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記制御手段は、前記カウント中に、前記着脱検知手段が前記給水タンクの取付け無しを検知した状態が、第2所定時間継続した場合に、前記給水タンクが前記加湿機本体から取り外されたと判断してカウント時間をリセットすることを特徴とする請求項1に記載の加湿機。
前記制御手段は、前記カウント中に、前記水検知手段が前記給水タンク内の水無しを検知した状態が、第3所定時間継続した場合に、前記給水タンク内に水が無いと判断してカウント時間をリセットすることを特徴とする請求項1または2に記載の加湿機。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1、2の加湿機では、水交換を報知するか否かの判断に、給水タンク内に水の有無を用いていないため、給水タンク内に水が残っていない場合にも、所定の条件を満たせば水交換が報知される。この場合、給水タンク内の水が古くなるのを防止するという目的からは、不要な報知を行うこととなる。
【0007】
そこで、本発明は、給水タンク内に水が残っていない場合の不要な水交換報知を防止できる加湿機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の発明に係る加湿機は、加湿機本体に対して着脱可能であって、水を貯留する給水タンクと、前記加湿機本体に対する前記給水タンクの取付けの有無を検知する着脱検知手段と、前記給水タンク内の水の有無を検知する水検知手段と、前記給水タンク内の水の交換が必要な状態であることを報知する報知手段と、前記着脱検知手段と前記水検知手段の検知結果に基づいて、前記報知手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、
前記着脱検知手段により前記給水タンクが前記加湿機本体に
取り付けられていることが検知され、且つ、
前記水検知手段により前記給水タンクの内部に水が有る
ことが検知された状態の継続時間をカウントし、カウント時間が第1所定時間以上の場合に、前記報知手段に水交換必要状態を報知させることを特徴とする。
【0009】
この加湿機では、水の入った給水タンクが第1所定時間以上継続して加湿機本体に取り付けられている場合に、水交換報必要状態がユーザーに報知される。水交換必要状態を報知するか否かの判断に、給水タンクが取付けられている継続時間だけでなく、給水タンク内の水の有無を用いているため、給水タンク内に水が残っていない場合の不要な水交換報知を防止できる。
【0010】
第2の発明に係る加湿機は、第1発明において、前記制御手段は、前記カウント中に、前記着脱検知手段が前記給水タンクの取付け無しを検知した状態が、第2所定時間継続した場合に、前記給水タンクが前記加湿機本体から取り外されたと判断してカウント時間をリセットすることを特徴とする。
【0011】
この加湿機では、カウント中に、着脱検知手段が給水タンクの取付け無しを検知した状態が、第2所定時間継続した場合に、給水タンクが取り外されたと制御手段が判断して、カウント時間をリセットする。カウント中に、着脱検知手段が給水タンクの取付け無しを検知した場合であっても、その継続時間が第2所定時間未満の場合には、カウント時間をリセットしない。したがって、例えば給水タンクに物がぶつかるなどして、給水タンクが一時的にずれた場合に、給水タンクが取り外されたと判断してカウント時間をリセットしてしまうのを防止できる。
【0012】
第3の発明に係る加湿機は、第1または第2の発明において、前記制御手段は、前記カウント中に、前記水検知手段が前記給水タンク内の水無しを検知した状態が、第3所定時間継続した場合に、前記給水タンク内に水が無いと判断してカウント時間をリセットすることを特徴とする。
【0013】
この加湿機では、カウント中に、水検知手段が給水タンク内の水無しを検知した状態が、第3所定時間継続した場合に、給水タンク内に水が無いと制御手段が判断して、カウント時間をリセットする。カウント中に、水検知手段が給水タンク内の水無しを検知した場合であっても、その継続時間が第3所定時間未満の場合には、カウント時間をリセットしない。したがって、例えば加湿機に物がぶつかるなどして、加湿機が一時的に傾いて、フロートのある位置の水面高さが一時的に低くなった場合に、給水タンク内に水が無いと判断してカウント時間をリセットしてしまうのを防止できる。
【0014】
第4の発明に係る加湿機は、第1〜第3のいずれかの発明において、前記カウント時間をリセットさせるリセット操作部を備えており、前記制御手段は、前記リセット操作部が操作された場合に、カウント時間をリセットすることを特徴とする。
【0015】
この加湿機では、水交換必要状態の報知開始前であっても、ユーザーによってリセット操作部が操作された場合に、カウント時間をリセットできる。
【0016】
第5の発明に係る加湿機は、第2の発明において、前記制御手段は、前記報知手段による水交換必要状態の報知開始後、前記着脱検知手段が前記給水タンクの取付け無しを検知した状態が、前記第2所定時間継続した場合に、前記給水タンクが前記加湿機本体から取り外されたと判断して水交換必要状態の報知を停止させることを特徴とする。
【0017】
この加湿機では、ユーザーによって給水タンクが取り外されたときに、報知を停止できる。
【0018】
第6の発明に係る加湿機は、第3の発明において、前記制御手段は、前記報知手段による水交換必要状態の報知開始後、前記水検知手段が前記給水タンク内の水無しを検知した状態が、前記第3所定時間継続した場合に、前記給水タンク内の水が無いと判断して水交換必要状態の報知を停止させることを特徴とする。
【0019】
この加湿機では、給水タンク内の水が無くなったときに、報知を停止できる。
【0020】
第7の発明に係る加湿機は、第1〜第6のいずれかの発明において、前記報知手段による報知を停止させる停止操作部を備えており、前記制御手段は、前記報知手段による水交換必要状態の報知開始後、前記停止操作部が操作された場合に、水交換必要状態の報知を停止させることを特徴とする。
【0021】
この加湿機では、ユーザーによって停止操作部が操作されたときに、報知を停止できる。停止操作部により報知を停止した場合、ユーザーが報知に気づいてから給水タンクを取り外すまでの間の不要な報知を無くすことができる。
【0022】
第8の発明に係る加湿機は、第1〜第7のいずれかの発明において、前記給水タンクから供給された水を貯留する水トレイを備えており、前記水検知手段が、前記水トレイ内の水面の高さに基づいて、前記水タンク内の水の有無を検知することを特徴とする。
【0023】
この加湿機では、水検知手段が、給水タンクではなく、水トレイに設けられている。水トレイは上方が開放された容器であるため、給水タンクよりもフロートを取り付ける場所や構造に比較的自由度があり、本体に設けられたリードスイッチとフロートの位置を近づけやすい。
【発明の効果】
【0024】
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
【0025】
第1の発明では、水の入った給水タンクが第1所定時間以上継続して加湿機本体に取り付けられている場合に、水交換報必要状態がユーザーに報知される。水交換必要状態を報知するか否かの判断に、給水タンクが取付けられている継続時間だけでなく、給水タンク内の水の有無を用いているため、給水タンク内に水が残っていない場合の不要な水交換報知を防止できる。
【0026】
第2の発明では、カウント中に、着脱検知手段が給水タンクの取付け無しを検知した状態が、第2所定時間継続した場合に、給水タンクが取り外されたと制御手段が判断して、カウント時間をリセットする。カウント中に、着脱検知手段が給水タンクの取付け無しを検知した場合であっても、その継続時間が第2所定時間未満の場合には、カウント時間をリセットしない。したがって、例えば給水タンクに物がぶつかるなどして、給水タンクが一時的にずれた場合に、給水タンクが取り外されたと判断してカウント時間をリセットしてしまうのを防止できる。
【0027】
第3の発明では、カウント中に、水検知手段が給水タンク内の水無しを検知した状態が、第3所定時間継続した場合に、給水タンク内に水が無いと制御手段が判断して、カウント時間をリセットする。カウント中に、水検知手段が給水タンク内の水無しを検知した場合であっても、その継続時間が第3所定時間未満の場合には、カウント時間をリセットしない。したがって、例えば加湿機に物がぶつかるなどして、加湿機が一時的に傾いて、フロートのある位置の水面高さが一時的に低くなった場合に、給水タンク内に水が無いと判断してカウント時間をリセットしてしまうのを防止できる。
【0028】
第4の発明では、水交換必要状態の報知開始前であっても、ユーザーによってリセット操作部が操作された場合に、カウント時間をリセットできる。
【0029】
第5の発明では、ユーザーによって給水タンクが取り外されたときに、報知を停止できる。
【0030】
第6の発明では、水タンク内の水が無くなったときに、報知を停止できる。
【0031】
第7の発明では、ユーザーによって停止操作部が操作されたときに、報知を停止できる。停止操作部により報知を停止した場合、ユーザーが報知に気づいてから給水タンクを取り外すまでの間、または、水タンクに残った水が無くなるまでの間の不要な報知を無くすことができる。
【0032】
第8の発明では、水検知手段が、給水タンクではなく、水トレイに設けられている。水トレイは上方が開放された容器であるため、給水タンクよりもフロートを取り付ける場所や構造に比較的自由度があり、本体に設けられたリードスイッチとフロートの位置を近づけやすい。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、本発明の実施形態について説明する。
本実施形態では、加湿機能を有する空気清浄機1に本発明を適用した例を挙げて説明する。但し、本発明は、空気清浄機能を必須の構成要素とするものではなく、空気清浄機能のない加湿機にも適用することができるものである。
【0035】
図1および
図2に示すように、本実施形態の空気清浄機1は、本体2と、本体2に対して着脱可能に構成された給水タンク3とを備えている。
図3に示すように、本体2は、加湿ロータ4、水トレイ5、ファン6、フィルタ部7を備えている。本実施形態の空気清浄機1は、加湿を行わずに空気清浄のみを行う空気清浄運転と、加湿と空気清浄とを同時に行う加湿運転とが可能である。
【0036】
本体2の左右側面には吸込口2aが形成されており、本体2の天面の後側部分には、吹出口2bが形成されている。
図3に示すように、ファン6の駆動により、吸込口2aから吹出口2bに至る空気の流れ13が発生する。吸込口2aから吸い込まれた室内空気は、フィルタ部7を通過して塵埃や臭い成分などが取り除かれた後、加湿ロータ4を通過して、その後、吹出口2bから吹き出される。加湿運転時には、加湿ロータ4の加湿フィルタ4a(
図4参照)を空気が通過する際に、加湿フィルタ4aから気化する水によって空気が加湿される。
【0037】
フィルタ部7は、空気の流れの上流側から順に、プレフィルタ7a、集塵フィルタ7b、脱臭フィルタ7cを有する。フィルタ部7を通過する空気は、まずプレフィルタ7aによって大きな塵埃が取り除かれ、次に、集塵フィルタ7bによって微細な塵埃が取り除かれ、その後、活性炭などを含む脱臭フィルタ7cによって、空気中のホルムアルデヒドや臭い成分等が分解あるいは吸着されて清浄化される。
【0038】
図4に示すように、加湿ロータ4は、水トレイ5の上方に配置されており、水トレイ5の支持柱5aに回転可能に支持されている。加湿ロータ4は、加湿フィルタ4aと、加湿フィルタ4aを保持する枠部材4bとを有する。加湿フィルタ4aは、水トレイ5から供給される水を吸水して気化させることで、加湿フィルタ4aを通過する空気を加湿する。
【0039】
枠部材4bの外周部には複数の歯部4dが形成されており、この歯部4dと噛み合う歯車(図示省略)がモータ14(
図8参照)によって回転することで、加湿ロータ4が回転駆動される。加湿ロータ4は、加湿運転時にのみ回転し、空気清浄運転時には停止している。
【0040】
枠部材4bの内部には、複数の水汲み部4cが周方向に並んで設けられている。なお、
図4では、枠部材4bの一部を切欠いて、3つの水汲み部4cを表示している。この水汲み部4cは、内部に水を溜めることが可能な形状に形成されている。加湿ロータ4の回転により、複数の水汲み部4cは、順次水トレイ5内の水に浸水して、上昇していく際に水トレイ5内の水を汲み上げる。そして、水汲み部4cが最上位置に近付くにしたがって、水汲み部4c内の水が、水汲み部4cの径方向内側に設けられた排出口(図示省略)から流れ出て加湿フィルタ4aに供給される。
【0041】
水トレイ5は、給水タンク3から供給された水を貯留する。水トレイ5は、本体2の下部に配置されており、加湿ロータ4と一緒に本体2から引き出して取り外すことができる。水トレイ5は、空気流の流路と給水タンク3が収容される空間とを仕切る仕切り壁5bと、加湿ロータ4を支持する支持柱5aを有する。
【0042】
給水タンク3は、本体2の側部に着脱可能に取り付けられている。給水タンク3の下部は、水トレイ5内に配置されている。給水タンク3は、その上端部を下端部に対して外側に回転させることで空気清浄機1から取り外される。給水タンク3は、空気清浄機1の外郭の一部を構成する板状部材と、タンク本体とで構成されている。
【0043】
図5に示すように、給水タンク3の下部には、給水口3aが設けられている。なお、
図5は、給水タンク3のうち、空気清浄機1の外郭の一部を構成する板状部材を省略し、タンク本体のみを表示している。この給水口3aは、着脱可能な給水キャップで構成されており、この給水キャップの内部には、水トレイ5の底面に設けられた押し込みピン5cによって開弁する弁(図示省略)が設けられている。水トレイ5内の水面高さが低下すると、給水タンク3内の水が水トレイ5内に流出して、水トレイ5内の水面高さが所定の満水レベルに維持される。また、給水タンク3内の水が無くなると、水トレイ5内の水面高さは満水レベルよりも低くなる。
【0044】
空気清浄機1は、給水タンク3の取付けの有無を検知する着脱検知部9と、給水タンク3内の水の有無を検知する水検知部10とを有する。
図2に示すように、着脱検知部9は、本体2に設けられる。着脱検知部9は、レバーとリミットスイッチとを有している。給水タンク3を本体2に取り付けると、給水タンク3によってレバーが押圧されて、このレバーによってリミットスイッチが押されて、リミットスイッチのオン・オフが切り換わる。これにより、給水タンク3が本体2に取り付けられたことが検知される。
【0045】
また、
図6に示すように、水検知部10は、本体2に設けられたリードスイッチ10aと、水トレイ5内の水に浮かぶフロート10cと、フロート10cに取り付けられた磁石10bとを有する。リードスイッチ10aは、磁石10bとの距離に応じてオン・オフが制御される。フロート10cは、水トレイ5の内面に支持軸10dによって回転可能に支持されており、水トレイ5内の水面高さに応じて支持軸10dを中心に回動する。磁石10bは、フロート10cの支持軸10dから遠い方の端部に取り付けられている。
【0046】
水トレイ5内の水面高さが満水レベルの場合には、
図6(a)に示すように、磁石10bとリードスイッチ10aとは最も近接する。給水タンク3に水が無くなって、水トレイ5内の水面高さが所定高さよりも低くなると、
図6(b)に示すように、フロート10cが回転して、リードスイッチ10aと磁石10bとの距離が所定値よりも大きくなり、リードスイッチ10aのオン・オフが切り換わる。したがって、水検知部10は、水トレイ5内の水面高さを検知することで、給水タンク3内の水の有無を間接的に検知できる。
【0047】
また、
図7に示すように、本体2の上面には、開閉可能な蓋15aで覆われた操作パネル15が設けられている。操作パネル15には、運転入/切スイッチ、運転切換スイッチ、報知停止スイッチ16a(
図8参照)などの操作部16が設けられている。また、操作パネル15には、給水タンク3の水の交換が必要な状態であることを点灯によりユーザーに報知する水交換ランプと、給水タンク3への給水が必要な状態であることを点灯によりユーザーに報知する給水ランプが設けられている。なお、水交換ランプの代わりに、別の表示手段を設けてもよい。また、給水ランプの代わりに、別の表示手段を設けてもよい。
【0048】
また、本体2には、水交換必要状態や給水必要状態を音で報知するブザーが設けられている。また、ブザーの代わりに、音声で報知するようになっていてもよい。水交換ランプ(あるいは別の表示手段)とブザー(または音声)によって、水交換報知部17(
図8参照)が構成され、給水ランプ(あるいは別の表示手段)とブザー(または音声)とにより、給水報知部18(
図8参照)が構成される。水交換報知部17と給水報知部18はいずれも、ブザー(または音声)による報知を省略して、表示のみで報知してもよい。また、水交換報知部17と給水報知部18はいずれも、音声のみで報知するようになっていてもよい。報知停止スイッチ(停止操作部)16aは、水交換報知部17による報知を停止させるものである。
【0049】
次に、空気清浄機1の制御部20について説明する。
制御部20は、空気清浄運転や加湿運転が行われるように空気清浄機1の各種機器を制御する運転制御部21と、水交換報知部17を制御する水交換報知制御部22と、給水報知部18を制御する給水報知制御部23とを有する。制御部20は、ファン6、加湿ロータ4を駆動するモータ14、着脱検知部9、水検知部10、操作部16、水交換報知部17、給水報知部18に電気的に接続されている。
【0050】
水交換報知制御部22は、水検知部10と着脱検知部9の検知結果に基づいて、水交換報知部17を制御する。水交換報知制御部22は、給水タンク3が本体2に取り付けられており、その内部に水が有る状態が、第1所定時間(例えば2〜3日)継続した場合に、水交換報知部17による報知を開始する。
【0051】
水交換報知制御部22の制御を
図9のフローチャートを用いて説明する。水交換報知制御部22は、空気清浄機1の電源が入ってから(ステップS1)、着脱検知部9が給水タンク3の取付け有りを検知し(ステップS2:Yes)、且つ、水検知部10が給水タンク3の水有りを検知すると(ステップS3:Yes)、カウントを開始する(ステップS4)。
【0052】
カウント中、着脱検知部9が給水タンク3の取付け無しを検知して、その状態が第2所定時間(例えば2秒)継続した場合には(ステップS5:Yes)、水交換報知制御部22は、給水タンク3が本体2から取り外されたと判断して、カウント時間をリセットする(ステップS9)。カウント時間のリセット後は、ステップS2に戻る。また、着脱検知部9が給水タンク3の取付け無しを検知した状態の継続時間が、第2所定時間未満の場合は(ステップS5:No)、給水タンク3が本体2から取り外されていないと判断して、カウントを継続する。
【0053】
また、カウント中、水検知部10が給水タンク3内の水無しを検知して、その状態が第3所定時間(例えば20秒)継続した場合には(ステップ6:Yes)、水交換報知制御部22は、給水タンク3内に水が無いと判断して、カウント時間をリセットする(ステップS9)。カウント時間のリセット後は、ステップS2に戻る。また、水検知部10が給水タンク3の水無しを検知した状態の継続時間が、第3所定時間未満の場合は(ステップ6:No)、給水タンク3内に水有りと判断して、カウントを継続する。
【0054】
カウント時間が第1所定時間以上になると、(ステップS7:Yes)、水交換報知制御部22は、水交換報知部17による水交換必要状態の報知を開始する(ステップS8)。
【0055】
また、水交換報知制御部22は、報知開始後、給水タンク3が本体2から取り外されたと判断した場合、給水タンク3内の水が無いと判断した場合、または、報知停止スイッチ16aが操作された場合に、水交換報知部17による報知を停止する。給水タンク3が本体2から取り外されたか否かの判断は、着脱検知部9の検知結果に基づいており、着脱検知部9が給水タンク3の取付け無しを検知した状態が、第2所定時間(例えば2秒)継続した場合に、給水タンク3が本体2から取り外されたと判断する。報知停止後は、ステップS2に戻る。
【0056】
給水報知制御部23は、水検知部10の検知結果に基づいて、給水報知部18を制御する。給水報知制御部23は、加湿運転中および加湿運転を開始しようとするときに、水検知部10が給水タンク3内の水無しを検知した状態が、所定時間(例えば20秒)継続した場合に、給水報知部18による報知を開始する。
【0057】
本実施形態の空気清浄機1では、水の入った給水タンク3が第1所定時間以上継続して本体2に取り付けられている場合に、水交換報必要状態がユーザーに報知される。水交換必要状態を報知するか否かの判断に、給水タンク3が取り付けられている継続時間だけでなく、給水タンク3内の水の有無を用いているため、給水タンク3内に水が残っていない場合の不要な水交換報知を防止できる。
【0058】
また、本実施形態では、カウント中に、着脱検知部9が給水タンク3の取付け無しを検知した状態が、第2所定時間継続した場合に、給水タンク3が取り外されたと水交換報知制御部22が判断して、カウント時間をリセットする。カウント中に、着脱検知部9が給水タンク3の取付け無しを検知した場合であっても、その継続時間が第2所定時間未満の場合には、カウント時間をリセットしない。したがって、例えば給水タンク3に物がぶつかるなどして、給水タンク3が一時的にずれた場合に、給水タンク3が取り外されたと判断してカウント時間をリセットしてしまうのを防止できる。
【0059】
また、本実施形態では、カウント中に、水検知部10が給水タンク3内の水無しを検知した状態が、第3所定時間継続した場合に、給水タンク3内に水が無いと水交換報知制御部22が判断して、カウント時間をリセットする。カウント中に、水検知部10が給水タンク3内の水無しを検知した場合であっても、その継続時間が第3所定時間未満の場合には、カウント時間をリセットしない。したがって、例えば加湿機に物がぶつかるなどして、加湿機が一時的に傾いて、フロート10cのある位置の水面高さが一時的に低くなった場合に、給水タンク3内に水が無いと判断してカウント時間をリセットしてしまうのを防止できる。
【0060】
また、本実施形態では、ユーザーによって給水タンク3が取り外された場合、給水タンク3内の水が無いと判断した場合、または、報知停止スイッチ16aが操作された場合に、報知を停止できる。報知停止スイッチ16aにより報知を停止した場合、ユーザーが報知に気づいてから給水タンク3を取り外すまでの不要な報知を無くすことができる。
【0061】
また、本実施形態では、水検知部10は、水トレイ5内の水面高さを検知することで、給水タンク3内の水の有無を間接的に検知する。水トレイ5は上方が開放された容器であるため、給水タンク3よりもフロート10cを取り付ける場所や構造に比較的自由度があり、本体に設けられたリードスイッチ10aとフロート10cの位置を近づけやすい。
【0062】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成は、上記実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記実施形態の説明だけではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。なお、以下の変更形態は、適宜組み合わせて実施することも可能である。
【0063】
また、上記実施形態では、水検知部10は、リードスイッチ10aと磁石10bを利用したものであるが、それ以外の近接センサを用いてもよい。
【0064】
上記実施形態では、着脱検知部9は、リミットスイッチとレバーとを備えた構成であるが、着脱検知部9は、給水タンク3の取付けの有無を検知できるものであれば、上記以外の構成でもよい。
【0065】
上記実施形態では、水検知部10は、水トレイ5内の水面高さを検知することで、給水タンク3内の水の有無を間接的に検知しているが、水検知部10は、給水タンク3内の水の有無を直接検知するものであってもよい。
【0066】
上記実施形態では、水交換報知制御部22は、カウント中に、着脱検知部9が給水タンク3の取付け無しを検知した場合であっても、その継続時間が第2所定時間未満の場合には、カウント時間をリセットしないが、着脱検知部9が給水タンク3の取付け無しを検知した場合、継続するか否かに関わらず、カウント時間をリセットしてもよい。カウント中に、水検知部10が給水タンク3内の水無しを検知した場合についても同様に、継続するか否かに関わらず、カウント時間をリセットしてもよい。
【0067】
上記実施形態では、水交換報知制御部22は、カウント時間が第1所定時間以上になると、運転中であるか否かに関わらず、水交換報知部17による報知を開始しているが、運転中(加湿運転中または空気清浄運転中)または運転を開始しようとしている場合にのみ、報知を開始してもよい。つまり、カウント時間が第1所定時間以上となった時点で運転中であれば、直ちに報知を開始し、カウント時間が第1所定時間以上となった時点で運転停止中であれば、次に運転(加湿運転または空気清浄運転)を行ったときに、報知を開始する。
【0068】
上記実施形態では、水交換報知部17による報知開始後、給水タンク3が本体2から取り外された場合、または、給水タンク内の水が無いと判断した場合、または、報知停止スイッチ16aが操作された場合に、報知を停止するが、報知停止スイッチ16aを設けずに、給水タンク3が本体2から取り外された場合にのみ、または、給水タンク内の水が無いと判断した場合にのみ、報知を停止してもよい。
【0069】
上記実施形態では、水交換報知部17による報知開始後、給水タンク3が本体2から取り外された場合、または、給水タンク内の水が無いと判断した場合、または、報知停止スイッチ16aが操作された場合にのみ、水交換ランプ(あるいは別の表示手段)とブザー(または音声)の両方を同時に停止するが、これ以外の場合にも報知を停止してもよい。例えば、水交換報知部17による報知が所定時間以上継続した場合、ブザー(または音声)を停止して、水交換ランプの点灯(あるいは別の表示手段)のみを継続してもよい。