【文献】
Intel Corporation,Discussion on methods to support different time scales for TDD UL-DL reconfiguration,3GPP TSG-RAN WG1 Meeting #69 R1-122647,[online],2012年 5月12日,p1-p4,[検索日 2016.01.22],URL,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_69/Docs/R1-122647.zip
【文献】
Alcatel-Lucent Shanghai Bell, Alcatel-Lucent,Discussion on timing issues with dynamic TDD UL-DL configuration,3GPP TSG-RAN WG1 Meeting #69 R1-122510,[online],2012年 5月12日,p1-p8,[検索日 2016.01.22],URL,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_69/Docs/R1-122510.zip
【文献】
New Postcom,Methods to support different time scales for TDD UL-DL reconfiguration,3GPP TSG-RAN WG1 Meeting #69 R1-122098,[online],2012年 5月12日,p1-p3,[検索日 2016.01.22],URL,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_69/Docs/R1-122098.zip
【文献】
Samsung,Dynamic reconfiguration of TDD UL-DL configuration,3GPP TSG-RAN WG1 Meeting #69 R1-122267,[online],2012年 5月12日,p1-p2,[検索日 2016.01.22],URL,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_69/Docs/R1-122267.zip
【文献】
Huawei, HiSilicon,Methods to support different time scales for TDD UL-DL reconfiguration,3GPP TSG-RAN WG1 Meeting #69 R1-122909,[online],2012年 5月25日,p1-p4,[検索日 2016.01.22],URL,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_69/Docs/R1-122909.zip
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ユーザ装置(UE)がネットワーク側から送信されるTDD再構成情報を受信した後、受信した前記TDD再構成情報で指示されるTDDアップ/ダウンリンク構成を利用する時間帯を直ちに確定し、且つ受信した前記TDD再構成情報で指示されるTDDアップ/ダウンリンク構成を前記時間帯内に利用するステップ
を含むことを特徴とする時分割複信(TDD)アップ/ダウンリンク構成の更新方法。
前記TDD再構成情報が、前記TDD再構成情報のために定義されたSIBメッセージに載せられた時、UEがネットワーク側から送信されるTDD再構成情報を受信するステップは、
前記UEが、前記定義したSIBメッセージの変更の指示を含むページングメッセージを受信するステップと、
前記UEが、前記SIB1メッセージで指示される、前記TDD再構成情報を載せたSIBメッセージとSIメッセージとのマッピング関係に基づいて、前記ネットワーク側から送信される、前記TDD再構成情報を載せたSIBメッセージを直ちに受信するステップと、
前記UEが前記TDD再構成情報を載せたSIBメッセージにおける前記TDD再構成情報を読み取るステップと、
を含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。
前記TDD再構成情報は、TDDアップ/ダウンリンク構成識別子、又は1つの無線フレームにおけるすべてのサブフレームのアップ/ダウンリンク構成、の中の1つを含む
ことを特徴とする請求項15〜17のいずれか一項に記載の方法。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
関連技術が1つのセルに用いられるTDDアップ/ダウンリンク構成を柔軟に調整できないという問題に対して、本発明の実施例は、TDDアップ/ダウンリンク構成の更新方法及び装置、並びにTDD再構成情報の通知方法及び装置を提供することにより、少なくとも上記問題を解決する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の実施例は、時分割複信(TDD)アップ/ダウンリンク構成の更新方法を提供し、
ユーザ装置(UE)が、ネットワーク側から送信されるTDD再構成情報を受信した後、受信した前記TDD再構成情報で指示されるTDDアップ/ダウンリンク構成を利用する時間帯を直ちに確定し、且つ、受信した前記TDD再構成情報で指示されるTDDアップ/ダウンリンク構成を、前記時間帯内において利用するステップ、又は、
前記UEが、前記ネットワーク側から送信される前記TDD再構成情報を受信した後、受信した前記TDD再構成情報で指示されるTDDアップ/ダウンリンク構成を、直ちに利用するステップ、を含む。
【0012】
選択的に、UEが、受信した前記TDD再構成情報で指示されるTDDアップ/ダウンリンク構成を利用する時間帯を直ちに確定するステップは、
前記UEが、受信した前記TDD再構成情報で指示されるTDDアップ/ダウンリンク構成を、
次のブロードキャスト制御チャネル(BCCH)変更サイクル内、
前記TDD再構成情報で指示される時間帯内、
前記TDD再構成情報で指示される時点から、受信した新TDD再構成情報で指示される時点までの間、及び、
次のBCCH変更サイクルの開始時点から、受信した新TDD再構成情報の所属するBCCH変更サイクルの終了時点までの間、
の中の1つで利用することを確定するステップ、を含んでもよい。
【0013】
選択的に、UEが、ネットワーク側から送信されるTDD再構成情報を受信するステップは、
前記UEが、前記ネットワーク側から送信される、
システム情報ブロックタイプ1(SIB1)メッセージ、
前記TDD再構成情報に対して定義したSIBメッセージ、
無線リソース制御(RRC)再構成メッセージ、及び、
前記TDD再構成情報に対して定義したRRCメッセージ
の中の1つに載せられた前記TDD再構成情報を受信するステップ、を含んでもよい。
【0014】
選択的に、前記TDD再構成情報が、前記TDD再構成情報に対して定義したSIBメッセージに載せられた時、前記方法は、
前記TDD再構成情報が変更されることによってシステム情報(SI)が変更される時、前記ネットワーク側は、前記SIB1メッセージにおけるシステム情報値ラベルの値を変更しないステップ、をさらに含んでもよい。
【0015】
選択的に、前記TDD再構成情報が、前記TDD再構成情報に対して定義したSIBメッセージに載せられた時、UEが、ネットワーク側から送信されるTDD再構成情報を受信するステップは、
前記UEが、前記定義したSIBメッセージの変更の指示を含むページングメッセージを受信するステップと、
前記UEが、前記SIB1メッセージで指示される前記TDD再構成情報を載せたSIBメッセージとSIメッセージとのマッピング関係に基づいて、前記ネットワーク側から送信される前記TDD再構成情報を載せたSIBメッセージを直ちに受信するステップと、
前記UEが、前記TDD再構成情報を載せたSIBメッセージにおける前記TDD再構成情報を読み取るステップと、を含んでもよい。
【0016】
選択的に、前記TDD再構成情報は、TDDアップ/ダウンリンク構成識別子、又は1つの無線フレームにおける全てのサブフレームのアップ/ダウンリンク構成の中の1つを含んでもよい。
【0017】
選択的に、前記TDD再構成情報は、
前記TDD再構成情報で指示されるTDDアップ/ダウンリンク構成を利用した開始無線フレーム番号、
前記TDD再構成情報で指示されるTDDアップ/ダウンリンク構成を利用した開始無線フレーム番号及び終了無線フレーム番号、
前記TDD再構成情報で指示されるTDDアップ/ダウンリンク構成を利用した開始無線フレーム番号及びサブフレーム番号、
前記TDD再構成情報で指示されるTDDアップ/ダウンリンク構成を利用した開始無線フレーム番号、終了無線フレーム番号、開始サブフレーム番号、及び終了サブフレーム番号、
前記TDD再構成情報で指示されるTDDアップ/ダウンリンク構成の利用サイクル、並びに、
前記TDD再構成情報で指示されるTDDアップ/ダウンリンク構成の利用サイクル及びオフセット値、の中の1つを含んでもよい。
【0018】
選択的に、UEが、ネットワーク側から送信されるTDD再構成情報を受信するステップの前において、前記方法は、
前記UEが、前記ネットワーク側にUE能力を報告する時、同時に前記UEのサポートするTDD再構成機能を報告するステップ、をさらに含んでもよい。
【0019】
選択的に、UEが、ネットワーク側から送信されるTDD再構成情報を受信するステップの前において、前記方法は、
前記ネットワーク側が、前記UEにオン情報を送信し、前記UEが前記TDD再構成機能をオンにするように制御するステップ、をさらに含んでもよい。
【0020】
選択的に、UEが、ネットワーク側から送信されるTDD再構成情報を受信するステップの後において、前記方法は、
前記ネットワーク側が、前記UEにオフ情報を送信し、前記UEが前記TDD再構成機能をオフにするように制御するステップ、をさらに含んでもよい。
【0021】
本発明の実施例は、ユーザ装置に位置する時分割複信(TDD)アップ/ダウンリンク構成の更新装置をさらに提供し、
ネットワーク側から送信されるTDD再構成情報を受信するように設定された受信モジュールと、
前記受信モジュールが前記TDD再構成情報を受信した後、受信した前記TDD再構成情報で指示されるTDDアップ/ダウンリンク構成を利用する時間帯を直ちに確定し、且つ、受信した前記TDD再構成情報で指示されるTDDアップ/ダウンリンク構成を前記時間帯内に利用する、又は、前記受信モジュールが前記TDD再構成情報を受信した後、受信した前記TDD再構成情報で指示されるTDDアップ/ダウンリンク構成を直ちに利用するように設定された実行モジュールと、を備える。
【0022】
選択的に、前記実行モジュールは、受信した前記TDD再構成情報で指示されるTDDアップ/ダウンリンク構成を、
次のブロードキャスト制御チャネル(BCCH)変更サイクル内、
前記TDD再構成情報で指示される時間帯内、
前記TDD再構成情報で指示される時点から、受信した新TDD再構成情報で指示される時点までの間、及び、
次のBCCH変更サイクルの開始時点から、受信した新TDD再構成情報の所属するBCCH変更サイクルの終了時点までの間、の中の1つに使用することを確定してもよい。
【0023】
選択的に、前記受信モジュールは、前記ネットワーク側から送信される、
システム情報ブロックタイプ1(SIB1)メッセージ、
前記TDD再構成情報に対して定義したSIBメッセージ、
無線リソース制御(RRC)再構成メッセージ、及び、
前記TDD再構成情報に対して定義したRRCメッセージ、の中の1つに載せられた前記TDD再構成情報を受信するように設定されてもよい。
【0024】
選択的に、前記TDD再構成情報が前記TDD再構成情報に対して定義したSIBメッセージに載せられた時、前記受信モジュールは、
前記定義したSIBメッセージの変更の指示を含むページングメッセージを受信するように設定された第1受信ユニットと、
前記SIB1メッセージで指示される前記TDD再構成情報を載せたSIBメッセージとシステム情報(SI)メッセージとのマッピング関係に基づいて、前記TDD再構成情報を載せたSIBメッセージを受信するように設定された第2受信ユニットと、
前記TDD再構成情報を載せたSIBメッセージにおける前記TDD再構成情報を読み取るように設定された読み取りユニットと、を備えてもよい。
【0025】
本発明の実施例は、時分割複信(TDD)再構成情報の通知方法をさらに提供し、
ネットワーク側が、現在のTDDアップ/ダウンリンク構成を変更する必要があると確定するステップと、
前記ネットワーク側が、変更後のTDDアップ/ダウンリンク構成を確定するステップと、
前記ネットワーク側が、該セルのTDD再構成機能を具備するユーザ装置(UE)に、前記変更後のTDDアップ/ダウンリンク構成を指示する前記TDD再構成情報を送信するステップと、を含む。
【0026】
選択的に、前記ネットワーク側が、該セルのTDD再構成機能を具備するUEに、前記TDD再構成情報を送信するステップは、前記ネットワーク側が、前記TDD再構成情報を、
システム情報ブロックタイプ1(SIB1)メッセージ、
前記TDD再構成情報に対して定義したSIBメッセージ、
無線リソース制御(RRC)再構成メッセージ、及び、
前記TDD再構成情報に対して定義したRRCメッセージ、の中の1つに載せて、該セルの前記UEに送信するステップ、を含んでもよい。
【0027】
選択的に、前記TDD再構成情報が前記TDD再構成情報に対して定義したSIBメッセージに載せられた時、前記方法は、
前記TDD再構成情報が変更されることによってシステム情報が変更される時、前記ネットワーク側は前記SIB1メッセージにおけるシステム情報値ラベルの値を変更しないステップ、をさらに含んでもよい。
【0028】
選択的に、前記TDD再構成情報は、TDDアップ/ダウンリンク構成識別子、又は1つの無線フレームにおける全てのサブフレームのアップ/ダウンリンク構成の中の1つを含んでもよい。
【0029】
選択的に、前記TDD再構成情報は、
前記TDD再構成情報で指示されるTDDアップ/ダウンリンク構成を利用した開始無線フレーム番号、
前記TDD再構成情報で指示されるTDDアップ/ダウンリンク構成を利用した開始無線フレーム番号及び終了無線フレーム番号、
前記TDD再構成情報で指示されるTDDアップ/ダウンリンク構成を利用した開始無線フレーム番号及びサブフレーム番号、
前記TDD再構成情報で指示されるTDDアップ/ダウンリンク構成を利用した開始無線フレーム番号、終了無線フレーム番号、開始サブフレーム番号、及び終了サブフレーム番号、
前記TDD再構成情報で指示されるTDDアップ/ダウンリンク構成の利用サイクル、並びに、
前記TDD再構成情報で指示されるTDDアップ/ダウンリンク構成の利用サイクル及びオフセット値、の中の1つをさらに含んでもよい。
【0030】
本発明の実施例は、ネットワーク側に位置する時分割複信(TDD)再構成情報の通知装置をさらに提供し、
現在のTDDアップ/ダウンリンク構成を変更する必要があると確定し、且つ変更後のTDDアップ/ダウンリンク構成を確定するように設定された確定モジュールと、
該セルのTDD再構成機能を具備するユーザ装置(UE)に、前記変更後のTDDアップ/ダウンリンク構成を指示する前記TDD再構成情報を送信するように設定された送信モジュールと、を備える。
【0031】
選択的に、前記送信モジュールは、前記TDD再構成情報を、
システム情報ブロックタイプ1(SIB1)メッセージ、
前記TDD再構成情報に対して定義したSIBメッセージ、
無線リソース制御(RRC)再構成メッセージ、及び、
前記TDD再構成情報に対して定義したRRCメッセージ、の中の1つに載せて、該セルの前記UEに送信するように設定されてもよい。
【発明の効果】
【0032】
本発明の技術的解決手段によれば、ネットワーク側は、TDDアップ/ダウンリンク構成を変更する必要がある時に、TDD再構成情報を送信して、該セルのUEに変更後のTDDアップ/ダウンリンク構成を指示することができることにより、UEは、タイムリーに変更後のTDDアップ/ダウンリンク構成を取得して利用することができ、さらにTDDアップ/ダウンリンク構成と現在のアップ/ダウンリンクトラフィックとの不整合によるサービス遅延及び/又はリソース浪費の問題を回避する。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、図面及び実施例を参照しながら本発明の技術的解決手段を詳細に説明する。ただし、矛盾が生じない限りにおいて、本願に係る実施例及び実施例における特徴は互いに組み合わせることができる。
【0035】
実施例1
図2は、本発明の実施例に係るTDDアップ/ダウンリンク構成の更新方法のフローチャートであり、
図2に示されるように、該方法は、主として、以下のステップを含んでいる。
【0036】
ステップS202; UEは、ネットワーク側(例えば、TD−LTEシステムのeNB)から送信されるTDD再構成情報を受信する。
【0037】
本発明の実施例において、ネットワーク側がTDD再構成情報を送信する方式は、以下の送信方式を含むが、それらに限定されない。
【0038】
(1) システム情報ブロックタイプ1(System Information Block Type 1、SIB1)メッセージに、TDD再構成情報を載せる。
(2) 新SIB(System Information Block)メッセージに前記TDD再構成情報を載せ、すなわち、TDD再構成情報に対して、TDD再構成情報を載せることを専用にする新SIBメッセージを定義する。
(3) 無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)再構成メッセージに、前記TDD再構成情報を載せる。
(4)新RRCメッセージに前記TDD再構成情報を載せ、すなわち、TDD再構成情報に対して、TDD再構成情報を載せることを専用にする、新RRCメッセージを定義する。
【0039】
本発明の実施例の好適な実施形態において、前記TDD再構成情報が新たに定義されるSIBメッセージに載せられた時、TDD再構成情報が変更されることによってシステム情報(System Information、SI)が変更される時、SIB1メッセージにおけるシステム情報値ラベル(SystemInfo Value Tag)の値を維持する。
【0040】
本発明の実施例の別の好適な実施形態において、TDD再構成情報が新SIBメッセージに載せられた時、UEにより受信されたページングメッセージが、新SIBメッセージの変更の指示を含んでいると、UEは、直ちに、SIB1メッセージにより与えられる、TDD再構成情報を載せた新SIBメッセージとSIメッセージとのマッピング関係に基づいて、新SIBメッセージを受信して、新TDD再構成情報を読み取る。
【0041】
本発明の実施例の好適な実施形態において、前記TDD再構成情報は、TDDアップ/ダウンリンク構成識別子、例えば、上記表1における7種類のアップ/ダウンリンク構成識別子、又は1つの無線フレームにおける全てのサブフレームのアップ/ダウンリンク構成を含む。それにより、アップ/ダウンリンク構成は、表1における7種類のアップ/ダウンリンク構成に限定されず、ネットワーク側は、新アップ/ダウンリンク構成を定義することができる。
【0042】
選択的に、前記TDD再構成情報は、
(1) TDD再構成情報で指示されるサブフレーム構成(すなわちTDDアップ/ダウンリンク構成)を利用した開始無線フレーム番号、
(2) TDD再構成情報で指示されるサブフレーム構成を利用した開始無線フレーム番号及び終了無線フレーム番号、
(3) TDD再構成情報で指示されるサブフレーム構成を利用した開始無線フレーム番号及びサブフレーム番号、
(4) TDD再構成情報で指示されるサブフレーム構成を利用した開始無線フレーム番号、終了無線フレーム番号、開始サブフレーム番号、及び終了サブフレーム番号、
(5) TDD再構成情報で指示されるサブフレーム構成の利用サイクル、
(6) TDD再構成情報で指示されるサブフレーム構成の利用サイクル及びオフセット値、の中の1つをさらに含んでもよい。
【0043】
ステップS204; 前記UEは、前記TDD再構成情報を受信した後、受信したTDD再構成情報で指示されるTDDアップ/ダウンリンク構成を利用する時間帯を直ちに確定し、且つ、受信したTDD再構成情報で指示されるTDDアップ/ダウンリンク構成を前記時間帯内において利用し、又は、前記UEは、前記TDD再構成情報を受信した後、受信したTDD再構成情報で指示されるTDDアップ/ダウンリンク構成を直ちに利用する。
【0044】
本発明の実施例の好適な実施形態において、UEにより確定される前記時間帯は、以下のものを含むが、それらに限定されない。
【0045】
(1) 次のブロードキャスト制御チャネル(Broadcast Control Channel、BCCH)変更サイクル、
(2) 前記TDD再構成情報で指示される時間帯、例えば、TDD再構成情報で指示される開始無線フレームから、TDD再構成情報で指示される終了無線フレームまでの時間帯、
(3) 前記TDD再構成情報で指示される時点から、受信した新TDD再構成情報で指示される時点までの時間帯、例えば、TDD再構成情報で指示される該TDD再構成情報のTDDアップ/ダウンリンク構成を利用する開始無線フレームから、受信した新TDD再構成情報で指示される該新TDD再構成情報のTDDアップ/ダウンリンク構成を利用する開始無線フレームまでの時間帯、
(4) 前記TDD再構成情報を受信する時点から、新TDD再構成情報を受信する時点までの時間帯、すなわち、UEは、前記TDD再構成情報を受信した後、受信したTDD再構成情報で指示されるTDDアップ/ダウンリンク構成を直ちに利用する時間帯、
(5) 次のBCCH変更サイクルから、受信した新TDD再構成情報の所属するBCCH変更サイクルの終了までの時間帯。
【0046】
本発明の実施例の好適な実施形態において、UEは、ネットワーク側にUE能力を報告すると同時に、前記UEのサポートするTDD再構成機能を報告してもよい。
【0047】
本発明の実施例の好適な実施形態において、ネットワーク側は、UEにオン/オフ情報を送信することにより、UEがTDD再構成機能をオン/オフすることを制御するようにしてもよい。
【0048】
本発明の実施例により提供される上記方法によれば、UEは、ネットワーク側の送信するTDD再構成情報を受信し、且つ該TDD再構成情報で指示されるアップ/ダウンリンク構成を適切な時間帯内に利用することができることにより、TDDの動的構成を実現することができ、TDDアップ/ダウンリンク構成の変更頻度を増加させ、更にTDDアップ/ダウンリンク構成と現在のアップ/ダウンリンクトラフィックとの不整合によるサービス遅延及び/又はリソース浪費の問題を回避する。且つ、ネットワーク側は、TDD再構成情報で1つの無線フレームにおける全てのサブフレームのアップ/ダウンリンク構成を指示することができることにより、柔軟なアップ/ダウンリンク構成を採用することができ、表1に示される7種類のアップ/ダウンリンク構成に限定されない。
【0049】
実施例2
本実施例は、TDDアップ/ダウンリンク構成の更新装置を提供し、該装置はユーザ装置に位置し、実施例1に記載の方法を実現することができる。
【0050】
図3は、本発明の実施例に係るTDDアップ/ダウンリンク構成の更新装置の構成模式図であり、
図3に示されるように、該装置は、
ネットワーク側が任意の時点に送信するTDD再構成情報を受信するように設定された受信モジュール310と、
受信モジュール310に結合され、受信モジュール310が前記TDD再構成情報を受信した後、受信した前記TDD再構成情報で指示されるTDDアップ/ダウンリンク構成を利用する時間帯を直ちに確定し、且つ受信した前記TDD再構成情報で指示されるTDDアップ/ダウンリンク構成を前記時間帯内に利用する、又は、受信モジュール310が前記TDD再構成情報を受信した後、受信した前記TDD再構成情報で指示されるTDDアップ/ダウンリンク構成を直ちに利用するように設定された実行モジュール330と、を備える。
【0051】
本発明の実施例の好適な実施形態において、実行モジュール330は、受信した前記TDD再構成情報で指示されるアップ/ダウンリンク構成を、
次のブロードキャスト制御チャネル(BCCH)変更サイクル内、
前記TDD再構成情報で指示される時間帯内、
前記TDD再構成情報で指示される時点から、受信した新TDD再構成情報で指示される時点までの間、及び、
次のBCCH変更サイクルの開始時点から、受信した新TDD再構成情報の所属するBCCH変更サイクルの終了時点までの間、の中の1つに利用することを確定する。
【0052】
本発明の実施例の好適な実施形態において、受信モジュール310は、前記ネットワーク側が任意の時点に送信する、
システム情報ブロックタイプ1(SIB1)メッセージ、
前記TDD再構成情報に対して定義したSIBメッセージ、
無線リソース制御(RRC)再構成メッセージ、及び、
前記TDD再構成情報に対して定義したRRCメッセージ、の中の1つに載せられた前記TDD再構成情報を受信するように設定されてもよい。
【0053】
本発明の実施例の好適な実施形態において、前記TDD再構成情報が前記TDD再構成情報に対して定義したSIBメッセージに載せられた時、
図4に示されるように、受信モジュール310は、
前記定義したSIBメッセージの変更の指示を含むページングメッセージを受信するように設定された第1受信ユニット312と、
第1受信ユニット312に結合され、前記SIB1メッセージで指示される前記TDD再構成情報を載せたSIBメッセージと、システム情報(SI)メッセージとのマッピング関係に基づいて、前記TDD再構成情報を載せたSIBメッセージを受信するように設定された第2受信ユニット314と、
第2受信ユニット314に結合され、前記TDD再構成情報を載せたSIBメッセージにおける前記TDD再構成情報を読み取るように設定された読み取りユニット316と、を備える。
【0054】
本発明の実施例の好適な実施形態において、TDD再構成情報に載せられた情報は実施例1の通りであってもよく、その詳細についての重複する説明は省略する。
【0055】
実施例3
本発明の実施例は、TDD再構成情報の通知方法を提供し、該方法はネットワーク側に用いられ、実施例1により提供される方法と組み合わせて用いることができる。
【0056】
図5は、本発明の実施例に係るTDD再構成情報の通知方法のフローチャートであり、
図5に示されるように、該方法は、主として、以下のステップを含んでいる。
【0057】
ステップS502; ネットワーク側が、現在のTDDアップ/ダウンリンク構成を変更する必要があること確定し、且つ変更後のTDDアップ/ダウンリンク構成を確定する。
【0058】
具体的な実施過程において、ネットワーク側は、オペレータが長時間帯にわたり統計したデータ、ネットワーク側で既知の現在のアップ/ダウンリンク伝送待ちサービスデータ量及びその他の戦略的要素などに基づいて、現在のTDDアップ/ダウンリンク構成を変更する必要があるか否かを判定し、及び変更後のアップ/ダウンリンク構成を確定してもよい。
【0059】
ステップS504; ネットワーク側が、該セルのTDD再構成機能を具備するUEに、変更後のTDDアップ/ダウンリンク構成を指示するTDD再構成情報を送信する。
【0060】
その中、TDD再構成機能を具備するUEとは、ネットワーク側がSIB1メッセージによってブロードキャストする該セルのTDDアップ/ダウンリンク構成だけでなく、ネットワーク側から送信されるTDD再構成情報で指示されるTDDアップ/ダウンリンク構成を利用することができるUEを意味する。
【0061】
本発明の実施例において、ネットワーク側がTDD再構成情報を送信する方式は、ブロードキャスト方式及び専用シグナリング方式の2種類がある。その中、専用シグナリング方式で送信されるターゲットは、TDD再構成機能を具備するUEであり、ブロードキャスト方式で送信すると、TDD再構成機能を具備するUEだけはTDD再構成情報を受信する。
【0062】
本発明の実施例の好適な実施形態において、ネットワーク側は、前記TDD再構成情報を、
(1) システム情報ブロックタイプ1(SIB1)メッセージ、
(2) 前記TDD再構成情報に対して定義したSIBメッセージ、
(3) 無線リソース制御(RRC)再構成メッセージ、
(4) 前記TDD再構成情報に対して定義したRRCメッセージ、の中の1つに載せて、該セルのUEに送信してもよい。
【0063】
本発明の実施例の好適な実施形態において、前記TDD再構成情報が前記TDD再構成情報に対して定義したSIBメッセージに載せられた時、前記方法は、前記TDD再構成情報が変更されることによってシステム情報が変更される時、前記ネットワーク側は、前記SIB1メッセージにおけるシステム情報値ラベルの値を変更しないことを、さらに含む。それにより、システム情報の3時間の有効期限内においてTDDアップ/ダウンリンク構成の変更回数が限定されない。
【0064】
本発明の実施例の好適な実施形態において、前記TDD再構成情報は、TDDアップ/ダウンリンク構成識別子、例えば、上記表1における7種類のアップ/ダウンリンク構成識別子、又は1つの無線フレームにおける全てのサブフレームのアップ/ダウンリンク構成を含む。それにより、アップ/ダウンリンク構成は、表1における7種類のアップ/ダウンリンク構成に限定されず、ネットワーク側は、新アップ/ダウンリンク構成を定義することができる。
【0065】
選択的に、前記TDD再構成情報は、
(1) TDD再構成情報で指示されるサブフレーム構成(すなわちTDDアップ/ダウンリンク構成)を利用した開始無線フレーム番号、
(2) TDD再構成情報で指示されるサブフレーム構成を利用した開始無線フレーム番号及び終了無線フレーム番号、
(3) TDD再構成情報で指示されるサブフレーム構成を利用した開始無線フレーム番号及びサブフレーム番号、
(4) TDD再構成情報で指示されるサブフレーム構成を利用した開始無線フレーム番号、終了無線フレーム番号、開始サブフレーム番号、及び終了サブフレーム番号、
(5) TDD再構成情報で指示されるサブフレーム構成の利用サイクル、
(6) TDD再構成情報で指示されるサブフレーム構成の利用サイクル及びオフセット値、の中の1つをさらに含んでもよい。
【0066】
本発明の実施例の好適な実施形態において、ネットワーク側は、UEがネットワーク側にUE能力を報告すると同時に、報告する前記UEのサポートするTDD再構成機能を受信してもよい。
【0067】
本発明の実施例の好適な実施形態において、ネットワーク側は、UEにオン/オフ情報を送信することによって、UEがTDD再構成機能をオン/オフすることを制御するようにしてもよい。
【0068】
本発明の実施例により提供される上記方法によれば、ネットワーク側は、TDDアップ/ダウンリンク構成を変更する必要がある時にTDD再構成情報を送信し、該セルのUEに、変更後のTDDアップ/ダウンリンク構成を指示することができることにより、UEは、現在に利用されているTDDアップ/ダウンリンク構成をタイムリーに取得することができ、更にTDDアップ/ダウンリンク構成と現在のアップ/ダウンリンクトラフィックとの不整合によるサービス遅延及び/又はリソース浪費の問題を回避できる。
【0069】
実施例4
本発明の実施例は、TDD再構成情報の通知装置を提供し、該装置はネットワーク側に位置し、実施例3に記載の方法を実現することができる。
【0070】
図6は、本発明の実施例に係るTDD再構成情報の通知装置の構成模式図であり、
図6に示されるように、該装置は、主として、
現在のTDDアップ/ダウンリンク構成を変更する必要があることを確定し、及び変更後のTDDアップ/ダウンリンク構成を確定するように設定された確定モジュール610と、
確定モジュール610に結合され、該セルのTDD再構成機能を具備するユーザ装置UEに、変更後のTDDアップ/ダウンリンク構成を指示するTDD再構成情報を送信するように設定された送信モジュール620と、を備える。
【0071】
本発明の実施例の好適な実施形態において、送信モジュール620は、前記TDD再構成情報を、
システム情報ブロックタイプ1(SIB1)メッセージ、
前記TDD再構成情報に対して定義したSIBメッセージ、
無線リソース制御(RRC)再構成メッセージ、及び、
前記TDD再構成情報に対して定義したRRCメッセージ、の中の1つに載せて、該セルのUEに送信するように設定される。
【0072】
本実施例において、送信モジュール620により送信されるTDD再構成情報は、実施例3に記載の情報を含んでもよく、その詳細についての重複する説明は省略する。
【0073】
以下の実施例については、TD−LTEシステムを例として説明する。
【0074】
実施例5
図7は、本実施例に係るTDDアップ/ダウンリンク構成更新のフローチャートであり、
図7に示されるように、本実施例において、UEが行うTDDアップ/ダウンリンク構成更新は、主として、以下のステップを含んでいる。
【0075】
ステップS702; UEが受信したページングメッセージには、システム情報変更情報要素が含まれる。
【0076】
RRCアイドル状態(RRC_IDLE)及びRRC接続状態(RRC_CONNECTED)のUEが、ページング(Paging)メッセージを受信する時、受信したPagingメッセージにシステム情報変更(SystemInfo Modification)情報要素(Information Element、IE)が含まれると、次のBCCH変更サイクル(以下、変更サイクルと略称する)においてシステム情報が変更されることを示す。従って、UEは、受信したPagingメッセージに次ぐ変更サイクルの境界からシステム情報を再受信する必要があり、アイドル状態のUEは、マスター情報ブロック(MIB、Master Information Block)及びSIB1〜SIB8を受信する必要があり、接続状態のUEは、MIB、SIB1、SIB2及びSIB8を受信する必要がある。
【0077】
ステップS704; UEが、SIB1メッセージを受信し、SIB1メッセージにおけるTDD再構成情報を読み取る。
【0078】
UEがネットワークに入る時、又はUEに記憶されたシステム情報が所定の有効期限(例えば、3時間)を超える時、ステップS702がなくても、UEは、相変わらずシステムメッセージを読み取ることができる。UEは、TDD再構成情報を受信する必要がある時、例えば、UEがネットワークに入る時、及び/又はUEが接続状態に入る時、及び/又はUEがネットワーク側から送信されるTDD再構成機能をオンする指示を受信した後、及び/又はUEがネットワークにアクセスされる時、及び/又はUEがシステム情報変更を指示するPagingメッセージを受信した後、及び/又は記憶されたシステム情報が無効になった後、UEは、TDD再構成情報を読み取ってもよい。さらに、UEは、各変更サイクル又は各SIB1の送信時点に、SIB1メッセージを受信して、SIB1メッセージにおけるTDD再構成情報を読み取ってもよい。アイドル状態及び/又は接続状態のUEが、SIB1メッセージを受信する時、SIB1メッセージにTDD再構成情報が含まれると、前記UEは、TDD再構成情報を読み取る。前記TDD再構成情報は、TDDアップ/ダウンリンク構成識別子、又は1つの無線フレームにおける全てのサブフレームのアップ/ダウンリンク構成を含む。
【0079】
TDDアップ/ダウンリンク構成識別子は、表1の左列に与えられる0〜6のうちの1つである。
【0080】
1つの無線フレームにおける全てのサブフレームのアップ/ダウンリンク構成は、表示方式によって、UEに1つの無線フレームの10個のサブフレームがそれぞれどのタイプであるかを通知する。例えば、長さが20ビットのbitmapを用い、2ビットが1つのサブフレームを示し、01がアップリンクサブフレーム、10がダウンリンクサブフレーム、11が特殊サブフレーム、を示し、又は、長さが10の文字列を用い、それぞれ異なる文字で、アップリンクサブフレーム、ダウンリンクサブフレーム、及び特殊サブフレームを示す。それにより、実際の需要を満たすように、アップ/ダウンリンクサブフレームの比を柔軟に設定することができる。
【0081】
本実施例の好適な実施形態において、前記TDD再構成情報は、
TDD再構成情報で指示されるサブフレーム構成を利用した開始無線フレーム番号、
TDD再構成情報で指示されるサブフレーム構成を利用した開始無線フレーム番号及び終了無線フレーム番号、
TDD再構成情報で指示されるサブフレーム構成を利用した開始無線フレーム番号及びサブフレーム番号、
TDD再構成情報で指示されるサブフレーム構成を利用した開始無線フレーム番号、終了無線フレーム番号、開始サブフレーム番号、及び終了サブフレーム番号、
TDD再構成情報で指示されるサブフレーム構成の利用サイクル、並びに、
TDD再構成情報で指示されるサブフレーム構成の利用サイクル及びオフセット値、の中の1つをさらに含んでもよい。
【0082】
ステップS706; UEが、受信したTDD再構成情報で指示されるサブフレーム構成を利用する。
【0083】
UEが、TDD再構成情報の受信を成功した後、TDD再構成情報で指示されるサブフレーム構成の利用時間帯を確定する必要があり、前記時間帯は、以下の時間帯の中のいずれか1つであってもよい。
【0084】
1. UEが、前記TDD再構成情報の変更サイクルを受信した後に次ぐ、次の変更サイクル内において、前記TDD再構成情報のサブフレーム構成を利用する。TDD再構成情報のサイクルが変更サイクルと同一である時、UEは、各変更サイクルにSIB1におけるTDD再構成情報を読み取り、指示されるサブフレーム構成を確定し、且つ次の変更サイクル内に前記サブフレーム構成を利用し、同時に次の変更サイクルに新SIB1メッセージにおける新TDD再構成情報を読み取るようにすればよい。
【0085】
従来のプロトコルのフローに基づいて、SIB1メッセージが変更される時、ネットワーク側は、PagingメッセージによってUEに通知する必要があることにより、選択的に、ネットワーク側は、各変更サイクルにPagingメッセージによってUEにシステム情報変更を通知してもよく、それにより、従来のLTEプロトコル定義に合致するが、欠点は、シグナリングオーバーヘッドが比較的大きく、UEの電力消費量も比較的大きいことにある。
【0086】
2. UEが、前記TDD再構成情報で指示される時間内において前記TDD再構成情報のサブフレーム構成を利用する。
TDD再構成情報は、
a) TDD再構成情報で指示されるサブフレーム構成を利用した開始無線フレーム番号及び終了無線フレーム番号、又は、
b) TDD再構成情報で指示されるサブフレーム構成を利用した開始無線フレーム番号N1、開始サブフレーム番号M1、終了無線フレーム番号N2、及び終了サブフレーム番号M2、又は、
c) TDD再構成情報で指示されるサブフレーム構成の利用サイクルT、又は、
d) TDD再構成情報で指示されるサブフレーム構成の利用サイクルT及びオフセット値offset、
を含んでもよく、
a)の場合では、UEは、開始無線フレーム番号(SFN、Start radio Frame Number)で示される無線フレームの#0サブフレームから、終了無線フレーム番号で示される無線フレームの終了まで、TDD再構成情報で指示されるサブフレーム構成を利用し、
b)の場合では、UEは、無線フレームN1のM1番号のサブフレームから、無線フレームN2のM2番号のサブフレームの終了まで、TDD再構成情報で指示されるサブフレーム構成を利用し、
c)の場合では、TがTDD再構成サイクルであり、UEは、SFN mod T=0の無線フレームから、SFN mod T=T−1の無線フレームの終了まで、TDD再構成情報で指示されるサブフレーム構成を利用し、modが剰余演算子であり、
d)の場合では、UEは、(SFN*10+subframe number)mod T=offsetの無線フレームのサブフレームから、(SFN*10+subframe number)mod T=offset−1の無線フレームのサブフレームの終了まで、TDD再構成情報で指示されるサブフレーム構成を利用し、又は、UEは、SFN mod T=offsetの無線フレームから、SFN mod T=offset−1の無線フレームの終了まで、TDD再構成情報で指示されるサブフレーム構成を利用し、subframe numberがサブフレーム番号である。
【0087】
3. 前記TDD再構成情報で指示される時間から、受信した新TDD再構成情報で指示される時間までの時間帯。
TDD再構成情報は、
a) TDD再構成情報で指示されるサブフレーム構成を利用した開始無線フレーム番号N、又は、
b) TDD再構成情報で指示されるサブフレーム構成を利用した開始無線フレーム番号N及びサブフレーム番号M、又は、
c) TDD再構成情報で指示されるサブフレーム構成の利用サイクルT、又は、
d) TDD再構成情報で指示されるサブフレーム構成の利用サイクルT及びオフセット値offset
を含んでもよく、
a)の場合では、UEは、SFN=Nの無線フレームの#0サブフレームから、UEが受信した新TDD再構成情報で与えられる時間まで、前記TDD再構成情報で指示されるサブフレーム構成を利用し、
b)の場合では、UEは、SFN=Nの無線フレームのM番目のサブフレームから、UEが受信した新TDD再構成情報で与えられる時間まで、前記TDD再構成情報で指示されるサブフレーム構成を利用し、
c)の場合では、UEは、SFN mod T=0の無線フレームから、UEが受信した新TDD再構成情報で与えられる時間まで、TDD再構成情報で指示されるサブフレーム構成を利用し、
d)の場合では、UEは、(SFN*10+subframe number) mod T=offsetの無線フレームのサブフレームから、UEが受信した新TDD再構成情報で与えられる時間まで、TDD再構成情報で指示されるサブフレーム構成を利用し、又は、UEは、SFN mod T=offsetの無線フレームから、UEが受信した新TDD再構成情報で与えられる時間まで、TDD再構成情報で指示されるサブフレーム構成を利用する。
【0088】
4.UEは、前記TDD再構成情報を受信する時点から新TDD再構成情報を受信する時点まで、前記再構成情報のサブフレーム構成を利用する。UEは、前記TDD再構成情報を正確に復号化して、指示されるサブフレーム構成を確定した後、UEが新TDD再構成情報を正確に復号化して、新サブフレーム構成を確定するまで、前記サブフレーム構成を直ちに利用する。
【0089】
5. 次のBCCH変更サイクルから、受信した新TDD再構成情報の所属するBCCH変更サイクルの終了までの時間帯。
UEが受信したTDD再構成情報の所属する変更サイクルに次ぐ、次の変更サイクルの開始から、UEが受信した新TDD再構成情報の所属する変更サイクルの終了まで、TDD再構成情報で指示されるサブフレーム構成を利用する。
【0090】
実施例6
図8は、本実施例に係るTDDアップ/ダウンリンク構成更新のフローチャートであり、
図8に示されるように、本実施例において、UEが行うTDDアップ/ダウンリンク構成更新は、主として、以下のステップを含んでいる。
【0091】
ステップS802; UEが、TDD再構成情報変更指示を含むページングメッセージを受信する。
【0092】
UEが受信したページングメッセージにTDD再構成情報変更指示が含まれると、UEは、即刻、SIB1メッセージで指示される、TDD再構成情報を載せた新SIBメッセージと、システム情報(System Information、SI)メッセージとのマッピング関係に基づいて、TDD再構成情報を載せた新SIBメッセージの受信を開始する必要がある。
【0093】
ステップS804; UEが、TDD再構成情報を載せた新SIBメッセージを受信し、その中のTDD再構成情報を読み取る。
【0094】
UEは、TDD再構成情報を受信する必要がある時、例えば、UEがネットワークに入る時、及び/又はUEが接続状態に入る時、及び/又はUEがネットワーク側から送信されるTDD再構成機能をオンする指示を受信した後、及び/又はUEがネットワークにアクセスする時、及び/又はUEがTDD再構成情報変更指示を含むPagingメッセージを受信した後、及び/又は記憶されるシステム情報が無効になった後、UEは、TDD再構成情報を読み取ってもよい。さらに、アイドル状態及び/又は接続状態のUEは、各変更サイクル、又はTDD再構成情報を載せた新SIBメッセージの可能な各送信時点に、TDD再構成情報を載せた新SIBメッセージを受信してもよい。前記TDD再構成情報は、TDDアップ/ダウンリンク構成識別子、又は1つの無線フレームにおける全てのサブフレームのアップ/ダウンリンク構成を含む。
【0095】
TDDアップ/ダウンリンク構成識別子は、表1の左列に与えられる0〜6の中の1つである。1つの無線フレームにおける全てのサブフレームのアップ/ダウンリンク構成は、表示方式によって、UEに、1つの無線フレームの10個のサブフレームがそれぞれどのタイプであるかを通知する。例えば、長さが20ビットのbitmapを用い、2ビットが1つのサブフレームを示し、01がアップリンクサブフレーム、10がダウンリンクサブフレーム、11が特殊サブフレームを示し、又は長さが10の文字列を用い、それぞれ異なる文字で、アップリンクサブフレーム、ダウンリンクサブフレーム、及び特殊サブフレームを示す。
【0096】
前記TDD再構成情報は、
TDD再構成情報で指示されるサブフレーム構成を利用した開始無線フレーム番号、
TDD再構成情報で指示されるサブフレーム構成を利用した開始無線フレーム番号及び終了無線フレーム番号、
TDD再構成情報で指示されるサブフレーム構成を利用した開始無線フレーム番号及びサブフレーム番号、
TDD再構成情報で指示されるサブフレーム構成を利用した開始無線フレーム番号、開始サブフレーム番号、終了無線フレーム番号、及び終了サブフレーム番号、
TDD再構成情報で指示されるサブフレーム構成の利用サイクル、並びに、
TDD再構成情報で指示されるサブフレーム構成の利用サイクル及びオフセット値、の中のいずれか1つをさらに含んでもよい。
【0097】
ステップS806; UEが、受信したTDD再構成情報で指示されるサブフレーム構成を利用する。
【0098】
本ステップは、実施例5のステップS706と同一であり、ここでは、重複する説明は省略する。
【0099】
実施例7
図9は、本実施例に係るTDDアップ/ダウンリンク構成更新のフローチャートであり、
図9に示されるように、本実施例において、UEが行うTDDアップ/ダウンリンク構成更新は、主として、以下のステップを含んでいる。
【0100】
ステップS902; eNBが、UEに、TDD再構成情報を送信する。
【0101】
TDD再構成情報をRRC専有シグナリングに載せることができる。例えば、RRC接続再構成(RRC、Connection Reconfiguration)メッセージにTDD再構成メッセージを載せ、又は、従来のプロトコルに1つの新RRCシグナリングを追加して、TDD再構成情報を転送する。eNBは、UEに、RRC接続再構成メッセージ又は新RRCシグナリングを送信することにより、UEに、TDD再構成情報を通知する。
【0102】
ステップS904; UEが、TDD再構成情報で指示されるサブフレーム構成を利用する。
【0103】
本ステップは、実施例5のステップS706と同一であり、ここでは、重複する説明は省略する。
【0104】
実施例8
図10は、本実施例に係るTDDアップ/ダウンリンク構成更新のフローチャートであり、
図10に示されるように、本実施例において、UEが行うTDDアップ/ダウンリンク構成更新は、主として、以下のステップを含んでいる。
【0105】
ステップS1002; UEは、それ自体が動的TDD構成をサポートする能力を具備することを報告する。
【0106】
UEは、ネットワークにアクセスする時、非アクセス層(Non Access Stratum、NAS)メッセージによって、それ自体がTDD構成をサポートする能力を具備することをネットワークに通知し、及び/又はネットワーク側から送信されるUE能力を要求するシグナリングを受信する時、ネットワーク側にそれ自体のTDD再構成をサポートする能力を報告する。
【0107】
ステップS1004; ネットワーク側は、UEに、TDD再構成機能オン情報を送信して、UEのTDD再構成機能をオンする。
【0108】
ネットワーク側は、それ自体の能力に基づいて、UEのTDD再構成機能をオンすることを決定し、且つ、UEにTDD再構成機能オン情報を送信して、UEのTDD再構成機能をオンする。
【0109】
あるネットワークは、それ自体がTDD再構成機能をサポートしない可能性があるので、UEは、TDD再構成情報を受信するためにチャネルを連続的にリスニングする可能性があり、それによってUEの電力消費は比較的大きくなる可能性があり、従って、ネットワーク側は、UEがTDD再構成機能をオンするか否かを制御する必要があり、ネットワーク側がUEにオン指示を送信しないと、UEはTDD再構成情報を受信する必要がない。ネットワークは、後続で、それ自体の容量などの要因に基づいて、前記UEのTDD再構成機能をオフすることを選択してもよく、UEにオフ指示を送信すればよい。前記オン/オフ指示を、システム情報又はRRC専用シグナリングに載せてもよい。
【0110】
ステップS1006; UEが、TDD再構成情報を受信する。
【0111】
本ステップは、上記実施例5、6及び7の記載の通りに実行可能であり、ここでは、重複する説明は省略する。
【0112】
ステップS1008; UEが、TDD再構成情報で指示されるサブフレーム構成を利用する。
【0113】
本ステップは、実施例5のステップS706と同一であり、ここでは、重複する説明は省略する。
【0114】
実施例9
図11は、本実施例に係るTDDアップ/ダウンリンク構成更新のフローチャートであり、
図11に示されるように、本実施例において、UEが行うTDDアップ/ダウンリンク構成更新は、主として、以下のステップを含んでいる。
【0115】
ステップS1102; UEが、TDD再構成をサポートする能力を具備することを報告する。
【0116】
本ステップは、実施例8のステップS1002と同一であり、重複する説明は省略する。
【0117】
ステップS1104; UEが、TDD再構成情報を受信する。
【0118】
本ステップは、実施例8のS1006と同一であり、重複する説明は省略する。
【0119】
ステップS1106; UEが、TDD再構成情報で指示されるサブフレーム構成を利用する。
【0120】
本ステップは、実施例5のステップS706と同一であり、ここでは、重複する説明は省略する。
【0121】
ステップS1108; ネットワーク側が、UEにTDD再構成機能オフ情報を送信して、UEのTDD再構成機能をオフする。
【0122】
ネットワーク側は、それ自体の能力に基づいて、UEのTDD再構成機能をオフすることを決定し、且つ、UEにTDD再構成機能オフ情報を送信して、UEのTDD再構成機能をオフする。
【0123】
本発明の実施例において、TDD再構成を利用する長所の1つは、ネットワークスループットを向上させることであり、UEがTDD再構成情報を連続的に受信すると、UEが接続状態に入って、ネットワーク側と通信する時、即刻、最適なサブフレーム構成を利用することを確保することができ、ネットワークスループットの向上に比較的大きく寄与する。従って、UEがネットワークにアクセスしてからTDD再構成情報の受信を試み、ネットワーク側から送信されるオフ指示を受信するまで終了する。後続して、ネットワーク側は、それ自体の能力に基づいて、UEのTDD再構成機能をオンする必要があると、UEにオン指示を送信すればよい。
【0124】
ステップS1110; UEが、TDD再構成情報におけるサブフレーム構成を利用せず、TDD再構成情報を受信しない。
【0125】
UEが、ネットワーク側から送信されるオフ指示を受信した後、受信したTDD再構成情報におけるサブフレーム構成を利用せず、SIB1メッセージで指示されるTDDアップ/ダウンリンク構成を利用し、すなわち、UEは、TDD再構成機能を具備しない従来のUEと同一のTDD構成を利用する。UEも、TDD再構成情報を受信しない。前記オン/オフ指示を、システム情報又はRRC専用シグナリングに載せてもよい。
【0126】
上記の説明からわかるように、上記の1つ又は複数の実施例によって、UEは、ネットワーク側が任意の時点に送信するTDD再構成情報を受信し、且つ該TDD再構成情報で指示されるアップ/ダウンリンク構成を適切な時間帯内に利用することができることにより、TDDの動的構成を実現することができ、TDDアップ/ダウンリンク構成の変更頻度を増加させ、更にTDDアップ/ダウンリンク構成と現在のアップ/ダウンリンクトラフィックの不整合によるサービス遅延及び/又はリソース浪費の問題を回避する。且つ、ネットワーク側はTDD再構成情報に1つの無線フレームにおける全てのサブフレームのアップ/ダウンリンク構成を指示することができることにより、柔軟なアップ/ダウンリンク構成を採用することができ、表1に示される7種類のアップ/ダウンリンク構成に限定されない。
【0127】
勿論、当業者は、上記の本発明の各モジュール又は各ステップは、汎用コンピュータ装置によって実現可能であり、それらを1つのコンピュータ装置に集積してもよく、複数のコンピュータ装置から構成されるネットワークに分散してもよく、選択的に、それらはコンピュータ装置により実行可能なプログラムコードで実現されてもよいことにから、記憶装置に記憶してコンピュータ装置により実行されてもよく、且つ必要に応じて、示される又は説明されるステップがこことは異なる順序で実行されてもよく、それらをそれぞれ各集積回路モジュールに作製して、又はそれらのうちの複数のモジュール又はステップを1つの集積回路モジュールに作製して実現してもよい、と理解すべきである。このように、本発明の実施例は、いずれの特定のハードウェアとソフトウェアとの結合にも限定しない。
【0128】
上記は本発明の好適な実施例であり、本発明の技術的解決手段を限定するものではなく、当業者は、本発明の実施例に対してさまざまな変更や変形を行うことができると理解すべきである。本発明の趣旨及び原則を逸脱せずに行われた変更、等価置換、改良などは、いずれも本発明の保護範囲に属する。