(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記パッケージは、前記カートンの前記内部に配置されるバッグを更に備え、前記カートンはスリーブであり、該スリーブは該スリーブの内部の周囲に延び、該スリーブは、対向した第1の端部及び第2の端部を有し、前記バッグは前記スリーブの前記内部に配置され、前記バッグは、対向した第1の端部及び第2の端部を有し、前記バッグの前記第1の端部は、前記スリーブの前記第1の端部の開口を外方に貫通する、請求項1に記載のパッケージ。
前記第1のパネルの前記凹縁は、該第1のパネルの第1の凹縁であり、前記第1のパネルは、該第1のパネルの前記第1の凹縁と対向した第2の凹縁を更に有し、前記第3の弧状の折り線は、前記第1のパネルの前記第2の凹縁を前記取付けパネルの前記凸縁につなぎ、前記第2のパネルの前記凹縁は該第2のパネルの第1の凹縁であり、前記第2のパネルは、該第2のパネルの前記第1の凹縁と対向した第2の凹縁を更に有し、前記第4の弧状の折り線は、前記第2のパネルの前記第2の凹縁を前記第4のパネルの前記第1の凸縁につなぐ、請求項1に記載のパッケージ。
前記第1のパネルの前記凹縁は、該第1のパネルの第1の凹縁であり、前記第1のパネルは、該第1のパネルの前記第1の凹縁と対向した第2の凹縁を更に有し、前記第3の弧状の折り線は、前記第1のパネルの前記第2の凹縁を前記取付けパネルの前記凸縁につなぐ、請求項8に記載のブランク。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本開示の例示的な実施形態が、以下に記載され、また添付の図面において示される。添付の図面では、いくつかの図を通して同様の符号は同様の部分を指す。記載される実施形態は、例を提供するものであり、本発明の範囲を限定するものとして解釈するべきではない。記載される実施形態の他の実施形態、変更形態、及び改良形態が当業者には思い浮かぶであろう。全てのそのような他の実施形態、変更形態、及び改良形態は、本発明の範囲内にある。例えば、1つの実施形態の一部として図示又は記載されている特徴を、別の実施形態に用いて、更なる実施形態を生み出すことができること、及び、これらの更なる実施形態は本発明の範囲内にあることは、当業者には明らかである。
【0015】
図1A及び
図1Bは、パッケージ154(
図1D乃至
図1H)を形成するのに用いることができる例示的なブランク100の対向面(例えば、第1の面及び第2の面)を概略的に示している。ブランク100は、通常、互いに接合される(例えば、取り付けられる)第1の部材102及び第2の部材104を備える。第1の部材102は、例えば、紙、ポリマーフィルム、金属箔等の材料の可撓性シートを含むことができ、この材料は、パウチ(例えば、バッグ)等の可撓性パッケージを形成するのに好適とすることができる。第2の部材104は、寸法が安定した及び/又はいくらか硬性若しくは剛性の材料(例えば、板紙)を含む強化シートを含むことができる。この強化シートは、折り曲げて所望の構造体にし、その構成を実質的に維持するのに好適とすることができ、その一方、必要であれば、第2の部材のパネルを動かすか又は曲げることができるように、いくらかの固有の可撓度を提供する。
【0016】
この例では、第1の部材すなわち第1のシート102は、通常、
図1B(概してブランク100の内面を示している)に概略的に示されているように、単一のパネルすなわち材料シートを含み、第2の部材すなわち第2のシート104は、通常、弱化線又は分割線(例えば、折り線)、例えば、スコア線、カット折り目線、カットスペース線、引裂き線、若しくは、任意の他の好適な弱化線若しくは分割線、又はこれらの任意の組合せに沿って接合される、複数のパネル又は部分を含む。これは、
図1A(概してブランク100の外面を示している)に概略的に示されている。しかしながら、他の実施形態において、ブランク100の第1の部材102及び/又は第2の部材104は、より少数若しくはより多数のパネル、部分、片、及び/又は分割線を含むことができる。
【0017】
ブランク100を起立させてパッケージ154にする場合、可撓性シート102は、1つ又は複数の品を収容するパウチ(例えば、バッグ)を形成する。寸法が安定したシート104は、パウチの周囲に延びて、少なくともパウチの一部に用いる構造支持部及び/又は構造画定部を提供するカートン(例えば、スリーブ又はシース)を画定する。また、寸法が安定したスリーブ又はシースは、以下で更に論じるように、パウチを開放構成に維持するのを補助することができる。
【0018】
図1A及び
図1Bに示されるように、ブランク100の第1のシート102及び第2のシート104、シートの種々のパネル、及びブランク100自体は、第1の寸法、例えば、第1の方向、例えば長手方向D1に延びる長さと、ブランク、シート、又はパネルの対向した周縁間の距離として概して測定される、第2の寸法、例えば、第2の方向、例えば横断方向D2に延びる幅とをそれぞれ有することができる。(このような方向の指示は、便宜のためにのみ行われ、必ずしも、ブランクを形成すなわち起立させて構造体にする様態に関しないし、その様態を限定しないことが留意される。)第1のシート102の周縁は、長手方向D1に互いに対向して延びる1対の周縁106、108と、横断方向D2に互いに対向して延びる上周縁110及び下周縁112とを含むことができ、第1のシート102は実質的に矩形状を有するようになっている。第2のシート104の周縁は、長手方向D1に互いに対向して延びる1対の周縁114、116と、横断方向D2に互いに対向して延びる上周縁118及び下周縁120とを同様に含むことができ、第2のシート104は、実質的に矩形状を有するようになっている(縁116、118、120が略直線状である一方で、縁114は形状がいくらか弧状である点を除く)。しかしながら、他の可能性が考えられる。
【0019】
第1のシート102及び第2のシート104の長さ及び幅は、異なっていても、略等しくてもよい。例えば、図面に示されている実施形態では、第1のシート102の長さL1は第2のシート104の長さL2よりも大きく、その一方、シート102、104の幅W1、W2は略等しくてもよい。ブランク100の全長Lは第1のシート102の長さL1と同じであり、ブランク100の全幅Wは、第1のシート102又は第2のシート104のそれぞれの幅W1、W2よりも大きい。
【0020】
第1のシート102及び第2のシート104は、互いと分離されていても、任意の好適な様態で、任意の好適な技法又は材料(例えば、接着剤)を用いて、互いに接合されていてもよい。この例では、第1のシート102及び第2のシート104は、第2のシート104が、第1のシート102の長さL1に沿って実質的にセンタリングされ、第1のシート102から第2の方向D2にオフセットしているように接合される。したがって、
図1Aに示されているように、第2のシート104の周縁114、118、120は、第1のシート102の外面と対面接触する関係にあり、その一方、周縁116は、第1のシート102に接合されていない自由縁である。第1のシート102の周縁108は、第2のシート104の内面と対面接触する関係にあり、その一方、周縁106、110、112は、第2のシート104に接合されていない自由縁である。1つの例では、シート102、104は、シート102、104の表面の全てにより、互いに取り付けられる。シート102、104の表面の全ては、接着材により互いに接合される、少なくとも概して互いに対向した対面関係にある。それにもかかわらず代替的には、通常、第2のシート104のパネルのうちの少なくとも1つが、接着材又は任意の他の好適な締結技法により、第1のシート102に取り付けられる。すなわち例えば、第2のシート104のパネルの1つ又は複数が、第1のシート102に取り付けられない(例えば、直接接着されない)場合がある。
【0021】
ここで、より詳細に部材102、104を参照すると、第2のシート104(例えば、寸法が安定したシート104)は、
図1Aに概略的に示されているように、互いに折曲げ可能に接合される、第1の主パネル122、第2の主パネル124、第1の副パネル126、第2の副パネル128、及び取付けパネル130を含むことができる。種々のパネル122、124、126、128、130は、パネル122、124、126、128、130が、周縁118、120のそれぞれの部分を構成する、互いに対向した1対の横断方向周縁をそれぞれ有するように、横並びの関係で接合することができる。副パネル126は、第2のシート104の周縁114を構成する長手方向周縁114を有する。同様に、取付けパネル130は、第2のシート104の周縁116を構成する長手方向周縁116を有する。
【0022】
第1の副パネル126及び第2の副パネル128は、分割線132、134に沿って、第1の主パネル122の対向した(略長手方向の)縁に接合される。第2の副パネル128及び取付けパネル130は、分割線136、138に沿って、第2の主パネル124の対向した(略長手方向の)縁に接合される。第1の副パネル126及び第2の副パネル128は、第1の方向D1に延びるそれぞれの分割線140、142に沿って、それぞれ第1の部分126a、128aと第2の部分126b、128bとにそれぞれ分割される。分割線140、142は、その長さL1に沿ってそれぞれの副パネル126、128を実質的に二分する。すなわち、各副パネル126、128及びそれらのそれぞれの分割線140、142に関して、分割線は、副パネルの対向した凸縁間の実質的に中間に配置される。
【0023】
分割線132、134、136、138、140、142は、概して、実質的に第2のシート104の対向した横断方向周縁118、120間で第1の方向D1に延び、分割線132、134、136、138、140、142は、略同じ長さL2をそれぞれ有することができるようになっている。同様に、パネル122、124、126、128、130は略同じ長さL2を有することができる。しかしながら、他の実施形態において、種々のパネル及び分割線の寸法は変わることができる。
【0024】
分割線132、134、136、138は、形状が概して湾曲し、すなわち弧状であり、主パネル122、124から見た場合、概して内方に弧状であり、副パネル126、128に沿って見た場合、概して外方に弧状であるとみなすことができる。結果として、第1の主パネル122及び第2の主パネル124は、いくらか砂時計形状、すなわち両凹形状をそれぞれ有し、それぞれの主パネル122、124の幅が、それぞれの主パネル122、124の長さL2に沿った中程付近で最小とすることができるようになっている。反対に、第1の副パネル126及び第2の副パネル128は、いくらか両凸形状、すなわち樽形状をそれぞれ有し、それぞれの副パネル126、128の幅が、それぞれの副パネル126、128の長さL2に沿った中程付近で最大とすることができるようになっている。これに関して、図面に示されている実施形態では、主パネル122、124(例えば、両凹パネル)は、対向した凹縁をそれぞれ有し、副パネル126、128(例えば、両凸パネル)は、対向した凸縁をそれぞれ有する。これらの凹縁及び凸縁は、弧状の分割線132、134、136、138により互いにそれぞれ折曲げ可能につながっている。しかしながら、他の可能性が考えられる。
【0025】
図面に示されている実施形態では、分割線132、134、136、138、140、142は、カットスペース線、すなわち、複数の離間した折り目又は部分的深さの切れ目を含む折り線であることに留意されたい。しかしながら、任意のタイプの分割線又は弱化線、例えば、スコア線、カット折り目線等を用いることができる。
【0026】
いくつかの実施形態において、第1のシート102及び/又は第2のシート104は、隣接する食品に対するマイクロ波エネルギーの作用を変える1つ又は複数のマイクロ波エネルギー相互作用要素として構成されているマイクロ波エネルギー相互作用材料を含むことができる。例えば、
図1Bに概略的に示されている1つの例示的な実施形態では、第1のシート102は、マイクロ波エネルギーに応じて温度が上昇するように作用可能なサセプタとして構成されている、(概略的に点刻で示されている)マイクロ波エネルギー相互作用材料144を有することができる。しかしながら、数多くの他の可能性が考えられる。
【0027】
マイクロ波エネルギー相互作用材料144(例えば、サセプタ)は、
図1Cに概略的に示されているように、ポリマーフィルム146上に支持され、サセプタフィルム148を画定することができる。ポリマーフィルム146の最外面(すなわち、露出面)150は、ブランク100から起立させた構造体154の食品接触面として(すなわち、食品に対面して実質的に接触する関係になるように)機能することができる。サセプタフィルム148は、接着剤を用いる等して(不図示)支持層152、例えば紙に接合(例えばラミネート)し、サセプタフィルム148(及びその結果得られるパッケージ154)に寸法安定性を与えるか、及び/又は、マイクロ波エネルギー相互作用材料144の層を損傷から保護することができる。
【0028】
1つの受容可能な方法に従ってブランク100からパッケージ154(
図1D乃至
図1G)を形成するのに、ブランク100を分割線140、142に沿って折り曲げることができる。パネル126a、130は、(例えば、周縁116が分割線140と実質的に位置合わせされるように)互いに重なることができ、周縁106、108に隣接する第1の部材102の周辺部は、互いに重なることができる。シート102、104のそれぞれの重なり部は、任意の好適な様態で、例えば接着剤を用いて、互いに接合し、略平型の筒状構造体を形成することができる。この構造体は、内部空間156(
図1F及び
図1Gに示されている)と、シート102のそれぞれの周縁110、112により画定される1対の開放端部158、160(例えば、端縁部)とを有する。この折り曲げた平型構成では、分割線132、138が実質的に互いに重なり合い、分割線134、136が実質的に互いに重なり合う。
【0029】
所望であれば、構造体の少なくとも一方の端部(例えば、端部160に沿った周辺部)をシールして(
図1D及び
図1Eにハッチマークで概略的に示されている)、一方の開放端部(例えば、端部158)と、一方の閉鎖端部(例えば、端部160)とを有するパッケージ、すなわちパウチ154を形成することができる。このとき、種々の分割線132、134、136、138、140、142は、構造体154の長さLの一部に沿って延びる。
【0030】
パッケージ154は、分割線140、142を互いに向かって付勢すること及び/又はパネル122、124を互いから離すように動かすこと、並びに、パッケージ154を分割線132、134、136、138、140、142に沿って折り曲げることにより、この実質的に平坦な構成から、開かれた拡張(例えば、起立)構成に移行することができる。同時に、パネル126、128、130を、第2のシート104から形成される強化シース、すなわち強化スリーブ104が、内側に湾曲する面を有する外形のパッケージ形状を画定するように、内方に動かす。中間分割線140、142は、副パネル126、128を折り曲げることを可能にするように構成され、各副パネルに関して、その対向した凸縁を、互いに対して接離の双方をするように動かし、内側に湾曲した面を少なくとも部分的に起立させるか又は伏せることができるようになっている。内側に湾曲した面に更に関して、内側に湾曲した面は、全体として、パッケージ154のカートン(例えば、スリーブ)の内部に対して略凹面構成である副パネル126、128(例えば、両凸パネル)のそれぞれを含む。副パネルは、少なくとも部分的にパッケージ154のカートンにおける力の相互影響に応じて、略凹面構成に保持される。必要に応じて、手で保持されるか又はカップホルダー等に置かれるパッケージ154は、少なくとも部分的に、副パネル126、128を略凹面構成に保持するのに役立つこともできる。図面に示されている実施形態では、パッケージ154のカートンは、カートンの端部フラップを含まず、この端部フラップにより閉鎖されない、対向した開放端部を有する。パネル126、128の上述した略凹面構成及び/又はパッケージ154のカートンにおける力の相互影響により、カートンが起立構成に維持される。しかしながら、パッケージは、任意の他の形状、例えば、いくらか筒形状若しくは円筒形状、いくらか矩形状、又は任意の他の規則的若しくは不規則的な形状を有するように構成することができる。別の例として、必要に応じて、パッケージのカートンすなわちスリーブは、カートンすなわちスリーブの一方又は双方の端部を少なくとも部分的に閉鎖する1つ又は複数の端部フラップを更に備えることができる。
【0031】
所望であれば、パッケージ154は、概略的に
図1F及び
図1Gに示されているように、パッケージの閉鎖端部160が下方を向いた状態で、直立構成にすることができる。この構成では、パネル122、124、126、128、130(
図1F及び
図1Gでは、これらのうちのいくつかは隠れて見えない)は、可撓性パウチ102に構造安定性を与え、パウチを開放構成に維持するのを補助し、そのため、食品が外出先で喫食される場合であっても、食品、又は他のパッケージ内容物に容易にアクセスすることができる。さらに、補強スリーブ104の内側に湾曲した部分は、パッケージの把持を容易にする、パッケージの湾曲した外面を画定する。
【0032】
例えば
図1Gに示されているように、パッケージ154のカートン部は、対向した上端部及び下端部を有するスリーブの形態であり、パッケージのバッグ部はスリーブの内部に配置され、バッグの上端部はスリーブの上端部の開口を上方へ外方に貫通し、バッグのシールされた閉鎖下端部がスリーブの下端部の開口を下方へ外方に貫通し、バッグの上端部及び下端部はスリーブよりも幅広である。
【0033】
概略的に
図1Hに示されているように、所望であれば、パウチ102の下部は、周縁120がパッケージ154の最下部になるように、上方に付勢することができる。このようにして、周縁120は、表面に置かれると、パッケージを支持する下縁として機能することができる。
【0034】
食品を任意の好適な時間に内部空間156に挿入することができ、パッケージの開放端部をシールすることができる。代替的には、一方の端部は、シールされないままにすることができ、使用前に、食品を内部空間に挿入するように使用者に指示することができる。
【0035】
上記パッケージをマイクロ波による加熱、焦げ目付け、及び/又はカリカリ仕上げに使用する場合、内部空間156内の食品を、マイクロ波エネルギーに曝露することができる。マイクロ波エネルギーに十分曝露すると、マイクロ波エネルギー相互作用材料(すなわち、サセプタ144)は、入射するマイクロ波エネルギーの少なくとも一部を熱エネルギーに変換し、次に、この熱エネルギーを食品の表面に伝達することができる。結果として、食品の加熱、焦げ目付け、及び/又はカリカリ仕上げを向上することができる。いくらか筒形状のパッケージ154により、加熱サイクル中に食品を位置変更する必要なく、食品の複数の面を同時に加熱、焦げ目付け、及び/又はカリカリ仕上げすることが可能になることに留意されたい。
【0036】
いくつかの実施形態において、パッケージ154は、パッケージの内容物に適合するように、又は、内部空間156内に空隙容積を提供して加熱中の食品の膨張に対応するように、予め拡張させることができる。パッケージ154は、加熱中に、例えば、食品(例えば、ポップコーン)の膨張に応じて、更に拡張することができることも考えられる。
【0037】
パッケージ154は、多様な様態で構成することができるので、同様に、多様な様態で特徴付けることができることが明らかである。例えば、パッケージ154は、強化部104を有するパウチ102として、又は、可撓性部102及び寸法安定部104を有するパッケージ154として特徴付けることができる。代替的には、パッケージ154は、可撓性ライナー102を有するカートン、すなわち容器104として特徴付けることができる。したがって、パッケージ、又はその部材若しくは機能部を説明する異なる用語の使用は、いかようにも限定をしない。
【0038】
数多くの材料を、本開示に係るパッケージを形成するのに用いることができる。例えば、ブランク100の第1の部材102(すなわち、パッケージ154の可撓性部)は、任意の好適な可撓性材料を含むことができる。例えば、第2の部材は、紙、ポリマーフィルム、金属層、又はこれらの任意の組合せを含むことができる。紙は、約15lb/ream(lb/3000平方フィート)乃至約60lb/reamの基本重量、例えば、約20lb/ream乃至約40lb/ream、例えば、約25lb/reamの基本重量を有することができる。好適なポリマーフィルムは、約0.5mil乃至約2milの厚さ(caliper)を有することができる。紙、フィルム、及び/又は他の材料の複合材も用いることができる。そのような複合材は、例えば、約1.5mil乃至約5milの厚さ、例えば、約3milの厚さを有することができる。
【0039】
ブランク100の第2の部材104(すなわち、パッケージ154の強化部)は、板紙等の、寸法が安定した及び/又は半硬性の材料を含むことができる。板紙は、約60lb/ream乃至約330lb/ream、例えば約80lb/ream乃至約140lb/reamの基本重量を有することができる。板紙は概ね、約6mil乃至約30mil、例えば約8mil乃至約24milの厚さを有することができる。1つの特定の例では、板紙は約12mil乃至約14milの厚さを有する。任意の好適な板紙、例えば無地漂白クラフト板紙、例えばInternational Paper Company社(テネシー州メンフィス所在)から市販されているFortress(商標)板紙、又はGraphic Packaging International社(ジョージア州マリエッタ所在)から市販されているSUS(商標)板紙等の無地無漂白クラフト板紙、を使用することができる。
【0040】
上述したように、マイクロ波エネルギー相互作用材料144(概略的に点刻で示されている)は、サセプタとして構成することができる。それにより、パッケージ154は、例えば、電子レンジにおいて、食品の加熱、焦げ目付け、及びカリカリ仕上げのうちの少なくとも1つを行うのに用いることができる。このような実施形態では、パッケージは、食品に対するマイクロ波エネルギーの作用を変えるマイクロ波エネルギー相互作用材料を含むことができる。マイクロ波エネルギー相互作用材料144は、サセプタの形態である場合、概して厚さが約100オングストロームよりも少なく、厚さが例えば約60乃至約100オングストロームであり、0.15乃至約0.35の光学密度、例えば約0.17乃至約0.28の光学密度を有する、マイクロ波エネルギー相互作用材料の薄層として構成することができる。マイクロ波エネルギーに十分曝露されると、サセプタは、マイクロ波エネルギーの少なくとも一部を吸収し、マイクロ波エネルギー相互作用材料層における抵抗損失により、マイクロ波エネルギーの少なくとも一部を熱エネルギー(すなわち、熱)に変換する傾向がある。残りのマイクロ波エネルギーは、サセプタにより反射又は伝達される。多くの場合、サセプタが、食品の表面の焦げ目付け及び/又はカリカリ仕上げを促進するように用いられる。しかしながら、他のマイクロ波エネルギー相互作用要素を用いることができる。
【0041】
用いられる場合、マイクロ波エネルギー相互作用材料は、導電性又は半導電性材料、例えば真空蒸着金属若しくは合金、又は金属インク、有機インク、無機インク、金属ペースト、有機ペースト、無機ペースト、又はそれらの任意の組合せとすることができる。好適であるものとすることができる金属及び合金の例としては、アルミニウム、クロム、銅、インコネル合金(ニオブを含む、ニッケル−クロム−モリブデン合金)、鉄、マグネシウム、ニッケル、ステンレス鋼、スズ、チタン、タングステン及びそれらの任意の組合せ又は合金が挙げられるが、それらに限定されない。
【0042】
代替的には、マイクロ波エネルギー相互作用材料は、任意選択的に導電性材料と併せて使用される金属酸化物、例えばアルミニウム、鉄及びスズの酸化物を含むことができる。好適であるものとすることができる別の金属酸化物は酸化インジウムスズ(ITO)である。ITOは、より均一な結晶構造を有するため、ほとんどのコーティング厚さにおいて透明である。
【0043】
更に代替的には、マイクロ波エネルギー相互作用材料は、好適な導電性、半導電性若しくは非導電性の人工誘電体又は強誘電体を含むことができる。人工誘電体は、重合体又は他の好適なマトリクス又はバインダー中に導電性の細分された材料を含み、導電性金属、例えばアルミニウムのフレークを含むことができる。
【0044】
他の実施形態では、マイクロ波エネルギー相互作用材料は、例えば米国特許第4,943,456号、同第5,002,826号、同第5,118,747号及び同第5,410,135号に開示されているように炭素を主成分とすることができる。
【0045】
更に他の実施形態では、マイクロ波エネルギー相互作用材料は、電子レンジ内で電磁エネルギーの磁気部分と相互作用することができる。この種類の正しく選択されている材料は、材料のキュリー温度に達すると相互作用を失うことに基づいて自己制限することができる。そのような相互作用コーティングの例が米国特許第4,283,427号に記載されている。
【0046】
上述のように、マイクロ波エネルギー相互作用材料(例えば、マイクロ波エネルギー相互作用材料144)をポリマーフィルム(例えば、ポリマーフィルム146)上に支持することができる。このフィルムの厚さは通常、約35gauge乃至約10mil、例えば約40gauge乃至約80gauge、例えば約45gauge乃至約50gauge、例えば、約48gaugeとすることができる。好適なものとすることができるポリマーフィルムの例は、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、ポリスルホン、ポリエーテルケトン、セロハン、又はこれらの任意の組合せを含むが、それらに限定されない。1つの特定の例では、ポリマーフィルムは、ポリエチレンテレフタレート(PET)を含むことができる。好適なものとすることができるPETフィルムの例は、DuPont Teijan Films社(バージニア州ホープウェル所在)から市販されているMELINEX(商標)、SKC, Inc.社(ジョージア州コビントン所在)から市販されているSKYROL、及びToray Films社(バージニア州フロントロイヤル所在)から入手可能なBARRIALOX PET、及びToray Films社(バージニア州フロントロイヤル所在)から入手可能なQU50 High Barrier Coated PETを含むが、それらに限定されない。ポリマーフィルムは、種々の特性、例えば、印刷適性、耐熱性、又は任意の他の特性をマイクロ波相互作用ウェブに与えるように選択することができる。1つの特定の例として、ポリマーフィルムは、水バリア、酸素バリア、又はこれらの任意の組合せを提供するように選択することができる。そのようなバリアフィルム層を、所望のように、バリア特性を有するポリマーフィルムから、又は任意の他のバリア層若しくはコーティングから形成することができる。好適なポリマーフィルムは、エチレンビニルアルコール、バリアナイロン、ポリ塩化ビニリデン、バリアフルオロポリマー、ナイロン6、ナイロン6,6、共押出ナイロン6/EVOH/ナイロン6、酸化シリコンのコーティング膜、バリアポリエチレンテレフタレート、又はこれらの任意の組合せを含むことができるが、それらに限定されない。
【0047】
所望であれば、ポリマーフィルムは、マイクロ波エネルギー相互作用材料をこのポリマーフィルム上に堆積する前にその表面を改質するために1つ又は複数の処理に付すことができる。限定するものではなく例として、ポリマーフィルムは、このポリマーフィルムの表面の粗さを改質するためにプラズマ処理に付すことができる。理論によって縛られることは望まないが、そのような表面処理は、マイクロ波エネルギー相互作用材料を受容するより均一な表面を与えることができ、これはさらに、結果として生じるサセプタ構造体の熱流束及び最高温度を増大させることができると考えられる。そのような処理は、2010年8月26日に公開された米国特許出願公開第2010/0213192号において説明されており、この公開は引用することによってその全体が本明細書の一部をなす。
【0048】
他の非導電性基材材料、例えば、紙及び紙積層体、金属酸化物、シリケート、セルロース系材料又はそれらの任意の組合せも使用することができる。
【0049】
所望であれば、サセプタは、他のマイクロ波エネルギー相互作用要素及び/又は構造体と併せて用いることができる。複数のサセプタ層を含む構造体も同様に意図される。
【0050】
例として、サセプタは、入射するマイクロ波エネルギーのかなりの部分を反射するのに十分な厚さを有する箔又は高光学密度の蒸着材料とともに用いることができる。そのような要素は通常、約0.000285インチ乃至約0.005インチ、例えば約0.0003インチ乃至約0.003インチの厚さを概ね有する中実の「パッチ」の形態の、導電性の反射金属又は合金、例えばアルミニウム、銅又はステンレス鋼から形成される。他のそのような要素は、約0.00035インチ乃至約0.002インチ、例えば0.0016インチの厚さを有することができる。
【0051】
いくつかの場合では、マイクロ波エネルギー反射(又は反射性)要素は、食品が加熱中に焦げやすいか又は乾ききってしまいやすい場合、遮蔽要素として用いることができる。他の場合では、マイクロ波エネルギーを拡散するか又はその強度を低下させるために、より小さいマイクロ波エネルギー反射要素を用いることができる。そのようなマイクロ波エネルギー反射要素を用いる1つの例の材料が、Graphic Packaging International社(ジョージア州マリエッタ所在)から、MicroRite(商標)パッケージング材料という商標名で市販されている。他の例では、マイクロ波エネルギーを食品の特定のエリアに誘導するために、複数のマイクロ波エネルギー反射要素を配置してマイクロ波エネルギー分散要素を形成することができる。所望であれば、そのループは、マイクロ波エネルギーを共鳴させる長さを有することができ、それによって、分散効果を高める。マイクロ波エネルギー分散要素の例は、米国特許第6,204,492号、同第6,433,322号、同第6,552,315号及び同第6,677,563号に記載されている。
【0052】
更に別の例では、サセプタは、マイクロ波エネルギー相互作用絶縁材料とともに用いることができ、又はマイクロ波エネルギー相互作用絶縁材料を形成するのに用いることができる。そのような材料の例は、米国特許第7,019,271号、米国特許第7,351,942号、及び2008年4月3日に公開された米国特許出願公開第2008/0078759号において提供されている。
【0053】
所望であれば、本明細書に記載されるか又は本明細書によって意図される多くのマイクロ波エネルギー相互作用要素のいずれかを、実質的に連続的にし、すなわち実質的な破断部若しくは中断部を有しないものとすることができ、又は例えばマイクロ波エネルギーを透過させる1つ又は複数の破断部若しくは開口を含むことによって不連続的とすることができる。破断部又は開口は、構造体全体を貫通するか、又は1つ又は複数の層のみを貫通することができる。そのような破断部又は開口の数、形状、サイズ及び位置決めは、形成される構造体の種類、構造体内若しくは構造体上で加熱される食品、加熱、焦げ目付け及び/又はカリカリ仕上げの所望の程度、食品の均一な加熱を達成するためにマイクロ波エネルギーへの直接暴露が必要又は望ましいか否か、直接加熱による食品の温度変化の調節の必要性、並びに通気する必要があるのか否か、またどの程度までその必要があるのかに応じて、特定の用途に関して変わることができる。
【0054】
例示として、マイクロ波エネルギー相互作用要素は、食品の誘電加熱を行うために1つ又は複数の透過性エリアを含むことができる。しかしながら、マイクロ波エネルギー相互作用要素がサセプタを含む場合、そのような開口は全体的なマイクロ波エネルギー相互作用エリアを減らし、したがって、食品の表面を加熱、焦げ目付け、及び/又はカリカリ仕上げするために利用可能なマイクロ波エネルギー相互作用材料の量が減る。したがって、特定の食品の所望の全体的な加熱特性を達成するために、マイクロ波エネルギー相互作用エリア及びマイクロ波エネルギー透過性エリアの相対的な量のバランスをとらなければならない。
【0055】
別の例として、マイクロ波エネルギーが、焦げ目付け及び/又はカリカリ仕上げされることが意図されない食品の部分又は加熱環境に失われるのではなく、加熱、焦げ目付け及び/又はカリカリ仕上げされるべきエリアに効率的に集中することを確実にするために、サセプタの1つ又は複数の部分をマイクロ波エネルギー不活性であるように設計することができる。さらに、又は代替的には、食品、及び/又はサセプタを含む構造体の過熱又は炭化を防ぐように1つ又は複数の不連続部又は不活性領域を作ることが有益である場合がある。例として、サセプタは、サセプタ構造体内での亀裂の伝播を制限し、それによって、サセプタ構造体の、食品への伝熱が少なくサセプタが高温になり過ぎる傾向があるエリアにおける過熱を制御する1つ又は複数の「ヒューズ」要素を組み込むことができる。ヒューズのサイズ及び形状は必要に応じて変えることができる。そのようなヒューズを含むサセプタの例は、例えば、米国特許第5,412,187号、米国特許第5,530,231号、2008年2月14日に公開された米国特許出願公開第2008/0035634号、及び2007年11月8日に公開されたPCT出願公開第WO2007/127371号において提供されている。
【0056】
サセプタの場合、そのような不連続部又は開口のいずれかは、構造体又は構成物を形成するのに用いられる1つ又は複数の層又は材料にある物理的な開口若しくは空隙を含むことができるか、又は非物理的な「開口」とすることができる。非物理的な開口は、構造体を切り抜かれる実際の空隙又は孔を有することなくマイクロ波エネルギーに構造体を通過させるマイクロ波エネルギー透過性エリアである。そのようなエリアは、単にマイクロ波エネルギー相互作用材料を特定のエリアに適用しないことによって、特定のエリアからマイクロ波エネルギー相互作用材料を取り除くことによって、又は特定のエリアを機械的に不活性化する(それによってこのエリアを電気的に不連続にする)ことによって形成することができる。代替的には、これらのエリアは、特定のエリアのマイクロ波エネルギー相互作用材料を化学的に不活性化し、それによってそのエリアのマイクロ波エネルギー相互作用材料をマイクロ波エネルギーに対して透過性の(すなわちマイクロ波エネルギー不活性の)物質に変えることによって形成することができる。物理的な開口でも非物理的な開口でも食品をマイクロ波エネルギーによって直接加熱することができるが、物理的な開口は、水蒸気若しくは他の蒸気、又は食品から放出される液体を食品から除去することを可能にする通気機能も提供する。
【0057】
上述したように、サセプタフィルム(例えば、サセプタフィルム148)(及び/又は他のマイクロ波エネルギー相互作用要素)は、上述したように、可撓性支持層(例えば、支持体152)、例えば、紙、ポリマーフィルム、又は他の好適な材料に接合することができる。
【0058】
本発明は、本明細書中において特定の態様及び実施形態に関して詳細に説明されているが、この詳細な説明は、本発明の例証的かつ例示的なものに過ぎず、単に本発明の完全な権利が与えられる開示を提供する目的で、また本発明がなされた時点で本発明者らが知っていた本発明を実施するための最良の形態を記載するためになされていることを理解されたい。本明細書に記載される詳細な説明は、例証的なものに過ぎず、本発明を限定するか、又はそうでなくとも本発明の任意のそのような他の実施形態、適合、変形、変更及び均等な配置を除外する意図はなく、またそのように解釈されるべきではない。全ての方向に関する言及(例えば上側、下側、上方、下方、左、右、左側、右側、上部、底部、上、下、垂直、水平、時計回り及び反時計回り)は、本発明の種々の実施形態を読み手が理解することを助けるために識別する目的で使用されるに過ぎず、特許請求の範囲において具体的に記載されない限り、特に本発明の位置、向き又は使用に関して限定するものではない。接合に関する言及(例えば接合される、取り付けられる、結合される、接続される等)は、広範に解釈されるべきであり、要素と要素とを接続する中間の部材、及び要素間の相対的な移動を含むことができる。したがって、接合に関する言及は、必ずしも2つの要素が直接的に接続されて互いに固定された関係にあることを示唆するものではない。さらに、種々の実施形態を参照して説明された種々の要素を入れ替えて、本発明の範囲内にある全く新しい実施形態を形成することができる。
【0059】
上記の例は、本発明の範囲を限定するようには決して意図されていない。本開示が例示的な実施形態を参照して上記で論考される一方で、種々の付加、変更、及び変形が、特許請求の範囲に記載される本発明の趣旨及び範囲から逸脱することがなく本開示に対して行うことができることが当業者によって理解されるであろう。