(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記容器受け部は、前記第1の容器回転ローラーに対して前記第2の容器回転ローラーが離れる方向に移動したときに、同第1の容器回転ローラーと同第2の容器回転ローラーとの間の下部に位置する
請求項3に記載の薬品の使用量管理装置。
【背景技術】
【0002】
例えば、抗がん剤の投薬を行う場合には、薬剤師が点滴用輸液に抗がん剤を混合して点滴が行われる。
【0003】
このようにして投与する抗がん剤は、患者の身長体重に応じた体表面積で投薬量が決められるために、アンプルやバイアル等の薬品容器から計算された必要量を注射器で抜き取らなければならない。
そして、必要量が誤っていた場合には、患者の容体に大きな影響があるため、2人の薬剤師が注射薬の抜き取り量を確認しながら行なっているのが現状である。
【0004】
しかし、アンプルやバイアル等の薬品容器に残留する抗がん剤が、気化し、薬剤師が吸い込むと人体に悪影響を及ぼすことがある。
【0005】
そのため、注射薬が残留した状態の使用後のアンプルやバイアル等の薬品容器を廃棄する場合には、ビニール袋等で密封するなど慎重な取扱いが要求されている。
【0006】
ここで、薬剤管理装置として、例えば特許文献1に記載されたものがある。具体的には、
図12に示すように、筺体101の前面部に、複数個の薬剤ケース102が複数段かつ複数列に配置されている。
【0007】
また、筺体101の内部に各薬剤ケース102の重量を計測する計測部103が配置されており、この計測部103は、各薬剤ケース102を載せて重量を計測する電子秤104が設けられている。
【0008】
更に、電子秤104を各薬剤ケース102の背面に移動させる昇降・横行機構と、各薬剤ケース102を収納位置と電子秤104上の計量位置との間で前後移動させる移送機構が設けられている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、前記特許文献1に記載された発明では、各薬剤ケースから払い出された薬剤の払い出し数を把握することは可能であるが、抗がん剤のように、薬品容器から抜き取られた薬剤の使用量を把握することはできない。
【0011】
本発明は、以上の点に鑑みて創案されたものであって、使用後の薬品容器を密閉した状態で薬品の使用量を確認することができる薬品の使用量管理装置及び薬品の使用量管理装置を用いた薬品の使用量管理方法を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記の目的を達成するために、本発明に係る薬品の使用量管理装置は、回転軸が略水平とされた第1の容器回転ローラーと、回転軸が、前記第1の容器回転ローラーの回転軸と略平行とされ、同第1の容器回転ローラーと同一方向に回転可能とされると共に、同第1の容器回転ローラーに対して離れる方向に移動可能な構成とされた第2の容器回転ローラーと、前記第1の容器回転ローラーと前記第2の容器回転ローラーとの間に投入された容器内に収納された薬品容器に附された所定の情報を認識する撮像装置と、前記第1の容器回転ローラーと前記第2の容器回転ローラーとの間の下方に配置され、前記投入された容器の重量を計測する計量装置とを備える。
【0013】
ここで、回転軸が略水平とされた第1の容器回転ローラーと、回転軸が、第1の容器回転ローラーの回転軸と略平行とされた第2の容器回転ローラーによって、容器を第1の容器回転ローラーと第2の容器回転ローラーとの間で保持することが可能となる。
【0014】
また、第1の容器回転ローラーと同一方向に第2の容器回転ローラーが回転することによって、容器を同一方向へ回転させることが可能となる。
【0015】
また、第1の容器回転ローラーに対して離れる方向に移動可能な構成とされた第2の容器回転ローラーによって、第1の容器回転ローラーと第2の容器回転ローラーで保持された容器を第1の容器回転ローラーと第2の容器回転ローラーとの間から落下させることが可能となる。
【0016】
また、容器内に収納された薬品容器に附された所定の情報を認識する撮像装置によって、第1の容器回転ローラーと第2の容器回転ローラーとに挟まれた状態で同一方向へ回転する容器内に収納された薬品容器に附された所定の情報を認識することが可能となる。
例えば、容器内に収納された薬品容器に附された薬品の種類、ロット番号、使用期限及び使用日時を認識することが可能となる。
【0017】
また、第1の容器回転ローラーと第2の容器回転ローラーとの間の下方に配置され、投入された容器の重量を計測する計量装置によって、容器と容器内に収納された薬品容器との総重量を計測することが可能となる。
【0018】
また、本発明に係る薬品の使用量管理装置において、第1の容器回転ローラーと第2の容器回転ローラーが略同じ外径である場合には、外径の異なるローラーよりも同一速度の回転にし易くなる。
例えば、第1の容器回転ローラーと第2の容器回転ローラーとを回転部材を介して連動可能な状態とし、第1の容器回転ローラーと第2の容器回転ローラーを同一速度で駆動回転させることで同一方向、かつ同一速度の回転とすることが可能となる。これにより、容器を同一速度で回転させ、回転する力も増大することが可能となる。
【0019】
また、本発明に係る薬品の使用量管理装置において、第1の容器回転ローラー及び第2の容器回転ローラーと計量装置との間に、昇降自在とされた容器受け部を備える場合には、容器を第1の容器回転ローラー及び第2の容器回転ローラーから計量装置まで確実に移動することが可能となる。
【0020】
また、本発明に係る薬品の使用量管理装置において、容器受け部が、第1の容器回転ローラーに対して第2の容器回転ローラーが離れる方向に移動したときに、第1の容器回転ローラーと第2の容器回転ローラーとの間の下部に位置する場合には、第1の容器回転ローラー及び第2の容器回転ローラーとの間から落下する容器を確実に保持することが可能となる。
【0021】
また、本発明に係る薬品の使用量管理装置において、計量装置で計量された容器を排出する排出手段を備える場合には、使用済みの薬品容器を密閉した状態で廃棄することが可能となる。
【0022】
また、本発明に係る薬品の使用量管理装置において、容器が透明状とされた場合には、容器内の薬品容器に附された所定の情報を撮像装置で読み取ることが可能となる。
【0023】
また、上記の目的を達成するために、本発明に係る薬品の使用量管理方法は、薬品を含めた薬品容器と該薬品容器が収納される容器との総重量をサーバーに記録する工程と、必要量の薬品を抜き取った後の薬品容器を透明状の容器に密閉する工程と、前記容器を、双方の回転軸が略水平状とされ、かつ同一方向に回転可能とされる第1の容器回転ローラーと第2の容器回転ローラーとの間に投入する工程と、前記容器を前記第1の容器回転ローラーと前記第2の容器回転ローラーによって回転させながら同容器内に収納された薬品容器に附された所定の情報を撮像装置で認識する工程と、前記第1の容器回転ローラーに対して前記第2の容器回転ローラーを離れる方向に移動させることによって、前記容器を同第1の容器回転ローラーと同第2の容器回転ローラーとの間の下方に配置された計量装置に落下させて重量を計測する工程と、前記サーバーに記録された前記総重量から前記計量装置で計測された容器の重量を差引演算する工程とを備える。
【0024】
ここで、薬品を含めた薬品容器と薬品容器が収納される容器との総重量をサーバーに記録することによって、使用する前の薬品が入った薬品容器と、この薬品容器を密閉する容器との総重量を認識することができる。
例えば、注射薬が入ったアンプル、あるいはバイアルなどの薬品容器の場合では、使用前のアンプル、あるいはバイアルを容器に収納して計量装置で計測された総重量がサーバーに自動入力される。
また、例えば、粉を溶解液で溶かす注射薬の場合では、使用前の粉の入った薬品容器を容器に収納して計量装置で計測された総重量がサーバーに自動入力されると共に、粉を溶かす溶解液重量が加算される。
【0025】
また、必要量の薬品を抜き取った後の薬品容器を透明状の容器に密閉することによって、薬品容器に薬品が残った場合でも外部に漏れることなく収納することが可能となる。
【0026】
また、容器を、双方の回転軸が略水平状とされ、かつ同一方向に回転可能とされる第1の容器回転ローラーと第2の容器回転ローラーとの間に投入することによって、容器を第1の容器回転ローラーと第2の容器回転ローラーとの間で保持しながら同一方向へ回転させることが可能となる。
【0027】
また、容器を第1の容器回転ローラーと第2の容器回転ローラーによって回転させながら同容器内に収納された薬品容器に附された所定の情報を撮像装置で認識することによって、容器内に収納された薬品容器に附された所定の情報を認識することが可能となる。
例えば、容器内に収納された薬品容器に附された薬品の種類、ロット番号、使用期限及び使用日時を認識することが可能となる。
【0028】
また、第1の容器回転ローラーに対して第2の容器回転ローラーを離れる方向に移動させることによって、容器を同第1の容器回転ローラーと第2の容器回転ローラーとの間の下方に配置された計量装置に落下させて重量を計測することで、容器と容器内に収納された薬品容器との総重量を計測することが可能となる。
【0029】
また、サーバーに記録された総重量から計量装置で計測された容器の重量を差引演算することによって、実際に使用した薬品の使用量を確実に把握することが可能となる。
【発明の効果】
【0030】
本発明の薬品の使用量管理装置によれば、使用後の薬品容器を容器内に密閉した状態で薬品の使用量を確認することができる。
本発明の薬品の使用量管理方法によれば、使用後の薬品容器を容器内に密閉し、総重量を計測することで薬品の使用量を確認することができる。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、本発明の実施の形態を図面を参酌しながら詳述する。
【0033】
<第1の実施の形態>
図1は本発明を適用した薬品の使用量管理装置の内部機構の一例を説明するための模式図、
図2は本発明を適用した薬品の使用量管理装置の投入部の開閉機構の一例を説明するための平面模式図、
図3は発明を適用した薬品の使用量管理装置の投入部の開閉機構の一例を説明するための側面模式図である。
【0034】
ここで示す使用量管理装置1は、筺体2の上端3の略中央に設けられた容器投入部4と、この容器投入部4の下方に配置された容器回転保持部5と、この容器回転保持部5の下方に配置された計量装置6とから構成されている。
【0035】
更に、容器回転保持部5と計量装置6の間に配置された昇降自在とされる容器受け部7と、計量後の容器を排出シュート9へ押し出すための押し出し部8とから構成されている。
【0036】
また、容器回転保持部5の斜め上方位置には、所定の光学系とCCD等の撮像素子を用いて構成される撮像装置19が容器回転保持部5の長手方向に沿って配置されている。
【0037】
ここで、
図2及び
図3に示すように、容器投入部4は、筺体2の天端3に所定間隔を設けて支持レール部(13、13A)が配置されている。更に、支持レール部(13、13A)の下部に、所定間隔を設けて連動軸(17、17A)が支持レール部(13、13A)と直交するように軸支されている。
【0038】
これにより支持レール部(13、13A)と連動軸(17、17A)との間に第1の開口部10が形成される。
【0039】
また、連動軸17の両側端にプーリー(15、15)が取り付けられ、このプーリー(15、15)と対応するプーリー(15A、15A)が連動軸17Aに取り付けられると共に、連動軸17Aの一端が延出されて駆動モータ(図示せず。)で駆動回転可能な構成とされている。
【0040】
更に、連動軸(17、17A)の一方のプーリー(15、15A)間に無端ベルト16が巻回され、連動軸(17、17A)の他方のプーリー(15、15A)間に無端ベルト16Aが巻回された構成とされている。
【0041】
ここで、第1の開口部10に、支持レール部(13、13A)の長手方向に沿って互いに向き合う方向にスライド可能とされたスライド板部(11、11A)が設けられている。
【0042】
このスライド板部(11、11A)は、支持レール部(13、13A)間と略同じ幅長さを有する平板部53と、平板部53から進行方向側に向けて所定角度で下向きに折り曲げ形成された折曲部54を有して構成されている。
このような構成とすることで、スライド板部(11、11A)の折曲部(54、54)の先端が接した場合には、断面V字形状の溝が形成される。
【0043】
また、スライド板部11の平板部53の両側端に支持板(12、12)が支持レール部(13、13A)の上端と直交するように同一平面状に取り付けられ、スライド板部11Aの平板部53の両側端に支持板(12A、12A)が支持レール部(13、13A)と直交するように同一平面状に取り付けられている。
【0044】
更に、スライド板部11の支持板(12、12)の先端側と、下側の無端ベルト(16、16A)との間に連結体(18、18)が取り付けられている。また、スライド板部11Aの支持板(12A、12A)の先端側と、上側の無端ベルト(16、16A)との間に連結体(18A、18A)が取り付けられている。
【0045】
このような構成とすることで、例えば
図3中A矢印方向へ無端ベルト(16、16A)を回転させた場合には、連結体18と連結体18Aが互いに反対側に移動することでスライド板部(11、11A)が開く方向にスライドする。
【0046】
また、例えば
図3中B矢印方向へ無端ベルト(16、16A)を回転させた場合には、連結体18と連結体18Aが互いに向き合う方向に移動することでスライド板部(11、11A)が閉まる方向にスライドする。
【0047】
また、容器回転保持部5は、
図4及び
図5に示すように、筺体(図示せず。)内に水平状に固定された支持フレーム20上に配置されている。
【0048】
この容器回転保持部5は、回転軸21が軸受部(22、22)に挿通支持された第1の容器回転ローラー23と、第1の容器回転ローラー23と略同じ外径とされ、回転軸21Aが回転軸21に平行状に軸受部(22A、22A)に挿通支持された第2の容器回転ローラー24とから構成されている。
【0049】
更に、第1の容器回転ローラー23及び第2の容器回転ローラー24の下方となる支持フレーム20には第2の開口部30が形成されている。
【0050】
更に、第1の容器回転ローラー23の回転軸21の一端側にプーリー25が装着され、このプーリー25と駆動モータ26の駆動軸(図示せず。)に装着されたプーリー25Aが連動ベルト27によって連結されている(
図4参照)。
【0051】
また、第1の容器回転ローラー23の回転軸21と第2の容器回転ローラー24の回転軸21Aの他端側にはローラー(28、28A)が取り付けられている(
図4参照)。
【0052】
このようにして配置されたローラー(28、28A)の下部外周面に接するように連動ローラー29が配置され、この連動ローラー29によって第1の容器回転ローラー(図示せず。)と第2の容器回転ローラー(図示せず。)が同一方向に回転可能な構成とされている(
図5参照)。
【0053】
また、第1の容器回転ローラー23の軸受部(22、22)は支持フレーム20上に固定され、第2の容器回転ローラー24の軸受部(22A、22A)は、支持フレーム20上に設けられたガイドレール31上に移動可能に取り付けられた可動フレーム32に取り付けられている。更に、第2の容器回転ローラー24は可動フレーム32によって、第1の容器回転ローラー23の回転軸21に対して離れる方向へ移動可能な構成とされている(
図4参照)。
【0054】
また、可動フレーム32に可動棒部33の一端34が連結枢支されると共に、他端35は駆動モータ26Aの駆動軸36に取り付けられた円板部37の外周に連結枢支された構成とされている(
図5参照)。
【0055】
また、第1の容器回転ローラー23と第2の容器回転ローラー24の軸心に沿って上方の位置に、上端から下端に向けてその内部断面積が順次小とされ、かつ下端に容器が通過可能な開口幅を有するホッパー部38が配置されている(
図5参照)。
【0056】
このように、円板部37の外周に連結枢支された可動棒部33が円板部37の回転によって第2の容器回転ローラー24に対して直角方向へ往復運動する。この往復運動で可動フレーム32が可動することで第1の容器回転ローラー23に対して第2の容器回転ローラー24が離れたり近づいたりする方向への往復動を繰り返す構成とされている(
図4参照)。
【0057】
次に、
図6は本発明を適用した薬品の使用量管理装置の昇降部の一例を説明するための側面模式図、
図7(A)は本発明を適用した薬品の使用量管理装置の昇降部の一例を説明するための平面模式図、
図7(B)は本発明を適用した薬品の使用量管理装置の容器受け部の受け板の形状を説明するための模式図である。
【0058】
ここで、昇降部40は、計量装置(図示せず。)が載置される支持板39上面に基板41が取り付けられ、この基板41と相対する支持フレーム20の下面に上板42が取り付けられている。
【0059】
更に、基板41及び上板42の略中央には、ネジ棒軸受部(43、43A)が配置され、このネジ棒軸受部(43、43A)間に、ネジ山(図示せず。)が周設されたネジ棒部44が取り付けられた構成とされている。
【0060】
また、ネジ棒部44に雌ネジ部45が螺着され、この雌ネジ部45に受け部連結体46が取り付けられた構成とされている。更に、基板41と上板42間にガイド部材47が立設され、このガイド部材47が受け部連結体46に遊貫状に挿通されている。
【0061】
このような構成とすることで、受け部連結体46はガイド部材47によって回転が制止され、ネジ棒部44を駆動モータ(図示せず。)で左右方向に駆動回転させることで受け部連結体46が昇降自在となる。
【0062】
また、
図7(A)に示すように、容器受け部7は、受け部連結体46に一定間隔ごとに水平状に配置された複数の受け板48が取り付けられている。
【0063】
この受け板48は、
図7(B)に示すように、上端の略中央に向けて互いに傾斜するような形状とすることで容器を受け板48の中央部分で保持することができる構成とされている。
【0064】
また、
図8(A)に示すように、容器受け部7の下方には、容器受圧部49が配置されている。この容器受圧部49は計量装置6上に取り付けられ、容器受圧部49上に容器Aが載せられることで計量装置6によって重量が計測される構成とされている。
【0065】
ここで、容器受圧部49は、
図8(B)に示すように、一定間隔ごとに溝部50が設けられている。この溝部50は、受け板48厚さ以上の開口幅を有すると共に、受け板48高さ以上の深さを有するように形成されている。
【0066】
また、容器受圧部49は、その上面が断面V字形状となるように中央に向けて傾斜状に形成され、受け板48が溝部(図示せず。)内に上方より挿入される構成とされている(
図8(A)参照)。
【0067】
このような構成とすることで、容器受け部7上で保持された容器Aは、容器受圧部49の溝部50内に容器受け部7の受け板48が挿入され、容器Aは溝部50上で保持されることになる。これにより、容器Aのみの重量が容器受圧部49に加わり計量装置6によって重量が計測されることになる。
【0068】
また、押し出し部8は、前記
図1に示すように、支持フレーム20の下方向に駆動軸36Aが突設されている。
【0069】
更に、駆動軸36Aに水平状に回動可能とされたアーム51の基端が取り付けられ、先端には方形状の押圧板52が取り付けられている。これにより、アーム51を回動させることで容器受圧部49上の容器(図示せず。)を押圧板52で排出シュート9へ押し出すことが可能となる。
【0070】
なお、容器は、透明状のプラスッチ等の合成樹脂材で形成され、蓋部(図示せず。)によって開閉自在な構成とされている。
【0071】
本発明の薬品の使用量管理装置では、事前に患者の処方箋に基づいて使用する薬品が入った薬品容器と、薬品容器を収納する容器との総重量を計量装置で計測してコンピューター等のサーバーに入力記録しておく。
【0072】
例えば、6.25mLの薬液の投与をする場合には、予め、3本のバイアル(7.5mL)と3本の容器とを電子秤等の計量装置で総重量を計測してコンピューター等のサーバーに入力記録する。
【0073】
また、粉状の注射薬では、粉状の薬品と溶解液とがセットになった場合と、必要量の溶解液を別途用意する場合とがある。
このような場合には、予め溶解液の重量値をコンピューター等のサーバーに入力記録しておき、粉状の薬品が入った薬品容器のみの重量値を加算してコンピューター等のサーバーに入力記録する。
なお、粉状の薬品と溶解液とがセットになった場合には、粉状の薬品が入った薬品容器の重量値と溶解液の入った容器の重量値を加算してコンピューター等のサーバーに入力記録することもできる。
【0074】
ここで、
図9に示すように、薬品容器Bから必要量の薬液が抜き取られた薬品容器Bを容器A内に密閉する。
具体的には、2本のバイアルから薬液が抜き取られ、3本目のバイアルから1.25mLの薬液が抜き取られることになる。そこで、空のバイアルと薬液が残存したバイアルを1本づつ容器A内に密閉する。
【0075】
次に、スライド板部(11、11A)を互いに離れる方向にスライドさせて容器Aを第1の開口部10内に落下させる。
【0076】
これにより、容器Aは、第1の開口部10内に落下して第1の容器回転ローラー23と第2の容器回転ローラー24との間で保持された状態となる。
【0077】
ここで、駆動モータ(図示せず。)を駆動させることで第1の容器回転ローラー23を駆動回転させる。このようにして、第1の容器回転ローラー23が回転することで連動ローラー(図示せず。)が回転し、この連動ローラー(図示せず。)と接する第2の容器回転ローラー24が回転する。この結果、第1の容器回転ローラー23と第2の容器回転ローラー24が同一方向へ回転して容器Aを回転させる。
【0078】
更に、容器Aが回転することで容器A内に密封された薬品容器Bも回転する。これにより、薬品容器Bに貼付されたラベル(図示せず。)に記載された所定の情報(薬品情報)が撮像装置19で透明状の容器Aを通して撮影され、パーソナルコンピューター等(図示せず。)に入力される。
【0079】
また、撮像装置19で読み取られた所定の情報(薬品情報)は、事前にパーソナルコンピューター等のサーバーに入力記録されている各種の薬品のバーコード情報と照合されることで、例えば、注射薬の特定、注射薬の本数及び使用日時の特定が可能となる。
【0080】
このようにして容器Aが回転している間に、昇降部40のネジ棒部44を駆動モータ26Bによって回転させて、容器受け部7を第1の容器回転ローラー23と第2の容器回転ローラー24の下部まで上昇させる。
【0081】
次に、
図10に示すように、駆動モータ26Aを駆動させて円板部37を回転させることで可動棒部33が軸線方向へ移動させる。これにより、第1の容器回転ローラー23に対して第2の容器回転ローラー24を離れる方向へ移動することになる。この結果、容器Aは、第2の開口部30内に落下して容器受け部7上で保持されると同時に、昇降部40のネジ棒部44を駆動モータ26Bで回転させて容器受け部7を下降させる。
【0082】
更に、容器受け部7を計量装置6上の容器受圧部49の溝部(図示せず。)内に容器受け部7の受け板48が挿入されるまで下降させる。これにより、容器Aは容器受圧部49上で保持され、容器A及び容器A内に密閉された薬品容器Bの総重量が容器受圧部49に加わり計量装置6によって重量が計測されることになる。
これにより、容器A(3本)と薬品容器B(3本のバイアル容器)と残存する薬液との合計重量が計測される。
【0083】
このようにして計量装置6で計測された重量データがパーソナルコンピューター等のサーバー(図示せず。)に入力される。更に、事前にパーソナルコンピューター等のサーバー入力された使用する薬品が入った薬品容器と、薬品容器を収納する容器との総重量から使用後の薬品容器Bが密閉された容器Aの重量を差引き演算することで実際の薬品の使用量を算出することが可能となる。
具体的には、(容器A+容器B(薬液が充填された状態))−(容器A+容器B(残った薬液も含む)=実際の使用量(6.25mL)の重量が算出される。
この薬液に、薬品の種類に応じた比率及び比重を掛け合わせることで投与された薬剤の使用量を算出することが可能となる。
【0084】
そして、容器受圧部49上に保持された容器Aは、計測後に押し出し部8の押圧板52によって排出シュート9へ押し出されて回収箱(図示せず。)に廃棄される。
【0085】
なお、抗がん剤のような細胞毒性を有する薬品を外気に晒さずに注射用器具に接続することができる閉鎖式接続器具を薬品容器に装着する場合には、事前に薬品容器と容器の総重量に閉鎖式接続器具の重量を加算し、使用後に閉鎖式接続器具が装着された状態で容器に密閉する。
【0086】
なお、本実施の形態では、容器に対して1本の薬品容器Bを密閉する場合について詳述するものであるが、必ずしも容器に対して1本の薬品容器を密閉する必要性はない。
例えば、撮像装置で複数本の薬品容器に添付されたラベルの情報を読み取れるものであれば複数本の薬品容器を密閉することも可能である。
【0087】
なお、本実施の形態では、第1の容器回転ローラーと第2の容器回転ローラーが同じ外径とするものであるが、第1の容器回転ローラーと同一方向に回転可能とされ、更に、回転軸が略水平とされ、かつ回転軸が第1の容器回転ローラーと略平行とされるものであれば、必ずしも第1の容器回転ローラーと第2の容器回転ローラーが同じ外径とする必要性はない。
【0088】
また、本実施の形態では、第1の容器回転ローラー及び第2の容器回転ローラーと計量装置との間に、昇降自在とされた容器受け部を設けるものであるが、容器を計量装置上に保持することができれば、必ずしも容器受け部を設ける必要性はない。
【0089】
本実施の形態では、第1の容器回転ローラーに対して第2の容器回転ローラーが離れる方向に移動したときに、第1の容器回転ローラーと第2の容器回転ローラーとの間の下部に容器受け部が位置するような構成とするものであるが、必ずしもそのような構成とする必要性はない。
【0090】
しかし、落下する容器を確実に保持することができるという点において、第1の容器回転ローラーと第2の容器回転ローラーとの間の下部に容器受け部が位置する構成とすることが望ましい。
【0091】
また、本実施の形態では、計量装置で計量された容器を排出する排出手段を設けるものであるが、必ずしも排出手段を設ける必要性はない。
しかし、連続して容器の計量を行うという点において排出手段を設けることが望ましい。
【0092】
また、本実施の形態において、容器が、透明状とされるものであるが、薬品容器に張られた所定の情報が撮像装置で読み取ることができるものであれば、必ずしも透明状とする必要性はない。
【0093】
本発明の薬品の使用量管理装置では、薬品容器から必要量の注射薬液を抜き取った薬品容器を容器に密閉することで薬液の気化を防ぎ人体への影響を軽減させることができる。
【0094】
また、容器を計量することで薬液の使用量を算出し、自動的に記録されることで薬剤師及び看護師の業務負担を大幅に軽減することができる。
【0095】
<第2の実施の形態>
次に、本発明を適用した薬品の使用量管理方法の一例を以下に詳述する。
【0096】
図11は本発明を適用した薬品の使用量管理方法の工程の一例を説明するためのフロー図である。
【0097】
まず、例えば、患者ごとの処方箋に基づいて使用する薬品を含めた薬品容器と、この薬品容器を密閉する容器との総重量を計測してパーソナルコンピューター等のサーバーに入力記録する(ステップS1参照)。
【0098】
例えば、アンプルやバイアル等の注射薬の場合には、注射液を抜き取る前の薬品容器と薬品容器を密閉する容器とを電子秤等の計量装置で総重量を計測してコンピューター等のサーバーに入力記録する。
【0099】
また、粉状の注射薬では、粉状の薬品と溶解液とがセットになった場合と、必要量の溶解液を別途用意する場合とがある。
このような場合には、予め溶解液の重量値をコンピューター等のサーバーに入力記録しておき、粉状の薬品が入った薬品容器のみの重量値を加算してコンピューター等のサーバーに入力記録する。
なお、粉状の薬品と溶解液とがセットになった場合には、粉状の薬品が入った薬品容器の重量値と溶解液の入った容器の重量値を加算してコンピューター等のサーバーに入力記録することもできる。
なお、閉鎖式接続器具を使用する場合には、薬品容器と容器の総重量に閉鎖式接続器具の重量を加算する。
【0100】
次に、薬剤師等が処方箋に基づいて薬品容器から必要量の注射薬を抜き取り、抜き取った薬品容器を透明状の容器に密閉する(ステップS2参照)。
なお、閉鎖式接続器具を使用する場合には、薬品容器に閉鎖式接続器具を装着した状態で透明状の容器に密閉する。
【0101】
ここで、前記
図9に示すように、薬品容器を密閉した容器Aを、使用量管理装置1の容器投入部4から投入して第1の容器回転ローラー23と第2の容器回転ローラー24との間で保持する。
【0102】
続いて、第1の容器回転ローラー23と第2の容器回転ローラー24を同一方向へ回転させて容器Aを回転させる。この容器A内の薬品容器Bに貼付されたラベル(図示せず。)に記載された所定の情報(薬品情報)を撮像装置19で読み取り、パーソナルコンピューター等(図示せず。)に入力する。更に、この所定の情報(薬品情報)と、事前にパーソナルコンピューター等のサーバーに入力記録されている各種の薬品の情報と照合することで、例えば、注射薬の特定、及び使用日時の特定が可能となる。(ステップS3参照)。
【0103】
更に、
図10に示すように、所定の情報(薬品情報)を読み取った後の容器Aは、第1の容器回転ローラー23に対して第2の容器回転ローラー24が離れることで落下する。この落下した容器Aを、容器受け部7上で保持して計量装置6で容器Aの重量を計測する(ステップ4参照)。
【0104】
このようにして計測装置6で計量した容器Aの重量値を、パーソナルコンピューター等のサーバーに自動的に入力する(ステップ5参照)。
【0105】
ここで、事前に計測された薬品容器Bと容器Aとの総重量から計測装置6で計測した容器Aの重量を差引演算する。この結果、薬品の使用量が算出することができる(ステップ6参照)。
【0106】
続いて、容器Aは、押し出し部8の押圧板52で排出シュート9へ押し出して回収箱(図示せず。)に廃棄する(ステップ7参照)。
【0107】
なお、本実施の形態では、注射薬について詳述するものであるが、液体状の薬品の他に粉末状の薬品を溶解液に溶かし込んで使用する場合もある。
【0108】
本発明の薬品の使用量管理方法では、薬品容器から必要量の注射薬液を抜き取った薬品容器を容器に密閉することで薬液の気化を防ぎ人体への影響を軽減させることができる。
【0109】
また、容器を計量することで薬液の使用量を算出し、自動的に記録されることによって薬剤師及び看護師の業務負担を大幅に軽減することができる。
【0110】
また、容器に薬品容器や注射器等を密閉することで薬液が漏れ出すことがなく、容器ごと廃棄することによって2次災害を未然に防ぐことが可能となる。
【0111】
また、薬品の使用量がデータとしてパーソナルコンピューター等に記録されることで精度の高い検証を行うことができる。