特許第6122040号(P6122040)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ グローバス メディカル インコーポレイティッドの特許一覧

<>
  • 特許6122040-閉鎖型ヘッド多軸および単軸ネジ 図000002
  • 特許6122040-閉鎖型ヘッド多軸および単軸ネジ 図000003
  • 特許6122040-閉鎖型ヘッド多軸および単軸ネジ 図000004
  • 特許6122040-閉鎖型ヘッド多軸および単軸ネジ 図000005
  • 特許6122040-閉鎖型ヘッド多軸および単軸ネジ 図000006
  • 特許6122040-閉鎖型ヘッド多軸および単軸ネジ 図000007
  • 特許6122040-閉鎖型ヘッド多軸および単軸ネジ 図000008
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6122040
(24)【登録日】2017年4月7日
(45)【発行日】2017年4月26日
(54)【発明の名称】閉鎖型ヘッド多軸および単軸ネジ
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/70 20060101AFI20170417BHJP
   A61B 17/86 20060101ALI20170417BHJP
【FI】
   A61B17/70
   A61B17/86
【請求項の数】14
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2014-560112(P2014-560112)
(86)(22)【出願日】2013年3月1日
(65)【公表番号】特表2015-513351(P2015-513351A)
(43)【公表日】2015年5月11日
(86)【国際出願番号】US2013028746
(87)【国際公開番号】WO2013131055
(87)【国際公開日】20130906
【審査請求日】2015年10月9日
(31)【優先権主張番号】13/409,209
(32)【優先日】2012年3月1日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】507400686
【氏名又は名称】グローバス メディカル インコーポレイティッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】特許業務法人HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】ジャッチノー,ブラッド
(72)【発明者】
【氏名】ジョージ,ミラン
【審査官】 吉田 昌弘
(56)【参考文献】
【文献】 特表2009−534114(JP,A)
【文献】 特表2001−525707(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2007/0118123(US,A1)
【文献】 特表2007−502662(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0208251(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0241175(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2007/0162029(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 17/70
A61B 17/86
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
止めネジと、
骨ネジと、
前記止めネジを受容するように構成された上孔部、および前記骨ネジを受容するように構成された下孔部を備える閉鎖型ヘッドと、
前記骨ネジを前記下孔部内に保持するように構成されたクランプと、
前記クランプを前記下孔部内に着座させるように構成された楔と
を備え
前記閉鎖型ヘッドは、ロッドを受容するロッド受容孔部を備え、
前記止めネジは、締め付けられて前記ロッドに接するように構成され、かつ、該止めネジの底部に形成されたリップ部を備え、
前記リップ部は、前記上孔部の底部から前記止めネジが外れることを防止する、閉鎖型ヘッド多軸ネジ。
【請求項2】
前記骨ネジはヘッドを備え、前記クランプは、前記骨ネジの前記ヘッドと前記下孔部内で接触するように構成される、請求項1に記載の多軸ネジ。
【請求項3】
前記骨ネジの前記ヘッドの外面がテクスチャ加工されるか、または前記クランプの内面がテクスチャ加工される、請求項2に記載の多軸ネジ。
【請求項4】
前記骨ネジは、二重骨ネジ山を備える、請求項1に記載の多軸ネジ。
【請求項5】
前記閉鎖型ヘッドは、前記骨ネジに対して複数の角度の少なくとも1つに向けられた、ロッドを受容するように構成される、請求項1に記載の多軸ネジ。
【請求項6】
前記止めネジは、前記ロッドを前記閉鎖型ヘッド内に保持するように構成される、請求項5に記載の多軸ネジ。
【請求項7】
前記止めネジは、前記ロッドを前記楔に対して押圧するように構成される、請求項5に記載の多軸ネジ。
【請求項8】
前記楔は、前記ロッドを受容するように構成された切欠きを備える、請求項7に記載の多軸ネジ。
【請求項9】
止めネジと、
骨ネジと、
前記骨ネジと一体的に形成された閉鎖型ヘッドであって、前記閉鎖型ヘッドは、前記止めネジを受容するように構成された上孔部を備える、閉鎖型ヘッドと
を備え
前記閉鎖型ヘッドは、ロッドを受容するロッド受容孔部を備え、
前記止めネジは、締め付けられて前記ロッドに接するように構成され、かつ、該止めネジの底部に形成されたリップ部を備え、
前記リップ部は、前記上孔部の底部から前記止めネジが外れることを防止する、閉鎖型ヘッド多軸ネジ。
【請求項10】
前記閉鎖型ヘッドは、前記骨ネジに対して複数の角度の少なくとも1つに向けられた、ロッドを受容するように構成される、請求項に記載の多軸ネジ。
【請求項11】
前記閉鎖型ヘッド内に位置付けするように構成されたクランプをさらに備え、
前記止めネジは前記クランプを圧縮するように構成され、それによって前記クランプは、前記ロッドを前記閉鎖型ヘッド内に保持させる、請求項10に記載の多軸ネジ。
【請求項12】
前記クランプは、略円形形状または略球形形状を備える、請求項11に記載の多軸ネジ。
【請求項13】
前記止めネジは、クランプと接触するように構成された刻みを備える、請求項に記載の多軸ネジ。
【請求項14】
前記閉鎖型ヘッドは、クランプを前記閉鎖型ヘッド内で適切な向きに向けるように構成された、オリエンテーションタブを備える、請求項に記載の多軸ネジ。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
〔技術分野〕
本開示は、脊椎器具を固定するための閉鎖型ヘッド骨ネジを対象とする。多軸ネジと単軸ネジとの両方について記載する。
【0002】
〔背景技術〕
脊椎器具を使用して、外傷または先天的欠陥に起因する損傷および変形などの、様々な状態を治療することがある。また、脊椎器具を脊椎固定術に使用して、損傷または椎間板ヘルニアによる障害を緩和することもある。脊椎器具は、一般に個々の椎骨に取り付けるための多数の骨ネジを備える。椎弓根は患者の背から容易に接近でき、椎弓根は非常に深い皮質骨を供給するので、椎弓根は好ましい付着点である。椎弓根ネジが適所に配置されたのち、1つ以上のロッドが、垂直、かつ脊椎の長軸に略平行に配置されて、椎弓根ネジに連結される。各ロッドは通常少なくとも2つのネジに連結され、そのそれぞれは異なる椎骨に取り付けられる。その構成全体は、椎骨を適切に整列させるかつ/または分離させる役目を果たす。該構成を骨移植または骨セメントなどで補完して、治癒および長期的な安定性などを促進することがある。
【0003】
従来、脊椎器具は、開背手術によって取り付けられていた。このタイプの処置は、患者の外傷が広範囲となる傾向があり、長期にわたり、かつ痛みを伴う回復時間を引き起こしていた。近年では、低侵襲的手術手技に向かって移行してきた。低侵襲手術では、外科医は1箇所のみあるいは数箇所の小さな切開を行い、特殊工具を使用して装置を挿入し、その前進を観察し、他手術部位における他の作業を実行する。低侵襲手術手技は、患者への障害をはるかに少なくし、治療および回復時間が改善されることが多い。
【0004】
一般に器具治療で使用される椎弓根ネジは、開放型ヘッド設計を利用してロッドに連結する。このヘッドは、両側に上昇するアームを備えた平坦な基部を有し、U字形の外形である。単軸設計では、骨ネジ自体は基部内の開口を通って挿入され、次いで骨の中に挿入されてもよい。ロッドは開放型ヘッドの直立部の間に置かれ、直立部に連結するロッキングクランプは、ロッドを跨いで置かれて定位置に固定される。多軸設計も同様であるが、ヘッドとネジとの間の連結により、ヘッドを骨ネジに対してねじり回転させることができる。
【0005】
開放型ヘッド多軸および単軸ネジは、ある特定の欠点を有する。ヘッドのサイズは、骨ネジのサイズに伴って大きくなる。より大型のネジが求められる状況では、外科医はより多くの箇所の、またはより大きな切開を行って、より大型の外形を有する開放型ヘッドネジを収容する必要があることがある。逆に、外科医が切開を拡大しない、または拡大できない場合は、外科医は、目前の特定の適用に必要な強度を有さない可能性のある、より小型のネジを代わりに使用することがある。加えて、ヘッドがより小さい、より小型の多軸ネジは、より大型のネジよりヘッドとネジとの間の相対角度が大きくなることが可能であることがある。これが、外科医が目前の特定の課題に完全に適さないかもしれない、より小型のネジを選択し得る、もう1つの理由である。さらに、様々なサイズのネジおよびヘッドの在庫を維持しなければならないことは、煩雑であり、費用が掛かり、ミスが起こりやすい。
【0006】
〔発明の概要〕
〔発明が解決しようとする課題〕
したがって、小型かつ高強度の多軸および単軸の骨ネジが必要とされている。
【0007】
〔課題を解決するための手段〕
本開示は、強度を犠牲にすることなくサイズが大幅に低減された、閉鎖型ヘッド設計を使用する前述の必要性を満たし、他の利点は本明細書の検討から明らかとなろう。
【0008】
したがって、本開示の一態様は、止めネジ、骨ネジ、閉鎖型ヘッド、クランプ、および楔を含む閉鎖型ヘッド多軸ネジについて説明する。閉鎖型ヘッドは、止めネジを受容するように構築された上孔部を有する。また閉鎖型ヘッドは、骨ネジを受容するように構築された下孔部も有する。クランプは、骨ネジを閉鎖型ヘッド下孔部内に保持するように構築され配置される。楔は、クランプを下孔部内に着座させるように構築され配置される。
【0009】
骨ネジはヘッドを有してもよく、クランプは、骨ネジのヘッドと下孔部内で接触するように構築され配置されてもよい。骨ネジのヘッドの外面をテクスチャ加工してもよく、クランプの内面をテクスチャ加工してもよく、または両表面をテクスチャ加工してもよい。骨ネジは、二重骨ネジ山を含んでもよい。閉鎖型ヘッドは、骨ネジに対して多くの角度のいずれか1つに向けられたロッドを受容するように構築されてもよい。止めネジは、ロッドを閉鎖型ヘッド内に保持するように構成されてもよく、止めネジは、ロッドを楔に対して押圧してもよい。楔は、ロッドを受容するように構成された切欠きを有してもよい。止めネジは、閉鎖型ヘッド少なくとも一部品に接触するように構築され配置されたリップ部を含んでもよく、それによって止めネジを上孔部内に保持する。
【0010】
本開示の別の態様によれば、閉鎖型ヘッド多軸ネジは、止めネジ、骨ネジ、閉鎖型ヘッド、およびクランプを含む。閉鎖型ヘッドは、骨ネジを備える1片として一体的に形成または構築される。閉鎖型ヘッドは、止めネジを受容するように構築された上孔部を含む。クランプは、閉鎖型ヘッド内に位置するように構築される。
【0011】
閉鎖型ヘッドは、骨ネジに対して、複数の角度から選択可能であってもよい、1つ以上の角度に向けられたロッドを受容するように構築され配置されてもよい。止めネジは、クランプを圧縮するように構築され配置され、それによってクランプが、ロッドを閉鎖型ヘッド内に保持させる。止めネジは、クランプと接触するように構築され配置された刻みを含んでもよい。閉鎖型ヘッドは、クランプを閉鎖型ヘッド内に適切な向きに向けるように構築され配置された、オリエンテーションタブを含んでもよい。クランプは、略円形形状、または略球形形状を有してもよい。骨ネジは、二重骨ネジ山を含んでもよい。
【0012】
本開示のさらに別の態様では、閉鎖型ヘッド内の単軸ネジは、止めネジ、骨ネジ、閉鎖型ヘッド、およびクランプを含む。閉鎖型ヘッドは、骨ネジを備える1片として一体的に形成または構築される。閉鎖型ヘッドは、止めネジを受容するように構築され配置された、上孔部を含む。クランプは、止めネジの下に位置するように構築される。骨ネジは、二重骨ネジ山を含んでもよい。閉鎖型ヘッドは、ロッドを受容するように構築され配置されてもよい。
【0013】
本開示の追加の特徴、利点、および態様は、以下の詳述、図面、および特許請求の範囲を検討して説明され、明らかになり得る。さらに、前述の発明の概要および以下の発明を実施するための形態のいずれも例示であり、主張されるように本開示の範囲を限定することなく、さらなる説明を提供することを意図することを理解されたい。
【0014】
添付図面は、本開示のさらなる理解を提供するために含まれ、本明細書の一部品に組み込まれ、本明細書の一部品を構成し、本開示の態様を説明し、詳述とともに本開示の原理を説明する役目を果たす。本開示の基本的な理解および実行され得る様々な方法に必要である以上に、本開示の構造的詳細をより詳細に示すことはしない。
【0015】
〔図面の簡単な説明〕
図1は、本開示の一態様に係る、閉鎖型ヘッド多軸ネジの断面図である。
【0016】
図2は、本開示の代替的態様に係る、閉鎖型ヘッド多軸ネジを示す図である。
【0017】
図3は、本開示のさらなる態様に係る、閉鎖型ヘッド多軸ネジを示す図である。
【0018】
図4は、図3の閉鎖型ヘッド多軸ネジの斜視図である。
【0019】
図5は、本開示の一態様に係る、閉鎖型ヘッド単軸ネジを示す図である。
【0020】
図6は、本開示の別の態様に係る、閉鎖型ヘッド単軸ネジを示す図である。
【0021】
図7は、本開示による、閉鎖型ヘッド多軸ネジを示す図である。
【0022】
〔発明を実施するための形態〕
非限定的な態様、ならびに添付図面に説明されかつ/または示され、以下の記載に詳述される例を参照して、本開示の態様ならびにその様々な特徴および利点の詳細を、より詳細に説明する。図面に示された特徴は、必ずしも一定の縮尺で図示されているとは限らず、一態様の特徴は、本明細書に明確に述べられていなくても、当業者には理解されるように他の態様とともに利用されてもよいことに留意されたい。周知の構成要素および処理技術の説明は、本開示の態様を無用に不明瞭にしないために割愛されてもよい。本明細書に使用される例は、本開示が実行され、さらに当業者が本開示の態様を実行でき得る方法の理解を促すことを意図するに過ぎない。したがって、本明細書の例示および態様は、本開示の範囲を限定すると解釈されるべきではなく、本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲および適用法のみによって定義される。さらに、図面のいくつかの図にわたって、同じ参照符号は、同様の部品を表すことに留意されたい。
【0023】
図1は、本開示の一態様に係る、閉鎖型ヘッド多軸ネジ1000の断面図を示す。ネジ1000は、骨ネジ1100、閉鎖型ヘッド1200、止めネジ1300、楔1400、および1つ以上のクランプ1500を含んでもよい。閉鎖型ヘッド1200は、下孔部1201、上孔部1202、およびロッド受容孔部1204を含んでもよい。ロッド受容孔部1204は、半円頂部および垂直側部を備えるアーチ型を含んでもよい。この形状は、ロッドがネジ1000を通過する、またはネジ1000内に保持されるために、半円頂部によって示される最大領域を表してもよい。例えば、閉鎖型ヘッド1200が、例えば、止めネジ1300をロッド上に締め付けることなどにより、ロッドに固定される際に、ロッドは骨ネジ1100に向かって動かされてもよい。閉鎖型ヘッド1200は、ロッド(図示せず)がヘッド1200内で止まらずに、ヘッド1200を完全に貫通し得るように、第2のロッド受容孔部1204を含んでもよい。
【0024】
止めネジ1300は、下孔部1201を通って閉鎖型ヘッド1200の中に導入されてもよい。上孔部1202は、ネジ山1302を止めネジ1300上に嵌合するために、受容ネジ山1203に嵌まってもよい。止めネジのネジ山1302は、受容ネジ山1203上にねじ込まれてもよい。止めネジ1300は、止めネジ1300が閉鎖型ヘッド1200の上孔部を通って除去されることを防止するために、保持リップ部1303または他の変形形態(図示せず)を含んでもよい。リップ部1303は、止めネジ1300が上孔部1202を通って完全にねじ込まれることを防止するために、リムまたは傾斜部1205に上孔部1202の周囲で接触してもよい。多軸ネジ1000は、別法として上孔部1202の頂部からねじ込まれた止めネジ1300を有するように構築されてもよい。これらのネジは、止めネジ1300が上孔部1202の底部から外れ、閉鎖型ヘッド1200の中央にねじ込まれるのを防止するために、リップ部1303を有してもよい。
【0025】
止めネジ止めネジ1300は、例えば、ネジ回し、トルクスレンチ、アレンレンチ、ヘックスレンチ、またはソケットドライバーなどの工具のために、受容ソケット1301を含んでもよい。ソケット1301の基部は、リム1304を含んでもよい。工具(図示せず)がソケット1301の中に挿入されたとき、リム1304は、工具が止めネジ1300を通過して閉鎖型ヘッド1200の内部空間に挿入されるのを防止してもよい。ロッド(図示せず)が閉鎖型ヘッド1200の中に挿入される、または閉鎖型ヘッド1200を通るとき、リムは、工具がロッドに接触し、恐らくロッドを損傷するのを防止してもよい。またリム1303は、切欠きまたは穴部1305を止めネジの中心に画定してもよい。切欠き1305は、円形、六角形、または任意の他の適切な形状であってもよく、切欠き1305により、ロッドが閉鎖型ヘッド1200の中に挿入される、または閉鎖型ヘッド1200を通ると、外科医または多軸ネジ1000の他の使用者がロッドの前進を見ることができてもよい。
【0026】
楔1400は、下孔部1201を通って閉鎖型ヘッド1200の中に挿入され、上孔部1202に向かって押圧されてもよい。楔1400は、閉鎖型ヘッド1200内に配置されたリング1206に嵌合し得る溝1401を含んでもよい。溝1401およびリング1206は、多軸ネジ1000の組立中に楔1400を位置付けるかつ/または向けるように相互作用してもよい。また溝1401およびリング1206は、楔1400が、リング1206が溝1401に嵌まる点の上に上昇するまたは押圧されることを防止するように構築されてもよい。楔1400は切欠き1402を含んでもよく、切欠き1402は円形形状を有してもよい。切欠き1402は、孔部1204を通って挿入されたロッド(図示せず)に嵌合してもよく、またはロッドを受容してもよい。例えば、ロッドは、止めネジ1300により切欠き1402の中に押し下げられてもよい。ロッドを楔1400上に押圧する、または押し付けることにより、楔1400が1つ以上のクランプ1500上に着座してもよい。また楔1400は、力または圧力をクランプ1500に移動させてもよく、それによって、以後述するように、クランプ1500と骨ネジ1100との間の接触面の圧力または摩擦が増加する。
【0027】
1つ以上のクランプ1500は、下孔部1201を通って閉鎖型ヘッド1200の中に挿入されてもよい。各クランプ1500は円形であってもよく、または各クランプ1500は、例えば、骨ネジ1100のヘッドの周囲の一部品のみを占有してもよい。例えば、各クランプ1500は半円形であってもよく、またはそれぞれは、図1に示したように、円形の3分の1を表してもよい。クランプ1500が輪または円を形成するように、クランプ1500を中心に置くか、または位置付けしてもよい。次いでクランプ1500は、上孔部1202に向かって押圧または移動されてもよい。各クランプ上の頂部先細表面1501は、閉鎖型ヘッド1200内の先細肩部1207と接触してもよい。クランプ1500が下から押圧されると、表面1501および/または肩部1207の角度により、クランプ1500が互いに向かって傾斜してもよい。一旦各クランプ1500が別のクランプ1500に接触する状態になると、クランプ1500は停止することになってもよい。この構成および手順は、先細表面1501、先細肩部1207、または両方がなしに可能であり得るより、広い開口をクランプ1500の底部に生成してもよい。
【0028】
骨ネジ1100は、下孔部1201を通って閉鎖型ヘッド1200の中に挿入されてもよい。一旦楔1400およびクランプ1500が適所に位置すると、骨ネジ1100は挿入されてもよく、その結果、骨ネジのヘッド1102は、クランプ1500により閉鎖型ヘッド1200の内側に包囲されてもよい。骨ネジ1100は、クランプ1500が中心に置かれる、またはヘッド1102の周囲に適切に位置付けられることを確実にするように操作または調節されてもよい。一旦クランプ1500が適所に位置すると、骨ネジ1100は、閉鎖型ヘッド1200内の下方に移動されてもよく、閉鎖型ヘッド1200は、クランプ1500を、例えば、図1に示したように、ヘッド1200の下方に着座させてもよい。
【0029】
閉鎖型ヘッド1200の位置および向きは、ヘッド1200をその長軸に沿って骨ネジ1100の方向に押圧することによって、または骨ネジ1100を閉鎖型ヘッド1200の長軸に沿って止めネジ1300の方向に移動させることによって調節されてもよい。この動きは、骨ネジ1100とクランプ1500との間の連結を弛緩してもよい。クランプ1500が弛緩されて、閉鎖型ヘッド1200が回転するか、ねじれるか、または骨ネジ1100に対して移動してもよい。一旦閉鎖型ヘッド1200が適切に位置付けられると、ヘッド1200と骨ネジ1100との間の連結は、閉鎖型ヘッド1200をその長軸に沿って骨ネジ1100から離れる方向に移動させることによって、または骨ネジ1100を閉鎖型ヘッド1200の長軸に沿って止めネジ1300から離れる方向に移動させることによって締め付けられてもよい。
【0030】
連結は、楔1400をクランプ1500に向かってまたはクランプ1500上に移動させることによってさらに強められても、または締め付けられてもよい。楔は、クランプ1500に向かって、例えば、圧縮によって移動されてもよい。例えば、工具または他の器具(図示せず)は、ロッド受容孔部1204を通って挿入され、楔1400を圧縮するために使用されてもよい。工具の力は、止めネジ1300を回転させることによって補完されて、工具および楔1400をさらに圧縮してもよい。同様に、ロッド(図示せず)は、孔部1204を通って挿入されてもよい。止めネジ1300を使用して、ロッドを適所に保持してもよい。孔部1204はアーチ型であるので、止めネジ1300への反発力は、閉鎖型ヘッド1200によって提供されなくてもよい。代わりに、反発力は楔1400によって供給されてもよく、楔1400は、クランプ1500および骨ネジ1100のヘッド1102によって支持されてもよい。したがって、止めネジ1300を使用してロッドを閉鎖型ヘッド1200内の適所にロックすることにより、骨ネジ1100に対する閉鎖型ヘッド1200の向きもロックしてもよい。
【0031】
1つ以上のクランプ1500の内面1502は、テクスチャ加工またはパターン形成されてもよく、骨ネジ1100のヘッド1102の外面1103は、同様にテクスチャ加工またはパターン形成されてもよい。テクスチャまたはパターンには、畝、稜線、溝、または平行線模様が含まれてもよい。内面1502上のテクスチャまたはパターンは、外面1103上のテクスチャまたはパターンを補完してもよい。内面1502、外面1103、または両方のテクスチャまたはパターンは、クランプ1500と骨ネジ1300のヘッド1102との間の接触面の強度を、例えば、2つの表面間の摩擦を増加させることによって強めるために作用してもよい。クランプ1500と骨ネジ1300のヘッド1102との間の接触面がより強くなることにより、骨ネジ1300と閉鎖型ヘッド1200との間の連結がより強くなってもよく、これにより次いで脊椎器具全体の強度および安定性が改善されてもよい。
【0032】
骨ネジ1100は、例えば、ネジ回し、トルクスレンチ、アレンレンチ、ヘックスレンチ、またはソケットドライバーなどの工具を受容するための、受容ソケット1101を含んでもよい。ソケット1101は、工具(図示せず)が止めネジ100内の切欠き1305を通って挿入されて、骨ネジ1100を作動させ得るようにサイズ化されてもよい。骨ネジ1100を、例えば、骨の中で作動させるまたは回転させる代替手段として、ネジ1100は、上述のように閉鎖型ヘッド1200に対してロックされてもよく、次いで特殊工具(図示せず)は、閉鎖型ヘッド1200と接触しヘッド1200を回転させ、それによってネジ1100を回転させてもよい。また工具は、閉鎖型ヘッド1200および骨ネジ1100の両方と接触してもよい。第3のオプションとして、骨ネジ1100は、適切な部位、例えば、椎骨の椎弓根の中に挿入されてもよい。閉鎖型ヘッド1200は、止めネジ1300、楔1400、およびクランプ1500と組み立てられ、一旦ネジ1100が適所に位置するとネジ1100に取り付けられてもよい。この方法は、外科医がネジ1100を部位の中に適切に挿入するのをより容易にさせ得る。この方法を用いて、ネジ1100は適所に固定されてもよく、多軸ネジ1000の他の構成部品はネジ1100に対して移動してもよい。例えば、骨ネジ1100が下孔部1201の中に挿入されてもよいと説明される際、この動きが関係している。ネジ1100は適所に固定されてもよく、孔部1201はネジヘッド1102を超えてまたはネジヘッド1102上に適合されてもよいことを理解されたい。この特徴は、当業者には明確に容易に理解されよう。
【0033】
骨ネジ1100は、1つ以上の骨ネジ山を含んでもよい。例えば、ネジ1100は、(例えば、図4および5に示したように)二重骨ネジ山を有してもよい。二重骨ネジ山は、皮質骨および海綿骨内の両方におけるネジのパーチェス(purchase)を増加させてもよい。パーチェスが増加することにより、次いで骨ネジ1100のトグリング、弛緩、もしくは脱落を低減するか、または実質的に阻止することができる。
【0034】
図2は、本開示の代替的態様に係る、閉鎖型ヘッド多軸ネジ1000を示す。ロッド受容孔部1204は円形であってもよく、楔1400は平坦な上部表面を有してもよい。楔1400は孔部1204と重複してもよく、その結果、孔部1204を通ってロッド(図示せず)を挿入することにより、楔1400に圧力を加えてもよく、または楔1400をクランプ1500の方向に押し付けてもよい。楔1400上の力または圧力は、1つ以上のクランプ1500に移動され、それによってクランプ1500と骨ネジ1100との間の接触面の圧力または摩擦が増加してもよい。止めネジ1300は、閉鎖型ヘッド1200を通って挿入されたロッド(図示せず)上に締め付けられて、閉鎖型ヘッド1200をロッドに付着させてもよい。
【0035】
図3は、本開示のさらなる態様に係る、閉鎖型ヘッド多軸ネジ2000を示す。多軸ネジ2000は閉鎖型ヘッド2200を含んでもよく、閉鎖型ヘッド2200は、骨ネジ2100、止めネジ2300、およびクランプ2500と一体的に形成されてもよい。閉鎖型ヘッド2200および骨ネジ2100は、1片として形成されてもよい。閉鎖型ヘッドは、上孔部2202、ならびにロッドまたは同様の構造(図示せず)を受容するための孔部2204を含んでもよい。
【0036】
止めネジ2300は、ネジ山2302を含んでもよい。止めネジ2300は、孔部2204の中に挿入されてもよい。止めネジ2300は、上孔部2202内の受容ネジ山2203上にねじ込まれてもよい。止めネジ2300は保持リップ部2303を含んでもよい。止めネジ2300が骨ネジ2100から離れて上孔部2202を通ってねじ込まれる際、リップ部2303は、リムまたは傾斜2205に上孔部2202の周囲で接触してもよい。リップ部2303とリム2205との間の相互作用により、ネジ2300が上孔部2202から外れるのを防止してもよい。止めネジ2300の裏側は、以後述するようにクランプ2500と接触するまたは嵌合するように形成され得る、刻み2306を含んでもよい。
【0037】
クランプ2500は、クランプ2500を平坦または斜めの方向に置き、クランプ2500が孔部2204を通過することにより、閉鎖型ヘッド2200の中に挿入されてもよい。一旦閉鎖型ヘッド2200の内側に位置すると、クランプ2500は適所に回転してもよく、またはねじれてもよい。クランプ2500を適切に位置付けることは、例えば、図3に示したように、閉鎖型ヘッド2200の内側に配置されたオリエンテーションタブ2208によって支援されてもよい。例えば、オリエンテーションタブ2208は、クランプ2500内の向きギャップ2504内に嵌まってもよい。クランプ2500は、円形、半円形、または半球形などの形状を含んでもよい。クランプ2500は、例えば、C型クランプなどを含んでもよい。クランプ2500は、中心開口2503を画定してもよい。開口2503は、円形、四角形、もしくは六角形など、またはその任意の組合せの形状を有してもよい。例えば、開口2503は、四角形であってもよい上部、および円形であってもよい下部を有するように図3に示されている。クランプ2500は、生体適合可能な材料から作製されてもよい。クランプ2500は若干柔軟であり曲げやすくてもよく、またはクランプ2500は比較的剛性であってもよい。
【0038】
多軸ネジ2000は、標準の外科技術を使用して骨の中に挿入されてもよい。特殊工具を使用してネジ2000を回してもよく、閉鎖型ヘッド2200は、1つ以上の付着点、ソケット、またはこのような工具のための受容部2209を含んでもよい。ロッド(図示せず)は、ロッド受容孔部2204の中に挿入され、クランプ2500内の開口2503を通ってもよい。止めネジ2300は、クランプ2500に向かって、またはクランプ2500上にねじ込まれ、それによってクランプ2500を圧縮してもよい。この圧縮により、クランプ2500が形状を変え、開口2503がより小さくなってもよい。例えば、止めネジ2300および刻み2306により、オリエンテーションギャップ2504がオリエンテーションタブ2208に隣接するまで、クランプ2500の頂部をオリエンテーションギャップ2504の周囲に摺動させてもよい。止めネジ2300が減少し続けると、これもオリエンテーションギャップ2504がオリエンテーションタブ2208に隣接するまで、クランプ2500の底部は、オリエンテーションギャップ2504の中に摺動してもよい。クランプ2500のこの制御された崩壊は、オリエンテーションギャップ2504からクランプ2500の反対側の切欠き2505によって支援されてもよい。
【0039】
孔部2204およびクランプ2500は、閉鎖型ヘッド2200に完全に垂直ではないロッドを収容できてもよい。例えば、クランプ2500はより可撓性のある材料から作製されてもよく、開口2503はロッドより幅が広くてもよい。止めネジ2300がクランプ2500に向かって、またはクランプ2500上にねじ込まれると、クランプ2500が圧縮され、ロッドの周囲に接近し、ロッドの形状に少なくとも部分的に一致し、それによってクランプとロッドとの間の摩擦が増加するか、あるいは接触面が強化してもよい。上記に加えてあるいは上記に代えて、クランプ2500の外側は、ほぼ円形、球形、または円筒形であってもよく、クランプ2500は、閉鎖型ヘッド2200内の略円形または球形のチャンバ内に配置されてもよい。クランプ2500は、略剛性の材料から作製されてもよい。止めネジ2300がクランプ2500に向かって、またはクランプ2500上にねじ込まれると、開口2503がロッドにより良好に位置並べされるように、クランプ2500はねじれ回転してもよい。クランプ2500がロッドの周囲を締め付けると、その表面のより多くがロッドに接触し、それによってクランプとロッドとの間の摩擦が増加する、あるいは接触面が強化してもよい。
【0040】
図4は、閉鎖型ヘッド多軸ネジ2000の斜視図を示す。ネジ2000の骨ネジ部2100は、1つ以上の骨ネジ山2104を含んでもよい。例えば、本開示のネジは、ネジの外径の周囲に2つ以上のネジ山を有してもよい。多数のネジ山を使用することにより、皮質骨および海綿骨の両方におけるネジのパーチェスを増加させてもよく、これがネジ2000のトグリングおよび/もしくは脱落を低減するか、または実質的に阻止してもよい。
【0041】
本開示の閉鎖型ヘッド多軸ネジは、1つ以上のさらなる利点を提供してもよい。例えば、閉鎖型ヘッドネジは、比較可能な開放型ヘッド設計より小さくてもよい。サイズをより小型化することにより、ネジを、例えば、より小さな切開が必要とされるなどの低侵襲手術により適合させることができる。下孔部1201は、異なるサイズの骨ネジ1100を収容してもよく、または異なるサイズの骨ネジのすべてを、下孔部1201と適合するヘッド1102で製造してもよい。したがって、1つのサイズまたは種類の閉鎖型ヘッド1200のみを製造するだけでよく、これにより製造コストを低減できる。これらの節約は、ヘルスケアの供給業者および最終的には患者に転嫁され得る。一定のサイズの首部1105および下孔部1201により、ネジのサイズに関わらず、閉鎖型ヘッド1200とネジ1100との間の可能な角度がすべてのサイズのネジ1100に亘って同じであることが可能になることがある。多軸ネジ2000とロッド(図示せず)との間の可能な角度は、同様に骨ネジ2100のサイズに影響を受けないことがある。ネジのサイズの選択に対する基準としての相対角度を除外することにより、本開示の多軸ネジは、外科医がネジ自体の特徴ではなく医療基準に基づいてネジを選択できるようになる。多軸ネジ1000はボトムローディング設計を利用するので、この設計を使用して閉鎖型ヘッド多軸フックを作製してもよい。必要な変更および修正が、本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく、当業者には明らかになろう。
【0042】
図5は、本開示の一態様に係る閉鎖型ヘッド単軸ネジ3000を示す。単軸3000は、閉鎖型ヘッド3200で一体的に形成された骨ネジ3100を含んでもよい。骨ネジ3100および閉鎖型ヘッド3200は、一体式構造を使用して形成されてもよい。止めネジ3300は、閉鎖型ヘッド3200内に配置されてもよい。骨ネジ3100および閉鎖型ヘッド3200は、首部3105によって連結されてもよい。骨ネジ3100は複数のネジ山を有してもよく、複数のネジ山は、皮質骨および海綿骨の両方においてより高いパーチェスおよび安定性を供給することがある。パーチェスおよび安定性が大きくなることにより、単軸ネジ3000のトグリングおよび/または脱落を低減するか、または実質的に阻止することができる。例えば、骨ネジは、図5に示したように、二重骨ネジ山3104a,3104bを有してもよい。
【0043】
閉鎖型ヘッド3200は、ロッド受容孔部3204および上孔部3202を含んでもよい。止めネジ3300は、ロッド受容孔部3204を通って導入され、次いで上孔部3203内の受容ネジ山3203上にねじ込まれてもよい。受容ネジ山は、止めネジ3300の外面上に配置されたネジ山3302と嵌合してもよい。止めネジは、リム3205に上孔部の周囲で接触し得るリップ部3303を含んでもよい。リップ部3303とリム3205との間の相互作用は、止めネジ3300が上孔部3202から外れるのを防止してもよい。また止めネジ3300は、例えば、ネジ回し、トルクスレンチ、アレンレンチ、ヘックスレンチ、またはソケットドライバーなどの工具を受容するために、ソケット3301を含んでもよい。
【0044】
単軸ネジ3000は、標準の外科技術を使用して骨の中に挿入されてもよい。特殊工具は、ネジ3000の閉鎖型ヘッド3200を把持し、ヘッド3200をねじってネジ3000を骨のなかで回すことが必要とされるか、または提供されてもよい。一旦、単軸ネジ3000が骨の中に位置付けされると、ロッド(図示せず)は、ヘッド3200内の孔部3204を通って挿入されてもよい。ネジ3000をロッドに付着させるために、工具は、ソケット3301の中に挿入されて、止めネジ3300をロッドに向かって回転させる、ねじ込む、または回してもよい。次いで止めネジ3300は、ロッドを係合してもよい。止めネジ3300は、より可撓性のある、生体適合可能な材料から作製されたロッド接触表面3307を含んでもよい。止めネジ3300がさらに回され、ロッドにより大きな圧力を加えると、表面3307はロッドの形状に一致し、その結果、表面3307とロッドとの間の接触領域がより大きくなってもよい。次いで接触領域がより大きくなることにより、表面3307とロッドとの間の摩擦または接触面の強度が増加することがある。
【0045】
単軸ネジ3000の閉鎖型ヘッド設計により、小型化が実現され、かつ同等の開放型ヘッドネジよりも可動部品が少なくすることができる。小型化により、例えば、外科医がより小さな切開を使用でき、低侵襲的手術手技により適合することがある。二重骨ネジ山3104a,3104bは、シャンクサイズと比較してより大きな首部3105共に、従来の設計および/または開放型ヘッド設計よりも、骨に確実な固定を提供することがある。より確実な固定により、例えば、脱落、トグリング、破損、もしくはネジ3000とネジ3000が取り付けられた骨との間の連結の他の形態の破壊のおそれを低減するか、または実質的に阻止することができる。加えて、閉鎖型ヘッド3200のサイズは、一定のままであってもよい一方で、骨ネジ3100の直径は変化してもよく、それにより共通の器具がネジのすべてのサイズに可能になり得る。共通の器具により、外科手術がより迅速かつ簡単となり得る。さらに、共通の器具により、製造費および運送費を削減でき、これらの節約は、医療専門家および最終的には患者に転嫁され得る。
【0046】
図6および7は、本発明の別の実施形態を示す。図6は、ネジの傾斜したチューリップ部を有する、閉鎖型ヘッド単軸ネジを示す。閉鎖型ヘッドチューリップ部の角形成により、細長いロッドの挿入を傾斜してできる。図7は、ロッドをネジのヘッドに垂直であるより、むしろ傾斜して位置付けもできる、傾斜した閉鎖型ヘッドチューリップ部を有する閉鎖型ヘッド多軸ネジを示す。単一の傾斜した閉鎖型ヘッドチューリップ部が示されているが、適切な任意の角度を製造して脊椎内の使用に適合させることができることに留意されたい。傾斜した閉鎖型ヘッド単軸および多軸ネジの止めネジはまた、ロッドがネジの閉鎖型ヘッド内に最適な範囲内で捕捉され得るように傾斜されることにさらに留意されたい。
【0047】
本開示は例示的な態様に関して記載されているが、本開示は添付の特許請求の範囲の趣旨および範囲内で修正して実行できることが当業者には理解されよう。上述したこれらの例は例示に過ぎず、本開示のすべての可能な設計、態様、適用または修正を網羅する一覧であることを意味するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0048】
図1】本開示の一態様に係る、閉鎖型ヘッド多軸ネジの断面図である。
図2】本開示の代替的態様に係る、閉鎖型ヘッド多軸ネジを示す図である。
図3】本開示のさらなる態様に係る、閉鎖型ヘッド多軸ネジを示す図である。
図4図3の閉鎖型ヘッド多軸ネジの斜視図である。
図5】本開示の一態様に係る、閉鎖型ヘッド単軸ネジを示す図である。
図6】本開示の別の態様に係る、閉鎖型ヘッド単軸ネジを示す図である。
図7】本開示による、閉鎖型ヘッド多軸ネジを示す図である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7