特許第6122316号(P6122316)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6122316-押圧装置および押圧方法 図000002
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6122316
(24)【登録日】2017年4月7日
(45)【発行日】2017年4月26日
(54)【発明の名称】押圧装置および押圧方法
(51)【国際特許分類】
   B29C 65/48 20060101AFI20170417BHJP
   H01L 21/683 20060101ALI20170417BHJP
【FI】
   B29C65/48
   H01L21/68 N
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-44991(P2013-44991)
(22)【出願日】2013年3月7日
(65)【公開番号】特開2014-172232(P2014-172232A)
(43)【公開日】2014年9月22日
【審査請求日】2015年10月15日
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】000102980
【氏名又は名称】リンテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000637
【氏名又は名称】特許業務法人樹之下知的財産事務所
(72)【発明者】
【氏名】杉下 芳昭
【審査官】 今井 拓也
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−162230(JP,A)
【文献】 特開2004−074418(JP,A)
【文献】 実開昭63−157420(JP,U)
【文献】 特開平09−197395(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B29C 65/48
H01L 21/683
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
押圧対象物を押圧する押圧装置であって、
軸線方向に第1端部と第2端部とを有し前記押圧対象物を押圧可能な押圧手段と、
前記第1端部側に位置し、前記押圧手段の第1端部側に第1押圧力を付与可能な第1押圧力付与手段と、
前記第2端部側に位置し、前記押圧手段の第2端部側に第2押圧力を付与可能な第2押圧力付与手段と、
前記第1端部と前記第2端部との間に位置し、前記押圧手段の中央部に第3押圧力を付与可能な第3押圧力付与手段とを備え、
前記第1ないし第3押圧力付与手段は、前記押圧手段に対し、前記押圧対象物方向への力の付与と、前記押圧対象物方向の反対方向への力の付与とが可能に設けられていることを特徴とする押圧装置。
【請求項2】
押圧対象物を押圧する押圧装置であって、
軸線方向に第1端部と第2端部とを有し前記押圧対象物を押圧可能な押圧手段と、
前記第1端部側に位置し、前記押圧手段の第1端部側に第1押圧力を付与可能な第1押圧力付与手段と、
前記第2端部側に位置し、前記押圧手段の第2端部側に第2押圧力を付与可能な第2押圧力付与手段と、
前記第1端部と前記第2端部との間に位置し、前記押圧手段の中央部に第3押圧力を付与可能な第3押圧力付与手段と、
前記押圧手段の押圧力を検知可能な押圧力検知手段とを備え、
前記押圧力検知手段は、前記第1押圧力を検知可能な第1検知手段と、前記第2押圧力を検知可能な第2検知手段と、前記第3押圧力を検知可能な第3検知手段とを備えていることを特徴とする押圧装置。
【請求項3】
押圧対象物を押圧する押圧方法であって、
軸線方向に第1端部と第2端部とを有し前記押圧対象物を押圧可能な押圧手段を用い、前記押圧対象物方向または前記押圧対象物方向の反対方向への第1押圧力を前記押圧手段の第1端部側に付与し、前記押圧対象物方向または前記押圧対象物方向の反対方向への第2押圧力を前記押圧手段の第2端部側に付与し、前記押圧対象物方向または前記押圧対象物方向の反対方向への第3押圧力を前記押圧手段の中央部に付与する工程と、
前記第1押圧力を検知し、当該検知した前記第1押圧力を基にして、当該第1押圧力が設定値と等しくなるように制御を行い、前記第2押圧力を検知し、当該検知した前記第2押圧力を基にして、当該第2押圧力が設定値と等しくなるように制御を行い、前記第3押圧力を検知し、当該検知した前記第3押圧力を基にして、当該第3押圧力が設定値と等しくなるように制御を行う工程とを有することを特徴とする押圧方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、押圧装置および押圧方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、半導体製造工程において、半導体ウェハ(以下、単に「ウェハ」という場合がある)に接着シートを貼付するシート貼付装置に設けられた押圧装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の押圧装置は、ローラ(押圧手段)の軸線方向両端(第1、第2端部)側に設けられて押圧手段を加圧制御するサーボモータ(第1、第2押圧力付与手段)の駆動を制御することで、各押圧位置で略一定の押圧力を付与するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−19755号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載のような押圧装置では、押圧手段が第1、第2端部側で付勢されるため、当該第1、第2端部側が力点、押圧対象物の両端部と押圧手段との両接点が支点となり、作用点となる押圧手段の中央部が各押圧手段の付勢方向に対して反対方向に撓んでしまい、当該中央部の押圧力が不足し、押圧対象物に対して均等に押圧力を付与できないという不都合がある。
【0005】
本発明の目的は、押圧対象物に対して均等に押圧力を付与することができる押圧装置および押圧方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明の押圧装置は、押圧対象物を押圧する押圧装置であって、軸線方向に第1端部と第2端部とを有し前記押圧対象物を押圧可能な押圧手段と、前記第1端部側に位置し、前記押圧手段の第1端部側に第1押圧力を付与可能な第1押圧力付与手段と、前記第2端部側に位置し、前記押圧手段の第2端部側に第2押圧力を付与可能な第2押圧力付与手段と、前記第1端部と前記第2端部との間に位置し、前記押圧手段の中央部に第3押圧力を付与可能な第3押圧力付与手段とを備え、前記第1ないし第3押圧力付与手段は、前記押圧手段に対し、前記押圧対象物方向への力の付与と、前記押圧対象物方向の反対方向への力の付与とが可能に設けられている、という構成を採用している。
また、本発明の別の押圧装置は、押圧対象物を押圧する押圧装置であって、軸線方向に第1端部と第2端部とを有し前記押圧対象物を押圧可能な押圧手段と、前記第1端部側に位置し、前記押圧手段の第1端部側に第1押圧力を付与可能な第1押圧力付与手段と、前記第2端部側に位置し、前記押圧手段の第2端部側に第2押圧力を付与可能な第2押圧力付与手段と、前記第1端部と前記第2端部との間に位置し、前記押圧手段の中央部に第3押圧力を付与可能な第3押圧力付与手段と、前記押圧手段の押圧力を検知可能な押圧力検知手段とを備え、前記押圧力検知手段は、前記第1押圧力を検知可能な第1検知手段と、前記第2押圧力を検知可能な第2検知手段と、前記第3押圧力を検知可能な第3検知手段とを備えている、という構成を採用している。
【0009】
一方、本発明の押圧方法は、押圧対象物を押圧する押圧方法であって、軸線方向に第1端部と第2端部とを有し前記押圧対象物を押圧可能な押圧手段を用い、前記押圧対象物方向または前記押圧対象物方向の反対方向への第1押圧力を前記押圧手段の第1端部側に付与し、前記押圧対象物方向または前記押圧対象物方向の反対方向への第2押圧力を前記押圧手段の第2端部側に付与し、前記押圧対象物方向または前記押圧対象物方向の反対方向への第3押圧力を前記押圧手段の中央部に付与する工程と、前記第1押圧力を検知し、当該検知した前記第1押圧力を基にして、当該第1押圧力が設定値と等しくなるように制御を行い、前記第2押圧力を検知し、当該検知した前記第2押圧力を基にして、当該第2押圧力が設定値と等しくなるように制御を行い、前記第3押圧力を検知し、当該検知した前記第3押圧力を基にして、当該第3押圧力が設定値と等しくなるように制御を行う工程とを有する、という構成を採用している。
【発明の効果】
【0011】
以上のような本発明によれば、押圧手段の第1、第2端部側の位置に加え、中央部にも押圧力を付与するので、押圧対象物に対し均等に押圧力を付与することができる。
【0012】
この際、第1ないし第3押圧力付与手段が、押圧手段に対し、押圧対象物方向および押圧対象物方向の反対方向への力を付与できるようにすれば、第1、第2端部側の押圧力に対して中央部の押圧力が小さい場合には、第3押圧力付与手段によって押圧対象物方向への力を付与し、逆に、第1、第2端部側の押圧力に対して中央部の押圧力が大きい場合には、第3押圧力付与手段によって押圧対象物方向の反対方向への力を付与することで、押圧対象物に対し均等に押圧力を付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の一実施形態に係るシート貼付装置の側面図。
図2】シート貼付装置の正面図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、本実施形態におけるX軸、Y軸、Z軸は、それぞれが直交する関係にあり、X軸およびY軸は、水平面内の軸とし、Z軸は、水平面に直交する軸とする。さらに、本実施形態では、Y軸と平行な図1の手前方向から観た場合を基準とし、方向を示した場合、「上」がZ軸の矢印方向で「下」がその逆方向、「左」がX軸の矢印方向で「右」がその逆方向、「前」がY軸の矢印方向で「後」がその逆方向とする。
【0015】
図1、2において、シート貼付装置1は、押圧対象物としての接着シートASを供給する供給手段2と、接着シートASを被着体としてのウェハWFに押圧する押圧装置3とを備えている。
【0016】
供給手段2は、一方の面が接着面ADとされた接着シートASが帯状の剥離シートRL上に仮着された原反RSを支持する支持ローラ21と、原反RSを案内する複数のガイドローラ22と、剥離シートRLを折り返し当該剥離シートRLから接着シートASを剥離する剥離手段としての剥離板23と、駆動機器としての回動モータ24によって駆動する駆動ローラ25との間に剥離シートRLを挟み込むピンチローラ26と、図示しない駆動機器によって駆動し、剥離シートRLを回収する回収ローラ27とを備え、その全体がフレーム28に支持されている。
【0017】
押圧装置3は、軸線方向(Y軸方向)に第1端部41と第2端部42とを有し接着シートASを押圧する押圧手段としての押圧ローラ4と、第1端部41側に位置し、押圧ローラ4の第1端部41側に第1押圧力を付与可能な第1押圧力付与手段5Aと、第2端部42側に位置し、押圧ローラ4の第2端部42側に第2押圧力を付与可能な第2押圧力付与手段5Bと、第1端部41と第2端部42との間に位置し、押圧ローラ4の中央部43に第3押圧力を付与可能な第3押圧力付与手段5Cと、ウェハWFを支持する支持手段6と、押圧ローラ4の押圧力を検知可能な押圧力検知手段7と、スライダ81で支持手段6を支持し、押圧ローラ4と支持手段6とを相対移動させる移動手段であって駆動機器としてのリニアモータ8とを備えている。
【0018】
第1、第2押圧力付与手段5A、5Bは、押圧ローラ4の回転軸44を出力軸52A、52Bに支持された軸受53A、53Bで回転可能に支持する駆動機器としての直動モータ51A、51Bを備えている。
第3押圧力付与手段5Cは、圧接ローラ54Cを出力軸52Cに設けられたブラケット53Cで回転可能に支持する駆動機器としての直動モータ51Cを備えている。なお、圧接ローラ54Cおよび押圧ローラ4は、一方が磁石(永久磁石や電磁石)で構成され、他方が当該磁石に磁着可能な例えば鉄を含むもの等で構成され、相互に磁着可能に設けられている。
これにより、第1ないし第3押圧力付与手段5A〜5Cは、押圧ローラ4に対し、接着シートAS方向(下方向)への力の付与と、接着シートAS方向の反対方向(上方向)への力の付与とが可能に設けられている。
【0019】
支持手段6は、上部に平面視すなわち上方から見た口形が矩形形状の開口部62および、当該開口部62内方に突出する複数のリブ63を有する平面視矩形形状の外側テーブル61と、図示しない減圧ポンプや真空エジェクタ等の吸引手段によってウェハWFを吸着保持可能な平面視矩形形状の載置面66を有する内側テーブル65と、リブ63上に設けられ内側テーブル65を下方から支持する付勢手段としてのばね64とを備えている。なお、内側テーブル65は、図示しない摺動手段によってX−Y平面内での移動が規制され、Z軸方向への移動が可能に設けられている。
【0020】
押圧力検知手段7は、押圧ローラ4の第1端部41側に付与された第1押圧力を検知可能な第1検知手段7Aと、押圧ローラ4の第2端部42側に付与された第2押圧力を検知可能な第2検知手段7Bと、押圧ローラ4の中央部43に付与された第3押圧力を検知可能な第3検知手段7Cとを備えている。第1、第2、第3検知手段7A、7B、7Cは、ローラ71A、71B、71Cを回転可能に支持するブラケット72A、72B、72Cを支持する第1、第2、第3ロードセル73A、73B、73Cと、スライダ75A、75B、75Cによって第1、第2、第3ロードセル73A、73B、73Cを支持する駆動機器としてのリニアモータ74A、74B、74Cとを備えている。なお、各ローラ71A〜71Cは、それらの最上部で内側テーブル65を支持し、当該最上部がY軸に沿って一直線上に並ぶように、各リニアモータ74A〜74Cによって移動可能に設けられている。
【0021】
以上のシート貼付装置1において、ウェハWFに接着シートASを貼付する手順を説明する。
先ず、オペレータが原反RSを図1に示すようにセットした後、図示しない操作パネル等を介して接着シートASを押圧する押圧力の設定値を入力し、運転開始の信号を入力する。すると、供給手段2が回動モータ24および図示しない駆動機器を駆動し、原反RSを繰り出す。そして、接着シートASの繰出方向先端部が剥離板23によって所定量剥離されたことが図示しない検知手段に検知されると、供給手段2が回動モータ24および図示しない駆動機器の駆動を停止し、スタンバイ状態となる。なお、押圧ローラ4の最下部と載置面66との間隔は、ウェハWFの厚みと接着シートASの厚みとを合わせた厚み以下に設定されている。
【0022】
そして、図示しない搬送手段が載置面66上にウェハWFを載置すると、支持手段6が図示しない吸引手段を駆動し、ウェハWFを吸着保持した後、移動手段がリニアモータ8を駆動し、支持手段6を左方向に搬送する。そして、ウェハWFが所定の位置に到達したことが図示しない検知手段に検知されると、供給手段2が回動モータ24および図示しない駆動機器を駆動し、ウェハWFの搬送速度に合わせて接着シートASを繰り出し、押圧ローラ4が接着シートASをウェハWFに押圧して貼付する。
【0023】
ここで、押圧ローラ4の最下部である押圧位置4Pと、各ローラ71A〜71C(図1では、ローラ71Aのみ図示)の最上部である受圧位置7PとがZ軸に沿う一直線LZ上に位置すると、図1中二点鎖線で示すように、押圧力検知手段7が各リニアモータ74A〜74Cを駆動し、押圧位置4Pと受圧位置7Pとが一直線LZ上から位置ずれしないように、それらリニアモータ74A〜74Cに対してスライダ75A〜75Cを右方向に移動させる。そして、押圧ローラ4と各ローラ71A〜71Cとで接着シートASおよびウェハWFを挟み込むと、第1〜第3ロードセル73A〜73Cがそれぞれ第1〜第3押圧力を検知し、この検知データを基にして第1〜第3押圧力付与手段5A〜5Cが直動モータ51A〜51Cを駆動し、第1〜第3押圧力が設定値と等しくなるように所定の制御を行う。
すなわち、第1ロードセル73Aが検知した第1押圧力を基にして第1押圧力付与手段5Aが直動モータ51Aを駆動し、当該第1押圧力が設定値と等しくなるように制御を行う。また、第2ロードセル73Bが検知した第2押圧力を基にして第2押圧力付与手段5Bが直動モータ51Bを駆動し、当該第2押圧力が設定値と等しくなるように制御を行う。さらに、第3ロードセル73Cが検知した第3押圧力を基にして第3押圧力付与手段5Cが直動モータ51Cを駆動し、当該第3押圧力が設定値と等しくなるように制御を行う。
【0024】
ここで、押圧力の設定値が押圧ローラ4の自重だけでは足りない場合、第1〜第3押圧力付与手段5A〜5Cは、押圧ローラ4を下方へ付勢する。すると、第1、第2端部41、42側が力点、接着シートASの両端部AS1、AS2と押圧ローラ4との両接点が支点となり、作用点となる押圧ローラ4の中央部43が第1、第2押圧力付与手段5A、5Bの付勢方向(下方向)に対して反対方向(上方向)に撓んでしまい、当該中央部43の押圧力が不足する。
このような状況であっても、第1〜第3ロードセル73A〜73Cが第1〜第3押圧力を検知しているので、第3ロードセル73Cの検知データを基にして第3押圧力付与手段5Cが直動モータ51Cを駆動し、圧接ローラ54Cを下降させて第3押圧力を増大させる。これにより、接着シートASに対し均等に押圧力を付与することができる。このとき、第3押圧力の増大に伴って、第1、第2押圧力も増大したことが第1、第2ロードセル73A、73Bによって検知された場合、第1、第2押圧力付与手段5A、5Bが直動モータ51A、51Bを駆動し、押圧ローラ4の第1、第2端部41、42側を上昇させて第1、第2押圧力を減少させてもよい。
逆に、押圧力の設定値が押圧ローラ4の自重をかけてしまうと過多となってしまう場合、第1〜第3押圧力付与手段5A〜5Cは、押圧ローラ4を上方へ付勢する。すると、押圧ローラ4の中央部43には何も支えがないことから、当該中央部43の押圧力が第1、第2端部41、42側の押圧力よりも大きくなってしまう。このような状況であっても、上述と同様、第3ロードセル73Cの検知データを基にして第3押圧力付与手段5Cが直動モータ51Cを駆動し、圧接ローラ54Cを上昇させて第3押圧力を減少させる。これにより、接着シートASに対し均等に押圧力を付与することができる。このとき、第3押圧力の減少に伴って、第1、第2押圧力も減少した場合、押圧ローラ4の第1、第2端部41、42側を下降させて第1、第2押圧力を増大させてもよい。
【0025】
その後、接着シートASが貼付されたウェハWFは、図示しない搬送手段等によって次工程へ搬送され、内側テーブル65が図1に示す位置に復帰し、以降上述と同様の動作が繰り返される。
【0026】
以上のような実施形態によれば、押圧ローラ4の第1、第2端部41、42側の位置に加えて、中央部43にも押圧力を付与するので、接着シートASに対し均等に押圧力を付与することができる。
【0027】
以上のように、本発明を実施するための最良の構成、方法等は、前記記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。また、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
【0028】
例えば、第1〜第3押圧力付与手段として、気体の噴出や、押圧ローラ4を直接的にまたは間接的に押圧可能な駆動機器の駆動により、押圧ローラ4が接着シートAS方向への力を付与する構成を用いてもよいし、気体の吸引や、押圧ローラ4を直接的にまたは間接的に引き上げ可能な駆動機器の駆動により、押圧ローラ4が接着シートAS方向の反対方向への力を付与する構成を用いてもよい。
また、圧接ローラ54Cと押圧ローラ4とを互いに異なる極性の磁石で構成し、圧接ローラ54Cが押圧ローラ4を磁着保持可能に構成してもよい。
さらに、第3押圧力付与手段は、接着シートAS方向の反対方向への力を付与する機能を有していなくてもよく、例えば、上記実施形態において、磁力により圧接ローラ54Cが押圧ローラ4を保持できない構成とし、接着シートAS方向の反対方向への力を付与できないようにしてもよい。
また、第3押圧力付与手段は、2個以上設けてもよい。
さらに、剥離手段は、丸棒やローラ等で構成してもよい。
また、付勢手段は、ゴムや樹脂等の弾性部材で構成してもよい。
【0029】
さらに、内側テーブル65が一体物の場合、例えば、第1押圧力を検知する第1ロードセル73Aの押圧力データが第3押圧力に影響されたり、第3押圧力を検知する第3ロードセル73Cの押圧力データが第1、第2押圧力に影響されたりするため、内側テーブル65を樹脂、ゴム、薄い金属板等の弾性部材で構成したり、第1、第2端部41、42側および中央部43に対応させて分割(3分割)した構成としたりしてもよい。
また、押圧力検知手段7は、設けなくてもよいし、第3押圧力を検知可能な第3検知手段7Cだけでもよい。押圧力検知手段7を設けない場合は、圧接ローラ54Cを昇降させる構成を除くことができ、第3検知手段7Cだけ設けた場合は、第1、第2押圧力に対する第3押圧力の過不足から、第3押圧力付与手段5Cを制御すればよい。
さらに、押圧力検知手段7は、2体でもよいし4体以上でもよい。
また、押圧力検知手段7は、第1〜第3ロードセル73A〜73Cに代えて圧力センサ、光学センサや撮像手段等の他の検知手段を採用してもよい。
さらに、押圧力検知手段7は、支持手段6の移動方向と平行なライン状の検知手段を外側テーブル61内に固定したものを採用してもよい。
また、フレーム状の部材を載置するテーブルを内側テーブル65を囲むように設け、フレーム状の部材に対してウェハWFを昇降させるようにしてもよい。この場合、接着シートASを介してウェハWFとフレーム状の部材とが一体化するようにシート貼付装置1が構成される。
また、1のリニアモータのスライダで各ローラ71A〜71Cを支持する構成としてもよい。
さらに、移動手段は、支持手段6を停止させておいて押圧ローラ4を移動させてもよいし、押圧ローラ4と支持手段6との両方を移動させてもよい。
【0030】
さらに、本発明における接着シートAS、押圧対象物、被着体の材質、種別、形状等は、特に限定されることはない。例えば、接着シートASは、感圧接着性、感熱接着性等の接着形態に限定されることはなく、感熱接着性のものが採用された場合は、当該接着シートASを加熱する適宜な加熱手段を設ければよい。また、このような接着シートASは、例えば、接着剤層だけの単層のもの、基材シートと接着剤層との間に中間層を有するもの、基材シートの上面にカバー層を有する等3層以上のもの、更には、基材シートを接着剤層から剥離することのできる所謂両面接着シートのようなものであってもよく、両面接着シートは、単層又は複層の中間層を有するものや、中間層のない単層又は複層のものであってよい。また、押圧対象物としては、粘土状の食品や容器用の樹脂等、押圧力の付与対象となる任意の形態の部材や物品なども対象とすることができる。また、被着体としては、例えば、食品、樹脂容器、シリコン半導体ウェハや化合物半導体ウェハ等の半導体ウェハ、回路基板、光ディスク等の情報記録基板、ガラス板、鋼板、陶器、木板または樹脂板等、任意の形態の部材や物品なども対象とすることができる。なお、接着シートASを機能的、用途的な読み方に換え、例えば、情報記載用ラベル、装飾用ラベル、保護シート、ダイシングテープ、ダイアタッチフィルム、ダイボンディングテープ、記録層形成樹脂シート等の任意の形状の任意のシート、フィルム、テープ等を前述のような任意の被着体に貼付することができる。
また、押圧装置3は、シート貼付装置1以外に塗布装置、検査装置等の他の装置に採用してもよい。塗布装置や検査装置の場合、塗布する塗布手段が被塗布物に対して付与する押圧力や、検査する検査手段が被検査物に対して付与する押圧力が均等にならないと、正確な塗布や検査ができないが、押圧装置3を塗布装置や検査装置に採用することで、被塗布物や被検査物に対する押圧力を均等にすることができ、正確な塗布や検査を行うことができる。
【0031】
本発明における手段および工程は、それら手段および工程について説明した動作、機能または工程を果たすことができる限りなんら限定されることはなく、まして、前記実施形態で示した単なる一実施形態の構成物や工程に全く限定されることはない。例えば、押圧手段は、軸線方向に第1端部と第2端部とを有し前記押圧対象物を押圧可能なものであれば、出願当初の技術常識に照らし合わせ、その技術範囲内のものであればなんら限定されることはない(他の手段および工程についての説明は省略する)。
また、前記実施形態における駆動機器は、回動モータ、直動モータ、リニアモータ、単軸ロボット、多関節ロボット等の電動機器、エアシリンダ、油圧シリンダ、ロッドレスシリンダおよびロータリシリンダ等のアクチュエータ等を採用することができる上、それらを直接的又は間接的に組み合せたものを採用することもできる(実施形態で例示したものと重複するものもある)。
【符号の説明】
【0032】
1…シート貼付装置
2…供給手段
3…押圧装置
4…押圧ローラ(押圧手段)
41…第1端部
42…第2端部
5A、5B、5C…第1、第2、第3押圧力付与手段
AS…接着シート(押圧対象物)
WF…ウェハ(被着体)
図1
図2