(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記充電作業選択部は、利用者毎に個別に記憶されている前記備え付け充電ケーブル又は前記充電コネクタの利用情報に基づいて、前記備え付け充電ケーブル又は前記充電コネクタに接続された前記外部充電ケーブルのいずれか一方を選択する
ことを特徴とする請求項1に記載の充電装置。
利用者毎に個別に記憶されている前記備え付け充電ケーブル又は前記充電コネクタの利用情報は、利用者毎の設備利用情報が記憶されている設備利用履歴に更新記憶されている
ことを特徴とする請求項2に記載の充電装置。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の一実施の形態に係る充電装置について、図面に基づき説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る充電装置を正面側から観た図である。
図2は、本実施の形態に係る充電装置の内部構造を示す縦断面図である。
【0012】
充電装置10は、図示の例では、設置場所に装置を固定するための固定ベース11と、この固定ベース11上に配置された縦長直方体状の筐体20を有する。そして、筐体20内は、正面側から観て前後方向にケーブル収納室21と機器収納室22とに分割されている。
【0013】
筐体20の正面には、ケーブル収納室21を外部に対して臨ませ、若しくは外部に臨んでいるケーブル収納室21を外部から遮蔽する扉23が設けられている。扉23は、その水平方向の一側が筐体本体24に回動可能に支持されている。扉23の下方側部分には、充電作業中に、扉23を閉じた状態にしても充電ケーブル31が通過できるように隙間部25が設けられている。筐体20の扉枠部分には、扉23が開放しないように閉状態に保持する扉ロック機構35と、扉の開閉状態を検出する扉状態検出センサ36とが設けられている。
【0014】
ケーブル収納室21は、先端に充電コネクタ30が設けられた充電ケーブル31を非使用時に収容しておく空間になっている。そのため、ケーブル収納室21の奥部の、機器収納室22との隔壁26には、収容した充電ケーブル31を巻回して掛止しておくケーブル掛止部27が突出形成されている。また、隔壁26には、充電ケーブル31の先端の充電コネクタ30を保持しておくためのコネクタ保持部28が凹設されている。加えて、隔壁26には、ケーブル挿通孔29が形成され、ケーブル収納室21側から充電ケーブル31の基端側は、ケーブル挿通孔29を介し、機器収納室22に導入されている。
【0015】
充電ケーブル31は、その先端に充電コネクタ30が設けられている。充電コネクタ30は、車両側に設けられた充電コンセントに対して着脱可能な構成になっており、その先端には充電用端子及び通信用端子が備えられている。
【0016】
機器収納室22内には、
図2に示すように、充電回路50と、漏電防止器等の電気機器40等が収納されている。
【0017】
この場合、充電回路50は、電源供給/遮断部51と、充電量測定部52と、充電装置制御部53とを含む構成になっている。加えて、図示の例では、充電回路50は、充電制御回路(CCID:Charging Circuit Interrupt Device)54も備えている。
【0018】
充電回路50は、漏電防止器等の電気機器40を介して、元電源(例えば、商用電源AC100Vの商用電源)と接続され、充電ケーブル31の先端の充電コネクタ30に対しては、元電源の電力を基に生成した電圧、電流からなる充電電力を供給制御する。
【0019】
電源供給/遮断部51は、入力端には元電源の電力を基に生成した電圧、電流からなる充電電力の供給を受け、出力端には充電ケーブル31の基端が接続固定されている。電源供給/遮断部51は、充電ケーブル31及び充電ケーブル31よりも元電源側の電気系統に介在し、充電ケーブル31及び充電コネクタ30に対して充電電力の供給/遮断を行う。
【0020】
充電量測定部52は、電流計及び電圧計を含み、充電ケーブル31及び充電コネクタ30を介して、車輌の充電コンセントから車輌の二次電池に供給された電気量(充電量)を演算する。
【0021】
充電装置制御部53は、記憶部を含むマイクロコンピュータを有して構成され、電気機器40を介して元電源に接続されている。充電装置制御部53は、電源供給/遮断部51、充電量測定部52等、充電装置10の各部の制御を行う。
【0022】
充電制御回路54は、リレーとコントロールパイロット回路とを有し、車輌側の充電制御装置との間でのパイロット信号を用いた通信機能を備え、その際の車輌側の充電制御装置からの応答に基づき、充電ケーブル31及び充電コネクタ30を用いた車輌への電圧、電流の供給を開始/終了させる。なお、充電制御回路は、充電ケーブル31のケーブル途中や充電コネクタ30に設けることも可能である。
【0023】
一方、図示の例では、筐体20の上面には、入出力部としてのタッチパネル・ディスプレイ60が取り付けられている。タッチパネル・ディスプレイ60は、装置操作のガイダンスを表示したり、充電回路50に対して各種情報を設定入力するためのGUI(Graphical User Interface)として機能する。また、タッチパネル・ディスプレイ60には、充電回路50によって計測された充電量等の作業情報も表示される。タッチパネル・ディスプレイ60は、漏電防止器等の電気機器40を介して、元電源に接続され、充電装置制御部53により制御される。
【0024】
加えて、本実施の形態に係る充電装置10は、
図1及び
図3に示すように、筐体20の側面には、外部充電ケーブル98の基端に接続されて設けられている受電コネクタ99が接続可能なケーブル給電コネクタ70が設けられている。
【0025】
図3は、ケーブル給電コネクタが設けられた充電装置の筐体側面部分の拡大図である。
ケーブル給電コネクタ70は、コネクタ本体71の接続面71Aを筐体20の高さ方向の下方に向けるようにして、充電装置10の筐体側面に固設された構造になっている。
【0026】
ここで、外部充電ケーブル98は、先端に充電コネクタが設けられている点は、充電装置に備えられた充電ケーブル31とは同じながらも、基端側が充電ケーブル31のように固定端となっておらず、ケーブル給電コネクタ70に対して着脱自在な受電コネクタ99が設けられたケーブルを指す。そのため、外部充電ケーブル98は、携行自在である。
【0027】
図示の例では、ケーブル給電コネクタ70は、コネクタ本体71に加えて、さらに外部充電ケーブル98の受電コネクタ99が接続状態にあるか否かを検出する接続検知センサ85と、コネクタロック機構72とが設けられた構成になっている。
【0028】
コネクタロック機構72は、ロック板73と、アクチュエータ機構76とから構成されている。
【0029】
ロック板73は、U字形状の薄板からなる。ロック板73は、U字形状凹部の板幅方向(図中、x軸方向)の凹部幅長さが、外部充電ケーブル98のケーブル外径よりも大きく、外部充電ケーブル98の受電コネクタ99の幅寸法に対して小さくなっている。ロック板73は、さらに、U字形状凹部の板幅方向(図中、x軸方向)両側の、U字形状凹部開放側から凹部底部側に向けた板長方向(図中、y軸方向)の中間長さ位置には、一対の腕部74が板厚方向(図中、z軸方向)に沿って立設された形態になっている。その上で、ロック板73は、通常は、そのU字形状凹部をケーブル給電コネクタ70のケーブル接続面の下方に位置させるようにして、互いに平行な両腕部74それぞれの自由端側をケーブル給電コネクタ70のコネクタ本体71の側面に回動可能(揺動可能)に軸支し、ロック板73の板長方向(y軸方向)の凹部開放側がロック板73の回動に応じて、充電装置10の筐体側面に対して近接離間する構成になっている。そして、ロック板73のU字形状凹部開放側には、板長方向(y軸方向)に沿って延びる係合片75が形成され、係合片75は、ロック板73の凹部開放側が充電装置10の筐体側面に対して近接した状態で、充電装置10の筐体に設けられた開口部77より筐体内に挿入され、筐体内に設けられたアクチュエータ機構76の進退自在な係止片(図示省略)が係合できるようになっている。
【0030】
そのため、
図3に図示したように、ケーブル給電コネクタ70に外部充電ケーブル98の受電コネクタ99が接続され、ロック板73の係合片75にアクチュエータ機構76の係止片が係合している状態では、外部充電ケーブル98の受電コネクタ99はケーブル給電コネクタ70から取り外すことができない。また、ケーブル給電コネクタ70に外部充電ケーブル98の受電コネクタ99が接続されていない場合は、ロック板73の係合片75にアクチュエータ機構76の係止片が係合している状態では、外部充電ケーブル98の受電コネクタ99をケーブル給電コネクタ70に接続することはできない。一方、ロック板73がアクチュエータ機構76によってロックされていない状態では、ロック板73を回動させて、U字形状凹部開放側を充電装置10の筐体側面から離間させることによって、外部充電ケーブル98の受電コネクタ99はケーブル給電コネクタ70に対して着脱自在になる。
【0031】
次に、このケーブル給電コネクタ70、及び充電ケーブル31の元電源に対する接続関係について、
図4に基づき説明する。
【0032】
図4は、充電装置におけるケーブル給電コネクタ、及び充電ケーブルの元電源に対する概略回路図である。なお、
図4において、
図1に示した構成と同じ構成部については、同一符号を付し、その説明は省略する。
【0033】
図4において、81は、充電装置10が接続されている外部の元電源(商用電源)である。82,83は、充電回路50の充電量測定部52の構成要素でもある電流計,電圧計である。S1,S2は、電源供給/遮断部51の構成要素としての第1,第2の電磁接触器である。
【0034】
充電装置10におけるケーブル給電コネクタ70、及び充電ケーブル31は、それぞれ電磁接触器S1,S2を介して、元電源81に対して並列接続された構成になっている。電磁接触器S1,S2をはじめとする充電装置10の各部は、充電回路50に設けられた充電装置制御部53によって作動制御され、車両に対する充電作業が充電装置10により、例えば、以下に述べる実施例のようにして行われる。
【0035】
[第1の実施例]
図5は、充電装置の充電装置制御部が充電装置各部を制御して行う充電作業処理の第1の実施例のフローチャートである。
タッチパネル・ディスプレイ60から、利用者の個人認証番号及びパスワードが入力されると、充電装置制御部53は、利用者が既に利用登録されている正規の利用者であるか否かを確認する(ステップS010)。充電装置制御部は、利用者が正規の利用者であることの認証が取れた場合は、充電装置10を用いた充電作業を許可する一方、認証が取れない場合は、利用者の個人認証番号及びパスワードの再入力、又は利用者登録を案内する(S020)。
【0036】
充電装置制御部53は、利用者の充電作業が許可された場合は、利用者の個人認証番号に対応した利用条件を、その記憶部に記憶されている個人認証番号別の設備利用履歴から読み出す(S030)。
【0037】
個人認証番号別の設備利用履歴は、正規の利用者が充電装置10を利用する度にその利用状況が蓄積及び更新されるデータテーブルで、個人認証番号と、充電量の実績、直近の充電作業で行われた充電作業の種別、等の充電作業データが記憶されている。ここで、充電ケーブルの種別には、充電装置10に備えられている充電コネクタ30及び充電ケーブル31を用いて充電作業が行われたか、又は 充電装置10に備えられているケーブル給電コネクタ70によって外部充電ケーブル98を用いて充電作業が行われたか、が記憶されている。
【0038】
そして、充電装置制御部53は、ステップS010で、利用者の個人認証番号別の認証が取れた後、利用者が今回の充電作業に当たって、タッチパネル・ディスプレイ60により、特に充電作業の種別、すなわち充電コネクタ30及び充電ケーブル31を使用する充電作業か又はケーブル給電コネクタ70を使用する充電作業かを指定していない場合は、利用者の読み出した個人認証番号別の設備利用履歴に記録されている充電作業の種別に基づいて、充電ケーブル31又はケーブル給電コネクタ70の中の該当する一方での充電作業を許可する(S040,S050)。なお、この場合、許可する充電作業の種別の仕方は、設備利用履歴に記録されている一番新しい利用履歴の種別に基づく方法、利用者の複数の利用履歴の中で一番多い種別に基づく方法、等といった種々の許可方法が適用可能である。
【0039】
一方、利用者が今回の充電作業に当たって充電作業の種別を予め指定している場合は、個人認証番号別の設備利用履歴に記録されている充電作業の種別に優先して、今回の予め指定した充電作業の種別による充電作業を許可する。これにより利用者が所望する充電作業が容易に行なうことができる。
【0040】
充電装置制御部53は、充電コネクタ30及び充電ケーブル31を使用した充電作業を許可する場合は、まず、充電コネクタ30及び充電ケーブル31をケーブル収納室21から取り出すことができるようにするため 扉ロック機構35をロック解除する(S060)。これにより、扉23は開放可能な状態になり、利用者は扉23を開けさえすれば、ケーブル収納室21内の充電コネクタ30及び充電ケーブル31を取り扱えるようになる。なお、このように、充電装置制御部53が充電コネクタ30及び充電ケーブル31を使用した充電作業を許可した場合は、充電装置制御部53は、ケーブル給電コネクタ70に対しては、コネクタロック機構72をロック解除せず、現在の状態を保持する。したがって、作業開始当初にコネクタロック機構72がロック状態になっていれば、その状態が保持される一方、コネクタロック機構72がロック解除状態になっていれば、その状態が保持される。
【0041】
これとともに、充電装置制御部53は、利用者の読み出した個人認証番号別の設備利用履歴において、直近の充電作業で用いられた充電作業の種別を今回の充電作業に合わせて充電コネクタ30及び充電ケーブル31を使用した充電作業に書き替える(S061)。また、充電装置制御部53は、電源供給/遮断部51の第1の電磁接触器S1をオン状態(導通状態)にし、第2の電磁接触器S2をオフ状態(遮断状態)にして、充電コネクタ30及び充電ケーブル31を使用した充電作業でのみ車輌に充電が行えるようにする一方、ケーブル給電コネクタ70によっては車輌に充電が行えないようにする(S062)。
【0042】
これに対し、ケーブル給電コネクタ70を使用した充電作業を許可する場合は、まず、ケーブル給電コネクタ70に外部充電ケーブル98の受電コネクタ99を接続できるようにするため、コネクタロック機構72をロック解除する(S070)。これにより、アクチュエータ機構76がロック解除状態になり、利用者はロック板73を回動させて持ち上げさえれば、ケーブル給電コネクタ70に外部充電ケーブル98の受電コネクタ99を接続できるようになる。なお、同様に、充電装置制御部53がケーブル給電コネクタ70を使用した充電作業を許可した場合は、充電装置制御部53は、扉23に対しては、扉ロック機構35をロック解除せず、現在の状態を保持する。したがって、作業開始当初に扉ロック機構35がロック状態になっていれば、その状態が保持される一方、扉ロック機構35がロック解除状態になっていれば、その状態が保持される。ここでロック機構(35、72)が所望の一方の充電作業を可能とするよう解除されるため、充電作業と関係がない状態ではロック状態が保持されているので、充電コネクタ30及び充電ケーブル31に対するいたずらや盗難の防止をはかることができる。
【0043】
これとともに、充電装置制御部53は、利用者の読み出した個人認証番号別の設備利用履歴において、直近の充電作業で用いられた充電作業の種別を今回の充電作業に合わせてケーブル給電コネクタ70を使用した充電作業に書き替える(S071)。また、充電装置制御部53は、電源供給/遮断部51の第2の電磁接触器S2をオン状態(導通状態)にし、第1の電磁接触器S1をオフ状態(遮断状態)にして、ケーブル給電コネクタ70を使用した充電作業でのみ車輌に充電が行えるようにする一方、充電コネクタ30及び充電ケーブル31を用いては車輌に充電が行えないようにする(S072)。
【0044】
このように、本実施例に係る充電作業では、電源供給/遮断部51の第1の電磁接触器S1及び第2の電磁接触器S2がお互いに排他的にしかオン状態(導通状態)とならず、充電コネクタ30及び充電ケーブル31を使用した充電作業とケーブル給電コネクタ70を使用した充電作業との両方で同時に電力供給することができないようになっている。これにより、一方の充電作業で発生した電力供給の異常が他方の充電作業での電力供給に影響を及ぼさないようになっている。
【0045】
その後、充電コネクタ30及び充電ケーブル31を使用した充電作業にあっては、充電コネクタ30が車両の充電用コンセントに接続されると、又はケーブル給電コネクタ70を使用した充電作業にあっては、ケーブル給電コネクタ70に外部充電ケーブル98の受電コネクタ99が接続された後、外部充電ケーブル98の充電コネクタ車両の充電用コンセントに接続されると、充電装置10においては、充電のための電力の供給が開始される。
【0046】
充電装置制御部53は、この充電電力の供給が開始されると、充電量測定部52に供給電力(充電量)の計測を行わせるとともに(S080)、所定量の電気量(充電量)を供給したか否かを、充電量測定部52による充電量の計測結果に基づき判断し(S090)、ケーブル給電コネクタ70のコネクタロック機構72をロック状態にする(S100)。これにより、充電コネクタ30及び充電ケーブル31を使用した充電作業中にあっては、別の利用者が誤ってケーブル給電コネクタ70に外部充電ケーブル98の受電コネクタ99を接続することができなくなり、ケーブル給電コネクタ70を使用した充電作業中にあっては、ケーブル給電コネクタ70に外部充電ケーブル98の受電コネクタ99が誤って取り外されることもなくなる。なお、この場合の所定量の電気量とは、充電装置10による対象車両の二次電池の充電開始が判別できる電気量である。
【0047】
充電装置制御部53は、充電開始後は、タッチパネル・ディスプレイ60により充電作業終了が指示されたか否か、予めで設定された所定時間又は所定充電量の充電が完了したか否か、充電制御回路54が車輌側の充電制御装置からの充電終了指示の応答を受けたか否か、充電ケーブル31若しくは外部充電ケーブル98の充電コネクタが車両の充電用コンセントから取り外されたか否か、等といった予め定められている充電作業終了条件を随時確認する(S110)。
【0048】
充電装置制御部53は、タッチパネル・ディスプレイ60からの充電作業終了指示、所定時間又は所定充電量の充電完了、充電制御回路54による充電終了指示の応答受信、又は充電コネクタの車両の充電用コンセントからの取り外し、の中のいずれか1つの充電作業終了条件を検出した場合には、利用者の読み出した設備利用履歴における充電量の実績に今回の充電作業によって供給した電気量(充電量)を書き加え、利用者の直近の充電作業の種別、充電量の実績が更新された設備利用履歴を記憶部に更新記憶する(S120)。これとともに、充電装置制御部53は、電源供給/遮断部51の第1の電磁接触器S1及び第2の電磁接触器S2を、ともにオフ状態(遮断状態)にする(S130)。また、ここで利用者の直近の充電作業の種別、充電量の実績が更新された設備利用履歴を記憶部に更新記憶するので、次回の充電作業時に今回の更新記憶された充電に関する情報を利用することで、利用者の充電に関する作業が容易となる。
【0049】
そして、充電装置制御部53は、先にステップS010で、利用者の個人認証番号別の認証が取れた後、利用者が今回の充電作業に当たって、タッチパネル・ディスプレイ60により、特に、充電コネクタ30及び充電ケーブル31とケーブル給電コネクタ70との両方の使用を指示しているか否かを確認した上で、両方の使用が指示されている場合には、残りの一方を利用する充電作業が未だ終わっていないか、又は両方とも終わっているかをさらに確認する(S140)。
【0050】
充電装置制御部53は、この確認より、両方の使用の指示が予め指示されておらず、又は指示はされていても両方とも終わっている場合には、次に述べるステップS150〜S190の処理を実行する。
【0051】
充電装置制御部53は、ケーブル給電コネクタ70から外部充電ケーブル98の受電コネクタ99を取り外しできるようにするため、コネクタロック機構72をロック解除する(S150)。充電装置制御部53は、充電コネクタ30及び充電ケーブル31を使用した充電作業が行われたか否かを確認し(S160)、行われている場合は、充電ケーブル31の充電コネクタ30についての車両の充電用コンセントからの取り外し案内、及び充電コネクタ30及び充電ケーブル31のケーブル収納室21への収納案内をタッチパネル・ディスプレイ60に表示する等して報知する(S170)。同様にして、ケーブル給電コネクタ70を使用した充電作業が行われたか否かも確認し(S180)、行われている場合は、外部充電ケーブル98の充電コネクタについての車両の充電用コンセントからの取り外し案内、及び外部充電ケーブル98の受電コネクタ99についてのケーブル給電コネクタ70からの取り外し案内をタッチパネル・ディスプレイ60に表示する等して報知する(S190)。
【0052】
これにより、充電コネクタ30及び充電ケーブル31を使用した充電作業が行われた場合には、利用者に、充電コネクタ30及び充電ケーブル31をケーブル収納室21に収納させ、扉23の閉塞を促す。また、ケーブル給電コネクタ70を使用した充電作業が行われた場合には、受電コネクタ99を備えた外部充電ケーブル98の取り外しを促す。
【0053】
その後、充電装置制御部53は、扉状態検出センサ35で扉23の閉塞状態が確認された場合は、扉ロック機構35をロック状態にする。同様に、接続検知センサ85でケーブル給電コネクタ70に対し外部充電ケーブル98の受電コネクタ99が接続状態にないことが確認された場合は、コネクタロック機構72をロック状態にする。この場合、充電作業が行われていない場合の、充電コネクタ30及び充電ケーブル31に対するいたずらや盗難の防止をはかることができる。
【0054】
一方、充電装置制御部53は、ステップS140の確認で、充電コネクタ30及び充電ケーブル31とケーブル給電コネクタ70との両方の使用が指示されており、残りの一方を利用する充電作業が未だ終わっていない場合は、その残りの一方が、充電コネクタ30及び充電ケーブル31を使用した充電作業であるか、又はケーブル給電コネクタ70を使用した充電作業であるかを確認する(S200)。
【0055】
そして、充電装置制御部53は、その残りの一方が充電コネクタ30及び充電ケーブル31を用した充電作業である場合には、ステップS070〜S072を除いたステップS060以降の処理を、ケーブル給電コネクタ70を使用した充電作業である場合には、ステップS070以降の処理をそれぞれ行うことにより、その残りの一方による充電作業を完了させる。
【0056】
本実施例の充電作業処理によれば、利用者はタッチパネル・ディスプレイ60を用いて設定せずとも、予め個人認証番号別の設備利用履歴に基づいて、充電コネクタ30及び充電ケーブル31を使用した充電作業、又はケーブル給電コネクタ70を使用した充電作業が利用者の状況に合わせて行える。
【0057】
また、充電コネクタ30及び充電ケーブル31を使用した充電作業、及びケーブル給電コネクタ70を使用した充電作業が、1回の個人認証で続けて一緒に行うことができる。
【0058】
[第2の実施例]
前述した第1の実施例に係る充電作業処理では、充電コネクタ30及び充電ケーブル31を使用した充電作業を行うか、又はケーブル給電コネクタ70を使用した充電作業を行うかは、特に利用者が今回の充電作業に当たって充電作業の種別を予め指定していない場合は、個人認証番号別の設備利用履歴に記録されている充電作業の種別に基づき行われる構成としたが、本実施例では、最初に充電装置10による対象車両の二次電池の充電開始が判別された側が指定されるようになっている。以下、本実施例に係る充電作業処理について、
図6に基づき、説明する。なお、説明に当たっては、前述した第1の実施例と同一若しくは同様な処理については、同一ステップ符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0059】
図6は、充電装置の充電装置制御部が充電装置各部を制御して行う充電作業処理の第2の実施例のフローチャートである。
【0060】
タッチパネル・ディスプレイ60から、利用者の個人認証番号及びパスワードが入力されると、充電装置制御部53は、利用者が既に利用登録されている正規の利用者であるか否かを確認する(ステップS010)。充電装置制御部は、利用者が正規の利用者であることの認証が取れた場合は、充電装置10を用いた充電作業を許可する一方、認証が取れない場合は、利用者の個人認証番号及びパスワードの再入力、又は利用者登録を案内する(S020)。
【0061】
本実施例では、利用者の充電作業が許可された場合は、第1の実施例のように、利用者の読み出した個人認証番号別の設備利用履歴に記録されている充電作業の種別に基づいて、充電ケーブル31又はケーブル給電コネクタ70の中の該当する一方での充電作業を許可する(
図5、S040,S050参照)のではなく、充電コネクタ30及び充電ケーブル31を使用する充電作業、ケーブル給電コネクタ70を使用する充電作業の中の所望の一方の充電作業の許可を受けることが可能になっている。
【0062】
そのために、充電装置制御部53は、まず、充電コネクタ30及び充電ケーブル31をケーブル収納室21から取り出すことができるようにするため 扉ロック機構35をロック解除するとともに(S060)、ケーブル給電コネクタ70に外部充電ケーブル98の受電コネクタ99を接続できるようにするため、コネクタロック機構72をロック解除する(S070)。これにより、利用者は、充電コネクタ30及び充電ケーブル31をケーブル収納室21から取り出すことも、ケーブル給電コネクタ70に外部充電ケーブル98の受電コネクタ99を接続することも、又は1回の個人認証で続けて一緒に行うために両方行うことも、随意に行える。そして、充電装置制御部53は、充電量測定部52に供給電力(充電量)の計測を行わせる(S080)。なお、この時点では、直近の充電作業の終了(S130)によって、電源供給/遮断部51の第1の電磁接触器S1及び第2の電磁接触器S2は、ともにオフ状態(遮断状態)になっている。
【0063】
この状態において、充電装置制御部53は、まず、電源供給/遮断部51の第1の電磁接触器S1をオン状態(導通状態)にし、第2の電磁接触器S2をオフ状態(遮断状態)にして、充電コネクタ30及び充電ケーブル31を使用した充電作業でのみ車輌に充電が行えるようにする一方、ケーブル給電コネクタ70によっては車輌に充電が行えないようする(S081)。これとともに、充電装置制御部53は、予め定められた所定時間の間、所定量の電気量(充電量)を供給したか否か、充電制御回路(CCID)54が車輌側の充電制御装置からの充電終了指示の応答を受けたか否か、充電ケーブル31の充電コネクタ30が車両の充電用コンセントから接続されたか否か、等といった予め定められている充電作業開始条件を確認する(S082)。
【0064】
そして、この間に、所定量の電気量(充電量)の供給、充電制御回路54による充電開始指示の応答受信、充電コネクタ30の車両の充電用コンセントへの接続、の中のいずれか1つの充電作業開始条件を検出した場合には、充電装置制御部53は、利用者の読み出した個人認証番号別の設備利用履歴において、直近の充電作業で用いられた充電作業の種別を今回の充電作業に合わせて充電コネクタ30及び充電ケーブル31を使用した充電作業に書き替える(S085)。なお、この場合において、所定量の電気量(充電量)の供給、充電制御回路54による充電開始指示の応答受信といった充電作業開始条件の確認は、充電コネクタ30の車両の充電用コンセントへの接続といった充電作業開始条件の確認と同様に、利用者が充電コネクタ30を車両の充電用コンセントに接続した状態とすることにより、初めてその確認がなされるものである。
【0065】
これに対して、充電装置制御部53は、この間に、これらいずれかによる充電コネクタ30及び充電ケーブル31を使用する充電作業の開始が確認できなかった場合は、次に、電源供給/遮断部51の第2の電磁接触器S2をオン状態(導通状態)にし、第1の電磁接触器S1をオフ状態(遮断状態)にして、給電コネクタ70を使用した充電作業でのみ車輌に充電が行えるようにする(S083)。これとともに、充電装置制御部53は、予め定められた所定時間の間、所定量の電気量(充電量)を供給したか否か、外部充電ケーブル98の途中に設けられた充電制御回路(CCID)が車輌側の充電制御装置からの充電終了指示の応答を受けたか否か、外部充電ケーブル98の充電コネクタが車両の充電用コンセントから接続されたか否か、等といった予め定められている充電作業開始条件を確認する(S084)。
【0066】
そして、この間に、所定量の電気量(充電量)の供給、外部充電ケーブル98の途中に設けられた充電制御回路(CCID)による充電開始指示の応答受信、外部充電ケーブル98の充電コネクタの車両の充電用コンセントへの接続、の中のいずれか1つの充電作業開始条件を検出した場合には、充電装置制御部53は、利用者の読み出した個人認証番号別の設備利用履歴において、直近の充電作業で用いられた充電作業の種別を今回の充電作業に合わせて給電コネクタ70を使用した充電作業に書き替える(S086)。なお、この場合において、所定量の電気量(充電量)の供給、外部充電ケーブル98の途中に設けられた充電制御回路(CCID)による充電開始指示の応答受信、外部充電ケーブル98の充電コネクタの車両の充電用コンセントへの接続充電コネクタ30の車両の充電用コンセントへの接続、等といった充電作業開始条件の確認は、利用者が外部充電ケーブル98の受電コネクタ99を給電コネクタ70に接続し、かつその上で外部充電ケーブル98の充電コネクタを車両の充電用コンセントへの接続することにより、初めてその確認がなされるものである。
【0067】
このように、充電装置制御部53では、通常、充電コネクタ30及び充電ケーブル31をケーブル収納室21から取り出して充電コネクタ30が車両の充電用コンセントから接続されるか、又は、給電コネクタ70に外部充電ケーブル98の受電コネクタ99が接続され、かつ外部充電ケーブル98の充電コネクタが車両の充電用コンセントから接続されるかまで、ステップS081〜S084で示した充電作業開始条件の確認が繰り返し行われることになる。これにより、利用者は、充電コネクタ30及び充電ケーブル31を用いて充電作業を行うことも、又は給電コネクタ70によって外部充電ケーブル98を用いて充電作業を行うことも、随意に行える。
【0068】
以下、充電装置制御部53では、ステップS100以降の処理を第1の実施例に示した充電作業処理機能と同様にして行う。なお、充電装置制御部53は、その残りの一方が充電コネクタ30及び充電ケーブル31を用した充電作業である場合には(S200)、電源供給/遮断部51の第1の電磁接触器S1をオン状態(導通状態)にし、第2の電磁接触器S2をオフ状態(遮断状態)にして、充電コネクタ30及び充電ケーブル31を使用した充電作業でのみ車輌に充電が行えるようにする一方、ケーブル給電コネクタ70によっては車輌に充電が行えないようした後(S201)、ステップS085の処理を行い、ステップS100以降の処理を行う。これに対し、充電装置制御部53は、その残りの一方が給電コネクタ70を用した充電作業である場合には(S200)、電源供給/遮断部51の第2の電磁接触器S2をオン状態(導通状態)にし、第1の電磁接触器S1をオフ状態(遮断状態)にして、給電コネクタ70を使用した充電作業でのみ車輌に充電が行えるようにする一
方(S202)、ステップS086の処理を行い、ステップS100以降の処理を行う。
【0069】
本実施例の充電作業処理によれば、利用者はタッチパネル・ディスプレイ60を用いて設定せずとも、充電コネクタ30及び充電ケーブル31を使用した充電作業、又はケーブル給電コネクタ70を使用した充電作業を、利用者の意のままに行える。その際、本実施例に係る充電作業でも、電源供給/遮断部51の第1の電磁接触器S1及び第2の電磁接触器S2がお互いに排他的にしかオン状態(導通状態)とならず、充電コネクタ30及び充電ケーブル31を使用した充電作業とケーブル給電コネクタ70を使用した充電作業との両方で同時に電力供給することができないようになっているので、一方の充電作業で発生した電力供給の異常が他方の充電作業での電力供給に影響を及ぼさないようになっている。また、充電コネクタ30及び充電ケーブル31を使用した充電作業、及びケーブル給電コネクタ70を使用した充電作業が、1回の個人認証で続けて一緒に行うこともできる。
【0070】
本実施の形態に係る充電装置10については、以上説明したとおりであるが、その具体的な実施の形態は、上述した実施の形態に限られるものではない。
【0071】
例えば、上述の充電装置10では、給電コネクタ70は、ケーブル収納室21の外部の筐体本体24の側面に設けたが、ケーブル収納室21に充電コネクタ30及び充電ケーブル31と一緒に設ける構成としてもよい。その場合は、第1の実施例に示した充電作業処理機能を備えた充電装置10においては、扉ロック機構35に加えて、又は扉ロック機構35の代わりに、コネクタ保持部28に充電コネクタ30の取り出しロック機構を設ければよい。また、第2の実施例に示した充電作業処理機能を備えた充填装置10においては、扉ロック機構35を省略することも可能である。これにより、給電コネクタ70は外部に露出していないので、雨水等による漏電をさらに高性能に防止できる。
【0072】
また、第2の実施例に示した充電作業処理機能を備えた充電装置10では、図示の例では、ステップS085,S086で直近の充電作業で用いられた充電作業の種別を今回の充電作業に合わせて充電作業の種別に書き替えることとしたが、ステップS085,S086の処理については、省略可能である。
【0073】
また、本実施の形態に係る充電装置10では、充電コネクタ30及び充電ケーブル31、外部充電ケーブルが接続される給電コネクタ70をそれぞれ一つずつ備えた充電装置10について説明したが、充電装置の実施の形態はこれに限らず、例えば充電規格の違い等に応じて、充電コネクタ30及び充電ケーブル31、外部充電ケーブルが接続される給電コネクタ70の中の少なくともいずれかがひとつ以上設けられている充電装置であってもよい。この場合は、選択された充電コネクタ30及び充電ケーブル31以外の充電コネクタ30及び充電ケーブル31や、選択された給電コネクタ70以外の給電コネクタ70は、充電コネクタ30及び充電ケーブル31を使用した充電作業、又はケーブル給電コネクタ70を使用した充電作業の選択後、選択されなかった充電作業側と同様に、ロック・ロック解除制御することで対応可能である。
【0074】
以上、本発明に係る充電装置によれば、充電装置に備え付け以外の充電コネクタ及び充電ケーブルを用いて充電作業を行いたい利用者の要求にも対応することができるとともに、充電装置に備え付けの充電コネクタや充電ケーブルに不具合が生じた場合でも、その間は充電装置を使用することができなくなってしまうことを防げる。また、充電装置に備え付けの充電コネクタや充電ケーブルの使用頻度を減少させることができるので、その消耗を低く抑えることができ、点検、保全交換等といったメンテナンス性も向上する。これに対応して、充電装置に備え付け以外の、持参した充電コネクタ及び充電ケーブルを用いて充電作業を行った利用者に対しては、充電スタンド料金を割り引く等といった新サービスの運用及び管理も行える。
【符号の説明】
【0075】
10 充電装置、 11 固定ベース、 20 筐体、 21 ケーブル収納室、
22 機器収納室、 23 扉、 24 筐体本体、 25 隙間部、
26 隔壁、 27 ケーブル掛止部、 28 コネクタ保持部、
29 ケーブル挿通孔、 30 充電コネクタ、 31 充電ケーブル、
35 扉ロック機構、 36 扉状態検出センサ、 40 電気機器、
50 充電回路、 51 電源供給/遮断部、 52 充電量測定部、
53 充電装置制御部、 54 充電制御回路、 60 タッチパネル・ディスプレイ、 70 ケーブル給電コネクタ、 71 コネクタ本体、 72 コネクタロック機構、
73 ロック板、 74 腕部、 75 係合片、 76 アクチュエータ機構、
77 開口部、 81 元電源、 82 電流計、 83 電圧計、
85 接続検知センサ、 98 外部充電ケーブル、 99 受電コネクタ、
S1 第1の電磁接触器、 S2 第2の電磁接触器。