特許第6123119号(P6123119)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6123119
(24)【登録日】2017年4月14日
(45)【発行日】2017年5月10日
(54)【発明の名称】情報を関連付ける方法および端末
(51)【国際特許分類】
   G06F 17/30 20060101AFI20170424BHJP
【FI】
   G06F17/30 320Z
   G06F17/30 170B
【請求項の数】10
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2015-504862(P2015-504862)
(86)(22)【出願日】2013年7月1日
(65)【公表番号】特表2015-513162(P2015-513162A)
(43)【公表日】2015年4月30日
(86)【国際出願番号】CN2013078566
(87)【国際公開番号】WO2014000712
(87)【国際公開日】20140103
【審査請求日】2014年10月9日
(31)【優先権主張番号】201210222418.8
(32)【優先日】2012年6月29日
(33)【優先権主張国】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】509296306
【氏名又は名称】▲華▼▲為▼▲終▼端有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100146835
【弁理士】
【氏名又は名称】佐伯 義文
(74)【代理人】
【識別番号】100140534
【弁理士】
【氏名又は名称】木内 敬二
(72)【発明者】
【氏名】向 ▲ユエ▼云
【審査官】 樋口 龍弥
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2010/097654(WO,A1)
【文献】 特表2010−523034(JP,A)
【文献】 特開2013−206405(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 17/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報を関連付ける方法であって、
画像情報を取得するステップと、
前記画像情報から顔の特徴情報を抽出するステップと、
前記画像情報における前記顔の特徴情報に対応する顔の特徴情報がアドレス帳内の連絡先情報の中に存在するかどうかを判定し、前記対応する顔の特徴情報が合致したならば、前記画像情報を前記アドレス帳内の合致した連絡先情報に設定するステップと、
を有し、
前記画像情報における特徴情報に対応する連絡先情報が存在するかどうかを判定し、前記対応する連絡先情報が存在するならば、前記画像情報を前記対応する連絡先情報と関連付けた後に、
連絡先情報を問い合わせる命令がアルバム内のユーザから受信されたとき、選択された画像の連絡先情報を表示規則に従って表示し、更に、対応する機能を選択するステップであって、前記連絡先情報は、電話番号、電子メールアドレス、または、マイクロブログアドレスを含み、前記機能は、電話をかけること、電子メールを送ること、または、連絡先のマイクロブログを開くことを含む、ステップ、および、
画像情報を問い合わせる命令が前記アドレス帳内のユーザから受信されたとき、選択された連絡先の画像情報を前記表示規則に従って表示するステップであって、前記画像情報は、前記選択された連絡先の前記画像情報の中で現在の時刻に最も近い撮影時刻を有する、ステップ、
をさらに有する方法。
【請求項2】
前記画像情報を取得するステップは、
ローカルに記憶された画像情報を取得するステップ、または、
撮像デバイスによって入力された画像情報を取得するステップ、
を有する請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記画像情報における前記顔の特徴情報に対応する顔の特徴情報が連絡先情報の中に存在するかどうかを判定し、前記対応する顔の特徴情報が合致したならば、前記画像情報を前記合致した連絡先情報と関連付けるステップは、
前記抽出された顔の特徴情報を、顔の特徴情報と連絡先情報の間のローカルに記憶された対応関係における顔の特徴情報と照合するステップと、
前記抽出された顔の特徴情報が、顔の特徴情報と連絡先情報の間のローカルに記憶された対応関係における顔の特徴情報と合致したならば、前記抽出された顔の特徴情報に対応する画像情報を、合致した顔の特徴情報と連絡先情報の間のローカルに記憶された対応関係における連絡先情報と関連付けるステップと、
を有する請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記画像情報における特徴情報に対応する連絡先情報が存在するかどうかを判定し、前記対応する連絡先情報が存在するならば、前記画像情報を前記対応する連絡先情報と関連付けるステップは、
前記抽出された顔の特徴情報をサーバに送信して、前記サーバに、前記抽出された顔の特徴情報を、顔の特徴情報と連絡先情報の間の前記サーバに記憶された対応関係における顔の特徴情報と照合させるステップと、
合致に成功したならば、合致した顔の特徴情報と連絡先情報の間の対応関係における連絡先情報を前記サーバから受信し、前記抽出された顔の特徴情報に対応する画像情報を、合致した顔の特徴情報と連絡先情報の間の前記サーバに記憶された対応関係における連絡先情報と関連付けるステップと、
を有する請求項1に記載の方法。
【請求項5】
記表示規則は、前記連絡先情報と関連付けされた画像情報の中で現在の時刻に最も近い撮影時刻を有する画像情報を表示すること、前記連絡先情報と関連付けされた画像情報の中でユーザによって指定された画像情報を表示すること、前記連絡先と関連付けされた画像情報をランダムに表示すること、のうちの少なくとも1つを含む請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
情報を関連付ける端末であって、
画像情報を取得するように構成された取得モジュールと、
前記画像情報から顔の特徴情報を抽出するように構成された抽出モジュールと、
前記画像情報における前記顔の特徴情報に対応する顔の特徴情報がアドレス帳内の連絡先情報の中に存在するかどうかを判定し、前記対応する顔の特徴情報が合致したならば、前記画像情報を前記アドレス帳内の合致した連絡先情報に設定するように構成された関連付けモジュールと、
を備え、
連絡先情報を問い合わせる命令がアルバム内のユーザから受信されたとき、選択された画像の連絡先情報を表示規則に従って表示し、更に、対応する機能を選択するように構成された第1の表示モジュールであって、前記連絡先情報は、電話番号、電子メールアドレス、または、マイクロブログアドレスを含み、前記機能は、電話をかけること、電子メールを送ること、または、連絡先のマイクロブログを開くことを含む、第1の表示モジュール、および、
画像情報を問い合わせる命令が前記アドレス帳内のユーザから受信されたとき、選択された連絡先の画像情報を前記表示規則に従って表示するように構成された第2の表示モジュールであって、前記画像情報は、前記選択された連絡先の前記画像情報の中で現在の時刻に最も近い撮影時刻を有する、第2の表示モジュール、
をさらに備える端末。
【請求項7】
前記取得モジュールは、
ローカルに記憶された画像情報を取得するように構成された第1の取得ユニット、または、
撮像デバイスによって入力された画像情報を取得するように構成された第2の取得ユニット、
を備える請求項6に記載の端末。
【請求項8】
前記関連付けモジュールは、
前記抽出された顔の特徴情報を、顔の特徴情報と連絡先情報の間の前記端末に記憶された対応関係における顔の特徴情報と照合するように構成された第1の照合ユニットと、
合致に成功したならば、前記抽出された顔の特徴情報に対応する画像情報を、合致した顔の特徴情報と連絡先情報の間の前記端末に記憶された対応関係における連絡先情報と関連付けるように構成された第1の関連付けユニットと、
を備える請求項6に記載の端末。
【請求項9】
前記関連付けモジュールは、
前記抽出された顔の特徴情報をサーバに送信して、前記サーバに、前記抽出された顔の特徴情報を、顔の特徴情報と連絡先情報の間の前記サーバに記憶された対応関係における顔の特徴情報と照合させるように構成された第2の照合ユニットと、
合致に成功したならば、合致した顔の特徴情報と連絡先情報の間の対応関係における連絡先情報を前記サーバから受信し、前記抽出された顔の特徴情報に対応する画像情報を、合致した顔の特徴情報と連絡先情報の間の前記サーバに記憶された対応関係における連絡先情報と関連付けるように構成された第2の関連付けユニットと、
を備える請求項6に記載の端末。
【請求項10】
記表示規則は、前記連絡先情報と関連付けされた画像情報の中で現在の時刻に最も近い撮影時刻を有する画像情報を表示すること、前記連絡先情報と関連付けされた画像情報の中でユーザによって指定された画像情報を表示すること、前記連絡先と関連付けされた画像情報をランダムに表示すること、のうちの少なくとも1つを含む請求項6から9のいずれか一項に記載の端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピュータ技術の分野に関し、特に、情報を関連付ける方法および端末に関する。
【0002】
本願は、2012年6月29日に中国特許庁に出願された、発明の名称を“METHOD AND TERMINAL FOR ASSOCIATING INFORMATION”とする中国特許出願第201210222418.8号の優先権を主張し、その全体が参照によりここに組み込まれる。
【背景技術】
【0003】
コンピュータ技術の発展とともに、人々の生活にインテリジェント端末が必需品となった。日々の生活において端末でアルバムおよびアドレス帳が最も広く使われるようになった。
【0004】
先行技術において、顔認識技術を使用してインテリジェント端末のアルバムから写真における顔の特徴情報が得られ、得られた顔の特徴情報は既知の顔の特徴情報と比較され、それによって、写真における人物像の同一性を認識し、人物像の同一性に従って写真を分類し、それによって、ユーザは自動的に分類されたアルバムを閲覧できる。一方、インテリジェント端末のアドレス帳において、画像情報を連絡先情報に手動で追加することによって対応する画像情報が連絡先情報に表示され、それによって、画像情報を連絡先情報と関連付けることができる。
【0005】
本発明の実現の間、先行技術は次の欠点を有する。
【0006】
ユーザは、アルバムを閲覧するとき、分類されたアルバムにおける人物像に対応する連絡先情報について知ることができず、ユーザは問い合わせのためにアドレス帳を起動しなければならず、これはユーザ体験を低下させる。ユーザが連絡先に対応する画像情報をアドレス帳に設定するとき、設定手順は冗長であり、ただ1つの対応する画像が設定でき、設定の後に変更が必要ならば、設定動作が繰り返されなければならない。アドレス帳に多くの連絡先が存在するとき、多くの時間が消費され、ユーザ体験は低下する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施例は、情報を関連付ける方法および端末を提供し、それによって、連絡先および画像情報を端末において自動的に関連付けることができないという先行技術における課題を解決する。技術的解決手段は次の通りである。
【0008】
1つの態様によれば、情報を関連付ける方法が提供され、この方法は、
画像情報を取得するステップと、
画像情報から顔の特徴情報を抽出するステップと、
画像情報における顔の特徴情報に対応する顔の特徴情報が連絡先情報の中に存在するかどうかを判定し、対応する顔の特徴情報が合致したならば、画像情報を合致した連絡先情報と関連付けるステップと、を含む。
【0009】
もう1つの態様によれば、情報を関連付ける端末が提供され、この装置は、
画像情報を取得するように構成された取得モジュールと、
画像情報から顔の特徴情報を抽出するように構成された抽出モジュールと、
画像情報における顔の特徴情報に対応する顔の特徴情報が連絡先情報の中に存在するかどうかを判定し、対応する顔の特徴情報が合致したならば、画像情報を合致した連絡先情報と関連付けるように構成された関連付けモジュールと、を含む。
【0010】
本発明の実施例によって提供される技術的解決手段は次の利点をもたらす。
【0011】
予め記憶された顔の特徴情報の中に画像情報から抽出された顔の特徴情報が存在するかどうかが判定され、顔の特徴情報が存在するならば、予め記憶された顔の特徴情報に対応する連絡先が画像情報と関連付けされ、それによって画像と連絡先情報の間の自動的な関連付けが実現され、これはユーザの設定時間を節約し、ユーザ体験を向上させる。
【0012】
本発明の実施例における技術的解決手段をより明確に説明するために、下記は実施例を説明するために必要な添付図面を簡単に説明する。明らかに、続く説明において添付図面は本発明のいくつかの実施例を表わすに過ぎず、この分野の当業者は創作的な努力なしでこれらの添付図面に従ってさらに他の図面を導き出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の実施例1による情報を関連付ける方法のフローチャートの図である。
図2】本発明の実施例2による情報を関連付ける方法のフローチャートの図である。
図3】本発明の実施例3による情報を関連付ける方法のフローチャートの図である。
図4】本発明の実施例4による情報の関連付けの後の方法のフローチャートの図である。
図5】本発明の実施例5による情報を関連付ける端末の構成図を表わす。
図6】本発明の実施例6による情報を関連付ける端末の実施例のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の目的、解決手段、および利点をより理解できるようにするため、下記はさらに添付図面を参照して詳細に本発明の実施例を説明する。
【実施例1】
【0015】
図1を参照すると、本発明の実施例1は情報を関連付ける方法を提供する。この方法は次を含む。
101:画像情報を取得する。
102:画像情報から顔の特徴情報を抽出する。
103:画像情報における顔の特徴情報に対応する顔の特徴情報が連絡先情報の中に存在するかどうかを判定し、対応する顔の特徴情報が合致したならば、画像情報を合致した連絡先情報と関連付ける。
【0016】
本発明の実施例において、予め記憶された顔の特徴情報の中に画像情報から抽出された顔の特徴情報が存在するかどうかが判定され、顔の特徴情報が存在するならば、予め記憶された顔の特徴情報に対応する連絡先が画像情報と関連付けされ、それによって画像と連絡先の間の自動的な関連付けが実現され、これはユーザの設定時間を節約し、ユーザ体験を向上させる。
【実施例2】
【0017】
図2を参照すると、本発明の実施例2は情報を関連付ける方法を提供し、これは実施例1の詳細な説明である。
【0018】
本発明の実施例において、画像情報に対応する顔の特徴情報、および、顔の特徴情報と連絡先情報の間の端末に記憶された対応関係に従って、画像情報について同一性認識が行われ、画像情報は対応する連絡先情報と関連付けられて画像情報を連絡先情報と関連付ける目的を達成し、それによって、ユーザがアドレス帳の連絡先に対応する画像情報を見るとき、連絡先情報と関連付けられた複数の画像情報のうちの少なくとも1つが表示規則に従って表示され、閲覧された人物像の画像に対応する連絡先情報を即座にアルバムから取得することができることに留意すべきである。
【0019】
詳細なステップは次の通りである。
【0020】
201:端末は画像情報を取得する。
【0021】
具体的には、端末は、ローカルに記憶された画像情報を取得し、これはアルバム内の画像とすることができる。さらに、端末は、撮像デバイスによって入力された画像情報も取得することができ、撮像デバイスは端末内に組み込まれたカメラとすることができる。
【0022】
202:画像情報から顔の特徴情報を抽出する。
【0023】
具体的には、顔認識技術を使用して、取得された画像情報における人物の顔の特徴情報を抽出する詳細な方法は、まず、画像情報の中に顔が存在するかどうか判定し、顔が存在するならば、さらに、各々の顔の位置と大きさ、および、主要な顔の器官の位置情報を取得し、そのような情報に従って、さらに、各々の顔に含まれる特徴情報を抽出することである。
【0024】
詳細な実現方法において、顔の特徴情報から、同じ顔の特徴情報を有する画像情報が同じ人物に属すことを知ることができ、顔認識を使用して、異なる人物の顔の特徴情報に従って画像情報が分類される。ある人物の画像情報は、人物の名前に従って、分類されたアルバム内で閲覧することができる。
【0025】
203:画像情報における顔の特徴情報に対応する顔の特徴情報が連絡先情報の中に存在するかどうかを判定し、対応する顔の特徴情報が合致したならば、画像情報を合致した連絡先情報と関連付ける。
【0026】
本発明の実施例において、ステップ203は具体的には次の通りとすることができる。
【0027】
2031:抽出された顔の特徴情報を、顔の特徴情報と連絡先情報の間のローカルに記憶された対応関係における顔の特徴情報と照合する。
【0028】
2032:合致に成功したならば、抽出された顔の特徴情報に対応する画像情報を、合致した顔の特徴情報と連絡先情報の間のローカルに記憶された対応関係における連絡先情報と関連付ける。
【0029】
具体的には、既知の画像情報における顔の特徴情報と連絡先情報の間の対応関係が、端末内にローカルに記憶される。抽出された顔の特徴情報は、顔の特徴情報と連絡先情報の間のローカルに記憶された対応関係における顔の特徴情報と照合され、合致に成功したならば、合致した顔の特徴情報と連絡先情報の間のローカルに記憶された対応関係における連絡先情報が、抽出された顔の特徴情報に対応する画像情報と関連付けされる。
【0030】
詳細な実現方法において、連絡先情報は、アドレス帳における連絡先情報とすることができ、合致した画像情報が連絡先情報と関連付けされるならば、アドレス帳におけるある連絡先の情報は、分類されたアルバムにおける対応する連絡先の画像と関連付けることができる。
【0031】
さらに、連絡先情報は、具体的には、名前、電話番号、電子メールアドレス、インスタント通信ソフトウェアのアカウント、連絡先のマイクロブログのアカウントとすることができる。本発明は、連絡先情報への限定を設けるものではない。
【0032】
本発明の実施例において、予め記憶された顔の特徴情報の中に画像情報から抽出された顔の特徴情報が存在するかどうかが判定され、顔の特徴情報が存在するならば、予め記憶された顔の特徴情報に対応する連絡先が画像情報と関連付けされ、それによって、画像と連絡先の間の自動的な関連付けが実現され、これはユーザの設定時間を節約し、ユーザ体験を向上させる。
【実施例3】
【0033】
図3を参照すると、本発明の実施例3は、情報を関連付ける方法を提供し、この方法は実施例1に基づく改良であり、下記を含む。
【0034】
本発明の実施例において、クラウドコンピュータ技術を使用してサーバ側で、取得された画像情報についての同一性認識が実行され、認識の後、画像情報が端末内のローカルな対応する連絡先情報と関連付けされ、連絡先についての動的な追跡がネットワークを使用して実現されることに留意すべきである。
【0035】
さらに、本発明の実施例は、端末が特徴情報と連絡先情報の間の対応関係を記憶しない場合にも適用でき、連絡先情報はネットワークを使用して取得される必要がある。
【0036】
好ましくは、実施例2と実施例3の場合を組み合わせて、画像情報の特徴情報をネットワークを使用してローカルに照合することができ、それによって、連絡先に対応するより多くの連絡先情報を取得することができる。
【0037】
301:端末は画像情報を取得する。
【0038】
具体的には、端末は、ローカルに記憶された画像情報を取得し、これはアルバム内の画像とすることができる。さらに、端末は、撮像デバイスによって入力された画像情報を取得することができ、撮像デバイスは端末内に組み込まれたカメラとすることができる。
【0039】
302:画像情報から顔の特徴情報を抽出する。
【0040】
具体的には、顔認識技術を使用して、取得された画像から顔の特徴情報を抽出する詳細な方法は、まず、画像の中に顔が存在するかどうか判定し、顔が存在するならば、さらに、各々の顔の位置と大きさ、および、主要な顔の器官の位置情報を取得し、そのような情報に従って、さらに、各々の顔に含まれる特徴情報を抽出することである。
【0041】
詳細な実現方法において、顔の特徴情報から、同じ顔の特徴情報を有する画像情報が同じ人物に属すことを知ることができ、顔認識を使用して、異なる人物の顔の特徴情報に従って画像情報が分類される。ある人物像に特有の画像情報は、人物の名前に従って、分類されたアルバム内で閲覧することができる。
【0042】
例えば、ユーザが端末を使用して、端末内に組み込まれたカメラを使用して写真を撮り、端末を使用して写真における人物像の特徴情報を取得する。例えば、写真における人物像は「Yao Ming」の公にされた人物像であるとして、端末はネットワークを使用して特徴情報をサーバに送信し、サーバは顔認識技術を使用して写真における人物像が「Yao Ming」であると判定する。
【0043】
303:抽出された顔の特徴情報をサーバに送信して、サーバに、画像情報における特徴情報に対応する連絡先情報が存在するかどうかを判定させ、対応する連絡先情報が存在するならば、画像情報を対応する連絡先情報と関連付けさせる。
【0044】
本発明の実施例において、ステップ303は具体的には次の通りとすることができる。
【0045】
3031:端末は抽出された顔の特徴情報をサーバに送信して、サーバに、抽出された顔の特徴情報を、顔の特徴情報と連絡先情報の間のサーバに記憶された対応関係における顔の特徴情報と照合させる。
【0046】
3032:合致に成功したならば、合致した顔の特徴情報と連絡先情報の間の対応関係における連絡先情報をサーバから受信し、抽出された顔の特徴情報に対応する画像情報を、合致した顔の特徴情報と連絡先情報の間のサーバに記憶された対応関係における連絡先情報と関連付ける。
【0047】
本発明の実施例において、既知の画像情報における特徴情報と連絡先情報の間の対応関係は、端末に記憶されず、その代りに、対応関係はサーバに記憶される。例えば、ステップ302の例で続けると、サーバによって合致した「Yao Ming」の連絡先情報が端末に返信され、ここで、連絡先情報は、人物像のニュース情報、マイクロブログにおける更新されたコンテンツ等とすることができる。
【0048】
本発明の実施例において、予め記憶された顔の特徴情報の中に画像情報から抽出された顔の特徴情報が存在するかどうかが判定され、顔の特徴情報が存在するならば、予め記憶された顔の特徴情報に対応する連絡先が画像情報と関連付けされ、それによって、画像と連絡先の間の自動的な関連付けが実現され、これはユーザの設定時間を節約し、ユーザ体験を向上させる。
【実施例4】
【0049】
図4を参照すると、本発明の実施例は情報を関連付ける方法を提供する。本発明の実施例は、実施例2および実施例3において連絡先情報と画像情報が関連付けされた後に、端末を使用してユーザが実行できる動作を説明することに留意すべきである。
【0050】
この方法は次を含む。
【0051】
401:連絡先情報を見る命令がユーザから受信されたとき、連絡先情報と関連付けされた複数の画像情報のうちの少なくとも1つを表示する。
【0052】
アドレス帳においてユーザが連絡先情報を検索するとき、ユーザは、前述の対応関係を使用してある連絡先に対応する画像情報を取得でき、ここで、画像情報はユーザによって設定されたように、連絡先の最新の画像を表示することができ、ユーザによって予め設定されたように、連絡先のある画像を表示することもでき、最新の画像のみに限定されない。従って、好ましくは、連絡先情報と関連付けされた画像情報が表示される前に、連絡先情報に対応する画像情報の表示規則をさらに取得することができ、連絡先情報に対応する画像情報を表示規則に従って表示することができる。
【0053】
従って、ステップ401は具体的には次の通りとすることができる。
【0054】
4011:連絡先情報を見る命令がユーザから受信されたとき、連絡先情報と関連付けされた画像情報の表示規則を取得する。
【0055】
表示規則は、連絡先情報と関連付けされた画像情報の中で現在の時刻に最も近い撮影時刻を有する画像情報を表示する方法、または、連絡先情報と関連付けされた画像情報の中でユーザによって指定された画像情報を表示する方法、および、連絡先と関連付けされた画像情報をランダムに表示する方法とすることができ、さらに、本発明の実施例に限定されない他の関連する表示設定とすることができる。
【0056】
4012:表示規則に従って連絡先の画像情報を表示し、ここで表示規則は次のうちの少なくとも1つを含む。連絡先情報と関連付けされた画像情報の中で現在の時刻に最も近い撮影時刻を有する画像情報を表示すること、連絡先情報と関連付けされた画像情報の中でユーザによって指定された画像情報を表示すること、および、連絡先と関連付けされた画像情報をランダムに表示すること。
【0057】
402:画像情報と関連付けされた連絡先情報を見る命令がユーザから受信されたとき、画像情報と関連付けされた連絡先情報を表示する。
【0058】
ユーザがアルバム内の画像情報を見るとき、ユーザは、任意の画像をタップする(軽くたたく)またはタップしたまま押さえることによって、画像に対応する連絡先情報を見ることができ、さらに、電話をかける、電子メールを送る、連絡先のマイクロブログを開く等の対応する機能を選択することができる。
【0059】
次の例は、実施例2において連絡先情報および画像情報が関連付けされた後に行われるユーザ操作を簡単に説明する。
【0060】
例えば、「Zhang San」のサブアルバムにおいて、ユーザはアドレス帳における「Zhang San」の人物像の連絡先情報を直接に閲覧することができ、ここで、連絡先情報は、電話番号、電子メールアドレス、マイクロブログアドレス等とすることができる。ユーザは、アルバム内に表示された「Zhang San」の人物像の連絡先情報を使用して直接に「Zhang San」に連絡をとることができる。連絡の方法は、具体的には、次の通りとすることができる。ユーザが端末のアドレス帳を使用して連絡先情報を問い合わせる、例えば「Zhang San」の連絡先情報を問い合わる。ここで、連絡先情報は電話番号、電子メールアドレス、マイクロブログアドレス等とすることができる。ユーザが「Zhang San」の名前をタップした後に、名前に対応する詳細な情報を表示するための画面が表示される。この場合、ユーザは、本発明の実施例において説明した、画像情報を連絡先情報と関連付けする方法を使用して、「Zhang San」の詳細な連絡先情報の中で、端末のアルバムに記憶された「Zhang San」のサブアルバム内の人物像の写真を見つけることができる。
【0061】
次の例は、実施例3において連絡先情報および画像情報が関連付けされた後に行われるユーザ操作を簡単に説明する。
【0062】
例えば、ステップ303の例で続けると、「Yao Ming」のサブアルバムを見るとき、ユーザは人物像の連絡先情報を見て直接に閲覧することができ、ネットワークに接続されるとき情報をリアルタイムで更新することができる。ユーザが端末のアドレス帳を使用して連絡先情報を問い合わせるとき、ユーザは「Yao Ming」の連絡先の画像情報を直接に取得することができる。
【0063】
本発明の実施例において、予め記憶された顔の特徴情報の中に画像情報から抽出された顔の特徴情報が存在するかどうかが判定され、顔の特徴情報が存在するならば、予め記憶された顔の特徴情報に対応する連絡先が画像情報と関連付けされ、それによって、画像と連絡先の間の自動的な関連付けが実現され、これはユーザの設定時間を節約し、ユーザ体験を向上させる。
【実施例5】
【0064】
図5を参照すると、本発明の実施例は情報を関連付ける端末を提供し、この端末は、
画像情報を取得するように構成された取得モジュール501、
画像情報から顔の特徴情報を抽出するように構成された抽出モジュール502、および、
画像情報における顔の特徴情報に対応する顔の特徴情報が連絡先情報の中に存在するかどうかを判定し、対応する顔の特徴情報が合致したならば、画像情報を合致した連絡先情報と関連付けるように構成された関連付けモジュール503を含む。
【0065】
詳細な実現方法において、取得モジュール501は特に、
ローカルに記憶された画像情報を取得するように構成された第1の取得ユニット5011、または、
撮像デバイスによって入力された画像情報を取得するように構成された第2の取得ユニット5012を含む。
【0066】
関連付けモジュールが照合をローカルに実行するとき、関連付けモジュール503は特に、
抽出された顔の特徴情報を、顔の特徴情報と連絡先情報の間の端末に記憶された対応関係における顔の特徴情報と照合するように構成された第1の照合ユニット5031、および、
合致に成功したならば、抽出された顔の特徴情報に対応する画像情報を、合致した顔の特徴情報と連絡先情報の間のローカルに記憶された対応関係における連絡先情報と関連付けるように構成された第1の関連付けユニット5032を含む。
【0067】
関連付けモジュールがサーバにおいて照合を行うとき、関連付けモジュール503は特に、
抽出された顔の特徴情報をサーバに送信して、サーバに、抽出された顔の特徴情報を、顔の特徴情報と連絡先情報の間のサーバに記憶された対応関係における顔の特徴情報と照合させるように構成された第2の照合ユニット5033、および、
合致に成功したならば、合致した顔の特徴情報と連絡先情報の間の対応関係における連絡先情報をサーバから受信し、抽出された顔の特徴情報に対応する画像情報を、合致した顔の特徴情報と連絡先情報の間のサーバに記憶された対応関係における連絡先情報と関連付けるように構成された第2の関連付けユニット5034を含む。
【0068】
端末は、さらに、
連絡先情報を問い合わせる命令がユーザから受信されたとき、連絡先情報と関連付けされた画像情報を表示するように構成された第1の表示モジュール504、または、
画像情報を問い合わせる命令がユーザから受信されたとき、画像情報と関連付けされた連絡先情報を表示するように構成された第2の表示モジュール505を含む。
【0069】
第1の表示モジュール504は特に、
連絡先情報を問い合わせる命令がユーザから受信されたとき、連絡先情報と関連付けされた画像情報の表示規則を取得するように構成された第3の取得ユニット5041、および、
表示規則に従って連絡先の画像情報を表示するように構成された表示ユニット5042を含み、ここで表示規則は次のうちの少なくとも1つを含む。連絡先情報と関連付けされた画像情報の中で現在の時刻に最も近い撮影時刻を有する画像情報を表示すること、連絡先情報と関連付けされた画像情報の中でユーザによって指定された画像情報を表示すること、および、連絡先と関連付けされた画像情報をランダムに表示すること。
【0070】
本発明の実施例において、予め記憶された顔の特徴情報の中に画像情報から抽出された顔の特徴情報が存在するかどうかが判定され、顔の特徴情報が存在するならば、予め記憶された顔の特徴情報に対応する連絡先が画像情報と関連付けされ、それによって、画像と連絡先の間の自動的な関連付けが実現され、これはユーザの設定時間を節約し、ユーザ体験を向上させる。
【実施例6】
【0071】
図6は、本発明の実施例によって提供される、情報を関連付ける端末の実施例のブロック図である。端末600は、メモリ601および少なくとも1つのプロセッサ602を含み、ここでメモリ601は少なくとも1つのプロセッサ602に接続することができ、メモリ601は命令を記憶し、この命令は少なくとも1つのプロセッサ602によって実行することができる。
【0072】
少なくとも1つのプロセッサは、命令を実行して前述の方法の実施例における動作を実行する、例えば、
画像情報を取得し、
画像情報から顔の特徴情報を抽出し、
画像情報における顔の特徴情報に対応する顔の特徴情報が連絡先情報の中に存在するかどうかを判定し、対応する顔の特徴情報が合致したならば、画像情報を合致した連絡先情報と関連付けるように構成される。
【0073】
実施例において、少なくとも1つのプロセッサ602は、次のうちの1つまたは複数の組み合わせとすることができる。CPU(Central Processing Unit、中央処理装置)、DSP(Digital Signal Processor、デジタル信号プロセッサ)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit、特定用途向け集積回路)。
【0074】
本発明の実施例において、予め記憶された顔の特徴情報の中に画像情報から抽出された顔の特徴情報が存在するかどうかが判定され、顔の特徴情報が存在するならば、予め記憶された顔の特徴情報に対応する連絡先が画像情報と関連付けされ、それによって、画像と連絡先の間の自動的な関連付けが実現され、これはユーザの設定時間を節約し、ユーザ体験を向上させる。
【0075】
本発明の前述の実施例の通し番号は説明のために使用されたに過ぎず、実施例の優先順位を表わすものではない。
【0076】
この分野の当業者は、実施例の全部または一部のステップがハードウェアまたは関連するハードウェアに命令するプログラムによって実現できることを理解しうる。プログラムはコンピュータ読み取り可能記憶媒体に記憶することができる。記憶媒体は、読み出し専用メモリ、磁気ディスク、光ディスク等とすることができる。
【0077】
前述の説明は本発明の例示の実施例に過ぎず、本発明を限定することを意図するものではない。本発明の原理の範囲内で行われる任意の変更、均等な置換、または改良は、本発明の保護範囲内にある。
【符号の説明】
【0078】
501 取得モジュール
5011 第1の取得ユニット
5012 第2の取得ユニット
502 抽出モジュール
503 関連付けモジュール
5031 第1の照合ユニット
5032 第1の関連付けユニット
5033 第2の照合ユニット
5034 第2の関連付けユニット
504 第1の表示モジュール
5041 第3の取得ユニット
5042 表示ユニット
505 第2の表示モジュール
600 端末
601 メモリ
602 プロセッサ
図1
図2
図3
図4
図5
図6