(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0011】
<本発明の実施の形態に係る電気ケトルの構成>
本発明の実施の形態に係る電気ケトル100は、
図1に示されるように、主に、ケトル本体200および電源台500から構成される。なお、ケトル本体200は、電源台500に着脱自在に載置されている。電気ケトル100の使用者は、お湯を沸かしたいときにケトル本体200を電源台500に載置し、お湯を使用するときにケトル本体200を電源台500から取り外すことができる。ケトル本体200は、
図1〜4に示されるように、主に、本体ユニット300および蓋ユニット250から構成されている。なお、蓋ユニット250は、本体ユニット300に着脱自在に装着されている。電気ケトル100の使用者は、お湯を沸かすための水等を電気ケトル内の液体容器321(後述)に入れたいときにロックレバー機構255(後述)を解除状態にして本体ユニット300から蓋ユニット250を取り外し、お湯を沸かす前に蓋ユニット250を本体ユニット300に装着する。以下、本体ユニット300、蓋ユニット250および電源台500について詳述する。
【0012】
1.本体ユニット
本体ユニット300は、
図1〜4に示されるように、主に、容器本体310および取っ手400から構成されている。以下、容器本体310および取っ手400について詳述する。
【0013】
(1)容器本体
容器本体310は、
図3および4に示されるように、主に、容器ユニット320、収容体330、電装ユニット340、温度過昇防止装置350(
図8および9参照)から構成されている。以下、これらの構成要素について詳述する。
【0014】
(1−1)容器ユニット
容器ユニット320は、
図4〜6に示されるように、主に、液体容器321、プリントヒータ322、中央支持金具323および外周支持金具324A,324B,324Cから構成されている。
【0015】
液体容器321は、
図5〜7に示されるように、側壁321A、底壁321Bおよびフランジ321Cから形成されている。側壁321Aは、ステンレス鋼製の円筒体である。底壁321Bは、ステンレス鋼から形成されており、
図7に示されるように、主に、低段部分球面壁部321cおよび高段円環壁部321dから構成されている。
図5および
図6に示されるように、高段円環壁部321dは、平らな円環状板部分であって、低段部分球面壁部321cの外周部をなしている。なお、この高段円環壁部321dは、
図7に示されるように、低段部分球面壁部321cの外縁よりも高い位置に位置している。そして、
図7に示されるように、低段部分球面壁部321cが上に向かって凸となる状態で、高段円環壁部321dの外周部が側壁321Aの下端に溶接されることによって、底壁321Bと側壁321Aとが一体に接合されている。フランジ321Cは、
図5および
図6に示されるように、円環体であって、側壁321Aの上端から外側に向かって延びている。また、この液体容器321の内周面には、フッ素樹脂等の耐蝕性樹脂(図示せず)が塗装されている。
【0016】
プリントヒータ322は、
図6に示されるように、主に、加熱線322Aおよび絶縁被覆層322Bから構成されている。加熱線322Aは、液体容器321の底壁321Bの低段部分球面壁部321cの下面側に設けられる絶縁体層上に、中央支持金具323を避けるようにして印刷されている。そして、この加熱線322Aは端子接続部分(図示せず)を除いて絶縁被覆層322Bで覆われており、端子接続部分には電装ユニット340の接続端子(図示せず)が接触する。
【0017】
中央支持金具323は、電装ユニット340を取り付けるためのものであって、本体部323Aおよび3つの脚部323Bから形成されている。本体部323Aは、3つの脚部323Bで支持されており、プリントヒータ322から下方に向かって一定距離、離間している。脚部323Bは、液体容器321の底壁321Bの低段部分球面壁部321cの下面に溶接されており、下方に向かって延びている。
【0018】
外周支持金具324A,324B,324Cは、ブリッジ状金具であって(
図4参照)、
図5に示されるように、本体部BD1,BD2,BD3および一対の脚部LG1,LG2,LG3から形成されている。脚部LG1,LG2,LG3は、液体容器321の底壁321Bの高段円環部321dの下面に溶接されており、下方に向かって延びている。本体部BD1,BD2,BD3には、ネジ止め孔SPが形成されている。なお、本実施の形態において、このネジ止め孔SPは、底面視において、液体容器321の側壁321Aの外縁よりも内側に位置していると共にプリントヒータ322の絶縁体と部分的に重なっている。なお、本実施の形態において、外周支持金具324A,324Cは外装体330の底壁部材333(後述)に対して液体容器321を固定するためのものであり、外周支持金具324Bは温度過昇防止装置350を取り付けるためのものである。
【0019】
(1−2)収容体
収容体330は、
図3および4に示されるように、側壁部材331、底壁部材333および肩部材335から構成されている。
【0020】
側壁部材331は、円筒形状の金属部材であって、本体ユニット300の外装体としての役目を担う。
【0021】
底壁部材333は、略椀形状の樹脂部材であって、
図3および4に示されるように、容器本体310の底部分を覆っている。この底壁部材333には、
図4に示されるように、容器ユニット320の外周支持金具324A,324Cに対向する位置にネジ孔OPが形成されている。そして、ネジSCが外からこのネジ孔OPを通って外周支持金具324A,324Cのネジ止め孔SP(
図5参照)に螺合されると、底壁部材333が側壁部材331の下側に取り付けられると共に、液体容器321が下方に引っ張られて、フランジ321Cと肩部材335のフランジ受け部335C(後述)との間に気密構造が形成される。
【0022】
肩部材335は、略円筒形状の樹脂部材であって、
図3および4に示されるように、内壁部335A、外装部335Bおよびフランジ受け部335Cから形成されている。
【0023】
内壁部335Aは、略円筒形状を呈している。
【0024】
外装部335Bは、
図1、3および4に示されるように、部分円筒部335e、部分円環部335fおよび注液口部335gから形成されている。部分円筒部335eは、内壁部335Aの外径よりも大きな内径を有する部分円筒形状を呈しており、内壁部335Aの上方に配設されている。そして、部分円筒部335eは、内壁部335Aの上端に連結されている。部分円環部335fは、部分円筒部335eの上端から内側に向かって延びている。注液口部335gは、
図1および3に示されるように、正面側に突起しており、注液口の下壁を構成している。また、この外装部335Bは、
図4に示されるように、内壁部335Aと共に、後述するロックレバー機構255のロックレバー255Aの爪部255dを収容することができる空間を形成している。そして、蓋ユニット250が本体ユニット300に装着されている状態において、この空間には、その爪部255dが収容されている。
【0025】
フランジ受け部335Cは、
図3および4に示されるように、円環部335hおよび円筒部335iから形成されている。円環部335hは、内壁部335Aの下端から内側に向かって延びている。円筒部335iは、円環部335hの内周端から下方に向かって延びている。なお、液体容器321のフランジ部321Cは、
図4に示されるように、円環部335hの上に位置する。
【0026】
(1−4)電装ユニット
電装ユニット340は、
図8および9に示されるように、主に、支持台341、電気回路形成用金属板(図示せず)、電源台接続用接点端子部(図示せず)、一対のバイメタル型サーモスタット部342および電源台接続ボスMEから構成されている。
【0027】
支持台341には、電装ユニット340を中央支持金具323に固定するための固定孔OFが形成されている。そして、この支持台341には、電気回路形成用金属板により電気回路が形成されている。なお、この電気回路には、電源台接続用端子部やバイメタル型サーモスタット部342が組み込まれている。すなわち、ケトル本体200が電源台500から取り外されたり、バイメタル型サーモスタット部342が開状態となったりすると、この電気回路は開状態となる。
【0028】
バイメタル型サーモスタット部342は、空焚きを防止するためのものであって、主に、接点(図示せず)、接点開放機構(図示せず)およびバイメタルTSから構成されている。なお、バイメタル型サーモスタット部342は、
図8に示されるように、2つ共に略中央部分の外周寄りに配置されている。バイメタルTSは、2つ共に略中央部分の外周寄りの加熱線322A上に絶縁被覆層322Bを介して配置されており、それぞれ、円盤部CPおよび切頭円錐筒部TPから形成されている。切頭円錐筒部TPは、規定温度未満の環境下では、円盤部CPの外縁から外側に向かうに従って上方に傾斜する形状を呈しているが、規定温度以上の温度まで加熱されると、円盤部CPの外縁から外方に向かうに従って下方に傾斜する形状に変化する。なお、本発明の実施の形態において、バイメタルTSの規定温度は、およそ140℃である。そして、バイメタルTSは、常温において切頭円錐筒部TPがプリントヒータ322に接するように配設されている。接点開放機構は、レバー機構である。この接点開放機構では、通常、レバー(図示せず)の先端部分が接点保持部材(図示せず)の直下に位置しており、バイメタルTSが規定温度以上の温度まで加熱されると、バイメタルTSの上記変形によってレバーの先端部分が下方に押し下げられ、その結果、レバーの先端部分により接点保持部材が下方に押し下げられて接点が開放される。
【0029】
電源台接続ボスMEは、電源台500のボス受け部520に着脱自在に嵌め込まれる。なお、電源台接続ボスMEが電源台500のボス受け部520に嵌め込められると、電源台接続ボスMEに配設される2つの電源台接続用接点端子部と、電源台500のボス受け部520に配設される2つの接点端子部とがそれぞれ接続され、その結果、電源供給回路が形成される。すなわち、かかる場合において電源台500が外部電源に接続されていれば、ケトル本体200内部の電気回路に通電が可能な状態、すなわちプリントヒータ322が加熱され得る状態となる。
【0030】
(1−5)温度過昇防止装置
温度過昇防止装置350は、
図10〜20に示されるように、主に、本体部材351、ワンショット型サーモスタット352およびコイルスプリング354から構成されている。
【0031】
本体部材351は、樹脂成形品であって、
図8〜20に示されるように、主に、コイルスプリング収容部351A、サーモスタット収容部351B、取付部351Cおよび端子保護板部351Dから形成されている。コイルスプリング収容部351Aには、コイルスプリング354が収容される。サーモスタット収容部351Bには、ワンショット型サーモスタット352がコイルスプリング354により上方に付勢された状態で収容される。取付部351Cには、ネジ孔PPが形成されている。なお、この取付部351Cは、外周支持金具324Bに嵌め込まれる。端子保護板部351Dは、絶縁体であって、ワンショット型サーモスタット352の接続端子353がプリントヒータ322に接触するのを防止するために設けられている。なお、接続端子353は、最終的には、
図19および20に示されるように取付時において略45°下方に向かって傾斜するように斜め下方に折り曲げられている。
【0032】
ワンショット型サーモスタット352の上面の長手方向中央部分には、感熱部355が上方に向かって突出するように固定されている。そして、このワンショット型サーモスタット352は、上述の通り、コイルスプリング354によって上方に付勢された状態でサーモスタット収容部351Bに収容されている。すなわち、この感熱部355は、コイルスプリング354の付勢力によってプリントヒータ322の加熱線322Aに絶縁被覆層322Bを介して押し付けられている。このため、プリントヒータ322の加熱により液体容器321の底壁321Bが変形したとしても感熱部355は常にプリントヒータ322の加熱線322A上の絶縁被覆層322Bに接触することができる。ワンショット型サーモスタット352は、通常の温度では自己復帰しないタイプのサーモスタットであって、本発明の実施の形態ではおよそ270℃で動作する。
【0033】
(2)取っ手
取っ手400は、使用者がケトル本体200を持ち運ぶ際に使用者によって把持されるものであって、
図3に示されるように、本体ユニット300の後方に配設されている。そして、この取っ手400は、
図3に示されるように、主に、外装体410、電源スイッチ機構420および中間蒸気通路PVMから構成されている。
【0034】
外装体410は、
図3に示されるように、側面視において略コの字状の筒体であって、下端部分が容器本体310の側壁部材331の背面側下端部に結合されており、上端部分が容器本体310の側壁部材331の背面側上端部に結合されている。なお、外装体410の上端部分は、
図3に示されるように、容器本体310の上側に張り出しており、蓋ユニット250が本体ユニット300に装着されている状態において蓋ユニット250と対向している。そして、この外装体410の内部には、中間蒸気通路PVMが形成されていると共に電源スイッチ機構420が配設されている。また、この外装体410の後方の上端部分には、電源ボタン421を露出させるための開口が形成されている。
【0035】
電源スイッチ機構420は、
図3に示されるように、主に、電源ボタン421、レバー型リフト機構422、板バネ部(図示せず)、可動接点(図示せず)、固定接点(図示せず)、押し棒423、バイメタル424、収容部材425、区画パッキン(図示せず)およびネオンランプ426から構成されている。なお、この電源スイッチ機構420は、電気線を介して本体ユニット300の電装ユニット340に接続されており、一つの電気回路を構成している。電源ボタン421は、透明の円柱体であって、前後方向に搖動に可能に収容部材425の上端部に軸支されていると共に外装体410の上端部分に露出している。そして、この電源ボタン421は、レバー型リフト機構422のアーム部PSに係合されている。レバー型リフト機構422において、アーム部PSが前方に移動させられるとレバー体LBの先端部が支点(図示せず)を軸として下方に回動し、アーム部PSが後方に移動させられるとレバー体LBの先端部が支点を軸として上方に回動する。板バネ部は、レバー体LBの先端部に連結されている。可動接点は、板バネ部を介してレバー体LBに連結されている。固定接点は、可動接点に対向する位置に固定配置されている。押し棒423は、レバー型リフト機構422の底板に形成される貫通孔に挿通されている。なお、この貫通孔は、レバー体LBの直下に形成されている。また、この貫通孔の長さは、押し棒423よりも短い。バイメタル424は、レバー型リフト機構422の底板(図示せず)のレバー体配置側の反対側において押し棒423と対向するように配置されている。そして、このバイメタル424は、規定の温度に達すると、上方に反るように変形する。なお、本発明の実施の形態において、このバイメタル424の規定温度は、およそ100℃である。収容部材425には、レバー型リフト機構422、固定接点、可動接点、板バネ部、押し棒423、バイメタル424および区画パッキンが収容されている。そして、この収容部材425は、区画パッキンによって露出空間と機構収容空間に区画されている。露出空間は中間蒸気通路PVMと連通しており、機構収容空間は中間蒸気通路PVMから隔離されている。なお、本実施の形態において、露出空間にはバイメタル424が配置され、接点形成空間にはレバー型リフト機構422、固定接点、可動接点および板バネ部が配置されている。すなわち、水蒸気が中間蒸気通路PVMを通過する際、バイメタル424は水蒸気に曝されるが、レバー型リフト機構422、固定接点、可動接点および板バネ部が水蒸気に曝されることはない。
【0036】
すなわち、使用者によって電源ボタン421が後方に押されると、それに連動してレバー型リフト機構422のアーム部PSが前方に押し出され、その結果、レバー体LBの先端部が下方に回動する。その結果、レバー体LBに連結される可動接点が下方に移動して固定接点に接触し、接点が閉じると共にレバー体LBによって押し棒423がバイメタル側に押し出される。一方、押し棒423がバイメタル側に押し出された状態でバイメタル424が水蒸気に曝されて規定の温度に達すると、バイメタル424が押し棒423をレバー体側に押し出す。その結果、レバー体LBが上方に回動して固定接点から可動接点が離間すると共にアーム部PSが後方に移動させられ、さらに電源ボタン421が前方に押し戻される。
【0037】
ネオンランプ426は、
図3に示されるように、電源ボタン421の近傍に配置されている。そして、このネオンランプ426は、電源スイッチ機構420およびバイメタル型サーモスタット部342の接点が閉じられた状態で点灯し、電源スイッチ機構420やバイメタル型サーモスタット部342の接点が開放されたり、温度過昇防止装置350のワンショット型サーモスタット355が動作したりすると消灯する。なお、上述の通り、電源ボタン421が透明体であるため、ネオンランプ426の点灯・消灯は使用者によって視認される。
【0038】
中間蒸気通路PVMは、
図3に示されるように、取っ手400の上端部分注ぎ口側に形成されている。この中間蒸気通路PVMは、本体ユニット300に蓋ユニット250が装着されている状態で、蓋ユニット250の第1蒸気通路PV1(後述)および第2蒸気通路PV2(後述)(
図3参照)に連通する。すなわち、本体ユニット300に蓋ユニット250が装着されている状態でプリントヒータ322によって液体容器321内の水が加熱されると、その水は、沸騰して水蒸気になり、第1蒸気通路PV1、中間蒸気通路PVMおよび第2蒸気通路PV2を通って外部空間に排出される。また、この中間蒸気通路PVMには、上述の通り、バイメタル424が露出されている。すなわち、水蒸気が中間蒸気通路PVMに至ると、その水蒸気の熱によってバイメタル424が加熱され、バイメタル424の温度が約100℃に達すると、上述の通り、固定接点から可動接点が離間し、プリントヒータ322への通電が遮断される。なお、バイメタル424は、一定温度まで冷却されると、自己復帰する。
【0039】
2.蓋ユニット
蓋ユニット250は、本体ユニット300の上方を覆う着脱自在の略円柱形の蓋体であって、
図3および4に示されるように、主に、外装体251、注液通路PL、注液通路開閉機構253、第1蒸気通路PV1、第2蒸気通路PV2およびロックレバー機構255から構成されている。
【0040】
外装体251は、
図3に示されるように、主に、上側パネル251Aおよび下側パネル251Bから構成されている。上側パネル251Aには、
図1〜3に示されるように、ロックレバー255Aおよび開閉ボタン253Aを外部に露出させるための開口が形成されている。そして、下側パネル251Bには注液通路PLおよび第1蒸気通路PV1が形成されている。また、上側パネル251Aと下側パネル251Bとの間の空間には、第2蒸気通路PV2が形成されている。なお、注液通路PLは、注液通路開閉機構253によって開閉される。
【0041】
注液通路開閉機構253は、注液通路PLを開閉するための機構であって、
図3に示されるように、主に、開閉ボタン253A、コイルスプリング253B、開閉弁253Cおよび係止機構(図示せず)から構成されている。なお、注液通路PLは下側パネル251Bの注ぎ口側に形成されており、注液通路開閉機構253は、主に、上側パネル251Aと下側パネル251Bとの間の空間の注ぎ口側に配設されている。開閉ボタン253Aは、電気ケトル100の使用者によって操作される略円柱状の部材であって、上述の通り、外装体251の上側パネル251Aに露出している。また、この開閉ボタン253Aは、
図3に示されるように、開閉弁253Cに連結されている。また、この開閉ボタン253Aは、コイルスプリング253Bによって上方に向かって付勢されている。そして、電気ケトル100の使用者によってコイルスプリング253Bの付勢力に抗して開閉ボタン253Aが下方に向かって押圧されると、その押圧動作に連動して開閉弁253Cが下に押し下げられ、注液通路PLが開放される。なお、このとき、係止機構によって開閉弁253Cの開状態が維持される。そして、使用者は、このように注液通路PLが開放された状態でケトル本体200を注ぎ口側に傾けることにより、液体容器321内部の液体を湯飲みや茶碗等の他の容器等にその液体を注ぐことができる。その後、その使用者によって開閉ボタン253Aがもう一度押圧されると、係止機構による開閉弁253Cの係止が解除され、コイルスプリング253Bの付勢力によって開閉弁253Cおよび開閉ボタン253Aが上方に押し戻され、開閉弁253Cにより注液通路PLが閉状態とされる。このとき、使用者がケトル本体200を注ぎ口側に傾けても、液体容器321内部の液体は、開閉弁253Cによって堰き止められる。
【0042】
第1蒸気通路PV1は、液体容器321の内部空間と、取っ手400に設けられる中間蒸気通路PVMとを連通させる通路であって、下側パネル251Bの取っ手側に配設されている。なお、この第1蒸気通路PV1は、注液通路PLとは独立した通路である。一方、第2蒸気通路PV2は、上記中間蒸気通路PVMと外部空間とを連通される通路であって、上側パネル251Aと下側パネル251Bとの間の空間において取っ手側から注ぎ口側に向かって形成されている。なお、この第2蒸気通路PV2も、第1蒸気通路PV1と同様、注液通路PLとは独立した通路である。すなわち、液体容器321の内部の水が加熱されることによって生じる水蒸気は、第1蒸気通路PV1、中間蒸気通路PVMおよび第2蒸気通路PV2を順に通って注ぎ口から外部空間に排出されることになる。
【0043】
ロックレバー機構255は、蓋ユニット250を本体ユニット300に係止するための機構であって、
図4に示されるように、主に、一対のロックレバー255Aおよびコイルスプリング255Bから構成されている。ロックレバー255Aは、
図4に示されるように、それぞれ垂直壁部255cおよび爪部255dから形成されている。垂直壁部255cは、電気ケトル100の使用者が本体ユニット300から蓋ユニット250を取り外す際に指を触れる操作部分として使用される。爪部255dは、
図4に示されるように、垂直壁部255cの左右外方に向かって延びている。そして、このロックレバー255Aは、
図4に示されるように、上側パネル251Aにおいて、操作部255cがコイルスプリング255Bを挟んで互いに対向するように配設されている。すなわち、一対のロックレバー255Aは、コイルスプリング255Bにより左右外方に向かって付勢されている。このため、蓋ユニット250が本体ユニット300に装着されている状態では、肩部材335の外装部335Bと内壁部335Aとの間に形成されている空間に爪部255dが収容され、その結果、蓋ユニット250が本体ユニット300に係止されている。そして、使用者が本体ユニット300から蓋ユニット250を取り外したい場合、使用者はコイルスプリング255Bの付勢力に抗して両側の垂直壁部255cを中央に寄せるように挟み込んで、肩部材335の外装部335Bと内壁部335Aとの間に形成されている空間から爪部255dを引き抜き、そのままの状態で蓋ユニット250を上方に引き上げる。この結果、本体ユニット300から蓋ユニット250が取り外される。
【0044】
3.電源台
電源台500は、
図3、
図10および
図11に示されるように、主に、台座510、ボス受け部520、接点端子部(図示せず)、電源コード接続端子TC1,TC2,TC3、下側カバー部材530、電源コード550、電源プラグ(図示せず)から構成されている。以下、これらの構成要素について詳述する。
【0045】
(1)台座
台座510は、樹脂成形品であって、
図1、3および10〜15に示されるように、主に、丸皿状天壁部510A、円筒側壁部510B、脚部511、内側円筒壁部513、円周ネジボス部514、第1内側ネジボス部514m、第2内側ネジボス部514n、排水孔形成壁512およびボス受け部支持壁DWから形成されており、電源台500の上側に配置されている。
【0046】
図10に示されるように、丸皿状天壁部510Aの中央部にはボス受け部520が配設されている。また、
図10に示されるように、丸皿状天壁部510Aの外周部分には、3つの排水孔WEが円周方向に沿って等間隔に形成されている。
【0047】
円筒側壁部510Bは、丸皿状天壁部510Aの外縁から下方に向かって延びている。また、この円筒側壁部510Bには、
図10および11に示されるように、3つの電源コード通し穴HA1,HA2,HA3が円周方向に沿って等間隔に形成されている。なお、電源コード通し穴HA1,HA2,HA3は、
図10および11に示されるように、下方から上方に向かって切り欠かれることによって形成されている。また、電源コード通し穴HA1,HA2,HA3のいずれか1つには、3線式電源コード560(
図16および17参照)または2線式電源コード550が通される。
【0048】
脚部511は、
図13に示されるように、丸皿状天壁部510Aの裏面から下方に向かって延びており、円筒側壁部510Bの下端から僅かに突出している。なお、本実施の形態において、脚部511は、
図14に示されるように、3つ設けられており、円周方向に沿って等間隔に配設されている。また、脚部511はそれぞれ3つの電源コード通し穴HA1,HA2,HA3の近傍に位置している。
【0049】
内側円筒壁部513は、台座510の丸皿状天壁部510Aの裏面から下方に向かって延びる略円筒形の立壁であって、
図13および14に示されるように、底面視において円筒側壁510Bの内側に配設されている。そして、この内側円筒壁部513には、
図13および14に示されるように、3線式電源コード用開口GT1および2線式電源コード用開口GT2が形成されると共に、円周ネジボス部514、第1内側ネジボス部514m、第2内側ネジボス部514nが配設されている。なお、3線式電源コード用開口GT1および2線式電源コード用開口GT2は共に矩形の開口であるが、3線式電源コード用開口GT1の方が2線式電源コード用開口GT2よりも幅が広くなっている。そして、3線式電源コード用開口GT1には3線式電源コード560(
図16および17参照)が通され、2線式電源コード用開口GT2には2線式電源コード550(
図14および15参照)が通される。なお、2線式電源コード550は3線式電源コード用開口GT1を通ることができるが、3線式電源コード560は2線式電源コード用開口GT2を通ることができない。また、3線式電源コード用開口GT1および2線式電源コード用開口GT2の開口面は、共に、底面視において、内側円筒壁部513の半径方向には直交せず、同半径方向に直交する面に対して傾斜するように設けられている。また、円周ネジボス部514には雌ネジ孔RSが形成されており、第1内側ネジボス部514mには雌ネジ孔RSM1が形成されており、第2内側ネジボス部514nには雌ネジ部RSM2が形成されている。なお、台座510に下側カバー部材530が取り付けられると、底面視において、下側カバー部材530の円周ネジ孔HSが円周ネジボス部514の雌ネジ孔RSに一致すると共に、下側カバー部材530の内側ネジ孔HSMが第1内側ネジボス部514mの雌ネジ孔RSM1および第2内側ネジボス部514nの雌ネジ部RSM2のいずれかに一致する。なお、本実施の形態では、2線式電源コード550が採用される場合、下側カバー部材530の内側ネジ孔HSMが第2内側ネジボス部514nの雌ネジ部RSM2に一致するように下側カバー部材530が台座510に取り付けられ、3線式電源コード560が採用される場合、下側カバー部材530の内側ネジ孔HSMが第1内側ネジボス部514mの雌ネジ孔RSM1と一致するように下側カバー部材530が台座510に取り付けられる。以下、説明の便宜のため、内側円筒壁部513を、第1内側部分円筒壁部513A、第2内側部分円筒壁部513Bおよび第3内側部分円筒壁部513Cの3つの部分に分ける。
【0050】
第1内側部分円筒壁部513Aは、略部分円筒形状を呈する。この第1内側部分円筒壁部513Aは、
図13および14に示されるように、一端で円周ネジボス部514に連結されており、他端で第2内側ネジボス部514nに連結されている。なお、第1内側部分円筒壁部513Aに連結される円周ネジボス部514は、
図13および14に示されるように、第2内側部分円筒壁部513Bにも連結されている。すなわち、第1内側部分円筒壁部513Aは、円周ネジボス部514を介して第2内側部分円筒壁部513Bに連結されている。また、第2内側ネジボス部514nは、
図13および14に示されるように、2線式電源コード用開口GT2を介して他の円周ネジボス部514と対向している。すなわち、他の円周ネジボス部514と第2内側ネジボス部514nとの間に2線式電源コード用開口GT2・BR>ェ形成されている。また、この第1内側部分円筒壁部513Aでは、長手方向略中央に係合スリットSLが形成されている。なお、この係合スリットSLには、下側カバー部材530の係合爪532(
図12参照)が係合される。
【0051】
第2内側部分円筒壁部513Bも、第1内側部分円筒壁部513Aと同様に、略部分円筒形状を呈する。この第2内側部分円筒壁部513Bは、
図13および14に示されるように、一端で円周ネジボス部514に連結されており、他端で他の円周ネジボス部514に連結されている。なお、上述の通り、第2内側部分円筒壁部513Bは、一方の円周ネジボス部514を介して第1内側部分円筒壁部513Aに連結されている。また、他方の円周ネジボス部514は、
図13および14に示されるように、3線式電源コード用開口GT1を介して第1内側ネジボス部514mと対向している。すなわち、他方の円周ネジボス部514と第1内側ネジボス部514mとの間に3線式電源コード用開口GT1が形成されている。また、この第2内側部分円筒壁部513Bでは、第1内側部分円筒壁部513Aと同様に、長手方向略中央に係合スリットSLが形成されている。なお、この係合スリットSLには、下側カバー部材530の係合爪532(
図12参照)が係合される。
【0052】
第3内側部分円筒壁部513Cも、第1内側部分円筒壁部513Aと同様に、略部分円筒形状を呈する。この第3内側部分円筒壁部513Cは、
図13および14に示されるように、一端で第1内側ネジボス部514mに連結されており、他端で円周ネジボス部514に連結されている。なお、上述の通り、第1内側ネジボス部514mは、3線式電源コード用開口GT1を介して、第2内側部分円筒壁部513Bの他方の円周ネジボス部514と対向している。また、円周ネジボス部514は、2線式電源コード用開口GT2を介して第2内側ネジボス部514nと対向している。すなわち、円周ネジボス部514と第2内側ネジボス部514nとの間に2線式電源コード用開口GT2が形成されている。また、この第3内側部分円筒壁部513Cでは、第1内側部分円筒壁部513Aと同様に、長手方向略中央に係合スリットSLが形成されている。なお、この係合スリットSLには、下側カバー部材530の係合爪532(
図12参照)が係合される。
【0053】
排水孔形成壁512は、台座510の丸皿状天壁部510Aの裏面から下方に向かって延びる筒形の立壁であって、
図13および14に示されるように、円周ネジボス部514に連結されている。また、この排水孔形成壁512の内部空間は、それぞれ排水孔WEに連通している。すなわち、排水孔WEから浸入する液体は、排水孔形成壁512を通って下方に流れることになる。
【0054】
ボス受け部支持壁DWは、台座510の丸皿状天壁部510Aの裏面から下方に向かって延びる略円筒形の立壁であって、
図13および14に示されるように、底面視において内側円筒壁部513の内側に配設される。なお、このボス受け部支持壁DWには、4つの開口が形成されている。すなわち、ボス受け部支持壁DWは4つの部分円筒壁部D1,D2,D3,D4から構成されているとも言える。なお、ボス受け部支持壁DWに形成される開口には、ボス受け部520の翼部が嵌め込まれる。すなわち、ボス受け部520は、ボス受け部支持壁DWによって位置決めされる。
【0055】
(2)ボス受け部
ボス受け部520は、円筒体であって、
図10および12に示されるように、台座510の中央部において上方に向かって突出している。なお、このボス受け部520には、上述の通り、ケトル本体200に配設されている電源台接続ボスMEを着脱自在に受け入れることができる。また、このボス受け部520の内部には、接点端子部が配置されている。また、ボス受け部520の裏面には、
図13および14に示されるように、第1遮蔽壁W1、第2遮蔽壁W2、第3遮蔽壁W3、第4遮蔽壁W4、第5遮蔽壁W5、第6遮蔽壁W6および第7遮蔽壁W7が形成されている。そして、底面視において、第2遮蔽壁W2と第3遮蔽壁W3との間には第1電源コード接続端子TC1が配設されており、第4遮蔽壁W4と第5遮蔽壁W5との間には第2電源コード接続端子TC2が配設されており、第6遮蔽壁W6と第7遮蔽壁W7との間には第3電源コード接続端子TC3が配設されている。
【0056】
(3)接点端子部
接点端子部は、上述の通り、ボス受け部520の内部に配設されており、ケトル本体200が電源台500に載置された状態において、電源台接続ボスMEに配設される2つの電源台接続用接点端子部と接続される。
【0057】
(4)電源コード接続端子
電源コード接続端子TC1,TC2,TC3は、上述の通り、ボス受け部520の底面に取り付けられている。そして、これらの電源コード接続端子TC1,TC2,TC3には、電源コード550,560の単線がそれぞれ接続される。なお、本実施の形態では、2線式電源コード550が採用される場合、第2電源コード接続端子TC2および第3電源コード接続端子TC3が使用され、3線式電源コード560が採用される場合、全ての電源コード接続端子TC1,TC2,TC3が使用される。
【0058】
(5)下側カバー部材
下側カバー部材530は、排水孔形成壁512の内部空間および排水孔WEを完全に閉塞しないように電源台500の下側を覆う盤状の樹脂成形品であって、
図12に示されるように、主に、第1部分円筒壁部531A、第2部分円筒壁部531B、第3部分円筒壁部531Cおよび係合爪532から形成されている。なお、本実施の形態において、第1部分円筒壁部531Aと第2部分円筒壁部531Bとの間隔は、第1部分円筒壁部531Aと第3部分円筒壁部531Cとの間隔および第2部分円筒壁部531Bと第3部分円筒壁部531Cとの間隔よりも広くなっている。なお、下側カバー部材530を台座510に取り付ける際、第1部分円筒壁部531Aと第2部分円筒壁部531Bとの間に電源コード550,560が入るように下側カバー部材530の取付角度が調整される。また、この下側カバー部材530には、上述の通り、円周ネジ孔HSおよび内側ネジ孔HSMが形成されている。円周ネジ孔HSおよび内側ネジ孔HSMは、板厚方向に沿って形成されている。
【0059】
(6)電源コードおよび電源プラグ
また、電源コード550,560は、電源コード接続端子TC1,TC2,TC3に接続されている。そして、電源コード550,560の先端には、外部電源接続用の電源プラグが取り付けられている。なお、本実施の形態において、
図14および15には2線式電源コード550の接続例が示されており、
図16および17には3線式電源コード560の接続例が示されている。以下、それぞれの例について詳述する。
【0060】
<2線式電源コードの接続例>
電源コードとして2線式電源コード550が選択される場合、2線式電源コード550は、
図14に示されるように、電源コード通し穴HA1および2線式電源コード用開口GT2に通される。そして、2線式電源コード550の単線551A,551Bは、それぞれ、内側円筒壁部513とボス受け部支持壁DWとの間の空間を通って、第2電源コード接続端子TC2および第3電源コード接続端子TC3に至り、それらの電源コード接続端子TC2,TC3に接続される。そして、
図15に示されるように、内側ネジ孔HSMが第2内側ネジボス部514nの雌ネジ部RSM2と一致するように、下側カバー部材530が台座510に取り付けられ、ネジ止めされる。なお、この際、第1部分円筒壁部531Aと第2部分円筒壁部531Bとの間に2線式電源コード550が収まっている。また、かかる場合、使用されていない3線式電源コード用開口GT1は、下側カバー部材530の第1部分円筒壁部531Aの第3部分円筒壁部側の部分によって閉塞される。
【0061】
<3線式電源コードの接続例>
電源コードとして3線式電源コード560が選択される場合、3線式電源コード560は、
図16に示されるように、電源コード通し穴HA3および3線式電源コード用開口GT1に通される。そして、3線式電源コード560の単線561A,561B,561Cは、それぞれ、内側円筒壁部513とボス受け部支持壁DWとの間の空間を通って、第1電源コード接続端子TC1、第2電源コード接続端子TC2および第3電源コード接続端子TC3に至り、それらの電源コード接続端子TC1,TC2,TC3に接続される。そして、
図17に示されるように、内側ネジ孔HSMが第1内側ネジボス部514mの雌ネジ部RSM1と一致するように、下側カバー部材530が台座510に取り付けられ、ネジ止めされる。なお、この際、第1部分円筒壁部531Aと第2部分円筒壁部531Bとの間に3線式電源コード560が収まっている。また、かかる場合、使用されていない2線式電源コード用開口GT2は、下側カバー部材530の第3部分円筒壁部531Cの第2部分円筒壁部側の部分によって閉塞される。
【0062】
<本発明の実施の形態に係る電気ケトルの特徴>
(1)
本発明の実施の形態に係る電気ケトル100では、電源台500において3線式電源コード用開口GT1および2線式電源コード用開口GT2が設けられている。このため、規制が異なる販売対象国に電気ケトル100を販売する場合であっても一種類の電源台で足り、販売対象国毎にその規制に応じた電源台を製造する必要がない。したがって、電気ケトル100の電源台の金型の作製費等を大幅に削減することができると共に、電源台の部品管理を簡素にすることができる。よって、この電気ケトル100の電源台500を採用すれば、規制が異なる販売対象国が増加しても製造コストおよび電源台の部品管理の負担を増大させることがない。
【0063】
(2)
本発明の実施の形態に係る電気ケトル100では、下側カバー部材530は、底面視において台座510に対する取付角度を変えることによって、選択される1つの電源コード用開口GT1,GT2を開放すると共に他の開口GT1,GT2を閉塞する。このため、電源台500の組立作業者は、容易に取付ミスに気付くことができ、延いては不良品の発生を抑制することができる。
【0064】
(3)
本発明の実施の形態に係る電気ケトル100では、電源台500において、3線式電源コード用開口GT1および2線式電源コード用開口GT2の開口面が、共に、底面視において、内側円筒壁部513の半径方向には直交せず、同半径方向に直交する面に対して傾斜するように設けられている。このため、電気ケトル100では、電源台500の台座510と下側カバー部材530の間の空間に電源コード550,560を収納する際や、電気ケトル使用時に電源コード550,560の余分な部分を同空間に納める際に電源コード550,560の巻き取り方向を一定とすることができるだけでなく、屈曲による電源コード550,560の破断を抑制することができる。
【0065】
(4)
本発明の実施の形態に係る電気ケトル100では、電源台500の台座510の円筒側壁部510Bにおいて、3つの電源コード通し穴HA1,HA2,HA3が円周方向に沿って等間隔に形成されている。このため、この電気ケトル100の電源台500では、巻き取った電源コード550,560任意の電源コード通し穴HA1,HA2,HA3から取り出すことができ、使用者の利便性を高めることができる。
【0066】
<変形例>
(A)
先の実施の形態に係る電気ケトル100では3線式電源コード用開口GT1および2線式電源コード用開口GT2が設けられたが、さらに他の電源コード用開口が設けられてもよい。
【0067】
(B)
先の実施の形態に係る電気ケトル100では3線式電源コード用開口GT1と2線式電源コード用開口GT2とは幅寸法のみが相違していたが、これらの電源コード用開口GT1,GT2は、さらに高さ寸法が相違していてもよいし、形状が相違していてもよい。