特許第6124009号(P6124009)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 富士ゼロックス株式会社の特許一覧

<>
  • 特許6124009-画像読取装置 図000002
  • 特許6124009-画像読取装置 図000003
  • 特許6124009-画像読取装置 図000004
  • 特許6124009-画像読取装置 図000005
  • 特許6124009-画像読取装置 図000006
  • 特許6124009-画像読取装置 図000007
  • 特許6124009-画像読取装置 図000008
  • 特許6124009-画像読取装置 図000009
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6124009
(24)【登録日】2017年4月14日
(45)【発行日】2017年5月10日
(54)【発明の名称】画像読取装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 1/04 20060101AFI20170424BHJP
   H04N 1/387 20060101ALI20170424BHJP
【FI】
   H04N1/04 Z
   H04N1/387 101
【請求項の数】3
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2013-164494(P2013-164494)
(22)【出願日】2013年8月7日
(65)【公開番号】特開2015-35665(P2015-35665A)
(43)【公開日】2015年2月19日
【審査請求日】2016年2月18日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士ゼロックス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100101948
【弁理士】
【氏名又は名称】柳澤 正夫
(72)【発明者】
【氏名】天谷 征
(72)【発明者】
【氏名】上條 裕義
(72)【発明者】
【氏名】荒井 のり子
(72)【発明者】
【氏名】上田 健次
(72)【発明者】
【氏名】松隈 ちひろ
【審査官】 橋爪 正樹
(56)【参考文献】
【文献】 特開2000−341507(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/04− 1/207
H04N 1/38− 1/393
G06T 1/00
G06T 3/00− 3/60
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
並列して画像を読み取る複数の読取手段と、画像を記憶する記憶手段と、前記複数の読取手段で読み取って解像度変換した複数の画像を前記記憶手段へ記憶させるのに要する時間である第1蓄積時間が複数の前記読取手段により1回の読み取りを行う時間である読取時間を上回る場合は読み取った画像を解像度変換及び減値化して前記記憶手段に記憶させ、前記第1蓄積時間が前記読取時間以下の場合には読み取った画像を解像度変換して前記記憶手段に記憶させた後に減値化する制御を行う制御手段を有することを特徴とする画像読取装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記複数の読取手段で読み取って解像度変換及び縮拡処理を施した複数の画像を前記記憶手段へ記憶させるのに要する時間を第2蓄積時間とし、前記第1蓄積時間が前記読取時間を上回り、前記第2蓄積時間が前記読取時間を上回る場合は読み取った画像を解像度変換及び縮拡処理及び減値化して前記記憶手段に記憶させ、前記第1蓄積時間が前記読取時間を上回り、前記第2蓄積時間が前記読取時間以下の場合には読み取った画像を解像度変換及び拡縮処理を施して前記記憶手段に記憶させた後に減値化する制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記複数の読取手段で読み取って解像度変換及び縮拡処理を施した複数の画像を前記記憶手段へ記憶させるのに要する時間を第2蓄積時間とし、前記第2蓄積時間が前記読取時間を上回る場合は読み取った画像を解像度変換及び縮拡処理及び減値化して前記記憶手段に記憶させ、前記第2蓄積時間が前記読取時間以下の場合には読み取った画像を解像度変換及び拡縮処理を施して前記記憶手段に記憶させた後に減値化する制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像読取装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
画像を読み取る画像読取装置では、読み取った画像を一旦、記憶部に記憶させておき、出力のタイミングを調整して、画像を記憶部から読み出して後続の装置あるいは外部への出力している。
【0003】
近年では、複数の読取部を有した画像読取装置も開発されている。例えば原稿の表面の画像を読み取る読取部と原稿の裏面の画像を読み取る読取部を有する画像読取装置がある。このような複数の読取部を有する画像読取装置では、それぞれの読取部で画像を読み取ることから、各読取部で1回の読み取りを行うと複数の画像が得られる。上述のように読み取った画像を記憶部に記憶させる場合、1回の読み取りを行う時間(読取時間)で複数の画像を記憶部に記憶させることになる。
【0004】
例えば、上述の原稿の表面の画像を読み取る読取部と裏面の画像を読み取る読取部を有する画像読取装置では、原稿の表面の画像と裏面の画像を並行して読み取り、表面の画像と裏面の画像の2つの画像を記憶部に記憶させることになる。この際に、1回の読み取りを行う読取時間内に2つの画像を記憶部に記憶させれば、読み取りは連続して行われる。しかし、2つの画像を記憶部に記憶させるのに要する蓄積時間が読取時間よりも長くなると、画像を記憶部に記憶させ終わるのを待って次の読み取りを行うことになり、読み取りが待たされることになる。
【0005】
画像の解像度は、読取センサの解像度とは別に指定される場合があり、読取センサの解像度から、指定された画像の解像度への解像度変換が行われる。指定された解像度によっては、画像のデータ量が解像度変換前と比べて少なくなり、複数の画像を記憶部に記憶させても読取時間以下の時間で済む場合もあるものの、指定された解像度によっては、解像度変換しても複数の画像を記憶部に記憶させるには読取時間以上の時間を要する場合もあり、この場合に読取部が待たされることになる。
【0006】
例えば特許文献1では、読み取った画像の副走査方向の解像度を半分にしてデータ量を半減させ、表裏2ページ分の画像のデータ量を1ページ分のデータ量として1回の読取時間で記憶部に記憶させている。この技術では、読取解像度の半分の解像度に対応するのみである。
【0007】
一方、後続の装置あるいは外部へ画像を出力する際には、データの転送帯域などの関係から、各画素の階調を読み取りの際の階調よりも減らす減値化の処理を行って出力している。例えば縮拡処理やそのほかの種々の画像処理を行う場合、それらの処理は減値化する前の画像に対して行い、出力する前段階で減値化の処理を行っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2006−013882号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、指定された解像度によらず、読取全体に要する時間が長くならない画像読取装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本願請求項1に記載の発明は、並列して画像を読み取る複数の読取手段と、画像を記憶する記憶手段と、前記複数の読取手段で読み取って解像度変換した複数の画像を前記記憶手段へ記憶させるのに要する時間である第1蓄積時間が複数の前記読取手段により1回の読み取りを行う時間である読取時間を上回る場合は読み取った画像を解像度変換及び減値化して前記記憶手段に記憶させ、前記第1蓄積時間が前記読取時間以下の場合には読み取った画像を解像度変換して前記記憶手段に記憶させた後に減値化する制御を行う制御手段を有することを特徴とする画像読取装置である。
【0011】
本願請求項2に記載の発明は、本願請求項1に記載の発明における前記制御手段が、前記複数の読取手段で読み取って解像度変換及び縮拡処理を施した複数の画像を前記記憶手段へ記憶させるのに要する時間を第2蓄積時間とし、前記第1蓄積時間が前記読取時間を上回り、前記第2蓄積時間が前記読取時間を上回る場合は読み取った画像を解像度変換及び縮拡処理及び減値化して前記記憶手段に記憶させ、前記第1蓄積時間が前記読取時間を上回り、前記第2蓄積時間が前記読取時間以下の場合には読み取った画像を解像度変換及び拡縮処理を施して前記記憶手段に記憶させた後に減値化する制御を行うことを特徴とする画像読取装置である。
【0012】
本願請求項3に記載の発明は、本願請求項1に記載の発明における前記制御手段が、前記複数の読取手段で読み取って解像度変換及び縮拡処理を施した複数の画像を前記記憶手段へ記憶させるのに要する時間を第2蓄積時間とし、前記第2蓄積時間が前記読取時間を上回る場合は読み取った画像を解像度変換及び縮拡処理及び減値化して前記記憶手段に記憶させ、前記第2蓄積時間が前記読取時間以下の場合には読み取った画像を解像度変換及び拡縮処理を施して前記記憶手段に記憶させた後に減値化する制御を行うことを特徴とする画像読取装置である。
【発明の効果】
【0013】
本願請求項1に記載の発明によれば、指定された解像度によらず、読取全体に要する時間が長くなることなく読み取りを行うことができるという効果がある。
【0014】
本願請求項2に記載の発明によれば、指定された解像度だけでは減値化せざるを得ない場合でも、縮拡率によっては多値の画像を記憶させることができる。
【0015】
本願請求項3に記載の発明によれば、指定された解像度とともに縮拡処理を考慮して、読取全体に要する時間が長くなることなく読み取りを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の実施の一形態を示す構成図である。
図2】本発明の実施の一形態における第1の動作例の説明図である。
図3】本発明の実施の一形態における第1の動作例のタイミング図である。
図4】本発明の実施の一形態における第2の動作例の説明図である。
図5】本発明の実施の一形態における第3の動作例の説明図である。
図6】本発明の実施の一形態における第3の動作例のタイミング図である。
図7】本発明の実施の一形態における第4の動作例の説明図である。
図8】本発明の実施の一形態の第4の動作例における第2蓄積時間を用いた判定の一例の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1は、本発明の実施の一形態を示す構成図である。図中、11は読取部、12は解像度変換部、13は縮拡部、14は画像処理部、15は減値化部、16は記憶部、17は制御部、21は第1読取部、22は第2読取部、31は第1解像度変換部、32は第2解像度変換部、33は第1縮拡部、34は第2縮拡部、35は第1画像処理部、36は第2画像処理部、37は第1減値化部、38は第2減値化部である。この実施の一形態では、読取部11として第1読取部21と第2読取部22の2つを有しており、それぞれに対応した処理を行う構成を有している場合の一例を示している。
【0018】
読取部11は、原稿上の画像を多値で読み取る。読取方式は、種々の公知の方法を利用すればよい。読取部11は複数の読取機構を有しており、この例では読取部11には第1読取部21と第2読取部22の2つが設けられた例を示している。この第1読取部21と第2読取部22は、それぞれ、原稿上の画像を多値で読み取るものである。例えば第1読取部31で原稿の一方の面の画像を読み取り、第2読取部32では原稿の他方の面の画像を読み取る。第1読取部31と第2読取部32は、並列して画像を読み取る機能を有している。
【0019】
解像度変換部12は、読取部11で読み取った画像の解像度(読取解像度)を、予め設定されている解像度へ変換する。なお、予め設定されている解像度が読取解像度の場合には実質的な処理は行われないが、本願ではこのような場合も含めて解像度変換と呼ぶことにする。この実施の一形態では、解像度変換部12として第1解像度変換部31及び第2解像度変換部32を有しており、第1読取部21及び第2読取部22で読み取った複数の画像に対して並行して解像度変換の処理を行う機能を有している。
【0020】
縮拡部13は、あらかじめ指定されている縮拡率に従って画像の縮小または拡大を行う。なお、縮拡率が等倍を示す場合には、実質的な処理は行われない。また、この縮拡部13を設けずに構成されていてもよい。この実施の一形態では、縮拡部13として第1縮拡部33及び第2縮拡部34を有しており、第1読取部21及び第2読取部22における並行した読み取りに対応して、並行して縮拡の処理を行う機能を有している。
【0021】
画像処理部14は、縮拡部13や減値化部15、解像度変換部12以外の種々の画像処理を行ってよい。どのような画像処理を行うかは設計の際に決めておけばよい。また、この画像処理部14を設けずに構成されていてもよい。この実施の一形態では、画像処理部14として第1画像処理部35及び第2画像処理部36を有しており、第1読取部21及び第2読取部22における並行した読み取りに対応して、並行して種々の画像処理を行う機能を有している。
【0022】
減値化部15は、階調数を与えられた画像の階調数よりも減らす処理を行う。例えば、与えられた画像の階調数が256階調の場合、その256階調の画素値を128,64,32,16,8,4,2階調の画素値に変換する。2階調の画素値に変換する処理は、一般に2値化と呼ばれ、ディザ法や誤差拡散法など種々の公知の方法を使用すればよい。他の階調への変換も公知の種々の方法を使用すればよい。この実施の一形態では、減値化部15として第1減値化部37及び第2減値化部38を有しており、第1読取部21及び第2読取部22における並行した読み取りに対応して、並行して減値化の処理を行う機能を有している。
【0023】
記憶部16は、画像を記憶する。記憶する画像は、制御部17の制御により、読取部11で読み取って解像度変換部12で解像度変換した多値の画像である場合と、減値化部15で減値化された画像である場合がある。
【0024】
制御部17は、各部を制御し、画像を読み取って出力画像として出力する制御を行う。その制御として、読取部11で読み取って解像度変換部12で解像度変換した複数の画像を記憶部16に記憶させるのに要する時間(蓄積時間)と、読取部11による読取時間を比較し、蓄積時間が読取時間を上回る場合は、読取部11で読み取った画像を解像度変換部12による解像度変換から減値化部15による減値化までの処理を行って、減値化された画像を記憶部16に記憶させる。出力の際には、記憶部16から減値化された画像を読み出し、出力画像として出力させる。蓄積時間が読取時間以下の場合には、読取部11で読み取った画像を解像度変換部12で解像度変換して記憶部16に記憶させる。その後に、減値化部15による減値化までの処理を行って、出力画像として出力させる制御を行う。
【0025】
さらに縮拡部13による縮拡処理も考慮し、読取部11で読み取って解像度変換部12で解像度変換し、さらに縮拡部13で縮拡処理を施した複数の画像を記憶部16へ記憶させるのに要する時間を第2蓄積時間とする。この第2蓄積時間が読取時間を上回る場合は、読取部11で読み取った画像を解像度変換部12から減値化部15による減値化までの処理を行って、減値化された画像を記憶部16に記憶させる。出力の際には、記憶部16から減値化された画像を読み出し、出力画像として出力させる。また、第2蓄積時間が読取時間以下の場合には、読取部11で読み取った画像を解像度変換部12で解像度変換し、さらに縮拡部13で縮拡処理を施した画像を記憶部16に記憶させる。その後に、減値化部15による減値化までの処理を行って、出力画像として出力させる制御を行う。なお、第2蓄積時間が読取時間以下の場合の画像処理部14による画像処理は、記憶部16に記憶させる前でも後でもよい。
【0026】
また、この第2蓄積時間と上述の蓄積時間を組み合わせて制御してもよい。例えば、蓄積時間が読取時間を上回る場合であっても、第2蓄積時間が読取時間以下の場合には、解像度変換と縮拡処理を行った多値の画像を記憶部16に記憶させるように制御してもよい。
【0027】
このように、制御部17では読取部11で読み取った複数の画像について、解像度変換あるいはさらに縮拡処理を施した画像を記憶部16に記憶させる際に、読取時間内に記憶される場合には多値で記憶させ、読取時間では記憶が間に合わない場合には減値化して記憶させる。いずれの場合も読取時間で画像の記憶が終了すれば、読取部11による読み取りが待たされることはない。
【0028】
なお、記憶部16に記憶されている画像を読み出して出力画像として出力する際の処理は、複数の画像について並列して処理を行ってもよいし、あるいは複数の処理部のいずれかを用いて処理を行ってもよい。
【0029】
図2は、本発明の実施の一形態における第1の動作例の説明図である。図中、破線で囲んだ構成は、処理を行わないこともある。図2(A)には蓄積時間が読取時間以下の場合を示している。この場合には、解像度変換した多値の複数の画像を記憶部16へ記憶させても、読取時間内で終了する。従って、読取部11で読み取った画像を解像度変換部12で解像度変換して記憶部16に記憶させる。図1に示した例では、第1読取部21で読み取った画像を第1解像度変換部31で解像度変換し、記憶部16に記憶させる。これと並行して、第2読取部22で読み取った画像を第2解像度変換部32で解像度変換し、記憶部16に記憶させる。第1解像度変換部31で解像度変換した多値の画像と第2解像度変換部で解像度変換した多値の画像の両方が、第1読取部21及び第2読取部22によって原稿を読み取る読取時間内に記憶部16に記憶されることになる。
【0030】
記憶部16に記憶されている多値の画像は、出力の際に読み出され、縮拡処理を行う場合には第1縮拡部33または第2縮拡部34で縮拡率に応じて縮小または拡大し、縮拡処理が施された画像に対して画像処理を行う場合には第1画像処理部35または第2画像処理部36により画像処理が施され、第1減値化部37または第2減値化部38で減値化して、減値化された画像を出力画像として出力する。
【0031】
一方、図2(B)には蓄積時間が読取時間を上回る場合を示している。この場合には、解像度変換した多値の複数の画像をそのまま記憶部16へ記憶させると、読取時間では間に合わず、読み取りが待たされてしまう。本発明の実施の一形態では、減値化部15による減値化までの処理を行って、減値化された画像を記憶部16に記憶させる。図1に示した例では、第1読取部21で読み取った画像を第1解像度変換部31で解像度変換する。そして、縮拡処理を行う場合には第1縮拡部33で縮拡率に応じて縮小または拡大し、縮拡処理が施された画像に対して、画像処理を行う場合には第1画像処理部35により画像処理が施される。さらに、第1減値化部37で減値化する。また、第2読取部22で読み取った画像を第2解像度変換部32で解像度変換する。そして、縮拡処理を行う場合には第2縮拡部34で縮拡率に応じて縮小または拡大し、縮拡処理が施された画像に対して、画像処理を行う場合には第2画像処理部36により画像処理が施される。さらに、第2減値化部38で減値化する。このようにして、第1減値化部37及び第2減値化部38で減値化された画像を、記憶部16に記憶させる。減値化の処理でデータ量が削減されており、第1読取部21及び第2読取部22によって原稿を読み取る読取時間内に記憶部16への記憶が行われることになる。
【0032】
記憶部16に記憶されている減値化された画像を出力する際には、画像がすでに減値化されており、記憶部16から減値化された画像を読み出し、出力画像として出力させればよい。
【0033】
図3は、本発明の実施の一形態における第1の動作例のタイミング図である。図3(A)には蓄積時間が読取時間以下の場合を示している。具体例としては、読取部11の読取解像度が600dpi、解像度変換後の解像度が300dpiの場合、画像のデータ量は読取部11で読み取った際の画像のデータ量の1/4となる。この場合に、600dpiの画像を記憶部16に記憶させるのに要する時間が読取時間であるとすると、第1読取部21で読み取って第1解像度変換部31で解像度変換した画像と、第2読取部22で読み取って第2解像度変換部32で解像度変換した画像とを記憶部16に記憶させても、読取時間の1/2の蓄積時間となる。従って、第1読取部21で読み取って第1解像度変換部31で解像度変換した画像と、第2読取部22で読み取って第2解像度変換部32で解像度変換した画像とを、多値の画像のまま記憶部11に記憶させる。この場合、蓄積時間は読取時間より短く、読取部11による読み取りが待たされることはない。
【0034】
図3(B)及び(C)には蓄積時間が読取時間を上回る場合を示している。具体例として、読取部11の読取解像度が600dpi、解像度変換した後の解像度を600dpiとする。この場合、解像度変換の処理は実質的には行われないが、上述のように、このような場合も含めて解像度変換と称している。このような具体例の場合、画像のデータ量は読取部11で読み取った際の画像のデータ量となる。600dpiの1つの画像を記憶部16に記憶させるのに要する時間が読取時間であるとすると、第1読取部21で読み取って第1解像度変換部31で解像度変換した画像と、第2読取部22で読み取って第2解像度変換部32で解像度変換した画像とを記憶部16に記憶させると、読取時間の2倍の蓄積時間を要することになる。
【0035】
図3(B)には、解像度変換後の多値の画像を記憶部16に記憶させた場合を示している。例えば第1読取部21で読み取って解像度変換した画像を記憶部16に先に記憶させると、その記憶に読取時間を要し、その後に第2読取部22で読み取って解像度変換した画像を記憶部16に記憶させるのに要する時間は読取部11(第1読取部21及び第2読取部22)による読み取りを待たせることになる。
【0036】
図3(C)には、上述の第1の動作例により、減値化した画像を記憶部16に記憶させる場合を示している。この場合、具体例として解像度変換後の画像の階調が256階調であり、4階調となるように減値化したものとする。この具体例の場合、減値化によりデータ量は1/4となる。解像度変換後の画像を記憶部16に記憶させる場合の蓄積時間は読取時間の2倍となっていたが、減値化によりそれぞれの画像のデータ量が1/4となったことにより記憶部16へ記憶させるのに要する時間も1/4となる。従って、2つの減値化後の画像を記憶部16へ記憶させる蓄積時間は読取時間の1/2となり、読取部11による読み取りが待たされることはない。
【0037】
このように減値化して記憶部16へ記憶させれば、蓄積時間が読取時間を上回る場合でも、読取部11による読み取りが待たされることはない。また、蓄積時間が読取時間以下の場合には、多値の画像のままで記憶部16に記憶されることになる。
【0038】
図4は、本発明の実施の一形態における第2の動作例の説明図である。図中、破線で囲んだ構成は、処理を行わないこともある。この例では、蓄積時間が読取時間以下の場合に、記憶部16から読み出した画像を並列処理する場合の動作例を示している。なお、蓄積時間が読取時間を上回る場合については第1の動作例で図2(B)を用いて説明した通りであるので、ここでは説明を省略する。
【0039】
蓄積時間が読取時間以下である場合、記憶部16に画像を記憶させるまでの動作は図2(A)で説明した通りである。すなわち、第1読取部31で読み取った画像を第1解像度変換部31で解像度変換し、また、第2読取部32で読み取った画像を第2解像度変換部32で解像度変換し、解像度変換した多値の画像のまま記憶部16に記憶させる。
【0040】
この動作の別の例では、出力の際に、記憶部16から1つの多値の画像を読み出して、縮拡処理を行う場合には第1縮拡部33で縮拡率に応じて縮小または拡大し、縮拡処理された画像に対して画像処理を行う場合には第1画像処理部35により画像処理を施し、第1減値化部37で減値化して、出力画像として出力する。また、これと並行して、記憶部16から次の多値の画像を読み出して、縮拡処理を行う場合には第2縮拡部34で縮拡率に応じて縮小または拡大し、縮拡処理された画像に対して画像処理を行う場合には第2画像処理部36により画像処理を施し、第2減値化部38で減値化して、出力画像として出力する。これにより、出力の際に2つの画像が並列的に処理されることになる。
【0041】
なお、この第2の動作例で記憶部16へ画像を記憶させるまでのタイミング図については、第1の動作例で図3に示した通りであるので、ここでは図示および説明を省略する。このように、この第2の動作例でも、記憶部16に複数の画像を記憶させるのに要する蓄積時間が読取時間を上回る場合であっても、読取部11(第1読取部21及び第2読取部22)による読み取りが待たされることはない。
【0042】
図5は、本発明の実施の一形態における第3の動作例の説明図である。上述の第1の動作例及び第2の動作例では、読取部11で読み取って解像度変換部12で解像度変換した複数の画像を記憶部16に記憶させるのに要する時間を蓄積時間とし、この蓄積時間が読取時間を上回る場合は、減値化部15による減値化までの処理を行って、減値化された画像を記憶部16に記憶させた。蓄積時間が読取時間を上回る場合でも、例えば縮拡率によっては、縮拡処理を行った画像を記憶部16に記憶させれば読取時間以下となる場合がある。この第3の動作例では、縮拡部13による縮拡処理も考慮して、多値の画像を記憶部16に記憶させるか、減値化された画像を記憶部16に記憶させるかを制御する場合について説明する。
【0043】
この第3の動作例では、蓄積時間が読取時間以下の場合については第1の動作例で図2(A)に示して説明したとおり、読取部11で読み取った画像を解像度変換部12で解像度変換して記憶部16に記憶させればよい。図2(A)を図5(A)として再掲している。
【0044】
蓄積時間が読取時間を上回る場合には、さらに、縮拡部13による縮拡処理も考慮する。読取部11で読み取って解像度変換部12で解像度変換し、さらに縮拡部13で縮拡処理を施した複数の画像を記憶部16へ記憶させるのに要する時間を第2蓄積時間とする。この第2蓄積時間が読取時間以下となる場合を図5(B)に示している。この場合には、解像度変換を行っただけでは読取時間内に複数の画像を記憶部16に記憶させられないが、縮拡処理を施した後の画像であれば、複数の画像を読取時間内に記憶部16への記憶が終了する。従って、読取部11で読み取って解像度変換部12で解像度変換し、さらに縮拡部13で縮拡処理を施した複数の多値の画像を記憶部16へ記憶させる。解像度変換して縮拡処理を行えば、読取時間以下で記憶部16に画像が記憶され、読み取りが待たされることはない。
【0045】
出力の際には、記憶部16に記憶されている多値の画像を読み出し、読み出した画像に対して画像処理を行う場合には第1画像処理部35または第2画像処理部36により画像処理を施し、第1減値化部37または第2減値化部38で減値化して、減値化された画像を出力画像として出力する。
【0046】
なお、画像処理部14による画像処理は、縮拡部13による縮拡処理を行った後、記憶部16に記憶する前に行ってから、記憶部16に記憶するように構成してもよい。その場合には、画像処理を並列に行い、例えば第1縮拡部33で縮拡処理を行った画像に対して第1画像処理部35で画像処理し、第2縮拡部34で縮拡処理を行った画像に対して第2画像処理部36で画像処理して、画像処理後の画像を記憶部16に記憶させるようにすればよい。
【0047】
蓄積時間が読取時間を上回り、第2蓄積時間も読取時間を上回る場合には、縮拡処理を行っても複数の画像を記憶部16に記憶させるのに要する時間が読取時間を上回ってしまい、読み取りを待たせることになる。この場合には、第1の動作例で図2(B)を用いて説明した通り、減値化部15による減値化までの処理を行って、減値化された画像を記憶部16に記憶させる。図2(B)を図5(C)として再掲している。
【0048】
図6は、本発明の実施の一形態における第3の動作例のタイミング図である。図6(A)には蓄積時間が読取時間以下の場合を示している。具体例としては、読取部11の読取解像度が600dpi、解像度変換後の解像度が300dpiの場合、画像のデータ量は読取部11で読み取った際の画像のデータ量の1/4となる。この場合に、600dpiの画像を記憶部16に記憶させるのに要する時間が読取時間であるとすると、第1読取部21で読み取って第1解像度変換部31で解像度変換した画像と、第2読取部22で読み取って第2解像度変換部32で解像度変換した画像とを記憶部16に記憶させても、読取時間の1/4の蓄積時間となる。従って、第1読取部21で読み取って第1解像度変換部31で解像度変換した画像と、第2読取部22で読み取って第2解像度変換部32で解像度変換した画像とを、多値の画像のまま記憶部11に記憶させる。この場合、蓄積時間は読取時間より短く、読取部11による読み取りが待たされることはない。
【0049】
図6(B)及び(C)には蓄積時間が読取時間を上回る場合を示している。具体例として、読取部11の読取解像度が600dpi、解像度変換した後の解像度を600dpiとする。この場合、解像度変換の処理は実質的には行われないが、上述のように、このような場合も含めて解像度変換と称している。図3(B)でも説明したが、600dpiの1つの画像を記憶部16に記憶させるのに要する時間が読取時間であるとすると、第1読取部21で読み取って第1解像度変換部31で解像度変換した画像と、第2読取部22で読み取って第2解像度変換部32で解像度変換した画像とを記憶部16に記憶させると、読取時間の2倍の蓄積時間を要することになる。
【0050】
このように蓄積時間が読取時間を上回る場合には、この第3の動作例では、読取部11で読み取って解像度変換部12で解像度変換し、さらに縮拡部13で縮拡処理を施した複数の画像を記憶部16へ記憶させるのに要する時間である第2蓄積時間を求める。
【0051】
図6(B)には、蓄積時間は読取時間を上回るが、第2蓄積時間は読取時間以内となる場合を示している。具体例として縮拡部13において行う縮拡処理の縮拡率が70%であるものとすると、縮拡処理後の画像のデータ量は、縮拡処理前の画像のデータ量の1/2となる。600dpiの画像を記憶部16に記憶させるのに要する時間が読取時間である場合、上述のように縮拡処理前の2つの画像を記憶させるには読取時間の2倍の時間を要していても、縮拡処理を行えば記憶部16へ記憶させるのに要する時間は半分となり、読取時間で済むことになる。従って、この場合には第1読取部21で読み取って第1解像度変換部31で解像度変換及び縮拡処理を施した画像と、第2読取部22で読み取って第2解像度変換部32で解像度変換及び縮拡処理を施した画像とを、多値の画像のまま記憶部16に記憶させる。この場合、記憶部16への記憶に要する時間は読取時間となり、読取部11による読み取りが待たされることはない。
【0052】
図6(C)には、蓄積時間及び第2蓄積時間とも読取時間を上回る場合を示している。この場合には、減値化部15までの処理を行って減値化した画像を記憶部16に記憶させる。具体例として、600dpiの画像を記憶部16に記憶させるのに要する時間が読取時間であり、解像度変換した後の解像度が600dpi、縮拡率が100%(等倍)の場合には、蓄積時間も、第2蓄積時間も、読み取り時間を上回ることになる。このような場合に、減値化部15が解像度変換後の画像の階調が256階調であり、4階調となるように減値化したものとする。この具体例の場合、減値化によりデータ量は1/4となる。解像度変換後の画像や縮拡処理後の画像を記憶部16に記憶させる場合の蓄積時間は読取時間の2倍となるが、減値化によりそれぞれの画像のデータ量が1/4となったことにより記憶部16へ記憶させるのに要する時間も1/4となる。従って、2つの減値化後の画像を記憶部16へ記憶させる蓄積時間は読取時間の1/2となり、読取部11による読み取りが待たされることはない。
【0053】
このように、蓄積時間が読取時間を上回る場合でも、縮拡処理を含めた第2蓄積時間が読取時間以内となれば、多値の画像のままで記憶部16に記憶されることになる。また、いずれの場合も、読取部11による読み取りが待たされることはない。
【0054】
なお、蓄積時間が読取時間を上回るが第2蓄積時間が読取時間以内となる場合であって、画像処理部14による画像処理を行う場合に、その画像処理部14による画像処理を記憶部16への蓄積前に行い、画像処理後の多値の画像を記憶部16に記憶させるように構成してもよい。
【0055】
また、この第3の動作例でも、上述の第2の動作例で説明した、記憶部16から読み出した画像に対する並列処理を行ってもよい。すなわち、蓄積時間が読取時間以内の場合に記憶部16から読み出した画像を、第1縮拡部33,第1画像処理部35、第1減値化部37による各処理と、第2縮拡部34、第2画像処理部36、第2減値化部38による各処理を並列に処理するように構成してもよい。また、蓄積時間が読取時間を上回るが第2蓄積時間が読取時間以内となる場合に、記憶部16から読み出した画像を、第1画像処理部35、第1減値化部37による各処理と、第2画像処理部36、第2減値化部38による各処理を並列に処理するように構成してもよい。
【0056】
図7は、本発明の実施の一形態における第4の動作例の説明図である。この第4の動作例では、上述の蓄積時間に代えて、上述の第3の動作例で説明した第2蓄積時間を用いて制御する例を示している。すなわち、読取部11で読み取って解像度変換部12で解像度変換し、縮拡部13で縮拡処理を施した複数の画像を記憶部16に記憶させるのに要する時間を第2蓄積時間とし、この第2蓄積時間が読取時間を上回る場合は、減値化部15による減値化までの処理を行って、減値化された画像を記憶部16に記憶させる。また、第2蓄積時間が読取時間以下となる場合には、読取部11で読み取った画像を解像度変換部12で解像度変換し、さらに縮拡部13で縮拡処理を施した多値の画像を記憶部16に記憶させる。
【0057】
この第4の動作例では、縮拡処理を含めた第2蓄積時間を用いて処理を制御することから、第2蓄積時間が読取時間以下の場合は縮拡処理後の画像を記憶部16に記憶させる。この場合の動作例を図7(A)に示しており、読取部11で読み取った画像を解像度変換部12で解像度変換し、縮拡部13で縮拡処理を施した画像を記憶部16に記憶させる。この動作は図5(B)に示した動作である。
【0058】
第2蓄積時間が読取時間を上回る場合には、第1の動作例で図2(B)を用いて説明し、また図5(C)として示した通り、減値化部15による減値化までの処理を行って、減値化された画像を記憶部16に記憶させる。図2(B)及び図5(C)を図7(B)として再掲している。
【0059】
図8は、本発明の実施の一形態の第4の動作例における第2蓄積時間を用いた判定の一例の説明図である。第3の動作例でも説明したが、画像のデータ量は解像度と縮拡率によって変化する。また、データ量により記憶部16に画像を記憶させるのに要する時間も変化することになる。従って、解像度と縮拡率の組み合わせから第2蓄積時間が読取時間以内となるのか否かがわかる。
【0060】
図8には、具体例として600dpiの画像を記憶部16に記憶させるのに要する時間が読取時間である場合に、解像度変換した後の解像度と縮拡部13における縮拡率とのいくつかの組み合わせについて、図7(A)または図7(B)のいずれの処理を行うのかを示している。図8では、解像度変換及び縮拡処理を施した多値の画像を記憶部16に記憶させるように制御する場合を「多値」として示し、減値化部15による減値化までの処理を行った画像を記憶部16に記憶させるように制御する場合を「減値」として示している。
【0061】
例えば、解像度が600dpiで縮拡率が100%(等倍)の場合には、減値化部15による減値化までの処理を行った画像を記憶部16に記憶させる。また、解像度が600dpiでも縮拡率が70%の場合には、解像度変換及び縮拡処理を施した多値の画像を記憶部16に記憶させる。縮拡率が100%(等倍)でも、解像度が400dpiであれば、解像度変換及び縮拡処理を施した多値の画像を記憶部16に記憶させる。
【0062】
このように、解像度と縮拡率から第2蓄積時間が読取時間以内となるか否かを判断して、解像度変換及び縮拡処理を施した多値の画像を記憶部16に記憶させるのか、あるいは減値化部15による減値化までの処理を行った画像を記憶部16に記憶させるのかを制御してもよい。
【0063】
なお、第2蓄積時間が読取時間以内となる場合であって、画像処理部14による画像処理を行う場合に、その画像処理部14による画像処理を記憶部16への蓄積前に行い、画像処理後の多値の画像を記憶部16に記憶させるように構成してもよい。
【0064】
また、この第4の動作例でも、上述の第2の動作例で説明した、記憶部16から読み出した画像に対する並列処理を行ってもよい。すなわち、第2蓄積時間が読取時間以内の場合に記憶部16から読み出した画像を、第1画像処理部35、第1減値化部37による各処理と、第2画像処理部36、第2減値化部38による各処理を並列に処理するように構成してもよい。
【0065】
上述の各動作例で説明に使用した具体例では、読取部11の読取解像度が600dpiであって、読み取った600dpiの画像を記憶部16に記憶させるのに要する時間が読取時間であるものとしている。これらの設定は、説明を簡単にするための具体例であり、例えば読取部11の読取解像度は読取部11の機能に依存するものであるし、画像を記憶部16に記憶させるのに要する時間は、実際には転送帯域や記憶部16の記憶能力などによって変化する。しかし、記憶部16に記憶させるのに要する時間は、一般的には記憶させる画像のデータ量に依存する。読取時間で記憶部16が記憶するデータ量がわかっていれば、画像のデータ量から当該画像を記憶部16に記憶させるのに要する時間の概略が算出される。蓄積時間であれば、解像度変換後の画像のデータ量をもとに複数の画像を記憶部16に記憶させるのに要する時間を算出すればよい。また、第2蓄積時間であれば、解像度変換及び縮拡処理を施した画像のデータ量をもとに、複数の画像を記憶部16に記憶させるのに要する時間を算出すればよい。
【0066】
なお、上述の説明では読取部11として2つの読取機構(第1読取部21、第2読取部22)を有するものとして説明しているが、これに限らず、3以上の読取機構を有する構成であってもよい。また、読取部11内の読取機構の構成に応じて、解像度変換部12,縮拡部13,画像処理部14、減値化部15を設ければよい。もちろん、これらの構成について、読取機構に対応した個数の構成を設けず、複数の読取機構からの画像を順次処理する構成を含み、あるいはいずれの読取機構からの画像も順次処理する構成であってもよい。
【符号の説明】
【0067】
11…読取部、12…解像度変換部、13…縮拡部、14…画像処理部、15…減値化部、16…記憶部、17…制御部、21…第1読取部、22…第2読取部、31…第1解像度変換部、32…第2解像度変換部、33…第1縮拡部、34…第2縮拡部、35…第1画像処理部、36…第2画像処理部、37…第1減値化部、38…第2減値化部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8