特許第6124405号(P6124405)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6124405ウェーハ収納カセットの検査装置及び検査方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6124405
(24)【登録日】2017年4月14日
(45)【発行日】2017年5月10日
(54)【発明の名称】ウェーハ収納カセットの検査装置及び検査方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/67 20060101AFI20170424BHJP
   H01L 21/66 20060101ALI20170424BHJP
【FI】
   H01L21/68 L
   H01L21/66 Z
【請求項の数】14
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2013-132912(P2013-132912)
(22)【出願日】2013年6月25日
(65)【公開番号】特開2015-8223(P2015-8223A)
(43)【公開日】2015年1月15日
【審査請求日】2016年6月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】000002428
【氏名又は名称】芝浦メカトロニクス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100097205
【弁理士】
【氏名又は名称】樋口 正樹
(72)【発明者】
【氏名】小野 洋子
(72)【発明者】
【氏名】井筒 紀
(72)【発明者】
【氏名】林 義典
(72)【発明者】
【氏名】関 勝利
【審査官】 山口 大志
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−266221(JP,A)
【文献】 特開平06−211320(JP,A)
【文献】 国際公開第2010/119846(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0118083(US,A1)
【文献】 特開平08−105726(JP,A)
【文献】 特開2001−189371(JP,A)
【文献】 国際公開第2008/069191(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0074514(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/67
H01L 21/66
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のウェーハのそれぞれに対して、ウェーハの周縁部の複数の箇所を支持する複数の支持部が設けられ、前記複数のウェーハのそれぞれが前記複数の支持部にて支持された状態で、当該複数のウェーハを収納するウェーハ収納カセットの検査装置であって、
前記各ウェーハを支持する前記複数の支持部を撮影して画像信号を出力する撮影装置と、
該撮影装置からの画像信号にて表される画像についての処理を行う処理ユニットとを有し、
前記処理ユニットは、
前記画像に基づいて、前記複数の支持部のそれぞれの位置を表す支持部位置情報を生成する支持部位置情報生成手段と、
該支持部位置情報生成手段にて生成された前記支持部位置情報に基づいて、前記複数の支持部にて支持されると見込まれるウェーハの当該ウェーハ収納カセットの高さ方向の位置を表す見込み位置情報を生成する見込み位置情報生成手段とを有するウェーハ収納カセットの検査装置。
【請求項2】
それぞれが前記複数の支持部にて支持されると見込まれる2つのウェーハについて得られた2つの見込み位置情報に基づいて、前記2つのウェーハの間隔を表す見込み間隔情報を生成する見込み間隔情報生成手段を有する請求項1記載のウェーハ収納カセットの検査装置。
【請求項3】
前記見込間隔情報生成手段は、それぞれが前記複数の支持部にて支持されると見込まれる上下で隣接する2つのウェーハに対する見込み間隔情報を生成する請求項2記載のウェーハ収納カセットの検査装置。
【請求項4】
前記ウェーハ見込み位置情報生成手段は、前記複数の支持部のそれぞれについての支持部位置情報に基づいて、前記複数の支持部にて支持されるウェーハの周端縁上の点と見込まれる点の前記ウェーハ収納カセットの高さ方向の位置を表す情報を前記見込み位置情報として生成する請求項1乃至3のいずれかに記載のウェーハ収納カセットの検査装置。
【請求項5】
前記複数の支持部は、前記ウェーハ収納カセットの一方の側部内面に形成された第1支持部及び第2支持部と、前記ウェーハ収納カセットの前記一方の側部内面に対向する他方の側部内面に形成された第3支持部及び第4支持部とを含み、
前記ウェーハ見込み位置情報生成手段は、前記第1支持部、前記第2支持部、前記第3支持部及び前記第4支持部のそれぞれについての支持部位置情報に基づいて、前記第1支持部、前記第2支持部、前記第3支持部及び前記第4支持部にて支持されると見込まれるウェーハについての前記見込み位置情報を生成する請求項1乃至3のいずれかに記載のウェーハ収納カセットの検査装置。
【請求項6】
前記ウェーハ見込み位置情報生成手段は、前記第1支持部についての支持部位置情報と前記第1支持部に対向する前記第3支持部についての支持部位置情報とに基づいて、前記第1支持部、前記第2支持部、前記第3支持部及び前記第4支持部に支持されるウェーハ上にあると見込まれる第1位置を表す第1位置情報を生成する第1位置情報生成手段と、
前記第2支持部についての支持部位置情報と前記第2支持部に対向する前記第4支持部についての支持部位置情報とに基づいて、前記第1支持部、前記第2支持部、前記第3支持部及び前記第4支持部にて支持されるウェーハ上にあると見込まれる第2位置を表す第2位置情報を生成する第2位置情報生成手段とを有し、
前記第1位置情報生成手段にて生成される前記第1位置情報で表される前記第1位置と、前記第2位置情報生成手段にて生成される前記第2位置情報で表される前記第2位置とを結ぶ直線上の点の位置を表す情報を前記見込み位置情報として生成する請求項5記載のウェーハ収納カセットの検査装置。
【請求項7】
前記ウェーハ見込み位置情報生成手段は、前記第1位置と前記第2位置とを結ぶ直線上の、前記第1支持部、前記第2支持部、前記第3支持部及び前記第4支持部にて支持されるウェーハの周端縁の点と見込まれる点の前記ウェーハ収納カセットの高さ方向の位置を表す情報を前記見込み位置情報として生成する請求項6記載のウェーハ収納カセットの検査装置。
【請求項8】
複数のウェーハのそれぞれに対して、ウェーハの周縁部の複数の箇所を支持する複数の支持部が設けられ、前記複数のウェーハのそれぞれが前記複数の支持部にて支持された状態で、当該複数のウェーハを収納するウェーハ収納カセットの検査方法であって、
撮影装置により前記各ウェーハを支持する前記複数の支持部を撮影する撮影ステップと、
該撮影ステップでの撮影により前記撮影装置から出力される画像信号にて表される画像についての処理を行う処理ステップとを有し、
前記処理ステップは、
前記画像に基づいて、前記複数の支持部のそれぞれの位置を表す支持部位置情報を生成する支持部位置情報生成ステップと、
該支持部位置情報生成ステップにて生成された前記支持部位置情報に基づいて、前記複数の支持部にて支持されると見込まれるウェーハの当該ウェーハ収納カセットの高さ方向の位置を表す見込み位置情報を生成する見込み位置情報生成ステップとを有するウェーハ収納カセットの検査方法。
【請求項9】
それぞれが前記複数の支持部にて支持されると見込まれる2つのウェーハについて得られた2つの見込み位置情報に基づいて、前記2つのウェーハの間隔を表す見込み間隔情報を生成する見込み間隔情報生成ステップを有する請求項8記載のウェーハ収納カセットの検査方法。
【請求項10】
前記見込み間隔情報生成ステップは、それぞれが前記複数の支持部にて支持されると見込まれる上下で隣接する2つのウェーハに対する見込み間隔情報を生成する請求項9記載のウェーハ収納カセットの検査方法。
【請求項11】
前記ウェーハ見込み位置情報生成ステップは、前記複数の支持部のそれぞれについての支持部位置情報に基づいて、前記複数の支持部にて支持されるウェーハの周端縁上の点と見込まれる点の前記ウェーハ収納カセットの高さ方向の位置を表す情報を前記見込み位置情報として生成する請求項8乃至10のいずれかに記載のウェーハ収納カセットの検査方法。
【請求項12】
前記複数の支持部は、前記ウェーハ収納カセットの一方の側部内面に形成された第1支持部及び第2支持部と、前記ウェーハ収納カセットの前記一方の側部内面に対向する他方の側部内面に形成された第3支持部及び第4支持部とを含み、
前記ウェーハ見込み位置情報生成ステップは、前記第1支持部、前記第2支持部、前記第3支持部及び前記第4支持部のそれぞれについての支持部位置情報に基づいて、前記第1支持部、前記第2支持部、前記第3支持部及び前記第4支持部にて支持されると見込まれるウェーハについての前記見込み位置情報を生成する請求項8乃至10のいずれかに記載のウェーハ収納カセットの検査方法。
【請求項13】
前記ウェーハ見込み位置情報生成ステップは、前記第1支持部についての支持部位置情報と前記第1支持部に対向する前記第3支持部についての支持部位置情報とに基づいて、前記第1支持部、前記第2支持部、前記第3支持部及び前記第4支持部に支持されるウェーハ上にあると見込まれる第1位置を表す第1位置情報を生成する第1位置情報生成ステップと、
前記第2支持部についての支持部位置情報と前記第2支持部に対向する前記第4支持部についての支持部位置情報とに基づいて、前記第1支持部、前記第2支持部、前記第3支持部及び前記第4支持部にて支持されるウェーハ上にあると見込まれる第2位置を表す第2位置情報を生成する第2位置情報生成ステップとを有し、
前記第1位置情報生成ステップにて生成される前記第1位置情報で表される前記第1位置と、前記第2位置情報生成ステップにて生成される前記第2位置情報で表される前記第2位置とを結ぶ直線上の点の位置を表す情報を前記見込み位置情報として生成する請求項12記載のウェーハ収納カセットの検査方法。
【請求項14】
前記ウェーハ見込み位置情報生成ステップは、前記第1位置と前記第2位置とを結ぶ直線上の、前記第1支持部、前記第2支持部、前記第3支持部及び前記第4支持部にて支持されるウェーハの周端縁の点と見込まれる点の前記ウェーハ収納カセットの高さ方向の位置を表す情報を前記見込位置情報として生成する請求項13記載のウェーハ収納カセットの検査方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のウェーハを収納するウェーハ収納カセットの検査装置及び検査方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1に開示されるウェーハ収納カセットの検査装置が知られている。検査対象となるウェーハ収納カセットは、複数の半導体ウェーハのそれぞれに対して、一対の保持溝(支持部)が設けられ、前記複数のウェーハのそれぞれが前記一対の保持溝の面にて支持された状態で当該複数のウェーハを収納する。このようなウェーハ収納カセットを検査する前記検査装置では、各保持溝の山部の頂点がレーザ変位センサにて測定され、その測定値(座標値)と、当該山部の頂点についての設計値との比較結果に基づいて、当該板状カセットの良否が判定される。
【0003】
このようなウェーハ収納カセットの検査装置によれば、実際に各保持溝に納められたウェーハ(ダミーウェーハ)の収納状態に基づいてウェーハ収納カセットを検査するのではなく、当該ウェーハ収納カセットを直接検査することができるので、検査に先立って行わなければならないウェーハ(ダミーウェーハ)を収めるための段取り作業工数を低減できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平8−105726号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、ウェーハ収納カセットに実際に収納された複数のウェーハの収納状態に基づいて、ウェーハ収納カセットを評価する方法がある。この方法に従えば、ウェーハ収納カセット内におけるウェーハの位置、2つのウェーハの間隔等が数値にて得られるので、その数値を、ウェーハ収納カセットに対してウェーハの出し入れを行うロボットハンド等の搬送機構のティーチングデータとして与えられる等の利点がある。
【0006】
一方、前述したように実際に各保持溝にウェーハ(ダミーウェーハ)を納めることなく、各保持溝の山部の頂点を測定する従来の検査装置では、ウェーハを支持する保持溝の位置や形状については直接的に検査することができるが、実際に収納されたウェーハの収納状態については直接的に検査することができない。このため、前述したウェーハ収納カセットに収納された複数のウェーハの収納状態に基づいてウェーハ収納カセットを評価(検査)する方法の利点を享受することができない。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、ウェーハ収納カセットについて、実際にウェーハを収納しなくても、ウェーハの収納状態に基づいた検査を行うことのできるウェーハ収納カセットの検査装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係るウェーハ収納カセットの検査装置は、複数のウェーハのそれぞれに対して、ウェーハの周縁部の複数の箇所を支持する複数の支持部が設けられ、前記複数のウェーハのそれぞれが前記複数の支持部にて支持された状態で、当該複数のウェーハを収納するウェーハ収納カセットの検査装置であって、前記各ウェーハを支持する前記複数の支持部を撮影して画像信号を出力する撮影装置と、該撮影装置からの画像信号にて表される画像についての処理を行う処理ユニットとを有し、前記処理ユニットは、前記画像に基づいて、前記複数の支持部のそれぞれの位置を表す支持部位置情報を生成する支持部位置情報生成手段と、該支持部位置情報生成手段にて生成された前記支持部位置情報に基づいて、前記複数の支持部にて支持されると見込まれるウェーハの当該ウェーハ収納カセットの高さ方向の位置を表す見込み位置情報を生成する見込み位置情報生成手段とを有する構成となる。
【0009】
また、本発明に係るウェーハ収納カセットの検査方法は、複数のウェーハのそれぞれに対して、ウェーハの周縁部の複数の箇所を支持する複数の支持部が設けられ、前記複数のウェーハのそれぞれが前記複数の支持部にて支持された状態で、当該複数のウェーハを収納するウェーハ収納カセットの検査方法であって、撮影装置により前記各ウェーハを支持する前記複数の支持部を撮影する撮影ステップと、該撮影ステップでの撮影により前記撮影装置から出力される画像信号にて表される画像についての処理を行う処理ステップとを有し、前記処理ステップは、前記画像に基づいて、前記複数の支持部のそれぞれの位置を表す支持部位置情報を生成する支持部位置情報生成ステップと、該支持部位置情報生成ステップにて生成された前記支持部位置情報に基づいて、前記複数の支持部にて支持されると見込まれるウェーハの当該ウェーハ収納カセットの高さ方向の位置を表す見込み位置情報を生成する見込み位置情報生成ステップとを有する構成となる。
【0010】
これらの構成によれば、ウェーハ収納カセットにおける各ウェーハを支持する複数の支持部を撮影して得られる画像に基づいて、前記複数の支持部のそれぞれの位置を表す支持部位置情報が生成され、その支持部位置情報に基づいて、前記複数の支持部にて支持されると見込まれるウェーハの当該ウェーハ収納カセットの高さ方向の位置を表す見込み位置情報が生成される。これにより、前記見込み位置情報が表す、それぞれが複数の支持部にて支持されると見込まれる複数のウェーハのそれぞれの当該ウェーハ収納カセットの高さ方向の位置に基づいて、ウェーハ収納カセットを評価することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係るウェーハ収納カセットの検査装置及び検査方法によれば、それぞれが複数の支持部にて支持されると見込まれる複数のウェーハのそれぞれの当該ウェーハ収納カセットの高さ方向の位置に基づいて、ウェーハ収納カセットを評価することができるので、ウェーハ収納カセットについて、実際にウェーハを収納しなくても、収納されたウェーハの収納状態に基づいた検査を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】検査の対象となるウェーハ収納カセットの一例を示す斜視図である。
図2A図1に示すウェーハ収納カセットにおける左支持部の支持段の一部を拡大して示す図である。
図2B図1に示すウェーハ収納カセットにおける左支持部の支持段の他の一部を拡大して示す図である。
図3図1に示すウェーハ収納カセットに収納されるウェーハと、各支持段に形成された4つのバンプとの位置関係を示す図である。
図4図1に示すウェーハ収納カセットの内部を撮影する撮影機構の構成例を示す平面図である。
図5A】ウェーハ収納カセットにおける左支持部の支持段についての撮影エリアを示す図である。
図5B】ウェーハ収納カセットにおける左支持部の支持段についての他の撮影エリアを示す図である。
図6】検査装置の処理系の構成例を示すブロック図である。
図7】検査装置でのウェーハ収納カセットの画像取り込み処理の手順を示すフローチャートである。
図8】検査装置での見込み位置情報(PWf(i))の生成処理の手順を示すフローチャートである。
図9】ウェーハ収納カセットにおける、中心位置CFOUP、4つのバンプのそれぞれの位置P1〜P4と、4つのバンプに支持されたウェーハの面上にあると見込まれる第1位置P2-4、及び第2位置P1-3との関係を平面的に示す図である。
図10】ウェーハ収納カセットにおける、中心位置PFOUPと、4つのバンプのそれぞれの位置P1〜P4と、4つのバンプに支持されたウェーハの面上にあると見込まれる第1位置P2-4、及び第2位置P1-3と、4つのバンプに支持されたと見込まれるウェーハの周端縁の点の位置との関係を立体的に示す図である。
図11図10に示す第1位置P2-4と第2位置P1-3と、4つのバンプにて支持されると見込まれるウェーハの周端縁の点の位置との関係を示す図である。
図12】それぞれが4つのバンプに支持されると見込まれる2つのウェーハの周端縁の間隔について示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0014】
本発明の実施の形態に係る検査装置の検査対象のウェーハ収納カセットは、図1に示すように構成される。
【0015】
図1において、このウェーハ収納カセット100は、半導体製造工程においてウェーハ(半導体ウェーハ)を搬送するために用いられるものであって、前部に開口面を有した箱体(例えば、樹脂製)となっている。ウェーハ収納カセット100において、一方の側部(左側部)内面101に複数の支持段にて構成される左支持棚103が形成され、他方の側部(右側部)内面102にも複数の支持段にて構成される右支持棚104が形成されている。左支持棚103の各支持段は、右支持棚104のいずれかの支持段に対向しており、左支持棚103の支持段と右支持棚104の対向する支持段とによって1枚のウェーハの周縁部が支持される。
【0016】
左支持棚103の各支持段103(i)には、図2A及び図2Bに示すように、ウェーハ収納カセット100の開口面側の所定位置にバンプ(以下、手前側バンプという)1031(i)が形成されるとともに、ウェーハ収納カセット100の開口面と逆側、即ち、奥側の所定位置にバンプ(以下、奥側バンプという)1032(i)が形成されている。図2A及び図2Bには示されていないが、右支持棚104の各支持段にも左支持棚103の各支持段の場合と同様の位置関係をもって配置される2つのバンプ(手前側バンプ及び奥側バンプ)が形成されている。これにより、図3に示すように、左支持棚103の各支持段103(i)の手前側バンプ1031(i)及び奥側バンプ1032(i)と、右支持棚104の対応する支持段の手前側バンプ1041(i)及び奥側バンプ1042(i)との、合計4つのバンプ(支持部)によって、ウェーハ収納カセット100に収納される複数のウェーハのそれぞれWf(i)の周縁部が支持される。
【0017】
1枚のウェーハWf(i)を支持する前記4つのバンプ1031(i)、1032(i)、1041(i)、1042(i)と、ウェーハ収納カセット100の中心CFOUPとの位置関係は、図3に示すように、設定されている。即ち、図3において、左支持棚103の各支持段103(i)の手前側バンプ1031(i)と右支持棚104の対応する支持段104(i)の手前側バンプ1041(i)とが、左支持棚103の各支持段103(i)の奥側バンプ1032(i)と右支持棚104の対応する支持段104(i)の奥側バンプ1042(i)とが、それぞれ、中心CFOUPを通る当該ウェーハ収納カセット100の前後方向に延びるY軸に対して、対称となる位置関係に設定されている。また、左支持棚103の各支持段103(i)の手前側バンプ1031(i)と同支持段103(i)の奥側バンプ1032(i)とが、右支持棚104の各支持段104(i)の手前側バンプ1041(i)と同支持段104(i)の奥側バンプ1042(i)とが、それぞれ、中心CFOUPを通る前記Y軸に垂直なX軸に対して、対称となる位置関係に設定されている。
【0018】
従って、ウェーハ収納カセット100に設定される、前記X軸、前記Y軸、及びウェーハ収納カセット100の高さ方向に延びるZ軸の座標系において、中心CFOUPの位置PFOUPが、(0.0,Z)により表されるとともに、左支持棚103の各支持段103(i)の手前側バンプ1031(i)の位置P1が、(−Xa,−Ya,Z1)により、同支持段103(i)の奥側バンプ1032(i)の位置P2が、(−Xa,Ya,Z2)により、右支持棚104の各支持段104(i)の手前がバンプ1041(i)の位置P3が、(Xa,−Ya,Z3)により、同支持段104(i)の奥側バンプ1042(i)の位置P4が、(Xa,Ya,Z4)により、それぞれ表される。
【0019】
前述したような(図1図3参照)構造のウェーハ収納カセット100を撮影する撮影機構(撮影装置)は、図4に示すように構成される。
【0020】
図4において、ウェーハ収納カセット100の開口面に対向するようにテーブル25が配置され、このテーブル25は、昇降機構(図示略)によって、昇降動(図4の紙面に垂直な方向の移動)するようになっている。テーブル25上に撮影機構が設置されている。この撮影機構は、第1カメラ31、第1カメラ31に隣接して配置される第1照明器41、第2カメラ32、第2カメラ32に隣接して配置される第2照明器42、第3カメラ33、第3カメラ33に隣接して配置される第3照明器43、第4カメラ34及び第4カメラ34に隣接して配置される第4照明器44を含む。第1カメラ31は、例えば、図5Aに示すように、左支持棚103の上下に隣接する2つの支持段103(i)、103(i+1)に形成された手前側バンプ1031(i)、1031(i+1)を含む所定の撮影エリアを有し、第1照明器41は、その撮影エリアを照明する。第2カメラ32は、例えば、図5Bに示すように、左支持棚103の上下に隣接する2つの支持段103(i)、103(i+1)に形成された奥側バンプ1032(i)、1032(i+1)を含む所定の撮影エリアを有し、第2照明器42は、その撮影エリアを照明する。
【0021】
右支持棚104を撮影する第3カメラ33及び第4カメラ34は、図示されていないが、それぞれ、右支持棚104の上下に隣接する2つの支持段104(i)、104(i+1)に形成された手前側バンプ1041(i)、1041(i+1)を含む所定の撮影エリア、奥側バンプ1042(i)、1042(i+1)を含む所定の撮影エリアを有し、第3照明器43及び第4照明器44は、対応する撮影エリアを照明する。
【0022】
検査装置における処理系は、図6に示すように構成される。
【0023】
図6において、この処理系は、処理ユニット11、入力ユニット12、表示ユニット13、駆動制御回路14及び照明駆動回路15を有している。オペレータによって操作される入力ユニット12からの入力情報に基づいて処理ユニット11が各種の制御処理を実行する。駆動制御回路14は、処理ユニット11の制御のもと、テーブル25を昇降動させる昇降機構のモータ20を、そのモータ20に設けられたエンコーダ21からの当該モータ20の回転量に対応した出力信号に基づいて駆動制御する。照明駆動回路15は、処理ユニット11の制御のもと、前述した第1照明器41〜第4照明器44の点灯及び消灯を行う。処理ユニット11は、第1カメラ31〜第4カメラ34からの画像信号にて表される画像(画像データ)についての処理を行う。具体的には、処理ユニット11は、後に詳述するように、その画像を処理することにより、ウェーハ収納カセット100を評価するための情報を生成し、その情報に基づいてウェーハ収納カセット100の評価処理を行う。なお、処理ユニット11は、画像等の各種情報を表示ユニット13に表示させることができる。
【0024】
処理ユニット11は、図7に示す手順に従って、第1カメラ31〜第4カメラ34からの画像信号に基づいたウェーハ収納カセット100の画像を取り込む。
【0025】
図7において、処理ユニット11は、カウンタiを初期値=1に設定し(S11)、エンコーダ21からの出力信号を監視しつつ、駆動制御回路14を介して昇降機構のモータ20を駆動させ、テーブル25を、第1カメラ31〜第4カメラ34のそれぞれによるi番目の撮影エリア(図5A図5B参照)の撮影が可能となる位置に移動させる。そして、処理ユニット11は、第1カメラ31〜第4カメラ34を制御するとともに、照明駆動回路15を介して第1照明器41〜第4照明器44を点灯させて、第1カメラ31〜第4カメラ34のそれぞれに前記i番目の撮影エリアを撮影させる(S12)。そして、処理ユニット11は、第1カメラ31〜第4カメラ34のそれぞれからの画像信号を入力し、該画像信号に基づいたi番目の撮影エリアの画像データをメモリ内に保存する(S13)。
【0026】
処理ユニット11は、カウンタiが最終値nに達したか否かを判定し(S14)、カウンタiが最終値nに達していなければ(S14でNO)、カウンタiを+1インクリメントする(S15)。処理ユニット11は、前述したのと同様にモータ20を制御して、テーブル25を、第1カメラ31〜第4カメラ34のそれぞれによる次の撮影エリア(i番目)の撮影が可能となる位置に移動させる。そして、処理ユニット11は、前述したのと同様に、第1カメラ31〜第4カメラ34のそれぞれに次の撮影エリアを撮影させ(S12)、第1カメラ31〜第4カメラ34のそれぞれからの画像信号に基づいた次の撮影エリアの画像データをメモリ内に保存する(S13)。
【0027】
以後、カウンタiの値が最終値nになるまで、同様の手順(S12、S13)に従って、第1カメラ31〜第4カメラ34及び第1照明器41〜第4照明器44を昇降機構によって移動させつつ、各撮影エリアを撮影する第1カメラ31〜第4カメラ34からの画像信号に基づいた画像データをメモリ内に保存する。そして、カウンタiの値が最終値nに達すると(S14でYES)、処理ユニット11は、画像取り込みの処理を終了する。
【0028】
前述のようにしてウェーハ収納カセット100に対する画像取り込みの処理が終了すると、処理ユニット11は、図8に示す手順に従って、ウェーハ収納カセット100に収納されると見込まれるウェーハWfの当該ウェーハ収納カセット100の高さ方向の位置を表す見込み位置情報を生成するための処理を実行する。
【0029】
処理ユニット11は、ウェーハを支持する4つのバンプ(左支持棚103の各支持段103(i)の手前側バンプ1031(i)、奥側バンプ1032(i)、右支持棚104の各支持段104(i)の手前側バンプ1041(i)、奥側バンプ1042(i))の支持点を定義する(S21)。ここでは、図3を用いて説明したように、左支持棚103の各支持段103(i)における、手前側バンプ1031(i)の位置P1及び奥側バンプ1032(i)の位置P2と、右支持棚104の各支持段104(i)における手前側バンプ1041(i)の位置P3及び奥側バンプ1042(i)の位置P4と、ウェーハ収納カセット100の中心位置PFOUPが、前述したウェーハ収納カセット100に設定された座標系(X,Y,Z)において、
P1=(−Xa、−Ya,Z1)
P2=(−Xa,+Ya,Z2)
P3=(+Xa,−Ya,Z3)
P4=(+Xa,+Ya,Z4)
FOUP=(0,0、Z)
のように定義される。
ここで、Xa、Ya、Zは、当該ウェーハ収納カセット100の設計値(固定値)であって、Z1、Z2、Z3、Z4は、各バンプの製造時の個体差、経年使用による摩耗、変形等に起因して変化し得るものとする。
【0030】
各点の位置の定義(S21)が終了すると、処理ユニット11は、カウンタiを初期値=1にセットし(S22)、第1カメラ31〜第4カメラ34のそれぞれからの画像信号に基づいて取り込んだi番目の撮影エリアの画像(画像データ)をメモリの処理領域に読み出す(S23)。処理ユニット11は、読み出した前記i番目の撮影エリアの画像(画像データ)を用いて、その画像に写り込んでいる各バンプ(左支持棚103の支持段103(i)の手前側バンプ1031(i)、奥側バンプ1032(i)、右支持棚104の支持段104(i)の手前側バンプ1041(i)、奥側バンプ1042(i))のZ軸方向(ウェーハ収納カセット100の高さ方向)の位置Z1、Z2、Z3、Z4(支持部位置情報)についての測定処理を行う(S24:支持部位置情報生成手段)。この測定処理では、例えば、図5A及び図5BのウィンドウWで示すように、i番目の撮影エリアの画像に写り込んでいる各バンプが選択され、その選択された各バンプの画像上での位置と各バンプの座標系(X,Y,Z)での位置が既知である基準カセットを同カメラで撮影して得られた画像上での同じバンプの位置との差と、当該基準カセットの座標系(X,Y,Z)での当該既知となる位置とに基づいて、画像上で選択された各バンプの実際のウェーハ収納カセット100(検査対象)に設定された座標系(X,Y,Z)での位置、ここでは、Z軸方向の位置Z1、Z2、Z3、Z4(支持部位置情報)が算出される。
【0031】
次いで、処理ユニット11は、測定された前記Z軸方向の位置Z1、Z3を用いて、i番目の撮影エリアの画像に写り込んでいる、左支持棚103の支持段103(i)の手前側バンプ1031(i)の位置P1(−Xa,−Ya,Z1)と、右支持棚104の支持段104(i)の手前側バンプ1041(i)の位置P3(+Xa,−Ya,Z3)との中点の第1位置P1-3(0,−Ya,(Z1+Z3)/2)を、図9及び図10に示すように、4つのバンプ1031(i)、1032(i)、1041(i)、1042(i)によって支持されるウェーハWf(i)上の点として見込まれる点の位置として算出する(S25)。また、処理ユニット11は、測定された前記Z軸方向の位置Z2、Z4を用いて、i番目の撮影エリアの画像に写り込んでいる、左支持棚103の支持段103(i)の奥側バンプ1032(i)の位置P2(−Xa,+Ya,Z2)と、右支持棚104の支持段104(i)の奥側バンプ1042(i)の位置P4(+Xa,+Ya,Z4)との中点の第2位置P2-4(0,Ya,(Z2+Z4)/2)を、図9及び図10に示すように、前記4つのバンプで支持されるウェーハWf(i)上の点として見込まれる点の位置として算出する(S26)。
【0032】
そして、処理ユニット11は、前記第1位置P1-3と、前記第2位置P2-4とを通る直線(中心点CFOUPも通る)を演算し(S27)、図10及び図11に示すように、その直線上で、当該ウェーハ収納カセット100の中心CFOUPからウェーハWf(i)の半径Rwの距離だけ前記第1位置P1-3から外方の点の位置PWf(i)=(0,Yw,Zw)を外挿により算出する(S28:見込み位置情報生成手段)。処理ユニット11は、上記外挿により得られた点の位置PWf(i)=(0,Yw,Zw)におけるZ軸方向の位置Zw(i)を、前記直線上の、前記4つのバンプ1031(i)、1032(i)、1041(i)、1042(i)によって支持されるウェーハWf(i)の周端縁の点として見込まれる点の位置を表す見込み位置情報としてメモリ内に保存する(S29)。
【0033】
以後、処理ユニット11は、カウンタiが最終値nに達していないことを確認して(S30でNO)、カウンタiを+1だけインクリメントし(S31)、そのカウンタiで指定される次のi番目の撮影エリアの画像を読み出す(S23)。そして、処理ユニット11は、前述したのと同様の手順(S23〜S29)に従って、左支持棚103の次の支持段103(i)の手前側バンプ1031(i)、奥側バンプ1032(i)、及び次の右支持棚104の支持段104(i)の手前側バンプ1041(i)、奥側バンプ1042(i)に支持されると見込まれるウェーハWf(i)の前記周縁端の位置PWf(i)=(0,Yw,Zw)におけるZ軸方向の位置Zw(i)を、前記4つのバンプによって支持されると見込まれるウェーハWf(i)の位置を表す見込み位置情報としてメモリに保存する。
【0034】
処理ユニット11は、上述した処理(S23〜S30)を繰り返し実行する。そして、カウンタiが最終値nに達すると(S30でYES)、処理ユニット11は、ウェーハ収納カセット100に収納されると見込まれるウェーハWf(i)の当該ウェーハ収納カセット100の高さ方向(Z軸方向)の位置を表す見込み位置情報を生成するための処理を終了する。
【0035】
上述したように、ウェーハ収納カセット100の左支持棚103の複数の支持段103(i)のそれぞれの手前側バンプ1031(i)及び奥側バンプ1032(i)と、右支持棚104の複数の支持段104(i)の対応するいずれかの手前側バンプ1041(i)及び奥側バンプ1042(i)とによって支持されると見込まれるウェーハWf(i)の当該ウェーハ収納カセット100の高さ方向の位置Zw(i)が見込み位置情報として得られると、処理ユニット11は、その見込み位置情報Zw(i)を用いて、ウェーハ収納カセット100を評価することができる。例えば、対となる前記各支持段103(i)、104(i)の4つのバンプにて支持されると見込まれるウェーハWf(i)の位置Zw(i)(見込み位置情報)の、良品となる基準カセットについて同様に得られた同位置Zw(i)との差に基づいて、当該ウェーハ収納カセット100の良否を評価することができる。
【0036】
上述したようなウェーハ収納カセット100の検査装置によれば、それぞれが4つ(複数)のバンプにて支持されると見込まれる複数のウェーハのそれぞれの当該ウェーハ収納カセット100の高さ方向の位置Zw(i)(見込み位置情報)に基づいて、ウェーハ収納カセット100を評価することができる。従って、ウェーハ収納カセット100について、実際にウェーハを収納しなくても、収納されたウェーハの収納状態に基づいた検査を行うことができる。また、ウェーハ収納カセット100に収納された各ウェーハWfの位置Zwをロボットハンド等の搬送機構に対してティーチングデータとして提供することができる。
【0037】
更に、処理ユニット11は、図12に示すように、それぞれが4つのバンプに支持されると見込まれる2つのウェーハWf(i)、Wf(i+1)について得られる2つの見込み位置情報Zw(i)、Zw(i+1)に基づいて、前記2つのウェーハWf(i)、Wf(i+1)の間隔Δiを表す見込み間隔情報を生成することができる(見込み間隔情報生成手段)。この場合、その2つのウェーハWf(i)、Wf(i+1)についての見込間隔情報Δiに基づいてウェーハ収納カセットを評価することができる。なお、上記2つのウェーハは、上下に隣接するものでなくても、それらの間に1枚以上のウェーハが介在するように離れて配置されるものであってもよい。
【0038】
なお、上記実施の形態では、4つのバンプ1031(i)、1032(i)、1041(i)、1042(i)の位置P1、P2、P3、P4(支持位置情報)に基づいて、該4つのバンプに支持されると見込まれるウェーハWf(i)のZ軸方向の位置Zw(i)が見込み位置情報として生成されたが、この見込み位置情報は、これに限定されない。例えば、4つのバンプ1031(i)、1032(i)、1041(i)、1042(i)のうちの3つのバンプを通る平面を演算し、その平面が当該4つのバンプに支持されると見込まれるウェーハWf(i)に対応するものとして、その平面上の当該ウェーハWf(i)に対応する領域内の点の位置を表す情報を、当該4つのバンプに支持されると見込まれるウェーハWf(i)の点の位置を表す見込み位置情報として生成することもできる。
【0039】
また、上記実施の形態では、見込み位置情報は、ウェーハ収納カセットの良否の評価に用いていたが、これに限らず、ロボット等でのウェーハの搬送工程におけるロボットアームの停止位置をコントロールするための情報として使用するようにしても良い。
【0040】
なお、本発明における見込み位置情報は、ウェーハがウェーハ収納カセットの奥行き方向に対し、理想通りに収められていることが前提となるが、ウェーハ収納カセットおよび、ウェーハ収納カセットにウェーハを搬送する搬送手段は、通常、奥行き方向に対して適切な位置へウェーハを収納するように構成されているので、誤差が生じたとしても、それは許容範囲内に抑えられる。
【符号の説明】
【0041】
11 処理ユニット
12 入力ユニット
13 表示ユニット
14 駆動制御回路
15 照明駆動回路
20 モータ
21 エンコーダ
25 テーブル
31 第1カメラ
32 第2カメラ
33 第3カメラ
34 第4カメラ
41 第1照明器
42 第2照明器
43 第3照明器
44 第4照明器
100 ウェーハ収納カセット
101 左側部内面
102 右側部内面
103 左支持棚
104 右支持棚
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5A
図5B
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12