(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6124857
(24)【登録日】2017年4月14日
(45)【発行日】2017年5月10日
(54)【発明の名称】道路切削機
(51)【国際特許分類】
E01C 23/088 20060101AFI20170424BHJP
【FI】
E01C23/088
【請求項の数】13
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-207197(P2014-207197)
(22)【出願日】2014年10月8日
(62)【分割の表示】特願2012-501212(P2012-501212)の分割
【原出願日】2010年2月23日
(65)【公開番号】特開2015-14191(P2015-14191A)
(43)【公開日】2015年1月22日
【審査請求日】2014年11月7日
(31)【優先権主張番号】102009014730.6
(32)【優先日】2009年3月25日
(33)【優先権主張国】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】301064954
【氏名又は名称】ヴィルトゲン ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
【氏名又は名称原語表記】Wirtgen GmbH
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100099483
【弁理士】
【氏名又は名称】久野 琢也
(72)【発明者】
【氏名】カーステン ブーア
(72)【発明者】
【氏名】シュテファン アプレシュ
(72)【発明者】
【氏名】トーマス レーナート
(72)【発明者】
【氏名】ギュンター ヘーン
(72)【発明者】
【氏名】ツィルス バリマーニ
【審査官】
須永 聡
(56)【参考文献】
【文献】
特開平08−003919(JP,A)
【文献】
実開平04−134517(JP,U)
【文献】
特開平08−165610(JP,A)
【文献】
特開2007−326018(JP,A)
【文献】
実開昭56−110162(JP,U)
【文献】
特開2001−003329(JP,A)
【文献】
登録実用新案第3024168(JP,U)
【文献】
実開昭51−048819(JP,U)
【文献】
実開平05−049816(JP,U)
【文献】
登録実用新案第3019721(JP,U)
【文献】
特開平03−047708(JP,A)
【文献】
米国特許第04723867(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E01C 23/088
E01C 23/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
円筒形の切削管(10)と、少なくとも1つのエジェクタユニットと、を有する切削ドラムを備えた道路切削機であって、前記切削管(10)のドラム表面(10.1)にはツールホルダ交換システムの複数のベース部分(11)が固定されており、該ベース部分(11)は、前記エジェクタユニットの両側で螺旋を形成するよう互いに対応配置されている、道路切削機において、
前記エジェクタユニットは、前記ドラム表面(10.1)に固定された保持部分(30)と、該保持部分(30)に保持されたエジェクタ(20)とを有しており、
前記エジェクタ(20)は、送り方向(V)に向けられた搬送面(21)と、該搬送面(21)とは反対の側に位置する背面とを有していて、該背面が、少なくとも1つの支持面を備えた固定側(25)を形成しており、
前記固定側(25)は、エジェクタ(20)が少なくとも2つの異なった運転位置において前記保持部分(30)に取り付けられるよう形成されていて、エジェクタ(20)の半径方向の向きを180°反転させることができるようになっていることを特徴とする道路切削機。
【請求項2】
前記固定側(25)に少なくとも1つの突出した固定付加部(26.1,26.2;20.1)又は少なくとも1つの凹設された固定受容部が設けられており、該固定付加部又は固定受容部によって送り方向(V)に対して垂直な平面におけるエジェクタの移動が形状結合式に制限されている、請求項1記載の道路切削機。
【請求項3】
エジェクタ(20)の搬送面(21)はエジェクタユニットの送り方向(V)に対してほぼ直角に配置されていて、少なくとも部分的に、工具送り方向とは逆方向に凹んだ凹部をもってショベル状に凹設されて形成されている、請求項1又は2記載の道路切削機。
【請求項4】
搬送面(21)は少なくとも部分的に凹面状に形成されているか又は、搬送面(21)は凹部領域において、直線及び/又は円弧区分から成っている、請求項3記載の道路切削機。
【請求項5】
搬送面(21)に単数又は複数の凹部(21.1,22)が形成されている、請求項1から4までのいずれか1項記載の道路切削機。
【請求項6】
前記エジェクタ(20)には、少なくとも1つのねじ受容部(29)が形成されており、該ねじ受容部(29)はエジェクタ(20)の前側に向けられてねじ頭受容部(29.1)において終端していて、該ねじ頭受容部(29.1)において固定ねじ(24)のねじ頭が少なくとも部分的に回動不能に受容されている、請求項1から5までのいずれか1項記載の道路切削機。
【請求項7】
搬送面(21)とは反対側に位置する背側に、単数又は複数の一体成形された補強リブ(27)が配置されている、請求項1から6までのいずれか1項記載の道路切削機。
【請求項8】
前記エジェクタ(20)には、少なくとも1つのねじ受容部(29)が形成されており、ねじ受容部(29)は固定付加部(26.1;20.1)又は固定受容部を貫いて延びている、請求項2記載の道路切削機。
【請求項9】
固定付加部(26.1,26.2;20.1)又は固定受容部は鏡面対称的に形成されている、請求項2記載の道路切削機。
【請求項10】
固定側(25)は、保持部分(30)の凹面状又はトラフ状に凹設された受容区分に接触するために、凸面状又は隆起部状の固定区分を有している、請求項1から9までのいずれか1項記載の道路切削機。
【請求項11】
前記固定区分は球面状である、請求項10記載の道路切削機。
【請求項12】
搬送面(21)の領域に、搬送面(21)として耐摩耗性の材料から成る少なくとも1つの摩耗防止エレメントが配置されている、請求項1から11までのいずれか1項記載の道路切削機。
【請求項13】
摩耗防止エレメントは、硬質材料エレメント又は表面硬化もしくは硬化肉盛において形成されている、請求項12記載の道路切削機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エジェクタ、特に道路切削機又は岩盤切削機もしくはサーフェスマイナー等の切削ドラム用のエジェクタに関する。
【0002】
道路切削機は通常、切削管を有していて、この切削管の表面には多数のツールホルダが固定されている。この場合ツールホルダは多くの場合、ベース部分をも有しているツールホルダ交換システムの一部である。ベース部分は切削管の表面に溶接されていて、ツールホルダを交換可能に受容している。例えばP3701905A1に基づいて公知であるように、ツールホルダは、通常は丸形シャンクチゼルであるツールを固定するために働く。ツールホルダは、螺旋状の搬送螺旋が生じるように切削管の表面に配置されている。搬送螺旋は切削管の縁部領域を起点として、切削管の中心に向かって回転する。
【0003】
これによって、互いに反対側に位置する縁部領域を起点として延びる搬送螺旋は、それぞれ切削管の真ん中において出合うことになる。そしてこの領域には単数又は複数のエジェクタが配置されている。搬送螺旋は、ツールによって破砕切除された物体をエジェクタへと搬送する。そしてエジェクタは、これら物体を切削管の作用領域から搬出する。
【0004】
エジェクタは強い摩耗作用を受けるので、定期的に検査されて交換されねばならない。そのために、切削管に溶接されたエジェクタは切り離され、新たなエジェクタが溶接されねばならない。この際に、理想的な搬出効率を得るためには、エジェクタの正確な位置決め及び方向付けに注意が払われねばならない。このような交換作業は、切削管の狭められた作業領域においては困難である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ゆえに本発明の課題は、機械保守を簡単に行うことができる改善されたエジェクタを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この課題は請求項1記載のエジェクタによって解決された。すなわち本発明によるエジェクタでは、エジェクタは、送り方向に向けられた搬送面と、該搬送面とは反対の側に位置する背面とを有していて、該背面が、少なくとも1つの支持面を備えた固定側を形成しており、さらに固定受容部、特にねじ受容部及び/又は固定付加部が設けられている。
【0007】
本発明によるエジェクタは、その搬送面とは反対側に位置していて支持面を備えた固定側を有している。この固定側でエジェクタは、切削管に固定された部材、例えばそこに溶接された保持部分に取り付けられる。保持部分の支持面を介して、工具使用時に生じる負荷を少なくとも部分的に確実に除去することができる。エジェクタは固定受容部もしくは固定付加部を備えているので、エジェクタは交換可能に取り付けられる。これによりエジェクタは損傷時又は摩耗時に簡単に交換することができる。
【0008】
本発明の有利な構成では、エジェクタの搬送面はエジェクタユニットの送り方向に対してほぼ直角に配置されていて、少なくとも部分的に凹面状に形成されているか又は、凹部領域において、直線及び/又は円弧区分から成っている。凹面状もしくはトラフ状の形状付与によって、搬出効率を改善するショベル状のジオメトリを得ることができる。
【0009】
搬送面に単数又は複数の凹部が形成されていると、工具使用中に切除された物質は凹部に堆積することができ、これによりそこに「自然の」摩耗保護を形成する。
【0010】
本発明の別の構成では、固定受容部として少なくとも1つのねじ受容部が使用されており、該ねじ受容部はエジェクタの前側に向けられてねじ頭受容部において終端していて、該ねじ頭受容部において固定ねじのねじ頭が少なくとも部分的に回動不能に受容されている。ねじ結合によって迅速かつ問題のないエジェクタ交換が可能である。ねじ頭が沈められて又は部分的に沈められて受容されていることによって、沈められた頭領域における摩耗を生ぜしめる作用が阻止される。さらにはねじの弛みも回避される。
【0011】
エジェクタを保持部分に確実に支持できるようにするために、本発明の別の構成では、搬送面とは反対の側に少なくとも1つの突出した固定付加部又は凹設された固定受容部が配置されている。このようになっていると、発生する横方向力は、特に形状結合式(formschluessig)にエジェクタから保持部分へと伝達されることができる。これを可能にするために特に有利な構成では、少なくとも1つの固定付加部又は少なくとも1つの固定受容部を用いて、送り方向に対して垂直な平面におけるエジェクタの移動が形状結合式に制限されている。
【0012】
さらに、搬送面とは反対側に位置する背側に、単数又は複数の一体成形された補強リブが配置されているように、エジェクタが構成されていると、安価な材料コストで十分に剛性のエジェクタを構成することができる。
【0013】
本発明の別の構成では、ねじ受容部は固定付加部又は固定受容部を貫いて延びている。このように構成されていると、支持部分が固定ねじの十分なクランプ長さのために使用される。
【0014】
本発明の有利な構成では、固定側は、エジェクタが異なった運転位置において組付け可能であるように形成されている。エジェクタは特に鏡面対称的に形成されているか又は固定側の領域において、エジェクタが向きを変えられて2つの異なった運転位置において取り付けられ得るように形成されている。さらにまた、3つ又は4つの異なった運転位置を可能にするエジェクタも可能である。
【0015】
上記のことは、エジェクタは主として切削管とは反対側の領域において摩耗するという認識に基づいている。当該領域において所定の摩耗状態になった場合には、エジェクタは取り外されて、例えば180°回転させられて再び取り付けられる。
【0016】
本発明の別の有利な構成では、固定側は、保持部分の凹面状又はトラフ状に凹設された受容区分に接触するために、凸面状又は隆起部状、例えば球面状の固定区分を有している。このような結合形式によって、搬送面が非対称的に負荷された場合でも良好な力導出のために役立つ大きな結合面が得られる。耐用寿命をさらに改善するために有利な構成では、搬送面の領域に、搬送面として耐摩耗性の材料から成る少なくとも1つの摩耗防止エレメントが配置されている。このような摩耗防止エレメントは有利には、例えば硬質合金又はセラミックのような硬質材料エレメント、又は例えば表面硬化もしくは硬化肉盛のような被覆層によって形成されている。
【0017】
次に図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】道路切削機の切削ドラムを示す正面図である。
【
図3】
図2に示された切削ドラムを、幾分変えて拡大して示す側面図である。
【
図4】エジェクタユニットの前側を示す斜視図である。
【
図5】エジェクタユニットの背側を示す斜視図である。
【
図6】
図5に示されたエジェクタユニットの保持部分の背側を示す斜視図である。
【
図7】
図6に示された保持部分の前側を示す斜視図である。
【
図8】
図5に示されたエジェクタユニットのエジェクタの前側を示す斜視図である。
【
図9】
図8に示されたエジェクタの背側を示す斜視図である。
【
図10】エジェクタと保持部分とを備えたエジェクタユニットの第2実施形態の背側を示す斜視図である。
【
図11】
図10に示されたエジェクタユニットの前側を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1には、円筒形の切削管10を備えた切削ドラムが示されており、切削管10のドラム表面10.1にはツールホルダ交換システムの多数のベース部分11が溶接されている。これらのベース部分11は交換可能なツールホルダ12を保持している。ツールホルダ12内には、各1つのツール13、つまり丸形シャンクチゼルが交換可能に受容されている。ベース部分11は互いに対応配置されていて、螺旋、特に搬送螺旋を形成している。搬送螺旋は、ドラム表面10.1における切削管10の側部を起点として、両側部の間に形成された切削管中心に向かって形成されている。
図1及び
図2には、図面を見易くするために、ツールホルダ交換システムのうちの一部しか示されていない。図示されていないツールホルダ交換システムについては、ツール13の長手方向中心軸線を再現する破線が代わりに示されている。これらの線から分かるように、切削管中心の両側にはそれぞれ複数の搬送螺旋が存在している。
【0020】
搬送螺旋は、対を成して切削管中心の領域において出合う。
図1から分かるように、そこにはそれぞれ少なくとも1つのエジェクタユニットが配置されている。
図3には、
図2の図示とは異なり、エジェクタユニットへの視線をふさぐツールホルダ交換システムは示されていない。
図3から分かるように、エジェクタユニットは保持部分30とエジェクタ20とによって形成されている。
【0021】
図4及び
図5にはエジェクタユニットが単独で示されている。
【0022】
初めに
図6及び
図7を参照しながら保持部分30の構造について述べる。保持部分30は固定基部31を有しており、この固定基部31はその下面において固定面33を形成している。この固定面33で、保持部分30はドラム表面10.1に装着され、側部において溶接されることができる。固定基部31には上方に向かって突出するように支持部分35が一体成形されており、この支持部分35は背面36を形成している。固定基部31は付加部32を用いて背面36を越えて拡幅されており、その結果固定基部31は大きな支持間隔を備えた広幅の固定面33を形成している。さらに、付加部32によって横断面が拡大されていることによって、固定基部31と支持部分35との間における高負荷される移行領域が補強される。固定面33のさらなる拡幅は、前側の突出部34によって達成され、この突出部34は付加部32と同様に保持部分30の全幅にわたって延びている。保持部分30は前側に支持面37を有しており、この支持面37は、支持部分35の前面にわたって、かつ固定基部31の一部にわたっても延びている。支持面37のこのような構成によって、エジェクタ20の強度上最適化された支持が可能になる。支持面37には2つの受容部37.1,37.2が形成されている。両受容部37.1,37.2は支持面37に凹設されていて、トラフ状の凹部を形成している。
【0023】
図8及び
図9を参照しながら次にエジェクタ20について述べる。エジェクタ20はプレート形に落とし鍛造部材として形成されていて、ゆえに特に剛性である。エジェクタ20は前側の搬送面21を有している。
【0024】
搬送面21には凹部21.1,22が設けられている。凹部21.1の間にはリブが設けられており、これらのリブは垂線に対して角度を成していて、エジェクタ中心に向かって傾けられている。凹部は運転使用中に道路表面物質(Abraummaterial)を受容し、これによって「自然の」摩耗保護を形成する。特に良好な搬送効率はさらに、搬送面21が凹面状に、ひいてはショベル状に形成されていることによって、得られる。凹部22は2つの斜面22.1を有しており、これらの斜面22.1は搬送面21に対して角度を成していて、搬送作用を助成する。
【0025】
両方の凹部22の間には、肉厚の付加部23が設けられており、この付加部23は、貫通孔として形成された2つのねじ受容部29を受容している。両ねじ受容部29は、前面において六角形のねじ頭受容部29.1で終端している。
【0026】
図9にはエジェクタ20の背側が示されている。
図9から分かるように、背側にはリブ状の固定付加部26.1,26.2がエジェクタ20から突出している。これらの固定付加部26.1,26.2の配置形式及び寸法は、保持部分30の受容部37.1,37.2の配置形式及び形状に合わせられている。ねじ受容部29は固定付加部26.1を貫いて延びている。
【0027】
図9からさらに分かるように、エジェクタ20の背側の角隅領域には補強リブ27が配置されている。これらの補強リブ27は水平方向に延びる固定付加部26に接続されており、これによって力を最適に外に導くことができる。
【0028】
エジェクタ20を固定するために、エジェクタ20はその背側で、保持部分30の支持面37に当て付けられる。この際に固定付加部26.1,26.2は、対応する受容部37.1,37.2内に係合する。このようにして切削管10の軸方向及び半径方向における保持部分30に対するエジェクタ20の移動を阻止する十字形の歯列係合部が生ぜしめられる。このような歯列による結合によって、工具使用中に生じる力の大部分を外に導くことができる。
【0029】
エジェクタ20のねじ受容部29と保持部分30のねじ受容部36.1とは互いに整合して、つまり一直線に位置しているので、固定ねじ24(
図4及び
図5参照)はねじ受容部29,36.1を貫いて差し込むことができる。固定ねじ24のねじ頭はねじ頭受容部29.1内に位置していて、そこで回動不能に保持される。固定ねじ24には、有利にはセルフロック式のナット28が螺合され、これによってエジェクタ20は保持部分30に固定される。
【0030】
工具使用中には、特に、エジェクタ20の半径方向外側に位置している領域が摩耗する。エジェクタ20は、
図8及び
図9から分かるように、横方向中心平面に対して対称的に形成されている。従って摩耗が限界に達した場合には、エジェクタ20を外して、180°回転させて再び取り付けることができる。
【0031】
図10及び
図11には、本発明によるエジェクタユニットの別の実施形態が示されている。このエジェクタユニットもエジェクタ20と保持部分30とを有している。エジェクタ20はやはり凹んだ搬送面21を有しており、この搬送面21は加工方向に向けられていて、加工方向とは逆向きに凹んだ凹部をもって形成されている。搬送面21とは反対の側においてエジェクタ20はその背面の固定側25に固定付加部20.1を有している。この固定付加部20.1は加工方向とは逆向きにブロック状に突出している。固定付加部20.1は2つのねじ受容部を有しており、両ねじ受容部は保持部分30のねじ受容部と整合して、つまり一直線に配置される。
【0032】
ねじ受容部を貫いて固定ねじ24が通され、固定ねじ24のねじボルトには端部にナット28が螺合する。これによってエジェクタ20は保持部分30の支持面37と堅くクランプされ、特に緊締される。図面から分かるように、エジェクタ20は固定側25の領域に切欠き20.2を備えている。上側の切欠き20.2は、固定ねじ24のねじ頭を受容して、該ねじ頭を搬送面21の後ろにおいて、除去された物質による摩耗を生ぜしめる攻撃に対して保護する。下側の切欠き20.2は、エプロン状に保持部分30を越えて延びていて、保持部分30を保護している。エジェクタ20は横方向中心平面に対して対称的であり、ゆえに180°回転させて2つの運転位置において保持部分30に固定することができる。