(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本発明の実施形態の説明]
本発明の実施形態の概要を説明する。
(1)コンテンツを視聴可能なユーザ端末とコンテンツ管理サーバとが通信ネットワークを介して互いに通信可能に接続された映像コンテンツ配信システムであって、
前記ユーザ端末は、
視野映像データを前記コンテンツ管理サーバから受信するように構成された第1受信部と、
前記受信した視野映像データに基づいて、表示部に視野映像を表示するように構成された表示制御部と、
前記ユーザ端末に対するユーザからの入力操作に従って、前記表示部に表示された視野映像の視点を現在の視点である第1視点から第2視点に切り替えることを要求する視点切替要求信号を生成するように構成された視点切替要求信号生成部と、
前記生成された視点切替要求信号を前記コンテンツ管理サーバに送信するように構成された第1送信部と、
を備え、
前記視点切替要求信号は、前記ユーザを特定するためのユーザID情報と、前記第2視点を示す視点情報とを含み、
前記コンテンツ管理サーバは、
前記視点切替要求信号を前記ユーザ端末から受信するように構成された第2受信部と、
前記ユーザが前記第1視点からの視野映像の視聴を開始する第1視聴開始時刻と前記ユーザが前記第2視点からの視野映像の視聴を開始する第2視聴開始時刻とを決定するように構成された視聴開始時刻決定部と、
前記ユーザが前記第1視点からの視野映像の視聴を停止する第1視聴停止時刻と前記ユーザが前記第2視点からの視野映像の視聴を停止する第2視聴停止時刻とを決定するように構成された視聴停止時刻決定部と、
前記第1視聴開始時刻と前記第1視聴停止時刻に基づいて、前記第1視点からの視野映像の視聴時間である第1視聴時間を決定するとともに、前記第2視聴開始時刻と前記第2視聴停止時刻に基づいて、前記第2視点からの視野映像の視聴時間である第2視聴時間を決定するように構成された視聴時間決定部と、
前記第1視点又は第2視点に対応する視野映像データを前記ユーザ端末に送信するように構成された第2送信部と、
を備え、
少なくとも前記第1送信部が前記視点切替要求信号を前記第2受信部に送信した時点から前記第1受信部が前記第2視点に対応する視野映像データを前記コンテンツ管理サーバから受信する時点までの間、または、少なくとも前記第2受信部が前記視点切替要求信号を受信した時点から前記第2送信部が前記第2視点に対応する視野映像データを送信する時点までの間、前記コンテンツ管理サーバは、前記第1視点に対応する視野映像データを前記ユーザ端末に送信し続け、
前記第2受信部が前記視点切替要求信号を受信したときに、前記視聴停止時刻決定部は、前記第1視聴停止時刻を決定するとともに、前記視聴開始時刻決定部は、第2視聴開始時刻を決定する、映像コンテンツ配信システム。
【0010】
上記構成によれば、少なくとも第1送信部が視点切替要求信号を第2受信部に送信した時点から第2視点に対応する視野映像データをコンテンツ管理サーバから受信する時点までの間、または、少なくとも第2受信部が視点切替要求信号を受信した時点から第2送信部が第2視点に対応する視野映像データを送信する時点までの間、第1視点に対応する視野映像データが前記ユーザ端末に送信され続ける。
このように、ユーザ端末に提供される視野映像に対して第1視点から第2視点への視点切替え操作を行うときに、第1視点の視野映像が第2視点の視野映像にシームレスに切り替わるため、ユーザはストレスを感じることなく異なる視点での視野映像の視聴を楽しむことができる。
従って、ユーザが同一の映像コンテンツを異なる視点で視聴する場合に、映像コンテンツ配信サービスに対するユーザの満足度を向上させることが可能な映像コンテンツ配信システムを提供することが可能となる。
さらに、第1視聴開始時刻と第1視聴停止時刻に基づいて、第1視点からの視野映像の視聴時間である第1視聴時間が決定されるとともに、第2視聴開始時刻と第2視聴停止時刻に基づいて、第2視点からの視野映像の視聴時間である第2視聴時間が決定される。このように、各視点に対する視野映像の視聴時間が決定されるので、ユーザごとの各視点の視野映像の視聴時間データを記録でき、当該視聴時間データを映像コンテンツ配信サービスに対するユーザの満足度向上のために利用することができる。
【0011】
(2)前記コンテンツ管理サーバは、
前記第1視聴時間に基づいて、前記第1視点に対応するユーザ課金情報を更新するとともに、前記第2視聴時間に基づいて、前記第2視点に対応するユーザ課金情報を更新するように構成されたユーザ課金情報更新部をさらに備える、項目(1)に記載の映像コンテンツ配信システム。
【0012】
上記構成によれば、第1視聴時間に基づいて第1視点に対応するユーザ課金情報が更新されるとともに、第2視聴時間に基づいて第2視点に対応するユーザ課金情報が更新される。このように、各視点の視野映像の視聴時間に応じた従量課金システムを提供することができるので、映像配信サービスに対するユーザの満足度や納得感を向上させることが可能となる。
【0013】
(3)前記コンテンツ管理サーバは、
各視点に対応するユーザ課金情報に基づいて、前記視野映像の視聴により前記ユーザに課金すべき課金総額を決定するように構成されたユーザ課金総額演算部をさらに備える、項目(1)又は項目(2)に記載の映像コンテンツ配信システム。
【0014】
上記構成によれば、各視点に対応するユーザ課金情報に基づいて、視野映像の視聴によりユーザに課金すべき課金総額が決定される。このように、各視点の視野映像の視聴時間に応じた従量課金システムを提供することができるので、映像コンテンツ配信サービスに対するユーザの満足度や納得感を向上させることが可能となる。
【0015】
(4)前記コンテンツ管理サーバは、
前記第2送信部が前記第2視点に対応する視野映像データの前記ユーザ端末への送信を開始する送信開始時刻を決定するように構成された送信開始時刻決定部をさらに備え、
前記視聴停止時刻決定部は、前記視点切替要求信号を取得した取得時刻を前記第1視聴停止時刻として決定し、
前記視聴開始時刻決定部は、前記送信開始時刻決定部によって決定された送信開始時刻を前記第2視聴開始時刻として決定する、項目(1)から項目(3)のうちいずれか一項に記載の映像コンテンツ配信システム。
【0016】
上記構成によれば、視聴停止時刻決定部がユーザID情報を取得した取得時刻が前記第1視聴停止時刻として決定されるとともに、第2送信部が第2視点に対応する視野映像データのユーザ端末への送信を開始する送信開始時刻が第2視聴開始時刻として決定される。このように、取得時刻と送信開始時刻との間の期間は、視野映像の視聴時間としてカウントされないので、映像配信サービスに対するユーザの満足度や納得感を向上させることが可能となる。
【0017】
(5)前記コンテンツ管理サーバは、
前記第2送信部が前記第2視点に対応する視野映像データの前記ユーザ端末への送信を開始する送信開始時刻を決定するように構成された送信開始時刻決定部と、
前記コンテンツ管理サーバと前記ユーザ端末との間の通信遅延を予測するように構成された通信遅延予測部と、
前記決定された送信開始時刻と前記予測された通信遅延とに基づいて、前記第2視点に対応する前記視野映像データが前記ユーザ端末に到達した到達時刻を予測するように構成された到達時刻予測部と、をさらに備え、
前記視聴停止時刻決定部は、前記視点切替要求信号を取得した取得時刻を前記第1視聴停止時刻として決定し、
前記視聴開始時刻決定部は、前記到達時刻予測部によって予測された到達時刻を前記第2視聴開始時刻として決定する、項目(1)から項目(3)のうちいずれか一項に記載の映像コンテンツ配信システム。
【0018】
上記構成によれば、視聴停止時刻決定部がユーザID情報を取得した取得時刻が第1視聴停止時刻として決定されるとともに、第2視点に対応する前記視野映像データがユーザ端末に到達した到達時刻が第2視聴開始時刻として決定される。このように、取得時刻と到達時刻との間の期間は、視野映像の視聴時間としてカウントされないので、映像配信サービスに対するユーザの満足度や納得感を向上させることが可能となる。
【0019】
(6)前記ユーザ端末は、
前記第1送信部が前記視点切替要求信号の前記コンテンツ管理サーバへの送信を開始した送信開始時刻を示す第1タイムスタンプと、前記表示制御部が前記第2視点からの視野映像の前記表示部への表示を開始した表示開始時刻を示す第2タイムスタンプとを生成するように構成されたタイムスタンプ生成部をさらに備え、
前記第2受信部が前記第1,2タイムスタンプを前記ユーザ端末から受信したときに、
前記視聴停止時刻決定部は、前記受信した第1タイムスタンプに示された前記送信開始時刻を前記第1視聴停止時刻として決定し、
前記視聴開始時刻決定部は、前記受信した第2タイムスタンプに示された前記表示開始時刻を前記第2視聴開始時刻として決定する、項目(1)から項目(3)のうちいずれか一項に記載の映像コンテンツ配信システム。
【0020】
上記構成によれば、第1タイムスタンプに示された第1送信部が視点切替要求信号のコンテンツ管理サーバへの送信を開始した送信開始時刻が第1視聴停止時刻として決定されるとともに、第2タイムスタンプに示された表示制御部が第2視点からの視野映像の表示部への表示を開始した表示開始時刻が第2視聴開始時刻として決定される。このように、送信開始時刻と表示開始時刻との間の期間は、視野映像の視聴時間としてカウントされないので、映像配信サービスに対するユーザの満足度や納得感を向上させることが可能となる。
【0021】
(7)コンテンツを視聴可能なユーザ端末と通信ネットワークを介して通信可能に接続されたコンテンツ管理サーバであって、
前記コンテンツ管理サーバは、
ユーザ端末から視点切替要求信号を受信するように構成された第2受信部と、
前記ユーザが前記第1視点からの視野映像の視聴を開始する第1視聴開始時刻と前記ユーザが前記第2視点からの視野映像の視聴を開始する第2視聴開始時刻とを決定するように構成された視聴開始時刻決定部と、
前記ユーザが前記第1視点からの視野映像の視聴を停止する第1視聴停止時刻と前記ユーザが前記第2視点からの視野映像の視聴を停止する第2視聴停止時刻とを決定するように構成された視聴停止時刻決定部と、
前記第1視聴開始時刻と前記第1視聴停止時刻に基づいて、前記第1視点からの視野映像の視聴時間である第1視聴時間を決定するとともに、前記第2視聴開始時刻と前記第2視聴停止時刻に基づいて、前記第2視点からの視野映像の視聴時間である第2視聴時間を決定するように構成された視聴時間決定部と、
前記第1視点又は第2視点に対応する視野映像データを前記ユーザ端末に送信するように構成された第2送信部と、
を備え、
少なくとも前記第2受信部が前記視点切替要求信号を受信した時点から前記第2送信部が前記第2視点に対応する視野映像データを送信する時点までの間、前記第1視点に対応する視野映像データを前記ユーザ端末に送信し続け、
前記第2受信部が前記視点切替要求信号を受信したときに、前記視聴停止時刻決定部は、前記第1視聴停止時刻を決定するとともに、前記視聴開始時刻決定部は、第2視聴開始時刻を決定する、コンテンツ管理サーバ。
【0022】
上記構成によれば、少なくとも第2受信部が視点切替要求信号を受信した時点から第2送信部が第2視点に対応する視野映像データを送信する時点までの間、第1視点に対応する視野映像データが前記ユーザ端末に送信され続ける。
このように、ユーザ端末に提供される視野映像に対して第1視点から第2視点への視点切替え操作を行うときに、第1視点の視野映像が第2視点の視野映像にシームレスに切り替わるため、ユーザはストレスを感じることなく異なる視点での視野映像の視聴を楽しむことができる。
従って、ユーザが同一の映像コンテンツを異なる視点で視聴する場合に、映像コンテンツ配信サービスに対するユーザの満足度を向上させることが可能なコンテンツ管理サーバを提供することが可能となる。
さらに、第1視聴開始時刻と第1視聴停止時刻に基づいて、第1視点からの視野映像の視聴時間である第1視聴時間が決定されるとともに、第2視聴開始時刻と第2視聴停止時刻に基づいて、第2視点からの視野映像の視聴時間である第2視聴時間が決定される。このように、各視点に対する視野映像の視聴時間が決定されるので、ユーザごとの各視点の視野映像の視聴時間データを記録でき、当該視聴時間データを映像コンテンツ配信サービスに対するユーザの満足度向上のために利用することができる。
【0023】
[本発明の実施形態の詳細]
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。尚、本実施形態の説明において既に説明された部材と同一の参照番号を有する部材については、説明の便宜上、その説明は省略する。
【0024】
(第1実施形態)
図1は、本発明の実施形態(以下、単に本実施形態という。)に係る映像コンテンツ配信システム100を示す構成図である。
図1に示すように、映像コンテンツ配信システム100は、映像コンテンツを視聴可能な複数のユーザ端末2X,2Yと、コンテンツ管理サーバ3と、複数のコンテンツサーバ5S,5A,5B,5C,5Dとを備える。ユーザ端末2X,2Yと、コンテンツ管理サーバ3と、複数のコンテンツサーバ5S,5A,5B,5C,5Dは、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)又インターネット等の通信ネットワーク1を介して互いに通信可能に接続されている。尚、以降の説明では、説明の便宜上、ユーザ端末2X,2Yを単にユーザ端末2といい、コンテンツサーバ5S,5A,5B,5C,5Dを単にコンテンツサーバ5という。また、ユーザ端末2X,2Yは同一の構成を有しており、コンテンツサーバ5S,5A,5B,5C,5Dも同一の構成を有しているものとする。
【0025】
次に、
図2を参照してユーザ端末2のハードウェア構成について説明する。
図2に示すように、ユーザ端末2は、制御装置21と、入力操作部28と、表示部27と、センサ29とを備える。制御装置21は、通信バス20と、制御部22と、記憶部23と、I/O(Input/Output)インターフェース24と、タイムクロック25と、通信インターフェース26とを備える。制御部22と、記憶部23と、I/Oインターフェース24と、タイムクロック25と、通信インターフェース26は、通信バス20により互いに通信可能に接続されている。制御装置21は、例えば、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレットまたはウェアラブルデバイスである。
【0026】
制御部22は、メモリとプロセッサを備えている。メモリは、例えば、各種プログラムが格納されたROM(Read Only Memory)及びプロセッサにより実行される各種プログラムやデータが格納される複数のワークエリアを有するRAM(Random Access Memory)等から構成される。RAMは、表示部27に表示される映像に対応する映像データを格納するVRAMを含む。プロセッサは、CPU(central processing unit)、MPU(Micro−Processing Unit)及び/又はGPU(Graphics Processing Unit)から構成される。
【0027】
記憶部(ストレージ)23は、各種プログラムや映像データ等を格納するように構成されており、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等により構成されている。I/Oインターフェース24は、入力操作部28と、表示部27と、センサ29をそれぞれ制御装置21に通信可能に接続するように構成されており、例えば、USB(Universal Serial Bus)端子、HDMI(登録商標)(High―Definition Multimedia Interface)等により構成されている。
【0028】
タイムクロック25は、現在時刻をカウントするように構成されており、例えば、リアルタイムクロック(RTC)である。タイムクロック25は、NTP(Network Time Protocol)を用いてネットワーク上の装置(例えば、コンテンツ管理サーバ)と時刻同期を行ってもよい。通信インターフェース26は、ユーザ端末2を通信ネットワーク1に接続させるように構成されている。
【0029】
入力操作部28は、ユーザ端末2に対するユーザからの入力操作を受付けると共に、当該入力操作に応じて、ユーザの入力操作を示す操作信号を出力するように構成されている。入力操作部28は、例えば、タッチパネル、外部コントローラ、マウス、キーボード等である。表示部27は、視野映像データに対応する視野映像を表示するように構成されており、例えば、ユーザに3次元映像を提供するヘッドマウンドディスプレイ(HMD:Head Mounted Display)である。HMDには、ユーザの左目に提供される左目用映像と、ユーザの右目に提供される右目用映像が表示されるため、両目の視差を利用した3次元映像をバーチャルリアリティ(VR)映像としてユーザに提供することができる。また、表示部27は、パーソナルコンピュータ、スマートフォン又はタブレット用のディスプレイであってもよい。
【0030】
センサ29は、HMDのXYZ方向への移動、および、XYZ軸周りの回転を検知することにより、HMDを装着しているユーザの動きを検出する。これにより、ユーザの頭の動きによる視線の変化が検出される。センサ29は、HMDに設けられた地磁気センサ、加速度センサ及び/又はジャイロセンサにより構成されていてもよいし、HMDに複数の発光点を設け、外部カメラにより当該発光点を検知することによって構成されても良い。
【0031】
次に、
図3を参照してユーザ端末2の制御部22の機能ブロック図について説明する。
図3は、ユーザ端末2の制御部22の機能ブロックを示す図である。
図3に示すように、制御部22は、受信部221(第1受信部)と、表示制御部223と、視線変更信号生成部222と、視点切替要求信号生成部224と、送信部225(第1送信部)とを備える。
【0032】
受信部221は、通信インターフェース26を介して視野映像データをコンテンツ管理サーバ3から受信するように構成される。受信部221は、視野映像データを例えばストリーミング形式により受信してもよい。また、受信部221は、視野映像データを含む360度空間映像データをコンテンツ管理サーバ3から受信してもよい。この場合、制御部22は、受信した360度空間映像データとユーザの視線方向に関する視線情報から視野映像データを生成してもよい。表示制御部223は、受信した視野映像データに基づいて、表示部27に視野映像を表示するように構成されている。ここで、視野映像とは、ユーザの視点を中心とした360度空間映像のうちユーザの視野内に表示されるバーチャルリアリティ(VR)映像である。つまり、視野映像とは、ユーザの視点を中心とした360度空間映像の一部であって、ユーザの視野によって規定される。また、ユーザの視野は、ユーザの視線方向によって規定される。つまり、ユーザの視線方向が決定されると、ユーザの視野が決定されて、視野映像が決定される。同様に、ユーザの視線方向が変更されると、ユーザの視野が変更されるので、視野映像が変更される。また、視野映像の種類としては、例えば、コンサート映像や、サッカー、野球、相撲、格闘技等のスポーツ映像や、歌舞伎、能楽、ミュージカル等の舞台映像が挙げられる。
【0033】
視線変更信号生成部222は、センサ29によって出力されたユーザの視線方向の変化を示す信号に従って、視線変更信号を生成するように構成されている。視線変更信号は、変更された視線方向に関する視線情報を含む。
【0034】
視点切替要求信号生成部224は、ユーザ端末2に対するユーザからの入力操作に従って、表示部27に表示された視野映像の視点を現在の視点から次の視点に切り替えることを要求する視点切替要求信号を生成するように構成されている。具体的には、視点切替要求信号生成部224は、入力操作部28から出力されたユーザの入力操作を示す操作信号に基づいて、切替後の視点を示す視点情報を生成すると共に、ユーザ端末2を使用しているユーザのユーザID情報と、ユーザ端末2のアドレス情報を記憶部23から読み出す。このように、視点切替要求信号は、視点情報と、ユーザID情報と、ユーザ端末2のアドレス情報を含む。ここで、視野映像の視点とは、
図4に示すように、例えば、コンサート会場におけるS席エリア,A席エリア,B席エリア,C席エリア,D席エリアからの視点に相当する。ここで、S席エリアの視点は、アーティストが演奏するステージ上における視点である。例えば、視点切替要求信号生成部224は、表示部27に表示された視野映像の視点を現在の視点であるA席エリアの視点から次の視点であるS席エリアの視点に切り替えることを要求する視点切替要求信号を生成する。また、ユーザのID情報とは、例えば、映像コンテンツ配信サービスを利用するためのユーザの会員IDである。ユーザ端末2のアドレス情報とは、例えば、ユーザ端末2のIPアドレスである。また、視点切替要求信号生成部224は、表示部27に表示された視野映像の視点を同一席エリア(例えば、S席エリア)のある視点から同一席エリア(同一S席エリア)の別の視点に切り替えることを要求する視点切替要求信号を生成してもよい。
【0035】
送信部225は、視点切替要求信号生成部224によって生成された視点切替要求信号と視線変更信号生成部225によって生成された視線変更信号を通信インターフェース26を介してコンテンツ管理サーバ3に送信するように構成されている。尚、ユーザ端末2が360度空間映像データをコンテンツ管理サーバ3から受信する場合には、当該視線変更信号はコンテンツ管理サーバ3には送信されない。
【0036】
次に、
図5を参照してコンテンツ管理サーバ3とコンテンツサーバ5のハードウェア構成についてそれぞれ説明する。
図5は、コンテンツ管理サーバ3とコンテンツサーバ5のハードウェア構成の一例を示す図である。
図5に示すように、コンテンツ管理サーバ3は、通信バス30と、制御部32と、タイムクロック35と、通信インターフェース36とを備える。制御部32と、記憶部33と、タイムクロック35と、通信インターフェース36は、通信バス30を介して互いに通信可能に接続されている。制御部32は、メモリとプロセッサを備えており、メモリは、例えば、ROM及びRAM等から構成されるとともに、プロセッサは、例えば、CPU、MPU及び/又はGPUにより構成される。
【0037】
記憶部(ストレージ)33は、各種プログラムや映像データ等を格納するように構成されており、HDD、SSD又はフラッシュメモリ等により構成されている。タイムクロック35は、既に説明したタイムクロック25と同一の構成を有しており、NTPを用いてユーザ端末等の時刻と時刻同期を行ってもよい。通信インターフェース36は、コンテンツ管理サーバ3を通信ネットワーク1に接続させるように構成されている。
【0038】
コンテンツサーバ5は、通信バス50と、制御部52と、記憶部53と、通信インターフェース56とを備える。制御部52と、記憶部53と、通信インターフェース56は、通信バス50を介して互いに通信可能に接続されている。制御部52は、メモリとプロセッサを備えており、メモリは、例えば、ROM及びRAM等から構成されるとともに、プロセッサは、例えば、CPU、MPU及び/又はGPUにより構成される。
【0039】
記憶部(ストレージ)53は、例えば大容量のHDDにより構成されており、視点に対応する360度空間映像データを保存するように構成されている。例えば、コンテンツサーバ5Sの記憶部33は、S席エリアの視点に対応する360度空間映像データを保存するように構成されている。コンテンツサーバ5Aの記憶部33は、A席エリアの視点に対応する360度空間映像データを保存するように構成されている。コンテンツサーバ5Bの記憶部33は、B席エリアの視点に対応する360度空間映像データを保存するように構成されている。コンテンツサーバ5Cの記憶部33は、C席エリアの視点に対応する360度空間映像データを保存するように構成されている。コンテンツサーバ5Dの記憶部33は、D席エリアの視点に対応する360度空間映像データを保存するように構成されている。各席エリアの360度空間映像データは、コンサート会場に設置された360度カメラによって撮像されてもよい。例えば、S席エリアの360度空間映像は、S席エリア(アーティストが演奏するステージ)に設置された360度カメラによって撮像される。その後、360度カメラによって撮像された360度空間映像データがコンテンツサーバ5Sの記憶部33に保存される。また、本実施形態では、ユーザが同一の映像コンテンツを複数の異なる視点で視聴するための映像コンテンツ配信システム100を前提としているため、各コンテンツサーバ5S,5A,5B,5C,5Dに保存される360度空間映像データは、同一の映像コンテンツ(例えば、同一のコンサート映像)を対象としている。
【0040】
尚、本実施形態では、複数のコンテンツサーバ5(5S,5A,5B,5C,5D)が各視点に対応する360度空間映像データを保存しているが、一つのコンテンツサーバ5が複数の視点ごとの複数の360度空間映像データを保存してもよい。また、通信インターフェース56は、コンテンツサーバ5を通信ネットワーク1に接続させるように構成されている。
【0041】
次に、第1実施形態に係るコンテンツ管理サーバ3の制御部32の機能ブロック図について
図6を参照して説明する。
図6は、第1実施形態に係るコンテンツ管理サーバ3の制御部32の機能ブロックを示す図である。
図6に示すように、制御部32は、受信部321(第2受信部)と、情報取得部322と、視聴停止時刻決定部326と、視聴開始時刻決定部327と、視聴時間決定部328と、送信開始時刻決定部329と、ユーザ課金情報管理テーブル更新部331(ユーザ課金情報更新部)と、ユーザ課金総額演算部330と、ユーザ視点情報管理テーブル更新部324と、視野映像データ要求信号生成部323と、送信部325(第2送信部)とを備える。
【0042】
受信部321は、通信インターフェース36を介して視点切替要求信号及び視線変更信号をユーザ端末2から受信するように構成されている。また、受信部321は、通信インターフェース36を介して視野映像データをコンテンツサーバ5から受信するように構成されている。情報取得部322は、受信部321によって受信された視点切替要求信号から、ユーザID情報と、ユーザの視点情報と、ユーザ端末2のアドレス情報を取得するように構成されている。また、情報取得部322は、受信部321によって受信された視線変更信号に基づいて、変更された視線方向に関する視線情報を取得するように構成されている。
【0043】
視聴停止時刻決定部326は、ユーザが現在の視点(例えば、A席エリアの視点)からの視野映像の視聴を停止する視聴停止時刻を決定するように構成されている。視聴開始時刻決定部327は、ユーザが現在の視点(例えば、A席エリアの視点)からの視野映像の視聴を開始する視聴開始時刻を決定するように構成されている。視聴時間決定部328は、視聴開始時刻決定部327によって決定された視聴開始時刻と視聴停止時刻決定部326によって決定された視聴停止時刻に基づいて、現在の視点(例えば、A席エリアの視点)からの視野映像の視聴時間を決定するように構成されている。
【0044】
送信開始時刻決定部329は、送信部325が切替後の視点(例えば、S席エリアの視点)に対応する視野映像データのユーザ端末2への送信を開始する送信開始時刻を決定するように構成される。ユーザ課金情報管理テーブル更新部331は、記憶部33に保存されたユーザ課金情報管理テーブル(
図10参照)の内容を更新するように構成されている。特に、ユーザ課金情報管理テーブル更新部331は、視聴時間決定部328によって決定された現在の視点からの視野映像の視聴時間に基づいて、現在の視点に対する累計視聴時間(ユーザ課金情報の一例)を更新するように構成されている。
【0045】
ユーザ課金総額演算部330は、
図10に示す各視点(S席エリアからD席エリア)に対応する累計視聴時間(ユーザ課金情報の一例)に基づいて、視野映像の視聴によりユーザに課金すべき課金総額を決定するように構成される。
【0046】
図10に示すように、ユーザ課金情報管理テーブルは、各視点(各席エリア)に対応する単位時間当たりの料金に関する情報と、各視点に対応する累計視聴時間に関する情報と、各視点に対応する課金額と、視野映像の視聴により各ユーザ(各ユーザID)に課金すべき課金総額と、を含む。
図10に示すユーザ課金情報管理テーブルの一例では、S席エリアの視点からの視野映像の視聴により課金される課金額は、1000円/時間×20分/60分=333円となる。また、各ユーザIDに課金すべき課金総額は、各視点に対応する課金額を合計することで算出される。
図10に示す例では、333円(S席)+133円(A席)+58円(B席)+42円(C席)+100円(D席)=667円となる。
【0047】
ユーザ視点情報管理テーブル更新部324は、記憶部33に保存されたユーザ視点情報管理テーブル(
図9参照)の内容を更新するように構成されている。特に、ユーザ視点情報管理テーブル更新部324は、送信開始時刻決定部329によって決定された送信開始時刻と、情報取得部322によって取得されたユーザの視点情報とに基づいて、ユーザ視点情報管理テーブルに含まれる各ユーザに対応する視点(例えば、S席エリア)と当該視点の送信開始時刻(例えば、00:03)を追加する。例えば、ユーザの視点がA席エリアの視点からS席エリアの視点に変更される場合、S席エリアの視点と当該視点の送信開始時刻がユーザ視点情報管理テーブルに新たに書き込まれる。
【0048】
視野映像データ要求信号生成部323は、視野映像データを要求する視野映像データ要求信号を生成するように構成されている。特に、視野映像データ要求信号生成部323は、記憶部33に保存されたユーザ視点情報管理テーブル(
図9参照)を参照することで、切替後の視点を読み出す。さらに、視野映像データ要求信号生成部323は、例えば、ユーザ視点情報管理テーブルに書き込まれた情報に基づいて、切替後の視点の視野画像の再生開始時刻を算出してもよい。さらに、視野映像データ要求信号生成部323は、記憶部33に保存されたコンテンツ管理テーブル(
図11参照)から切替後の視点に対応するコンテンツサーバ5のアドレス情報(例えば、IPアドレス等)を取得してもよい。このように、視野映像データ要求信号は、切替後の視点のアドレス情報と切替後の視点の視野映像の再生開始時刻に関する情報を含んでもよい。さらに、視野映像データ要求信号は、情報取得部322によって取得された変更された視線方向に関する視線情報を含んでもよい。尚、視野映像データ要求信号は、変更された視線方向に関する視線情報に代わりに、初期視線方向(例えば、ステージの中心を向いた方向)に関する視線情報を含んでもよい。
【0049】
送信部325は、視野映像データ要求信号生成部323によって生成された視野映像データ要求信号を通信インターフェース36及び通信ネットワーク1を介して所望のコンテンツサーバ5に送信するように構成されている。特に、送信部325は、視野映像データ要求信号に含まれた切替後の視点のアドレス情報を参照することで、当該視野映像データ要求信号を送信してもよい。また、送信部325は、コンテンツサーバ5から取得された視野映像データをユーザ端末2に送信してもよい。さらに、送信部325は、コンテンツサーバ5から取得された、視野映像データを含む360度空間映像データをユーザ端末2に送信してもよい。この場合は、ユーザ端末2が360度空間映像データから視野映像データを生成する。
【0050】
次に、
図7を参照してコンテンツサーバ5の制御部52の機能ブロックについて説明する。
図7は、コンテンツサーバ5の制御部52の機能ブロックを示す図である。
図7に示すように、制御部52は、受信部521と、視野映像データ生成部522と、送信部523とを備える。受信部521は、コンテンツ管理サーバ3から送信された視野映像データ要求信号を受信するように構成されている。視野映像データ生成部522は、記憶部53から360度空間映像データを読み出した後、当該360度空間映像データと視野映像データ要求信号に基づいて、視野映像データを生成するように構成されている。例えば、コンテンツサーバ5がコンテンツサーバ5Sの場合、視野映像データ生成部522は、記憶部53からS席エリアの視点に対応する360度空間映像データを読み出した後、当該360度空間映像データと視野映像データ要求信号に基づいて、S席エリアの視点に対応する視野映像データを生成する。
【0051】
送信部523は、通信インターフェース56を介して、視野映像データ生成部522によって生成された視野映像データをコンテンツ管理サーバ3に送信するように構成されている。尚、送信部523は、視野映像データを含む360度空間映像データをコンテンツ管理サーバ3に送信してもよい。この場合、360度空間映像データがコンテンツ管理サーバ3からユーザ端末2に送信されて、ユーザ端末2が360度空間映像データから視野映像データを生成する。
【0052】
次に、
図8を参照して第1実施形態に係る映像コンテンツ配信システム100の一連のプロセスについて説明する。
図8は、第1実施形態に係る映像コンテンツ配信システム100の一連のプロセスを示すシーケンス図である。
図8に示すように、ユーザXが使用しているユーザ端末2Xとコンテンツ管理サーバ3との間の情報のやり取りについて主に説明することで、映像コンテンツ配信システム100の課金方法を説明する。また、ユーザYが使用しているユーザ端末2Yとコンテンツ管理サーバ3との間の情報のやり取りも、ユーザ端末2Xとコンテンツ管理サーバ3との間の情報のやり取りと同様である。
【0053】
最初に、ステップS1において、ユーザXが入力操作部28を通じて切替前の視点であるA席エリアの視点(第1視点)から切替後の視点であるS席エリアの視点(第2視点)に切り替えるための所定の操作を行う。つまり、入力操作部28は、A席エリアの視点からS席エリアの視点への切替え要求を示す操作信号を視点切替要求信号生成部224に送信する。視点切替要求信号生成部224は、入力操作部28から送信された操作信号に従って、表示部27に表示された視野映像の視点をA席エリアの視点からS席エリアの視点に切り替えることを要求する視点切替要求信号を生成する。具体的には、視点切替要求信号生成部224は、入力操作部28から送信された操作信号に基づいて、S席エリアの視点を示す視点情報を生成すると共に、ユーザXのユーザID情報と、ユーザ端末2Xのアドレス情報を記憶部23から読み出す。このように、視点切替要求信号は、S席エリアの視点を示す視点情報と、ユーザXのユーザID情報と、ユーザ端末2XのIPアドレス情報を含む。
【0054】
次に、送信部225は、通信インターフェース26を介して、生成された視点切替要求信号をコンテンツ管理サーバ3に送信する。
図8に示すように、ユーザ端末2Xが視点切替要求信号を送信した時刻をt0=00:01とする。
【0055】
次に、ステップS2において、視聴停止時刻決定部326は、タイムクロック35が示す現在時刻と情報取得部322により取得された情報を参照することで、ユーザXがA席エリアの視点(第1視点)からの視野映像の視聴を停止するA席視聴停止時刻(第1視聴停止時刻)を決定する。具体的には、視聴停止時刻決定部326は、視点切替要求信号(具体的には、視点切替要求信号に含まれる情報)を取得した取得時刻をA席視聴停止時刻として決定する。
図8に示すように、視聴停止時刻をt1=00:02とする。
【0056】
また、ステップS1の前に、視聴開始時刻決定部327は、ユーザXがA席エリアの視点(第1視点)からの視野映像の視聴を開始するA席視聴開始時刻(第1視聴開始時刻)を決定している。また、受信部321が、A席エリアのある視点からA席エリアの別の視点に切り替えることを要求する視点切替要求信号を受信したとき(つまり、同一席エリア内での視点の切替えを要求する視点切替要求信号を受信したとき)、視聴停止時刻決定部326は動作しなくてもよい(つまり、A席視聴停止時刻を決定しなくてもよい)。かかる場合では、視点が同一席エリア内で変更されるので、視聴開始時刻決定部327も動作しなくてもよい。
【0057】
このように、表示部27に表示された視野映像の視点を所定の席エリアに属する第1視点から当該所定の席エリアとは異なる席エリアに属する第2視点に切り替えることを要求する視点切替要求信号を受信部321が受信したとき(または、送信部225が当該視点切替要求信号を送信したとき)、視聴停止時刻決定部326は、当該第1視点からの視野映像の視聴を停止する第1視聴停止時刻を決定するとともに、視聴開始時刻決定部327は、当該第2視点からの視野映像の視聴を開始する第2視聴開始時刻を決定する。
【0058】
次に、ステップS3において、送信開始時刻決定部329は、タイムクロック35が示す現在時刻と情報取得部322により取得された情報を参照することで、送信部325がS席エリアの視点に対応する視野映像データのユーザ端末2Xへの送信を開始する送信開始時刻を決定する。ここで、送信開始時刻をt2=00:03とする。
【0059】
次に、ステップS4において、ユーザ視点情報管理テーブル更新部324は、記憶部33に保存されたユーザ視点情報管理テーブル(
図9参照)の内容を更新する。特に、ユーザ視点情報管理テーブル更新部324は、送信開始時刻決定部329によって決定された送信開始時刻t2=00:03と、情報取得部322によって取得されたユーザXのユーザID情報と、情報取得部322によって取得されたS席エリアの視点を示す視点情報とをユーザ視点情報管理テーブルに書き込む。
【0060】
次に、ステップS5において、コンテンツ管理サーバ3は、S席エリアの視点に対応する360度空間映像データを保存しているコンテンツサーバ5SからS席エリアの視点に対応する視野映像データを取得する。具体的には、視野映像データ要求信号生成部323は、視野映像データを要求する視野映像データ要求信号を生成する。特に、視野映像データ要求信号生成部323は、記憶部33に保存されたユーザ視点情報管理テーブル(
図9参照)を参照することで、S席エリアの視点を読み出す。さらに、視野映像データ要求信号生成部323は、ユーザ視点情報管理テーブルに書き込まれた情報に基づいて、S席エリアの視点からの視野画像の再生開始時刻を算出すると共に、記憶部33に保存されたコンテンツ管理テーブル(
図11参照)からコンテンツサーバ5Sのアドレス情報を取得する。このように、視野映像データ要求信号は、コンテンツサーバ5Sのアドレス情報とS席エリアの視点からの視野映像の再生開始時刻に関する情報を含んでもよい。また、視野映像の視点を切り替える場合、視野映像データ要求信号は、初期視線方向(例えば、ステージの中心を向いた方向)に関する視線情報を含んでもよい。
【0061】
次に、送信部325は、コンテンツサーバ5Sのアドレス情報を参照することで、視野映像データ要求信号生成部323によって生成された視野映像データ要求信号を通信インターフェース36及び通信ネットワーク1を介してコンテンツサーバ5Sに送信する。その後、コンテンツサーバ5Sは、視野映像データ要求信号を受信した後、当該視野映像データ要求信号に基づいてS席エリアの視点に対応する視野映像データを生成する。その後、コンテンツサーバ5Sは、当該視野映像データをコンテンツ管理サーバ3に送信する。具体的には、コンテンツサーバ5Sの受信部521が視野映像データ要求信号を受信した後、視野映像データ生成部522は、記憶部53からS席エリアの視点に対応する360度空間映像データを読み出した後、当該360度空間映像データと視野映像データ要求信号に基づいて、S席エリアの視点に対応する視野映像データを生成する。その後、送信部523は、通信インターフェース56を介して生成された視野映像データをコンテンツ管理サーバ3に送信する。このように、コンテンツ管理サーバ3は、S席エリアの視点に対応する360度空間映像データをコンテンツサーバ5Sから取得する。
【0062】
次に、ステップS6において、コンテンツ管理サーバ3は、S席エリアの視点に対応する視野映像データをユーザ端末2Xに送信する。具体的には、送信部325は、ユーザ視点情報管理テーブルに格納された送信開始時刻(t2=00:03)と情報取得部322によって取得されたユーザ端末2Xのアドレス情報を参照することで、記憶部33に保存されたS席エリアの視点に対応する視野映像データをストリーミング形式でユーザ端末2Xに送信する。尚、本実施形態では、コンテンツ管理サーバ3は、視野映像データをユーザ端末2Xに送信しているが、視野映像データを含む360度空間映像データをユーザ端末2Xに送信してもよい。
【0063】
一方、ユーザ端末2Xの送信部225が視点切替要求信号をコンテンツ管理サーバ3の受信部321に送信した時点(t0=00:01)から、ユーザ端末2Xの受信部221がS席エリアの視点(第2視点)に対応する視野映像データをコンテンツ管理サーバ3から受信する時点までの間、コンテンツ管理サーバ3(送信部325)は、記憶部33に保存された切替前の視点であるA席エリアの視点(第1視点)に対応する視野映像データをストリーミング形式でユーザ端末2Xに送信し続ける。または、コンテンツ管理サーバ3の受信部321が視点切替要求信号をユーザ端末2Xから受信した時点からコンテンツ管理サーバ3の送信部325がS席エリアの視点(第2視点)に対応する視野映像データをユーザ端末2Xに送信する時点までの間、コンテンツ管理サーバ3(送信部325)は、記憶部33に保存された切替前の視点であるA席エリアの視点(第1視点)に対応する視野映像データをストリーミング形式でユーザ端末2Xに送信し続ける。
【0064】
従って、ステップS7に示すように、ユーザXは、上記期間の間、A席エリアの視点からの視野映像を視聴し続けることができる。さらに、ユーザ端末2XがS席エリアの視点に対応する視野映像データを受信した時点から所定時間経過後(t3=00:04)に、表示制御部223は、S席エリアの視点に対応する視野映像データに基づいて、表示部27にS席エリアの視点からの視野映像を表示する(ステップS8)。このように、ユーザXは、t3=00:04からS席エリアの視点に対応する視野画像を視聴することができる。
【0065】
このように、ユーザ端末2Xに提供される視野映像に対してA席エリアの視点(第1視点)からS席エリアの視点(第2視点)への視点切替操作を行うときに、A席エリアの視点からの視野映像がS席エリアの視点からの視野映像にシームレスに切り替わるため、ユーザXは、ストレスを感じることなく異なる視点での視野映像の視聴を楽しむことができる。従って、ユーザが同一の映像コンテンツを異なる視点で視聴する場合に、映像コンテンツ配信サービスに対するユーザの満足度を向上させることが可能な映像コンテンツ配信システム100及びコンテンツ管理サーバ3を提供することができる。
【0066】
次に、ステップS9において、視聴開始時刻決定部327は、ユーザXが切替後の視点であるS席エリアの視点からの視野映像の視聴を開始するS席視聴開始時刻(第2視聴開始時刻)を決定する。具体的には、視聴開始時刻決定部327は、送信開始時刻決定部329によって決定された送信開始時刻(t2=00:03)をS席視聴開始時刻として決定する。例えば、本ステップの後、コンテンツ管理サーバ3(受信部321)が、視野映像の視点をS席エリアの視点からB席エリアの視点に切り替えることを要求する視点切替要求信号を受信したとき、視聴停止時刻決定部326は、ユーザXがS席エリアの視点(第2視点)からの視野映像の視聴を停止するS席視聴停止時刻(第2視聴停止時刻)を決定する。具体的には、視聴停止時刻決定部326は、視点切替要求信号を取得した取得時刻をS席視聴停止時刻として決定する。
【0067】
また、既に説明したように、コンテンツ管理サーバ3(受信部321)が視点切替要求信号を受信した場合に、視聴停止時刻決定部326は、A席視聴停止時刻を決定するとともに、視聴開始時刻決定部327は、S席視聴開始時刻を決定する。
【0068】
また、視聴時間決定部328は、A席視聴開始時刻(第1視聴開始時刻)とA席視聴停止時刻(第1視聴停止時刻)に基づいて、A席エリアの視点からの視野映像の視聴時間であるA席視聴時間(第1視聴時間)を決定する。具体的には、視聴時間決定部328は、A席視聴停止時刻とA席視聴開始時刻との差分(A席視聴停止時刻−A席視聴開始時刻)により、A席視聴時間を算出する。
【0069】
同様に、視聴時間決定部328は、S席視聴開始時刻(第2視聴開始時刻)とS席視聴停止時刻(第2視聴停止時刻)に基づいて、S席エリアの視点からの視野映像の視聴時間であるS席視聴時間(第2視聴時間)を決定する。具体的には、視聴時間決定部328は、S席視聴停止時刻とS席視聴開始時刻との差分(S席視聴停止時刻−S席視聴開始時刻)により、S席視聴時間を算出する。
【0070】
このように、本実施形態によれば、A席視聴開始時刻とA席視聴停止時刻に基づいて、A席視聴時間が決定されるとともに、S席視聴開始時刻とS席視聴停止時刻に基づいて、S席視聴時間が決定される。従って、各視点に対する視野映像の視聴時間が決定されるので、ユーザごとの各視点の視野映像の視聴時間データを記録でき、当該視聴時間データを映像コンテンツ配信サービスに対するユーザの満足度向上のために利用することができる。
【0071】
また、ユーザ課金情報管理テーブル更新部331は、A席視聴時間に基づいて、A席エリアの視点に対応する累計視聴時間(ユーザ課金情報)を更新すると共に、S席視聴時間に基づいて、S席エリアの視点に対応する累計視聴時間(ユーザ課金情報)を更新する(
図10参照)。このように、本実施形態によれば、各視点の視野映像の視聴時間に応じた従量課金システムを提供することができるので、映像配信サービスに対するユーザの満足度を向上させることが可能となる。
【0072】
また、ユーザ課金総額演算部330は、各視点(S席からD席)に対応する累計視聴時間(ユーザ課金情報)に基づいて、視野映像の視聴によりユーザXに課金すべき課金総額(
図10では667円)を決定する。このように、各視点(S席からD席)の視野映像の視聴時間に応じた従量課金システムを提供することができるので、映像コンテンツ配信サービスに対するユーザの満足度や納得感を向上させることが可能となる。
【0073】
また、本実施形態によれば、視聴停止時刻決定部326が視点切替要求信号(特に、視点切替要求信号に含まれる情報、例えば、ユーザID情報)を取得した取得時刻(t1=00:02)がA席視聴停止時刻として決定されるとともに、送信部325がS席エリアの視点に対応する視野映像データのユーザ端末2Xへの送信を開始する送信開始時刻(t2=00:03)がS席視聴開始時刻として決定される。このように、取得時刻t1と送信開始時刻t2との間の期間(1秒間)は、視野映像の視聴時間としてカウントされないので、映像配信サービスに対するユーザの満足度や納得感を向上させることが可能となる。
【0074】
(第2実施形態)
次に、
図12,13を参照して第2実施形態に係る映像コンテンツ配信システム100Aについて説明する。
図12は、第2実施形態におけるコンテンツ管理サーバ3の制御部32Aの機能ブロックを示す。
図13は、第2実施形態に係る映像コンテンツ配信システム100の一連のプロセスを示すシーケンス図である。第2実施形態に係る映像コンテンツ配信システム100Aは、コンテンツ管理サーバ3の制御部の機能の点で第1実施形態に係る映像コンテンツ配信システム100と相違する。具体的には、コンテンツ管理サーバ3の制御部32Aは、制御部32の各構成要素に加えて、通信遅延予測部332と、到達時刻予測部333をさらに備える。
【0075】
図12に示すように、通信遅延予測部332は、コンテンツ管理サーバ3とユーザ端末2との間の通信遅延を予測するように構成されている。ここで、コンテンツ管理サーバ3とユーザ端末2との間の通信遅延とは、コンテンツ管理サーバ3の送信部325が切替後の視点に対応する視野映像データを送信してから、ユーザ端末2の受信部221が当該視野映像データを受信するまでの期間である。つまり、通信遅延とは、通信ネットワーク1の通信環境に大きく依存する。例えば、コンテンツ管理サーバ3(情報取得部322)がA席エリアの視点(切替前の視点)に対応する視野映像データの下り通信速度情報をユーザ端末2から取得した後、通信遅延予測部332は、当該取得された下り通信速度情報に基づいて、コンテンツ管理サーバ3とユーザ端末2との間の通信遅延を予測してもよい。
【0076】
到達時刻予測部333は、送信開始時刻決定部329によって決定された送信開始時刻と通信遅延予測部332によって予測された通信遅延とに基づいて、切替先の視点に対応する視野映像データがユーザ端末2に到達した到達時刻を予測するように構成されている。
【0077】
次に、
図13を参照して第2実施形態に係る映像コンテンツ配信システム100Aの一連のプロセスについて説明する。第2実施形態に係る映像コンテンツ配信システムの一連のプロセスは、S席視聴開始時刻(A席視聴開始時刻)の決定手法の点で第1実施形態に係る映像コンテンツ配信システムの一連のプロセスと相違する。
【0078】
最初に、ステップS11において、ユーザ端末2Xは、表示部27に表示された視野映像の視点をA席エリアの視点からS席エリアの視点に切り替えることを要求する視点切替要求信号をコンテンツ管理サーバ3に送信する。ステップS11の内容は、
図8に示すステップS1の内容と同じある。次に、ステップS12において、視聴停止時刻決定部326は、A席視聴停止時刻(第1視聴停止時刻)を決定する。ステップS12の内容は、
図8に示すステップS2の内容と同じである。
【0079】
ステップS13において、送信開始時刻決定部329は、送信部325がS席エリアの視点に対応する視野映像データのユーザ端末2Xへの送信を開始する送信開始時刻を決定する。ステップS13の内容は、
図8に示すステップS3の内容と同じである。
【0080】
ステップS14において、ユーザ視点情報管理テーブル更新部324は、記憶部33に保存されたユーザ視点情報管理テーブル(
図9参照)の内容を更新する。ステップS14の内容は、
図8に示すステップS4の内容と同じである。
【0081】
次に、ステップS15において、通信遅延と送信開始時刻に基づいて到達時刻が予測される。具体的には、最初に、通信遅延予測部332は、コンテンツ管理サーバ3とユーザ端末2との間の通信遅延を予測する。その後、到達時刻予測部333は、送信開始時刻決定部329によって決定された送信開始時刻と通信遅延予測部332によって予測された通信遅延とに基づいて、S席エリアの視点に対応する視野映像データがユーザ端末2Xに到達する到達時刻を予測する。ここで、予測された到達時刻は、t4=00:04とする。
【0082】
さらに、ステップS16において、コンテンツ管理サーバ3は、S席エリアの視点に対応する360度空間映像データを保存しているコンテンツサーバ5SからS席エリアの視点に対応する視野映像データを取得する。ステップS16の内容は、
図8に示すステップS5の内容と同じである。次に、ステップS17において、コンテンツ管理サーバ3は、S席エリアの視点に対応する視野映像データをユーザ端末2Xに送信する。ステップS17の内容は、
図8に示すステップS6の内容と同じである。また、ステップS18,S19の内容は、
図8に示すステップS7,S8の内容と同じである。
【0083】
ステップS20において、視聴開始時刻決定部327は、ユーザXが切替後の視点であるS席エリアの視点からの視野映像の視聴を開始するS席視聴開始時刻(第2視聴開始時刻)を決定する。具体的には、視聴開始時刻決定部327は、到達時刻予測部333によって予測された到達時刻(t4=00:04)をS席視聴開始時刻として決定する。
【0084】
このように、本実施形態によれば、視聴停止時刻決定部326が視点切替要求信号(特に、視点切替要求信号に含まれる情報、例えば、ユーザID情報)を取得した取得時刻(t1=00:02)がA席視聴停止時刻として決定されるとともに、S席エリアの視点に対応する視野映像データがユーザ端末2Xに到達した到達時刻(t4=00:04)がS席視聴開始時刻として決定される。このように、取得時刻t1と到達時刻t4との間の期間(2秒)は、視野映像の視聴時間としてカウントされないので、映像配信サービスに対するユーザの満足度や納得感を向上させることが可能となる。
【0085】
(第3実施形態)
次に、
図14〜
図16を参照して第3実施形態に係る映像コンテンツ配信システム100Bについて説明する。
図14は、第3実施形態におけるユーザ端末2の制御部22Aの機能ブロック図を示す。
図15は、第3実施形態におけるコンテンツ管理サーバ3の制御部32Bの機能ブロック図を示す。
図16は、第3実施形態に係る映像コンテンツ配信システム100Bの一連のプロセスを示すシーケンス図を示す。第3実施形態に係る映像コンテンツ配信システム100Bは、ユーザ端末2の制御部の機能とコンテンツ管理サーバ3の制御部の機能の点で第1実施形態に係る映像コンテンツ配信システム100と相違する。具体的には、ユーザ端末2の制御部22Aは、制御部22の各構成要素に加えて、タイムスタンプ生成部226をさらに備える。また、コンテンツ管理サーバ3の制御部32Bは、視聴停止時刻決定部326の視聴停止時刻の決定手法と
視聴開始時刻決定部327の視聴開始時刻の決定手法の点で、制御部32と相違する。
【0086】
図14に示すように、タイムスタンプ生成部226は、タイムクロック25が示す現在時刻を参照することで、第1タイムスタンプと第2タイムスタンプとを生成するように構成されている。第1タイムスタンプは、送信部225が視点切替要求信号のコンテンツ管理サーバ3への送信を開始した送信開始時刻(例えば、t0=00:01)を示し、第2タイムスタンプは、表示制御部223が切替先の視点(例えば、S席エリアの視点)からの視野映像の表示部27への表示を開始した表示開始時刻(例えば、t4=00:04)を示す。送信部225は、通信インターフェース26を介してタイムスタンプ生成部226によって生成された第1,2タイムスタンプをコンテンツ管理サーバ3に送信する。
【0087】
次に、
図16を参照して第3実施形態に係る映像コンテンツ配信システム100Bの一連のプロセスについて説明する。第3実施形態に係る映像コンテンツ配信システム100Bの一連のプロセスは、A席視聴停止時刻(S席視聴停止時刻)とS席視聴開始時刻(A席視聴開始時刻)との決定手法の点で第1実施形態に係る映像コンテンツ配信システム100の一連のプロセスと相違する。
【0088】
最初に、ステップS21において、ユーザ端末2X(送信部225)は、表示部27に表示された視野映像の視点をA席エリアの視点からS席エリアの視点に切り替えることを要求する視点切替要求信号と第1タイムスタンプをコンテンツ管理サーバ3に送信する。第1タイムスタンプは、タイムスタンプ生成部226によって生成され、送信部225が視点切替要求信号のコンテンツ管理サーバ3への送信を開始した送信開始時刻(t0=00:01)を示している。
【0089】
次に、ステップS22において、視聴停止時刻決定部326は、ユーザXが切替前の視点であるA席エリアの視点からの視野映像の視聴を停止するA席視聴停止時刻(第1視聴停止時刻)を決定する。具体的には、視聴停止時刻決定部326は、ユーザ端末2Xから送信された第1タイムスタンプに示された送信開始時刻(t0=00:01)をA席視聴停止時刻として決定する。また、次のステップS23からS27は、
図8に示すステップS3からS7と同じであることから説明を割愛する。
【0090】
ステップS28において、表示制御部223は、S席エリアの視点に対応する視野映像データに基づいて、表示部27にS席エリアの視点からの視野映像を表示する。その後、タイムスタンプ生成部226は、表示制御部223がS席エリアの視点からの視野映像の表示部27への表示を開始した表示開始時刻(例えば、t4=00:04)を示す第2タイムスタンプを生成し、送信部225は、当該生成された第2タイムスタンプをコンテンツ管理サーバ3に送信する。
【0091】
次に、ステップS29において、視聴開始時刻決定部327は、ユーザXが切替後の視点であるS席エリアの視点からの視野映像の視聴を開始するS席視聴開始時刻(第2視聴開始時刻)を決定する。具体的には、視聴開始時刻決定部327は、ユーザ端末2Xから送信された第2タイムスタンプに示された表示開始時刻(t3=00:04)をS席視聴開始時刻として決定する。
【0092】
このように、本実施形態によれば、第1タイムスタンプに示された送信部225が視点切替要求信号のコンテンツ管理サーバ3への送信を開始した送信開始時刻(t0=00:01)がA席視聴停止時刻として決定されるとともに、第2タイムスタンプに示された表示制御部223がS席エリアの視点からの視野映像の表示部27への表示を開始した表示開始時刻(t3=00:04)がS席視聴開始時刻として決定される。このように、送信開始時刻t0と表示開始時刻t3との間の期間(3秒)は、視野映像の視聴時間としてカウントされないので、映像配信サービスに対するユーザの満足度や納得感を向上させることが可能となる。
【0093】
以上、本発明の実施形態について説明をしたが、本発明の技術的範囲が本実施形態の説明によって限定的に解釈されるべきではないのは言うまでもない。本実施形態はあくまでも一例であって、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内において、様々な実施形態の変更が可能であることが当業者によって理解される。このように、本発明の技術的範囲は特許請求の範囲に記載された発明の範囲及びその均等の範囲に基づいて定められるべきである。
【課題】ユーザが同一の映像コンテンツを異なる視点で視聴する場合に、映像コンテンツ配信サービスに対するユーザの満足度を向上させることが可能な映像コンテンツ配信システム及びコンテンツ管理サーバを提供する。
【解決手段】コンテンツ管理サーバ3の受信部321は、ユーザ端末から視野映像の視点を第1視点から第2視点に切り替えることを要求する視点切替要求信号を受信すると、第1視点映像の送信を継続し、視聴停止時刻決定部326は、ユーザが第1視点からの視野映像の視聴を停止する第1視聴停止時刻を決定するとともに、視聴開始時刻決定部327は、ユーザが第2視点からの視野映像の視聴を開始する第2視聴開始時刻を決定する。決定した第1視聴停止時刻及び第2視聴開始時刻に基づいて第2視点映像に切り替える。