(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下の説明および添付の図面は、履物製品のソール構造を開示する。ソール構造に関連する概念は、例えば、サッカーシューズ、ランニングシューズ、野球シューズ、バスケットボールシューズ、クロストレーニングシューズ、サイクリングシューズ、フットボールシューズ、ゴルフシューズ、テニスシューズ、ウォーキングシューズ、ならびにハイキングシューズおよびブーツを含めた様々な運動用履物の種類に適用してもよい。この概念は、ドレスシューズ、ローファー、サンダルおよび作業用ブーツを含め、一般に非運動用と考えられている履物の種類に適用してもよい。したがって、ここで開示する概念は、多様な履物の種類に適用される。
【0011】
図1および
図2は、ソール構造100の一実施形態の等角図を示す。具体的には、
図1はソール構造100の底部側の等角図を示すが、
図2はソール構造100の頂部側の等角図を示す。例示のために、
図1および
図2において、ソール構造100は分離して示している。いくつかの実施形態では、ソール構造100は、製品のソールに組み込む、および/またはアッパーに関連付けることができる。ソール構造100は、概して、履物製品のソールのどの部分を含んでいてもよい。例えば、ある場合には、ソール構造100は、インソールの一部を含むことができる。他の場合には、ソール構造100は、ミッドソールの一部を含むことができる。一実施形態では、ソール構造100は、地表と接触させるように構成されている製品のアウトソールを含むことができる。いくつかの実施形態では、ソール構造100は、履物製品のアウトソール全体を形成してもよい。他の実施形態では、ソール構造100は、履物製品のアウトソールの一部のみを形成してもよい。また、ソール構造100がアウトソールを含む場合には、ソール構造100は、ソール構造の他の構成要素(ミッドソールまたはインソールなど)に装着することができる。他の場合には、ソール構造100は、履物製品のアッパーに直接装着することができる。さらに、他の実施形態では、履物製品にソール構造100の異なる構成を含めてもよい。
【0012】
参照のために、ソール構造100の構成要素は、前足部分10と、中足部分12と、踵部分14とに分けてもよい。前足部分10は、つま先、および中足骨を指骨に連結する関節に略対応していてもよい。中足部分12は、足の土踏まずに略対応していてもよい。同様に、踵部分14は、踵骨を含め、足のかかとに略対応していてもよい。さらに、ソール構造100は、外側側部16および内側側部18を含んでいてもよい。具体的には、外側側部16および内側側部18は、ソール構造100において相対する側であってもよい。また、外側側部16および内側側部18は共に、前足部分10、中足部分12および踵部分14を通じて延びていてもよい。
【0013】
前足部分10、中足部分12および踵部分14は、単に説明のためのものであり、ソール構造100の精密な領域を区切るためのものではないことは、理解される。同様に、外側側部16および内側側部18は、ソール構造100を2つの半体に精密に区切るのではなく、ソール構造の2つの側部を大略的に表すためのものである。さらに、前足部分10、中足部分12および踵部分14、ならびに外側側部16および内側側部18は、中敷き、インソールまたは他の構成要素など、ソール構造の個々の構成要素にも適用することができる。
【0014】
整合性と便宜上のために、方向を示す形容詞が、図示する実施形態に対応してこの詳細な説明を通して使用される。この詳細な説明および請求項を通して使用される「長手の」という用語は、構成要素の長さの延びている方向を表している。ある場合には、長手方向は、ソール構造の前足部分から踵部分まで延びていてもよい。また、この詳細な説明および請求項を通して使用される「横の」という用語は、ソール構造の幅の延びている方向を表している。言い換えると、横方向は、ソール構造の内側側部と外側側部との間に延びていてもよい。また、この詳細な説明および請求項を通して使用される「垂直な」という用語は、横方向および長手方向に略直角な方向を表している。例えば、ソール構造が地表に平らに置かれる場合、垂直方向は地表から上方に延びていてもよい。さらに、「近位の」という用語は、履物製品が着用されたときに、足の部分に近い方の履物の構成要素の部分を表している。同様に、「遠位の」という用語は、履物製品が着用されたときに、足の部分から遠い方の履物の構成要素の部分を表している。これら方向を示す形容詞のそれぞれは、製品および/またはソール構造の個々の構成要素に適用されることは理解される。
【0015】
いくつかの実施形態では、ソール構造100は、プレート部材103を含んでいてもよい。ある場合には、プレート部材103は、前足部分、中足部分および踵部分を含む、足の全長に対応するプレート部材とすることができる。しかし、他の場合には、プレート部材103は、足の部分長に対応するプレート部材としてもよい。例えば、ある場合には、プレート部材103は、履物製品の前足においてのみ広がっていてもよい。
【0016】
いくつかの実施形態では、ソール構造100は、プレート部材103の下面104に配置された複数のクリート部材102を含むことができる。全般的に、この詳細な明細書および請求項を通して使用される「クリート部材」という用語は、地表との摩擦または地表への食い込みによってトラクションを高めるためにソール構造に設けられたあらゆる装備を含む。本実施形態では、複数のクリート部材102は、第1クリート部材110と、第2クリート部材120と、第3クリート部材130と、第4クリート部材140と、第5クリート部材150と、第6クリート部材160とを含む。本実施形態は6つのクリート部材を含むが、他の実施形態では、クリート部材102は、6つより少ないクリート部材を含むことができる。さらに他の実施形態では、クリート部材102は、6つより多いクリート部材を含むことができる。
【0017】
全般的に、クリート部材102は、プレート部材103上にどのような配置でも設けることができる。ある場合には、クリート部材102のいくつかを、前足部分10に設けてもよい。他の場合には、クリート部材102のいくつかを、中足部分12に設けてもよい。ある場合には、クリート部材102のいくつかを、踵部分14に設けてもよい。一実施形態では、第1クリート部材110および第2クリート部材120は、前足部分10に配置されている。また、一実施形態では、第3クリート部材130および第4クリート部材140は、中足部分12に配置されている。さらに、一実施形態では、第5クリート部材150および第6クリート部材160は、踵部分14に配置されている。しかし、クリート部材102の他のあらゆる配置が可能である。例えば、本実施形態は、プレート部材103の周縁部分106に配置されているクリート部材を含む。しかし、他の場合には、いくつかのクリート部材は、プレート部材103のより中心に配置されていてもよい。
【0018】
本実施形態において、クリート部材が、特定の形状および/または幾何形状を有するクリート部材に限定されないことは理解される。例えば、いくつかの実施形態は、異なる幾何形状および/または形状を有するクリート部材を組み込むことができる。これは、所望のトラクション特性、重量特性、安定性の特性および考えられる他の要因を含む様々な要因にしたがって選択してもよい。例えば、ある場合には、1以上のクリート部材の幾何形状および/または形状は、ソール構造100が使用される予定のスポーツに応じて変えることができる。特に、各スポーツは特定の幾何形状特徴を有するクリートに関連することがあるため、1以上のクリート部材の幾何形状および/または形状は、ソール構造100をフットボール、サッカー、野球、ゴルフおよび考えられる他のスポーツでの使用が予定されているかどうかに応じて選択することができる。
【0019】
いくつかの実施形態は、クリート部材102の耐久性を維持しながら、ソール構造100の総重量を減少するための装備を含んでいてもよい。例えば、ある場合には、クリート部材の一部は、プレート部材と一体的に形成することができる。ある場合には、クリート部材の一部は、プレート部材と一体的な突起部を含むことができる。
【0020】
いくつかの実施形態では、プレート部材103は、プレート部材103と一体的に形成されている突起部112(
図1の拡大断面図に示されている)を含む。突起部112は、プレート部材103の下面104から凸状に張り出している外部部分114を含んでいてもよい。突起部112は、プレート部材103の上面105に対して凹状にへこんでいる内部部分116も含んでいてもよい。この構成では、突起部112は、プレート部材103の下面104から外方に延びる第1クリート部材110のための一体成形の第1部分118を提供する。
【0021】
いくつかの実施形態では、第1クリート部材110は、第2部分119をさらに含む。ある場合には、第2部分119は
、1対のクリート先端部170を含む
。1対のクリート先端部170は、隙間173によって相隔たっている第1クリート先端部171と第2クリート先端部172とを含む。他の場合には、第2部分119は、単一のクリート先端部を含むことができる。さらに他の実施形態では、第2部分119は3以上の別個のクリート先端部を含むことができる。
【0022】
いくつかの実施形態では、第2部分119は、連結部分174を含むこともできる。ある場合には、連結部分174は、突起部112の側壁部分115を覆っている。連結部分174は、第1クリート先端部171と第2クリート先端部172とを連結するように構成されていてもよい。また、ある場合には、連結部分174は、対のクリート先端部170とソール部材100の他の部分との連結を提供することができる。
【0023】
ソール部材は、突起部の強度を増すための装備を含むことができる。いくつかの実施形態では、突起部は、支持構造と共に構成することができる。支持構造は、突起部を補強し、または突起部の支持を他の形で高めるように構成されているあらゆる構造にすることができる。ある場合には、支持構造は、1以上のクリート先端部を突起部に固定するのを助けることもできる。
【0024】
いくつかの実施形態では、突起部112は、第1支持構造180に関連付けることができる。ある場合には、第1支持構造180は、突起部112の内部部分116の中に配置された格子状構造を含んでいてもよい。ある場合には、第1支持構造180は、突起部112の略長手方向および横方向に沿って配置されている複数の交差リブまたは壁を含む。
【0025】
別の実施形態では、支持構造180の幾何形状は変えることができる。支持構造180には、あらゆる三次元幾何形状および/または二次元幾何形状を使用することができる。ある場合には、支持構造180は、四角形または長方形の格子状断面幾何形状を有する。他の場合には、支持構造180は、六角形の格子状、またはハニカム形の断面幾何形状を有することができる。さらに他の場合には、断面幾何形状は、三角形、長方形、円形、楕円形、多角形、規則形状および不規則形状を含むあらゆる他の形状に関連することができる。また、支持構造180に関連するパターンは、一定とすることができ、または異なる領域で変えることができる。支持構造の幾何形状は、突起部の所望の強度特性および突起部の幾何形状に応じて選択することができる。
【0026】
いくつかの実施形態では、支持構造180は、内部部分116の実質的に全体に亘って延びていることができる。他の場合には、支持構造180は、内部部分116の一部にだけ延びていることができる。ある場合には、支持構造180は、内部部分116の形状に合うように形作られている可変高さを有することができる。ある場合には、支持構造180の表面182は、プレート部材103の上面105と略水平にすることができる。
【0027】
いくつかの実施形態では、突起部112は、第1穴191および第2穴192を含むことができる。ある場合には、支持構造180およ
び1対のクリート先端部170は、第1穴191および第2穴192により連結することができる。ある場合には
、1対のクリート先端部170および支持構造180は、第1穴191および第2穴192により接合されている実質的に連続する材料部分を含む。この構成は、対のクリート先端部170を突起部112に固定するのを助ける。
【0028】
いくつかの実施形態では、残りのクリート部材のそれぞれを第1クリート部材110と同様に構成していてもよい。例えば、第2クリート部材120、第3クリート部材130、第4クリート部材140、第5クリート部材150および第6クリート部材160のそれぞれが対応する突起部220、突起部230、突起部240、突起部250および突起部260をそれぞれ含み、これらを総称的に突起部112と合わせて突起部280ということがある。各突起部は、それぞれに対応する、下面104に沿った凸形の外部部分と、上面105に沿った凹形の内部部分とを含む。ある場合には、突起部240および突起部260は、互いに連続して、下面104に中間の隆起部分210を形成することができる。同様に、ある場合には、突起部230および突起部250は、互いに連続して、下面104に中間の隆起部分212を形成することができる。しかし、他の場合には、プレート部材103は、隆起部分210および/または隆起部分212を含まなくてもよい。
【0029】
いくつかの実施形態では、第2クリート部材120、第3クリート部材130、第4クリート部材140、第5クリート部材150および第6クリート部材160は、それぞれに対応する、対の先端部226、対の先端部236、対の先端部246、対の先端部256および対の先端部266を含んでいてもよく、これらは総称的に対のクリート先端部170と合わせて複数のクリート先端部286ということがある。他の実施形態では、いくつかのクリート部材は、クリート先端部を含むことができるが、他のものはクリート先端部を含まなくてもよい。言い換えると、ある場合には、クリート先端部はオプションであってもよい。
【0030】
いくつかの実施形態では、第2クリート部材120、第3クリート部材130、第4クリート部材140、第5クリート部材150および第6クリート部材160は、それぞれ、対応する連結部分228、連結部分238、連結部分248、連結部分258および連結部分268を含んでいてもよい。これらは、連結部分174と合わせて複数の連結部分290ということがある。他の実施形態では、いくつかのクリート部材は連結部分を含むことができるが、他のものは連結部分を含まなくてもよい。言い換えると、ある場合には、連結部分はオプションであってもよい。
【0031】
いくつかの実施形態では、クリート部材102は、それぞれ対応する支持構造を含むこともできる。例えば、ある場合には、第2クリート部材120、第3クリート部材130、第4クリート部材140、第5クリート部材150および第6クリート部材160は、それぞれ対応する、支持構造225、支持構造235、支持構造245、支持構造255および支持構造265を含んでいてもよい。これらは、総称的に複数の支持構造296ということがある。他の実施形態では、いくつかのクリート部材は支持構造を含むことができるが、他のものは支持構造を含まなくてもよい。言い換えると、ある場合には、支持構造はオプションとしてもよい。
【0032】
この構成を用いて、各クリート部材は同様に構成することができる。具体的には、各クリート部材は、プレート部材と一体的に形成されており、クリートの突起部のようなベースを提供する第1部分を含む。さらに、各クリート部材は、第1部分に装着されている第2部分を含み、第2部分は、クリート部材によって提供されるトラクションをさらに高めるクリート先端部を含む。また、各クリート部材の重量を軽減し、強度を維持するために、各クリート部材は、支持構造が充填されている中空の内部部分と共に形成されている。例えば、複数の突起部280は、複数の支持構造296が充填されている。支持構造はクリート部材の構造的統合性を高めるのを助け、クリート先端部286の固定を施すことができる。
【0033】
いくつかの実施形態では、複数のクリート先端部286は、複数の連結部分290と一体的に形成されていてもよい。また、連結部分290のそれぞれは、下面104のプレート
部材103の周縁部分106の周りに延びている周縁層298に連結することができる。ある場合には、以下詳しく述べるように、複数のクリート先端部286、複数の連結部分290および周縁層298は、プレート部材103の下面104の上に配置された単一の成形層を含んでいてもよい。しかし、他の場合には、これら様々な部分のいくつかは互いに連結していなくてもよい。
【0034】
図3から
図10は、一体化クリート部材を含むソール構造を製造するプロセスの一実施形態を例示するためのものである。いくつかの実施形態では、プロセスに関連するステップのいくつかは、所有者、製造者、小売業者または他の主体によって行うことができる。いくつかの実施形態では、プロセスに関連するステップのうち1つ以上がオプションであってもよい。他の実施形態では、以下に述べていないいくつかの追加ステップを含むことができる。さらに、以下に述べるステップの順序は所望のように再編成することができる。
【0035】
様々な実施形態において、プレート部材103は、様々な特性を有する様々な材料を含むことができる。いくつかの実施形態では、プレート部材103は、複合材料を含むことができる。この詳細な説明および請求項で使用する「複合材料」という用語は、複合材料内にある程度の分離を維持する異なる材料特性を有する、2以上の材料から作られているあらゆる材料を表している。ある場合には、プレート部材103は、短い繊維強化材料と、連続した繊維強化材料とを含む繊維強化複合材料から作られていてもよい。繊維強化材料の例は、木材、炭素繊維強化プラスチック、およびガラス強化プラスチックを含むが、これだけに限らない。一実施形態では、プレート部材103は、炭素繊維強化複合材料を含む。例示的な剛性構造は、2010年11月16日に発行された上記特許文献1に開示されており、その全部を参照によりこれに組み込む。しかし、他の場合には、プレート部材103は、剛性が比較的高い材料または剛性が比較的低い材料を含め、あらゆる他の材料から作ることができる。
【0036】
ある場合には、クリート先端部286、連結部分290および/または支持構造296は、実質的に同種な材料を含んでいてもよい。これらの構成要素に使用できる材料の例は、プラスチック、ゴム、金属およびあらゆる他の材料を含むが、これだけに限らない。一実施形態では、クリート先端部286、連結部分290および支持構造296のそれぞれは、熱可塑性ポリウレタン(TPU)など、比較的軟らかいおよび/または可撓性のプラスチック材料を含んでいてもよい。他の実施形態では、これらの異なる部分は、異なる材料を含むことができる。例えば、クリート先端部286および支持構造296は、実質的に異なるプラスチック材料から作ることができる。
【0037】
上記説明する構成は、実質的に剛性の複合プレートと一体的に形成されている強いベース(突起部)と一体化クリート部材を提供する。この構成は、異なる種類の表面上へのクリート先端の適応性をもたらし、地面への食い込みを高めるより柔軟なクリート先端を備えるクリート部材をさらに提供する。
【0038】
図3および
図4は、プレート部材に複数の突起部を形成するためのプロセスの実施形態の模式図を示す。最初に、
図3に図示するように、プレート部材103は、成形アセンブリ310に関連付けることができる。最初に、プレート部材103は、あらゆる幾何形状で構成することができる。ある場合には、プレート部材103は、幅および長さがプレート部材103の奥行よりも実質的に大きくなるように、略二次元幾何形状を有していてもよい。他の場合には、プレート部材103を三次元として記述する方がふさわしいように、プレート部材103の奥行を変えることができる。いくつかの実施形態では、プレート部材103は、実質的に平坦な幾何形状を有することができる。例えば、一実施形態では、プレート部材103は、実質的に平坦な層を含む。しかし、他の実施形態では、プレート部材103は、湾曲した、または起伏のある幾何形状を有することができる。例えば、ある場合には、プレート部材103は、履物製品のミッドソール構成要素またはアッパーに向かって上方に傾斜している起伏のある周縁を含むアウトソールの幾何形状に合わせて予成形することができる。
【0039】
図3に図示するように、本発明の実施形態では、プレート部材103は、突起部の一切ない実質的に平坦な幾何形状を有していてもよい。ある場合には、プレート部材103の幾何形状は、わずかに起伏を付けることができる。さらに、ある場合には、プレート部材103は、アウトソールまたは他のソール構成要素の近似形状を有する外部縁部302を有するように予成形することができる。
【0040】
他の実施形態では、実質的に平坦なプレート部材103から始めるのではなく、方法の他の実施形態は再成形し、裁断もする必要があるストック材料から始めてもよい。例えば、ある場合には、ストック複合材料の長方形シートを成形アセンブリ310で成形してから、アウトソールまたは他のソール構成要素の形状に裁断してもよい。
【0041】
成形アセンブリ310は、剛性材料を含む様々な異なる種類の材料を成形またはその他変形するための当業界で周知のあらゆる機械またはデバイスとすることができる。ある場合には、成形アセンブリ310は、圧力および/または熱を利用して剛性材料の1以上の部分を再成形するように構成されているプレスを含む。具体的には、成形アセンブリ310は、剛性材料を再成形するために用いられる上成形部分および下成形部分を含むことができる。いくつかの実施形態では、成形アセンブリ310は、プレート部材103の一部を再成形するために圧力を利用してもよい。ある場合には、成形アセンブリ310は、プレート部材103の一部を再成形するために熱を利用してもよい。ある場合には、成形アセンブリ310は、プレート部材103の一部を再成形するために、熱および圧力を利用してもよい。一実施形態では、成形アセンブリ310は、複合材料を成形するためにオートクレーブ成形技術を利用するデバイスの部分とすることができる。
【0042】
一実施形態では、成形アセンブリ310は、上成形板312および下成形板314を含む。ある場合には、上成形板312および下成形板314は、プレート部材103の1以上の部分で再成形するために利用できる成形面を提供する。ある場合には、上成形板312は、突起部320を設けることができる。さらに、下成形板314は、突起部320に対応する窪み322を設けることができる。
図3および
図4に図示するように、プレート部材103に突起部を形成するために、上成形板312および下成形板314の突起部320および窪み322は、プレート部材103の相対する側で位置が合っていてもよい。上成形板312および下成形板314が共にプレスされると、突起部280が形成される。例えば、一実施形態では、プレート部材103の第1部分330は、上成形板312の第1突起部331および下成形板314の第1窪み332と位置が合っている。上成形板312および下成形板314が共にプレスされると、第1部分330は、凹形の内部部分116および凸形の外部部分114を含む第1突起部112を形成するように再成形される。
【0043】
上記述べた残りの突起部のそれぞれは、第2突起部220、第3突起部230、第4突起部240、第5突起部250および第6突起部260(
図1を参照)を含めて、成形アセンブリ310の対応する突起部320および窪み322を用いて同様に形成することができる。本実施形態は、複数の突起部を同時に形成するプロセスを示しているが、他の実施形態では、2以上の異なる突起部を異なるステップ中に形成することができる。例えば、ある場合には、プレート部材の局部領域に成形アセンブリを当てることにより、突起部は一度に1つずつ形成することができる。
【0044】
さらに他の実施形態では、プレート部材または同様にソール構成要素は、液体および/または発泡体成形材料から成形することができることは理解される。例えば、ある他の場合には、成形アセンブリを使用してゴムおよび/またはプラスチック材料からソール構成要素を形成することができる。
【0045】
図5および
図6は、成形アセンブリ310から取り出した後のプレート部材103のそれぞれ上面105および下面104の等角図を示す。
図5および
図6に図示するように、プレート部材103は再成形されており、下面104から外方に延びている突起部280を含む。プロセスのこの段階で、プレート部材103は、第1突起部112、第2突起部220、第3突起部230、第4突起部240、第5突起部250および第6突起部260を含む。各突起部は対応する内部凹形部分および外部凸形部分を含む。例えば、第1突起部112は、内部部分
116および外部部分
114を含む。
【0046】
図7は、穴が1以上の突起部に形成されている方法の考えられるステップの実施形態を示す。一実施形態では、各突起部に2つの穴が形成されている。例えば、本実施形態では、第1突起部112に第1穴191および第2穴192が形成されている。ある場合には、第1穴191および第2穴192は、第1突起部112の厚さ全体を貫通していてもよい。これにより、
図1に図示するように、外部部分114と内部部分116との間で流体連通が可能になる。
図7に図示するように、第2突起部220、第3突起部230、第4突起部240、第5突起部250および第6突起部のそれぞれに穴が形成されていてもよい。
【0047】
本実施形態は、各突起部に2つの穴を含むが、他の実施形態では、あらゆる他の数の穴を使用することができる。ある場合には、各突起部は1つの穴を含むことができる。さらに他の場合には、各突起部は3以上の穴を含むことができる。また、ある場合には、いくつかの突起部が穴を含むことができるが、他の突起部は穴を含んでいなくてもよい。
【0048】
一般に、穴の形状および/またはサイズは変えることができる。いくつかの実施形態では、各穴は、略円形の形状を有していてもよい。しかし、他の場合には、各穴は、三角形の形状、長方形の形状、楕円形の形状、多角形の形状、規則形状および/または不規則形状を含むが、これだけに限らないあらゆる他の形状を有することができる。さらに、各穴のサイズは、どのようにも変えることができる。
【0049】
プレート部材に穴を形成する方法は、変えることができる。一実施形態では、各穴は、剛性材料を切断するために高圧かつ高速の水を利用するウォータージェットカッター702を用いて形成してもよい。しかし、他の実施形態では、穴は、レーザー切断技術、穿孔および打ち抜きを含むが、これだけに限らない当業界で周知のあらゆる他の技術を用いて形成することができる。さらに他の実施形態では、穴は、突起部と同時に形成することができる。例えば、プレート部材の一部を再成形して突起部を形成する実施形態では、突起部を成形板で形成しながら、穴をプレート部材から打ち抜くことができる。
【0050】
図8〜
図10は、プレート部材にクリート先端部および支持構造を形成する方法の実施形態を示す。具体的には、
図8は成形アセンブリ800に挿入するプレート部材103の模式図を示すが、
図9および
図10は成形アセンブリ800の一部の内部の突起部の断面図を示す。
【0051】
図8を参照すると、成形アセンブリ800は、上成形板802と下成形板804とを含む。例示のために、本実施形態では、成形アセンブリ800は模式的に示しているが、成形アセンブリ800は、当業界で周知のあらゆる種類の成形デバイス、機械またはシステムを代表できることは理解される。
【0052】
いくつかの実施形態では、上成形板802は、支持構造を形成するための装備と共に構成されている。一実施形態では、上成形板802はスペーサ部分820を含む。スペーサ部分820は、上成形板802から外方に延びている突起部を含む。ある場合には、スペーサ部分820は、上成形板802と一体的に形成されている。例えば、上成形板802が金属材料を含む実施形態では、スペーサ部分820は、実質的に同種な金属材料を含んでいてもよい。しかし、他の場合には、スペーサ部分820は、上成形板802と一体的に形成していなくてもよい。例えば、いくつかの他の実施形態では、スペーサ部分820は上成形板802から取外し可能とすることができる。
【0053】
いくつかの実施形態では、スペーサ部分820は、プレート部材103の各突起部に対応するセットで配置されている。例えば、
図9に図示するように、第1セットのスペーサ部分822は、第1突起部112の内部部分116に挿入するように構成されている。同様に、第2セットのスペーサ部分824、第3セットのスペーサ部分826、第4セットのスペーサ部分828、第5セットのスペーサ部分830および第6セットのスペーサ部分832は、第2突起部220、第3突起部230、第4突起部240、第5突起部250および第6突起部260にそれぞれ挿入するように構成されている。
【0054】
各セットのスペーサ部分は、成形プロセス中に対応する支持構造を作るように構成されていてもよい。例えば、第1セットのスペーサ部分822は、2つの長手方向の列と8つの横方向の列に略整列されているスペーサ部分を含む。スペーサ部分は、スペーサ部分間に成形材料を充填してもよい隙間831によって分離されている。
【0055】
いくつかの実施形態では、各スペーサ部分の幾何形状は変えることができる。いくつかの実施形態では、各スペーサ部分の形状は、各セットのスペーサ部分が関連する突起部の近似形状に対応する全体形状を有するように形作ることができる。例えば、一実施形態では、第1セットのスペーサ部分822のスペーサ部分は、第1突起部112の外部縁部850の形状に形作られている起伏のある外部縁部840を含む。ある場合には、1以上のスペーサ部分の高さは一定にすることができる。他の場合には、1以上のスペーサ部分は、第1突起部112の輪郭に対応するように変えることができる。本実施形態では、第1セットのスペーサ部分822の大半のスペーサ部分は、略一定の高さを有する。この場合、
図9に図示するように、最も外部のスペーサ部分839は、内部部分116の傾斜に対応するように短い高さを有する。
【0056】
いくつかの実施形態では、下成形板804は、プレート部材103の下面104にクリート先端部を形成するための装備を含む。一実施形態では、下成形板804は、成形用キャビティ860を含む。成形用キャビティ860は、下成形板804の上面805から没入されている窪みを含む。成形用キャビティ860は、第1突起部112、第2突起部220、第3突起部230、第4突起部240、第5突起部250および第6突起部260にそれぞれ対応する第1成形用キャビティ862、第2成形用キャビティ864、第3成形用キャビティ866、第4成形用キャビティ868、第5成形用キャビティ870および第6成形用キャビティ872を含んでいてもよい。
【0057】
いくつかの実施形態では、各成形用キャビティは、突起部に対応するクリート先端部および連結部分を形成するように成形してもよい。例えば、第1成形用キャビティ862は、第1突起部112の側壁部分115を収容してもよい窪み部分880を含むことができる。さらに、第1成形用キャビティ862は、窪み部分880に対して窪んでいる第1小窪み882および第2小窪み884をさらに含む。
図1に図示するように、第1小窪み882および第2小窪み884は、第1クリート部材110の第1クリート先端部171および第2クリート先端部172を形成するように成形されていてもよい。
【0058】
残りの成形用キャビティ860のそれぞれは、第1成形用キャビティ862と実質的に同様に構成することができる。具体的には、第2成形用キャビティ864、第3成形用キャビティ866、第4成形用キャビティ868、第5成形用キャビティ870および第6成形用キャビティ872は、第2突起部220、第3突起部230、第4突起部240、第5突起部250および第6突起部260にそれぞれクリート先端部および連結部分を形成するために、同様な窪み部分を含むことができる。
【0059】
いくつかの実施形態では、下成形板804は、成形用キャビティ860間に延びている周縁キャビティ890も含むことができる。周縁キャビティ890は、周縁層298(
図1を参照)を形成するために利用される比較的浅いキャビティであってもよい。他の実施形態では、下成形板804は周縁キャビティ890を含まなくてもよい。
【0060】
図9を参照すると、プレート部材103を成形アセンブリ800の中に置いた状態で、上成形板802の第1セットのスペーサ部分822を第1突起部112の内部部分116に挿入している。同様に、第1突起部112は、下成形板804の第1成形用キャビティ862の中に配置されている。この時点で、射出ノズル900を上成形板802の注入口902に位置合わせしてもよい。
【0061】
明確にするために、本実施形態は、第1セットのスペーサ部分822の領域の上成形板802に関連する注入口902を図示している。しかし、他の実施形態では、注入口は、上成形板802および/または下成形板804を含め、成形アセンブリ800のあらゆる他の部分に関連付けることができる。また、ある場合には、成形アセンブリ800の複数の箇所に複数の注入口を使用することができる。例えば、一実施形態では、上成形板802の各セットのスペーサ部分は個別の注入口を含むことができる。他の場合には、下成形板804の各成形用キャビティが個別の注入口を含むことができる。
【0062】
次に、
図10に図示するように、成形材料1000が第1セットのスペーサ部分822に注入されている。これにより、成形材料が隙間831の中に充填されて、第1支持構造180が形成される。また、成形材料1000は、突起部112の第1穴191および第2穴192から成形用キャビティ862に流れ込んでもよい。このように、成形材料1000は、第1突起部112の側壁部分115を覆って、第1連結部分174を形成することができる。また、成形材料1000は、第1クリート先端部171および第2クリート先端部172を形成するために、第1小窪み882および第2小窪み884の中に充填してもよい。
【0063】
前述したように、成形材料1000は、あらゆる材料を含むことができる。ある場合には、成形材料1000は、熱可塑性ポリウレタン(TPU)などのプラスチック材料を含む。しかし、他の場合には、成形材料1000は、あらゆる他の材料とすることができる。成形材料1000は、クリート部材のクリート先端部および連結部分に望まれる材料特性が得られるように選択することができる。
【0064】
図11は、支持構造180の隙間が材料1102で充填されているソール構造100の代替実施形態を示す。ある場合には、支持構造180を形成した後で、材料1102を支持構造180に挿入することができる。しかし、他の場合には、材料1102は、例えば、マルチショット成形プロセスを用いて、支持構造180と実質的に同時に形成することができる。
【0065】
一般に、材料1102は、あらゆる材料とすることができる。ある場合には、材料1102は、発泡体材料とすることができる。他の場合には、材料1102は、プラスチック材料とすることができる。材料1102は、クリート部材110に望まれる特徴を得るために選択してもよい。例えば、クリート部材110の強度および剛性を高めるために、材料1102を比較的剛性な材料にすることができる。他の場合には、クッション性を高めるために、材料1102を発泡体または軟質プラスチック材料にすることができる。
【0066】
図12は、クリート部材を製造するためのプロセスのオプションのステップの実施形態の断面図を示す。
図12を参照すると、いくつかの実施形態では、プレート部材1303の突起部1312は穴がまったくなく形成してもよい。このような場合、成形アセンブリ800は、上成形板802および下成形板804に関連する第1射出ノズル1302および第2射出ノズル1304を含むことができる。これにより、第1材料1322は、突起部1312の内部部分1316内に注入され、第2材料1324は、突起部1312の外部部分1314上に注入される。
【0067】
いくつかの実施形態では、第1材料1322および第2材料1324は、実質的に異なる材料にすることができる。例えば、ある場合には、第1材料1322を第2材料1324よりも実質的により剛性にすることができる。他の場合には、第2材料1324を第1材料1322よりも実質的により剛性にすることができる。さらに他の場合には、第1材料1322および第2材料1324は、実質的に同様な材料にすることができる。例えば、一実施形態では、第1材料1322および第2材料1324は共にTPUとすることができる。
【0068】
本実施形態は突起部1312の外部部分1314上の1層の材料を示しているが、他の実施形態は2以上の層を組み込むことができる。例えば、別の実施形態は、外部部分1314上に2層を使用してもよく、最外層は外部部分1314に直に隣接する層よりも実質的により耐摩耗性にすることができる。
【0069】
図13に図示するように、
図12に図示するプロセスは、クリート部材1410を備えるソール構造1400の製造方法を提供する。クリート部材1410は、プレート部材1303の外面1304に関連する突起部1312の外部部分1314にクリート先端部1470および連結部分1474を含む。また、支持構造1480が突起部1312の内部部分1316に形成されている。また、前の実施形態とは対照的に、クリート先端部1470は、支持構造1480に連結されていない。
【0070】
様々な実施形態を説明してきたが、説明は制限的ではなく例示的のためのものであり、本実施形態の範囲内にある他の多くの実施形態および実施態様が可能であることは当業者には明らかであろう。したがって、本実施形態は、添付の請求項およびその等価物に鑑みる以外で制限してはならない。一実施形態で説明する特徴は、これに説明する他の実施形態に含んでいても、または含まなくてもよい。また、添付の請求項の範囲内で様々な変形および変更を行ってもよい。
本発明の精神および範囲は、添付する特許請求の範囲の中に存在するが、本願の出願時に特許請求の範囲として存在し、その後補正により削除された、以下の[予備的な特許請求の範囲]の中にも潜在する。この[予備的な特許請求の範囲]の記載事項は、本願明細書の開示に含まれるものとする。
[予備的な特許請求の範囲]
[予備請求項7]
ソール構造を製造する方法であって、
プレート部材の一部をクリート部材の突起部を形成するように再成形するステップであって、前記突起部は凸形の外部部分および凹形の内部部分を有する前記再成形するステップと、
前記凹形の内部部分に成形材料を充填して、支持構造を形成するステップとを含み、
前記突起部は前記プレート部材の下面から離間した少なくとも一つの先端部と、前記少なくとも一つの先端部と前記プレート部材の下面との間を延びる側壁を有し、
前記支持構造は、複数の交差する壁と、壁と壁との間の間隙とを含む格子状構造を有し、
前記プレート部材は、前記支持構造よりも剛性である、ソール構造の製造方法。
[予備請求項8]
前記内部部分に前記成形材料を充填するステップは、前記内部部分内に、前記支持構造に対応する形状を有するスペーサ部分を設けるステップと、前記スペーサ部分の間を成形して前記支持構造を形成するステップとを含む、予備請求項7に記載の方法。
[予備請求項9]
前記プレート部材の一部を再成形するステップは、前記プレート部材に圧力をかけるステップを含む、予備請求項7に記載の方法。
[予備請求項10]
前記プレート部材は、複合材料であり、
前記支持構造は、プラスチック材料から作られている、予備請求項7から予備請求項9のいずれか1項に記載の方法。
[予備請求項11]
前記方法は、前記突起部の前記外部部分にクリート先端部を形成するステップであって、 前記クリート先端部は、前記プレート部材の下面の前記凸形の外部部分を少なくとも覆い、かつ、前記突起部の側壁のまわりを包む連結部を有する、ステップを含む、予備請求項7から予備請求項10のいずれか1項に記載の方法。
[予備請求項12]
前記クリート先端部を形成するステップは、前記突起部の穴を通して前記クリート先端部が前記支持構造と一体化されるように、前記凹形の内部部分を満たして前記支持構造を形成するとともに前記外部部分上に前記クリート先端部を成形する、予備請求項11に記載の方法。
[予備請求項13]
前記方法は、前記プレート部材の周縁部分上に周縁層をモールド成形するステップを含む、予備請求項7から予備請求項12のいずれか1項に記載の方法。
[予備請求項14]
上面および下面を有するプレート部材とクリート部材とを含むソール構造であって、
前記クリート部材は、前記プレート部材と一体的に形成され、前記プレート部材の前記上面における凹形の内部部分と前記プレート部材の前記下面における凸形の外部部分とを有する第1部分と、前記第1部分の凸形の外部部分に結合された第2部分と、前記凹形の内部部分の少なくとも一部に充填された支持構造とを含み、
前記第1部分は前記プレート部材の下面から離間した少なくとも一つの先端部と、前記少なくとも一つの先端部と前記プレート部材の下面との間を延びる側壁とを有し、
前記第2部分は、前記プレート部材の下面の前記凸形の外部部分を少なくとも覆う少なくとも一つのクリート先端部と、前記第1部分の側壁のまわりを包んでいる連結部とを有し、
前記支持構造は、複数の交差する壁と、壁と壁との間の間隙とを含む格子状構造を形成し、
前記支持構造は第1材料から作られ、前記クリート部材の前記第2部分は第2材料を含み、前記プレート部材は第3材料を含み、
前記第3材料は、前記第1材料よりも剛性であり、
前記第3材料は、前記第2材料よりも剛性である、ソール構造。
[予備請求項15]
前記第1材料および前記第2材料は、同種である、予備請求項14に記載のソール構造。
[予備請求項16]
前記第1材料および前記第2材料は、互いに異なる、予備請求項14に記載のソール構造。
[予備請求項17]
前記第3材料は、炭素繊維複合材料である、予備請求項14に記載のソール構造。
[予備請求項18]
前記第2材料は、熱可塑性ポリウレタンである、予備請求項14に記載のソール構造。
[予備請求項19]
前記第1材料は、熱可塑性ポリウレタンである、予備請求項14に記載のソール構造。
[予備請求項20]
前記第1部分は、前記外部部分と前記内部部分との間の流体連通を提供する穴を含んでおり、
前記第2部分は、前記穴から前記支持構造に一体的に装着されている、予備請求項14から予備請求項19のいずれか1項に記載のソール構造。
[予備請求項21]
前記少なくとも一つのクリート部材のそれぞれの少なくとも一つのクリート先端部は、互いにギャップ距離で隔てられて配置された第一のクリート先端部と第二のクリート先端部とを含み、前記少なくとも一つのクリート先端部の前記連結部は、前記第一のクリート先端部と第二のクリート先端部との間に有り、これらを連結している、予備請求項14に記載のソール構造。
[予備請求項22]
前記第一部分は、前記第一部分の凹形の内部部分と前記凸形の外部部分とを流体連絡する少なくとも一つの穴を有し、前記第二部分は、前記少なくとも一つの穴を通して、前記支持構造に連結され、一体に成形されている、予備請求項21に記載のソール構造。
[予備請求項23]
前記少なくとも一つの穴は、前記支持構造と前記第一のクリート先端部とを連絡する第一の穴と、前記支持構造と前記第二のクリート先端部とを連絡する第二の穴とを含む、予備請求項22に記載のソール構造。
[予備請求項24]
前記プレート部材の前記少なくとも一つのクリート部材は、少なくとも一つの第一のクリート部材と第二のクリート部材とを含み、前記第一のクリート部材の前記第二部分の前記連結部は、前記第二のクリート部材の前記第二部分の前記連結部と一体に成形されている、予備請求項14に記載のソール構造。
[予備請求項25]
前記連結部の前記格子状構造の前記間隙は、第4材料で満たされている、予備請求項14に記載のソール構造。
[予備請求項26]
前記第4材料は前記第3材料と異なる、予備請求項25に記載のソール構造。
[予備請求項27]
前記少なくとも一つのクリート部材の第一部分は、前記プレート部材の下面に平行な平面に沿って、長尺の円形でない断面形状を有する、予備請求項14に記載のソール構造。
[予備請求項28]
前記第2材料と前記第3材料とは同じ材料である、予備請求項14に記載のソール構造。
[予備請求項29]
前記第二部分と前記支持構造とは、前記プレート部材内の穴を通じて互いに連結され一体化されている、予備請求項28に記載のソール構造。
[予備請求項30]
前記第二部分の前記連結部分は、前記プレート部材の少なくとも外側側部、前足部分及び内側側部を取り囲み覆って延び、前記プレート部材の下面の中央部を露出させている、予備請求項14に記載のソール構造。