(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6125737
(24)【登録日】2017年4月14日
(45)【発行日】2017年5月10日
(54)【発明の名称】つけまつげ及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
A41G 5/02 20060101AFI20170424BHJP
【FI】
A41G5/02
【請求項の数】11
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-554161(P2016-554161)
(86)(22)【出願日】2015年2月24日
(65)【公表番号】特表2016-536487(P2016-536487A)
(43)【公表日】2016年11月24日
(86)【国際出願番号】KR2015001762
(87)【国際公開番号】WO2016060338
(87)【国際公開日】20160421
【審査請求日】2015年9月18日
(31)【優先権主張番号】10-2014-0137626
(32)【優先日】2014年10月13日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】515263967
【氏名又は名称】パク キョンシン
【氏名又は名称原語表記】PARK, Kyung Shin
(74)【代理人】
【識別番号】100080012
【弁理士】
【氏名又は名称】高石 橘馬
(72)【発明者】
【氏名】パク キョンシン
【審査官】
石井 茂
(56)【参考文献】
【文献】
国際公開第2014/137803(WO,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2014/0116459(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A41G 3/00
A41G 5/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
中心軸方向に沿って所定の長さだけ延長した柱部材と、
柱部材の中心軸に対して所定の角度に傾いた状態で、柱部材の周囲方向に沿って柱部材の外周面に付着した第1面及び第1面と反対方向の第2面を有するテープと、
前記テープの第2面に分離可能なように付着した固定端部及び前記固定端部から延長した自由端部をそれぞれ有する複数の原糸とを含み、
前記原糸は、前記固定端部から前記自由端部側に行くほど前記柱部材から遠ざかるようにカーリング(curling)しており、
前記テープは、前記柱部材の周囲方向に沿って螺旋形に付着し、
前記柱部材の外周面には、前記柱部材の周囲方向に沿って螺旋形に突出したガイド部材が設けられることを特徴とするつけまつげ。
【請求項2】
隣接する2本の原糸の自由端部の間隔は、固定端部の間隔よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載のつけまつげ。
【請求項3】
隣接する複数の原糸の固定端部は、テープから一体に分離するように別途の接着剤によって接着されることを特徴とする請求項1に記載のつけまつげ。
【請求項4】
隣接する複数の原糸の自由端部は、テープから一体に分離するように別途の接着剤によって接着されることを特徴とする請求項1に記載のつけまつげ。
【請求項5】
中心軸に直交する柱部材の断面は、円形、楕円形、又は多角形であることを特徴とする請求項1に記載のつけまつげ。
【請求項6】
前記柱部材には、中心軸方向に沿って一部領域にテープが付着し、残りの領域にテープが付着しないことを特徴とする請求項1に記載のつけまつげ。
【請求項7】
柱部材は、中心軸方向に沿ってテープが付着する第1領域とテープが付着しない第2領域とに区分され、第2領域の直径は第1領域の直径よりも小さく形成され、
前記ガイド部材は前記第1領域に設けられていることを特徴とする請求項6に記載のつけまつげ。
【請求項8】
ガイド部材は、螺旋形方向に沿って連続的又は断続的に形成されることを特徴とする請求項1に記載のつけまつげ。
【請求項9】
柱部材には、中心軸方向に沿った少なくとも1つの縦断部に拡張した直径を有するリング部材が設けられることを特徴とする請求項1に記載のつけまつげ。
【請求項10】
少なくとも2本の原糸は、長さが互いに異なることを特徴とする請求項1に記載のつけまつげ。
【請求項11】
少なくとも2本の原糸は、色が互いに異なることを特徴とする請求項1に記載のつけまつげ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、つけまつげ及びその製造方法に関し、1本又は複数本を便利に取り外すことができ、施術が容易であり、まつげのデザインを多様に演出することができるつけまつげ及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近の化粧術の1つとして、目を大きく見せるようにする上に、多様なまつげデザインを演出するためにつけまつげが使われている。
【0003】
図1は、一般的なつけまつげ10を示した斜視図である。
【0004】
前記つけまつげ10は、テープ11と、前記テープ11に付着する複数の原糸12とを含む。複数の原糸12はテープ上に稠密に付着する。施術者はピンセットを利用してテープから原糸12を1本ずつ取り外し、分離した原糸12を人間のまつげに付ける。このように、原糸12をまつげに追加で付けることにより、まつげが長く見えるようになり、まつげが多く見えるようになる。
【0005】
一方、まつげを延長させるための一般的なつけまつげ10は、一直線ラインのテープ11上に複数の原糸12がぎっしりと付着した構造を有しているため、これによって施術者がテープから原糸を1本ずつ取り外すことが困難である上に、所望する本数だけを取り外すことが困難であるという問題がある。さらに、作業動線が長くなり、施術時間が長くなるという問題が発生する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、1本又は複数本の原糸を便利に取り外すことができるつけまつげ及びその製造方法を提供すること、解決しようとする課題とする。
【0007】
また、本発明は、施術が容易であり、まつげデザインを多様に演出することができるつけまつげ及びその製造方法を提供することを、解決しようとする課題とする。
【0008】
なお、本発明は、施術時に作業動線を減らし、施術時間を減らすことができるつけまつげ及びその製造方法を提供することを、解決しようとする課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した課題を解決するために、本発明の一側面によると、中心軸方向に沿って所定の長さだけ延長した柱部材と、柱部材の中心軸に対して所定の角度に傾いた状態で、柱部材の周囲方向に沿って柱部材の外周面に付着した第1面及び第1面と反対方向の第2面を有するテープと、前記テープの第2面に分離可能なように付着する固定端部及び前記固定端部から延長した自由端部をそれぞれ有する複数の原糸とを含むつけまつげを提供する。
【0010】
また、前記テープは、柱部材の周囲方向に沿って螺旋形に付着することができる。
【0011】
なお、隣接する2つの原糸の自由端部の間隔は、固定端部の間隔よりも大きくなることができる。
【0012】
また、隣接する2〜5本の原糸の固定端部は、テープから一体に分離するように別途の接着剤によって接着されることができる。
【0013】
なお、隣接する2〜5つの原糸の自由端部は、テープから一体に分離するように別途の接着剤によって接着されることができる。
【0014】
また、原糸は、固定端部から自由端部側に行くほど柱部材から遠ざかるようにカーリング(curling)してもよい。
【0015】
なお、中心軸に直交する柱部材の断面は、円形、楕円形、又は多角形であることができる。
【0016】
また、前記柱部材には、中心軸方向に沿って一部領域にはテープが付着し、残りの領域にはテープが付着しないこともできる。
【0017】
なお、柱部材は、中心軸方向に沿ってテープが付着する第1領域とテープが付着しない第2領域とに区分され、第2領域の直径は第1領域の直径よりも小さく形成することができる。
【0018】
また、柱部材の外周面には、柱部材の周囲方向に沿って螺旋形に突出したガイド部材を設けることができる。
【0019】
なお、ガイド部材は、螺旋形方向に沿って連続的又は断続的に形成することができる。
【0020】
また、柱部材には、中心軸方向に沿った少なくとも1つの縦断部に拡張した直径を有するリング部材を設けることができる。
【0021】
なお、複数の原糸は、隣接する2つの原糸が第1間隔又は第1間隔とは異なる第2間隔に配列されるように設けることができる。
【0022】
また、少なくとも2つの原糸は、色が互いに異なることができる。
【0023】
なお、本発明のさらに他の側面によると、第1面及び第1面の反対方向の第2面を有し、第2面に分離可能なように複数の原糸が付着したテープを準備するステップ(a)と、テープの第1面を柱部材の中心軸に対して所定の角度に傾いた状態で、柱部材の周囲方向に沿って柱部材の外周面に付着させる段階(b)とを含むつけまつげの製造方法を提供する。
【発明の効果】
【0024】
上述したように、本発明の一実施形態によるつけまつげ及びその製造方法は、次のような効果を有する。
【0025】
複数の原糸が付着したテープが柱部材の周囲方向に沿って付着されることにより、隣接する2つの原糸の自由端部の間隔は固定端部の間隔よりも大きくなり、したがって、1本又は複数本の原糸をテープから便利に取り外すことができる。さらに、施術者が肉眼で容易に原糸の本数を識別することができ、これによって所望する本数だけをテープから便利に取り外すことができる。
【0026】
また、まつげの施術が容易であり、多様なパターンの原糸によってまつげのデザインを多様に演出することができる。
【0027】
なお、まつげの施術時に、施術者が柱部材をつかんで施術することができるため、作業動線を減らし、施術時間を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図2】本発明の一実施形態によるつけまつげの斜視図である。
【
図3】本発明の一実施形態によるつけまつげを構成する柱部材の斜視図である。
【
図4】本発明のつけまつげを構成するテープを広げた状態の断面図である。
【
図5】本発明のつけまつげを構成する原糸の第1パターンを示した斜視図である。
【
図6】本発明のつけまつげを構成する原糸の第2パターンを示した斜視図である。
【
図7】本発明の一実施形態によるつけまつげの一使用状態を示した斜視図である。
【
図8】本発明の一実施形態によるつけまつげの一使用状態を示した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本発明の一実施形態によるつけまつげ及びその製造方法について、添付の図面を参照しながら詳しく説明する。
【0030】
また、図面符号にかかわらず、同一であったり対応する構成要素には同一又は類似の参照番号を付与し、これに関する重複する説明は省略し、説明の便宜のために、図に示された各構成部材の大きさ及び形状は、誇張したり縮小することがある。
【0031】
図2は、本発明の一実施形態によるつけまつげの斜視図であり、
図3は、本発明の一実施形態によるつけまつげを構成する柱部材の斜視図であり、
図4は、本発明のつけまつげを構成するテープを広げた状態の断面図である。
【0032】
本発明の一実施形態によるつけまつげ100は、柱部材110と、テープ130と、複数の原糸140とを含む。
【0033】
前記柱部材110は、中心軸(C)方向に沿って所定の長さだけ延長する。前記柱部材110には、上述したテープ130が付着している。前記柱部材110は、紙材質、樹脂材質、又は金属材質で形成することができる。また、中心軸(C)に直交する柱部材110の断面は、円形、楕円形、又は多角形であることができる。例えば、柱部材110は円柱形状を有することができる。
【0034】
前記テープ130は、柱部材110の中心軸(C)に対して所定の角度に傾いた状態で、柱部材110の周囲方向に沿って柱部材110の外周面111に付着する第1面131と、第1面131と反対方向の第2面132とを有する。前記テープ130は、第1面131の少なくとも一部領域に設けられた第1接着層133と、第2面132の少なくとも一部領域に設けられた第2接着層134とを有する。それぞれの接着層133、134の面積は、それぞれの面131、132の面積以下に設定することができる。また、前記テープ130は、長さ方向に延長したバンド(帯)形状を有することができる。一方、本文書において接着層とは、粘着層を含む概念として理解することができる。
【0035】
このとき、テープ130の第1面131は、テープ130の長さ方向が柱部材110の中心軸(C)に対して所定の角度に傾いた状態で、柱部材110の周囲方向に沿って柱部材110の外周面111に付着する。例えば、前記テープ130は、柱部材110の中心軸(C)に対して直交するように付着することができる。これとは異なるように、
図2を参照すると、前記テープ130は、柱部材110の周囲方向に沿って螺旋形に付着することができる。
【0036】
図3を参照すると、柱部材110の外周面111には、外部に突出したガイド部材120を設けることができる。具体的に、前記柱部材110の外周面111には、柱部材110の周囲方向に沿って螺旋形に突出したガイド部材120を設けることができる。ここで、ガイド部材120は、柱部材110の中心軸方向を基準として螺旋形に設けられる。
【0037】
したがって、前記ガイド部材120によって、螺旋形に巻き付けるテープ130の付着領域112を形成することができる。使用者は、前記ガイド部材120の案内にしたがってテープ130を容易に柱部材110に螺旋形に付着させることができる。また、ガイド部材120は、螺旋形方向に沿って連続的又は断続的に形成することができる。
【0038】
一方、柱部材110には、中心軸(C)方向に沿った少なくとも1つの縦断部に拡張した直径を有するリング部材114、115を設けることもできる。前記リング部材114、115には、多様な装飾材を設けることができる。
【0039】
前記つけまつげ100は、まつげ施術のための複数の原糸140を含む。ここで、複数の原糸140は、隣接する2つの原糸が第1間隔又は第1間隔とは異なる第2間隔で配列することができる。また、複数の原糸は、規則的な間隔で配列することもでき、一部で不規則的に配列することもできる。また、複数の原糸140は、すべて同じ色を有することもでき、少なくとも2つの原糸は色が互いに異なることもできる。また、複数の原糸140は、すべて同じ長さを有することもでき、少なくとも2本の原糸は長さが互いに異なることもできる。
【0040】
それぞれの原糸140は、前記テープ130の第2面132に分離可能なように付着する固定端部141と、前記固定端部141から延長した自由端部142とを有する。本文書において原糸の固定端部141とは、テープ130に付着した領域及び前記領域の周辺領域を含むものと理解することができ、原糸141の自由端部142とは、テープ130に付着していない領域、例えば、原糸の端部分を意味するものと理解することができる。また、それぞれの原糸140は、固定端部141から自由端部142に行くほど直径が小さくなるように設けることができる。
【0041】
また、隣接する2本の原糸の自由端部142の間隔(d2)は、固定端部141の間隔(d1)よりも大きくなることができる。特に、
図4に示すように、テープ130を広げた状態で、隣接する2本の原糸の自由端部の間隔は、固定端部の間隔と同じである場合がある。このような場合にも、複数の原糸140が付着したテープ130を柱部材110に付着するようになると、隣接する2本の原糸の自由端部の間隔(d2)は、固定端部の間隔(d1)よりも大きくなる。すなわち、テープ130を広げた状態で、複数の原糸140を稠密にテープ130に付着させた場合にも、実際の施術時には、柱部材110に巻き付けられた状態のテープ130では、隣接する2本の原糸の自由端部の間隔(d2)が固定端部の間隔(d1)よりも大きくなる。
【0042】
なお、それぞれの原糸140は、固定端部141から自由端部142側に行くほど柱部材110から遠ざかるようにカーリング(curling)することができる。言い換えれば、テープ130を広げた状態で、それぞれの原糸140は、固定端部141から自由端部142側に行くほどテープ130の第2面132から遠ざかるようにカーリング(curling)することができる。このようなカーリングにより、まつげデザインの演出が多様になり、施術者の肉眼での観察が容易になる。
【0043】
また、複数の原糸140が付着したテープ130を柱部材110に付着するようになると、隣接する2本の原糸の自由端部の間隔(d2)は、固定端部の間隔(d1)よりもさらに大きくなることができる。
【0044】
図5は、本発明のつけまつげを構成する原糸の第1パターン150を示した斜視図である。
【0045】
図5を参照すると、隣接する複数の原糸140の固定端部141は、テープ130から一体に分離するように別途の接着剤によって接着されることができる。例えば、隣接する2〜5本の原糸140の固定端部141は、テープ130から一体に分離するように別途の接着剤によって接着されることができる。本文書では、隣接する2〜5本の原糸140の固定端部141が別途の接着剤によって接着した状態を第1パターン150と称する。
【0046】
第1パターン150は、隣接する2〜5本の原糸140の固定端部141に糊付けをすることによって形成することができる。第1パターン150は、施術者が所望するだけの原糸本を取り外すときに、原糸本が散らばることを防ぐことができる。また、相対的に糊付けがなされない自由端部142の間隔が広く広がるようになるため、原糸の本数がよく見えるようになる効果を得ることができる。また、調整された複数本を意図的に使用することにより、迅速に豊かなまつげ延長術を可能にする。
【0047】
一方、テープ130上に配列される第1パターン150を構成する原糸の本数は、同じように設けたり、互いに異なるように設けることができる。例えば、3本の第1パターンだけで規則的に配列することもできるし、2本の第1パターンと5本の第1パターンを組み合わせて不規則的に配列することもできる。また、特定の第1パターンを形成する複数の原糸は、互いに長さが異なるように設けることもできる。
【0048】
図6は、本発明のつけまつげを構成する原糸の第2パターン160を示した斜視図である。
【0049】
図6を参照すると、隣接する複数の原糸140の自由端部142は、テープ130から一体に分離するように別途の接着剤によって接着されることができる。例えば、隣接する2〜5本の原糸140の自由端部142は、テープ130から一体に分離するように別途の接着剤によって接着されることができる。本文書では、隣接する2〜5本の原糸140の自由端部142が別途の接着剤によって接着した状態を第2パターン160と称する。
【0050】
第2パターン160は、隣接する2〜5本の原糸140の自由端部142に糊付けをすることによって形成することができる。第2パターン160の場合は、複数の原糸140の端部分を糊付けすることによって形成することができる。第2パターン160は、原糸の本数がよく見える効果を得ることができ、豊かなボリューム効果を演出することができる。特に、1本のまつげ延長の後、時間の経過によって原糸が横倒れする現象を防ぐことができる。
【0051】
同じように、テープ130上に配列する第2パターン160を構成する原糸の本数は、同じように設けたり、異なるように設けることができる。例えば、3本の第2パターンだけで規則的に配列することもでき、2本の第2パターンと5本の第2パターンを組み合わせて不規則的に配列することもできる。
【0052】
また、特定の第2パターンを形成する複数の原糸は、互いに長さが異なるように設けることもできる。
【0053】
一方、今までは2〜5本の原糸によってそれぞれのパターンを形成する実施形態について説明したが、それぞれのパターンは原糸の本数に制限されず、第1パターン150と第2パターン160を形成する原糸140の本数は多様に決めることができる。
【0054】
図2及び
図3を参照すると、前記柱部材110には、中心軸(C)方向に沿って一部領域110a(第1領域ともする)にはテープ130が付着し、残りの領域110b(第2領域ともする)にはテープ130が付着しないようにすることもできる。
【0055】
言い換えれば、柱部材110は、テープ130が付着する第1領域110aと、まつげの施術時に施術者の持ち手機能を行う第2領域110bとに区分することができる。このとき、第1領域110aと第2領域110bの直径は、互いに異なるように設定することができる。例えば、第1領域110aの直径は、第2領域110bの直径よりも大きく設定することができる。
【0056】
整理すると、柱部材110は、中心軸方向に沿ってテープ130が付着する第1領域110aと、テープ130が付着しない第2領域110bとに区分され、第2領域110bの直径は第1領域110aの直径よりも小さく形成することができる。また、上述したガイド突起120は、第1領域110aに設けることができる。一方、第2領域110bの少なくとも一部の領域は、持ち手部113として形成することができる。例えば、前記持ち手部113は、くびれた形状を有することもできる。
【0057】
図7及び
図8は、本発明の一実施形態によるつけまつげ100の一使用状態を示した斜視図である。
【0058】
図7及び
図8を参照すると、施術者が、片手では柱部材110をつかみ、他の手ではピンセットを持った状態でテープ130から原糸140を取り外すことができるため、作業動線を減らし、施術時間を減らすことができる。
【0059】
本発明の一実施形態によるつけまつげの製造方法は、第1面及び第1面の反対方向の第2面を有し、第2面に分離可能なように複数の原糸140が付着したテープ130を準備する段階(a)を含む。
【0060】
また、前記つけまつげの製造方法は、テープ130の第1面を柱部材110の中心軸(C)に対して所定の角度に傾いた状態で、柱部材110の周囲方向に沿って柱部材110の外周面111に付着させる段階(b)を含む。
【0061】
上述したように、段階(b)において、前記テープ130は、柱部材110の周囲方向に沿って螺旋形に付着することができる。
【0062】
また、複数の原糸140は、テープ130の第2面に付着する固定端部及び前記固定端部から延長した自由端部をそれぞれ有し、段階(a)において、隣接する複数の原糸の固定端部は、該当の原糸がテープから一体に分離するように別途の接着剤によって接着されることができる。これとは異なり、段階(a)において、隣接する複数の原糸の自由端部は、該当の原糸がテープから一体に分離するように別途の接着剤によって接着されることができる。
【0063】
上述して説明された本発明の好ましい実施形態は、例示の目的のために開示されたものであって、本発明に対する通常の知識を有する当業者であれば、本発明の思想と範囲内で多様な修正、変更、付加が可能なはずであり、このような修正、変更、及び付加は、添付の特許請求の範囲に属するものと見なければならない。
【産業上の利用可能性】
【0064】
本発明の一実施形態によると、まつげ施術が容易であり、多様なパターンの原糸によってまつげデザインを多様に演出することができ、まつげ施術時に施術者が柱部材をつかんで施術することができるため、作業動線を減らし、施術時間を減らすことができる。