特許第6126093号(P6126093)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6126093
(24)【登録日】2017年4月14日
(45)【発行日】2017年5月10日
(54)【発明の名称】改良された床用敷物
(51)【国際特許分類】
   G08B 21/04 20060101AFI20170424BHJP
   G08B 25/04 20060101ALI20170424BHJP
   E04F 15/10 20060101ALI20170424BHJP
【FI】
   G08B21/04
   G08B25/04 K
   E04F15/10 104A
【請求項の数】10
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-525473(P2014-525473)
(86)(22)【出願日】2012年8月2日
(65)【公表番号】特表2014-524617(P2014-524617A)
(43)【公表日】2014年9月22日
(86)【国際出願番号】FR2012000327
(87)【国際公開番号】WO2013024212
(87)【国際公開日】20130221
【審査請求日】2015年2月25日
(31)【優先権主張番号】11/02512
(32)【優先日】2011年8月12日
(33)【優先権主張国】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】314008219
【氏名又は名称】デゴルス,クロード
【氏名又は名称原語表記】DESGORCES, Claude
(73)【特許権者】
【識別番号】314008220
【氏名又は名称】エノー,ドミニク
【氏名又は名称原語表記】HENAULT, Dominique
(73)【特許権者】
【識別番号】514036829
【氏名又は名称】アプティム
【氏名又は名称原語表記】APTIM
(73)【特許権者】
【識別番号】514036830
【氏名又は名称】セエスペ コンセイユ
【氏名又は名称原語表記】CSP CONSEIL
(74)【代理人】
【識別番号】100080001
【弁理士】
【氏名又は名称】筒井 大和
(74)【代理人】
【識別番号】100093023
【弁理士】
【氏名又は名称】小塚 善高
(74)【代理人】
【識別番号】100117008
【弁理士】
【氏名又は名称】筒井 章子
(72)【発明者】
【氏名】デゴルス,クロード
(72)【発明者】
【氏名】エノー,ドミニク
【審査官】 山岸 登
(56)【参考文献】
【文献】 特開平03−275039(JP,A)
【文献】 実開平05−083956(JP,U)
【文献】 特開2006−072710(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3144892(JP,U)
【文献】 特開2004−070768(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0277328(US,A1)
【文献】 米国特許第06329617(US,B1)
【文献】 米国特許第04401896(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04F 15/00−15/22
G08B 13/00−15/02
19/00−31/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電力が供給できる複数の導電部(12)を備える表面層(4)と、
少なくとも部分的に電気的に絶縁性であり、複数の貫通凹部(14)を備える中間層(6)であって、前記複数の貫通凹部(14)は、1つの貫通凹部(14)とそれに最も近い他の貫通凹部(14)との間の平均距離が約5cm〜20cmであるように略規則的に多数分布している中間層(6)と、
複数の電気接点(16)を備え、前記複数の電気接点(16)の少なくともいくつかは、前記中間層(6)の前記貫通凹部(14)に対応した位置に配置されているベース層(8)と、
前記ベース層(8)において、前記複数の電気接点(16)と電気的に接続される電子制御装置(10)と、
を備える床用敷物であって、
前記表面層(4)、前記中間層(6)および前記ベース層(8)は、この順番に重ね合わされ、
また、前記複数の導電部(12)のうちの少なくともいくつかが、少なくとも部分的に、前記中間層(6)の前記貫通凹部(14)に対応した位置に配置され、
前記複数の導電部(12)は、前記貫通凹部(14)を介して前記複数の電気接点(16)と対向して配置され、
少なくとも前記表面層(4)に圧力が掛けられて前記表面層(4)が前記ベース層(8)の方向に変形することにより前記導電部(12)が前記貫通凹部(14)内において前記電気接点(16)と電気的に接触し、
前記電子制御装置(10)はさらに、前記電子制御装置(10)が接続されかつ前記導電部(12)と隣接している前記電気接点(16)が前記導電部(12)と電気的に接触した場合の当該電気接点(16)の数よりなる条件に従って、警告信号を自動的に選択的に送信するように構成されることを特徴とする床用敷物。
【請求項2】
請求項1に記載の床用敷物であって、
電子制御装置(10)は、電気接点(16)に接続される電線(18)を通じて送信された信号によって転倒を検出することが可能な計算ユニットを備える床用敷物。
【請求項3】
請求項2に記載の床用敷物であって、
前記計算ユニットは、
・30秒以上の間の、約0.09mの表面積における、10個以上の検出箇所の動作、および/または
・30秒以上の間の、水平方向、対角線上または垂直方向に並べられた4つの検出箇所の動作を検出するように配置される床用敷物。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一項に記載の床用敷物であって、
電子制御装置(10)は、検出信号を選択的に送信することが可能な通信インタフェースを更に備える床用敷物。
【請求項5】
前記通信インタフェースは有線型である、請求項4に記載の床用敷物。
【請求項6】
前記通信インタフェースは従来の電話回線網で動作する、請求項5に記載の床用敷物。
【請求項7】
前記通信インタフェースはイーサネットネットワークで動作する、請求項5に記載の床用敷物。
【請求項8】
前記通信インタフェースは無線型である、請求項4に記載の床用敷物。
【請求項9】
前記通信インタフェースは、GMS,GPRSまたは3G型の無線電話ネットワークで動作する、請求項4に記載の床用敷物。
【請求項10】
前記通信インタフェースは、WiFi型の無線ネットワークで動作する、請求項4に記載の床用敷物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、床用敷物の分野に関し、より具体的には、人が倒れたことを検出することができる床用敷物に関する。
【背景技術】
【0002】
全ての先進国は、より一層の人口の高齢化に直面している。この高齢化は、60歳以上の人口の急増にみることができる。この状況は、公衆衛生の分野における真の難題を生み出している。また、高齢者の扶養の管理における深刻な問題をも生み出している。
【0003】
これは、年々高齢者の平均寿命の延びることが見込まれているためである。さらに、社会構造の発展が、高齢者の急速な独居化を、または、専門の施設内での生活をもたらしている。
【0004】
独居の場合、助けを求めることができないために、転倒した結果亡くなる危険性があるため、このような孤立は、深刻な問題である。専門施設の場合、介護に非常に高いコストがかかる非常に多くの介護スタッフや、監督不行き届きに対する責任に関する訴訟を避けることが好ましい場合には、転倒の発見も非常に重要である。
【0005】
これらの問題に関する意識の向上によって研究が行われることとなり、フランスでは、発見が間に合わなかった転倒の結果として、または、直ちに対処できなかった転倒の結果により、毎年7500人以上の人が亡くなっていることが分かっている。
【0006】
現在、日常環境の中で転倒している人の発見のために真に満足させる解決策を提供する装置はない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、その状況を改善しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
このために、本発明は、
・電力が供給できる複数の導電部を備える表面層と、
・少なくとも部分的に電気的に絶縁され、また、複数の貫通凹部であって、ある凹部とそれに最も近い凹部との間の平均距離が約5cm〜20cmであるように、略規則的に分布している複数の貫通凹部を備える中間層と、
・複数の電気接点を備え、少なくともそのうちのいくつかは、該表面層の凹部に対応し、また、該複数の電気接点が電子制御装置に接続されているベース層とを備える床用敷物であって、
・該表面層、該中間層および該ベース層は、この順番に重ね合わされ、かつ、該導電部のうちの少なくともいくつかが少なくとも部分的に該中間層の凹部に対向して配列されるように、またそれらの導電部が該ベース層の対応する電気接点に近づくことによって圧力に反応するように配置され、
該電子制御装置は、さらに、該電子制御装置が接続され、導電部に隣接している導電素子の数を含む条件に従って、警告信号を選択的に送信するように配置されている、床用敷物を提案する。
【0009】
本発明の他の特徴および長所は、非限定的な記載による例示および図面からもたらされる以下の説明を読むことによって、より良く理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明による敷物が部分的に切り欠かれている状態の図である。
図2図1の一部の拡大図である。
図3図2の断面図である。
図4】敷物が圧力を受けたときの、図3と同様の図である。
図5】本発明において実施される動作のフローチャートの一例である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下の図面および説明は、大部分が、固有の性質から成る要素を包含している。よってそれらは、本発明のより良い理解をもたらすのに役に立つだけではなく、適用できる場合、本発明の定義にも役立つであろう。
【0012】
図1から分かるように、床用敷物2は、表面層4と、中間層6と、ベース層8と、電子制御装置10とを備えている。
【0013】
それら全ての要素をより説明するために、以下においては、図1図4を同時に説明する。図1において、表面層4の一部は、敷物2の上部左角部が剥離されている。図2は、図1の点線で囲まれた部分の拡大図であり、図3および図4は、停止状態と、垂直方向成分を有する圧力に反応した状態とにおける図2の断面図である。
【0014】
床用敷物という用語は、いかなる種類の床用敷物も指すと理解されるよう意図されている。これは、単純なカーペット、つまり、その表面積が、約60cm〜数十mである床用敷物であってもよい。しかしながら、床用敷物という用語は、かなり幅広い意味を持っており、また、建物または居住施設の、少なくとも高齢者が訪れることが意図されている部分での、全ての床を覆うことができる。図1から分かるように、表面層4は、床用敷物2の全高にわたって、いくつかの平行線状に伸びている導電体12を備えている。
【0015】
ここで説明する実施例において、導電体12は、約1mmの直径を有し、図示されていない電源に接続されている単一の電線である。電線12は、ここで説明する実施例においては、表面層4の下方部分にあり、該下方部分は、該電線を電気的に絶縁している。電線12は、シースによってさらに絶縁してもよく、またはしなくてもよい。この電線の直径は、想定される電流の要件および該電源の選択肢に従って変えてもよい。この単一の電線は、互いに電気的に絶縁され、および各々が、独立した電源に接続されている複数の電線に置き換えてもよい。また、該単一の電線は、例えば、単一導体(mono-conducteur)または多導体(multi-conducteur)プリント回路型の導体システム等であってもよい。また、該単一の電線は、表面層4の下方部分を覆う導電層であってもよい。また、該単一の電線は、複数のプッシュボタンであってもよい。
【0016】
以下から分かるように、導電体12は、局所的な電気的接触を確立するために、加圧時に実質的に垂直方向に変形するという機能を果たし、該接触によってこの圧力を検出することができる。
【0017】
中間層6は、導電体12と接触する表面層4の真下に配設されている。ここで説明する実施例においては、中間層6は、電気的絶縁材料、例えば、絶縁プラスチック材料から成る層によって形成されている。
【0018】
中間層6は、ベース層8を図1および図2で見られるような多数の孔14を備えている。
【0019】
孔14は、中間層6内に規則的に形成されている貫通凹部である。ここで説明する実施例において、これらの凹部は、半径が1cmの円形状を有している。他の実施形態においては、これらの凹部の形状は、変えてもよく、そして例えば、長方形、ひし形、または、他のいずれかの適切な多角形、または、特に、回転によって形成される何らかの閉輪郭とすることができる。該凹部は、2cm〜9cmになるように選択されている表面、例えば、約3mm〜12mmの該中間層の厚みを有している。
【0020】
その結果、凹部14は、導電体12が、ベース層8の近傍に移動するように、および/または該導電体が動いて該ベース層に(隣接して)接触するように、該凹部を介した層4の変形を可能にするように設けられる。ベース層8の近傍に移動する、および/または動いて該ベース層に接触する導電体12の部分は、導電部を構成している。
【0021】
図3および図4から分かるように、ベース層8は、各々が電線18によって電子制御装置10に接続されている複数の電気接点16を有している。
【0022】
ここで説明する実施例において、ベース層8の電気接点16は、表面層4の導電体12の接触面よりも3〜5倍の接触面を有するように選択される。これによって、圧力に伴う表面層4の変形中の該導電体との接触が容易になり、また検出エラーを防ぐ。しかし、異なる変形例においては、電気接点16の断面は、導電体12の断面と同一になるように、または、それ未満になるように選択することができる。
【0023】
ここで説明する実施例において、表面層4は、中間層6上に重ね合わされ、該中間層自体は、この順でベース層8上に重ね合わされている。
【0024】
そのため、地面に接触して、および歩行のための接触面としての表面層4と接触してベース層8に付着するように、コーティング2が設けられている。このため、表面層4は、有利には、リノリウム、プラスチックタイル、カーペット、または、衛生基準によって定められている他のいずれかの種類の床面から成っていてもよい。
【0025】
有利には、表面層4は、中間層6よりも堅くないように選択することができ、それによって、例えば、約15kg/cm〜25kg/cmの圧力抵抗を有することができる。このようにして、表面層4は、圧力の影響下で、凹部14の内部で、より容易に変形することができ、それによって、検出感度を向上させることができる。
【0026】
同様に、ベース層8は、敷物2がカーペットの場合、地面への接続部として機能するのに適しており、および例えば、ゴムから成るのに適しており、または、該ベース層が、部屋全体用の敷物である場合には、接着または他の固定方法に適している材料とするのに適している。
【0027】
層4、6および8は、重ね合わせる以外に、導電体12が全ての凹部14に対向してまたは該凹部の少なくとも大部分に対向して配列されるように、および電気接点16自体が、それら全ての凹部14に対向する、または、該凹部の大部分に対向するように、特に配置されている。
【0028】
このようにして、図4に示されているように、例えば、この図の矢印で表される圧力、すなわち、人の体重によって加えられる力が、表面層4に印加されると、該表面層が変形して、この圧力が印加された箇所の領域内の凹部14を埋めて、導電体12が、関連する凹部14内の電気接点16に接触することになる。
【0029】
ここで説明する実施例において、凹部14は、垂直方向および水平方向に、中心間が約7.5cmの距離だけ離間し、また、1.6m×2.1mの表面の敷物を考えた場合、その結果として、252の検出箇所が得られ、それらの検出箇所は、導電体12と、凹部14と、接点16とから成る3つの部材によって形成されている。有利には、凹部14間の間隔は、5cm〜20cmとすることができる。
【0030】
人が倒れた場合、必然的に、仰向けで、うつ伏せで、または、少なくとも体の広範囲の部分が地面上にある状態で、伸展位になる。それらの検出箇所の各々は、電線18によって電子制御装置10に接続されているため、いかなる転倒でも検出するので、動作をモニタすることが容易になる。したがって、十分に密なメッシュによって、転倒と、敷物2上で歩行する複数の人の存在との違いを検出することが可能になる。
【0031】
さらに、ここで説明する実施例の該メッシュは非常に密であり、それによって、高い精度を実現できる。
【0032】
横たわっている人の範囲は、
・10個以上の検出箇所が、約30cmの辺を有する正方形内で、または、同様の表面積を有し、およびその対角線の長さが約35cmである長方形内で、または、最短時間内に、例えば、1分程度の間に、約0.09mにわたって動作した場合に、または、
・水平方向に、対角線上に、または垂直方向に一列に並んでいる4つの検出箇所が、最短期間、例えば、1分程度の間に動作した場合に、
転倒を検出することが可能であることを示している。
【0033】
一般的に、検出のための最小期間は、15秒以上になるように選択することができる。変形例においては、該検出は、最短期間によらなくてもよい。
【0034】
これらのシナリオは、歩行のケースと、敷物2上の複数の人の存在を除外している。これは、大人の足は、ほとんどの場合、長さが35cm未満であり、靴のサイズ53に相当するからである。その結果として、上述した検出基準は、足だけが地面に接触している立位を見分けることができるようになっている。さらに、複数の人がいる場合は、たとえ彼らがぴったりと寄り添っていても、凹部14の中心間距離が20cmの場合には、前述したメッシュのおかげで、何も検出することはないであろう。
【0035】
該検出に必要な計算は、電子制御装置10内で実行することができる。このために、該制御装置は、オンボードデバイスの形態の計算ユニット、専用カード、または、他の何らかの適当な手段を備えることができる。また、電子制御装置10は、(従来の電話線を介した、または、ネットワーク、例えば、イーサネット(登録商標)を介した)有線通信手段、または、(GSM(登録商標),GPRS,3GまたはWiFi(登録商標)通信インタフェースを介した)無線通信手段を備えることもできる。
【0036】
さらに、電子制御装置10は、いくつかの部分に形成することができる。この場合、電子制御装置10は、電線18に接続され、また、上述したものと同様の通信インタフェースを備える第1の部分20を備えている。
【0037】
部分20は、上述した検出計算を実行し、またそれ自体が、上述したものと同様の通信インタフェースを備えるリモート部22との情報通信を行う。
【0038】
これらの通信インタフェースは、転倒が検出されている場合に警報を、例えば、中央遠隔監視ステーションに、支援コールセンターに、病院、クリニックまたは老人ホーム等の場合のナースステーションに送信するために用いることができる。
【0039】
そして、電子制御装置10は、上述したものと同様の通信インタフェースのみを含んでいてもよく、転倒の検出に対する全ての計算は、電子制御装置10がこのインタフェースを介して接続されている検出サーバ上で遠隔で行われる。
【0040】
図5は、電子制御装置10が、転倒を検出するために実行することができるフローチャートの実施例を示す。
【0041】
動作20において、電子制御装置10は、転倒の検出に関連する全てのパラメータによって、および該通信インタフェースの初期化とともに初期化される。
【0042】
次に、動作25において、検出ループが始まる。このループは、電線18内の電気信号の検出を含む。圧力が検出されない場合、電線18は、いかなる電気信号も有していない。
【0043】
電気信号が特定の電線18で検出された場合、それは、導電体12が電気接点16に接触していることを意味する。この検出に応答して、所定の電線18に関連する検出箇所の識別子が、タイムマーカとともに格納される。
【0044】
次いで、動作30において、該計算ユニットは、該電線/タイムマーカから成る識別ペアが、上述した転倒の検出のための条件のうちの1つを確認しているか否かを判断するために、それらのペアのリストを確認する。
【0045】
確認されている場合、動作35において、転倒検出信号を送信するために、該通信インタフェースが動作し、該検出が動作25を継続する。確認されていない場合には、該ループが動作25を直接継続する。
【0046】
該転倒検出信号の送信は、それが分かっている場合の敷物2の位置、該転倒の時刻を示すための該タイムマーカに関連する期間等を含む、有用な全ての情報を含むことができる。
【0047】
上述したように、本発明は、例えば、病院全体または老人ホーム全体に備えるために、カーペットおよび完全な床用敷物の両方に適用することができ、および転倒を検出するための、転倒に関連する圧力の、その位置が分かっている電気信号への変換に基づいている。
【0048】
様々な変形例において、該敷物は、以下の特徴を有することができる。
・該電子制御装置は、該電気接点に接続されている該電線を通じて伝送された該信号に従って転倒を検出することが可能な計算ユニットを備えている。
・該計算ユニットは、
・30秒以上の間の、約0.09mの表面積における、10個以上の検出箇所の動作を、および/または
・30秒以上の間の、水平方向、対角線上または垂直方向に並べられた4つの検出箇所の動作を、
検出するように配置されている。
・該電子制御装置は、該検出信号を選択的に送信することが可能な通信インタフェースをさらに備えている。
・該通信インタフェースは、有線型である。
・該通信インタフェースは、従来の電話回線網で動作する。
・該通信インタフェースは、イーサネットネットワークで動作する。
・該通信インタフェースは、無線型である。
・該通信インタフェースは、GMS,GPRSまたは3G型の無線電話回線網で動作する。
・該通信インタフェースは、WiFi型の無線ネットワークで動作する。
図1
図2
図3
図4
図5