特許第6126165号(P6126165)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6126165
(24)【登録日】2017年4月14日
(45)【発行日】2017年5月10日
(54)【発明の名称】衣類処理装置
(51)【国際特許分類】
   D06F 37/12 20060101AFI20170424BHJP
   D06F 39/12 20060101ALI20170424BHJP
   D06F 39/08 20060101ALI20170424BHJP
   D06F 58/24 20060101ALI20170424BHJP
【FI】
   D06F37/12 Z
   D06F39/12 C
   D06F39/08 301B
   D06F39/08 311C
   D06F58/24
【請求項の数】28
【全頁数】27
(21)【出願番号】特願2015-109969(P2015-109969)
(22)【出願日】2015年5月29日
(65)【公開番号】特開2015-226772(P2015-226772A)
(43)【公開日】2015年12月17日
【審査請求日】2015年5月29日
(31)【優先権主張番号】10-2014-0065891
(32)【優先日】2014年5月30日
(33)【優先権主張国】KR
(31)【優先権主張番号】10-2015-0069662
(32)【優先日】2015年5月19日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100151459
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 健一
(72)【発明者】
【氏名】リ チホン
(72)【発明者】
【氏名】キム ウソン
【審査官】 青木 良憲
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2008/069607(WO,A2)
【文献】 特開2002−291677(JP,A)
【文献】 特開2001−046308(JP,A)
【文献】 国際公開第2009/072198(WO,A1)
【文献】 特開2002−159786(JP,A)
【文献】 特開2001−157796(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06F 37/12
D06F 39/08
D06F 39/12
D06F 58/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャビネットと、
前記キャビネットから引き出し可能に設けられるドロワーと、
洗濯水が貯蔵される空間を提供し、前記ドロワーの内部に設けられる収容部と、
給水源に連結されて前記収容部に洗濯水を供給する給水流路と、
前記給水流路が設けられるか、または前記給水流路を支持するように設けられ、前記キャビネットに回転可能に結合されるボディーと、
前記キャビネットに設けられて前記ボディーの移動を案内するボディーガイダーと、を含み、
前記ボディーガイダーは、前記キャビネットに固定されて前記ドロワーの上部に位置し、前記ボディーは、前記ボディーガイダーと前記ドロワーとの間に位置する、衣類処理装置。
【請求項2】
前記ボディーガイダーは、前記ボディーの下部面を支持するように設けられる、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項3】
前記ボディーに設けられる第1締結部と、
前記ボディーガイダーの長手方向に沿って設けられ、前記第1締結部が移動可能に支持される第2締結部と、を含む、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項4】
前記第2締結部は、前記ボディーガイダーの長手方向に沿って突出して設けられるレール、または前記ボディーガイダーの長手方向に沿って凹状に折れ曲がって設けられる溝として備えられ、
前記第1締結部は、前記ボディーから突出して前記第2締結部に移動可能に結合される鉤として備えられる、請求項3に記載の衣類処理装置。
【請求項5】
前記収容部の内部の洗濯水を前記キャビネットの外部に排出させる排水流路と、
前記ドロワーに回転可能に設けられ、前記排水流路を支持する第1フレームと、
前記キャビネットに回転可能に設けられ、前記排水流路を支持する第2フレームと、
前記第1フレームと前記第2フレームとを回転可能に結合するフレーム回転軸と、を含む、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項6】
前記収容部の内部の洗濯水を前記収容部の外部に排出させ、前記ボディーに支持されるか、または前記ボディーに設けられる排水流路をさらに含み、
前記ボディーは、前記ドロワーの後方面の上部に位置する、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項7】
前記ボディーの断面形状は、前記ドロワーの後方面の上縁部を収容可能な形状に設けられる、請求項に記載の衣類処理装置。
【請求項8】
前記ボディーは、洗濯水の流路を形成し、隔壁によって区分されて設けられる第1流路及び第2流路をさらに含み、
前記第1流路は、前記ドロワーの上部に位置して前記ドロワーの上部面に平行であり、
前記第2流路は、前記ドロワーの後方に位置して前記ドロワーの後方面に平行である、請求項に記載の衣類処理装置。
【請求項9】
前記給水流路は、前記第1流路と、前記第1流路と前記給水源とを連結する連結管と、前記第1流路と前記収容部とを連結する給水管と、を備え、
前記排水流路は、前記第2流路と、前記第2流路と前記収容部とを連結する第1排水管と、前記第2流路を前記キャビネットの外部と連結する第2排水管と、を備える、請求項に記載の衣類処理装置。
【請求項10】
前記収容部の内部の洗濯水を前記収容部の外部に排出させ、前記ボディーに支持される排水流路をさらに含み、
前記給水流路は、前記ボディーの内部に設けられる第1流路と、前記第1流路と前記給水源とを連結する連結管と、前記第1流路と前記収容部とを連結する給水管と、を備え、
前記排水流路は、前記ボディーの外部に支持されるように設けられる、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項11】
前記収容部の内部の洗濯水を前記収容部の外部に排出させ、前記ボディーに支持される排水流路をさらに含み、
前記給水流路は、前記ボディーの外部に支持されるように設けられ、
前記排水流路は、前記ボディーの内部に設けられる第2流路と、前記第2流路と前記収容部とを連結する第1排水管と、前記第2流路を前記キャビネットの外部と連結する第2排水管と、を備える、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項12】
前記ボディーは、
前記キャビネットに回転可能に結合されたベースと、
前記ベースに設けられ、前記給水流路の一部となる第1流路と、
前記ベースに結合して前記第1流路を密閉するカバーと、を含む、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項13】
前記給水流路は、前記第1流路と、前記第1流路と前記給水源とを連結する連結管と、前記第1流路と前記収容部とを連結する給水管と、を備える、請求項12に記載の衣類処理装置。
【請求項14】
前記収容部の内部の洗濯水を前記収容部の外部に排出させる排水流路をさらに含み、
前記排水流路は、
前記ベースに設けられる第2流路と、
前記第2流路と前記収容部とを連結する第1排水管と、
前記第2流路を前記キャビネットの外部と連結する第2排水管と、を含む、請求項13に記載の衣類処理装置。
【請求項15】
前記第2排水管における少なくとも一部の領域は、伸縮可能な構造または弾性材質で設けられる、請求項14に記載の衣類処理装置。
【請求項16】
前記収容部の内部の洗濯水を前記収容部の外部に排出させ、前記ボディーに支持される排水流路と、
前記排水流路を介して供給される洗濯水を前記キャビネットの外部に案内する排出管と、をさらに含み、
前記排水流路において前記排出管に連結される部分は、伸縮可能な構造または弾性材質で設けられる、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項17】
前記ドロワーに設けられ、前記給水流路が連結される給水口と、
前記収容部に設けられ、前記給水口に連通する貫通孔と、
前記給水口と前記貫通孔との間に位置し、前記貫通孔を通して前記収容部から排出される水分を前記貫通孔に回収する回収部と、をさらに含む、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項18】
前記回収部は、
前記ドロワーに設けられ、前記貫通孔の上部に位置して、前記貫通孔から排出される水分を凝縮させる第1回収部と、
前記貫通孔の上部に位置し、前記第1回収部から落下する凝縮水を前記貫通孔に案内する第2回収部と、を含む、請求項17に記載の衣類処理装置。
【請求項19】
前記第2回収部は、前記収容部の上部面から前記第1回収部に向かって突出して設けられる回収ボディーと、前記回収ボディーを貫通するように設けられ、前記貫通孔に連通するボディー貫通孔と、を含み、
前記第1回収部は、前記ドロワーの上部面から前記第2回収部に向かって突出して設けられる、請求項18に記載の衣類処理装置。
【請求項20】
前記収容部の上部面が凹状に折れ曲がって設けられ、前記貫通孔の直径よりも大きい直径を有し、前記貫通孔が位置する収容溝と、
前記回収ボディーの円周面から突出して設けられ、前記収容溝の内周面に接触するボディーフランジと、
前記ボディーフランジを貫通するように設けられるフランジ貫通孔と、
前記フランジ貫通孔を通して前記収容溝の内部に流入した凝縮水を前記貫通孔に案内する回収孔と、をさらに含み、
前記第1回収部は、前記ボディーフランジが前記ドロワーに投影されることによって形成される投影面の内部に位置するように設けられる、請求項19に記載の衣類処理装置。
【請求項21】
前記第1回収部は、円筒形状に設けられ、直径が互いに異なる多数の中空バーとして備えられ、
各中空バーは、前記給水口を中心に同心円を形成するように配置され、
前記中空バーのうち、面積が最も大きい中空バーの面積は、前記ボディー貫通孔の面積よりは大きく、前記ボディーフランジの面積よりは小さく設けられ、
前記中空バーのうち、面積が最も小さい中空バーの面積は、前記ボディー貫通孔の面積よりも小さく設けられる、請求項20に記載の衣類処理装置。
【請求項22】
前記収容部は、前記ドロワーの内部に設けられ、洗濯水が貯蔵されるタブと、前記タブの内部に回転可能に設けられ、洗濯物が貯蔵されるドラムとを含み、
前記ドロワーは、投入口、及び前記給水流路が連結される給水口をさらに含み、
前記タブには、前記給水口と前記ドラムとを連通させる貫通孔、及び前記投入口と前記ドラムとを連通させるタブ投入口が設けられる、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項23】
前記給水口と前記貫通孔を連結するように設けられ、伸縮可能な構造または弾性材質で設けられるパイプをさらに含む、請求項22に記載の衣類処理装置。
【請求項24】
前記タブに回転可能に設けられ、前記タブ投入口を開閉するドアと、
前記ドアに設けられ、前記タブ投入口に挿入されるシーリングボディーと、
前記シーリングボディーから突出して前記タブ投入口の内周面に接触する第1突出部と、
前記タブ投入口の上部に位置し、前記タブに接触するように前記シーリングボディーから突出して設けられる第2突出部と、を含む、請求項22に記載の衣類処理装置。
【請求項25】
前記収容部に洗濯水が流入する貫通孔をさらに含み、
前記給水流路は、前記ドロワーを貫通して前記貫通孔に結合される、請求項1に記載の衣類処理装置。
【請求項26】
前記給水流路の少なくとも一部は、伸縮可能な構造または弾性材質で設けられる、請求項25に記載の衣類処理装置。
【請求項27】
前記給水流路において、前記貫通孔と前記ドロワーとの間に位置した部分は、伸縮可能な構造または弾性材質で設けられる、請求項25に記載の衣類処理装置。
【請求項28】
前記収容部を前記ドロワーの内部に移動可能に固定させる支持部をさらに含む、請求項1に記載の衣類処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、衣類処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、衣類処理装置は、洗濯物を洗濯する装置、洗濯物を乾燥する装置、洗濯物の洗濯及び乾燥の両方を行うことができる装置を含む概念である。
【0003】
洗濯物を衣類処理装置の前方から投入するフロントローディング方式(所謂「ドラム洗濯機」)の衣類処理装置は、洗濯物を投入するために設けられた投入口が使用者の腰よりも低い位置に形成されているため、使用者が洗濯物を衣類処理装置に投入したり、または衣類処理装置から洗濯物を取り出すときに、腰を曲げなければならない不便さがあった。
【0004】
このような不便さを除去するために、従来の衣類処理装置の中には、フロントローディング方式の衣類処理装置の下部に受け台を追加して投入口の高さを高めたものがあった。
【0005】
しかし、従来の衣類処理装置に備えられた受け台は、衣類処理装置の投入口を高めるための手段に過ぎず、洗濯物の洗濯や乾燥のような衣類処理の機能を具現できないという欠点があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、衣類処理のために備えられる装置に着脱可能に設けられ、衣類の洗濯や乾燥を行うことができる別途の衣類処理装置を提供することを解決しようとする課題とする。
【0007】
また、本発明は、キャビネットから引き出し可能に設けられ、洗濯物を収容する収容部に、洗濯水を給水または排水することが容易な衣類処理装置を提供することを解決しようとする課題とする。
【0008】
また、本発明は、収容部から排出される水分を凝縮させて収容部に回収可能な衣類処理装置を提供することを解決しようとする課題とする。
【0009】
また、本発明は、収容部に貯蔵された洗濯水を排出させる排出部に洗濯水が残留することを防止することができる衣類処理装置を提供することを解決しようとする課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、上述した課題を解決するために、キャビネットと、前記キャビネットから引き出し可能に設けられるドロワーと、洗濯水が貯蔵される空間を提供し、前記ドロワーの内部に設けられる収容部と、給水源に連結されて前記収容部に洗濯水を供給する給水流路と、前記給水流路が設けられるか、または前記給水流路を支持するように設けられ、前記キャビネットに回転可能に結合されるボディーと、前記キャビネットに設けられて前記ボディーの移動を案内するボディーガイダーとを含む衣類処理装置を提供する。
【0011】
前記ボディーガイダーは、前記ボディーの下部面を支持するように設けられてもよい。
【0012】
本発明は、前記ボディーに設けられる第1締結部と、前記ボディーガイダーの長手方向に沿って設けられ、前記第1締結部が移動可能に支持される第2締結部とを含むことができる。
【0013】
前記第2締結部は、前記ボディーガイダーの長手方向に沿って突出して設けられるレール、または前記ボディーガイダーの長手方向に沿って凹状に折れ曲がって設けられる溝として備えられ、前記第1締結部は、前記ボディーから突出して前記第2締結部に移動可能に結合される鉤として備えられてもよい。
【0014】
前記ボディーガイダーは、前記キャビネットに固定されて前記ドロワーの上部に位置し、前記ボディーは、前記ボディーガイダーと前記ドロワーとの間に位置することができる。
【0015】
本発明は、前記収容部の内部の洗濯水を前記キャビネットの外部に排出させる排水流路と、前記ドロワーに回転可能に設けられ、前記排水流路を支持する第1フレームと、前記キャビネットに回転可能に設けられ、前記排水流路を支持する第2フレームと、前記第1フレームと前記第2フレームとを回転可能に結合するフレーム回転軸とを含むことができる。
【0016】
本発明は、前記収容部の内部の洗濯水を前記収容部の外部に排出させ、前記ボディーに支持されるか、または前記ボディーに設けられる排水流路をさらに含み、前記ボディーは、前記ドロワーの後方面の上部に位置してもよい。
【0017】
前記ボディーの断面形状は、前記ドロワーの後方面の上縁部を収容可能な形状に設けられてもよい。
【0018】
前記ボディーは、洗濯水の流路を形成し、隔壁によって区分されて設けられる第1流路及び第2流路をさらに含み、前記第1流路は、前記ドロワーの上部に位置して前記ドロワーの上部面に平行であり、前記第2流路は、前記ドロワーの後方に位置して前記ドロワーの後方面に平行に設けられてもよい。
【0019】
前記給水流路は、前記第1流路と、前記第1流路と前記給水源とを連結する連結管と、前記第1流路と前記収容部とを連結する給水管とを備え、前記排水流路は、前記第2流路と、前記第2流路と前記収容部とを連結する第1排水管と、前記第2流路を前記キャビネットの外部と連結する第2排水管とを備えることができる。
【0020】
本発明は、前記収容部の内部の洗濯水を前記収容部の外部に排出させ、前記ボディーに支持される排水流路をさらに含み、前記給水流路は、前記ボディーの内部に設けられる第1流路と、前記第1流路と前記給水源とを連結する連結管と、前記第1流路と前記収容部とを連結する給水管とを備え、前記排水流路は、前記ボディーの外部に支持されるように設けられてもよい。
【0021】
本発明は、前記収容部の内部の洗濯水を前記収容部の外部に排出させ、前記ボディーに支持される排水流路をさらに含み、前記給水流路は、前記ボディーの外部に支持されるように設けられ、前記排水流路は、前記ボディーの内部に設けられる第2流路と、前記第2流路と前記収容部とを連結する第1排水管と、前記第2流路を前記キャビネットの外部と連結する第2排水管とを備えることができる。
【0022】
前記ボディーは、前記キャビネットに回転可能に結合されたベースと、前記ベースに設けられ、前記給水流路の一部となる第1流路と、前記ベースに結合して前記第1流路を密閉するカバーとを含むことができる。
【0023】
前記給水流路は、前記第1流路と、前記第1流路と前記給水源とを連結する連結管と、前記第1流路と前記収容部とを連結する給水管とを備えることができる。
【0024】
前記収容部の内部の洗濯水を前記収容部の外部に排出させる排水流路をさらに含み、前記排水流路は、前記ベースに設けられる第2流路と、前記第2流路と前記収容部とを連結する第1排水管と、前記第2流路を前記キャビネットの外部と連結する第2排水管とを含むことができる。
【0025】
前記第2排水管における少なくとも一部の領域は、伸縮可能な構造または弾性材質で設けられてもよい。
【0026】
本発明は、前記収容部の内部の洗濯水を前記収容部の外部に排出させ、前記ボディーに支持される排水流路と、前記排水流路を介して供給される洗濯水を前記キャビネットの外部に案内する排出管とをさらに含み、前記排水流路において前記排出管に連結される部分は、伸縮可能な構造または弾性材質で設けられてもよい。
【0027】
本発明は、前記ドロワーに設けられ、前記給水流路が連結される給水口と、前記収容部に設けられ、前記給水口に連通する貫通孔と、前記給水口と前記貫通孔との間に位置し、前記貫通孔を通して前記収容部から排出される水分を前記貫通孔に回収する回収部とをさらに含むことができる。
【0028】
前記回収部は、前記ドロワーに設けられ、前記貫通孔の上部に位置して、前記貫通孔から排出する水分を凝縮させる第1回収部と、前記貫通孔の上部に位置し、前記第1回収部から落下する凝縮水を前記貫通孔に案内する第2回収部とを含むことができる。
【0029】
前記第2回収部は、前記収容部の上部面から前記第1回収部に向かって突出して設けられる回収ボディーと、前記回収ボディーを貫通するように設けられ、前記貫通孔に連通するボディー貫通孔とを含み、前記第1回収部は、前記ドロワーの上部面から前記第2回収部に向かって突出して設けられてもよい。
【0030】
本発明は、前記収容部の上部面が凹状に折れ曲がって設けられ、前記貫通孔の直径よりも大きい直径を有し、前記貫通孔が位置する収容溝と、前記回収ボディーの円周面から突出して設けられ、前記収容溝の内周面に接触するボディーフランジと、前記ボディーフランジを貫通するように設けられるフランジ貫通孔と、前記フランジ貫通孔を通して前記収容溝の内部に流入した凝縮水を前記貫通孔に案内する回収孔とをさらに含み、前記第1回収部は、前記ボディーフランジが前記ドロワーに投影されることによって形成される投影面の内部に位置するように設けられてもよい。
【0031】
前記第1回収部は、円筒形状に設けられ、直径が互いに異なる多数の中空バーとして備えられ、各中空バーは、前記給水口を中心に同心円を形成するように配置され、前記中空バーのうち、面積が最も大きい中空バーの面積は、前記ボディー貫通孔の面積よりは大きく、前記ボディーフランジの面積よりは小さく設けられ、前記中空バーのうち、面積が最も小さい中空バーの面積は、前記ボディー貫通孔の面積よりも小さく設けられてもよい。
【0032】
前記収容部は、前記ドロワーの内部に設けられ、洗濯水が貯蔵されるタブと、前記タブの内部に回転可能に設けられ、洗濯物が貯蔵されるドラムとを含み、前記ドロワーは、投入口及び前記給水流路が連結される給水口をさらに含み、前記タブには、前記給水口と前記ドラムとを連通させる貫通孔、及び前記投入口と前記ドラムとを連通させるタブ投入口が設けられてもよい。
【0033】
本発明は、前記給水口と前記貫通孔を連結し、伸縮可能な構造または弾性材質で設けられるパイプをさらに含むことができる。
【0034】
本発明は、前記タブに回転可能に設けられ、前記タブ投入口を開閉するドアと、前記ドアに設けられ、前記タブ投入口に挿入されるシーリングボディーと、前記シーリングボディーから突出して前記タブ投入口の内周面に接触する第1突出部と、前記タブ投入口の上部に位置し、前記タブに接触するように前記シーリングボディーから突出して設けられる第2突出部とを含むことができる。
【0035】
本発明は、前記収容部に洗濯水が流入する貫通孔をさらに含み、前記給水流路は、前記ドロワーを貫通して前記貫通孔に結合されてもよい。
【0036】
前記給水流路の少なくとも一部は、伸縮可能な構造または弾性材質で設けられてもよい。
【0037】
前記給水流路において、前記貫通孔と前記ドロワーとの間に位置した部分は、伸縮可能な構造または弾性材質で設けられてもよい。
【0038】
本発明は、前記収容部を前記ドロワーの内部に移動可能に固定させる支持部をさらに含むことができる。
【0039】
前記収容部は、前記ドロワーの内部に設けられ、洗濯水を貯蔵するタブと、前記タブの内部に回転可能に設けられ、洗濯物が貯蔵されるドラムと、前記タブを前記ドロワーの内部に移動可能に固定するタブ支持部とをさらに含むことができる。
【発明の効果】
【0040】
本発明は、衣類処理のために備えられる装置に着脱可能に設けられ、衣類の洗濯や乾燥を行うことができる別途の衣類処理装置を提供する効果を図ることができる。
【0041】
また、本発明は、キャビネットから引き出し可能に設けられ、洗濯物を収容する収容部に、洗濯水を給水または排水することが容易な衣類処理装置を提供する効果を図ることができる。
【0042】
また、本発明は、収容部から排出される水分を凝縮させて収容部に回収可能な衣類処理装置を提供する効果を図ることができる。
【0043】
また、本発明は、収容部に貯蔵された洗濯水を排出させる排出部に洗濯水が残留することを防止できる衣類処理装置を提供する効果を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
図1】本発明の衣類処理装置の斜視図である。
図2】衣類処理装置の分解図である。
図3】本発明に備えられたドロワー、タブ及びドアを示す図である。
図4】本発明に備えられたタブカバーを示す図である。
図5】本発明に備えられた凝縮水回収部を示す図である。
図6】本発明に備えられたガイダー及び排水ガイダーを示す図である。
図7】本発明に備えられた排水ガイダーを示す図である。
図8】本発明に備えられたガイダーの動きを示す図である。
図9】本発明に備えられたガイダーの他の実施例を示す図である。
図10】本発明に備えられたガイダーの他の実施例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0045】
以下では、添付の図面を参照して、本発明の好ましい実施例を詳細に説明する。一方、以下で記述する装置の構成や制御方法は、本発明の実施例を説明するためのものに過ぎず、本発明の権利範囲を限定するためのものではなく、明細書全般にわたって同一に使用された参照番号は同一の構成要素を示す。
【0046】
図1に示すように、本発明の衣類処理装置100は、洗濯物の洗濯や乾燥のような衣類処理機能を具現する第1処理装置Tと、第1処理装置Tに着脱可能に設けられ、洗濯物の洗濯や乾燥のような衣類処理機能を具現する第2処理装置Lとを含んで備えられることが好ましい。しかし、本発明の衣類処理装置100は、第2処理装置Lのみを備えてもよい。
【0047】
以下では、第1処理装置T及び第2処理装置Lの両方を備えた衣類処理装置を基準として説明する。
【0048】
本発明に備えられた第1処理装置Tは、外観を形成する第1処理装置キャビネット1と、第1処理装置キャビネット1の内部に設けられ、洗濯水が貯蔵される第1処理装置タブ(図示せず)と、第1処理装置タブの内部に回転可能に設けられ、洗濯物が貯蔵される第1処理装置ドラム(図示せず)と、第1処理装置タブに洗濯水を供給する第1処理装置給水部(図示せず)と、第1処理装置タブに貯蔵された洗濯水を第1処理装置キャビネット1の外部に排出させる第1処理装置排水部(図示せず)とを含むことができる。
【0049】
第1処理装置キャビネット1には、洗濯物の出入りのための第1処理装置投入口(図示せず)が設けられ、第1処理装置投入口は、第1処理装置キャビネット1に回転可能に結合された第1処理装置ドア11によって開閉される。
【0050】
また、第1処理装置タブには、第1処理装置投入口に連通する第1処理装置タブ投入口が設けられるので、使用者は、第1処理装置ドア11の開放時に洗濯物を第1処理装置ドラムに投入することができる。
【0051】
一方、第1処理装置Tが洗濯物の乾燥機能も行うことができるように備えられる場合、第1処理装置キャビネット1の内部には、第1処理装置タブへ加熱された空気を供給する熱風供給装置(図示せず)がさらに備えられなければならない。
【0052】
熱風供給装置(図示せず)は、第1処理装置タブの内部の空気を循環させるように設けられる循環ダクトと、循環ダクトの内部に設けられ、第1処理装置タブから排出された空気の除湿及び加熱のための熱交換部とを備えることができる。
【0053】
しかし、熱風供給装置(図示せず)は、第1処理装置タブの内部の空気を第1処理装置キャビネット1の外部に排出させる排出ダクトと、第1処理装置キャビネット1の外部の空気を第1処理装置タブに供給する供給ダクトと、供給ダクトに設けられる熱交換部とを備えても構わない。
【0054】
上述とは異なり、第1処理装置Tが洗濯物の乾燥のみを行うように備えられる場合、第1処理装置Tは、第1処理装置タブを必要としない代わりに、熱風供給装置は、第1処理装置キャビネットの内部に設けられた第1処理装置ドラムに熱風を供給するように備えられなければならない。
【0055】
本発明に備えられる第2処理装置Lは、第1処理装置キャビネット1に着脱可能に設けられるキャビネット2と、キャビネット2から引き出し可能に設けられるドロワー3と、ドロワーの内部に設けられ、洗濯物の処理空間を提供する収容部4,5とを含む。
【0056】
キャビネット2は、第2処理装置Lの外観を形成し、第1処理装置キャビネット1を支持するように設けられてもよい。図1に示したものとは異なり、第2処理装置に備えられたキャビネット2は、第1処理装置キャビネット1の上部面や側面に着脱可能に設けられても構わない。
【0057】
しかし、第2処理装置Lが第1処理装置Tの下部に備えられる場合、第1処理装置ドア11の高さが高くなるので、使用者が洗濯物を投入したり、取り出したりするときに便利さを提供するという効果がある。
【0058】
キャビネット2には開放面21が設けられ、ドロワー3は、開放面21を介してキャビネット2から引き出されたり、またはキャビネット2の内部に挿入され得る。第2処理装置Lが第1処理装置Tの下部面に備えられる場合、第1処理装置Tは上部パネル25(図2参照)によって支持され、開放面21は、第1処理装置ドア11が位置した方向(第1処理装置の前方面)に設けられることが好ましい。
【0059】
図2に示すように、ドロワー3は、上部面が開放されたドロワーボディー31と、ドロワーボディーの開放された上部面に設けられるドロワーカバー35とを含む。
【0060】
ドロワーボディー31は、内部が空いている空間を形成する六面体形状に設けられてもよく、ドロワーカバー35は、ドロワーボディー31の上部面を形成するようにドロワーボディー31に固定される。
【0061】
ドロワーボディー31の前方面にはドロワーパネル33が設けられる。ドロワーパネル33にはハンドル(図示せず)が設けられてもよい。この場合、使用者は、ハンドルを用いて、キャビネット2に挿入されたドロワーボディー31をキャビネット2の外部に引き出すことができる。
【0062】
ドロワーパネル33には、第2処理装置Lの作動を制御するコントロールパネル331が設けられてもよい。コントロールパネル331は、収容部4,5に洗濯水を給/排水するための手段、衣類を回転させる手段、衣類にスチームや熱風を供給する手段などを制御するために、使用者が制御命令を入力するための手段である。
【0063】
また、コントロールパネル331は、使用者によって入力された制御命令の確認、使用者が入力した制御命令の実行過程を使用者に通知するための手段であってもよい。
【0064】
ドロワーカバー35には、ドロワーカバー35を貫通するように設けられ、ドロワーボディー31の内部をドロワーボディー31の外部と連通させる投入口353と、ドロワーカバー35を貫通するように設けられ、収容空間4,5に洗濯水を案内する給水口355とが備えられてもよい。
【0065】
ドロワー3の内部に設けられる収容部4,5は、ドロワーボディー31の内部に設けられ、洗濯水が貯蔵される空間を提供するタブ4と、タブの内部に回転可能に設けられ、洗濯物が貯蔵されるドラム5とを備えてもよい。
【0066】
タブ4は、洗濯水が貯蔵される空間を提供し、上部面が開放された形状のタブボディー41と、タブボディー41の上部面に固定されるタブカバー43とを備えることができ、ドラム5は、上部面が開放された円筒形状に設けられてもよい。
【0067】
図3に示すように、ドラム5は、タブボディー41の外部に設けられた駆動部によってタブボディー41の内部で回転可能であり、駆動部は、タブボディー41に固定されて回転磁場を形成するステータM1と、回転磁場により回転するローターM2と、タブボディー41を貫通するように設けられ、ドラム5とローターM2とを連結する駆動軸M3とを備えることができる。
【0068】
ドラム5の外周面には、ドラム5の内部をタブボディー41の内部と連通させるドラム貫通孔51が設けられる。
【0069】
一方、タブボディー41は、タブ支持部Dを通じてドロワーボディー31の内部に固定される。
【0070】
タブ支持部Dは、ドロワー連結部D1、タブ連結部D3、及び各連結部D1,D3を連結するロードD5を備えることができる。この場合、ドロワーボディー31には、ドロワー連結部D1を支持するように設けられた第1ブラケット311が備えられ、タブボディー41の外周面には、タブ連結部D3によって支持される第2ブラケット411が備えられなければならない。
【0071】
第1ブラケット311は、ドロワーボディー31の内周面からドロワーボディー31の中心に向かって突出して設けられてもよく、第2ブラケット411は、タブボディー41の外周面からドロワーボディー31の内周面に向かって突出して設けられてもよい。
【0072】
タブカバー43は、タブボディー41の上部面を形成するカバーボディー431と、カバーボディー431を貫通するように設けられ、投入口353とドラム5とを連通させるタブ投入口435とを含む。
【0073】
タブ投入口435には、カバーボディー431に回転可能に設けられるドア49が備えられる。
【0074】
ドア49はヒンジ(図示せず)を介してカバーボディー431に結合され、投入口353はタブ投入口435の上部に位置し、ドア49及びタブ投入口435の大きさは、投入口353の大きさよりも小さく設けられる。したがって、本発明は、タブ投入口435がドロワーカバー35の下部に位置しているにもかかわらず、ドア49を通じてタブ投入口435を開閉することができる。
【0075】
特に、ドア49の外周面は、投入口353の内周面と所定距離X1,X2だけ離隔して設けられることが好ましい。これは、幾何公差(geometric tolerance)や位置公差(positional tolerance)によってドア49が投入口353に干渉してタブ投入口435を開放できないという問題を防止するためである。
【0076】
ドア49には、ドア49をドロワーカバー35またはカバーボディー431に着脱可能に固定させるドアハンドル493が設けられてもよい。
【0077】
一方、ドア49には、タブ投入口435を通して洗濯水が漏出することを防止するためのシーリング部495が設けられてもよい。
【0078】
シーリング部495は、ドア49の下部面に固定され、ドア49がタブ投入口435を閉鎖したときにタブ投入口435に挿入されるシーリングボディー496と、シーリングボディー496から突出して設けられる第1突出部497及び第2突出部498とを含むことができる。
【0079】
第1突出部497は、シーリングボディー496の外周面からタブ投入口435の内周面に向かって突出して設けられ、第1突出部497は、ドア49がタブ投入口435を閉鎖したときにタブ投入口435の内周面に接触可能な長さで設けられることが好ましい。
【0080】
さらに、第1突出部497は、シーリングボディー496に少なくとも2つ以上設けられてもよく、各第1突出部497は互いに所定距離離隔するように設けられてもよい。
【0081】
一方、第2突出部498は、ドア49がタブ投入口435を閉鎖したときにタブ投入口435が密閉されるように、シーリングボディー496の外周面から突出して設けられてもよい。すなわち、第2突出部498は、ドア49がタブ投入口435を閉鎖したときにカバーボディー431の上部面に接触可能な長さで設けられなければならない。
【0082】
上述したシーリング部495は、ドア49がタブ投入口435を閉鎖したときにタブ投入口435をシーリングすることができる限り、いかなる材質からなってもよいが、ゴムのような弾性体が一例となり得る。
【0083】
図4に示すように、タブボディー41の上部面を形成するカバーボディー431には、タブボディー41の内周面に挿入される挿入部439が設けられ、挿入部439には、タブボディー31の内部の洗浄水をドラム5に案内する傾斜部4391が設けられてもよい。
【0084】
タブボディー41の内部に設けられたドラム5は、上部面が開放された円筒形状に設けられ、ドラム5の外周面には、ドラム5の内部とタブボディー41の内部とを連通させるドラム貫通孔51が設けられる。
【0085】
この場合、ドラム5が回転すると、タブボディー41の内部に貯蔵された洗濯水は、タブボディー41の内周面に沿って回転しながら、タブボディー41の底面からタブカバー43まで上昇することができる。したがって、傾斜部4391は、タブボディー41の底面からタブカバー43に向かって移動した洗濯水をドラム5の上部面に案内する手段である。
【0086】
タブボディー41の内部の洗濯水がドラム5の上部面を介してドラム5に再供給されると、洗濯水が、ドラム5に貯蔵された洗濯物を打撃できるので、本発明は、傾斜部4391を通じて洗濯力を高めることができる。
【0087】
一方、カバーボディー431には、ドロワー3に設けられた給水口355の下部に位置し、給水口355に流入する洗濯水をドラム5に案内する貫通孔438が設けられる。
【0088】
タブ4がドロワー3の内部に固定された状態であるので、理論的には、貫通孔438の位置は、給水口355の下部に固定されたものと見ることができる(貫通孔と給水口との間の相対運動が発生しないものと見ることができる)。したがって、貫通孔438と給水口355とを連結するパイプを介して、給水口355に流入する洗濯水をタブ4に供給することも可能である。この場合、貫通孔438と給水口355とを連結するパイプは、伸縮可能なホース(flexible hose、bellows hoseなど)として設けられてもよい。
【0089】
ただし、貫通孔438と給水口355とを連結する物理的流路を形成させようとする場合、給水管77を活用することもできる。すなわち、給水管77は、ドロワーを貫通して貫通孔438に直接連結されてもよい。
【0090】
この場合、給水管77の少なくとも一部の領域は、弾性材質または伸縮可能な構造を有するように設けられることが好ましく、伸縮可能な構造や弾性材質で設けられる給水管77の領域は、貫通孔438とドロワーカバー35(ドロワーの上部面)との間に位置できる。
【0091】
しかし、ドラム5の回転時に発生した振動がタブボディー41に伝達される場合、貫通孔438と給水口355とを連結するパイプが振動することがあり、この場合、パイプの耐久性が低下、またはパイプの振動を低減させるための構造を考慮しなければならないという問題が発生することがある。したがって、パイプのように貫通孔438と給水口355とを連結する手段なしに、貫通孔438を給水口355の下部に位置させることによってタブ4に洗濯水を供給する方式がより好ましい。
【0092】
一方、貫通孔438と給水口355との間にこれらを連結するパイプが設けられない場合、タブボディー41に温水が供給されるか、またはタブボディー41の外部に設けられたスチーム発生装置(図示せず)を介してタブボディー41の内部にスチームが供給される場合、貫通孔438は、タブ内部41の水分(水、ミスト、スチームなど)をキャビネット2の内部に排出させるという欠点がある。
【0093】
すなわち、貫通孔438を通してタブ内部41の水分や熱がキャビネット2の内部に排出される場合、洗濯力が低下することもあり、キャビネット2の内部に設けられた装置(電子装置など)の故障や腐食を誘発するという問題が発生することもある。したがって、本発明は、貫通孔438を通してタブ内部41の水分がキャビネット2に排出されることを最小化するための回収部をさらに含むことができる。
【0094】
図5に示すように、本発明に備えられる回収部45は、ドロワーカバー35に設けられ、貫通孔438から排出される水分が接触する第1回収部451と、第1回収部451から供給される水分を貫通孔438に案内する第2回収部453とを備えることができる。
【0095】
第2回収部453は、タブカバー43の上部面から第1回収部451に向かって突出して設けられる回収ボディー454と、回収ボディー454を貫通するように設けられて貫通孔438に連通するボディー貫通孔456とを備えることができる。
【0096】
第1回収部451は、貫通孔438から排出される水分を第2回収部453に供給できる限り、いかなる構造で設けられてもよい。
【0097】
すなわち、本発明に備えられる第1回収部451は、ドロワーカバー35から第2回収部453に向かって突出して設けられる平面や曲面形状の板(board)として備えられてもよく、第2回収部453に向かう面が開放された中空バー(hollow bar)の形状に設けられてもよい。
【0098】
第1回収部451が中空バーとして備えられる場合、中空バーは様々な形状を有することができ、図5は、中空バーが円筒形状に設けられる場合を一例として示したものである。
【0099】
第1回収部451が平面形状の板として備えられる場合、第1回収部451は、ボディー貫通孔456の内部に位置するように設けられることが好ましい。
【0100】
すなわち、第1回収部451が多数の板として備えられる場合、多数の板(board)は、ボディー貫通孔456がドロワーカバー35に投影された空間(貫通孔投影空間)の内部に位置しなければならない。各板(board)から第2回収部453に向かって落下する水分(水や凝縮水など)がボディー貫通孔456を通して貫通孔438に供給されるようにするためである。
【0101】
ただし、第1回収部451が多数の中空バーとして備えられる場合、中空バーは、貫通孔投影空間の内部に位置するように設けられなければならない。
【0102】
すなわち、多数の中空バーが同じ中心を有するように配置される場合、最も大きい面積を有する中空バーは、貫通孔投影空間の内部に位置するように設けられなければならない。しかし、多数の中空バーが同じ中心を有さないように配置されれば、中空バーが形成する空間が貫通孔投影空間の内部に位置しなければならない。
【0103】
一方、第1回収部451がいかなる形状を有しても、各第1回収部451は、給水口355に干渉しないように設けられることが好ましい。また、各第1回収部451の自由端は、回収ボディー454の自由端と接触しないように設けられることが好ましい。
【0104】
ドラム5の回転時にタブボディー41に伝達された振動によって第1回収部451と回収ボディー454とが衝突して、第1回収部451や第2回収部453が破損することを防止するためである。
【0105】
第1回収部451が、タブ4から排出される水がドロワー3の内部で拡散することを防止(タブから排出される水を第2回収部に案内)する手段としてのみ備えられる場合、第1回収部451はいかなる材質で形成されても構わない。
【0106】
しかし、第1回収部451が、タブ4から排出される水分の凝縮(タブから排出される水分と熱交換する手段)及び凝縮された水分を第2回収部に案内する手段として備えられる場合、第1回収部451は金属材質で形成されることが好ましい。この場合、第2回収部453は弾性材質で形成されてもよい。
【0107】
一方、本発明に備えられた回収部45は、水分の回収量及び凝縮量を増加させるために、次のような構成をさらに含むことができる。
【0108】
すなわち、タブカバー43は、カバーボディー431が凹状に折れ曲がって設けられ、貫通孔438が位置する収容溝437をさらに含み、第2回収部453は、回収ボディー454の円周面から突出して収容溝437の上部に位置するボディーフランジ455と、ボディーフランジ455を貫通するように設けられるフランジ貫通孔457とをさらに含むことができる。
【0109】
この場合、第1回収部451は、ボディーフランジ455がドロワーカバー35に投影された空間(フランジ投影空間)の内部に位置するように設けられてもよい。
【0110】
すなわち、第1回収部451が板(board)として備えられる場合、第1回収部451は、フランジ投影空間の内部に位置するようにドロワーカバー35から回収ボディー454に向かって突出して設けられてもよい。
【0111】
一方、第1回収部451が多数の中空バーとして備えられる場合、中空バーは、フランジ投影空間の内部に位置するように設けられなければならない。
【0112】
多数の中空バーが同じ中心を有さないように配置される場合、縁部に配置された中空バーを連結した領域がフランジ投影空間の内部に位置すれば十分である。
【0113】
しかし、多数の中空バーが同じ中心を有する円筒形状に設けられる場合、直径の最も大きい中空バーは、貫通孔投影空間の外部に位置したフランジ投影空間に位置するように設けられ、直径の最も小さい中空バーは、貫通孔投影空間の内部に位置してもよい。
【0114】
ただし、多数の中空バーが同じ中心を有するが、円筒形状ではない形状に設けられる場合、最も大きい面積を有する中空バーはフランジ投影空間の内部に位置し、最も小さい面積を有する中空バーは貫通孔投影空間の内部に位置するように設けられなければならない。
【0115】
第1回収部451が同じ中心を有する多数の中空バーとして備えられる場合、各中空バーの中心は給水口355であってもよい。この場合、各中空バー間の距離は一定であってもよく、不規則的であってもよい。
【0116】
第1回収部451はドロワーカバー35によって固定されており、ドロワーカバー35は外気と持続的に熱交換可能であるので、第1回収部451が給水口355の周辺に配置されなくても、第1回収部の表面温度は、貫通孔438から排出される空気よりも低い温度を維持することができる。
【0117】
しかし、第1回収部451が給水口355の周辺に形成されていれば、第1回収部451は、給水口355を通して供給される冷水や給水口355の周辺を通して流入する外気と直接熱交換することで、表面温度がさらに低くなり得るので、第1回収部451の冷却性能が向上する。
【0118】
一方、フランジ貫通孔457を通して収容溝437に流入した水分を貫通孔438に案内するために、回収部45には回収孔47がさらに設けられなければならない。
【0119】
貫通孔438から第1回収部451に向かって突出して回収ボディー454の下部面を支持する支持管4381が収容溝437に設けられる場合、回収孔47は、支持管4381を貫通するように設けられてもよい。しかし、回収ボディー454が貫通孔438の円周面に直接固定される場合であれば、回収孔47は回収ボディー454を貫通するように設けられなければならない。
【0120】
いずれの場合にも、収容溝437の内周面は、収容溝437の内部の凝縮水が回収孔47に向かって移動するように傾斜して設けられることが好ましい。
【0121】
上述した実施例は、回収部45が第1回収部451及び第2回収部453の両方を含む場合を基準として説明したが、上述とは異なり、本発明に備えられる回収部45は、貫通孔438の上部に位置する第1回収部451のみを備えてもよい。
【0122】
貫通孔438から排出されたスチームは、第1回収部451の表面で凝縮した後、自重によって貫通孔438に流入し、貫通孔438から排出される水は、第1回収部451の表面に接触した後、自重によって貫通孔438に案内されるからである。
【0123】
一方、タブボディー41とタブカバー43との結合のために、タブカバー43には、挿入部439の直径よりも大きい直径を有する第1収容溝432と、第1収容溝432と挿入部439との間に位置する第2収容溝433とをさらに含むことができる。
【0124】
この場合、タブボディー41の上端は第2収容溝433に挿入され、タブボディー41の円周面に設けられた締結部413,415は第1収容溝432に挿入されてもよい。
【0125】
締結部は、タブボディー41の円周面からタブボディー41から遠ざかる方向に向かって突出して設けられる締結部第1ボディー413と、締結部第1ボディー413からタブカバー43に向かって延びて第1収容溝432に挿入される締結部第2ボディー415とを備えることができる。
【0126】
さらに、タブカバー43には、第1収容溝432と第2収容溝433とを区分する収容溝隔壁434をさらに含むことができ、収容溝隔壁434は、締結部第2ボディー415とタブボディー41の円周面との間に形成された空間に挿入される。
【0127】
タブボディー41とタブカバー43の上述した結合構造によって、本発明は、タブボディー41とタブカバー43との結合面を通してタブボディー41の内部の洗濯水やスチームがタブボディー41の外部に漏出することを最小化することができる。
【0128】
上述とは異なり、本発明に備えられた締結部413,415は、タブボディー41の内部に位置するように設けられても構わない。すなわち、締結部第2ボディー415の直径がタブボディー41の直径よりも小さく設けられても構わない。
【0129】
この場合、締結部第2ボディー415は第2収容溝433に挿入され、タブボディー41の上端は第1収容溝432に挿入されなければならない。
【0130】
上述した構造を有する本発明の衣類処理装置100は、給水流路を介して洗濯水をタブボディー41の内部に供給し、排水流路を介してタブボディー41の内部の洗濯水をキャビネット2の外部に排出させる。
【0131】
図6に示すように、排水流路は、ドロワー3に固定された排出部Fと背面パネル23とを連結するように設けられ、給水流路は、供給部Vを介して、キャビネット2の外部に設けられた給水源とドロワー3に設けられた給水口355とを連結するように設けられなければならない。
【0132】
したがって、給水流路及び排水流路が、供給部Vと給水口355とを連結する給水管77(固定部771を通じて給水口355に固定されてもよい)、及び排出部Fと背面パネル23とを連結する排水管87としてそれぞれ備えられ、キャビネット2の内部に給水管77や排水管87の移動を案内する手段が備えられない場合、ドロワー3がキャビネット2から引き出されたり、またはキャビネット2に挿入されるとき、給水管77や排水管87が捩れたり破損したりする危険がある。
【0133】
これを防止するために、本発明の衣類処理装置100は、キャビネット2の内部に設けられ、給水流路の移動を案内するガイダー7、及び排水流路の移動を案内する排水ガイダー8のうちの少なくともいずれか1つをさらに含むことができる。
【0134】
排出部Fは、ドロワーボディー31に固定されるポンプとして備えられてもよい。ポンプは、ドロワーボディー31に固定されて洗濯水が貯蔵される空間を提供するハウジングF1と、ハウジングの内部に設けられたインペラを回転させるモーターF2とを備えることができる。
【0135】
ハウジングF1は、ハウジング流入部F3を介してタブボディー41に連結され、ハウジング第1排出部F4を介して排水管87に連結される。したがって、モーターF2によってインペラがハウジングF1の内部で回転すると、タブボディー41に貯蔵された洗濯水は、ハウジング流入部F3を通してハウジングF1に流入した後、ハウジング第1排出部F4を通して排水管87へ移動するようになる。
【0136】
供給部Vは、給水源に連結されるバルブとして備えられてもよい。ただし、キャビネット2の外部に設けられ、互いに異なる温度の洗濯水を供給する第1給水源及び第2給水源が存在すれば、本発明に備えられる供給部Vは、各給水源に連結された第1バルブ及び第2バルブとして備えられる。
【0137】
本発明に備えられるガイダー7は、キャビネット2の内部に回転可能に設けられ、給水管77を支持するボディー74と、キャビネット2の内部に固定されてボディー74の移動を案内するボディーガイダー76とを備えることができる。
【0138】
ボディー74は、キャビネット2の内部に直接固定されるように設けられてもよく、図6に示したように、キャビネット2に固定された支持部72に回転可能に設けられてもよい。
【0139】
支持部72は、キャビネット2の内部のどこに固定されてもよいが、ドロワー3がキャビネット2に挿入されるときにドロワー3と干渉しないように設けなければならない。
【0140】
ボディー74は、バー(bar)形状に設けられたベース741と、ベース741を支持部72に回転可能に結合させるベース回転軸743と、ベース741に設けられて給水管77が収容される収容空間745とを備えることができる。
【0141】
収容空間745は、ベース741の長手方向に沿ってベース741の対向する両端から突出して設けられる第1フランジ747及び第2フランジ748によって形成される。
【0142】
一方、収容空間745の内部に位置した給水管77は、カバー749によって、収容空間745から引き出されることが防止され、図6は、カバー749が第1フランジ747の自由端と第2フランジ748の自由端とを連結するように設けられた場合を一例として示したものである。
【0143】
ボディーガイダー76は、ボディー74がベース回転軸743を中心に回転するときにベース741を支持することができる限り、いかなる形状に設けられてもよい。ただし、ベース741がバー(bar)形状に設けられる場合、ベース741の自由端(free end)は円弧(arc)軌跡を形成するようになるので、ボディーガイダー76も円弧形状に設けられてもよい。
【0144】
一方、ボディーガイダー76は、ボディー74の下部に位置してベース741を支持するように設けられてもよく、ボディー74の上部またはボディー74が位置した高さと同一の高さに設けられてもよい。
【0145】
ボディーガイダー76がベース741の下部面を支持するように設けられる場合、ボディー74とボディーガイダー76とを連結するガイダー締結部781,783を必要としないが、ボディーガイダー76がボディー74の上部やボディーが位置した高さと同一の高さに設けられる場合、ガイダー7には、ガイダー締結部781,783がさらに設けられることが好ましい。
【0146】
ボディーガイダー76がベース741の下部面を支持するように設けられる場合、ボディーガイダー76は、ドロワー3がキャビネット2の内部に挿入されるときにドロワー3に干渉しないように設けられなければならない。そのために、ボディーガイダー76は、支持部72からベース741の下部に向かって延び、円弧形状を有するように設けられてもよい。
【0147】
一方、ボディーガイダー76が、ボディー74の上部やボディーが位置した高さと同一の高さに設けられる場合、ボディーガイダー76は、ドロワー3の運動を妨げない限り、キャビネット2の内部のどこに固定されてもよい。
【0148】
図6は、ボディーガイダー76がキャビネットの上部パネル25に固定されて設けられた場合を一例として示したものである。この場合、ボディーガイダー76には、ボディーガイダー76と上部パネル25の固定のための締結手段(ねじなど)が支持される締結フランジ761がさらに備えられてもよい。
【0149】
ガイダー締結部78は、ボディー74がボディーガイダー76の案内によって回転できるようにする手段であって、ボディー74に設けられる第1締結部781と、ボディーガイダー76の長手方向に沿って設けられ、第1締結部781が移動可能に結合される第2締結部783とを備えることができる。
【0150】
ボディーガイダー76がボディー74の自由端を支持するように設けられる場合、第1締結部781は、カバー749から突出して設けられる鉤として備えられてもよい。
【0151】
この場合、第2締結部783は、ボディーガイダー76の長手方向に沿って突出して鉤を支持するレールとして備えられてもよく、ボディーガイダー76の長手方向に沿ってボディーガイダー76の表面が凹状に折れ曲がって鉤が収容される溝として備えられてもよい。
【0152】
一方、ボディーガイダー76は、ボディー74の自由端以外の部分を支持するように設けられてもよい。この場合、第1締結部781は、第1フランジ747及び第2フランジ748のうちの少なくともいずれか1つに設けられ、第2締結部783は、ボディー74の上部に位置したボディーガイダー76の長手方向に沿って設けられて第1締結部781を支持するようになる。
【0153】
上述したガイダー7に設けられたボディー74は、ドロワーカバー35の上部に回転可能に設けられ、ボディーガイダー76は、ボディー74の上部またはボディーが位置した高さと同一の高さに設けられるので、ドロワー3は、キャビネットから引き出されたり、またはキャビネットに挿入されるとき、ガイダー7に干渉されない。したがって、本発明の衣類処理装置100は、ドロワー3がキャビネットから引き出されたり、またはキャビネットに挿入されるとき、給水管77がドロワー3と絡み合ったり、またはドロワー3によって破損することを防止することができる。
【0154】
一方、本発明に備えられた排水管87は、排水ガイダー8によって支持される。
【0155】
図7に示すように、排水ガイダー8は、ドロワー3に回転可能に設けられ、排水管87の一部を支持する第1フレーム82と、キャビネット2に回転可能に設けられ、排水管87の一部を支持する第2フレーム84と、第1フレーム82と第2フレーム84とを回転可能に結合するフレーム回転軸86とを備えることができる。
【0156】
第1フレーム82は、第1軸821がドロワーボディー31の背面に固定された第1フレーム支持部823に結合されることによって、ドロワー3に回転可能に結合され、第2フレーム84は、第2軸841がキャビネットの背面パネル23に固定された第2フレーム支持部843に結合されることによって、キャビネット2に回転可能に結合される。
【0157】
第1フレーム82の自由端と第2フレーム84の自由端とは、フレーム回転軸86を介して互いに連結される。
【0158】
一方、第2フレーム支持部843には、背面パネル23を貫通するように設けられる排出管845が設けられ、排出管845は、下水管F7を介して下水口に連結されてもよい。この場合、排水管87は、ハウジング第1排出部F4と排出管845とを連結するように設けられ、第1フレーム82及び第2フレーム84によって支持される。
【0159】
図8に示すように、ドロワー3がキャビネット2から引き出されると、第2フレーム84は、第2軸841を中心に時計方向に回転し、第1フレーム82は、第1軸821を中心に反時計方向に回転し、フレーム回転軸86を介して第2フレーム84と連結された状態が維持される。したがって、本発明の衣類処理装置は、ドロワー3がキャビネット2から引き出されたり、またはキャビネットに挿入されるとき、排水管87がドロワー3や給水管77に絡み合ったり、または破損することを防止することができる。
【0160】
上述した構造のみを有する衣類処理装置は、排出部のモーターF2が作動するとき、タブボディー41の内部の洗濯水がサイフォン(Siphon)現象によって排出され得る。
【0161】
サイフォン現象が発生すると、タブボディー41や排水管87に洗濯水が残留しないという面では有利であるが、下水管F7を通して下水口の悪臭がタブボディー41に流入することがあり、洗濯水の排水が完了する前にタブボディー41に洗濯水が給水されれば、タブボディー41に流入する洗濯水まで排水されるおそれがある。
【0162】
したがって、本発明は、排水管87にサイフォン現象が発生することを防止するための連通管79がさらに設けられてもよい。連通管79は、給水管77と排水管87とを連結するように設けられれば十分である。
【0163】
一方、排出部Fに設けられたモーターF2が作動しないにもかかわらず、タブボディー41に供給された洗濯水が排水管87を通してタブボディー41の外部に排出されないようにするためには、排出管845は、タブボディー41に貯蔵可能な洗濯水の最高水位よりも高い位置に設けなければならない。
【0164】
この場合、排水管87は、排出管845よりも低い位置に設けられたポンプのハウジングF1から排出管845に向かって延び、モーターF2がインペラの作動を中断させると、排水管87には連通管79を通してドロワー3の内部の空気が流入して、サイフォン現象が遮断されるので、排水管87の内部には洗濯水が残留するようになる。
【0165】
排水管87に洗濯水が残留する場合、排水管87を通して下水口の悪臭がタブボディー41に流入することを防止できるという効果があるが、冬に排水管87が凍破する危険を排除することができない。したがって、必要によって、排水管87の内部の洗濯水までも排水させる必要があり、そのために、本発明には残水排出部9が設けられてもよい。
【0166】
本発明に備えられる残水排出部9は、排出部FのハウジングF1に連通し、ドロワー3がキャビネット2から引き出されたときにキャビネット2の外部に露出する残水排水管91を備えることができる。
【0167】
残水排水管91の固定端は、ハウジング第2排出部F5を介してハウジングF1に連通し、残水排水管91の自由端は、ドロワーボディー31に着脱可能に固定されてもよい。残水排水管91の自由端には、残水排水管91を開閉する排水管開閉部911が備えられる。
【0168】
一方、残水排水管91の自由端をドロワーボディー31に着脱可能に固定させるために、残水排出部9は、ドロワーボディー31に設けられる排水管着脱部93をさらに含むことができる。
【0169】
排水管着脱部93は、ドロワーボディー31に設けられ、ドロワーパネル33の後方に隣接する位置(開放面21に隣接する位置)に設けられる。
【0170】
すなわち、排水管着脱部93は、ドロワーボディー31に固定され、ドロワーパネル33の背面と投入口353との間に位置する固定ボディー931と、固定ボディー931を貫通するように設けられる固定ボディー貫通孔933と、固定ボディー貫通孔933が固定ボディー931の外部と連通するように固定ボディー931が切開されて設けられる出入口935とを備えることができる。
【0171】
固定ボディー貫通孔933の直径は、残水排水管91の直径以上に設けられ、出入口935の幅は、残水排水管91の直径よりも小さく設けられる。
【0172】
したがって、使用者は、出入口935を介して残水排水管91を固定ボディー貫通孔933に挿入するか、または固定ボディー貫通孔933から固定ボディー931の外部に引き出すことができる。
【0173】
一方、ドロワー3がキャビネット2から引き出されるとき、残水排水管91がキャビネット2の内部で絡み合ったり、またはキャビネット2の内部に設けられた装置と干渉することを防止するために、ドロワーボディー31は、残水排水管91がキャビネット2の内周面に接触することを防止する排水管支持部313をさらに含むことができる。図8は、排水管支持部313がドロワーボディー31の下部に設けられた場合を一例として示したものである。
【0174】
図示していないが、本発明の衣類処理装置は、タブ4に熱風を供給し、ドラム5の内部に貯蔵された洗濯物を乾燥する熱風供給装置(図示せず)をさらに含むことができる。熱風供給装置は第1処理装置Tに設けられてもよく、第2処理装置Lに設けられてもよい。
【0175】
以下では、図8を参照して、本発明の衣類処理装置の作動過程を説明する。
【0176】
洗濯物をドロワー3の内部に設けられた収容部4,5に投入するためには、使用者は、ドロワーパネル33を用いてドロワーボディー31をキャビネット2から引き出さなければならない。
【0177】
ドロワーボディー31がキャビネット2から引き出されると、ボディー74は、ボディーガイダー76に支持されて、ベース回転軸743を中心にドロワーボディー31が引き出される方向に向かって回転する。したがって、本発明は、ドロワー3がキャビネット2から引き出されるときに給水管77が破損することを防止することができる。
【0178】
一方、ドロワー3がキャビネット2から引き出されると、第2フレーム84は、第2軸841を中心に時計方向に回転し、第1フレーム82は、第1軸821を中心に反時計方向に回転し、フレーム回転軸86を介して第2フレーム84と連結された状態を維持する。したがって、本発明は、ドロワー3がキャビネット2から引き出されるときに排水管87が破損することも防止することができる。
【0179】
ドロワーボディー31がキャビネット2から引き出されると、ドロワーカバー35に設けられた投入口353はキャビネット2の外部に露出する。したがって、使用者は、投入口353の内部に位置したドア49を回転させてタブ投入口435を開放することによって、タブ投入口435の下部に位置したドラム5に洗濯物を投入することができる。
【0180】
洗濯物をドラム5に投入すると、使用者は、ドア49によりタブ投入口435を閉鎖させた後、ドロワー3をキャビネット2の内部に挿入させる。このとき、ガイダー7及び排水ガイダー8は、給水管77及び排水管87が、キャビネット2の内部にある装置やドロワー3などと干渉することを防止するようになる。
【0181】
ドロワー3がキャビネット2の内部に位置した状態で、使用者が、コントロールパネル331を介して洗濯のための制御命令を入力すると、供給部Vに設けられたバルブは給水管77を開放するようになる。
【0182】
給水源から供給される洗濯水が給水管77に流入すると、洗濯水は、ドロワーカバー35に設けられた給水口355及びタブカバー43に設けられた貫通孔438を経てドラム5に供給される。
【0183】
洗濯水の供給が完了すると、駆動部はドラム5を回転させる。ドラム5の回転時に、タブボディー41の内部の洗濯水は、タブボディー41の内部でドラムと共に回転することができる。
【0184】
ドラム5によって洗濯水がタブボディー41の内部で回転すると、タブボディー41の内部の洗濯水は、タブボディー41の底面からタブカバー43に向かって移動できるが、タブカバー43には傾斜部4391が設けられているので、本発明は、ドラム5の開放された上部面を介して、洗濯水をドラム5の内部に再流入させることができる。
【0185】
洗濯が完了すると、制御部は、タブボディー41の内部に貯蔵された洗濯水を排水する。
【0186】
すなわち、制御部は、排出部Fに設けられたモーターF2に電力を供給し、タブボディー41の内部の洗濯水を排水管87に移動させる。排水管87に流入した洗濯水は、排出管845及び下水管F7を経て下水口に移動する。
【0187】
排水管87は、連通管79を介して給水管77に連結されており、給水管77は、給水口355を介してドロワーボディー31の内部と連通するので、制御部がモーターF2に供給される電力を遮断すると、排水管87には空気が供給されてサイフォン現象が遮断される。
【0188】
一方、本発明に備えられた排水管87は、排水管87の内部の残水がハウジングF1に向かって移動できるように傾斜して設けられるので、排水管87の内部の残水は、ほとんどが排出部のハウジングF1に貯蔵される。
【0189】
ハウジングF1に洗濯水が貯蔵されている場合、下水口の悪臭が排水流路を介してタブボディー41に流入することを防止することができ、衣類処理装置の外部温度が低くなる場合に第1排水管83が破損することも防止することができる。
【0190】
また、本発明は、残水排水管91がハウジングF1に連結されているので、必要によって、ハウジングF1の内部の残水までも排出することができる。ただし、ハウジングF1の内部の残水を排出させるためには、使用者がドロワー3をキャビネット2から引き出さなければならない。
【0191】
一方、洗濯物の洗濯のために供給される洗濯水が温水であるか、または洗濯物の洗濯後に洗濯物にスチームを供給する場合、タブボディー41の内部に供給された水分(温水の蒸気やスチームなど)は、貫通孔438を介してタブボディー41の外部に排出可能である。
【0192】
貫通孔438を介してタブボディー41の外部に排出される水分は、貫通孔438の上部に設けられた第1回収部451の表面で凝縮された後、第2回収部453に落下するので、本発明は、タブボディー41の内部の水分がドロワー3やキャビネット2に漏出することも最小化することができる。
【0193】
図9は、本発明に備えられたガイダー7の他の実施例を示したもので、本実施例に備えられたガイダー7は、図8のガイダー7と比較するとき、給水流路及び排水流路が1つのガイダー7によって支持されるという点で区別される。
【0194】
本実施例に備えられるガイダー7も、支持部72に回転可能に設けられるボディー74と、ボディー74の移動を案内するボディーガイダー76とを備える。
【0195】
ボディー74は、ベース回転軸743を介して支持部72に回転可能に結合されるベース741と、ベース741の内部空間を第1流路71及び第2流路81に区分する隔壁742と、ベース741に結合して第1流路71及び第2流路81を密閉させるカバー749とを備えることができる。
【0196】
ボディー74は、ガイダー締結部781,783を介してボディーガイダー76に支持され、ボディー74とボディーガイダー76の位置関係、ガイダー締結部781,783の位置及び構造は上述したものと同一であるので、詳細な説明は省略する。
【0197】
本実施例の場合、衣類処理装置に備えられる給水流路は、ボディー74に設けられる第1流路71と、第1流路71を供給部Vに連結する連結管73と、第1流路71をドロワーに設けられた給水口355に連結する給水管77とを備えることができる。給水管77は、ドロワー3に固定された固定部771を介して給水口355に固定されてもよい。
【0198】
一方、本実施例に備えられる排水流路は、ボディー74に設けられる第2流路81と、第2流路81と排出部のハウジングF1とを連結する第1排水管83と、第2流路81と下水管F7とを連結する第2排水管85とを備えることができる。
【0199】
第2排水管85は、ハウジングに設けられたハウジング第1排出部F4を介してハウジングF1に連結されてもよい。さらに、第1排水管83及び第2排水管85は、弾性材質(ゴムなど)で形成されるか、または長手方向に伸縮可能な蛇腹管構造で設けられてもよい。
【0200】
一方、本実施例に備えられたボディー74は、図10に示した形態の断面を有するように設けられてもよい。図10は、ドロワー3の後方面の上部に位置するボディー74の断面が、ドロワー3の後方面の上縁部を収容可能な形状に設けられた場合を示したもので、これによって、本発明は、キャビネット2の体積は最小化しながら、ドロワー3の体積は最大化することができる。
【0201】
第1流路71は、ドロワー3の上部に設けられ、ドロワーの上部面(ドロワーカバー)35に平行であり、第2流路81は、ドロワー3の後方に設けられ、ドロワー3の後方面に平行に設けられてもよい。
【0202】
自重や外力(ドロワーの振動など)によってボディー74に垂れが発生すると、ボディー74の領域において第1流路71が設けられた領域は、ドロワーの上部面35に支持され得るので、上述したボディー74の断面形状は、ガイダー7の変形や破損を防止する手段となる。
【0203】
ドロワー3がキャビネット2に挿入された状態である場合、ボディー74の領域において第2流路81が設けられた領域は、ガイダー7がドロワー3に向かって回転することを防止する。したがって、上述したボディー74の断面形状は、外力(ドロワーの振動など)によって、ボディー74が設定された位置を離脱することを防止する手段となる。
【0204】
本発明は、様々な形態に変形して実施可能であり、上述した実施例にその権利範囲が限定されるものではない。したがって、変形した実施例が本発明の特許請求の範囲の構成要素を含んでいる場合、本発明の権利範囲に属するものと解さねばならない。
【符号の説明】
【0205】
100 衣類処理装置
T 第1処理装置
L 第2処理装置
2 キャビネット
3 ドロワー
31 ドロワーボディー
33 ドロワーパネル
35 ドロワーカバー
353 投入口
355 給水口
4 タブ
41 タブボディー
43 タブカバー
435 タブ投入口
438 貫通孔
45 回収部
451 第1回収部
453 第2回収部
454 回収ボディー
455 ボディーフランジ
456 ボディー貫通孔
457 フランジ貫通孔
47 回収孔
49 ドア
495 シーリング部
5 ドラム
7 ガイダー
72 支持部
74 ボディー
741 ベース
743 ベース回転軸
745 収容空間
76 ボディーガイダー
78 ガイダー締結部
8 排水ガイダー
82 第1フレーム
84 第2フレーム
86 フレーム回転軸
71 第1流路
73 連結管
77 給水管
79 連通管
81 第2流路
83 第1排水管
85 第2排水管
9 残水排出部
91 残水排水管
93 排水管着脱部
F 排出部
F1 ハウジング
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10