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特許6126218携帯式端末設備における摺接操作による入力補助制御のシステム及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6126218
(24)【登録日】2017年4月14日
(45)【発行日】2017年5月10日
(54)【発明の名称】携帯式端末設備における摺接操作による入力補助制御のシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0488 20130101AFI20170424BHJP
【FI】
   G06F3/0488 130
【請求項の数】32
【全頁数】30
(21)【出願番号】特願2015-520812(P2015-520812)
(86)(22)【出願日】2013年7月12日
(65)【公表番号】特表2015-528167(P2015-528167A)
(43)【公表日】2015年9月24日
(86)【国際出願番号】CN2013079299
(87)【国際公開番号】WO2014008870
(87)【国際公開日】20140116
【審査請求日】2015年6月18日
(31)【優先権主張番号】201210244788.1
(32)【優先日】2012年7月13日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】513155574
【氏名又は名称】シャンハイ・シュール・(クーテック)・インフォメーション・テクノロジー・カンパニー・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】SHANGHAI CHULE (COOTEK) INFORMATION TECHNOLOGY CO, LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】特許業務法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】ツァン,カン
(72)【発明者】
【氏名】ワン,ジァリャン
(72)【発明者】
【氏名】ウ,ジンシェン
(72)【発明者】
【氏名】ツァン,モン
【審査官】 菊池 智紀
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−031786(JP,A)
【文献】 特開2007−312339(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0257447(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0262905(US,A1)
【文献】 特表2010−537289(JP,A)
【文献】 特表2011−529598(JP,A)
【文献】 特開平04−042316(JP,A)
【文献】 特開平10−105325(JP,A)
【文献】 国際公開第2010/030417(WO,A1)
【文献】 特開平08−137794(JP,A)
【文献】 Yang Li,"Gesture Search: A Tool for Fast Mobile Data Access",Proc. of the 23rd Annual ACM Symposium on User Interface Software and Technology,2010年10月 3日,pp.87-96
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/00−3/0489
THE ACM DIGITAL LIBRARY
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯式端末設備がタッチパネルを備える携帯式端末設備における摺接操作による入力補助制御のシステムにおいて、
摺接入力の関連データを含む摺接入力データベースを記憶する記憶装置と、
前記記憶装置と連結するプロセッサーとを含み、
前記プロセッサーは、
前記タッチパネルにダイヤルパッド又は連絡先画面を表示させ、
前記ダイヤルパッド又は連絡先画面から取得される原始情報を受取り、
前記原始情報を座標に変換して処理し、前記原始情報に対応するユーザの操作が、(1)当該操作の軌跡が、前記システムで予め設定された前記摺接操作の特性を示す要件を満たすこと、(2)前記システムが所定の摺接識別モードにあり、当該操作が前記システムで予め設定された非摺接操作でないこと、及び、(3)当該操作の軌跡の開始点が前記システムで予め設定された摺接開始領域内にあること、の前記(1)〜(3)の条件を満たすかを判定し、当該操作が前記(1)〜(3)の条件の少なくともいずれか一つを満たすときに前記原始情報が摺接操作に属すると判定し、そうでないときに前記原始情報が摺接操作に属しないと判定し
前記原始情報が摺接操作に属する場合には、前記摺接操作を分析すると共に、前記摺接入力データベースに記憶された前記摺接入力関連データとを対比することで、前記摺接操作の種類を取得し、前記原始情報が摺接操作に属しない場合には、他の正常操作をトリガし、
前記摺接操作の種類及び前記摺接入力データベースに基づいて、前記摺接操作を識別し、摺接識別結果を出力して対応の後続操作をトリガすることを特徴とする携帯式端末設備における摺接操作による入力補助制御のシステム。
【請求項2】
前記摺接操作を分析して対比し、前記摺接操作の種類を取得するために、前記プロセッサーは更に、受取された摺接操作を分析し、それが単一筆画入力でるか複数筆画入力であるかを判断し、分類境界の方法により、前記原始情報から変換され座標を処理し、前記摺接操作と前記記憶された摺接入力関連データとを対比し、前記摺接操作の種類を取得することを特徴とする請求項1に記載の携帯式端末設備における摺接操作による入力補助制御のシステム。
【請求項3】
前記摺接操作の種類は、数字、字母、筆画、漢字、他の言語の手書き文字、及びシステム事前定義又はユーザ自定義の摺接操作のうちの一つ又は複数を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯式端末設備における摺接操作による入力補助制御のシステム。
【請求項4】
前記他の言語の手書き文字は、日本語文字、韓国語文字、タイ語文字、アラビア語文字、ヘブライ語文字、及び少数民族言語文字のうちの一つ又は複数を含むことを特徴とする請求項3に記載の携帯式端末設備における摺接操作による入力補助制御のシステム。
【請求項5】
前記プロセッサーは更に、前記摺接操作を前記摺接入力データベース内に定義された摺接軌跡にマッチングさせる操作、及び、
マッチングされた一つ又は複数の摺接軌跡を摺接識別結果とし、マッチングできない場合には、ユーザに新規摺接操作を設定し、又は新たに摺接軌跡を入力するよう提示する操作のうちの一つ又は複数の操作を実行することで、前記摺接操作の種類及び前記摺接入力データベースに基づいて、前記摺接操作を識別すること、
を特徴とする請求項1乃至3のうちの何れか1項に記載の携帯式端末設備における摺接操作による入力補助制御のシステム。
【請求項6】
前記摺接識別結果を出力する前に、前記プロセッサーは更に、
前記システムで予め設定された影響要素に基づいてマッチングされた摺接軌跡の可能性重み値を計算してソーティングすること、
ソーティング結果における摺接軌跡が何れも、摺接識別結果としてユーザに選択されるように表示すること、及び
前記ソーティング結果における可能性の重み値が最大となる摺接軌跡の可能性の重み値と他の摺接軌跡の可能性の重み値との差が前記システムで予め設定された重み値差の閾値を超すと、直ちに該可能性の重み値が最大となる摺接軌跡を摺接識別結果として選択し、さもなくば、前記ソーティング結果における摺接軌跡を摺接識別結果としてユーザに選択されるように表示すること
うちの一つ又は複数の操作を実行することを特徴とする請求項1乃至5のうちの何れか1項に記載の携帯式端末設備における摺接操作による入力補助制御のシステム。
【請求項7】
前記システムで予め設定された影響要素は連絡先の連絡頻度を含むことを特徴とする請求項6に記載の携帯式端末設備における摺接操作による入力補助制御のシステム。
【請求項8】
前記プロセッサーは更に、
前記摺接識別結果が数字である場合には、該数字をダイヤルアップシーケンスに追加することと、
前記摺接識別結果が字母である場合には、該字母を検索シーケンスに追加し、且つ該字母を包含する連絡先情報を全て送り返すことと、
前記摺接識別結果が筆画である場合には、該筆画を検索シーケンスに追加し、且つ順次に該筆画を包含する全ての連絡先情報を送り返すことと、
前記摺接識別結果が漢字又は他の言語手書き文字である場合には、該漢字又は該他の言語手書き文字を検索シーケンスに追加し、且つ順次に該漢字又は該他の言語手書き文字を包含する全ての連絡先情報を送り返すことと、
前記摺接識別結果が他のユーザ自定義又はシステム事前定義の摺接操作である場合には、対応の操作を実行することと
うちの一つ又は複数の操作を実行することで、前記摺接識別結果を出力して対応の後続操作をトリガすることを実現することを特徴とする請求項1乃至6のうちの何れか1項に記載の携帯式端末設備における摺接操作による入力補助制御のシステム。
【請求項9】
前記摺接識別結果は、複数の種類を包含する複合操作である場合には、ここで、少なくとも前記種類が字母又は筆画又は漢字又は手書き文字又はそれらの組合せである1つの第一摺接操作と、システム事前定義又はユーザ自定義の後続トリガ操作を有する第二摺接操作とを少なくとも包含する場合には、前記プロセッサーは更に、
前記第一摺接操作を識別し、前記システムの設定及び前記摺接入力データベースに基づいて、対応の字母又は筆画又は漢字又は手書き文字又はそれらの組合せを検索シーケンスに追加し、且つ前記第一摺接操作を包含する全ての連絡先情報を送り返すことと、
前記第二摺接操作を識別し、その識別結果に基づいて、前記送り返された第一摺接操作を包含する連絡先を実行対象として、システム事前定義又はユーザ自定義の後続トリガ操作を実行することと
操作を実行することで、前記摺接識別結果を出力すると共に対応の後続操作をトリガすることを実現することを特徴とする請求項1乃至6のうちの何れか1項に記載の携帯式端末設備における摺接操作による入力補助制御のシステム。
【請求項10】
前記プロセッサーは更に、ユーザ自定義による摺接入力処理操作を実行し、
ここで、前記操作は、
摺接操作をユーザ自定義設定し、摺接軌跡を設定することと、
摺接操作の後続トリガ操作を定義設定し、前記摺接操作に対応する後続トリガ操作を設定することと
操作のうちの一つ又は複数を少なくとも含むことを特徴とする請求項1乃至9のうちの何れか1項に記載の携帯式端末設備における摺接操作による入力補助制御のシステム。
【請求項11】
前記プロセッサーは更に、
前記連絡先画面又はダイヤルパッド上にユーザに自定義の摺接軌跡を描画するよう提示することと、
描画された摺接軌跡と前記システムに既存された摺接軌跡とを対比することと、
両者の相似度が前記システムで予め設定された相似度の閾値を超すと、相似の摺接軌跡をユーザに表示し、且つユーザに新たに摺接軌跡を描画するように提示し、さもなくば、描画された摺接軌跡を記憶することと
操作を実行することで、摺接操作のユーザ自定義設定を実現することを特徴とする請求項10に記載の携帯式端末設備における摺接操作による入力補助制御のシステム。
【請求項12】
前記プロセッサーは更に、
前記システムで予め設定される空白ユーザ自定義摺接情報を読み取ることと、
対応の空白ユーザ自定義摺接情報をユーザに示し、且つユーザに選択されるよう提示することと、
ユーザの選択により、対応の空白ユーザ自定義摺接情報を記憶することと
の操作を実行することで、摺接操作のユーザ自定義設定を実現することを特徴とする請求項10に記載の携帯式端末設備における摺接操作による入力補助制御のシステム。
【請求項13】
前記後続トリガ操作は、
ユーザの指定した連絡先にダイヤルアップすることと、メッセージをユーザの指定した連絡先に発信することと、メールをユーザの指定した連絡先に発信することと、ネットによりインスタントメッセージをユーザの指定した連絡先に発信することと、ユーザ指定した連絡先のSNSページを調べて閲覧することとの操作のうちの少なくとも一つを含む連絡先関連操作と、
前記携帯式端末設備のその他の常用操作と
からなる操作群のうちの一つ又はそれらの組合せを含むことを特徴とする請求項10に記載の携帯式端末設備における摺接操作による入力補助制御のシステム。
【請求項14】
前記プロセッサーは更に、
摺動開始点と終止点との直線距離が前記システムで予め設定された距離の閾値を超すこと、
摺動軌跡長さが前記システムで予め設定された長さの閾値を超すこと、
タッチパネルの接触時間が前記システムで予め設定された時間の閾値を超すこと、
摺動軌跡が前記ダイヤルパッド上の二つのボタンの境界線と交差し、又は同時二つのボタン領域に現れ、又は摺動軌跡が少なくとも二つのボタン領域に及ぶこと、及び、
同時に押え付けられた二つ又は複数の接触点が存在すること
らなる群のうちの一つ又は複数の規則に基づいて、前記ダイヤルパッド上に直接的に入力される原始情報が摺接操作に属するか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の携帯式端末設備における摺接操作による入力補助制御のシステム。
【請求項15】
摺接描画領域に描画された原始情報について、前記プロセッサーは更に、
タッチパネル上のボタンをクリックすることと、
前記携帯式端末設備のハードウェアボタンを押すことと、
前記携帯式端末設備を揺動することと、
前記携帯式端末設備に音声コマンドを発信することと、
その他の入力設備により前記携帯式端末設備に指令を発信することと、
前記タッチパネル上に特定形状の軌跡を描画することと
のうちの一つ又は複数の予定操作により前記摺接識別モードに入ることを特徴とする請求項1に記載の携帯式端末設備における摺接操作による入力補助制御のシステム。
【請求項16】
摺接描画領域に描画された原始情報について、前記プロセッサーは更に、
「ログアウト」ボタンをクリックすることと、
音声又はその他の入力設備により前記携帯式端末設備にログアウト指令を入力することと、
特定のファンクションキーボタンをクリックすることと、
前記携帯式端末設備を保持して特定の動作をすることと
のうちの一つ又は複数の特定操作により前記摺接識別モードからログアウトすることを特徴とする請求項1に記載の携帯式端末設備における摺接操作による入力補助制御のシステム。
【請求項17】
前記原始情報は、ユーザの指による動作であり、前記タッチパネルにおける一つの点に対応する静的動作、及び前記タッチパネルにある一本又は複数本の軌跡に対応する動的摺接操作のうちの一つ又は複数を含むことを特徴とする請求項1に記載の携帯式端末設備における摺接操作による入力補助制御のシステム。
【請求項18】
前記静的動作は、クリック、短押し及び長押しのうちの少なくとも1つを含み、前記動的摺接操作は、摺動、複数回の摺動及び複数本の指の摺動のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項17に記載の携帯式端末設備における摺接操作による入力補助制御のシステム。
【請求項19】
前記摺接操作の関連データは、初期事前定義の摺接入力、ユーザ自定義の摺接入力、字母、数字、筆画及び手書き文字を含むことを特徴とする請求項1に記載の携帯式端末設備における摺接操作による入力補助制御のシステム。
【請求項20】
ネットワーク記憶装置を更に含み、前記ネットワーク記憶装置は、アドレス帳に基づきネットワークと前記携帯式端末設備とのインタラクション関係を築き、前記摺接操作のユーザ自定義設定情報及び前記摺接入力データベースにある情報をサーバーにアップロードすると共に記憶することを特徴とする請求項1乃至19のうちの何れか1項に記載の携帯式端末設備における摺接操作による入力補助制御のシステム。
【請求項21】
前記ネットワーク記憶装置がネットワーククラウド端末に配置されることを特徴とする請求項20に記載の携帯式端末設備における摺接操作による入力補助制御のシステム。
【請求項22】
タッチパネルを備える携帯式端末設備で摺接操作による入力補助制御の方法において、
前記タッチパネル上にダイヤルパッド又は連絡先画面を表示すること、
前記ダイヤルパッド又は連絡先画面で取得される原始情報を受取すること、
前記原始情報を座標に変換して処理し、前記原始情報に対応するユーザの操作が、(1)当該操作の軌跡が、当該方法が実行されるシステムで予め設定された前記摺接操作の特性を示す要件を満たすこと、(2)前記システムが所定の摺接識別モードにあり、当該操作が前記システムで予め設定された非摺接操作でないこと、及び、(3)当該操作の軌跡の開始点が前記システムで予め設定された摺接開始領域内にあること、の前記(1)〜(3)の条件を満たすかを判定し、当該操作が前記(1)〜(3)の条件の少なくともいずれか一つを満たすときに前記原始情報が摺接操作に属すると判定し、そうでないときに前記原始情報が摺接操作に属しないと判定すること、
前記原始情報が摺接操作に属する場合には、前記摺接操作を分析すると共に、記憶された摺接入力関連データと対比することで、前記摺接操作の種類を取得し、前記原始情報が摺接操作に属しない場合には、その他の正常操作をトリガすること、及び
前記摺接操作の種類及び前記記憶された摺接入力関連データに基づいて、前記摺接操作を識別し、摺接識別結果を出力して対応の後続操作をトリガすることを特徴とする携帯式端末設備における摺接操作による入力補助制御の方法。
【請求項23】
前記摺接操作を分析して対比することで、前記摺接操作の種類を取得することは、
受取された前記摺接操作を分析し、前記摺接操作が単一筆画入力であるか複数筆画入力であるかを判断すること、及び、分類境界の方法により、前記原始情報から変換された座標を処理し、前記摺接操作を前記記憶された摺接入力関連データと対比し、前記摺接操作の種類を取得することを含むことを特徴とする請求項22に記載の携帯式端末設備における摺接操作による入力補助制御の方法。
【請求項24】
前記摺接操作の種類は、数字、字母、筆画、漢字、他の言語の手書き文字、及びシステム事前定義又はユーザ自定義による摺接操作のうちの一つ又は複数を含み、前記言語は、日本語、韓国語、タイ語、アラビア語、ヘブライ語及び少数民族言語のうちの少なくとも一つであることを特徴とする請求項22又は23に記載の携帯式端末設備における摺接操作による入力補助制御の方法。
【請求項25】
前記摺接操作の種類及び前記記憶された摺接入力関連データに基づいて前記摺接操作を識別することは、
前記摺接操作を、前記記憶された摺接入力関連データ中の定義された摺接軌跡にマッチングさせることと、
マッチングされた一つ又は複数の摺接軌跡を摺接識別結果とし、仮にマッチングできない場合には、新規摺接操作を設定する必要があるか、又は新たに摺接軌跡を入力する必要があるかユーザに提示することとを含むことを特徴とする請求項22乃至24のうちの何れか1項に記載の携帯式端末設備における摺接操作による入力補助制御の方法。
【請求項26】
前記摺接識別結果の出力を実行する前に、前記方法は更に、
前記システムで予め設定された影響要素に基づいてマッチングされる前記摺接軌跡の可能性の重み値を計算してソーティングすること、
ソーティング結果における摺接軌跡のいずれも、摺接識別結果としてユーザに選択されるよう表示すること、及び
前記ソーティング結果のうちに可能性の重み値が最大となる摺接軌跡の可能性の重み値と他の摺接軌跡の可能性の重み値との差が前記システムで予め設定された重み値差の閾値を超す場合には、該可能性の重み値の最大な摺接軌跡を摺接識別結果として直接に選択し、さもなくば前記ソーティング結果中の摺接軌跡を前記摺接識別結果をとしてユーザに選択されるよう表示すること
のうちの一つ又は複数を含むことを特徴とする請求項22に記載の携帯式端末設備における摺接操作による入力補助制御の方法。
【請求項27】
前記摺接識別結果を出力して対応の後続操作をトリガすることは、
前記摺接識別結果が数字である場合には、該数字をダイヤルアップシーケンスに追加すること、
前記摺接識別結果が字母である場合には、該字母を検索シーケンスに追加し、且つ該字母を包含する全ての連絡先情報を送り返すこと、
前記摺接識別結果が筆画である場合には、該筆画を検索シーケンスに追加し、且つ順次に該筆画を包含する全ての連絡先情報を送り返すこと、
前記摺接識別結果が漢字又は他の言語手書き文字である場合には、該漢字又は該他の言語手書き文字を検索シーケンスに追加し、且つ順次に該漢字又は該他の言語手書き文字を包含する全ての連絡先情報を送り返すこと、及び
前記摺接識別結果は他の自定義又は事前定義の摺接操作である場合には、その対応する操作を実行すること
のうちの一つ又はそれらの組合せを含むことを特徴とする請求項22又は26に記載の携帯式端末設備における摺接操作による入力補助制御の方法。
【請求項28】
前記摺接識別結果は、複数の種類を包含する複合操作である場合には、そのうち、字母又は筆画又は漢字又は手書き文字又はそれらの組合せである第一摺接操作、及び、システム事前定義又はユーザ自定義の後続トリガ操作を備える第二摺接操作を包含する場合には、前記摺接操作を識別し、摺接識別結果を出力すると共に対応の後続操作をトリガすることは、
前記第一摺接操作を識別し、前記システムの設定及び前記記憶された摺接入力関連データに基づいて、対応する字母又は筆画又は漢字又は手書き文字又はそれらの組合せを検索シーケンスに追加し、且つ前記第一摺接操作を包含する連絡先情報を全て送り返すこと、及び、
前記第二摺接操作を識別し、その識別結果に基づいて、前記送り返す第一摺接操作を包含する連絡先を実行対象として、システム事前定義又はユーザ自定義の後続トリガ操作を実行することを含むことを特徴とする請求項22又は26に記載の携帯式端末設備における摺接操作による入力補助制御の方法。
【請求項29】
摺接入力処理操作をユーザにより自定義することを更に含み、ここで、
摺接操作を定義して設定し、摺接軌跡を設定すること、及び
摺接操作の後続トリガ操作を定義して設定し、前記摺接操作に対応する後続トリガ操作を設定すること、
のうちの一種又は複数の手順を含むことを特徴とする請求項22に記載の携帯式端末設備における摺接操作による入力補助制御の方法。
【請求項30】
前記原始情報は、ユーザの指による動作であり、前記タッチパネルにある一点に対応する静的動作、及び前記タッチパネルに一本又は複数本の軌跡に対応する動的摺接操作のうちの一つ又は複数を含むことを特徴とする請求項22に記載の携帯式端末設備における摺接操作による入力補助制御の方法。
【請求項31】
前記摺接操作の関連データは、初期事前定義の摺接入力、ユーザ自定義の摺接入力、字母、数字、筆画、手書き文字を含むことを特徴とする請求項22に記載の携帯式端末設備における摺接操作による入力補助制御の方法。
【請求項32】
アドレス帳に基づいてネットワークと前記携帯式端末設備とのインタラクション関係を築き、前記摺接操作のユーザ自定義の設定情報及び記憶される摺接入力関連データにおける情報をサーバーにアップロードすると共に記憶してバックアップし、サーバーにバックアップされた前記情報を前記携帯式端末設備にダウンロードすることで、前記携帯式端末設備で前記摺接操作のユーザ自定義設定情報及び記憶された摺接入力関連データにおける情報の回復を実現することを、更に含むことを特徴とする請求項22乃至31のうちの何れか1項に記載の携帯式端末設備における摺接操作による入力補助制御の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動通信端末応用分野に関し、特には携帯式電子設備情報入力制御の技術分野に関し、具体的には携帯式端末設備で摺接操作による入力補助制御のシステムとその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の携帯設備端末の移動通信入力制御ソフトウェアでは、ダイヤル及び連絡先検索等の操作は煩瑣及び複雑である。多くの場合には、ユーザがダイヤルをするたびに、番号をほぼ完全に入力しないと連絡先を確定することができず、又は煩瑣の連絡先検索及び多段階の画面切換操作によりダイヤルを完成する必要がある。このようにユーザのダイヤルアップ効率を大きく低下させる。
【0003】
前記状況に対して、現行技術では少し改善され、例えばダイヤルの数字を対応の番号に自定義することで素早いダイヤルアップを実現しているが、依然として限られた連絡先番号だけが適用し得、且つ記憶に利しない。また便利に連絡先を検索することにより連絡先記憶機能を実現するが、依然として簡便の連絡先管理及び検索を実現できなく、音声ダイヤルアップにより、ユーザによる入力及びクリック操作を省略するが、例えば音声検索が時間かかり、ひいてはネットワークの支持が必要とし、音声識別効果も望ましくない等の明かな欠陥もある。要するに、実際の応用にはより精確に、素早く、使用が容易な摺接操作による入力補助制御のシステム及び方法が必要となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、前記従来技術にある欠点を克服し、従来のダイヤルアップの代りに摺接入力を利用し、携帯式設備上の複雑操作を素早く実現し、ユーザの使用手順を簡略化させ、簡単かつ高効率で、作動性能が安定して信頼可能であり、適用範囲が広い携帯式端末設備において摺接操作による入力補助制御を実現するシステムとその方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記目的を実現するために、本発明は携帯式端末設備における摺接操作による入力補助制御のシステム及び方法を開示する。本発明の一態様により、携帯式端末設備における摺接操作による入力補助制御のシステムを開示する。該携帯式端末設備は、タッチパネルを含み、該システムは、摺接入力に関連するデータを記憶するように配置される記憶装置、及び該記憶装置と接続されるプロセッサーを含む。該プロセッサーは、タッチパネルにダイヤルパッド又は連絡先画面を表示させるように配置される。更に、該プロセッサーは、前記ダイヤルパッド又は連絡先画面から取得される原始情報を取得するように配置され、前記原始情報を座標に変換して処理し、前記原始情報の種類により、前記原始情報が摺接操作に属するか否かを判断する。前記原始情報が摺接操作に属する場合には、前記摺接操作を分析すると共に、摺接入力データベースに記憶された前記摺接入力関連データとを対比することで、前記摺接操作の種類を取得する。一方、前記原始情報が摺接操作に属しない場合には、他の正常操作をトリガする。前記摺接操作の種類及び前記摺接入力データベースに基づいて、前記摺接操作を識別し、摺接識別結果を出力して対応の後続操作をトリガする。
【0006】
本発明の他の態様において、携帯式端末設備で摺接操作による入力補助制御の方法を開示する。該携帯式端末設備は、タッチパネルを含む。該方法は、前記タッチパネルにダイヤルパッド又は連絡先画面(インターフェース)を表示し、更に前記ダイヤルパッド又は連絡先画面から取得の原始情報を受取することを含む。該方法は更に、前記原始情報を座標に変換して処理し、前記原始メッセージの種類に基づいて、前記原始情報が摺接操作に属するか否かを判断することを含む。該方法は更に、前記原始情報が摺接操作に属する場合には、前記摺接操作を分析すると共に、記憶された前記摺接入力関連データとを対比することで、前記摺接操作の種類を取得すし、前記原始メッセージが摺接操作に属しない場合には、他の正常操作をトリガすることを含む。該方法は更に、前記摺接操作の種類及び記憶された摺接入力関連データに基づいて、前記摺接操作を識別し、摺接識別結果を出力して対応の後続操作をトリガすることを含む。
【0007】
これらのシステム及び方法は、従来のダイヤルアップ及び連絡先検索等の複雑な操作過程の代りに、アドレス帳ソフトウェアに基づき簡単な摺接入力を利用するため、ダイヤルアップ及び連絡先検索等を短縮的に操作することを実現できる。このため、アドレス帳ソフトウェアでのユーザの常用的、且つ煩瑣の使用手順を大きく簡略化させるだけでなく、ユーザの使用手順を簡略化することで、ユーザに大きな便利性をもたらす。なお、これらのシステム及び方法は簡単・高効率であり、作動性能が安定的で信頼可能であり、適用範囲が広く、携帯式端末設備の更なる大規模普及応用に堅実な基礎を打ち立てる。
【0008】
本発明による携帯式端末設備で摺接操作による入力補助制御のシステムとその方法を採用し、従来のダイヤルアップ及び連絡先検索等の複雑な操作過程の代りに、アドレス帳ソフトウェアに基づき簡単な摺接入力を利用するため、素早いダイヤルアップ、連絡先検索等の操作を実現でき、アドレス帳ソフトウェアでユーザの常用・煩瑣の使用手順を大きく簡略化させるだけでなく、ユーザの使用手順を簡略化させ、ユーザに大きな便利性をもたらし、簡単、高効率で、作動性能が安定で信頼的であり、適用範囲が広く、携帯式端末設備の更なる大規模普及応用に堅実な基礎を打ち立てる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の携帯式端末設備で摺接操作による情報入力補助の制御機能を実現するシステムの全体的な機能モジュール構造の見取図である。
図2】本発明の携帯式端末設備で摺接操作による情報入力補助の制御機能を実現する方法の全体的なフローの見取図である。
図3】本発明の携帯式端末設備で摺接操作による情報入力補助の制御機能を実現するシステムのインターフェース配置の見取図である。
図4】本発明の携帯式端末設備で摺接操作による情報入力補助の制御機能を実現するシステムのインターフェース配置において、開いた摺接入力識別領域に摺接入力する見取図である。
図5】本発明の携帯式端末設備で摺接操作による情報入力補助の制御機能を実現するシステムのインターフェース配置において、特殊の開始領域で摺接入力を始める見取図である。
図6】本発明の携帯式端末設備で摺接操作による情報入力補助の制御機能を実現するシステムのインターフェース配置において、摺動入力した連絡先の選別結果を表示する見取図である。
図7】本発明の携帯式端末設備で摺接操作による情報入力補助の制御機能を実現するシステムにおいて、摺接軌跡分類器の処理フロー見取図である。
図8】本発明の携帯式端末設備で摺接操作による情報入力補助の制御機能を実現するシステムにおいて、摺接軌跡分類アルゴリズムの見取図である。
図9】本発明の携帯式端末設備で摺接操作による情報補助入力制御機能を実現する方法において、摺接入力を自定義する摺接操作フローの見取図である。
図10A】本発明の具体的な実施例で自定義の摺接入力によるダイヤルアップを実現する操作過程の見取図である。
図10B】本発明の具体的な実施例で自定義の摺接入力によるダイヤルアップを実現する操作過程の見取図である。
図10C】本発明の具体的な実施例で自定義の摺接入力によるダイヤルアップを実現する操作過程の見取図である。
図11】本発明の携帯式端末設備で摺接操作による情報入力補助の制御機能を実現するシステムのインターフェース配置において、開いた摺接入力識別領域で仮名「え」を摺接入力する見取図である。
図12】本発明の携帯式端末設備で摺接操作による情報入力補助の制御機能を実現するシステムの構造ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の技術内容をより明瞭に理解できるために、特に以下の実施例を挙げて詳細に説明する。
【0011】
先ず、摺接操作識別を説明する。
【0012】
使用者が一つの指でスクリーンには操作必要のある作業を表す幾つかの符号を描いて、例えば電話をかけることを表す円を描く。摺接入力、つまり摺接操作、それ自身の設計はユーザ日常の使用習慣に合致するため、ユーザに記憶負担を増加することなく、ユーザに受け入れやすい。また、ユーザが常用摺接操作に対応するあるイベント又は動作を自定義することがサポートされる。なお、本発明はタッチパネル上の多画数の摺接操作識別及び複雑な摺接操作をもサポートし、例えば複数種の摺接操作を含む複合的操作である。
【0013】
本発明のアドレス帳にあるネットワーク記憶モジュールがネットワーク記憶サービスを提供し、SIMカードの取替後及びプログラムをアンアップロードした後の新規設定を必要とする恐れが大きく解消され、摺接設定及び定義された動作をサーバーサイドから直接にリストアすることができる。
【0014】
摺接操作のデータを記憶するための摺接入力データベースを設立し、当該摺接入力データベースは、初期事前定義の摺接入力、自定義の摺接入力、漢字及び筆画データを含む。
【0015】
(1)初期事前定義の摺接入力:ユーザにダイヤルアップにおける少しの常用操作を提供すること、例えば前回ダイヤルした通話番号を直接にダイヤルすることや連絡先を短縮的に設定することである。これらの操作はユーザの使用原則に基づき、事前に幾つかの摺接軌跡を定義すると共にユーザの編集修正をサポートする。
【0016】
(2)自定義の摺接入力:ユーザに一つの常用の操作リストを提供し、摺接軌跡情報をユーザにより自定義することで補完させる。又は更に幾つかの常用の摺接軌跡を提供し、ユーザが摺接軌跡の対応する操作を自定義することができる。例えば摺接操作によりある連絡先の電話番号を直接的に呼出するために、ユーザが連絡先、電話番号及び摺接軌跡を自定義できる。自定義の内容は更に、直接的にある連絡先の電話番号にメッセージを発信すること、メールを送信すること、直接的にある人の詳細情報を調べることを含む。更にアドレス帳特有の機能を結合する操作を含み、例えばある人のSNSホームページを直接的に調べたり、署名欄を編集したり、素早くビジー・フリー状態を設定したり、連絡先のグループ分けを設定したりすることがある。
【0017】
(3)漢字筆画データ:ユーザが筆画で連絡先検索する機能を起動する時、入力された漢字の全体又は一部の筆画をデータベースと対比することにより、マッチング(合致)した検索結果を出力する。
【0018】
図12を参照し、図12は携帯式端末設備で摺接操作による入力補助制御のシステムの構造ブロック図である。その中で、システム10は、プロセッサー12、I/Oインターフェース14、メモリ(RAM)16、記憶装置18、通信インターフェース20及び異なる設備間にデータをインタラクティブするデータバスを含む。プロセッサー12は、中央プロセッサー(CPU)、図形処理ユニット(GPU)又は他の適合の情報処理設備である。採用されたハードウェア種類により、プロセッサー12は、一つ又は複数の印刷回路基板及び/又は一つ又は複数の微処理チップを含む。プロセッサー12は下記の各方法を実現するようにコンピュータプログラム指令を執行する。I/Oインターフェース14は携帯式端末設備のタッチパネルから入力されるデータ及び出力データを受ける。
【0019】
メモリ16は、ランダムアクセス記憶装置(RAM)及び/又は読取りのみ可能な記憶装置(ROM)を含む。プロセッサー12はコンピュータプログラム指令をメモリ16に記憶したり、メモリ16から関連コンピュータプログラム指令を読み取って実行したりすることができる。例えば、メモリ16は、一つ又は複数のソフトウェアプログラムを記憶可能である。より一層として、メモリ16は、プロセッサー12による実行されるソフトウェアプログラムの全体又は一部を記憶可能である。
【0020】
具体的な実施形態では、記憶裝装置18は大量データの記憶に適し、例えば摺接入力データベース中の摺接操作関連データを記憶し、初期事前定義の摺接入力、自定義の摺接入力、漢字及び筆画データを含む。記憶装置18も一つ又は複数のプロセッサー12で実行されるソフトウェアプログラムを記憶する。記憶装置18は、例えばハードディスクである一つ又は複数の磁性記憶媒体と、例えば光ディスク(CD)、書き換え可能な光ディスク(CD−Rs)、複数回書き換え可能な光ディスク(CD±RWs)、DVDs、書き換え可能なDVD(DVD±Rs)、書き換え可能なDVD(DVD±RWs)、ブルーレイDVDである一つ又は複数の光学記憶媒体と、例えばフラッシュメモリー、SDカード、メモリスティック又はその他の適合のコンピュータ可読媒体である一つ又は複数の半導体記憶媒体とを含む。
【0021】
図1及び図2に示すように、該携帯式端末設備で摺接操作による情報入力補助の制御機能を実現するシステムは、前記携帯式端末設備にタッチパネルを備える。
【0022】
ここで、前記システムは、
(1)通信機能表示制御モジュールであって、前記携帯式端末設備のタッチパネルにはユーザが操作する通信機能インターフェースを表示し、通信機能表示制御モジュールがアドレス帳表示制御モジュールである場合には、前記通信機能インターフェースが対応的してアドレス帳リストインターフェースであり、通信機能表示制御モジュールがダイヤルパッド表示制御モジュールである場合には、前記通信機能インターフェースが対応してダイヤルパッド操作インターフェースである通信機能表示制御モジュールと、
(2)初期事前定義の摺接入力、自定義の摺接入力、字母、数字、筆画、手書き文字を含む摺接操作の関連データを記憶するための摺接入力データベースモジュールと、
(3)前記摺接入力データベースモジュールに接続され、前記通信機能インターフェースにおけるユーザの操作を受取し、前記タッチパネルから取得された原始情報を処理し、摺接入力データベースモジュールをロードすることで可能性のある摺接軌跡を判断して見つけ出す摺接処理モジュールと、を含んでいる。
【0023】
その中で、前記摺接処理モジュールは、
(A)入力サブモジュールであって、ユーザが操作することで、前記タッチパネルから取得された原始情報を摺接操作判断サブモジュールに伝送し、該原始情報が押え付け、持ち上げ、ドラッギング及び移動等を含むユーザの指による動作であり、
タッチパネルで取得された原始情報を摺接操作判断サブモジュールに伝送し、具体的に、タッチパネル上にユーザにより摺接識別可能な領域に入力される摺接軌跡を対応の座標に変換すると共に、前記摺接操作判断サブモジュールに伝送することであり、該摺接識別可能な領域がタッチパネルにあるダイヤルパッド又は携帯式端末設備のアドレス帳にある対応機能の表示画面であり、例えばアドレス帳連絡先画面(インターフェース)又は通話リスト連絡先画面(インターフェース)である入力サブモジュールと、
(B)摺接操作判断サブモジュールであって、前記入力サブモジュールの原始情報を受取すると共に、該原始情報を処理し、具体的には、
摺接操作判断サブモジュールは、
(a)ダイヤルパッド上に直接摺接入力するモード判断処理操作であって、当該モードで、前記摺接操作判断サブモジュールは、ユーザにより前記タッチパネルのダイヤルパッドに直接的に描画された摺接軌跡に基づいて判断処理を行い、ユーザの動作がクリックであるか摺接操作であるかを判断する、ダイヤルパッド上に直接摺接入力するモード判断処理操作と、
(b)独立の摺接識別モード判断処理操作であって、当該モードで、前記摺接操作判断サブモジュールがユーザにより描画領域に描画された摺接軌跡に基づいて判断処理を行う、独立の摺接識別モード判断処理操作と、
(c)特殊開始領域の識別モード判断処理操作であって、当該モードで、前記摺接操作判断サブモジュールが、ユーザによりシステムから指定される領域から描画を開始する摺動操作の何れをも摺接操作として識別すると共に判断処理を行う、特殊開始領域の識別モード判断処理操作と
のうちの一種又は複数種を実施する、の摺接操作判断サブモジュールと、
その中で、前記の原始情報の種類は、
(a)前記タッチパネルにおける一つの点に対応する静的動作であって、
前記静的動作は
(i)指でタッチパネルに押え付けた後、直に持ち上げるクリックと、
(ii)指でタッチパネルに押え付けてから、システムにより予め設定された短い停滞期間内で持ち上げる短押しと、
(iii)指でタッチパネルに押え付けてから、システムによる予め設定された長期停滞期間内で持ち上ことなく移動しない長押しとを含む静的動作と、
(b)前記タッチパネルにある一本又は複数本の摺接軌跡に対応する動的摺接操作であって、
前記動的摺接操作は、
(i)指でタッチパネルに押え付けてから移動して持ち上げる摺動と、
(ii)指で指定の時間間隔にタッチパネル上を複数回で摺動する複数回摺動と、
(iii)二本の指で又は二本より多くの指でタッチパネルに同時に複数本の軌跡を生じる複数複数の指の摺動とのうちの一つでありうる動的摺接操作とを含む、摺接操作判断サブモジュールと、
(C)摺接操作識別モジュールであって、前記摺接入力データベースモジュール及び摺接操作判断サブモジュールのいずれにそれぞれ接続され、摺接入力データベースモジュールをロードして可能性のある摺接入力を判断して見つけ出し、マッチングの結果に基づいて摺接識別結果を出力して対応の後続操作をトリガするための摺接操作識別モジュールと、を含む。
【0024】
上記記載のほかに、前記摺接処理モジュールの備える機能は、他の如何なることを実現する可能な方式により機能的サブモジュールの分割又は合併を行い、対応する他の技術方案及び実施の形態も本発明の基本思想を背離することなく、本発明に包含される保護範囲に属する。
【0025】
一具体の実施形態において、該携帯式端末設備で摺接操作による入力補助の制御のシステムは、(4)摺接操作自定義モジュールを含んでよく、ユーザの操作により、自定義の摺接入力動作を設定する。具体的に、ユーザが摺接操作又は摺動軌跡を自定義してもよく、摺接操作に関連する連絡先又は対応する後続トリガ操作を自定義しても良い。
【0026】
他の具体の実施形態において、該携帯式端末設備で摺接操作による情報入力補助の制御機能を実現するシステムは更に、(5)ネットワーク記憶モジュールを含んでもよく、アドレス帳に基づきネットワークと前記携帯式端末設備とのインタラクション関係を築き、ユーザによる前記摺接操作自定義モジュールへの設定情報及び前記摺接入力データベースモジュール内の情報をサーバーにアップロードしてバックアップする。該ネットワーク記憶モジュールがネットワークのクラウド端末に配置される。
【0027】
また、図3に示すように、前記システムに基づき携帯式端末設備で摺接操作による情報入力補助の制御機能を実現する方法では、予め設定する条件は以下のことにある。
【0028】
前記携帯式端末設備のタッチパネル上にユーザが操作するための通信機能インターフェースを表示する。
前記方法は、更に摺接判断処理及び摺接識別処理を含み、前記摺接判断処理は、具体的に、前記摺接処理モジュールが以下の(11)〜(13)という三つの摺接判断モード処理操作のうちの一つ又は複数の処理操作を行うことである。
【0029】
(11)ダイヤルパッドに摺接モードを直接入力する判断処理操作であって、このモードの下で、前記摺接処理モジュールは、ユーザが前記タッチパネルのダイヤルパッドに直接的に描画した摺接軌跡に基づいて判断処理し、以下の(a)〜(b)手順を含む、ダイヤルパッドに摺接モードを直接入力する判断処理操作である。
(a)前記摺接処理モジュールは、前記原始情報に基づき以下の(i)〜(v)のうちの一つ又は複数の規則に基づいてユーザの動作がクリックであるか摺接操作であるかを判断することである。
(i)ユーザの動作の摺動開始点と終止点との直線距離がシステムで予め設定された距離の閾値を超す場合には、該ユーザ動作が摺接操作であると判断する。
(ii)ユーザ動作の摺動軌跡長さがシステムで予め設定された長さの閾値を超す場合には、該ユーザの動作が摺接操作であると判断する。
(iii)ユーザ動作が指でタッチパネルを接触する時間がシステムで予め設定された時間の閾値を超す場合には、該ユーザの動作が摺接操作であると判断する。
(iv)ユーザ動作の摺動軌跡が前記ダイヤルパッド上の二つのボタンの境界線と交差し、又は同時に二つのボタン領域に現れ、又はユーザ動作の摺動軌跡が少なくとも二つのボタン領域に及ぶ場合には、該ユーザの動作が摺接操作であると判断する。
(v)ユーザ動作に二つ又は複数の接触点が同時に押え付けられることが含まれる場合には、該ユーザの動作が摺接操作であると判断する。
(b)該ユーザ動作が前記(i)〜(v)に記載の判断のいずれか1つにも合致しない場合には、該ユーザ動作を他の常規操作に解析することである。
【0030】
(12)独立の摺接識別モード判断処理操作であって、該モードの下で、前記摺接処理モジュールは、ユーザにより摺接描画領域に描画された摺接軌跡に基づいて判断処理し、以下の(a)〜(b)手順を含む独立の摺接識別モード判断処理操作である。
(a)前記摺接処理モジュールが、ユーザによる予定操作により、摺接識別モードに移行することである。
(b)前記摺接処理モジュールが、システムで予め設定された特定操作以外の、ユーザの如何なる動作を摺接操作であると判断することである。
【0031】
該ユーザによる予定の操作は、以下の(a)〜(f)にある一種又は複数種の操作である。
(a)ユーザがタッチパネル上の一つのボタンをクリックすることである。
(b)ユーザが前記携帯式端末設備に一つの音声コマンドを発送することである。
(c)ユーザが該携帯式端末設備を揺動することである。
(d)ユーザが該携帯式端末設備の一つのハードウェアボタンを押すことである。
(e)ユーザが他の入力設備により前記携帯式端末設備に一つの指令を発送することである。
(f)ユーザがタッチパネル上に特定形状の軌跡を描画することである。
【0032】
該システムで予め設定された特定操作としては、ユーザが「ログアウト」ボタンをクリックすること、又は音声もしくは他の入力設備により前記携帯式端末設備にログアウト指令を入力すること、又は特定のファンクションキーボタンをクリックすること、又は前記携帯式端末設備を持って特定動作を行うこと、例えば前記携帯式端末設備を反転することであり、これにより、摺接識別モードのログアウトを実現する。
【0033】
(13)特殊開始領域の識別モード判断処理操作であり、該モードの下で、前記摺接処理モジュールが、ユーザがシステムの指定領域から描画を開始する全ての摺動操作の何れも摺接操作として識別すると共に、判断処理を行い、以下の(a)〜(b)手順を含む特殊開始領域の識別モード判断処理操作である。
(a)前記摺接処理モジュールが、システムの指定領域でユーザが接触点を押え付ける動作を取得する。
(b)前記摺接処理モジュールが、該接触点の押え付け位置に描画から持ち上げ動作に至る全ての摺動操作を摺接操作として判断する。
【0034】
摺接処理モジュールは、前記摺接操作を引き続いて摺接識別処理する。その中で、前記摺接識別処理は、以下の(21)〜(27)手順を含む。
(21)前記摺接処理モジュールが、受取された摺接操作を分析し、例えば原始情報を変換してなる対応座標を受取し、分析することである。
(22)前記摺接処理モジュールは、該摺接操作が単一筆画の入力であるか複数筆画の入力であることを判断することである。
(23)前記摺接処理モジュールが対比分析して対応の摺接操作の種類を取得し、該種類は、以下の(a)〜(f)を含む。
すなわち、
(a)数字、
(b)字母、
(c)筆画、
(d)漢字、
(e)日本語文字、韓国語文字、タイ語文字、アラビア語文字、ヘブライ語文字又は少数民族言語文字であるその他の言語の手書き文字、及び
(f)システムによる事前定義又はユーザによる摺接操作自定義
である。
(24)前記摺接処理モジュールが前記摺接入力データベースモジュールにおいて、定義された摺接軌跡をマッチングすることである。
(25)一つ又は複数の摺接軌跡をマッチングする場合、手順(27)を継続することである。
(26)マッチングできない場合には、新しい摺接操作を設定するか、又は新たに摺接軌跡を入力するかを提示すると共に、終了することである。
(27)前記摺接処理モジュールが摺接識別結果を出力して対応の後続操作をトリガし、前記後続操作は、
(a)摺接識別結果が数字である場合には、該数字を該携帯式端末設備のダイヤルアップシーケンスに追加すること、
(b)摺接識別結果が字母である場合には、該字母を該携帯式端末設備の検索シーケンスに追加し、且つ該字母を包含する連絡先情報を全て送り返すこと、
(c)摺接識別結果が筆画である場合には、該筆画を該携帯式端末設備の検索シーケンスに追加し、且つ順次に該筆画を包含する連絡先情報を全て送り返すこと、
(d)摺接識別結果が漢字又はその他の言語での手書き文字である場合には、該漢字又は該その他の言語手書き文字を該携帯式端末設備の検索シーケンスに追加し、且つ順次に該漢字又は該その他の言語の手書き文字を包含する連絡先情報を全て送り返すこと
のうちの一つ又は複数の手順を含むことである。
【0035】
他の実施の形態において、前記手順(27)の前には、更に以下の一つ又は複数の手順を含むことである。
(27a)前記摺接処理モジュールが、システムで予め設定された影響要素に基づいて、マッチングする摺接軌跡の可能性重み値を計算してソーティングし、該影響要素が連絡先の連絡頻度を含み、具体的に、
対応の摺接軌跡のマッチングする相似度及びシステムで予め設定された影響要素を加重計算し、該摺接軌跡の可能性重み値を得ることである。
(27b)ソーティング結果にある全ての摺接軌跡を摺接識別結果としてユーザに選択されるように表示する。又は、デフォルト摺接識別結果を設定し、例えばソーティング結果に可能性重み値が最大となる摺接軌跡の可能性重み値と他の摺接軌跡の可能性重み値との差異がシステムで予め設定された重み値差の閾値を超す場合には、直接的に該可能性重み値が最大となる摺接軌跡を摺接識別結果として選択するする。さもなくば該ソーティング結果にある摺接軌跡を摺接識別結果としてユーザに選択されるように表示することである。
【0036】
他の実施の形態では、該携帯式端末設備で摺接操作による情報入力補助の制御方法は、更にユーザによる自定義の摺接入力処理操作を含み、以下の(31)〜(32)の手順を含む。
【0037】
(31)前記摺接操作自定義モジュールがユーザの操作により、以下の(a)〜(d)の手順を含む摺接定義設定処理を行う。
(a)前記摺接操作自定義モジュールが、望ましい摺接軌跡を描画するようにユーザに提示する。
(b)前記摺接操作自定義モジュールが、ユーザによりタッチパネル上に描画された摺接軌跡とシステム内の既存の摺接軌跡とを対比する。
(c)両者の相似度がシステムで予め設定された相似度の閾値を超す場合には、相似の摺接軌跡をユーザに表示し、且つ摺接軌跡を改めて描画するようにユーザに提示する。
(d)さもなくばユーザの描画した摺接情報を記憶する。前記摺接情報は少なくとも前記摺接軌跡を含む。
【0038】
もしくは、摺接定義設定処理は、以下の(a)〜(c)手順を含む。
(a)前記摺接操作自定義モジュールがシステムで予め設定された空白自定義摺接操作を読み取る。
(b)前記摺接操作自定義モジュールが、ユーザに対応の空白自定義摺接操作を示し、且つユーザに選択されるように提示する。
(c)前記摺接操作自定義モジュールが、ユーザの選択により、対応の空白自定義摺接操作を記憶する。
【0039】
(32)前記摺接操作自定義モジュールがユーザの選択により、対応の摺接操作の後続トリガ操作の定義設定処理を行い、前記摺接操作の後続トリガ操作は、(a)連絡先の関連操作及び(b)携帯式端末設備の常用操作を含む。
【0040】
上記(a)連絡先の関連操作は、以下の(i)〜(v)を含む。
(i)ダイヤルアップすることであり、すなわち、ユーザの指定した連絡先に電話をかけることである。
(ii)メッセージを発信することであり、すなわち、ユーザの指定した連絡先にメッセージを発信することである。
(iii)メールを送信することであり、すなわち、ユーザの指定した連絡先にメールを送信することである。
(iv)インスタントメッセージを発信することであり、すなわち、ネットワークを通じてインスタントメッセージをユーザの指定した連絡先に発信することである。
(v)ユーザの指定した連絡先のSNSページを調べて閲覧することである。
【0041】
該ユーザの自定義の摺接入力処理操作は、以下の(31)〜(32)手順を含んでもよい。
(31)前記摺接操作自定義モジュールが、ユーザの操作により、摺接操作の対応する後続トリガ操作の定義設定処理を行う。該摺接操作の対応する後続トリガ操作の定義設定処理作は、(a)連絡先に関連する操作、(b)携帯式端末設備の常用操作を含む。
連絡先に関連する操作は、以下の(i)〜(v)を含む。
(i)ダイヤルアップすることであり、すなわち、ユーザの指定した連絡先に電話をかけることである。
(ii)メッセージを発信することであり、すなわち、ユーザの指定した連絡先にメッセージを発信することである。
(iii)メールを送信することであり、すなわち、ユーザの指定した連絡先にメールを送信することである。
(iv)インスタントメッセージを発信することであり、すなわち、ネットワークを通じてインスタントメッセージをユーザの指定した連絡先に発信することである。
(v)ユーザの指定した連絡先のSNSページを調べて閲覧することである。
【0042】
(32)前記摺接操作自定義モジュールが、ユーザの操作により、対応操作のトリガに所要する摺接定義設定処理を行い、該対応操作のトリガに所要する摺接定義設定処理は、以下の(a)〜(d)手順を含んでよい。
(a)前記摺接操作自定義モジュールが、ユーザに対応操作のトリガに所要する摺接軌跡を描画するよう提示する。
(b)前記摺接操作自定義モジュールがユーザによりタッチパネル上に描画された摺接軌跡とシステム内の既存の摺接軌跡とを対比する。
(c)両者の相似度がシステムで予め設定された相似度閾値を超す場合には、相似の摺接軌跡をユーザに表示し、且つ摺接軌跡を改めて描画するようにユーザに提示する。
(d)さもなくばユーザの描画した摺接情報を記憶し、且つ該摺接情報と対応の後続トリガ操作との対応関係を設定する。
【0043】
もしくは、該対応操作のトリガに所要する摺接定義設定処理は、以下の(a)〜(c)手順を含んでもよい。
(a)前記摺接操作自定義モジュールがシステムで予め設定される空白自定義摺接操作を読み取る。
(b)前記摺接操作自定義モジュールがユーザに対応の空白自定義摺接操作を示し、且つユーザに選択されるよう提示する。
(c)前記摺接操作自定義モジュールが、ユーザの選択により、該空白自定義摺接操作と対応操作との対応関係を設定する。
【0044】
具体的な実施形態では、摺接操作自定義モジュール中に摺接操作の対応するデフォルト後続トリガ操作を設定し、例えばユーザが摺接操作を自定義する過程で、デフォルトの後続トリガ操作をダイヤルアップとして設定してもよく、即ち、ユーザの指定した連絡先に電話をかける。ユーザは、ユーザの指定した連絡先に電話をかけるという後続トリガ操作を直接的に摺接操作自定義として設定して良い。また、複数の後続トリガ操作を包含するリストをユーザに提供してもよく、これにより、ユーザがこのリストから一つの後続トリガ操作を選択し、且つこの選択された後続トリガ操作に関連する摺接操作を自定義する。
【0045】
実際の使用において、図1の示すように、本発明の携帯式端末設備で摺接操作による入力補助の制御のシステムは、下記のモジュール1〜5を含む。
【0046】
1.通信機能表示制御モジュールであって、前記携帯式端末設備のタッチパネル上にユーザが操作する通信機能インターフェースを表示し、前記通信機能表示制御モジュールがアドレス帳表示制御モジュールであり、対応する前記通信機能インターフェースがアドレス帳リストインターフェースであってもよく、又は、前記通信機能表示制御モジュールがダイヤルパッド表示制御モジュールであり、対応する前記通信機能インターフェースがダイヤルパッド操作インターフェースであってもよい通信機能表示制御モジュールである。
【0047】
2.摺接操作自定義モジュールであって、ユーザに様々な操作を所要な摺接軌跡として定義することを許可する摺接操作自定義モジュールである。
【0048】
3.摺接処理モジュールであって、本発明の一実施例において、以下の(1)〜(3)サブモジュールを含んでよい摺接処理モジュールである。
(1)入力モジュール:アドレス帳にある、摺接操作応答の入口であり、プログラムへのユーザの操作により、タッチパネルから取得された原始メッセージを下側の摺接操作識別モジュールに伝送し、ユーザにより摺接識別可能な領域に入力された原始情報を、対応する座標に変換して、摺接操作判断サブモジュールの処理のために伝送する。
ここで、
(a)原始情報:タッチパネルに対して、押え付け、持ち上げ、ドラッギング及び移動等を含む、ユーザの指による動作情報である。
(b)摺接識別可能な領域:ダイヤルパッド及びアドレス帳にある、機能を起動した画面であり、例えば連絡先画面で、筆画の手書き入力により連絡先を直接に検索できる。
(2)摺接操作判断サブモジュール:入力モジュールの情報を受取した後に、原始情報を処理して分析する役割を果たし、マルチタッチ制御等の複雑入力の処理をサポートする。原始情報の属性及びシステム状態により、クリックか摺接操作かを判断する。摺接操作である場合には、それを摺接操作識別モジュールに入力して更なる識別を行う。
(3)摺接操作識別モジュール:主には、摺接入力データベースモジュールをロードすることで、可能な摺接軌跡を発見するために用いられ、摺接入力データベースモジュールがこの摺接操作に相似する摺接軌跡を全て送り返すと共に、相似度の最も高い結果をトップにセットする。前記システムは、一連の処理により、可能性の最も高い結果を出力する。
上記のサブモジュールが唯一の区分方法に基づいたものではなく、その他の併合及び分割といった実施可能な形態も、本発明の保護範囲に属し、ここで贅語を要しない。
【0049】
4.摺接入力データベースモジュールであって、初期事前定義の摺接入力、自定義の摺接入力、字母、数字、筆画、手書き文字等を含む摺接操作の関連データを記憶する、摺接入力データベースモジュールである。
【0050】
5.ネットワーク記憶モジュールであって、アドレス帳を設立するネットワークと携帯端末とのインタラクティブ関係に基づき、ユーザによる摺接操作判断サブモジュールの設定及び摺接入力データベースモジュールにある情報をサーバーにアップロードしてバックアップするネットワーク記憶モジュールである。ユーザが携帯電話を変更したり、ソフトウェアをアンロードする場合には、ネットワーク接続によりその中データをリストアするだけで良く、リセットの複雑操作を省略する。なお、ネットワーク記憶モジュールは、選択可能である。
【0051】
図2の示すように、本発明による摺接操作補助のアドレス帳システムのインターフェース構造は、
カレントページの属性等を表示するトップ機能領域101と、
連絡先リスト、ダイヤルアップ機能領域等を含むメインインターフェイス102と、
摺接操作インターフェースであるダイヤルパッド103と、
摺接操作の拡張情報を表示する底部機能領域104と、を含んでいる。
【0052】
以下、具体的に各モジュールにおけるプロセスを説明する。
(一)摺接操作の自定義
先ず、システムは、ユーザが自定義の摺接操作を指定の操作に追加することを許可する。当ユーザが摺接操作の自定義モジュールをアクティブ化したら(例えば、メニューにある「新規摺接操作を追加」をクリックする等)、摺接操作自定義のプロセスに入る。以下、ユーザの摺接操作自定義のプロセスを説明する。
【0053】
1.摺接操作の定義:所望の摺接軌跡を描画するようにユーザに提示し、システム又はユーザの設定に基づいて、単一筆画、複数筆画又はマルチタッチ制御をサポートできる。ユーザの描画した摺接軌跡とシステム内の既存の摺接軌跡とを対比することで、相似度が高い場合には、相似の摺接軌跡をユーザに表示すると共に、ユーザに摺接軌跡を改めて描画するように提示する。さもなくば該摺接操作を保存し、手順2を行い、該摺接操作の後続トリガ操作を定義する。
【0054】
2.操作の定義:ユーザが該摺接操作の後続トリガ操作を選択し、以下の(1)〜(2)操作を含むが、これらに限定されない。
【0055】
(1)連絡先に関連する操作
(a)ダイヤルアップ:ユーザの指定したある連絡先に電話をかけることである。
(b)メッセージ:メッセージをユーザの指定したある連絡先に発信することである。
(c)メール:メールをユーザの指定したある連絡先に送信することである。
(d)インスタントメッセージ:ネットワークを通じてインスタントメッセージをユーザの指定したある連絡先に発信することである。
(e)調べて閲覧すること:ユーザの指定した連絡先のSNSページを調べて閲覧することである。
【0056】
(2)常用操作:例えば通話履歴のクリア等である。
【0057】
ユーザの自定義する摺接操作のほかに、システムは更に幾つかの予め設定された摺接軌跡及びトリガ操作を記憶することもできる。手順1で摺接操作を定義する時、前記システムはユーザ自身に摺接軌跡を描画させるほかに、ユーザにプリセットされた摺接軌跡から選択させることもできる。
【0058】
幾つかの実施例では、以上の手順の順番を逆にしてもよく、例えば、先ず、ユーザに摺動軌跡後続トリガの操作を定義させた後、摺接軌跡を定義させる。他の実施形態では、前記システムは、デフォルトのトリガ操作を設定することもでき、例えばデフォルト設定のトリガ操作を「メッセージをユーザの指定した連絡先に発信する」として設定することで、ユーザが摺接操作自定義モジュールをアクティブ化したら、「メッセージをユーザの指定した連絡先に発信する」に対して、対応する摺接操作をデフォルト設定する。
【0059】
(二)摺接操作判断プロセス
入力モジュールの原始情報は、下記の動作を含んでよいが、これらに限定されない。
(1)タッチパネル上の一点に対応する静的動作である。
例えば、
(a)クリック:押え付けると直にトリガすること、
(b)短押し:しばらく押え付けてから持ち上げること、
(c)長押し:押え付けた後、持ち上げずに移動することもなく、所定の期間の後にトリガすること
である
(2)タッチパネル上の一本又は複数本の軌跡に対応する動的摺接操作である。
例えば、
(a)摺動:押え付けてから移動して持ち上げること、
(b)複数回摺動:指定の時間間隔に何度で摺動すること、
(c)二本(複数本)指摺動:同時に二(複数)本の軌跡を生じさせること
である。
【0060】
前記摺接操作判断サブモジュールが入力モジュールの原始情報を受け取った後、摺接操作判断プロセスに入る。本発明は以下の三種の異なる摺接判断モードを備える。
ダイヤルパッドにおける直接入力モードであり、当該モードの下で、ユーザがダイヤルパッド上に直接的に摺接軌跡を描画できる。
独立した摺接識別モードであり、当該モードの下で、ユーザが描画領域に摺接軌跡を描画できる。
特殊開始領域の識別モードであり、当該モードの下で、ユーザがシステムの指定領域において描画を開始する全ての摺動操作を摺接操作として識別する。
【0061】
1.ダイヤルパッドにおける直接入力モード 当該モードの下で、ユーザがダイヤルパッド上に直接的に番号をクリックして入力することができ、又は摺動入力することができる。摺接操作判断サブモジュールが、原始情報に基づいて、該動作がクリックか摺接操作かを判断する。該動作が摺接操作であるか判断するためには、下記の規則が設けられている。
摺動の開始点と終止点との直線距離が予め設定された閾値を超す場合、当該動作が摺接操作であると判断する。
摺動軌跡の長さが予め設定されたある閾値を超す場合、当該動作が摺接操作であると判断する。
指でタッチパネルを接触する時間が予め設定された閾値を超す場合、当該動作が摺接操作であると判断する。
摺動軌跡が二つのボタンの境界線と交差し、又は同時に二つのボタン領域に現れる場合、当該動作が摺接操作であると判断する。
二つ又は複数の接触点が同時に押え付けされる場合、当該動作が摺接操作であると判断する。
【0062】
上記の一つ又は複数の判断基準を自由に組み合せることで、種々の異なるロジックを形成できる。該動作は、如何なる摺接操作の判断基準に合致しない場合、前記システムによりその他の正常操作として解析され、例えば一つのダイヤルアップキーをクリックする操作となる。
【0063】
図3はダイヤルパッド103上に直接的に摺接軌跡を描画する見取図であり、数字「7」を摺動入力し、摺接操作判断動作の基準を満たす場合、対応の機能をトリガできる。
【0064】
2.独立した摺接識別モード
ユーザが予定の操作により、摺接識別モードに移行できる。換言すれば、該摺接識別モードの下で、全ての動作を特定操作の除外の摺接入力として判断される。特定の操作を検出すると、該摺接識別モードからログアウトする。
【0065】
摺接識別モードに移行する予定操作は、
スクリーン上のボタンをクリックすること、
一つの音声コマンドを送信すること、
携帯電話を揺動すること、
一つのハードウェアボタンを押すこと、
他の入力設備により前記携帯式端末設備に一つの指令を送信すること、
タッチパネル上に特定形状の軌跡を描画すること
を包含しても良く、これらに限定されない。
【0066】
特定操作は、「ログアウト」ボタンをクリックすること、又は音声もしくは他の入力設備により前記携帯式端末設備にログアウトの指令を入力すること、又は特定のファンクションキーボタンをクリックすること、又は前記携帯式端末設備を持って特定動作をし、例えば前記携帯式端末設備を反転させ、摺接識別モードからログアウトすること等を含む。
【0067】
図4の示すように、特定インターフェースの底部機能領域104で摺接操作ファンクションキー105をクリックすると、摺接識別モードに入ることができる。展開する摺接入力識別領域で摺接入力できる。
【0068】
3.特殊開始領域の識別モード
携帯式端末設備上の幾つかのインターフェースで、ユーザが一つの特定の領域で接触点を押え付け、その後の摺動を摺接入力として判断できる。
【0069】
図5の示すように、連絡先リストで、スクリーン右下方の正方形領域から摺動を開始すると、摺接入力すると判断できる。さらに、図6の示すように、例えば「小」を摺動入力すると、連絡先画面で「小」を含む連絡先リストを選別できる。
【0070】
上記の三種識別モードに同時に入ることができる。例えば、ユーザがダイヤルアップキーボード上に直接に摺接入力してもよく、特定開始領域で摺動操作を開始してもよい。
【0071】
ユーザの動作が一つの摺接操作であると判断される場合には、摺接入力識別プロセスに移行する。さもなくば該動作が他の正常操作をトリガすることができ、例えばダイヤルパッド上に一つの数字ボタンをクリックする動作が一つの数字の入力をトリガする。
【0072】
(三)摺接入力識別プロセス
摺接識別処理手順は、以下に示す。
【0073】
(1)摺接操作判断サブモジュールから伝送された摺接データを受取して分析する。
【0074】
(2)摺接操作が単一筆画の入力か複数筆画の入力かを判断する。
【0075】
(3)対比分析により、事前定義の摺接入力、自定義の摺接入力、数字、字母、筆画、手書き文字を含む摺接操作の種類を得る。識別可能な摺接操作は、以下の種類を包含してよく、これらに限定されない。
(a)数字、例えば「1、2、3…」、
(b)字母、例えば「a、b、c…」、
(c)筆画、例えば「横長、折曲、左払い、右払い」等、
(d)漢字、例えば「王、張」等、
(e)その他の手書き文字、例えば日本語文字、韓国語文字、タイ語文字等、
(f)事前定義又は自定義された摺接軌跡、例えば
【表1】
等である。
【0076】
(4)摺接入力データベース中に既に定義された摺接軌跡にマッチングし、例えば一つ又は複数のマッチングする摺接軌跡を見付け、次の手順に入る。さもなくば、ユーザに新規の摺接操作を設定するよう提示し、又は摺接軌跡を改めて入力する。
【0077】
(5)種々の影響要素(例えば連絡先の連絡頻度等)により摺接軌跡の可能性を計算してソーティングする。
その中で、摺接軌跡の可能性は摺接軌跡の相似度により決定されるだけでなく、摺接操作に対応する後続トリガ操作又はその操作対象により決定されるものでもある。例えば、一つの常用連絡先のダイヤルアップ操作の可能性が他方の常用ではない連絡先のダイヤルアップ操作より大きい。また、例えば、ある指定の連絡先に対して、ダイヤルアップ操作の可能性がそのSNSホームページへの閲覧操作より大きい。最終、摺接軌跡の可能性は、摺接軌跡の相似度及びその他の種々な影響要素により加重してなる。該手順は選択可能なものである。幾つかの実施例では、摺接軌跡の可能性は、完全に摺接軌跡相似度により決定される。
【0078】
(6)ソーティング結果が第一位となる摺接軌跡と他の摺接軌跡との可能性の差異が比較的大きくなると、直接的に最可能な摺接軌跡を摺接識別結果として選択し、さもなくば複数の摺接識別結果をユーザに選択されるように表示する。
その中で、一つのユーザ摺接操作に複数の対応する可能な摺接軌跡が存在する時、前記システムはユーザにそのうちの一つの摺接軌跡選択されるよう提示できる。該手順もを選択できる。少しの実施例では、前記システムは常に最も可能な摺接軌跡を識別結果として選択できる。
【0079】
(7)摺接識別結果を出力して対応の操作をトリガする。
その中で、摺接識別結果が一つの自定義又は事前定義の摺接操作である場合、その対応する操作を実行できる。識別結果が一つの数字である場合、数字をダイヤルアップシーケンスに追加できる。識別結果が一つの字母である場合、字母を検索シーケンスに追加すると共に、該字母を包含する連絡先を全て送り返すことができる。識別結果が一つの筆画である場合、筆画を検索シーケンスに追加すると共に、順次に該筆画を包含する連絡先を全て送り返すことができる。識別結果が一つの漢字又は他の言語手書き文字である場合、漢字又は手書き文字を検索シーケンスに追加すると共に、該漢字又は手書き文字を順番に包含する連絡先を全て送り返すことができる。
その中で、手順(5)、(6)は選択可能なものである。
【0080】
また、本発明のシステムに採用される摺接入力識別アルゴリズムは、SVM分類器により異なる摺接軌跡への判断を処理し、字母、数字、手書き及び筆画等を分類して識別する。データ分類においては既に分類された訓練データに基づいて、ユーザの摺接入力及び設定の習慣を収集して、さらに訓練することにより一つの分類器を形成している。そうして分類器により、分類されていないデータの種類を判断する。図7に示すように、摺接入力分類器の処理手順は、以下の通りである。
【0081】
(1)入力モジュールがユーザの摺接入力信号を受取すると共に、ベクトル座標上の点排列に変換する。
(2)ウェーブフィルターからノイズフリーパスを出力して空間座標に変換し、分類器に発送する。
(3)分類器により分析識別結果の摺接入力セットを得る。
(4)最終にユーザに伝送して正確な摺接操作に応答し、それと共にユーザのデータを分類器にフィードバックし、分類器を訓練し続ける。
【0082】
サポートベクターマシーンは分類境界の方法に基づき、その基本原理(二次元データを例とする)は、訓練データが二次元平面における点に分布する場合には、それらのデータはその分類により異なる領域に集中する。分類境界に基づく分類アルゴリズムの目標は、訓練により、これらの分類間の境界(直線のものを線形区分と称し、曲線のものを非線形区分と称する)を見付けることにある。多次元データ(例えばN次元)が、N次元空間における点と見なされることで、分類境界がN次元空間にある面であり、超面(超面がN次元空間より一次元だけ少ない)と称する。線形分類器は超平面タイプの境界を使用し、非線形分類器は超曲面を使用する。
【0083】
図8の示すように、元データは一本の直線(データが二次元のみの場合)又は一つの超平面により区分できる。線形サポートベクトル分類器については、
分類面:
【数1】
条件:
【数2】
となる。
上記式で求めた(最適な解答及びアルゴリズムを別途に説明する)後、以下の式を満たす。
【数3】
【0084】
ここで、線形サポートベクターマシーンは最大間隔法に基づく。該問題は二次計画問題であり、ラグランジュ関数により問題及び制約条件を併合して最適化し、且つ双対理論を利用することで、前記分類最適化問題を解決する。
【0085】
以下、本発明の好適な摺接操作定義の実施例を挙げる。
【0086】
1.摺接入力の初期事前定義:アドレス帳に対してユーザの最も常用動作の統計により、対応する摺接操作を提案すると共に、ユーザが自己の使用習慣に基づいて修正編集することを許可する。
【0087】
例えば、既に入力された全部の内容をクリアすること、最終の通話番号を直接にダイヤルアップすること、及び全ての通話履歴等をクリアすることである。
【表2】
その中で、丸い点が開始点を表す。
【0088】
具体の実施形態は次の通りである。
【0089】
(1)全ての通話履歴を素早くクリアする。
実施手順は以下に示す。ダイヤルパッド上に定義された摺接軌跡を入力する。ユーザが確認するための提示用ウィンドウ「全ての通話履歴をクリアするか」をポップアップする。確認されると、この操作は完了する。
【0090】
摺接入力修正手順は以下に示す。摺接入力設定リスト画面に入る。「全ての通話履歴をクリアする」動作を選択する。摺接入力編集画面に入る。この摺接操作を連想できる一つの軌跡、例えば「X」を入力して保存する。ユーザが摺接操作を自定義で編集することを許可し、且つ複数筆画の入力をサポートする。
【0091】
(2)通話履歴画面の一番目の番号を直接にダイヤルアップする。
実施手順は次の通りである。ダイヤルパッド上に定義された摺接軌跡「L」を入力すると、短縮的にリストにある一番目の番号を直ちにダイヤルアップできる。現在の大画面スマートフォンの場合、多くのユーザがリストの第一行の位置をクリックしにくいことに対しては、指の摺動距離が大きいため、当該問題は、この短縮摺接操作により解決できる。
【0092】
摺接入力修正手順は以下に示す。摺接操作設定リスト画面に入る。「通話履歴画面における一番目の番号を直接にダイヤルアップする」動作を選択する。摺接操作編集画面に入る。当該摺接操作を連想可能な一動作、例えば「1」を入力して保存する。ユーザが摺接軌跡を自定義編集することを許可すると共に、複数筆画入力をサポートする。
【0093】
(3)連絡先の短縮設定
実施手順は以下に示す。ダイヤルパッド上に、定義された摺接軌跡「+」を入力する。システムの新規連絡先設定プログラムを実行する。
【0094】
摺接入力の修正手順は以下に示す。摺接操作設定リスト画面に入る。「連絡先の短縮設定」動作を選択する。摺接操作編集画面に入る。この摺接操作を連想可能な一動作、例えば「N」を入力して保存する。ユーザが摺接軌跡を自定義編集することを許可すると共に、複数筆画入力をサポートする。
【0095】
また、更に連絡先リスト又は通話履歴リストインターフェースで摺接入力を初期事前定義することもできる。例えば、次の手順を実施することができる。すなわち、通話履歴リスト又は連絡先リスト中で、指定の連絡先を確定する。指定の連絡先項目におおいて左から右に摺動し、当該指定連絡先の電話をダイヤルアップする。又は、指定の連絡先項目において右から左に摺動し、当該指定連絡先にメッセージを発信する。
【0096】
摺接入力の修正手順は以下に示す。摺接操作設定リスト画面に入り、「ダイヤルアップ」動作を選択し、摺接操作編集画面に入り、当該摺接操作を連想できる一動作を入力し、例えば連絡先項目において左から右に摺動し、保存する。同様に、「メッセージを発信する」動作を選択し、摺接操作編集画面に入り、この摺接操作を連想できる一動作を入力し、例えば連絡先項目において右から左に摺動し、保存する。
【0097】
2.摺接入力の自定義:、比較的多いダイヤルアップ動作をユーザに提供し、その動作編集はユーザにより完成する。例えば、ある連絡先の番号を直接にダイヤルアップすること、ある連絡先のある番号にメッセージを直接に発信すること、ある連絡先のsnsページに直接に入ること、グルーピングされた連絡先を調べること等である。
【0098】
自定義摺接入力の具体な手順は、図9に示す。
すなわち、
自定義の摺接入力を選択すること、
摺接入力に対応する後続操作又は機能を確定し、新しい摺接操作設定画面に入ること、
新規摺接操作の編集を完成して保存すること、
ダイヤルパッド又は連絡先画面に対応の摺接軌跡を入力すること、
対応の操作又は機能をトリガすることである。
【0099】
具体の実施形態は、次の通りである。
(1)ある連絡先の番号を直接的にダイヤルアップする。
従来の操作方法は、連絡先を検索すること、検索リストを得ること、検索したい連絡先を選択すること、番号を選択すること、ダイヤルアップすることである。
【0100】
摺接操作手順は、次の通りである。
(a)新規摺接操作設定画面に入り、ダイヤルアップするという後続操作を選択すると共に、それに対応する摺接軌跡を自定義し、図10Aに示す。
(b)関連付けようとする番号又は連絡先を選択し、前記対応機能に関連する摺接軌跡を入力し、例えば摺接軌跡
【表3】
を13000000000との番号に関連付け、保存してからログアウトすることで、13000000000との番号をダイヤルアップする新規摺接操作の編集を完成する(図10B)。
(c)連絡先画面又はダイヤルアップインターフェースで、設定された摺接軌跡である
【表4】
を入力する(図10C)。
(d)摺接操作識別モジュールが、取得された摺接軌跡を分類判断し、最終的に精確なマッチング結果を出力モジュールに伝送し、即ち、
【表5】
が対応する13000000000との番号をダイヤルアップシーケンスに追加する。
(e)直接的にシステムのダイヤルアッププログラムを起動する。自定義摺接操作の編集を完成した後、自定義の摺接操作により、パターン化した摺接軌跡に基づき、指定の連絡先にダイヤルアップしたり、メッセージを発信したり、メールを送信したり、インスタントメッセージを発信したり、さらに、SNSホームページを調べて閲覧したりするといった後続トリガ操作を直接に実現する。
【0101】
(2)ある連絡先のある番号にメッセージを直接に発信する。
従来の操作方法は、連絡先を検索すること、検索リストを得ること、検索した連絡先を選択すること、詳細な画面に入って閲覧すること、番号を選択すること、メッセージを編集することである。
【0102】
摺接操作は、下記に示す。
(a)新規摺接操作設定画面に入り、メッセージ送信の摺接操作を選択する。
(b)関連付けようとする番号又は連絡先を選択し、対応する機能の摺接軌跡を入力し、例えば
【表6】
を13000000000という番号に関連付けて保存した後、ログアウトすることで、13000000000という番号にメッセージを発信する新規摺接操作の編集を完成する。
(c)連絡先画面又はダイヤルアップインターフェースに、設定された摺接軌跡、すなわち、
【表7】
を入力する。
(d)摺接操作識別モジュールが、取得された摺接軌跡を分類判断し、最終的にに精確なマッチング結果を出力モジュールに伝送し、即ち、
【表8】
が対応する13000000000という番号を、メッセージを発信する目標番号シーケンスに追加する。
(e)メッセージモジュールを直接に起動し、13000000000という番号にメッセージを発信するためのメッセージ編集画面に入る。
【0103】
(3)ある連絡先のsnsページに直接に入る。
【0104】
摺接操作:
(a)新規摺接操作設定画面に入り、アドレス帳のうち自己のsnsアカウントをバインドした連絡先を選択し、該指定連絡先SNSページに直接に入ることに対応する新規摺接操作の編集を完成する。例えば、摺接操作「W」が「張三」のウェイボー(WEIBO[登録商標])を直接に開くことを表す。
(b)連絡先画面又はダイヤルアップインターフェースにおいて、設定の摺接軌跡を入力し、例えば「W」を入力する。
(c)摺接操作識別モジュールが、取得された摺接軌跡を分類判断し、最終的に精確マッチング結果を出力モジュールに伝送する。
(d)カレントのユーザか対応のsnsクライアント末端をインストールするかを判断し、インストールされた場合には、直ちに起動し、インストールされない場合には、ウェブページによりロードする。
【0105】
(4)イベント、動作又はコマンドの中国語又は外国語の頭文字符号を該コマンドの摺動軌跡操作とする。
例えば、「a」は「連絡先の全て選定」(All)摺接軌跡を表示する。「c」は「連絡先のコピー」(copy)を表示する。
また、図11に示すように、「え」との日本語文字を摺接入力することで、当該母音を始めとする連絡先情報を検索できる。
【0106】
(5)連絡先の短縮同期
SIMカードの連絡先を携帯電話にコピーし、携帯電話の連絡先をSIMカードにコピーし、emailの連絡先を携帯電話/SIMカードと同期すること等を含む。新規摺接操作設定画面により、対応する操作の摺接軌跡を定義することで、前記の同期を素早く完成できる。
【0107】
(6)連絡先グルーピングの摺接操作:
例えば円形が家族メンバーを表し、方形が同僚を表し、三角形が友人を表すことで、ダイヤルパッド又は連絡先画面においてグルーピングに基づいて連絡先を素早く検索して追加することができる。また、特定群の連絡先について複数本指でスケーリングすることで幾つかの機能をトリガし、例えばマッチングするデバイス群に対して、連絡先を送信したり、クラウドバックアップしたり、又は連絡先を更新したりする等である。
【0108】
3.漢字及び筆画:ユーザがアドレス帳で漢字又は連絡先情報のあるキーワードの筆画を入力することで素早くに連絡先を検索しようとする時、入力された摺接軌跡と摺接入力データベースとを対比しながら検索する。例えば、ユーザがダイヤルパッド又は連絡先検索画面に、「張」を直接に入力し、連絡先関連表現中に「張」を包含する全てのマッチング結果が得られる。
【0109】
具体の実施形態は、次の通りである。
(1)
【表9】
を入力することで、マッチングする摺接軌跡を直ちに検索する。また、カレントのユーザSIMカードが中国で製造されたものの場合には、相似度の最も高い漢字又は筆画を送り返し、例えば
【表10】
である。非中国製のSIMカードの場合には、相似度の最も高い字母を送り返し、例えば字母mである。
好ましくは、既に設定された摺接操作が存在する場合には、所望の検索結果をユーザに選択させるように提示枠をポップアップし、又は対応のトリガ操作を直ちに実行する。さもなくば、漢字筆画又は字母だけを送り返す。
(2)「張」を入力することで、連絡先の氏名の情報中に「張」字を包含する結果を検索できる。
(3)筆画と摺接入力との複合操作により、メッセージの素早い大量発信を実現し、その手順は次の通りである。
(a)連絡先画面又はダイヤルアップインターフェースに、「王さん」及び摺接軌跡
【表11】
を連続的に入力する。
(b)摺接操作識別モジュールが、取得された筆画及び摺接軌跡を分類判断し、最終的に精確なマッチング結果を出力モジュールに伝送する。
(c)連絡先画面では、先ず「王さん」を包含する結果が送り返される。
(d)次ぎに、摺接入力に対応する機能が送り返され、情報発送インターフェースを直接に起動する。
【0110】
前記携帯式端末設備で摺接操作による入力補助の制御のシステムとその方法を採用し、従来のダイヤルアップ及び連絡検索等の複雑な操作過程を代替して、アドレス帳ソフトウェアに基づき簡単な摺接操作を入力することにより、短縮ダイヤルアップ及び連絡先検索等の操作を実現できる。アドレス帳ソフトウェアへのユーザの常用且つ煩瑣の使用手順を大きく簡略化させるだけでなく、ユーザの使用手順も簡略化させ、ユーザに大きな便利性を与え、簡単かつ高効率であり、作動性能が安定して信頼可能なものであり、適用範囲が広く、携帯式端末設備の更なる大規模の普及応用に堅実な基礎を築く。
【0111】
この明細書で、本発明はその特定の実施例を参照して説明されたが、もちろん依然として種々の修正及び変換できることが本発明の精神及び範囲を背離しない。このため、その明細書及び図面が制限的なものでなく説明的なものであると認めるべきである。当業者にとって、本発明の方法を離脱しない前提で、更に若干の改良及び補充を行うことができ、これらの改良及び補充も本発明の保護範囲にあると見なすべきである。凡そ当業者として、本発明の精神及び範囲を離脱しない場合には、上記の開示された技術内容を利用して加える種々の変動、修飾及び変遷の等同変化は、何れも本発明による等効な実施例である。また、凡そ本発明の実質技術を依拠にして前記実施例に加える如何なる等同変化の変動、修飾と変遷は、何れも依然として本発明の技術方案の範囲内に属する。
【0112】
また、本発明における全ての箇所(特許請求の範囲、明細書、図面、要約書、選択図を包含し)に現れる様々な名詞、対象客体名称、術語、表現方法は、単数の場合に限定されることなく、存在しうる複数の場合も含み、更にも他の言語種類の制限形式で表現される場合を含む。そのため、翻訳文の特許出願書類の保護範囲は、出願書類の元の言語種類の様式・表現方法により制約を受けることがない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10A
図10B
図10C
図11
図12