特許第6126295号(P6126295)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6126295
(24)【登録日】2017年4月14日
(45)【発行日】2017年5月10日
(54)【発明の名称】クリップも外せる連射式クリップ機
(51)【国際特許分類】
   B42F 1/00 20060101AFI20170424BHJP
   B42F 1/02 20060101ALI20170424BHJP
【FI】
   B42F1/00
   B42F1/02 D
【請求項の数】2
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2016-226829(P2016-226829)
(22)【出願日】2016年11月22日
【審査請求日】2016年11月22日
【権利譲渡・実施許諾】特許権者において、権利譲渡・実施許諾の用意がある。
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】511220175
【氏名又は名称】上野 泰明
(72)【発明者】
【氏名】上野泰明
【審査官】 吉田 英一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2001−059505(JP,A)
【文献】 特開昭61−061898(JP,A)
【文献】 特開平09−099683(JP,A)
【文献】 米国特許第05152423(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B42F 1/00
B42F 1/02
F16B 2/24
B25B 31/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
合成樹脂と金属製を素材とした連射式クリップ機本体(1)を正面から見て、右先端の
クリップを入れる穴(4)から左先端に向けてクリップ(2)を、横一列に並ぶようにし
て入れ、クリップの押手(5)を左右に移動出来る構造にして、前記クリップ押手(5)
の左方には、クリップ底面押し部(1−7)を設け、連射式クリップ機本体(1)の上下
は、連射式クリップ機下部と上部を結合する金属(7)で固定して、連射式クリップ機下
部(1−1)に連射式クリップ機下部左先端(1−2)、フック状(1−3)を設け、
書類(3)を閉じる時は、クリップを押しつける押手(5)を、正面から見て左先端の、
書類(3)側に押すことにより、クリップ(2)で書類(3)を閉じる事が出来るように
して、クリップを外す必要が生じた時は、クリップ先端(2−1)が書類より外側に傾い
ているため、連射式クリップ機左側面(9)で書類(3)を閉じているクリップ(2)を
挟むようにして、フック状(1−3)に、クリップ先端(2−1)を引掛かけ、連射式ク
リップ機本体(1)の連射式クリップ機左上部先端(1−5)に設けたクリップを押さえ
る凸部(8)を、下方に押し付けながら連射式クリップ機本体(1)を、書類(3)と反
対側に引くと、クリッ(2)は、書類(3)から外す事が出来ること、特徴とする
クリップも外せる連射式クリップ機。
【請求項2】
合成樹脂と金属製を素材とした、連射式クリップ機本体(1)の合成樹脂の色は、黒・青・
赤・黄色・グリーン・白色・透明を使用することが出来る請求項1記載のクリップも外せ
る連射式クリップ機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、連射式クリップ機で書類を閉じてから、クリップも外すことが出来る連射式クリップ機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、連射式クリップ機は連続して書類を閉じることが出来るが、クリップを外すときは連射式クリップ機以外のもので外すか、又は連射式クリップ機の一方の側面で書類を閉じて、他方の側面でクリップを外す方法で処理してきた。
[特許文献1]実開平03−096187号公報(ガチャ玉外し器)、[特許文献2]特開2011-143612(文具用クリップ)、[特許文献3]実用新案登録第3080659号公報(クリップ及びクリップドライバー)に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平03−096187号公報
【特許文献2】特開2011-143612号公報
【特許文献3】実用新案登録第3080659号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の連射式クリップ機は、連続して書類を閉じることが出来て大変便利である。
しかし、間違って書類を閉じてしまった場合、または閉じた書類が不要になり分解しようとすると、特に60枚用のクリップを使用した連射式クリップ機の場合は、親指と人差し指で握って外すことは難しい。
特に沢山のクリップを外そうとすると、指が痛く、また指に傷をつけて大変困難をする。事務用の書類を閉じるために、連射式クリップ機を使用しながら一旦作業を中断して別のクリップ外しで、外さなければならない。
また、従来の連射式クリップ機は、一方の側面で書類を閉じて、他方の側面でクリップを外す方法で処理して来た。
連射式クリップ機の中にクリップを入れて一方の側面で書類を閉じる時も、クリップを外す時も、両方とも連射式クリップ機の一方の側面で出来るようにする事が課題である。
本発明は、これらの課題を解決する為に発明したものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
課題を解決するために本発明は,以下の構成とした。
合成樹脂と金属製を素材とした連射式クリップ機本体(1)を正面から見て、上下に分かれる細長い箱状の形状であり、クリップの押手(5)を左右に移動できるようにして、前記クリップ押手(5)の左方には、クリップ底面押し部(1−7)を設け、上下の細長い箱状の形状の連結は連射式クリップ機下部と上部を結合する金属(7)で、連結できるようにした。
また、連射式クリップ機本体(1)を正面から見て、連射式クリップ機下部(1−1)に連射式クリップ機下部左先端(1−2)を設け、更に下部左最先端フック状(1−3)を設けた。
連射式クリップ機本体(1)の、内部に右先端から左先端に向けてクリップ(2)を、クリップを入れる穴(4)から横一列に並ぶようにしていれる構造である。
連射式クリップ機本体(1)で、書類(3)を閉じる時は、クリップを押しつける押手(5)を正面から見て左先端側に押すことにより、クリップ(2)で書類(3)を閉じる事が出来る。
書類をクリップ(2)で閉じたら、クリップの押手(5)から親指を放すと、クリップの押手(5)は、押し部を引き戻す金属製スプリング(1−8)で引かれて書類を閉じるクリップ(2)と正反対の方向に戻る構造である。
【0006】
書類(3)を、クリップ(2)で閉じてから、クリップ(2)を外す必要が生じた場合は、連射式クリップ機本体(1)を正面から見て、書類(3)を閉じた時と同様の位置に、最先端の下部左最先端フック状(1−3)で、クリップ左先端(2−1)を引掛かけ、連射機本体(1)の連射式クリップ機左上部先端(1−5)に設けたクリップを押さえる凸部(8)を親指で下方に押し付けながら、書類(3)と反対方向に引くと、クリップ(2)は、クリップを押さえる凸部(8)で押さえているため、下部左最先端フック状(1−3)で片面だけ引っ掛けてもクリップ(2)は書類(3)から外れる構造である。
図12図13
【0007】
クリップを押さえる凸部(8)について、構造と使用方法の詳細を下記に記載する。
合成樹脂と金属の素材で、連射式クリップ機本体(1)の正面から見て、連射式クリップ機左上部先端(1−5)に設けたクリップを押さえる凸部(8)は、縦長筒状の外筒(8−3)と縦長の内側円柱(8−4)を設け、縦長筒状の外筒(8−3)の内部には、縦長内側円柱(8−4)と、上下にスライドさせる、金属製のスプリング(8−1)を設け、最先端の下部左最先端フック状(1−3)でクリップ左先端(2−1)を引掛けて、クリップを押さえる凸部(8)を親指で下方に押しながら、書類(3)から、クリップ(2)を外す事が出来る。
縦長内側円柱(8−4)の中間に金属製のスプリング(8−1)の、押しつけ部を設けてあるため、「押し付け」「引き戻し」は自由に出来る構造である。
【0008】
金属製の素材を使用したクリップ(2)で、書類(3)を閉じて、同じ連射式クリップ機左側面(9)で容易にクリップ(2)を外すことが出来るようにした。
連射式クリップ機本体(1)を正面から見て、下部左最先端フック状(1−3)でクリップ左先端(2−1)を引掛けて、連射式クリップ機本体(1)の左先端上部のクリップを押さえる凸部(8)を下方に押しながら連射式クリップ機本体(1)を手前に引いてクリップを外せるようにした。
【0009】
本発明の大きな特徴として、連射式クリップ機本体(1)を正面から見て、連射式クリップ機左側面(9)からクリップ(2)を連射して書類(3)を閉じて、クリップ
(2)を外す時も同じ連射式クリップ機側面(9)で外す事が出来る。
【発明の効果】
【0010】
(1)60枚綴りの連射式クリップ機に使用しているクリップは、外す時には指が痛い。また指に怪我をする等の不便さがなくなる。
(2)クリップ外しを用意して置かなくても連射式クリップ機本体を、正面から見て連射式クリップ機左側面でクリップを連射して、クリップを外すのも同じ左側面で出来るので便利で簡単である。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】連射式クリップ機斜視図
図2】連射式クリップ機正面図
図3】連射式クリップ機平面図
図4】連射式クリップ機左側面図
図5】連射式クリップ機右側面図
図6】連射式クリップ機先端部にクリップの先端部をフック状に引掛けた断面説明図
図7】連射式クリップ機左先端部でクリップを外す状態の正面説明図
図8】「A」クリップ平面図 「B」クリップ側面図
図9】連射式クリップ機平面下部拡大説明図
図10】連射式クリップ機左側面下部拡大説明図
図11】クリップで書類を閉じた説明図
図12】閉じた書類のクリップを外すためにフック状に引掛けた説明図
図13】閉じた書類のクリップを外すためにフック状に引掛けてクリップを押さえる凸部を押した説明図
図14】「A」クリップを押さえる凸部の正面図 「B」クリップを押さえる凸部を押した正面図
図15】「A」クリップを押さえる凸部の内部説明図 「B」クリップを押さえる凸部を押した状態の内部説明図
図16】クリップを押さえる凸部の分解説明図 「A」縦長筒状の外筒斜視図 「B」上下にスライドさせる金属製スプリング斜視図 「C」縦長内側円柱に凸部の押し付け部とスプリング押し付け部をセットした斜視図 「D」クリップを押さえる凸部平面説明図 「E」凸部の押し付け部平面図 「F」スプリング押し付け部平面図
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下,本発明を実施するための最良の形態について説明する。
合成樹脂と金属製の素材を使用した連射式クリップ機本体(1)を正面から見て、連射式クリップ機下部(1−1)に下部左先端(1−2)を設け、更に最先端は下部左最先端フック状(1−3)にした。
連射式クリップ機本体(1)を平面から見て、クリップを入れる穴(4)にクリップ(2)の先端から入れる。
書類(3)を閉じる時は、クリップを押しつける押手(5)を正面から見て左先端に押すことにより、クリップ(2)で書類(3)を閉じる事が出来る。
書類をクリップ(2)で閉じたら、クリップの押手(5)から親指を放すと、クリップの押手(5)は、押し部を引き戻す金属製スプリング(1−8)で引かれて書類を閉じたクリップ(2)と正反対の方に戻る構造である。
【0013】
クリップを押さえる凸部(8)について詳細を下記に記載する。
連射式クリップ機本体(1)を正面から見て、左先端の上部(1−5)に設けたクリップを押さえる凸部(8)は、縦長の内側円柱(8−4)を設け、縦長筒状の外筒(8−3)との中間に、縦長内側円柱(8−4)を、上下にスライドさせる、金属製のスプリング(8−1)を設け、下部左最先端フック状(1−3)でクリップ左先端(2−1)を引っ掛け、クリップを押さえる凸部(8)を親指で下方に押しながら、書類(3)と反対方向に引くと、クリップ(2)を外す事が出来る。
クリップ(2)の先端は、若干書類より外側に傾いているため、下部左最先端のフック状(1−3)で引っ掛けることができる。(図8「B」)
【0014】
書類をクリップ(2)で閉じてから、クリップ(2)を外す必要が出た場合は、連射式クリップ機本体(1)を正面から見て、書類を閉じた時と同様の位置に、下部左最先端フック状(1−3)で、クリップ左先端(2−1)を引っ掛け、クリップ先端は若干書類より外側に傾いているため、(図8「B」)連射式クリップ機本体(1)の左側面で、書類を閉じているクリップ(2)を上下に挟むようにして、下部左最先端フック状(1−3)で、クリップ左先端(2−1)を引掛かけ、連射式クリップ機本体(1)の連射式クリップ機左上部先端(1−5)に設けたクリップを押さえる凸部(8)を親指で下方に押し付けながら連射式クリップ機本体(1)を手前に引くと、クリップ(2)を押さえているため、下部左最先端フック状(1−3)で片面だけ引っ掛けても、クリップ(2)は書類(3)から外れる構造である。
【0015】
金属製の素材を使用したクリップ(2)で、書類(3)を閉じて、同じ連射式クリップ機(1)の左側面で容易にクリップ(2)を外すことが出来るようにした。
連射式クリップ機本体(1)を正面から見て、下部左最先端フック状(1−3)でクリップ左先端(2−1)を引っ掛けて、連射式クリップ機本体(1)の左先端上部のクリップを押さえる凸部(8)を下方に押しながら連射式クリップ機本体(1)を手前に引いてクリップを外せるようにした。
【0016】
連射式クリップ機本体(1)にクリップ(2)をセットして、書類(3)を閉じて、またクリップ(2)で閉じた書類(3)から、クリップ(2)を外す時も、同じ連射式クリップ機本体(1)の連射式クリップ機左側面(9)で全部出来る事は便利な方法である。
また、60枚綴り用のクリップ(2)は、指で引っ張っても簡単に外れない。そのため無理に力を入れると、爪が割れる、親指と人差し指が傷つく事も例外でない。
【0017】
本発明の大きな特徴として、連射式クリップ機本体(1)を正面から見て、連射式クリップ機左側面(9)からクリップ(2)を連射して書類(3)を閉じて、クリップ(2)を外す時も同じ連射式クリップ機左側面(9)で出来る構造である。
左先端上部に縦長筒状のクリップを押さえる凸部(8)を設けたことも大きな特徴である。
また、連射式クリップ機本体(1)の合成樹脂の色は黒・青・赤・黄色・グリーン・白茶色・透明を使用することが出来る。
【符号の説明】
【0018】
(1) 連射式クリップ機本体
(1−1) 連射式クリップ機下部
(1−2) 連射式クリップ機下部左先端
(1−3) 下部左最先端フック状
(1−4) 連射式クリップ機左上部
(1−5) 連射式クリップ機左上部先端
(1−6) クリップ底面を上方に上がらないように押し付ける凸部
(1−7) クリップ底面押し部
(1−8) 押し部を引き戻す金属製スプリング
(1−9) 押し部を引き戻す金属製針金
(2) クリップ本体
(2−1) クリップ左先端
(2−2) クリップ右先端
(2−3) クリップ底面
(3) 書類
(4) クリップを入れる穴
(5) クリップの押手
(6) クリップの左右先端を広げる金属製コントロール装置
(7) 連射式クリップ機下部と連射式クリップ機上部を結合する金属
(8) クリップを押さえる凸部
(8−1) 上下にスライドさせる金属製スプリング
(8−2) 凸部の押し付け部
(8−3) 縦長筒状の外筒
(8−4) 縦長内側円柱
(8−5) スプリング押し付け部
(9) 連射式クリップ機左側面
(10) 連射式クリップ機右側面
【要約】      (修正有)
【課題】書類閉じもクリップ外しも一方の側面で出来る連射式クリップ機を提供する。
【解決手段】連射式クリップ機本体1を正面から見て、連射式クリップ機下部に下部左先端を設け、更にその最先端は、下部左最先端フック状にした。連射式クリップ機左側面から、書類をクリップで閉じてから、クリップを外す必要がある時は、下部左最先端フック状にクリップ左先端を引掛かけ、連射式クリップ機左先端上部に設けたクリップを押さえる凸部1−6を親指で下方に押しながら手前に引くと、連射式クリップ機の左側面からクリップは、書類から外れてくる事を特徴とする。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16