特許第6127065号(P6127065)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6127065柔軟性のあるマルチパネル滅菌組立品を作成するためのプロセス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6127065
(24)【登録日】2017年4月14日
(45)【発行日】2017年5月10日
(54)【発明の名称】柔軟性のあるマルチパネル滅菌組立品を作成するためのプロセス
(51)【国際特許分類】
   A61L 2/26 20060101AFI20170424BHJP
   A61B 50/30 20160101ALI20170424BHJP
【FI】
   A61L2/26
   A61B50/30
【請求項の数】20
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2014-549570(P2014-549570)
(86)(22)【出願日】2012年12月4日
(65)【公表番号】特表2015-511823(P2015-511823A)
(43)【公表日】2015年4月23日
(86)【国際出願番号】IB2012056961
(87)【国際公開番号】WO2013098679
(87)【国際公開日】20130704
【審査請求日】2015年11月16日
(31)【優先権主張番号】13/338,545
(32)【優先日】2011年12月28日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】514300557
【氏名又は名称】アヴェント インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001379
【氏名又は名称】特許業務法人 大島特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】マーク・ティー・パムペリン
(72)【発明者】
【氏名】ブライアン・エル・ガスティン
(72)【発明者】
【氏名】エリック・ティー・ブリッカー
(72)【発明者】
【氏名】メリッサ・アール・ゲイナー
【審査官】 増田 健司
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2011/016006(WO,A1)
【文献】 特開2004−73723(JP,A)
【文献】 特開昭63−5753(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61L 2/26
A61B 50/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
マルチパネル滅菌組立品を作成するための連続的プロセスであって、前記プロセスが、
長軸方向の中心線、および前記中心線に対して一般に平行な2つの対向する縁を持つ、移動する連続的なベースウェブを供給する手順と、
複数の部分組立品を供給する手順であって、それぞれの部分組立品が、少なくとも2つの対向する部分組立品縁と前記少なくとも2つの対向する部分組立品縁の間にわたるバリア要素とを含む手順と、
各部分組立品の前記少なくとも2つの対向する部分組立品縁が、前記連続的なベースウェブの前記2つの対向する縁と整列して、前記部分組立品を組み込む反復部分と、こうした部分組立品のない交互の部分とを画定するように、前記部分組立品を移動する連続的なベースウェブ上の所定位置に適用する手順と、
側面タブを供給する手順と、
前記側面タブを、前記部分組立品を組み込む前記部分の少なくとも1つの縁に対して、前記移動する連続的なベースウェブ上の所定位置に適用する手順と、
前記部分組立品および前記側面タブを前記移動する前記連続的ベースウェブに取り付けて、2つの対向する縁、長軸方向の中心線、前記部分組立品と一致するバリアパネル部分、および組立品をもたない部分と一致する折り畳み防止パネル部分を持つ連続的工作物を形成する手順であって、前記連続的工作物が、前記部分組立品を含む第一の表面と対向する第二の表面を持つ手順と、
前記連続的工作物を個別のマルチパネル滅菌組立品に分離する手順であって、それぞれのマルチパネル滅菌組立品がバリアパネル、折り畳み防止パネルおよび少なくとも一つの側面タブを備える手順とを含む連続的プロセス。
【請求項2】
前記複数の部分組立品が、材料ロールをほどいて、前記材料を個別の部分組立品に切断することにより供給される、請求項1のプロセス。
【請求項3】
記部分組立品のそれぞれが少なくとも一つの補強要素を備える、請求項2のプロセス。
【請求項4】
前記部分組立品を前記連続的ベースウェブに取り付ける前に、印を部分組立品に追加する手順をさらに含み、前記印が各バリアパネルの内容物受け入れ領域の上限を特定する、請求項1のプロセス。
【請求項5】
前記部分組立品を前記連続的ベースウェブに取り付けた後で、印を前記連続的工作物のバリアパネル部分に追加する手順をさらに含み、前記印が各バリアパネルの内容物受け入れ領域の上限を特定する、請求項1のプロセス。
【請求項6】
少なくとも一つのプルタブを前記移動する連続的ベースウェブの前記バリアパネル部分上の所定位置に適用し、前記プルタブを取り付ける手順をさらに含む、請求項1のプロセス。
【請求項7】
前記プルタブが、前記移動する連続的ベースウェブに、前記部分組立品および前記側面タブと共に取り付けられる、請求項6のプロセス。
【請求項8】
少なくとも一つのプルタブを個別のマルチパネル滅菌組立品の前記バリアパネル上の所定位置に適用する手順であって、前記個別のマルチパネル滅菌組立品を前記連続的工作物から分離し、前記プルタブを取り付けた後で、前記少なくとも一つのプルタブを前記バリアパネル上の所定位置に適用する、該手順をさらに含む、請求項1のプロセス。
【請求項9】
前記連続的工作物を個別のマルチパネル滅菌組立品に分離する手順の前に、前記連続的工作物の部分を、前記長軸方向の中心線に向かって前記2つの対向する縁から切り抜く、請求項1の前記プロセス。
【請求項10】
マルチパネル滅菌組立品をスタックに揃え手順であって、それぞれのマルチパネル滅菌組立品が、少なくとも一つの補強要素および少なくとも一つのプルタブを含み、また前記マルチパネル滅菌組立品が前記スタック内で重ねられ、それによって前記補強要素とプルタブが前記スタック内の隣接するマルチパネル滅菌組立品間の分離を形成して、ユーザーが一本以上の指を差し込んで前記スタック内の個別のマルチパネル滅菌組立品を掴むようにする手順をさらに含む、請求項1のプロセス。
【請求項11】
マルチパネル滅菌組立品を作成するための連続的プロセスであって、前記プロセスが、
少なくとも2つの対向する部分組立品縁を含む部分組立品と、前記2つの対向する部分組立品縁の間にわたるバリア要素とを提供する手順と、
先端、後端、および前記先端と後端に対して一般に直交する2つの対向する縁を持つ不連続のベースウェブ上の所定位置に、前記部分組立品を適用する手順であって、部分組立品の前記少なくとも2つの対向する部分組立品縁が、前記ベースウェブの前記2つの対向する縁と整列して、前記部分組立品を組み込んだバリアパネル部分と、前記部分組立品をもたない折り畳み防止パネル部分を備えた不連続の工作物を画定し、前記工作物が前記部分組立品を含む第一の表面と、対向する第二の表面を持つ手順と、
少なくとも一つの側面タブを提供する手順と、
前記少なくとも一つの側面タブを、前記バリアパネル部分の少なくとも一つの縁に対して、前記工作物上の所定位置に適用する手順と、
前記部分組立品および前記少なくとも一つの側面タブを、前記ベースウェブに取り付けて、バリアパネル、折り畳み防止パネルおよび少なくとも一つの側面タブを備えた、マルチパネル滅菌組立品を提供する手順とを含む、連続的プロセス。
【請求項12】
前記部分組立品が少なくとも一つの補強要素を備える、請求項11のプロセス。
【請求項13】
少なくとも一つの補強要素を前記マルチパネル滅菌組立品の前記バリアパネル上の所定位置に適用し、前記補強要素を前記マルチパネル滅菌組立品に取り付ける前記手順をさらに含む、請求項11のプロセス。
【請求項14】
前記部分組立品が前記ベースウェブ上の所定位置に見当合わせされる前に、印を前記部分組立品に追加する手順であって、前記印が前記マルチパネル滅菌組立品の前記バリアパネルの内容物受け入れ領域の上限を特定する手順をさらに含む、請求項11のプロセス。
【請求項15】
印を前記マルチパネル滅菌組立品の前記バリアパネルに追加する手順であって、前記印が前記マルチパネル滅菌組立品の前記バリアパネルの内容物受け入れ領域の上限を特定する手順をさらに含む、請求項11のプロセス。
【請求項16】
前記工作物または前記マルチパネル滅菌組立品の一つ以上の縁から部分を切断・除去して、前記マルチパネル滅菌組立品内に追加的な縁を形成する手順をさらに含む、請求項11のプロセス。
【請求項17】
前記マルチパネル滅菌組立品の部分が切断され、前記マルチパネル滅菌組立品内に追加的な縁を形成する、請求項11のプロセス。
【請求項18】
マルチパネル滅菌組立品をスタックに揃え手順をさらに含む、請求項11のプロセス。
【請求項19】
前記マルチパネル滅菌組立品が、補強要素および少なくとも一つのプルタブを含み、前記マルチパネル滅菌組立品が、前記バリアパネルがスタック状に重なり、それによって、前記補強要素およびプルタブが、前記スタック内の隣接するマルチパネル滅菌組立品間の分離を形成し、ユーザーが一本以上の指を差し込んで、前記スタック内の一つ以上の個別のマルチパネル滅菌組立品を掴むためのギャップを提供するように揃えられている、請求項18のプロセス。
【請求項20】
マルチパネル滅菌組立品のスタックであって、前記スタックが、それぞれ、バリアパネル、折り畳み防止パネル、補強要素および少なくとも一つのプルタブを含む、複数のマルチパネル滅菌組立品を含み、前記スタックが、前記バリアパネルがスタック状に重なり、それによって、前記補強要素およびプルタブが、前記スタック内の隣接するマルチパネル滅菌組立品間の分離を形成し、ユーザーが一本以上の指を差し込んで、前記スタック内の一つ以上の個別のマルチパネル滅菌組立品を掴むためのギャップを提供するように揃えられている、マルチパネル滅菌組立品のスタック。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に滅菌組立品を製造するプロセスに関連する。
【背景技術】
【0002】
手術またはその他の無菌処置中に必要な手術衣、シーツ、ドレープ、機器などのさまざまな製品は、病院、クリニックなどの通常業務で日常的に使用される。このような製品が滅菌状態で事前包装されていない場合、病院またはクリニックは使用前にこれらを滅菌する必要がある。さらに、これらの製品が使い捨てでなく、複数回使用される場合は、これらを洗浄するかその他の方法でその後の使用のために準備する必要がある。しかしこのような使用の前に、このような製品を滅菌することが不可欠である。
【0003】
関連する材料の量のために、これらの製品を後に使用するために滅菌して保管することがしばしば必要となる。このため、このような製品を、洗浄、洗濯などした後に、滅菌布に包み、その後の使用のために滅菌・保管する手順が開発された。使い捨て滅菌布は典型的には所定の長方形にカットされ、滅菌ラップとして販売されている。
【0004】
従来型の使い捨て滅菌ラップでの滅菌トレーまたは類似の物の従来的な包装は、隅の余分で重複した層をまとめて、折り曲げ、滅菌トレーの上部にまとめて固定するので、しばしば大量の余分な材料の使用を伴う。従来的な使い捨て滅菌ラップは、強度または吸収性のために1つ以上の追加層を時に含むことのある、平らで特徴のない材料シートである。例えば、Bourneらによる米国特許第5,635,134号は、物品の便利な二重包装ができるようにする2つの類似サイズの重ね合わせパネルを形成するために、滅菌ラップの1つ以上のシート(例えば、2枚の個別シート、または1枚のシートを折り畳んだもの)をまとめて結合して形成される多層滅菌ラップを開示している。別の例として、Robert T. Bayerによる米国特許出願公開第2001/0036519号は、互いに付着した2つの類似サイズの重ね合わせパネルを形成するために折り畳まれた、滅菌ラップ材料の単一シートから成る2層の滅菌ラップを開示している。また別の例としては、Steckleinらによる米国特許出願公開第2005/0163654は、第一のメインパネルおよびメインパネルよりも小さい第二のパネルを持つ滅菌ラップ材料を開示している。第二のパネルは、メインパネル内に完全に包含されてメインパネルを補強および/または付加的吸収性を提供するように、メインパネルの中心部分に重ね合わされて取り付けられている。
【0005】
概して、これらの例やその他の例で、従来型の使い捨て滅菌ラップは、2枚の材料のシートを重ね合わせるか、または1枚の材料を折り曲げて2枚のシートを形成してから、シートを一つに付着させて単一のラップを形成するといった手順が関与する非常に単純なプロセスによって、簡単に製造される。
【0006】
標準的折り畳み手法と組み合わせた従来的使い捨て滅菌ラップの大きなシートは、特に滅菌ラップが滅菌過程で硬くなったり固まってしまう可能性のある材料で形成されている時、滅菌後に包みを開く際に利点を提供する。例えば、特定の熱可塑性ポリマーから作られた不織布材料から成る滅菌ラップが、長時間のまたは強化された蒸気滅菌または熱滅菌プロセスで使用される時、不織布材料は、固まるか、またはラップした物品またはトレーの形の「跡を残す」可能性がある。物品またはトレーの包みを開く間、滅菌ラップが平らになるように、跡のついたしわ、折れ目またはその他の変形を克服しなければならない。滅菌ラップが平らにならない場合は、ラップのその他の部分を開いている間に、滅菌ラップの開かれた側が滅菌物品またはトレーの上に折り畳まれる可能性がある。これは物品の滅菌性を損ないうる。材料の大きな面およびシートの長方形の形状は、標準的な折り畳み手法と相まって、一般的に包みを開いている間に滅菌ラップが折り畳まれるのを防ぐ。
【0007】
これらの従来的滅菌ラップの大きなシートのサイズを小さくすると、ラップのその他の部分を開く際に、滅菌ラップの畳まれていない側が滅菌物品またはトレーの上にまた折り畳まれる問題が大きくなる。さらに、この問題は、(例えば、シートの材料の量を減らすために)シートが長方形ではなくなるように、滅菌ラップのシートの形状を変えることによっても大きくなりうる。しかし、従来的な使い捨て滅菌ラップの大きなシートと標準的折り畳み手法の使用は、重なった材料の大きな面および複数の折れ目をもたらし、これは包装および包みを開く過程で余分な量の材料を使用・操作する必要があり、包装および包みを開く過程を遅くする困難が加わり、無駄が発生する。
【0008】
従って、機器トレーまたは物品の滅菌処理に必要な滅菌布の量を低減する、使いやすい組立、パッケージ、またはシステムを使用するプロセスに対して、満たされていないニーズが存在する。また、包みを開いている間に滅菌布が折り畳まれうる可能性を減らすかまたは避けながら、滅菌布の量を減らし、滅菌された機器トレーまたは物品の包みを開くタスクを簡便化する、使いやすい組立品、パッケージまたはシステムを作るプロセスに対する満たされていないニーズも存在する。このニーズは、長時間のまたは強化された蒸気滅菌または熱滅菌プロセスで使用でき、包みを開く間に滅菌布が折り畳まれる可能性を減らすまたは避けながら、滅菌布の量を減らし、滅菌された機器トレーまたは物品の包みを開くタスクを簡便化する、複数のパネルおよびその他の構成要素を有する組立品、パッケージまたはシステムを作るためのプロセスに対して特に明白である。
【発明の概要】
【0009】
上述の問題は、複数パネル滅菌組立品を作成する連続的なプロセスを包含する本発明によって対処される。
【0010】
プロセスには、移動する連続的なベースウェブの提供が関与する。連続的なベースウェブは、長軸方向の中心線を持ち、対向する2つの縁で一般に中心線に対して平行である。
【0011】
複数の部分組立品が提供され、それぞれの部分組立品が少なくとも2つの対向する部分組立品縁とバリア要素を持つ。複数の部分組立品は、巻かれた材料ロールをほどいて、材料を個別の部分組立品に分離することにより供給されうる。代替的に、個別の部分組立品のスタックを供給しうる。発明の一態様では、それぞれの部分組立品が少なくとも一つの補強要素を備えうる。例えば、少なくとも一つの補強要素を、それぞれの部分組立品に見当合わせして取り付けうる。別の例では、それぞれの部分組立品の一部分を、対向する2つの部分組立品縁の間でそれ自体の上に折り畳んで、少なくとも1つの補強要素を形成する。
【0012】
部分組立品は、各部分組立品の少なくとも2つの対向する部分組立品縁が、連続的なベースウェブの2つの対向する縁と整列して、部分組立品を組み込む反復部分と、こうした部分組立品のない交互の部分とを画定するよう、連続的なベースウェブ上に配置される。部分組立品の反復部分は、バリアパネル部分であり、部分組立品のない交互の部分は、折り畳み防止パネル部分である。下記にさらに詳しく記載する通り、部分組立品とベースウェブの整列は、部分組立品の一つの部分組立品縁が一般に平行する方法でベースウェブの縁を超えて伸びる構成、および/またはベースウェブの縁が一般に平行する方法で部分組立品の部分組立品縁を超えて伸びる構成が包含される。
【0013】
プロセスには、側面タブを提供する手順が含まれる。これらの側面タブは、部分組立品を組み込む部分の少なくとも1つの縁に対して、移動する連続的なベースウェブ上の所定位置に見当合わせされる。例えば、側面タブを加速させて所定位置に見当合わせしうる。
【0014】
部分組立品および側面タブは、連続的ベースウェブに取り付けられて、連続的工作物を形成する。この連続的工作物は、2つの対向する縁、および部分組立品と重なるバリアパネル部分と、部分組立品のない部分と重なる折り畳み防止部分を持つ。連続的工作物は、部分組立品を含む第一の表面と対向する第二の表面を持つ。部分組立品および/または側面タブは、超音波ボンディング技術を利用して連続的ベースウェブに取り付けうる。代替的および/または追加的に、熱接合、接着、縫い合わせ、機械的かみ合いまたはこれに類するものを使用して、これらの要素を一つに取り付けうる。部分組立品および/または側面タブは、連続的ベースウェブに順に取り付けられうる。例えば、部分組立品を、移動する連続的ベースウェブに接着してから、側面タブを連続的工作物の一部となるよう接着しうる。代替的に、部分組立品および側面タブは、連続的ベースウェブに同時に接着しうる。
【0015】
個別の側面タブは、第一の表面に、第二の表面に、または第一および第二の両方の表面に取り付けられうる。本発明の一態様で、側面タブを供給する手順は、バリアパネル取り付け手段を持つ側面タブの提供を含みうる。これらのバリアパネル取り付け手段は、接着テープ、両面接着テープ、引き裂き可能なリリーステープ、層状リリーステープ、粘着性材料、面ファスナーシステムのフック要素、スナップ、クリップ、磁石、留め金、スロットとタブを含むがこれに限定されない機械的締結要素、およびその組み合わせとしうる。
【0016】
次に、連続的工作物は、個別のマルチパネル滅菌組立品に分離され、それぞれのマルチパネル滅菌組立品がバリアパネル、折り畳み防止パネルおよび少なくとも一つの側面タブを有する。
【0017】
本発明の一態様によれば、プロセスは、印をバリアパネルに追加する手順を含むことができ、その印はバリアパネルの内容物受け入れ領域の上限を特定する。印は、部分組立品を連続的ベースウェブに取り付ける前に、部分組立品に追加しうる。代替的におよび/または追加的に、印は、部分組立品を連続的工作物に取り付けた後で、連続的工作物のバリアパネル部分に追加しうる。さらに別の態様では、印は、マルチパネル滅菌組立品のバリアパネルに追加しうる。
【0018】
本発明のプロセスは、さらに、少なくとも一つのプルタブを移動する連続的ベースウェブのバリアパネル部分上の所定位置に見当合わせしてから、プルタブを取り付ける手順を含みうる。例えば、プルタブを加速して所定位置に見当合わせしうる。プルタブは、第二の表面または第一の表面に取り付けられうる。プルタブを第一および第二の両方の表面に取り付けうることが意図されている。本発明によれば、プルタブは、移動する連続的ベースウェブに、部分組立品および側面タブと共に接着されることが望ましい。代替的および/または追加的に、プロセスには、個別の組立品が連続的工作物から分離される前または後のいずれかに、所定位置に見当合わせし、少なくとも一つのプルタブを個別のマルチパネル滅菌組立品のバリアパネル上の所定位置に取り付ける手順が関与しうる。
【0019】
本発明の態様によれば、連続的工作物の縁の部分は、連続的工作物を個別のマルチパネル滅菌組立品に分離する手順の前に、切断して、ある形状を形成しうる。例えば、連続的工作物の部分は、連続的工作物を個別のマルチパネル滅菌組立品に分離する手順の前に、対向する2つの縁から長軸方向の中心線に向けて切断しうる。
【0020】
本発明のプロセスは、さらに、マルチパネル滅菌組立品をスタックに揃え手順を含みうる。本発明の一態様では、マルチパネル滅菌組立品は、補強要素および少なくとも一つのプルタブを含み、マルチパネル滅菌組立品は、バリアパネルがスタック状に重なり、ユーザーが一本以上の指を差し込んで、スタック内の一つ以上の個別のマルチパネル滅菌組立品を掴むために、補強要素とプルタブがスタック内の隣接するマルチパネル滅菌組立品間の分離を形成するよう、揃えられる。
【0021】
本発明は、連続的ベースウェブではなく、不連続のベースウェブを利用してマルチパネル滅菌組立品を作成する連続的プロセスも包含する。こうしたプロセスには、少なくとも2つの対向する部分組立品縁および少なくとも2つの対向する部分組立品縁の間にわたるバリアパネル要素を含む、部分組立品の提供が関与する。部分組立品は、巻かれた材料ロールをほどいて、材料を個別の部分組立品に切断することにより供給されうる。代替的に、個別の部分組立品のスタックを供給しうる。発明の一態様では、それぞれの部分組立品が少なくとも一つの補強要素を備えうる。例えば、少なくとも一つの補強要素を、所定位置に見当合わせして、各部分組立品に取り付けうる。
【0022】
部分組立品は、不連続のベースウェブ上の所定位置に見当合わせしうる。この不連続のベースウェブは、一般に先端、後端、および先端と後端に直交する2つの対向する縁を持ち、部分組立品の少なくとも二つの対向する部分組立品縁が揃うようになるが、例えば、ベースウェブの2つの対向する縁と一致する、および/またはそれらと一般に平行に間隔を置いて離れており、部分組立品を組み込むバリアパネル部分と、部分組立品のない折り畳み防止パネル部分を含む不連続な工作物を画定するようになる。工作物は、部分組立品を含む第一の表面と、対向する第二の表面を持つ。不連続の工作物は、ベルトまたはコンベア上に支持されることが望ましいが、キャリアウェブ上に支持したり、またはそれと一体化させてもよい。
【0023】
プロセスには、一つ以上の側面タブを提供する手順が含まれる。これらの側面タブは、工作物のバリアパネル部分の少なくとも一つの縁に対して所定位置に見当合わせされる。
【0024】
部分組立品および側面タブは、ベースウェブに取り付けられて、バリアパネル、折り畳み防止パネルおよび少なくとも一つの側面タブを含む、マルチパネル滅菌組立品を提供する。部分組立品および/または側面タブは、超音波ボンディング技術を利用してベースウェブに取り付けられうる。代替的および/または追加的に、熱接合、接着、縫い合わせ、機械的かみ合いまたはこれに類するものを使用して、これらの要素を一つに取り付けうる。部分組立品および/または側面タブは、ベースウェブに順に取り付けられうる。例えば、部分組立品をベースウェブに取り付けてから、側面タブをベースウェブに取り付けうる。代替的に、部分組立品および側面タブは、ベースウェブに同時に取り付けうる。
【0025】
個別の側面タブは、第一の表面に、第二の表面に、または第一および第二の両方の表面に取り付けられうる。本発明の一態様で、側面タブを供給する手順は、バリアパネル取り付け手段を持つ側面タブの提供を含みうる。これらのバリアパネル取り付け手段は、接着テープ、両面接着テープ、引き裂き可能なリリーステープ、層状リリーステープ、粘着性材料、面ファスナーシステムのフック要素、スナップ、クリップ、磁石、留め金、スロットとタブを含むがこれに限定されない機械的締結要素、およびその組み合わせとしうる。
【0026】
本発明の一態様によれば、プロセスは、印をバリアパネルに追加する手順を含むことができ、その印はバリアパネルの内容物受け入れ領域の上限を特定する。印は、部分組立品をベースウェブに取り付ける前に、部分組立品に追加しうる。代替的におよび/または追加的に、印は、部分組立品を工作物に取り付けた後で、不連続の工作物のバリアパネル部分に追加しうる。さらに別の態様では、印は、マルチパネル滅菌組立品のバリアパネルに追加しうる。
【0027】
本発明のプロセスは、さらに、少なくとも一つのプルタブをベースウェブ上の所定位置に見当合わせしてから、プルタブを取り付ける手順を含みうる。プルタブは、第二の表面または第一の表面に取り付けられうる。プルタブを第一および第二の両方の表面に取り付けうることが意図されている。本発明によれば、プルタブは、ベースウェブに部分組立品および側面タブと共に取り付けられうる。代替的および/または追加的に、プロセスには、少なくとも一つのプルタブをマルチパネル滅菌組立品のバリアパネル上の所定位置に見当合わせしてから、プルタブを取り付ける手順が関与しうる。
【0028】
本発明の態様によれば、工作物の縁の部分は、切断してマルチパネル滅菌組立品用の形状を形成しうる。例えば、部分は、工作物の2つの対向する縁(または他の縁)から切り抜くこともできる。代替的および/または追加的に、部分は、マルチパネル滅菌組立品から切り抜いて、その形状を変化させたり、材料の形を整えることもできる。
【0029】
本発明のプロセスは、さらに、マルチパネル滅菌組立品をスタックに揃え手順を含む。本発明の一態様では、マルチパネル滅菌組立品は補強要素および少なくとも一つのプルタブを含み、マルチパネル滅菌組立品は、バリアパネルがスタック状に重なり、ユーザーが一本以上の指を差し込んで、スタック内の一つ以上の個別のマルチパネル滅菌組立品を掴むためのギャップを提供するために、補強要素とプルタブがスタック内の隣接するマルチパネル滅菌組立品間の分離を形成するよう、揃えられる。
【0030】
本発明には、マルチパネル滅菌組立品のスタックおよびそれを作成するプロセスも包含される。スタックには、それぞれがバリアパネル、折り畳み防止パネル、補強要素および少なくとも一つのプルタブを含む、複数のマルチパネル滅菌組立品が含まれる。スタックは、バリアパネルがスタック内に重ねられ、それによって、補強要素とプルタブがスタック内の隣接するマルチパネル滅菌組立品間の分離を形成し、ユーザーが一本以上の指を差し込んで、一つ以上のマルチパネル滅菌組立品をつかんでスタックから分離するためのギャップを提供するように、揃えられる。
【0031】
そのほかの本開示の目的、利点および用途は、開示の望ましい実施形態に関する下記の詳細な説明および添付図面により明確となり、ここで参照番号は類似したまたは同等な構造を意味する。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1図1は、マルチパネル滅菌組立品を作成するための模範的プロセスの概略図である。
図2図2は、マルチパネル滅菌組立品を作成するための模範的プロセスの概略図である。
図3図3は、マルチパネル滅菌組立品を作成するための模範的プロセスの詳細を図示した斜視図である。
図4A図4Aは、マルチパネル滅菌組立品を作成するための模範的プロセスからの模範的工作物の平面図である。
図4B図4Bは、マルチパネル滅菌組立品を作成するための模範的プロセスからの模範的工作物の底面図である。
図5図5は、マルチパネル滅菌組立品を作成するための模範的プロセスからの模範的工作物の詳細を図示した底面図である。
図6A図6Aは、マルチパネル滅菌組立品の模範的スタックの斜視図である。
図6B図6Bは、マルチパネル滅菌組立品の模範的スタックの詳細を図示した側面図である。
【0033】
定義
本書で使用される時、「使い捨て」という用語は、安価であるために、1回だけ使用した後に経済的に廃棄されうる製品をさす。「使い捨て」製品は、通常、単回使用を目的としている。「単回使用」という用語は、1回だけ使用することを目的とし、その使用後に再使用、再調整、復元または修理することを目的としていない製品をさす。これらの製品は、交差汚染または感染の可能性を減らすことにより、臨床環境に利点を提供する。さらにこれらの製品は、再処理および再使用のために回収および組立されないので、ワークフローを向上させうる。
【0034】
本書で使用される時、「滅菌組立品」という用語は、滅菌前に非滅菌物品または非滅菌内容物の周りを包む、折り畳む、またはその他の方法で包み込む布および/または柔軟材料から成る柔軟な物品をさす。滅菌組立品は、包装、折り畳み、取り扱い、強度、滅菌、滅菌後の保管、および/または包みを開くまたは開封のために利点を提供する特定の物理的特性、機能的特徴および/または構造を提供する複数パネルおよび/またはセクションを持つ。
【0035】
本書で使用される時、「ウェブ」または「不織布ウェブ」という用語は、中間層を持つが、特定可能な反復様式でない様式での 個別の繊維またはフィラメントの密着構造を意味する。不織布ウェブは以前は、例えば、メルトブロー、スパンボンドおよび接着カードウェブプロセスなど、当業者に知られているさまざまなプロセスで形成されていた。「ウェブ」または「不織布ウェブ」という用語は、織物と不織布ウェブの組み合わせ、および/または不織布ウェブとフィルムの組み合わせとしての、1つ以上のウェブを含むラミネート材料を包含する。
【0036】
本書で使用される時、「スパンボンドウェブ」または「スパンボンド処理ウェブ」という用語は、溶融熱可塑性材料をフィラメントとして、押出しフィラメントの直径の紡糸口金中の通常は円形の複数の細かいキャピラリーから押し出し、次に例えば非引き出しまたは引き出し流体延伸またはその他のよく知られたスパンボンド機構で急速に減少させることによって形成される、小さな直径の繊維および/またはフィラメントのウェブをさす。スパンボンド不織ウェブの製造は、Appelらの米国特許第4,340,563号、Dorschnerらの米国特許第3,692,618号、Kinneyの米国特許第3,338,992および3,341,394号、Levyの米国特許第3,276,944号、Petersonの米国特許第3,502,538号、Hartmanの米国特許第3,502,763号、Doboらの米国特許第3,542,615号およびHarmonのカナダ特許第803,714号などの特許に示されている。
【0037】
本書で使用される時、「メルトブロー繊維」という用語は、溶融熱可塑性材料を溶融糸またはフィラメントとして、通常は円形の複数の細かいダイスキャピラリーを通して、高速ガス(例えば空気)流中に押し出すことによって形成された繊維を意味するが、高速ガス流は溶融熱可塑性材料のフィラメントを希釈して、場合によってはマイクロ繊維の直径までその直径を小さくする。その後、メルトブロー繊維は高速ガス流によって運ばれ、回収表面上に堆積されて無作為に分配されたメルトブロー繊維のウェブを形成する。メルトブロープロセスはよく知られており、NRLレポート4364、「超微細有機繊維」(V.A. Wendt、E.L. BooneおよびC.D. Fluharty)、NRLレポート5265、「超微細熱可塑性繊維の形成のための改善装置」(K.D. Lawrence、R.T. LukasおよびJ.A. Young)、および米国特許第3,849,241号(Buntinら、1974年11月19日発行)を含む、さまざまな特許および出版物に記述されている。
【0038】
本書で使用するとき、「超音波ボンディング」は、例えば、層または繊維を、望ましくは熱可塑性の層または繊維を、超音波エネルギーを加えることによって一つに融合することにより実施するプロセスを意味する。超音波接着の非制限的な例の一つは、Bornslaegerの米国特許第4,374,888号(その内容全体は参照により本書に組み込まれる)に示されるように、音響ホーンとアンビルロールの間に布を通過させることによって得られる接着である。
【0039】
本書で使用するとき、「熱接合」は、層または繊維、望ましくは熱可塑性の層または繊維を、熱を直接加えることによって一つに融合することを意味する。熱接合の一つの形態は、一つ以上の織物層が複数の不連続の結合点で融合する熱的な「点接着」である。例えば、熱点接着には一般的に、例えば加熱カレンダーロールおよびアンビルロールなどの加熱ロール組立品の間に、接着する繊維の布またはウェブを通過させることを伴う。点接着は、層または繊維を一つに融合する高圧を使用しても達成しうる。カレンダーロールは、布全体がその表面全体に渡って取り付けられないように、何らの方法で通常パターン形成されており、アンビルロールは通常滑らかである。結果として、機能的および/または審美的理由で、カレンダーロールのさまざまなパターンが開発されている。パターンの一例は、点を持ち、HansenおよびPenningsの米国特許第3,855,046号で教授されているように、約30%の接着面積および約200点の接着/平方インチ(31点の接着/平方センチメートル)を持つHansen Penningsまたは「H&P」パターンである。別の例が、Vogtの米国デザイン特許第239,566号に示されている。典型的には、接着面積パーセントは布積層ウェブの面積のおよそ5%からおよそ30%まで変動する。点接着は、積層板層を互いに保持し、布の通気性または効力をなくすことなく、各層内のフィラメントおよび/または繊維を接着することにより、それぞれの個別層に完全性を与える。
【0040】
本書で使用するとき、「整列する」および「整列」という用語は、それらが適切な相対位置になるように要素を調節することを意味する。部分組立品の部分組立品縁およびベースウェブの縁に関して、これらの用語は、縁が一般に一致するようにこれらの要素を調節することを意味する。これらの用語はまた、これらの縁が「間隔をおいて離れている」または「間隔をおいて隔てられている」または一般に平行にずれている配置、またはこれらの縁が長軸方向の中心線の一つの側面上で一致し、かつ反対側の縁が、間隔をおいて離れている、間隔をおいて隔てられている、または一般に平行にずれている配置を包含する。間隔を置いて離れた縁の整列の非制限的な一例は、部分組立品の部分組立品縁が、ベースウェブの縁を超えて伸びるときであり、別の非制限的な例はベースウェブの縁が部分組立品の部分組立品縁を超えて伸びるときである。
【発明を実施するための形態】
【0041】
ここで、一つ以上の実施形態を詳細に参照するが、その例を図に示す。当然ながら一つの実施形態の一部として図示または記述された特徴は、別の実施形態で使用して、なおさらなる実施形態を生じうる。
【0042】
ここで図面を参照するが、図1には、マルチパネル滅菌組立品を作成するための模範的プロセスが示されている。模範的プロセスは、連続的ベースウェブまたは不連続のベースウェブ用に構成しうる。図1で概略的に図示したプロセスは、巻かれた材料のロールからほどくことができる連続的ベースウェブを示す。
【0043】
プロセスは、巻かれたロールからほどかれているバリア要素用の材料で継続する。オプションとして、バリア要素上に位置する補強要素用の材料も、ロールからほどいて、付着させて、ラミネート構造を形成することにより、バリア要素と組み合わせることができる。オプションの補強要素のあるなしにかかわらず、バリア要素は、分離して(例えば切断して)、不連続の部分組立品を作成しうる。代替的に、部分組立品は、ほどいて分離する代わりに、スタックとして供給しうる。部分組立品は、ベースウェブ上に見当合わせして配置しうる。オプションのバリアパネル取り付け手段との組み合わせができる側面タブが、ベースウェブ上に見当合わせされ配置される。これらの要素(例えば、部分組立品および側面タブ)は、ベースウェブに永久的に取り付けられる。要素は、例えば、熱および/または超音波ボンディングによって、永久的に取り付ける前に、当初、少量の接着剤を使用して、移動するウェブ上の所定位置に固定しうる。代替的に、要素の取付けを接着により達成する場合には、大量の接着剤の塗布を使用することもできる。
【0044】
プルタブは、ベースウェブ上の所定位置に適用してから、所定位置に取られる。プルタブは、側面タブおよび部分組立品と一緒に適用ができ、および全ての要素は同時に取り付けうる。
【0045】
これらの要素を組み込むベースウェブの縁は、連続的なベースウェブが個別のマルチパネル滅菌組立品に分離され、揃えられ、積み重ねられる前に、形を整えうる。スタックは、発送用にパッケージ化されることが望ましい。
【0046】
不連続の要素をプロセスに導入する場所で、容認される要素の導入が存在するか不在であるかを判断するための検査を実施できる。目視検査に加えて、始動/立ち上げ/終了動作などの動作特性は、廃物最小限化技術を始動させることができる。図1に示すそれぞれの動作または手順で、工作物に対する貢献が容認される基準を満たしているかどうかを示すために診断を実施できる。実施する場合、部分組立品、側面タブ、プルタブなどの要素は、図1に示すとおり引き続き適用しうる。実施しない場合、追加的な要素は適用されない。
【0047】
ここで図2を参照するが、マルチパネル滅菌組立品を作成するためのプロセス10を概略的に示している。本発明は、望ましいか、または好ましい実施形態と関連して説明するが、本発明をそれらの実施形態に限定することは意図していないことが理解される。
【0048】
本発明によれば、連続的ベースウェブ12は、巻かれた供給ロール14からほどかれて、供給ロール14がそれに関連付けられた矢印の方向に回転するにつれて、それに関連付けられた矢印が示す方向に移動する。連続的なベースウェブ12は、一つ以上のシート作成プロセスによって形成され、まず供給ロール14上に保管されることなく、プロセス10に直接進みうる。模範的なシート作成プロセスには、メルトブロープロセス、スパンボンドプロセス、ボンディドカーディドウェブ形成プロセス、湿式プロセス、アパーチャードフィルム形成プロセス、およびこれに類するものなどのプロセスが含まれる。連続的ベースウェブ12は、長軸方向の中心線「L」および一般に長軸方向の中心線Lに対して平行である対向する2つの縁12Aおよび12Bを持つ。不連続のベースウェブを、連続的ベースウェブの代わりに使用しうることが意図されている。不連続のベースウェブは、コンベア、ベルト、布またはキャリア材料(スパンボンド材料の連続的なベースウェブなど)上に支持されうる。キャリア材料は、プロセスの後で最終製品の一部となりうることが意図されている。
【0049】
ベースウェブ12は、リバース−Sパス内のSロール配列18の間隙16を通過する。Sロール配列18から、ベースウェブ12は、見当合わせをし、部分組立品22をベースウェブ12上に配置するために使用される組合せドラム20に進む。それぞれの部分組立品22は、少なくとも二つの対向する部分組立品縁22Aおよび22Bおよびバリア要素を持つ。発明の一態様では、それぞれの部分組立品22が、少なくとも一つの補強要素40を備えうる。
【0050】
概して、部分組立品22は、巻かれた供給ロール26からバリア要素材料24をほどくことにより形成され、供給ロール26がそれに関連付けられた矢印の方向に回転するにつれて、それに関連付けられた矢印で示される方向に移動する。部分組立品には、オプションの補強要素が含まれうる。補強要素を含める一つの方法は、一つ以上の補強要素材料28のロールを、それに関連付けられた矢印の方向に移動する巻かれた供給ロール30からほどき、両方の材料28、24を接着ロール構造32の間隙を通過させることによって、補強要素材料28をバリア要素材料24に対して位置づけることである。補強要素を含める別の方法は、バリア要素材料24の一部分または複数部分を、供給ロール26に関連付けられた矢印によって示される移動の方向に、供給ロール26と組合せドラム20の間に配置されている折り畳みボード(非表示)を介して折り畳むことによる。バリア要素材料および/または補強要素材料は、1つ以上のシート作成プロセスによって形成され、まず供給ロール上に保管されることなく、プロセス10に直接進みうる。模範的なシート作成プロセスには、メルトブロープロセス、スパンボンドプロセス、ボンディドカーディドウェブ形成プロセス、湿式プロセス、アパーチャードフィルム形成プロセス、およびこれに類するものなどのプロセスが含まれる。
【0051】
図2および図3を参照するが、バリア要素材料24および補強要素材料28は、接着ロール構造32の間隙に移動し、そこで、材料は互いに付着される。材料は従来的な技術を使用して付着しうる。技術の例としては、超音波ボンディング、熱接合、圧着、ホットメルト接着剤、両面テープ、転写接着剤またはこれに類するものが含まれるが、これに限定されない。これらの組み合わせ材料34は、回転ナイフカッティングロール構造36に移動し、ここで、個別の部分組立品22が切断され、その後、組合せドラム20上に配置される。その他の技術を使用して部分組立品を分離しうる。模範的技術には、回転金敷、レーザー、水噴射またはこれに類するものが含まれる。
【0052】
組合せドラム20は、例えば、吸引などの従来的な技術を使用して、部分組立品22をドラム表面上に保持する。部分組立品を所定位置に見当合わせをし、ベースウェブに移動させるために、その他の技術を使用しうる。これらには、転送パック(transfer pucks)、ベルト配置組立品またはこれに類するものが含まれる。適切な装置および方法の非制限的な例には、米国特許第5,716,478号および第5,759,340号(どちらもBootheら)に記載のあるものが含まれ、その内容を参照により本書に組み込む。代替的に、個別の部分組立品22のスタックを供給して、個別の部分組立品を組合せドラム(または従来的な技術を使用したその他の見当合わせおよび移動機器)に供給しうる。
【0053】
部分組立品22は、移動手順で連続的なベースウェブ12に移動される。連続的なベースウェブに面する部分組立品22の表面、または部分組立品22を受ける連続的なベースウェブ12の一部分には、部分組立品を連続的なベースウェブ12上の所定位置に維持するために、少量の接着剤のコーティング(非表示)を含みうる。
【0054】
本発明によると、ベースウェブ12および/または部分組立品22は、通気性のある不織布材料の少なくとも1つの層から成りうる。望ましくは、通気性のある不織布材料は、スパンボンドフィラメントの層、メルトブローン繊維の層、およびスパンボンドフィラメントの層から成る積層板で、いわゆるスパンボンド・メルトブローン・スパンボンド材料である。これらの層の製造方法は知られており、同一出願人による米国特許第4,041,203(Brockら)に記述されており、参照によりその全体を本書に組み込む。Brockらの材料は、一般的に略称「SMS」としても呼ばれるスパンボンド・メルトブローン・スパンボンド層の3層積層板である。SMSの2つの外層は、無作為なパターンに配置されてから互いに付着させる、押出しポリオレフィン繊維、またはフィラメントから作られるスパンボンド材料である。内層は、これもスパンボンド層の繊維よりも一般的に小さな直径の押出しポリオレフィン繊維から作られるメルトブローン層である。結果として、メルトブローン層は、滅菌剤が布を通過するのを可能にする細繊維構造のために、細菌およびその他の汚染物質の通過を阻止する一方、向上したバリア特性を提供する。逆に、2つの外層は、積層板全体により大きな割合の強度要因を提供する。積層板は、積層板の表面上で実質的に定期的に繰り返されるパターンと共に使用されることが好ましい、断続的な接着パターンを使用して作成されうる。パターンは、接着が積層板の表面積の約5〜50%を占めるように選択される。望ましくは、接着は積層板の表面積の約10〜30%を占めうる。これらの材料のその他の組み合わせおよび変化も意図されている。非限定的例として、内層は、材料が「SMMS」と呼ばれるように、2つのメルトブローン層を含みうる。
【0055】
ベースウェブ12および/または部分組立品22が、SMS材料からなるか、またはそれを組み込む時、SMSの基本重量は、1オンス/平方ヤード(osy)(約33グラム/平方メートル(gsm))から約3 osy(100 gsm)まででありうる。例えば、SMS材料の基本重量は、1.2 osy(40 gsm)〜約2 osy(67 gsm)でありうる。別の例として、SMS材料の基本重量は、1.4 osy(47 gsm)〜約1.8 osy(60 gsm)でありうる。基本重量はASTM D3776−07に従って決定されうる。SMSの複数の積み重ねまたは層を使用して、約2 osy(67 gsm)〜約5 osy(167 gsm)の範囲の基本重量を提供しうる。
【0056】
ベースウェブおよび/または部分組立品(または以下にバリアパネル部分42として記載したバリアパネル部分としての組合せ要素)の透過性は、Frazier透過性の観点から特徴付けて、25〜約500立方フィート/分(CFM)の範囲としうる。例えば、バリアパネル部分の透過性は、50〜約400立方フィート/分の範囲でありうる。また別の例では、バリアパネル部分の透過性は、100〜約300立方フィート/分の範囲でありうる。材料の透過性を、水0.5インチ(または125 Pa)の圧力低下において1平方フィートの材料表面積を通る空気の立方フィート/分で表すFrazier透過性は、Frazier Precision Instrument Companyから入手可能なFrazier空気透過性試験機を使用して決定され、連邦試験方法5450標準規格191Aに従って測定された。バリアパネルが、約1 osy(33 gsm)〜約2.6 osy(87 gsm)の範囲の基本重量を持つSMS材料で構成されている時、バリアパネル部分の透過性は、一般的にISO 9237:1995に従って決定された時(試験圧力125 Paで、38 cmの円形の試験エリア(例えば、試験ヘッド)を使用して自動空気透過性マシンで測定される。模範的空気透過性マシンはスイスのTEXTEST AGから入手可能なTEXTEST FX 3300である)約20立方フィート/分〜約75立方フィート/分の範囲でありうる。約2 osy(67 gsm)〜約5 osy(167 gsm)の範囲の基本重量を提供するためにSMS材料の複数の積み重ねまたは層が使用される場合、バリアパネルの透過性は、一般的にISO 9237:1995に従って決定される時、約10立方フィート/分〜役30立方フィート/分の範囲でありうる。
【0057】
概して、ベースウェブ12の材料および部分組立品22のバリア要素材料24は、同一の材料とも、または異なる材料ともしうる。例えば、ベースウェブ12は、スパンボンド不織布材料、軽量不織布積層板材料、またはバリアパネル部分にとって望ましいレベルのバリア特性(またはその他の特徴)を欠く材料の単一層または複数層としうる。代替的に、ベースウェブは「SMS」材料としうる。バリア要素材料24は、ベースウェブ12よりも高いレベルのバリア特性を持ちうる。代替的に、ベースウェブ12は、バリア要素材料24よりも高いレベルのバリア特性を持ちうることが意図されている。例えば、ベースウェブ12は、「SMS」材料などの不織布の積層板としうる。ベースウェブ12は、バリア要素材料24とは異なる色および/またはパターンを持ちうる。非制限的な例として、ベースウェブ12は、第一の色(例えば、青色)、濃い色、またはカラースケールの特定の色とし、部分組立品(または部分組立品のバリア要素)は、無色(例えば、白色)、第二の色(例えば、薄い色)、または第一の色とは対比的なカラースケールの特定の色としうる。
【0058】
図3に図示したとおり、部分組立品22は、連続的ベースウェブ12上の所定位置に適用され、部分組立品の少なくとも二つの対向する部分組立品縁22Aおよび22Bが、連続的ベースウェブ12の2つの対向する縁12Aおよび12Bと整列して、部分組立品を組み込む反復部分42(バリアパネル部分42ともいう)およびそうした部分組立品を持たない交互部分44(折り畳み防止パネル部分44ともいう)が画定されるようになる。
【0059】
プロセスには、一つ以上の側面タブ46を提供する手順が含まれる。これらの側面タブ46は、部分組立品22を組み込む部分42の少なくとも1つの縁に対して、移動する連続的なベースウェブ12上の所定位置に見当合わせされる。例えば、側面タブを加速させて所定位置に見当合わせしうる。概して、側面タブ46は、供給ロール50から材料48をほどくことにより形成され、供給ロール50がそれに関連付けられた矢印の方向に回転するにつれて、それに関連付けられた矢印で示される方向に移動する。側面タブ46には、側面タブを連続的なベースウェブ12に適用する前に、側面タブ46に適用しうるオプションのバリアパネル取り付け手段が含まれうる。材料48は、図2中の部分52で行われる切断動作で分離され、側面タブ46を形成し、組合せロール54またはその他の動作に移動して、側面タブを連続的なベースウェブ12に見当合わせし配置しうる。組合せロール54は、例えば、吸引などの従来的な技術を使用して、ドラム表面上に側面タブ46を保持する。側面タブを所定位置に見当合わせをし、それをベースウェブに移動するために、その他の技術を使用しうる。これらには、転送パック(transfer pucks)、ベルト配置組立品またはこれに類するものが含まれる。代替的に、個別の側面タブ46のスタックを供給して、個別の側面タブ46を組合せロール(または従来的な技術を使用したその他の見当合わせおよび移動機器)に供給しうる。側面タブ46または側面タブ46を受ける連続的なベースウェブ12の一部分は、部分組立品を連続的なベースウェブ12上の所定位置に維持するために、少量の接着剤のコーティング(非表示)を含みうる。
【0060】
代替的におよび/または追加的に、バリアパネル取り付け手段は、バリアパネル部分(非表示)に適用しうる。
【0061】
これらのバリアパネルの取り付け手段は、接着テープ、両面接着テープ、引き裂き可能なリリーステープ、層状リリーステープ、粘着性材料、面ファスナーシステムのフック要素、スナップ、クリップ、磁石、留め金、スロットとタブを含むがこれに限定されない機械的締結要素、およびその組み合わせとしうる。例えば、パネル取り付け手段は、バリアパネルまたは側面タブに縫い合わせ、超音波接合、熱機械接合または接着または接着剤接合された少なくとも端部または一部を持つ接着テープの1つ以上の長さでありうる。バリアパネル取り付け手段は、各面に同じまたは異なるレベルの接着剤または接着剤の粘着力を持つ、両面テープでありうることがわかっている。他の方法としておよび/またはさらに、パネル取り付け手段は、接着剤で挟まれた中央層が、分割可能な紙、分割可能な積層板、分割可能な発泡体、引き裂き可能な紙、引き裂き可能なリリース構造、引き裂き可能な発泡体またはその他の引き裂き可能なまたは分割可能な積層板などの分割可能または分離可能な材料である、両面テープ構造を持ちうる。模範的な分割可能または引き裂き可能な材料は、例えばCaudalらの米国特許第5,702,555号(1997年12月30日発行)、Fryeの米国特許第4,310,127号(1982年1月12日発行)、Sorrellの米国特許第3,675,844号(1972年7月11日発行)、およびHumphnerの米国特許第2,205,956号(1940年6月25日発行)に開示されており、この内容は参照によって組み込まれる。本発明の一態様によれば、パネル取り付け手段は、おむつ、失禁用衣類および同様の製品でしばしば使用されるさまざまなタイプなど、接着締結タブまたはテープ閉鎖システムの形態でありうる。模範的なテープ閉鎖システムは、例えばLareの米国特許第4,410,325号(1983年10月18日発行)に見うけられ、その内容は参照により組み込まれる。別の模範的なテープ閉鎖システムは、例えばRoschらの米国特許第4,585,450号(1986年4月29日発行)に見うけられ、その内容は参照により組み込まれる。別の例として、パネル取り付け手段は、バリアパネルおよび/または側面タブに縫い合わせ、超音波接合、熱機械的接合または粘着または接着された部分を持ち、他方の端部に結合される面ファスナー締結システムからのフックファスナーを持つ、不織布などの繊維の長さとしうる。ベースウェブおよび/またはバリアパネル部分自体は、Velcro Industries B.V.社製のVELCRO(登録商標)ブランドのファスナー製品として市販されている面ファスナーシステムなど、面ファスナーシステムのループ部品として機能しうることが意図されている。不織布ウェブなどの低コストのループ材料とかみ合うような小さな寸法のフックに関連するNestegardの米国特許第5,315,740号に記述されるフックシステムなど、その他の模範的なフックシステムを使用しうる。パネル取り付け手段のさまざまな要素または部品は、任意の関連基材層と共に、成形、共押出しなどによって一体形成されうることが意図されている。例えば、個別のフック要素は、実質的に同じポリマー材料からの基部層とフック要素を共押出しすることによって、フック基部層と同時に一体形成しうる。
【0062】
部分組立品22および側面タブ46は、接合ステーション55に入り、そこで連続的ベースウェブ12に永久的に取り付けられ、連続的工作物56を形成する。少なくとも部分組立品22に関して、部分組立品22は、ベースウェブ12の縁12Aおよび12Bに、またはそれに隣接して結合されることが望ましい。付着は完全な継ぎ目であってもよく、または縁の1つだけまたはいくつかの部分に沿って部分的に付着してもよい。代替的および/または追加的に、付着は、それぞれの縁のすべてまたは一部に沿って断続的または不連続でありうる。もちろん、その他の縁も付着でき、または層はその表面積全体のすべてまたは一部にわたって一緒に付着されうる。側面タブ46は、類似した方法で取り付けられることが望ましい。
【0063】
図3図4A図4Bおよび図5を参照するが、この連続的工作物56は、2つの対向する縁56Aおよび56Bと、部分組立品22と一致するバリアパネル部分42および部分組立品をもたない部分と一致する折り畳み防止パネル部分44を持つ。連続的工作物56は、部分組立品22を含む第一の表面58と、対向する第二の表面60を持つ。部分組立品22および/または側面タブ46は、超音波接合技術を利用して連続的ベースウェブに取り付けられうる。代替的および/または追加的に、熱接合、接着、縫い合わせ、機械的かみ合いまたはこれに類するものを使用して、これらの要素を一つに取り付けうる。部分組立品および/または側面タブは、連続的ベースウェブに順に取り付けられうる。例えば、部分組立品を移動する連続的ベースウェブに取り付けてから、側面タブを移動する連続的ベースウェブに取り付けることもできる。代替的に、部分組立品および側面タブは、連続的ベースウェブに同時に取り付けうる。個別の側面タブ46は、第一の表面58に、第二の表面60に、または第一および第二の両方の表面58および60に取り付けられうる。本発明の一態様で、側面タブを供給する手順は、バリアパネル取り付け手段を持つ側面タブの提供を含みうる。
【0064】
本発明の一態様によれば、プロセス10は、印62をバリアパネルに追加する手順を含むことができ、その印はバリアパネルの内容物受け入れ領域の上限を特定する。印62配置の非制限的な例を、図4Aに示す。印62は、部分組立品22を連続的ベースウェブ12に取り付ける前に、部分組立品22に追加しうる。代替的におよび/または追加的に、印62は、部分組立品を連続的工作物に取り付けた後で、連続的工作物56のバリアパネル部分42に追加しうる。さらに別の態様では、印は、マルチパネル滅菌組立品のバリアパネルに追加しうる。印は、線、破線、刷り込み接合パターン、ロゴおよびその他の印刷物などを含む、さまざまな形態としうる。従って、印は、「KIMBERLY−CLARK」または「KIMGUARD(登録商標)」または「SMARTFOLD(登録商標)」などの言葉でもよい。
【0065】
本発明のプロセスは、さらに、少なくとも一つのプルタブ64を移動する連続的ベースウェブ12または工作物56のバリアパネル部分42上の所定位置に見当合わせしてから、プルタブ64を取り付ける手順を含みうる。例えば、プルタブ64を加速して所定位置に見当合わせしうる。概して、プルタブ64は、供給ロール64Cから材料64Bをほどくことにより形成され、供給ロール64Cがそれに関連付けられた矢印の方向に回転するにつれて、それに関連付けられた矢印で示される方向に移動する。材料64Bは、カッティングロール配列64Dで分離して、組合せロール64Eまたはその他の動作に移動して、連続的なベースウェブ12または工作物56上にプルタブ64を見当合わせをして配置しうる。組合せロール64Eは、例えば、吸引などの従来的な技術を使用して、ドラム表面上にプルタブ64を保持する。プルタブを所定位置に見当合わせし、それをベースウェブに移動するために、その他の技術を使用しうる。代替的に、個別のプルタブ64のスタックを供給して、従来的な技術を使用して個別のプルタブ64を組合せロール64E(またはその他の見当合わせおよび移動機器)に供給しうる。プルタブ64またはプルタブ64を受けるための連続的なベースウェブ12または工作物56の一部分は、プルタブ64を連続的なベースウェブ12または工作物56上の所定位置に維持するために、少量の接着剤のコーティング(非表示)を含みうる。
【0066】
プルタブ64は、第二の表面60または第一の表面58に取り付けられうる。プルタブを第一および第二の両方の表面に取り付けうることが意図されている。本発明によれば、プルタブは、移動する連続的ベースウェブに部分組立品および側面タブと共に取されることが望ましい。代替的および/または追加的に、プロセスには、個別の組立品が連続的工作物から分離される前または後のいずれかに、所定位置に見当合わせし、少なくとも一つのプルタブを個別のマルチパネル滅菌組立品のバリアパネル上の所定位置に取り付ける手順が関与しうる。
【0067】
図5に示すとおり、連続的工作物56の縁56Aおよび56Bの部分は、連続的工作物56を個別のマルチパネル滅菌組立品に分離する手順の前に、切断して、ある形状を形成しうる。例えば、連続的工作物56の部分は、連続的工作物を個別のマルチパネル滅菌組立品に分離する手順の前に、2つの対向する縁56Aおよび56Bから長軸方向の中心線L に向けて切断しうる。部分は、回転ナイフか、または回転金敷、レーザー、水噴射またはこれに類するものを含むが、これに限定されないその他の技術を使用して切断しうる。
【0068】
次に、連続的工作物56は、図2中の部分66の装置で行われる従来的な切断動作によって、個別のマルチパネル滅菌組立品68に分離され、それぞれのマルチパネル滅菌組立品は、バリアパネル、折り畳み防止パネル、および少なくとも一つの側面タブを含む。それぞれには、さらに、印および一つ以上のプルタブ、ならびにその他の特徴が含まれうる。当然ながら、側面タブ、印および/またはプルタブなどの一つ以上の特徴を省略しうることが意図されている。
【0069】
本発明のプロセスは、さらに、マルチパネル滅菌組立品をスタックに揃え手順を含む。本発明の一態様では、マルチパネル滅菌組立品は、補強要素および少なくとも一つのプルタブを含み、マルチパネル滅菌組立品は、バリアパネルがスタック状に重なるように揃えられる。図6Aおよび6Bを参照するが、側面斜視図(図6A)および垂直断面図(図6B)には、必ずしも尺度は一定ではないが、バリアパネル(すなわち、バリアパネル部分42)が重なるように、マルチパネル滅菌組立品68のスタック70が揃えられていることが表示されている。図に示す通り、補強要素40およびプルタブ64は、ユーザーが一本以上の指を入れて、スタック70内の一つ以上の個別のマルチパネル滅菌組立品68を掴むことができるように、スタック70内の隣接するマルチパネル滅菌組立品68の間の分離を形成する。
【0070】
本発明は、マルチパネル滅菌組立品のスタックを作成するプロセスを包含する。すなわち、上記のプロセスは、補強要素および少なくとも一つのプルタブを含むマルチパネル滅菌組立品の揃えられたスタックを生成するために使用しうるが、補強要素40およびプルタブ64は、スタック70内での隣接するマルチパネル滅菌組立品68間の分離が形成されるよう配置され、ユーザーは、一本以上の指を差し込んで、スタック70内の一つ以上の個別のマルチパネル滅菌組立品68を掴むことができる。
【0071】
様々な特許を参照し本書に組込んできたが、組み込んだ資料と書面による明細書との間に不一致がある場合は、書面による明細書が優先される。さらに、本開示は、その具体的な実施形態に関連して詳細に説明してきたが、当業者にとって、本開示の精神および範囲を逸脱することなく、様々な改造、修飾およびその他の変更を開示に対してなしうることは明らかである。したがって、請求の範囲は添付した請求の範囲により包含されるすべての修正、改造およびその他の変更が網羅されることが意図される。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5
図6A
図6B