特許第6127144号(P6127144)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6127144
(24)【登録日】2017年4月14日
(45)【発行日】2017年5月10日
(54)【発明の名称】3次元メモリアレイアーキテクチャ
(51)【国際特許分類】
   H01L 27/105 20060101AFI20170424BHJP
   H01L 45/00 20060101ALI20170424BHJP
【FI】
   H01L27/10 448
   H01L45/00 A
【請求項の数】5
【全頁数】30
(21)【出願番号】特願2015-530113(P2015-530113)
(86)(22)【出願日】2013年8月30日
(65)【公表番号】特表2015-534720(P2015-534720A)
(43)【公表日】2015年12月3日
(86)【国際出願番号】US2013057620
(87)【国際公開番号】WO2014036461
(87)【国際公開日】20140306
【審査請求日】2015年3月24日
(31)【優先権主張番号】13/600,777
(32)【優先日】2012年8月31日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】595168543
【氏名又は名称】マイクロン テクノロジー, インク.
(74)【代理人】
【識別番号】100074099
【弁理士】
【氏名又は名称】大菅 義之
(74)【代理人】
【識別番号】100106851
【弁理士】
【氏名又は名称】野村 泰久
(72)【発明者】
【氏名】ピオ,フェデリコ
【審査官】 上田 智志
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2011/0299328(US,A1)
【文献】 特開2011−129639(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0270529(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0272663(US,A1)
【文献】 特開2007−067403(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0012916(US,A1)
【文献】 特開2011−090758(JP,A)
【文献】 特開2008−181978(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0252909(US,A1)
【文献】 特開2010−282673(JP,A)
【文献】 特開2010−287872(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 27/105,45/00,49/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも絶縁材料により互いに分離された複数の階層のそれぞれに複数の第1の導電線を備える積層体と、
前記複数の第1の導電線の間に前記複数の階層に対して垂直に延びるように配置される複数の導電延長部と、
前記複数の導電延長部と前記複数の第1の導電線との交差部分のそれぞれに形成された記憶素子材料の部分及びセル選択材料の部分とを含む複数のメモリセルであって、それぞれのメモリセルが、前記複数の第1の導電線のうちの1本に隣接しかつこれを挟んで対向する前記複数の導電延長部のうちの2本と前記複数の第1の導電線のうちの前記1本とのそれぞれの間に形成された1対の前記記憶素子材料の前記部分を備える、複数のメモリセルと、
を備え、
前記1対の前記記憶素子材料の前記部分は、それぞれ前記複数の第1の導電線のうちの前記1本によって同時にアクセスされ、共通の情報を格納するように構成される、
メモリアレイ。
【請求項2】
前記複数の第1の導電線及び前記複数の導電延長部にそれぞれ直角に延在する複数の第2の導電線をさらに備え、
前記複数の第1の導電線のうちの前記1本に隣接しかつこれを挟んで対向する前記複数の導電延長部のうちの前記2本は前記複数の第2の導電線のうちの1本と、それぞれ電気的に接続される、請求項1に記載のメモリアレイ。
【請求項3】
前記記憶素子材料は、前記複数の導電延長部のそれぞれの周囲にかつ隣接して同心状に形成される、請求項1又は2に記載のメモリアレイ。
【請求項4】
前記セル選択材料は、前記複数の導電延長部のそれぞれの周囲にかつ隣接して同心状に形成される、請求項1又は2に記載のメモリアレイ。
【請求項5】
前記複数の第1の導電線の各々に隣接しかつ通信可能に結合されるヒータ材料を更に備え、
前記ヒータ材料が有する断面積は前記複数の第1の導電線のうちの少なくとも1本のものより小さく、
前記ヒータ材料は前記複数の第1の導電線のうちのそれぞれ1本と前記記憶素子材料との間に直列に配置される、
請求項1〜4のいずれか1項に記載のメモリアレイ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願]
本開示は、弁護士整理番号1001.0680001を有し、「THREE DIMENSIONAL MEMORY ARRAY ARCHITECTURE」と題する、本願と共に出願する、米国特許出願第13/600、699号に関連し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、一般に、半導体デバイスに関し、特に、3次元メモリアレイアーキテクチャおよびその形成方法に関する。
【背景技術】
【0003】
メモリデバイスは、通常は、コンピュータまたは他の電子デバイス内の内部用半導体集積回路として提供される。多くの、異なる形式のメモリが存在しており、とりわけ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、同期型ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)、抵抗可変メモリ、およびフラッシュメモリが含まれる。抵抗可変メモリの形式には、とりわけ、相変化材料(PCM)メモリ、プログラマブル導体メモリ、および抵抗ランダムアクセスメモリ(RRAM)を含む。
【0004】
メモリデバイスは、高メモリ密度、高信頼性、および無電力でのデータ保持の必要性から、不揮発性メモリとして広範囲の電子的用途に利用される。不揮発性メモリは、例えば、パーソナルコンピュータ、携帯メモリスティック、ソリッドステートドライブ(SSD)、デジタルカメラ、セルラ電話機、MP3等の携帯音楽プレーヤ、動画プレーヤ、および他の電子デバイスに使用され得る。
【0005】
メモリデバイス製作に関する絶え間ない取り組みは、メモリデバイスの小型化、メモリデバイスの記憶密度の増大、および/またはメモリデバイスコストの制限にある。一部のメモリデバイスは、2次元アレイに配置されたメモリセルを含み、メモリセルは全て同一面に配置される。対照的に、種々のメモリデバイスは、複数の階層のメモリセルを有する3次元(3D)アレイに配置されたメモリセルを含む。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】先行技術による2次元メモリアレイを示す。
図2】先行技術による3次元メモリアレイを示す。
図3】本開示の複数の実施形態に従う3次元メモリアレイを示す。
図4】本開示の複数の実施形態に従う3次元メモリアレイのバイアスをかけるための方法を示す。
図5A】本開示の複数の実施形態に従う導電線の対の間の同心状メモリセル構造体の場所を示す。
図5B】本開示の複数の実施形態に従う導電線の交互の対の間の同心状メモリセル構造体の場所を示す。
図5C】本開示の複数の実施形態に従う導電線の異なる交互の対の間の同心状メモリセル構造体の場所を示す。
図5D】本開示の複数の実施形態に従うメモリセル構造体ピッチ内のビット線数を増大させた、導電線の対の間の同心状メモリセル構造体の場所を示す。
図5E】本開示の複数の実施形態に従うアレイの上方および下方で交互に接続される同心状メモリセル構造体の場所を示す。
図6】本開示の複数の実施形態に従う3次元メモリアレイ概略図の斜視図を示す。
図7】本開示の複数の実施形態に従うワード線の上方および下方にビット線を有する3次元メモリアレイの斜視図を示す。
図8A】本開示の複数の実施形態に従う図5Eに示した同心状メモリセルの3次元メモリアレイに対応する横断面図を示す。
図8B】本開示の複数の実施形態に従う図5Eに示した同心状メモリセルの3次元メモリアレイに対応する横断面図を示す。
図8C】本開示の複数の実施形態に従う図5Eに示した同心状メモリセルの3次元メモリアレイに対応する横断面図を示す。
図8D】本開示の複数の実施形態に従う図5Eに示した同心状メモリセルの3次元メモリアレイに対応する横断面図を示す。
図9】本開示の複数の実施形態に従うアレイの上方および下方で交互に接続される同心状メモリセル構造体の3次元メモリアレイのバイアスをかける方法を示す。
図10A】本開示の複数の実施形態に従う分離されたスイッチデバイス付同心状メモリセルの3次元メモリアレイを示す。
図10B】本開示の複数の実施形態に従う分離されたスイッチデバイス付ヒータ材料を有する同心状メモリセルの3次元メモリアレイを示す。
図10C】本開示の複数の実施形態に従う分離されたスイッチデバイス付ヒータ材料を有する同心状メモリセルの3次元メモリアレイを示す。
【発明を実施するための形態】
【0007】
3次元メモリアレイアーキテクチャおよびその形成方法が提供される。実施例のメモリアレイは、少なくとも絶縁材料により複数の階層に互いに分離される複数の第1の導電線を備える積層体と、複数の第1の導電線に実質的に直角に延びるように配置される少なくとも1本の導電延長部とを含み得る。記憶素子材料が、少なくとも1本の導電延長部の周囲に形成される。セル選択材料が、少なくとも1本の導電延長部の周囲に形成される。少なくとも1本の導電延長部、記憶素子材料、およびセル選択材料は、複数の第1の導電線の同一面上の対の間に位置する。
【0008】
本開示の実施形態では、相変化材料(PCM)メモリセルの垂直統合を実装する。複数の実施形態は、既存の2次元メモリアレイよりも密度の高い3次元メモリアレイを提供する。さらに、製作工程は、例えば、3Dアレイの形成に関連するマスク数を減少させることにより、既存の手法より複雑でなく費用も低い。したがって、本開示の複数の製作工程は、これまでの手法より費用が低い。
【0009】
本開示の以下の詳細な説明では、その一部を形成する添付図面に対して参照を行うが、図面には、本開示の1つ以上の実施形態をどのように実施すればよいかが図解により示される。これらの実施形態は、当業者が本開示の実施形態を実施できるように充分に詳細に説明するが、他の実施形態を利用してもよく、また本開示の範囲から逸脱しなければ、工程上の、電気的な、および/または構造上の変更を行っても構わないことを理解すべきである。
【0010】
本明細書中の数字は付番規則に従っており、第1の桁は図面番号に対応し、残りの桁は図中の構成要素または構成部品を特定している。異なる図面間の類似の構成要素または構成部品は、類似する桁を用いることにより特定できる。例えば、102は図1中の要素「02」を参照し、類似の構成要素が図2中で202として参照できる。また、本明細書で用いられる場合、「複数の(a number of)」特定の構成要素および/または特長は、1個以上のそのような構成要素および/または特長を指している可能性がある。
【0011】
本明細書に用いる場合、「実質的に」の語は、修正された特徴は絶対的である必要はないが、その特徴の利点を達成するように充分に忠実であることを意図する。例えば、「実質的に平行な」とは、絶対的な平行度には限定されず、直角の方向より平行な方向に少なくとも近い方向を含み得る。同様に、「実質的に直交する」とは、絶対的な直交度には限定されず、平行の方向より直角な方向に少なくとも近い方向を含み得る。
【0012】
図1は、先行技術による2次元メモリアレイ100を示す。メモリアレイ100は、本明細書ではワード線と呼ぶことがある複数の導電線102、例えば、アクセス線、と、本明細書ではビット線と呼ぶことがある複数の導電線104、例えば、データ線、とを含み得る。ワード線102は、一階層で実質的に互いに平行に配置され、ビット線104は、異なる階層で実質的に互いに平行に配置される。ワード線102とビット線104とは、実質的に互いに直角に、例えば、直交して、さらに配置される。各ワード線102およびビット線104に対して示す添え字は、特定階層内でのそれぞれの線の順位を示す。
【0013】
そのようなアーキテクチャで、メモリセル106は、行および列からなる行列に配置され得る。メモリセル106は、ワード線102とビット線104との交差に位置し得る。すなわち、メモリセル106は、クロスポイントアーキテクチャに配置される。メモリセル106は、ワード線102とビット線104とが互いに接近する場所、例えば交差、重なり等、に位置する。ワード線102とビット線104とは異なる階層に形成されるため、ワード線102とビット線104とが物理的に互いに交わることはない。
【0014】
図2は、先行技術による3次元メモリアレイ208を示す。メモリアレイ208は、複数のワード線210、212、および複数のビット線214を含む。ワード線210は、一階層で実質的に互いに平行に配置され、ワード線212は、異なる階層で実質的に互いに平行に配置される。図2に示すように、ビット線214は、ワード線210および212が位置する階層のどちらとも異なる、例えば、ワード線210および212が位置する階層間の、階層に実質的に互いに平行に配置される。ビット線214は、ワード線210、212に実質的に直角に、例えば、直交して、さらに配置される。
【0015】
メモリセル216、218は、ワード線210、212とビット線214との交差のクロスポイントアーキテクチャ内に配置されて、図2に示されている。メモリセル216は、ワード線210とビット線214との間に配置され、メモリセル218は、ワード線212とビット線214との間に配置される。したがって、メモリセルは複数の階層に配置され、各階層にはメモリセルがクロスポイントアーキテクチャに構築される。階層は互いに異なる階層に形成され、それにより垂直に積層される。メモリセルは、ワード線212およびビット線214が形成される階層の間の階層に形成される。図2に示す3次元メモリアレイ208は、共通のビット線214と別個のワード線210、212とを有するメモリセル216、218を含む。より一般的にいえば、3次元メモリアレイは、図2に示すよりも多くの積層階層を有し得る。
【0016】
各ワード線210、212に対して示す添え字は、特定階層内のワード線の階層および順位を示す。例えば、ワード線210(WL3、0)は、階層0内の位置3に位置していることが示され、ワード線212(WL3、1)は、階層1内の位置3に位置していることが示される。したがって、メモリセル216は、ビット線214、例えば、BL、とビット線214下方のワード線、例えば、WL2、0、との間に位置し、図2に示され、メモリセル218は、ビット線214、例えば、BL、とビット線214上方のワード線、例えば、WL2、1、との間に位置して、図2に示されている。
【0017】
図3は、本開示の複数の実施形態に従った3次元メモリアレイ320を示す。メモリアレイ320は、第1の端子、例えば、ビット線、と第2の端子、例えば、ワード線、との間に、複数のメモリセル、例えば、セル選択デバイスと直列なメモリ素子、を備え、端子の各々は読取り/プログラム/消去の操作で独立に指定可能である。
【0018】
図3は、図示した種々の特長の3次元の物理的寸法を、特長の精確な互いの近似性も含めて精確には反映していない簡略図である。図3は、種々の構成要素の厳密な接続形態の位置付けを表しているものと考えるべきではない。むしろ、図3は、メモリアレイ320の電気的方式の簡略概要、および種々の特長のおおよその相対的配置を提供する。例えば、ビット線324は、アレイの(図示のように)頂部および/または底部に位置してもよく、電気的に互いに切離されている。また、同一のビット線324に結合される導電延長部326Tおよび326Uは、同一のビット線電位に全てバイアスをかけられる。しかし、図3は、特定階層、例えば、WL0、2およびWL1、2、でのメモリセル構造体328のワード線に対する物理的近似性を示してはいない。図5A〜10Bは、本開示の複数の実施形態に従った、3次元メモリアレイの態様をより詳細に示す。以下の検討から明らかになるように、いくつかの実施形態で、メモリセル構造体328は、複数のメモリセルに関連する部分を有し得る。例えば、各メモリセル構造体328は2つの部分を有することができ、一方の部分は一方の隣接ワード線322に関連し、別の部分は別の隣接ワード線322に関連する。また、図3に示す構成に対して、メモリセルは2個のメモリセル構造体328の部分を備えることができ、一方の部分は、導電延長部326Tと特定のワード線との間に形成されるメモリセル構造体328に関連し、別の部分は、導電延長部326Uと特定のワード線との間に形成される別のメモリセル構造体328に関連する。メモリセル構造体328は、それぞれの導電延長部、例えば、326T、326U、が各特定階層で隣接ワード線322の対の間に近接して通過する場所に、物理的に存在し得る。
【0019】
複数の実施形態で、アクセス線は、ワード線(WL)と呼ぶこともあり、複数の異なる階層、例えば、高所、デッキ、面、に配設される。例えば、ワード線は、N個の階層に配設できる。絶縁材料、例えば、誘電材料がワード線の階層間を分離する。したがって、絶縁材料により分離されたワード線の階層が、WL/絶縁材料の積層体を形成する。データ線は、ビット線(BL)と呼ぶこともあり、ワード線に実質的に直角に配置され、N階層のワード線上方の階層、例えば、N+1階層、に位置する。各ビット線は、ワード線間等、ワード線に近接して複数の導電延長部、例えば、垂直延長部、を有することができ、メモリセルが垂直延長部とワード線との間に形成される。
【0020】
図3に示すメモリアレイ320は、複数のワード線322およびビット線324を有し得る。ワード線322は、複数の階層内に配置され得る。図3では、ワード線322が、4つの階層内に配置されて示されている。しかし、ワード線322を配置できる階層の数はこの数に限定されず、ワード線322をより多数、または少数の階層に配置できる。ワード線322は、特定階層内で実質的に互いに平行に配置される。ワード線322は、積層体内で垂直方向に整合される。すなわち、多数階層の各々内のワード線322は、各階層内で同一な相対場所に位置し、直上および/または直下のワード線322と整合される。ワード線322が形成される階層の間および特定階層のワード線322の間に、絶縁材料(図3には示さず)が位置してもよい。
【0021】
図3に示すように、ビット線324は、ワード線322が位置する階層とは異なる階層、例えば、ワード線322が位置する階層の上方および/または下方に、実質的に互いに平行に配置できる。すなわち、ビット線は、メモリアレイ320の頂部に位置し得る。ビット線324はさらに、ワード線322に実質的に直角に、例えば、直交させて、配置でき、これらと重なり、例えば、異なる階層での交差、を有し得る。しかし、実施形態は、厳密に平行/直交の構成に限定されない。また、図3ではビット線324をワード線322の上方に形成して示したが、本開示の実施形態はそのようには限定されず、一部の実施形態によれば、ビット線はワード線322の下方に形成でき、導電延長部がビット線から上に延びてワード線322に近接する。一部の実施形態によれば、ビット線はワード線322の下方に形成でき、導電延長部がビット線から上に延びてワード線322に近接し、ビット線もワード線322の上方に形成でき、導電延長部がビット線から下に延びてワード線322に近接する。
【0022】
図3の各ワード線322に対する添え字は、特定階層内のワード線の位置、例えば、順位、および階層を示す。例えば、ワード線WL2、0は、階層0内の位置2に位置する(位置2に位置するワード線の積層体の底部のワード線)ことが示され、ワード線WL2、3は、階層3内の位置2に位置する(位置2に位置するワード線の積層体の頂部のワード線)ことが示される。ワード線322を配置できる階層の数、および各階層でのワード線322の数は、図3に示す数より多数、または少数、にすることができる。
【0023】
ビット線324とワード線322の積層体との各重なりの間に、ビット線324の導電延長部326Tを、ビット線324とワード線322とに実質的に直角に方向付けることができ、ワード線の積層体内の各ワード線322の部分に近接して、例えば、近傍を通過できる。一部の実施形態によれば、ビット線324の導電延長部326Tは、ワード線の2個の積層体の間を通過し、ワード線の2個の積層体の各々内の各ワード線に近接、例えば、隣接して通過できる。
【0024】
例えば、図3に示すように、ビット線324の導電延長部326Tをビット線324から垂直に延びるように配置して、下方のそれぞれのワード線322の一部分に近接して通過させることができる。図示のように、導電延長部326Tは、各階層で2本のワード線322の間を通過して、2本のワード線322の各々に近接、例えば、隣接することができる。例えば、図3に示す導電延長部326Tは、WL1、jおよびWL2、jと特定したワード線間を通過し、WL1、jおよびWL2、jが形成される階層で各々に近接する。隣接とは、本明細書で用いる場合、接するように近いことを必ずしも意図するのではなく、むしろ、導電延長部とワード線との間に、例えば、それらの間にメモリセルを形成するように、配設された他の材料が電気的に直列となるように充分に近い。複数の実施形態によれば、導電延長部326Tは、メモリセルが導電延長部326Tと各それぞれのワード線322との間に形成されるように、2本のワード線322の近傍を、例えば隣接して、通過し得る。
【0025】
メモリセル構造体328が図3に示され、ビット線324の導電延長部326T/326Uとワード線322とが異なる階層で互いに近接する、例えば、重なる場所近傍のクロスポイントアーキテクチャ内に配置されている。複数の実施形態で、メモリセル構造体328は、導電延長部326T/326Uとワード線322(WL1、jおよびWL2、jとして特定)との間に位置する。例えば、導電延長部326T/326Uがワード線322に近接して通過する場合、メモリセル構造体328は、導電延長部326T/326Uとワード線322との間に位置し得る。各メモリセル構造体328は、2個の異なるメモリセルに関連する部分を有することができ、各メモリセルは、2個の異なるメモリセル構造体の部分、例えば、特定ワード線の各辺に隣接する各メモリセル構造体328の部分を備え得る。
【0026】
導電延長部326Uにより、ビット線BLの異なる、例えば導電延長部326Tとは異なる、導電延長部が特定される。導電延長部326Tおよび326Uは、両者とも同一ビット線に通信可能に結合され、そのため、同一の電位にバイアスされる。一部の実施形態では、導電延長部326Tおよび326Uは、ワード線322の積層体の間に位置し、図3に示すように、ワード線、例えばWL1、j、の同一積層体の異なる、例えば対向側にそれぞれ位置する。すなわち、特定の導電延長部が、積層体の各面上の2本のワード線322に近接して位置し、例えば、垂直延長部326Tが、WL1、jおよびWL2、jと特定される一対のワード線322に近接して位置する。
【0027】
メモリセル構造体は、ワード線の積層体内の各階層で、導電延長部、例えば、326T/326U、と隣接ワード線322との間に、位置することができる。後でより詳細に説明するように、メモリセル構造体328は、1個以上のメモリセルと関連付け得る。図3(および以降の他の図)に示すメモリセル構造体328が、円形記号を貫通する斜線を付して示され、1個のメモリセル構造体328に関連する複数のメモリセルを示している。例えば、図3で、メモリセル構造体328の一部分であって、特定の導電延長部とワード線のうちの1本との間であって、特定の導電延長部が、所与の階層で隣接する間のメモリセル構造体328の一部分は、一メモリセルと関連し得、同メモリセル構造体328の別の部分であって、当該特定の導電延長部とワード線のうちの別の1本との間であって、当該特定の導電延長部が、当該所与の階層で隣接する間の同メモリセル構造体328の別の部分は、別のメモリセルと関連し得る。
【0028】
図3には表されない別の実施形態で、複数の階層の所与の階層、例えば、階層j、で、導電延長部326Tは、第1のワード線、例えば、WL1、j、の一方の辺の近くを通過するように位置し得、導電延長部326Uは、第1のワード線の対向する辺の近くを通過するように位置し得る。導電延長部326Tは、また、第1のワード線に隣接しかつ同一面上のワード線、例えば、WL2、j、の一方の辺の近くを通過するように位置し得る。導電延長部326Tおよび326Uには、それぞれのビット線を介してアクセスでき、各ワード線には独立にアクセスできる。このように、2本の導電延長部326Tおよび326Uは、特定ワード線322に近接して位置し得るが、導電延長部326Tは、それぞれの第1のメモリセルの第1の端子、例えば、第1のメモリセル構造体328の一部分であり、また、第1のワード線322、例えば、WL1、j、はそれぞれの第1のメモリセルの第2の端子である。加えて、導電延長部326Tは、特定ワード線322に隣接する第2のワード線322、例えば、WL2、j、に近接して位置し得るが、導電延長部326Tは、それぞれの第2のメモリセルの第1の端子、例えば、第1のメモリセル構造体328の一部分、であり、第2のワード線322、例えば、WL2、j、はそれぞれの第2のメモリセルの第2の端子である。このように、2個のメモリセルは、以下に図5Dおよび/または5Eに関して示すように、例えば、導電延長部の周囲に形成したメモリセル構造体328の両側に所与の階層で形成され得る。一部の実施形態では、導電延長部326T(図3に示す)、および対応するメモリセル構造体328が、図5Bおよび/または5Cに示す配置のように、交互のワード線間に位置してもよい。
【0029】
したがって、メモリセル構造体328、およびメモリセル構造体328の部分から構成されるメモリセルは複数の階層に配置され得るが、各階層には、クロスポイントアーキテクチャ内に構築されるメモリセル構造体328(およびメモリセル)を有する。メモリセル構造体328の階層は、互いに異なる階層に形成でき、これにより垂直方向に積層される。図3に示した3次元メモリアレイ320は、ワード線322は異なるが共通ビット線324を有するメモリセル構造体328を含み得る。4階層のワード線322(および4つの対応する階層のメモリセル構造体328)が図3に示されているが、本開示の実施形態はそのようには限定されず、より多数、または少数、の階層のワード線322(および対応する階層数のメモリセル構造体328)を含み得る。メモリセル構造体(およびメモリセル)は、ワード線を形成するのと実質的に同一の階層に形成すればよい。
【0030】
本開示の複数の実施形態によれば、メモリセル構造体328のメモリセルは、抵抗可変メモリセルとし得る。例えば、メモリセル構造体328のメモリセルは、相変化材料(PCM)、例えば、カルコゲナイド、を含み得る。メモリセル構造体328の各メモリセルは、スイッチ、例えば、数あるスイッチ形式の中でも、MOSトランジスタ、BJT、ダイオード、オボニック閾値スイッチ(OTS)、を含み得る。OTSは、メモリ素子に用いるのとは異なるカルコゲナイド材料等の、カルコゲナイド材料を備え得る。
【0031】
実施形態によれば、メモリセル構造体328のメモリセルは、それぞれのセル選択デバイス、例えば、セルアクセスデバイス、に直列に接続される記憶素子を含むことができ、各々は、以下の図5A〜5Dに関連してさらに詳細に説明するように、導電延長部326T/326Uの周囲に同心状に形成される。本開示内では、「同心状」は実質的に互いに包囲する構造体を指し、正確にまたは多少正確に円の形状または領域に限定されず、例えば、楕円形、正方形、または矩形の同心状メモリセルを形成してもよい。複数の実施形態は、相変化材料(PCM)とスイッチメモリセルとの3次元メモリアレイを含み、3D PCMSアレイということができる。単純化のために、図3では、延長部326Tとワード線322とが互いに最も近い等の、延長部326Tとワード線322との間に位置するメモリセル構造体328を示している。同一ワード線322は、ビット線326T/326Uの複数の導電延長部に近接させることができ、図5A〜10Cの説明から明らかになるように、ワード線322と、異なるビット線との間に形成される多くのメモリセル構造体328(およびメモリセル)を有し得る。
【0032】
図4は、本開示の複数の実施形態に従った、3次元メモリアレイのバイアスをかける方法を示す。図4は、簡略図であって、特長の相互の実際の近接性等の、種々の図示された特徴についての物理的寸法は反映していない。正確にいえば、図4は、以下の動作説明に関する電気的方式と、種々の特長の相対的配置の簡略概要とを提供する。図5A〜10Bは、本開示の複数の実施形態に従った、3次元メモリアレイの態様を、より詳細に示す。図4は、メモリアレイ430を示し、図3に関して説明したメモリアレイ320の一部分であり得る。メモリアレイ430は、複数のワード線422と、直交方向に向けられたビット線424と、ビット線424に結合されこれから垂直方向下方に、ワード線422とビット線424の両方に直角に、延びるように配置された導電延長部426Tとを含み得る。
【0033】
メモリアレイ430にアクセス、例えば、プログラミングまたは読取りを行う、ために、均衡バイアス方式が採用される。指定されたワード線422、例えば、指定された階層上の指定された位置のワード線と、指定されたビット線とにバイアスがかけられ、それらの間の電位差は、それぞれのセル選択デバイスの閾値電圧を超える。未指定のワード線422と未指定のビット線424とにバイアスがかけられ、指定されたおよび/または未指定のワード線422およびビット線424のいかなる他の対間の電圧差も、それぞれのセル選択デバイスの閾値電圧を超えることはない。例えば、他の全てのワード線422(同一階層に位置する異なるワード線422および異なる階層に位置するワード線422を含む)および他のビット線424に対して、中間電圧、例えば、指定されたビット線およびワード線電圧間の中間電圧等の、基準電圧(VREF)、でバイアスをかけることができる。
【0034】
指定されたビット線424を図4にBLADDRと示し、未指定のビット線424をBLNOTADDRと示す。図4中の各ワード線422に対して示す添え字は、特定階層内のワード線の位置と階層とに対応する。図4に示すワード線422は、階層内の指定された階層または位置に対してADDRで、未指定の階層または階層内の異なるワード線位置に対してNOTADDRで小書きされている。したがって、指定されたワード線422は、WLADDR、ADDR図4には示されている。図4にWLNOTADDR、NOTADDR、WLNOTADDRADDRまたはWLADDR、NOTADDRのうちの1本として示される未指定のワード線422は、未指定のワード線422が、指定されていない位置および/または階層に位置していることを示す。
【0035】
複数の実施形態によれば、未指定のワード線422および未指定のビット線424を、中間電圧にバイアスをかけて、指定されたワード線422または指定されたビット線424のいずれかに関連した最大電圧降下を低減させることができる。例えば、中間電圧を、指定されたワード線422と指定されたビット線との間の中点になるように選べる。しかし、中間電圧を中点電圧とは異なるように選んで、ワード線422および/またはビット線424上のメモリセルに対する妨害を最小化させることもできる。
【0036】
図4は、指定されたワード線422と指定されたビット線424との間の(あるメモリセルに関連する)部分を有するメモリセル構造体442を、べたに陰影を付けて示し、メモリセル442にかかる電圧差が関連するセル選択デバイスの閾値電圧、V、を超えていることを示している。未指定のワード線422と指定されたビット線424との間の(異なるメモリセルに関する)メモリセル構造体442の他の部分には、部分的に陰影が付され、メモリセル構造体442の当該部分は妨害を受けているが、メモリセル構造体442の当該部分にかかる電圧差は関連のセル選択デバイスの閾値電圧、V、を超えていないことを示している。図4は、また、未指定のワード線422と未指定のビット線424との間の妨害を受けていないメモリセル構造体438の部分を、何らの陰影を付さずに示し、メモリセル438前後の電圧差が僅小、例えば、空、零、であることを示している。図4は、また、未指定のワード線422と指定されたビット線424との間の妨害を受けているメモリセル構造体440の部分と、指定されたワード線422と未指定のビット線424との間の妨害を受けているメモリセル構造体441の部分とに部分的に陰影を付して示し、そこにかかる電圧差がそれぞれのセル選択デバイスの閾値電圧未満のほぼ中間電圧、例えば、V/2、であることを示している。未指定のワード線422と未指定のビット線424とに同一電圧にバイアスをかけることは、有益であり得る。
【0037】
図4は、複数の実施形態によるメモリアレイ430の有効な電気的方式を表している。しかし図4は、種々の構成要素の接続形態上の位置付けを表していると考えるべきではなく、例えば、BLADDRおよびBLNOTADDRは、あるものがアレイの頂部に形成され、またあるものがアレイの底部に形成されるように物理的に位置してもよい。また、BLADDRおよびBLNOTADDRは、これらのビット線424が、任意の同一時間に指定されたビット線ではないことを示している。同一のビット線424に結合される全ての導電延長部、例えば、426T、は、(それぞれのビット線424と)同一の電位にバイアスをかけられる。開示する読取り/プログラミング/消去条件は、対応する、例えば、指定されたまたは指定されない、導電線、例えば、ビット線および/またはワード線、に適用される。
【0038】
メモリアレイ構造体は、3次元垂直チャネルNANDメモリといくつかの類似性を有している。しかし、メモリセル、例えば、抵抗可変メモリセル、に対するアクセスは、指定されたワード線の各側のメモリセルに関する2個のメモリセル構造体の部分を介した通電(指定されたビット線424、例えば、BLADDR、および/または指定されたワード線422、WLADDR、ADDRにも流れる)を伴う。本開示の均衡バイアス方式では、指定されたワード線およびビット線に沿った、非指定のビット線およびワード線上のセルに対し、それぞれ、例えば、指定されてないセルに高々、最小漏洩電流が流れるという妨害を及ぼすだけとしながら、閾値を上まわる電圧降下は、指定されたセル、例えば、指定されたワード線、およびビット線、についてのみ得ることが可能になる。
【0039】
図5Aは、本開示の複数の実施形態に従った、導電線の対の間の同心状メモリセル構造体550の場所を示す。図5A〜5Eに関して説明する実施形態の各々に対して、メモリセルは、ワード線が形成される階層に形成され得る。それぞれの3次元メモリアレイは、図5A〜5Eの実施例に示すよりも、より多くのワード線を所与の階層内に、より多くのビット線を追加の階層に、およびより多くの同心状メモリセル構造体、を有してもよい。同心状メモリセルが実質的に導電線と同一面上になるように、メモリセルは、導電線、例えば、ワード線、と実質的に同一階層に形成すればよい。1個のメモリセルは、ワード線とビット線との各重なりに近接して形成され得る。
【0040】
図5Aは、図3に示したメモリアレイ320等の、メモリアレイ544の一部分の平面図である。メモリアレイ544は、複数の第1の導電線522、例えば、ワード線、および第1の導電線522に直角に配置された複数の第2の導電線524、例えば、ビット線、を含む。第1の導電線522と第2の導電線524とは重なり合って、導電線のグリッドを形成する。
【0041】
図5Aは、マスク寸法およびマスク整合について多少の変動は調整し得るマスキングを利用する同心状メモリセル構造体550の形成を示す。複数の実施形態によれば、積層体は、導電材料間に少なくとも絶縁材料、例えば、誘電材料、により互いに分離された複数の階層に(複数の導電線522、例えば、ワード線を形成するために用いられる)導電材料を備えて、形成され得る。例えば、交互の導電および絶縁材料による積層体は、図示のように形成、例えば、堆積、でき、図7および8A〜8Dに関連してさらに述べる。
【0042】
交互の導電および絶縁材料による積層体は、パターン加工されて導電線522を形成し、導電線522間のボリュームを追加の絶縁材料で充填する。その後、複数の開口を、導電線524のストライプパターンに図5Aに示す方向に形成して、例えば、導電線522に対して自己整合される、自己整合バイア562を形成することができる。自己整合バイア562は、自己整合バイア562が導電線522に整合、例えば、自己整合されるように、トレンチマスクおよびエッチングにより形成され得る、トレンチにより自己整合バイアに対して一方向、例えば、図5Aに示す水平方向、に、かつ導電線522により別の方向、例えば、図5A中垂直方向、に画定される。トレンチマスクは各自己整合バイア562に特有で、例えば、自己整合バイア562を両側で規定するワード線上の距離を延びる。一部の実施形態では、自己整合バイアは、全ワード線間には形成されず、トレンチマスク開口をその上方には形成しないことによって除外され得る。自己整合バイア562は、導電線524の形成に先だって形成される。自己整合バイア562は、同心状メモリセル構造体550を収容し、そのため同心状メモリセル構造体550と一致する。図5Aに示すように、トレンチ、例えば、導電線522の間に形成される左/右壁、とともに、導電線522に隣接してマスクされることにより、自己整合バイア562は形成される。
【0043】
セル選択デバイス材料552および記憶素子材料554は、自己整合バイア562の側壁上に均一厚に堆積するように、自己整合バイア562内に形成、例えば、共形に堆積される。例えば、セル選択デバイス材料552はオボニック閾値スイッチ(OTS)材料でよく、記憶素子材料554は相変化材料(PCM)でよい。導電延長部556を形成する導電材料、例えば、金属材料、は、自己整合バイア562内にも堆積でき、例えば、自己整合バイア562の充填を完了させる。このように、導電延長部556は、複数の導電線522に実質的に直角に延びるように配置される。導電延長部556は、導電線522および524に実質的に直交し、例えば、紙面を貫通して延びる。
【0044】
図5Aは、導電延長部556の周囲に同心状に配置される記憶素子材料554およびセル選択デバイス材料552を示す。本明細書に用いる場合、同心状とは必ずしも円形を意味しない。自己整合バイア562は実質的に直角方向の導電線522の間にトレンチとして形成され、セル選択デバイス材料552および記憶素子材料554は自己整合バイア562の壁上に堆積されるため、セル選択デバイス材料552、記憶素子材料554、および導電延長部556を、図5Aに示すように、同心状多角形状、例えば、正方形、矩形等の、ボリュームに形成できる。代替的実施形態によれば、同心状メモリセル構造体550は、自己整合バイア562に代えて実質的に円形バイアに形成され得る。
【0045】
図5Aは、記憶素子材料554は導電延長部556に隣接して配置され、セル選択デバイス材料552は記憶素子材料554に同心状に配置されることを示すが、本開示の実施形態はそのように限定されることはない。複数の実施形態によれば、セル選択デバイス材料552は導電延長部556に隣接させて配置でき、記憶素子材料554はセル選択デバイス材料552に同心状に配置できる。
【0046】
記憶素子材料554は、記憶素子が抵抗可変記憶素子となるように、抵抗可変記憶材料でよい。抵抗可変記憶素子は、他の抵抗可変記憶素子材料の中でもとりわけ、例えば、PCMを含み得る。抵抗可変記憶素子がPCMを備える実施形態では、相変化材料は、他の相変化材料の中でもとりわけ、インジウム(In)−アンチモン(Sb)−テルリウム(Te)(IST)材料、例えば、InSbTe、InSbTe、InSbTe等、またはゲルマニウム(Ge)−アンチモン(Sb)−テルリウム(Te)(GST)材料、例えば、GeSbTe、GeSbTe、GeSbTe、GeSbTe、GeSbTe等の、カルコゲナイド合金でよい。ハイフンで結んだ化学組成表記は、本明細書に用いる場合、特定の混合物または化合物に含まれる元素を示し、示す元素を包含する全ての化学量論組成を表すように意図されている。他の相変化材料として、例えば、Ge−Te、In−Se、Sb−Te、Ga−Sb、In−Sb、As−Te、Al−Te、Ge−Sb−Te、Te−Ge−As、In−Sb−Te、Te−Sn−Se、Ge−Se−Ga、Bi−Se−Sb、Ga−Se−Te、Sn−Sb−Te、In−Sb−Ge、Te−Ge−Sb−S、Te−Ge−Sn−O、Te−Ge−Sn−Au、Pd−Te−Ge−Sn、In−Se−Ti−Co、Ge−Sb−Te−Pd、Ge−Sb−Te−Co、Sb−Te−Bi−Se、Ag−In−Sb−Te、Ge−Sb−Se−Te、Ge−Sn−Sb−Te、Ge−Te−Sn−Ni、Ge−Te−Sn−Pd、およびGe−Te−Sn−Ptが含まれ得る。抵抗可変材料の他の実施例には、2種以上の金属、例えば、遷移金属、アルカリ土類金属および/または希土類金属、を含む遷移金属酸化物材料または合金が含まれる。実施形態は、特定の抵抗性可変材料、またはメモリセルの記憶素子に関連する材料に限定されない。例えば、記憶素子を形成するために用いられる抵抗性可変材料の他の実施例には、とりわけ、二元合金酸化物材料、巨大磁気抵抗材料、および/または種々の高分子化合物系抵抗可変材料が含まれる。
【0047】
相変化材料に直列にセル選択デバイスを備えるメモリセルは、相変化材料およびスイッチ(PCMS)メモリセルと呼ぶことができる。複数の実施形態で、同心状に配置されたセル選択デバイスは、例えば、2端子OTSとして機能する。OTS材料には、例えば、OTSの両側から印加された電圧に応答するカルコゲナイド材料を含み得る。閾値電圧未満の印加電圧に対しては、OTSは「オフ」状態、例えば、電気的非導通状態、に維持される。あるいは、閾値電圧より大きいOTSにかけられた印加電圧に応答して、OTSは、「オン」状態、例えば、電気的導通状態、に入る。閾値電圧に近い印加電圧に応答して、OTS前後の電圧は、保持電圧に「スナップバック」するかもしれない。
【0048】
複数の実施形態で、同心状に形成された記憶素子は、2端子相変化記憶素子として機能し得る。しかし、本開示の実施形態は、PCMSクロスポイントアレイまたは特定のセル選択スイッチに限定されない。例えば、本開示の方法および装置は、他の形式のメモリセルの中でもとりわけ、例えば、抵抗ランダムアクセスメモリ(RRAM)セル、導電性ブリッジングランダムアクセスメモリ(CBRAM)セル、および/またはスピン移動トルクランダムアクセスメモリ(STT−RAM)セルを利用するアレイ等の、他のクロスポイントアレイに適用され得る。
【0049】
複数の実施形態で、記憶素子材料554は、セル選択デバイス材料552と同一の1種類以上の材料を備え得る。しかし、実施形態はそのように限定されることはない。例えば、記憶素子材料554とセル選択デバイス材料552とが、異なる材料を備えることもできる。
【0050】
本明細書で説明する材料は、とりわけ、回転塗布、ブランケット式ナイフ塗布、減圧CVD法等の化学蒸着法(CVD)、プラズマ促進化学蒸着法(PECVD)、原子層堆積法(ALD)、プラズマ促進ALD、物理蒸着法(PVD)、熱分解、および/または熱成長等の、種々の薄膜技術により形成してよいが、これらに限定されることはない。あるいは、材料は、原位置に成長させてもよい。本明細書で説明し図示する材料は層として形成してよいのだが、材料はそうしたものに限定されず他の3次元構成に形成しても構わない。製作技術は、図7および8A〜8Dに関連してさらに検討を行う。
【0051】
図5Aには明確化のために示していないが、ヒータ材料等の、追加の材料を導電延長部556とそれぞれの導電線522との間に同心状に形成させてもよい。別の実施例は、記憶素子材料554とセル選択デバイス材料552との間に形成された材料により、記憶素子材料554とセル選択デバイス材料552との間の分離をし、および/または保護を提供し、以て組成成分の混合を緩和する。さらに別の実施例では、セル選択デバイス材料および/または記憶素子材料の下地材料への接着を改善するように、追加の材料を付着層として使用し得る。
【0052】
メモリセル構造体550を自己整合バイア562内に形成後、導電線524、例えば、ビット線、をメモリセル構造体550および導電線522の上に形成できる。導電線524は、(図5Aに示すように)導電線522に実質的に直角に、かつ導電延長部556(同線は、図5Aの紙面の内外に向けられている)に実質的に直角に形成できる。導電延長部556は、例えば、図3に関して図示して検討したように、かつ以下にさらに詳細に説明するように、一端で導電線524に通信可能に結合され得る。特定の導電線522、例えば、WL1、j、に関する各メモリセル、例えば、558および560、は、指定された導電線522の両側の一対の導電延長部556を介してアクセスされる。また、そのような導電延長部556の各々は、隣接する導電線522上の異なるメモリセル構造体550(の部分)を指定するように使用される。しかし、同一の導電線524、例えば、ビット線、に結合される全ての導電延長部556は、同一電圧にバイアスをかけられるので、例えば、特定の導電線524とそれに結合される導電延長部556とは、接続形態上の相異に拘わらず、有効に同一電気的ノードとなる。導電線524は、導電線522に対して重なるが、交差することはない。例えば、導電線524は、導電線522とは異なる階層に形成することができ、それらの間に絶縁材料が形成されてそれぞれの導電線522および524に対する絶縁がされる。
【0053】
同心状メモリセル構造体550は、それぞれのセル選択デバイス部分に直列に接続される記憶素子部分を含んでおり、導電延長部556と導電線522との間に形成される。メモリセル構造体550の導電延長部556と、記憶素子材料554と、セル選択デバイス材料552とは、それぞれの導電線522に近接して、例えば、導電線522の対の間を、通過する。図5Aに示す実施形態によれば、メモリセル構造体550は、導電線524に沿って隣接する導電線522の各対の間に位置する。
【0054】
したがって、2つの活性領域、例えば、相変化を受けるボリューム、が導電線522と導電線524との各重なりに関連するように、各自己整合バイア562は2本の隣接する導電線522に接触し、各導電線522は(各導電線524に対応する)2つの自己整合バイア562と接触している。例えば、WL1、jおよびBLk+2の間に位置する一実施例のメモリセルが図5Aに示され、第1のメモリセル構造体550の部分558と、第2のメモリセル構造体550の部分560とを備えている。異なるメモリセル構造体550のこれらの部分558および560は、WL1、jおよびBLk+2の間に格納された情報をプログラミングまたは読取りを行うときに、関与することになる。部分558に対向する第1のメモリセル構造体550の部分559は、WL2、jおよびBLk+2の間に位置するメモリセルの部分を備え、部分560に対向する第2のメモリセル構造体550の部分563は、WL0、jおよびBLk+2の間に位置するメモリセルの部分を備える。
【0055】
したがって、本開示の複数の実施形態によれば、1ユニットの情報、例えば、ビット、を格納するように使用されるメモリセルは、2つの活性領域を備え、各々が2個の異なるメモリセル構造体550の部分である。図3および4に示したように、例えば、558および560を備えている、各メモリセルは、異なる図に示される異なる実施形態で異なる可能性がある特定の接続形態とは無関係に、1本の導電線522、例えば、1本のワード線、と1本の導電線524、例えば、1本のビット線、とを指定することにより、一義的に指定され得る。メモリセルを備える2個のメモリセル構造体550の部分が、メモリセル構造体550の全ボリュームの2分の1未満である場合、メモリセルに関連する活性ボリュームは、1個のメモリセル構造体550の満杯ボリュームに対して減少させることができる。他の実施形態では、以下に検討するように、メモリセルに関する活性ボリュームをさらに減少させることができる。
【0056】
図5Bは、本開示の複数の実施形態に従った、導電線522の交互の対の間の同心状メモリセル構造体550の場所を示す。自己整合バイアの場所を特定のビット線に沿って1ワード線おきに交互にすることにより、ワード線とビット線との特定の対に関して各メモリセル構造体の片側のみが活性になる。すなわち、可能な自己整合バイアの約2分の1のみが特定のビット線に沿って形成される(他の配置に対して、半分以上かもしれない)。このように、特定のメモリセルに関して相変化を受ける活性領域の総ボリュームが、図5Aに示す構成に対して図5Bに示す構成で減少される。
【0057】
メモリセル構造体550の組成および構成は、図5Aに関して説明したものと同一にでき、特定のメモリセル構造体550を形成するための工程は、図5Aに示したアレイ544に関して説明したものと同一にできる。アレイ564に対する導電線522および524の配置は、図5Aに関して説明したものと同一にできる。しかし、図5Bに示すアレイ564に対するメモリセル構造体550の場所は、図5Aに示したアレイ544とは異なる。
【0058】
図5Bに示すように、導電線524は導電線522の上方に形成される。したがって、図3に関して示した構成と同様に、導電延長部556は、導電線524から垂直に下に延びて導電線522に近接して、例えば、それらの間を、通過する。導電延長部556は、導電線522および524に実質的に直交する、例えば、それは紙面を貫通する。
【0059】
図5Bは、各自己整合バイアは2本の隣接する導電線522と接触するが、各導電線522は(各導電線524に対応する)1つの自己整合バイアと接触するような、導電線522の交互の対の間の同心状メモリセル構造体550を示す。したがって、1個のメモリセル構造体550の1つの活性領域、例えば、558、560、は、導電線522と導電線524との各重なりに関連する。したがって、各メモリセルは、1個のメモリセル構造体550の1つの活性領域558/560を備え、図5Aに関して説明したものの約2分の1のメモリセル当りの活性ボリュームを含む。
【0060】
例えば、WL1、jおよびBLk+2の間に位置する一実施例のメモリセルが図5Bに示され、第1のメモリセル構造体550の部分558を備えている。部分558に対向する第1のメモリセル構造体550の部分559は、WL2、jおよびBLk+2の間に位置する別のメモリセルを備える。WL0、jおよびBLk+2の間に位置するさらに別のメモリセルが図5Bに示され、第2のメモリセル構造体550の部分560を備えている。図3および4に示したように、各メモリセルは、メモリセル構造体550の一部分、例えば、558、とでき、異なる図に示される異なる実施形態で異なる可能性がある特定の接続形態とは無関係に、1本の導電線522、例えば、1本のワード線、と1本の導電線524、例えば、1本のビット線、とを指定することにより、一義的に指定され得る。しかし、例えば、同一の導電線524に通信可能に結合されるメモリセル構造体が導電線522の両側に位置する場合、メモリセルは、2個のメモリセル構造体の部分により形成され得、または、特定の導電線524に通信可能に結合されるメモリセル構造体が導電線522の片側にのみ位置する場合、メモリセルは、1個のメモリセル構造体のみの部分により形成され得る。
【0061】
図5Bは、各それぞれの導電線524と導電線522の特定の対のうちのいずれかの導電線522とに関連するメモリセル構造体550が、導電線522の当該特定の対の間に位置する、メモリセル構造体550の構成を有するアレイ564を示す。言い換えれば、全ての導電線524と導電線522の1対とに関するメモリセル構造体550が、導電線522の当該対の間に位置する。例えば、導電線524の各々とWL1、jおよびWL2、jを備える導電線の対とに関するメモリセル構造体550は、WL1、jおよびWL2、jの間に位置するが、WL1、jおよびWL2、jのいずれかに関連するメモリセル構造体550が、WL1、jまたはWL2、jに隣接するがWL1、jおよびWL2、jの間ではない場所に位置することはない。すなわち、WL0、jおよびWL1、jの間に位置するメモリセル構造体550は存在しない。メモリセル構造体550の場所は、図5Bに示す場所に自己整合バイア、例えば、各導電線522の一方の辺のみに沿って自己整合バイア、を形成するための適当なマスクにより画定され得る。
【0062】
図5Cは、本開示の複数の実施形態に従った、異なる交互対の導電線の間の同心状メモリセル構造体の場所を示す。各それぞれのメモリセル構造体550の組成および構成は、図5Aに関して説明したものと同一とでき、特定のメモリセル構造体550を形成するための工程は、図5Aに示したアレイ544に関して説明したものと同一にできる。しかし、メモリセル構造体550の場所のパターンは、図5Cにおいて図5Aに示したそれとは異なる。アレイ564のための導電線522および524の配置は、図5Aに関して説明したものと同一にできる。しかし、図5Cに示すアレイ566のためのメモリセル構造体550の場所は、図5Aに示したアレイ544のためのものとは異なり(相異は、自己整合バイアを位置決めする際の異なるトレンチマスク構成により達成される)、図5Bに示したアレイ564のためのものとも異なる。
【0063】
図5Cに示すように、導電線524は、導電線522の上方に形成される。したがって、導電延長部556は、図3に関して斜視図に示した構成と同様に、導電線524から垂直に下に延びて、導電線522に近接し、例えば、それらの間を、通過する。
【0064】
図5Cは、導電線524に沿って同心状メモリセル構造体550の間に2個の導電線522を有するように位置している同心状メモリセル構造体550を示し、同心状メモリセル構造体550場所が、隣接する導電線524に沿って位置する同心状メモリセル構造体550に対して1本の導電線524分ずらされて位置している。すなわち、同心状メモリセル構造体550が「チェッカー盤」のパターンに位置して、図5Cに示すように、導電線522間で導電線524に沿って1つおきに位置する同心状メモリセル構造体550を有している。
【0065】
各自己整合バイアは、2本の隣接する導電線522と接触している。しかし、各導電線522は、(特定の導電線524に対応する)1つのみの自己整合バイアと接触している。したがって、1個のメモリセル構造体550の1つの活性領域、例えば、558、560、は、導電線522と導電線524との各重なりに関連する。したがって、各メモリセルは、1個のメモリセル構造体550の1つの活性領域558/560を備え、図5Aに関して説明したものの約2分の1のメモリセル当りの活性ボリュームを含む。
【0066】
例えば、WL1、jおよびBLk+2の間に位置する一実施例のメモリセルが、図5Cに示され、第1の同心状メモリセル構造体550の部分558を備えている。部分558に対向する第1の同心状メモリセル構造体550の部分559は、WL2、jおよびBLk+2の間に位置する別のメモリセルを備える。WL0、jおよびBLk+2の間に位置する別のメモリセルが、図5Cに示され、第2の同心状メモリセル構造体550の部分560を備えている。
【0067】
図5Cは、BLk+1に対応する導電線WL1、jおよびWL2、jの対の間に位置する同心状メモリセル構造体550は存在しないことを示す。WL1、jおよびBLk+1に対応する同心状メモリセル構造体550が、WL0、jおよびWL1、jの間に位置する。メモリセル構造体550の場所は、図5Cに示す場所に自己整合バイア、例えば、特定の導電線524に沿い各導電線522の一方の辺に沿うが隣接する導電線524に対してはずらされた自己整合バイア、を形成するための適当なマスクにより画定されて、内部にメモリセル構造体550を形成する「チェッカー盤」パターンの自己整合バイアを形成する。
【0068】
図5Cに示すように、導電線524は導電線522の上方に形成される。したがって、導電延長部556は、図3に関して示した構成と同様に(異なるパターンに対しては適宜修正されるが)、導電線524から垂直に下に延びて、導電線522に近接し、例えば、それらの間を、通過する。各メモリセル、558または559は、例えば、メモリセル構造体550の一部分により形成され、異なる図に示される異なる実施形態ごとに異なる可能性がある特定の接続形態とは無関係に、1本の導電線522、例えば、1本のワード線、と1本の導電線524、例えば、1本のビット線、を指定することにより一義的に指定され得る。
【0069】
図5Dは、本開示の複数の実施形態に従った、導電線の対の間の同心状メモリセル構造体の場所を示し、メモリセル構造体ピッチ内に増大させた数のビット線を有している。導電線522および同心状メモリセル構造体550の配置、ならびに同心状メモリセル構造体550を備えるセル選択デバイス材料552、記憶素子材料554、および導電延長部556の配置は、図5Dに示すアレイ568について、図5Aに示したアレイ544について説明したそれと同様である。しかし、最上部の導電線、例えば、ビット線、の数、構成、および配置は、図5Dに示すアレイ568について、図5Aに示したアレイ544のものとは異なる。
【0070】
図5Dは、ビット線ピッチが図5Aに示したそれの半分であることを示し、結果的にビット線密度が倍になっている。すなわち、図5Aに示した各ビット線位置、例えば、k、k+1、k+2、に対して、図5Dには2倍の導電線547(奇数)および549(偶数)が示され、例えば、各位置k、k+1、k+2に関する奇数および偶数のビット線として示されている。アレイ568は、メモリセルピッチ内に2本のビット線を(同一の階層に)含む。導電線547および549は、導電線547および549の各々が、導電線522方向に直交する方向に沿って、1個おきの同心状メモリセル構造体550の導電延長部556に接触する位置になるように構成されるように、波形、例えば、千鳥形、の構成を有する。すなわち、導電線547および549は、導電線522方向に直交する、例えば、直角な、方向に沿って、1個おきの同心状メモリセル構造体550に通信可能に結合され得る。複数の実施形態で、波形構成の導電線547および549は、それらが、延長部のチェッカー盤状アレイにおいて、導電線547および549の方向が変わる場所、例えば、導電線522の方向に実質的に直交する方向に沿った位置で、導電延長部556と接触するようになっている。波形の周期性は、例えば、導電線522二本分等の、導電線522一本分のピッチより大きい。
【0071】
導電線547および549は、基本的に互いに平行である。図5Dでは、導電線547および549の各々に対して急峻な方向変化を示しているが、本開示の実施形態はそのようには限定されず、導電線547および549をより円滑な方向変化を有するように形成することができる。図5Dに示すように、導電線547および549は導電線522の上方に形成される。したがって、図3に関して斜視図に示した下に延びる導電延長部の構成と(異なったビット線数、構成、および配置は無視して)ある程度同様に、導電延長部556は、導電線547および549から垂直に下に延びて、導電線522に近接し、例えば、それらの間を、通過する。
【0072】
アレイ568の図5Dに示す構成によれば、特定の導電線522に隣接する2個の同心状メモリセル構造体550の導電延長部556は、異なる導電線547または549、例えば、ビット線、に独立に接触する。あるいは、それぞれの導電線547または549は、交互の同心状メモリセル構造体550の導電延長部556に接触する。各メモリセル、558または560、は、異なる図に示される異なる実施形態で異なる可能性がある特定の接続形態とは無関係に、1本の導電線522、例えば、1本のワード線、と1本の導電線547または549、例えば、1本のビット線、とを指定することにより、一義的に指定され得る。
【0073】
アレイ568の図5Dに示す構成によれば、1個の同心状メモリセル構造体550の一方の活性領域のみがワード線とビット線との各重なりに関連し、結果的に、図5Aに示したアレイ544の構成に対して、図5Dに示すアレイ568の構成の相変化に関与している記憶素子材料554のボリュームが減少することになる。図5Dは、活性領域558および560を示し、各々が導電線、例えば、ワード線、WL1、j、に対応する。しかし、活性領域558は導電線、例えば、ビット線、BLk+2、E、に対応し、活性領域560は導電線、例えば、ビット線、BLk+2、O、に対応する。
【0074】
導電延長部556の各辺に沿う経路の平行で直線状のビット線、交互の同心状メモリセル構造体550の導電(垂直)延長部556への延長部、例えば、スパー、を有するビット線等の、導電線547および549および/または同心状メモリセル構造体550の場所に対する他の構成も可能である。あるいは、交互の同心状メモリセル構造体550の場所を千鳥状にしてもよく、あるいは、平行なまっすぐのビット線が交互の同心状メモリセル構造体550の導電(垂直)延長部556と整合するようになんらかの仕方でずらしてもよい。
【0075】
図5Eは、本開示の複数の実施形態に従った、アレイの上方および下方で交互に接続される同心状メモリセル構造体の場所を示す。アレイ570は、メモリセルピッチ内に2本のビット線を(異なる階層、例えば、頂部および底部、に)含む。導電線522の配置と、導電線522に対する同心状メモリセル構造体の場所と、導電延長部の周囲に同心状で同心状メモリセル構造体を備えるセル選択デバイス材料および記憶素子材料の配置とは、図5Eに示すアレイ570について、図5Aに示したアレイ544に関して説明したそれとある程度同様である。しかし、図5Eに示すアレイ570は、図5Aに示したアレイ544とは、導電線522の下方に形成される追加の数のビット線を有することに関していくつかの点で異なる。
【0076】
頂部導電線524、例えば、頂部ビット線、は導電線522の上方に形成され、図5EにBLT0、BLT1、およびBLT2として示されている。底部導電線551、例えば、底部ビット線、は導電線522の下方に形成され、図5EにBLB0、BLB1、およびBLB2として示されている。アレイ570には、2つの異なる同心状メモリセル構造体の構成、即ち、頂部接続の同心状メモリセル構造体550Tおよび底部接続の同心状メモリセル構造体550Bの、が提供される。頂部接続の同心状メモリセル構造体550Tは、垂直に上に延びかつ頂部導電線524のそれぞれの1本に通信可能に結合される導電延長部556Tを有する。底部接続の同心状メモリセル構造体550Bは、垂直に下に延びかつ底部導電線551のそれぞれの1本に通信可能に結合される導電延長部556Bを有する。効果的に、導電延長部556Tは、導電線524から垂直に下に延びて、導電線522に近接し、例えば、それらの間を、通過し、導電延長部556Bは、導電線551から垂直に上に延びて、導電線522に近接し、例えば、それらの間を、通過する。図5Dで、ビット線の倍増は、導電線524ピッチを減少させること、例えば、セルピッチ内に2本のビット線、により得ている。導電線524ピッチの減少は、任意の技術ノードでの水平方向でのセルピッチの増大を伴う。この場合、導電線524、例えば、ビット線、の数も、同一階層で倍増される。しかし、導電線524ピッチの減少は、複数の階層に形成される導電線、例えば、メモリセル構造体の上方に形成されたいくつかの導電線524と、メモリセル構造体の下方に形成されたいくつかの導電線524とを使用することにより実装可能であり、所与の階層での導電線524ピッチを緩和できる。
【0077】
頂部接続の同心状メモリセル構造体550Tおよび底部接続の同心状メモリセル構造体550Bは、図5Aに関して説明したように、自己整合バイア562内に形成され得る。頂部接続の同心状メモリセル構造体550Tは、導電延長部556Tの周囲に同心状に形成されるセル選択デバイス材料552Tと記憶素子材料554Tとを含み、底部接続の同心状メモリセル構造体550Bは、導電延長部556Bの周囲に同心状に形成されるセル選択デバイス材料552Bと記憶素子材料554Bとを含み、同心状メモリセル構造体550に関して前述したそれと同様である。しかし、それぞれのセル選択デバイス材料および記憶素子材料の構成は、異なるビット線、例えば、頂部対底部、への経路決定に関して、頂部接続の同心状メモリセル構造体550Tと底部接続の同心状メモリセル構造体550Bとの間で僅かに異なり、図8A〜8Cに関してさらに詳細に説明する。
【0078】
図5Eは、導電線551、例えば、底部ビット線、が、導電線524、例えば、頂部ビット線、から僅かに片寄らせていることを示している。しかし、片寄りは、単一の平面図に頂部および底部ビット線の存在を示すように、単に明確に表すためだけのものである。導電線524および551は、互いに整合させて、例えば、導電線551を導電線524の位置付けから片寄らせずに、形成できる。すなわち、アレイ570は、導電線551を導電線524の真下に整合させて、実装され得る。
【0079】
自己整合バイア562は、実質的に直角方向の導電線522の間のトレンチとして形成され、かつセル選択デバイス材料と記憶素子材料とは自己整合バイア562の壁上に堆積されるので、セル選択デバイス材料、記憶素子材料、および導電延長部は、図5Eに示すように、同心状多角形、例えば、正方形、矩形等の、ボリュームとし得る。代替的実施形態によれば、同心状メモリセル構造体は、自己整合バイア562に代えて、実質的に円形のバイア内に形成できる。
【0080】
図5Eは、1つおきの同心状メモリセル構造体が、導電線524、例えば、頂部ビット線、または導電線551、例えば、底部ビット線、のうちの1本に接続されるように、ビット線に沿って交互の頂部接続の同心状メモリセル構造体550Tおよび底部接続の同心状メモリセル構造体550Bを示している。すなわち、図5Eに示すように、頂部接続の同心状メモリセル構造体550Tは、特定の導電線522の一方の辺に隣接し、底部接続の同心状メモリセル構造体550Bは、当該特定の導電線522の対向する辺に隣接する。
【0081】
しかし、本開示の実施形態はそのようには限定されず、例えば、図5Eの水平方向で、導電線522の一対の間の同心状メモリセル構造体に関して、同心状メモリセル構造体は頂部接続の同心状メモリセル構造体550Tと底部接続の同心状メモリセル構造体550Bとの間で交互になり得るので、同心状メモリセル構造体は2方向、例えば、図5Eの垂直および水平方向、で交互になる。図5Eでの水平および垂直の両方向で交互にすることは、やはり結果的に、特定の導電線522の一方の辺が頂部接続の同心状メモリセル構造体550Tに隣接し、当該特定の導電線522の対向する辺が底部接続の同心状メモリセル構造体550Bに隣接することになる。
【0082】
導電線522の対向する両辺は、導電線524、例えば、頂部ビット線、または導電線551、例えば、底部ビット線、のうちの異なる1本に関する同心状メモリセル構造体に隣接するので、1個のメモリセル構造体、例えば、550Tまたは550B、の1つの活性領域、例えば、578、580、のみが、導電線522と導電線524または551との各重なりに関連する。したがって、各メモリセルは、1個のメモリセル構造体の1つの活性領域578/580を備え、図5Aに関して説明したものの約2分の1のメモリセル当りの活性ボリュームを含む。
【0083】
図5Eに示す切断線A−Aは、図8Aに示す図のための参照を提供する。図5Eに示した切断線B−Bは、図8Bに示す図のための参照を提供する。図5Eに示した切断線C−Cは、図8Cに示す図のための参照を提供する。図5Eに示した切断線D−Dは、図8Dに示す図のための参照を提供する。
【0084】
図6は、本開示の複数の実施形態に従った、3次元メモリアレイ概略図の斜視図を示す。図6は、図5Eに示したアレイ570に対応する(追加の位置3のビット線を図6に示し、図6中の前景のワード線は同心状メモリセル構造体の場所および接続を見易くするため輪郭だけを示す)。ワード線322上方にのみ形成されたビット線324を有する図3に示した構成とは対照的に、図6は、ワード線622の上方に形成される頂部ビット線624、および下方に形成される底部ビット線651を示す。ワード線の上方および下方のビット線と、対応して、一部のメモリセルに上方からかつ他のメモリセルに下方から通信可能に結合される導電延長部との接続形態的な配列に拘わらず、電気的観点から、図3のアレイ中のメモリセルの配置と、図6のアレイとは、メモリセルが近接するワード線とビット線との交差に常に配置される点で、互いに等価である。各メモリセルは、1本のビット線、例えば、一部のメモリセルに対して上方の1本のビット線または他のメモリセルに対して下方の1本のビット線、と1本のワード線とを、他のビット線およびワード線を未指定線として、指定することにより、一義的に指定され得る。
【0085】
導電延長部626Tは、頂部ビット線624から各ワード線622の片側、例えば、図6に示す裏側、の頂部接続の同心状メモリセル構造体650Tまで下へ延びる。導電延長部626Bは、底部ビット線651から各ワード線622の別の側、例えば、図6に示す頂部接続の同心状メモリセル構造体650Tに対向する前方側、の底部接続の同心状メモリセル構造体650Bまで上へ延びる。
【0086】
図7は、本開示の複数の実施形態に従った、ワード線の上方および下方にビット線を有する3次元メモリアレイの斜視図を示す。図7は、図5Eに示したアレイ570と図6に示した3次元メモリアレイ概略図とに対応する。図7に示す特徴の一部分は、他の特長が視えるように、例えば、さもないと他の特長の背後になるであろう特長が分かるように、取り除かれている。
【0087】
図7は、ワード線722の上方に形成される頂部ビット線724と、ワード線722の下方に形成される底部ビット線751とを示す。頂部接続の同心状メモリセル構造体750Tは、導電延長部(個別的には図示せず)を含み、頂部ビット線724から下に延びるが、対応する底部ビット線751に到達するようには下へ延びない。底部接続の同心状メモリセル構造体750Bは、導電延長部(個別的には図示せず)を含み、底部ビット線751から上に延びるが、対応する頂部ビット線724に到達するのに充分には上へ延びない。図7は、各ワード線722の片側の頂部接続の同心状メモリセル構造体750Tと、各ワード線722の対向側の底部接続の同心状メモリセル構造体750Bとをさらに示す。
【0088】
図8A〜Dは、本開示の複数の実施形態に従った、図5Eに示した同心状メモリセルの3次元メモリアレイ対応する断面図を示す。図8Aに示す図は、図5Eに示した切断線A−A沿いに対応し、当該線はビット線方向にある。図8Aは、底部ビット線851を示し、当該線は、例えば、基板(図示せず)上に形成され得る。図8Aは、また、底部ビット線851の上方に形成される複数のワード線822を含む積層体と、ワード線822の上方に形成される頂部ビット線824とを含む。図8Aは、ワード線822の端面図を示し、それらは紙面の内方、および外方、に延びる。個々のワード線822の間、および/またはワード線822と頂部824および/または底部851ビット線との間の絶縁材料は、簡素化および他の特長の明瞭化のために、図8A中には示していない。
【0089】
図8Aは、頂部接続の同心状メモリセル構造体850Tの断面を左側に、および底部接続の同心状メモリセル構造体850Bの断面を右側に、さらに示している。頂部接続の同心状メモリセル構造体850Tは、上に延びかつ頂部ビット線824に通信可能に結合される導電延長部856Tを含む。底部停止材料855は、導電延長部856Tが底部ビット線851まで延びずかつ通信可能に結合されないように、頂部接続の同心状メモリセル構造体850Tの少なくとも直下の底部ビット線851上に形成され得る。
【0090】
底部接続の同心状メモリセル構造体850Bは、下へ延び、かつ底部ビット線851に通信可能に結合される導電延長部856Bを含む。頂部停止材料853は、底部接続の同心状メモリセル構造体850Bの上方に、例えば、導電延長部856Bが頂部ビット線824までは上に延びず、かつ頂部ビット線824に通信可能に結合されないように、底部接続の同心状メモリセル構造体850Bと頂部ビット線824との間に、少なくとも底部接続の同心状メモリセル構造体850Bの上方に、形成され得る。
【0091】
頂部接続の同心状メモリセル構造体850Tおよび底部接続の同心状メモリセル構造体850Bは、例えば、図5Aでバイア562に関して説明したような、自己整合バイア内に、または前述したような他の形状の空洞内に形成され得る。図8Aは、導電延長部856Tの周囲に同心状に形成される記憶素子材料854Tと、記憶素子材料854Tの周囲に同心状に形成されるセル選択デバイス材料852Tとを示す。一部の記憶素子材料854Tおよび/またはセル選択デバイス材料852Tは、図8Aに示すように、内部に同心状メモリセル構造体850Tが形成される自己整合バイアの底部を形成してもよい。図8Aは、底部停止材料855まで下に延びる導電延長部856Tを示しているが、実施形態はそのようには限定されず、導電延長部856Tは、記憶素子材料854Tおよび/またはセル選択デバイス材料852Tを貫通して底部停止材料855まで延びる必要はない。導電延長部856Tが、少なくともワード線822に隣接するまで延びれば充分である。一部の実施形態では、記憶素子材料854Tおよびメモリセル選択デバイス材料852Tは、導電延長部856Tとワード線822との間に形成されるので、メモリセルはワード線822と実質的に同一面上に存在する。
【0092】
図8Aは、導電延長部856Bの周囲に同心状に形成される記憶素子材料854Bと、記憶素子材料854Bの周囲に同心状に形成されるセル選択デバイス材料852Bとを示す。一部の記憶素子材料854Bおよび/またはセル選択デバイス材料852Bは、図8Aに示すように、内部に同心状メモリセル構造体850Bが形成される自己整合バイアの底部を形成してもよい。同心状メモリセル構造体850Bのために、導電延長部856Bは、底部ビット線851まで下に延びるように、例えば、自己整合バイアの底部を形成し得るいかなる記憶素子材料854Bおよび/またはセル選択デバイス材料852Bをも貫通して、形成される。頂部停止材料853を同心状メモリセル構造体850Bの上方に形成して、少なくとも導電延長部856Bを含む同心状メモリセル構造体850Bを、頂部ビット線824から絶縁させてもよい。
【0093】
図8Bに示す図は、図5Eに示した切断線B−B沿いに対応する。図8Bは、図8Aに関して前述したような2個の底部接続の同心状メモリセル構造体850Bについての横断面を示す。横断面は、ワード線、例えば、図5Eに示す522、の間で採っているため、図8B中にはワード線断面は現れない。図8Bは、頂部ビット線824および底部ビット線851の端面図を示し、それらは本断面の内方、および外方、に延びる。頂部停止材料853が示され、各底部接続の同心状メモリセル構造体850Bの頂部を横切って延びている。
【0094】
図8Cに示す図は、図5Eに示した切断線C−C沿いに対応する。図8Cは、図8Aに関して前述したような2個の頂部接続の同心状メモリセル構造体850Tについての横断面を示す。横断面は、ワード線、例えば、図5Eに示す522、の間で採っているため、図8C中にはワード線断面は現れない。図8Cは、頂部ビット線824および底部ビット線851の端面図を示し、それらは本断面の内方、および外方、に延びる。底部停止材料855が示され、各頂部接続の同心状メモリセル構造体850Tの底部を横切って延びている。
【0095】
図8Dに示す図は、図5Eに示した切断線D−D沿いに対応する。横断面は、ワード線、例えば、図5Eに示す522、に沿って採っているため、図8D中にはワード線断面が、頂部ビット線824および底部ビット線851の端面と共に現れており、これらは本断面の内方、および外方、に延びている。同心状メモリセル構造体は、ワード線822の間に形成されるので、図8D中には示されていない。図8A〜8Dに示した以外の材料を、例えば、接着層、または記憶素子材料およびセル選択デバイス材料等の材料の組成上の混合を回避または最小化させるための層として、形成してもよい。しかも、図8B〜8Dに関して、底部ビット線851および頂部ビット線824の正確な位置付けおよび寸法は異なってもよく、例えば、導電線は、それぞれの同心状メモリセル構造体850Bおよび850Tの導電延長部856Bおよび856Tに結合されるとすれば、異なる幅/空間を有してもよくおよび/または正確に整合されなくても構わない。
【0096】
本開示の構造体を形成するための工程は、例えば、とりわけ図8A〜8Dに示すように、種々の材料を交互に重ねて適当にマスキングおよび形成させることにより、これらの横断面図から確認され得る。例えば、底部ビット線851は、基板上に形成でき、底部停止材料855は、底部ビット線851の部分上に、例えば、頂部接続の同心状メモリセル構造体850Tを引き続き形成する場所に対応して、堆積およびパターン処理させることができる。複数の交互の導電材料、例えば、金属、および絶縁材料、の積層体は、底部ビット線851および/または底部停止材料855上に形成でき、パターン処理されて特定階層に個々のワード線を分離できる。絶縁材料は、結果的に得られたワード線積層体間に堆積され、絶縁材料は、化学機械研磨(CMP)され得る。バイアは、ワード線の間に形成され得る。記憶素子材料およびセル選択デバイス材料は、バイア内に堆積され、かつエッチバックされて、底部ビット線851への接続を形成するバイアの底部を開口できる。バイアは、導電延長部を形成するための導電材料を充填されて、導電延長部を形成し得る。絶縁材料を、平坦化した表面上に形成でき、それをワード線方向にパターン処理して、例えば、ビット線方向に交互の自己整合バイア上のみを露出させる一方で、残りの自己整合バイアを絶縁させる。
【0097】
図9は、本開示の複数の実施形態に従った、アレイの上方および下方に交互に接続される同心状メモリセル構造体を有する3次元メモリアレイのバイアスをかけるための方法を示す。図9は、メモリアレイであって、図5E〜8Dに関して示しかつ説明したそれ等の、メモリアレイの一部分を示す。メモリアレイは、複数のワード線922と、直交方向に向けられた頂部ビット線924と、底部ビット線951とを含むことができ、導電延長部926Tは頂部ビット線924と頂部接続の同心状メモリセル構造体とに通信可能に結合され、底部接続の導電延長部926Bは底部ビット線951と底部接続の同心状メモリセル構造体とに通信可能に結合される。
【0098】
特定のメモリセルにアクセス、例えば、プログラミングまたは読取り、をできるように、均衡バイアス方式が採用される。指定された階層の指定された位置の指定されたワード線922、例えば、図9に示す前景側のワード線積層体の上から2番目のワード線、および指定されたビット線、例えば、図9に示された頂部左側のビット線、はバイアスをかけられているので、それらの間の電圧差は、それぞれのセル選択デバイスの閾値電圧を超えることになる。未指定のワード線922および未指定のビット線924および951は、バイアスをかけられるので、指定されたおよび/または未指定のワード線922と、ビット線924および951との他のいかなる対の間の電圧差も、それぞれのセル選択デバイスの閾値電圧を超えることはない。
【0099】
例えば、他の全てのワード線922(指定されたワード線922と同一階層に位置する異なるワード線922と、異なる階層に位置するワード線922とを含む)と、他のビット線924および951(指定されたビット線と対向側のワード線積層体上のビット線と、指定されたビット線と同一側のワード線積層体上の異なる位置のビット線とを含む)とは、中間電圧、例えば、指定されたビット線電圧とワード線電圧との中点電圧等の、基準電圧(VREF)、にバイアスをかけられ得る。
【0100】
指定された頂部ビット線924は、バイアス電圧Vを有するBL(T)ADDR図9に示し、他の全ての頂部ビット線924は未指定であり、バイアス電圧V/2を有するBL(T)NOTADDR図9に示す。他の全ての底部ビット線951は未指定であり、BL(B)NOTADDR図9に示し、やはり中間電圧、V/2にバイアスをかけられる。同様に、指定されたワード線922、例えば、図9に示す前景側のワード線積層体の上から2番目、は空、例えば、接地、電圧にバイアスをかけられ、未指定のワード線922は、図9に示す前景側のワード線積層体内の他のワード線と、背景側のワード線積層体内の全てのワード線とを含めて、中間電圧、V/2、にバイアスをかけられる。すなわち、指定されたビット線と指定されたワード線との間の電圧はVである。未指定のビット線およびワード線は、未指定のビット線およびワード線の間の電圧が0になるように、各々、V/2の抑止電圧にバイアスをかけられ得る。
【0101】
複数の実施形態によれば、未指定のワード線922および未指定のビット線924および951は、中間電圧にバイアスをかけて、指定されたワード線922と指定されたビット線924または951とのいずれかに関する最大電圧降下を減少させることができる。例えば、中間電圧は、未指定のワード線922と未指定のビット線924および951との中点に選ぶことができる。しかし、中間電圧を中点電圧と異なるように選択して、メモリセルへの妨害を最小化させることができる。図9は、指定されたワード線922と指定されたビット線924との間のメモリセル942を完全に陰影を付けて示し、メモリセル942にかかる電圧差、V、が関連するセル選択デバイスの閾値電圧を超えていることを示している。
【0102】
図9は、未指定のワード線922と未指定のビット線924/951との間の妨害を受けていないメモリセル938をなんらの陰影も付けずに示し、メモリセル938にかかる電圧差が僅小である、例えば、空、零、であることを示している。図9は、また、未指定のワード線922と指定されたビット線924、例えば、BL(T)ADDR、との間の妨害を受けているメモリセル940と、指定されたワード線922と未指定のビット線924および951との間の妨害を受けているメモリセル941とを、部分的に陰影を付けて示し、電圧差がそれぞれのセル選択デバイスの閾値電圧未満のおおよその中間電圧、例えば、V/2、であることを示している。未指定のワード線922と未指定のビット線924および951とを、同一電圧にバイアスをかけることは有益である。
【0103】
図5E〜9に関して図示し説明したメモリアレイ構成内のメモリセルに対するアクセスは、メモリセル、例えば、抵抗可変メモリセル、を介して通電(指定されたビット線924および/または指定されたワード線922にも流れる)を行うことを必要とする。本開示の均衡バイアス方式は、閾値を上まわる電圧降下を、指定されたセル、例えば、指定されたワード線およびビット線、のみについて得ることを可能にする一方で、指定されたワード線および指定されたビット線に沿った、非指定のビット線およびワード線上のセルに対し、それぞれ、例えば、指定されてないセルに高々、最小漏洩電流が流れるという妨害を及ぼすだけとし得る。図9に関して説明するアレイ構成と図4に関して説明したアレイ構成との間の接続形態の相異にも拘わらず、電気的観点からはバイアス方式は同等である。実際、いずれの場合にも、1本のワード線と1本のビット線とを閾値を上まわる電圧で指定することにより、未指定のワード線と未指定のビット線との間の電圧降下を閾値、例えば、0ボルト、未満に維持しながら、各メモリセルを一義的に指定できる。
【0104】
図10Aは、本開示の複数の実施形態に従った、分離されたスイッチデバイス付同心状メモリセルの3次元メモリアレイを示す。一部の実施形態によれば、同心状メモリセルの半径方向最外位置に堆積された図5A〜5Eに示すセル選択デバイス材料552は、図8Aの横断面に示すように、異なる階層の第1の導電線522の間で垂直方向に隣接させ得る。しかし、複数の他の実施形態によれば、セル選択デバイス材料は、異なる階層のメモリセルの間で分離され得る。
【0105】
図10Aは、エッチング停止材料1062上の複数の交互の絶縁材料1048、例えば、誘電、および導電材料1022、の堆積を示す。バイア、例えば、穴、を、交互の絶縁材料1048および導電材料1022を貫通して、例えば、エッチング停止材料1062で停止させるようにエッチング形成させ得る。バイアの形成時および/または後、導電材料1022を凹所化して、図10Aに示す構成にすることができる。当初形成したバイアの壁に関する導電材料1022内の凹部は、無方向性エッチング、例えば、湿式エッチング等の、選択性エッチングで形成することができる。セル選択デバイス材料1055は、バイア内の側壁上に堆積させることができ、導電材料1022の縁から延びる凹所化された導電材料1022により残された領域を充填させ得る。
【0106】
セル選択デバイス材料1055は、凹部以外の全てを除去でき、例えば、バイアの側壁からは方向性エッチング、例えば、乾式エッチング等により除去でき、個別の凹部内のみにセル選択デバイス材料1055を残し得る。その後、記憶素子材料1054、例えば、PCM、と、導電延長部1056、例えば、金属性垂直ビット線延長部、との材料を、図示のようにバイア内に形成し得る。このように、セル選択デバイス材料1055および記憶素子材料1054は、導電材料1022と導電延長部材料1056とに近接して形成でき、セル選択デバイス材料1055を導電材料1022に隣接させ、記憶素子材料1054を導電延長部材料1056に隣接させ得る。
【0107】
図10Aに関して示した構成によれば、セル選択デバイス材料1055は、第2の導電線の導電延長部1056と記憶素子材料1054との間の第1の導電線の交差で、複数の個別構造体としてのみ形成され、垂直方向に隣接する同心状メモリセル間の電気的漏洩および干渉を減少させる。記憶素子材料1054および導電延長部1056材料は、さらに処理され、第2の導電線、例えば、ビット線、がその上に形成され得る。得られる構造体は、例えば、垂直に向いた導電延長部1056を含み、少なくとも導電材料1022の方向には、記憶素子材料1054が導電延長部1056の周囲に存在し、セル選択デバイス材料1055が垂直延長部の周囲に存在する。これに関連して、「周囲に」とは、少なくとも部分的に周囲に、例えば、少なくとも導電材料1022の方向に、あることを意味するように意図されている。
【0108】
図10B〜Cは、本開示の複数の実施形態に従った、ヒータ材料を有する同心状メモリセルの3次元メモリアレイを示す。上述の実施形態、例えば図5A〜5Eに関して示したそれらは、記憶素子材料に隣接する追加のヒータ材料を備えるメモリセルで実装され得る。ヒータ材料の使用は、記憶素子材料に近傍の第1の導電線、例えば、ワード線、の厚さを効果的に減少させることができ、相変化に際してより小さな活性ボリュームしか関与させず、かつヒータ材料内の電流密度を増大でき、結果としてジュール効果により昇温でき、またエネルギを記憶素子材料に伝達でき、温度を上昇させ得る。したがって、当該ヒータ材料は、ヒータとして作用するためヒータ材料と呼ぶ。また、例えば、材料の相互拡散に対する接着層または障壁を形成するように、他の材料を、セルデバイス選択材料、記憶素子材料、および/または導電延長部材料の前、後、および/または間に形成、例えば、堆積させてもよい。
【0109】
図10Bに関して図示しかつ説明する形成工程は、エッチング停止材料1082上の交互の絶縁材料1048、例えば、誘電、および導電材料1022、の積層体である点で、図10Aに関して図示しかつ説明したそれと幾分類似する。しかし、導電材料1022に電気的に接触して、例えば、絶縁材料1048上に、形成されるヒータ材料1045が、積層体に含まれる。バイアを、交互の絶縁材料1048、ヒータ材料1045、および導電材料1022を貫通して、例えば、エッチング停止材料1082、で停止するようにエッチングできる。
【0110】
バイアの形成時および/または後に、ヒータ材料1045が導電材料1022の縁を超えて突出するように、導電材料1022を凹所化できる。導電材料1022に隣接する、例えば、凹所化された、ボリュームは、(凹部をセル選択材料で充填することについて図10Aに関して説明したそれと同様の仕方で)絶縁材料1092で充填でき、図10Bに示す構成になる、例えば、絶縁材料1092をバイア内に側壁上を含めて堆積させ、導電材料1022の縁から延びるように凹部を充填し、ついで、絶縁材料が凹部のみを占有するようにエッチバックされ、ヒータ材料の露出表面をバイアの側壁に残す。
【0111】
複数の代替的実施形態によれば、導電材料1022に凹部を形成し、絶縁材料1092を堆積し、かつ凹部内以外の絶縁材料1092全てを除去するようにエッチングを行うことに代えて、導電材料1022を(凹部を形成してまたはしないで)選択的に酸化させて、図10Bに示す絶縁材料1092を形成することができる。
【0112】
続いて、セル選択デバイス材料1052と記憶素子材料1054とが導電延長部材料1056に近接する結果になるように、記憶素子材料1054、例えば、相変化材料(PCM)、セル選択デバイス材料1052、例えば、オボニック閾値スイッチ(OTS)材料、および導電延長部材料1056、例えば、金属材料を形成、例えば、堆積することにより、バイアは、充填され得る。例えば、セル選択デバイス材料1052および記憶素子材料1054を、導電延長部材料1056の周囲に、例えば、バイア内に導電延長部材料1056の周囲に同心状に少なくとも導電材料1022の方向に、例えば、それと同心状であるように形成できる。記憶素子材料1054は、ヒータ材料1045に隣接させ得る。これに関連して、「周囲に」とは、少なくとも部分的に周囲に、例えば、少なくとも導電材料1022の方向に、あることを意味するように意図されている。
【0113】
第1の導電線材料1022を凹所化することにより残された領域は、絶縁材料1092で充填されるので、第1の導電線1022内を流れる電流は、同心状メモリセル近傍の比較的小さな横断面積のヒータ材料1045に向けられ、これにより図10Bに1099で示すように、相変化に関与するより小ボリュームの記憶素子材料1054に向けて電流を集中させる。ヒータ材料1045の使用は、記憶素子材料1054近傍の第1の導電線1022の厚さを効果的に減少させ、相変化に際してより小さな活性ボリュームしか関与さず、かつヒータ材料1045中の電流密度を増大させ、ジュール効果により昇温させ、またエネルギを記憶素子材料1054に伝達し、温度を上昇させ得る。したがって、当該ヒータ材料1045は、ヒータとして作用するためそう呼ばれる。セル選択デバイス材料1052、記憶素子材料1054、および導電延長部材料1056は、さらに処理され、前述のように、第2の導電線、例えば、ビット線、がそれらの上方に形成され得る。
【0114】
図10Cは、本開示の複数の実施形態に従った、介在ヒータ材料付導電線、例えば、ワード線、を有する同心状メモリセル1093の3次元メモリアレイ1081を示す。図10Cに示すメモリアレイ1081の構成は、エッチング停止材料1082上に、複数の段階の絶縁材料1048、例えば、誘電、導電材料1085、ヒータ材料1045、および導電材料1085を堆積させることにより形成され得る。2種類の導電材料1085は、導電線、例えば、ワード線、を備え、間にはヒータ材料1045が配設される、例えば、導電線に介入する。
【0115】
バイアは、絶縁材料1048と、介在するヒータ材料を有する導電線、例えば、導電材料1085、ヒータ材料1045、および導電材料1085、との複数の段階を貫通してエッチングされ得る。導電材料1085は、各々、無方向性エッチング、例えば、湿式エッチング、で凹所化されて、各ヒータ材料1045の上および下に凹部を生成し得る。導電材料1085は、ヒータ材料1045が導電材料1085の縁を超えて突出するように、各々凹所化され得る。あるいは、ヒータ材料1045の上および下の隣接導電材料1085は、ヒータ材料1045の各実例の上および下に絶縁材料1091を形成するために、選択的に酸化され得る)。ヒータ材料1085は、導電材料1085の縁から絶縁材料1091間に突出するように、残され得る。無方向性エッチングは、ヒータ材料1045に対してではなく(またはほとんどなく)、導電材料1085に対して特定的であるようにし得るが、当該材料を導電材料1085とは異なる材料とすることができる。
【0116】
絶縁材料1091は、バイア内に、その側壁上も含めて、堆積させることができ、導電材料1085の縁から延びるヒータ材料1045の上および下の凹所化した導電材料1085により残された領域を充填する。絶縁材料1091は、頂部表面、例えば、上部絶縁材料1048の上方から除去でき、かつバイアの側壁から、方向性エッチング、例えば、乾式エッチング、により除去でき、これにより絶縁材料1091を、凹所化した導電材料985により残されたヒータ材料1045の直上および直下の個別の領域内のみに残すことができる。
【0117】
この結果生じたバイアは、記憶素子材料1054、例えば、相変化材料(PCM)と、セル選択デバイス材料1052、例えば、オボニック閾値スイッチ(OTS)材料と、導電延長部材料1056、例えば、金属材料とを引き続き形成、例えば、堆積させることにより、記憶素子材料1054がヒータ材料1045に隣接する結果になるように、充填され得る。この結果生じた構造体は、例えば、垂直に方向付けられた導電延長部1056を包含し、記憶素子材料1054が導電延長部材料1056の周囲に存在し、セル選択デバイス材料1055が導電材料1022の少なくとも方向における垂直延長部の周囲に存在する。これに関連して、「周囲に」とは、少なくとも部分的に周囲に、例えば、少なくとも導電材料1022の方向に、あることを意味するように意図されている。例えば、セル選択デバイス材料1052および記憶素子材料1054は、図10Cに示すように、導電延長部材料1056の周囲に同心状に存在し得る。
【0118】
セル選択デバイス材料、例えば、OTS、と記憶素子材料、例えば、PCM、との間の表面積量は減少するが、これら2種類の材料間の比較的大きな電流を用いて記憶素子材料の全ボリュームを非晶化させることができる。活性ボリュームは約ws*tGST*tWLで、式中wsは記憶素子材料1054の、隣設する材料との界面での、例えば、ワード線との垂直ビット線交差での、帯幅であり、tGSTは活性記憶素子材料厚であり、tWLはヒータ材料1045の有効厚である。導電線有効厚tWLは、導電線の全許容抵抗を維持しながら、ヒータ材料1045の厚さ、tH、に減少され得る。
【0119】
一部の実施形態によれば、各デッキに対して、記憶素子材料、例えば、GST等のPCM、の層は、導電線材料と通信可能に結合されるように平坦堆積でき、例えば、ヒータ材料構成と同様に、導電線材料と直接に接触され、または導電線材料の2層の間に挟持される。図10Aおよび10Bに関して説明したと同様に、バイア側壁での導電線材料端は、セル選択デバイス材料を貫通して、例えば、選択性エッチングまたは酸化により、凹所化されかつ絶縁され得る。
【0120】
一部の実施形態によれば、3次元メモリアレイは、少なくとも絶縁材料により互いに分離された複数の階層に、隣接記憶素子材料に隣接する複数の導電線を備える積層体を含み得る。記憶素子材料は、複数の導電線の各々に関して、その縁等に、突出部を形成する。少なくとも1本の導電延長部が、複数の導電線と隣接する記憶素子材料とに実質的に直角に延びるように配置され得る。セル選択材料は、バイア内の記憶素子材料突出部と少なくとも1本の導電延長部との間に形成され得る。
【0121】
本実施形態は、2種類の材料、例えば、セル選択材料および導電延長部材料、のみが垂直BL部分内であるため、全セル寸法を減少させ得る。本実施形態は、また、メモリセルの活性記憶素子材料ボリュームを導電線と垂直導電延長部との間に閉じ込め、活性記憶素子材料ボリュームをws*tGST*EXTWLに減少させ、式中wsは記憶素子材料の隣接する材料との界面での、例えば、ワード線との垂直ビット線交差での、帯幅であり、tGSTは活性記憶素子材料厚であり、EXTWLは薄い記憶素子材料、例えば、GST、の比較的厚い低抵抗導電線材料からの延長部である。
【0122】
図3〜10Cに関連して、メモリセルは、ワード線積層体の面と実質的に同一面上に形成される。すなわち、セル選択デバイス材料、例えば、OTS、および記憶素子材料、例えば、PCM、はは、第1の端子(電極)、例えば、ビット線に結合される導電延長部、と第2の端子(電極)、例えば、ワード線、との間に直列に形成される。
【0123】
特定の実施形態を本明細書では図示して説明したが、当業者であれば、同一の結果を達成するように算定した配置により図示した特定の実施形態を置換できることを理解するであろう。本開示は、本開示の種々の実施形態の適合化または変形にも及ぶように意図されている。これまでの説明は解説的に行ったのであって、限定的なものではないことを理解すべきである。上述の実施形態の組合せ、および本明細書で特定的に説明しなかった他の実施形態も、当業者にとっては上記の説明を見直した際に明らかになるであろう。本開示の種々の実施形態の範囲は、上述の構造体および方法を用いる他の用途も含む。したがって、本開示の種々の実施形態の範囲は、添付した特許請求の範囲を参照して、そのような特許請求の範囲の権利が有効な全ての均等物も共にして、決定されるべきである。
【0124】
以上の詳細な説明では、本開示を合理的に説明する目的のために、種々の特長を共に単一の実施形態にまとめた。この開示方法は、本開示の開示した実施形態が各特許請求の範囲で明記したより多数の特長を用いなければならないとの意図を反映するように解されるべきではない。正確にいえば、以下の特許請求の範囲が反映するように、発明主題は、開示された単一の実施形態の全特長より少なく存在する。したがって、以下の特許請求の範囲はここに詳細の説明に含まれ、各特許請求の範囲はそれ自体で別個の実施形態として有効に存在する。
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図5C
図5D
図5E
図6
図7
図8A
図8B
図8C
図8D
図9
図10A
図10B
図10C