(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6127229
(24)【登録日】2017年4月21日
(45)【発行日】2017年5月17日
(54)【発明の名称】データ入力システム
(51)【国際特許分類】
G01N 33/543 20060101AFI20170508BHJP
G01N 33/52 20060101ALI20170508BHJP
【FI】
G01N33/543 521
G01N33/52 B
【請求項の数】16
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2013-158358(P2013-158358)
(22)【出願日】2013年7月30日
(65)【公開番号】特開2015-28451(P2015-28451A)
(43)【公開日】2015年2月12日
【審査請求日】2016年3月2日
(73)【特許権者】
【識別番号】000203634
【氏名又は名称】多摩川精機株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000224123
【氏名又は名称】藤倉化成株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100119264
【弁理士】
【氏名又は名称】富沢 知成
(72)【発明者】
【氏名】濱 信治
(72)【発明者】
【氏名】安野 寛
【審査官】
吉田 将志
(56)【参考文献】
【文献】
特表2012−523568(JP,A)
【文献】
特開2006−170766(JP,A)
【文献】
特開2012−226547(JP,A)
【文献】
特開2013−027623(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 33/48−98
G01N 21/78
MEDLINE(STN)
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
マウスによるデータ入力システムであって、該マウスは位置センサと、クロマトグラフィー用デバイスからその測定結果を読み取るための分析用センサと、マウスパッドを有し、該マウスパッドはクロマトグラフィー用デバイスを収容するためのデバイス収容部を備えている、データ入力システム。
【請求項2】
前記位置センサが検知した位置データと前記分析用センサが検知した分析用データとを同期させて各データに係る信号を復号化させるデータ復号手段を備えていることを特徴とする、請求項1に記載のデータ入力システム。
【請求項3】
前記マウスが入力されたデータを処理するための演算機能を備えていることを特徴とする、請求項1または2に記載のデータ入力システム。
【請求項4】
前記マウスが入力されたデータまたは前記演算機能により処理されたデータを表示するための表示機能を備えており、これにより該マウス単体にて使用可能であることを特徴とする、請求項3に記載のデータ入力システム。
【請求項5】
外部のデータ処理装置を用いることなくデータ入力、演算処理および表示が可能であることを特徴とする、請求項4に記載のデータ入力システム。
【請求項6】
データを外部のデータ処理装置に対して送信するためのデータ転送回路または送信手段を備えていることを特徴とする、請求項3に記載のデータ入力システム。
【請求項7】
前記送信手段は多機能携帯電話機またはその他の携帯型通信端末装置であることを特徴とする、請求項6に記載のデータ入力システム。
【請求項8】
クロマトグラフィー測定結果用の前記分析用センサに加え、蛍光検出センサまたは磁気検出センサの少なくともいずれかを備えていることを特徴とする、請求項1ないし7のいずれかに記載のデータ入力システム。
【請求項9】
前記分析用センサは、二以上の型のクロマトグラフィー用デバイスに適用可能なように形成されていることを特徴とする、請求項1ないし8のいずれかに記載のデータ入力システム。
【請求項10】
前記マウスパッドとして特定の型のクロマトグラフィー用デバイス用のデバイス収容部を備えたマウスパッドを複数枚備えていることを特徴とする、請求項9に記載のデータ入力システム。
【請求項11】
前記マウスパッドとして二以上の型のクロマトグラフィー用デバイスに適用可能なように形成されたデバイス収容部を備えたマウスパッドを備えていることを特徴とする、請求項9に記載のデータ入力システム。
【請求項12】
液体試料用のクロマトグラフィー用デバイスに使用可能であることを特徴とする、請求項1ないし11のいずれかに記載のデータ入力システム。
【請求項13】
前記マウスパッドとして前記クロマトグラフィー用デバイス用のデバイス収容部を備えたマウスパッドを備え、該マウスパッドには液体試料に投光するための光源が備えられていることを特徴とする、請求項12に記載のデータ入力システム。
【請求項14】
前記マウスにより得られるデータを処理するためのデータ処理装置により実行可能なデータ処理プログラムを備えており、該データ処理プログラムは該データを保存し管理する保存管理手順を該データ処理装置に実行させることを特徴とする、請求項1ないし13のいずれかに記載のデータ入力システム。
【請求項15】
前記データ処理プログラムは、前記データに基づきクロマトグラフィー測定結果の分析手順を前記データ処理装置に実行させることを特徴とする、請求項14に記載のデータ入力システム。
【請求項16】
内部に電源を内蔵していることを特徴とする、請求項1ないし15のいずれかに記載のデータ入力システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はデータ入力システムに係り、特に、イムノクロマトグラフィー分野等のクロマトグラフィー分野において、取り扱い容易かつ安価で、他の用途にも使用でき、さらにコンピュータへのデータ入力やデータ管理を簡単に行うことのできるデータ入力システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
病院・診療所・介護施設・在宅医療といった医療現場においては、臨床検査専門家を要せずに患者にできるだけ近い場所で診断するための検査、すなわちPOCT(Point of Care Testing)の必要性が高まっている。POCTによれば、即座に得られる検査情報に基づいて、迅速かつ的確な治療が可能となるからである。そしてPOCT用の検査装置として、イムノクロマト法を原理とするイムノクロマトグラフィー装置が、従来から使用されている。
【0003】
イムノクロマト法は、採取血液・尿・患部組織などの分析対象物(検体)が毛細管現象により多孔質支持体内をする際、金コロイド等の標識粒子(抗体)に捕捉され、さらに多孔質支持体に局所的に固定化された捕捉物質(固定化抗体)と効率的に接触することにより免疫複合体が形成されて、検体が視認可能または可視化可能な集積として検出されることを原理とする。判定までに要する時間が短く(20分以下)、迅速な検査が可能であり、また検体を装置に滴下するという簡単な操作のみで測定可能である。
【0004】
イムノクロマトグラフィー装置については従来、技術的な提案も多くなされている。たとえば後掲特許文献1には、検体(試液)が可視化物質結合抗体層を通って展開層に入ったことを容易に確認することができるイムノクロマトセンサとして、試液吸収部、可視化物質結合抗体層、および抗原抗体反応に充分な大きさの展開層を備えたテストストリップと、テストストリップを収容するハウジングとからなるセンサであって、展開層には固定抗原を設けた判定部を、ハウジングに判定部を外部から目視することができる窓部を、可視化物質結合抗体層の少なくとも一部を外部から目視できる窓部をそれぞれ設けたイムノクロマトセンサが開示されている。
【0005】
また特許文献2には、簡便迅速で高感度のイムノクロマトグラフキットとして、有機銀塩粒子、銀イオンのための還元剤、および金属コロイド標識または金属硫化物標識を含有するイムノクロマトグラフキットが開示されている。また特許文献3には、形状の異なるケーシングに対応できるイムノクロマト試験片の読取装置として、イムノクロマト試験具のケーシングの外形形状に対応する形状の窪みが複数設けられたカートリッジを用いる読取装置の構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2010−156642号公報「イムノクロマトセンサ」
【特許文献2】特開2008−139297号公報「イムノクロマトグラフキット」
【特許文献3】特開2005−114677号公報「免疫クロマト試験片の読取装置」
【特許文献4】特開平10−187322号公報「データ入力システム」
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1〜3開示のものを含め当該分野の従来技術はいずれも、独立した分析装置たるイムノクロマトグラフィー装置や読み取り装置(クロマトリーダ)自体の構造を検討・改良することによって、測定の容易化、迅速化、高精度化あるいは利便性向上を図るものである。特に、それ自体または検体を移動させつつ測定を行うクロマトリーダは、高価であるとともに、それ自体として置き場所をとる、専用品である。
【0008】
しかも、読み取ったデータを事後にコンピュータにて保存したり、処理したりできると便利であるが、そのためには事後の入力作業が必要となる。より取り扱い容易かつ安価で、他の用途にも使用でき、さらにコンピュータへのデータ入力も簡単に行うことができて、データ管理も簡単に行える装置があれば便利である。なお、特許文献4開示技術は、移動量が安定した動作をするマウスパッドをリモコン本体に一体化しコンパクト化する、単なる座標入力システムに関するものであり、クロマトグラフィー分野におけるデータ入力技術とは異なり、無関係である。
【0009】
そこで本発明が解決しようとする課題は、かかるイムノクロマトグラフィー分野における従来技術の問題を解消し、取り扱い容易かつ安価で、他の用途にも使用でき、さらにコンピュータへのデータ入力も、データ管理も簡単に行うことのできる装置等を提供することである。また、イムノクロマトグラフィー分野のみならず、広くクロマトグラフィー分野における同様の利用も可能なシステムを提供することである。さらに本発明が解決しようとする課題は、かかるシステムにおいて、汎用性をより高めること、また多機能化することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本願発明者は上記課題について検討した結果、コンピュータのポインティングデバイスであるマウスに、クロマトグラフィーにおける読み取り装置機能(クロマトリーダ機能)を組み込む創案に基づいて課題を解決できることに想到し、これを基礎として本発明を完成するに至った。すなわち、上記課題を解決するための手段として本願で特許請求される発明、もしくは少なくとも開示される発明は、以下の通りである。
【0011】
(1) マウスによるデータ入力システムであって、該マウスは位置センサと、クロマトグラフィー用デバイスからその測定結果を読み取るための分析用センサと、
マウスパッドを有し、該マウスパッドはクロマトグラフィー用デバイスを収容するためのデバイス収容部を備えている、データ入力システム。
(2) 前記位置センサが検知した位置データと前記分析用センサが検知した分析用データとを同期させて各データに係る信号を復号化させるデータ復号手段を備えていることを特徴とする、(1)に記載のデータ入力システム。
(3) 前記マウスが入力されたデータを処理するための演算機能を備えていることを特徴とする、(1)または(2)に記載のデータ入力システム。
(4) 前記マウスが入力されたデータまたは前記演算機能により処理されたデータを表示するための表示機能を備えており、これにより該マウス単体にて使用可能であることを特徴とする、(3)に記載のデータ入力システム。
(5) 外部のデータ処理装置を用いることなくデータ入力、演算処理および表示が可能であることを特徴とする、(4)に記載のデータ入力システム。.
【0012】
(6) データを外部のデータ処理装置に対して送信するためのデータ転送回路または送信手段を備えていることを特徴とする、(3)に記載のデータ入力システム。
(7) 前記送信手段は多機能携帯電話機またはその他の携帯型通信端末装置であることを特徴とする、(6)に記載のデータ入力システム。
(8) クロマトグラフィー測定結果用の前記分析用センサに加え、蛍光検出センサまたは磁気検出センサの少なくともいずれかを備えていることを特徴とする、(1)ないし(7)のいずれかに記載のデータ入力システム。
【0013】
(
9) 前記分析用センサは、二以上の型のクロマトグラフィー用デバイスに適用可能なように形成されていることを特徴とする、(1)ないし(
8)のいずれかに記載のデータ入力システム。
【0014】
(
10)
前記マウスパッドとして特定の型のクロマトグラフィー用デバイス用のデバイス収容部を備えたマウスパッドを複数枚備えていることを特徴とする、(
9)に記載のデータ入力システム。
(
11)
前記マウスパッドとして 二以上の型のクロマトグラフィー用デバイスに適用可能なように形成されたデバイス収容部を備えたマウスパッドを備えていることを特徴とする、(
9)に記載のデータ入力システム。
【0015】
(
12) 液体試料用のクロマトグラフィー用デバイスに使用可能であることを特徴とする、(1)ないし(
11)のいずれかに記載のデータ入力システム。
(
13)
前記マウスパッドとして前記クロマトグラフィー用デバイス用のデバイス収容部を備えたマウスパッドを備え、該マウスパッドには液体試料に投光するための光源が備えられていることを特徴とする、(
12)に記載のデータ入力システム。
【0016】
(
14) 前記マウスにより得られるデータを処理するためのデータ処理装置により実行可能なデータ処理プログラムを備えており、該データ処理プログラムは該データを保存し管理する保存管理手順を該データ処理装置に実行させることを特徴とする、(1)ないし(
13)のいずれかに記載のデータ入力システム。
(
15) 前記データ処理プログラムは、前記データに基づきクロマトグラフィー測定結果の分析手順を前記データ処理装置に実行させることを特徴とする、(
14)に記載のデータ入力システム。
(
16) 内部に電源を内蔵していることを特徴とする、(1)ないし(
15)のいずれかに記載のデータ入力システム。
【0017】
なお、上記(1)以降に列挙した各発明は、下記〔I〕以降に列挙した各発明を基礎として、構成したものである。
〔I〕 マウスと、マウスパッドとからなるデータ入力システムであって、該マウスは位置センサと、後記クロマトグラフィーの測定結果を読み取るための分析用センサと、後記マウスパッドのパッド側ガイドと適合するマウス側ガイドと、各センサが検知したデータを外部のデータ処理装置へ送信する送信手段とを備え、該マウスパッドはクロマトグラフィー用デバイスを収容するためのデバイス収容部と、前記マウス側ガイドと適合するパッド側ガイドとを備えていることを特徴とする、データ入力システム。
〔II〕 マウスと、マウスパッドと、該マウスにより得られるデータを受信して処理するためのデータ処理装置により実行可能なデータ処理プログラムとからなるデータ入力システムであって、該マウスは位置センサと、後記クロマトグラフィーの測定結果を読み取るための分析用センサと、後記マウスパッドのパッド側ガイドと適合するマウス側ガイドと、各センサが検知したデータを該データ処理装置へ送信する送信手段とを備え、該マウスパッドはクロマトグラフィー用デバイスを収容するためのデバイス収容部と、前記マウス側ガイドと適合するパッド側ガイドとを備え、該データ処理プログラムは前記送信手段から送信されるデータを受信する受信手順と、受信したデータを保存し管理する保存管理手順とを該データ処理装置に実行させることを特徴とする、データ入力システム。
〔III〕 前記位置センサが検知した位置データと前記分析用センサが検知した分析用データとを同期させて各データに係る信号を復号化させるデータ復号手段を備えていることを特徴とする、〔I〕または〔II〕に記載のデータ入力システム。
【0018】
〔IV〕 前記パッド側ガイドは、前記デバイス収容部のクロマトグラフィー展開方向と平行に設けられたガイドレールであることを特徴とする、〔1〕ないし〔III〕のいずれかに記載のデータ入力システム。
〔V〕 前記マウス側ガイドは、前記マウスのスライドパッドに設けられた溝であることを特徴とする、〔IV〕に記載のデータ入力システム。
〔VI〕 前記マウスは、前記分析用センサの作動を制御する分析用センサスイッチを備えることを特徴とする、〔1〕ないし〔V〕のいずれかに記載のデータ入力システム。
【0019】
〔VII〕 前記デバイス収容部に収容可能なクロマトグラフィー用デバイスを付属していることを特徴とする、〔I〕ないし〔VI〕のいずれかに記載のデータ入力システム。
〔VIII〕 前記クロマトグラフィー用デバイスはイムノクロマト法による測定用のものであることを特徴とする、〔VII〕に記載のデータ入力システム。
〔IX〕 前記データ処理プログラムは、受信したデータに基づきクロマトグラフィー測定結果の分析手順を前記データ処理装置に実行させることを特徴とする、〔II〕に記載のデータ入力システム。
〔X〕 前記マウスは光学式マウスであることを特徴とする、〔I〕ないし〔IX〕のいずれかに記載のデータ入力システム。
〔XI〕 〔I〕ないし〔X〕のいずれかに記載のデータ入力システムに使用可能な、マウス。
〔XII〕 〔I〕ないし〔X〕のいずれかに記載のデータ入力システムに使用可能な、マウスパッド。
〔XIII〕 マウスによるデータ入力システムであって、該マウスは位置センサと、後記クロマトグラフィーの測定結果を読み取るための分析用センサと、各センサが検知したデータを外部のデータ処理装置へ送信する送信手段と、クロマトグラフィー用デバイスをクロマトグラフィー展開方向に移動させるためのガイドとを備えていることを特徴とする、データ入力システム。
【発明の効果】
【0020】
本発明のデータ入力システムは上述のように構成されるため、これによれば、イムノクロマト法を実施する際の操作・取り扱いが容易となり、医療分野等における化学分析を簡易化し、かつ低価格化することができる。また、本発明のデータ入力システムは、普段は通常のポインティングデバイスとして使用可能であり、必要時にかかる分析目的すなわちクロマトリーダ的な用途に使用することができるため、それぞれ別々の装置を用意する必要がなく、装置の体系をコンパクト化でき、便利かつ安価な測定を実現できる。
【0021】
さらに本発明のデータ入力システムによれば、測定と同時にコンピュータ等のデータ処理装置への入力も行うことができ、測定の高精度化とデータ管理の簡易化をも、安価に実現することができる。さらに、予めデータ処理プログラムが格納されているもしくは格納可能なデータ処理装置が準備されている場所であれば、後は本発明システムさえあれば測定可能であり、したがって持ち運びも便利、容易である。なおまた本発明は、イムノクロマトグラフィー分野のみならず広くクロマトグラフィー分野全般においても適用することができる。
【0022】
また、所定構成を備えた本発明のデータ入力システムによれば、システムの汎用性をより高めたり、あるいは高機能化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】〔I〕以降に列挙した発明のデータ入力システムの基本構成を示す概念図である。
【
図2】〔I〕以降に列挙した発明のデータ入力システムの別の基本構成を示す概念図である。
【
図3A】〔I〕以降に列挙した発明に係るマウスパッドの構成例を示す平面図および断面図である。
【
図3B】クロマトグラフィー用デバイス80を収容した状態の
図3Aのマウスパッドを示す平面図および断面図である。
【
図4A】〔I〕以降に列挙した発明に係るマウスの構成例を示す平面図(オモテ面)および側面図である。
【
図5】
図3A等に示したマウスおよびマウスパッドを用いたクロマトグラフィー測定結果読み取り方法を示す説明図である。
【
図6A】マウスのみからなるデータ入力システムの構成例を示す平面図(オモテ面)、側面図および底面図(ウラ面)である。
【
図6B】
図6Aに示す構成例の使用方法を示す側面図および底面図である。
【0024】
【
図7】本願発明データ入力システムの基本構成を示す概念図である。
【
図8】本願発明データ入力システムの別の構成を示す概念図である。
【
図9】本願発明データ入力システムの別の構成を示す概念図である。
【
図10】送信手段を備えた本願発明データ入力システムの構成例を示す説明図である。
【
図11】本願発明データ入力システムに係るクロマトグラフィー用デバイスの例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面も用いて詳細に説明するが、まず本発明の基礎とした上記〔I〕以降に列挙した各発明について説明する。
図1は、〔I〕以降に列挙した発明のデータ入力システムの基本構成を示す概念図である。図示するように本データ入力システム60は、マウス10と、マウスパッド20とからなるシステムであり、マウス10は位置センサ11と、クロマトグラフィーの測定結果を読み取るための分析用センサ13と、マウスパッド20のパッド側ガイド25と適合するマウス側ガイド15と、位置センサ11および分析用センサ13が検知したデータをコンピュータ等の外部のデータ処理装置30へ送信する送信手段17とを備えてなり、一方マウスパッド20はクロマトグラフィー用デバイス80を収容するためのデバイス収容部22と、マウス側ガイド15と適合するパッド側ガイド25とを備えていることを、主たる構成とする。なおパッド側ガイド25は、デバイス収容部22にクロマトグラフィー用デバイス80が収容された際のクロマトグラフィー展開方向と平行に設けられた構造とすることができる。
【0026】
かかる構成により本データ入力システム60によれば、まず、マウスパッド20上にあるデバイス収容部22にクロマトグラフィー用デバイス80が収容、セットされ、マウスパッド20上のパッド側ガイド25にマウス側ガイド15が適合するような位置、かつ測定結果読み取りのための初期位置にマウス10がマウスパッド20上に置かれ、これによってデバイス収容部22中に収容されたクロマトグラフィー用デバイス80の測定結果読み取りの準備がなされる。
【0027】
ついで、マウス10はパッド側ガイド25による位置規制を受けた状態で、マウスパッド20上を移動せしめられ、これによってマウス10の分析用センサ13はクロマトグラフィー用デバイス80のクロマトグラフィー展開方向へと移動すなわちスキャンされ、クロマトグラフィー測定結果が分析用センサ13によって検知すなわち読み取られ、読み取られたデータは送信手段17によって外部のデータ処理装置30へ送信される。
【0028】
なお、かかるクロマトリーダとして用いる場合以外の場合において、マウス10が本来のポインティングデバイスとして使用可能であることはいうまでもないが、クロマトリーダとして用いる場合にも同時に位置センサ11を機能させて、クロマトグラフィー測定結果データおよびこれと同時に得られる位置データを、ともに送信手段17によってデータ処理装置30に送信可能な構成とすることができる。むしろ、クロマトグラフィー測定結果データと位置データを同期させて取り込む構成とすることで、データ処理装置30における可能なデータ処理の幅を広げることができ、望ましい。
【0029】
図2は、〔I〕以降に列挙した発明のデータ入力システムの別の基本構成を示す概念図である。図示するように本データ入力システム70は、
図1に示した構成を全て備えた上、マウス10により得られるデータを受信して処理するための本システム70外のデータ処理装置30により実行可能な、データ処理プログラム50をさらに加えて、構成するものとすることができる。なおデータ処理プログラム50は、送信手段17から送信されるデータを受信する受信手順と、受信したデータを保存し管理する保存管理手順とを備えて構成され、データ処理装置30にこれらの手順を実行させるものである。
【0030】
このようにデータ処理プログラム50をさらに備えた構成の本発明データ入力システム70によれば、データ処理プログラム50によって外部のデータ処理装置30に対して所定の処理を実行させることができる。すなわちデータ処理プログラム50の受信手順によって、データ処理装置30はマウス10の送信手段17から送信されてきたクロマトグラフィー測定結果データや位置データを受信し、ついで保存管理手順によって、データ処理装置30は受信したデータを保存し管理する。ここでデータの保存は、データ処理装置30内のサーバ等の保存手段でも、外部のサーバや媒体等の保存手段でもよい。
【0031】
またデータ処理プログラム50はさらに、受信したデータに基づきクロマトグラフィー測定結果の分析手順を含む構成とすることができる。かかる構成により、データ処理プログラム50の分析手順によって、データ処理装置30はすでに受信したデータに基づきクロマトグラフィー測定結果の分析を実行する。なお具体的な分析内容・仕様等は、適宜の構成とすることができる。
【0032】
なお本発明に係るデータ処理プログラム50は、適宜の媒体に格納されたものであってもよく、この場合はかかる媒体もまた本発明の範囲内である。また、データ処理プログラム50は、本発明システム70構成外のデータ処理装置30内に格納された状態で使用することも、もちろん可能である。
【0033】
なお上掲各図には示さないが、本発明のデータ入力システム60、70は、位置センサ11が検知した位置データと分析用センサ13が検知した分析用データとを同期させて各データに係る信号を復号化させるデータ復号手段を備えた構成とすることができる。
【0034】
かかる構成により、位置センサ11により検知された位置データと分析用センサ13により検知された分析用データとが、データ復号手段によって同期せしめられ、各データに係る信号が復号化した信号として、送信手段17によってデータ処理装置30へと送信され、データ処理装置30によって受信される。すなわち、上記2種類のデータのデータ処理装置30への入力が復号化された信号として同時になされ、測定結果読み取りの高精度化とデータ管理の簡易化を実現することができる。なお本発明の実施形態には、イムノクロマトデバイス等のクロマトグラフィー用デバイスを検出する際に、マウスパッド上でマウスのように人の手によって操作して検出する方式や、あるいはマウス本体にクロマトグラフィー用デバイスをセットして人の手によって抜き取る際に検出する方式が含まれるが、人の手による操作では、モータ等を使って一定速で検出する方法と異なり、操作速度・検出速度はまちまちとなる。そうすると、位置センサを持たない単なる分析用センサではうまく読み取れない可能性がある。しかし、位置センサと分析用センサとの同期処理を行う本発明データ入力システムであれば、たとえ検出時の速度が一定しない場合であっても速度ムラが補償され、安定した読み取りが可能となる。このように、性能向上効果が得られる。
【0035】
図3Aは、〔I〕以降に列挙した発明に係るマウスパッドの構成例を示す平面図および断面図である。また、
図3Bは、クロマトグラフィー用デバイス80を収容した状態の
図3Aのマウスパッドを示す平面図および断面図、
図4Aは、〔I〕以降に列挙した発明に係るマウスの構成例を示す平面図(オモテ面)および側面図、
図4Bは、
図4Aのマウスの底面図(ウラ面)である。これらに図示するように本発明データ入力システムにおいては、マウスパッド20のパッド側ガイド325は、デバイス収容部322にクロマトグラフィー用デバイス380が収容された場合のクロマトグラフィー展開方向と平行に設けられたガイドレールとすることができる。
【0036】
またマウス310のマウス側ガイド315は、パッド側ガイド325と適合するような形態でマウス310のスライドパッド318に設けられた溝とすることができる。かかる構成によって、マウスパッド320上にマウス310を載せる際、ガイドレール状構造として形成されているパッド側ガイド325にスライドパッド318の溝として形成されているマウス側ガイド315が嵌合するように載せることができる。この状態でマウス310をマウスパッド320上にて上方(図における上方)に移動させると、マウス310の分析用センサ313はデバイス収容部322の長手方向上をスキャンする状態で移動し、デバイス収容部322にクロマトグラフィー用デバイス380が収容されている場合は、そのクロマトグラフィー展開方向へのスキャンがなされ、クロマトグラフィー測定結果の読み取りがなされる。
なお
図5は、
図3A等に示したマウスおよびマウスパッドを用いたクロマトグラフィー測定結果読み取り方法を示す説明図である。図中の矢印は、スキャン方向である。
【0037】
このように、パッド側ガイド325とマウス側ガイド315とを嵌合する形態に形成することにより、クロマトグラフィー測定結果のスキャンに適したマウスおよびマウスパッドのセットとすることができる。もっとも、本発明のガイドがかかる構造に限定されるものではなく、たとえばパッド側ガイドおよびマウス側ガイドの双方をレール状(凸状)として、後者を前者に添わせてスライドさせる方式にするなど、要するに移動体であるマウスがガイドされる構造であればよい。
【0038】
なお
図4A等に示すように、本発明システムに係るマウス310は、ポインティングデバイスとして用いる際のダイヤル312その他のスイッチとは別に、分析用センサ313の作動を制御する分析用センサスイッチ314を備えた構成とすることができる。これにより、分析用センサスイッチ314の操作によって、クロマトリーダとしての機能の開始・終了等の制御を、簡単に行える仕様とすることができる。
【0039】
本発明システムに用いるマウスとしては、光学式マウスを好適に用いることができる。また、本データ入力システムを構成するマウスおよびマウスパッド自体も、本発明の範囲内である。
【0040】
図5等に示したデータ入力システムでは、次のようにクロマトグラフィー測定結果の読み取り、入力がなされる。マウスパッド320のデバイス収容部322にクロマトグラフィー用デバイス380(検体)を収容し、パッド側ガイド325にマウス側ガイド315が適合するようにマウス310をマウスパッド320上に載せ、分析用センサスイッチ314を押す等して測定結果読み取りモードにする。そしてマウス310を、パッド側ガイド325上をスライドさせるようにして移動させる。
【0041】
これにより、位置センサ311付近に設けた分析用センサ313がクロマトグラフィー用デバイス380をその展開方向にスキャンすることになり、同センサ313はクロマトリーダとして機能する。すなわち、位置センサ311による位置データ(移動データ)とともに、分析用センサ313からの明暗情報あるいはその他のクロマトグラフィー測定結果データが、送信手段(図示せず)によって、コンピュータ等の外部のデータ処理装置30に送信され、そこでのデータ処理に供される。
【0042】
なお、本発明のデータ入力システムは特に、クロマトグラフィー用デバイスをイムノクロマト法による測定用のものとして、イムノクロマト法用に特化したシステムとしてもよい。もちろん、それ以外のクロマトグラフィー用にも本発明は用いることができる。なおまた、本発明データ入力システムは、デバイス収容部に収容可能なクロマトグラフィー用デバイスを付属した形態としてもよい。
【0043】
図6Aは、マウスによるデータ入力システムの構成例を示す平面図(オモテ面)、側面図および底面図(ウラ面)である。また、
図6Bは、
図6Aに示す構成例の使用方法を示す側面図および底面図である。これらに示すように、マウスパッドを用いずにマウスのみであっても、データ入力システムを構成することができる。すなわち、位置センサと、クロマトグラフィーの測定結果を読み取るための分析用センサとを主要構成として備えたマウス自体をデータ入力システムとするものであり、上述したようなマウスパッドを用いないデータ入力システムである(これは、上記(1)以降に列挙した本願発明の基本構成であり、追って詳述する)。
【0044】
先に述べた構成にさらに、各センサが検知したデータを外部のデータ処理装置へ送信する送信手段を備え、さらにクロマトグラフィー用デバイスをクロマトグラフィー展開方向に移動させるためのガイドを設けて用いる構成とすることができる。なお本例では、分析用センサと位置センサを、図示するようにデバイスが移動する線上に設けることが、より望ましい。
【0045】
図6Bに示すように、本例を用いてデバイスからの読み取りを行う場合は、マウスを裏返し、デバイスに適合するように形成されているガイドにデバイスを置き、ガイドに沿ってスライドさせることによって行う。これによりデバイスは、マウスの分析用センサの上を(本例では位置センサの上も)を通過し、それにより測定結果読み取りがなされる。なお、マウスを裏返して使用する際のマウス上面のスイッチの誤動作を防ぐために、たとえば、一度分析用センサスイッチが押された後は、読み取りが完了するまでは測定モードを維持するように制御する、といった方法をとることができる。
以上が、上記〔I〕〜〔XIII〕に列挙した各発明についての説明である。
【0046】
次に、上記(1)以降に列挙した本願発明について説明する。
図7は、
図6A等にその具体例を示した本願発明データ入力システムの基本構成を示す概念図である。図示するように本発明データ入力システム100は、マウスMによるシステムであって、マウスMは位置センサM1と、クロマトグラフィー用デバイスからその測定結果を読み取るための分析用センサM3とを有することを、主たる構成とする。
【0047】
すなわち本発明データ入力システム100は、マウスパッドを特に用いずにマウスMによって構成することができ、たとえば
図6A等により示した方法によって、位置センサM1により位置データが、分析用センサM3によりクロマトグラフィー用デバイスからの分析用データが、入力される。
【0048】
なお本システム100においても、位置センサM1が検知した位置データと分析用センサM3が検知した分析用データとを同期させて各データに係る信号を復号化させるデータ復号手段を備えた構成とすることができる。したがって、たとえ検出時の速度が一定しない場合であっても速度ムラが補償され、安定した読み取りが可能となるという効果も、上記〔I〕〜〔XIII〕に係る各発明の場合と同様、得ることができる。
【0049】
図8は、本願発明データ入力システムの別の構成を示す概念図である。図示するように本データ入力システム2100は、
図7に示した構成に加えて、マウスM自体が、入力されたデータを処理するための演算機能M5を備えたものである。これにより、外部に特別の演算処理機能を要することなく、本システム2100のみで入力からデータ処理までをまかなうことができる。
【0050】
なお、図に示すように本システム2100においては、データを外部のデータ処理装置に対して送信するためのデータ転送回路または送信手段M7を備えた構成とすることができる。すなわちかかる構成によれば、データ入力からデータ処理までを本システム2100内において行い、その表示や事後の解析処理などを外部装置において行うものとすることができる。なお、後述するように送信手段M7は、図示するようにマウスM内に設けることもできるが、マウスMとは別に設ける場合もある。
【0051】
図9は、本願発明データ入力システムのまた別の構成を示す概念図である。図示するように本データ入力システムは、
図7に示した構成に加えて、マウスM自体が、入力されたデータを表示するための表示機能M6を備えるようにしたデータ入力システム3100(図中(a))か、または、演算機能M5により処理されたデータを表示するための表示機能M6を備えるようにしたデータ入力システム4100(図中(b))である。
【0052】
これらのシステム3100、4100においては、マウスM単体にて、データ入力および表示がなされる。また演算機能M5をも備えているシステム4100の場合は、データ入力、データ処理、表示の全てを、マウスMのみからなる本システムにおいてまかなうことができる。つまり、外部のデータ処理装置を用いることなくデータ入力、演算処理および表示が可能である。.
【0053】
図10は、送信手段を備えた本願発明データ入力システムの構成例を示す説明図である。図示するように本発明データ入力システム5100の送信手段517は、多機能携帯電話機またはその他の携帯型通信端末装置のように、マウスMとは別に設けたものとし、これを含めてデータ入力システム5100とすることもできる。
【0054】
図11は、本願発明データ入力システムに係るクロマトグラフィー用デバイスの例を示す説明図である。図示するようにデバイスは、分析用データに関連するサンプル固有のプロフィールなど、分析用データ以外のデータをバーコードや画像認識用コード等にコード化したものを表示したものとすることもできる。この場合、これらのコードを読み取るための手段をマウスに設けた構成とすることは、いうまでもない。、
【0055】
以上説明した本願発明のデータ入力システムには、クロマトグラフィー測定結果用の分析用センサに加え、蛍光検出センサ、または磁気検出センサの少なくともいずれかを備えた構成とすることもできる。つまり、これらのセンサの少なくともいずれかをマウスに内蔵させた構造である。
【0056】
また、本願発明のデータ入力システムは、二以上の型のクロマトグラフィー用デバイスに適用可能なように分析用センサが形成されたものとすることもできる。これにより、より多くの型のデバイスに対して本システムを適用可能となる。
【0057】
また、上記〔I〕〜〔XII〕発明が備えているのと同様に、本願発明データ入力システムにおいてもマウスパッドを備えた構成としてもよい。またこの場合、マウスパッドが、クロマトグラフィー用デバイスを収容するためのデバイス収容部を備えた構成とすることも、もちろん可能である。
【0058】
また、マウスパッドを備える場合の本データ入力システムは、特定の型のクロマトグラフィー用デバイス用のデバイス収容部を備えたマウスパッドを複数枚備えた構成としたり、あるいはまた二以上の型のクロマトグラフィー用デバイスに適用可能なように形成されたデバイス収容部を備えたマウスパッドを備えた構成としてもよい。
【0059】
また、以上説明した本願発明のデータ入力システムは、液体試料用のクロマトグラフィー用デバイスに使用可能なものとすることもでき、さらに、デバイス収容部を備えたマウスパッドを備えた構成とすることもできる。後者の場合、液体試料に投光するための光源をマウスパッドに設ける構成としてもよい。
【0060】
なお、以上説明した本願発明のデータ入力システムは、マウスにより得られるデータを処理するためのデータ処理プログラムを備えた構成とすることも、もちろん可能である。この場合、該データ処理プログラムを実行するためのデータ処理装置をも備えることになるが、該データ処理装置は、本データ入力システムとは別個のものとして構成してもよいし、本データ入力システムに含まれるものとしてもよい。後者の場合、マウスがデータ処理装置として機能するケースも本願発明には含むものとする。
【0061】
ここでデータ処理プログラムは、データを保存し管理する保存管理手順を当該データ処理装置に実行させたり、さらにまたデータに基づきクロマトグラフィー測定結果の分析手順をデータ処理装置に実行させたりする構成とすることができる。
【0062】
なお本発明のデータ入力システムは、内部に電源を内蔵している構成とすることもできる。たとえば、マウス内部に蓄電池(乾電池、あるいは充電式電池)を内蔵した構成とし、そこから本システムに対して給電できる構造などである。かかる構成を備えた本データ入力システムは、外部からの電源供給がなくても使用することができる。たとえば、発展途上国等の電源事情が不良の地域における使用等の場合、その場での診断や、携帯電話との併用により遠隔地(大都市部等)にデータ転送するといった使用ができる等、電源内蔵の本システムは利用価値が高い。なお、内部に電源を搭載しない場合であっても本発明の範囲内であることはいうまでもない。つまり、パーソナルコンピュータからの電源供給、その他の外部電源からの電源供給を得る形態のデータ入力システムも、当然ながら本発明の範囲内である。
【産業上の利用可能性】
【0063】
本発明のデータ入力システムによれば、イムノクロマト法を実施する際の操作・取り扱いが容易となり、医療分野等における化学分析を簡易化し、低価格化することができる等、利点が多い。また本発明は、イムノクロマトグラフィー分野のみならず広くクロマトグラフィー分野全般においても適用することもできる。したがって、医療分野、分析分野およびこれらに関連するあらゆる産業分野、技術分野において、産業上利用性が高い発明である。
【符号の説明】
【0064】
10、310…マウス
11、311…位置センサ
13、313…分析用センサ
15、315…マウス側ガイド
17…送信手段
20、320…マウスパッド
22、322…デバイス収容部
25、325…パッド側ガイド
30…データ処理装置
50…データ処理プログラム
60、70…データ入力システム
80、380…クロマトグラフィー用デバイス
312…ダイヤル
314…分析用センサスイッチ
318…スライドパッド
319…端子
【0065】
100、2100、3100、4100、5100…データ入力システム
517…送信手段
580…クロマトグラフィー用デバイス
M…マウス
M1…位置センサ
M3…分析用センサ
M5…演算機能
M6…表示機能
M7…データ転送回路または送信手段