(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記機能制限情報には、前記テキスト化される場合であっても当該テキストを非表示とする所定のNGワードが登録されていることを特徴とする請求項2記載のウェブ会議システム。
前記機能制限情報には、前記テキスト化される場合であっても当該テキストを非表示とする所定のNGワードが登録されていることを特徴とする請求項5記載のウェブ会議サーバ。
情報処理装置と、ウェブ会議をするための会議室情報と前記ウェブ会議で利用する会議室への入室に利用するネットワークを識別可能なネットワーク識別情報および当該ネットワーク識別情報毎に利用可能な前記ウェブ会議で提供する機能の機能制限情報を定義情報として記憶部に記憶する定義情報記憶手段を備えるウェブ会議サーバと、がネットワークを介して接続可能なウェブ会議システムの制御方法であって、
前記情報処理装置において、
前記ウェブ会議で利用する会議室への入室に利用するネットワークを識別可能なネットワーク識別情報を、前記ウェブ会議サーバに送信するネットワーク識別情報送信ステップと、
前記ネットワーク識別情報送信ステップで前記ネットワーク識別情報を前記ウェブ会議サーバに送信した結果、前記ウェブ会議サーバにより特定される当該情報処理装置が利用する前記会議室の機能制限情報を用いることにより、前記ウェブ会議を実施する会議室へ入室する入室ステップとを含み、
前記ウェブ会議サーバにおいて、
前記ネットワーク識別情報送信ステップで前記情報処理装置より送信される前記ネットワーク識別情報を用いることにより、当該情報処理装置が利用する前記会議室の機能制限情報を、前記定義情報から特定する機能制限情報特定ステップと、を備え、
前記機能制限情報には、前記情報処理装置のスピーカーの利用の可否についての設定が含まれており、当該設定は、前記スピーカーの利用が不可となっている場合であっても、当該情報処理装置にイヤホンが装着されている場合にはイヤホンへの音声出力を行い、一方、イヤホンが装着されていない場合には、音声の出力をさせないよう設定されていることを特徴とするウェブ会議システムの制御方法。
情報処理装置と、ウェブ会議をするための会議室情報と前記ウェブ会議で利用する会議室への入室に利用するネットワークを識別可能なネットワーク識別情報および当該ネットワーク識別情報毎に利用可能な前記ウェブ会議で提供する機能の機能制限情報を定義情報として記憶部に記憶する定義情報記憶手段を備えるウェブ会議サーバと、がネットワークを介して接続可能なウェブ会議システムの制御方法であって、
前記情報処理装置において、
前記ウェブ会議で利用する会議室への入室に利用するネットワークを識別可能なネットワーク識別情報を、前記ウェブ会議サーバに送信するネットワーク識別情報送信ステップと、
前記ネットワーク識別情報送信ステップで前記ネットワーク識別情報を前記ウェブ会議サーバに送信した結果、前記ウェブ会議サーバにより特定される当該情報処理装置が利用する前記会議室の機能制限情報を用いることにより、前記ウェブ会議を実施する会議室へ入室する入室ステップとを含み、
前記ウェブ会議サーバにおいて、
前記ネットワーク識別情報送信ステップで前記情報処理装置より送信される前記ネットワーク識別情報を用いることにより、当該情報処理装置が利用する前記会議室の機能制限情報を、前記定義情報から特定する機能制限情報特定ステップと、を備え、
前記機能制限情報には、前記情報処理装置のスピーカーの利用の可否についての指定が含まれており、当該指定には、前記スピーカーの利用が不可となっている場合には、音声の音声認識を行うことによって前記音声をテキスト化し表示するよう設定されていることを特徴とするウェブ会議システムの制御方法。
情報処理装置とウェブ会議をするための会議室情報と、前記ウェブ会議で利用する会議室への入室に利用するネットワークを識別可能なネットワーク識別情報および当該ネットワーク識別情報毎に利用可能な前記ウェブ会議で提供する機能の機能制限情報を定義情報として記憶部に記憶する定義情報記憶手段を備えるウェブ会議サーバと、がネットワークを介して接続可能なウェブ会議システムを制御するプログラムであって、
前記情報処理装置を、
前記ウェブ会議で利用する会議室への入室に利用するネットワークを識別可能なネットワーク識別情報を、前記ウェブ会議サーバに送信するネットワーク識別情報送信手段と、
前記ネットワーク識別情報送信手段で前記ネットワーク識別情報を前記ウェブ会議サーバに送信した結果、前記ウェブ会議サーバにより特定される当該情報処理装置が利用する前記会議室の機能制限情報を用いることにより、前記ウェブ会議を実施する会議室へ入室する入室手段として機能させ、
前記ウェブ会議サーバは、
前記ネットワーク識別情報送信手段で前記情報処理装置より送信される前記ネットワーク識別情報を用いることにより、当該情報処理装置が利用する前記会議室の機能制限情報を、前記定義情報から特定する機能制限情報特定手段として機能させ、
前記機能制限情報には、前記情報処理装置のスピーカーの利用の可否についての設定が含まれており、当該設定は、前記スピーカーの利用が不可となっている場合であっても、当該情報処理装置にイヤホンが装着されている場合にはイヤホンへの音声出力を行い、一方、イヤホンが装着されていない場合には、音声の出力をさせないよう設定されていることを特徴とするコンピュータで読み取り実行可能なプログラム。
情報処理装置とウェブ会議をするための会議室情報と、前記ウェブ会議で利用する会議室への入室に利用するネットワークを識別可能なネットワーク識別情報および当該ネットワーク識別情報毎に利用可能な前記ウェブ会議で提供する機能の機能制限情報を定義情報として記憶部に記憶する定義情報記憶手段を備えるウェブ会議サーバと、がネットワークを介して接続可能なウェブ会議システムを制御するプログラムであって、
前記情報処理装置を、
前記ウェブ会議で利用する会議室への入室に利用するネットワークを識別可能なネットワーク識別情報を、前記ウェブ会議サーバに送信するネットワーク識別情報送信手段と、
前記ネットワーク識別情報送信手段で前記ネットワーク識別情報を前記ウェブ会議サーバに送信した結果、前記ウェブ会議サーバにより特定される当該情報処理装置が利用する前記会議室の機能制限情報を用いることにより、前記ウェブ会議を実施する会議室へ入室する入室手段として機能させ、
前記ウェブ会議サーバは、
前記ネットワーク識別情報送信手段で前記情報処理装置より送信される前記ネットワーク識別情報を用いることにより、当該情報処理装置が利用する前記会議室の機能制限情報を、前記定義情報から特定する機能制限情報特定手段として機能させ、
前記機能制限情報には、前記情報処理装置のスピーカーの利用の可否についての指定が含まれており、当該指定には、前記スピーカーの利用が不可となっている場合には、音声の音声認識を行うことによって前記音声をテキスト化し表示するよう設定されていることを特徴とするコンピュータで読み取り実行可能なプログラム。
ウェブ会議をするための会議室情報と前記ウェブ会議で利用する会議室への入室に利用するネットワークを識別可能なネットワーク識別情報および当該ネットワーク識別情報毎に利用可能な前記ウェブ会議で提供する機能の機能制限情報を定義情報として記憶部に記憶する定義情報記憶手段を備え、情報処理装置とネットワークを介して接続可能なウェブ会議サーバの制御方法であって、
前記情報処理装置より送信される前記ネットワーク識別情報を用いることにより、当該情報処理装置が利用する前記会議室の機能制限情報を、前記定義情報から特定する機能制限情報特定ステップとを備え、
前記機能制限情報には、前記情報処理装置のスピーカーの利用の可否についての指定が含まれており、当該指定には、前記スピーカーの利用が不可となっている場合であっても、当該情報処理装置にイヤホンが装着されている場合にはイヤホンへの音声出力を行い、一方、イヤホンが装着されていない場合には、音声の出力をさせないよう設定されていることを特徴とするウェブ会議サーバの制御方法。
ウェブ会議をするための会議室情報と前記ウェブ会議で利用する会議室への入室に利用するネットワークを識別可能なネットワーク識別情報および当該ネットワーク識別情報毎に利用可能な前記ウェブ会議で提供する機能の機能制限情報を定義情報として記憶部に記憶する定義情報記憶手段を備え、情報処理装置とネットワークを介して接続可能なウェブ会議サーバの制御方法であって、
前記情報処理装置より送信される前記ネットワーク識別情報を用いることにより、当該情報処理装置が利用する前記会議室の機能制限情報を、前記定義情報から特定する機能制限情報特定ステップとを備え、
前記機能制限情報には、前記情報処理装置のスピーカーの利用の可否についての指定が含まれており、当該指定には、前記スピーカーの利用が不可となっている場合には、音声の音声認識を行うことによって前記音声をテキスト化し表示するよう設定されていることを特徴とするウェブ会議サーバの制御方法。
ウェブ会議をするための会議室情報と前記ウェブ会議で利用する会議室への入室に利用するネットワークを識別可能なネットワーク識別情報および当該ネットワーク識別情報毎に利用可能な前記ウェブ会議で提供する機能の機能制限情報を定義情報として記憶部に記憶する定義情報記憶手段を備え、情報処理装置とネットワークを介して接続可能なウェブ会議サーバを制御するプログラムであって、
前記ウェブ会議サーバを、
前記情報処理装置より送信される前記ネットワーク識別情報を用いることにより、当該情報処理装置が利用する前記会議室の機能制限情報を、前記定義情報から特定する機能制限情報特定手段として機能させ、
前記機能制限情報には、前記情報処理装置のスピーカーの利用の可否についての設定が含まれており、当該設定は、前記スピーカーの利用が不可となっている場合であっても、当該情報処理装置にイヤホンが装着されている場合にはイヤホンへの音声出力を行い、一方、イヤホンが装着されていない場合には、音声の出力をさせないよう設定されていることを特徴とするコンピュータで読み取り実行可能なプログラム。
ウェブ会議をするための会議室情報と前記ウェブ会議で利用する会議室への入室に利用するネットワークを識別可能なネットワーク識別情報および当該ネットワーク識別情報毎に利用可能な前記ウェブ会議で提供する機能の機能制限情報を定義情報として記憶部に記憶する定義情報記憶手段を備え、情報処理装置とネットワークを介して接続可能なウェブ会議サーバを制御するプログラムであって、
前記ウェブ会議サーバを、
前記情報処理装置より送信される前記ネットワーク識別情報を用いることにより、当該情報処理装置が利用する前記会議室の機能制限情報を、前記定義情報から特定する機能制限情報特定手段として機能させ、
前記機能制限情報には、前記情報処理装置のスピーカーの利用の可否についての指定が含まれており、当該指定には、前記スピーカーの利用が不可となっている場合には、音声の音声認識を行うことによって前記音声をテキスト化し表示するよう設定されていることを特徴とするコンピュータで読み取り実行可能なプログラム。
【発明を実施するための形態】
【0011】
<第一の実施例>
以下、添付図面を参照しながら、本実施形態のウェブ会議システムで利用機能制限の実現方法について詳細に説明する。
<システム構成例>
【0012】
図1は、本発明に係る情報処理装置を含むウェブ会議システムの一例を示すシステム構成図である。本発明の情報処理装置に好適なクライアント端末200は、例えば、パーソナルコンピュータであり、ネットワーク通信機能を備え、LAN105(ローカルエリアネットワーク)を介してウェブ会議サーバ100とデータ通信が可能である。
【0013】
ウェブ会議サーバ100は、ウェブブラウザを利用したウェブ会議を実現するためのサーバである。クライアント端末200はウェブ会議サーバ100へ入室することにより、ウェブ会議画面(インターフェース)を取得してウェブ会議を行うことができる。
【0014】
クライアント端末200は、ウェブ会議システムを利用するユーザが操作するパーソナルコンピュータ、タブレット端末、およびスマートフォン端末などであり、ウェブ会議サーバ100へ入室するためのウェブブラウザ、および専用のモジュール(アプリケーション)がインストールされている。なお、この専用のモジュールは、例えば、ウェブブラウザを介して、ウェブ会議サーバ100からダウンロードするActiveXコンポーネントである。なお、ウェブ会議において自身の動画像を、ウェブ会議サーバ100を通じて会議の会議参加者に配信する場合は、撮像装置(不図示)を、音声を送信する場合は、マイクロフォン(不図示)を接続する。また、相手の音声を視聴するためにはスピーカ(不図示)を接続する。
【0015】
<ハードウェア構成例>
図2は、ウェブ会議サーバ100、およびクライアント端末200のハードウェア構成を示す図である。
図2に示すように、ウェブ会議サーバ100およびクライアント端末200では、システムバス204を介してCPU(Central Processing Unit)201、RAM(Random Access Memory)202、ROM(Read Only Memory)203、入力コントローラ205、ビデオコントローラ206、メモリコントローラ207、通信I/Fコントローラ208が接続される。
CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
【0016】
RAM202は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM203あるいは記憶装置である外部メモリ211からRAM202にロードし、ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現する。
【0017】
ROM203あるいは記憶装置である外部メモリ211は、CPU201が実行する制御プログラムであるBIOS(Basic Input/Output System)やOS(Operating System)や、本データ先指定方法を実現するためのコンピュータ読み取り実行可能なプログラムおよび必要な各種データ(データテーブルを含む)を保持している。
【0018】
入力コントローラ205は、キーボード209からの入力を制御する。ビデオコントローラ206は、表示部の一例であるCRT210への表示出力を制御する。メモリコントローラ207は、外部メモリ211に記憶されている情報を読み出しと、外部メモリ211への情報の書き込みを制御する。
【0019】
通信I/Fコントローラ208は、通信回線と接続してデータの送受信の制御を行う。クライアント端末の場合、通信I/Fコントローラ208は、LAN105を介するデータの送受信を制御し、一方、ウェブ会議サーバ100場合、通信I/Fコントローラ208は、同様にLAN105を介するデータの送受信の制御と、公衆回線106を介するデータの送受信の制御も行うものとする。
【0020】
なお、ウェブ会議サーバ100の外部メモリ211には、後述の図面で説明をするフローチャートを実行するためのコンピュータ読み取り実行可能なプログラムも、この外部メモリ211に記憶されているものとする。また、ウェブ会議サーバ100の外部メモリ211には、ウェブ会議システムを利用するユーザデータベース(不図示)を記憶することも可能であり、またウェブ会議サーバ100とは別のハードウェア筐体である、ユーザデータベースを記憶した認証サーバをシステムに加えることも可能である。
【0021】
なお、外部メモリ211は情報を永続的に記憶するための媒体であって、その形態をハードディスク等の記憶装置に限定するものではない。例えば、SSD(Solid State Drive)などの媒体であってもよい。
【0022】
次に、
図19を用いて、ウェブ会議システムにおける構成要素と、それらの関係について図面で説明する。
図19で示すとおり、すべてのユーザとルーム(会議室)は、グループに所属する(1901、1903)。
【0023】
システム管理者1902は、ウェブ会議システム全体の管理者であって、グループおよびグループ管理者の登録、変更、削除を行うと共に、ウェブ会議システムに関する各種設定を行う。例えば、本願発明の
図3のプロファイル登録画面で実施される会議ルーム毎のプロファイル登録権限を有する。
グループ管理者1904は、ウェブ会議システム内の管理者であって、グループ内の一般ユーザと傍聴ユーザ、ルーム、タグの登録、変更、削除を行う。
【0024】
一般ユーザ1905は、グループ内で、実際に会議を行うユーザであって、会議室の予約、変更、削除を行うと共に、予約した会議への参加、フリースペースへの参加を行うことができる。なお、グループ管理者は、一般ユーザと同様に、会議室の予約や会議への参加を行うことができる。
【0025】
その他、電子メールにて招待された会議にのみ参加できるユーザである「ゲストユーザ」や、グループ内で実施されている会議を傍聴する「傍聴ユーザ」がある。また、会議を行うためには、ルームを登録する必要があり、ルームの登録は、グループ管理者が行う。
【0026】
ルームには、日時、会議参加者を制限して参加するルームであって、会議を行う前に予約が必要な会議室1906と、日時、会議参加者を問わず会議の予約を行わなくても、いつでも会議を行うことができる「フリースペース」1907の2種類ある。ユーザは、会議の内容に応じて「会議室」と「フリースペース」を使い分けることができる。
【0027】
次に
図3、4および5を用いて、ウェブ会議システムのシステム管理者302によりルームの設定プロファイルの登録を受け付ける処理のうち、「接続を制限する位置情報/IPアドレスの設定」の方法について説明をする。
【0028】
<プロファイル登録画面>
図3は、管理者画面で管理者が各ルームの設定プロファイルを登録するためのプロファイル登録画面である。管理者の操作により管理者メニューの「プロファイル」301がクリックされると、プロファイル設定画面が開かれる。
「プロファイルの登録」302は、任意の文字列の入力を受付け、登録ボタンを押下することにより、新たなプロファイルが登録される。
【0029】
「ファイルの追加」303では、登録されたプロファイルをプルダウンメニューから選択し、別アプリケーションで作成した設定ファイルを呼び出して追加を行う。「プロファイル名」は、登録されたプロファイル名を示している。ファイル名は、「ファイルの追加」で追加された設定ファイルのファイル名を示している。
【0030】
本図では、例えば、「Camera−160*120」と示されたプロファイルは、「wvmvideochat2.config」という設定ファイルが追加されている。「wvmvideochat2.config」を設定ファイルとしてダウンロードする場合には、同行の保存ボタンを押下することで、設定ファイルがダウンロードされる。
【0031】
図23は、プロファイル登録画面でシステム管理者の操作により登録される、本発明のウェブ会議システムのルームで適用されるプロファイルの項目の一例を示す図である。
【0032】
プロファイルは、各クライアント端末200で適用されるネットワーク帯域の最大帯域の数値と、ウェブ会議で使用される、カメラ、共有アプリケーション、音声(各メディアと呼ぶ)で使用されるネットワーク帯域を各メディア毎に品質設定をもっている。
【0033】
本図では、各クライアントで使用されるネットワーク帯域の上限は5120kbpsであり、カメラの品質レベル1は1024kbps、レベル2は512kbps、というように品質レベルを備えている。
【0034】
「接続制限設定」304では、本プロファイルが設定されたルームでウェブ会議を実施する際に、接続する端末の位置情報や接続しているネットワークのIPアドレスによって、ウェブ会議で利用できる機能を制限するための項目である。305の設定ボタンの押下を受け付けると、
図4、
図5の接続制限設定画面を表示する。
【0035】
図4は、
図3の「接続制限設定」304の設定ボタン305押下を受け付けることにより、クライアント端末200の画面に表示される接続制限設定画面の一例である。発明が解決しようとする課題でも述べたとおり、ウェブ会議システムにログインする環境は、今や企業内のイントラネットからのみに留まらず、屋外で利用可能なタブレット端末を用いて、外部のネットワーク(インターネット)経由で会議に参加するということも考えられる。
【0036】
外部ネットワーク経由でウェブ会議システムに参加するということは、すなわち、イントラネットのようにファイアウォールなどで外部からの入室を遮断している訳でもなく、送受信されるファイル等が暗号化されている訳でもなく、万全なセキュリティ対策が実現されていない。そのため、ウェブ会議システムに接続する外部のインターネットごとに、利用可能なウェブ会議の機能を定めておくことが望ましい。本画面では、接続先ごとにウェブ会議で利用可能とする機能を設定する。
【0037】
<接続制限設定画面>
図4および
図5の接続制限設定画面は、二つのタブでそれぞれ設定可能な項目を切り替えることができる。
図4では、401の“位置で制限”のタブ(左側)が選択されている状態である。402の地図情報表示領域には、初期画面として、例えば現在のクライアント端末の位置情報をもとに取得した縮小地図が表示される。または、402の地図情報表示領域の上部に表示している検索用のテキストボックスに所望の地名(
図4では「東京都豊島区」)の入力を受け付けて検索ボタンの押下を受け付けると、検索キーとして用いられた地名を中心として、地図情報表示部に地図が表示される。
【0038】
410は、本画面で設定中の情報を定義情報としてウェブ会議サーバで記憶する際の「定義名」の入力を受け付けるテキストボックスである。位置情報だけでは、どこの位置に関する定義ファイルなのかを認識し難いため、地名で定義ファイル名を付けることが望ましい。例えば、
図4の410では、「東京本社」という名称で定義情報が設定されることとになる。
【0039】
403、404は、402の地図情報表示領域に表示されている地図情報の左上の頂点から、右下の頂点を、それぞれ地図の開始地点、終了地点(それぞれ、緯度/経度)の数値が表示される。
【0040】
403は、402の地図情報表示領域の左上の頂点が示す開始地点(緯度/経度)である。404は、402の地図情報表示領域の右下の頂点が示す終了地点(緯度/経度)である。
【0041】
なお403および404の開始地点、終了地点は、ユーザによる手動入力を受け付けることにより特定をすることが可能である。例えば、403の開始地点に「N35.6,E139.7」と入力を受け付け、更に404の終了地点では「N36.0,E141.0」という数字の入力を受け付けると、402の地図情報表示領域は、403の数値を左上頂点、404の数値をキーにして、地図を表示する。また、403および404の開始地点、終了地点を402の地図情報表示領域内でピンをドロップさせる処理を行うことにより設定することが可能である。
【0042】
405は、403、404で選択した範囲内で機能制限をかける(あるいはかけない)ウェブ会議の機能を選択するためのラジオボタンである。例えば405では、「ビデオ会議(ウェブ会議)の開始」、「カメラ 可/不可」、「ビデオ 可/不可」、「マイク 可/不可」、「スピーカー 可/不可」、「(アプリケーションの)共有開始 可/不可」、「(アプリケーションの)表示 可/不可」、「リモート操作 可/不可」、「チャット 可/不可」、「ファイル転送 可/不可」の設定が可能である。
「ビデオ会議(ウェブ会議)の開始」は、そもそも、選択した位置情報からウェブ会議に参加可能か否かの設定を受け付ける。
【0043】
「カメラ 可/不可」および「ビデオ 可/不可」の設定は、外部ネットワークから参加するクライアント端末200が備えている撮像部を用いて、ユーザの様子を撮影させるか否かの設定を受け付ける。
【0044】
「マイク 可/不可」の設定は、外部ネットワークから参加するクライアント端末200が備えているマイクロフォンを用いて、ユーザの発言を他の会議参加者に配信させるか否かの選択を受け付ける。
【0045】
「スピーカー 可/不可」の設定は、外部ネットワークから参加するクライアント端末200が備えているスピーカーを用いて、他の会議参加者の発言を再生させるか否かの選択を受け付ける。
【0046】
ここで、クライアント端末200にイヤホンが接続されている場合であれば、周囲に音声が漏れることがないため、「不可」と設定されている場合であっても、例外的に音声の再生をしてもよい場合がある。従って、「不可」を設定した場合に、オプションで、クライアント端末200にイヤホン等が接続されている場合は、「可」とする選択を可能としてもよい。 また、音声をテキスト化することで、情報漏洩を防止する方法もある。従って、「不可」を設定した場合に、「音声をテキスト化」とするオプションを選択可能としてもよい。更には、テキスト化した場合であっても、のぞき見により情報漏洩するリスクは存在する。そのため、所定の単語(NGワード)については、文字変換をしたり非表示としたりするオプションを選択できるようにしてもよい。その場合、NGワードを登録できる画面(不図示)を介して、1または複数の単語を登録可能とする。
【0047】
「(アプリケーションの)共有開始 可/不可」の設定は、外部ネットワークから参加するクライアント端末200を共有オーナーとして、端末内にインストールされていて、ウェブ会議システムで他の会議参加者のクライアント端末との共有が認められているアプリケーションの共有を許可するか否かの選択を受け付ける。
【0048】
「(アプリケーションの)表示 可/不可」の設定は、外部ネットワークから参加するクライアント端末200で、ウェブ会議システムの他の会議参加者の操作するクライアント端末が共有オーナーになっている共有アプリケーションの表示を許可するか否かの選択を受け付ける。
【0049】
ここで、共有アプリケーションの表示を「不可」とした場合、会議参加者は、全く情報が閲覧することができなくなるため、詳細な閲覧はできなくとも、少なくともどのような表示がされているかを可能とするため、更に「小さく表示」とするオプションを選択可能としてもよい。クライアント端末200において、共有アプリケーションの画面を小さく表示させることで、会議参加者は大よその内容の把握ができ、一方、のぞき見による情報漏えいを防止できるという効果がある。
【0050】
「リモート操作 可/不可」の設定は、外部ネットワークから参加するクライアント端末200で、他の会議参加者の操作するクライアント端末をリモート操作させるか否かの選択を受け付ける。
【0051】
「チャット 可/不可」の設定は、外部ネットワークから参加するクライアント端末200で、他の会議参加者の操作するクライアント端末との間でテキストチャットをさせるか否かの選択を受け付ける。
【0052】
「ファイル転送 可/不可」の設定は、外部ネットワークから参加するクライアント端末200からファイルをアップロードし、他の会議参加者の操作するクライアント端末にファイルを送信させるか否かの選択を受け付ける。
【0053】
405の夫々の設定項目の「可/不可」を受け付け、406の登録ボタンの押下を受け付けると、408の定義一覧に、403,404、405、410で設定内容を記憶した定義情報が登録され、一覧に表示される。なお、登録指示を受け付けた定義情報は、ウェブ会議サーバ100に送信され、記憶部で定義情報テーブルとして記憶される。
407の「中止ボタン」の押下を受け付けると、設定している定義情報の登録を中止して、元の画面に戻る。
【0054】
408の定義一覧に表示されている定義情報のうち、いずれか1つの行でクリックを受け付け、409の「削除ボタン」の押下を受け付けると、選択していた定義情報を削除する指示をウェブ会議サーバ100に送信する。
【0055】
ウェブ会議サーバ100は、定義情報の削除指示を受け付けると、記憶部に記憶している定義情報テーブルから、指定の定義情報を検索し、記憶部から削除する。
【0056】
図5は、接続制限設定画面のうち、「IPアドレスで制限」501のタブを選択している場合の表示方式である。502では、グローバルIPアドレス/サブネットマスクの開始番号と、終了番号の登録を受け付ける。503では、ローカルIPアドレス/サブネットマスクの開始番号と、終了番号の登録を受け付ける。504では、MACアドレスの開始番号と、終了番号の登録を受け付ける。505では、ドメイン名の開始と、終了の登録を受け付ける。506では、アカウント名の開始と、終了の登録を受け付ける。
【0057】
その後、
図4と同じく410で定義名、405でウェブ会議の機能利用制限設定を受け付けた後、406の登録ボタン押下を受け付けると、ウェブ会議サーバ100に登録指示された定義情報を送信し、ウェブ会議サーバ100の記憶部で定義情報を記憶する。
408では、ウェブ会議サーバ100の定義情報テーブルで記憶している定義情報を表示するべく、画面を更新する。
【0058】
図4および5の接続制限設定画面で設定する定義情報を用いることにより、本発明の実施形態では、タブレット端末などのクライアント装置を用いて外部ネットワークを経由してウェブ会議に参加する場合に、接続方法(接続している位置情報や、接続している外部ネットワークの種類)を考慮して状況に応じたウェブ会議の機能制限を動的に行う仕組み提供することが可能になる。
【0059】
<ルーム登録画面>
次に、
図6を用いて本願発明の実施形態でウェブ会議を実施する仮想会議室(本明細書では、「ルーム」という。)の設定方法について説明する。
図6は、本実施の形態においてウェブ会議を行うための会議室の設定を行うルーム登録画面である。本図のルーム登録画面は、クライアント端末200を操作するウェブ会議システムの管理者ユーザ(アドミニストレーター)のアカウントでシステムにログインをし、画面左側のルーム管理の領域を押下することにより、ルーム登録画面がディスプレイに表示される。
【0060】
ルーム名601に、任意のルーム名の名称入力を受け付ける。ルームタイプ602は、「会議室」として設定するのか、「フリースペース」として設定するのかの選択を受け付ける。本発明の実施形態において「会議室」とは、会議の参加者や、開始時刻などを定めて予約をする必要があるルームのことを指す。また「フリースペース」とはウェブ会議を行うのに予約を必要とせず、参加者などの設定を特に設ける必要のない、誰でも会議に参加可能なルームのことをいう。
【0061】
定員603は、ルーム定員の設定を受け付ける。傍聴機能の設定604は、会議に招待されるユーザとは別に、会議を傍聴ユーザを許可するか否かの設定を受け付ける。会議を傍聴するユーザは、定員に空きがあればルームに入室することが可能であるが、発言権限などは制限される。
【0062】
録画機能の設定605は、当該ルームで実施される会議の録画を許可するか否かの設定を受け付ける。録画が許可されたルームであれば、ウェブ会議中に「録画開始」ボタンの押下を受け付けることで、当該ウェブ会議を録画することができる。
【0063】
プロファイル606では、ルームに適用させるプロファイルの選択を受け付ける。具体的には、右側の呼出ボタン押下を受け付けると、先述の
図3のプロファイル登録画面で登録したプロファイルの一覧が表示され、現在詳細設定を行っているルームに適用するプロファイルの選択を受け付けることができる。607の登録ボタンの押下を受け付けると、ルームとルームの詳細設定をウェブ会議サーバ100に登録する。
【0064】
ここで、複数のプロファイルを設定できるようにしてもよい。例えば、クライアント端末200が接続する通信回線は、様々なものがあるため(有線LAN回線、無線LAN回線、WiFi回線、3G回線、LTE回線など)、通信回線に応じた、プロファイルを設定できるようにする。
登録されたルームの詳細設定レコードは、
図18のルーム設定テーブルに登録される。
【0065】
図18は、ウェブ会議サーバ100の記憶部に記憶されているルーム設定テーブルである。
図6のルーム登録画面で登録したルームの詳細情報レコードを記憶している。項目は、ルーム名1801(
図6の601で登録)、プロファイル名1802(
図6の606で選択)、ルームタイプ1803(
図6の602で選択)、定員1804(
図6の603で登録)の項目を備えている。なお、通信回線毎にプロファイルを設定した場合、1802のプロファイル名に、通信回線毎のプロファイルが登録される。例えば、「ルームA」について、「有線LAN回線用:プロファイル1」、「WiFi回線用:プロファイル2」、「3G回線用:プロファイル3」等と登録される。通信回線毎にプロファイル設定を可能とすることで、その回線に最適なプロファイルの適用を可能とする。例えば、有線LAN回線で適用する回線品質を3G回線でそのまま適用してしまった場合は、コマ落ちが発生してしまうが、3G回線用の通信品質を適用することができれば、コマ落ちを防ぐことができる。
【0066】
<ウェブ会議システム予約画面>
図7は、本実施形態のウェブ会議を行うために、会議室の予約をするウェブ会議システム予約画面である。これは、先述の「会議室」もしくは「フリースペース」という本発明の実施形態で想定するルームの種類のうち、会議の参加者や開始時間などを決めて予約する必要のある「会議室」タイプのルームを利用する場合に必要な予約処理である。
【0067】
ウェブ会議システム予約画面は、本実施形態のウェブ会議システムの一般ユーザアカウントでシステムにログインをし、画面左側の「会議室予約701」の領域を押下することにより、ウェブ会議システム予約画面がディスプレイに表示される。
【0068】
会議室名702は、先述の
図6のルーム登録画面で登録をしたルーム(会議室、もしくはフリースペース)の選択を受け付け、会議タイトル703の項目で、会議名を設定する。利用日704、利用時間705で、該当のルームの利用スケジュールを設定する。
【0069】
会議参加者706は、本実施形態のウェブ会議システムに登録されているユーザ情報を呼出し、会議の会議参加者(会議に招待する者)を選択する。706で、「限定する」が選択されている場合には、招待(参加)ユーザの選択画面が表示され、ユーザ情報を検索して招待するユーザの選択をする。会議参加者を限定しない場合には、特に会議参加者の設定は受け付けない。なお、会議への会議参加者を限定しない場合とは、例えば、フリースペース形式のルームで実施する意見交換会のような会議のことをいう。
【0070】
ゲスト会議参加者の招待設定707は、会議に参加してほしいユーザに招待通知(例えば、ユーザ情報と紐づくメールアドレスを宛先として送信される)を送信する場合に設定をする。ゲスト会議参加者を招待する場合には、ユーザ選択画面(不図示)が表示され、ユーザ情報を検索して招待するユーザの選択をする。
【0071】
会議の録画設定708は、予約する会議の録画を許可するか否かの設定を受け付ける。なお
図6のルーム登録画面において605で録画機能を「許可しない」に設定していた場合には、708の各項目はグレーアウトをして選択ができない状態となる。
【0072】
709では、外部ネットワークを経由して参加してくるクライアント端末や、事務所拠点から離れた場所から参加してくるクライアント端末の参加を許可するか否かの選択を受け付けている。
【0073】
710で「予約する」のボタン押下を受け付けると、会議の予約が完了する。会議の予約が完了すると、ウェブ会議サーバ100は、会議の予約情報をサーバの記憶部に記憶し、会議予約データテーブル(不図示)を更新する。また、710の「予約する」ボタン押下を受け付けると、予約をしたユーザおよび会議に招待されたユーザのメールアドレスに対して、会議予約メールが送信される。
【0074】
図8は、予約している会議に参加するための会議参加画面である。本実施の形態において会議参加画面は、本実施形態のウェブ会議システムの一般ユーザアカウントでシステムにログインをし、画面左側の「会議参加801」の領域を押下することにより、会議参加画面がディスプレイに表示される。
図8で表示されている会議室は、ログイン中のユーザアカウントが、会議の参加者として登録されている会議の一覧である。
図8では、会議室Aと会議室Bの2つの会議室が予約されており、「参加する」ボタン802の押下を受け付けることにより選択した会議室の会議に参加することが可能である。
【0075】
また、ログイン中のユーザアカウントが、会議の参加者として登録されていない会議に、傍聴者として参加したい場合には、803の「他の会議に傍聴参加」のボタンの押下を受け付けることにより、傍聴可能な会議一覧を表示する画面(不図示)を表示して、ユーザの選択を受け付けることにより、特定の会議への傍聴参加が可能になる。
【0076】
<デスクトップ、ラップトップタイプのクライアント端末での表示画面例>
図9は、
図8の「参加する」ボタン802の押下を受け付けて会議に参加すると表示される、クライアント端末200に表示される会議画面の一例である。
図9の会議画面例は
図1のシステム構成例でいうところのデスクトップタイプ、もしくはラップトップタイプのクライアント端末200で表示されるものである。タブレットタイプのクライアント端末200の表示画面は次の
図10で説明する。
【0077】
901、902は会議参加者の映像の表示切替を指示するためのボタンである。901の押下を受け付けると、全ての会議参加者の映像を表示できるサイズに分割して表示をする。例えば
図9では、クライアント端末200の自ユーザを含めて5名のユーザが会議に参加している状態を示しており、画面中央の映像表示領域906は4分割で表示されている。また902の押下を受け付けると、905で示す自ユーザが表示された映像が中央の映像表示領域906に拡大して表示される。
903は、アプリケーション共有ボタンである。アプリケーション共有ボタンの押下を受け付けると、共有アプリケーション選択画面が表示される。
【0078】
904は、テキストチャットボタンである。テキストチャットボタンの押下を受け付けると、クライアント端末200にテキストチャット表示画面が表示され、会議に参加しているユーザ間でテキストチャットをすることが可能になる。また、テキストチャットは、全てのユーザに公開することも可能であり、特定のユーザにのみメッセージを送るいわゆるプライベートチャットも可能である。プライベートチャットでメッセージの送受信をする場合には、相手先のユーザを予め選択する必要がある。例えば、画面中央の映像表示領域906で、特定の会議参加者の映像表示ウィンドウの選択を受け付けることで、相手先の設定をすることが可能である。
【0079】
<タブレットタイプのクライアント端末での表示画面例>
図10は、タブレットタイプのクライアント端末200を用いて会議に参加する場合の会議画面例である。テキストチャットボタンの押下を受け付けると、クライアント端末200にテキストチャット表示画面が表示され、会議に参加しているユーザ間でテキストチャットをすることが可能になる。また、テキストチャットは、全てのユーザに公開することも可能であり、特定のユーザにのみメッセージを送るいわゆるプライベートチャットも可能である。プライベートチャットでメッセージの送受信をする場合には、相手先のユーザを予め選択する必要がある。
【0080】
1001は、タブレットタイプのクライアント端末200の表示部でウェブ会議に参加するユーザの様子を表示するウィンドウである。
図10(A)の表示例では、2名のユーザの様子が表示されている。このユーザ表示ウィンドウの分割表示方法は一例であり、例えば、会議参加者が3名以上いる場合には、4分割、5名以上いる場合には6分割、7名以上いる場合には8もしくは9分割など、各クライアント端末200のユーザごとに設定変更することが可能である。これらの設定は、1007の設定ボタン押下受付により、設定画面(ダイアログ)を表示して設定を実行する。
【0081】
1002〜1009は、クライアント端末200のユーザの押下指示を受け付けることによりそれぞれの機能を実行するアイコンである。1002は、ビデオ受信ボタンであり、他の会議参加者の映像が受信される。1003は、テキストチャットボタンである。テキストチャットボタンの押下を受け付けると、クライアント端末200にテキストチャット表示画面が表示され、会議に参加しているユーザ間でテキストチャットをすることが可能になる。また、テキストチャットは、全てのユーザに公開することも可能であり、特定のユーザにのみメッセージを送るいわゆるプライベートチャットも可能である。プライベートチャットでメッセージの送受信をする場合には、相手先のユーザを予め選択する必要がある。
【0082】
1004は、アプリケーション(データ)の共有を実行するアイコンである。1005は、参加者情報の確認アイコンである。アイコンの押下を受け付けることによって参加ユーザのステータス情報(名前、役職、連絡先など。)を確認することができる。
1006はインフォメーションボタンであり、本発明の実施形態のウェブ会議システムの操作方法、ヘルプ情報などを取得することが可能である。
【0083】
1007は設定アイコンであり、押下を受け付けることによって、当該クライアント端末200でウェブ会議に参加する際の各種設定を実行するための画面を表示する。
1008は退出ボタンであり、押下を受け付けると、「会議室から退出しますか?」というダイアログが表示され、「はい」「いいえ」の選択を行う。
【0084】
また
図10(B)は、機能制限がかかった中でのウェブ会議の参加の様子を表す画面である。1009は、
図4および5の機能制限設定で「ビデオ使用 可/不可」の項目が「不可」になっている場合の状態である。ビデオの表示ができない場合は、1009で示すマスク処理を行ったり、モザイク処理を行う。
また1010でアイコンに重ねて「禁止」を示すマークがついているアイコンは、同じく機能制限設定で利用できない設定となっているアイコンである。
【0085】
<処理の概要>
図11乃至14は、本発明の実施形態を実現する処理概要のフローチャートである。
まず、S1101において、クライアント端末200は、
図3で説明をしたプロファイル登録画面を表示する。具体的には、
図3画面上の「プロファイル」ボタン301の押下を受け付けることにより、ウェブ会議サーバ100よりプロファイル登録画面を取得してクライアント端末200のディスプレイに表示する。
【0086】
S1102において、クライアント端末200は、
図3のプロファイル登録画面で、プロファイル名の登録を受け付ける。具体的には、
図3のプロファイル登録画面のプロファイル名の登録302のテキストボックスに、任意のプロファイル名を受け付けることにより、登録を実行する。
S1103において、クライアント端末200は、ウェブ会議サーバ100よりプロファイルのひな形をダウンロードする。
【0087】
S1104において、クライアント端末200は、
図3のプロファイル登録画面でプロファイルの各項目の編集を受け付ける。このときに本実施形態の特徴である、接続制限設定を実行する。具体的には、
図3の接続制限設定の「設定」ボタン305の押下を受け付けることにより、
図4およびの接続制限設定画面を表示する。そして、
図4および5の接続制限設定画面で、位置情報ごとの利用機能制限もしくは、接続する外部ネットワーク毎の利用機能制限の設定を受け付ける。
次に、
図12を用いてウェブ会議に用いられるルーム(例えば、会議室かフリースペース)の登録処理について説明する。
【0088】
まず、S1201において、クライアント端末200は、
図6で説明をしたルーム登録画面を表示する。具体的には、
図6画面上の「ルーム管理」ボタン601の押下を受け付けることにより、ウェブ会議サーバ100よりルーム登録画面を取得して、クライアント端末200のディスプレイに表示する。
【0089】
次に、S1202において、クライアント端末200は、
図6で説明をしたルーム登録画面において、ルームの詳細設定をする。具体的には、
図6の画面上でルーム名601、ルームタイプの選択602、ルームの定員603、傍聴機能604、録画機能設定605ならびに、「プロファイル」の選択606などを設定することが可能である。
【0090】
S1203において、クライアント端末200は、設定プロファイルの選択を受け付ける。具体的には、
図3のプロファイル登録画面で登録した、本実施の形態のウェブ会議で会議に用いられるルーム(「会議室」や「フリースペース」)に適用するプロファイルの選択を受け付ける。クライアント端末200は、
図6の「プロファイル」の選択を受け付けると、ウェブ会議サーバ100より、登録されているプロファイルの一覧を取得し、ルームに適用するプロファイルの選択を受け付ける。プロファイルを適用することにより、当該設定中のルームで位置情報ごともしくはネットワークごとのウェブ会議の利用機能制限を設定することが可能になる。
【0091】
S1204において、クライアント端末200は、S1201〜S1203で受け付けたルームの設定を適用すべく、ルームの登録を実行する。
図6の登録ボタン606の押下を受け付けると、クライアント端末200は、ルーム登録画面で受け付けたルームの設定をウェブ会議サーバ100に送信する。ウェブ会議サーバ100は、クライアント端末200からルームの設定情報を受け付けると、記憶部のルーム設定テーブル(
図18)に記憶する。
【0092】
次に
図13を用いて、タブレット端末が事務所以外の拠点よりウェブ会議システムに参加する場合の利用可否および利用可能な場合の利用機能制限の処理について説明をする。S1301において、クライアント端末200は、
図8の会議参加画面に表示されているルームで予定されている会議の「参加するボタン」802を押下することにより、ウェブ会議の開始指示をウェブ会議サーバ100に送信する。
【0093】
この時にクライアント端末200から送信する情報は、会議に参加するユーザのユーザ識別情報(例えば、ユーザIDや、ユーザと一意に紐付いているメールアドレスなど)、会議に参加するクライアント端末の端末識別情報(例えば、クライアント端末の個体識別番号、機種番号、メーカー名等。)、クライアント端末の位置情報(GPS通信により取得)、クライアント端末のグローバルIPアドレス、ローカルIPアドレス、MACアドレス等(以下、総称して「参加者の端末情報」という)である。
【0094】
クライアント端末の端末識別情報は、クライアント端末200がウェブ会議サーバ100に入室するときに用いるインターネットブラウザのHTTPリクエスト中に、「デスクトップ、ラップトップ用の会議画面情報(
図9)」を要求するのか、もしくは、「タブレット(スマートフォン)用の会議画面情報(
図10)」を要求するのか、というコマンドを埋め込むことにより、クライアント端末200の種類(デスクトップ、ラップトップ、タブレット、スマートフォン等)を特定する情報をウェブ会議サーバ100に送信することが可能になる。
【0095】
S1302で、ウェブ会議サーバ100は、クライアント端末200より送信されたウェブ会議の開始指示および参加者の端末情報をクライアント端末200より受信すると、S1303において、クライアント端末200より送信されたグローバルIPアドレス、ローカルIPアドレスを用いることにより、会議の参加要求を送信してきているクライアント端末200が接続しているネットワーク環境は、当該ウェブ会議システムに参加可能なネットワーク環境であるか否かの判定を行う。判定の方法は、ウェブ会議サーバ100の記憶部で記憶している定義情報テーブルのうち、IPアドレステーブル(
図16)で定義しているIPアドレスに、クライアント端末200から送信されたIPアドレスが含まれているか否かの判定を行う。
【0096】
S1303の判定の結果、ウェブ会議システムに参加することが許可されていない(定義情報テーブルにて定義されていない)IPアドレスである場合にはS1311に進み、会議に参加することが出来ない旨を警告画面に表示し、本フローチャートの処理を終了する。またS1303の判断の結果、ウェブ会議システムに参加することが許可されているIPアドレスである場合には、S1304に進む。ここで、接続したクライアント端末200を識別するためにウェブ会議システムで管理するセッションIDを付与して内部的に管理する。セッションIDを用いることにより、IPアドレスが変更された場合であっても、接続先クライアント端末200を識別可能であるため継続してウェブ会議を進行させることができる。
【0097】
S1304で、ウェブ会議サーバ100のCPU201は、会議の参加要求を送信してきたクライアント端末200の種類を確認する。具体的な判定の方法としては、ウェブ会議サーバ100が受信した「参加者の端末情報」のうち、端末識別情報を用いることにより、参加要求をしているクライアント端末の種類が「デスクトップもしくはラップトップタイプ」なのか「タブレットタイプ」なのかの確認を行う。
【0098】
クライアント端末の端末識別情報は、クライアント端末200がウェブ会議サーバ100に入室するときに用いるインターネットブラウザのHTTPリクエスト中に、「デスクトップ、ラップトップ用の会議画面情報(
図9)」を要求するのか、もしくは、「タブレット(スマートフォン)用の会議画面情報(
図10)」を要求するのか、というコマンドを埋め込むことにより、クライアント端末200の種類(デスクトップ、ラップトップ、タブレット、スマートフォン等)を特定する情報をウェブ会議サーバ100に送信しているので、ウェブ会議サーバ100では、このリクエストコマンドを読み取ることにより、どちらの画面情報をクライアント端末200に返信なのかを決定することが可能になる。
【0099】
更には、クライアント端末の接続元の通信回線の種別の判定を行う。通信回線の種別を判定する方法は、様々な方法を採用することが可能である。例えば、通信回線を識別する情報を取得できる場合は、その情報を用いて判定を行う。また、クライアント端末との間の、通信速度の実行速度を計測することにより判定を行う。また、接続元のIPアドレスにより判定を行う。どのような方式であってもよい。
【0100】
次にS1305で、ウェブ会議サーバ100のCPU201は、クライアント端末200から送信されたIPアドレスが含まれる定義情報で、ウェブ会議システムの機能制限がかかっているかどうかを確認するために、機能制限テーブル(
図17)の読み込みを行う。
【0101】
S1306で、ウェブ会議サーバ100のCPU201は、ウェブ会議画面の画面情報(HTML画面情報)および、S1305で読み込んだ機能制限テーブル(
図17)で設定されている各機能の利用可否のパラメータ、およびルーム設定テーブル(
図18)で設定されているルームごとのプロファイルのパラメータを、クライアント端末200に送信する送信する。
【0102】
ここで、ルームに対して、通信回線毎のプロファイルが設定されている場合は、S1304で判定した通信回線に応じたプロファイルをクライアント端末200に送信する。 また、上記付与したセッションIDも併せて送信する。
【0103】
S1307で、クライアント端末200のCPU201は、ウェブ会議サーバ100から送信されたウェブ会議画面の画面情報(HTML画面情報)および、S1305で読み込んだ機能制限テーブル(
図17)で設定されている各機能の利用可否のパラメータ、およびルーム設定テーブル(
図18)で設定されているルームごとのプロファイルのパラメータを取得する。セッションIDも取得して、内部的に管理する。
【0104】
S1308において、クライアント端末200のCPU201は、受信したルームのプロファイルと、機能制限情報から、会議を行う「会議室」で設定されている情報と、利用できるウェブ会議の機能の情報を読み込む。
【0105】
S1308において、クライアント端末200のCPU201は、取得した会議画面(
図10)の画面情報をインターネットブラウザで読み込み、S1308で設定したプロファイルおよび利用機能制限の範疇で、ウェブ会議の利用を開始する(S1309)。
【0106】
S1310において、クライアント端末200のCPU201は、ウェブ会議システムへの参加に成功したIPアドレス(S1301でウェブ会議サーバ100に送信したIPアドレス)を記憶部に記憶し、以降、定期的にIPアドレスに変化がないかのチェックを実行する。
【0107】
次に
図14のS1401において、クライアント端末200のCPU201は、ウェブ会議サーバ100に接続してから一定時間が経過したか否かのチェックをループして行う。例えば、15分おきにS1401のチェックをする設定をしておくことで、定期的な確認を実行する。
【0108】
S1402において、クライアント端末200のCPU201は、IPアドレスの変更があったか否かの判定を行う。具体的には、
図13のS1310で記憶部に記憶したIPアドレスと、現在のネットワークのIPアドレスとを比較して、同一のIPアドレスであるか否かの判定を実行している。同一のIPアドレスである場合には、接続の再確認をする必要がないため、S1401に戻る。
【0109】
S1403において、クライアント端末200のCPU201は、接続しているネットワークのIPアドレスを再取得し、S1404で、ウェブ会議サーバ100にて接続可否の確認を行うために、ウェブ会議サーバ100に送信する。ここで、管理しているセッションIDも併せて送信する。
【0110】
S1405において、ウェブ会議サーバ100のCPU201は、クライアント端末200から送信されたIPアドレスを受信する。また、セッションIDも受信して、どのクライアント端末200であるかの識別を行う。その後はS1303〜S1310までの処理を実行する。
【0111】
なお、
図14の実施例ではS1401の一定時間経過の確認はクライアント端末で実施する仕組みとなっているが、本処理は、ウェブ会議サーバ100において実施することも可能である。
【0112】
ウェブ会議サーバ100で当該ステップの処理を実行する場合には、ウェブ会議サーバ100の記憶部に、クライアント端末200とのセッションテーブルを記憶し、クライアント端末ごとに、セッション時間を確認する必要がある。そしてウェブ会議サーバ100に、例えば「15分ごとにネットワークの確認をする」という設定をしておくことにより、ウェブ会議サーバ100がセッションテーブルを監視していて、一定時間が経過すると、対象のクライアント端末200にIPアドレスの確認要求を送信する仕組みにより実現する。
【0113】
上記
図13および14のフローチャートに記載している処理の実行により、外部のネットワーク経由でウェブ会議に参加する場合に、接続方法を考慮して状況に応じたウェブ会議の機能制限を動的に行う仕組み提供することが可能になる。かつ、外部ネットワークからの接続が許可された場合であっても、定期的にネットワークの再確認要求をすることによって、セキュアな通信を保ち続けることが可能になる。
【0114】
次に、
図15〜
図17、
図20を用いて本実施の形態で、クライアント端末200で表示される
図4および5の接続制限設定画面で設定し、ウェブ会議サーバ100の記憶部で記憶する定義情報テーブルの構成例について説明をする。
【0115】
図20は、ウェブ会議サーバ100の記憶部で記憶する定義情報テーブルである。定義情報テーブル2000は、定義名2001、位置情報テーブル1500、IPアドレステーブル1600、機能制限設定テーブル1700、定義作成日日付2002、定義更新日日付1403の項目を備えている。
定義名2001は、
図4および5の定義名設定テキストボックス410で入力を受け付けた文字列が設定される。
【0116】
位置情報テーブル1500は、
図4の402の地図情報表示領域および403、404の開始地点、終了地点のパラメータを備えている。
図15で詳細に説明をする。
IPアドレステーブル1600は、
図5の502〜506で設定した各項目を備えている。
図16で詳細に説明をする。
機能制限設定テーブル1700は、
図4および5の405で設定したウェブ会議の各機能の利用可否の設定項目を備えている。
図17で詳細に説明をする。
定義作成日2002は、定義情報テーブル2000を生成した日付を示す。また定義更新日1403は、定義情報テーブル2000を更新した日付を示す。
【0117】
なお、
図20の定義情報テーブル2000では、位置情報テーブル1500と、IPアドレステーブル1600の双方を備えている記載となっているが、
図4および5で設定できる情報は、位置情報テーブルまたはIPアドレステーブルのいずれかであるため、定義情報テーブルでは、1500もしくは1600のいずれか一方の項目を備えていればよい。
【0118】
図15は、
図4の402、403、404で設定し、ウェブ会議サーバ100で記憶する位置情報テーブル1500である。位置情報テーブル1500は、図示のとおり定義情報テーブル(
図20)に紐付いている。
【0119】
図16は、
図5の502〜506で設定するグローバルIPアドレス、ローカルIPアドレス、MACアドレスのパラメータを記憶するIPアドレステーブル1600であり、図示のとおり図示のとおり定義情報テーブル(
図20)に紐付いている。
【0120】
図17は、
図4および5の405で設定したウェブ会議の各機能の利用可否の設定項目を備えている機能制限設定テーブル1700である。機能制限設定テーブル1700は、図示のとおり定義情報テーブル(
図20)に紐付いている。
<第二の実施例>
【0121】
第一の実施例では、クライアント端末200が接続する外部ネットワークのIPアドレスをウェブ会議サーバ100で確認することにより、ウェブ会議に参加可能なネットワークなのか否か、また、ウェブ会議に参加可能な場合に制限される機能があるか否かを確認することによって、接続してきたネットワークの種類を考慮して状況に応じたウェブ会議の機能制限を動的に行う仕組みを提供した。第二の実施例では、
図4で設定する位置情報をキーにして、ウェブ会議に参加可能な場所にいるのか否か、また、ウェブ会議に参加可能な場合に制限される機能があるか否かを確認する仕組みを提供する。
【0122】
図21は、本発明の実施形態の第二の実施例の処理方法を示すフローチャートである。なお、本フローチャートは、
図13のフローチャートのうち、S1303が、S2103の処理に変わったものである。
S2101とS2102は、それぞれS1301とS1302と同様の処理を行う。
【0123】
S2103において、ウェブ会議サーバ100のCPU201は、クライアント端末200からS2101で送信された位置情報をもとにして、会議の参加要求を送信してきているクライアント端末200のいる位置情報(地点)は、当該ウェブ会議システムに参加可能な地点であるか否かの判定を行う。判定の方法は、ウェブ会議サーバ100の記憶部で記憶している定義情報テーブルのうち、位置情報テーブル(
図15)で定義している位置情報に、クライアント端末200から送信された位置情報が含まれているか否かの判定を行う。
【0124】
S2103の判定の結果、ウェブ会議システムに参加することが許可されていない(定義情報テーブルにて定義されていない)位置情報である場合にはS2111に進み、会議に参加することが出来ない旨を警告画面に表示し、本フローチャートの処理を終了する。またS2103の判断の結果、ウェブ会議システムに参加することが許可されている位置情報である場合には、S2104に進む。ここで、接続したクライアント端末200を識別するためにウェブ会議システムで管理するセッションIDを付与して内部的に管理する。セッションIDを用いることにより、IPアドレスが変更された場合であっても、接続先クライアント端末200を識別可能であるため継続してウェブ会議を進行させることができる。
【0125】
S2104〜S2109は、それぞれS1304〜S1309と同様の処理を行う。S2110において、クライアント端末200のCPU201は、現在の位置情報を記憶部に記憶する。
【0126】
図22のS2201は、S1401と同様の処理を実行する。S1402において、クライアント端末200のCPU201は、位置情報の変更があったか否かの判定を行う。具体的には、
図21のS2110で記憶部に記憶した位置譲歩と、現在の位置情報とを比較して、同一の位置情報(地点)であるか否かの判定を実行している。同一の位置情報である場合には、接続の再確認をする必要がないため、S2201に戻る。
【0127】
S2203において、クライアント端末200のCPU201は、GPS通信により現在位置を再取得し、S2204で、ウェブ会議サーバ100にて接続可否の確認を行うために、ウェブ会議サーバ100に送信する。ここで、管理しているセッションIDも併せて送信する。
【0128】
S2205において、ウェブ会議サーバ100のCPU201は、クライアント端末200から送信された位置情報を受信する。また、セッションIDも受信して、どのクライアント端末200であるかの識別を行う。その後はS2103〜S2110までの処理を実行する。
【0129】
なお、
図22の実施例ではS2201の一定時間経過の確認はクライアント端末で実施する仕組みとなっているが、本処理は、ウェブ会議サーバ100において実施することも可能である。
【0130】
ウェブ会議サーバ100で当該ステップの処理を実行する場合には、ウェブ会議サーバ100の記憶部に、クライアント端末200とのセッションテーブルを記憶し、クライアント端末ごとに、セッション時間を確認する必要がある。そしてウェブ会議サーバ100に、例えば「15分ごとにネットワークの確認をする」という設定をしておくことにより、ウェブ会議サーバ100がセッションテーブルを監視していて、一定時間が経過すると、対象のクライアント端末200に位置情報の確認要求を送信する仕組みにより実現する。
【0131】
ここで、S1309およびS2109における「ウェブ会議」中における機能制限を適用した場合におけるクライアント端末200の処理の説明を、
図24を用いて行う。
【0132】
S2401において、クライアント端末200は、機能制限があるかを判定する。Yesの場合、S2403へ進み、Noの場合、S2402へ進む。具体的には、機能制限情報があるかにより判定を行う。
S2402において、クライアント端末200は、通常のウェブ会議を継続するための処理を行う。
【0133】
S2403において、クライアント端末200は、スピーカー不可の指定がなされているかを判定する。Yesの場合、S2404へ進み、Noの場合、S2409へ進む。具体的には、機能制限情報内で指定がなされているかにより判定を行う。
【0134】
S2404において、クライアント端末200は、オプション指定があるかを判定する。Yesの場合、S2406へ進み、Noの場合、S2405へ進む。具体的には、機能制限情報内で、スピーカー不可時のオプション指定があるかにより判定を行う。
【0135】
S2405において、クライアント端末200は、ウェブ会議においてスピーカー不可の処理を行う。具体的には、クライアント端末において音声を再生させない制御を行う。
【0136】
S2406において、クライアント端末200は、オプションの種類を判定する。「イヤホン」の場合は、S2407へ進み、「テキスト化」の場合は、S2408へ進む。
【0137】
S2407において、クライアント端末200は、イヤホンジャックにイヤホンが装着されていると検知した場合には、イヤホンから音声を流す制御行う。なお、イヤホンの装着が検知できなかった場合には、S2405と同じ処理を行う。
【0138】
S2408において、クライアント端末200は、音声をテキスト表示する処理を行う。テキスト表示する処理は、ウェブ会議サーバもしくはクライアント端末のいずれで行ってもよい。ウェブ会議サーバで行う場合は、クライアント端末は、テキスト化の要求を行う。クライアント端末で行う場合は、クライアント端末内で音声認識処理を行ってテキスト化を行う。
【0139】
さらに、NGワードが指定されていた場合は、そのNGワードに対して文字変換をしたり非表示としたりする処理を行う。この処理もウェブサーバもしくはクライアント端末のいずれで行ってもよい。なお、クライアント端末で行う場合は、予めNGワードを取得する必要がある。
【0140】
S2409において、クライアント端末200は、共有アプリケーション不可の指定がなされているかを判定する。Yesの場合、S2410へ進み、Noの場合、S2413へ進む。具体的には、機能制限情報内で指定がなされているかにより判定を行う。
【0141】
S2410において、クライアント端末200は、小さく表示のオプション指定があるかを判定する。Yesの場合、S2411へ進み、Noの場合、S2412へ進む。具体的には、機能制限情報内で、共有アプリケーション不可時のオプション指定があるかにより判定を行う。
【0142】
S2411において、クライアント端末200は、共有アプリケーションを縮小して表示する処理を行う。縮小表示する処理は、ウェブ会議サーバもしくはクライアント端末のいずれで行ってもよい。ウェブ会議サーバで行う場合は、クライアント端末は、縮小化の要求を行う。クライアント端末で行う場合は、クライアント端末内で共有アプリケーション画面の縮小化を行って表示する。
【0143】
S2412において、クライアント端末200は、ウェブ会議において共有アプリケーション不可の処理を行う。具体的には、クライアント端末において共有アプリケーションを表示させない制御を行う。
S2413において、クライアント端末200は、その他の機能制限があるかを判定する。Yesの場合、S2414へ進み、Noの場合、終了する。
S2414において、クライアント端末200は、機能制限それぞれに対応する制御を行う。
以上、S1309およびS2109における「ウェブ会議」中における機能制限を適用した場合におけるクライアント端末200の処理の説明を行った。
【0144】
以上、本発明によれば、クライアント装置からウェブ会議に参加する場合に、接続方法を考慮して状況に応じたウェブ会議の機能制限を動的に行う仕組み提供することが可能になる。
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
【0145】
また、本発明におけるプログラムは、
図11乃至
図14に示すフローチャートの処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムであり、本発明の記憶媒体は
図11乃至
図14の処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。なお、本発明におけるプログラムは
図11乃至
図14の各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0146】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0147】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0148】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク、ソリッドステートドライブ等を用いることができる。
【0149】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0150】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0151】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ、データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。