(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6128466
(24)【登録日】2017年4月21日
(45)【発行日】2017年5月17日
(54)【発明の名称】容器を計量するためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
B65B 1/46 20060101AFI20170508BHJP
B67C 3/00 20060101ALI20170508BHJP
B65G 47/84 20060101ALI20170508BHJP
G01G 15/00 20060101ALI20170508BHJP
【FI】
B65B1/46
B67C3/00 Z
B65G47/84 B
G01G15/00 Z
【請求項の数】9
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-531363(P2014-531363)
(86)(22)【出願日】2012年9月21日
(65)【公表番号】特表2014-532014(P2014-532014A)
(43)【公表日】2014年12月4日
(86)【国際出願番号】IB2012055032
(87)【国際公開番号】WO2013046105
(87)【国際公開日】20130404
【審査請求日】2015年9月7日
(31)【優先権主張番号】BO2011A000551
(32)【優先日】2011年9月27日
(33)【優先権主張国】IT
(73)【特許権者】
【識別番号】313006119
【氏名又は名称】アイ.エム.エイ. インダストリア マッキーネ オートマティケ エス.ピー.エー.
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】カヴィナ,ルイジ
【審査官】
西堀 宏之
(56)【参考文献】
【文献】
特開平11−029107(JP,A)
【文献】
特開平08−105786(JP,A)
【文献】
特開平08−282605(JP,A)
【文献】
特開2007−057409(JP,A)
【文献】
特開2001−322602(JP,A)
【文献】
特許第2612905(JP,B2)
【文献】
特表2003−512274(JP,A)
【文献】
米国特許第05193630(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65B 1/46
B65B 57/00
B67C 3/00
B65G 47/84
G01G 13/00
G01G 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器(3)を計量するためのグループ(40)であって、
少なくとも1つの容器(3)を引き込むための可動部材(4)であって、前記容器(3)を引き込むための座部(7)を形成する凹部(5)が画定されている周辺端部を備え、かつ前記座部(7)の第1の壁(15)が前記容器(3)に当接して引き込むように第1の運動方向(H)に移動可能である、可動部材(4)と、
前記容器(3)を受け取って支持するための支持平面(9)を備える、前記容器(3)を計量するための計量セル(8)と、を備え、
前記グループ(40)が、前記容器(3)を案内するためのガイド手段(10)を備え、
前記ガイド手段(10)が、前記計量セル(8)の一部である側面ガイド壁(11)を備え、
前記可動部材(4)が前記第1の運動方向(H)に移動された時に、前記容器(3)が前記可動部材(4)によって引き込まれ、前記容器(3)が前記支持平面(9)上をスライドし、前記容器(3)が前記側面ガイド壁(11)と接触し、前記側面ガイド壁(11)によって案内され、前記座部(7)から外側に徐々に離間されるように、前記計量セル(8)、前記可動部材(4)、および前記ガイド手段(10)が配置され、
前記可動部材(4)が、前記座部(7)を前記容器(3)から離間させて前記容器(3)を計量のために前記支持平面(9)に残置するために、前記第1の運動方向(H)と反対の別の第2の運動方向(J)にさらに移動可能であることを特徴とする、グループ(40)。
【請求項2】
前記座部(7)が、互いに相反する2つの側壁(15)、および前記2つ側壁(15)に接続された内部壁(14)を備え、前記第1の壁が、前記2つの側壁(15)の1つによって画定され、前記容器(3)が、前記側面ガイド壁(11)によって前記座部(7)に対して外側に案内されるときに、前記容器が、前記内部壁(14)から離れる方向に移動する、請求項1に記載のグループ(40)。
【請求項3】
前記支持平面(9)および前記側面ガイド壁(11)が、前記可動部材(4)の前記座部(7)の下に位置し、前記側面ガイド壁(11)が、前記座部(7)の前記内壁(14)に対して外側に突き出るように、前記計量セル(8)を、前記可動部材(4)に対して配置可能である、請求項1に記載のグループ(40)。
【請求項4】
前記側面ガイド壁(11)が、前記支持平面(9)に対して垂直である、請求項1に記載のグループ(40)。
【請求項5】
前記側面ガイド壁(11)が、前記支持平面(9)から延出している、請求項1に記載のグループ(40)。
【請求項6】
前記可動部材(4)が回転ディスク(4)である、請求項1〜5のいずれか1項に記載のグループ(40)。
【請求項7】
前記計量セル(8)が、前記容器(3)に当接するための補助当接壁(13)を備え、前記補助当接壁(13)が、前記側面ガイド壁(11)の反対側である、請求項1〜6のいずれか1項に記載のグループ(40)。
【請求項8】
前記座部(7)がアーチ形である、請求項1〜7のいずれか1項に記載のグループ(40)。
【請求項9】
前記座部(7)が半楕円形である、請求項1〜8のいずれか1項に記載のグループ(40)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器、例えば、フラゴン、バイアル、またはボトルを計量するためのグループ、およびこのグループによって行われる容器を計量するための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
計量ステーションは、容器の分野で知られており、容器の充填および密封の生産ラインの一体部分とすることができる。この例では、容器は、充填の前後に計量されるため、容器に導入される製品の量を制御することが可能である。
【0003】
容器の計量は、容器の総数の所定パーセントに対して行うことができ;この場合、用語「統計的計量」が使用される。
【0004】
計量ステーションは、生産ラインの一部である容器コンベヤラインの一側に配置され:コンベヤラインの一側に配置された容器を引き込むための回転ディスクであって、周辺端部に、容器を収容するための座部を形成する複数の凹部を備えた、回転ディスク;計量される容器をコンベヤラインから回転ディスクに切り替え、そして計量した容器を回転ディスクからコンベヤラインに切り替える切り替え手段;回転ディスクによって引き込まれた容器を計量するために回転ディスクと協働する計量手段を備えている。
【0005】
計量手段は、回転ディスクの周辺端部の経路に面し、かつ、容器が回転ディスクによって引き込まれたときに容器によって画定される円形の軌道から逸れた計量セルを備え;計量手段は、計量される容器を回転ディスクの対応する座部から持ち上げて計量セルに移し、そして計量セルに配置された計量済みの容器を持ち上げて回転ディスクの適切な座部に移すためのグリップおよび移送手段をさらに備えている。
【0006】
計量作業のために、回転ディスクは、ステップ式に作動し;実際、回転ディスクは、計量の実施に必要な時間、静止したままでいなければならず;容器を座部から計量セルに移送し、容器を計量し、そして計量した容器を計量セルから座部に移送する。
【0007】
従って、各容器を計量するためには、容器がコンベヤラインで輸送される速度と比べると、長い時間が必要であり;さらに、コンベヤラインから受け取る複数の容器を計量するためには、1つの容器を計量するための時間に比例して、より長い時間が必要となる。
【0008】
複数の容器を計量するために必要な時間は、一定の限度を超えてはならない;実際、統計的計量は、計量した第1のバッチの容器を新たにコンベヤラインに配置してから、第1のバッチの容器に続いて計量される第2のバッチの容器を計量するためにコンベヤラインから受け取る必要がある。
【0009】
このため、一定の生産性を維持するためにコンベヤラインの容器が輸送される速度に応じて、同じバッチの容器の一部である計量される容器の最大数に制限が生じ得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は、上記の欠点を解消することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の目的は、請求項1に記載の容器を計量するためのグループ、および請求項11に記載の、グループによって行われる方法によって達成される。
【0012】
容器を計量するグループは:
少なくとも1つの容器を引き込むための可動部材であって、容器を引き込むための座部を形成する凹部が画定されている周辺端部を備え、かつ座部の第1の壁が容器に当接して引き込むように第1の運動方向に移動可能である、可動部材;容器を受け取って支持するための支持平面を備える、前記容器を計量するための計量セルを備え;グループが、容器を案内するためのガイド手段を備え;計量セル、可動部材、およびガイド手段が、容器が可動部材によって引き込まれると、容器が支持平面上をスライドし、容器がガイド手段によって座部に対して外側に案内され得るように配置され;可動部材が、座部を容器から離間させて容器を計量のために支持平面に残置するために、第1の運動方向と反対の別の第2の運動方向にさらに移動可能である。
【0013】
上記のグループのさらなる実施形態が、従属請求項2〜10に記載されている。
【0014】
上述の実施形態のいずれか1つに記載の上記グループによって行われる、容器を計量するための方法は:
計量される少なくとも1つの容器を可動部材の座部に係合させるステップであって、可動部材が、前記座部を形成する凹部が画定されている周辺端部を備える、ステップ;可動部材を第1の運動方向(H)に作動させ、これにより、座部の第1の壁が、容器に当接し、容器がスライドして計量セルの支持平面に引き込まれ、そして容器がガイド手段によって座部に対して外側に案内されるステップ;可動部材を、第1の運動方向とは反対の第2の運動方向に駆動させて、座部を容器から離間させ、計量するために容器を支持平面に残置するステップを含む。
【0015】
計量セルの支持平面は、容器が可動部材によって引き込まれたときに容器によって画定される通路の経路上に延在し:従って、可動部材は、容器をスライドさせて静止平面に引き込むことができる。
【0016】
容器が静止平面上をスライドするときは、容器は、この容器を収容する対応する座部から離れる方向にガイド手段によって案内される。
【0017】
第1の作動方向とは反対の第2の作動方向における続く可動部材の反対の運動により、可動部材の座部の容器からの完全な離脱が実現可能となり、容器が計量のために静止平面に確実に維持される。
【0018】
このようにして、容器は、既に可動部材に接触していないため、正確に計量することができる。
【0019】
有利なことに、従来技術のようにグリップおよび移送手段をもはや備える必要がなく;本発明では、容器は、計量セルの支持平面を直接スライドすることができ、これにより、容器を収容していた座部に既に接触していないため、容器を正確に計量することが可能となる。
【0020】
さらに、容器を形容するために必要な時間は、従来技術に比べて著しく短縮される。
【0021】
ガイド手段は、好ましくは、側面ガイド壁を備えている。
【0022】
側面ガイド壁は、好ましくは、静止平面から延出している。
【0023】
可動部材は、ステップ動作で作動可能な、歯を形成する要素とすることができ;可動部材は、好ましくは、ステップ式または連続的に作動可能な回転ディスクである。
【0024】
本発明の特定の実施形態を、添付の一連の図面を参照しながら、特許請求の範囲に明記された事項に従って以下の詳細な説明で述べる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】
図1は、容器のコンベヤラインの経路およびこのコンベヤラインの一側に配置された容器の計量ステーションを上から見た概略図であり、この計量ステーションは、本発明に従って容器を計量するためのグループを備えている。
【
図2】
図2は、本発明に従って、グループによって行われる方法のさらなるステップを示す、
図1の細部を拡大して概略的に例示している。
【
図3】
図3は、
図2の線III−IIIに沿った断面図である。
【
図4】
図4は、本発明に従って、グループによって行われる方法のさらなるステップを示す、
図1の細部を拡大して概略的に例示している。
【
図5】
図5は、本発明に従って、グループによって行われる方法のさらなるステップを示す、
図1の細部を拡大して概略的に例示している。
【
図6】
図6は、本発明に従って、グループによって行われる方法のさらなるステップを示す、
図1の細部を拡大して概略的に例示している。
【
図7】
図7は、本発明に従って、グループによって行われる方法のさらなるステップを示す、
図1の細部を拡大して概略的に例示している。
【発明を実施するための形態】
【0026】
図1を参照すると、参照符号1は、容器、例えば、バイアル、フラゴン、またはボトルのコンベヤラインを示し、参照符号2は、コンベヤライン1の経路に隣接して配置された計量ステーションを示している。コンベヤライン1および計量ステーション2は、例えば、容器を充填して密封する生産ラインの一部である。コンベヤライン1は、前進方向Aにおいて、供給方向に沿って複数の容器3を輸送し;計量ステーション2は、計量される一定数の容器3をコンベヤライン1から受け取り、容器3が計量されたら容器3をコンベヤライン1に新たに配置するように、コンベヤライン1と位相関係で作動する。
【0027】
一例として、
図1は、計量作業を行うために、いくつかの容器3をコンベヤライン1から受け取るステップを例示している。
【0028】
添付の一連の図面、従って
図1〜
図7を参照すると、参照符号40で示されている容器計量グループは:
少なくとも1つの容器3を引き込むための可動部材4であって、容器3を引き込むための座部7を形成する凹部5が画定されている周辺端部を備え、座部7の第1の壁15が容器3に当接して容器3を引き込むように第1の運動方向Hに移動可能である、可動部材4;容器3を受け取って支持するための支持平面9を備える、前記容器3を計量するための計量セル8;容器3を案内するためのガイド手段10を備えている。計量セル8、可動部材4、およびガイド手段10は、容器3が可動部材4によって引き込まれると、容器3が支持平面9上をスライドし、容器3をガイド手段19によって座部7に対して外側に向かって案内できるように配置され;可動部材4は、計量のために座部7を容器3から離脱させて容器3を支持平面9に残置するために、第1の運動方向Hとは反対の別の第2の運動方向Jにさらに移動可能である。
【0029】
上記説明されたグループ40によって行うことができ、かつ本発明の目的も達成する容器3を計量するための方法は、
計量される少なくとも1つの容器3を可動部材4の座部7に係合させるステップであって、可動部材4が、前記座部7を形成する凹部5が画定されている周辺端部6を備える、ステップと、
可動部材4を第1の運動方向Hに駆動させ、これにより、座部7の第1の壁15が、容器3に当接し、この容器3がスライドして計量セル8の支持平面9に引き込まれ、そして容器3がガイド手段10によって座部7に対して外側に案内されるステップと、
可動部材4を、第1の運動方向Hとは反対の第2の運動方向Jに駆動させて、座部7を容器3から離間させ、計量するために容器3を支持平面に残置するステップと、を含む。
【0030】
計量セル8の支持平面9は、容器3が可動部材4によって引き込まれたときに容器3が通る通路の経路に延在し:従って、可動部材4は、容器3をスライドさせて支持平面9に引き込むことができる。
【0031】
容器3が支持平面9上をスライドするときに、容器3は、この容器3を収容する、対応する座部7から離れる方向にガイド手段10によって案内される。
【0032】
第1の運動方向Hとは反対の第2の運動方向Jにおける続く可動部材4の反対の運動により、可動部材4の座部7の容器3からの完全な離脱が実現可能となり、容器3が計量のために支持平面9に確実に維持される。
【0033】
このようにして、容器3は、既に可動部材4と接触していないため、正確に計量することができる。
【0034】
座部7は、互いに相反する2つの側壁15、およびこの2つの側壁に接続された内壁14を備え;第1の壁が、この2つの側壁15の1つによって画定されている。容器3が、ガイド手段10によって座部7に対して外側に案内されるときに、容器は、内壁14から離れる方向に移動する。
【0035】
ガイド手段10は、好ましくは、計量セル8の一部である側面ガイド壁11を備えている。
【0036】
側面ガイド壁11は、好ましくは、支持平面9から延出している。
【0037】
側面ガイド壁11は、好ましくは、支持平面9に対して垂直である。
【0038】
計量セル8は、好ましくは、容器3に当接するための補助当接壁13を備え、この補助当接壁13は、側面ガイド壁11に面している。
【0039】
各座部7は、好ましくは、アーチ形であり:内壁14および2つの側壁15を、なお確認することができる。
【0040】
なおさらに好ましくは、各座部7は、図面に例示されているように半楕円形である。内壁14および2つの側壁15を、なお確認することができる。例示されている例では、可動部材4は、歯付きセクタを備え、各座部7は、2つの隣接する歯80間のベース区画に一致し;この場合、側壁15は、歯80の側面によって画定される。
【0041】
計量セル8は、好ましくは、支持平面9および側面ガイド壁11が可動部材4の座部7の下に来るように(
図3を参照)可動部材4に対して配置可能であり、側面ガイド壁11が、容器3の支持平面9への移送中に座部7の内壁14に対して外側に突き出る(
図4および
図5)。
【0042】
可動部材4は、好ましくは、添付の一連の図面に例示されているように回転ディスク4であり;この場合、第1の運動方向は、第1の回転方向Hに一致し、第2の運動方向は、第1の回転方向Hとは反対の第2の回転方向Jに一致する。
【0043】
図面に例示されている例では、回転ディスク4は、6つの容器3を収容するために6つの座部を備えている。従って、計量される容器3のバッチは、例示されている例では、6つの容器3からなる。
【0044】
計量ステーション2は、計量セル8を有する計量手段を備え;計量手段8は、例示されていない計量器を備えている。
【0045】
計量ステーション2は、計量される容器3をコンベヤライン1から回転ディスク4に切り替え、そして計量された容器3を回転ディスク4からコンベヤライン1に切り替えるための切り替え手段12をさらに備え;この切り替え手段12は、公知のタイプである。切り替え手段12は、吸引手段を備え;この吸引手段は、例えば、回転ディスク4の各座部7の内壁14で開口している吸引路16を備えている。
【0046】
計量セル8は、回転ディスク4の周辺端部6の経路に面している。
図3に例示されている例では、計量セル8は、第1の側方部18および第2の側方部19が延出しているベース部17を備えたU形形状を有し;第1の側方部18は、補助当接壁13を形成する第1の部材の形態であり、第2の側方部19は、第1の部材よりも低く、かつ側面ガイド壁11を形成する第2の部材の形状をとる。
【0047】
回転ディスク4は、計量セル8の第2の部材19よりも高く配置され、これにより、回転ディスク4の各座部7が側面ガイド壁11の上に来ることができる(
図4〜
図7を参照)。
【0048】
計量セル8のベース部17は、支持平面9を備えている。
【0049】
計量ステーション2は、回転ディスク4を部分的に取り囲む部分21を備えるフレーム20を有する。フレーム20のこの部分21は、第1の支持体22および第2の支持体23を備え、第1の支持体22および第2の支持体23は、容器3のバッチの容器3がコンベヤライン1から回転ディスク4に切り替えられると、容器3が、第1の支持体22および第2の支持体23上をスライドできるように回転ディスク4に対して配置されている。さらに、フレーム20の部分21は、第1の支持体22および第2の支持体23に隣接した側面ガイド壁24を備え、この側面ガイド壁24は、回転ディスク4と協働して、計量される容器3および計量された容器3を円形通路に沿って案内する機能を有する。
【0050】
第1の支持体22は、アーチ形であり、回転ディスクに面し、かつコンベヤライン1から切り替えられた容器3を受け取って支持し、容器3が回転装置によって計量セル8に引き込まれるように配置され;第2の支持体23は、アーチ形であり、回転ディスク4に面し、かつ計量セル8の出口で計量された容器3を受け取って支持し、容器3が回転ディスク4によってコンベヤライン1に向かって引き込まれるように配置されている。
【0051】
言い換えれば、容器3が計量されるときに容器3が通る通路に関して、第1の支持体22は、計量セル8の上流に配置され、第2の支持体23は、計量セル8の下流に配置されている。
【0052】
第1の支持体22、計量セル8の支持平面9、および第2の支持体23は、計量される容器3および計量された容器3が、回転ディスク4によって移動させられスライドすることができる経路を形成する。
【0053】
容器3の底部に接触するように予め配設された、第1の支持体22および第2の支持体23の支持面は、計量セル8の支持平面9と同一平面であり、これにより、回転ディスク4によって引き込まれた容器3が、第1の支持体22、支持平面9、および第2の支持体23のそれぞれに沿って連続的にスライドすることができる。
【0054】
図2および
図4〜
図7は、本発明に従って計量グループ40によって行われる方法の連続ステップを例示している。
【0055】
容器3のバッチの容器3は、切り替え手段12によってコンベヤライン1から回転ディスク4に切り替えられる(
図1を参照)。この動作のために、吸引手段が、回転ディスク4の回転と位相関係で作動され、容器3がコンベヤライン1に沿って前進する。
【0056】
回転ディスク4に切り替えられた計量される容器3は、吸引路16を介して加えられる吸引動作によって容器3が係合する座部7の内壁14に先ず付着する。
【0057】
次いで、回転ディスク4の連続回転の後、計量される容器3が、第1の支持体22上をスライドし、吸引手段が作動停止され(
図2を参照);結果として、側壁15の1つが、対応する容器3に当接し、この容器3を引き込む。従って、容器3は、この容器3を引き込む座部7の側壁15に当接し、同時に第1の支持体22上をスライドし;フレーム20の部分21の側面ガイド壁24が、回転ディスク4と協働して容器3を円形通路に沿って移送し、容器3の対応する座部7との係合の維持が保証される。
【0058】
回転ディスク4のさらなる回転の後、第1の支持体22上をスライドする容器3が、静止平面9に移送され、計量セル8の側面ガイド壁11に接触する(
図4を参照)。回転ディスク4が回転すると、容器3が、側面ガイド壁11によって座部7から徐々に離間し(
図5および
図6を参照);一般に、容器3が内壁14から離れ、容器3を移動させる側面壁15との接触のみが維持されると言える。
【0059】
図面に例示されている例では、計量セル8の第2の部材19が;側面ガイド壁11に接続され、側面ガイド壁11に対して一定の角度をなして配置された第1の側面当接壁(50);および第1の側面当接壁50に接続され、この第1の側面当接壁50に対して一定の角度をなして配置された第2の側面当接壁60をさらに備えている。
【0060】
一般に、側面ガイド壁11は、第1の側面当接壁50に対して異なる角度および/または配置を有することができ、なお上記のガイド機能を果たす。
【0061】
最後に、第2の回転方向Jにおける回転ディスク4の反対の運動は、座部7を容器3から離間させることが目的であり(
図7を参照);容器3は、計量セル8の支持平面9に支持され、容器3を収容していた座部7に既に接触していないため、容器3を高精度に計量することができる。
【0062】
次いで、回転ディスク4が、新たに作動されて、計量された直後の容器3が取り出され、この計量された容器3に続く後続の容器3が計量され、これが、バッチの全ての容器3が計量されるまで続けられる。次いで、計量された容器3が、切り替え手段12の動作によってコンベヤライン1に戻される。
【0063】
あるいは、例示されていない変更形態では、第1の支持体22および第2の支持体23を、計量セル8と単一体にすることができ、これにより、計量セル8の底部支持平面9(図面には例示されていない)を、添付の図面に例示されているものよりも大きく画定することができ;この場合、一例として、座部7の吸引路は、座部7に保持された容器3が支持平面9上をスライドするときにのみ動作が停止される。
【0064】
上記は、非限定例として記載されたものであり、あらゆる構造的な変更形態が、添付の特許請求の範囲で請求されるこの技術的解決策の保護範囲内に含まれることを理解されたい。