(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記流れ分流器が、前記第5の供給源からの前記希釈流の約5〜25%を前記第4の供給源に、該第5の供給源からの該希釈流の約95〜75%を前記第3の供給源に分流するように構成されている、請求項1から13いずれか1項記載の装置。
前記第1の成分、前記第2の成分、前記副希釈流、およびその混合物のいずれも前記共用配送管からパージすることが望ましいときに、前記第1の流れ混合器にガスを搬送するように構成されているガス源をさらに含む、請求項11記載の装置。
前記ガス源は、ガスバルブであって、該ガス源からガスを前記第1の流れ混合器に搬送することが望ましいときに、開位置にあるように構成され、該ガス源からガスを該第1の流れ混合器に搬送することが望ましくないときに、閉位置にあるように構成されているガスバルブを備えた、請求項16記載の装置。
【発明を実施するための形態】
【0017】
下記に説明される実施の形態は、以下に限られないが、冷たい飲料と温かい飲料を含み、また以下に限られないが、Pepsi−Cola(登録商標)などの任意のPepsiCo商標名で知られている飲料を含む、多種多様な飲料を形成するために使用してよい。
【0018】
当業者は、本開示により、ディスペンサに自由流動製品を供給する移送ユニットまたは投与システムおよび/またはその一部が、裏の部屋などのカウンターから離れた場所に、またはカウンターの下や上などのカウンターに設置されてもよいことが認識されよう。
【0019】
ある態様において、完成した自由流動食品の一成分であり、高濃縮の微量成分を含む第1の成分の第1の供給源を備えた装置が提供される。この装置は、前記完成した自由流動食品の別成分である第2の成分の第2の供給源を備えている。この装置は流れ混合器を備えている。この流れ混合器は、第1の供給源から第1の成分を受け取るように構成されている。この流れ混合器は、第2の供給源から第2の成分を受け取るように構成されている。この流れ混合器は、第1の成分を第2の成分と混ぜ合わせて第1の混合物を形成するように構成されている。この装置は、前記流れ混合器から第1の混合物を受け取るように構成された共用配送管を備えている。この装置は、希釈流の第3の供給源を備えている。この装置は、分配ノズルを備えたディスペンサであって、第3の供給源から希釈流を受け取り、前記共用配送管から第1の混合物を受け取り、前記希釈流を第1の混合物と混ぜ合わせて、第2の混合物を形成し、この第2の混合物を分配ノズルに通して分配するように構成されたディスペンサを備えており、この第2の混合物は、前記完成した自由流動食品を構成する。
【0020】
本開示の様々な態様によれば、第1の供給源は第1のカートリッジであってよく、第2の供給源は第2のカートリッジであってよい。第2の成分は、第2の高濃縮の微量成分および多量成分からなる群より選択されてよい。完成した自由流動食品は、飲料を含んでよい。前記装置は、甘味料源を備えることがあり、前記ディスペンサは、その甘味料源から甘味料を受け取り、甘味料、第1の混合物、および主要希釈流を混ぜ合わせて、完成した自由流動食品を形成するように構成されている。この装置は、第1の成分を流れ混合器に注入するように構成された第1の微量注入装置をさらに備えることがある。この装置は、第2の成分を流れ混合器に注入するように構成された第2の微量注入装置をさらに備えることがある。
【0021】
ある態様において、第1の供給源は、少なくとも約30:1の希釈液に対する質量比を有する高濃縮の微量成分を含むことがある。ある態様において、第1の供給源は、少なくとも約1000:1の希釈液に対する質量比を有する高濃縮の微量成分を含むことがある。
【0022】
ある態様において、前記装置は、副希釈流を流れ混合器に搬送するように構成された副希釈流源をさらに備えることがある。
【0023】
ある態様において、完成した自由流動食品の一成分であり、高濃縮の微量成分を含む第1の成分の第1の供給源を備えた装置が提供される。この装置は、前記完成した自由流動食品の別成分である第2の成分の第2の供給源を備えることがある。この装置は、主要希釈流の第3の供給源を備えることがある。この装置は、副希釈流の第4の供給源を備えることがある。この装置は第1の流れ混合器を備えることがある。この第1の流れ混合器は、第1の供給源から第1の成分を受け取るように構成されることがある。この第1の流れ混合器は、第4の供給源から副希釈流を受け取るように構成されることがある。この第1の流れ混合器は、第1の成分を副希釈流と混ぜ合わせて第1の中間混合物を形成するように構成されることがある。この装置は、第2の流れ混合器を備えることがある。この第2の流れ混合器は、第1の流れ混合器から第1の中間混合物を受け取るように構成されることがある。この第2の流れ混合器は、第2の供給源から第2の成分を受け取るように構成されることがある。この第2の流れ混合器は、第1の中間混合物を第2の成分と混ぜ合わせて第2の中間混合物を形成するように構成されることがある。この装置は、共用配送管を備えることがある。この共用配送管は、前記第2の流れ混合器から第2の中間混合物を受け取るように構成されることがある。この装置は、分配ノズルを備えたディスペンサを備えることがある。このディスペンサは、第3の供給源から主要希釈流を受け取るように構成されることがある。このディスペンサは、前記共用配送管から第2の中間混合物を受け取るように構成されることがある。このディスペンサは、前記主要希釈流を第2の中間混合物と混ぜ合わせて、完成した自由流動食品を形成し、この完成した自由流動食品を分配するように構成されることがある。
【0024】
ある態様において、前記装置は、希釈流の第5の供給源およびこの第5の供給源からの希釈流を第3の供給源と第4の供給源に分割するように構成された流れ分流器をさらに備えることがある。この流れ分流器は、第5の供給源からの希釈流の約5〜25%を第4の供給源に、第5の供給源からの希釈流の約95〜75%を第3の供給源に分流するように構成されることがある。ある態様において、第4の供給源からの流れは、第1の成分と第2の成分のいずれも共用配送管から洗い流す洗浄流を提供する。
【0025】
ある態様において、前記装置は、第1の成分の注入装置を備えることがある。その装置は、第1の成分用のバルブを備えることがある。この第1の成分用のバルブは、第1の成分の注入装置から第1の成分を第1の流れ混合器に搬送することが望ましいときに、開位置にあるように構成されることがある。この第1の成分用のバルブは、第1の成分の注入装置から第1の成分を第1の流れ混合器に搬送しないことが望ましいときに、閉位置にあるように構成されることがある。この装置は、第2の成分の注入装置、および第2の成分用のバルブを備えることがある。この第2の成分用のバルブは、第2の成分の注入装置から第2の成分を第2の流れ混合器に搬送することが望ましいときに、開位置にあるように構成されることがあり、この第2の成分用のバルブは、第2の成分の注入装置から第2の成分を第2の流れ混合器に搬送しないことが望ましいときに、閉位置にあるように構成されることがある。この装置は、副希釈流バルブを備えることがある。この副希釈流バルブは、第4の供給源から副希釈流を第1の流れ混合器に搬送することが望ましいときに、開位置にあるように構成されることがある。この副希釈流バルブは、第4の供給源から副希釈流を第1の流れ混合器に搬送しないことが望ましいときに、閉位置にあるように構成されることがある。
【0026】
ある態様において、前記装置は、第1の成分、第2の成分、副希釈流、およびその混合物のいずれも共用配送管からパージすることが望ましいときに、第1の流れ混合器にガスを搬送するように構成されたガス源を備えることがある。このガス源はガスバルブを備えることがある。このガスバルブは、ガス源からガスを第1の流れ混合器に搬送することが望ましいときに、開位置にあるように構成されることがある。このガスバルブは、ガス源からガスを第1の流れ混合器に搬送することが望ましくないときに、閉位置にあるように構成されることがある。ある態様において、前記装置は、ガスバルブが開位置にあるときに、ガスバルブからガスを受け取り、そのガスを第1の流れ混合器に搬送するように構成された第3の流れ混合器をさらに備えることがある。
【0027】
本開示の態様において、第1の期間で自由流動食品の第1の成分を共用配送管に通してディスペンサに搬送する工程を含む方法が提供される。その方法は、第2の期間で自由流動食品の第2の成分を共用配送管に通してディスペンサに搬送する工程を含む。その方法は、第1の成分の搬送を停止する工程を含む。その方法は、第2の成分の搬送を停止する工程を含む。その方法は、第1の成分と第2の成分の搬送を停止した際に、第3の期間で希釈液を共用配送管に搬送して、残留する第1の成分のいずれ、また残留する第2の成分のいずれも共用配送管から洗い流す工程を含む。
【0028】
ある態様において、前記方法は、第3の期間が終わり、希釈液の搬送が停止した後、第4の期間でガスを搬送して、残留する希釈液のいずれも共用配送管からパージする工程をさらに含むことがある。
【0029】
本開示のある態様において、少なくとも約30:1の希釈液に対する高濃縮の自由流動微量成分の質量比を有する高濃縮の自由流動微量成分を収容するカートリッジを備えた装置が提供される。ある態様において、少なくとも約1000:1の希釈液に対する高濃縮の自由流動微量成分の質量比が提供されることがある。この装置は、高濃縮の自由流動微量成分の所定の量を所定の流量で断続的に注入するように構成された注入装置を備えることがある。この装置は、その注入装置による断続的な注入を制御するように構成された制御装置を備えることがある。
【0030】
本開示の態様において、共用配送管を備えた分配システムが提供される。1つの態様において、従来の分配システムよりも単純な設計の分配システムが提供される。ここに開示された分配システムは、以下に限られないが、香味料、酸味料、甘味料、および希釈液(例えば、水)を含む数多くの成分を分配するように構成されることがある。
【0031】
ある態様において、単一の共用配送管が提供される。この共用配送管は、自由流動製品の数多くの成分を(順に)供給するように構成されることがある。この自由流動製品は、例えば、飲料を含む食品であってよい。
【0032】
図1は、本開示の様々な態様による分配システムの実施の形態の説明図を示している。分配システム100は、高濃縮の微量成分104の供給源102を備えることがある。供給源102は、以下に限られないが、バッグ・イン・ボックス(「BIB」)などのカートリッジ、または加圧容器、またはポリエチレンテレフタレート(「PET」)ボトルを含む、どのような適切な供給源であってもよい。システム100は、高濃縮の微量成分104に対応する微量注入装置106を備えることがある。システム100は、高濃縮の微量成分104をディスペンサ110に搬送する単一の配送管108を備えることがある。
【0033】
システム100は、1つ以上の他の成分112、114、および114’をさらに含んでもよい。成分112、114、および114’の各々は、互いと、微量成分104と異なる微量成分または多量成分を含むことがある。
図2に示されるように、成分112および114の各々は、それぞれ、対応する流れ混合器112および124を有する。成分112は、管146を通って流れ混合器122に搬送されることがある。成分114は、管148を通って流れ混合器124に搬送されることがある。成分114’は、管150とバルブまたは流れ混合器(図示せず)を通って管148に搬送されることがある。あるいは、成分114’は、流れ混合器122および124と異なる別個の、流れ混合器122および124と直列に配置された対応する流れ混合器(図示せず)、および成分114’をそのような別個の異なる流れ混合器に搬送する管(図示せず)であってもよい。
【0034】
図1に示されるように、微量成分ポンプ116が設けられ、微量成分104を供給源102から微量注入装置106にポンプで送り込むように構成されることがある。微量注入装置からの流出液は、微量成分バルブ118および管120を通って流れ混合器122に流れることがある。流れ混合器122では、成分112が微量成分104と混ぜ合わされて、第1の混合物126を形成することがある。第1の混合物126は、流れ混合器122から管128を通り、流れ混合器124に流れることがある。流れ混合器124では、成分114が第1の混合物と混ぜ合わされて、第2の混合物130を形成することがある。次いで、混合物130は、共用配送管108を通ってディスペンサ110に流れることがある。
【0035】
先に述べたように、成分112、114、および114’の各々は、互いと、微量成分104と異なる微量成分または多量成分を含むことがある。成分112、114、および114’の各々は、微量成分104に対応する装置と類似の対応する装置を有することがある。それゆえ、成分112および114の各々は、微量注入装置106に類似の注入装置、微量成分ポンプ116に類似のポンプ、および微量成分バルブ118に類似のバルブを有することがある。成分112、114、および114’の各々は、供給源102に類似の、カートリッジなどの対応する供給源を有することがある。
【0036】
共用配送管108を通る流れは、ディスペンサ110で追加の成分と混ぜ合わされることがある。例えば、
図1に示されるように、ディスペンサ110内で、共用配送管108を通る流れは、主要希釈液132、および甘味料134と混ぜ合わされて、完成した自由流動製品136を形成することがある。完成した自由流動製品136は、完成飲料などの食品であってよい。ディスペンサ110は分配ノズル138を備えることがある。分配ノズル138は、完成した自由流動製品136をシステム100から容器またはカップ160に分配するように構成されることがある。
【0037】
主要希釈液バルブ140が設けられ、主要希釈液132はそれを通ってディスペンサ110に提供されることがある。主要希釈液132は、主要希釈液ポンプ142によって送られて、主要希釈流144をディスペンサ110に提供することがある。主要希釈液132は、以下に限られないが、水、炭酸水、または飲料を含む食品の主成分などの自由流動製品の主成分を含む、どのような適切な希釈液であってもよい。
【0038】
分配システム100は、注入制御ユニット1203を備えることがある。注入制御ユニット1203は制御装置1202を備えることがある。制御装置1202は、注入装置106に作動可能に接続されることがある。本開示の態様によれば、制御装置1202は、高濃縮の微量成分104の注入装置106による注入を制御するように構成されることがある。
図1に示されるように、制御装置1202が注入装置106に命令を伝達することができ、注入装置106が制御装置1202に注入装置106の作動に関する情報を伝達することができるように、制御装置1202と注入装置106との間に、双方向通信が設けられることがある。注入装置106は、複数の供給源の1つ以上の液体成分を注入するように構成された注入装置であってよい。各供給源はカートリッジを備えることがある。各供給源は自由流動製品の一成分を含むことがある。その自由流動製品は食品を含んでよい。その食品は飲料を含んでよい。それゆえ、複数の供給源の各供給源は、高濃縮の微量成分を含んでよい。各高濃縮の微量成分は、例えば、飲料成分の1つ以上を含むことがある。
【0039】
図1に示されるように、制御装置1202は、微量成分ポンプ116および微量成分バルブ118の動作を、制御装置1202と、それぞれ、微量成分ポンプ116および微量成分バルブ118との間の双方向通信によって、制御するように構成されることがある。
【0040】
制御装置1202は、1つ以上の他の成分112、114、および114’の断続的注入を、微量成分104に関するものと類似の様式で、例えば、制御装置1202と、各成分112、114、および114’に対応する、微量注入装置、微量成分ポンプ、および/または微量成分バルブとの間の双方向通信(図示せず)による制御のように制御するように構成されることがある。
【0041】
制御装置1202は、甘味料134の注入を、微量成分104に関するものと類似の様式で、例えば、制御装置1202と、甘味料134に対応する、注入装置、ポンプ、および/または成分バルブとの間の双方向通信(図示せず)による制御のように制御するように構成されることがある。本開示によれば、甘味料の注入は、断続的であっても、断続的でなくてもよい。本開示によれば、甘味料134に対応する、注入装置、ポンプ、および/または成分バルブは、甘味料134に対応する、微量注入装置、微量成分ポンプ、および/または微量成分バルブであってよい。
【0042】
制御装置1202は、送水ポンプ142および主要希釈液バルブ140の作動を、制御装置1202と、それぞれ、送水ポンプ142および主要希釈液バルブ140との間の双方向通信により、制御するように構成されることがある。
【0043】
従来のシステムにおいて、成分は、共用配送管ではなく、個々の管を使用してディスペンサに供給される。それゆえ、従来のシステムのディスペンサは、本開示のシステム100のディスペンサ110とは異なり、ディスペンサで微量成分を混合する必要性を考慮したより大きくより複雑なディスペンサなどの、特定の構造を有する必要があるであろう。同様に、従来のシステムにおける分配ノズルは、本開示のシステム100の分配ノズル138よりも大きくより複雑である必要があるであろう。従来のシステムは、本開示のシステム100により生成される完成した自由流動製品136と同じものではなく、異なる特徴を有する製品を生成するであろう。
【0044】
図2に示されるように、希釈液132の副流または部分302が共用配送管108に向けられることがあるシステム300が提供されるであろう。部分302は、流れ混合器304内で成分104と混ざるように使用されることがある。一例において、完成した自由流動製品136中の希釈液132の約5〜25質量%が共用配送管108を介してディスペンサ110に供給され、完成した自由流動製品136中の希釈液132の約95〜75質量%が主要希釈流144を介してディスペンサ110に供給されることがある。
【0045】
希釈液132は、ポンプ142により希釈流分流器306に送られることがある。部分302は、希釈流分流器306を出て管308を通り、流れ混合器304に流れることがある。流れ混合器304において、希釈液132の副部分302が成分104と混ぜ合わさせて、混合物312を形成することがある。次いで、混合物312は、管120を通り、
図2に示されるような、流れ混合器122などの追加の装置を通って搬送されることがある。
【0046】
図2に示されるように、さらなる制御を行うために、希釈流分流器306と流れ混合器304との間に、副希釈液バルブ310が設けられることがある。部分302は、分流器306から管314を通って流れ混合器304に流れるであろう。
【0047】
流れ混合器304、122および124、管120、128および108、並びにディスペンサ110および分配ノズル138から成分104、112、114、および/または114’を洗浄するために、副部分302を使用してもよい。例えば、洗浄のために、各微量成分104、112、114、および114’に対応するバルブを閉じ、副部分302のみが、流れ混合器304、122および124、管120、128および108、並びにディスペンサ110および分配ノズル138を通って、微量成分をそこから洗浄するのに十分な時間に亘り送られることがある。システム300の上述した要素から微量成分を洗浄することによって、微量成分間の交差汚染が低減されるまたはなくなるであろう。
【0048】
図1に関して先に記載したように、制御装置1202は、
図2に示されるように、希釈流分流器306および/または副希釈液バルブ310の作動を制御するための希釈流分流器306および/または副希釈液バルブ310との双方向通信をさらに備えることがある。
【0049】
図3はシステム400を図解している。システム400は、上述したシステム300と同じシステムであり、ガス源404からのガス流402を含むことがある。ガス流402は、バルブ410を使用して制御または調節されてもよい。ガス流402は、そのシステムの要素から成分をパージするためのどのような適切なガスを含んでもよい。それゆえ、ガス流402は、圧縮空気、二酸化炭素、または不活性ガスを含んでもよい。
【0050】
流れ混合器304、122および124、管120、128および108、並びにディスペンサ110および分配ノズル138から成分104、112、114、および/または114’をパージするために、ガス流402を使用してもよい。例えば、パージのために、各微量成分104、112、114、および114’に対応するバルブを閉じ、ガス流402のみが、流れ混合器304、122および124、管120、128および108、並びにディスペンサ110および分配ノズル138に通して、微量成分をそこからパージするのに十分な時間に亘り送られることがある。システム400の上述した要素から微量成分をパージすることによって、微量成分間の交差汚染が低減されるまたはなくなるであろう。パージは、副部分302を使用した洗浄後に、ガス流402を使用して行っても差し支えない。
【0051】
ガス流402は、流れ混合器406内で部分302と混ぜ合わされて、混合物408を形成することがある。混合物408は管308を通して流れ混合器304に搬送されることがある。
【0052】
完成飲料412の炭酸の量を増加させるために、ガス流402を使用してもよい。それゆえ、所望のときに、ガス流402が部分302と混ぜ合わされて、混合物408を形成し、この混合物408が成分104、112、114、および/または114’と混ぜ合わされ、共用配送管108を通ってディスペンサ110に搬送されることがある。ディスペンサ110で、管108からの混合物が主要希釈流144、および甘味料134と混ぜ合わされて、完成飲料412を形成することがある。このように、完成飲料412は、
図2に示されたシステムを使用して生成された完成飲料136よりも多く炭酸を含むであろう。
【0053】
図1および
図2に関して先に記載したように、制御装置1202は、
図3に示されるように、バルブ410および/または流れ混合器406の作動を制御するためのバルブ410および/または流れ混合器406との双方向通信をさらに備えることがある。同様に、制御装置1202は、他の流れ混合器304、122、および124、並びに他の成分112、114、および114’に関連する、他のポンプ、注入装置およびバルブの作動を制御するように構成されることがある。
【0054】
従来の手法において、多量成分および微量成分の各々は、同じ期間で、それぞれの個々の配送管を通してディスペンサに分配される。
【0055】
図4は、本開示の態様による手法の時間ダイアグラムを示している。
図4に示されるように、多量成分500および微量成分502の各々は、同じ期間504で、共用配送管を通してディスペンサに分配される。多量成分500および微量成分502の共用配送管を通した分配は、時間506で始まり、時間508で終わることがある。副希釈液部分512の共用配送管を通ったディスペンサへの分配は、時間514で始まり、時間516で終わることがある。
図4に示されるように、時間514は、時間508と同じであることがある。時間514は時間508より遅くてもよい。時間514から時間516の副希釈液部分512の分配により、副希釈液部分512が多量成分500および微量成分502を共用配送管から洗い流すことができる。この過程は、時間510で始まるように繰り返されることがある。
図4に示されるように、時間510は時間516より遅いことがある。微量成分502は、先に記載した、微量成分104と同じまたは類似であってもよい。多量成分500は、先に記載した、多量成分および/または微量成分112、114および/または114’と同じまたは類似であってもよい。
【0056】
図5は、本開示の態様による手法の時間ダイアグラムを示している。
図5は
図4と同じであり、洗浄工程後にガス流を使用したパージ工程が追加されている。ガス流518の共用配送管を通してディスペンサへの分配は、時間520で始まり、時間522で終わることがある。
図5に示されるように、時間520は、時間516と同じであることがある。時間520は時間516より遅くてもよい。時間520から時間522のガス流518の分配により、ガス流が、副希釈液部分512、多量成分500および微量成分502を共用配送管からパージすることができる。この過程は、時間510で始まるように繰り返されることがある。
図5に示されるように、時間510は時間516より遅いことがある。当業者には、時間510が時間522と同じであってよいことが認識されるであろう。ガス流518は、先に述べたように、ガス流402と同じまたは類似であってよい。
【0057】
1つの態様において、第1の高濃縮の微量成分の第1の供給源、および第2の高濃縮の微量成分の第2の供給源を備えた分配システムが提供される。この分配システムは、第1の供給源と流体連通した第1の微量注入装置であって、第1の供給源から第1の高濃縮の微量成分を受け取り、所定の量の第1の高濃縮の微量成分を注入するように構成された第1の微量注入装置を備えることがある。この分配システムは、第2の供給源と流体連通した第2の微量注入装置であって、第2の供給源から第2の高濃縮の微量成分を受け取り、所定の量の第2の高濃縮の微量成分を注入するように構成された第2の微量注入装置を備えることがある。この分配システムは、第1の微量注入装置により注入された第1の高濃縮の微量成分の流れおよび第2の微量注入装置により注入された第2の高濃縮の微量成分の流れを混ぜ合わせて、第1と第2の高濃縮の微量成分の混合流を形成するように構成された流れ混合器を備えることがある。この第1と第2の高濃縮の微量成分の混合流は、共用の微量成分配送管によりディスペンサに搬送されることがある。このディスペンサは、追加の成分を受け取り、その追加の成分を第1と第2の高濃縮の微量成分の混合流と混合して、完成した自由流動製品を形成することがある。ディスペンサは、分配ノズルを備えることがある。その分配ノズルは、完成した自由流動製品を分配するように構成されることがある。
【0058】
1つの態様において、第1の微量注入装置により所定の量の第1の高濃縮の微量成分を注入する工程、および第2の微量注入装置により所定の量の第2の高濃縮の微量成分を注入する工程を有してなる方法が提供される。この方法は、この所定の量の第1の高濃縮の微量成分およびこの所定の量の第2の高濃縮の微量成分を混ぜ合わせ、第1と第2の高濃縮の微量成分の混合流を形成する工程を含むことがある。この方法は、第1と第2の高濃縮の微量成分の混合流を共用の微量成分配送管内でディスペンサに搬送する工程を含むことがある。この方法は、追加の成分を受け取り、その追加の成分を第1と第2の高濃縮の微量成分の混合流と混合して、完成した自由流動製品を形成する工程を含むことがある。この方法は、完成した自由流動製品をディスペンサから分配する工程を含むことがある。
【0059】
本開示によれば、配送管の全体数は著しく減少し、分配ノズルの設計は著しく簡単になるであろう。その上、共用配送管に関連することがある潜在的な交差汚染の問題を防ぐために、本開示は、異なる飲料の分配の間に、共用配送管を洗浄するための既存の希釈液または水の副流の使用を提供する。その上、洗浄後、その共用配送管は、先に供給された成分の残留物と共に、洗浄剤のどの残留物も除去するためにパージされてもよい。
【0060】
本開示の利益は、多数の飲料の分配のためのシステムまたは装置を含む、分配システムまたは装置の簡略設計を含む。例えば、本開示によれば、数少ない配送管しか必要なく、ディスペンサおよび/または分配ノズルは、従来のシステムにおけるような微量成分と多量成分のための多数の配送管を収容する必要のある構造を持つ必要がない。本開示によれば、ディスペンサおよび/または分配ノズルは、従来のシステムのような微量成分と多量成分の混合のための場所を持つ必要のある構造を有する必要がない。
【0061】
図6は、本開示の様々な態様による分配システム600の実施の形態の説明図である。分配システム600は、
図3に示された分配システム400と似ている。分配システム600は、ガスが供給源102に送られ、そこで、ガスが圧力を印加して、高濃縮の微量成分104を供給源102から押し出すことがあることを示している。先に述べたように、供給源102はカートリッジを含むことがある。このように、高濃縮の微量成分104を供給源102のカートリッジから押し出すために、ガスを使用してもよい。分配システム600は、ガスの流れ、すなわち、ガス流602を制御するためのバルブ610を含むことがある。ガス流602は、
図3に示されたガス源404などの、適切なガス源から来ることがある。
図1、
図2、および
図3に関して先に述べたように、制御装置1202は、
図6に示されるような双方向通信によりバルブ610を制御し、それゆえ、供給源102などの任意の特定の供給源へのガス流602を制御するようにさらに構成されることがある。制御装置1202は、
図1の分配システム100、
図3の分配システム300、および
図3の分配システム400における他の装置の作動の制御と同様に、分配システム600における任意の他の装置の作動を制御することがある。
【0062】
図6は、注入器604および流れミキサ606を示しており、これらは、組合せで、
図3に示された注入装置106、バルブ118および流れ混合器304の代替物であることがある。同様に、
図6は、注入器612および流れミキサ614を示しており、これらは、組合せで、
図3に示された流れ混合器122、および対応する注入装置とバルブ(
図3に示されていない)の代替物であることがある。同様に、
図6は、注入器616および流れミキサ618を示しており、これらは、組合せで、
図3に示された流れ混合器124、および対応する注入装置とバルブ(
図3に示されていない)の代替物であることがある。
【0063】
供給源102のカートリッジまたはボトルなどの供給源102に圧力を印加して、高濃縮の微量成分を供給源102から、管608に通し、注入器604に押し出すために、二酸化炭素、窒素(N
2)または他のガスが使用されることがある。二酸化炭素または他のガスは、ガス流602から供給されることがある。ガス流602は、ガスを、成分104以外の成分のための他の容器に提供するために、追加のガス流またはライン(図示せず)に分かれてもよい。それゆえ、圧力を提供し、
図6に示されるように、成分112、114、および114’を対応する注入器612および流れミキサ614、並びに注入器616および流れミキサ618に押し出すために、追加のガス流を使用してもよい。
【0064】
図7は、
図6に示された態様を含む、単一配送管の構成の態様を図解している。
図7は、1つ以上のカートリッジ702を備えたアセンブリ700を示している。各カートリッジ702は、バッグ・イン・ボックス(BIB)型カートリッジであってよい。各カートリッジは、自由流動製品のための成分704、例えば、飲料などの自由流動食品のための微量成分を含むことがある。
図7に示されるように、ガス圧、例えば、二酸化炭素のガス圧を使用して、少なくとも1つの微量成分704を少なくともカートリッジ702から押し出してもよい。微量成分704は、
図6に示された高濃縮の微量成分104に対応してよく、カートリッジ702は、
図6に示された供給源102のカートリッジに対応してよい。加圧ガスを供給するガスライン720は、
図6に示されたガス流602に対応してよい。
図7に示された管708は、
図6に示された管608に対応してよい。分配ノズル748は、
図6に示された分配ノズル138に対応してよい。
【0065】
カートリッジ702は、複数の供給源の内の1つであってよい。当業者には、本開示によれば、ディスペンサに自由流動製品を供給する移送ユニット、複数の供給源および/またはその部分が、裏の部屋などのカウンターから離れた場所に、またはカウンターの下や上などのカウンターに設置されていてもよいことが認識されよう。
【0066】
高濃縮の微量成分704を注入ランプ(ramp)760に移送するために、管708が使用されることがある。注入ランプ760は独立型注入ランプであってよい。
図7に示されるように、注入ランプ760は、複数の注入器および/またはバルブ714を備えることがある。各注入器および/またはバルブ714は、電磁弁を備えることがある。各注入器および/またはバルブ714は、
図4に示された微量成分バルブ118、または
図6に示された注入器604、612または616などの注入器に相当してもよい。注入器は、毎秒数回律動させて、液滴を通過させてもよい。電磁弁は、流れを制御する管の所定のオリフィスまたは長さにかかわらず、注入器の律動よりも長い期間に亘り開いたり閉じたりするように構成されることがある。
図7に示されるように、微量成分704は、その微量成分に対応するバルブ714の入口706に入ることができる。1つの実施の形態において、各微量成分は対応するバルブ714を有している。1つの実施の形態において、希釈液718は、管728を通って流動でき、その管は、希釈液718の副流が注入ランプ760に入るための入口管として働く。その希釈液の副流は、注入器および/またはバルブ730によって注入されてもよい。管738は、
図4および
図6に示された管108に相当してもよい。注入器および/またはバルブ714は、
図6に示された注入器604に相当してもよい。希釈液718は、
図4および
図6に示された希釈液132に相当してもよい。管728は、
図4および
図6に示された管308に相当してもよい。
【0067】
図7に示されるように、バルブ762は、ライン738内の微量成分および/または希釈液をパージするために使用されることがある。ライン738は、
図4および
図6に示されたライン108に相当してもよい。パージは、バルブ762のパージにより、加圧ガス、例えば、二酸化炭素を送ることによって行うことができる。主要希釈流726は、
図3および4に示された主要希釈流144に相当してもよい。甘味料734は、
図4および
図6に示された甘味料134に相当してもよい。分配ノズル748は、
図4および
図6に示された分配ノズル138に相当してもよい。
図7に示されるように、ライン738は、管708からの微量成分と希釈液、例えば、副希釈液ライン728からの副希釈液718との混合物を含むことがあり、このライン738は、ディスペンサ710で主要希釈液ライン726からの希釈液とさらに混ぜ合わされまたは混合されることがあり、このディスペンサで完成品が形成され、分配ノズル748を通じて分配される。
【0068】
バルブ762およびバルブ730は、バルブ714と同じまたは類似の構造を有することがある。
図7は、注入ランプ760内のバルブ762の態様を示している。
図7に示されるように、バルブ762、730および714は直列の複数のバルブを含み、これらのバルブは、注入ランプ760内に含まれてもよい。バルブ762、730および714の各々は、入口706および出口724を有することがある。次いで、注入ランプ760内の一連のバルブにおける最後のバルブ714の出口724は、ライン738に供給することがある。このように注入ランプ760の最後のバルブ714の出口724は、注入された微量成分または注入された微量成分の混合物を含むことがあり、希釈液、例えば、副希釈液を含むことがある。希釈液で洗浄する場合、注入ランプ760の最後のバルブ714の出口724は洗浄希釈液だけを含むであろう。ガスによるパージを行うと、注入ランプ760の最後のバルブ714の出口724はパージガスを含むであろう。
【0069】
図8は、本開示の様々な態様による分配システム800の実施の形態の説明図である。分配システム800は、装置801を備えることがある。装置801は、複数のカートリッジ860およびマニホールド装置862を備えることがある。装置801は集中型成分システムであってよい。複数のカートリッジ860は、カートリッジ802a、802b、802c、802d、802e、802f、802g、802h、および802iを含むことがある。各カートリッジは、対応する濃縮微量成分、例えば、それぞれ、飲料成分804a、804b、804c、804d、804e、804f、804g、804h、および804iを有することがある。各カートリッジは、それぞれ、対応する内蔵型注入装置814a、814b、814c、814d、814e、814f、814g、814h、および814iを有することがある。
図8に示された実施の形態は、複数のカートリッジ860とディスペンサ810との間に1つの配送管808を含んでいる。
図8に示された実施の形態は、
図6に示されたような管608などの管により対応する供給源102とは別個の注入器604などの注入器とは対照的に、各カートリッジに内蔵型注入装置が設けられていることを除いて、
図6に示された実施の形態と似ている。各微量成分は、
図6における微量成分104のような、高濃縮の微量成分であってよい。制限するものではなく、例として、前記システムは、希釈液(例えば、水)に対する高濃縮の自由流動微量成分の質量比が以下のようなものであるように高濃縮の自由流動微量成分を注入するように構成されている:異性化糖(HFCS)−少なくとも5:1;非栄養性甘味料−少なくとも約30:1、例えば、25:1と45:1の間;紅茶−約40:1;レモネード香味料−少なくとも100:1;コーラ以外の炭酸ソフトドリンク−少なくとも150:1;炭酸コーラソフトドリンク−少なくとも500:1。比較的純粋な濃縮液について、希釈液(例えば、水)に対する高濃縮の自由流動微量成分の質量比は、少なくとも200:1である。
【0070】
図8に示されるように、ある実施の形態は、ディスペンサ810に微量成分を供給するための1つの配送管808を備えることがあり、このディスペンサは分配ノズル838を含むことがある。
【0071】
図8に示されるように、別々に、および/または各カートリッジに圧力を印加して、高濃縮の微量成分を対応するカートリッジおよび対応する注入器から押し出すために、二酸化炭素、窒素(N
2)、または他のガスを使用してもよい。二酸化炭素、窒素(N
2)、または他のガスは、ライン842から供給されることがある。ライン842は、ライン844および846に分かれてもよい。
図8に示されるように、ライン846は、カートリッジにガスを供給するラインであることがあり、このガスは、別々に、および/または各カートリッジに圧力を印加して、そこから高濃縮の微量成分を押し出すことがある。ライン846からのガスをカートリッジ802a、802b、802cに供給するために、マニホールド809が使用されることがある。ライン846からのガスをカートリッジ802d、802e、および802fに供給するために、マニホールド811が使用されることがある。ライン846からのガスをカートリッジ802g、802h、および802iに供給するために、マニホールド813が使用されることがある。当業者には、本開示によれば、他のマニホールド設計を使用してガスをカートリッジに供給してもよいことが理解されよう。
【0072】
図8に示されるように、微量成分を対応するカートリッジおよび内蔵型注入装置から押し出すために、ライン846から供給されるガスを使用してもよい。各内蔵型注入装置は、適量の微量成分が副管828からの希釈液と混合されて、希釈された微量成分を形成し、次いで、排出マニホールド862を流動するように、適量の微量成分を注入するように構成されることがある。これらのカートリッジは、
図8に示されるように、直列であってよい。当業者には、本開示によれば、カートリッジは並列配置であっても、またはいくつかのカートリッジが直列配置であり、他のカートリッジが並列配列であってもよいことが認識されよう。
【0073】
ガスがカートリッジまたはボトル802aに送られることがある。自由流動製品をディスペンサ810から分配するために、カートリッジ802aの微量成分を使用すべき場合、そのカートリッジ802aの微量成分は、カートリッジ802aの対応するカートリッジ内蔵型注入装置により注入されることができ、カートリッジ802aからの排出液は、注入されたカートリッジ802aからの微量成分の混合物および副管828からの副希釈液を含む。カートリッジ802aからの排出液は、排出マニホールド862の管815を通ってカートリッジ802bに供給される。自由流動食品(例えば、飲料)をディスペンサ810から分配するために、カートリッジ802aの微量成分が必要ない場合、そのカートリッジ802aの微量成分は、カートリッジ802aの対応するカートリッジ内蔵型注入装置により注入されず、カートリッジ802aからの唯一の排出液は、副管828からの副希釈液である。この過程は、自由流動製品を製造するために使用すべき各微量成分が注入されるまで、続けてよい。排出流823は、微量成分、または副希釈液と微量成分との組合せであろう。次いで、この排出流は装置801から共用配送管808を通ってディスペンサ810に送られる。
【0074】
希釈液818は、管822を通じて希釈液ポンプ820により送られることがある。希釈液818は、管822を通じて希釈液ポンプ820により送られた後、希釈流分流器824に入ることがある。希釈流分流器824では、希釈液818は、主要希釈流管826、および副希釈流管828に分けられることがある。1つの実施の形態において、管822からの希釈液818の約75〜95%が主要希釈流管826に行き、希釈液818の約5〜25%が副希釈流管828に行く。副希釈流管828を通って流れる希釈液818は、副希釈液バルブ830を通って流れ、次に、ガス/希釈流切換器850に流れる。ガス/希釈流切換器850からの排出流は、カートリッジ802aの内蔵型注入装置(図示せず)に流れ、ここで、カートリッジ802aの高濃縮の微量成分と混ざることがある。
【0075】
図8に示されるように、ライン842がガスをバルブ848に供給することがあり、次いで、そのガスはガス/希釈流切換器850に供給されることがある。このように、ガスが、所望のときに、例えば、ガス/希釈流切換器850の下流にある管またはラインまたは分配ノズルを任意の液体でパージすること、または希釈液にガスを加えること(例えば、ディスペンサ810から分配されるべき自由流動製品中の炭酸を増加させるために)が望ましいときに、ガス/希釈流切換器または流れ混合器850に供給されることがある。
【0076】
図8に示されたカートリッジの内蔵型注入装置、例えば、内蔵型注入装置814c、814f、および814iは、
図6に示された注入器604および流れミキサ606に相当してもよい。それゆえ、内蔵型注入装置は注入器および流れミキサを備えてもよい。
【0077】
当業者には、本開示によれば、内蔵型注入装置は、注入器および/またはバルブ、例えば、
図7に示された注入器および/またはバルブ714を備えてもよいことが認識されるであろう。
【0078】
当業者には、本開示によれば、
図8に示されたカートリッジは直列配置であるのに対し、本開示にしたがって、他の配置も考えられることが認識されるであろう。例えば、一組目のカートリッジおよび二組目のカートリッジが、互いに対して並列配置を有し、各組のカートリッジが直列配置のカートリッジを有することがある。当業者には、本開示によれば、
図6、7および8に示された配置の組合せがこの開示にしたがって考えられることが認識されるであろう。例えば、カートリッジ802a、802dおよび802gは、互いに対して並流配置にあることがある;副希釈流管828を通る希釈液はカートリッジ802a、802dおよび802gに直接供給されることがあり、互いに対して並列配置にあるカートリッジ802a、802dおよび802gの排出流は、混ぜ合わされて、希釈された微量成分流を配送管808に通し、ディスペンサ810に供給することがある。
【0079】
図8に示されるように、主要希釈流管826を流れる希釈液818は、主要希釈液バルブ834を流れ、次いで、ディスペンサ810に流れることがある。甘味料836もディスペンサ810に供給されることがある。ディスペンサ810は分配ノズル838を有することがある。ディスペンサ810では、自由流動製品の成分の全てが完成製品814(例えば、飲料などの食品)に混ぜ合わさせることがあり、次いで、完成製品814がディスペンサ810を通してカップまたは容器840に分配されることがある。
【0080】
図9は、本開示の様々な態様による内蔵型注入装置を有する装置を図解している。装置900はカートリッジ902を有することがある。カートリッジ902は内蔵型注入装置962を含むことがある。内蔵型注入装置962は、
図7および8に示された内蔵型注入装置のいずれであってもよい。内蔵型注入装置962は、バルブ、例えば、電磁弁であってもよい。直流(DC)ライン901が直流を提供して、内蔵型注入装置962を開閉することがある。ガス、例えば、二酸化炭素からの圧力がライン946および開口903を流れ、カートリッジ902のボックス907内に収容されているバッグ905に圧力を与えることがある。ライン946は、
図8に関して先に述べたライン846に相当してもよい。
【0081】
ガスからの圧力がバッグ905を圧縮し、それによって、バッグ905から高濃縮の微量成分904をバルブ914およびライン915に通して内蔵型注入装置962に押し通すことがある。内蔵型注入装置962は、直流ライン901からの直流により開閉するように構成されることがある。
【0082】
希釈液ライン928からの希釈液は、内蔵型注入装置962内で高濃縮の微量成分904と混合されて、希釈された微量成分932を形成することがある。希釈された微量成分932は、カートリッジ902から配送管908を通ってディスペンサ810に送られることがある。配送管908は、
図8に関して先に述べられた配送管808に相当してもよい。
【0083】
カートリッジ902は、
図9のカートリッジ902を含むがそれに限られない、上述したカートリッジのいずれに相当してもよい。内蔵型注入装置962は、
図1、
図2、
図3、
図6、
図7および
図8に関して先に記載した注入装置、注入器またはバルブを含んでもよい。
【0084】
当業者には、本開示によれば、カートリッジ902は、カートリッジ902に供給されるべき微量成分に適したどのような適切な内蔵型微量注入装置を有してもよいことが理解されるであろう。異なる微量成分を有するカートリッジが異なる微量注入装置を有することがある。例えば、注入器または電気流体力学(EHD)ポンプが、約150:1から200:1の範囲にある希釈液に対する微量成分の質量比を有する、香味料などの微量成分の微量注入にとって有用であると考えられるであろう。容積型(PD)ポンプが、約100:1から150:1の範囲にある希釈液に対する微量成分の質量比を有する、濃縮果汁、甘味料などの微量成分の微量注入にとって有用であると考えられるであろう。
【0085】
図10は、本開示の様々な態様による方法1500の流れ図を示している。ステップ1501において、第1の期間で自由流動食品の第1の成分を共用配送管に通してディスペンサに搬送する工程が行われる。ステップ1502において、第2の期間で自由流動食品の第2の成分を共用配送管に通してディスペンサに搬送する工程が行われる。ステップ1503において、第1の期間の第1の成分の搬送を停止する工程が行われる。ステップ1504において、第2の成分の搬送を停止する工程が行われる。ステップ1505において、第1の成分と第2の成分の搬送を停止した際に、第3の期間で希釈液を共用配送管に通して搬送して、残留する第1の成分のいずれも、また第2の成分のいずれも共用配送管から洗い流す工程が行われる。
【0086】
本開示の態様において、第3の期間が終わり、希釈液の搬送が停止した後、前記方法は、第4の期間でガスを搬送して、共用配送管から残留する希釈液のいずれもパージする工程をさらに含むことがある。
【0087】
当業者には、本開示によれば、先に述べた制御装置1202などの制御装置が、上述した装置および機器のいずれの作動をも制御するように構成されてもよいことが認識されるであろう。
【0088】
図11は、
図1に示されたような、注入制御ユニット1203の一例を図解している。注入制御ユニット1203は、
図1、
図2、
図3および
図6に示されたような、制御装置1202を備えることがある。制御装置1202はプロセッサを備えることがある。注入制御ユニット1203は、少なくとも1つの不揮発性メモリ1602、ディスプレイ1604、および通信インターフェース1608をさらに備えることがある。制御装置1202は、例えば、注入制御ユニット1203がネットワーク(図示せず)を介して情報を受送信できるように、不揮発性メモリ1602内に記憶されたコンピュータ実行可能命令を実行できる。
【0089】
注入制御ユニット1203は、システムバス(図示せず)をさらに含むまたはシステムバスと通信することがある。システムバスは、様々なバスアーキテクチャのいずれかを使用した、メモリバスまたはメモリコントローラ、周辺機器用バス、およびローカルバスを含むいくつかのタイプのバス構造のいずれであってもよい。システムの不揮発性メモリの構造は、当業者によく知られており、読み出し専用メモリ(ROM)内に記憶された基本入出力システム(BIOS)およびランダムアクセスメモリ(RAM)内に記憶された基本ソフト、アプリケーションプログラムおよびプログラムデータなどの1つ以上のプログラムモジュールを含むことがある。注入制御ユニット1203は、注入制御ユニット1203が、システム1200における他の装置、例えば、微量成分ポンプ1208、微量注入装置1204、微量成分バルブ1210、送水ポンプ1212、および/または主要希釈液バルブ1214と通信できるように構成されることがある。注入制御ユニット1203は、データを読み書きするための多種多様なインターフェースユニットおよびドライブ(図示せず)も含むことがある。
【0090】
当業者には、本開示によれば、注入制御ユニット1203と、
図1のシステム100、
図2のシステム300、
図3のシステム400、および
図6のシステム600における他の装置との間の通信リンクを確立するどの適切なネットワーク接続および他の様式が認識されるであろう。TCP/IC、フレームリレー、イーサネット(登録商標)、FTP、HTTPなどの様々な周知のプロトコルのいずれの存在も仮定され、ユーザがウェブベースのサーバからウェブページを検索できるクライアント・サーバ構成で中央処理ユニットまたはコンピュータが作動されることがある。さらに、様々な従来のウェブ・ブラウザーのいずれを使用して、ウェブページのデータを表示、操作してもよい。
【0091】
当業者には、本開示によれば、注入制御ユニット1203は、先に記載されたシステム100、300、400および600のいずれを制御するための命令を記憶している関連するコンピュータ読み取り可能媒体を含み、ここに開示された例示の実施の形態を実効することがあることが認識されるであろう。
【0092】
注入制御ユニット1203は様々な入力装置1610も含むことがある。入力装置1610としては、キーボード、トラックボール、リーダー、マウス、ジョイスティック、ボタン、および紙幣と硬貨の検証ソフトが挙げられるであろう。
【0093】
当業者には、本開示によれば、ある実施の形態または実施例における特徴および/または選択肢のいずれも、別の実施の形態または実施例における特徴および/または選択肢のいずれと組み合わせることもできることが認識されるであろう。
【0094】
本開示は、図面の実施の形態を参照して記載され説明されてきたが、本開示の特徴は、本開示の精神から著しく逸脱せずに、改変、修正、変更または置換を受ける余地があることを理解すべきである。例えば、様々な構成要素の寸法、数、サイズおよび形状は、特定の用途に適合するように修正してよい。したがって、ここに図解され記載された特定の実施の形態は、説明目的のためだけであり、本開示は、以下の特許請求の範囲およびその同等物によってしか制限されない。