特許第6129095号(P6129095)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6129095蓄電装置の電流遮断検出回路及び電流遮断検出方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6129095
(24)【登録日】2017年4月21日
(45)【発行日】2017年5月17日
(54)【発明の名称】蓄電装置の電流遮断検出回路及び電流遮断検出方法
(51)【国際特許分類】
   H02J 7/00 20060101AFI20170508BHJP
   H01M 10/48 20060101ALI20170508BHJP
   H01M 10/44 20060101ALI20170508BHJP
【FI】
   H02J7/00 Y
   H01M10/48 P
   H01M10/44 P
【請求項の数】7
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-25496(P2014-25496)
(22)【出願日】2014年2月13日
(65)【公開番号】特開2015-154556(P2015-154556A)
(43)【公開日】2015年8月24日
【審査請求日】2016年4月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】307037543
【氏名又は名称】JMエナジー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001070
【氏名又は名称】特許業務法人SSINPAT
(72)【発明者】
【氏名】大島 智弘
【審査官】 竹下 翔平
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−207876(JP,A)
【文献】 特開2012−050258(JP,A)
【文献】 国際公開第2011/148926(WO,A1)
【文献】 国際公開第2012/132246(WO,A1)
【文献】 特開2012−182909(JP,A)
【文献】 国際公開第2012/029221(WO,A1)
【文献】 特開2010−081721(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01R 31/36
H01M 10/42−10/48
H02H 7/00
7/10−7/20
H02J 7/00−7/12
7/34−7/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数個の蓄電セルと該蓄電セルの充放電を制御する制御回路とを有する蓄電モジュールと、前記制御回路の制御を行う演算処理手段と、前記蓄電セルから電力を出力するための一方の出力端子及び他方の出力端子と、前記蓄電セルと前記一方の出力端子との間に設けられた電流遮断手段とを備え、前記蓄電モジュールが複数接続された蓄電装置の電流遮断検出回路であって、
前記電流遮断手段と前記一方の出力端子との間の電位に基づく電圧値を測定する電流遮断検出用電圧測定手段を備え、
前記演算処理手段において、前記電流遮断検出用電圧測定手段によって測定された電流遮断手段−出力端子間の出力電圧と、前記制御回路によって測定された前記蓄電モジュールのモジュール電圧とを比較することによって、前記電流遮断手段による電流の遮断を検出するように構成されていることを特徴とする電流遮断検出回路。
【請求項2】
前記出力電圧と、前記モジュール電圧とに、所定の電圧値以上の差が生じた場合に、前記演算処理手段が電流遮断検知出力を送信するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電流遮断検出回路。
【請求項3】
前記演算処理手段が、前記蓄電装置外の装置と通信するための入出力手段を備えており、前記電流遮断検知出力を、前記入出力手段を介して送信することを特徴とする請求項2に記載の電流遮断検出回路。
【請求項4】
前記演算処理手段が、前記電流遮断検知出力を受信した場合に使用者に報知する報知手段を備えていることを特徴とする請求項2または3に記載の電流遮断検出回路。
【請求項5】
前記電流遮断検出用電圧測定手段が、分圧回路を備えていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の電流遮断検出回路。
【請求項6】
複数個の蓄電セルと該蓄電セルの充放電を制御する制御回路とを有する蓄電モジュールと、前記制御回路の制御を行う演算処理手段と、前記蓄電セルから電力を出力するための一方の出力端子及び他方の出力端子と、前記蓄電セルと前記一方の出力端子との間に設けられた電流遮断手段とを備え、前記蓄電モジュールが複数接続された蓄電装置の電流遮断検出方法であって、
前記電流遮断手段と前記一方の出力端子との間の電位に基づく出力電圧を測定するとともに、前記蓄電モジュールのモジュール電圧を測定し、
前記出力電圧と、前記モジュール電圧とを比較することによって、前記電流遮断手段による電流の遮断を検出することを特徴とする電流遮断検出方法。
【請求項7】
前記出力電圧と、前記モジュール電圧とに、所定の電圧値以上の差が生じた場合に、前記電流遮断手段により電流が遮断されていると検出することを特徴とする請求項6に記載の電流遮断検出方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、リチウムイオンキャパシタや電気二重層キャパシタなどのキャパシタやリチウムイオンバッテリーなどのバッテリーを複数備えてなる蓄電モジュールに設けられた電流遮断手段による電流の遮断を検出するための電流遮断検出回路及び電流遮断検出方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、高電圧、大容量の蓄電装置として、複数個の電気二重層キャパシタやリチウムイオンキャパシタなどから構成されるキャパシタセルや、複数個のリチウムイオンバッテリーなどから構成されるバッテリーセルなどの蓄電セルが複数個接続されて構成される蓄電モジュールが知られている。
【0003】
また、さらなる高電圧化、大容量化を目的として、このような蓄電モジュールを複数接続して構成される蓄電装置も知られている。
このような蓄電装置には、異常な負荷などにより異常電流が流れ続けて蓄電モジュールが故障しないように、異常電流が流れた場合に溶断して蓄電モジュールからの出力を中止させるヒューズや遮断器などの電流遮断手段が設けられている。
【0004】
図3は、従来の蓄電装置の回路構成を説明するための概略回路図である。
図3に示すように、蓄電装置100は、複数個の蓄電セルXn(nは1〜mの自然数)と該蓄電セルXnの充放電を制御する制御回路Ynとを有する蓄電モジュールZnが複数直列に接続された蓄電モジュール部102と、制御回路Ynの制御を行う演算処理手段104と、蓄電装置100から電力を出力するための一方の出力端子106及び他方の出力端子108とを備えている。
【0005】
また、演算処理手段104と各制御回路Y1〜Ymとはシリアル通信線110によってデイジーチェーン接続されている。
このように構成された蓄電装置100では、演算処理手段104からシリアル通信線110を介して制御回路Y1に対し、起動や停止といった制御信号を送信している。
【0006】
制御回路Y1は、受信した制御信号に基づき、制御回路Y1が制御を担っている蓄電セルX1の充放電制御を行うとともに、シリアル通信線110を介して制御信号を制御回路Y2に送信する。
【0007】
このように、制御回路Y1〜Ymには、シリアル通信線110を介して制御信号が順次送られ、最終的には、制御回路Ynから演算処理手段104に制御信号が送信されることになる。
【0008】
演算処理手段104では、送信した制御信号と戻ってきた制御信号とを比較することによって、制御回路Y1〜Ym全てに対し正しい制御信号が送信されたか否かを判定しており、蓄電装置100の信頼性を向上させている。演算処理手段104での判定としては、例えば、送信した制御信号と戻ってきた制御信号とが異なる場合には、制御回路Y1〜Ymのいずれかで誤った制御が行われていると判定することができる。
【0009】
また、蓄電セルX1と一方の出力端子106との間には、異常な高電流が流れた場合に溶断して、蓄電装置100から電力を出力しないようにするためのヒューズ112が設けられている。
【0010】
なお、各制御回路Y1〜Ymは、動作のための電力を蓄電セルX1〜Xmからそれぞれ電力供給線108a,108bを介して供給されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開2010−193589号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかしながら、このような蓄電装置100が並列に複数接続された蓄電システムでは、複数の蓄電装置のうち、一つの蓄電装置100のヒューズ112が溶断したとしても、蓄電システムとしての出力電圧は変わらない。
【0013】
このため、蓄電システムの出力電圧を監視しているだけでは、蓄電装置100のヒューズ112が溶断したか否か、どの蓄電装置100のヒューズ112が溶断したかを検出することができない。
【0014】
蓄電システムを構成する蓄電装置のいずれかが、ヒューズが溶断し使用できない状態で蓄電システムを使用し続けると、他の蓄電装置にかかる負荷が大きくなり、蓄電システムの寿命を縮めたり、蓄電セルの故障の原因となったりしてしまう。
【0015】
本発明では、このような現状を鑑み、蓄電装置のヒューズの溶断を容易かつ確実に検出することができる蓄電装置の電流遮断検出回路及び電流遮断検出方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明は、前述したような目的を達成するために発明されたものであって、本発明の蓄電装置の電流遮断検出回路は、
複数個の蓄電セルと該蓄電セルの充放電を制御する制御回路とを有する蓄電モジュールと、前記制御回路の制御を行う演算処理手段と、前記蓄電セルから電力を出力するための一方の出力端子及び他方の出力端子と、前記蓄電セルと前記一方の出力端子との間に設けられた電流遮断手段とを備え、前記蓄電モジュールが複数接続された蓄電装置の電流遮断検出回路であって、
前記電流遮断手段と前記一方の出力端子との間の電位に基づく電圧値を測定する溶断検出用電圧測定手段を備え、
前記演算処理手段において、前記溶断検出用電圧測定手段によって測定された電流遮断手段−出力端子間の電圧値と、前記制御回路によって測定された前記蓄電セルの電圧値とを比較することによって、前記電流遮断手段による電流の遮断を検出するように構成されていることを特徴とする。
【0017】
このように構成することによって、電流遮断手段前後の電位の変化を比較することによって、蓄電装置毎に電流遮断手段による電流の遮断がされているか否かを容易かつ確実に検出することができる。
【0018】
したがって、蓄電装置を並列に複数接続した蓄電システムなどであっても、どの蓄電装置の電流遮断手段が作動して、電流の遮断が生じているかを検出することができ、早期に対処することができるため、蓄電システムの寿命を延ばし、蓄電セルの故障を防止することができる。
【0019】
このような電流遮断検出回路では、前記電流遮断手段−出力端子間の電圧値と、前記蓄電セルの電圧値とに、所定の電圧値以上の差が生じた場合に、前記演算処理手段がヒューズ溶断検知出力を送信するように構成することが好ましい。
【0020】
この場合、前記演算処理手段が、前記蓄電装置外の装置と通信するための入出力手段を備えており、前記電流遮断検知出力を、前記入出力手段を介して送信することができる。
【0021】
また、前記演算処理手段が、前記電流遮断検知出力を受信した場合に使用者に報知する報知手段を備えていても構わない。
このように構成することにより、演算処理手段によって容易かつ確実に電流の遮断を検出することができ、また、電流の遮断を検出した場合には、使用者や蓄電システムのマスターコントローラなどに確実に電流の遮断を報知することができる。
【0022】
このため、蓄電装置の電流の遮断に気付かずに蓄電システムを使用し続けてしまうようなことを防止できるため、蓄電システムを長寿命化でき、蓄電セルの故障を防ぐことができる。
【0023】
また、前記溶断検出用電圧測定手段が、分圧回路を備えていることが好ましい。
このように、溶断検出用電圧測定手段に分圧回路を備えることで、溶断検出用電圧測定手段から制御回路や演算処理手段に高い電圧が入力されることがなく、制御回路や演算処理手段が故障することを防止できる。
【0024】
また、本発明の電流遮断検出方法は、複数個の蓄電セルと該蓄電セルの充放電を制御する制御回路とを有する蓄電モジュールと、前記制御回路の制御を行う演算処理手段と、前記蓄電セルから電力を出力するための一方の出力端子及び他方の出力端子と、前記蓄電セルと前記一方の出力端子との間に設けられた電流遮断手段とを備え、前記蓄電モジュールが複数接続された蓄電装置の電流遮断検出方法であって、
前記電流遮断手段と前記一方の出力端子との間の電位に基づく出力電圧を測定するとともに、前記蓄電モジュールのモジュール電圧を測定し、
前記出力電圧と、前記モジュール電圧とを比較することによって、前記電流遮断手段による電流の遮断を検出することを特徴とする。
【0025】
このように、電流遮断手段前後の電位の変化を比較することによって、蓄電装置毎に電流遮断手段による電流の遮断がされているか否かを容易かつ確実に検出することができる。
したがって、蓄電装置を並列に複数接続した蓄電システムなどであっても、どの蓄電装置の電流遮断手段が作動して、電流の遮断が生じているかを検出することができ、早期に対処することができるため、蓄電システムの寿命を延ばし、蓄電セルの故障を防止することができる。
【0026】
このような電流遮断検出方法では、前記出力電圧と、前記モジュール電圧とに、所定の電圧値以上の差が生じた場合に、前記電流遮断手段により電流が遮断されていると検出することができる。
【発明の効果】
【0027】
本発明によれば、電流遮断手段−出力端子間の電位に基づく電圧値を監視することにより、電流遮断手段前後の電位の変化によって電流遮断手段による電流の遮断を容易かつ確実に検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1図1は、本実施例の電流遮断検出回路を説明するための蓄電装置の概略回路図である。
図2図2は、演算処理装置における電流遮断検出の流れを示すフロー図である。
図3図3は、従来の蓄電装置の回路構成を説明するための概略回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本発明の実施の形態(実施例)を、図面に基づいてより詳細に説明する。なお、本実施例の実施形態を以下に記すが、本発明はこの実施形態に限られるものではない。また、本発明に用いられる実施形態においては、リチウムイオンキャパシタ、電気二重層キャパシタ、リチウムイオンバッテリーなどの蓄電セルを用いた蓄電モジュール、蓄電装置及び蓄電システムに好適に用いることができる。
【0030】
図1は、本実施例の電流遮断検出回路を説明するための蓄電装置の概略回路図である。
図1に示すように、本実施例の蓄電装置10は、複数個の蓄電セルCn(nは1〜mの自然数)と該蓄電セルCnの充放電を制御する制御回路Dnとを有する蓄電モジュールMnと、制御回路D1〜Dmの制御を行う演算処理手段14と、蓄電装置10から電力を出力するための一方の出力端子16及び他方の出力端子18とを備えている。
【0031】
なお、図1に示すように、演算処理手段14と制御回路Dnとが通信線24によって接続されているとともに、制御回路D1〜Dmは通信線24によって直列に接続されている。このように構成された蓄電装置10では、演算処理手段14から送信された制御命令は、制御回路Dnから制御回路D1へと順次転送されることになる。
また、制御回路D1〜Dmは、動作のための電力を蓄電セルC1〜Cmからそれぞれ電力供給線22a,22bを介して供給されている。
【0032】
制御回路D1〜Dmは、演算処理手段14から送信された制御命令に基づき、それぞれが制御を担う蓄電セルCnの充放電制御を行うとともに、それぞれが担う蓄電セルCnの電圧値を測定して、演算処理手段14に送信する機能を有している。
【0033】
なお、制御回路Dnにおいて測定された蓄電セルCnの電圧値は、制御回路D1〜Dmを順次転送されて演算処理手段14に送信されることになる。
また、演算処理手段14は、例えば、蓄電装置10を複数接続して構成された蓄電システムを制御する制御装置など、蓄電装置10外のさらに上位の制御装置と通信するための入出力手段15を備えており、例えば、制御回路Dnによって測定された蓄電セルCnの電圧値に基づき、蓄電装置10の電圧値を算出して出力することなどが可能なように構成されている。
【0034】
また、蓄電セルC1と一方の出力端子16との間には、異常な高電流が流れた場合に電流を遮断して、蓄電装置10から電力を出力しないようにするための電流遮断手段20が設けられているとともに、電流遮断手段20と出力端子16との間には、電流遮断手段20−出力端子16間の電圧を測定するための電流遮断検出用電圧測定手段26が設けられている。
【0035】
なお、電流遮断手段20は、異常によって回路に定格以上の電流が流れた場合に、電流を遮断して回路を保護する手段であれば、特に限定されるものではなく、例えば、ヒューズや遮断器などを用いることができる。
【0036】
本実施例において、電流遮断検出用電圧測定手段26は、電流遮断手段20−出力端子16間と制御回路D1−制御回路D2間との間に設けられた抵抗体R1及びR2を有する分圧回路によって構成されており、出力電圧Voutが制御回路D1に入力されるように構成されている。なお、符号23は、制御回路D1から一方の出力端子16へ電流が流れないようにするための、例えば、ダイオードなどの整流素子である。
【0037】
このように電流遮断検出用電圧測定手段26により測定された出力電圧Voutは、制御回路D1〜Dmを介して演算処理手段14に送信される。
一方で、制御回路Dnは蓄電セルCnの電圧値を測定するとともに、演算処理手段14に蓄電セルCnの電圧値が送信される。
【0038】
図2に示すように、演算処理手段14では、蓄電セルCnの電圧値を常時もしくは定期的に監視しており(S1)、所定時間内に蓄電セルCnの電圧値に変化があった場合には、以下のような処理が行われる。
【0039】
まず、蓄電セルCnの電圧値に基づいて、蓄電モジュールMnのモジュール電圧VMが算出される。このモジュール電圧VMと、出力電圧Voutとを比較し、ている(S2)。
【0040】
電流遮断手段20が電流を遮断していない場合には、電流遮断検出用電圧測定手段26により測定された出力電圧Voutと、モジュール電圧VMは、一定の比率に保たれている。
【0041】
すなわち、出力電圧Voutとモジュール電圧VMとが、所定の電圧値以内の一定の電圧差に保たれている。この場合には、電流遮断手段20による電流の遮断が生じていないと判断し(S3)、電流の遮断の検出を継続する。
【0042】
しかしながら、電流遮断手段20が溶断した場合には、電流遮断検出用電圧測定手段26により測定された出力電圧Voutが大きく変化することになるため、制御回路D1により測定されたモジュール電圧VMとのバランスが崩れ、出力電圧Voutとモジュール電圧VMとに所定の電圧値以上の差が生じる。
【0043】
演算処理手段14において、出力電圧Voutとモジュール電圧VMとに所定の電圧値以上の電圧差が生じたと判定された場合には、電流遮断手段20による電流の遮断が生じていると判断し(S4)、入出力手段15を介して電流遮断検知出力を送信(S5)し、蓄電システムや使用者に電流遮断手段による電流の遮断を報知するように構成されている。
【0044】
なお、本実施例では、入出力手段15を介して電流遮断手段による電流の遮断を報知するように構成しているが、例えば、電流遮断検知出力を受信した場合に光や音などによって使用者に報知する報知手段を設けるように構成してもよい。
【0045】
また、本実施例では、電流遮断検出用電圧測定手段26として、電流遮断手段20−出力端子16間と制御回路D1−制御回路D2間との間に設けられた分圧回路を用いているが、電流遮断手段20−出力端子16間の電圧を測定すればよく、分圧回路の一端をどの制御回路間に接続してもよく、また、分圧回路の一端を接地することで、電流遮断手段20−出力端子16間の電位を測定するように構成することもできる。
【0046】
このように、電流遮断検出用電圧測定手段26としては、電流遮断手段20−出力端子16間の電位に基づく電圧値が測定されるものであれば、どのような構成のものであっても構わない。
【0047】
以上、本発明の好ましい実施の形態を説明してきたが、本発明はこれに限定されることは無く、上記実施例では、制御回路Dnにおいて、蓄電セルCnの電圧値を測定したり充放電の制御を行ったりしているだけであるが、蓄電セルCn間の電圧バランスを補正するための均等化制御を行うように構成してもよいなど、本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0048】
10 蓄電装置
12 蓄電モジュール部
14 演算処理手段
15 入出力手段
16 出力端子
18 出力端子
20 電流遮断手段
22a 電力供給線
22b 電力供給線
23 整流素子
24 通信線
26 電流遮断検出用電圧測定手段
n 蓄電セル
n 制御回路
n 蓄電モジュール
1 抵抗体
2 抵抗体
100 蓄電装置
102 蓄電モジュール部
104 演算処理手段
106 出力端子
108 出力端子
109a 電力供給線
109b 電力供給線
110 シリアル通信線
112 ヒューズ
n 蓄電セル
n 制御回路
n 蓄電モジュール
図1
図2
図3