(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記中継回転伝動軸のうちの前記左上ギヤケースと前記右上ギヤケースとの間の部位における前記左上ギヤケース寄りの箇所、及び前記右上ギヤケース寄りの箇所に、前記伸縮部を設けてある請求項1に記載の作業機。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記した従来の技術の場合、車輪の接地反力に抗しての支持が固定ケースによって行なわれるために固定ケースを強固なケースに構成する必要があるなどにより、車輪の支持及び駆動のための構造が大型になる。また、重くなる。
【0005】
本発明の目的は、左右一対の車輪を操向操作できるように、かつ駆動できるように支持するのに構造簡単かつ軽量な構造でできる作業機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本第1発明による作業機は、
走行機体が備える左右一対の支持部に各別に機体上下向きの操向軸芯まわりに操向操作できるように支持された左右一対の車輪を備え、
前記左右一対の車輪に原動機からの駆動力を伝達する走行伝動系に、
前記左の車輪の前記操向軸芯と回転軸芯が同軸芯になる状態で前記左の支持部に相対回転可能に支持され、下端側が前記左の車輪の車軸に下ベベルギヤ機構によって連動連結された左車輪用の回転伝動軸と、
前記右の車輪の前記操向軸芯と回転軸芯が同軸芯になる状態で前記右の支持部に相対回転可能に支持され、下端側が前記右の車輪の車軸に下ベベルギヤ機構によって連動連結された右車輪用の回転伝動軸と、
前記左車輪用の回転伝動軸及び前記右車輪用の回転伝動軸の上方にわたって配置され、原動機からの駆動力が伝達される機体横向きの中継回転伝動軸と、
前記中継回転伝動軸の左端側を前記左車輪用の回転伝動軸の上端側に連動連結する左車輪用の上ベベルギヤ機構と、
前記中継回転伝動軸の右端側を前記右車輪用の回転伝動軸の上端側に連動連結する右車輪用の上ベベルギヤ機構とを備え、
前記左車輪用の上ベベルギヤ機構を収容する左上ギヤケースと、前記右車輪用の上ベベルギヤ機構を収容する右上ギヤケースとを、分離した別々のべベルギヤケースに構成し、
前記中継回転伝動軸のうちの前記左上ギヤケースと前記右上ギヤケースとの間の部位に、前記中継回転伝動軸の伸縮を許容する伸縮部を設け、
前記左上ギヤケースと前記左の支持部との相対傾動を許容する融通を備えた状態で、前記左上ギヤケースを前記左の支持部に支持し、
前記右上ギヤケースと前記右の支持部との相対傾動を許容する融通を備えた状態で、前記右上ギヤケースを前記右の支持部に支持してある。
【0007】
本第1発明の構成によると、左車輪用及び右車輪用の回転伝動軸に対する伝動系を収容するのに、分離した別々のギヤケースである左上ギヤケースと右上ギヤケースとを採用しても、左上ギヤケース及び右上ギヤケースが容易に変形や破損するなどの問題が無い。
【0008】
つまり、車輪の接地反力に抗しての支持が走行機体の支持部によって行なわれ、接地反力が回転伝動軸にあまり掛からず、中継回転伝動軸、左車輪用の上ベベルギヤ機構、及び右車輪用の上ベベルギヤ機構に接地反力が及び難い。
【0009】
また、左車輪や右車輪が障害物に乗り上がるなどによって左車輪用及び右車輪用の支持部に衝撃が加わり、左車輪用及び右車輪用の支持部に歪みが発生して左車輪用の支持部と右車輪用の支持部との相対距離や相対姿勢が少し変化しても、左上ギヤケースとこの左上ギヤケースを支持する支持部との間や、右上ギヤケースとこの右上ギヤケースを支持する支持部との間に融通による相対傾動が発生し、かつ、中継回転伝動軸に伸縮部による伸縮が発生し、左上ギヤケースや右上ギヤケースに著しい応力が発生し難い。
【0010】
従って、本第1発明によると、左右一対の車輪を操向操作できるように、かつ駆動できるように支持するものでありながら、左車輪用及び右車輪用の回転伝動軸への伝動系を収容するケース手段として、分離した別々のギヤケースである左上ギヤケースと右上ギヤケースを採用し、構造の簡素化及び軽量化ができる。
【0011】
本第2発明では、前記中継回転伝動軸のうちの前記左上ギヤケースと前記右上ギヤケースとの間の部位における前記左上ギヤケース寄りの箇所、及び前記右上ギヤケース寄りの箇所に、前記伸縮部を設けてある。
【0012】
本第2発明によると、左上ギヤケースとこの左上ギヤケースを支持する支持部との相対傾動の発生に伴う中継回転伝動軸の伸縮を左上ギヤケース寄りの伸縮部によって応答性よくかつ適切に行わせることができ、右上ギヤケースとこの右上ギヤケースを支持する支持部との相対傾動の発生に伴う中継回転伝動軸の伸縮を右上ギヤケース寄りの伸縮部によって応答性よくかつ適切に行わせることができ、伝動系に著しい応力が発生しない。
【0013】
本第3発明では、前記中継回転伝動軸に前記原動機からの駆動力を伝達する伝動チェーンを前記中継回転伝動軸に巻回してある。
【0014】
本第3発明によると、左上ギヤケースとこの左上ギヤケースを支持する支持部との相対傾動、及び、右上ギヤケースとこの右上ギヤケースを支持する支持部との相対傾動によって中継回転伝動軸に変位が発生しても、中継回転伝動軸への伝動手段である伝動チェーンが容易に撓みを発生させて、中継回転伝動軸の変位を吸収するため、伝動系に著しい応力が発生しない。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施例に係る作業機の全体を示す側面図である。
図2は、本発明の実施例に係る作業機の全体を示す平面図である。
図1,2に示すように、本発明の実施例に係る作業機は、フレーム部1に左右一対の前車輪2及び左右一対の後車輪3が操向操作できるように、かつ駆動できるように装備された走行機体を備えている。走行機体の前車輪2と後車輪3との間の下部に草刈装置4を装備してある。走行機体の前車輪2と後車輪3との間における草刈装置4よりも上方の部位に、前車輪2、後車輪3及び草刈装置4を駆動するエンジン5、エンジン用の燃料タンク6、エンジン5によって伝動ベルト7aを介して駆動されるダイナモ7、電源用のバッテリー8を搭載してある。ダイナモ7は、エンジン5よりも後方に配置してある。バッテリー8は、走行機体の左横端部に配置してある。走行機体の左横側部に横カバーCを設けてある。走行機体の後部に、前車輪2及び後車輪3の操向操作などを行なう制御装置9を設けてある。制御装置9による走行機体の操向操作などは、制御装置9が遠隔操作装置10からの操作指令としての電波信号を受信することによって行なわれるように構成してある。
【0017】
作業機は、走行機体が遠隔操作装置10によって遠隔操作されて走行し、走行機体の走行に伴い、草刈装置4によって草刈作業を行なうものである。
【0018】
走行機体のフレーム部1について説明する。
図7は、フレーム部1を示す斜視図である。
図8は、走行機体を示す平面図である。
図7,8に示すように、走行機体のフレーム部1は、機体前後方向での中間部に刈り刃ハウジング11が形成されている機体フレーム12と、機体フレーム12の前端部に連結された機体横方向に長い前車輪用の支持フレーム13と、機体フレーム12の後端部に連結された機体横方向に長い後車輪用の支持フレーム13と、機体フレーム12の左端側部位及び右端側部位の上方に位置する機体前後方向に長い補強フレーム14とを備えている。
【0019】
機体フレーム12は、刈り刃ハウジング11の部位での横幅が広く、刈り刃ハウジング11よりも前側及び後側の部位での横幅が狭い形状、すなわち平面視形状が前細りかつ後細りの形状になるように形成された板金部材によって構成してある。機体フレーム12のうちの刈り刃ハウジング11の部位での横幅の長さを走行機体の全幅又はほぼ全幅に亘る長さに設定してある。機体フレーム12のうちの刈り刃ハウジング11の部位に、ミッションケース15(
図4参照)の下部が入る切欠き孔11aを設けてある。機体フレーム12のうちの切欠き孔11aよりも前後側の部位に機体横向きの補強フレーム16を連結してある。
【0020】
左右の機体前後向きの補強フレーム14及び前後の機体横向きの補強フレーム16は、縦断面形状が円形の鋼管材によって構成してある。
【0021】
刈り刃ハウジング11のうちの左側端部にバッテリー載置部11bを形成してある。前後の横向きの補強フレーム16におけるバッテリ―載置部側の端部がバッテリー載置部11bの下側に入り込み、バッテリー載置部11bのバッテリー支持強度を横向きの補強フレーム16によって向上させている。
【0022】
前車輪用及び後車輪用の支持フレーム13それぞれの左端部及び右端部に機体上下方向に長い円筒形状の支持部13Aを設けてある。前車輪用の支持フレーム13の左端部の支持部13Aに、左の前車輪2を機体上下向きの操向軸芯Pまわりに操向操作できるように、かつ、車軸2aの軸芯まわりに駆動できるように支持してある。前車輪用の支持フレーム13の右端部の支持部13Aに、右の前車輪2を機体上下向きの操向軸芯Pまわりに操向操作できるように、かつ、車軸2aの軸芯まわりに駆動できるように支持してある。後車輪用の支持フレーム13の左端部の支持部13Aに、左の後車輪3を機体上下向きの操向軸芯Pまわりに操向操作できるように、かつ、車軸3aの軸芯まわりに駆動できるように支持してある。後車輪用の支持フレーム13の右端部の支持部13Aに、右の後車輪3を機体上下向きの操向軸芯Pまわりに操向操作できるように、かつ、車軸3aの軸芯まわりに駆動できるように支持してある。
【0023】
具体的には、
図3に示すように、左右の前車輪2及び左右の後車輪3それぞれを支持する支持部13Aは、支持フレーム13に固定された外筒部13aと、外筒部13aの内側に相対回転可能に嵌め込まれた内筒部13bとを備えている。内筒部13bの上下側の端部に、内筒部13bの外筒部13aからの抜け止めを行なうストッパーリング17を装着してある。左右の前車輪2それぞれを支持する支持部13Aの内筒部13bの下端側に前車輪駆動ケース18が支持されている。前車輪駆動ケース18には、前車輪2に相対回転不能に連結された車軸2aが相対回転可能にかつ駆動可能に支持されている。左右の後車輪3それぞれを支持する支持部13Aの内筒部13bの下端側に後車輪駆動ケース19が支持されている。後車輪駆動ケース19には、後車輪3に相対回転不能に連結された車軸3aが相対回転可能にかつ駆動可能に支持されている。
【0024】
図2,8に示すように、機体フレーム12の前端部における左右の角部に、横外向きに操向操作された前車輪2の後部が入り込む凹入空隙部Sとしての切欠きを設けてある。機体フレーム12の後端部における左右の角部に、横外向きに操向操作された後車輪3の前部が入り込む凹入空隙部Sとしての切り欠きを設けてある。
【0025】
左の前後向きの補強フレーム14は、前車輪用及び後車輪用の支持フレーム13のうちの機体フレーム12に連結している部位と、左の前車輪2及び左の後車輪3を支持する支持部13Aとの間の部位の上方に機体前後方向に位置するように、かつ機体フレーム12の左側の前後の凹入空隙部Sの上方を機体前後方向に通るように配置してある。左の前後向きの補強フレーム14の前端部は、前車輪用の支持フレーム13のうちの機体フレーム12よりも機体左横外側に位置する部位に連結してある。左の前後向きの補強フレーム14の後端部は、後車輪用の支持フレーム13のうちの機体フレーム12よりも機体左横外側に位置する部位に連結してある。左の前後向きの補強フレーム14の前後方向での中間部は、機体フレーム12のうちの刈り刃ハウジング11の部位の上面側に連結してある。
【0026】
右の前後向きの補強フレーム14は、前車輪用及び後車輪用の支持フレーム13のうちの機体フレーム12に連結している部位と、右の前車輪2及び右の後車輪3を支持する支持部13Aとの間の部位の上方に機体前後方向に位置するように、かつ機体フレーム12の右側の前後の凹入空隙部Sの上方を機体前後方向に通るように配置してある。右の前後向きの補強フレーム14の前端部は、前車輪用の支持フレーム13のうちの機体フレーム12よりも機体右横外側に位置する部位に連結してある。右の前後向きの補強フレーム14の後端部は、後車輪用の支持フレーム13のうちの機体フレーム12よりも機体右横外側に位置する部位に連結してある。右の前後向きの補強フレーム14の前後方向での中間部は、機体フレーム12のうちの刈り刃ハウジング11の部位の上面側に連結してある。
【0027】
左右の前後向きの補強フレーム14と支持フレーム13との連結は、支持フレーム13にブラケットを取り付けて形成した連結部13Bと、補強フレーム14に設けた連結ブラケットとを連結ボルトによって締め付け連結することによって行なってある。左右の前後向きの補強フレーム14と刈り刃ハウジング11との連結は、補強フレーム14に板部材を取り付けて形成した連結部14aを刈り刃ハウジング11の上面側にブラケットを取り付けて形成した支持部に連結ボルトによって締め付け連結することによって行なってある。
【0028】
従って、前車輪用及び後車輪用の支持フレーム13のうち、機体フレーム12よりも機体左横外側に延出している延出端側が左の前後向きの補強フレーム14によって支持され、機体フレーム12よりも機体右横外側に延出している延出端側が右の前後向きの補強フレーム14によって支持され、機体フレーム12による支持フレーム13の接地反力に抗しての支持が強固に行われる。
【0029】
エンジン5の駆動力を左右の前車輪2及び左右の後車輪3に伝達する走行伝動系について説明する。
【0030】
図3に示すように、左右の前車輪2それぞれの支持部13Aの内部に、回転軸芯が操向軸芯Pと同軸芯の機体上下向きの回転伝動軸20を相対回転可能に支持してある。左右の前車輪用の支持部13Aそれぞれに支持される前車輪用の回転伝動軸20の下端側と、前車輪2の車軸2aとを、前車輪駆動ケース18に収容された下ベベルギヤ機構21によって連動連結してある。左の前車輪用の回転伝動軸20の上端側と、左右の前車輪用の回転伝動軸20の上方にわたって配備した機体横向きの前車輪用の中継回転伝動軸22の左側端部とを、左上ギヤケース23に収容された上ベベルギヤ機構24によって連動連結してある。右の前車輪用の回転伝動軸20の上端側と、前車輪用の中継回転伝動軸22の右側端部とを、右上ギヤケース25に収容された上ベベルギヤ機構24によって連動連結してある。
【0031】
左右の後車輪3それぞれの支持部13Aの内部に、回転軸芯が操向軸芯Pと同軸芯の機体上下向きの回転伝動軸20を相対回転可能に支持してある。左右の後車輪用の支持部13Aそれぞれに支持される後車輪用の回転伝動軸20の下端側と、後車輪3の車軸3aとを、後車輪駆動ケース19に収容された下ベベルギヤ機構21によって連動連結してある。左の後車輪用の回転伝動軸20の上端側と、左右の後車輪用の回転伝動軸20の上方にわたって配備した機体横向きの後車輪用の中継回転伝動軸22の左側端部とを、左上ギヤケース23に収容された上ベベルギヤ機構24によって連動連結してある。右の後車輪用の回転伝動軸20の上端側と、後車輪用の中継回転伝動軸22の右側端部とを、右上ギヤケース25に収容された上ベベルギヤ機構24によって連動連結してある。
【0032】
前車輪用の回転伝動軸20と前車輪2の車軸2aとを連動連結する下ベベルギヤ機構21、及び、後車輪用の回転伝動軸20と後車輪3の車軸3aとを連動連結する下ベベルギヤ機構21のそれぞれは、回転伝動軸20に相対回転不能に支持された伝動軸側ベベルギヤ21aと、この伝動軸側べベルギヤ21aに噛み合う状態で車軸2a,3aに相対回転不能に支持された車軸側ベベルギヤ21bとを備えている。各下べベルギヤ機構21の車軸側ベベルギヤ21bは、前車輪2や後車輪3の中立向きの操向状態において、回転伝動軸20に対して機体横内側に位置する。
【0033】
左右の前車輪用の回転伝動軸20と前車輪用の中継回転伝動軸22とを連動連結する上ベベルギヤ機構24、及び、左右の後車輪用の回転伝動軸20と後車輪用の中継回転伝動軸22とを連動連結する上ベベルギヤ機構24のそれぞれは、回転伝動軸20に相対回転不能に支持された伝動軸側ベベルギヤ24aと、この伝動軸側べベルギヤ24aに噛み合う状態で中継回転伝動軸22に相対回転不能に支持された中継軸側ベベルギヤ24bとを備えている。各上べベルギヤ機構24の中継軸側ベベルギヤ24bは、回転伝動軸20に対して機体横内側に位置している。
【0034】
図5に示すように、前車輪用の中継回転伝動軸22及び後車輪用の中継回転伝動軸22と、走行機体の右横端側における刈り刃ハウジング11の上方の部位に配備された機体横向きの走行出力軸36とを、伝動チェーン45が備えられた走行伝動機構40によって連動連結してある。走行出力軸36は、エンジン5の下方に配置されたミッション30に備えられている。
【0035】
つまり、
図3,5,9に示すように、エンジン5が出力する駆動力をミッション30に入力し、ミッション30において変速し、かつ前進用と後進用とに変換した駆動力によって走行出力軸36を機体横向き軸芯まわりに回転駆動する。走行出力軸36の駆動力を、走行伝動機構40によって前車輪用の中継回転伝動軸22及び後車輪用の中継回転伝動軸22に伝達する。前車輪用の中継回転伝動軸22の駆動力を、左の上ベベルギヤ機構24から左前車輪用の回転伝動軸20、及び左前車輪用の下ベベルギヤ機構21を介して左の前車輪2の車軸2aに伝達し、左の前車輪2を車軸2aの軸芯まわりに駆動する。前車輪用の中継回転伝動軸22の駆動力を、右の上ベベルギヤ機構24から右前車輪用の回転伝動軸20、及び右前車輪用の下ベベルギヤ機構21を介して右の前車輪2の車軸2aに伝達し、右の前車輪2を車軸2aの軸芯まわりに駆動する。
【0036】
後車輪用の中継回転伝動軸22の駆動力を、左の上ベベルギヤ機構24から右後車輪用の回転伝動軸20、及び右後車輪用の下ベベルギヤ機構21を介して左の後車輪3の車軸3aに伝達し、左の後車輪3を車軸3aの軸芯まわりに駆動する。後車輪用の中継回転伝動軸22の駆動力を、右の上ベベルギヤ機構24から右後車輪用の回転伝動軸20、及び右後車輪用の下ベベルギヤ機構21を介して右の後車輪3の車軸3aに伝達し、右の後車輪3を車軸3aの軸芯まわりに駆動する。
【0037】
ミッション30は、機体フレーム12のうちの刈り刃ハウジング11の部位の上面側に支持されたミッションケース15に収容されている。
図4,5に示すように、ミッション30は、エンジン5の機体上下向きの出力軸5aに自動遠心クラッチ31を介して機体上下向きの入力軸32aが連動連結される減速ミッション部32と、減速ミッション部32の出力ギヤ32bに入力軸33aが連動連結された変速ミッション部33と、変速ミッション部33の出力軸33bに入力ギヤ34aが連動連結された前後進切換えの伝動機構34とを備えている。前後進切換えの伝動機構34の機体横向きの出力軸が走行出力軸36を構成している。
【0038】
減速ミッション部32は、入力軸32aの駆動力が減速伝動ギヤ部32cによって減速して伝達される機体上下向きの中間伝動軸32dと、中間伝動軸32dに一体回転するように支持されたウオーム32eとを備えている。ウオーム32eに噛み合ったホィールによって減速ミッション部32の出力ギヤ32bを構成してある。
【0039】
変速ミッション部33は、高速伝動状態と低速伝動状態の2段階の伝動状態に変速できるように構成してある。変速ミッション部33は、バッテリー8の前方に設けた変速レバー33cの揺動操作によって変速され、前車輪2及び後車輪3の駆動速度を高速と低速とに切り換える。変速レバー33cは、変速ミッション部33の変速操作部に操作ケーブルを介して連動連結されている。
【0040】
前後進切換えの伝動機構34は、走行出力軸36に摺動操作できるように支持されたシフト部材34cを備え、シフト部材34cが摺動操作されることにより、前車輪2及び後車輪3を前進側に駆動する前進伝動状態、前車輪2及び後車輪3を後進側に駆動する後進伝動状態、及び前車輪2及び後車輪3を停止させる中立状態に切り換わるように構成してある。
【0041】
シフト部材34cは、前進位置に摺動操作されることによって前進伝動ギヤ34dに噛み合い操作され、後進位置に摺動操作されることによって後進伝動ギヤ34eに噛み合い操作され、中立位置に摺動操作されることによって前進伝動ギヤ34d及び後進伝動ギヤ34eに対して噛み合い解除される。
【0042】
図2,3に示すように、走行伝動機構40は、走行機体の右横側端部に設けられた伝動ケース41に収容されている。伝動ケース41は、前車輪用の中継回転伝動軸22の機体右側の端部、走行出力軸36、及び後車輪用の中継回転伝動軸22の機体右側の端部にわたって装着されている。
【0043】
図5,6,9に示すように、走行伝動機構40は、走行出力軸36に相対回転不能に設けられた出力スプロケット42、前車輪用の中継回転伝動軸22に相対回転不能に設けられた前車輪側の入力スプロケット43、後車輪用の中継回転伝動軸22に相対回転不能に設けられた後車輪側の入力スプロケット44、及び各スプロケット42,43,44にわたって巻回された伝動チェーン45を備えている。
【0044】
伝動チェーン45は、出力スプロケット42に掛かる伝動チェーン45の長さを所要長さにするように出力スプロケット42の前後側に設けられたガイド輪46によって出力スプロケット42に掛かるように案内されている。伝動チェーン45は、出力スプロケット42と前車輪側の入力スプロケット43との間に設けられたテンション輪47aを備えたテンションアーム47によって張り操作を受け、伝動用の緊張状態に張り調節されている。テンションアーム47は、ガイド輪46の回転軸芯と同一の軸芯を揺動支点にして、テンションスプリング48によって張り操作側に揺動付勢されている。
【0045】
図3に示すように、前車輪側において、左上ギヤケース23と右上ギヤケース25とを、分離した別々のギヤケースに構成し、左上ギヤケース23を左前車輪側の支持部13Aの上端側に設けたフランジ形のケース支持部26に支持し、右上ギヤケース25を右前車輪側の支持部13Aの上端側に設けたフランジ形のケース支持部26に支持してある。
【0046】
図10は、左上ギヤケース23の支持構造を示す縦断後面図である。
図3,10に示すように、左前車輪側の支持部13Aに設けたケース支持部26は、左上ギヤケース23の下部に設けた下向き開口の連結筒部23aに対して相対回転可能に、かつ相対傾動可能に内嵌する小径部26aと、前記連結筒部23aを回転可能に、かつ傾動可能に下方から受け止め支持する大径部26bとを備えている。従って、左前車輪側の支持部13Aは、ケース支持部26と連結筒部23aとの間に連結筒部23a、小径部26a及び大径部26bによって現出される融通27を備えた状態で左上ギヤケース23を支持し、支持部13Aと左上ギヤケース23との相対傾動が融通27によって許容されるように構成してある。
【0047】
右上ギヤケース25の支持構造は、左上ギヤケース23の支持構造と同じ構成を備えている。右前車輪側の支持部13Aに設けたケース支持部26、及び、右上ギヤケース25の下部に設けた連結筒部23aは、左前車輪側の支持部13Aに設けたケース支持部26、及び、左上ギヤケース23に設けた連結筒部23aと同じ構成を備え、右前車輪側の支持部13Aは、ケース支持部26と連結筒部23aとの間に支持部13Aと左上ギヤケース23との相対傾動を許容する融通27を備えた状態で右上ギヤケース25を支持している。
【0048】
前車輪側の中継回転伝動軸22の左上ギヤケース23と右上ギヤケース25との間の部位の二箇所に、中継回転伝動軸22の伸縮を許容する伸縮部28を設けてある。二箇所の伸縮部28のうちの一方の伸縮部28は、中継回転伝動軸22のうちの左上ギヤケース寄りの箇所に設け、二箇所の伸縮部28のうちの他方の伸縮部28は、中継回転伝動軸22のうちの右上ギヤケース寄りの箇所に設けてある。
【0049】
左上ギヤケース寄りの伸縮部28は、中継回転伝動軸22のうちの中央部分を構成する分割中継回転伝動軸22aと、中継回転伝動軸22のうちの左の上ベベルギヤ機構24を備える端部分を構成する分割中継回転伝動軸22bとにわたって外嵌する筒形のジョイント28aを備えている。右上ギヤケース寄りの伸縮部28は、前記分割中継回転伝動軸22aと、中継回転伝動軸22のうちの右の上ベベルギヤ機構24を備える端部分を構成する分割中継回転伝動軸22cとにわたって外嵌する筒形のジョイント28aを備えている。各伸縮部28のジョイント28aは、分割中継回転伝動軸22aに対して相対回転不能に連結され、分割中継回転伝動軸22bや分割中継回転伝動軸22cに設けられたスプライン部28bに対して相対スライド可能に、かつ相対回転不能に係合している。
【0050】
二箇所の伸縮部28それぞれは、ジョイント28aと分割中継回転伝動軸22bや分割中継回転伝動軸22cとの相対スライドによって中継回転伝動軸22を伸縮させる。
【0051】
尚、ジョイント28aを分割中継回転伝動軸22bや分割中継回転伝動軸22cに相対回転不能に連結し、分割中継回転伝動軸22aにジョイント28aがスライド可能に、かつ相対回転不能に係合するスプライン部を設けることにより、伸縮部28を構成してもよい。
【0052】
従って、左の前車輪2や右の前車輪2が障害物に乗り上がるなどによって左前車輪用及び右前車輪用の支持部13Aに衝撃が加わり、左前車輪用の支持部13Aと右前車輪用の支持部13Aとの相対距離や相対姿勢が変化する歪みが発生した場合、左上ギヤケース23と左の支持部13Aとの間や右上ギヤケース25と右の支持部13Aとの間に融通27による相対傾動が発生し、かつ、中継回転伝動軸22に伸縮部28による伸縮が発生する。例えば、左前車輪用の支持部13Aと右前車輪用の支持部13Aとの機体前後方向及び機体左右方向の間隔が広がると、伸縮28が伸長作動し、中継回転伝動軸22の長さが長くなる。また、左前車輪用の支持部13Aと右前車輪用の支持部13Aとの機体左右方向の間隔が狭くなると、伸縮28が短縮作動し、中継回転伝動軸22の長さが短くなる。従って、左前車輪用の支持部13Aと右前車輪用の支持部13Aとの相対距離や相対姿勢が変化する歪みが発生しても、左上ギヤケース23や右上ギヤケース25など、伝動系に応力が発生し難い。
【0053】
後車輪側においても、左上ギヤケース23及び右上ギヤケース25を、前車輪側の左上ギヤケース23及び右上ギヤケース25と同様に、分離した別々のギヤケースに構成し、左上ギヤケース23と、左上ギヤケース23を支持する左後車輪側の支持部13Aとの間に、かつ、右上ギヤケース25と、右上ギヤケース25を支持する右後車輪側の支持部13Aとの間に、前車輪側の融通27と同じ構成を備えた融通27を設けてある。中継回転伝動軸22のうちの左上ギヤケース23と右上ギヤケース25との間における左上ギヤケース23寄りの箇所、及び右上ギヤケース25寄りの箇所に、前車輪側の伸縮部28と同じ構成を備えた伸縮部28を設けてある。
【0054】
前車輪側及び後車輪側それぞれにおいて、左上ギヤケース23と右上ギヤケース25とにわたり、中継回転伝動軸22の上方を覆うカバー29を取り付けてある。カバー29は、左上ギヤケース23及び右上ギヤケース25と支持部13Aとの相対傾動によって容易に弾性変形されるように薄板によって構成してあり、左上ギヤケース23及び右上ギヤケース25と支持部13Aとの相対傾動を可能にする。
【0055】
走行機体の操向操作について説明する。
図11に示すように、遠隔操作装置10は、2輪操向操作具50、4輪操向操作具51及びモード選択操作具52を備えたジョイスティックによって構成してある。制御装置9は、マイクロコンピュータを利用して構成してあり、操向制御部9aを制御装置9に備えてある。
【0056】
モード選択操作具52は、遠隔操作装置10の縦方向に沿った軸芯まわりに回転操作できるダイヤルによって構成されている。モード選択操作具52を回転操作することにより、遠隔操作装置10の発信状態として、2輪操向操作具50の操作状態に対応した操向指令としての電波信号を発信する2輪操向用の発信状態、両輪同操向制御モード[4DS]において4輪操向操作具51の操作状態に対応した操向指令としての電波信号を発信する4輪操向用かつ同操向用の発信状態、両輪逆操向制御モード[4GS]において4輪操向操作具51の操作状態に対応した操向指令としての電波信号を発信する4輪操向用かつ逆操向用の発信状態を選択できるように構成してある。
【0057】
2輪操向操作具50は、遠隔操作装置10の横方向及び縦方向に揺動操作できるスティックレバーによって構成してある。遠隔操作装置10の2輪操向用の発信状態を選択した状態において、2輪操向操作具50を中立位置から遠隔操作装置10の上方側に傾動操作すると、操向制御部9aが遠隔操作装置10からの電波信号を基に、前車輪操向制御モード[2FS]の設定状態になる。遠隔操作装置10の2輪操向用の発信状態を選択した状態において、2輪操向操作具50を中立位置から遠隔操作装置10の下方側に傾動操作すると、操向制御部9aが遠隔操作装置10からの電波信号を基に、後車輪操向制御モード[2RS]の設定状態になる。
【0058】
遠隔操作装置10の2輪操向用の発信状態を選択した場合、2輪操向操作具50を遠隔操作装置10の上方側に傾動させた状態で中立位置から左横方向及び右横方向に傾動操作することにより、操向制御部9aが左右の前車輪駆動ケース18aの操向操作部に連動連結されている前輪操向アクチュエータとしての前輪操向モータ54を前車輪操向制御モードで制御し、走行機体を前車輪2のみによる操向操作によって2輪操向操作具50の操作方向に対応した方向に操向操作できる。2輪操向操作具50の左横方向及び右横方向への傾動ストロークを大にするほど、前車輪2の左横向き及び右横向きへの操向角が大になる。
【0059】
遠隔操作装置10の2輪操向用の発信状態を選択した場合、2輪操向操作具50を遠隔操作装置10の下方側に傾動させた状態で中立位置から左横方向及び右横方向に傾動操作することにより、操向制御部9aが左右の後車輪駆動ケース19の操向操作部に連動連結されている後輪操向アクチュエータとしての後輪操向モータ56を後車輪操向制御モードで制御し、走行機体を後車輪3のみによる操向操作によって2輪操向操作具50の操作方向に対応した方向に操向操作できる。2輪操向操作具50の左横方向及び右横方向へ傾動ストロークを大にするほど、後車輪3の左横向き及び右横向きへの操向角が大になる。
【0060】
4輪操向操作具51は、遠隔操作装置10の横方向に揺動操作できるスティックレバーによって構成してある。遠隔操作装置10の4輪操向用かつ同操向用の発信状態を選択した場合、4輪操向操作具51を中立位置から左横方向及び右横方向に傾動操作することにより、操向制御部9aが両輪同操向制御モード[4DS]で前車輪操向モータ54及び後車輪操向モータ56を制御し、左右の前車輪2及び左右の後車輪3を同じ操向向きに操向操作し、走行機体を左向きや右向きに平行移動するように操向操作できる。4輪操向操作具51の左横方向及び右横方向への傾動ストロークを大にするほど、前車輪2及び後車輪3の左横向き及び右横向きへの操向角が大になる。
【0061】
遠隔操作装置10の4輪操向用かつ逆操向用の発信状態を選択した場合、4輪操向操作具51を中立位置から左横方向及び右横方向に傾動操作することにより、操向制御部9aが両輪逆操向制御モード[4GS]で前車輪操向モータ54及び後車輪操向モータ56を制御し、左右の前車輪2及び左右の後車輪3を逆の操向向きに操向操作し、走行機体を小半径で旋回するように操向操作できる。4輪操向操作具51の左横方向及び右横方向への傾動ストロークを大にするほど、前車輪2及び後車輪3の左横向き及び右横向きへの操向角が大になる。
【0062】
2輪操向操作具50及び4輪操向操作具51は、左横方向及び右横方向へ傾動操作が解除されると、中立位置に自動的に復帰し、操向制御部9aが前車輪操向モータ54及び後車輪操向モータ56を中立状態に制御し、前車輪2及び後車輪3は、中立向き(直進向き)に操作される。
【0063】
遠隔操作装置10に備えてある前後進スイッチ53は、前進指令及び後進指令としての電波信号を遠隔操作装置10から発信させ、制御装置9に備えてある前後進制御部9bによって伝動切換えモータ57を制御させ、前後進切換えの伝動機構34を前進状態、後進状態及び中立状態に切換え操作するものである。
【0064】
走行機体の自動停止について説明する。
図1,2に示すように、走行機体の前部及び後部に障害物センサー60を設けてある。前部及び後部の障害物センサー60が樹木などの障害物に触れて非検出位置から検出位置に後退揺動すると、制御装置9に備えてある停止制御部9cが、前部の障害物センサー60の検出位置への切り換わりを検出する検出スイッチ61、後部の障害物センサー60の検出位置への切り換わりを検出する検出スイッチ62からの情報を入力し、これらの入力情報を基に、前後進制御部9bに操作指令を出力して前後進制御部9bによる伝動切換えモータ57の制御を行わせ、前部及び後部の障害物センサー60による障害物の検出に対応した走行機体の前後進切換え操作及び停止操作を行なう。
【0065】
すなわち、停止制御部9cは、前部の障害物センサー60及び後部の障害物センサー60が共に非検出位置Nにある場合、前後進制御部9bに遠隔操作装置10からの操作指令に基づく伝動切換えモータ57の制御を行わせる操作指令を出力し、遠隔操作装置10による走行機体の前後進操作を可能にする。
【0066】
停止制御部9cは、前部の障害物センサー60が検出位置に切り換わった場合、前後進制御部9bに遠隔操作装置10からの操作指令に優先して伝動切換えモータ57を後進操作状態に制御させて、伝動機構34を前進伝動状態から後進伝動状態に切換え操作し、走行機体を前進走行から後進走行に切り換える。
【0067】
停止制御部9cは、伝動機構34を予め設定された設定継続時間、後進伝動状態に維持させた後、前後進制御部9bに伝動切換えモータ57を中立状態に制御させて、伝動機構34を後進伝動状態から中立状態に切換え操作し、走行機体を停止させる。この走行機体の停止は、後に遠隔操作装置10からの前進指令及び後進指令を受けるまで継続させる。
【0068】
停止制御部9cは、後部の障害物センサー60が検出位置Tに位置した場合、前後進制御部9bに遠隔操作装置10からの操作指令に優先して伝動切換えモータ57を前進操作状態に制御させて、伝動機構34を後進伝動状態から前進伝動状態に切換え操作し、走行機体を後進走行から前進走行に切り換える。
【0069】
停止制御部9cは、伝動機構34を予め設定された設定継続時間、前進伝動状態に維持させた後、前後進制御部9bに伝動切換えモータ57を中立状態に制御させて、伝動機構34を前進伝動状態から中立状態に切換え操作し、走行機体を停止させる。この走行機体の停止は、後に遠隔操作装置10からの前進指令及び後進指令を受けるまで継続させる。
【0070】
草刈装置4について説明する。
図1,4に示すように、草刈装置4は、機体フレーム12の機体前後方向での中間部位に備えられた刈り刃ハウジング11、及び、刈り刃ハウジング11の内部に機体上下向きの回転軸芯Zまわりに回転駆動されるように設けた刈り刃70を備えている。刈り刃70は、刈り刃支軸75に相対回転不能に支持された平面視で円形の刈り刃ベース70aと、刈り刃ベース70aの回転方向複数個所に揺動可能に支持された刈り刃本体70bとを備えている。
【0071】
草刈装置4は、走行機体が前進走行する場合、処理対象の草を刈り刃ハウジング11の前向きの作業用開口71から刈り刃ハウジング11の内部に導入し、刈り刃70によって切断処理する。草刈装置4は、走行機体が後進走行する場合、処理対象の草を刈り刃ハウジング11の後向きの作業用開口72から刈り刃ハウジング11の内部に導入し、刈り刃70によって切断処理する。
【0072】
草刈装置4の駆動構造について説明する。
図4,5に示すように、刈り刃70を下端部で相対回転不能に支持する機体上下向きの刈り刃支軸75がミッションケース15の筒状の刈り刃支持部15aに相対回転するように支持されている。刈り刃支軸75は、減速ミッション部32の中間伝動軸32dの下方に同軸芯状に位置している。刈り刃支軸75と中間伝動軸32dとにわたって刈り刃クラッチ76を設けてある。
【0073】
刈り刃クラッチ76が入り状態に切換え操作されることにより、刈り刃支軸75と中間伝動軸32dとが相対回転不能に連結され、刈り刃支軸75が中間伝動軸32dによって駆動され、刈り刃70が刈り刃支軸75の軸芯を回転軸芯Zとして刈り刃支軸75によって回転駆動される。
【0074】
刈り刃クラッチ76が切り状態に切換え操作されることにより、刈り刃支軸75と中間伝動軸32dとの連結が解除され、刈り刃支軸75への伝動が絶たれて刈り刃70が停止する。
【0075】
刈り刃クラッチ76の入り状態と切り状態との切換え操作は、バッテリー8の前方設けたクラッチレバー77(
図1参照)の揺動操作によって行なうように構成してある。クラッチレバー77は、刈り刃クラッチ76の操作部に対して操作ケーブルを介して連動連結してある。
【0076】
〔別実施例〕
(1)上記した実施例では、前車輪2及び後車輪3が操向操作できるように、かつ駆動できるように構成された例を示したが、前車輪2及び後車輪3のいずれか一方のみを操向操作できるように、かつ駆動できるように構成して実施してもよい。
【0077】
(2)上記した実施例では、中継回転伝動軸22の二箇所に伸縮部28を設けた例を示したが、一箇所のみに設けて実施してもよい。
【0078】
(3)上記した実施例では、中継回転伝動軸22に伝動チェーン45によって動力伝達するように構成した例を示したが、回転伝動軸によって伝動するように構成して実施してもよい。この場合、中継回転伝動軸22のうち、回転伝動軸が連動連結する部位と左上ギヤケース23との間の箇所、及び、回転伝動軸が連動連結する箇所と右上ギヤケース25との間の箇所に伸縮部28を設けると好都合である。
【0079】
(4)上記した実施例では、前車輪2、後車輪3及び草刈装置4を駆動する原動機としてエンジン5を採用した例を示したが、エンジン5に替えて電動モータを採用して実施してもよい。