(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6129135
(24)【登録日】2017年4月21日
(45)【発行日】2017年5月17日
(54)【発明の名称】食器洗浄機
(51)【国際特許分類】
A47L 15/42 20060101AFI20170508BHJP
【FI】
A47L15/42 B
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-200380(P2014-200380)
(22)【出願日】2014年9月30日
(65)【公開番号】特開2016-67615(P2016-67615A)
(43)【公開日】2016年5月9日
【審査請求日】2015年10月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】000115854
【氏名又は名称】リンナイ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000800
【氏名又は名称】特許業務法人創成国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】水野 純一
【審査官】
遠藤 邦喜
(56)【参考文献】
【文献】
特開2002−224009(JP,A)
【文献】
特開2003−325254(JP,A)
【文献】
特開2002−219085(JP,A)
【文献】
特開2014−018450(JP,A)
【文献】
実開昭60−146441(JP,U)
【文献】
特開2003−189954(JP,A)
【文献】
米国特許第03099471(US,A)
【文献】
特開2011−206130(JP,A)
【文献】
特開2008−200243(JP,A)
【文献】
実公昭47−042676(JP,Y1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47L 15/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗浄する食器を出し入れするための開放部が前方に形成された洗浄機本体と、前記開放部を開閉自在に閉蓋する扉板と、前記開放部を閉蓋した状態で前記扉板を解除可能に固定するロック機構とを備えた食器洗浄機であって、
前記ロック機構は、前記扉板に設けられ、前記扉板の開放される際の移動方向と交わる水平方向に延びる回転軸と、前記回転軸に回転自在に取り付けられ、係合部が設けられた係合部材と、前記洗浄機本体に固定され、前記係合部と係合する被係合部が設けられた被係合部材とを有し、
前記被係合部材は、前記扉板の開閉動作時における前記回転軸の軸芯の軌道線を基準線としたとき、該基準線を超えるように前記洗浄機本体から前記係合部側に向かって突出する部材であり、
前記被係合部は、前記被係合部材の先端を、前記基準線に接近するように、且つ、前記扉板の開放動作時における前記回転軸の移動方向とは逆方向側に、折り曲げて形成され、
前記係合部は、前記基準線から離れつつ前記洗浄機本体側に延びるアーム部と、該アーム部から前記基準線側に向かって延び、前記ロック機構がロック状態のときに前記被係合部に前記洗浄機本体側から当接して係合する先端部とが設けられ、
前記係合部と前記被係合部とは、前記基準線を超えない位置で係合することを特徴とする食器洗浄機。
【請求項2】
前記ロック機構は、前記係合部材に連動する押圧部材と、前記押圧部材に押圧されることによって前記係合部と前記被係合部とが係合しているか否かを検知する検知用スイッチとを有していることを特徴とする請求項1に記載の食器洗浄機。
【請求項3】
前記ロック機構は、前記係合部を前記被係合部と係合する方向に付勢する弾性部材を有し、
前記係合部材には、把持した際に前記係合部を前記被係合部との係合を解除する方向に回転させる把持部が、一体的に構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の食器洗浄機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食器を洗浄する食器洗浄機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、洗浄する食器を出し入れするための開放部が形成された洗浄機本体と、開放部を閉蓋する扉板と、運転中に開放部が開放されないように、開放部を閉蓋した状態で扉板を固定するロック機構とを備えた食器洗浄機が知られている。
【0003】
この種の食器洗浄機としては、例えば、システムキッチンに組み込んで設置される引き出し式の食器洗浄機がある。そのような食器洗浄機は、食器を収容する洗浄槽を前方に形成された開放部から出し入れ自在に収容する筐体(洗浄機本体)と、洗浄槽の前面に固定され、筐体の開放部を閉蓋する扉板とを備えたものがある。
【0004】
そのような食器洗浄機のロック機構としては、扉の上部に設けられ、開放される際の扉の前後方向(洗浄槽のスライド方向)と交わる左右方向に延びる軸(回転軸)と、軸に回転自在に取り付けられたロック片(係合部材)と、洗浄機本体上部に設けられ、ロック片と係合するロック板(被係合部材)とを有するものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
また、特許文献1に記載のような引き出し式の食器洗浄機の他に、前方に開放部が設けられた洗浄機本体と、その開放部の下端又は上端に設けられた支軸を中心に回転し、開放部を開閉する扉体とを備えたフロントオープン式の食器洗浄機も知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2011−206130号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、従来の食器洗浄機では、洗浄時に、洗浄水が洗浄槽や扉板に衝突する。また、通常、洗浄水としては例えば60℃の温水が用いられる。そのため、洗浄水が衝突する洗浄槽や扉板には、洗浄水の衝突によって振動が加わったり、洗浄水から伝わる熱によって膨張等の変形が生じたりするおそれがある。引き出し式では、洗浄槽が膨張することでロック機構に引き出し方向の力が加わり、フロントオープン式では、そのような振動や変形によって、扉板に内側から開放方向の力が加わり、ロックが不用意に解除されるおそれがあった。
【0008】
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、強固な閉蓋状態を維持することができる食器洗浄機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明の食器洗浄機は、洗浄する食器を出し入れするための開放部が前方に形成された洗浄機本体と、前記開放部を開閉自在に閉蓋する扉板と、前記開放部を閉蓋した状態で前記扉板を解除可能に固定するロック機構とを備えた食器洗浄機であって、前記ロック機構は、前記扉板に設けられ、前記扉板の開放される際の移動方向と交わる水平方向に延びる回転軸と、前記回転軸に回転自在に取り付けられ
、係合部
が設けられた係合部材と、前記洗浄機本体に
固定され、前記係合部と係合する
被係合部が設けられた被係合部材とを有し、
前記被係合部材は、前記扉板の開閉動作時における前記回転軸の軸芯の軌道線を基準線としたとき、
該基準線を超えるように前記洗浄機本体から前記係合部側に向かって突出する部材であり、前記被係合部は、前記被係合部材の先端を、前記基準線に接近するように、且つ、前記扉板の開放動作時における前記回転軸の移動方向とは逆方向側に、折り曲げて形成され、前記係合部は、前記基準線から離れつつ前記洗浄機本体側に延びるアーム部と、該アーム部から前記基準線側に向かって延び、前記ロック機構がロック状態のときに前記被係合部に前記洗浄機本体側から当接して係合する先端部とが設けられ、前記係合部
と前記被係合部とは、前
記基準線を超えない位置
で係合することを特徴とする。
【0010】
本発明の食器洗浄機では、扉板が開く方向に移動しようとするときに、回転軸を介して係合部材に対して付与される扉板が開く方向にかかる力によって、係合部は、回転軸の軸芯の軌道線(基準線)に接近する方向に回転軸を中心に回転する。この回転方向は、係合部が被係合部材と係合する際の回転方向と一致している。また、係合部と被係合部材とは、基準線を超えない位置で係合するので、係合部材がこの方向に回転するほど、その係合(ロック)は強固なものになる。
【0011】
したがって、本発明によれば、ロックされている状態で扉板に開放方向の力が加わったとき、その力はロックを強固なものにする力に変換されるので、強固な閉蓋状態が維持され、ロックが不用意に解除されるおそれがない。
【0012】
また、本発明の食器洗浄機においては、ロック機構は、係合部材に連動する押圧部材と、押圧部材に押圧されることによって係合部と被係合
部とが係合しているか否かを検知する検知用スイッチとを有していることが好ましい。
【0013】
このように、係合部材と連動するように構成された押圧部材を利用すれば、ロックされているか否かを精度良く検知できるようになる。
【0014】
また、本発明の食器洗浄機においては、ロック機構は、係合部を被係合
部と係合する方向に付勢する弾性部材を有し、係合部材には、把持した際に係合部を被係合
部との係合を解除する方向に回転させる把持部が、一体的に構成されていることが好まし
い。
【0015】
このように構成すれば、例えば、複数のリンク部材を介して別体の係合部材と把持部材とを連結したもの等に比べて、部品数が少なくすることができるので、作動不良も生じにくくなる。しかも、把持部を把持するだけでロックの解除が可能になり、把持したときの回転力が即座に、ロスすることなく係合部に伝達されるので、強固な閉蓋状態を維持しながら、解除操作を極めて容易に行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の第1実施形態の食器洗浄機の構成を模式的に示す説明図。
【
図2】
図1の食器洗浄機のロック機構の構成を拡大して示す断面図。
【
図3】
図1の食器洗浄機のロック機構及び検知用スイッチの構成を拡大して示す斜視図であり、ロック解除状態を示す図。
【
図4】
図1の食器洗浄機のロック機構及び検知用スイッチの構成を拡大して示す斜視図であり、ロック状態を示す図。
【
図5】本発明の変形例に係る食器洗浄機の構成を模式的に示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、
図1〜
図4を参照して、本実施形態に係る食器洗浄機について説明する。
【0018】
まず、
図1及び
図2を参照して、食器洗浄機1の概略構成について説明する。
【0019】
図1に示すように、食器洗浄機1は、システムキッチンに組み込んで設置される引き出し式のものである。食器洗浄機1の筐体2(洗浄機本体)の前方には開放部が形成されており、筐体2の内部に収容されている洗浄槽3は、その開放部から出し入れ自在となっている。
【0020】
洗浄槽3の底部側には、洗浄水を噴出する洗浄ノズル4が設けられている。洗浄槽3の背面側には、洗浄槽3内の食器を乾燥させるための乾燥用空気を導入する乾燥ダクト5及び乾燥ファン6が設けられている。
【0021】
洗浄槽3の底部には、洗浄槽3内に残菜フィルタ7を介して連通する洗浄水の溜り部8が設けられている。洗浄槽3の底部下側には、洗浄ノズル4及び溜り部8に連通する洗浄・排水ポンプ9が設置されている。洗浄・排水ポンプ9は、正転させたときに洗浄ノズル4に洗浄水を供給し、逆転させたときに洗浄槽3からの排水を行う。また、洗浄槽3の内部には、食器を支持するための食器カゴ10が着脱自在に取り付けられている。
【0022】
洗浄ノズル4は、食器カゴ10より下方に設置され、水平方向に長手の下ノズル11と、下ノズル11の長手方向中央部に立設されたセンターノズル12とにより構成されている。
【0023】
下ノズル11は、その長手方向中央部で鉛直軸線回りに旋回しつつ食器カゴ10に向けて洗浄水を噴出する。下ノズル11は、洗浄・排水ポンプ9から供給される洗浄水の噴出反力によって旋回するようになっている。
【0024】
センターノズル12は、下ノズル11と一体に回転する下半部12aと、この下半部12aに上下動自在に挿設された上半部12bとで構成されている。洗浄・排水ポンプ9から洗浄水が供給されたとき、センターノズル12は下ノズル11と共に旋回しつつ水圧によって上半部12bが上方にのびるようになっている。そして、センターノズル12の下半部12a及び上半部12bから食器カゴ10に向けて洗浄水が噴出される。
【0025】
洗浄槽3の上方部は、前方に突出した形状になっており、食器の洗浄の開始及び停止等の操作を行うための操作パネル13が固定されている。操作パネル13の下側となる位置には、扉材14が固定されている。食器洗浄機1では、操作パネル13及び扉材14が、筐体2(洗浄機本体)の開放部を開閉自在に閉蓋する扉板となる。
【0026】
操作パネル13の中央部には、筐体2の開放部を閉蓋した状態で操作パネル13及び扉材14(扉板)を解除可能に固定するロック機構15が設けられている(
図1では不図示。
図2参照。)。
【0027】
図2に示すように、洗浄槽3は、洗浄する食器を出し入れするために上面に形成された開口部3bの周囲に、開口部3bの上縁から外方に向かって延設されたフランジ部3aを有している。その開口部3bは、洗浄槽3が筐体2に収納された際に、洗浄槽3の上側に位置する蓋体2aによって閉蓋される。このとき、洗浄槽3のフランジ部3aと蓋体2aとの間は、蓋体2aに取り付けられたシール部材16によって封止され、洗浄槽3の内部空間は密閉状態となる。
【0028】
次に、
図2〜
図4を参照して、ロック機構15について説明する。
【0029】
図2に示すように、ロック機構15は、操作パネル13に設けられた回転軸17と、回転軸17に回転自在に取り付けられた係合部材18と、筐体2に設けられた被係合部材19と、係合部材18を付勢するバネ20(
図2では不図示。
図3参照。)を有している。
【0030】
回転軸17は、操作パネル13及び扉材14の開放される際の移動方向と交わる水平方向(
図2の紙面に対しては垂直な方向)に延びている。
【0031】
係合部材18は、回転軸17よりも筐体2側に延び、先端が被係合部材19側に突出した係合部18aと、回転軸17よりも筐体2から離れる側に延びた把持部18b(把持部材)とを有している。
【0032】
係合部材18は、
図2において実線で示したロック状態のときに、把持部18bが把持されると、回転軸17を中心として、係合部材18と被係合部材19とのロックを解除する方向(
図2では時計回り方向)に回転し、
図2において仮想線(破線)で示した姿勢となる。
【0033】
このように、係合部材18に把持部18bが設けられていることによって、本実施形態の食器洗浄機1は、例えば、複数のリンク部材を介して別体の係合部材と把持部材とを連結したもの等に比べて、部品数が少なくすることができ、作動不良も生じにくくなっている。しかも、把持部18bを把持するだけでロックの解除が可能になり、把持したときの回転力が即座に、ロスすることなく係合部材18の係合部18aに伝達されるので、解除操作を極めて容易に行うことができる。
【0034】
被係合部材19は、筐体2の前面側上部で、係合部材18の係合部18aと係合する被係合部19aが洗浄槽3側に突出するように固定されている。その被係合部19aは、操作パネル13及び扉材14の開閉動作時における回転軸17の軸芯の軌道線(
図2の一点鎖線)を基準線としたとき、その基準線よりも下側に位置している。
【0035】
バネ20(弾性部材)は、回転軸17を中心として、係合部材18を被係合部材19と係合する方向(
図2では反時計回り方向)に付勢している。そのため、食器洗浄機1が非使用時であり、且つ、ロックを解除する動作が行われていない場合には、バネ20の付勢力によって、ロック状態が維持される。
【0036】
ところで、本実施形態の食器洗浄機1では、洗浄時に洗浄水が洗浄槽3の内面に衝突する。また、洗浄水としては例えば60℃の温水が用いられる。そのため、洗浄槽3には、洗浄時に、洗浄水の衝突によって振動が加わったり、洗浄水から伝わる熱によって洗浄槽3の変形が生じたりするおそれがある。そして、そのような振動や洗浄槽3の変形によって、洗浄槽3に取り付けられた操作パネル13及び扉材14に内側から開放方向の力が加わり、操作パネル13に設けられたロック機構15に解除方向の力(バネ20の付勢力に反する方向の力)が加わるおそれがある。
【0037】
ここで、本実施形態の食器洗浄機1では、係合部18aと被係合部19aとが回転軸17の軸心の軌道線を超えない位置(本実施形態では下方になる)で係合しているから、そのような力によって、操作パネル13及び扉材14が開く方向に移動しようとするときには、係合部材18に対しても操作パネル13及び扉材14が開く力が付与され、その力によって、係合部材18は、回転軸17の軸芯の軌道線(基準線)に接近する方向に回転する。
【0038】
この回転方向は、係合部材18が被係合部材19と係合する際の回転方向と一致している。そのため、係合部材18がこの方向に回転するほど、その係合(ロック)は強固なものになる。
【0039】
したがって、本実施形態の食器洗浄機1によれば、ロックされている状態で、振動や洗浄槽3の変形により操作パネル13及び扉材14に開放方向の力が加わったとしても、その力はロックを強固なものにする力に変換されるので、強固な閉蓋状態が維持され、ロックが不用意に解除されるおそれがない。
【0040】
また、
図3に示すように、ロック機構15は、係合部材18と一体的に構成された押圧部材21と、押圧部材21と洗浄槽3とに係止されたバネ20(弾性部材)と、洗浄槽3に固定された検知用スイッチ22とを有している。
【0041】
押圧部材21は、係合部材18に対して回転軸17の軸方向にずれた位置に配置され、係合部材18に連動して回転する。押圧部材21はその下端部21aによって、検知用スイッチ22を押圧し得るようになっている。
【0042】
検知用スイッチ22は、ロックを解除する動作が行われていない場合には、押圧部材21の下端部21aによって押圧された状態になる(
図4参照。)。一方、係合部材18の把持部18bが把持されることによってロックを解除する動作が行われた場合には、押圧部材21は係合部材18と一体的に回転して、検知用スイッチ22の押圧が解除される。
【0043】
このように、ロック状態を検知する検知用スイッチ22が、係合部材18と連動する押圧部材21で押圧されるように構成されていることによって、本実施形態の食器洗浄機1では、ロック状態を精度良く検知することができる。
【0044】
以上、図示の実施形態について説明したが、本発明はこのような形態に限られるものではない。
【0045】
例えば、上記実施形態においては、システムキッチンに組み込んで設置される引き出し式の食器洗浄機を用いて本発明を説明した。しかし、本発明はそのような引き出し式の食器洗浄機にのみ適用し得るものではない。
【0046】
例えば、
図5に示すようなフロントオープン式の食器洗浄機に適用し得る。なお、この食器洗浄機の場合、前方に開放部が形成されている本体部23(洗浄機本体)に被係合部23bを設け、その開放部を閉蓋する前蓋部24(扉板)に係合部24aを設けている。
【0047】
なお、この食器洗浄機では、ロック機構の係合部24aはアクチュエータ(不図示)によって、ロック状態とロック解除状態とを切り替えるように構成されている。アクチュエータによるロックの切り替えは、引き出し式の食器洗浄機にももちろん適用できる。
【0048】
また、上記実施形態においては、係合部材18と被係合部材19との係合位置を、基準線よりも下側としている。しかし、係合位置は、ロック解除状態における係合部材の係合部の位置よりも基準線に近い位置であればよい。例えば、ロック解除状態における係合部材の係合部の位置が基準線よりも上側にある場合には、係合位置は基準線よりも上側になる。
【符号の説明】
【0049】
1…食器洗浄機、2…筐体(洗浄機本体)、2a…蓋体、3…洗浄槽、3a…フランジ部、3b…開口部、4…洗浄ノズル、5…乾燥ダクト、6…乾燥ファン、7…残菜フィルタ、8…溜り部、9…洗浄・排水ポンプ、10…食器カゴ、11…下ノズル、12…センターノズル、12a…下半部、12b…上半部、13…操作パネル、14…扉材、15…ロック機構、16…シール部材、17…回転軸、18…係合部材、18a…係合部、18b…把持部、19…被係合部材、19a…被係合部、20…バネ(弾性部材)、21…押圧部材、21a…下端部、22…検知用スイッチ、23…本体部(洗浄機本体)、23a…被係合部(被係合部材)、24…前蓋部(扉板)、24a…係合部(係合部材)。