特許第6129158号(P6129158)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6129158複数の包装ユニットへまとめられるグループから物品へ包装するための方法及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6129158
(24)【登録日】2017年4月21日
(45)【発行日】2017年5月17日
(54)【発明の名称】複数の包装ユニットへまとめられるグループから物品へ包装するための方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   B65B 11/12 20060101AFI20170508BHJP
   B65B 49/02 20060101ALI20170508BHJP
   B65B 49/10 20060101ALI20170508BHJP
【FI】
   B65B11/12
   B65B49/02
   B65B49/10
【請求項の数】12
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2014-508687(P2014-508687)
(86)(22)【出願日】2011年11月8日
(65)【公表番号】特表2014-513651(P2014-513651A)
(43)【公表日】2014年6月5日
(86)【国際出願番号】EP2011005597
(87)【国際公開番号】WO2012149947
(87)【国際公開日】20121108
【審査請求日】2014年11月6日
(31)【優先権主張番号】102011100367.7
(32)【優先日】2011年5月3日
(33)【優先権主張国】DE
(31)【優先権主張番号】102011117165.0
(32)【優先日】2011年10月28日
(33)【優先権主張国】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】598125028
【氏名又は名称】カーハーエス・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング
(74)【代理人】
【識別番号】100069556
【弁理士】
【氏名又は名称】江崎 光史
(74)【代理人】
【識別番号】100111486
【弁理士】
【氏名又は名称】鍛冶澤 實
(74)【代理人】
【識別番号】100173521
【弁理士】
【氏名又は名称】篠原 淳司
(74)【代理人】
【識別番号】100153419
【弁理士】
【氏名又は名称】清田 栄章
(72)【発明者】
【氏名】ブリュッカー・アレクサンダー
(72)【発明者】
【氏名】コックス・ベルント
(72)【発明者】
【氏名】デュッパー・ヨーゼフ
(72)【発明者】
【氏名】イェリセン・ミヒャエル
(72)【発明者】
【氏名】レリー・トーマス
【審査官】 小川 悟史
(56)【参考文献】
【文献】 特開平06−092308(JP,A)
【文献】 特開平05−065113(JP,A)
【文献】 特開2007−098629(JP,A)
【文献】 特開2001−219907(JP,A)
【文献】 米国特許第01787116(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65B 11/12
B65B 49/02
B65B 49/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の包装ユニット(2)へまとめられた物品(1)のグループを包装するための方法であって、以下のステップ:
1.1)前記各包装ユニット(2)を、その走行方向(L)における搬送区間(T)において、同時にフィルム折返し部(4)及びそれぞれ横縁側から前記包装ユニット(2)を超えて突出する折り目部(5,6,7,8)の形成をしつつフィルム(3)によって包囲するステップと、
1.2)前記折り目部(5,6,7,8)を、折りたたみユニット(9)の通過時に前記包装ユニット(2)へ当接させ、及びこれにつづき、又はこれと同時に、全ての側で閉鎖されたフィルム包装を形成しつつ前記折り目部(5,6,7,8)を互に固定するステップと
を備え、前記折り目部(5,6,7,8)が、少なくとも1つの固定された折りたたみ要素(10,11)、及び前記包装ユニット(2)と共にその搬送方向へ移動し該搬送方向に対して横方向に延び、かつ、水平に設けられた軸周りにする少なくとも1つの折りたたみディスク(12)及び前記包装ユニット(2)と共に移動する少なくとも1つの折りたたみ連行部材(13)によって折りたたまれることを特徴とする方法。
【請求項2】
互いに対向するそれぞれ2つの前記折り目部(5,6,7,8)が、対応する、それぞれ連続して前記包装ユニット(2)に当接される折り目部対(5,6,7,8)を形成しつつ実現されてることを特徴とする請求項1記載の方法。
【請求項3】
第1の折り目部対(5,6)の折り目部(5,6)が水方向の折り過程によって前記包装ユニット(2)に当接され、他の第2の折り目部対(7,8)の折り目部(7,8)が垂方向の折り過程によって前記包装ユニット(2)に当接されることを特徴とする請求項1又は2記載の方法。
【請求項4】
まず、前記第1の折り目部対(5,6)における走行方向に見て前側の折り目部(5)が前記包装ユニット(2)に当接し、次に、前記第2の折り目部対(7,8)における上側の折り目部(7)が前記包装ユニット(2)に当接し、又はこれと逆であり、その後、前記第1の折り目部対(5,6)における後側の折り目部(6)が前記包装ユニット(2)に当接し、最後に前記第2の折り目部対(7,8)における下側の折り目部(8)が前記包装ユニット(2)に当接することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記折りたたみディスク(12)及び前記折りたたみ連行部材(13)が、同期して前記包装ユニット(2)と共にその搬送方向へ移動することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
折り過程においてそれぞれ最初に折りたたまれる前記折り目部(5)及び最後に折りたたまれる前記折り目部(8)が、それぞれ1つの前記固定された折りたたみ要素(10,11)によって前記包装ユニット(2)に当接されることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
折り過程の途中における複数の折りステップにおいて
−対応する前記折り目部(6)が共に移動する前記折りたたみ連行部材(13)によって前記包装ユニット(2)に当接され、
−対応する前記折り目部(7)が共に移動し回転する前記折りたたみディスク(12)によって前記包装ユニット(2)に当接されることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記折り目部(5,6,7,8)が、固定された前記折りたたみ要素(10,11)と前記折りたたみディスク(12)及び前記折りたたみ連行部材(13)によって、及び/又は複数の押圧要素(14)によって相互に固定されることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
求項1〜のいずれかに記載の方法の実行のための、複数の包装ユニット(2)へまとめられた物品(1)のグループ包装するための装置であって、前記各包装ユニット(2)を、その走行方向(L)における搬送区間(T)において同時にフィルム折り返し部(4)及びそれぞれ横縁側から前記包装ユニット(2)を超えて突出する折り目部(5,6,7,8)の形成をしつつフィルム(3)で包囲するための包囲ユニットと、前記折り目部(5,6,7,8)を、通過時に前記包装ユニット(2)へ当接させ、及これにつづき、又はこれと同時に全ての側で閉鎖されたフィルム包装を形成しつつ前記折り目部(5,6,7,8)相互固定る折りたたみユニット(9)とを備え、前記折りたたみユニット(9)が、前記折り目部(5,6,7,8)のために、少なくとも1つの固定された折りたたみ要素(10,11)と、前記包装ユニット(2)と共に移動し回転する少なくとも1つの折りたたみディスク(12)と、前記包装ユニット(2)と共に移動する少なくとも1つの折りたたみ連行部材(13)とを備えている装置。
【請求項10】
2つの前記固定された折りたたみ要素(10,11)と、前記折りたたみディスク(12)及び前記折りたたみ連行部材(13)とが設けられていることを特徴とする請求項9記載の装置。
【請求項11】
前記固定された折りたたみ要素(10,11)が、一方は押圧レール(10)として、他方は傾斜ガイド(11)として形成されていることを特徴とする請求項10記載の装置。
【請求項12】
前記折りたたみユニット(9)に、前記折り目部(5,6,7,8)のための固定ユニットを備えた複数の押圧要素(14)走行方向(L)において接続していることを特徴とする請求項11のいずれか1項に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の包装ユニットへまとめられるグループから物品へ包装するための方法及び装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
実務及び日々の製品経過においては、しばしば、特に合成樹脂ボトルであるボトル、缶などがグループにまとめられ、フィルムによってくるまれる。フィルムが合成樹脂フィルムである限り、このフィルムは、更に収縮され、複数の物品が1つの安定した包装ユニットを形成し、収縮したフィルムによって相互の固定がなされる。この過程においては、典型的には、開放された側方のいわゆる収縮アイ(Schrumpfaugen)によって監視される。
【0003】
特許文献1に対応した、冒頭に説明した特性の方法及びこれに付随する装置においては、この目的のために、フィルム連行バーがフィルム包装の下方を走行するように進むようになっている。フィルム連行バーは、物品のグループあるいは製品グループの上方で円形路を描いているとともに、このとき、すでに言及したフィルム包装をこの製品グループ上へ当接させるものである。これにつづいて、フィルム連行バーは、フィルム包装の後端部と共に搬送区間のスリットへ格納される。このように巻き付けられた製品グループの更なる搬送時には、この製品グループは、スリットを越えて走行するとともに、フィルム包装の前端部を同様にその下方で引っ張る。これにより、製品グループは、フィルム包装の重複する端部上及びフィルム折返し部上に位置している。フィルム包装の端部あるいはフィルム折返し部は、これにつづく収縮プロセスにおいて溶接される。
【0004】
上述の過程は、基本的に実証されているが、改善の必要があるものである。これは、製造された包装ユニットの安定性に関係するものである。実際には、規則的に設けられた両側で開放された側方の収縮アイにより、包装ユニットへまとめられた物品がフィルム包装にもかかわらず互いの相対運動を行うか、行うことが可能である。このことから、特に収容された個々の物品が重く、及び/又は相互に容易に変位される場合に、包装ユニットの不安定が生じてしまう。これは、缶の場合において典型的なものである。
【0005】
従来技術においては、更に特許文献2に基づき信頼性をもって機能する、バンド材料及びフィルム材料のためのガイド手段と共に仕上げられるべき包装ユニットが記載されている。この目的のために、付属する包装路は、平坦なガイド要素を介してガイドされる。ガイド要素のうち少なくとも1つは、超音波ユニットとして形成されている。包装ユニットのその後の使用における上述の問題がこれにより決定的な影響を受けない。
【0006】
これと比較可能なことは、特許文献3に記載されるような物品の包装のための機械についても当てはまる。ここで、フィルム供給のための引き離しローラは、全体として機能安全性を高めるために、少なくとも1つの構造を与えられた表面と共に仕上げられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】独国特許出願公開第4207725号明細書
【特許文献2】独国実用新案第202010013513号明細書
【特許文献3】独国実用新案第202006020359号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は上記技術的な問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、複数の包装ユニットへまとめられるグループから物品へ包装するための方法及び装置を、特にこのように生じる包装ユニットの安定性が従来の過程に比して明らかに向上するよう更に発展させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明の対象は、複数の包装ユニットへまとめられるグループから物品へ包装するための方法であって、以下のステップ:
−前記各包装ユニットを、その走行方向における搬送区間において同時にフィルム折り返し部の形成をしつつフィルムで包囲し、及びそれぞれ横縁側から前記包装ユニットを超えて突出する折り目部によって包囲するステップと、
−前記折り目部を、折りたたみユニットの通過時に、並びにこれにつづき、及び/又はこれと同時に前記折り目部の交互の固定時に、全ての側で閉鎖されたフィルム包装を形成しつつ前記包装ユニットへ当接させるステップと
を備えるようになっている。
【0010】
フィルムという概念は、本発明においては、多くの場合長方形の形状を有する、包装ユニットの包囲を可能とする材料から成る非常に薄い薄片を意味している。通常は、これは、合成樹脂フィルムであるが、原理的には、金属フィルム若しくはアルミフィルム又は紙フィルムも考えられ、これらも本発明に包含される。このフィルムは、多くの場合フィルムローラ上に貯蔵され、切断装置によって短く切断される。このとき、生じたフィルム部分あるいはフィルム片の長さは、包囲すべき包装ユニットがその走行方向においてフィルム折返し部を考慮して全体的に包囲され得るように選択される。
【0011】
フィルム折返し部は、フィルム始端部とフィルム終端部の間の重複範囲を表している。このフィルム折返し部あるいはフィルム突出部は、包装ユニットに隣接するフィルムにおいて複数ミリメートルの範囲で定置されることができ、例えば10〜50mm、好ましくは20〜40mmの値をとることが考えられる。
【0012】
本発明の範囲においては、典型的には、自動的かつ連続的な物品についての個々のグループの包装は、その搬送区間上での搬送に関して行われる。この目的のために、あらかじめ短く切断されたフィルム部分を備えた個々の包装ユニットがフィルム折返し部を考慮して包囲されるとともに、つづいて、包装ユニットの搬送区間に沿った走行方向における更なる搬送時に横縁側で包装ユニットを越えて突出する折り目部がいわば自動的に包装ユニットに当接される。これにより、全ての側が閉鎖されたフィルム包装が使用でき、このフィルム包装は、特に開放した側方の収縮アイを不要とするものである上、包装ユニットの側方範囲をこれに当接する折り目部によって閉鎖するものである。
【0013】
折り目部は折りたたみユニットの通過時に包装ユニットに当接するだけでなく、これと同時に又はこれにつづいて固定されるものであるため、このように形成され閉鎖されたフィルム包装は、同時に必要な安定性を備えている。その結果、例えばつづく物品の相対移動が実際上許容されないか、又はせいぜい不都合が生じない程度に許容される。そのほか、折り過程は、継続的あるいは包装ユニットの走行方向における搬送区間上での搬送に同期して行われる。そのため、最後には、所望の包装ユニットの生産における遅延が監視されないとともに生じ得ない。
【0014】
上述の包装過程においては、収縮プロセスがつづいてもよい。この収縮プロセスは、事情によっては、必要な場合にフィルム折返し部及びフィルムで包囲された包装ユニットの安定性がより高められるようにするものである。ただし、この収縮プロセスは、必ずしも必要なものではない。
【0015】
好ましい形態によれば、互いに対向するそれぞれ2つの折り目部が付属の折り目部対を形成しつつ実現されている。すなわち、多くの場合4つの、包装ユニットの側方範囲に形成された折り目部が、互いに対向するそれぞれ2つの折り目部から成る所属のそれぞれ2つの折り目部対を形成している。実際には、第1の折り目部対と第2の折り目部対を互いに区別することができる。両折り目部対は、通常、連続して包装ユニットに当接される。
【0016】
これは、多くの場合、第1の折り目部対の折り目部がほぼ水平の折り過程によって前記包装ユニットに当接され、他の第2の折り目部対の折り目部がほぼ垂直な折り過程によって前記包装ユニットに当接されるように行われる。水平な折り過程は、ほぼ水平の平面における折り運動に関連している。これに対して、垂直な折り過程は、ほぼ垂直な平面における折運動に対応している。
【0017】
このような折り過程は、多くの場合、まず、前記第1の折り目部対における走行方向に見て前側の折り目部が前記包装ユニットに当接し、次に、前記第2の折り目部対における上側の折り目部が前記包装ユニットに当接するように行われる。原理的には、この逆であってもよい。そして、まず、第2の折り目部対の上側の折り目部が包装ユニットに当接し、これにつづいて第1の折り目部対の走行方向における前側の折り目部が当接する。これは、包囲された包装ユニットの折りたたみユニットへの導入に関連して行われる。これにつづいて、前記第1の折り目部対における後側の折り目部が規則的に前記包装ユニットに当接する。最後に、折り過程は、前記第2の折り目部対における下側の折り目部を含むものである。
【0018】
したがって、両折り目部がほぼ垂直な折り過程によって包装ユニットに当接される第2の折り目部対は、包囲された包装ユニットの側部範囲に比して上側の折り目部及び下側の折り目部を備えるものである。本発明の範囲においては、第2の折り目部対の両折り目部のうちまず上側の折り目部が包装ユニットに当接し、つづいて、下側の折り目部が包装ユニットに当接するように進行する。基本的には、この逆に進行してもよい。
【0019】
さらに、個々の折り過程は、時間的に重複するようになっている。また、折り過程は、異なる折り時間で構成されていてもよい。すなわち、第1の折り目部対の前側の折り目部に対する折り過程は、第2の折り目部対の上側(又は下側)の折り過程の前に開始されることができる。しかしながら、典型的には、上側(又は下側)の折り目部に対する折り時間は前側の折り目部に対する折り時間よりも短く設定されているため、第1の折り目部対の前側の折り目部が包装ユニットの側方範囲に完全に当接する際には、上側(下側)の折り目部に対する折り過程はすでに終了している。
【0020】
折り過程は、折りたたみユニットの内部における複数の折りたたみ要素によって実行される。この目的のために、前記折り目部が、少なくとも1つの固定され、及び/又は前記包装ユニットと共に移動する折りたたみ要素によって折りたたまれる。このとき、規則的に、共に移動する前記折りたたみ要素が、ほぼ同期して前記包装ユニットと共に移動するように設定されている。同期した移動は、必ずしも走行方向における搬送区間上の包装ユニットに対する共に移動する折りたたみ要素の比較可能な速度を含意するものではない。むしろ、共に移動する折りたたみ要素の速度は、走行方向における搬送区間上の包装ユニットの速度に適合している必要がある。
【0021】
このとき、多くの場合には、折り過程においてそれぞれ最初に折りたたまれる前記折り目部及び最後に折りたたまれる前記折り目部が、それぞれ1つの前記固定された折りたたみ要素によって前記包装ユニットに当接されるように進行する。一方、折り過程において中間接続された1つ又は複数の折りステップにおいては、所属の1つ又は複数の前記折り目部が1つ又は複数の前記共に移動する折りたたみ要素によって前記包装ユニットに当接される。
【0022】
このとき、折り目部が折りたたまれて包装ユニットに当接されるのみならず、前記折りたたみ要素及び/又は複数の押圧要素は、多くの場合補足的に折り目部が相互に固定されるようにするものである。これは、例えば、各折りたたみ要素が加熱され、これを受けた折り目部が場合によっては局所的な溶接によって互いに所望の結合あるいは固定が得られるというようなそれぞれ考え得る様式で行われることが可能である。
【0023】
1つ又は複数の折りたたみ要素の加熱のために、様々な手法が考えられる。例えば、折りたたみ要素は、例えば高温空気、赤外線などの外部から与えられるエネルギーによって局所的な溶接に必要な温度へもたらされることが可能である。さらに、本発明の範囲においては、各折りたたみ要素は、例えば高温空気のための配管である内部の加熱ユニットや熱線などを備えている。さらに、当然、本発明における手段は、折りたたみ要素にかかわらず、固定すべき箇所を例えばレーザビーム、赤外線源、超音波源などによって外部から加熱することにある。すなわち、折りたたみ要素及び/又は追加的な押圧要素が、折り目部が相互に所望の位置を占めるようにするものである一方、上述の追加的なエネルギー源は、折り目部が局所的に溶融し、これにより所望の相互の固定がなされるよう外部から必要な、多くの場合熱的なエネルギーが供給されることを保障するものである。
【0024】
固定の他の手法は、個々の折り目部を静電的に帯電させることにある。これについて、折り目部あるいはフィルム包装を備えた包装ユニットは、全体として対応する電極において通過されることができる。フィルムは典型的には例えばポリエチレンテレフラレート(PET)、ポリエチレン(PP)、ポリプロピレン(PP)又はこれに類似のものから成る合成樹脂フィルムであるため、静電的な場により、容易に静電的な帯電を折り目部の範囲に生じさせることができる。これにより、折り目部に少なくとも一時的に所望の固定がなされる。このような場合に包囲された包装ユニットがつづいて収縮トンネルあるいは一般的な収縮ユニットへ移行されると、一時的な固定により、これにつづいて折り目部が収縮トンネルにおいて包装ユニットとの当接から離れることがないとともに、収縮過程において継続的に固定される。
【0025】
そのほか、各折り過程は、個々の折り過程が時間的に完全に又は部分的に重なり合うように制御されることが考えられる。換言すれば、例えば第1及び第2の折り過程、第1、第2及び第3の折り過程、第2及び第3の折り過程、第2、第3及び第4の折り過程などが時間的に重複し得る。すなわち、2つの折り過程を異なる時間において開始させ、相互の時間的な重なりが生じるようにすることが考えられるとともに、本発明の範囲においては、そうなっている。したがって、多くの場合、この過程においてフィルムを包装ユニットの側方範囲において引き締めるようになっている。各折り過程において折り目部が必然的に生じるため、つづいて折りたたまれる折り目部がこの折り目部へ介入する。折り目部の形成をサポートし、同時にこの範囲においてフィルムの多層の形成を達成するために、上述のように時間的に重複した折り過程が機能される。
【0026】
実際には、全ての側で閉鎖されたフィルム包装は上述の折り過程の後、少なくとも2つの折り目部を有しており、これら折り目部は、その範囲における多層のフィルム層構造に対応している。問題となる折り目部がほぼ側方範囲において、及びここでは包装ユニットの角部において監視されるため、正確にこの特別に負荷された角部の所望の強化及び補強がなされる。これにより、物品についてのグループの特に安定した統合が提供される。実際に、本発明により仕上げられた全ての側が閉鎖されたフィルム包装を有する包装ユニットは、いままでは手本なしのままである形状安定性及び位置安定性を備えている。継続的な包装過程の範囲において全てが成功する。このとき、折り過程に関連した個々の折りステップは、通常はこのような包囲された包装ユニットの製造過程に組み込まれているとともに、高速で進行することが可能である。これにより、特別に形成された折りたたみユニットに帰することができる。
【0027】
実際、折りたたみユニットが典型的には1つ又は複数の折り目部のための少なくとも1つの固定され及び共に移動する折りたたみ要素を備えている。多くの場合、2つの前記固定された折りたたみ要素と、2つの前記共に移動する折りたたみ要素とが実現されている。前記固定された折りたたみ要素は、一方では押圧レールとして、他方では傾斜ガイドとして形成されることができる。前記共に移動する折りたたみ要素は、一方では回転する折りたたみディスクであり、他方では前記包装ユニットと共に移動する折りたたみ連行部材である。このとき、折りたたみ連行部材の速度は、走行方向において搬送区間上で前進移動する包装ユニットの速度に合わせられている。比較可能なことは、折りたたみディスクの回転速度にも当てはまる。
【0028】
上述の折りたたみ要素には、走行方向における複数の押圧要素がつづくことができる。これら押圧要素は、場合によっては、折り目部のための固定ユニットを備えている。これに代えて、又はこれに加えて、折りたたみ要素は、すでに言及した固定ユニットを備えることも可能である。固定ユニットは、加熱要素、加熱された押圧プレートなどでよく、物品又は装置は、これにより、折り目部を一時的又は継続的に交互に固定する。ここに本質的な利点がある。
【発明の効果】
【0029】
本発明によれば、複数の包装ユニットへまとめられるグループから物品へ包装するための方法及び装置を、特にこのように生じる包装ユニットの安定性が従来の過程に比して明らかに向上するよう更に発展させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】異なる段階における、複数の包装ユニットへまとめられるグループから物品へ包装するための方法及びこれに使用される装置を示す図である。
図2】異なる段階における、複数の包装ユニットへまとめられるグループから物品へ包装するための方法及びこれに使用される装置を示す図である。
図3】異なる段階における、複数の包装ユニットへまとめられるグループから物品へ包装するための方法及びこれに使用される装置を示す図である。
図4】異なる段階における、複数の包装ユニットへまとめられるグループから物品へ包装するための方法及びこれに使用される装置を示す図である。
図5】異なる段階における、複数の包装ユニットへまとめられるグループから物品へ包装するための方法及びこれに使用される装置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下に、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0032】
図1図5には、物品1の包装のための装置が示されている。この物品1は、この例においては、ここでは1つのグループにまとめられた缶である。実際には、この例においてこの缶は、マトリクス式の6×4の配置を有している。すなわち、6つの缶1が走行方向Lに対して直角に配置されている一方、4つの缶1が走行方向あるいは長手方向Lに向けられている。缶1を、物品あるいは缶1についての1つのグループすなわち包囲すべき包装ユニット2にまとめ、かつ、適当に位置決めするために、各図に示された装置の手前に適当な仕分け装置及び整向装置を接続することができる。
【0033】
これは、複数の不図示のストッパ及び/又は支持バーによって行うことができる。同様に、各図には、図1に示すように包装ユニット2の周りに巻き付けられた、本実施例では合成樹脂フィルム3であるフィルム3のためのペイオフドラムも図示されていない。合成樹脂フィルム3は、冒頭において説明したように、PE、PET、PPなどで製造されることが可能である。各包装ユニット2の包囲は、搬送区間Tにわたるあるいは搬送区間Tにおける物品あるいは缶1についての前記グループの搬送中に走行方向Lにおいて行われる。この目的のために、フィルム包装が、切断され、かつ、スリットを通って搬送区間Tへ案内され得る。フィルム包装の前端部は、包装ユニット2を通過する。
【0034】
搬送区間T上での包装ユニット2の更なる走行において、フィルム連行バーが、フィルム包装の下方において下側から走行し、走行方向Lにおいて円形路又は包装ユニット2を越える一般的な円形状の通路を描く。その後、フィルム連行バーは、フィルム包装の後端部と共に他のスリット内へ収容される。このように巻き付けられた包装ユニット2の搬送時には、この包装ユニットは、該当するスリットを越えて走行し、フィルム包装の前端部が下方へ移動する。これにより、包装ユニット2がフィルム包装の重複する端部上で起立し、同時に、フィルム包装の両端部のフィルム折返し部4が定義される。包装ユニット2のフィルム3による上述の包囲の詳細は、特許文献1第6欄第30〜54行に記載されている。これについて明確に引き合いに出されるべきである。また、これに附属するその図面についても同様である。フィルム折返し部あるいはフィルム張出し部4の幅は、走行方向Lにおいて例えば約30mmとすることができる。これは、当然単なる例示と理解されるべきである。
【0035】
搬送区間T上での走行方向Lにおけるフィルム折返し部4の形成を伴う各包装ユニット2の包装時には、同時に包装ユニット2の各横縁側で突出する折り目部5,6,7,8が定義されている。
【0036】
両折り目部5,6は、互いに対向して存在しているとともに、対応する第1の折り目部対5,6を形成している。この第1の折り目部対5,6あるいは対応しつつ互いに対向する折り目部5,6は、ほぼ水平な折り工程によって、フィルム3によって包囲された包装ユニット2の折りたたみユニット9への導入時に、当の包装ユニット2へ当接する。水平方向の折り工程は、当の互いに対向する折り目部5,6が単に示唆された水平の折り平面に沿って折られ、包装ユニット2へ当接されることによって生じる。
【0037】
両折り目部5,6あるいは第1の折り目部対に加えて、同様に互いに対向する更なる2つの折り目部7,8が実現されている。更なるこれら両折り目部7,8は、第2の折り目部対7,8を定義するものである。この折り目部対7,8あるいは互いに対向する両折り目部7,8は、ほぼ垂直な折り工程によって包装ユニット2へ当接される。これが垂直方向の線によって示唆されており、この線は、この垂直な折り工程に付属する垂直方向の折り平面を明示するものである。
【0038】
折り目部5,6,7,8の包装ユニット2への当接のための折りたたみユニット9は、詳細には、固定された折りたたみ要素10,11及び包装ユニット2と共に移動する折りたたみ要素12,13で構成されている。このとき、共に移動する折りたたみ要素12,13は、搬送区間Tに沿って走行方向Lへ移動する包装ユニット2とほぼ同期して移動される。
【0039】
固定された2つの折りたたみ要素10,11及び共に移動する2つの折りたたみ要素12,13が実現されていることがわかる。固定された折りたたみ要素10,11は、一方で押圧レール10であり、他方は傾斜ガイド11である。共に移動する折りたたみ要素12,13は、一方は回転する折りたたみディスク12として構成され、他方は包装ユニット2と共に移動する折りたたみ連行部材13として構成されている。
【0040】
そのほか、押圧要素14が、折りたたみユニット9あるいはこの折りたたみユニット9内に実現されている折りたたみ要素10,11,12,13に走行方向Lにおいて隣接している。実際、走行方向Lに、すなわち長手方向に延在する2つの押圧要素14が実現されている。これら押圧要素14は、対状に包装ユニット2の横縁側あるいは側方範囲に割り当てられている。また、折りたたみ要素10,11,12,13も、対状に設けられているとともに、それぞれ対応する包装ユニット2の横縁側あるいは側方範囲に割り当てられている。
【0041】
押圧要素14には固定ユニット15が統合されており、この固定ユニット15は、本実施例においては、折りたたみユニット9の内部において包装ユニット2に当接された折り目部5,6,7,8を一時的に固定するための帯電電極である。継続的な固定は収縮トンネル又は一般的に圧縮ユニットによって行うことが考えられ、この圧縮ユニットには、フィルム3によってくるまれた包装ユニット2が、折り目部5,6,7,8の当接後に、押圧要素14に続いて導入される。圧縮トンネルあるいは当該圧縮ユニットは、図示されていない。
【0042】
押圧要素14は、本実施例においては交換可能に設定されているとともに、例えばその長さからフィルム3によって包囲された包装ユニット2のサイズに適合されることが可能である。固定ユニット15を含む押圧要素14は、全体として、走行方向Lにおいて折りたたみユニット9に直接接続する押圧ユニット及び帯電ユニット14,15を形成している。
【0043】
押圧レール10及び折りたたみ連行部材13がくし状に設定されていることがわかる。これにより、図4における機能の図示に基づき明らかであるように、折りたたみ連行部材13が部分的に押圧レール10へ収容される。折りたたみ連行部材13は、本実施例においては2つのローラ17の周囲を循環するベルト16に接続されている。このとき、ローラ17のうち1つ又は両ローラ17が駆動され、これにより折りたたみ連行部材13の速度が調整され得る。
【0044】
走行方向Lにおける搬送区間Tでの折りたたみ連行部材13の速度及びフィルム3によって包囲された包装ユニット2の速度は、後述するとおり、互いに適合されているか、あるいは互いに同期している。このとき、両速度は、開ループ制御あるいは閉ループ制御されることができ、かつ、このことは、以下に述べる折りたたみ連行部材13の、折りたたみユニット9内へ又はこれを通って走行しつつフィルム3によって包囲された包装ユニット2との同期を保障するために、関連する速度比率にも当てはまる。包装ユニット2の駆動には、不図示のベルトコンベヤが役割を担うことが考えられるが、例えば包装ユニット2の後縁部に隣接するレール又は比較可能な移動要素を用いてもよい。包装ユニット2は、搬送区間Tに沿ってほぼ水平に前方へ移動し、まず、折りたたみユニット9へ導入される。折りたたみユニット9の内部では、折り目部5,6,7,8が包装ユニット2に当接する。また、折りたたみユニット9の内部及び/又は折りたたみユニット9に続いて折り目部5,6,7,8が相互に固定される。
【0045】
本実施例の範囲においては、すなわち折りたたみユニット9につづいて折り目部5,6,7,8の互いの一時的な固定がなされる。このために、折りたたみユニット9に直接つづく押圧ユニット及び帯電ユニット14,15における帯電ユニット15が用いられる。いずれにしても、折りたたみユニット9あるいは押圧ユニット及び帯電ユニット14,15は、図5に示されているように、全ての側が閉鎖された包装フィルムである。
【0046】
全ての側が閉鎖されたこの包装フィルムは、包装ユニット2の側方領域あるいはその各横縁側において2つの折りたたみポケット18を備えている。この折りたたみポケットの範囲においては、二層又は三層もの構造が設けられている。そのため、折りたたみポケット18が特別な安定性によって特徴付けられているか、あるいは包装ユニット2の角範囲が向上された安定性を有している。
【0047】
各包装ユニット2の包装時における進行態様を、個々の包装ステップを示す図1図5に基づいて以下に説明する。図1には、包囲されたフィルム3によって装備された包装ユニット2が不動の折りたたみユニット9へ導入される状況が示されている。折りたたみユニット9の通過時に、折り目部5,6,7,8は、包装ユニット2に当接される。このとき、まず、第1の折り目部対5,6の方向Lにおける前側の折り目部5が当接する。これは、包装ユニット2がその搬送区間Tに沿った走行方向Lにおける搬送時に押圧レール10に衝突することでいわば自動的に行われる。押圧レール10がそれぞれ傾斜した導入部10aを備えているため、第1の折り目部対5,6の各前側の折り目部5の上述の折り工程が連続して行われる。
【0048】
これに直接つづいて、第2の折り目部対7,8の上側の折り目部7が包装ユニット2に当接する。このとき、一方は折り目部5、他方は上側の折り目部7のこれら両折り工程は、時間的に重複して−ほぼ同時に−行われる。これは全体的にいえることである。すなわち、各折り目部5,6,7,8についての折り工程は、折りたたみポケット18を生じさせるか、あるいはフィルム3を折り工程において緊張させるか、又は引き締めるために、選択的に時間的な重複をもって行われることができる。
【0049】
上側の折り目部7の折り工程のために、それぞれ回転する折りたたみディスク12が役割を担う。実際、共通の軸19を通る互いに相対回転不能に結合された2つの折りたたみディスク12が実現されており、これら折りたたみディスクは、軸19に係合するモータによって共通して運動するものである。このモータは、軸19周りの折りたたみディスク12が走行方向Lにおける包装ユニット2の搬送移動に同期されるよう新たに制御される。
【0050】
特に図2から、対応する折り工程がわかる。この図示に基づき、固定された押圧レールが第1の折り目部対5,6の前側の折り目部5を徐々に包装ユニット2へ当接させることが明らかである。同時に、上側の折り目部7がまず完全に包装ユニット2へ当接し、その結果、つづいて前側の折り目部5に対する折り工程が終了し、この折り目部5が外側から上側の折り目部7へ当接することができるよう折りたたみディスク12が使用される。この工程においては、折りたたみディスク12が包装ユニット2と固定された押圧レール10の間を通過しつつ移動する。
【0051】
図3に関して、第1の折り目部対5,6の走行方向Lにおける後側の折り目部6が包装ユニット2に当接する。上側の折り目部7がすでに包装ユニット2に当接しているため、これは、後側の折り目部6が上側の折り目部7へ当接しつつ包装ユニット2に接近されることを意味している。このために、折りたたみ連行部材13が使用される。実際、折りたたみ連行部材13は、図1から図2へ、そして最後に図3への移行時に後側の折り目部6に対して走行する。その更なる前方への移動において、折りたたみ連行部材13は、後側の折り目部6が包装ユニット2に当接するようにするものである。この工程において、折りたたみディスク12は、変化することなく上側の折り目部7に当接しているとともにこの折り目部7をその包装ユニット2を押圧する位置に保持するものである。
【0052】
両折りたたみディスク12が接続された軸19は、固定して設定されている。1つあるいは両方の折りたたみディスク12は、搬送区間T上で走行方向Lにおいて前方へ移動する包装ユニット2と同期して共に移動する。この工程においては、各折りたたみディスク12が、図1図4の比較から明らかなように、およそ180°の回転を行う。このとき、折りたたみディスク12が図3における図示においてほぼ垂直の状態にあるよう設定されている。
【0053】
折りたたみディスク12が円形セグメント状に設定されているため、各円形ディスク12の垂直方向の位置は、図3により、折りたたみディスク12が包装ユニット2との最大の平面的な重複を有することに対応する。これは、意図的なものであり、この関係においては特に好ましい。なぜなら、この最大の平面的な重複により、実際に前側の折り目部5のほかに第1の折り目部対5,6の後側の折り目部6も追加的に上側の折り目部7の包装ユニット2への固定に用いられるか、又は用いられ得るまで平面的に特に大きく形成された上側の折り目部7が明確に包装ユニットへ押圧されるためである。これは、折りたたみ連行部材13が後側の折り目部6を図3から図4への移行に関連して完全に包装ユニット2へ当接した場合である。
【0054】
実際、図4に基づき、ベルト16によって動作する折りたたみ連行部材13が図4における機能箇所において同様にくし状の押圧レール10あるいはその導入部10aにくし状に重なる。これにより、折りたたみ連行部材13は、導入部10aの通過後、後側の折り目部6が包装ユニット2に完全に当接することが保障することになる。いまや、折りたたみディスク12は、上側の折り目部7からますます離間する。なぜなら、上側の折り目部7が前側の折り目部5に補足していまや後側の折り目部6によって保持されるとともに、包装ユニット2に当接して固定されるためである。
【0055】
図4による図示においては、前側の折り目部5、上側の折り目部7及び後側の折り目部6が押圧レール10によって包装ユニット2に当接して保持される。包装ユニット2の他の前方移動の際には、下側の折り目部8が固定された傾斜ガイド11に対してますます走行する。この過程においては、下側の折り目部8が持ち上げられ、徐々に包装ユニット2に当接する。折りたたみユニット9の通過後、図4による図示につづいて、折り目部5,6,7,8全体が、図5における図示のように、両折りたたみポケット18の同時の定義の下で包装ユニット2に当接する。
【0056】
折りたたみユニット9の後、このように全ての側で閉鎖されたフィルム包装によって仕上げられた包装ユニット2は、上述の押圧ユニット及び帯電ユニット15を通過する。このとき、押圧要素14は、折り目部5,6,7,8が変化なく包装ユニット2に当接して保持されるようにするものである。同時に、固定ユニットあるいは帯電ユニット15は、折り目部5,6,7,8が一時的な(静電的な)相互の固定を受けるよう保障するものとなっている。この目的のために、固定ユニットあるいは帯電ユニット15は、各折り目部5,6,7,8の重複部の範囲に配置されている。その結果、折り目部5,6,7,8全体が帯電電極15によって保持されるとともに、所望の電子的な帯電がなされ得る。
【0057】
これにより、折り目部5,6,7,8は、押圧ユニット及び帯電ユニット14,15の離間後に、図5の右側に示すように、包装ユニット2に当接したままとなる。このように全ての側で閉鎖されたフィルム包装によって仕上げられた包装ユニット2は、これにつづいて、すでに上述した収縮トンネルへ導入される。こっこで、フィルム3が加熱され、続いて収縮される。フィルム3が全体的に閉鎖されているため、収縮トンネルの出口側では特に安定した包装ユニット2が自由に使用でき、さらに、この包装ユニットは、全ての側の閉鎖によって、フィルム3を用いて、その中に貯蔵された物品1をその相互の整向において保持するだけでなく、例えば汚染から保護するものでもある。
【符号の説明】
【0058】
1 物品(缶)
2 包装ユニット
3 フィルム
4 フィルム折返し部
5,6,7,8 折り目部
9 折りたたみユニット
10 折りたたみ要素(押圧レール)
10a 導入部
11 折りたたみ要素(傾斜ガイド)
12 折りたたみ要素(折りたたみディスク)
13 折りたたみ要素(折りたたみ連行部材)
14 押圧要素
15 固定ユニット
16 ベルト
17 ローラ
18 折りたたみポケット
19 軸
L 走行方向
T 搬送区間
図1
図2
図3
図4
図5