【文献】
Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters,2009年,19(6),1596-1599
【文献】
Journal of the American Chemical Society,2003年,125(3),685-695
【文献】
Journal of Biological Chemistry,2006年,281(36),26734-26744
【文献】
Journal of the American Chemical Society,1996年,118(5),950-8
【文献】
Journal of the American Chemical Society ,2010年,132(38),13191-13193
【文献】
Biochimica et Biophysica Acta, Protein Structure and Molecular Enzymology ,1993年,1163(3),321-34
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
免疫調節性異常が以下のものからなる群:全身性エリテマトーデス、慢性関節リウマチ、炎症性腸疾患、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、アテローム性動脈硬化症、強皮症、自己免疫性肝炎、シェーグレン症候群、ループス腎炎、糸球体腎炎、関節リウマチ、乾癬、重症筋無力症、免疫グロブリンA腎症、血管炎、移植片拒絶および喘息から選択された自己免疫疾患または慢性炎症性疾患である、請求項11または12に記載の医薬組成物。
LMP7関連障害が筋萎縮性側索硬化症、シェーグレン症候群、全身性エリテマトーデス、ループス腎炎、糸球体腎炎、関節リウマチ、炎症性腸疾患、潰瘍性大腸炎、クローン病、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症、骨関節炎、アテローム性動脈硬化症、乾癬、重症筋無力症、皮膚の線維症、腎線維症、心臓の線維症、肝線維症、肺線維症、免疫グロブリンA腎症、血管炎、移植片拒絶、血液悪性腫瘍および喘息から選択される、請求項14に記載の医薬組成物。
式(II)で表される化合物と式(III)で表される化合物との反応をHATU、TBTU、ポリマーで支持された1−アルキル−2−クロロピリジニウム塩(ポリマーで支持されたMukaiyamaの試薬)、1−メチル−2−クロロピリジニウムヨージド(Mukaiyamaの試薬)、カルボジイミドから選択されたカップリング剤の存在下で行う、請求項16に記載の方法。
【発明の概要】
【0014】
別の観点において、本発明は、式(I)および関連する式による化合物の少なくとも1種を含む医薬製剤に関する。
かかる医薬製剤はまた、追加の活性剤を含んでもよい。追加の活性剤は、免疫抑制薬、抗炎症剤またはインターフェロンから選択され得る。
【0015】
別の観点において、本発明は、式(I)および関連する式による化合物を作製するプロセスに関する。
【0016】
本発明はさらに、
(a)有効な量の式(I)または関連する式による化合物、ならびに/またはその薬学的に使用可能な誘導体、互変異性体、塩、溶媒和物および立体異性体、ならびにすべての比率でのそれらの混合物
ならびに
(b)有効な量のさらなる医薬活性成分
の個別のパックからなるセットまたはキットに関する。
本発明は、式(I)および関連する式で表される化合物を単独で、または1種もしくは数種のそれらの代謝産物と組み合わせて包含する。
【0017】
詳細な記載。
本発明の化合物は、免疫プロテアソームサブユニットLMP7の阻害剤である。それらは、好ましくはLMP7に対するBeta5にまさる選択性を示す。
【0018】
本発明は、式(I)
【化1】
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式中
R
bおよびR
cは、独立して、互いからHまたはC
1〜C
6アルキルから選択され;R
bおよびR
cは結合して、それらが結合している酸素原子を含む5員環または6員環を形成してもよく、
QはHet、Arまたはシクロアルキルを示し;
【0019】
R
1、R
2は、互いに独立してH、OR
a、好ましくはメトキシ、Hal、C
1〜C
6アルキルを示し、ここで1〜5個のH原子は、独立してOHまたはHalによって置き換えられていてもよく;
Yは、CR
3R
4、好ましくはCH
2またはC(CH
3)
2を示し;
R
3、R
4は、互いに独立してHまたはC
1〜C
6アルキル、例えばメチルを示し;
Lは、L
1もしくはL
2、またはアルキル、好ましくはメチルを示し;
nは、0、2または3から選択された整数であり、好ましくは1であり;
【0020】
L
1は
【化2】
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であり、式中
Q
1は、ArまたはHet、好ましくはフェニル、ナフチルまたはピリジンであり、任意に、独立してOR
a、Hal、フェニルおよびC
1〜C
6アルキル、ここで1〜5個のH原子は、独立してOHまたはHalによって置き換えられていてもよい、から選択された1〜5つの基で置換されており、;
【0021】
L
2は
【化3】
[この文献は図面を表示できません]
であり、式中
Q
2は、1個の窒素原子およびO、S、NまたはCOから独立して選択された1〜3つの追加の基を含む融合した二環式系であり、かつここで、環の少なくとも1つは芳香族であり、融合した二環式系は、OR
a、Hal、フェニルおよびC
1〜C
6アルキル、ここで1〜5個のH原子は、独立してOHまたはHalによって置き換えられていてもよい、から独立して選択された1〜5つの基で任意に置換されており、;
あるいは
【0022】
Q
2は、N、O、SおよびCOから選択された1〜3個のヘテロ原子を含む不飽和の、または芳香族の5員環系であり、任意にフェニル環またはピリジン環で置換されており、フェニル環およびピリジン環は、任意にOR
a、Hal、フェニルおよびC
1〜C
6アルキル、ここで1〜5個のH原子は、独立してOHまたはHalによって置き換えられていてもよい、から独立して選択された1〜4つの基で置換されており、;
【0023】
Mは、1〜5個の炭素原子を有し、ここで1もしくは2個のH原子がOR
aまたはHal、OR
a、ならびにOHおよびHalから独立して選択された1〜5つの基で任意に置換されているC
1〜C
6アルキルから独立して選択された1〜5つの基で任意に置換されているフェニル環によって置き換えられていてもよい直鎖状もしくは分枝状アルキレンであり;あるいは
Mは、3〜7個の炭素原子を有するシクロアルキレンを示し;あるいは
Mはチアゾリジニル基を示し、
【0024】
R
aはHまたはC
1〜C
6アルキルであり、ここで1〜5個のH原子は独立してOHまたはHalによって置き換えられていてもよく;
Arは、5〜8個の炭素原子を有する別の炭素環式の飽和、不飽和または芳香族環と任意に融合した6員環の芳香族炭素環式環を示し;
【0025】
Hetは、独立してN、N
+O
−、O、S、SOおよびSO
2から選択された1〜3個のヘテロ原子を有し、5〜8個の原子を有し、任意にN、OおよびSから選択された1〜3個のヘテロ原子を含む別の飽和の、不飽和の、または芳香族の環と任意に融合する5員環または6員環の飽和の、不飽和の、または芳香族の複素環式環を示し;
Halは、Cl、Br、IまたはF;好ましくはClまたはFを示す、
で表される化合物、ならびに鏡像異性体、ジアステレオマー、およびそれらの混合物、およびそれらの薬学的に許容し得る塩を提供する。
【0026】
Lが1つまたはいくつかのキラル中心を含む場合において、式(I)は、あらゆる単離された鏡像異性体およびジアステレオマーならびにすべての比率でのそれらの混合物を包含する。
【0027】
特定の態様において、本発明は、式(I)および関連する式で表され、式中LはL1を示し、Mは3〜7個の炭素原子を有するシクロアルキレンである化合物を提供する。好ましくは、Mは、5員環または6員環のシクロアルキレンから選択される。
かかるシクロアルキレン基の例は、以下のものである:
【化4】
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【0028】
別の特定の態様において、本発明は、式(I)および関連する式で表され、式中LはL1を示し、Mは1〜5個の炭素原子を有し、ここで1個もしくは2個のH原子がOR
aまたは独立してHal、OR
a、ならびに独立してOHおよびHalから選択された1〜5つの基で任意に置換されているC
1〜C
6アルキルから選択された1〜5つの基で任意に置換されているフェニル環によって置き換えられていてもよい直鎖状もしくは分枝状アルキレンである化合物を提供する。
【0029】
別の特定の態様において、本発明は、式(I)および関連する式で表され、式中LはL2を示し、それによってMは1〜5個の炭素原子を有し、ここで1個もしくは2個のH原子がOR
aまたは独立してHal、OR
a、ならびに独立してOHおよびHalから選択された1〜5つの基で任意に置換されているC
1〜C
6アルキルから選択された1〜5つの基で任意に置換されているフェニル環によって置き換えられていてもよい直鎖状もしくは分枝状アルキレンを示す化合物を提供する。
好ましくは、L2中のMは、1〜5個の炭素原子を有する非置換の直鎖状アルキレンである。
【0030】
別の特定の態様において、本発明は、式(I)および関連する式で表される化合物を提供し、式中LはL
1である。L
1は、好ましくは以下の群から選択される:
【表1】
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【0031】
【表2】
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【0032】
別の特定の態様において、本発明は、式(I)および関連する式で表される化合物を提供し、式中LはL
2である。L
2は、好ましくは以下の群から選択される:
【表3】
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【0033】
別の特定の態様において、本発明は、式(I)および関連する式で表される化合物を提供し、式中基
【化5】
[この文献は図面を表示できません]
は、以下の群から選択される:
【表4】
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【0034】
Arは、非置換であるか、または、好ましくはHal、アルキル、OR
3、N(R
3)
2、NO
2、CN、COOR
3、CF
3、OCF
3、CON(R
3)
2、NR
3COアルキル、NR
3CON(R
3)
2、NR
3SO
2アルキル、COR
3、SO
2N(R
3)
2、SOアルキルもしくはSO
2アルキル、フェニル、ピリジル、ピリミジル、O−フェニル、O−ピリジル、O−ピリミジル、−[C(R
3)
2]
n−COOR
3および/もしくは−O[C(R
3)
2]
n−CON(R
3)
2によって単置換、二置換もしくは三置換されていてもよい。
【0035】
Arは、例えばナフチル、フェニル、o−、m−またはp−トリル、o−、m−またはp−エチルフェニル、o−、m−またはp−プロピルフェニル、o−、m−またはp−イソプロピルフェニル、o−、m−またはp−tert−ブチルフェニル、o−、m−またはp−ヒドロキシフェニル、o−、m−またはp−ニトロフェニル、o−、m−またはp−アミノフェニル、o−、m−またはp−(N−メチルアミノ)フェニル、o−、m−またはp−(N−メチルアミノカルボニル)フェニル、o−、m−またはp−アセトアミドフェニル、o−、m−またはp−メトキシフェニル、o−、m−またはp−エトキシフェニル、o−、m−またはp−エトキシカルボニルフェニル、o−、m−またはp−(N,N−ジメチルアミノ)フェニル、o−、m−またはp−(N,N−ジメチルアミノカルボニル)フェニル、o−、m−またはp−(N−エチルアミノ)フェニル、o−、m−またはp−(N,N−ジエチルアミノ)フェニル、o−、m−またはp−フルオロフェニル、o−、m−またはp−ブロモフェニル、o−、m−またはp−クロロフェニル、o−、m−またはp−(メチルスルホンアミド)フェニル、o−、m−またはp−(メチルスルホニル)フェニル、o−、m−またはp−アミノ−スルファニル−フェニル、o−、m−またはp−フェノキシフェニル、
【0036】
さらに好ましくは2,3−、2,4−、2,5−、2,6−、3,4−もしくは3,5−ジメチルフェニル、2,3−、2,4−、2,5−、2,6−、3,4−もしくは3,5−ジフルオロフェニル、2,3−、2,4−、2,5−、2,6−、3,4−もしくは3,5−ジクロロフェニル、2,3−、2,4−、2,5−、2,6−、3,4−もしくは3,5−ジブロモフェニル、2,4−もしくは2,5−ジニトロフェニル、2,5−もしくは3,4−ジメトキシフェニル、3−ニトロ−4−クロロフェニル、3−アミノ−4−クロロ−、2−アミノ−3−クロロ−、2−アミノ−4−クロロ−、2−アミノ−5−クロロ−もしくは2−アミノ−6−クロロフェニル、2−ニトロ−4−N,N−ジメチルアミノ−もしくは3−ニトロ−4−N,N−ジメチルアミノフェニル、2,3−ジアミノフェニル、2,3,4−、2,3,5−、2,3,6−、2,4,6−もしくは3,4,5−トリクロロフェニル、2,4,6−トリメトキシフェニル、2−ヒドロキシ−3,5−ジクロロフェニル、p−ヨードフェニル、3,6−ジクロロ−4−アミノフェニル、4−フルオロ−3−クロロフェニル、2−フルオロ−4−ブロモフェニル、2,5−ジフルオロ−4−ブロモフェニル、3−ブロモ−6−メトキシフェニル、3−クロロ−6−メトキシフェニル、3−クロロ−4−アセトアミドフェニル、3−フルオロ−4−メトキシフェニル、3−アミノ−6−メチルフェニル、3−クロロ−4−アセトアミドフェニルまたは2,5−ジメチル−4−クロロフェニルを示す。
【0037】
Arは、特に好ましくは、例えば非置換であるか、またはF、OCH
3、CH
3、CF
3、フェニルおよび/もしくはピリジルによって単置換もしくは二置換、好ましくは単置換されているフェニル、例えば2’−メトキシ−フェニル−、2’−トリフルオロメチル−フェニル−(少なくとも2’置換基を保有するアリール)、2’−クロロ−フェニル、2’、6’−ジメチル−フェニル−または2’−アルキル−フェニル−、好ましくは2’−メチル−フェニルを示す。
【0038】
Hetは、例えば2−または3−フリル、ベンゾフリル、2−または3−チエニル、ベンゾチエニル、1−、2−または3−ピロリル、1−、2−、4−または5−イミダゾリル、1−、3−、4−または5−ピラゾリル、2−、4−または5−オキサゾリル、3−、4−または5−イソキサゾリル、2−、4−または5−チアゾリル、3−、4−または5−イソチアゾリル、2−、3−または4−ピリジル、2−、4−、5−または6−ピリミジニル、
【0039】
さらに好ましくは1,2,3−トリアゾール−1−、−4−または−5−イル、1,2,4−トリアゾール−1−、−3−または−5−イル、1−または5−テトラゾリル、1,2,3−オキサジアゾール−4−または−5−イル、1,2,4−オキサジアゾール−3−または−5−イル、1,3,4−チアジアゾール−2−または−5−イル、1,2,4−チアジアゾール−3−または−5−イル、1,2,3−チアジアゾール−4−または−5−イル、3−または4−ピリダジニル、ピラジニル、1−、2−、3−、4−、5−、6−または7−インドリル、インダゾリル、4−または5−イソインドリル、1−、2−、4−または5−ベンズイミダゾリル、1−、3−、4−、5−、6−または7−ベンゾピラゾリル、2−、4−、5−、6−または7−ベンゾキサゾリル、3−、4−、5−、6−または7−ベンズイソキサゾリル、2−、4−、5−、6−または7−ベンゾチアゾリル、2−、4−、5−、6−または7−ベンズイソチアゾリル、4−、5−、6−または7−ベンズ−2,1,3−オキサジアゾリル、2−、3−、4−、5−、6−、7−または8−キノリル、1−、3−、4−、5−、6−、7−または8−イソキノリル、3−、4−、5−、6−、7−または8−シンノリニル、2−、4−、5−、6−、7−または8−キナゾリニル、5−または6−キノキサリニル、2−、3−、5−、6−、7−または8−2H−ベンゾ−1,4−オキサジニル、さらに好ましくは1,3−ベンゾジオキソール−5−イル、1,4−ベンゾジオキサン−6−イル、2,1,3−ベンゾチアジアゾール−4−もしくは−5−イルまたは2,1,3−ベンゾキサジアゾール−5−イルである。
【0040】
Het中の複素環式ラジカルはまた、部分的に、または完全に水素化されていてもよい。
【0041】
Hetは、したがってまた、例えば2,3−ジヒドロ−2−、−3−、−4−または−5−フリル、2,5−ジヒドロ−2−、−3−、−4−または−5−フリル、テトラヒドロ−2−または−3−フリル、1,3−ジオキソラン−4−イル、テトラヒドロ−2−または−3−チエニル、2,3−ジヒドロ−1−、−2−、−3−、−4−または−5−ピロリル、2,5−ジヒドロ−1−、−2−、−3−、−4−または−5−ピロリル、1−、2−または3−ピロリジニル、テトラヒドロ−1−、−2−または−4−イミダゾリル、2,3−ジヒドロ−1−、−2−、−3−、−4−または−5−ピラゾリル、テトラヒドロ−1−、−3−または−4−ピラゾリル、1,4−ジヒドロ−1−、−2−、−3−または−4−ピリジル、1,2,3,4−テトラヒドロ−1−、−2−、−3−、−4−、−5−または−6−ピリジル、1−、2−、3−または4−ピペリジニル、2−、3−または4−モルホリニル、テトラヒドロ−2−、−3−または−4−ピラニル、1,4−ジオキサニル、1,3−ジオキサン−2−、−4−または−5−イル、ヘキサヒドロ−1−、−3−または−4−ピリダジニル、ヘキサヒドロ−1−、−2−、−4−または−5−ピリミジニル、1−、2−または3−ピペラジニル、1,2,3,4−テトラヒドロ−1−、−2−、−3−、−4−、−5−、−6−、−7−または−8−キノリル、1,2,3,4−テトラヒドロ−1−、−2−、−3−、−4−、−5−、−6−、−7−または−8−イソキノリル、2−、3−、5−、6−、7−または8−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ−1,4−オキサジニル、
【0042】
さらに好ましくは2,3−メチレンジオキシフェニル、3,4−メチレンジオキシフェニル、2,3−エチレンジオキシフェニル、3,4−エチレンジオキシフェニル、3,4−(ジフルオロメチレンジオキシ)フェニル、2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−もしくは−6−イル、2,3−(2−オキソメチレンジオキシ)フェニルまたはまた3,4−ジヒドロ−2H−1,5−ベンゾジオキセピン−6−もしくは−7−イル、さらに好ましくは2,3−ジヒドロベンゾフラニルまたは2,3−ジヒドロ−2−オキソフラニルを示すことができる。
【0043】
Hetは、非置換であるか、またはHal、アルキル、−[C(R
3)
2]
n−Ar、−[C(R
3)
2]
n−シクロアルキル、OR
3、CF
3、OCF
3、N(R
3)
2、NR
3CON(R
3)
2、NO
2、CN、−[C(R
3)
2]
n−COOR
3、−[C(R
3)
2]
n−CON(R
3)
2、NR
3COアルキル、NR
3SO
2アルキル、COR
3、SO
2N(R
3)
2、SOアルキル、O−フェニル、O−ピリジル、O−ピリミジル、フェニル、ピリジルおよび/もしくはSO
2アルキルによって単置換、二置換もしくは三置換されていてもよい。
【0044】
アルキルは、非分枝状(直鎖状)または分枝状であり、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11または12個の炭素原子を有する。アルキルは、好ましくはメチル、さらにエチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチルまたはtert−ブチル、さらにまたペンチル、1−、2−または3−メチルブチル、1,1−、1,2−または2,2−ジメチルプロピル、1−エチルプロピル、ヘキシル、1−、2−、3−または4−メチルペンチル、1,1−、1,2−、1,3−、2,2−、2,3−または3,3−ジメチルブチル、1−または2−エチルブチル、1−エチル−1−メチルプロピル、1−エチル−2−メチルプロピル、1,1,2−または1,2,2−トリメチルプロピル、さらに好ましくは例えばトリフルオロメチルを示す。
【0045】
アルキルは、非常に特に好ましくは1、2、3、4、5または6個の炭素原子を有するアルキル、好ましくはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、1,1,1−トリフルオロエチルを示す。好ましい態様において、アルキルは、パーフルオロ化されている(perfluorated)。
【0046】
シクロアルキルは、好ましくはシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルまたはシクロヘプチルを示す。シクロアルキルは、好ましくはアルキル、OH、O−アルキル、Halによって置換されていてもよい。
【0047】
別の特定の態様において、本発明の化合物は、以下の群から選択される:
【表5】
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【0048】
【表6】
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【0049】
【表7】
[この文献は図面を表示できません]
【0050】
【表8】
[この文献は図面を表示できません]
【0051】
【表9】
[この文献は図面を表示できません]
【0052】
【表10】
[この文献は図面を表示できません]
【0053】
【表11】
[この文献は図面を表示できません]
【0054】
【表12】
[この文献は図面を表示できません]
【0055】
【表13】
[この文献は図面を表示できません]
【0056】
【表14】
[この文献は図面を表示できません]
【0057】
【表15】
[この文献は図面を表示できません]
【0058】
以下の略語は、以下で使用する略語を指す:
AcOH(酢酸)、BINAP(2,2’−ビス(ジスフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフタレン)、dba(ジベンジリデンアセトン)、tBu(tert−ブチル)、tBuOK(カリウムtert−ブトキシド)、CDI(1,1’−カルボニルジイミダゾール)、DBU(1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン)、DCC(ジシクロヘキシルカルボジイミド)、DCM(ジクロロメタン)、DIAD(ジイソブチルアゾジカルボキシレート)、DIC(ジイソプロピルカルボジイミド)、DIEA(ジ−イソプロピルエチルアミン)、DMA(ジメチルアセトアミド)、DMAP(4−ジメチルアミノピリジン)、DMSO(ジメチルスルホキシド)、DMF(N,N−ジメチルホルムアミド、EDC.HCl(1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩)、EtOAc(酢酸エチル)、EtOH(エタノール)、g(グラム)、cHex(シクロヘキサン)、
【0059】
HATU(ジメチルアミノ−([1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イルオキシ)−メチレン]−ジメチル−アンモニウムヘキサフルオロホスフェート)、HOBt(N−ヒドロキシベンゾトリアゾール)、HPLC(高速液体クロマトグラフィー)、hr(時間)、MHz(メガヘルツ)、MeOH(メタノール)、min(分)、mL(ミリリットル)、mmol(ミリモル)、mM(ミリモル)、mp(融点)、MS(質量分析)、MW(マイクロ波)、NMM(N−メチルモルホリン)、NMR(核磁気共鳴)、NBS(N−ブロモスクシンイミド)、PBS(リン酸緩衝生理食塩水)、PMB(パラ−メトキシベンジル)、PyBOP(ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシトリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート)、RT(室温)、TBAF(テトラ−ブチルアンモニウムフルオリド)、TBTU(N,N,N’,N’−テトラメチル−O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)ウロニウムテトラフルオロボレート)、T3P(プロパンホスホン酸無水物)、TEA(トリエチルアミン)、TFA(トリフルオロ酢酸)、THF(テトラヒドロフラン)、PetEther(石油エーテル)、TBME(tert−ブチルメチルエーテル)、TLC(薄層クロマトグラフィー)、TMS(トリメチルシリル)、TMSI(トリメチルシリルヨージド)、UV(紫外線)。
【0060】
一般的に、式(I)で表され、式中R
1、n、R
b、R
c、LおよびQは上記のように定義される化合物を、スキーム1において概説したように式(II)で表される化合物から得ることができる。
【0061】
最初のステップは、式(II)で表され、式中Lは上記のように定義される化合物の、式(III)で表され、式中R
1、n、R
a、R
b、R
cおよびQは上記のように定義される化合物との反応にある。当該反応を、アミドのカルボン酸からの調製のための当業者に周知の条件および方法を使用して、標準的なカップリング剤、例えば、しかし限定されずにHATU、TBTU、ポリマーで支持された1−アルキル−2−クロロピリジニウム塩(ポリマーで支持されたMukaiyamaの試薬)、1−メチル−2−クロロピリジニウムヨージド(Mukaiyamaの試薬)、カルボジイミド(例えばDCC、DIC、EDC)およびHOBt、PyBOP(登録商標)および当業者に周知の他のかかる試薬、好ましくはTBTUと共に、塩基、例えばTEA、DIEA、NMM、ポリマーで支持されたモルホリン、好ましくはDIEAの存在下または不存在下で、好適な溶媒、例えばDCM、THFまたはDMF中で、−10℃〜50℃の、好ましくは0℃の温度で数時間、例えば1時間〜24時間行う。
【0062】
あるいはまた、式(II)で表される化合物を、カルボン酸誘導体、例えばハロゲン化アシルまたは無水物に、当業者に周知の方法、例えば、しかし限定されずにSOCl
2、POCl
3、PCl
5、(COCl)
2での、触媒量のDMFの存在下または不存在下での、好適な溶媒、例えばトルエン、DCM、THFの存在下または不存在下での、20℃から100℃まで上昇する温度での、好ましくは50℃での、数時間、例えば1時間〜24時間にわたる処理によって変換することができる。カルボン酸誘導体の式(I)で表される化合物への変換を、アミドのカルボン酸誘導体(例えば塩化アシル)からの調製のための当業者に周知の条件および方法を使用して、アルキルアミンと共に、塩基、例えばTEA、DIEA、NMMの存在下で、好適な溶媒、例えばDCM、THFまたはDMF中で、20℃から100℃まで上昇する温度で、好ましくは50℃で、数時間、例えば1時間〜24時間にわたって達成することができる。
【0063】
【化6】
[この文献は図面を表示できません]
【0064】
式(Ia)で表され、式中R
1、n、LおよびQは上記のように定義されており、かつ式中R
bおよびR
cはHである化合物を、式(Ib)で表され、式中R
1、n、LおよびQは上記のように定義されており、かつ式中R
bおよびR
cはC
1〜C
6アルキルであり;それによってR
bおよびR
cは、結合してそれらが結合している酸素原子を含む5員環または6員環を形成してもよい化合物から出発して、ボロン酸エステルの加水分解のための当業者に周知の方法、例えば、しかし限定されずにHCl、HBr、HI、TFAでの、過剰の小分子量ボロン酸、例えば、しかし限定されずにi−BuB(OH)
2の存在下または不存在下での処理を使用して製造することができる(スキーム2)。
【0065】
【化7】
[この文献は図面を表示できません]
【0066】
式(III)で表される化合物を、スキーム3において概説するように製造することができる。
【化8】
[この文献は図面を表示できません]
【0067】
式(IV)で表され、式中R
1、n、R
b、R
cおよびQは上記のように定義され、ただしR
b、R
cはHを表さない化合物を変換して、式(V)で表され、式中R
1、n、R
b、R
cおよびQは上記のように定義され、ただしR
b、R
cはHを表さない化合物を得ることを、DCMでの処理によって、強塩基、例えばnBuLi、tBuLi、MeLi、LDA、LiHMDS、好ましくはnBuLiの存在下で、好適な溶媒、例えばTHFまたはジオキサン、好ましくはTHF中で、−100℃から室温まで上昇する温度で、数時間、例えば1時間〜24時間にわたって達成することができる。当該反応は、R
bおよびR
cが好適に選択されている場合には、鏡像異性体的に富化された生成物を生じさせることができる。例えば、R
bおよびR
cが一緒に(1S,2S,3R,5S)−(+)−ピナンジオールを表す場合には、(S)立体配置を有する生成物が優先的に生成する。(Matteson、D. S.; Sadhu、K. M. J. Am. Chem. Soc. 1981、103、5241-5242)
【0068】
式(V)で表され、式中R
1、n、R
b、R
c、LおよびQは上記のように定義され、ただしR
b、R
cはHを表さない化合物を変換して、式(VII)で表され、式中R
1、n、R
b、R
cおよびQは上記のように定義され、ただしR
b、R
cはHを表さない化合物を得ることを、好適な溶媒、例えばTHFまたはジオキサン、好ましくはTHF中での、−100℃から室温まで上昇する温度での、数時間、例えば1時間〜24時間にわたる式(VI)で表される化合物との反応によって達成することができる。当該反応は、一般的に立体配置の反転を伴って進行し、それによって式(V)で表される化合物が(S)立体配置を有していた場合には、(R)立体配置を有する式(VII)で表される化合物が得られたであろう。(Matteson、D. S.; Sadhu、K. M. J. Am. Chem. Soc. 1981、103、5241-5242)
【0069】
最後に、式(VII)で表される化合物の式(II)で表される化合物への変換を、好適な酸、例えばHClまたはTFA、好ましくはTFAでの、好適な溶媒、例えばDCM、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテルまたはTHF、好ましくはジエチルエーテルの存在下での、−30℃〜30℃の温度での、好ましくは−10℃の温度での、数時間、例えば1時間〜48時間にわたる処理によって達成することができる。
【0070】
あるいはまた、式(IIIa)で表され、式中R
1、n、R
b、R
cおよびQは上記のように定義され、R
aはHを表す化合物を、スキーム4において概説するように製造することができる。
【化9】
[この文献は図面を表示できません]
【0071】
式(VIII)で表され、式中R
1およびQは上記のように定義される化合物を、式(X)で表され、式中R
1、n、R
b、R
cおよびQは上記のように定義される化合物に、好適な触媒、例えば、しかし限定されずに(1,3−ジシクロヘキシルイミダゾール−2−イリデン)銅(I)tert−ブトキシド((ICy)CuOtBu)の存在下での、好適な溶媒、例えばベンゼン、トルエン、ジオキサン、THF中での、室温〜80℃の温度での、数時間、例えば1時間〜48時間にわたる、式(IX)で表され、式中R
bおよびR
cは上記のように定義される化合物との反応によって変換することができる。
【0072】
式(IIIa)で表される化合物を得るための式(X)で表される化合物の脱保護を、酸、例えばHClまたはTFA、好ましくはHClを使用して、好適な溶媒、例えばDCM、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、THF、ジオキサンまたはメタノール、好ましくはジオキサンおよびメタノールの混合物の存在下で、−10℃〜40℃の温度で、好ましくは室温で、数時間、例えば1時間〜48時間行うことができる。
【0073】
上記の組の一般的な合成方法が式(I)で表される化合物および/または式(I)で表される化合物の合成のために必要な中間体を得るために適用可能でない場合には、当業者によって知られている好適な製造の方法を、使用しなければならない。
【0074】
一般的に、式(I)で表される任意の個々の化合物のための合成経路は、各分子の特定の置換基および必要な中間体の即座の有用性に依存する;再びかかる要因は、通常の当業者によって評価される。すべての保護および脱保護方法について、Philip J. Kocienski, “Protecting Groups”, Georg Thieme Verlag Stuttgart, New York, 1994中ならびにTheodora W. GreeneおよびPeter G. M. Wuts、“Protective Groups in Organic Synthesis”, Wiley Interscience、第3版、1999中を参照。
【0075】
本発明の化合物を、溶媒分子と合同で、適切な溶媒の蒸発からの結晶によって単離することができる。塩基性中心を含む式(I)で表される化合物の薬学的に許容し得る酸付加塩を、慣用の方式において調製してもよい。例えば、遊離塩基の溶液を好適な酸で、純粋で、または好適な溶液中で処理してもよく、得られた塩を、濾過によって、または反応溶媒の真空下での蒸発によって単離する。薬学的に許容し得る塩基付加塩を、同様の方式において、酸性中心を含む式(I)で表される化合物の溶液を処理することにより、適切な塩基と共に得てもよい。両方のタイプの塩を、イオン交換樹脂手法を使用して生成するかまたは相互転換してもよい。
【0076】
使用する条件に依存して、反応時間は、一般的に数分〜14日であり、反応温度は約−30℃〜140℃、通常−10℃〜90℃、特に約0℃〜約70℃である。
式(I)で表される化合物を、さらに式(I)で表される化合物をそれらの官能性誘導体の1種から、加溶媒分解剤または水素化分解剤での処理によって遊離させることにより得ることができる。
【0077】
加溶媒分解または水素化分解のための好ましい出発物質は、式(I)に適合するが対応する保護されたアミノおよび/または水酸基を1つまたは2つ以上の遊離のアミノおよび/または水酸基の代わりに含むもの、好ましくはアミノ保護基をN原子に結合したH原子の代わりに担持するもの、特にR’がアミノ保護基を示すR’−N基をHN基の代わりに担持するもの、ならびに/または、水酸保護基を水酸基のH原子の代わりに担持するもの、例えば式(I)に適合するが、R’’が水酸保護基を示す−COOR’’基を−COOH基の代わりに担持するものである。
【0078】
複数の−同一であるかまたは異なる−保護されたアミノおよび/または水酸基が出発物質の分子中に存在するのが、また可能である。存在する保護基が互いに異なる場合には、それらを、多くの場合において選択的に切断することができる。
【0079】
用語「アミノ保護基」は、一般的用語において知られており、アミノ基を化学反応に対して保護する(遮断する)のに適しているが、所望の化学反応が分子中の他の個所で行われた後に除去するのが容易である基に関する。かかる基の典型的なものは、特に非置換または置換アシル、アリール、アラルコキシメチルまたはアラルキル基である。アミノ保護基が所望の反応(または反応順序)の後に除去されるので、それらのタイプおよびサイズはさらに重大ではない;しかしながら、好ましいのは、1〜20個、特に1〜8個のC原子を有するものである。
【0080】
用語「アシル基」は、本プロセスに関して最も広い意味において理解するべきである。それは、脂肪族、芳香脂肪族、芳香族または複素環式カルボン酸またはスルホン酸から誘導されるアシル基、および特にアルコキシ−カルボニル、アリールオキシカルボニルおよび特にアラルコキシカルボニル基を含む。
【0081】
かかるアシル基の例は、アルカノイル、例えばアセチル、プロピオニルおよびブチリル;アラルカノイル、例えばフェニルアセチル;アロイル、例えばベンゾイルおよびトリル;アリールオキシアルカノイル、例えばPOA;アルコキシカルボニル、例えばメトキシ−カルボニル、エトキシカルボニル、2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル、BOC(tert−ブトキシ−カルボニル)および2−ヨードエトキシカルボニル;アラルコキシカルボニル、例えばCBZ(「カルボベンゾキシ」)、4−メトキシベンジルオキシカルボニルおよびFMOC;ならびにアリール−スルホニル、例えばMtrである。好ましいアミノ保護基は、BOCおよびMtr、さらにCBZ、Fmoc、ベンジルおよびアセチルである。
【0082】
用語「水酸保護基」は、同様に一般的用語において知られており、水酸基を化学反応に対して保護するのに適しているが、所望の化学反応が分子中の他の個所で行われた後に除去するのが容易である基に関する。かかる基の典型的なものは、前述の非置換または置換アリール、アラルキルまたはアシル基、さらにまたアルキル基である。それらが再び所望の化学反応または反応順序の後に除去されるので、水酸保護基の性質およびサイズは重大ではない;好ましいのは、1〜20個、特に1〜10個の炭素原子を有する基である。水酸保護基の例は、とりわけベンジル、4−メトキシベンジル、p−ニトロ−ベンゾイル、p−トルエンスルホニル、tert−ブチルおよびアセチルであり、ここでベンジルおよびtert−ブチルが特に好ましい。
【0083】
用語「化合物の溶媒和物」は、それらの相互の引力のために形成する化合物上への不活性溶媒分子のアダクション(adduction)を意味するものと解釈される。溶媒和物は、例えば一もしくは二水和物またはアルコラートである。
【0084】
式(I)で表される化合物を、−使用する保護基に依存して−例えば強酸を使用して、有利にはTFAまたは過塩素酸を使用して、しかしまた他の強無機酸、例えば塩酸または硫酸、強有機カルボン酸、例えばトリクロロ酢酸、またはスルホン酸、例えばベンゼンもしくはp−トルエンスルホン酸を使用して、それらの官能性誘導体から遊離させる。追加の不活性溶媒の存在は可能であるが、常に必要であるわけではない。
【0085】
好適な不活性溶媒は、好ましくは有機、例えばカルボン酸、例えば酢酸、エーテル、例えばTHFまたはジオキサン、アミド、例えばDMF、ハロゲン化炭化水素、例えばDCM、さらにまたアルコール、例えばメタノール、エタノールまたはイソプロパノール、および水である。前述の溶媒の混合物は、さらに好適である。TFAを、好ましくは、さらなる溶媒を加えずに過剰において使用し、過塩素酸を、好ましくは酢酸および70%過塩素酸の比率9:1における混合物の形態において使用する。切断のための反応温度は、有利には約0〜約50℃、好ましくは15〜30℃(RT)である。
【0086】
BOC、OButおよびMtr基を、例えば、好ましくは、DCM中のTFAを使用して、またはジオキサン中の約3〜5NのHClを使用して、15〜30℃で切断することができ、FMOC基を、ジメチルアミン、ジエチルアミンまたはピペリジンをDMFに溶解した約5〜50%の溶液を使用して、15〜30℃で切断することができる。
【0087】
水素化分解的に除去することができる保護基(例えばCBZ、ベンジルまたはそのオキサジアゾール誘導体からのアミジノ基の遊離)を、例えば触媒(例えば、有利には担体、例えば炭素上の貴金属触媒、例えばパラジウム)の存在下での水素での処理によって切断することができる。ここでの好適な溶媒は、上に示したもの、特に例えばアルコール、例えばメタノールもしくはエタノール、またはアミド、例えばDMFである。水素化分解を、一般的に、約0〜100℃の温度および約1〜200barの圧力で、好ましくは20〜30℃および1〜10barで行う。CBZ基の水素化分解は、例えばメタノール中の5〜10%Pd/C上で、またはPd/C上でギ酸アンモニウム(水素の代わりに)を使用して、メタノール/DMF中で20〜30℃で良好に成功する。
【0088】
好適な不活性溶媒の例は、炭化水素、例えばヘキサン、石油エーテル、ベンゼン、トルエンもしくはキシレン;塩素化炭化水素、例えばトリクロロエチレン、1,2−ジクロロエタン、テトラクロロメタン、トリ−フルオロ−メチルベンゼン、クロロホルムもしくはDCM;アルコール、例えばメタノール、エタノール、イソプロパノール、n−プロパノール、n−ブタノールもしくはtert−ブタノール;エーテル、例えばジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)もしくはジオキサン;グリコールエーテル、例えばエチレングリコールモノメチルもしくはモノエチルエーテルまたはエチレングリコールジメチルエーテル(ジグライム);ケトン、例えばアセトンもしくはブタノン;アミド、例えばアセトアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン(NMP)もしくはジメチル−ホルムアミド(DMF);ニトリル、例えばアセトニトリル;スルホキシド、例えばジメチルスルホキシド(DMSO);二硫化炭素;カルボン酸、例えばギ酸もしくは酢酸;ニトロ化合物、例えばニトロメタンもしくはニトロベンゼン;エステル、例えばEtOAc、あるいは前記溶媒の混合物である。
【0089】
エステルを、例えば水中のLiOH、NaOHまたはKOH、水/THF、水/THF/エタノールまたは水/ジオキサンを使用して、0〜100℃の温度で鹸化することができる。さらに、エステルを、例えば酢酸、TFAまたはHCLを使用して加水分解することができる。
【0090】
遊離のアミノ基を、さらに慣用の方式において塩化アシルもしくは無水物を使用してアシル化するか、あるいは非置換もしくは置換ハロゲン化アルキルを使用してアルキル化するか、あるいはCH3−C(=NH)−OEtと、有利には不活性溶媒、例えばDCMもしくはTHF中で、および/または塩基、例えばトリエチルアミンもしくはピリジンの存在下で、−60℃〜+30℃の温度で反応させることができる。
【0091】
明細書全体にわたって、脱離基の用語は、好ましくはCl、Br、Iまたは反応的に修飾されたOH基、例えば1 6炭素原子を有する活性化されたエステル、イミダゾリドもしくはアルキルスルホニルオキシ(好ましくはメチルスルホニルオキシもしくはトリフルオロメチルスルホニルオキシ)または6 10炭素原子を有するアリールスルホニルオキシ(好ましくはフェニルもしくはp トリルスルホニルオキシ)を示す。
【0092】
典型的なアシル化反応におけるカルボキシル基の活性化のためのこのタイプのラジカルは、文献(例えば標準的学術書、例えばHouben-Weyl, Methoden der organischen Chemie [Methods of Organic Chemistry], Georg-Thieme-Verlag, Stuttgart)に記載されている。
活性化されたエステルは、有利には、例えばHOBtまたはN ヒドロキシスクシンイミドの添加によってin situで生成する。
【0093】
用語「薬学的に使用可能な誘導体」は、例えば式Iで表される化合物の塩およびいわゆるプロドラッグ化合物を意味するものと解釈される。
用語「プロドラッグ誘導体」は、式Iで表され、例えばアルキルまたはアシル基、糖またはオリゴペプチドで修飾されており、有機体中で迅速に切断されて活性化合物を生成する化合物を意味するものと解釈される。
これらはまた、例えばInt. J. Pharm. 115, 61-67 (1995)に記載されているように、本発明の化合物の生分解性高分子誘導体を含む。
【0094】
薬学的塩および他の形態
式(I)で表される前記化合物を、それらの最終的な非塩形態において使用することができる。他方、本発明はまた、これらの化合物の、様々な有機および無機酸および塩基から当該分野において知られている手順によって誘導され得るそれらの薬学的に許容し得る塩の形態における使用に関する。式Iで表される化合物の薬学的に許容し得る塩形態は、大部分、慣用の方法によって製造される。式Iで表される化合物が酸性の中心、例えばカルボキシル基を含む場合は、その好適な塩の1種を、当該化合物を好適な塩基と反応させて対応する塩基付加塩を得ることによって生成することができる。かかる塩基は、例えば水酸化カリウムおよび水酸化ナトリウムを含むアルカリ金属水酸化物;アルカリ土類金属水酸化物、例えば水酸化マグネシウムおよび水酸化カルシウム;ならびに様々な有機塩基、例えばピペリジン、ジエタノールアミンおよびN−メチル−グルカミン(メグルミン)、ベンザチン、コリン、ジエタノールアミン、エチレンジアミン、ベネタミン(benethamine)、ジエチルアミン、ピペラジン、リシン、L−アルギニン、アンモニア、トリエタノールアミン、ベタイン、エタノールアミン、モルホリンおよびトロメタミンである。
【0095】
塩基性中心を含む式Iで表されるある化合物の場合において、酸付加塩を、これらの化合物を薬学的に許容し得る有機および無機酸、例えばハロゲン化水素、例えば塩化水素または臭化水素、他の鉱酸およびそれらの対応する塩、例えば硫酸塩、硝酸塩またはリン酸塩など、ならびにアルキル−およびモノアリール−スルホネート、例えばメタンスルホネート、エタンスルホネート、トルエンスルホネートおよびベンゼン−スルホネート、ならびに他の有機酸およびそれらの対応する塩、例えば炭酸塩、酢酸塩、トリフルオロ−酢酸塩、酒石酸塩、マレイン酸塩、コハク酸塩、クエン酸塩、安息香酸塩、サリチル酸塩、アスコルビン酸塩などで処理することによって生成することができる。
【0096】
したがって、式Iで表される化合物の薬学的に許容し得る酸付加塩は、以下のものを含む:酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼン−スルホン酸塩(ベシル酸塩)、重硫酸塩、重亜硫酸塩、臭化物、酪酸塩、樟脳酸塩、樟脳−スルホン酸塩、カプリン酸塩、カプリル酸塩、塩化物、クロロ安息香酸塩、クエン酸塩、チクロ、ケイ皮酸塩、ジグルコン酸塩、リン酸二水素塩、ジニトロ安息香酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、ギ酸塩、グリコール酸塩、フマル酸塩、ガラクタル酸塩(ムチン酸から)、ガラクツロン酸塩、グルコヘプタン酸塩、グルコン酸塩、グルタミン酸塩、グリセロリン酸塩、ヘミコハク酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、馬尿酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシ−エタン−スルホン酸塩、ヨウ化物、イセチオン酸塩、イソ酪酸塩、乳酸塩、ラクトビオン酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、マンデル酸塩、メタリン酸塩、メタンスルホン酸塩、メチル安息香酸塩、リン酸一水素塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、シュウ酸塩、オレイン酸塩、パルモエート(palmoate)、ペクチン酸塩、過硫酸塩、フェニル酢酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、リン酸塩、ホスホン酸塩、フタル酸塩、しかしこれは限定を表さない。両方のタイプの塩を、好ましくはイオン交換樹脂手法を使用して生成するかまたは相互転換してもよい。
【0097】
さらに、式Iで表される化合物の塩基性塩は、アルミニウム、アンモニウム、カルシウム、銅、鉄(III)、鉄(II)、リチウム、マグネシウム、マンガン(III)、マンガン(II)、カリウム、ナトリウムおよび亜鉛塩を含むが、これは限定を表すことを意図しない。前述の塩の中で、好ましいのは、アンモニウム;アルカリ金属塩ナトリウムおよびカリウム、ならびにアルカリ土類金属塩カルシウムおよびマグネシウムである。
【0098】
薬学的に許容し得る有機無毒性塩基から誘導される式Iで表される化合物の塩は、第一、第二および第三アミン、また天然に存在する置換アミンを含む置換アミン、環状アミン、ならびに塩基性イオン交換樹脂、例えばアルギニン、ベタイン、カフェイン、クロロプロカイン、コリン、N,N’−ジベンジル−エチレンジアミン(ベンザチン)、ジシクロヘキシルアミン、ジエタノール−アミン、ジエチル−アミン、2−ジエチル−アミノ−エタノール、2−ジメチル−アミノ−エタノール、エタノールアミン、エチレンジアミン、N−エチルモルホリン、N−エチル−ピペリジン、グルカミン、グルコサミン、ヒスチジン、ヒドラバミン(hydrabamine)、イソプロピル−アミン、リドカイン、リシン、メグルミン(N−メチル−D−グルカミン)、モルホリン、ピペラジン、ピペリジン、ポリアミン樹脂、プロカイン、プリン、テオブロミン、トリエタノール−アミン、トリエチルアミン、トリメチルアミン、トリプロピル−アミンおよびトリス(ヒドロキシ−メチル)−メチルアミン(トロメタミン)の塩を含むが、これは限定を表すことを意図しない。
【0099】
塩基性N2含有基を含む本発明の式Iで表される化合物を、剤、例えば(C1〜C4)アルキルハロゲン化物、例えば塩化、臭化およびヨウ化メチル、エチル、イソプロピルおよびtert−ブチル;ジ(C1〜C4)アルキル硫酸塩、例えば硫酸ジメチル、ジエチルおよびジアミル;(C10〜C18)アルキルハロゲン化物、例えば塩化、臭化およびヨウ化デシル、ドデシル、ラウリル、ミリスチルおよびステアリル;ならびにアリール−(C1〜C4)アルキルハロゲン化物、例えば塩化ベンジルおよび臭化フェネチルを使用して四級化することができる。式Iで表される水溶性および油溶性の化合物を共に、かかる塩を使用して製造することができる。
【0100】
好ましい上述の薬学的塩は、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、ベシル酸塩、クエン酸塩、フマル酸塩、グルコン酸塩、ヘミコハク酸塩、馬尿酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、イセチオン酸塩、マンデル酸塩、メグルミン、硝酸塩、オレイン酸塩、ホスホン酸塩、ピバリン酸塩、リン酸ナトリウム、ステアリン酸塩、硫酸塩、スルホサリチル酸塩、酒石酸塩、チオリンゴ酸塩、トシル酸塩およびトロメタミンを含むが、これは限定を表すことを意図しない。
【0101】
式(I)で表される塩基性化合物の酸付加塩を、遊離塩基形態を十分な量の所望の酸と接触させ、慣用の方式において塩の生成を引き起こさせることによって製造する。遊離塩基を、塩形態を塩基と接触させ、遊離塩基を慣用の方式において単離することによって再生することができる。遊離塩基形態は、ある点において、ある物理的特性、例えば極性溶媒への溶解性の点で、その対応する塩形態と異なる;しかしながら、本発明の目的のために、塩は、他の点ではそのそれぞれの遊離塩基形態に相当する。
【0102】
述べたとおり、式Iで表される化合物の薬学的に許容し得る塩基付加塩は、金属またはアミン、例えばアルカリ金属およびアルカリ土類金属または有機アミンを使用して生成する。好ましい金属は、ナトリウム、カリウム、マグネシウムおよびカルシウムである。好ましい有機アミンは、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン、クロロプロカイン、コリン、ジエタノール−アミン、エチレンジアミン、N−メチル−D−グルカミンおよびプロカインである。
【0103】
式Iで表される酸性化合物の塩基付加塩を、遊離酸形態を十分な量の所望の塩基と接触させ、塩の生成を慣用の方式において引き起こさせることによって製造する。遊離酸を、塩形態を酸と接触させ、遊離酸を慣用の方式において単離することによって再生することができる。遊離酸形態は、ある点において、ある物理的特性、例えば極性溶媒への溶解性の点で、その対応する塩形態と異なる;しかしながら、本発明の目的のために、塩は、他の点ではそのそれぞれの遊離酸形態に相当する。
【0104】
式(I)で表される化合物が、このタイプの薬学的に許容し得る塩を生成することができる1つよりも多い基を含む場合には、式Iはまた、多重塩を包含する。典型的な多重塩形態は、例えば重酒石酸塩、二酢酸塩、二フマル酸塩、ジメグルミン、二リン酸塩、二ナトリウムおよび三塩酸塩を含むが、これは限定を表すことを意図しない。
【0105】
上で述べたことに関して、本文脈における用語「薬学的に許容し得る塩」は、特に、この塩形態が、活性化合物に対して、前に使用されていた活性化合物の遊離形態または活性化合物のあらゆる他の塩形態と比較して改善された薬物動態学的特性を付与する場合には、式Iで表される化合物をその塩の1種の形態で含む活性化合物を意味するものと解釈されることが明らかである。活性成分の薬学的に許容し得る塩形態はまた、この活性成分に前には有していなかった所望の薬物動態学的特性を初めて提供することができ、さらに活性化合物の薬力学に対して身体におけるその治療的有効性に関する正の影響を有することができる。
【0106】
それらの分子構造のために、式(I)で表される化合物はキラルであり得、したがって様々な鏡像異性体形態で存在し得る。それらは、したがって、ラセミ体形態または光学的に活性な形態で存在し得る。
【0107】
本発明の化合物のラセミ体または立体異性体の薬学的活性が異なり得るので、鏡像異性体を使用することが望ましい場合がある。これらの場合において、最終生成物またはさらに中間体を、当業者に知られている化学的もしくは物理的手段によって鏡像異性体化合物に分離するか、またはさらに合成においてそれ自体で使用することができる。
【0108】
ラセミ体のアミンの場合において、ジアステレオマーが、光学的に活性な分割剤との反応によって混合物から生成する。好適な分割剤の例は、光学的に活性な酸、例えば酒石酸、ジアセチル酒石酸、ジベンゾイル酒石酸、マンデル酸、リンゴ酸、乳酸、好適なN保護されたアミノ酸(例えばN−ベンゾイルプロリンもしくはN−ベンゼンスルホニルプロリン)、または様々な光学的に活性な樟脳スルホン酸の(R)および(S)形態である。また有利なのは、光学的に活性な分割剤(例えばジニトロベンゾイルフェニルグリシン、三酢酸セルロースまたはシリカゲル上で固定化された炭水化物またはキラルに誘導体化されたメタクリレートポリマーの他の誘導体)の補助によるクロマトグラフィー的鏡像異性体分割である。この目的のために適している溶離剤は、例えば比率82:15:3における水性またはアルコール性溶媒混合物、例えばヘキサン/イソプロパノール/アセトニトリルである。
【0109】
本発明はさらに、式Iおよび関連する式で表される化合物の、少なくとも1種のさらなる医薬活性成分、好ましくは多発性硬化症の処置において使用する医薬、例えばクラドリビンもしくは別の共同剤(co-agent)、例えばインターフェロン、例えばPEG化された、もしくはPEG化されていないインターフェロン、好ましくはインターフェロンベータと、および/または血管機能を改善する化合物と組み合わせての、あるいは免疫抑制薬、
【0110】
例えばフィンゴリモド;シクロスポリン、ラパマイシンもしくはアスコマイシン、またはそれらの免疫抑制性類似体、例えばシクロスポリンA、シクロスポリンG、FK−506、ABT−281、ASM981、ラパマイシン、40−O−(2−ヒドロキシ)エチル−ラパマイシンなど;副腎皮質ステロイド;シクロホスファミド;アザチオプリン;メトトレキサート;レフルノミド;ミゾリビン;ミコフェノール添加;ミコフェノール酸モフェチル;15−デオキシスペルグアリン;吉草酸ジフルコルトロン;ジフルプレドナート;
【0111】
ジプロピオン酸アルクロメタゾン;アムシノニド;アムサクリン;アスパラギナーゼ;アザチオプリン;バシリキシマブ;ジプロピオン酸ベクロメタゾン;ベータメタゾン;酢酸ベータメタゾン;ジプロピオン酸ベータメタゾン;リン酸ベータメタゾンナトリウム;吉草酸ベータメタゾン;ブデソニド;カプトプリル;クロルメチンクロルヒドレート;クラドリビン;プロピオン酸クロベタゾール;酢酸コルチゾン;コルチバゾール;シクロホスファミド;シタラビン;ダクリズマブ;ダクチノマイシン;デソニド;デスオキシメタゾン;デキサメタゾン;酢酸デキサメタゾン;イソニコチン酸デキサメタゾン;メタスルホ安息香酸デキサメタゾンナトリウム;リン酸デキサメタゾン;デキサメタゾンテブテート;酢酸ジクロリソン;ドキソルビシンクロルヒドレート;
【0112】
エピルビシンクロルヒドレート;フルクロロロンアセトニド;酢酸フルドロコルチゾン;フルドロキシコルチド;ピバリン酸フルメタゾン;フルニソリド;フルオシノロンアセトニド;フルオシノニド;フルオコルトロン;ヘキサノン酸フルオコルトロン;ピバリン酸フルオコルトロン;フルオロメトロン;酢酸フルプレドニデン;プロピオン酸フルチカゾン;ゲムシタビンクロルヒドレート;ハルシノニド;ヒドロコルチゾン、酢酸ヒドロコルチゾン、酪酸ヒドロコルチゾン、ヘミコハク酸ヒドロコルチゾン;メルファラン;メプレドニゾン;メルカプトプリン;メチルプレドニソロン;酢酸メチルプレドニソロン;ヘミコハク酸メチルプレドニソロン;ミソプロストール;ムロモナブ−cd3;ミコフェノール酸モフェチル;
【0113】
酢酸パラメタゾン;プレドナゾリン(prednazoline)、プレドニゾロン;酢酸プレドニゾロン;カプロン酸プレドニゾロン;メタスルホ安息香酸プレドニゾロンナトリウム;リン酸プレドニゾロンナトリウム;プレドニゾン;プレドニリデン;リファンピシン;リファンピシンナトリウム;タクロリムス;テリフルノミド;サリドマイド;チオテパ;ピバリン酸チキソコルトール;トリアムシノロン;ヘミコハク酸トリアムシノロンアセトニド;トリアムシノロンベネトニド;二酢酸トリアムシノロン;トリアムシノロンヘキサセトニド;
【0114】
免疫抑制モノクローナル抗体、例えば白血球受容体に対するモノクローナル抗体、例えばMHC、CD2、CD3、CD4、CD7、CD25、CD28、B7、CD40、CD45もしくはCD58またはそれらの配位子;あるいは他の免疫修飾化合物、例えばCTLA41g、あるいは他の接着分子阻害剤、例えばmAbsまたはセレクチンアンタゴニストおよびVLA−4アンタゴニストを含む低分子量阻害剤と組み合わせての使用に関する。
【0115】
好ましい組成物は、シクロスポリンA、FK506、ラパマイシンまたは40−(2−ヒドロキシ)エチル−ラパマイシンおよびフィンゴリモドを有するものである。これらのさらなる医薬、例えばインターフェロンベータを、付随して、または連続的に、例えば皮下、筋肉内もしくは経口経路によって投与してもよい。
【0116】
これらの組成物を、ヒト医学および獣医学における医薬として使用することができる。
【0117】
医薬処方物を、投薬単位あたり所定量の活性化合物を含む投薬単位の形態で投与することができる。かかる単位は、処置される疾患状態、投与の方法、ならびに患者の年齢、体重および状態に依存して、例えば0.5mg〜1g、好ましくは1mg〜700mg、特に好ましくは5mg〜100mgの本発明の化合物を含むことができ、または医薬処方物を、投薬単位あたり所定量の活性成分を含む投薬単位の形態で投与することができる。好ましい投薬単位処方物は、前に示したように毎日の用量もしくは部分的用量を含むもの、または活性化合物のその対応する部分である。さらに、このタイプの医薬処方物を、薬学分野において一般的に知られている方法を使用して製造することができる。
【0118】
医薬処方物を、あらゆる所望の好適な方法による、例えば経口(頬側もしくは舌下を含む)、直腸内、鼻腔内、局所的(頬側、舌下もしくは経皮的を含む)、膣内または非経口(皮下、筋肉内、静脈内もしくは皮内を含む)方法による投与に適合させることができる。かかる処方物を、薬学分野において知られているすべての方法を使用して、例えば活性成分を賦形剤(単数もしくは複数)またはアジュバント(単数もしくは複数)と合わせることによって製造することができる。
【0119】
経口投与に適合した医薬処方物を、別個の単位、例えばカプセルもしくは錠剤;散剤もしくは顆粒;水性もしくは非水性液体中の溶液もしくは懸濁液;食用発泡体もしくは発泡体食品;または水中油型液体エマルジョンもしくは油中水型液体エマルジョンとして投与することができる。
【0120】
したがって、例えば、錠剤またはカプセルの形態での経口投与の場合において、活性成分要素を、経口的な、無毒性の、かつ薬学的に許容し得る不活性賦形剤、例えばエタノール、グリセロール、水などと混ぜ合わせることができる。散剤を、化合物を好適な微細な大きさに粉砕し、それを粉砕した薬学的賦形剤、例えば食用炭水化物、例えばデンプンまたはマンニトールと、同様の方式において混合することによって製造する。風味剤、保存剤、分散剤および色素が、同時に存在してもよい。
【0121】
カプセルを、上記のように散剤混合物を製造し、成形したゼラチン殻をそれで充填することによって製造する。流動促進剤および潤滑剤、例えば固体形態での高度に分散性のケイ酸、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウムまたはポリエチレングリコールを、充填操作の前に散剤混合物に加えることができる。崩壊剤または可溶化剤、例えば寒天、炭酸カルシウムまたは炭酸ナトリウムを、同様に、カプセルを服用した後の医薬の有効性を改善するために加えてもよい。
【0122】
さらに、所望により、または所要に応じて、好適な結合剤、潤滑剤および崩壊剤ならびに染料を、同様に混合物中に包含させることができる。好適な結合剤は、デンプン、ゼラチン、天然糖類、例えばグルコースまたはベータ−ラクトース、トウモロコシから製造された甘味剤、天然および合成ゴム、例えばアカシア、トラガカントまたはアルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコール、ろうなどを含む。これらの投薬形態において使用する潤滑剤は、オレイン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウムなどを含む。崩壊剤は、限定されずにデンプン、メチルセルロース、寒天、ベントナイト、キサンタンゴムなどを含む。錠剤を、例えば散剤混合物を製造し、混合物を顆粒化または乾燥圧縮し、潤滑剤および崩壊剤を加え、混合物全体を圧縮して錠剤を得ることによって処方する。
【0123】
散剤混合物を、好適な方式において粉砕した化合物を上記のように希釈剤または塩基と、および任意に結合剤、例えばカルボキシメチルセルロース、アルギン酸塩、ゼラチンまたはポリビニルピロリドン、溶解遅延剤、例えばパラフィン、吸収促進剤、例えば第四級塩および/または吸収剤、例えばベントナイト、カオリンまたはリン酸二カルシウムと混合することによって製造する。散剤混合物を、それを結合剤、例えばシロップ、デンプンペースト、アラビアゴム粘液またはセルロースの溶液またはポリマー材料で湿潤させ、それをふるいに通過させて押圧することによって顆粒化することができる。顆粒化の代替として、散剤混合物を、打錠機に通し、不均一な形状の塊を得、それを崩壊させて、顆粒を形成することができる。
【0124】
顆粒を、錠剤流延型への粘着を防止するためにステアリン酸、ステアリン酸塩、タルクまたは鉱油を加えることによって潤滑化することができる。潤滑化した混合物を、次に圧縮して、錠剤を得る。活性成分をまた、自由流動の不活性賦形剤と混ぜ合わせ、次に直接圧縮して、顆粒化または乾燥圧縮ステップを行わずに錠剤を得ることができる。セラック密封層、糖またはポリマー材料の層およびろうの光沢層からなる透明な、または不透明な保護層が、存在してもよい。色素を、異なる投薬単位間を区別することができるためにこれらのコーティングに加えることができる。
【0125】
経口液体、例えば溶液、シロップおよびエリキシル剤を、投薬単位の形態で製造し、したがって所定量が予め特定された量の化合物を含むようにすることができる。シロップを、化合物を水性溶液中に好適な風味剤と共に溶解することによって製造することができ、一方エリキシル剤を、無毒性アルコール性ビヒクルを使用して製造する。懸濁液を、化合物を無毒性ビヒクル中に分散させることによって処方することができる。可溶化剤および乳化剤、例えばエトキシル化イソステアリルアルコールおよびポリオキシエチレンソルビトールエーテル、保存剤、風味添加剤、例えばペパーミント油もしくは天然甘味剤もしくはサッカリン、または他の人工甘味料などを、同様に加えることができる。
【0126】
経口投与のための投薬単位処方物を、所望により、マイクロカプセル中にカプセル封入することができる。処方物をまた、放出が延長されるかまたは遅延されるように、例えば粒子状材料をポリマー、ろうなどの中にコーティングするかまたは包埋することによって製造することができる。
【0127】
式(I)で表される化合物ならびにそれらの塩、溶媒和物および生理学的に官能性の誘導体ならびに他の活性成分をまた、リポソーム送達系、例えば小さな単層小胞(small unilamellar vesicles)、大きな単層小胞(large unilamellar vesicles)および多層小胞(multilamellar vesicles)の形態で投与することができる。リポソームを、様々なリン脂質、例えばコレステロール、ステアリルアミンまたはホスファチジルコリンから生成することができる。
【0128】
式(I)で表される化合物ならびにそれらの塩、溶媒和物および生理学的に官能性の誘導体ならびに他の活性成分をまた、化合物分子が結合する個別の担体としてモノクローナル抗体を使用して送達することができる。当該化合物をまた、標的化された医薬担体としての可溶性ポリマーに結合させることができる。かかるポリマーは、パルミトイルラジカルにより置換されたポリビニルピロリドン、ピランコポリマー、ポリヒドロキシプロピル−メタクリルアミドフェノール、ポリヒドロキシエチルアスパラタミドフェノール(polyhydroxyethylaspartamidophenol)またはポリエチレンオキシドポリリシンを包含してもよい。当該化合物をさらに、医薬の制御された放出を達成するのに適する生分解性ポリマーの群、例えばポリ乳酸、ポリ−エプシロン−カプロラクトン、ポリヒドロキシ酪酸、ポリ−オルトエステル、ポリアセタール、ポリジヒドロキシピラン、ポリシアノアクリレートおよびヒドロゲルの架橋ブロックコポリマーまたは両親媒性のブロックコポリマーに結合させてもよい。
【0129】
経皮的投与に適合した医薬処方物を、レシピエントの表皮との長期間の、密接な接触のための独立した硬膏剤として投与することができる。したがって、例えば、活性成分を、Pharmaceutical Research, 3(6), 318 (1986)に一般的用語において記載されているように、イオン泳動により硬膏剤から送達することができる。
局所的投与に適合した医薬化合物を、軟膏、クリーム、懸濁液、ローション、散剤、溶液、ペースト、ゲル、スプレー、エアゾールまたは油として処方することができる。
【0130】
目または他の外部組織、例えば口および皮膚の処置のために、処方物を、好ましくは、局所用軟膏またはクリームとして適用する。軟膏を施与するための処方物の場合において、活性成分を、パラフィン系または水混和性クリームベースのいずれかと共に使用することができる。あるいはまた、活性化合物を処方して、水中油型クリームベースまたは油中水型ベースを有するクリームを得ることができる。
【0131】
目への局所的適用に適合した医薬処方物は、点眼剤を含み、ここで活性成分を、好適な担体、特に水性溶媒中に溶解するかまたは懸濁させる。
口における局所的適用に適合した医薬処方物は、薬用キャンディー、トローチおよび洗口剤を包含する。
直腸内投与に適合した医薬処方物を、坐剤または浣腸剤の形態で投与することができる。
【0132】
担体物質が固体であって鼻腔内投与に適合した医薬処方物は、例えば20〜500ミクロンの範囲内の粒子の大きさを有する粗い粉末を含み、それを、嗅ぎタバコを服用する方式において、つまり鼻に近接して保持した散剤を含む容器からの鼻道を介しての迅速な吸入によって投与する。担体物質としての液体と共に鼻腔内スプレーまたは点鼻剤としての投与に適している処方物は、水または油に溶解した活性成分溶液を包含する。
【0133】
吸入による投与に適合した医薬処方物は、微細粒子状細粉またはミストを包含し、それを、エアゾール、噴霧器または吸入器を有する様々なタイプの加圧ディスペンサーによって生じさせることができる。
膣内投与に適合した医薬処方物を、ペッサリー、タンポン、クリーム、ゲル、ペースト、発泡体またはスプレー処方物として投与することができる。
【0134】
非経口投与に適合した医薬処方物は、酸化防止剤、緩衝剤、静菌剤および溶質を含む水性および非水性の無菌注射溶液であって、それによって処方物が処置するべきレシピエントの血液と等張になるもの;ならびに水性の、および非水性の無菌懸濁液であって、懸濁媒体および増粘剤を含んでいてもよいものを含む。処方物を、単一用量または複数用量の容器、例えば密封したアンプルおよびバイアルにおいて投与し、使用の直前に無菌の担体液体、例えば注射目的のための水を加えることのみを要するように、フリーズドライ(freeze-dried)(凍結乾燥(lyophilised))状態で貯蔵することができる。
レシピに従って製造される注射溶液および懸濁液を、無菌の散剤、顆粒および錠剤から製造することができる。
【0135】
上記で特定的に述べた構成成分に加えて、処方物はまた、処方物の特定のタイプに関して当該分野において通常である他の剤を含んでいてもよいことは、言うまでもない;したがって、例えば、経口投与に適する処方物は、風味剤を含んでいてもよい。
【0136】
式Iで表される化合物および別の活性成分の治療的有効量は、例えば動物の年齢および体重、処置を必要とする正確な疾患状態およびその重篤度、処方物の性質および投与の方法を含む多くの因子に依存し、最終的には処置する医師または獣医師によって決定される。しかしながら、化合物の有効量は、一般的に、1日あたり0.1〜100mg/レシピエント(哺乳動物)の体重1kgの範囲内および特に典型的には1日あたり1〜10mg/体重1kgの範囲内である。したがって、体重が70kgである成体の哺乳動物についての1日あたりの実際の量は、通常は70〜700mgであり、ここで、この量を、1日あたりの個々の用量として、または通常は1日あたり一連の部分用量(例えば2回分、3回分、4回分、5回分もしくは6回分)において投与し、したがって合計の1日用量が同一であるようにすることができる。その塩もしくは溶媒和物の、または生理学的に官能性の誘導体の有効量を、当該化合物自体の有効量の比として決定することができる。
【0137】
本発明はさらに、スフィンゴシン−1−リン酸関連障害に罹患した対象を処置する方法であって、前記対象に、有効量の式(I)で表される化合物を投与することを含む、前記方法に関する。本発明は、好ましくは、スフィンゴシン−1−リン酸−1関連障害が自己免疫疾患または過敏性の免疫応答と関連する状態である方法に関する。
【0138】
本発明はさらに、免疫調節性異常に罹患した対象を処置する方法であって、前記対象に式(I)で表される化合物を、前記免疫調節性異常を処置するのに有効である量において投与することを含む、前記方法に関する。本発明は、好ましくは、免疫調節性異常が自己免疫または慢性炎症性疾患である方法に関する。
【0139】
実験:
以下に記載する例において提供するHPLCデータが、以下のように得られた。
条件A:カラムWaters Xbridge
TM C
8 50mm×4.6mm、2mL/minの流量で;H
2O中の0.1%TFAからCH
3CN中の0.07%TFAまでの8minの勾配。
条件B:カラム:XTERRA RP18(250×4.6mm、5□m)。1mL/minの流量で;95%(H
2O中の10mM K
2HPO
4)/5%CH
3CNから100%CH
3CNまでの20minの勾配。カラム温度55℃
キラルなHPLC:カラムCHIRALPAK AD-H(250×4.6)mm、1mL/minの流量で5μm;移動相:ヘキサン:イソプロピルアルコール(80:20)中の0.1%TFA。
すべての条件についてのUV検出(maxplot)。
【0140】
以下に記載する例において提供するMSデータが、以下のように得られた:質量スペクトル:LC/MS Waters ZMD(ESI)またはWaters Acquity SQD(ESI)
以下に記載する例において提供するNMRデータが、以下のように得られた:
1HNMR:Bruker DPX 400MHz。最終化合物のすべてのNMRは、数滴のD
2Oの添加を伴ってd
6−DMSOを使用して得られた。スペクトルを、試料調製の15〜120分後に記録した。
【0141】
本発明の化合物は、Advanced Chemistry Development Inc.からのプログラム"ACD/Name Batch"、ACD/Labs (7.00 Release)において使用される基準に従って称されている。プロダクトバージョン:7.10、ビルド:2003年9月15日。
【0142】
中間体1:[(1R)−1−アミノ−2−(3−チエニル)エチル]ボロン酸(+)−ピナンジオールエステルトリフルオロ酢酸塩
【化10】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:3−(ブロモメチル)チオフェン
3−チオフェンメタノール(5.00g、43.7mmol)をジエチルエーテル(40mL)に溶解した冷却した(0℃)溶液を、三臭化リン(1.35mL、14.4mmol)で処理し、反応混合物を0℃で30分間撹拌した。反応混合物を、次に氷中に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、表題化合物(5.23g、67%)を得、それを、さらに精製せずに使用した。
【化11】
[この文献は図面を表示できません]
【0143】
ステップ2:4,4,5,5−テトラメチル−2−(3−チエニルメチル)−1,3,2−ジオキサボロラン
3−(ブロモメチル)チオフェン(5.23g、29.7mmol)を脱気した1,4−ジオキサン(90ml)に溶解した溶液を、ビス(ピナコラト)ジボロン(9.0g、36mmol)、炭酸カリウム(12.3g、89.1mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(1.72g、1.48mmol)で処理し、反応混合物を100℃で12時間加熱した。混合物を室温に冷却し、セライト(Celite)床を通して濾過した。濾液を濃縮し、粗製物を、石油エーテル中の5〜10%の酢酸エチルで溶出させてシリカ上のカラムクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(3.55g、55%)を黄色油として得た。
【化12】
[この文献は図面を表示できません]
【0144】
ステップ3:(3−チエニルメチル)ボロン酸(+)−ピナンジオールエステル
4,4,5,5−テトラメチル−2−(3−チエニルメチル)−1,3,2−ジオキサボロラン(3.55g、15.8mmol)をジエチルエーテル(40ml)に溶解した溶液を、(1S,2S,3R,5S)−(+)−ピナンジオール(3.1g、18mmol)で処理した。反応混合物を、室温で2日間撹拌した。反応マス(reaction mass)を水(2×15ml)、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、粗生成物を得、それを、石油エーテル中の5%の酢酸エチルで溶出させてシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(4.0g、90%)を得た。
【0145】
【化13】
[この文献は図面を表示できません]
【0146】
ステップ4:[(1S)−1−クロロ−2−(3−チエニル)エチル]ボロン酸(+)−ピナンジオールエステル
ジクロロメタン(1.42ml、21.7mmol)およびテトラヒドロフラン(10ml)の冷却した(−100℃)溶液に、n−ブチルリチウム(THF中2.5M;3.18ml;7.96mmol)を10分にわたって加えた。20分間撹拌した後に、(3−チエニルメチル)ボロン酸(+)−ピナンジオールエステル(2.00g、7.24mmol)をTHF(9ml)に溶解した溶液を、10minにわたって加え、温度を−100℃に保持した。次に、塩化亜鉛(THF中0.5M;13mL、6.5mmol)の溶液を、−100℃で30分にわたって加えた。混合物を放置して室温に到達させ、18時間撹拌し、濃縮した。得られた油に、ジエチルエーテルおよび飽和塩化アンモニウム(各々50ml)を加え、激しく撹拌した。水層を、ジエチルエーテルで3回抽出し、合わせた有機層を、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空中で濃縮して、表題化合物(2.1g、89%)を得、それを、さらに精製せずに次のステップのためにそれ自体で使用した。
【0147】
【化14】
[この文献は図面を表示できません]
【0148】
ステップ5:[(1R)−1−[ビス(トリメチルシリル)アミノ]−2−(3−チエニル)エチル]ボロン酸
[(1S)−1−クロロ−2−(3−チエニル)エチル]ボロン酸(+)−ピナンジオールエステル(2.30g、7.09mmol)を10mlの無水THFに溶解した、冷却した(−78℃)溶液に、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中1M、10.6ml、10.6mmol)を加えた。混合物を放置して室温とし、18時間撹拌し、濃縮して乾燥させた。得られた残留物に、ヘキサンを加え、次に沈殿した固体を濾別した。濾液を濃縮して、表題化合物(1.72g、53%)を得、それを、さらに精製せずに次のステップのためにそれ自体で使用した。
【0149】
【化15】
[この文献は図面を表示できません]
【0150】
ステップ6:[(1R)−1−アミノ−2−(3−チエニル)エチル]ボロン酸(+)−ピナンジオールエステルトリフルオロ酢酸塩
[(1R)−1−[ビス(トリメチルシリル)アミノ]−2−(3−チエニル)エチル]ボロン酸(1.72g、3.82mmol)をジエチルエーテル(25ml)に溶解した、冷却した(0℃)溶液に、トリフルオロ酢酸(0.88ml、11.48mmol)を滴加した。反応物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を氷−メタノールで−10℃に冷却し、生成した白色固体を濾過し、エーテルで洗浄し、乾燥して、表題化合物を得た。
【0151】
【化16】
[この文献は図面を表示できません]
【0152】
中間体2:[(1R)−1−アミノ−2−(3−エチルフェニル)エチル]ボロン酸(+)−ピナンジオールエステルトリフルオロ酢酸塩
【化17】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:(3−エチルフェニル)メタノール
3−ブロモベンジルアルコール(5.00g、26.7mmol)を脱気したテトラヒドロフラン(50ml)に溶解した溶液を、耐圧ビン中に配置し、炭酸セシウム(26.0g、80.2mmol)、DCMとの1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンジクロロパラジウム(1:1)複合体(40mg、0.54mmol)で処理した。トリエチルボラン(THF中1.0M、80mL、80mmol)を加え、反応混合物を70℃で5時間加熱した。耐圧ビンの内容物を0℃に冷却し、水性(10%)NaOH溶液および水性(30%)H
2O
2溶液によって反応停止した。反応混合物を室温で30min撹拌し、希水性HClで酸性化し、ジエチルエーテルで抽出した。有機層を乾燥し(Na
2SO
4)、濃縮した。粗製物を、石油エーテル中の5〜10%の酢酸エチルで溶出させてシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、所要の生成物(3.5g、90%)を淡黄色液体として得た。
【0153】
【化18】
[この文献は図面を表示できません]
【0154】
ステップ2:1−(ブロモメチル)−3−エチルベンゼン
(3−エチルフェニル)メタノール(3.50g、25.7mmol)をジエチルエーテル(40mL)に溶解した低温(0℃)溶液を、三臭化リン(0.8mL、8.5mmol)で処理し、反応混合物を0℃で30min撹拌した。反応混合物を、次に氷中に注ぎ、エーテルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。粗製物(3.1g、60%)を、さらに精製せずに次のステップのためにそれ自体で採用した。
【化19】
[この文献は図面を表示できません]
【0155】
ステップ3:2−(3−エチルベンジル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン
1−(ブロモメチル)−3−エチルベンゼン(1.7g、8.59mmol)を脱気した1,4−ジオキサン(40ml)に溶解した溶液を、ビス(ピナコラト)ジボロン(2.61g、10.3mmol)、炭酸カリウム(3.56g、25.8mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.497g、0.429mmol)で処理し、混合物を100℃で12時間加熱した。フラスコの内容物を室温に冷却し、セライト床を通して濾過した。濾液を濃縮し、粗製物を、石油エーテル中の5〜10%の酢酸エチルで溶出させてシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(1.4g、66%)を黄色油として得た。
【化20】
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【0156】
ステップ4:(3−エチルベンジル)ボロン酸(+)−ピナンジオールエステル
2−(3−エチルベンジル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(1.4g、5.68mmol)をジエチルエーテル(30ml)に溶解した溶液を、(1S,2S,3R,5S)−(+)−ピナンジオール(1.45g、8.53mmol)で処理した。反応混合物を室温で12時間撹拌し、次に混合物を水で2回、次にブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、次に濃縮した。粗生成物を、石油エーテル中の5%の酢酸エチルで溶出させてシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(1.43g、84%)を得た。
【化21】
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【0157】
ステップ5:[(1S)−1−クロロ−2−(3−エチルフェニル)エチル]ボロン酸(+)−ピナンジオールエステル
ジクロロメタン(0.89ml、13.7mmol)および無水テトラヒドロフラン(6ml)の冷却した(−100℃)混合物に、n−ブチルリチウム(ヘキサン中2.5M、2.0ml、(3.7mmol)を10分にわたって加えた。−100℃で20分間撹拌した後、(3−エチルベンジル)ボロン酸(+)−ピナンジオールエステル(1.36g、4.56mmol)を無水THF(4ml)に溶解した溶液を、10minにわたって加えた。次に、塩化亜鉛(THF中0.5M、8.2mL、4.1mmol)の溶液を、−100℃で30minにわたって加えた。混合物を放置して室温に到達させ、18時間撹拌し、濃縮した。得られた油に、ジエチルエーテルおよび飽和塩化アンモニウム(各々25ml)を加え、激しく撹拌した。水層を、ジエチルエーテルで3回抽出し、合わせた有機層を、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空中で濃縮した。残留物(1.5g、94%)を、次のステップのためにそれ自体で採用した。
GCMS:m/z:346。
【0158】
ステップ6:[(1R)−1−[ビス(トリメチルシリル)アミノ]−2−(3−エチルフェニル)エチル]ボロン酸(+)−ピナンジオールエステル
[(1S)−1−クロロ−2−(3−エチルフェニル)エチル]ボロン酸(+)−ピナンジオールエステル(1.5g、4.32mmol)を15mlの無水テトラヒドロフランに溶解した冷却した(−78℃)溶液に、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中1M、6.5ml、6.5mmol)を加えた。混合物を放置して室温とし、18時間撹拌し、濃縮して乾燥させた。得られた残留物にヘキサンを加え、次に沈殿した固体を濾別した。濾液を濃縮して、所要の粗生成物(1.2g、58%)を得、それを、さらに精製せずにそれ自体で次のステップのために採用した。
【0159】
ステップ7:[(1R)−1−アミノ−2−(3−エチルフェニル)エチル]ボロン酸(+)−ピナンジオールエステルトリフルオロ酢酸塩
[(1R)−1−[ビス(トリメチルシリル)アミノ]−2−(3−エチルフェニル)エチル]ボロン酸(+)−ピナンジオールエステル(1.20g、2.54mmol)をジエチルエーテル(20ml)に溶解した冷却した(0℃)溶液を、トリフルオロ酢酸(0.87ml、7.6mmol)で滴で処理した。反応混合物を、減圧下で30℃より低い温度で蒸発させた。粗製物をトルエン中に吸収させ、蒸発させ、この順序を4回繰り返した。得られた白色固体(1.0g、89%)を、さらに精製せずに次のステップのために使用した。
【化22】
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【0160】
中間体3:[(1R)−1−アミノ−2−(3−トリフルオロメチルフェニル)エチル]ボロン酸(+)−ピナンジオールエステルトリフルオロ酢酸塩
【化23】
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ステップ1:2−(3−トリフルオロメチルベンジル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン
3−(トリフルオロメチル)ベンジルブロミド(5.00g、20.9mmol)を脱気した1,4−ジオキサン(100ml)に溶解した溶液を、ビス(ピナコラト)ジボロン(6.4g、25mmol)、炭酸カリウム(20.9g、62.7mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(1.2g、1.0mmol)で処理し、混合物を100℃で12時間加熱した。フラスコの内容物を室温に冷却し、セライト床を通して濾過した。濾液を濃縮し、粗製物を石油エーテル中の2%の酢酸エチルで溶出させてシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(5.1g、85%)を無色液体として得た。
【化24】
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【0161】
ステップ2:(3−トリフルオロメチルベンジル)ボロン酸(+)−ピナンジオールエステル
2−(3−トリフルオロメチルベンジル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(5.10g、17.8mmol)をジエチルエーテル(50ml)に溶解した溶液を、(1S,2S,3R,5S)−(+)−ピナンジオール(4.55g、26.7mmol)で処理した。反応混合物を室温で12時間撹拌し、次に混合物を、水で2回、次にブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、次に濃縮した。粗生成物を、石油エーテル中の2%の酢酸エチルで溶出させてシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(6.0g、99%)を無色液体として得た。
【化25】
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【0162】
ステップ3:(1S)−1−クロロ−2−(3−トリフルオロメチルベンジル)−エチルボロン酸(+)−ピナンジオールエステル
ジクロロメタン(1.70mL、26.6mmol)および無水テトラヒドロフラン(17ml)の冷却した(−100℃)混合物に、n−ブチルリチウム(1.6M、6.1mL、9.75mmol)を、15minにわたって加えた。−100℃で20分間撹拌した後、(3−トリフルオロメチルベンジル)ボロン酸(+)−ピナンジオールエステル(3.0g、8.87mmol)を無水THF(12ml)に溶解した溶液を、15minにわたって加えた。次に、塩化亜鉛(THF中0.5M、16.0mL、8.0mmol)の溶液を、−100℃で30minにわたって加えた。混合物を放置して室温に到達させ、18時間撹拌し、濃縮した。得られた油に、ジエチルエーテルおよび飽和塩化アンモニウム(各々25ml)を加え、激しく撹拌した。水層をジエチルエーテルで3回抽出し、合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空中で濃縮した。黄色液体(3.4g、99%)を、それ自体で次のステップのために採用した。
【化26】
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【0163】
ステップ4:[(1R)−1−[ビス(トリメチルシリル)アミノ]−2−(3−トリフルオロメチルフェニル)エチル]ボロン酸(+)−ピナンジオールエステル
[(1S)−1−クロロ−2−(3−トリフルオロメチルフェニル)エチル]ボロン酸(+)−ピナンジオールエステル(3.4g、8.8mmol)を25mlの無水テトラヒドロフランに溶解した冷却した(−78℃)溶液に、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中1M、15ml、15mmol)を加えた。混合物を放置して室温とし、18時間撹拌し、濃縮して乾燥させた。得られた残留物にヘキサンを加え、次に沈殿した固体を濾別した。濾液を濃縮して表題化合物を粗生成物として得、それをさらに精製せずにそれ自体で次のステップのために採用した。
【化27】
[この文献は図面を表示できません]
【0164】
ステップ5:[(1R)−1−アミノ−2−(3−トリフルオロメチルフェニル)エチル]ボロン酸(+)−ピナンジオールエステルトリフルオロ酢酸塩
[(1R)−1−[ビス(トリメチルシリル)アミノ]−2−(3−トリフルオロメチルフェニル)エチル]ボロン酸(+)−ピナンジオールエステル(1.5g、2.93mmol)をジエチルエーテル(15ml)に溶解した冷却した(0℃)溶液を、および0℃で、トリフルオロ酢酸(0.67ml、8.8mmol)で滴で処理した。反応物を、室温で3時間撹拌した。反応混合物を、30℃より低い温度で減圧下で蒸発させた。粗製物をトルエン中に吸収させ、蒸発させ、この順序を4回繰り返した。得られた粗生成物(1.7g)を、さらに精製せずに次のステップのために使用した。
【化28】
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【0165】
中間体4:4−ビフェニル−3−イル−4−オキソ−酪酸
【化29】
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ステップ1:4−ビフェニル−3−イル−4−オキソ−酪酸エチルエステル
4−(3−ブロモ−フェニル)−4−オキソ−酪酸エチルエステル(500mg、1.75mmol)、フェニルボロン酸(340mg、2.62mmol)およびフッ化セシウム(1.06g、7mmol)のジオキサン:水(2:1、20mL)中の混合物を、15minにわたって窒素で脱気し、次にビス(トリフェニルホスフィン)ジクロロパラジウム(II)(11mg、0.175mmol)で処理し、反応混合物を、マイクロ波反応器中で90℃で1時間照射した。反応混合物を、次に酢酸エチルで希釈し、セライトによって濾過し、溶媒を減圧下で蒸発させた。粗製物を、酢酸エチルおよび石油エーテルを溶離剤として使用してシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(0.40g、83%)を得た。
MS(ESI+):283.0、HPLC(方法A):Rt.5.2min、HPLC純度95.3%。
【0166】
ステップ2:4−ビフェニル−3−イル−4−オキソ−酪酸
4−ビフェニル−3−イル−4−オキソ−酪酸エチルエステル(400mg、1.41mmol)をテトラヒドロフラン:水(4:1、10mL)に溶解した溶液を、LiOH・H
2O(170mg、4.23mmol)で処理し、反応混合物を、RTで一晩撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物を水で希釈し、酢酸エチルで3回抽出した。水層をHCl(1.5N)の水溶液で酸性化し、ジクロロメタンで抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥し、濃縮して、表題化合物(0.3g、83%)を得た。
【化30】
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HPLC Rt.4.0min、HPLC純度99.7%。
【0167】
中間体5:6−フェニル−ピリジン−2−カルバルデヒド
【化31】
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6−ブロモピリジン−2−カルボキサルデヒド(500mg、2.68mmol)、フェニルボロン酸(870mg、6.7mmol)およびフッ化セシウム(610mg、4.0mmol)の混合物を、ジオキサン:水(2:1)7.5mL中に吸収させ、窒素で15min脱気した。次に、ビス(トリフェニルホスフィン)ジクロロパラジウム(II)(94mg、0.13mmol)を加え、反応混合物を、マイクロ波反応器中で90℃で2時間照射した。反応混合物を、次に酢酸エチルで希釈し、セライトを通して濾過し、蒸発させた。粗製物を、酢酸エチルおよび石油エーテルを溶離剤として使用してシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。
MS(ESI+):184.0、HPLC(方法A)Rt.3.3min、HPLC純度95.1%。
【0168】
中間体6:4−オキソ−4−(6−フェニル−ピリジン−2−イル)−酪酸
【化32】
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ステップ1:4−オキソ−4−(6−フェニル−ピリジン−2−イル)−酪酸メチルエステル
6−フェニル−ピリジン−2−カルバルデヒド(中間体5;800mg、4.37mmol)をメタノールに溶解した溶液を、アクリル酸メチル(0.54mL、5.2mmol)、3−エチル−5−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチル−1,3−チアゾニウムブロミド(220mg、0.87mmol)およびトリエチルアミン(1.8mL、13mmol)で処理した。反応混合物を、次に70℃で1時間還流させた。反応混合物をRTに冷却し、水に溶解した飽和NH
4Cl溶液で反応停止し、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、NaHCO
3、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮した。粗製物を、酢酸エチルおよび石油エーテルを溶離剤として使用してシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーによって精製した(0.80g;68%)。
MS(ESI+):270.0。
【0169】
ステップ2:4−オキソ−4−(6−フェニル−ピリジン−2−イル)−酪酸
4−オキソ−4−(6−フェニル−ピリジン−2−イル)−酪酸メチルエステル(600mg、2.2mmol)をテトラヒドロフラン:水(4:1、10mL)に溶解した溶液を、LiOH・H
2O(280mg、6.68mmol)で処理し、反応混合物を、RTで一晩撹拌した。溶媒を除去し、残留物を水で希釈し、ジクロロメタンで洗浄した。水層を、次にHCl(1.5N)の水溶液で中和し、ジクロロメタンで抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥し、濃縮した。得られた固体を、分取HPLCによってさらに精製した。
【化33】
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HPLC(方法A)Rt.3.9min、HPLC純度99.5%。
【0170】
中間体7:3−(N−ヒドロキシカルバムイミドイル)−プロピオン酸メチルエステル
【化34】
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3−シアノプロピオン酸メチルエステル(2.00g、17.7mmol)、ヒドロキシルアミン塩酸塩(1.80g、26.5mmol)およびトリエチルアミン(5mL、35mmol)のエタノール中の混合物を、85℃で2時間還流させた。反応混合物を蒸発させ、トルエンで3回共沸混合物にし(azeotroped)、さらに精製せずに次のステップに直接採用した(2.5g、96%)。
【0171】
中間体8:3−(5−フェニル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−プロピオン酸
【化35】
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ステップ1:3−(5−フェニル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−プロピオン酸メチルエステル
安息香酸(2.00g、16.4mmol)および1.1’−カルボニルジイミダゾール(3.8g、18mmol)を、ジメチルホルムアミド(25mL)中でRTで2時間撹拌した。次に、3−(N−ヒドロキシカルバムイミドイル)−プロピオン酸メチルエステル(中間体7;2.5g、18mmol)を加え、反応混合物をRTで一晩撹拌した。反応混合物を、次に100℃で2時間加熱した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、ブラインで洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥し、濃縮した。粗製物を、ジクロロメタンおよびメタノールを溶離剤として使用してシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーによって精製した。
【化36】
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HPLC(方法A)Rt 3.9min、HPLC純度95.5%。
【0172】
ステップ2:3−(5−フェニル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−プロピオン酸
3−(5−フェニル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−プロピオン酸メチルエステル(800mg、3.44mmol)をテトラヒドロフラン:水(4:1)に溶解した溶液を、LiOH・H
2O(400mg、10.3mmol)で処理し、反応混合物を、RTで一晩撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残留物を水で希釈し、ジクロロメタンで洗浄した。水層を、次にHCl(1.5N)の水溶液で中和し、ジクロロメタンで抽出した。有機層をNa
2SO
4で乾燥し、濃縮した。生成物を、さらに精製せずに次のステップにおいて使用した。
【化37】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A)Rt 3.1min、HPLC純度99.6%。
【0173】
中間体9:3−アジド−プロピオン酸
【化38】
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ベータ−アラニン(15.0g、168mmol)を無水メタノールに溶解した溶液を、炭酸カリウム(46.3g、336mmol)、CuSO
4・5H
2O(0.83g、3.36mmol)およびイミダゾリウムスルホニルアジド(35.0g、202mmol)で処理し、反応混合物を、RTで16時間撹拌した。反応混合物を、30℃より低い温度で減圧下で蒸発させた。残留物を水で希釈した;pHを6に調整し、酢酸エチルで抽出した。水相のpHを、最終的に3に調整し、水層を酢酸エチルで抽出した;有機層を分離し、Na
2SO
4で乾燥し、濃縮して、粗製の3−アジド−プロピオン酸を得た。
【0174】
中間体10:3−(4−フェニル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル)−プロピオン酸
【化39】
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フェニルアセチレン(1.61g、15.8mmol)および3−アジド−プロピオン酸(2.0g、17.4mmol)をt−BuOH:H
2O(2:1、45mL)に溶解した溶液を、アスコルビン酸ナトリウム(469mg、2.37mmol)およびCuSO
4・5H
2O(196mg、0.79mmol)で処理し、反応混合物を、RTで12時間撹拌した。酢酸エチルを反応混合物に加え、水で抽出した。次に、有機層を水、続いてブラインで洗浄した。合わせた有機層を濃縮し、真空の下で乾燥して、表題化合物を白色固体として得た(1.6g、46%)。
【化40】
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HPLC(方法A)RT 2.7min、HPLC純度99.7%。
【0175】
中間体11:3−(1−フェニル−1H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル)−プロピオン酸
【化41】
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この中間体を、中間体10について記載したプロトコルに従って製造した。
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A)RT 2.7min、HPLC純度99.8%。
【0176】
中間体11:(1−オキソイソキノリン−2(1H)−イル)酢酸
【化43】
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ステップ1:イソキノリン−N−オキシド
イソキノリン(20.0g、155mmol)をジクロロメタン(400mL)に溶解した溶液を、m−クロロ過安息香酸(40.0g、232mmol)で処理し、反応混合物を、室温で一晩撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を蒸発させ、さらに精製せずに次のステップに採用した(20.0g、89%)。
MS(ESI+):M=146.3。
【0177】
ステップ2:1−クロロイソキノリン
オキシ塩化リン(200mL)を、氷冷条件下でイソキノリン−N−オキシド(20.0g)に滴加した。反応混合物を、次に105℃で一晩加熱還流させた。オキシ塩化リンを、減圧下で蒸発させ、次に残留物を氷で反応停止し、ジクロロメタンで抽出した。有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。粗製物を、酢酸エチルおよび石油エーテルを溶離剤として使用してシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーによって精製した(21.0g;85%)。
【化44】
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HPLC(方法A)Rt 8.29min;HPLC純度96.0%。
【0178】
ステップ3:イソキノリン−1(2H)−オン
1−クロロイソキノリン(8.1g)を氷酢酸(170mL)に溶解した溶液を、酢酸アンモニウム(25g)で処理した。反応混合物を、次に100℃で3時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、溶媒を減圧下で蒸発させた。残留物を氷で反応停止し、生成した固体をフィルター上で濾過し、乾燥した(5.8g、80%)。
【化45】
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HPLC(方法A)Rt 2.23min;HPLC純度98.2%。
【0179】
ステップ4:tert−ブチル(1−オキソイソキノリン−2(1H)−イル)アセテート
イソキノリン−1(2H)−オン3(1.0g、6.9mmol)および酢酸第三ブチル(2.0mL、13.8mmol)をジメチルホルムアミド(15mL)に溶解した低温(0℃)溶液を、水素化ナトリウム(鉱油中60%、660mg、17.2mmol)で処理した。10分後、反応混合物を氷で反応停止し、生成した固体を濾過し、乾燥した(1.2g;60%)。
【化46】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A)Rt 4.08min;HPLC純度98.4%。
【0180】
ステップ5:(1−オキソイソキノリン−2(1H)−イル)酢酸
tert−ブチル(1−オキソイソキノリン−2(1H)−イル)アセテート(1.2g、4.6mmol)をジクロロメタン(20mL)に溶解した低温溶液を、トリフルオロ酢酸(10mL)で滴で処理した。反応混合物を、次に室温で3時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残留物をトルエンで共沸混合物にした。生成した固体をエーテルで粉末にして、表題化合物を得た。
【化47】
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HPLC(方法A)Rt 2.34min;HPLC純度99.3%。
【0181】
中間体12および13:(+)−2−(3−クロロフェニル)−4−オキソ−4−フェニルブタン酸および(−)−2−(3−クロロフェニル)−4−オキソ−4−フェニルブタン酸
【化48】
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ラセミ体2−(3−クロロフェニル)−4−オキソ−4−フェニルブタン酸を、CHIRALPAK IA(250×20)mm、5μm、移動相ヘキサン:イソプロピルアルコール(65:35)上のキラル分取HPLCによって分離した、流量:10ml/min。
2種の生成物は、13.7min(中間体12)および18.6min(中間体13)で溶出する。
2種の生成物を、以下のHPLC方法を使用して分析した:
カラム:CHIRALPAK AD-H(250×4.6)mm、5μm
移動相:ヘキサン:イソプロピルアルコール(80:20)中の0.1%のTFA
流量:1.0ml/min
中間体12:Rt−10.8min(純度100%);αD +101.9°;エタノール、c=1.0g/100mL
中間体13:Rt−14.9min(純度99.2%)
(R)または(S)のいずれかとしてのキラル中心の絶対的な割り当ては、任意である。
【0182】
中間体14および15:(+)−2−(4−クロロフェニル)−4−オキソ−4−フェニルブタン酸および(−)−2−(4−クロロフェニル)−4−オキソ−4−フェニルブタン酸
【化49】
[この文献は図面を表示できません]
ラセミ体2−(4−クロロフェニル)−4−オキソ−4−フェニルブタン酸を、CHIRALPAK IA(250×20)mm、5μm、移動相ヘキサン:イソプロピルアルコール(60:40)上のキラル分取HPLCによって分離した、流量:10ml/min。
2種の生成物は、14.2min(中間体14)および21.4min(中間体15)で溶出する。
2種の生成物を、以下のHPLC方法を使用して分析した:
カラム:CHIRALPAK AD-H(250×4.6)mm、5μm
移動相:ヘキサン:イソプロピルアルコール(80:20)中の0.1%のTFA
流量:1.0ml/min
中間体14:Rt−15.4min(純度99.3%)。αD +103.4°;エタノール、c=0.57g/100mL
中間体15:Rt−22.2min(純度99.3%)。αD −111.5°;エタノール、c=0.57g/100mL
(R)または(S)のいずれかとしてのキラル中心の絶対的な割り当ては、任意である。
【0183】
中間体16および17:(+)−2−ベンジル−4−(4−メトキシフェニル)−4−オキソ−酪酸および(−)−2−ベンジル−4−(4−メトキシフェニル)−4−オキソ−酪酸
【化50】
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ラセミ体2−ベンジル−4−(4−メトキシフェニル)−4−オキソ−酪酸を、CHIRALCEL OJ-H(250×20)mm、5μm、移動相ヘキサン:イソプロピルアルコール(75:25)上のキラル分取HPLCによって分離した、流量:10ml/min。
2種の生成物は、15.5min(中間体16)および20.2min(中間体17)で溶出する。
2種の生成物を、以下のHPLC方法を使用して分析した:
カラム:CHIRALCEL OJ(250×4.6)mm、5μm
移動相:ヘキサン:イソプロピルアルコール(90:10)中の0.1%のTFA
流量:1.0ml/min
中間体16:Rt−22.3min(純度98.7%)。αD +21.1°;エタノール、c=1.0g/100mL
中間体17:Rt−33.6min(純度97.7%)。αD −21.0°;エタノール、c=1.0g/100mL
(R)または(S)のいずれかとしてのキラル中心の絶対的な割り当ては、任意である。
【0184】
中間体18:(1R)−2−(ベンゾフラン−3−イル)−1−(3a,5,5−トリメチルヘキサヒドロ−4,6−メタノベンゾ[d][1,3,2]ジオキサボロール−2−イル)エタンアミントリフルオロ酢酸塩
【化51】
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ステップ1:ベンゾフラン−3−イルメタノール
1−ベンゾフラン−3−カルバルデヒド(5g、34.2mmol)をメタノール(50mL)に溶解した溶液を、氷で冷却し、水素化ホウ素ナトリウム(1.9g、51.3mmol)を、分割して加えた。反応混合物を、室温で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、残留物を飽和塩化アンモニウムとジクロロメタンとの間で分割した。有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。粗製物(5.0g、98%)を、さらに精製せずにそれ自体で次のステップのために採用した。
【化52】
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【0185】
ステップ2:3−(ブロモメチル)ベンゾフラン
ベンゾフラン−3−イルメタノール(5.0g、33.7mmol)をジエチルエーテル(50mL)に溶解した低温(0℃)溶液を、三臭化リン(1.1mL、11.2mmol)で処理し、反応混合物を0℃で30分間撹拌した。反応混合物を、次に氷中に注ぎ、エーテルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。粗製物(7.1g、100%)を、さらに精製せずにそれ自体で次のステップのために採用した。
【化53】
[この文献は図面を表示できません]
【0186】
ステップ3:2−(ベンゾフラン−3−イルメチル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン
3−(ブロモメチル)ベンゾフラン(7.1g、33.8mmol)を脱気した1,4−ジオキサン(70ml)に溶解した溶液を、ビス(ピナコラト)ジボロン(10.3g、40.5mmol)、炭酸カリウム(13.9g、101.0mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(1.9g 1.7mmol)で処理し、混合物を100℃で12時間加熱した。フラスコの内容物を室温に冷却し、セライト床を通して濾過した。濾液を濃縮し、粗製物を石油エーテル中の2〜5%の酢酸エチルで溶出させてシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(6.1g、69%)を黄色油として得た。
【化54】
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【0187】
ステップ4:2−(ベンゾフラン−3−イルメチル)ボロン酸(+)−ピナンジオールエステル
2−(ベンゾフラン−3−イルメチル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(6.1g、23.6mmol)をジエチルエーテル(60ml)に溶解した溶液を、(1S,2S,3R,5S)−(+)−ピナンジオール(6.0g、35.4mmol)で処理した。反応混合物を室温で12時間撹拌し、次に混合物を、水で2回、次にブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、次に濃縮した。粗生成物を、石油エーテル中の5%の酢酸エチルで溶出させてシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(6.3g、82%)を得た。
【化55】
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【0188】
ステップ5:[(1S)−1−クロロ−2−(ベンゾフラン−3−イルメチル)ボロン酸(+)−ピナンジオールエステル
ジクロロメタン(6.3ml、60.9mmol)および無水テトラヒドロフラン(36ml)の冷却した(−100℃)混合物に、n−ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M、14.0ml、(22.3mmol))を20minにわたって加えた。−100℃で20min撹拌した後、2−(ベンゾフラン−3−イルメチル)ボロン酸(+)−ピナンジオールエステル(6.3g、20.3mmol)を無水THF(22ml)に溶解した溶液を、20minにわたって加えた。次に、塩化亜鉛(THF中0.5M、36.5mL、18.2mmol)の溶液を、−100℃で30minにわたって加えた。混合物を放置して室温に到達させ、18時間撹拌し、濃縮した。得られた油に、ジエチルエーテルおよび飽和塩化アンモニウム(各々100ml)を加え、激しく撹拌した。水層を、ジエチルエーテルで3回抽出し、合わせた有機層を、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、真空中で濃縮した。残留物(7.3g、99%)を、それ自体で次のステップのために採用した。
【化56】
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【0189】
ステップ6:[(1R)−1−[ビス(トリメチルシリル)アミノ]−2−(ベンゾフラン−3−イルメチル)ボロン酸(+)−ピナンジオールエステル
[(1S)−1−クロロ−2−(ベンゾフラン−3−イルメチル)ボロン酸(+)−ピナンジオールエステル(7.3g、20.3mmol)を40mlの無水テトラヒドロフランに溶解した冷却した(−78℃)溶液に、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中1M、25.5ml、25.5mmol)を加えた。混合物を放置して室温とし、18時間撹拌し、濃縮して乾燥させた。得られた残留物にヘキサンを加え、次に沈殿した固体を濾別した。濾液を濃縮して所要の粗生成物(6.7g、68%)を得、それをさらに精製せずにそれ自体で次のステップのために採用した。
【化57】
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【0190】
ステップ7:[(1R)−1−アミノ−2−(ベンゾフラン−3−イルメチル)ボロン酸(+)−ピナンジオールエステルトリフルオロ酢酸塩
[(1R)−1−[ビス(トリメチルシリル)アミノ]−2−(ベンゾフラン−3−イルメチル)ボロン酸(+)−ピナンジオールエステル(6.7g、13.9mmol)をジエチルエーテル(30ml)に溶解した冷却した(0℃)溶液を、トリフルオロ酢酸(3.2ml、41.7mmol)で滴で処理した。反応混合物を、減圧下で30℃より低い温度で蒸発させた。粗製物をトルエン中に吸収させ、蒸発させ、この順序を4回繰り返した。得られた白色固体(2.3g、36%)を、さらに精製せずに次のステップのために使用した。
【化58】
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【0191】
例1:[(1R)−1−[(4−オキソ−4−フェニルブタノイル)アミノ]−2−(3−チエニル)エチル]ボロン酸
【化59】
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ステップ1:[(1R)−1−[(4−オキソ−4−フェニルブタノイル)アミノ]−2−(3−チエニル)エチル]ボロン酸(+)−ピナンジオールエステル
中間体1(100mg、0.24mmol)を無水ジクロロメタン(15ml)に溶解した冷却した(0℃)溶液を、ジイソプロピルエチルアミン(0.12ml、0.72mmol)および3−ベンゾイルプロピオン酸(42mg、0.24mmol)およびTBTU(91mg、0.29mmol)で処理した。反応混合物を0℃で3時間撹拌した。反応混合物を、外部浴温度を30℃より低く保持して減圧下で濃縮し、次に10mlの酢酸エチルを加えた。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。所望の生成物を、石油エーテル/酢酸エチル 1:1で溶出させてシリカゲル上のクロマトグラフィーによる精製によって単離した。
MS(ESI+):466.3、HPLC(方法A):Rt 5.44min 85.0%。
【0192】
ステップ2:[(1R)−1−[(4−オキソ−4−フェニルブタノイル)アミノ]−2−(3−チエニル)エチル]ボロン酸
[(1R)−1−[(4−オキソ−4−フェニルブタノイル)アミノ]−2−(3−チエニル)エチル]ボロン酸(+)−ピナンジオールエステル(74mg、0.16mmol)をメタノール/ペンタン(1:1、15mL)に溶解した冷却した(0℃)溶液を、2−メチルプロピルボロン酸(64mg、0.636mmol)および水性HCl溶液(1.5N、0.4mL)で処理し、反応混合物を室温で15時間撹拌した。反応混合物を、次にペンタンで3回抽出した。水性メタノール層を、30℃より低い温度で濃縮した。残留物を氷で処理し、NaOHの水溶液(2N)で塩基性化し、ジクロロメタンで3回抽出した。水層を、次に水性(1.5N)HCl溶液で酸性化し、ジクロロメタンで2回抽出した。DCM層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、固体残留物を得、それを高速シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物を白色固体として得た。
【0193】
【化60】
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HPLC(方法A):Rt 2.89min;HPLC純度95.8%。
【0194】
以下の化合物を、例1について従ったのと同一の手順を使用して合成した:
例2:[(1R)−1−({[(1RS,2RS)−2−ベンゾイルシクロヘキシル]カルボニル}アミノ)−2−(3−チエニル)エチル]ボロン酸
【化61】
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この例は、ジアステレオ異性体の混合物である。シクロヘキサン環上のキラル中心は、トランス立体配置を有する。Rielke Chemicalsからのトランス−2−ベンゾイルシクロヘキサン−1−カルボン酸から出発して製造した。淡いピンク色固体。
【化62】
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HPLC(方法A):Rt 3.71min;HPLC純度50.6%+45.6%。
【0195】
例3:[(1R)−1−{[2−(RS)−(3−クロロフェニル)−4−オキソ−4−フェニルブタノイル]アミノ}−2−(3−チエニル)エチル]ボロン酸。
【化63】
[この文献は図面を表示できません]
この例は、ジアステレオ異性体の混合物である。オフホワイト固体。
【化64】
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HPLC(方法A):Rt 8.57;8.96min;HPLC純度28.7%+67.9%。
【0196】
例4:[(1R)−1−{[2−(RS)−(4−クロロフェニル)−4−オキソ−4−フェニルブタノイル]アミノ}−2−(3−チエニル)エチル]ボロン酸
【化65】
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この例は、ジアステレオ異性体の混合物である。白色固体。
【化66】
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HPLC(方法A):Rt 8.56;8.97min;HPLC純度40.0%+53.4%。
【0197】
例5:[1−({[(1RS,2SR)−2−ベンゾイルシクロペンチル]カルボニル}アミノ)−2−(3−チエニル)エチル]ボロン酸
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
この例は、ジアステレオ異性体の混合物である。シクロヘキサン環上のキラル中心は、トランス立体配置を有する。Rielke Chemicalsからのトランス−2−ベンゾイルシクロペンタン−1−カルボン酸から出発して製造した。オフホワイト固体。
【化68】
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HPLC(方法A):Rt 3.53min;HPLC純度92.0%。
【0198】
例9:[(1R)−1−{[4−(4−メトキシフェニル)−4−オキソブタノイル]アミノ}−2−(3−チエニル)エチル]ボロン酸
【化69】
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オフホワイト固体。
【化70】
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HPLC(方法A):Rt 3.00min;HPLC純度96.2%。
【0199】
例10:[(1R)−1−[(2−(RS)−メチル−4−オキソ−4−フェニルブタノイル)アミノ]−2−(3−チエニル)エチル]ボロン酸
【化71】
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この例は、ジアステレオ異性体の混合物である。シクロヘキサン環上のキラル中心は、トランス立体配置を有する。ABCRからの2−メチル−4−オキソ−4−フェニル酪酸から出発して製造した。オフホワイト固体。
【化72】
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HPLC(方法A):Rt 3.15min;HPLC純度87.0%。
【0200】
例12:[(1R)−1−{[4−(2−メトキシフェニル)−4−オキソブタノイル]アミノ}−2−(3−チエニル)エチル]ボロン酸
【化73】
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白色固体。
【化74】
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HPLC(方法A):Rt 3.03;HPLC純度93.2%。
【0201】
例13:[(1R)−1−{[4−(2,4−ジメトキシフェニル)−4−オキソブタノイル]アミノ}−2−(3−チエニル)エチル]ボロン酸
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化76】
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HPLC(方法A):Rt 3.13;3.41min;HPLC純度99.0%。
【0202】
例6:{(1R)−2−(3−エチルフェニル)−1−[(4−オキソ−4−フェニルブタノイル)アミノ]エチル}ボロン酸
【化77】
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ステップ1:{(1R)−2−(3−エチルフェニル)−1−[(4−オキソ−4−フェニルブタノイル)アミノ]エチル}ボロン酸(+)−ピナンジオールエステル
中間体2(150mg、0.34mmol)を無水ジメチルホルムアミド(10ml)に溶解した低温(−10℃)溶液を、ジイソプロピルエチルアミン(0.17ml、1.0mmol)で処理した。3−ベンゾイルプロピオン酸(60mg、0.340mmol)およびTBTU(130mg、0.41mmol)。反応混合物を−10℃で3時間撹拌し、次に外部浴温度を30℃より低く保持して減圧下で濃縮し、次に10mlの酢酸エチルを加えた。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。所望の生成物(120mg、;72%)を、石油エーテル/酢酸エチル 1:1で溶出させてシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって単離した。MS(ESI+):488.3、HPLC(方法A):Rt 6.08min;HPLC純度91.0%。
【0203】
ステップ2:{(1R)−2−(3−エチルフェニル)−1−[(4−オキソ−4−フェニルブタノイル)アミノ]エチル}ボロン酸
{(1R)−2−(3−エチルフェニル)−1−[(4−オキソ−4−フェニルブタノイル)アミノ]エチル}ボロン酸(+)−ピナンジオールエステル(120mg、0.25mmol)をメタノール/ペンタン(1:1、15mL)に溶解した低温(0℃)溶液を、2−メチルプロピルボロン酸(99mg、0.99mmol)およびHCl(1.5N、0.5mL)の水溶液で処理し、反応混合物を室温で15時間撹拌した。反応混合物を、次にペンタンで3回抽出した。水性メタノール層を、30℃より低い温度で濃縮した。残留物を高速シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、固体を得、それをペンタンで粉末にして、表題化合物をオフホワイト固体として得た。
【0204】
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt 3.75min;HPLC純度96.8%。
【0205】
以下の化合物を、例6について従ったのと同一の手順を使用して合成した:
例7:((1R)−2−(3−エチルフェニル)−1−{[4−(4−メトキシフェニル)−4−オキソブタノイル]アミノ}エチル)ボロン酸
【化79】
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オフホワイト固体。
【化80】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt 3.77min;HPLC純度96.4%
【0206】
例8:((1R)−2−(3−エチルフェニル)−1−{[4−(2−メトキシフェニル)−4−オキソブタノイル]アミノ}エチル)ボロン酸
【化81】
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オフホワイト固体。
【化82】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt 3.81min;HPLC純度90.1%。
【0207】
例11:[(1R)−1−{[4−(2,4−ジメトキシフェニル)−4−オキソブタノイル]アミノ}−2−(3−エチルフェニル)エチル]ボロン酸
【化83】
[この文献は図面を表示できません]
オフホワイト固体。
【化84】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt 3.85min;HPLC純度97.7%。
【0208】
例14:[(1R)−1−{[(2R)−2−(3−クロロフェニル)−4−オキソ−4−フェニルブタノイル]アミノ}−2−(3−エチルフェニル)エチル]ボロン酸
【化85】
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白色固体。1種のジアステレオ異性体。ボロン酸基からほとんど除去されたキラルの位置での立体配置は、任意に割り当てられる。この例を、中間体12 (+)−2−(3−クロロフェニル)−4−オキソ−4−フェニルブタン酸から製造した(αD +101.9°;エタノール、c=1.0g/100mL)。
【化86】
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HPLC(方法A):Rt 5.02min;HPLC純度85.1%。
【0209】
例15:[(1R)−1−{[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−4−オキソ−4−フェニルブタノイル]アミノ}−2−(3−エチルフェニル)エチル]ボロン酸
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
1種のジアステレオ異性体。ボロン酸基からほとんど除去されたキラルの位置での立体配置は、任意に割り当てられる。この例は、中間体14(+)−2−(4−クロロフェニル)−4−オキソ−4−フェニルブタン酸から製造した(αD +103.4°;エタノール、c=0.57g/100mL)。オフホワイト固体。
【化88】
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HPLC(方法A):Rt 13.54min;HPLC純度97.1%、キラルHPLC Rt 5.48min(98.3%)。
【0210】
例16:[(1R)−1−{[(2R)−2−(4−クロロフェニル)−4−オキソ−4−フェニルブタノイル]アミノ}−2−(3−エチルフェニル)エチル]ボロン酸
【化89】
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1種のジアステレオ異性体。ボロン酸基からほとんど除去されたキラルの位置での立体配置は、任意に割り当てられる。この例を、中間体15 (−)−2−(4−クロロフェニル)−4−オキソ−4−フェニルブタン酸から出発して製造した(αD −111.5°;エタノール、c=0.57g/100mL)。淡いピンク色固体。
【化90】
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HPLC(方法A):Rt 13.58min;HPLC純度97.1%、キラルHPLC Rt 8.15min(98.3%)。
【0211】
例17:[(1R)−1−[(4−ビフェニル−4−イル−4−オキソブタノイル)アミノ]−2−(3−エチルフェニル)エチル]ボロン酸
【化91】
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ステップ1:[(1R)−1−[(4−ビフェニル−4−イル−4−オキソブタノイル)アミノ]−2−(3−エチルフェニル)エチル]ボロン酸(+)−ピナンジオールエステル
中間体2(300mg、0.68mmol)を無水N,N−ジメチルホルムアミド(25mL)に溶解した低温(−10℃)溶液を、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.35mL、2.0mmol)、3−(4−フェニルベンゾイル)プロピオン酸(173mg、0.68mmol)およびTBTU(262mg、0.815mmol)で処理した。反応混合物を−10℃で3時間撹拌し、次に酢酸エチルで希釈し、ブラインで繰り返し洗浄した。有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。粗製物を、酢酸エチルおよび石油エーテルで溶出させてシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した(淡黄色の粘着性液体)。
MS(ESI+):564.3;HPLC(方法A):Rt.6.6min;HPLC純度97.7%;キラルHPLC(方法A):Rt.4.5min;HPLC純度98.5%。
【0212】
ステップ2:[(1R)−1−[(4−ビフェニル−4−イル−4−オキソブタノイル)アミノ]−2−(3−エチルフェニル)エチル]ボロン酸
[(1R)−1−[(4−ビフェニル−4−イル−4−オキソブタノイル)アミノ]−2−(3−エチルフェニル)エチル]ボロン酸(+)−ピナンジオールエステル(167mg、0.296mmol)をメタノール/ペンタン(1:1、30mL)に溶解した低温(0℃)溶液を、2−メチルプロピルボロン酸(120mg、1.18mmol)およびHClの水溶液(1.5N、0.8mL)で処理した。反応混合物をRTで15時間撹拌し、次に減圧下で蒸発させた。粗製物を、ジクロロメタンおよびメタノールで溶出させてシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物をオフホワイト固体として得た。
【化92】
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HPLC(方法B):Rt 13.1min;HPLC純度91.9%。
【0213】
以下の生成物を、例17について記載した同一の2段階プロトコルに従って製造した:
例18:((1R)−2−(3−エチルフェニル)−1−{[4−(2−ナフチル)−4−オキソブタノイル]アミノ}エチル)ボロン酸
【化93】
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オフホワイト固体。
【化94】
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HPLC(方法B):Rt 12.7min、HPLC純度96.1%。
【0214】
例19:[(1R)−1−[(4−ビフェニル−3−イル−4−オキソブタノイル)アミノ]−2−(3−エチルフェニル)エチル]ボロン酸
【化95】
[この文献は図面を表示できません]
オフホワイト固体。
【化96】
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HPLC(方法A):Rt.4.6min、HPLC純度96.4%。
【0215】
例20:[(1R)−1−[(4−ビフェニル−4−イル−4−オキソブタノイル)アミノ]−2−(3−チエニル)エチル]ボロン酸
【化97】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化98】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.4.0min、HPLC純度97.8%。
【0216】
例21:[(1R)−1−{[4−(2−ナフチル)−4−オキソブタノイル]アミノ}−2−(3−チエニル)エチル]ボロン酸
【化99】
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白色固体。
【化100】
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HPLC(方法A):Rt.3.6min、HPLC純度95.6%。
【0217】
例22:[(1R)−1−[(4−ビフェニル−3−イル−4−オキソブタノイル)アミノ]−2−(3−チエニル)エチル]ボロン酸
【化101】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化102】
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HPLC(方法A):Rt.4.0min、HPLC純度96.5%。
【0218】
例23:[(1R)−1−{[4−オキソ−4−(6−フェニルピリジン−2−イル)ブタノイル]アミノ}−2−(3−チエニル)エチル]ボロン酸
【化103】
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オフホワイト固体。
【化104】
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HPLC(方法A):Rt.3.8min、HPLC純度94.4%。
【0219】
例24:[(1R)−1−{[(2R)−2−ベンジル−4−(4−メトキシフェニル)−4−オキソブタノイル]アミノ}−2−(3−チエニル)エチル]ボロン酸
【化105】
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1種のジアステレオ異性体。ボロン酸基からほとんど除去されたキラルの位置での立体配置は、任意に割り当てられる。この例を、中間体17 (−)−2−ベンジル−4−(4−メトキシフェニル)−4−オキソ−酪酸(αD −21.0°;エタノール、c=1.0g/100mL)から出発して製造した。白色固体。
【化106】
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HPLC(方法A):Rt.4.1min、HPLC純度95.9%。
【0220】
例25:[(1R)−1−{[(2S)−2−ベンジル−4−(4−メトキシフェニル)−4−オキソブタノイル]アミノ}−2−(3−チエニル)エチル]ボロン酸
【化107】
[この文献は図面を表示できません]
1種のジアステレオ異性体。ボロン酸基からほとんど除去されたキラルの位置での立体配置は、任意に割り当てられる。この例を、中間体16 (+)−2−ベンジル−4−(4−メトキシフェニル)−4−オキソ−酪酸(αD +21.1°;エタノール、c=1.0g/100mL)から出発して製造した。オフホワイト固体。
【化108】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.4.2min、HPLC純度92.7%。
【0221】
例26:{(1R)−1−{[4−(4−メトキシフェニル)−4−オキソブタノイル]アミノ}−2−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}ボロン酸
【化109】
[この文献は図面を表示できません]
薄茶色固体。
【化110】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.3.9min、HPLC純度97.3%。
【0222】
例27:{(1R)−1−{[2−(RS)−ベンジル−4−(4−メトキシフェニル)−4−オキソブタノイル]アミノ}−2−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}ボロン酸
【化111】
[この文献は図面を表示できません]
ジアステレオ異性体の混合物。黄色固体。
【化112】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.4.7min、HPLC純度73.9%+14.4%。
【0223】
以下の化合物を、例1について記載した同一の2段階プロトコルに従って製造した:
例28:((1R)−2−(3−エチルフェニル)−1−{[3−(1H−インダゾール−1−イル)プロパノイル]アミノ}エチル)ボロン酸
【化113】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化114】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法B):Rt 11.8min、HPLC純度87.9%。
【0224】
例29:[(1R)−1−{[3−(1H−ベンズイミダゾール−1−イル)プロパノイル]アミノ}−2−(3−エチルフェニル)エチル]ボロン酸
【化115】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化116】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt 2.8min、HPLC純度95.9%。
【0225】
例30:((1R)−2−(3−エチルフェニル)−1−{[3−(2−オキソ−1,3−ベンゾチアゾール−3(2H)−イル)プロパノイル]アミノ}エチル)ボロン酸
【化117】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化118】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt 3.8min、HPLC純度95.7%。
【0226】
例31:[(1R)−1−{[3−(1H−1,2,3−ベンゾトリアゾール−1−イル)プロパノイル]アミノ}−2−(3−エチルフェニル)エチル]ボロン酸
【化119】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化120】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt 3.3min、HPLC純度96.4%。
【0227】
例32:[(1R)−1−{[3−(1H−インダゾール−1−イル)プロパノイル]アミノ}−2−(3−チエニル)エチル]ボロン酸
【化121】
[この文献は図面を表示できません]
オフホワイト固体。
【化122】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.3.0min、HPLC純度95.4%。
【0228】
例33:[(1R)−1−{[3−(1H−ベンズイミダゾール−1−イル)プロパノイル]アミノ}−2−(3−チエニル)エチル]ボロン酸
【化123】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化124】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.2.0min、HPLC純度96.6%。
【0229】
例34:[(1R)−1−{[3−(2−オキソ−1,3−ベンゾチアゾール−3(2H)−イル)プロパノイル]アミノ}−2−(3−チエニル)エチル]ボロン酸
【化125】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化126】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.3.1min、HPLC純度98.9%。
【0230】
例35:[(1R)−1−{[3−(1H−1,2,3−ベンゾトリアゾール−1−イル)プロパノイル]アミノ}−2−(3−チエニル)エチル]ボロン酸
【化127】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化128】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.2.5min、HPLC純度86.4%。
【0231】
例38:{(1R)−1−{[3−(1H−ベンズイミダゾール−1−イル)プロパノイル]アミノ}−2−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}ボロン酸
【化129】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化130】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.3.0min、HPLC純度95.3%。
【0232】
以下の化合物を、例6について記載した同一の2段階プロトコルに従って製造した:
例36:((1R)−2−(3−エチルフェニル)−1−{[3−(5−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)プロパノイル]アミノ}エチル)ボロン酸
【化131】
[この文献は図面を表示できません]
薄茶色固体。
【化132】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.4.0min、HPLC純度97.0%。
【0233】
例37:[(1R)−1−{[3−(5−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)プロパノイル]アミノ}−2−(3−チエニル)エチル]ボロン酸
【化133】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化134】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.3.3min、HPLC純度97.8%。
【0234】
例39:{(1R)−1−{[3−(5−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)プロパノイル]アミノ}−2−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}ボロン酸
【化135】
[この文献は図面を表示できません]
オフホワイト固体。
【化136】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法B):Rt.4.1min、HPLC純度96.9%。
【0235】
例40:[(1R)−1−{[3−(4−フェニル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)プロパノイル]アミノ}−2−(3−チエニル)エチル]ボロン酸
【化137】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化138】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt 3.0min、HPLC純度99.7%。
【0236】
例41:[(1R)−1−{[3−(1−フェニル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)プロパノイル]アミノ}−2−(3−チエニル)エチル]ボロン酸
【化139】
[この文献は図面を表示できません]
オフホワイト固体。
【化140】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt 2.9min、HPLC純度95.1%。
【0237】
例42:((1R)−2−(3−エチルフェニル)−1−{[(1−オキソイソキノリン−2(1H)−イル)アセチル]アミノ}エチル)ボロン酸
【化141】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化142】
[この文献は図面を表示できません]
【0238】
以下の化合物を、例17について記載した同一の2段階プロトコルに従って製造した:
例43:(R)−(1−(4−(4−メトキシフェニル)−4−オキソブタンアミド)−2−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)エチル)ボロン酸
【化143】
[この文献は図面を表示できません]
薄茶色固体。
【化144】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.4.0min、HPLC純度97.3%。
【0239】
例44:((1R)−1−(2−ベンジル−4−(4−メトキシフェニル)−4−オキソブタンアミド)−2−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)エチル)ボロン酸
【化145】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化146】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.4.9min、HPLC純度73.2%+19.5%。
【0240】
例45:((R)−1−((R)−2−ベンジル−4−(4−メトキシフェニル)−4−オキソブタンアミド)−2−(4−メトキシ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)エチル)ボロン酸
【化147】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化148】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.4.7min、HPLC純度95.8%。
【0241】
例46:(R)−(2−(4−メトキシ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−1−(4−(4−メトキシフェニル)−4−オキソブタンアミド)エチル)ボロン酸
【化149】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化150】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.3.9min、HPLC純度95.7%。
【0242】
例47:(R)−(2−(3−フルオロ−5−メトキシフェニル)−1−(4−(4−メトキシフェニル)−4−オキソブタンアミド)エチル)ボロン酸
【化151】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化152】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.3.4min、HPLC純度99.3%。
【0243】
例48:(R)−(1−(4−(4−メトキシフェニル)−4−オキソブタンアミド)−2−(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)エチル)ボロン酸
【化153】
[この文献は図面を表示できません]
オフホワイト固体。
【化154】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.4.0min、HPLC純度99.0%。
【0244】
例49:((1R)−1−(2−ベンジル−4−(4−メトキシフェニル)−4−オキソブタンアミド)−2−(3−フルオロ−5−メトキシフェニル)エチル)ボロン酸
【化155】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化156】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.4.4min、HPLC純度72.2%+23.0%。
【0245】
例50:(R)−(2−(4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−1−(4−(4−メトキシフェニル)−4−オキソブタンアミド)エチル)ボロン酸
【化157】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化158】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.4.0min、HPLC純度98.6%。
【0246】
例58:(R)−(2−(3−エチルフェニル)−1−(3−(1−フェニル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)プロパンアミド)エチル)ボロン酸
【化159】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化160】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.3.6min、HPLC純度96.8%。
【0247】
例61:(R)−(2−(3−フルオロ−5−メトキシフェニル)−1−(3−(5−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)プロパンアミド)エチル)ボロン酸
【化161】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化162】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.3.6min、HPLC純度97.1%。
【0248】
以下の化合物を、例1について記載した同一の2段階プロトコルに従って製造した:
例51:(R)−(1−(3−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)プロパンアミド)−2−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)エチル)ボロン酸
【化163】
[この文献は図面を表示できません]
オフホワイト固体。
【化164】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.3.2min、HPLC純度96.5%。
【0249】
例52:(R)−(2−(3−エチルフェニル)−1−(3−(4−フェニル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)プロパンアミド)エチル)ボロン酸
【化165】
[この文献は図面を表示できません]
オフホワイト固体。
【化166】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.3.7min、HPLC純度96.5%。
【0250】
例53:(R)−(1−(3−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)プロパンアミド)−2−(4−メトキシ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)エチル)ボロン酸
【化167】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化168】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.3.0min、HPLC純度94.5%。
【0251】
例54:(R)−(2−(3−エチルフェニル)−1−(3−(2−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)プロパンアミド)エチル)ボロン酸
【化169】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化170】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.3.0min、HPLC純度98.7%。
【0252】
例55:(R)−(1−(3−(2−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)プロパンアミド)−2−(チオフェン−3−イル)エチル)ボロン酸
【化171】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化172】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.2.0min、HPLC純度93.7%。
【0253】
例56:(R)−(2−(4−メトキシ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−1−(3−(5−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)プロパンアミド)エチル)ボロン酸
【化173】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化174】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.4.0min、HPLC純度97.7%。
【0254】
例57:(R)−(1−(3−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)プロパンアミド)−2−(3−フルオロ−5−メトキシフェニル)エチル)ボロン酸
【化175】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化176】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.2.5min、HPLC純度98.8%。
【0255】
例59:(R)−(1−(3−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)プロパンアミド)−2−(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)エチル)ボロン酸
【化177】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化178】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.3.1min、HPLC純度99.6%。
【0256】
例60:(R)−(1−(3−(5−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)プロパンアミド)−2−(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)エチル)ボロン酸
【化179】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化180】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.4.2min、HPLC純度98.3%。
【0257】
例62:((R)−1−((R)−2−ベンジル−3−(1−フェニル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)プロパンアミド)−2−(チオフェン−3−イル)エチル)ボロン酸
【化181】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化182】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.4.0min、HPLC純度97.7%。
【0258】
例63:((R)−1−((S)−2−ベンジル−3−(1−フェニル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)プロパンアミド)−2−(チオフェン−3−イル)エチル)ボロン酸
【化183】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化184】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.4.0min、HPLC純度99.6%。
【0259】
例64:(R)−(1−(3−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)プロパンアミド)−2−(4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)エチル)ボロン酸
【化185】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化186】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.3.1min、HPLC純度98.8%。
【0260】
例65:(R)−(2−(3−フルオロ−5−メトキシフェニル)−1−(3−(4−フェニル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)プロパンアミド)エチル)ボロン酸
【化187】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化188】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.3.4min、HPLC純度98.6%。
【0261】
例66:(R)−(1−(3−(4−フェニル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)プロパンアミド)−2−(3−(2,2,2−トリフルオロエチル)フェニル)エチル)ボロン酸
【化189】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化190】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.4.0min、HPLC純度96.2%。
【0262】
例67:(R)−(1−(3−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)プロパンアミド)−2−(3−エトキシフェニル)エチル)ボロン酸
【化191】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化192】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.2.5min、HPLC純度98.5%。
【0263】
例68:(R)−(2−(3−エトキシフェニル)−1−(3−(5−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)プロパンアミド)エチル)ボロン酸
【化193】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化194】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.3.7min、HPLC純度98.7%。
【0264】
例69:(R)−(1−(3−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)プロパンアミド)−2−(4−フルオロ−3−メトキシフェニル)エチル)ボロン酸
【化195】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化196】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.2.4min、HPLC純度96.6%。
【0265】
例70:(2−(3−エトキシフェニル)−1−(3−(4−フェニル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)プロパンアミド)エチル)ボロン酸
【化197】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化198】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.3.4min、HPLC純度98.5%。
【0266】
例71:(R)−(2−(4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−1−(3−(4−フェニル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)プロパンアミド)エチル)ボロン酸
【化199】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化200】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.3.9min、HPLC純度98.1%。
【0267】
例72:(R)−(1−(3−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)プロパンアミド)−2−(3−メトキシ−4−メチルフェニル)エチル)ボロン酸
【化201】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化202】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.2.7min、HPLC純度97.1%。
【0268】
例73:(R)−(2−(3−エチルフェニル)−1−(3−(4−(2−メトキシフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)プロパンアミド)エチル)ボロン酸
【化203】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化204】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.3.8min、HPLC純度97.6%。
【0269】
例74:(R)−(2−(3−エチルフェニル)−1−(3−(4−(3−メトキシフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)プロパンアミド)エチル)ボロン酸
【化205】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化206】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.3.7min、HPLC純度98.0%。
【0270】
例75:(R)−(2−(3−エチルフェニル)−1−(3−(4−(4−メトキシフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)プロパンアミド)エチル)ボロン酸
【化207】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化208】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.3.6min、HPLC純度98.1%。
【0271】
例76:(R)−(2−(3−エチルフェニル)−1−(3−(4−(ピリジン−3−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)プロパンアミド)エチル)ボロン酸
【化209】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化210】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.2.4min、HPLC純度97.9%。
【0272】
例78:(R)−(1−アセトアミド−2−(ベンゾフラン−3−イル)エチル)ボロン酸
【化211】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:(R)−(1−アセトアミド−2−(ベンゾフラン−3−イル)エチル)ボロン酸(+)−ピナンジオールエステル
中間体18(700mg、1.54mmol)を無水ジクロロメタン(20ml)に溶解した冷却した(−10℃)溶液を、ジイソプロピルエチルアミン(0.8ml、4.6mmol)および塩化アセチル(0.09ml、1.54mmol)で処理した。反応混合物を、−10℃で3時間撹拌した。反応混合物を、外部浴温度を30℃より低く保持して減圧下で濃縮し、次に25mlの酢酸エチルを加えた。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。所望の生成物(520mg、88%)を、ジクロロメタン中の2%のメタノールで溶出させてシリカゲル上のクロマトグラフィーによる精製によって単離した。
MS(ESI+):382.3。
【0273】
ステップ2:(R)−(1−アセトアミド−2−(ベンゾフラン−3−イル)エチル)ボロン酸
(R)−(1−アセトアミド−2−(ベンゾフラン−3−イル)エチル)ボロン酸(+)−ピナンジオールエステル(520mg、1.35mmol)をメタノール/ペンタン(1:1、30mL)に溶解した冷却した(0℃)溶液を、2−メチルプロピルボロン酸(545mg、5.4mmol)および水性HCl溶液(1.5N、1mL)で処理し、反応混合物を室温で15時間撹拌した。反応混合物を、次にペンタンで3回抽出した。水性メタノール層を、30℃より低い温度で濃縮した。残留物を氷で処理し、NaOHの水性(2N)溶液で塩基性化し、ジクロロメタンで3回抽出した(廃棄した)。水層を、次に水性(1.5N)HCl溶液で酸性化し、ジクロロメタンで3回抽出した。DCM層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、固体残留物を得、それをジエチルエーテルで粉末にし、凍結乾燥して、表題化合物(42mg、26%)を白色固体として得た。
【0274】
【化212】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt 2.0min;HPLC純度98.8%。
【0275】
以下の化合物を、例78について従った同一の手順を使用して合成した。
例77:(R)−(1−アセトアミド−2−(3−エチルフェニル)エチル)ボロン酸
【化213】
[この文献は図面を表示できません]
淡いピンク色の固体。
【化214】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.2.4min、HPLC純度98.0%。
【0276】
例95:(R)−(1−アセトアミド−2−(ナフタレン−2−イル)エチル)ボロン酸
【化215】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化216】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.2.6min、HPLC純度92.4%。
【0277】
例108:(R)−(1−アセトアミド−2−(5−メトキシベンゾフラン−3−イル)エチル)ボロン酸
【化217】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化218】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.2.2min、HPLC純度96.5%。
【0278】
例79:(R)−(2−(ベンゾフラン−3−イル)−1−(3−(4−メトキシフェニル)プロパンアミド)エチル)ボロン酸
【化219】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:(R)−(2−(ベンゾフラン−3−イル)−1−(3−(4−メトキシフェニル)プロパンアミド)エチル)ボロン酸ピナコールエステル。
中間体18(170mg、0.37mmol)を無水N,N−ジメチルホルムアミド(20ml)に溶解した冷却した(−10℃)溶液を、ジイソプロピルエチルアミン(0.2ml、1.1mmol)および3−(4−メトキシフェニル)プロピオン酸(67mg、0.37mmol)およびTBTU(142mg、0.44mmol)で処理した。反応混合物を、−10℃で3時間撹拌した。反応混合物を、外部浴温度を30℃より低く保持して減圧下で濃縮し、次に25mlの酢酸エチルを加えた。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。所望の生成物(160mg、86%)を、石油エーテル中の40%の酢酸エチルで溶出させてシリカゲル上のクロマトグラフィーによる精製によって単離した。
MS(ESI+):502.2
【0279】
ステップ2:(R)−(2−(ベンゾフラン−3−イル)−1−(3−(4−メトキシフェニル)プロパンアミド)エチル)ボロン酸
(R)−(2−(ベンゾフラン−3−イル)−1−(3−(4−メトキシフェニル)プロパンアミド)エチル)ボロン酸ピナコールエステル(160mg、0.32mmol)をメタノール/ペンタン(1:1、20mL)に溶解した冷却した(0℃)溶液を、2−メチルプロピルボロン酸(129mg、1.3mmol)および水性HCl溶液(1.5N、0.5mL)で処理し、反応混合物を、室温で15時間撹拌した。反応混合物を、次にペンタンで3回抽出した。水性メタノール層を、30℃より低い温度で濃縮した。残留物を氷で処理し、NaOHの水性(2N)溶液で塩基性化し、ジクロロメタンで3回抽出した(廃棄した)。水層を、次に水性(1.5N)HCl溶液で酸性化し、ジクロロメタンで3回抽出した。DCM層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、固体残留物を得、それをジエチルエーテルで粉末にし、凍結乾燥して、表題化合物(25mg、21%)を白色固体として得た。
【0280】
【化220】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.3.5min、HPLC純度93.8%。
【0281】
以下の化合物を、例79について従った同一の手順を使用して合成した。
例80:(R)−(2−(ベンゾフラン−3−イル)−1−(3−(4−フルオロフェニル)プロパンアミド)エチル)ボロン酸
【化221】
[この文献は図面を表示できません]
オフホワイト固体。
【化222】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.3.7min、HPLC純度99.0%。
【0282】
例81:(R)−(2−(ベンゾフラン−3−イル)−1−(3−(2−フルオロフェニル)プロパンアミド)エチル)ボロン酸
【化223】
[この文献は図面を表示できません]
オフホワイト固体。
【化224】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.3.7min、HPLC純度97.9%。
【0283】
例82:(R)−(2−(ベンゾフラン−3−イル)−1−(3−(2−メトキシフェニル)プロパンアミド)エチル)ボロン酸
【化225】
[この文献は図面を表示できません]
淡いピンク色の固体。
【化226】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.3.7min、HPLC純度98.1%。
【0284】
例84:(R)−(2−(ベンゾフラン−3−イル)−1−(3−(3−メトキシフェニル)プロパンアミド)エチル)ボロン酸
【化227】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化228】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.3.6min、HPLC純度99.7%。
【0285】
例85:(R)−(2−(ベンゾフラン−3−イル)−1−(3−(3−フルオロフェニル)プロパンアミド)エチル)ボロン酸
【化229】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化230】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.3.7min、HPLC純度98.4%。
【0286】
例86:(R)−(2−(ベンゾフラン−3−イル)−1−(3−シクロヘキシルプロパンアミド)エチル)ボロン酸
【化231】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化232】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.4.2min、HPLC純度99.2%。
【0287】
例87:(R)−(2−(ベンゾフラン−3−イル)−1−(3−(2−オキソベンゾ[d]チアゾール−3(2H)−イル)プロパンアミド)エチル)ボロン酸
【化233】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化234】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.3.6min、HPLC純度98.8%。
【0288】
例88:(R)−(1−(3−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)プロパンアミド)−2−(ベンゾフラン−3−イル)エチル)ボロン酸
【化235】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化236】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.2.6min、HPLC純度94.3%。
【0289】
例89:(R)−(2−(ベンゾフラン−3−イル)−1−(3−(4−フェニル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)プロパンアミド)エチル)ボロン酸
【化237】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化238】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.3.5min、HPLC純度94.8%。
【0290】
例90:(R)−(2−(ベンゾフラン−3−イル)−1−(3−(1−(4−メトキシフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)プロパンアミド)エチル)ボロン酸
【化239】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化240】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.3.4min、HPLC純度95.0%。
【0291】
例91:(R)−(2−(ベンゾフラン−3−イル)−1−(2−(N−メチルメチルスルホンアミド)アセトアミド)エチル)ボロン酸
【化241】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化242】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.2.8min、HPLC純度97.5%。
【0292】
例94:(R)−(2−(ベンゾフラン−3−イル)−1−(3−フェニルプロパンアミド)エチル)ボロン酸
【化243】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化244】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.3.6min、HPLC純度97.6%。
【0293】
例96:(R)−(2−(ナフタレン−2−イル)−1−(3−(2−オキソベンゾ[d]チアゾール−3(2H)−イル)プロパンアミド)エチル)ボロン酸
【化245】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化246】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.3.9min、HPLC純度98.6%。
【0294】
例97:(R)−(1−(3−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)プロパンアミド)−2−(ナフタレン−2−イル)エチル)ボロン酸
【化247】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化248】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.2.9min、HPLC純度96.5%。
【0295】
例98:(R)−(2−(ナフタレン−2−イル)−1−(3−(1−フェニル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)プロパンアミド)エチル)ボロン酸
【化249】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化250】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.3.7min、HPLC純度96.7%。
【0296】
例99:(R)−(2−(ナフタレン−2−イル)−1−(3−(1−(ピリジン−3−イル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)プロパンアミド)エチル)ボロン酸
【化251】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化252】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.2.7min、HPLC純度95.9%。
【0297】
例100:(R)−(1−(3−(1−(4−メトキシフェニル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)プロパンアミド)−2−(ナフタレン−2−イル)エチル)ボロン酸
【化253】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化254】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.3.7min、HPLC純度90.2%。
【0298】
例102:(R)−(2−(1−メチル−1H−インダゾール−5−イル)−1−(3−(2−オキソベンゾ[d]チアゾール−3(2H)−イル)プロパンアミド)エチル)ボロン酸
【化255】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化256】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.2.8min、HPLC純度98.0%。
【0299】
例103:(R)−(2−(1−メチル−1H−インダゾール−5−イル)−1−(3−(4−フェニル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)プロパンアミド)エチル)ボロン酸
【化257】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化258】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.2.7min、HPLC純度95.0%。
【0300】
例104:(R)−(2−(ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)−1−(3−(4−フェニル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)プロパンアミド)エチル)ボロン酸
【化259】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化260】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.3.6min、HPLC純度94.8%。
【0301】
例105:(R)−(2−(ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)−1−(3−(2−オキソベンゾ[d]チアゾール−3(2H)−イル)プロパンアミド)エチル)ボロン酸
【化261】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化262】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.3.8min、HPLC純度86.0%。
【0302】
例106:(R)−(1−(3−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−1−イル)プロパンアミド)−2−(ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)エチル)ボロン酸
【化263】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化264】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.2.7min、HPLC純度96.0%。
【0303】
例107:(R)−(2−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−1−(3−(4−フェニル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)プロパンアミド)エチル)ボロン酸
【化265】
[この文献は図面を表示できません]
白色固体。
【化266】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.3.1min、HPLC純度95.2%。
【0304】
例109:(R)−(2−(5−メトキシベンゾフラン−3−イル)−1−(3−(2−オキソベンゾ[d]チアゾール−3(2H)−イル)プロパンアミド)エチル)ボロン酸
【化267】
[この文献は図面を表示できません]
薄茶色固体。
【化268】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.3.6min、HPLC純度92.6%。
【0305】
例92:(R)−(2−(ベンゾフラン−3−イル)−1−(3−(ピペラジン−1−イル)プロパンアミド)エチル)ボロン酸塩酸塩
【化269】
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ステップ1:(R)−(2−(ベンゾフラン−3−イル)−1−(3−(4−(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−1−イル)プロパンアミド)エチル)ボロン酸ピナコールエステル。
中間体18(300mg、0.66mmol)を無水N,N−ジメチルホルムアミド(10ml)に溶解した冷却した(−10℃)溶液を、ジイソプロピルエチルアミン(0.3ml、1.9mmol)および3−(4−(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−1−イル)プロパン酸(170mg、0.66mmol)およびTBTU(254mg、0.79mmol)で処理した。反応混合物を、−10℃で3時間撹拌した。反応混合物を、外部浴温度を30℃より低く保持して減圧下で濃縮し、次に25mlの酢酸エチルを加えた。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。所望の生成物(350mg、87%)を、ジクロロメタン中の4%のメタノールで溶出させてシリカゲル上のクロマトグラフィーによる精製によって単離した。
MS(ESI+):580.4
【0306】
ステップ2:(R)−(2−(ベンゾフラン−3−イル)−1−(3−(4−(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−1−イル)プロパンアミド)エチル)ボロン酸。
(R)−(2−(ベンゾフラン−3−イル)−1−(3−(4−(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−1−イル)プロパンアミド)エチル)ボロン酸ピナコールエステル(350mg、0.6mmol)をメタノール/ペンタン(1:1、30mL)に溶解した冷却した(0℃)溶液を、2−メチルプロピルボロン酸(242mg、2.4mmol)および水性HCl溶液(1.5N、0.7mL)で処理し、反応混合物を、室温で15時間撹拌した。反応混合物を、次にペンタンで3回抽出した。水性メタノール層を、30℃より低い温度で濃縮した。残留物を氷で処理し、NaOHの水性(2N)溶液で塩基性化し、ジクロロメタンで3回抽出した(廃棄した)。水層を、次に水性(1.5N)HCl溶液で酸性化し、ジクロロメタンで3回抽出した。DCM層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。所望の生成物(85mg、31%)を、ジクロロメタン中の30%メタノールで溶出させてシリカゲル上のクロマトグラフィーによる精製によって単離した。
MS(ESI+):450.2[M+Na−H
2O]。
【0307】
ステップ3:(R)−(2−(ベンゾフラン−3−イル)−1−(3−(ピペラジン−1−イル)プロパンアミド)エチル)ボロン酸塩酸塩。
化合物(R)−(2−(ベンゾフラン−3−イル)−1−(3−(4−(tert−ブトキシカルボニル)ピペラジン−1−イル)プロパンアミド)エチル)ボロン酸(0.085g、0.19mmol)を1,4−ジオキサン(5mL)中に吸収させ、10℃に冷却した。これに、ジオキサン(5mL)中の4NのHClを加え、RTで一晩撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物をジエチルエーテルで洗浄して、固体を得た。固体をさらに凍結乾燥して、表題化合物(47mg、64%)を薄茶色固体として得た。
【0308】
【化270】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.2.0min、HPLC純度93.5%。
【0309】
例83:(R)−(1−(2−(1H−イミダゾール−5−イル)アセトアミド)−2−(ベンゾフラン−3−イル)エチル)ボロン酸塩酸塩
【化271】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:(R)−(1−(2−(1H−イミダゾール−5−イル)アセトアミド)−2−(ベンゾフラン−3−イル)エチル)ボロン酸ピナコールエステル。
中間体18(170mg、0.37mmol)を無水N,N−ジメチルホルムアミド(20ml)に溶解した冷却した(−10℃)溶液を、ジイソプロピルエチルアミン(0.2ml、1.1mmol)および2−(1H)−イミダゾール−5−イル−酢酸(47mg、0.37mmol)およびTBTU(142mg、0.44mmol)で処理した。反応混合物を、−10℃で3時間撹拌した。反応混合物を、外部浴温度を30℃より低く保持して減圧下で濃縮し、次に25mlの酢酸エチルを加えた。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。所望の生成物(110mg、66%)を、ジクロロメタン中の7%メタノールで溶出させてシリカゲル上のクロマトグラフィーによる精製によって単離した。
MS(ESI+):448.2。
【0310】
ステップ2:(R)−(1−(2−(1H−イミダゾール−5−イル)アセトアミド)−2−(ベンゾフラン−3−イル)エチル)ボロン酸塩酸塩
(R)−(1−(2−(1H−イミダゾール−5−イル)アセトアミド)−2−(ベンゾフラン−3−イル)エチル)ボロン酸ピナコールエステル(110mg、0.24mmol)をメタノール/ペンタン(1:1、20mL)に溶解した冷却した(0℃)溶液を、2−メチルプロピルボロン酸(96mg、0.96mmol)および水性HCl溶液(1.5N、0.5mL)で処理し、反応混合物を、室温で15時間撹拌した。反応混合物を、次にペンタンで3回抽出した。水性メタノール層を、30℃より低い温度で濃縮した。残留物に水を加え、ジクロロメタンで3回抽出した。水層を凍結乾燥して、表題化合物(25mg、32%)を薄茶色半固体として得た。
【0311】
【化272】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.2.1min、HPLC純度95.2%。
【0312】
以下の化合物を、例83について従った同一の手順を使用して合成した。
例93:(R)−(2−(ベンゾフラン−3−イル)−1−(3−(ピリジン−4−イル)プロパンアミド)エチル)ボロン酸塩酸塩
【化273】
[この文献は図面を表示できません]
薄茶色半固体。
【化274】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.2.0min、HPLC純度96.1%。
【0313】
例101:(R)−(2−(1H−インドール−3−イル)−1−(3−(2−オキソベンゾ[d]チアゾール−3(2H)−イル)プロパンアミド)エチル)ボロン酸
【化275】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:tert−ブチル(3−((2R)−2−(3−(2−オキソベンゾ[d]チアゾール−3(2H)−イル)プロパンアミド)−2−(3a,5,5−トリメチルヘキサヒドロ−4,6−メタノベンゾ[d][1,3,2]ジオキサボロール−2−イル)エチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート。
[(1R)−1−アミノ−2−(1H−インドール−3−イル)エチル]ボロン酸(+)−ピナンジオールエステルトリフルオロ酢酸塩(500mg、0.90mmol)を無水N,N−ジメチルホルムアミド(20ml)に溶解した冷却した(−10℃)溶液を、ジイソプロピルエチルアミン(0.5ml、2.7mmol)および[3−(2−オキソ−ベンゾチアゾール−3−イル)プロピオン酸](190mg、0.9mmol)およびTBTU(346mg、1.1mmol)で処理した。反応混合物を、−10℃で3時間撹拌した。反応混合物を、外部浴温度を30℃より低く保持して減圧下で濃縮し、次に25mlの酢酸エチルを加えた。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。所望の生成物(280mg、48%)を、石油エーテル中の30%酢酸エチルで溶出させてシリカゲル上のクロマトグラフィーによる精製によって単離した。
MS(ESI+):644.2。
【0314】
ステップ2:N−((1R)−2−(1H−インドール−3−イル)−1−(3a,5,5−トリメチルヘキサヒドロ−4,6−メタノベンゾ[d][1,3,2]ジオキサボロール−2−イル)エチル)−3−(2−オキソベンゾ[d]チアゾール−3(2H)−イル)プロパンアミド塩酸塩。
化合物tert−ブチル3−((2R)−2−(3−(2−オキソベンゾ[d]チアゾール−3(2H)−イル)プロパンアミド)−2−(3a,5,5−トリメチルヘキサヒドロ−4,6−メタノベンゾ[d][1,3,2]ジオキサボロール−2−イル)エチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(280mg、0.43mmol)を、ジクロロメタン(10mL)中に吸収させ、10℃に冷却した。これに、ジオキサン(10mL)中の4NのHClを加え、RTで一晩撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物をジエチルエーテルで洗浄して、所望の生成物(200mg、85%)を得た。
【0315】
ステップ3:(R)−(2−(1H−インドール−3−イル)−1−(3−(2−オキソベンゾ[d]チアゾール−3(2H)−イル)プロパンアミド)エチル)ボロン酸
N−((1R)−2−(1H−インドール−3−イル)−1−(3a,5,5−トリメチルヘキサヒドロ−4,6−メタノベンゾ[d][1,3,2]ジオキサボロール−2−イル)エチル)−3−(2−オキソベンゾ[d]チアゾール−3(2H)−イル)プロパンアミド塩酸塩(200mg、0.36mmol)をメタノール/ペンタン(1:1、20mL)に溶解した冷却した(0℃)溶液を、2−メチルプロピルボロン酸(145mg、1.4mmol)および水性HCl溶液(1.5N、0.5mL)で処理し、反応混合物を、室温で15時間撹拌した。反応混合物を、次にペンタンで3回抽出した。水性メタノール層を、30℃より低い温度で濃縮した。残留物を氷で処理し、NaOHの水性(2N)溶液で塩基性化し、ジクロロメタンで3回抽出した(廃棄した)。水層を、次に水性(1.5N)HCl溶液で酸性化し、ジクロロメタンで3回抽出した。DCM層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、固体残留物を得、それをジエチルエーテルで粉末にし、凍結乾燥して、表題化合物(13mg、15%)をオフホワイト固体として得た。
【0316】
【化276】
[この文献は図面を表示できません]
HPLC(方法A):Rt.3.2min、HPLC純度92.1%。
【0317】
例110:((1R)−2−(3−エチルフェニル)−1−(3−(2−オキソチアゾール−3(2H)−イル)−2−((4−フェニル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル)プロパンアミド)エチル)ボロン酸
【化277】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:エチル−2−(アジドメチル)アクリレート
エチル−2−(ブロモメチル)アクリレート(5g、26.1mmol)をDMSO(50mL)に溶解した溶液に、アジ化ナトリウム(2.5g、38.4mmol)を加え、反応混合物をRTで2時間撹拌した。反応物を水で反応停止し、酢酸エチルで抽出した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。粗製物(5.0g)を、さらに精製せずに次のステップに採用した(エチル−2−(アジドメチル)アクリレートは、数時間放置した際に不安定であると見出された)。
【0318】
ステップ2:エチル−2−((4−フェニル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル)アクリレート
フェニルアセチレン(3.0g、29.4mmol)およびエチル−2−(アジドメチル)アクリレート(5.0g、32.3mmol)をt−BuOH:H
2O(2:1)(50mL)に溶解した溶液に、アスコルビン酸ナトリウム(0.87g、4.4mmol)およびCuSO4・5H
2O(0.36g、1.5mmol)を加えた。反応混合物を、RTで12時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水、ブライン溶液で洗浄した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。得られた固体(3.0g、39%)を、さらに精製せずに次のステップに採用した。
【化278】
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【0319】
ステップ3:エチル−3−(2−オキソチアゾール−3(2H)−イル)−2−((4−フェニル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル)プロパノエート
エチル−2−((4−フェニル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル)アクリレート(3.0g、11.6mmol)をアセトニトリル(30mL)に溶解した溶液に、チアゾール−2(3H)−オン(1.2g、11.6mmol)およびDBU(2.6g、17.4mmol)をRTで加え、反応混合物を、RTで一晩撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物を酢酸エチルで抽出し、水、ブライン溶液で洗浄した。有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。粗製の化合物を、酢酸エチルおよび石油エーテルを溶離剤として使用してカラムクロマトグラフィーによって精製して、表題化合物(1.2g、28%)を得た。
MS(ESI+):359.2[M+H]
【0320】
ステップ4:3−(2−オキソチアゾール−3(2H)−イル)−2−((4−フェニル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル)プロパン酸
エチル−3−(2−オキソチアゾール−3(2H)−イル)−2−((4−フェニル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル)プロパノエート(1.2g、3.3mmol)をTHF:H
2O(20mL)に溶解した溶液に、水酸化リチウム一水和物(0.41g、9.9mmol)を加え、反応混合物を、RTで一晩撹拌した。反応混合物を蒸発させた。残留物に水を加え、ジクロロメタンで3回抽出した(廃棄した)。水層を、次に自然発生的に酸性化し、ジクロロメタンで抽出した。有機層を、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、表題化合物(200mg、18%)を得た。
MS(ESI+):331.0[M+H]
【0321】
ステップ5:((1R)−2−(3−エチルフェニル)−1−(3−(2−オキソチアゾール−3(2H)−イル)−2−((4−フェニル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル)プロパンアミド)エチル)ボロン酸ピナコールエステル。
[(1R)−1−アミノ−2−(3−エチルフェニル)エチル]ボロン酸(+)−ピナンジオールエステルトリフルオロ酢酸塩(200mg、0.45mmol)を無水N,N−ジメチルホルムアミド(10ml)に溶解した冷却した(−10℃)溶液を、ジイソプロピルエチルアミン(0.2ml、1.3mmol)および3−(2−オキソチアゾール−3(2H)−イル)−2−((4−フェニル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル)プロパン酸(148mg、0.45mmol)およびTBTU(173mg、0.54mmol)で処理した。反応混合物を、−10℃で3時間撹拌した。反応混合物を、外部浴温度を30℃より低く保持して減圧下で濃縮し、次に25mlの酢酸エチルを加えた。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。所望の生成物(290mg、99%)を、石油エーテル中の25%酢酸エチルで溶出させてシリカゲル上のクロマトグラフィーによる精製によって単離した。
MS(ESI+):640.3。
【0322】
ステップ6:((1R)−2−(3−エチルフェニル)−1−(3−(2−オキソチアゾール−3(2H)−イル)−2−((4−フェニル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル)プロパンアミド)エチル)ボロン酸
((1R)−2−(3−エチルフェニル)−1−(3−(2−オキソチアゾール−3(2H)−イル)−2−((4−フェニル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル)プロパンアミド)エチル)ボロン酸ピナコールエステル(290mg、0.45mmol)をメタノール/ペンタン(1:1、20mL)に溶解した冷却した(0℃)溶液を、2−メチルプロピルボロン酸(181mg、1.8mmol)および水性HCl溶液(1.5N、0.5mL)で処理し、反応混合物を、室温で15時間撹拌した。反応混合物を、次にペンタンで3回抽出した。水性メタノール層を、30℃より低い温度で濃縮した。残留物を氷で処理し、NaOHの水性(2N)溶液で塩基性化し、ジクロロメタンで3回抽出した(廃棄した)。水層を、次に水性(1.5N)HCl溶液で酸性化し、ジクロロメタンで3回抽出した。DCM層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮して、固体残留物を得、それをジエチルエーテルで粉末にし、凍結乾燥して、表題化合物(61mg、26%)を淡いピンク色の固体として得た。
【0323】
【化279】
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HPLC(方法A):Rt.4.4min、HPLC純度91.0%。
【0324】
例111:LMP7活性の決定
LMP7阻害の測定を、蛍光強度アッセイに基づく384ウェル様式において行う。
精製したヒト免疫プロテアソーム(0.5nM)およびDMSOでの連続的な希釈した化合物(10μM〜38pMの濃度の範囲)または対照(0.5%DMSO)を、37℃で30分間、50mMのトリスpH7.4および0.03%SDSを含むアッセイ緩衝液中でインキュベートする。反応を、40μMの濃度で蛍光性ペプチド基質、Suc−LLVY−AMC(Bachem I-1395)の添加によって開始する。37℃での90分間のインキュベーションの後、蛍光強度を、λ
ex=350nmおよびλ
em=450nmにおいて、蛍光リーダー(BMG Pherastarリーダーまたは同等のもの)を使用して測定する。
【0325】
例79、80、83、84、85、87、88、89、90、91、93、94、96、97、101および110について、LMP7阻害の測定を、蛍光強度アッセイに基づく384ウェル様式において行う。
精製したヒト免疫プロテアソーム(0.25nM)およびDMSOでの連続的な希釈した化合物(10μM〜38pMの濃度の範囲)または対照(0.5%DMSO)を、37℃で30分間、50mMのトリスpH7.4および0.03%SDSを含むアッセイ緩衝液中でインキュベートする。反応を、40μMの濃度で蛍光性ペプチド基質、Suc−LLVY−AMC(Bachem I-1395)の添加によって開始する。37℃の90分間のインキュベーションの後、蛍光強度を、λ
ex=350nmおよびλ
em=450nmにおいて、蛍光リーダー(BMG Pherastarリーダーまたは同等のもの)を使用して測定する。
【0326】
例112:Beta5活性の決定
Beta5阻害の測定を、蛍光強度アッセイに基づく384ウェル様式において行う。
精製したヒト構成的プロテアソーム(1.0nM)およびDMSOでの連続的な希釈した化合物(10μM〜38pMの濃度の範囲)または対照(0.5%DMSO)を、37℃で30分間、50mMのトリスpH7.4および0.03%SDSを含むアッセイ緩衝液中でインキュベートする。反応を、40μMの濃度で蛍光性ペプチド基質、Suc−LLVY−AMC(Bachem I-1395)の添加によって開始する。37℃の90分間のインキュベーションの後、蛍光強度を、λ
ex=350nmおよびλ
em=450nmにおいて、蛍光リーダー(BMG Pherastarリーダーまたは同等のもの)を使用して測定する。
【0327】
化合物の生物活性を、以下の表中に要約する:
【表16】
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【0328】
【表17】
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【0329】
【表18】
[この文献は図面を表示できません]
【0330】
【表19】
[この文献は図面を表示できません]
【0331】
【表20】
[この文献は図面を表示できません]
【0332】
【表21】
[この文献は図面を表示できません]
【0333】
【表22】
[この文献は図面を表示できません]
【0334】
【表23】
[この文献は図面を表示できません]
【0335】
【表24】
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【0336】
【表25】
[この文献は図面を表示できません]
【0337】
【表26】
[この文献は図面を表示できません]
【0338】
【表27】
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【0339】
【表28】
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【0340】
【表29】
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【0341】
【表30】
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【0342】
【表31】
[この文献は図面を表示できません]
【0343】
【表32】
[この文献は図面を表示できません]
【0344】
【表33】
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【0345】
【表34】
[この文献は図面を表示できません]
【0346】
【表35】
[この文献は図面を表示できません]
【0347】
【表36】
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【0348】
【表37】
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【0349】
【表38】
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【0350】
【表39】
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【0351】
【表40】
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【0352】
【表41】
[この文献は図面を表示できません]