特許第6129295号(P6129295)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6129295硬カプセル中にカプセル化された複数単位球状錠剤(MUST)を含む複合製剤およびこれらの製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6129295
(24)【登録日】2017年4月21日
(45)【発行日】2017年5月17日
(54)【発明の名称】硬カプセル中にカプセル化された複数単位球状錠剤(MUST)を含む複合製剤およびこれらの製造方法
(51)【国際特許分類】
   A61K 9/48 20060101AFI20170508BHJP
   A61K 9/56 20060101ALI20170508BHJP
   A61K 45/06 20060101ALI20170508BHJP
   A61K 31/495 20060101ALI20170508BHJP
   A61K 31/47 20060101ALI20170508BHJP
   A61P 11/06 20060101ALI20170508BHJP
   A61P 37/08 20060101ALI20170508BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20170508BHJP
   A61K 31/137 20060101ALI20170508BHJP
【FI】
   A61K9/48
   A61K9/56
   A61K45/06
   A61K31/495
   A61K31/47
   A61P11/06
   A61P37/08
   A61P43/00 121
   A61K31/137
【請求項の数】12
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2015-505646(P2015-505646)
(86)(22)【出願日】2013年4月12日
(65)【公表番号】特表2015-517998(P2015-517998A)
(43)【公表日】2015年6月25日
(86)【国際出願番号】KR2013003099
(87)【国際公開番号】WO2013154390
(87)【国際公開日】20131017
【審査請求日】2016年3月15日
(31)【優先権主張番号】10-2012-0038594
(32)【優先日】2012年4月13日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】599139534
【氏名又は名称】ハンミ ファーム. シーオー., エルティーディー.
(74)【代理人】
【識別番号】100100158
【弁理士】
【氏名又は名称】鮫島 睦
(74)【代理人】
【識別番号】100126778
【弁理士】
【氏名又は名称】品川 永敏
(74)【代理人】
【識別番号】100150500
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 靖
(72)【発明者】
【氏名】キム・ギョンス
(72)【発明者】
【氏名】キム・ドンホ
(72)【発明者】
【氏名】クォン・テグワン
(72)【発明者】
【氏名】キム・ヨンイル
(72)【発明者】
【氏名】パク・ジェヒョン
(72)【発明者】
【氏名】ウ・ジョンス
【審査官】 上條 肇
(56)【参考文献】
【文献】 特表2010−502762(JP,A)
【文献】 特表2011−515445(JP,A)
【文献】 特表平09−500866(JP,A)
【文献】 米国特許第04773907(US,A)
【文献】 特表2010−526053(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0098198(US,A1)
【文献】 米国特許第05391381(US,A)
【文献】 国際公開第2005/048979(WO,A2)
【文献】 特開2000−128779(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 9/00 − 9/72
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
2つまたはそれ以上の医薬的な活性成分を含む硬カプセル複合製剤であって、
各医薬的な活性成分が、1〜4mmの範囲の直径を有する複数単位球状錠剤(MUST)中に含有され、各医薬的な活性成分あたり4〜40個のMUSTが、硬カプセル剤中にカプセル化され
各MUSTが、1:0.7〜1:1.3の範囲の厚さに対する直径の比率を有し、
各MUSTが、1:0.3〜1:0.9の範囲の円柱の高さに対する厚さの比を有する、製剤。
【請求項2】
各MUSTの直径が、硬カプセル剤の内部直径の1/2と同等またはそれ以下である、請求項1に記載の硬カプセル複合製剤。
【請求項3】
円柱の高さに対する厚さの比が、1:0.5〜1:0.8の範囲である、請求項に記載の硬カプセル複合製剤。
【請求項4】
硬カプセル剤が、硬カプセル番号0、硬カプセル番号1、硬カプセル番号2、硬カプセル番号3、または硬カプセル番号4である、請求項1に記載の硬カプセル複合製剤。
【請求項5】
各医薬的な活性成分が、レボセチリジン、モンテルカスト、アンブロキソール、レボドロプロピジン、ロサルタン、イルベサルタン、アムロジピン、ロスバスタチン、アトルバスタチン、アスピリン、クロピドグレル、アセクロフェナク、エペリゾン、エソメプラゾール、ナプロキセン、およびこれらの医薬的に許容される塩からなる群から選択される、請求項1に記載の硬カプセル複合製剤。
【請求項6】
各MUSTが、医薬的に許容される添加剤を含む、請求項1に記載の硬カプセル複合製剤。
【請求項7】
前記医薬的に許容される添加剤が、医薬的に許容される希釈剤、崩壊剤、結合剤、安定化剤、滑沢剤、着色剤、およびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項に記載の硬カプセル複合製剤。
【請求項8】
各MUSTが、ポリマーフィルムコーティング層でコーティングされている、請求項1に記載の硬カプセル複合製剤。
【請求項9】
医薬的な活性成分のうちの1つまたはそれ以上が、速放性である、請求項1に記載の硬カプセル複合製剤。
【請求項10】
医薬的な活性成分のうちの1つまたはそれ以上が、投与から5分以内の30%またはそれ以上のインビトロ初期溶解速度および投与から10分以内の80%またはそれ以上のインビトロ初期溶解速度を有する、請求項に記載の硬カプセル複合製剤。
【請求項11】
請求項1に記載の硬カプセル複合製剤の製造方法であって:
(1)医薬的な活性成分を含むMUSTを調製し;次いで
(2)複数のMUSTを、硬カプセル複合製剤が2つまたはそれ以上の医薬的な活性成分を含むように硬カプセル剤中にカプセル化すること
を特徴とし、
各MUSTが、1:0.7〜1:1.3の範囲の厚さに対する直径の比率を有し、
各MUSTが、1:0.3〜1:0.9の範囲の円柱の高さに対する厚さの比を有する、方法。
【請求項12】
工程(1)の間に各MUSTをポリマーフィルムでコーティングすることをさらに特徴とする、請求項11に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数単位球状錠剤(MUST)を含む硬カプセル複合製剤およびこれらの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
医薬分野の発展は、生活の質を向上し、ヒトの平均寿命を高めてきた。しかしながら、内科的疾患に罹っている患者を治療する際、単一の医薬的な活性成分の有効性には限界がある。よって、相乗効果のために同時または連続して異なる作用メカニズム(様式)を有する複数の薬を投与することが一般的である。
【0003】
しかしながら、2つまたはそれ以上の別々の薬剤単位の共投与は、薬を飲む患者のコンプライアンスを低下させ、それにより継続した薬治療を受ける患者に多大な不便を生じることとなる。さらに、患者は、このような複数の薬剤単位を一度に摂取し、しかもそれらをいつでも持ち運ぶ必要がある。これは患者の日常生活に不自由を掛けることにもなる。
【0004】
このような問題を軽減するために、多くの薬を単一の包装に充填する方法が提案されてきた。例えば、Torrent Pharmaceuticals Ltd.(India)は、循環器疾患を治療するためのカプセル剤および錠剤を含有する単一キットである徐放性複合製剤「CVpill」を有する。CVpillは、10mgのアトルバスタチンの粉末、ラミプリルの粉末および75mgの腸溶コーティングアスピリン錠剤を含有するカプセル剤、ならびに50mgのメトプロロールを含有する徐放性錠剤からなる。前記カプセル剤および錠剤は、1日1回同時に投与されなくてはならない。しかしながら、単一キットからなるこのような同時包装された製剤は、薬を摂取する患者のコンプライアンスをほとんど改善することはできないが、複合製剤中では期待されうる。よって、特定の活性成分の「組み合わせ薬または複合製剤」の研究開発の必要性が高まっている。
【0005】
本明細書で用いられる用語「複合製剤」は、錠剤またはカプセル剤などの単一単位用量中の2つまたはそれ以上の異なる活性成分または薬物の組み合わせを意味する。しかしながら、特定の活性成分の複合製剤の開発は、下記の理由から非常に困難であることもある。
【0006】
まず、複合製剤に用いられる特定の活性成分の組み合わせは簡便に調製されるべきである。さらに、活性成分および医薬的に許容される賦形剤を含む組成物は、その投与のために適当なサイズおよび重量でなくてはならない。しかしながら、このような要件を満たす複合製剤を開発することは必ずしも簡単なことではない。用いられる薬の量が過剰であるか、または不十分である場合、その組成物の量を適当なレベルに調整することは難しいであろう。また、予期しない問題は、薬の薬物動態的および医薬的特性から生じる様々な条件で取り扱う中で生じうる。
【0007】
次に、複合製剤の製造における活性成分間の化学的相互作用は、薬物の安定性を減少させることもある。特に、組み合わせた際にその安定性がこれらの化学的相互作用のために減少されうる場合には、薬物の組み合わせについての十分な物理化学的な安定性を有する固定された組み合わせ製剤を開発することはさらに一層困難である。
【0008】
錠剤の複合製剤が製造される場合、二重層または三重層打錠機は、活性成分を分離するために用いることができる。さらに、このような方法は、特殊な要件を必要とするばかりではなく、望ましくない反応が層の接触面で生じることがあるため、活性成分を各層中で完全に分離することは機械的に不可能でもある。
【0009】
カプセル剤については、従来の硬カプセル剤は、薬を粉末、造粒物またはペレットの形で充填される。また、単一の活性成分のみが単一充填工程によって硬カプセル剤中に充填される。また、粉末、造粒物またはペレットの形態での薬は、高圧の圧縮工程を経ていないため、錠剤よりも低い密度を有する。よって、カプセル中に充填される粉末、造粒物またはペレットの形態での薬の量には限界がある。高用量の活性成分または1種類より多い活性成分を単一の硬カプセル剤に充填するために、カプセル剤のサイズは、このような大量の薬を調整するために増加させなくてはならない。しかしながら、カプセル剤のサイズが大量の薬に合わせるために非常に大きくなると、嚥下が難しくなり、嚥下障害を引き起こしうる。特に、番号00(カプセルキャップ直径8.5mmおよびカプセル長23.3mm)および番号0(カプセルキャップ直径7.6mmおよびカプセル長21.7mm)の大きなサイズのカプセル剤は、高齢者や子供にとってそれらを嚥下することは難しいであろう。サイズが大きいため持ち運びにも不便であろう。
【0010】
よって、本発明者らは、複合製剤の不利益な点を解決するために試行錯誤を行い、有効成分あたり少数、例えば、1〜3個の錠剤を含む硬カプセル剤を開発した。しかしながら、この硬カプセル剤の初期溶解速度(15分以内)は、硬カプセル剤の崩壊時間による遅延のため減速し、かつ各溶解試験結果間の偏差における増加が見られた。よって、速い吸収速度、例えば、1〜2時間の最大薬物濃度時間(Tmax)を必要とする薬物を含む場合、複合製剤から単一製剤と同一の生物学的同等性を期待することは困難でありうる。よって、初期溶解速度が遅延することのない良好な生産性および安定性をもった複合製剤を開発する必要性がいまだ残されている。
【発明の概要】
【0011】
よって、本発明の目的は、15分以内の初期溶解速度に遅延を生じず、各溶解速度の変動が小さいために良好なインビボ吸収速度、ならびに優れた生産性および安定性を示す複合製剤を提供することである。
【0012】
本発明の別の目的は、前記複合製剤の製造方法を提供することである。
【0013】
本発明の1つの目的によれば、2つまたはそれ以上の医薬的な活性成分を含む硬カプセル複合製剤であって、各医薬的な活性成分が、複数単位球状錠剤(MUST)中に含有され、および各医薬的な活性成分あたり複数のMUSTが、硬カプセル中にカプセル化されている製剤が提供される。
【0014】
本発明の別の目的によれば、硬カプセル複合製剤の製造方法であって、(1)医薬的な活性成分を含むMUSTを調製し;次いで(2)複数のMUSTを、硬カプセル複合製剤が2つまたはそれ以上の医薬的な活性成分を含むように硬カプセル中にカプセル化する工程を特徴とする方法が提供される。
【0015】
複数単位球状錠剤(MUST)を含む本発明による硬カプセル複合製剤は、MUSTをカプセルの限られた空間に効果的に充填することができ、高用量の異なる医薬的な活性成分を比較的小さいサイズのカプセルに充填することを可能にし、それにより生産性を高め、患者への投与を容易にしうる。前記カプセルは、カプセルに含有される医薬的な活性成分が相互に別々であるため、優れた溶解速度を有し;それゆえ、成分の溶解速度は相互に影響を受けにくい。複合製剤が優れた安定性を有するため、医薬的な活性成分の治療効果を最大限にすることが可能ともなりうる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1図1は、本発明の1つの実施態様である硬カプセル複合製剤の模式図を示す。
図2図2は、硬カプセル複合製剤に充填される複数単位球状錠剤(MUST)の模式図を示す。
図3図3は、試験実施例1におけるモンテルカストの溶解速度を示す図である。
図4図4は、試験実施例1におけるレボセチリジンのそれぞれの溶解速度を示す図である。
図5図5は、試験実施例2におけるアンブロキソールの溶解速度を示す図である。
図6図6は、試験実施例3におけるモンテルカストの血漿レベルを示す図である。
図7図7は、試験実施例3におけるレボセチリジンの血漿レベルを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の実施態様は、下記で詳細に説明される。
【0018】
本発明は、複数単位球状錠剤(MUST)を含む硬カプセル複合製剤を提供する。本発明による硬カプセル複合製剤の模式図は図1に示される。
【0019】
本明細書で用いられる用語「複合製剤」は、単一の単位用量中における2つまたはそれ以上の異なる活性成分または薬物の組み合わせを意味する。本発明の複合製剤は、カプセル、ならびに複数の複数単位ミニ錠剤を含み、カプセル中にカプセル化された球状の形態を有する医薬的な活性成分のうちのいずれか1つを含有する。
【0020】
本発明複合製剤において、カプセル剤は、製薬業界で用いられる従来のカプセル剤のいずれかであってもよく、好ましくは、硬カプセル剤である。硬カプセル剤は、カプセル体とキャップから構成され、内容物がカプセル体の内部の空間に充填され、カプセルキャップは使用のためにカプセル体を閉じるために用いられる。患者に実際に投与されるそのキャップが閉じられた最終的なカプセル製品は、半球の末端をもった円柱体の形を有し、内容物がカプセル体の内部空間に充填されている。一般に、従来のカプセル剤の内部空間は、一般に、粉末、造粒物またはペレットで充填されることが多かったが、本発明複合製剤の内部空間は、代わりにミニ錠剤で充填されることを特徴とする。ミニ錠剤のサイズは小さく、それゆえ、複数のミニ錠剤、例えば、4個またはそれ以上が本発明複合製剤の内部空間に充填されていてもよい。
【0021】
様々なサイズ番号のカプセル剤がカプセルのサイズに応じて用いられるが、番号00(カプセルキャップ直径8.5mmおよびカプセル長23.3mm)などの大きなサイズを有するカプセル剤は、高齢者や子供がこれらを嚥下することを難しくしうる。また、サイズが大きいため持ち運びできないこともありうる。
【0022】
よって、本発明複合製剤のカプセルサイズは、好ましくは、硬カプセル番号0またはそれより小さく、例えば、硬カプセル番号0(カプセルキャップ直径7.6mmおよびカプセル長21.7mm)、硬カプセル番号1(カプセルキャップ直径6.9mmおよびカプセル長19.1mm)、硬カプセル番号2(カプセルキャップ直径6.4mmおよびカプセル長17.6mm)、硬カプセル番号3(カプセルキャップ直径5.8mmおよびカプセル長15.7mm)または硬カプセル番号4(カプセルキャップ直径5.3mmおよびカプセル長14.2mm)であり、より好ましくは、硬カプセル番号1またはそれより小さいカプセルサイズである。
【0023】
本発明複合製剤において、MUSTは、医薬的な活性成分および医薬的に許容される添加剤を含んでいてもよい。
【0024】
MUSTは、医薬的な活性成分および医薬的に許容される添加剤の混合物または造粒物を、打錠機を用いて圧縮工程にかけることによって調製することができる。このような場合において、錠剤の硬度は、圧縮圧力の大きさによって決定される。
【0025】
錠剤は、円形、長方形または楕円形で調製することができるが、硬カプセルの内部空間に詰めやすくするために円形であることが好ましい。特に、円形錠剤の直径が円形錠剤の厚さと同様である場合、球状の形態であり、錠剤の流動性を改善し、また、所望の充填配置を形成することによってカプセル内に生じる空隙を最小にする。
【0026】
よって、カプセル内に充填される錠剤は、好ましくは、円形であり、より好ましくは、ミニ球状錠剤(MUST)である。本発明複合製剤で構成される複数単位球状錠剤は、図2に示される。
【0027】
球体の形態で円形錠剤を調製するために、各MUSTの円形錠剤のその厚さに対する直径の比率は、1:0.7〜1:1.3、好ましくは、1:0.8〜1:1.2の範囲内であることが必要とされる。本発明による1:0.7〜1:1.3の範囲である円形錠剤の直径のその厚さに対する比率を有するMUSTは、硬カプセルの内部空間を、空隙を生じることなく完全に埋めることができ、それにより大量の医薬組成物をより小さいカプセルであるにもかかわらず充填することができる。
【0028】
さらに、MUSTの円柱の高さの全体の厚さに対する比率が一定の範囲内にある場合、MUSTの打錠特性が向上し、打錠工程の速度を改善することができる。
【0029】
具体的には、円柱の高さは、図2に示されるように、両方の半球末端(上部と下部)を合わせた長さを引いた全長と同等である。全体の厚さにおいて円柱の高さがあまりに高いと、錠剤は、その流動性を低下しうる長方形を形成し、それにより充填工程で問題を生じるであろう。全体の厚さにおいて円柱の高さがあまりに低いと、錠剤は、打錠工程で粉砕しやすくなるであろう。よって、本発明によるMUSTの厚さの円柱の高さに対する比率は、1:0.3〜1:0.9、好ましくは、1:0.5〜1:0.8の範囲である。
【0030】
さらに、MUSTは、サイズの小さいミニ錠剤であり、それゆえ、カプセルの内部空間には、少なくとも4個またはそれ以上のミニ錠剤、好ましくは、各医薬的な活性成分あたり4〜40個のMUSTが含まれる。
【0031】
よって、本発明による複合製剤におけるMUSTの直径は、硬カプセル体の内部直径より小さく、好ましくは、硬カプセル体の内部直径の1/2またはそれ以下である。
【0032】
MUSTの直径があまりに大きいと(例えば、硬カプセル体の内部直径の1/2より大きい)、錠剤をカプセル剤の内部空間に充填することが困難にあり、カプセル剤の内部空間に充填される錠剤の総数が減少し、それにより溶解速度の向上または溶解速度の標準偏差の減少が妨げられる。錠剤が充填された後においても、望ましい充填構造を形成させることができず、カプセル内に空隙を生じてしまう。一方、MUSTの直径があまりに小さいと(例えば、1mmより小さい)、単一錠剤に充填される量が限られ、また、錠剤の物理的特性が打錠工程における環境的変数によって大きく左右されうる。
【0033】
よって、本発明によるMUSTは、1mm〜4mmの範囲、好ましくは、1.5mm〜3mmの範囲の直径を有する。錠剤の直径が前記範囲内にある場合、所望される充填構造を達成することができ、カプセル内に充填される内容物を最大にすることができ、複数の錠剤を含有することによる溶解速度もまた改善される。
【0034】
本発明の複合製剤は、造粒物またはペレットで充填される従来の硬カプセル剤と比較して優れた充填率を有する。
【0035】
カプセル剤の充填率は、カプセル体の体積分のカプセル剤に充填される物質の重量によって算出することができる。例えば、150mgの組成物がカプセル番号2(体積:0.37mL)に充填される場合、充填率は、約0.41g/mLである。一般に、造粒物またはペレット物質が充填される物質の低密度またはペレットに存在する空隙により充填される場合、0.6g/mLまたはそれ以上の充填率に達することは困難である。一方で、本発明による複合製剤は、0.6g/mL〜1.0g/mLの充填率を有し、それゆえ、0.6g/mLまたはそれ以上の充填率を有し、このことは、硬カプセル剤のサイズを小さくすることを可能にし、患者への投与を容易にする。
【0036】
さらに、本発明による複合製剤は、5mmまたはそれ以上の直径を有する典型的な錠剤で充填される従来のカプセルと比較して、極めて低い空隙率(空間の割合)を有する。充填率と空隙値との間には反比例関係が存在するため、本発明のMUSTは、カプセルの内部空間に最適なレベルで充填することができる。
【0037】
本発明のある態様によれば、複数のMUSTを含む硬カプセル複合製剤が提供されるものであって、前記MUSTの直径は、硬カプセル体の内部直径の1/2と同等またはそれ以下であり、1mm〜4mmの範囲である。このような製剤において、MUSTの直径は、1.5mm〜3mmの範囲でありうる。
【0038】
本発明の別の態様によれば、複数のMUSTを含む硬カプセル複合製剤が提供されるものであって、前記MUSTの厚さの円柱の高さに対する比率は、1:0.7〜1:1.3の範囲であり、その直径は1mm〜4mmの範囲である。このような製剤において、MUSTの厚さの円柱の高さに対する比率は、1:0.8〜1:1.2の範囲にあってもよく、その直径は、1.5mm〜3mmの範囲でありうる。
【0039】
本発明のさらに別の態様によれば、複数のMUSTを含む硬カプセル複合製剤が提供されるものであって、前記MUSTの直径は、硬カプセル体の内部直径の1/2と同等またはそれ以下であり、MUSTの厚さのその円柱の高さに対する比率は、1:0.8〜1:1.2の範囲でありうる。
【0040】
当該技術分野で公知の2つまたはそれ以上のいずれかの薬物が本発明のMUSTのための活性成分として用いることができる。本発明で用いられる薬物は、同一のまたは異なる薬物群から選択されてもよい。用いることができる薬物の例としては、解熱薬、鎮痛薬、抗炎症薬および筋弛緩薬、例えば、トラマドール、ナプロキセン、イブプロフェン、デクスイブプロフェン、アスピリン、アセトアミノフェン、インドメタシン、ジクロフェナクナトリウム、アセクロフェナク、ケトプロフェン、イソプロピルアンチピリン、フェナセチン、フルルビプロフェン(flubiprofen)、フェニルブタゾン、エトドラク、セレコキシブ、エトリコキシブ、エペリゾン、およびこれらの医薬的に許容される塩;抗潰瘍薬、例えば、オメプラゾール、エスオメプラゾール、パントプラゾール、シメチジン、ファモチジン、ラニチジン、ニザチジン、ロキサチジン、およびこれらの医薬的に許容される塩;心血管治療薬または血管拡張薬、例えば、ロサルタン、イルベサルタン、カンデサルタン、テルミサルタン、バルサルタン、ニフェジピン、アムロジピン、ベラパミル、カプトプリル、ジルチアゼム塩酸塩、プロプラノロール、オクスプレノロール、ニトログリセリン、エナラプリル、およびこれらの医薬的に許容される塩;抗糖尿病薬、例えば、メトホルミン、グリメピリド、シタグリプチン、ロシグリタゾン、ピオグリタゾン、およびこれらの医薬的に許容される塩;高脂血症薬、例えば、シンバスタチン、ロスバスタチン、アトルバスタチン、およびこれらの医薬的に許容される塩;抗生物質、例えば、アンピシリン、アモキシシリン、セファレキシン、セフロキシム、セフジニル、セファドロキシル、セフプロジル、セフポドキシム、セフジトレン、セファクロル、セフィキシム、セフラジン、ロラカルベフ、セフチブテン、セファトリジン、セフカペン、エリスロマイシン、テトラサイクリン、キノロン、およびこれらの医薬的に許容される塩;鎮咳薬または抗喘息薬、例えば、モンテルカスト、テオフィリン、アミノフィリン、コデインリン酸塩、メチルエフェドリン塩酸塩、デキストロメトルファン、ノスカピン、サルブタモール、アンブロキソール、レボドロプロピジン、クレンブテロール、テルブタリン、およびこれらの医薬的に許容される塩;制吐薬またはGIT制御薬、例えば、オンダンセトロン、メトクロプラミド、ドンペリドン、トリメブチンマレイン酸塩、シサプリド、レボスルピリド、およびこれらの医薬的に許容される塩;抗インポテンツ薬、例えば、シルデナフィル、バルデナフィル、タダラフィル、ウデナフィル、およびこれらの医薬的に許容される塩;ならびに抗痴呆薬、例えば、ドネペジル、ガランタミン、リバスチグミン、アセチルカルニチン、キサリプロデン、およびこれらの医薬的に許容される塩が挙げられる。
【0041】
他にも、抗BPH薬、例えば、タムスロシン;抗片頭痛薬、例えば、ゾルミトリプタンおよびリザトリプタン;覚醒剤;抗菌薬;抗ヒスタミン薬、例えば、セチリジン、レボセチリジン、およびロラタジン;抗糖尿病薬;抗アレルギー薬;避妊薬;ビタミン補給剤;抗凝血剤、例えば、クロピドグレル;筋弛緩薬;脳代謝促進薬;利尿薬、例えば、トルセミドおよびフロセミド;抗てんかん薬、例えば、ガバペンチン、プレガバリン、バルプロ酸、トピラメート、カルバマゼピン、ラモトリギン、オクスカルバゼピン;ならびに抗パーキンソン病薬、例えば、セレギリン;抗精神病薬、例えば、リスペリドン、ジプラシドン、クエチアピン、オランザピン、クロザピンおよびパリペリドン、ならびにこれらの医薬的に許容される塩が本発明で用いられうる。また、生物学的製剤、例えば、経口ワクチンが本発明に用いられうる。
【0042】
好ましくは、活性成分は、レボセチリジン、モンテルカスト、アンブロキソール、レボドロプロピジン、ロサルタン、イルベサルタン、アムロジピン、ロスバスタチン、アトルバスタチン、アスピリン、クロピドグレル、アセクロフェナク、エペリゾン、エスオメプラゾール、ナプロキセン、およびこれらの医薬的に許容される塩からなる群から選択されうる。
【0043】
本発明複合製剤において、MUSTには、医薬的に許容される希釈剤、崩壊剤、結合剤、安定化剤、滑沢剤、着色剤、およびこれらの混合物からなる群から選択される医薬的に許容される添加物がさらに含まれうる。
【0044】
希釈剤は、微結晶セルロース、乳糖、ルディプレス(Ludipress)(登録商標)、マンニトール、第一リン酸カルシウム、デンプン、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、およびこれらの混合物からなる群から選択されうる。用いられる希釈剤の量は、錠剤の総重量に基づいて約1〜99wt%であり得、好ましくは、約5〜90wt%である。
【0045】
崩壊剤は、クロスポビドン、デンプングリコール酸ナトリウム、クロスカルメロースナトリウム、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、デンプン、アルギン酸塩もしくはそのナトリウム塩、またはこれらの混合物からなる群から選択される液体環境中で安全に膨脹する物質のいずれかでありうる。本発明の好ましい実施態様において、崩壊剤は、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、クロスポビドン、デンプングリコール酸ナトリウム、クロスカルメロースナトリウム、およびこれらの混合物からなる群から選択される。用いられる崩壊剤の量は、錠剤の総重量に基づいて、約1〜30wt%、好ましくは、約2〜15wt%でありうる。
【0046】
結合剤は、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、コポビドン、マクロゴール、軽質無水ケイ酸、合成ケイ酸アルミニウム、ケイ酸誘導体、例えば、ケイ酸カルシウムまたはメタケイ酸アルミン酸マグネシウム(magnesium metasilicate aluminate)、リン酸、例えば、リン酸水素カルシウム、炭酸、例えば、炭酸カルシウム、およびこれらの混合物からなる群から選択され得、用いることができる結合剤の量は、錠剤の総重量に基づいて、約1〜30wt%であり得、好ましくは、約2〜15wt%である。
【0047】
安定化剤は、抗酸化剤、酸性化剤、または塩基性化剤でありうる。
【0048】
抗酸化剤の具体的な例としては、ブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、アスコルビン酸、パルミチン酸アスコルビル、エチレンジアミンテトラ酢酸(EDTA)、ピロ亜硫酸ナトリウム、およびこれらの混合物が挙げられ;好ましくは、ブチルヒドロキシトルエンである。酸性化剤の具体的な例としては、有機酸、例えば、フマル酸、クエン酸、酒石酸、コハク酸、乳酸、リンゴ酸、トシル酸、シュウ酸、アスコルビン酸、グルタミン酸、アルギン酸、マレイン酸、アジピン酸など;無機酸、例えば、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、酢酸、ホウ酸など、およびこれらの混合物が挙げられ、好ましくは、フマル酸、クエン酸、酒石酸、およびリン酸である。塩基性化剤の例としては、アルギニン、リジン、ヒスチジン、メグルミン塩、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、メタケイ酸アルミニウムマグネシウム、または塩基性無機物(basic mineral)、例えば、NaHCO、CaCO、MgCO、KHPO、KHPO、および第三リン酸カルシウムなどが挙げられ、好ましくは、NaHCO、CaCO、MgCOまたはこれらの混合物である。
【0049】
安定化剤は、医薬的な活性成分の形態に応じて選択することができ、用いられる安定化剤の量は、選択された医薬的な活性成分の総量に基づいて、0.01〜10wt%でありうる。
【0050】
滑沢剤は、ステアリン酸、ステアリン酸金属、例えば、ステアリン酸カルシウムおよびステアリン酸マグネシウム、滑石、コロイド性シリカ、脂肪酸のショ糖エステル、硬化植物油、高融点ワックス、グリセリル脂肪酸エステル、グリセロールジベヘネートおよびこれらの混合物からなる群から選択されてもよく、用いられる滑沢剤の量は、錠剤の総重量に基づいて、約0.02〜5wt%の範囲であってもよく、好ましくは、約0.3〜3wt%である。
【0051】
着色剤は、赤色酸化鉄顔料、黄色酸化鉄顔料、二酸化チタン、青色一号、青色二号、およびこれらの混合物からなる群から選択されてもよく、用いられる着色剤の量は、錠剤の総重量に基づいて、約0.001〜2wt%の範囲であってもよく、好ましくは、約0.01〜1.5wt%である。
【0052】
本発明複合製剤は、複数のMUSTを含み、それゆえ、初期溶解の減少を伴うことなく極めて速い溶解速度を有する。一般に、従来の硬カプセル製剤は、カプセルの崩壊時間を必要とし、よって、初期溶解速度(15分以内)の減速により溶解試験結果の偏差が高まるという欠点が存在する。従って、迅速な吸収速度、例えば、1〜2時間の最大薬物濃度時間(Tmax)を必要とする薬を含む場合、複合製剤から単一の製剤と同一の生物学的同等性を期待することは困難でありうる。しかしながら、本発明複合製剤は、同時に素早く崩壊することができるサイズの小さい複数の錠剤を含み、それゆえ、初期溶解速度が遅延することはない。
【0053】
よって、本発明複合製剤の1つまたはそれ以上の活性成分は、投与5分以内に30%またはそれ以上のインビトロ初期溶解速度、および投与10以内に80%またはそれ以上のインビトロ初期溶解速度を有する1つまたはそれ以上の活性成分の速放性薬物である(図3〜5を参照)。
【0054】
さらに、本発明複合製剤は、各活性成分が完全に分離し、改善された溶解速度および長期保存に際して優れた安定性を可能とする。この有利な効果は、MUSTをコーティングすることによってさらに高めることができる。よって、本発明のMUSTは、2つまたはそれ以上の活性成分間の可能な相互作用を物理的に妨げるようにポリマーフィルムコーティング層でコーティングされていてもよい。
【0055】
フィルムコーティングを形成することができる従来のポリマーが本発明のフィルムコーティング層に用いられてもよい。具体的な例としては、水溶解性ポリマー、例えば、ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、ヒプロメロース、ポリビニルピロリドン、およびこれらの混合物;水不溶性ポリマー、例えば、フタル酸ヒポメロース(HPMCP)、酢酸ポリビニル(例えば、Kollicoat(登録商標)SR30D)、水不溶性ポリメタクリル酸コポリマー[例えば、ポリ(アクリル酸エチル−メタクリル酸メチル)コポリマー(例えば、Eudragit(登録商標)NE30D)、ポリ(アクリル酸エチル−メタクリル酸メチル−塩化メタクリル酸トリメチルアミノエチル)コポリマー(例えば、Eudragit(登録商標)RSPO)など]、エチルセルロース、セルロースエステル、セルロースエーテル、セルロースアシレート、セルロースジアシレート、セルローストリアシレート、セルロースアセテート、セルロースジアセテート、セルローストリアセテート、およびこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0056】
このようなポリマーの使用は、活性成分を相互に分離するためだけではなく、異なる溶解速度のMUSTを同一カプセル内(例えば、速放性/徐放性または速放性/腸溶性)で形成させることを提供する。この場合において、MUSTは、前記ポリマーでコーティングされ、薬の設計者が同一薬物群間または異なる薬物群間で溶解速度を調節することを意図するように望ましい比率で充填することができる。この有利な効果は、本発明中のMUSTとして複数のミニ錠剤を用いることによって可能となった。
【0057】
ポリマーの量は、効率的な方法で適当なサイズおよび溶解速度を有する錠剤を提供するために調整されてもよく、好ましくは、錠剤の総重量に基づいて、約1〜50wt%、より好ましくは、約1〜20wt%である。各錠剤は、完全に分離され、独立した製剤を形成し、錠剤間の相互作用を妨げる。また、本発明に従って調製される活性成分の安定性の解析において、そのための特別な方法の代わりに単一の薬を解析するための従来の方法によってカプセル内に含有される各錠剤の安定性を解析することで十分であろう。
【0058】
また、本発明は、硬カプセル複合製剤の製造方法であって、(1)医薬的な活性成分を含むMUSTを調製し;次いで(2)複数のMUSTを、硬カプセル複合製剤が2つまたはそれ以上の医薬的な活性成分を含むように硬カプセル内にカプセル化する工程を特徴とする方法を提供する。前記方法は、上記方法の工程(1)中にMUSTをポリマーフィルムでコーティングするさらなる工程をさらに含んでいてもよい。
【0059】
以下では、本発明は、下記の実施例によってより具体的に記載されるが、これらは例示のためにのみ提供されるものであって、本発明はそれによって限定されるものではない。
【実施例1】
【0060】
実施例1:複合製剤Iの調製
−レボセチリジン層−
レボセチリジン二塩酸塩 5.0mg
ルディプレス(登録商標) 60.5mg
微結晶セルロース 8.1mg
クエン酸 3.0mg
クロスカルメロースナトリウム 5.0mg
軽質無水ケイ酸 0.5mg
ステアリン酸マグネシウム 0.9mg
Opadry(登録商標)Y−1−7000 2.0mg
蒸留水 (10.0mg)

−モンテルカスト層−
モンテルカストナトリウム 10.4mg(モンテルカスト,10mg)
D−マンニトール 45.4mg
微結晶セルロース 92.0mg
軽質無水ケイ酸 2.4mg
ヒドロキシプロピルセルロース 4.0mg
デンプングリコール酸ナトリウム 8.4mg
ステアリン酸マグネシウム 3.4mg
ヒプロメロース 1.5mg
ヒドロキシプロピルセルロース 1.5mg
二酸化チタン 0.96mg
赤色酸化鉄 0.004mg
黄色酸化鉄 0.036mg
蒸留水 (40.0mg)
【0061】
レボセチリジン含有錠剤層は、下記に記載されるように調製した。レボセチリジン二塩酸塩、ルディプレス(登録商標)(BASF)、微結晶セルロース、クエン酸、クロスカルメロースナトリウム、軽質無水ケイ酸、およびステアリン酸マグネシウムをふるいにかけ、混合し、次いで、生じた混合物を2.0mmのダイス直径の打錠機を用いて錠剤に圧縮して、各錠剤が8.3mgの重量、約2.0mmの厚さ、および1.3mmの円柱の高さを有する10個のMUSTを調製した。
【0062】
別個に、コーティング溶液は、Opadry(登録商標)Y−1−7000を蒸留水に溶解させることによって調製し、前記コーティング溶液を上記で調製したレボセチリジン含有MUST上に適用した。それによって得られた10個のMUSTの総重量は、85mgであり、そのうちのレボセチリジンの総重量は、5mgであった。
【0063】
一方、モンテルカスト含有錠剤層は、下記に記載されるように調製した。モンテルカストナトリウム、D−マンニトール、微結晶セルロース、軽質無水ケイ酸、ヒドロキシプロピルセルロース、デンプングリコール酸ナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムをふるいにかけ、混合し、次いで、生じた混合物を2.0mmのダイス直径の打錠機を用いて錠剤に圧縮して、各錠剤が8.3mgの重量、約2.0mmの厚さ、および1.3mmの円柱の高さを有する20個のMUSTを調製した。
【0064】
別個に、コーティング溶液は、ヒプロメロース、ヒドロキシプロピルセルロース、二酸化チタン、赤色酸化鉄、および黄色酸化鉄を蒸留水に溶解させることによって調製し、前記コーティング溶液を上記で調製したモンテルカスト含有MUST上に適用した。それによって得られた20個のMUSTの総重量は、170mgであり、そのうちのモンテルカストの総重量は、10mgであった。
【0065】
上記で調製した2つの異なるMUST、10個のレボセチリジン含有MUSTおよび20個のモンテルカスト含有MUSTを、予めゼラチンで埋めた硬カプセル番号1のカプセル体に充填して、10mgのモンテルカストおよび5mgのレボセチリジンを含む硬カプセル製剤を調製した。
【0066】
実施例2:複合製剤IIの調製
−アンブロキソール層−
アンブロキソール塩酸塩 30.0mg
乳糖水和物 22.7mg
アルファ化デンプン 22.7mg
ポビドンK−30 1.4mg
蒸留水 (20.0mg)
軽質無水ケイ酸 0.4mg
ステアリン酸マグネシウム 0.8mg

−レボドロプロピジン層−
レボドロプロピジン 60.0mg
乳糖水和物 46.6mg
微結晶セルロース 47.0mg
デンプングリコール酸ナトリウ 5.6mg
ステアリン酸マグネシウム 0.8mg
【0067】
アンブロキソール含有錠剤層は、下記に記載されるように調製した。アンブロキソール 塩酸塩、乳糖水和物、およびアルファ化デンプンを混合し、ポビドンK−30を蒸留水中に溶解させることによって調製した結合溶液を加え、該混合物を湿式造粒した。軽質無水ケイ酸およびステアリン酸マグネシウムをそこに加え、該混合物を2.0mmのダイス直径の打錠機を用いて錠剤に圧縮して、各錠剤が7.8mgの重量、約2.0mmの厚さ、および1.3mmの円柱の高さを有する10個のMUSTを調製した。それによって得られた10個のMUSTの総重量は、78mgであり、その中のアンブロキソール塩酸塩の総重量は、30mgであった。
【0068】
一方、レボドロプロピジン含有錠剤層は、下記に記載されるように調製した。レボドロプロピジン、乳糖水和物、微結晶セルロース、デンプングリコール酸ナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムをふるいにかけ、混合し、次いで、生じた混合物を2.0mmのダイス直径の打錠機を用いて錠剤に圧縮して、各錠剤が8.0mgの重量、約2.0mmの厚さ、および1.4mmの円柱の高さを有する20個のMUSTを調製した。それによって得られた20個のMUSTの総重量は、160mgであり、その中のレボドロプロピジンの総重量は、60mgであった。
【0069】
上記に調製した2つの異なるMUST、10個のアンブロキソール塩酸塩含有MUSTおよび20個のレボドロプロピジン含有MUSTを、予めゼラチンで埋めた硬カプセル番号1のカプセル体に充填して、30mgのアンブロキソール塩酸塩および60mgのレボドロプロピジンを含む硬カプセル製剤を調製した。
【0070】
実施例3:複合製剤IIIの調製
−ロサルタン層−
ロサルタンカリウム 50.0mg
ルディプレス(登録商標) 41.5mg
コポビドン 3.7mg
軽質無水ケイ酸 1.0mg
クロスカルメロースナトリウム 3.0mg
ステアリン酸マグネシウム 0.8mg
Opadry(登録商標)Y−1−7000 2.0mg
蒸留水 (10.0mg)

−アムロジピン層−
アムロジピンカンシレート 15.68mg(アムロジピン10mg)
マンニトール 40.0mg
微結晶セルロース 36.92mg
デンプングリコール酸ナトリウム 2.4mg
ヒドロキシプロピルセルロース 3.0mg
ステアリン酸マグネシウム 2.0mg
Opadry(登録商標)Y−1−7000 2.0mg
蒸留水 (10.0mg)
【0071】
ロサルタン含有錠剤層は、下記に記載されるように調製した。ロサルタン カリウム、 ルディプレス(登録商標)(BASF)、コポビドン、クロスカルメロースナトリウム、軽質無水ケイ酸、およびステアリン酸マグネシウムををふるいにかけ、混合し、次いで、生じた混合物を2.0mmのダイス直径の打錠機を用いて錠剤に圧縮して、各錠剤が約8.3mgの重量、約2.0mmの厚さ、および1.2mmの円柱の高さを有する12個のMUSTを調製した。
【0072】
別個に、コーティング溶液は、Opadry(登録商標)Y−1−7000を蒸留水に溶解させることによって調製し、前記コーティング溶液を上記で調製したロサルタン含有MUST上に適用した。それによって得られた12個のMUSTの総重量は、102mgであり、そのうちのロサルタンの総重量は、50mgであった。
【0073】
一方、アムロジピン含有錠剤層は、下記に記載されるように調製した。アムロジピンカンシレート、マンニトール、微結晶セルロース、デンプングリコール酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、およびステアリン酸マグネシウムををふるいにかけ、混合し、次いで、生じた混合物を2.0mmのダイス直径の打錠機を用いて錠剤に圧縮して、各錠剤が約8.3mgの重量、約2.0mmの厚さ、および1.3mmの円柱の高さを有する12個のMUSTを調製した。
【0074】
別個に、コーティング溶液は、Opadry(登録商標)Y−1−7000を蒸留水に溶解させることによって調製し、前記コーティング溶液を上記で調製したアムロジピン含有MUST上に適用した。それによって得られた12個のMUSTの総重量は、102mgであり、そのうちのアムロジピンの総重量は、10mgであった。
【0075】
上記に調製した2つの異なるMUST、12個のロサルタン含有MUSTおよび12個のアムロジピン含有MUSTを、予めゼラチンで埋めた硬カプセル番号2のカプセル体に充填して、50mgのロサルタンおよび10mgのアムロジピンを含む硬カプセル製剤を調製した。
【0076】
実施例4:複合製剤IVの調製
−ロスバスタチン層−
ロスバスタチンカルシウム 10.4mg(ロスバスタチン10mg)
乳糖水和物 44.7mg
微結晶セルロース 22.8mg
クロスポビドン 4.3mg
ステアリン酸マグネシウム 0.8mg
Opadry(登録商標)Y−1−7000 3.0mg
赤色酸化鉄 0.1mg
蒸留水 (15.0mg)

−アスピリン層−
アスピリン 100.0mg
微結晶セルロース 26.0mg
アルファ化デンプン 13.0mg
軽質無水ケイ酸 1.5mg
ステアリン酸 0.5mg
フタル酸ヒポメロース 17.0mg
二酸化チタン 1.7mg
アセチル化モノグリセリド 0.3mg
エタノール (90.0mg)
蒸留水 (180.0mg)
【0077】
ロスバスタチン含有錠剤層は、下記に記載されるように調製した。ロスバスタチンカルシウム、乳糖水和物、微結晶セルロース、クロスポビドン、およびステアリン酸マグネシウムをふるいにかけ、混合し、次いで、生じた混合物を2.0mmのダイス直径の打錠機を用いて錠剤に圧縮して、各錠剤が約8.3mgの重量、約2.0mmの厚さ、および1.3mmの円柱の高さを有する10個のMUSTを調製した。
【0078】
別個に、コーティング溶液は、Opadry(登録商標)Y−1−7000を蒸留水に溶解させることによって調製し、前記コーティング溶液を上記で調製したロスバスタチン含有MUST上に適用した。それによって得られた10個のMUSTの総重量は、86mgであり、そのうちのロバスタチンの総重量は、10mgであった。
【0079】
一方、アスピリン含有錠剤層は、下記に記載されるように調製した。アスピリン、微結晶セルロース、アルファ化デンプン、および軽質無水ケイ酸を混合した。生じた混合物に、ステアリン酸を滑沢剤として加え、次いで該混合物を2.0mmのダイス直径の打錠機を用いて錠剤に圧縮して、各錠剤が約7.05mgの重量、約2.0mmの厚さ、および1.2mmの円柱の高さを有する20個のMUSTを調製した。
【0080】
別個に、コーティング溶液は、フタル酸ヒポメロース、二酸化チタン、およびアセチル化モノグリセリドをエタノールおよびアセトンの混合溶媒に溶解させることによって調製し、前記コーティング溶液を上記で調製したアスピリン含有MUST上に適用した(腸溶性コーティング)。それによって得られた20個のMUSTの総重量は、160mgであり、そのうちのアスピリンの総重量は、100mgであった。
【0081】
上記に調製した2つの異なるMUST、10個のロスバスタチン含有MUSTおよび20個のアスピリン含有MUSTを、予めゼラチンで埋めた硬カプセル番号1のカプセル体に充填して、10mgのロスバスタチンおよび100mgのアスピリンを含む硬カプセル製剤を調製した。
【0082】
実施例5:複合製剤Vの調製
−クロピドグレル層−
クロピドグレル水素硫酸塩 97.9mg(クロピドグレル75mg)
D−マンニトール 40.0mg
低置換度ヒドロキシプロピルセルロース 17.1mg
脂肪酸のショ糖エステル 5.0mg
Opadry(登録商標)32K−14834 4.0mg
蒸留水 (15.0mg)

−アスピリン層−
アスピリン 100.0mg
微結晶セルロース 26.0mg
アルファ化デンプン 13.0mg
軽質無水ケイ酸 1.5mg
ステアリン酸 0.5mg
フタル酸ヒポメロース 17.0mg
二酸化チタン 1.7mg
アセチル化モノグリセリド 0.3mg
エタノール (90.0mg)
蒸留水 (180.0mg)
【0083】
クロピドグレル含有錠剤層は、下記に記載されるように調製した。クロピドグレル水素硫酸塩、D−マンニトール、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、および脂肪酸のショ糖エステルをふるいにかけ、混合し、次いで、生じた混合物を2.0mmのダイス直径の打錠機を用いて錠剤に圧縮して、各錠剤が約8.0mgの重量、約2.0mmの厚さ、および1.3mmの円柱の高さを有する20個のMUSTを調製した。
【0084】
別個に、コーティング溶液は、Opadry(登録商標)32K−14834を蒸留水に溶解させることによって調製し、前記コーティング溶液を上記で調製したクロピドグレル含有MUST上に適用した。それによって得られた20個のMUSTの総重量は、164mgであり、そのうちのクロピドグレルの総重量は、75mgであった。
【0085】
一方、アスピリン含有層は、下記に記載されるように調製した。アスピリン、微結晶セルロース、アルファ化デンプン、および軽質無水ケイ酸を混合した。生じた混合物に、ステアリン酸を滑沢剤として加え、次いで該混合物を2.0mmのダイス直径の打錠機を用いて錠剤に圧縮して、各錠剤が約7.05mgの重量、約2.0mmの厚さ、および1.2mmの円柱の高さを有する20個のMUSTを調製した。
【0086】
別個に、コーティング溶液は、フタル酸ヒポメロース、二酸化チタン、およびアセチル化モノグリセリドをエタノールおよびアセトンの混合溶媒に溶解させることによって調製し、前記コーティング溶液を上記で調製したアスピリン含有MUST上に適用した(腸溶性コーティング)。それによって得られた20個のMUSTの総重量は、160mgであり、そのうちのアスピリンの総重量は、100mgであった。
【0087】
上記に調製した2つの異なるMUST、20個のクロピドグレル含有MUSTおよび20個のアスピリン含有MUSTを、予めゼラチンで埋めた硬カプセル番号1のカプセル体に充填して、75mgのクロピドグレルおよび100mgのアスピリンを含む硬カプセル製剤を調製した。
【0088】
比較実施例1:複合製剤VIの調製
−レボセチリジン層−
レボセチリジン二塩酸塩 5.0mg
ルディプレス(登録商標) 60.5mg
微結晶セルロース 8.1mg
クエン酸 3.0mg
クロスカルメロースナトリウム 5.0mg
軽質無水ケイ酸 0.5mg
ステアリン酸マグネシウム 0.9mg
Opadry(登録商標)Y−1−7000 2.0mg
蒸留水 (10.0mg)

−モンテルカスト層−
モンテルカストナトリウム 10.4mg(モンテルカスト10mg)
D−マンニトール 45.4mg
微結晶セルロース 92.0mg
軽質無水ケイ酸 2.4mg
ヒドロキシプロピルセルロース 4.0mg
デンプングリコール酸ナトリウム 8.4mg
ステアリン酸マグネシウム 3.4mg
ヒプロメロース 1.5mg
ヒドロキシプロピルセルロース 1.5mg
二酸化チタン 0.96mg
赤色酸化鉄 0.004mg
黄色酸化鉄 0.036mg
蒸留水 (40.0mg)
【0089】
レボセチリジン含有錠剤層は、下記に記載されるように調製した。レボセチリジン二塩酸塩、ルディプレス(登録商標)、微結晶セルロース、クエン酸、クロスカルメロースナトリウム、軽質無水ケイ酸、およびステアリン酸マグネシウムをふるいにかけ、混合し、次いで、生じた混合物を5.0mmのダイス直径の打錠機を用いて錠剤に圧縮した。続いて、Opadry(登録商標)Y−1−7000を蒸留水に溶解させることによって調製したコーティング溶液を、前記錠剤上に適用してレボセチリジン錠剤を調製した。それによって得られた錠剤の総重量は、85mgであり、そのうちのレボセチリジンの総重量は、5mgであった。
【0090】
一方、モンテルカスト含有錠剤層は、下記に記載されるように調製した。モンテルカストナトリウム、D−マンニトール、微結晶セルロース、軽質無水ケイ酸、ヒドロキシプロピルセルロース、デンプングリコール酸ナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムをふるいにかけ、混合し、次いで、生じた混合物を5.0mmのダイス直径の打錠機を用いて錠剤に圧縮して、2個の錠剤を調製した。別個に、コーティング溶液は、ヒプロメロース、ヒドロキシプロピルセルロース、二酸化チタン、赤色酸化鉄、および黄色酸化鉄を蒸留水に溶解させることによって調製し、前記コーティング溶液を前記錠剤に適用して、モンテルカスト錠剤を調製した。それによって得られた錠剤の総重量は、170mgであり、そのうちのモンテルカストの総重量は、10mgであった。
【0091】
上記に調製した2つの異なる錠剤、1個のレボセチリジン錠剤および2個のモンテルカスト錠剤を、予めゼラチンで埋めた硬カプセル番号1のカプセル体に充填して、5mgのレボセチリジンおよび10mgのモンテルカストを含む硬カプセル製剤を調製した。
【0092】
比較実施例2:複合製剤VIIの調製
−アンブロキソール層−
アンブロキソール塩酸塩 30.0mg
乳糖水和物 22.7mg
アルファ化デンプン 22.7mg
ポビドンK−30 1.4mg
蒸留水 (20.0mg)
軽質無水ケイ酸 0.4mg
ステアリン酸マグネシウム 0.8mg

−レボドロプロピジン層−
レボドロプロピジン 60.0mg
乳糖水和物 46.6mg
微結晶セルロース 47.0mg
デンプングリコール酸ナトリウム 5.6mg
ステアリン酸マグネシウム 0.8mg
【0093】
アンブロキソール含有錠剤層は、下記に記載されるように調製した。アンブロキソール 塩酸塩、乳糖水和物、およびアルファ化デンプンを混合し、ポビドンK−30を蒸留水中に溶解させて調製した結合溶液を加え、次いで、該混合物を湿式造粒した。軽質無水ケイ酸およびステアリン酸マグネシウムをそこに加え、該混合物を5.0mmのダイス直径の打錠機を用いて錠剤に圧縮して、錠剤を調製した。それによって得られた錠剤の総重量は、78mgであり、そのうちのアンブロキソール塩酸塩の総重量は、30mgであった。
【0094】
一方、レボドロプロピジン含有錠剤層は、下記に記載されるように調製した。レボドロプロピジン、乳糖水和物、微結晶セルロース、デンプングリコール酸ナトリウム、およびステアリン酸マグネシウムをふるいにかけ、混合し、次いで、生じた混合物を5.0mmのダイス直径の打錠機を用いて錠剤に圧縮して、2個の錠剤を調製した。それによって得られた錠剤の総重量は、160mgであり、そのうちのレボドロプロピジンの総重量は、60mgであった。
【0095】
上記に調製した2つの異なる錠剤、1個のアンブロキソール錠剤および2個のレボドロプロピジン錠剤を、予めゼラチンで埋めた硬カプセル番号1のカプセル体に充填して、30mgのアンブロキソールおよび60mgのレボドロプロピジンを含む硬カプセル製剤を調製した。
【0096】
試験実施例1:モンテルカストおよびレボセチリジンの溶解試験
実施例1および比較実施例1で調製したモンテルカストおよびレボセチリジンを含む複合製剤、ならびにモンテルカストおよびレボセチリジンの対照薬剤としてSingulair(登録商標)錠剤(MSD,10mg)およびXyzal(登録商標)錠剤(Korea UCB Co.,5mg)を各々、下記の条件において各薬剤について6個の試験管を用いて、薬物溶解試験にかけた。結果は表1および図3および4に示す。
【0097】
<試験条件>
−溶解媒体:
モンテルカストについて=0.5% ラウリル硫酸ナトリウム(SLS)溶液,900mL
レボセチリジンについて=蒸留水,900mL
−溶解試験系:パドル,75rpm
−温度:37℃
【0098】
<分析条件−モンテルカストおよびレボセチリジンの同時試験>
−カラム:液体クロマトグラフィー用に5μm オクタデシルシリルシリカゲルで充填したステンレススチールカラム(Inertsil C8,4.6×150mm,5μm)
−移動相:0.025M リン酸二水素カリウム(pH6.6)、アセトニトリル(40:60,v/v)
−検出器:紫外線分光光度計(225nm)
−流速:1.0mL/分
−注入量:10μL
−カラム温度:45℃
[表1]
【表1】
【0099】
表1、ならびに図3および4に示されるように、MUSTを含む実施例1で調製された複合製剤は、従来の錠剤を含む比較実施例1よりも極めて高い初期溶解速度(10分以内)を示し、Singulair(登録商標)錠剤(モンテルカスト)およびXyzal(登録商標)錠剤(レボセチリジン)である対照薬物とでさえ同等であった。
【0100】
さらに、実施例1のモンテルカストおよびレボセチリジンの溶解試験結果は、比較実施例1の溶解試験の結果より著しく低い標準偏差値を示し、それゆえ、本発明複合製剤から体内吸収率のより少ない変化を予想することができる。よって、MUSTを含む本発明硬カプセル複合製剤がそれらの対照薬物Singulair(登録商標)およびXyzal(登録商標)と生物学的に同等でありうることも予想することができる。
【0101】
試験実施例2:アンブロキソールの溶解試験
実施例2および比較実施例2で調製したアンブロキソールおよびレボドロプロピジンを含む複合製剤、ならびにアンブロキソールの対照薬物としてのMucopect(登録商標)錠剤(Boehringer ingelheim,30mg)を、下記の条件において各薬物につき6個の試験管を用いて薬物溶解試験にかけた。結果は、表2および図5に示す。
【0102】
<試験条件>
−溶解培地:pH1.2の人工胃液,900mL
−溶解試験系:パドル,50rpm
−温度:37℃
【0103】
<分析条件−アンブロキソール>
−カラム:液体クロマトグラフィー用に5μm オクタデシルシリルシリカゲルで充填したステンレススチールカラム(waters ODS−2,4.6mm×50mm,5μm)
−移動相:0.05M リン酸二水素カリウム(リン酸を用いてpH3.0に調整)、 メタノール(88:12,v/v)
−検出器:紫外線分光光度計(254nm)
−流速:1.0mL/分
−注入量:10μL
−カラム温度:30℃
[表2]
【表2】
【0104】
表2および図5に示されるように、MUSTを含む実施例2で調製した複合製剤は、従来の錠剤で充填した比較実施例2より極めて高い初期溶解速度(10分以内)および標準偏差値の著しく低い変化を示した。
【0105】
よって、初期溶解速度が0.25〜1時間の所定のTmaxに重要とされるアンブロキソールが、MUSTを含む本発明硬カプセル複合製剤の形態で調製される場合、本発明複合製剤がその対照薬物であるMucopect(登録商標)錠剤と生物学的に同等でありうることも予想することができ、体内吸収率における変化が少ないこともまた予想される。
【0106】
試験実施例3:モンテルカストおよびレボセチリジンの吸収試験
実施例1で調製したモンテルカストおよびレボセチリジンを含む複合製剤、ならびにモンテルカストおよびレボセチリジンの対照薬物としてのSingulair(登録商標)錠剤10mgおよびXyzal(登録商標)錠剤5mgを各々、下記の条件下におけるバイオアベイラビリティ試験について試験動物に経口投与した。
【0107】
試験動物は、12±2kgの体重である健常な雄の20月齢のビーグル犬であり、5匹のイヌを1試験群あたり割り当てた。前記イヌをケージ内で飼い、市販のドッグフード(1日あたり400g)を自由に与え、実験前14時間にわたり絶食させた。前記イヌを2つの群:グループ1(実施例1)およびグループ2(Singulair(登録商標)錠剤+Xyzal(登録商標)錠剤)に分けた。各イヌに対応する製剤を経口投与し、40mgの水を強制的に投与した。血液試料(2mL)は、経口投与後0(開始)、0.25、0.5、1、2、3、4、8、10、24および48時間に抗凝血剤(1,000IU/mL,ヘパリン5μl)と共にチューブを用いて橈側皮静脈から採取した。全ての血液試料を血漿について遠心分離し(12,000rpm,2分,Eppendorf)、−20℃の冷凍庫に入れ、続いて、下記の条件におけるLC−MSにより各試料を解析した:
カラム:ハロC18(2.1×50mm,2.7μm)
移動相:メタノール、10mM ギ酸アンモニウム(85:15,v/v)
注入量:10μL
検出器:ターボイオンスプレーイオン化モード(Turbo Ion spray Ionization mode)(陽性)
maxおよびTmaxは、血漿濃度対時間曲線から取得し、投与後0〜24時間からのAUCは、前記曲線を用いて台形公式に従って算出した。結果は、表3、ならびに図6および7に示す。
[表3]
【表3】
【0108】
表3、ならびに図6および7に示されるように、実施例1の複合製剤は、同時に採取した2つの単一製剤対照錠剤と同等またはそれ以上の優れたバイオアベイラビリティを示した。
【0109】
実施例1による複合製剤は、その対照薬剤であるSingulair(登録商標)錠剤およびXyzal(登録商標)錠剤と同様のモンテルカストおよびレボセチリジンのAUCおよびCmax値を生じ、Tmax値についても遅延しなかったが、わずかに低いTmax値を示した。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7