(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6129664
(24)【登録日】2017年4月21日
(45)【発行日】2017年5月17日
(54)【発明の名称】熱伝達装置
(51)【国際特許分類】
F28F 13/10 20060101AFI20170508BHJP
H01L 23/34 20060101ALI20170508BHJP
H01L 23/473 20060101ALI20170508BHJP
H05K 7/20 20060101ALI20170508BHJP
【FI】
F28F13/10
H01L23/34 A
H01L23/46 Z
H05K7/20 A
H05K7/20 M
【請求項の数】4
【外国語出願】
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2013-141649(P2013-141649)
(22)【出願日】2013年7月5日
(65)【公開番号】特開2014-16145(P2014-16145A)
(43)【公開日】2014年1月30日
【審査請求日】2016年6月7日
(31)【優先権主張番号】13/541,830
(32)【優先日】2012年7月5日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】599075531
【氏名又は名称】楊 泰和
(74)【代理人】
【識別番号】100093779
【弁理士】
【氏名又は名称】服部 雅紀
(72)【発明者】
【氏名】楊 泰和
【審査官】
柿沼 善一
(56)【参考文献】
【文献】
特開2001−028418(JP,A)
【文献】
特開2000−277959(JP,A)
【文献】
特表2010−505375(JP,A)
【文献】
特開平03−224256(JP,A)
【文献】
特開平03−116961(JP,A)
【文献】
特開2006−332377(JP,A)
【文献】
米国特許第05008582(US,A)
【文献】
特開平10−242678(JP,A)
【文献】
特開平03−034562(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2010/0038994(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F28F 13/10
H01L 23/34
H01L 23/473
H05K 7/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
熱エネルギ体(101)、振動作動装置(200)、固定座(500)、筐体(600)、流体(700)、軟性電気伝導体(800)、接続部(900)、電気エネルギ駆動装置(300)、駆動電源(400)、および振動アーム(102)を備え、
熱エネルギ体(101)は、流体と相対的に温度差を有し、接続部(900)及び軟性電気伝導体(800)に接続されており、接続部(900)との間に軟性電気伝導体(800)が電気的に接続されており、軟性電気伝導体(800)が軟性導電線または軟性導電板であり、外部の電気エネルギ信号を出力又は入力する各種のアナログ又はデジタル信号を処理するチップ又は半導体パワーデバイス、LEDチップ、熱エネルギを電気エネルギに変換する熱電装置、入力される電気エネルギを放冷又は加熱に用いられる半導体により構成され、又は、化学エネルギを熱エネルギに変換することで化学エネルギを放冷又は加熱に用いられ、
振動作動装置(200)は、駆動電源(400)から入力される電気エネルギにより直接駆動され、又は電気エネルギ駆動装置(300)を経て出力する電気エネルギに駆動されることにより、電気エネルギを必要な周波数および振幅の振動を発生させる運動エネルギおよび位置エネルギに変換し、熱エネルギ体(101)を直接駆動して振動および変位させることにより、流体に熱エネルギを伝達し流体を循環流動させ、又は、振動アーム(102)を介して、熱エネルギ体(101)を駆動して振動および変位させることにより、流体に熱エネルギを伝達し流体を循環流動させ、
電気エネルギ駆動装置(300)は、駆動電源(400)からの電気エネルギを受け、相対電圧及び周波数を生じ、出力する駆動電気エネルギにより振動作動装置(200)を駆動し、単独に構成され、又は、振動作動装置(200)に結合することにより構成され、
固定座(500)は、振動作動装置(200)の基体又は固定ベースにより構成され、
筐体(600)は、振動作動装置(200)および振動アーム(102)のうち少なくとも一方、ならびに、熱エネルギ体(101)を収容する構造を有し、内部空間に流体(700)が填入されており、
流体(700)は、気相、液相、粘性油状物、又は、ペースト状液体であり、筐体(600)と、振動作動装置(200)、熱エネルギ体(101)、および振動アーム(102)との間に填入されており、熱エネルギを伝達し、
軟性電気伝導体(800)は、熱エネルギ体(101)と接続部(900)との間に設置されており、電気エネルギの伝送、信号電気エネルギの軟性導電線又は軟性導電板のうち少なくとも一方により構成され、
接続部(900)は、導電端子、導電線、導電プラグ、ソケット、又はコネクタにより構成され、電源の電気エネルギおよび信号の電気エネルギのうち少なくとも一方を伝送し、
駆動電源(400)は、熱エネルギ体(101)、振動作動装置(200)、及び、電気エネルギ駆動装置(300)を駆動し、市内の電源又は独立電源であり、交流または直流電源を含み、熱エネルギ体(101)を駆動し、振動作動装置(200)に電気エネルギを供給し、又は電気エネルギ駆動装置(300)を介して振動作動装置(200)を駆動し、
電気エネルギにより振動作動装置(200)が駆動され、振動作動装置(200)が相対的に高温である熱エネルギ体(101)に連結されており、周辺の相対的に低温である気相又は液相の流体を振動かつ変位させることで循環流動させ、流体に熱エネルギを伝達し、又は、
電気エネルギ駆動装置(300)により振動作動装置(200)が駆動され、振動作動装置(200)が相対的に低温である熱エネルギ体(101)に連結されており、周辺の相対的に高温である気相又は液相の流体を振動かつ変位させることで循環流動させ、流体の熱エネルギを吸収することを特徴とする熱伝達装置。
【請求項2】
振動作動装置(200)は電磁式振動装置(2001)により構成され、
電磁式振動装置(2001)は、振動リード(201)、鉄心(202)、励磁コイル(203)により構成され、駆動電源(400)から入力される電気エネルギにより直接駆動され、又は電気エネルギ駆動装置(300)から出力する電気エネルギに駆動され、通電により振動および変位を行い、熱エネルギ体(101)を直接駆動して振動および変位させることにより、流体に熱エネルギを伝達し流体を循環流動させ、又は、振動リード(201)に接続されている振動アーム(102)を介して、熱エネルギ体(101)を駆動して振動および変位させることにより、流体に熱エネルギを伝達し流体を循環流動させ、
電気エネルギ駆動装置(300)は、駆動電源(400)からの電気エネルギを受け、相対電圧及び周波数を生じ、出力する駆動電気エネルギにより電磁式振動装置(2001)の励磁コイル(203)を駆動し、単独に構成され、又は、電磁式振動装置(2001)に結合することにより構成され、
固定座(500)は、電磁式振動装置(2001)の基体又は固定ベースにより構成され、
筐体(600)は、電磁式振動装置(2001)および振動アーム(102)のうち少なくとも一方、ならびに、熱エネルギ体(101)を収容する構造を有し、内部空間に流体(700)が填入されており、
流体(700)は、気相、液相、粘性油状物、又は、ペースト状液体であり、筐体(600)と、電磁式振動装置(2001)、熱エネルギ体(101)、および振動アーム(102)との間に填入されており、熱エネルギを伝達する
ことを特徴とする請求項1に記載の熱伝達装置。
【請求項3】
振動作動装置(200)は固相振動装置(2002)により構成され、
固相振動装置(2002)は、駆動電源(400)から入力される電気エネルギにより直接駆動され、又は電気エネルギ駆動装置(300)から出力する電気エネルギにより駆動され、圧電効果又は磁歪効果により変形する変形ユニット(301)により構成され、通電により振動および変位を行い、熱エネルギ体(101)を直接駆動して振動および変位させることにより、流体に熱エネルギを伝達し流体を循環流動させ、又は、振動アーム(102)を介して、熱エネルギ体(101)を駆動して振動および変位させることにより、流体に熱エネルギを伝達し流体を循環流動させ、
電気エネルギ駆動装置(300)は、駆動電源(400)からの電気エネルギを受け、相対電圧及び周波数を生じ、出力する駆動電気エネルギにより固相振動装置(2002)を駆動し、単独に構成され、又は固相振動装置(2002)に結合することにより構成され、
固定座(500)は、固相振動装置(2002)の基体又は固定ベースにより構成され、
筐体(600)は、固相振動装置(2002)および振動アーム(102)のうち少なくとも一方、ならびに、熱エネルギ体(101)を収容する構造を有し、内部空間に流体(700)が填入されており、
流体(700)は、気相、液相、粘性油状物、又は、ペースト状液体であり、筐体(600)と、固相振動装置(2002)、熱エネルギ体(101)、および振動アーム(102)との間に填入されており、熱エネルギを伝達する
ことを特徴とする請求項1に記載の熱伝達装置。
【請求項4】
振動周波数は、
(一)可聴域の下限以下の周波数、
(二)可聴域の周波数、
(三)可聴域の上限以上の周波数、および、
(四)可変する動作周波数、のうち少なくとも一つを含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の熱伝達装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱伝達装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、対流体中に設置され対流体を介して放冷又は加熱を行う熱エネルギ体は、通常流体が熱エネルギ体を通過することによって、伝熱効果を向上させる。しかしながら、流体ポンピング装置を加設することにより、流体をポンピングする場合、流体は熱エネルギ体を通過することができないおそれがある。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】H. Gomaa, A.M. Al Taweel、Effect of oscillatory motion on heat transfer at vertical flat surfaces、International Journal of Heat and Mass Transfer、Volume 48、 Issue 8、 April 2005、 Pages 1494-1504
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、放熱効果を高めることが可能な熱伝達装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の熱伝達装置は、電気エネルギにより振動作動装置(200)が駆動され、振動作動装置(200)が相対的に高温である熱エネルギ体(101)に連結されており、周辺の相対的に低温である気相又は液相の流体を振動かつ変位させることで循環流動させ、流体に熱エネルギを伝達する。
または、電気エネルギ駆動装置(300)により振動作動装置(200)が駆動され、振動作動装置(200)が相対的に低温である熱エネルギ体(101)に連結されており、周辺の相対的に高温である気相又は液相の流体を振動かつ変位させることで循環流動させ、流体の熱エネルギを吸収する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】本発明の第一実施形態による熱伝達装置を示す模式図である。
【
図2】本発明の第二実施形態による熱伝達装置を示す模式図である。
【
図3】本発明の第三実施形態による熱伝達装置を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
(第一実施形態)
本発明の第一実施形態による熱伝達装置を
図1に示す。
図1に示すように、本実施形態の熱伝達装置の主な構成は、以下の通りである。
熱エネルギ体(101)は、流体と相対的に温度差を有する熱エネルギ体により構成される。接続部(900)及び軟性電気伝導体(800)の熱エネルギ体(101)により構成されることを含む。接続部(900)と熱エネルギ体(101)との間で、軟性電気伝導体(800)、例えば軟性導電線、軟性導電板を通して導電接続し、かつ熱エネルギ体(101)は、外部の電気エネルギ信号を出力又は入力する各種のアナログ又はデジタル信号を処理するチップ又は半導体パワーデバイス、LEDチップ、熱エネルギを電気エネルギに変換する熱電装置、入力する電気エネルギを放冷又は加熱用半導体により構成される熱エネルギ体により構成される、又は化学エネルギを熱エネルギに変換する化学エネルギを放冷又は加熱用熱エネルギ体により構成されることを含む。
【0008】
振動作動装置(200)は、駆動電源(400)から入力する電気エネルギにより直接駆動され、又は電気エネルギ駆動装置(300)を経て出力する電気エネルギに駆動されることにより、必要な振動周波数と振動幅の電気エネルギを振動・変位に変換する物理構造装置を生じさせ、熱エネルギ体(101)を直接駆動して振動・変位させることにより、流体に熱エネルギを伝達し、及び流体を循環流動させる。又は延伸した振動アーム(102)を経て、連結する熱エネルギ体(101)を駆動して振動・変位させることにより、流体に熱エネルギを伝達し、及び流体を循環流動させる。
【0009】
電気エネルギ駆動装置(300)は、駆動電源(400)から来る電気エネルギを受け、相対電圧及び周波数を生じさせ、出力する駆動電気エネルギにより振動作動装置(200)を駆動し、電気エネルギ駆動装置(300)は独立装置により構成され、又は振動作動装置(200)に結合することを含む。
【0010】
固定座(500)に振動作動装置(200)の基体又は固定ベースにより構成される固定座を設置する。
筐体(600)に振動作動装置(200)、延伸した振動アーム(102)の両方、またいずれか一方、及び熱エネルギ体(101)の容器構造を設置し、その内部空間に流体(700)を填入する。
流体(700)は、気相、液相、粘性油状物又はペースト状液体により構成され、筐体(600)と振動作動装置(200)、熱エネルギ体(101)、振動アーム(102)との間に填入し、熱エネルギを輸送する。
【0011】
軟性電気伝導体(800)は、熱エネルギ体(101)と接続部(900)との間に設置され、電気エネルギ輸送、信号電気エネルギの軟性導電線又は軟性導電板の両方、又はいずれか一方により構成される。
【0012】
接続部(900)は、導電端子、導電線、導電プラグ、ソケット、又はコネクタにより構成される電気エネルギ伝送インタフェース装置であり、電源の電気エネルギと信号の電気エネルギの両方、又はいずれか一方を輸送する。
【0013】
上述の熱エネルギ体(101)、振動作動装置(200)及び電気エネルギ駆動装置(300)は、駆動電源(400)に駆動される。駆動電源(400)はから来る市内の電源又は独立電源の交流や直流電気エネルギを含み、熱エネルギ体(101)の電気エネルギを駆動し、及び振動作動装置(200)の電気エネルギを直接供給し、又は電気エネルギ駆動装置(300)を経て、更に振動作動装置(200)を駆動する。
【0014】
(第二実施形態)
図2に本実施形態は電磁式振動装置(2001)により振動作動装置(200)を構成することによって、熱エネルギ体(101)を駆動する主要構造を示す模式図である。
図2の主な構成は、以下の通りである。
【0015】
熱エネルギ体(101)は、流体と相対的に温度差を有する熱エネルギ体により構成される。接続部(900)及び軟性電気伝導体(800)の熱エネルギ体(101)により構成されることを含む。接続部(900)と熱エネルギ体(101)との間で、軟性電気伝導体(800)、例えば軟性導電線、軟性導電板を通して導電接続し、かつ熱エネルギ体(101)は、外部の電気エネルギ信号を出力又は入力する各種のアナログ又はデジタル信号を処理するチップ又は半導体パワーデバイス、LEDチップ、熱エネルギを電気エネルギに変換する熱電装置、入力する電気エネルギを放冷又は加熱用熱半導体により構成される熱エネルギ体により構成される、又は化学エネルギを熱エネルギに変換する化学エネルギを放冷又は加熱用熱エネルギ体により構成されることを含む。
【0016】
電磁式振動装置(2001)は、導磁性の振動リード(201)、鉄心(202)、励磁コイル(203)により構成される。駆動電源(400)から入力する電気エネルギにより直接駆動され、又は電気エネルギ駆動装置(300)から出力する電気エネルギに駆動される。その通電により振動・変位させ、熱エネルギ体(101)を直接駆動して振動・変位させることにより、流体に熱エネルギを伝達し、及び流体を循環流動させ、又は振動リード(201)により延伸した振動アーム(102)を経て、連結する熱エネルギ体(101)を駆動して振動・変位させることにより、流体に熱エネルギを伝達し、及び流体を循環流動させる。
【0017】
電気エネルギ駆動装置(300)は、駆動電源(400)から来る電気エネルギを受け、相対電圧及び周波数を生じさせ、出力する駆動電気エネルギにより電磁式振動装置(2001)の励磁コイル(203)を駆動し、電気エネルギ駆動装置(300)は独立装置により構成され、又は電磁式振動装置(2001)に結合することを含む。
【0018】
固定座(500)に電磁式振動装置(2001)の基体又は固定ベースにより構成される固定座を設置する。
【0019】
筐体(600)に電磁式振動装置(2001)、延伸した振動アーム(102)の両方、またいずれか一方、及び熱エネルギ体(101)の容器構造を設置し、その内部空間に流体(700)を填入する。
【0020】
流体(700)は、気相、液相、粘性油状物又はペースト状液体により構成され、筐体(600)と電磁式振動装置(2001)、熱エネルギ体(101)、振動アーム(102)との間に填入し、熱エネルギを輸送する。
【0021】
軟性電気伝導体(800)は、熱エネルギ体(101)と接続部(900)との間に設置され、電気エネルギ輸送、信号電気エネルギの軟性導電線又は軟性導電板の両方、又はいずれか一方により構成される。
【0022】
接続部(900)は、導電端子、導電線、導電プラグ、ソケット、又はコネクタにより構成される電気エネルギ伝送インタフェース装置であり、電源の電気エネルギと信号の電気エネルギの両方、又はいずれか一方を輸送する。
【0023】
(第三実施形態)
図3に本実施形態は固相振動装置(2002)により振動作動装置(200)を構成することによって、熱エネルギ体(101)を駆動する主要構造を示す模式図である。
図3の主な構成は、以下の通りである。
【0024】
熱エネルギ体(101)は、流体と相対的に温度差を有する熱エネルギ体により構成される。接続部(900)及び軟性電気伝導体(800)の熱エネルギ体(101)により構成されることを含む。接続部(900)と熱エネルギ体(101)との間で、軟性電気伝導体(800)、例えば軟性導電線、軟性導電板を通して導電接続し、かつ熱エネルギ体(101)は、外部の電気エネルギ信号を出力又は入力する各種のアナログ又はデジタル信号を処理するチップ又は半導体パワーデバイス、LEDチップ、熱エネルギを電気エネルギに変換する熱電装置、入力する電気エネルギを放冷又は加熱用熱半導体により構成される熱エネルギ体により構成される、又は化学エネルギを熱エネルギに変換する化学エネルギを放冷又は加熱用熱エネルギ体により構成されることを含む。
【0025】
固相振動装置(2002)は、駆動電源(400)から入力する電気エネルギにより直接駆動され、又は電気エネルギ駆動装置(300)から出力する電気エネルギにより駆動される。固相振動装置(2002)は、圧電効果又は磁歪効果により変形する変形ユニット(301)により構成される。その通電により振動・変位させ、熱エネルギ体(101)を直接駆動して振動・変位させることにより、流体に熱エネルギを伝達し、及び流体を循環流動させ、又は延伸した振動アーム(102)を経て、連結する熱エネルギ体(101)を駆動して振動・変位させることにより、流体に熱エネルギを伝達し、及び流体を循環流動させる。
【0026】
電気エネルギ駆動装置(300)は、駆動電源(400)から来る電気エネルギを受け、相対電圧及び周波数を生じさせ、出力する駆動電気エネルギにより固相振動装置(2002)を駆動し、電気エネルギ駆動装置(300)は独立装置により構成され、又は固相振動装置(2002)に結合することを含む。
【0027】
固定座(500)に固相振動装置(2002)の基体又は固定ベースにより構成される固定座を設置する。
筐体(600)に固相振動装置(2002)、延伸した振動アーム(102)の両方、またいずれか一方、及び熱エネルギ体(101)の容器構造を設置し、その内部空間に流体(700)を填入する。
【0028】
流体(700)は、気相、液相、粘性油状物又はペースト状液体により構成され、筐体(600)と固相振動装置(2002)、熱エネルギ体(101)、振動アーム(102)との間に填入し、熱エネルギを輸送する。
【0029】
軟性電気伝導体(800)は、熱エネルギ体(101)と接続部(900)との間に設置され、電気エネルギ輸送、信号電気エネルギの軟性導電線又は軟性導電板の両方、又はいずれか一方により構成される。
【0030】
接続部(900)は、導電端子、導電線、導電プラグ、ソケット、又はコネクタにより構成される電気エネルギ伝送インタフェース装置であり、電源の電気エネルギと信号の電気エネルギの両方、又はいずれか一方を輸送する。
【0031】
本実施形態の熱伝達装置の振動周波数は、下記の一種又はそれ以上を選択することを含む。
(一)可聴域の下限以下の周波数。
(二)可聴周波数域。
(三)可聴域の上限以上の周波数。
(四)可変する動作周波数。
【符号の説明】
【0032】
101・・・熱エネルギ体、
102・・・振動アーム、
200・・・振動作動装置、
201・・・振動リード、
202・・・鉄心、
203・・・励磁コイル、
2001・・・電磁式振動装置、
2002・・・固相振動装置、
300・・・電気エネルギ駆動装置、
301・・・変形ユニット、
400・・・駆動電源、
500・・・固定座、
600・・・筐体、
700・・・流体、
800・・・軟性電気伝導体、
900・・・接続部。