(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1、及び特許文献2の揚げ物調理装置では、調理中、及び待機時において、調理油から発生する油煙が厨房内へ放出することを抑えるために油槽の開口部を蓋で閉塞し、調理が終了した際には、蓋を開けてバスケットを油槽から出すことができる。
【0005】
しかしながら、バスケットを油槽から出して余剰の調理油を油槽に落下させている間、油槽の油面が大気に露出するため、加熱された調理油から発生する油煙が厨房内に放出され、また、加熱された調理油から厨房内へ輻射熱が放出される。
【0006】
本発明は上記事実を考慮し、バスケットを油槽から出したときの油煙、及び輻射熱の放出を抑えることのできる揚げ物調理装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の揚げ物調理装置は、調理油を貯留する油槽と、前記調理油を加熱する加熱装置と、前記油槽の開口部を開閉可能なシャッターと、前記開口部を前記シャッターの上から覆う蓋と、
前記シャッターを、前記開口部を閉止する閉止位置と前記油槽の内方へ配置されて前記開口部を開放する開放位置との間で揺動するように支持すると共に、前記シャッターを前記閉止位置へ向けて付勢し、被調理食材を収容するバスケットが前記油槽へ入れられた状態で
は前記シャッターを
前記バスケットで押し開くことで前記開放位置に揺動させて開状態とし、前記バスケットが前記油槽から出された状態で
は前記シャッターを
前記閉止位置に揺動させて閉状態とする
ヒンジ部材と、を有する。
【0008】
請求項1に記載の揚げ物調理装置では、油槽に貯留された調理油を加熱装置で加熱することができる。
被調理食材を調理する場合は、被調理食材をバスケットに収容し、油槽の開口部を覆う蓋を開け、被調理食材を収容したバスケットを油槽の調理油に入れる。なお、バスケットを油槽へ入れた状態では、シャッターはシャッター開閉部材により開状態となっている。
調理中は、油槽の開口部を蓋で覆うことで、調理油から発生する油煙、及び調理油からの輻射熱が厨房内に放出されることが抑えられる。
被調理食材の調理が終了してバスケットを油槽から出す場合には、蓋を開けてバスケットを油槽から出す。バスケットを油槽から出すと、シャッター開閉部材がシャッターを閉状態とするので、調理油から発生する油煙、及び調理油からの輻射熱が厨房内に放出されることを抑えられる。
シャッターは、シャッターを揺動自在に支持すると共に、シャッターを閉位置に付勢するヒンジ部材で支持されているので、バスケットでシャッターを押すことで、シャッターが揺動して開状態となり、バスケットを油槽に入れることが出来る。ヒンジ部材は、シャッターを閉止位置に付勢しているので、バスケットを油槽から出してシャッターから離すと、シャッターは閉止状態に戻る。
なお、調理を行わない待機時においては、蓋でシャッター(閉止状態)の上から開口部を覆うことで、油煙、及び輻射熱の厨房内への放射をより確実に抑えることができる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の揚げ物調理装置において、前記バスケットを昇降させ、前記油槽に出し入れする昇降装置を有する。
【0010】
請求項2に記載の揚げ物調理装置では、昇降装置を用いてバスケットを昇降させることでバスケットを油槽に出し入れすることができる。
【0013】
請求項3に記載の発明は、
請求項1または請求項2に記載の揚げ物調理装置において、前記シャッターは、中空板状に形成されている。
【0014】
シャッターを中空板状とすることで、中空板状となっていない場合と比較してシャッターの熱伝達率を低下させることができる。
このため、シャッターの外面(油槽とは反対側の面)の温度上昇を抑えることができ、シャッター自体から厨房内へ放射される輻射熱を抑えることが出来る。
【0015】
請求項4に記載の発明は、
請求項3に記載の揚げ物調理装置において、前記シャッターの内部に断熱材が配置されている。
【0016】
シャッターの内部に断熱材を配置することで、シャッターの熱伝達率を低下させることができる。
【0017】
請求項5に記載の発明は、請求項2に記載の揚げ物調理装置において、調理時間を設定するための入力手段と、前記蓋を開閉させる駆動手段と、前記入力手段で設定された調理時間に基づいて、前記駆動手段、及び前記昇降装置を操作する制御装置と、を有し、前記制御装置は、前記入力手段で設定された調理時間に到達した際に、前記蓋を開けるように前記駆動手段を操作すると共に、前記昇降装置を操作して前記油槽内に配置された前記バスケットを上昇させて前記油槽から出す。
【0018】
請求項5に記載の揚げ物調理装置では、入力手段で調理時間を設定することができる。
制御装置は、入力手段で設定された調理時間に到達すると、蓋を開けるように駆動手段を操作すると共に、昇降装置を操作して油槽内に配置されたバスケットを上昇させる。これにより、バスケットは油槽から自動で取り出され、被調理食材の加熱し過ぎを防止することができる。
【発明の効果】
【0019】
以上説明したように本発明の揚げ物調理装置によれば、バスケットを油槽から出したときの油煙、及び輻射熱の放出を抑えることができる。
【発明を実施するための形態】
【0021】
[第1の実施形態]
以下、図面を用いて、本発明の第1の実施形態に係る揚げ物調理装置10について説明する。
図1、及び
図2示すように、揚げ物調理装置10は、油槽12と、油槽12を収容する箱状のケーシング14を備えている。
油槽12は、ステンレス等の金属板で形成されており、調理油16を貯留する。
油槽12の底部には、油抜き管18が接続されており、油抜き管18の中間部には油抜きバルブ20が取り付けられている。
【0022】
油槽12の内部には、加熱管22が横断している。この加熱管22の内部には、ガスバーナー24の排気ガスが導かれ、油槽12の内部に貯留した調理油16を加熱する。
【0023】
加熱管22の端部には、第1の排気管26が接続されている。第1の排気管26は、ケーシング14の背面側(図面矢印B方向側)の上部に立設した排気塔28の内部に配置されており、排気ガスは第1の排気管26の上端から装置外へ排出される。
【0024】
油槽12の装置背面側の上部には、油煙を排気するための第2の排気管30の一端部が油面よりも上方に開口している。第2の排気管30も排気塔28の内部に配置され、油煙は第2の排気管30の上端から装置外へ排出される。
なお、排気ガス、及び油煙は、厨房に設けられた換気扇等の排気装置によって厨房外へ排出することが出来る。
【0025】
図1、及び
図3に示すように、油槽12の開口部32は、矩形状に形成されている。油槽12の上部には、装置幅方向右側(図面矢印R方向側)、及び装置幅方向左側(図面矢印L方向側)に、自由蝶番(バネ蝶番とも呼ばれる)34が水平に取り付けられている。これらの自由蝶番34には、各々矩形のシャッター36が開口部32を閉塞するように取り付けられている。なお、自由蝶番34の揺動軸は、装置前後方向(図面矢印F方向、及び矢印B方向)に沿って配置されている。
【0026】
自由蝶番34は、シャッター36を揺動可能に支持しており、シャッター36は水平(
図3参照)から下方へ傾斜(
図5参照)するように揺動自在となっている。
自由蝶番34は、内蔵されているバネによってシャッター36を閉止位置(水平の位置。
図3参照。)に付勢している。
【0027】
したがって、通常時は、シャッター36は
図1,3に示すように閉じられており、油槽12の開口部32を全体的に閉塞している(なお、
図3では、一方のシャッター36と他方のシャッター36とが分かれていることを示すために、便宜上、一方のシャッター36と他方のシャッター36との間に隙間を記載している。)。
図2,3に示すように、シャッター36が閉止位置にあるときには、シャッター36は開口部32の下縁と同じ高さ位置にあり、ケーシング14の上面よりも低い位置にある。
なお、本実施形態の自由蝶番34は、下方へ開くように片開きタイプのものを使用しているが、下方及び上方へ開く両開きタイプのものを使用しても良い。
【0028】
図1及び
図2に示すように、ケーシング14の上面には、開口部32の背面側に、蝶番38を介して開閉蓋40が取り付けられている。
図4に示すように、開閉蓋40は、ケーシング14の上面に水平に倒されることで油槽12の開口部32を覆うことができる。
なお、開閉蓋40は、
図2に示すように、ケーシング14の上面と垂直となるまで引き起こすことができる。
この開閉蓋40は、ケーシング14の内部に設けられた電動式のアクチュエータ41で開閉することが出来る。
【0029】
図1、及び
図2に示すように、ケーシング14の上面には、開閉蓋40の装置背面側に、バスケット42を昇降させる昇降装置44が設けられている。
バスケット42は、揚げ物調理装置に用いる一般的な構造のものであり、上部に取手42A、及びフック42Bが設けられている。
【0030】
昇降装置44は、内蔵された電動式のアクチュエータ(図示省略)で上下方向に移動するロッド46を備えている。ロッド46の上端にはブロック48が取り付けられており、このブロック48の装置前面側から金属棒を屈曲して形成したバスケット支持金具50が油槽側に向けて延びている。
【0031】
バスケット支持金具50は、開閉蓋40に形成したスリット52を貫通して、油槽側に延びており、開閉蓋40の開閉した際、及びバスケット支持金具50が昇降した際に、バスケット支持金具50と開閉蓋40とが干渉することは無い。
【0032】
バスケット支持金具50の端部には、バスケット42のフック42Bを引っかける引っかけ部54が設けられている。バスケット42のフック42Bを引っかけ部54に引っかけることで、バスケット42がバスケット支持金具50に支持される。
【0033】
図1に示すように、ケーシング14の上面には、装置正面側にバスケット42の取手42Aを載せる、取手台56が設けられており、開閉蓋40には、取手台56を逃げる切欠58が形成されている。
【0034】
図6に示すように、揚げ物調理装置10は制御装置60を備えている。制御装置60はマイクロコンピュータ等を含んで構成されている。
制御装置60には、開閉蓋40を開閉する開閉スイッチ62、調理時間を設定するための調理時間設定スイッチ64、スタートスイッチ66、ストップスイッチ68、リセットスイッチ70、調理時間を表示する時間表示部72、昇降装置44、アクチュエータ41、調理終了を知らせるブザー74、調理油の温度を設定する温度設定スイッチ76、調理油16の温度を計測する温度センサ78、調理油の温度を表示する温度表示部80、ガスバーナー24へ供給するガスの流量を調整するガス流量制御弁82等が接続されている。
【0035】
(作用、効果)
以下に、本実施形態の揚げ物調理装置10の操作手順、動作、及び作用効果を説明する。
(1)先ず、初期位置では、昇降装置44のバスケット支持金具50は、上昇した位置にあり、シャッター36は閉じて油槽12の開口部32は閉塞され、開閉蓋40は水平状態となってシャッター36を覆っている(
図4において、バスケット42の無い状態)。
このため、待機中において、調理油16から発生した油煙、及び輻射熱が、油槽12の開口部32を介して厨房内へ放出されることが抑えられる。これにより、油煙による汚れ、及び厨房の温度上昇を抑えることが出来る。
【0036】
(2)被調理食材84を調理する場合には、開閉蓋40を開け、被調理食材84を入れたバスケット42を上昇位置にあるバスケット支持金具50に支持させる(
図3参照。)。また、調理時間設定スイッチ64を操作して調理時間の設定を行う。
【0037】
(3)準備が整ったら、スタートスイッチ66をオンとする。これにより、昇降装置44がバスケット42を下降させ、バスケット42はシャッター36を押し開いて油槽12の中に入れられる。その後、アクチュエータ41が作動して開閉蓋40が自動で閉められる(
図4、5参照。)。
調理中は、開閉蓋40で油槽12の開口部32が覆われるので、調理油16から発生した油煙、及び輻射熱が、油槽12の開口部32を介して厨房内へ放出されることが抑えられる。また、熱せられた調理油16が跳ねて飛散することも抑えられるので、調理者の火傷を防止することが出来る。
【0038】
(4)設定された調理時間に到達すると、ブザー74が鳴り、アクチュエータ41が作動して開閉蓋40が開かれて、昇降装置44がシャッター36の上までバスケット42を上昇させる(
図2、3参照)。これにより、被調理食材84の加熱し過ぎを防止することができ、被調理食材84の最適な調理を行うことができる。
バスケット42がシャッター36から離間すると、シャッター36が直ちに閉まるので、調理油16から発生した油煙、及び輻射熱が、油槽12の開口部32を介して厨房内へ放出されることが抑えられる。このため、被調理食材84の油切をする間、被調理食材84を取り終えるまでの間など、開閉蓋40を閉めることができない場合であっても、調理油16から発生した油煙、及び輻射熱の放出を確実に抑えることができる。
【0039】
なお、被調理食材84に付着した余剰の料理油がシャッター36の上面に落下することがあるが、シャッター36の上面に落下した料理油は、次にシャッター36が開けられた際に油槽内に落下させて回収することができる。また、シャッター36は、開口部32の下縁の高さ位置にあり、ケーシング14の上面よりも下方に位置しているため、シャッター36の上面に落下した調理油がケーシング14の上面に流れることは無い。
【0040】
このように、本実施形態の揚げ物調理装置10では、開閉蓋40が開いている状態でも、シャッター36が閉じて調理油16から発生した油煙、及び輻射熱の放出を抑えるので、厨房の温度上昇や、油煙による汚れを従来よりも抑えることが出来る。
また、本実施形態の揚げ物調理装置10では、バスケット42の昇降、開閉蓋40及びシャッター36の開閉が自動で行われるので、被調理食材84の調理を容易かつ確実に行うことが出来る。
【0041】
なお、シャッター36に上方にも開く両開きタイプのものを用い、シャッター36を上方に開けば、シャッター36の下面(裏面)、油槽12内部の確認やメンテナンス等が容易になる。この場合、シャッター36を開け易くするために、シャッター36に取手や引っかけ部分を設けても良い。
【0042】
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態に係る揚げ物調理装置10を図面にしたがって説明する。なお、第1の実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
図7に示すように、本実施形態の揚げ物調理装置10は、第1の実施形態の揚げ物調理装置10とは、開閉蓋40を開閉する方向が異なっている。
本実施形態の開閉蓋40は、ケーシング14の左側部に沿って配置され、矢印C方向に揺動する。また、開閉蓋40には、バスケット支持金具50が下降位置にあるときに(調理中)、水平とされた開閉蓋40とバスケット支持金具50とが干渉しないように切欠86が形成されている。
【0043】
本実施形態の揚げ物調理装置10では、開閉蓋40がケーシング14の左側部に沿って配置されて横に開閉するため、開閉蓋40とバスケット支持金具50との干渉が少ない。このため、開閉蓋40に形成する切欠86の寸法は、バスケット支持金具50の金属棒よりも若干大きければ良く、本実施形態の開閉蓋40は、スリット52の形成された第1の実施形態の開閉蓋40よりも密閉性を高くすることが出来る。
【0044】
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態に係る揚げ物調理装置10を図面にしたがって説明する。なお、第1の実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
図8(A)に示すように、本実施形態のシャッター36は、金属板36Aと金属板36Bとを用いて内部に中空部が形成された薄い箱状に形成されている。
金属板36Bは周囲が立ち上げられており、金属板36Bの端部に金属板36Aの端部が溶接、ロー付等で接合されている。
【0045】
シャッター36の中空部は、空気等の気体が入っていても良く、真空であっても良く、
図8(B)に示すようにグラスウール等の断熱材88が充填されていても良い。また、シャッター36材料は、調理油の温度よりも高い耐熱温度を有する材料であれば金属に限らず、合成樹脂であっても良く、金属と合成樹脂の複合材料等であっても良い。
【0046】
[第4の実施形態]
次に、本発明の第4の実施形態に係る揚げ物調理装置10を図面にしたがって説明する。なお、第1の実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
図10に示すように、本実施形態の揚げ物調理装置10では、昇降装置44がケーシング14の装置後方側の内部に設けられており、ブロック48が開閉蓋40の内側に配置されている。本実施形態のブロック48には、ローラー49が回転自在に支持されている。
【0047】
本実施形態の揚げ物調理装置10では、ブロック48が実線で示すように下降位置にあるときには開閉蓋40が閉められている。
一方、昇降装置44が作動してブロック48が上昇すると、2点鎖線で示す様にバスケット42が油槽12から出されると共に、開閉蓋40がローラー49で押し上げられて開かれる。
本実施形態の揚げ物調理装置10では、昇降装置44が前述した実施形態のアクチュエータ41の代わりに開閉蓋40を開閉しているため、アクチュエータ41が省かれており、部品点数が少ない構成となっている。
【0048】
[その他の実施形態]
以上、実施形態を挙げて本発明の実施の形態を説明したが、これらの実施形態は一例であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲がこれらの実施形態に限定されないことは言うまでもない。
【0049】
上記実施形態の揚げ物調理装置10では、バスケット42を自動で昇降させるための昇降装置44、及び自動で開閉蓋40を開閉させるためのアクチュエータ41を設けたが、バスケット42の上げ下げ、及び開閉蓋40の開閉を人手によって行う場合には、昇降装置44、及びアクチュエータ41を省略することも出来る。
【0050】
なお、昇降装置44を設けない場合には、開閉蓋40にスリット52や切欠86を設ける必要は無い。
また、開閉蓋40を人手によって開閉させる場合には、開閉蓋40がゆっくりと閉まるように、ダンパを取り付けることが好ましい。
【0051】
上記実施形態の揚げ物調理装置10では、ガスバーナー24を用いて調理油16を加熱したが、本発明はこれに限らず、電気ヒーター等の従来公知の他の加熱装置で調理油16を加熱することも出来る。
【0052】
上記実施形態の揚げ物調理装置10では、シャッター36を開閉させるために自由蝶番34を用いたが、本発明はこれに限らず、シャッター36を通常の蝶番で支持し、シャッター36を閉止位置に付勢するスプリングを別途設ける構成としても良い。
また、シャッター36を通常の蝶番で支持し、制御装置60で操作されアクチュエータでシャッター36を開閉させることも出来る。
さらに、シャッター36は、スライドさせて開閉する構成としても良い。
【0053】
シャッター36に片開きタイプのものを用い、バネの経年変化(ヘタリ)等によって、通常時にシャッター36が水平位置に戻らない場合(斜め下方で静止)が懸念される場合には、バネを十分に強化する、または、バネでシャッター36を水平よりも上方へ付勢できるようにしておき、シャッター36が水平よりも上方へ開かないように、
図9に示すように、揺動する自由蝶番34の一片34Aが油槽12の上面に当接するように自由蝶番34を油槽12の上面に取り付ければ良い。
【0054】
なお、上記実施形態のシャッター36には孔等が形成されていなかったが、
図11に示すように、必要に応じてシャッター36に小孔90を適宜形成しても良い。