特許第6130071号(P6130071)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6130071
(24)【登録日】2017年4月21日
(45)【発行日】2017年5月17日
(54)【発明の名称】1,7−ナフチリジン誘導体
(51)【国際特許分類】
   C07D 471/04 20060101AFI20170508BHJP
   A61K 31/4375 20060101ALI20170508BHJP
   A61P 25/18 20060101ALI20170508BHJP
   A61P 25/24 20060101ALI20170508BHJP
   A61P 25/22 20060101ALI20170508BHJP
   A61P 25/08 20060101ALI20170508BHJP
   A61P 27/02 20060101ALI20170508BHJP
   A61P 25/16 20060101ALI20170508BHJP
   A61P 25/28 20060101ALI20170508BHJP
   A61P 27/16 20060101ALI20170508BHJP
   A61P 21/02 20060101ALI20170508BHJP
   A61P 25/14 20060101ALI20170508BHJP
   A61P 25/00 20060101ALI20170508BHJP
   A61P 9/10 20060101ALI20170508BHJP
   A61P 25/36 20060101ALI20170508BHJP
   A61P 25/32 20060101ALI20170508BHJP
【FI】
   C07D471/04 113
   C07D471/04CSP
   A61K31/4375
   A61P25/18
   A61P25/24
   A61P25/22
   A61P25/08
   A61P27/02
   A61P25/16
   A61P25/28
   A61P27/16
   A61P21/02
   A61P25/14
   A61P25/00
   A61P9/10
   A61P25/36
   A61P25/32
【請求項の数】13
【全頁数】39
(21)【出願番号】特願2016-528556(P2016-528556)
(86)(22)【出願日】2014年7月28日
(65)【公表番号】特表2016-525142(P2016-525142A)
(43)【公表日】2016年8月22日
(86)【国際出願番号】EP2014066123
(87)【国際公開番号】WO2015014768
(87)【国際公開日】20150205
【審査請求日】2016年1月26日
(31)【優先権主張番号】13178373.0
(32)【優先日】2013年7月29日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】591003013
【氏名又は名称】エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー
【氏名又は名称原語表記】F. HOFFMANN−LA ROCHE AKTIENGESELLSCHAFT
(74)【代理人】
【識別番号】110001508
【氏名又は名称】特許業務法人 津国
(72)【発明者】
【氏名】チェッカレッリ,シモーナ・エム
(72)【発明者】
【氏名】ヤーガジア,ラヴィ
(72)【発明者】
【氏名】ヤーコップ−ルートネ,ローラント
(72)【発明者】
【氏名】ペータース,イエンス−ウーヴェ
(72)【発明者】
【氏名】ヴィッヒマン,ユルゲン
【審査官】 水島 英一郎
(56)【参考文献】
【文献】 特表2009−511443(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D
CAplus(STN)
REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化58】

[式中、
は、フェニル又はピリジニル(これらは、ハロゲン;ハロゲンによって置換されている1-4-アルキル;1-4-アルコキシ;ハロゲンによって置換されている1-4-アルコキシ;シアノ;又はS(O)1-4-アルキルから選択される1、2又は3個の置換基によって場合により置換されている)であるか、あるいは
モルホリニル、ジヒドロピラニル又はピペリジニル(ここで、ピペリジニルは、ハロゲンによって場合により置換されている)であるか、あるいは
C(O)O−1-4-アルキルであり;
は、水素であり;
は、水素;ハロゲンによって置換されている1-4-アルキル;−(CH−S(O)1-4-アルキル;−(CH−シクロアルキル;又は−(CH1-4-アルコキシであり;
は、水素又は1-4-アルキルであり;
nは、0、1又は2である]
で表される化合物、あるいはその薬学的に許容し得る酸付加塩。
【請求項2】
が、フェニル又はピリジニル(これらは、ハロゲン;ハロゲンによって置換されている1-4-アルキル;1-4-アルコキシ;ハロゲンによって置換されている1-4-アルコキシ;シアノ;又はS(O)1-4-アルキルから選択される1、2又は3個の置換基によって場合により置換されている)である、請求項1に記載の式Iの化合物。
【請求項3】
以下である、請求項1又は2のいずれか一項に記載の式Iの化合物:
5−(4−クロロフェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(2−フルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(4−フルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(3,4−ジフルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(2,4−ジフルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(4−シアノフェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(4−(メチルスルホニル)フェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(4−クロロフェニル)−2−メチル−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−N−(2−(メチルスルホニル)エチル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(2−フルオロフェニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(2,4−ジフルオロフェニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(4−フルオロフェニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(4−クロロフェニル)−N−(4−(メチルスルホニル)ベンジル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(4−クロロフェニル)−N−(3−(メチルスルホニル)ベンジル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(4−クロロフェニル)−N−(シクロプロピルメチル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(4−クロロフェニル)−N−(2−メトキシエチル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(3−メトキシフェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(6−クロロピリジン−3−イル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド、又は
5−(2,4−ジクロロフェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド。
【請求項4】
が、モルホリニル、ジヒドロピラニル又はピペリジニル(ここで、ピペリジニルは、ハロゲンによって場合により置換されている)である、請求項1に記載の式Iの化合物。
【請求項5】
以下である、請求項1又は4のいずれか一項に記載の式Iの化合物:
5−モルホリノ−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
3−カルバモイル−1,7−ナフチリジン−5−カルボン酸メチル
5−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド、又は
5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド。
【請求項6】
及びRが共に水素である、請求項1に記載の式Iの化合物。
【請求項7】
以下である、請求項1又は6のいずれか一項に記載の式Iの化合物:
5−(4−クロロフェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(2−フルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(4−フルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(3,4−ジフルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(2,4−ジフルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(4−シアノフェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(4−(メチルスルホニル)フェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(4−クロロフェニル)−2−メチル−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−モルホリノ−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(3−メトキシフェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
3−カルバモイル−1,7−ナフチリジン−5−カルボン酸メチル
5−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(6−クロロピリジン−3−イル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド、又は
5−(2,4−ジクロロフェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか一項に定義したような式Iの化合物の製造プロセスであって、以下を含むプロセス:
a)式:
【化59】

で表される化合物を、式:
【化60】

で表される化合物と反応させて、式:
【化61】

で表される化合物にすること、そして所望であれば、得られた化合物を薬学的に許容し得る酸付加塩に変換すること、又は
b)式3:
【化62】

で表される化合物を、式:
【化63】

で表される化合物と反応させて、式:
【化64】

で表される化合物にすること、そして所望であれば、得られた化合物を薬学的に許容し得る酸付加塩に変換すること。
【請求項9】
治療活性物質としての使用のための、請求項1〜7のいずれか一項に記載の式Iの化合物。
【請求項10】
統合失調症、強迫性人格障害、鬱病、双極性障害、不安障害、正常老化、癲癇、網膜変性、外傷性脳損傷、脊髄損傷、心的外傷後ストレス障害、パニック障害、パーキンソン病、認知症、アルツハイマー病、認知障害、化学療法誘発性認知機能障害、ダウン症、自閉症スペクトラム障害、難聴、耳鳴、脊髄小脳性運動失調、筋萎縮性側索硬化症、多発性硬化症、ハンチントン病、卒中、放射線療法、慢性ストレス、視神経症又は黄斑変性、向神経活性薬(アルコール、アヘン、メタンフェタミン、フェンシクリジン及びコカインから選択される)の乱用の処置における使用のための、請求項1〜7のいずれか一項に記載の式Iの化合物。
【請求項11】
請求項1〜7のいずれか一項に請求したような式Iの化合物と薬学的に許容し得る賦形剤とを含む、医薬組成物。
【請求項12】
統合失調症、強迫性人格障害、鬱病、双極性障害、不安障害、正常老化、癲癇、網膜変性、外傷性脳損傷、脊髄損傷、心的外傷後ストレス障害、パニック障害、パーキンソン病、認知症、アルツハイマー病、認知障害、化学療法誘発性認知機能障害、ダウン症、自閉症スペクトラム障害、難聴、耳鳴、脊髄小脳性運動失調、筋萎縮性側索硬化症、多発性硬化症、ハンチントン病、卒中、放射線療法、慢性ストレス、視神経症又は黄斑変性、向神経活性薬(アルコール、アヘン、メタンフェタミン、フェンシクリジン及びコカインから選択される)の乱用の処置のための医薬の調製のための、請求項1〜7のいずれか一項に記載の式Iの化合物の使用。
【請求項13】
統合失調症、強迫性人格障害、鬱病、双極性障害、不安障害、正常老化、癲癇、網膜変性、外傷性脳損傷、脊髄損傷、心的外傷後ストレス障害、パニック障害、パーキンソン病、認知症、アルツハイマー病、認知障害、化学療法誘発性認知機能障害、ダウン症、自閉症スペクトラム障害、難聴、耳鳴、脊髄小脳性運動失調、筋萎縮性側索硬化症、多発性硬化症、ハンチントン病、卒中、放射線療法、慢性ストレス、視神経症又は黄斑変性、向神経活性薬(アルコール、アヘン、メタンフェタミン、フェンシクリジン及びコカインから選択される)の乱用の処置のための請求項11に記載の医薬組成物
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般式:
【化1】

[式中、
は、フェニル又はピリジニル(これらは、ハロゲン;ハロゲンによって置換されている低級アルキル;低級アルコキシ;ハロゲンによって置換されている低級アルコキシ;シアノ;又はS(O)−低級アルキルから選択される1、2又は3個の置換基によって場合により置換されている)であるか、あるいは
モルホリニル、ジヒドロピラニル又はピペリジニル(ここで、ピペリジニルは、ハロゲンによって場合により置換されている)であるか、あるいは
C(O)O−低級アルキルであり;
は、水素であり;
は、水素;ハロゲンによって置換されている低級アルキル;−(CH−S(O)−低級アルキル;−(CH−シクロアルキル;又は−(CH−低級アルコキシであり;
は、水素又は低級アルキルであり;
nは、0、1又は2である]
で表される化合物、あるいはその薬学的に許容し得る酸付加塩、ラセミ混合物又はその対応するエナンチオマー及び/若しくは光学異性体に関する。
【0002】
今般、本化合物が神経幹細胞(NSC)からの神経新生を刺激することが示された。神経新生は、発達中の脳及び成体の脳において起こる。概念的には、この神経新生のプロセスは、4つの段階:(i)NSCの増殖;(ii)NSCの神経細胞運命決定;(iii)新しい神経細胞の生存及び成熟;並びに(iv)新しい神経細胞の神経回路網への機能的統合に分類され得る。
【0003】
成体の神経新生は、成体の脳において一生にわたって起こる発達プロセスであり、それによって成体の神経幹細胞から新しい機能性神経細胞が生成される。生理学的条件下での構成的な成体の神経新生は、2つの「神経新生」脳領域:1)海馬歯状回中の顆粒細胞下帯(SGZ)(新しい歯状回顆粒細胞が生成される)、2)側脳室の脳室下帯(SVZ)(新しい神経細胞が生成され、次いで、吻側移動経路(RMS)を通って嗅球に移動し、介在神経細胞になる)で主に起こる。
【0004】
膨大な証拠は、正確な機能が依然として分かっていないものの、成体海馬の神経新生が認知状態及び情動状態において重要な役割を担っていることを示唆している。比較的少数の新生顆粒神経細胞が、歯状回内の多くの介在神経細胞を神経支配し、その各々が何百もの成熟顆粒細胞を抑制して神経新生依存性のフィードバック抑制をもたらすという理由から、この新生顆粒神経細胞が脳機能全体に影響を及ぼし得ると議論されている。低い興奮閾値と関連して、新生神経細胞は、状況に応じて極めてわずかな変化にも応答を引き起こす。このプロセスに障害が起こると、精神疾患に関係するパターン分離の欠陥が行動となって現れ得る。例えば、成体海馬の神経新生は、認知能力及び情緒的能力と相関しており、例えば、身体運動、豊かな環境への曝露及び典型的な抗鬱薬は、成体海馬の神経新生と認知状態及び/又は情動状態を同時に促進するが、一方で慢性ストレス、鬱病、睡眠不足及び加齢は、成体の神経新生を低下させ、ネガティブな認知状態及び/又は情動状態を伴う(Neuron 70, May 26, 2011, pp 582-588 and pp 687-702;国際公開公報第2008/046072号)。興味深いことに、抗鬱薬は、成体海馬の神経新生を促進し、特定の行動に対するそれらの作用には、神経新生の刺激が必要である。他の成体のCNS領域における神経新生は、一般に、正常な生理学的条件下では極めて限定的であると考えられているが、卒中のような損傷並びに中央及び末梢の脳障害の後に誘発され得る。
【0005】
そのため、成体の神経新生の刺激は、正常老化の、特に、統合失調症、強迫性人格障害、大鬱病、双極性障害、不安障害、癲癇、網膜変性、外傷性脳損傷、脊髄損傷、心的外傷後ストレス障害、パニック障害、パーキンソン病、認知症、アルツハイマー病、軽度認知障害、化学療法誘発性認知機能障害(「ケモブレイン(chemobrain)」)、ダウン症、自閉症スペクトラム障害、難聴(Neuroscience, 167 (2010) 1216-1226; Nature Medicine, Vol. 11, number 3, (2005), 271-276)、耳鳴、脊髄小脳性運動失調、筋萎縮性側索硬化症、多発性硬化症、ハンチントン病、卒中、並びに放射線療法に起因する障害、慢性ストレス、又は向神経活性薬(例えば、アルコール、アヘン、メタンフェタミン、フェンシクリジン及びコカイン)の乱用(US 2012/0022096)を含む種々の神経変性疾患及び神経精神疾患の神経再生治療ターゲットになると考えられている。
【0006】
成体の神経新生の刺激はまた、視神経症(S. Isenmann, A. Kretz, A. Cellerino, Progress in Retinal and Eye Research, 22, (2003) 483)及び黄斑変性(G. Landa, O. Butovsky, J. Shoshani, M. Schwartz, A. Pollack, Current Eye Research 33, (2008) 1011)の治療ターゲットとなる。
【0007】
従って、成体の神経新生の化学的刺激は、神経疾患及び神経精神障害を処置するための新薬を開発するための新しい再生手段及び機会を提供する。
【0008】
そのため、本発明の目的は、神経新生を調節する化合物を同定することであった。式Iの化合物がこの領域において活性を有し、そのために、これらの化合物が、統合失調症、強迫性人格障害、大鬱病、双極性障害、不安障害、正常老化、癲癇、網膜変性、外傷性脳損傷、脊髄損傷、心的外傷後ストレス障害、パニック障害、パーキンソン病、認知症、アルツハイマー病、認知障害、化学療法誘発性認知機能障害(「ケモブレイン」)、ダウン症、自閉症スペクトラム障害、難聴、耳鳴、脊髄小脳性運動失調、筋萎縮性側索硬化症、多発性硬化症、ハンチントン病、卒中、並びに放射線療法に起因する障害、慢性ストレス、視神経症又は黄斑変性、又は向神経活性薬(例えば、アルコール、アヘン、メタンフェタミン、フェンシクリジン及びコカイン)の乱用の処置に使用され得ることが見いだされた。
【0009】
式Iの化合物の最も好ましい適応症は、アルツハイマー病、鬱病、不安障害及び卒中である。
【0010】
本発明の1つの目的は、前述した疾患の治療的及び/又は予防的処置のための医薬の調製のための、式Iの化合物の使用である。
【0011】
本発明のさらなる目的は、統合失調症、強迫性人格障害、大鬱病、双極性障害、不安障害、正常老化、癲癇、網膜変性、外傷性脳損傷、脊髄損傷、心的外傷後ストレス障害、パニック障害、パーキンソン病、認知症、アルツハイマー病、認知障害、化学療法誘発性認知機能障害、ダウン症、自閉症スペクトラム障害、難聴、耳鳴、脊髄小脳性運動失調、筋萎縮性側索硬化症、多発性硬化症、ハンチントン病、卒中、放射線療法、慢性ストレス、視神経症又は黄斑変性、向神経活性薬(例えば、アルコール、アヘン、メタンフェタミン、フェンシクリジン及びコカイン)の乱用の処置のための方法であって、有効量の式Iの化合物を投与することを含む方法である。
【0012】
本発明の1つの実施態様は、Rが、フェニル又はピリジニル(これらは、ハロゲン;ハロゲンによって置換されている低級アルキル;低級アルコキシ;ハロゲンによって置換されている低級アルコキシ;シアノ;又はS(O)−低級アルキルから選択される1、2又は3個の置換基によって場合により置換されている)である、式Iの化合物であって、例えば、以下の化合物である:
5−(4−クロロフェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(2−フルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(4−フルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(3,4−ジフルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(2,4−ジフルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(4−シアノフェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(4−(メチルスルホニル)フェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(4−クロロフェニル)−2−メチル−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−N−(2−(メチルスルホニル)エチル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(2−フルオロフェニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(2,4−ジフルオロフェニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(4−フルオロフェニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(4−クロロフェニル)−N−(4−(メチルスルホニル)ベンジル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(4−クロロフェニル)−N−(3−(メチルスルホニル)ベンジル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(4−クロロフェニル)−N−(シクロプロピルメチル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(4−クロロフェニル)−N−(2−メトキシエチル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(3−メトキシフェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(6−クロロピリジン−3−イル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド、又は
5−(2,4−ジクロロフェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド。
【0013】
本発明の1つの実施態様は、Rが、モルホリニル、ジヒドロピラニル又はピペリジニル(ここで、ピペリジニルは、ハロゲンによって場合により置換されている)である、さらなる式Iの化合物であって、例えば、以下である:
5−モルホリノ−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
3−カルバモイル−1,7−ナフチリジン−5−カルボン酸メチル
5−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド、又は
5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド。
【0014】
本発明の1つの実施態様は、R及びRが共に水素である、さらなる式Iの化合物であって、例えば、以下の化合物である:
5−(4−クロロフェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(2−フルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(4−フルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(3,4−ジフルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(2,4−ジフルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(4−シアノフェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(4−(メチルスルホニル)フェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(4−クロロフェニル)−2−メチル−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−モルホリノ−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(3−メトキシフェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
3−カルバモイル−1,7−ナフチリジン−5−カルボン酸メチル
5−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
5−(6−クロロピリジン−3−イル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド、又は
5−(2,4−ジクロロフェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド。
【0015】
本記載において使用される一般用語の以下の定義は、問題となっている用語が単独で現れるか又は組み合わせで現れるかにかかわらず適用される。
【0016】
本明細書で使用される場合、用語「低級アルキル」は、1〜4個の炭素原子を有する直鎖状又は分岐状炭素鎖を含む、飽和、すなわち、脂肪族炭化水素基を示す。「アルキル」の例は、メチル、エチル、n−プロピル及びイソプロピルである。
【0017】
用語「アルコキシ」は、基−O−R’(式中、R’は、上で定義したような低級アルキルである)を示す。
【0018】
用語「ハロゲンによって置換されている低級アルキル」は、少なくとも1つの水素原子がハロゲン原子によって置き換わっている、上で定義したような低級アルキル基を示す。好ましい基は、CFである。
【0019】
用語「ハロゲンによって置換されている低級アルコキシ」は、少なくとも1つの水素原子がハロゲン原子によって置き換わっている、上で定義したような低級アルコキシ基を示す。好ましい基は、OCFである。
【0020】
用語「ハロゲン」は、塩素、臭素、フッ素又はヨウ素を示す。
【0021】
用語「薬学的に許容し得る塩」又は「薬学的に許容し得る酸付加塩」は、無機酸及び有機酸、例えば、塩酸、硝酸、硫酸、リン酸、クエン酸、ギ酸、フマル酸、マレイン酸、酢酸、コハク酸、酒石酸、メタン−スルホン酸、p−トルエンスルホン酸などとの塩を包含する。
【0022】
この新規の式Iの化合物及びそれらの薬学的に許容し得る塩は、当技術分野において公知の方法によって、例えば、以下に記載するプロセスによって調製され得、該プロセスは、以下を含む:
a)式:
【化2】

で表される化合物を、式:
【化3】

で表される化合物と反応させて、式:
【化4】

で表される化合物にすること、そして所望であれば、得られた化合物を薬学的に許容し得る酸付加塩に変換すること、又は
b)式3:
【化5】

で表される化合物を、式:
【化6】

で表される化合物と反応させて、式:
【化7】

で表される化合物にすること、そして所望であれば、得られた化合物を薬学的に許容し得る酸付加塩に変換すること。
【0023】
本発明の式Iの化合物の調製は、逐次又は収束合成経路で実施され得る。本発明の化合物の合成は、以下のスキーム1に示される。本反応及び得られた生成物の精製を実施するのに必要な技能は、当業者に公知である。以下のプロセスの記載において使用される置換基及び指数は、特に指定がなければ、本明細書において先に示した意味を有する。
【0024】
詳細に述べると、式Iの化合物は、以下に示す方法によって、実施例に示す方法によって、又は同様の方法によって製造され得る。個別の反応工程における適切な反応条件は、当業者に公知である。反応シーケンスは、スキーム1に表示したものに限定されず、出発物質及びそれらのそれぞれの反応性に依存して、反応工程シーケンスは、自由に変更され得る。出発物質は、市販のものであるか、あるいは以下に示す方法と同様の方法によって、本記載若しくは実施例で引用した参考文献に記載されている方法によって、又は当技術分野において公知の方法によって調製され得るかのいずれかである。
【0025】
【化8】
【0026】
ジメチルホルムアミド中の式5の5−ブロモ−1,7−ナフチリジン−3−カルボン酸、N,N−ジイソプロピルエチルアミン及びO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート(HATU)の混合物を室温で10分間撹拌する。対応する式2のアミンを加え、撹拌を2日間続けて、式3の化合物を生成する。
【0027】
さらに、ジオキサン及び水中の式3の5−ブロモ−1,7−ナフチリジン3−カルボキサミド及び式4のボロン酸及び炭酸セシウムの懸濁液に、ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリドを加える。混合物を80℃で3時間撹拌する。蒸留による溶媒の除去及びクロマトグラフィーは、式Iの化合物を生成する。
【0028】
化合物の単離及び精製
本明細書に記載される化合物及び中間体の単離及び精製は、所望であれば、例えば、濾過、抽出、結晶化、カラムクロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィー、厚層クロマトグラフィー、分取低圧若しくは高圧液体クロマトグラフィー又はこれらの手順の組み合わせなどの任意の好適な分離又は精製手順によって達成され得る。好適な分離及び単離手順の具体的例示については、本明細書の以下の調製及び実施例を参照することによって得られ得る。しかし、当然ながら、他の等価な分離又は単離手順も使用され得る。式Iのキラル化合物のラセミ混合物は、キラルHPLCを使用して分離され得る。
【0029】
式Iの化合物の塩
式Iの化合物は、塩基性であり、対応する酸付加塩に変換され得る。この変換は、少なくとも化学量論量の適切な酸(例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸など、及び有機酸、例えば酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、シュウ酸、リンゴ酸、マロン酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、ケイ皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、サリチル酸など)で処理することによって達成される。典型的には、遊離塩基を、ジエチルエーテル、酢酸エチル、クロロホルム、エタノール又はメタノールなどの不活性有機溶媒に溶解し、類似の溶媒中の酸を加える。温度は、0℃〜50℃で維持される。得られた塩は、自然に沈殿するか、又はより極性の小さい溶媒を用いて溶液から取り出され得る。
【0030】
式Iの塩基性化合物の酸付加塩は、少なくとも化学量論当量の好適な塩基(例えば、水酸化ナトリウム又はカリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、アンモニアなど)で処理することによって、対応する遊離塩基に変換され得る。
【0031】
式Iの化合物及びそれらの薬学的に有用な付加塩は、有益な薬理学的特性を有する。具体的には、本発明の化合物が神経新生薬として活性を有することが見いだされた。
【0032】
本化合物を本明細書の以下に示す試験に従って調査した。
【0033】
神経新生アッセイ
神経幹細胞増殖アッセイ
小分子の神経新生特性は、以前に記載されているような二重smad阻害を介して誘導されたヒト胚性幹細胞由来の神経幹細胞(NSC)の増殖に基づいて決定される(Chambers, S.M., et al., Highly efficient neural conversion of human ES and iPS cells by dual inhibition of SMAD signaling, Nature biotechnology, 2009.27(3): p. 275-80.)。
【0034】
化合物の応答は、4日間インキュベートした後のATPレベルに基づいた細胞の増加によって測定される(Promega:CellTiterGlo(登録商標))。
【0035】
NSCを融解し、3継代成長させる。14日目に、NSCをポリオルニチン/ラミニンコートの384ウェルプレートに、培地量38μl中、細胞密度21’000細胞/cm2で播種する。
【0036】
細胞播種の4時間後、化合物溶液を容量2μlで加える。化合物のストック溶液(水、5%DMSO)を希釈し、8μM〜8nMの範囲の用量反応(11点、希釈倍率は2である)を得る。対照をランして、細胞の神経新生特性を連続して決定する:
【0037】
陰性(中性)対照は、細胞培養培地である(最終DMSO濃度:0.25%)。
【0038】
陽性対照は、以下である:
1.細胞培養培地+100ng/ml FGF2(最終DMSO濃度:0.1%)
2.細胞培養培地+20ng/ml EGF(最終DMSO濃度:0.1%)
3.細胞培養培地+100ng/ml Wnt3a(最終DMSO濃度:0.1%)。
【0039】
37℃、5%COで4日間インキュベートした後、1ウェル当たりのATP量を定量する。ATP濃度は、細胞数に比例する。ATPを、Promega CellTiterGlo(登録商標)キットを使用することによって定量する。CellTiterGlo(登録商標)試薬は、細胞溶解バッファー、熱安定ルシフェラーゼ(UltraGlo(商標)recombinant luciferase)、マグネシウム及びルシフェリンを含有する。ルシフェリンはATPと反応し、オキシルシフェリン、AMP及び光を産生する。発光シグナルは、ATP含量に比例する。
【0040】
16個の陰性対照ウェルの平均を取ることによって、各アッセイプレートについての陰性(中性)対照の値を決定する。神経新生化合物の応答を、(化合物/陰性対照)×100として、各化合物について計算する。
【0041】
用量応答曲線からEC150の値を各試験化合物について決定する。EC150は、対照(100%)に対して活性が150%に達する化合物濃度である。
【0042】
好ましい化合物は、以下の表1に示すように、<2.5μMの範囲のEC150(μM)を示す。
【0043】
【表1】




【0044】
式Iの化合物及び式Iの化合物の薬学的に許容し得る塩は、医薬として、例えば、医薬製剤の形態で使用され得る。医薬製剤は、例えば錠剤、コーティング錠、糖衣錠、硬及び軟ゼラチンカプセル剤、液剤、乳剤又は懸濁剤の剤形で、経口投与され得る。しかし、投与はまた、例えば坐剤の剤形で直腸内にも、又は例えば注射用液剤の剤形で非経口的にも達成され得る。
【0045】
式Iの化合物は、医薬製剤の製造ため、薬学的に不活性な無機又は有機の担体と共に加工され得る。乳糖、トウモロコシデンプン又はその誘導体、タルク、ステアリン酸又はその塩などを、例えば、錠剤、コーティング錠、糖衣錠及び硬ゼラチンカプセル剤のためのそのような担体として使用することができる。軟ゼラチンカプセル剤のための好適な担体は、例えば、植物油、ロウ、脂肪、半固体及び液体ポリオールなどである。しかし、活性物質の性質に応じて、軟ゼラチンカプセル剤の場合は、通常担体を必要としない。液剤及びシロップ剤の製造に好適な担体は、例えば、水、ポリオール、グリセロール、植物油などである。坐剤のための好適な担体は、例えば、天然又は硬化油、ロウ、脂肪、半液体又は液体ポリオールなどである。
【0046】
医薬製剤は、さらに、保存剤、可溶化剤、安定化剤、湿潤剤、乳化剤、甘味料、着色剤、香料、浸透圧を変動させるための塩、緩衝剤、マスキング剤又は酸化防止剤を含有することができる。これらはまた、さらに他の治療有用物質を含有することができる。
【0047】
式Iの化合物又はその薬学的に許容し得る塩と治療上不活性な担体とを含有する医薬も本発明の目的であり、1つ以上の式Iの化合物及び/又は薬学的に許容し得る酸付加塩と、所望により、1つ以上のその他の治療有用物質とを、1つ以上の治療上不活性な担体と共にガレヌス製剤の投与形態にすることを含む、それらの製造プロセスも、本発明の目的である。
【0048】
本発明に係る最も好ましい適応症は、中枢神経系の障害を含むものであり、例えば、鬱病、精神病、パーキンソン病、不安症、注意欠陥多動性障害(ADHD)及び糖尿病の治療又は予防である。
【0049】
用量は、広い範囲内で変更され得、当然ながら、各々の特定の症例における個別の要件に適合されるだろう。経口投与の場合、成人の用量は、1日当たり約0.01mg〜約1000mgの一般式Iの化合物又はその対応する薬学的に許容し得る塩の量で変更され得る。一日用量は、単回用量として又は分割用量で投与され得、加えて、その上限は必要であると認められた場合にこれを超えてもよい。
【0050】
錠剤処方(湿式造粒法)
項目 成分 mg/錠剤
5mg 25mg 100mg 500mg
1. 式Iの化合物 5 25 100 500
2. 無水乳糖DTG 125 105 30 150
3. Sta−Rx1500 6 6 6 30
4. 微結晶セルロース 30 30 30 150
5. ステアリン酸マグネシウム 1 1 1 1
合計 167 167 167 831
【0051】
製造手順
1.項目1、2、3及び4を混合し、精製水と共に造粒する。
2.顆粒を50℃で乾燥させる。
3.顆粒を好適な粉砕機に通す。
4.項目5を加え、3分間混合し;好適なプレス上で圧縮する。
【0052】
カプセル剤処方
項目 成分 mg/カプセル
5mg 25mg 100mg 500mg
1. 式Iの化合物 5 25 100 500
2. 含水乳糖 159 123 148 −−−
3. トウモロコシデンプン 25 35 40 70
4. タルク 10 15 10 25
5. ステアリン酸マグネシウム 1 2 2 5
合計 200 200 300 600
【0053】
製造手順
1.項目1、2及び3を好適なミキサー中で30分間混合する。
2.項目4及び5を加え、3分間混合する。
3.好適なカプセルに充填する。
【0054】
実施例1
5−(4−クロロフェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
【化9】
【0055】
a)5−ブロモ−1,7−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル
【化10】

酢酸(3ml)中の1,7−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(CAS949922−44−5、50.0mg、247μmol)及びN−ブロモスクシンイミド(52.8mg、297μmol)を80℃で1時間撹拌した。粗反応混合物を真空下で濃縮し、クロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=30:70〜100:0)によって精製して、標記化合物を明褐色の固体として生成した(62mg、89%)。MS:m/e=281.2、283.3[M+H]
【0056】
b)5−(4−クロロフェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル
【化11】

ジオキサン(5ml)及び水(0.5ml)中の5−ブロモ−1,7−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(55mg、196μmol)及び4−クロロフェニルボロン酸(30.6mg、196μmol)及び炭酸セシウム(70.1mg、215μmol)の懸濁液に、ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(7.16mg、9.78μmol)を加えた。混合物を80℃で2時間撹拌した。蒸留による溶媒の除去及びクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=20:80〜100:0)及びジエチルエーテル/ペンタンによるトリチュレーションは、標記化合物を明褐色の固体として生成した(54mg、88%)。MS:m/e=313.4[M+H]
【0057】
c)5−(4−クロロフェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボン酸
【化12】

5−(4−クロロフェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(50mg、160μmol)をジオキサン(6ml)と合わせて明褐色の溶液を与えた。水(1ml)中の水酸化リチウム(4.59mg、192μmol)を加え、混合物を室温で3時間撹拌した。粗反応混合物を真空下で濃縮し、水(10ml)に注ぎ、2N塩酸水溶液で酸性化し、酢酸エチルで抽出して、標記化合物を明褐色の固体として生成した(24mg、53%)。MS:m/e=285.4[M+H]
【0058】
d)5−(4−クロロフェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
【化13】

ジクロロメタン(40ml)中の5−(4−クロロフェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボン酸(240mg、843μmol)、1,1’−カルボニルジイミダゾール(137mg、843μmol)の混合物を室温で1時間撹拌した。水酸化アンモニウム水溶液(25%、40ml、1.03mol)を加え、撹拌を1時間続けた。水/ジクロロメタンによる抽出及びクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘプタン=50:50〜100:0)は、標記化合物を明黄色の固体として生成した(55mg、23%)。MS:m/e=284.5[M+H]
【0059】
実施例2
5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
【化14】
【0060】
a)5−ブロモ−1,7−ナフチリジン−3−カルボン酸
【化15】

5−ブロモ−1,7−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(1.893g、6.73mmol)をジオキサン(100ml)と合わせて明褐色の溶液を与えた。水(16.7ml)中の水酸化リチウム(194mg、8.08mmol)を加え、混合物を室温で一晩撹拌した。粗反応混合物を真空下で濃縮し、水に注いだ。混合物を2N塩酸水溶液で酸性化した。沈殿物を濾過し、乾燥させて、標記化合物を明褐色の固体として生成した(1.55g、91%)。MS:m/e=253.4、255.3[M+H]
【0061】
b)5−ブロモ−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
【化16】

ジクロロメタン(188ml)中の5−ブロモ−1,7−ナフチリジン−3−カルボン酸(1.00g、3.95mmol)、1,1’−カルボニルジイミダゾール(641mg、3.95mmol)の混合物を室温で1時間撹拌した。水酸化アンモニウム水溶液(25%、143ml、3.7mol)を加え、撹拌を2時間続けた。水/ジクロロメタンによる抽出及びメタノール(0.5ml)によるトリチュレーションは、標記化合物をオフホワイトの固体として生成した(435mg、44%)。MS:m/e=252.4、254.4[M+H]
【0062】
c)5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
【化17】

ジオキサン(5ml)及び水(0.6ml)中の5−ブロモ−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド(40mg、159μmol)及び4−(トリフルオロメトキシ)フェニルボロン酸(32.7mg、159μmol)及び炭酸セシウム(56.9mg、175μmol)の懸濁液に、ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(5.81mg、7.93μmol)を加えた。混合物を80℃で2時間撹拌した。蒸留による溶媒の除去及びクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=50:50〜100:0)及びジエチルエーテルによるトリチュレーションは、標記化合物をオフホワイトの固体として生成した(25mg、47%)。MS:m/e=334.4[M+H]
【0063】
実施例3
5−(2−フルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
【化18】

ジオキサン(5ml)及び水(0.6ml)中の5−ブロモ−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド(40mg、159μmol)及び2−フルオロフェニルボロン酸(22.2mg、159μmol)及び炭酸セシウム(56.9mg、175μmol)の懸濁液に、ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(5.81mg、7.93μmol)を加えた。混合物を80℃で2時間撹拌した。蒸留による溶媒の除去及びクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=50:50〜100:0)及びジエチルエーテルによるトリチュレーションは、標記化合物を明褐色の固体として生成した(40mg、94%)。MS:m/e=268.4[M+H]
【0064】
実施例4
5−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
【化19】

ジオキサン(5ml)及び水(0.5ml)中の5−ブロモ−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド(40mg、159μmol)及び3,4,5−トリフルオロフェニルボロン酸(27.9mg、159μmol)及び炭酸セシウム(56.9mg、175μmol)の懸濁液に、ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(5.81mg、7.93μmol)を加えた。混合物を80℃で2時間撹拌した。蒸留による溶媒の除去及びクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=50:50〜100:0)及びジエチルエーテルによるトリチュレーションは、標記化合物をオフホワイトの固体として生成した(25mg、52%)。MS:m/e=304.4[M+H]
【0065】
実施例5
5−(4−フルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
【化20】

ジオキサン(5ml)及び水(0.6ml)中の5−ブロモ−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド(40mg、159μmol)及び4−フルオロフェニルボロン酸(22.2mg、159μmol)及び炭酸セシウム(56.9mg、175μmol)の懸濁液に、ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(5.81mg、7.93μmol)を加えた。混合物を80℃で2時間撹拌した。蒸留による溶媒の除去及びクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=50:50〜100:0)及びジエチルエーテルによるトリチュレーションは、標記化合物をオフホワイトの固体として生成した(29mg、68%)。MS:m/e=268.4[M+H]
【0066】
実施例6
5−(3,4−ジフルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
【化21】

ジオキサン(5ml)及び水(0.6ml)中の5−ブロモ−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド(40mg、159μmol)及び3,4−ジフルオロフェニルボロン酸(25.1mg、159μmol)及び炭酸セシウム(56.9mg、175μmol)の懸濁液に、ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(5.81mg、7.93μmol)を加えた。混合物を80℃で2時間撹拌した。蒸留による溶媒の除去及びクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=50:50〜100:0)及びジエチルエーテルによるトリチュレーションは、標記化合物をオフホワイトの固体として生成した(35mg、77%)。MS:m/e=286.4[M+H]
【0067】
実施例7
5−(2,4−ジフルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
【化22】

ジオキサン(5ml)及び水(0.6ml)中の5−ブロモ−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド(40mg、159μmol)及び2,4−ジフルオロフェニルボロン酸(25.1mg、159μmol)及び炭酸セシウム(56.9mg、175μmol)の懸濁液に、ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(5.81mg、7.93μmol)を加えた。混合物を80℃で2時間撹拌した。蒸留による溶媒の除去及びクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=50:50〜100:0)及びジエチルエーテルによるトリチュレーションは、標記化合物をオフホワイトの固体として生成した(42mg、93%)。MS:m/e=286.4[M+H]
【0068】
実施例8
5−(4−シアノフェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
【化23】

ジオキサン(5ml)及び水(0.6ml)中の5−ブロモ−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド(40mg、159μmol)及び4−シアノフェニルボロン酸(23.3mg、159μmol)及び炭酸セシウム(56.9mg、175μmol)の懸濁液に、ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(5.81mg、7.93μmol)を加えた。混合物を80℃で2時間撹拌した。蒸留による溶媒の除去及びクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=50:50〜100:0)及びジエチルエーテルによるトリチュレーションは、標記化合物をオフホワイトの固体として生成した(25mg、57%)。MS:m/e=275.4[M+H]
【0069】
実施例9
5−(4−(メチルスルホニル)フェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
【化24】

ジオキサン(5ml)及び水(0.6ml)中の5−ブロモ−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド(40mg、159μmol)及び4−(メチルスルホニル)フェニルボロン酸(31.7mg、159μmol)及び炭酸セシウム(56.9mg、175μmol)の懸濁液に、ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(5.81mg、7.93μmol)を加えた。混合物を80℃で2時間撹拌した。蒸留による溶媒の除去及びクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=50:50〜100:0)及びジエチルエーテルによるトリチュレーションは、標記化合物をオフホワイトの固体として生成した(37mg、71%)。MS:m/e=328.4[M+H]
【0070】
実施例10
5−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
【化25】

ジオキサン(5ml)及び水(0.5ml)中の5−ブロモ−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド(20mg、79.3μmol)及び4−(トリフルオロメチル)フェニルボロン酸(15.1mg、79.3μmol)及び炭酸セシウム(28.4mg、87.3μmol)の懸濁液に、ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(2.9mg、3.97μmol)を加えた。混合物を80℃で2時間撹拌した。蒸留による溶媒の除去及びクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=50:50〜100:0)及びジエチルエーテルによるトリチュレーションは、標記化合物をオフホワイトの固体として生成した(18mg、72%)。MS:m/e=318.4[M+H]
【0071】
実施例11
5−(4−クロロフェニル)−2−メチル−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
【化26】
【0072】
a)5−ブロモ−2−メチル−1,7−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル
【化27】

酢酸(50ml)中の2−メチル−1,7−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(CAS55234−62−3、760mg、3.51mmol)及びN−ブロモスクシンイミド(751mg、4.22mmol)を80℃で2時間加熱した。粗反応混合物を真空下で濃縮し、クロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=0:100〜50:50)によって精製して、標記化合物をオフホワイトの固体として生成した(266mg、26%)。MS:m/e=295.3、297.3[M+H]
【0073】
b)5−ブロモ−2−メチル−1,7−ナフチリジン−3−カルボン酸
【化28】

5−ブロモ−2−メチル−1,7−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(260mg、881μmol)をジオキサン(30ml)と合わせて明褐色の溶液を与えた。水(5ml)中の水酸化リチウム(25.3mg、1.06mmol)を加え、混合物を室温で4日間撹拌した。粗反応混合物を真空下で濃縮し、水(10ml)に注ぎ、2N塩酸水溶液で酸性化した。沈殿物を濾過し、真空下で乾燥させて、標記化合物をオフホワイトの固体として生成した(215mg、91%)。MS:m/e=267.3、269.2[M+H]
【0074】
c)5−ブロモ−2−メチル−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
【化29】

ジクロロメタン(10ml)中の5−ブロモ−2−メチル−1,7−ナフチリジン−3−カルボン酸(210mg、786μmol)、1,1’−カルボニルジイミダゾール(127mg、786μmol)の混合物を室温で1時間撹拌した。水酸化アンモニウム水溶液(25%、3.0ml、77mmol)を加え、撹拌を1時間続けた。水/ジクロロメタンによる抽出は、標記化合物をオフホワイトの固体として生成した(154mg、74%)。MS:m/e=266.3、268.3[M+H]
【0075】
d)5−(4−クロロフェニル)−2−メチル−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
【化30】

ジオキサン(15ml)及び水(1.5ml)中の5−ブロモ−2−メチル−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド(100mg、376μmol)及び4−クロロフェニルボロン酸(58.8mg、376μmol)及び炭酸セシウム(135mg、413μmol)の懸濁液に、ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(13.7mg、18.8μmol)を加えた。混合物を80℃で2時間撹拌した。蒸留による溶媒の除去及びクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=20:80〜100:0)及びジエチルエーテルによるトリチュレーションは、標記化合物をオフホワイトの固体として生成した(69mg、62%)。MS:m/e=298.4[M+H]
【0076】
実施例12
5−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
【化31】

ジオキサン(5ml)及び水(0.6ml)中の5−ブロモ−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド(40mg、159μmol)及び4−クロロ−2−フルオロフェニルボロン酸(27.7mg、159μmol)及び炭酸セシウム(56.9mg、175μmol)の懸濁液に、ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(5.81mg、7.93μmol)を加えた。混合物を80℃で2時間撹拌した。蒸留による溶媒の除去及びクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=20:80〜100:0)及びジエチルエーテル/ペンタンによるトリチュレーションは、標記化合物をオフホワイトの固体として生成した(41mg、86%)。MS:m/e=302.4[M+H]
【0077】
実施例13
5−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−N−(2−(メチルスルホニル)エチル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
【化32】
【0078】
a)5−ブロモ−N−(2−(メチルスルホニル)エチル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
【化33】

ジクロロメタン(30ml)中の5−ブロモ−1,7−ナフチリジン−3−カルボン酸(500mg、1.98mmol)を3滴のジメチルホルムアミドと合わせた。冷却下、塩化オキサリル(2.51g、1.73ml、19.8mmol)をゆっくり加えた。混合物を0℃で30分間、室温で30分間撹拌した。粗反応混合物を真空下で濃縮した。それをジクロロメタン(30ml)中に取り、0℃で、ジクロロメタン(30ml)中の2−(メチルスルホニル)エタナミン塩酸塩(315mg、1.98mmol)及びトリエチルアミン(420mg、578μl、4.15mmol)の混合物に加えた。混合物を0℃で30分間、次に、室温で2時間撹拌した。ジクロロメタン/水による抽出及び酢酸エチル(5ml)によるトリチュレーションは、標記化合物を明褐色の固体として生成した(470mg、66%)。MS:m/e=358.4、360.4[M+H]
【0079】
b)5−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−N−(2−(メチルスルホニル)エチル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
【化34】

ジオキサン(10ml)及び水(1ml)中の5−ブロモ−N−(2−(メチルスルホニル)エチル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド(100mg、279μmol)及び4−クロロ−2−フルオロフェニルボロン酸(48.7mg、279μmol)及び炭酸セシウム(100mg、307μmol)の懸濁液に、ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(10.2mg、14.0μmol)を加えた。混合物を80℃で2時間撹拌した。蒸留による溶媒の除去及びクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=50:50〜100:0)及びジエチルエーテル/ペンタンによるトリチュレーションは、標記化合物をオフホワイトの固体として生成した(60mg、53%)。MS:m/e=408.4[M+H]
【0080】
実施例14
5−(2−フルオロフェニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
【化35】
【0081】
a)5−ブロモ−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
【化36】

ジクロロメタン(20ml)中の5−ブロモ−1,7−ナフチリジン−3−カルボン酸(300mg、1.19mmol)を3滴のジメチルホルムアミドと合わせた。冷却下、塩化オキサリル(752mg、519μl、5.93mmol)をゆっくり加えた。混合物を0℃で30分間、室温で30分間撹拌した。粗反応混合物を真空下で濃縮した。それをジクロロメタン(30ml)中にとり、0℃で、ジクロロメタン(20ml)中の2,2,2−トリフルオロエタナミン(117mg、1.19mmol)及びトリエチルアミン(252mg、347μl、2.49mmol)の混合物に加えた。混合物を0℃で30分間、次に、室温で1時間撹拌した。ジクロロメタン/水による抽出及びクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=50:50〜100:0)は、標記化合物を明褐色の固体として生成した(230mg、58%)。MS:m/e=334.3、336.3[M+H]
【0082】
b)5−(2−フルオロフェニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
【化37】

ジオキサン(15ml)及び水(1.5ml)中の5−ブロモ−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド(100mg、299μmol)及び2−フルオロフェニルボロン酸(41.9mg、299μmol)及び炭酸セシウム(107mg、329μmol)の懸濁液に、ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(11.0mg、15.0μmol)を加えた。混合物を80℃で2時間撹拌した。蒸留による溶媒の除去及びクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=50:50〜100:0)及びジエチルエーテル/ペンタンによるトリチュレーションは、標記化合物をオフホワイトの固体として生成した(101mg、97%)。MS:m/e=350.4[M+H]
【0083】
実施例15
5−(2,4−ジフルオロフェニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
【化38】

ジオキサン(15ml)及び水(1.5ml)中の5−ブロモ−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド(100mg、299μmol)及び2,4−ジフルオロフェニルボロン酸(47.3mg、299μmol)及び炭酸セシウム(107mg、329μmol)の懸濁液に、ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(11.0mg、15.0μmol)を加えた。混合物を80℃で3時間撹拌した。蒸留による溶媒の除去及びクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=50:50〜100:0)及びジエチルエーテル/ペンタンによるトリチュレーションは、標記化合物をオフホワイトの固体として生成した(86mg、78%)。MS:m/e=368.4[M+H]
【0084】
実施例16
5−モルホリノ−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
【化39】
【0085】
a)5−モルホリノ−1,7−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル
【化40】

トルエン(30ml)中の5−ブロモ−1,7−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(500mg、1.78mmol)及び酢酸パラジウム(II)(39.9mg、178μmol)及び(1,1’−ビナフタレン−2,2’−ジイル)ビス(ジフェニルホスフィン)(BINAP、222mg、356μmol)及び炭酸セシウム(1.74g、5.34mmol)の懸濁液に、モルホリン(232mg、2.67mmol)を加えた。混合物を80℃で15時間撹拌した。蒸留による溶媒の除去及びクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=20:80〜100:0)は、標記化合物を黄色の固体として生成した(496mg、97%)。MS:m/e=288.5[M+H]
【0086】
b)5−モルホリノ−1,7−ナフチリジン−3−カルボン酸
【化41】

5−モルホリノ−1,7−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(495mg、1.72mmol)をジオキサン(20ml)と合わせて黄色の溶液を与えた。水(3ml)中の水酸化リチウム(49.5mg、2.07mmol)を加え、混合物を室温で一晩撹拌した。粗反応混合物を真空下で濃縮し、水(20ml)に注ぎ、2N塩酸水溶液で酸性化した。沈殿物を真空下で乾燥させて、標記化合物を黄色の固体として生成した(415mg、93%)。MS:m/e=260.4[M+H]
【0087】
c)5−モルホリノ−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
【化42】

ジクロロメタン(15ml)中の5−モルホリノ−1,7−ナフチリジン−3−カルボン酸(200mg、771μmol)、1,1’−カルボニルジイミダゾール(125mg、771μmol)の混合物を室温で1時間撹拌した。水酸化アンモニウム水溶液(25%、3.0ml、77mmol)を加え、撹拌を一晩続けた。水/ジクロロメタンによる抽出及びクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=40:60〜100:0)、続く、分取HPLC(C18逆相、水(0.1%ギ酸)/アセトニトリル=80:20〜98:2)は、標記化合物をオフホワイトの固体として生成した(7mg、4%)。MS:m/e=259.4[M+H]
【0088】
実施例17
5−(4−フルオロフェニル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
【化43】

ジオキサン(18ml)及び水(1.8ml)中の5−ブロモ−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド(115mg、293μmol)及び4−フルオロフェニルボロン酸(40.9mg、293μmol)及び炭酸セシウム(105mg、322μmol)の懸濁液に、ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(10.7mg、14.6μmol)を加えた。混合物を80℃で3時間撹拌した。蒸留による溶媒の除去及びクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=50:50〜100:0)及びジエチルエーテル/ペンタンによるトリチュレーションは、標記化合物をオフホワイトの固体として生成した(45mg、44%)。MS:m/e=350.4[M+H]
【0089】
実施例18
5−(4−クロロフェニル)−N−(4−(メチルスルホニル)ベンジル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
【化44】

ジクロロメタン(10ml)中の5−(4−クロロフェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボン酸(34mg、119μmol)を2滴のジメチルホルムアミドと合わせた。塩化オキサリル(75.8mg、52.3μl、597μmol)を0℃でゆっくり加えた。混合物を0℃で30分間、室温で30分間撹拌した。粗反応混合物を真空下で濃縮した。それをジクロロメタン(10ml)中に取り、0℃で、ジクロロメタン(10ml)中の(4−(メチルスルホニル)フェニル)メタナミン塩酸塩(26.5mg、119μmol)及びトリエチルアミン(37.5mg、51.6μl、370μmol)の混合物に加えた。混合物を0℃で30分間、次に、室温で1時間撹拌した。ジクロロメタン/水による抽出及びクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=50:50〜100:0)は、標記化合物をオフホワイトの固体として生成した(25mg、46%)。MS:m/e=452.4[M+H]
【0090】
実施例19
5−(4−クロロフェニル)−N−(3−(メチルスルホニル)ベンジル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
【化45】

ジクロロメタン(20ml)中の5−(4−クロロフェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボン酸(70mg、246μmol)を2滴のジメチルホルムアミドと合わせた。塩化オキサリル(156mg、108μl、1.23mmol)を0℃でゆっくり加えた。混合物を0℃で30分間、室温で30分間撹拌した。粗反応混合物を真空下で濃縮した。それをジクロロメタン(20ml)中に取り、0℃で、ジクロロメタン(20ml)中の(3−(メチルスルホニル)フェニル)メタナミン(45.5mg、246μmol)及びトリエチルアミン(77.1mg、106μl、762μmol)の混合物に加えた。混合物を0℃で20分間、次に、室温で1時間撹拌した。ジクロロメタン/水による抽出及びクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=50:50〜100:0)は、標記化合物をオフホワイトの固体として生成した(62mg、56%)。MS:m/e=452.3[M+H]
【0091】
実施例20
5−(4−クロロフェニル)−N−(シクロプロピルメチル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
【化46】

ジクロロメタン(30ml)中の5−(4−クロロフェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボン酸(100mg、351μmol)を3滴のジメチルホルムアミドと合わせた。塩化オキサリル(223mg、154μl、1.76mmol)を0℃でゆっくり加えた。混合物を0℃で30分間、室温で30分間撹拌した。粗反応混合物を真空下で濃縮した。それをジクロロメタン(30ml)中に取り、0℃で、ジクロロメタン(30ml)中のシクロプロピルメタナミン(25.0mg、30.5μl、351μmol)及びトリエチルアミン(110mg、152μl、1.09mmol)の混合物に加えた。混合物を0℃で20分間、次に、室温で1時間撹拌した。ジクロロメタン/水による抽出及びクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=50:50〜100:0)は、標記化合物をオフホワイトの固体として生成した(111mg、94%)。MS:m/e=338.4[M+H]
【0092】
実施例21
5−(4−クロロフェニル)−N−(2−メトキシエチル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
【化47】

ジクロロメタン(10ml)中の5−(4−クロロフェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボン酸(70mg、246μmol)を3滴のジメチルホルムアミドと合わせた。塩化オキサリル(156mg、108μl、1.23mmol)を0℃でゆっくり加えた。混合物を0℃で30分間、室温で30分間撹拌した。粗反応混合物を真空下で濃縮した。それをジクロロメタン(20ml)中に取り、0℃で、ジクロロメタン(10ml)中の2−メトキシエタナミン(22.2mg、25.4μl、295μmol)及びトリエチルアミン(74.6mg、103μl、738μmol)の混合物に加えた。混合物を0℃で20分間、次に、室温で1時間撹拌した。ジクロロメタン/水による抽出及びクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=50:50〜100:0)は、標記化合物をオフホワイトの固体として生成した(71mg、85%)。MS:m/e=342.4[M+H]
【0093】
実施例22
5−(3−メトキシフェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
【化48】

ジオキサン(5ml)及び水(0.5ml)中の5−ブロモ−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド(60mg、238μmol)及び3−メトキシフェニルボロン酸(36.2mg、238μmol)及び炭酸セシウム(85.3mg、262μmol)の懸濁液に、ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(8.71mg、11.9μmol)を加えた。混合物を80℃で2時間撹拌した。蒸留による溶媒の除去及びクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル)及びジエチルエーテル/ペンタンによるトリチュレーションは、標記化合物をオフホワイトの固体として生成した(60mg、90%)。MS:m/e=280.4[M+H]
【0094】
実施例23
5−(3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
【化49】

ジオキサン(5ml)及び水(0.5ml)中の5−ブロモ−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド(60mg、238μmol)及び3−(トリフルオロメトキシ)フェニルボロン酸(49.0mg、238μmol)及び炭酸セシウム(85.3mg、262μmol)の懸濁液に、ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(8.71mg、11.9μmol)を加えた。混合物を80℃で2時間撹拌した。蒸留による溶媒の除去及びクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル)及びジエチルエーテル/ペンタンによるトリチュレーションは、標記化合物をオフホワイトの固体として生成した(68mg、86%)。MS:m/e=334.4[M+H]
【0095】
実施例24
3−カルバモイル−1,7−ナフチリジン−5−カルボン酸メチル
【化50】

ステンレス製反応器(35ml)中、メタノール(5ml)及び酢酸エチル(5.00ml)中の5−ブロモ−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド(100mg、397μmol)及びトリエチルアミン(80.3mg、111μl、793μmol)の溶液を、アルゴン雰囲気下で、ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(14.5mg、19.8μmol)と合わせた。反応器を一酸化炭素(10bar)で3回フラッシュし、次に、一酸化炭素雰囲気下(50bar)に置き、110℃に加熱した。2時間後、混合物を濾過し、真空下で濃縮して、標記化合物をオフホワイトの固体として生成した(65mg、71%)。MS:m/e=232.4[M+H]
【0096】
実施例25
5−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
【化51】

ジオキサン(3ml)及び水(0.3ml)中の5−ブロモ−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド(100mg、397μmol)及び2−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(83.3mg、397μmol)及び炭酸セシウム(142mg、436μmol)の懸濁液に、ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(14.5mg、19.8μmol)を加えた。混合物を80℃で1時間撹拌した。蒸留による溶媒の除去及びクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/メタノール=100:0〜50:50)は、標記化合物を褐色の固体として生成した(45mg、44%)。MS:m/e=256.3[M+H]
【0097】
実施例26
5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
【化52】
【0098】
a)5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル
【化53】

トルエン(30ml)中の5−ブロモ−1,7−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(500mg、1.78mmol)及び酢酸パラジウム(II)(39.9mg、178μmol)及び(1,1’−ビナフタレン−2,2’−ジイル)ビス(ジフェニルホスフィン)(222mg、356μmol)及び炭酸セシウム(1.74g、5.34mmol)の懸濁液に、4,4−ジフルオロピペリジン(215mg、1.78mmol)を加えた。混合物を80℃で15時間撹拌した。蒸留による溶媒の除去及びクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=20:80〜100:0)は、標記化合物を黄色の固体として生成した(452mg、79%)。MS:m/e=322.4[M+H]
【0099】
b)5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボン酸
【化54】

5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボン酸エチル(445mg、1.38mmol)をジオキサン(20ml)と合わせて黄色の懸濁液を与えた。水(3ml)中の水酸化リチウム(39.8mg、1.66mmol)を加え、混合物を室温で3時間撹拌した。粗反応混合物を真空下で濃縮し、水(15ml)に注ぎ、1N塩酸水溶液で酸性化した。沈殿物を濾過し、乾燥させて、標記化合物を明黄色の固体として生成した(285mg、70%)。MS:m/e=292.5[M−H]
【0100】
c)5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
【化55】

ジクロロメタン(20ml)中の5−(4,4−ジフルオロピペリジン−1−イル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボン酸(280mg、955μmol)及び1,1’−カルボニルジイミダゾール(325mg、2.00mmol)の混合物を室温で1時間撹拌した。塩化アンモニウム(255mg、4.77mmol)及びトリエチルアミン(483mg、665μl、4.77mmol)を加え、撹拌を2時間続けた。蒸留による溶媒の除去及びクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/ヘプタン=50:50〜100:0)は、標記化合物を黄色の固体として生成した(144mg、52%)。MS:m/e=293.4[M+H]
【0101】
実施例27
5−(6−クロロピリジン−3−イル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
【化56】

ジオキサン(10ml)及び水(1.0ml)中の5−ブロモ−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド(70mg、278μmol)及び6−クロロピリジン−3−イルボロン酸(43.7mg、278μmol)及び炭酸セシウム(99.5mg、305μmol)の懸濁液に、ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(10.2mg、13.9μmol)を加えた。混合物を80℃で一晩撹拌した。蒸留による溶媒の除去及びクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル)は、標記化合物をオフホワイトの固体として生成した(65mg、82%)。MS:m/e=285.4[M+H]
【0102】
実施例28
5−(2,4−ジクロロフェニル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド
【化57】

ジオキサン(10ml)及び水(1.0ml)中の5−ブロモ−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド(70mg、278μmol)及び2,4−ジクロロフェニルボロン酸(53.0mg、278μmol)及び炭酸セシウム(99.5mg、305μmol)の懸濁液に、ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド(10.2mg、13.9μmol)を加えた。混合物を80℃で一晩撹拌した。蒸留による溶媒の除去及びクロマトグラフィー(シリカゲル、酢酸エチル)は、標記化合物を白色の固体として生成した(79mg、90%)。MS:m/e=318.3[M+H]